一夏「安価で行動すると恋が成就する伝説の掲示板?」(212)

ID:TfuzAFd60代行

スレ立て代行どうもです
こっそりやっていきます

~ 一夏の部屋 ~

一夏「暇だな~……」あゴロゴロ

はぁ…
せっかくの休日に何やってんだろ……
こういうとき男子が俺だけっていうのが嫌なんだよな

……彼女欲しい

束「じゃじゃーん!」

一夏「うお、束さん!?」

束「ふふふ、高校生がこんな休日に部屋でゴロゴロしてていのかなぁ?」

一夏「し、仕方ないじゃないですか。男子いないし!………彼女いないし…」

束(彼女いないの8割はいーくんのせいだよね…)

一夏「ところでどうして俺の部屋に?」

束「よくぞ聞いてくれましたぁ~!」

一夏「?」

束「束さんはね、超鈍感少年を救いにきたのです!」

一夏「鈍感少年?誰ですか?」

束「……この学園にはいーくんしか男性いないよ」

一夏「俺が鈍感?」

束「はい、話が進まなくなるから無視しちゃいまぁす☆」

一夏「ひどい」

束「えへへ、今日はそんないーくんのために発明品を持ってきたよ~!」

一夏「ん?その携帯ですか?」

束「これはねぇ、『3ちゃんねる』って言うの!」

一夏「『3ちゃんねる』……?」ゴクリ

束「はい、あーげる」ポイッ

一夏「っと……なんなんですか?これ」

束「それはね、いーくんの恋の悩みを真剣に聞いてくれる発明品だよ!」

うわ、胡散臭さマックスだな
でも束さんの発明品だし…

一夏「聞いてくれるってこの発明品がですか?」

束「正確にはその発明品が持ってる無数の人工知能が、だね」

一夏「??」

束「その携帯が様々な思考回路を持っててベターな答えを導き出してくれるってこと~♪」

一夏「へ、へぇー」

さっぱりわからん
けどまぁ自信満々の顔だし…
暇だから乗ってみよう

一夏「ありがとうございます」

束「ふふん、いいっていいって~」

束「じゃ、またね~☆ わからないことは説明書読んで~」

一夏「はい、頑張って見ます!」

束「あ、後ね~安価さんにだけは絶対に逆らっちゃダメだよ?」

一夏「安価さんって?」

束「いーくんがレスポンス番号を指定すればそこに指示が出るからそれのことだよ~」

一夏「ふむふむ」

束「悩んだら安価さんに頼ってね!」

一夏「は、はい」

ガチャ

一夏「ふぅ…まぁやってみるだけやってみようかな……」

まずは説明書を読まなきゃな
束さんの好意を無駄にしちゃいけない

注意事項

・安価は必ず実行すること
・安価内容を実行しきるまでは次安価を出さないこと
・安価は実行しても成功するとは限らない

注意事項を読んだら貴方専用のスレッドを立ててみよう!

一夏「ふむふむ、よし!スレッドを立ててみるぞ!」

スレタイ『IS学園で恋がしたい』

1 名前:一夏 [sage]
皆さんよろしくお願いします

一夏「こんなんでいいか」

一夏「おぉ、早速レスポンスが返ってきたぞ!」

2 名前:以下、名無しにかわりまして恋のキューピットがお送りします
死ねカス

一夏「!?」

お、おい!なんだよこれ!
人工知能だかなんだか知らんが凶暴すぎるだろ!
こんなやつらとやっていけんのか……?

3 名前:以下、名無しにかわりまして恋のキューピットがお送りし
ます
まぁまぁ、やっと俺らの使用者が来たんだろ
まずはお前の環境をかけ、話はそれからだ

一夏「そうか、環境をかかなきゃみんな相談にのれないよな」

4 名前:一夏 [sage]
すみません、今から書きます

~ 10分後 ~

一夏「か、書き終わった…」

さて、みんなどんな反応してるかな?

