一夏「織斑シャルロット……うん、なかなかいいじゃないか」 (5)

シャル「どうしたの、一夏?」

一夏「ああ、シャル。丁度いいところに。その……もしお前がよければなんだけど、俺の家族にならないか?」

シャル「……」

一夏「……」

シャル「え、えぇっ!? え、ちょ、ちょっとまって!? な、えっ、お、お願いしま……どうして!?」

一夏「いや、お前の生い立ちについてずっと一人で考えてたんだけど……
    なにも立場の無いデュノア家にずっと居るよりは、血の繋がりはなくても気楽に過ごせるこっちに残った方がいいんじゃないかと思って」

シャル「そ、そ、それで……?」

一夏「うちの家も生活が楽なわけじゃないけど、俺が頑張ればシャル一人くらいなら面倒見られる! ……といっても、俺に出来ることはそれくらいしかないけど」

一夏(養子縁組としての手続きも日本代表だった千冬姉の名前を借りればなんとかできるだろうし……ってのは言わないでおくか。
    手続きが難しいって分かると、シャルの性格からすぐに断りかねない……ここは、まずシャルの本心を聞かないと)

一夏「どうだ?」

シャル「……」

一夏「……」

シャル「……ぼ、僕、ちょっと、トイレ……」

一夏「ん? そうか、じゃあ帰ってきたらどう思うかだけ聞かせてくれよ! 参考にするからさ!」

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