レス『男子お前だけなのにモテないとかどんだけブサメンなんだよ』

レス『おっぱいうp』

うわ、酷い言われようだ
なんで人工知能にこんなこと言われなきゃならないんだ?
……本当は人間だったりして

レス『まぁまぁ、恋愛のプロである我々ならなんとかなる』

レス『仕方ねえな、とりあえず安価だしてみろ』

一夏「お、さっき言われた安価さんだな。えっとレスポンスを指定して…」

初安価か…ドキドキするな……

名前:一夏 [sage]
頑張ります!安価は>>+3で!!

安価『束さんにキスしてその写真を箒にあげる』

一夏「…は?」

レス『おい、もうゲームオーバーかよ。早くリセットしろ』

レス『とった写真はうpな』

いやいや、いきなりキスとかただの変態だろ!
しかも箒に見せるって意味がわからん…

一夏『えっと、これ上手くいくとは思えないんですが…』

レス『あ?』

レス『あーあ、安価さん怒らせたら怖いぞ?』

レス『やる気ねえなら帰れ』

うっ……
やる気はあるんだけど………

………やるだけやってみるか?束さんなら冗談で済ませそうな気もするし

~ IS学園校門 ~

束「さてさて、帰りますか~」

一夏「………ちょ………ま…」

束「?」

一夏「束さーん、ちょっと待ってください!」ダッ

束「そんなに焦ってどうしたの?いーくん」

一夏「はぁ…はぁ……」

束「大丈夫?」

どうやって切り出そう…
いきなりやっちゃおうか?

…いや、さりげなく行こう

一夏「ふぅ、ちょっと肩貸してください」ガシッ

束「ん、いーよー」

よし、ここから逆サイドの肩に手を回して…

束「い、いーくん?どうしたの?」

一夏「束さん…」

束「いーくん?近い近い!」ドンッ

一夏「っ!」

…拒否された。軽くショックだ
これじゃ安価こなせねえぞ

束「いきなりどうしたの?束さんに発情しちゃった?」

……発情?
よし、多少強引だがこれで行こう

一夏「た、束さん!」ガッ

束「え?」

一夏「もう…限界です……!」

オラ、強引に行っちまえ!

グイッ


………チュッ

なんか急に性欲が湧いてきた
束姉のエロSSが(

……カシャッ

束「!!」

ドスッ

一夏「ぐほぉっ!」

うお、思いっきり腹パンされた
そんなに嫌われてたのかな…

束「……帰る」

一夏「すみませんでした!」

すっごい怒ってる
そりゃいきなりキスなんかされたら怒るよなぁ…

本当にこれでよかったんだろうか

~ 職員室 ~

一夏「はぁ…」

もうここまできたら最後までやろう

コンコン、ガララッ

一夏「失礼します」

山田「あれ、織斑くんどうしました?」

一夏「いえ、プリンターを借りたいんですが」

山田「あ、はーい。どうぞ~」

一夏「ありがとうございます」

ウィーン、ガチャン

うわ、酷い写真だ…
こんなもん箒に見せらんねえよ……

山田(写真?彼女さんだったりして)クスッ

一夏「失礼しました」

山田「は~い」

ガラッ

~ 箒の部屋 ~

一夏「マジで来ちまった…」

姉が無理矢理キスされてる写真をプレゼントとかキチガイだろ
マジでやめてえ…

??「いちか?そんなところでボーっとしてどうしたの?」

一夏「シャ、シャル!」ササッ

シャル「今隠したのなに?」

一夏「な、何でもないよ」

シャル「…あやしい」

一夏「いや、本当になんなでもないって!」

シャル(まさか箒さんへプレゼント?)

ガチャ

一夏「!」

箒「一夏か。人の部屋の前で何を騒いでるんだ?」

一夏「お、おぉ!実は箒に用があってきたんだ!」

シャル「!」

箒「私に用事?な、なんだ?(デートのお誘いだったりして…///)」

一夏「えっと…」

まずい、玄関で渡してすぐ逃げるつもりだったのに…
この場で渡せばシャルにも見られる…

一夏「立ち話もなんだし部屋にあげてくれないか?」

箒「部屋!? ちょ、ちょっと待ってくれ。今片付けるから」

一夏「いや、すぐ終わるからいいよ」

箒「そ、そういう問題じゃ…」

シャル「じゃあ僕も!」

一夏「…シャル、箒と二人で話したいんた」

箒「!?」

シャル「そ、そっかー…うん、じゃあ僕は学食にでもいくね……」

一夏「ごめんな、後で俺も行くよ」

シャル「わかった…」

一夏「箒、すぐ終わるから」

箒「し、仕方ないな。ほら、早くあがれ(早く早く!)」



シャル「…」

~ 箒の部屋 ~

一夏「箒の部屋にくるのは久しぶりだな」

箒「そ、そそそそうか?」カタカタ

ちょっとでも心の余裕を生むために世間話でもしよう
下手なタイミングで渡したら殺されかねん…

……なんで命はってんだろ

一夏「うん、女の子らしい可愛い部屋だ」

箒「はぅ…///」

箒(だだだ大丈夫だ。こ、告白されたら即オーケーしよう)

一夏「えー…」

ダメだ。話が繋がらない

一夏「…」

箒(急に真剣な顔つきに…!)

箒「…」ドキドキ

…もうダメだ。心臓が破裂しそうだ

一夏「…箒、落ち着いて受け取ってくれるか?」

箒(落ち着いて受け取る…?ハッ!俺の愛を受け取れってことだな!)

箒「な、ななななんだ。私は最初っからお、落ち着いているぞ」

一夏「じゃ、じゃあ…」

一夏「これ、受け取ってくれ!」バッ

箒(手紙!? ま、まぁそれもよかろう)

箒「う、うむ」ヒョイ

一夏「じゃ、俺は帰る!!」ダッ

ガチャ

箒「おい!今返事するぞ!!」

箒「ったく……ん゛?写真?」

チラッ

箒「」

ちょっと飯くってきます
残ってたら書きます
ちなみに俺はセカン党

~ 一夏の部屋 ~

一夏「はぁ…はぁ…」

思いっきり逃げてきちゃった…
しばらく箒には会わないほうがいいな

とりあえずスレに報告しよう

60 名前:一夏 [sage]
とりあえずは無事に戻ってこれました
これ、写真です
【イメピタ】

一夏「よし、報告終了!」

もう10時か。ちょっと早いけど飯でもいくかな?
たぶんシャルもいるだろうし

…いや、彼女できるまでは安価さんに従ってみよう
今回の奇行は何かの伏線に違いない!

さて、そろそろスレの反応でもみようかな

レス『イケメンだと・・・?』

レス『問題は顔じゃなくて性格だったでござる』

レス『イケメン死ね』

一夏『真面目にお願いします。次の安価出してもいいですか?』

レス『仕方ねえな』

レス『おい、早くしろ』

レス『イケメンか、お前らわかってるな?』

レス『おっぱいうp』

よし、もう安価出しちゃおう
恋愛の素人の俺が恋愛のプロに敵うはずない!

一夏『安価出します。>>+3で!』

安価『弾とお泊まり会。夕食の食材は安価な』

…?
さっぱり意味がわからない
これも伏線なのか?

レス『すまない、ホモ以外は帰ってくれないか?』

レス『誰得』

レス『俺得』

一夏『意図は理解できませんが電話してみます』

一夏「えっと、携帯はっと…」

プルルルルルル

一夏『もしもし、弾か?』

弾『一夏か?どうした?』

一夏『今日久しぶりに泊まりに行ってもいいかな』

弾『今日か?別にいいけど』

一夏『お、じゃあ食材買ってくな』

弾『おー』

ピッ


弾「おーい」

蘭「なによ」

弾「一夏が泊まりに来るってさ」

蘭「先輩が!? ちょ、もっと早く言ってよ!」ドタドタ


弾「…いや、今電話きたんだが」

蘭は一夏の事を「一夏さん」って呼んでた気がする

一夏「さて、食材まで安価するのか。徹底してるなぁ」

一夏『食材安価出します』

レス『絶対食えよ』

レス『お残しは許しまへんでぇ~!』

えっと、3つくらい安価出せばいいかな?
メニューは食材みて決めよう

一夏『>>+2と>>+4と>>+6を買ってきます』

安価『白菜』

安価『すっぽん』

安価『ナタデココ』

レス『ナタデココは食材だぞ。間違えんなよ』

レス『スッポン鍋だな』

えっ
スッポン鍋にナタデココ入れるのか?
恋愛のプロは食べてるモノまで違うのか…

一夏『わかりました。行ってきます』

レス『随時報告しろよ』

レス『くれぐれもケツには気をつけろ』

~ 職員室 ~

ガララッ

一夏「失礼します」

千冬姉か山田先生に外出届け出さなきゃな
あ、いたいた

一夏「千冬姉!…千冬姉?」

千冬「zzz」

あらら、座りながら寝ちゃってる
最近忙しかったのかな

…外出届けだけ机に置けばいいよな

スッ

一夏「お休み千冬姉」

千冬「zzz」

ガラッ

~ スーパー ~

一夏「さて、買い物なんて久しぶりだな」

つーかスーパーにスッポンなんか売ってんのか?

??「あら、一夏さん?」

一夏「ん、セシリア!どうしてここに?」

セシリア「私は明日のお弁当の材料を…一夏さんこそどうしたんですか?」

げっ
明日はセシリア弁当が炸裂するのか…

一夏「あぁ、友達の家に泊まりにいくから晩飯の食材を買いにきたんだ」

セシリア「あら、では今日は帰ってこないんですのね…」

一夏「ん、みんなによろしくな」

セシリア「では、お買い物に御一緒しても?」

一夏「お、いいぞ」

セシリア(ラッキーですわ!)

一夏「んー、白菜にもたくさんメーカーがあるんだな」

セシリア「一番高いのが一番良い品に決まってますわ」

一夏「はは、それはお嬢様の思考だよ」

セシリア「む、馬鹿にしないでくださいまし!」

一夏「悪い悪い、次はスッポンだな」

セシリア「スッポン?」

一夏「普通は食べたことないよな。血を飲むといいらしい」

セシリア「血!? 日本はたまに理解できませんわ」

一夏「お、スッポン売ってるじゃん!」

セシリア「うえ…」

~ 帰り道 ~

一夏「じゃ、俺はこっちだから」

セシリア「そうですか…では、また明日お会いしましょう」

一夏「おう、また明日」

セシリア(今日はツイてますわ!)

~ 弾の家 ~

弾「おい、もうすぐ着くらしいぞ」

蘭「え!? もうちょっとで終わるから!」

弾(何時間鏡の前にいるんだよ…)

ピンポーン

弾「お、来たみたいだな」

蘭「私が出る!」ダッ

弾「お、おう」

弾(お兄ちゃんは応援してるからな…)

ガチャ

蘭「は、はーい!」

一夏「よ、遊びにきたぜ」

蘭「待ってましたよ!どうぞあがってください!」

一夏「お邪魔しまーす」

弾「お、久しぶりだな」

一夏「弾!相変わらずだな!」

弾「で、食材って何買ってきたんだ?」

一夏「えっと、スッポンと白菜とナタデココ」

弾「はぁ!? スッポン鍋かよ! まさかナタデココも入れんのか?」

一夏「いや、案外美味いかなと思って」

弾「却下、今食っちまおうぜ」

蘭「さっきプリン食べたばっかりでしょ!太るよ」

弾「うっ…」

一夏「やっぱ賑やかでいいな」

弾「よっしゃ、スマブラやろうぜ」

一夏「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる」

弾「わかった。64準備しとくな」

蘭「今どき64って…」


~ トイレ ~

一夏「ふぅ、スレに報告しよう」

夜までイベントなしって言うのも暇だし安価も出しちゃおう
彼女作るって目的を忘れちゃいけないよな

一夏『弾宅から報告します』

~ 10分後 ~

レス『もうセシリアルートでよくね?』

レス『よくねえよカス』

レス『弾に妹がいるなんて聞いてません』

レス『ちゃんと>>1の環境みろよ糞ホモ』

一夏『このまま進展がないのも嫌なので安価出してもいいですか?』

レス『不用意な安価は自滅する』

レス『安価は遊びじゃねえんだよ』

確かに…
安価さんにありがたみを感じなくなってるのはダメだよな

……でも出したい

一夏『やっぱり出します』

レス『あーあ、安価病にかかっちまったか』

レス『仕方ない、どうなっても知らんからな』

レス『いや、お前らもう手遅れだってこと忘れてないか?』

一夏『じゃあ晩飯までの繋ぎの安価出します!>>+3で!』

安価『千冬姉のコスプレして弾に迫る』

一夏「えっ」

レス『すまないがホモ以外は帰ってくれないか?』

レス『のんけ厨死亡wwwwww』

レス『おっぱいうp』

いやいやいや、同性愛も愛だとは思うけどさ
俺は専門外なんだけど…
それともこの先の展開があるのか…?

…ダメだ。さすがにバカにされてるとしか思えない

一夏『それ、意味あるんですか?』

レス『うわ、ついに反抗しやがった』

レス『あーあ、俺らの計画台無しだわ』

計画…?
やっぱり考えてやってたのか!
俺には想像できないけど従ってみよう

一夏『疑ってすみませんでした。いってきます』

一夏「さて、問題は千冬姉のコスプレだな」

千冬姉の部屋に潜入して服を頂戴するしかないよな
バレたら……

一夏「考えたくねえ…」


~ 弾の部屋 ~

ガチャ

弾「お、ずいぶん長いトイレだったな」

一夏「あぁ、めちゃくちゃ出たよ」

蘭「…///」

一夏「ちょっと忘れ物してきちゃったから一回帰るわ」

弾「ん?わかった」

~ IS学園 ~

一夏「さて、どうすっかな…」

とりあえず職員室に行って千冬姉の様子を確認しよう
なんとかしてマスターキーを手に入れなきゃ話にならん

…あれ?千冬姉のコスプレって必要か?

~ 職員室 ~

一夏「そーっと…」コソコソ

カラッ…チラッ……

千冬「zzz」

おぉ!まだ寝てるみたいだ!
これはチャンスだぜ

一夏「頼むから起きるなよぉ…!」コソコソ

千冬「zzz」

確かマスターキーは内ポケットだな
内ポケット…

……内ポケット?

詰んだ…………

…いや、諦めるな一夏!

こんなただの巨大な脂肪に阻まれてちゃ彼女なんか手に入るわけねえだろうが!!

一夏「…」ゴクリ

スッ……

ガシッ!!

一夏「!?」

千冬「おい、何をしている?」

終わった
さよなら僕の青春

一夏「ち、千冬姉!起きてたのかよ!」

千冬「今起きたのだ。ドス黒い気を感じてな」

一夏「そんなドス黒いだなんて…」

千冬「はぁ…姉に欲情するとは情けないと思わんのか?」

一夏「ち、ちげえよ!俺はただマスターキーを…」

しまった
マスターキーのことは言うべきじゃなかった

千冬「ほう、マスターキーを使ってどうしようと言うのだ?」

一夏「いや…あの……」

考えろ、考えるんだ
下手すりゃ人生終わるぞ

一夏「…部屋の鍵を失くして入れなくなったんだ」

千冬「馬鹿者が、私が開けてやるからさっさと行くぞ」

部屋の鍵は閉まってたはず
ここは鍵を失くした振りをしてやり過ごそう

一夏「ごめんよ千冬姉」

千冬「織斑先生だ」バシッ

一夏「いて!」

~ 一夏の部屋 ~

ガチャッ

千冬「ほら、開いたぞ。鍵は作っといてやるから明日とりにこい」

一夏「ありがとうな千……織斑先生」

千冬「まったく、手間をかけさせおって」

さて、人生終了は回避できたけどコスプレは解決出来てないな
こうなりゃ多少手荒だが強行手段に出るとしよう

コスプレのためにバカみたい……

~ 校庭 ~

一夏「えっと…確かこの上が千冬姉の部屋だな……」

女子A「あ、織斑くんだ」

女子B「こんにちは~」

一夏「あ、あぁ」

女子A「こんなところでどうしたんですか?」

一夏「ただの散歩だよ」

女子B「わ、私たちも御一緒しても!?」

女子A「バカ!何いってるの!」

一夏「ごめん、一人になりたい気分なんだ」

女子B(はぅ…一匹狼な織斑くんもカッコいい…)

女子A(何か思いつめてる織斑くん素敵…)

マジでバレたらどうしよう
切腹とか申し付けられそう…

一夏「…」キョロキョロ

よし、周りに誰もいないな
行くぞ!

ー IS展開『白式』 ー

一夏「ブースターで一気に千冬姉の部屋の窓まで登ってやるっ!」

ヒュンッ

よし、部屋には誰もいない
窓から侵入して即逃げるっ!

ガチャガチャ

……鍵しまってる

窓にほんの少しだけ穴をあけてロック解除するしかないか…
痕跡は残したくなかったが背に腹は変えられない

ガシャッ!

……カチャッ

よし、開いたぞ!
狙うは千冬姉のいつもの軍服?だな

~ 千冬姉の部屋 ~

一夏「ふぅ、疲れた…」

いや、こんなことしてる場合じゃない
クローゼットはどこだ?

一夏「これか!」

ガチャッ

一夏「…」

ない、どこにもない
まさかいつも着てる一着だけなのか?

…まずい、他に千冬姉のコスプレが思い浮かばない

ガチャガチャ

一夏「!?」

ガチャッ

千冬「ふぅ…… ん、なぜ窓が開いている?」

~ 弾の家へ行く道 ~

一夏「うおぉ、心臓止まるかと思った…」

どうすんだよこれ…
咄嗟につかんだ服がブラジャーとパンツって……

俺、変態の才能でもあんのかな

これを千冬姉のコスプレって言ったらいいのかわからんがもう無理だ
これで妥協しよう

これを着て弾に迫るって……

~ 弾の家 ~

一夏「ただいま」

弾「おかえり、どうした?げっそりしてるぞ」

一夏「色々あってな……」

弾「…まぁなんだ。スマブラやろうぜ」

一夏「おう、蘭はやんないのか?」

蘭「わ、私は弱いから横で見てます!」

弾「ぷぷ、こいつ俺らの3倍はスマブラ強いんだぜ」

蘭「…」ゲシッ

弾「いてぇ!」

一夏「はは、人は見かけによらないな」

…弾を襲うのは夜にしよう
今襲ったらスッポン鍋を食べる安価がこなせなくなる

~ なんだかんだで夜 ~

一夏「マジで蘭つえぇ…」

蘭「え、えへへ…(つい本気出しちゃった……)」

弾「そろそろ腹減ったな。スッポン鍋食おうぜ」

一夏「そうだな、スッポン鍋とか初めてだぜ」

弾「まぁ調べながら調理しようぜ」

~ リビング ~

弾「ほら、出来たぞ」ダンッ

グツグツ

一夏「おぉ!美味そうじゃん!」

蘭(さりげなく一夏さんの隣を…)スッ

弾「さ、食おうぜ」

一夏「あ、ちょっと待って」

つ【ナタデココ】

弾「お、おい!バカやめ…」

ドパァ

蘭「」

弾「」

一夏「よし、食おうぜ」

弾「い、一夏が最初に食ってみてくれ(マジかよこいつ…)」

一夏「?」

蘭「ど、どうぞ~…(一夏さんの意外な一面が見れた…?)」

一夏「じゃ、スッポンからもらおうかな」

弾「い、いや、是非ともナタデココから…」

一夏「ん?わかった」

一夏「いただきまーす」パクッ

弾・蘭「…」ゴクリ

一夏「おぉ、案外美味い!」

弾(嘘だろ…?)

一夏「ほら、弾も!」

ナタデココグチャァ

弾「うっ…」

弾「ええい!オラッ!」パクッ

弾「うぇ…おぇぇぇ!」

蘭「…」ガクガクブルブル

一夏「?」

弾(鈍感って舌まで鈍感になるのか…?)

~ 食事終了 ~

弾「地獄だったな…」

蘭「あれはちょっとね…」

一夏「

~ 食事終了 ~

弾「地獄だったな…」

蘭「あれはちょっとね…」

一夏「さて、もう寝るか?」

弾「そうだな、明日から学校だし」

蘭「後片付けは私がしておきます!」

一夏「お、ありがとな。蘭」

蘭「…///」

弾「んじゃ、俺の部屋いくか」

一夏「あ、ちょっとトイレ」

…ついにこのときが来てしまった
もうやるしかない

~ トイレ ~

一夏「決戦の前に途中経過でも報告するかな」

それと戦闘服に着替えなきゃ…
人として終わってる気がするけど彼女ができるならもう気にしないようにしよう

一夏『ついにこのときが来ました』

レス『待ちくたびれたぞ』

レス『メインイベントだな』

レス『耳から攻めろよ』

レス『なぁ、マジで誰が得すんの?』

レス『このスレはホモと腐女子に占領されてしまったのだ…』

耳からか…
うえ、想像しただけで気持ち悪い
まぁ覚悟決めるか…

一夏『行ってきます』

~ 弾の部屋 ~

ガチャッ

弾「お、布団ひいといたぞ」

一夏「あ、あぁ」

弾「さ、もう寝る…か……?」

弾「お、お前…なんだよその格好!!」

弾「ぶはっ!一夏がこんなネタ仕込んでくるとは…」

うう、思いっきりネタ扱いされてる
そりゃそうだよな…

一夏「……だぜ」

弾「ん?」

一夏「俺は本気だぜ!」

弾「え゛」

こうなりゃ一気に押し倒してやる!!
オラァ!

ダンッ!

弾「お、おい…冗談だろ……?」

一夏「どうだ?千冬姉コスプレ興奮するだろう…?」

弾「ひぃ!ちょ、一夏が変態になった!誰か助けてぇ!!」

一夏「…大人しくしないと零落白夜ぶち込むぜ?」

弾「マ、マジでやめろ!頼むから!後生だから!」

一夏「ククク…美味しそうだなぁ…」ペロッ

弾「ひゃうっ!いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ジタバタ



蘭「一夏さんたち何騒いでるんだろ?」

さて、もう充分迫ったからいいよな…?
これ以上はさすがに弾が可哀想だ

弾「はぁ…はぁ…もうやめろ…」

一夏「ふぅ、いい夢見れたかよ?」

弾「……は?」

一夏「いや、冗談に決まってんだろ?」

弾「」

一夏「いやいや、ホモとかないない」

弾「」ブワッ

一夏「!?」

弾「うおお!マジで一夏に喰われるかと思ったぁ!」

ガチャッ

蘭「さっきから何騒いでる…ん…です……か………?」

一夏・弾「」

蘭「…………………………失礼しました」

ガチャッ

弾「蘭んんんんんん!マジで誤解だからぁ!!」

一夏「終わった…」

弾「ヤバイって!早く着替えろ!」

一夏「うわ、服とか全部トイレだ!」

弾「バカ!早くとりにいけ!」

一夏「お、おう!それまで蘭を頼むな!」

本日2度目の人生終了の危機

ドタドタ

一夏「は、早くトイレに!」

ドンッ

蘭「キャッ!」

一夏「いて!」

蘭「…」

一夏「あ、あはは…こんばんは~……」

弾「バ、バカ!お前は服を着ろ!!」

一夏「う、おう」

~ トイレ ~

一夏「は、早く着替えなきゃ…」ゴソゴソ

…テヨ!
タノム……ッテ!

一夏「うわ、口論してる…?」

マジでどうすりゃいいんだ…

…困ったときの安価さん

いやいやいや、そもそも安価のせいでこうなったんだろう?
でも他に手がないし…

一夏「…」


160 名前:一夏 [sage]
助けてください

レス『おおう、どうした』

レス『弾が覚醒してケツ狙われてんのか?』

一夏『弾の妹に見られて現在口論中なんです』

レス『oh...』

レス『さて、前回のセーブはどこからだ?』

レス『IS学園には箒がいるし逃げ場ないな』

一夏『…安価を出したいと思います』

レス『やめとけ、マジで人生終わるぞ』

レス『もう終わってる』


『そうだ、もう終わってるんだから俺たちに賭けてみろよ』


一夏「っ!!」

きた!これは…これならいける……!
この人たちが本気になればこんな状況だって打破してくれる!

一夏『起死回生の一手をお願いします。安価は>>+5です!』

安価『ドッキリの看板を持って二人の間を割ってはいる』

ドッキリオチか…
ベタではあるけど誤魔化すには最良の一手かもしれない

レス『これは弾が鍵を握ってるな』

レス『行ける。あとはお前の演技力次第だ』

一夏『ありがとうございます!行ってきます!!』


一夏「とは言ってもドッキリの看板なんてどこにも……」

一夏「都合のいいことに木材だけはトイレにあったが…」

一夏「……これで行くしかない」

ー IS展開『白式』 ー

一夏「切り刻めっ!【雪片二型】!!」

ガガガガガガガガガカッ!

一夏「よし、行くぜ!」

~ リビング ~

蘭「この変態っ!変態っ!!変態っっ!!!」

弾「だから誤解だって言ってるだろ!」

マジギレしてらっしゃる…
そりゃ兄があんなことしてたらな…

蘭「もういい。出て行く」

弾「だから待てって!」


一夏「はいはーい、ちょっと通りますよ~」


弾「…は?」

蘭「…」

一夏「はい、よく見て。この看板よく見て」

蘭「……ドッキリ…?」

弾(なるほど、ここは一夏に乗るしかないっ!)

弾「ぷっ…くっ……ぷふふ……蘭のあの顔……くくっ………」

蘭「!」

一夏「いやー、こんなに上手く決まるとは思わなかったぜ」

弾「まったくだ」

蘭「……一夏さん、どういうことですか?」

一夏「どういうことも何も今日はこのために来たんだぜ?」

蘭「え、私にドッキリを仕掛けるためってことですか?」

弾「そういうこった」ポンッ

蘭「……///」カァァァ

弾(ナイスだ一夏!)グッ

一夏(お前もな!)グッ

一夏「…ごめんな蘭。ちょっとした遊び心だったんだ」

蘭「い、いえ、私こそ変に騒いだりしてごめんなさい」

弾「いやぁ楽しかったぜ。さ、もう寝るか」

蘭「お前は絶対に許さん」

弾「」

~ 弾の部屋 ~

弾「マジでやばかったな」

一夏「あぁ、もう終わったかと思ったぜ…」

弾「はぁ…いつになったら機嫌直してくれるんだろ…」

一夏「悪いな、俺の冗談でこんなことになって…」

弾「まぁいいさ」

弾「…ところであの下着は誰のなんだ?」

一夏「あ、あぁ、あれは自分で買ったんだよ」

弾「はぁ!? やっぱ変態じゃねえか!」

一夏「マジでやめて…反省してるから……」

こうして、織斑一夏の長い一日が終わった
この後、IS学園でボコられたのは言うまでもない

ーENDー

~ アフターストーリー ~

一夏「はぁ…あの一件以来俺の評判はガタ落ち……」

そりゃ姉の下着盗んで友人の姉の唇を奪うって変態丸出しだよな…
姉フェチ疑惑とか下着フェチ疑惑とか出ちゃうし

しかも……

女子C「あ、あの!織斑くん!」

一夏「はい?」

女子C「こ、このパンツもらってください!」

一夏「は、はぁ…どうも…」

女子D「織斑くん!私のも!」

一夏「は、はは…」


織斑一夏は現在、女子に下着を渡されるという謎のイジメを受けています


ーENDー

ここまで読んでくれた方ありがとうございます
前作なども読んでもらえると嬉しいです

1作目
一夏自主退学エンド

2作目
セシリアハッピーエンド

3作目
シャルバッドエンド

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom