さやか「それっwwwww」
まどか「え?」
さやか「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwwwww」
まどか「さやかちゃんどうしちゃったの!? ねえさやかちゃん!」
さやか「それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww」
まどか「さやかちゃん!! しっかりして!!」
さやか「一粒にwww160個分のwwwwwwwwwwww」
まどか「さやかちゃん、ねえってば! しっかりしてよ!」がくがく
さやか「ブルブルブr……はっ」
まどか「さ、さやかちゃん……」
さやか「あれっ、私は何を……?」
まどか「良かった、正気に戻ったんだね」
さやか「ねえ、私今何してたの?」
まどか「何でもないよ、夢を見てただけだよ多分」
さやか「ふうん……?」
まどか「そろそろ帰ろうか」
さやか「ごめん今日恭介のとこ寄ってくから」
まどか「あ、そーなんだ」
さやか「てことで、じゃーねー」
まどか(さっきのは夢……だよね……
もうあんなこと起こらないと思いたいけど……
やっぱりちょっと心配だし)
まどか「……あ、待って!」
さやか「え、何?」
まどか「わ、私も一緒に行っちゃ……ダメかな」
さやか「えー、何で?」
まどか「いやほら私も一応上条くんと知り合いだしさ、
一回くらいお見舞い行っときたいなー……って」
さやか「えー、うーん……仕方ないな、特別だよ」
まどか「ほんと? ありがと~」
まどか(今日一日はさやかちゃんのこと見張ってよう)
病院。
上条「やあさやか、きてくれたのか」
さやか「今日はまどかも一緒だけどね」
まどか「久しぶり、上条くん」
上条「ああ、久しぶりだね」
まどか「手の具合、どうなの?」
上条「うん、少しずつ良くなってきてると思う……
リハビリは大変だけどね」
まどか「やっぱり大変なんだ」
上条「無理に動かし過ぎると、
すぐに手がブルブル震えだしちゃって……」
さやか「ブル……ブル……?」
まどか「はっ、まさか!」
さやか「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
まどか「いやあああああ!!」
さやか「それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
上条「どっ、どうしたんださやか、いきなり……!」
まどか「さやかちゃん、正気に戻って! 上条くんが見てるよ!? ねえ!」
さやか「それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww」
上条「い、いったいさやかは何を……!?」
まどか「さやかちゃん、さやかちゃん!!」
さやか「一粒にwww160個分のwwwwwwwwwwww」
上条「ブルーベリー……パワー……?」
さやか「ブルブルブルブルブルブルブルwwwwwwww」
上条「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
まどか「上条く―――ん!!!」
さやか「一粒でwwwwブルーベリー222個分wwwwwwww」
まどか「悟空の声似てないよさやかちゃん!」
上条「毎朝の健康習慣wwwwwwブルーベリーアイwwwwwww」
まどか「あっ上条くんは似てるー」
さやか「わかさ生活wwwwwwwwwww」
まどか「そ、そんなこと言ってる場合じゃなかった……
早く二人をどうにかしてもとに戻さないと」
さやか「……あれ、どうしたの、まどか」
まどか「え、もとに戻ってる……?」
上条「どうしたんだい、鳩が豆鉄砲食らったような顔して」
まどか「上条くんも……」
さやか「どうしたの? なんか変だよまどか」
まどか「変なのはどう考えても二人だよ……」
まどか(歌い終えたら元に戻るのかな……)
私たちはさっさとお見舞いを切り上げて
病院を後にしました。
さやかちゃんはもっと上条くんと一緒に居たいみたいでしたが。
まどか「ねえ、さやかちゃん……自分で覚えてないの?」
さやか「覚えてないって、何が?」
まどか「その……ブル……いや、なんでもない」
さやか「? 変なまどか」
まどか「てぃひひ……」
マミ「あら、美樹さんに鹿目さんじゃない」
さやか「あ、マミさん! 今帰りですか」
マミ「ええ、帰りついでに魔女を倒そうと思ってたとこ」
さやか「一緒に行ってもいいですか?
マミさんが戦うとこ見学させて欲しいんです」
マミ「ええ、もろちんよ。
鹿目さんは来る?」
まどか「あ、はい……」
まどか(ちょっと怖いけど……
さやかちゃんのこと監視しときたいし)
マミ「さて、結界はここね」
さやか「よーし、がんばるぞー」
まどか「さやかちゃんは頑張ることないでしょ……」
さやか「私だって必要と有らば戦うよ! ねえマミさん!」
マミ「ふふ、生身の女の子を戦わせないように
私ががんばらなきゃね……あら?」
まどか「どうしたんですか? マミさん」
マミ「美樹さんあなたそれ……魔女のくちづけじゃない……!」
まどか「魔女のくちづけ……?」
さやか「ってなんだっけ」
マミ「前にも一度見たでしょう……
魔女に操られた人に現れる紋章よ」
さやか「えっ、私魔女に操られてるんですか!?
そんな記憶ないですけど」
マミ「なくて当然よ、普通は覚えてないものだから」
まどか「えっ、じゃあアレも魔女の仕業……!?」
マミ「なにか心あたりがあるの?」
まどか「はい、さっきさやかちゃんが
ブル……いや、奇声を発して踊りまわっていて」
さやか「えっ、私そんなコトしてたの!?」
マミ「なるほど……魔女のくちづけの影響である恐れがあるわね。
それを無くすには魔女を倒すしかないんだけど」
まどか「この結界にいる魔女が……?」
マミ「それはまだ分からないけど、
とりあえず今はここの魔女を倒してみましょう」
まどか「はい!」
魔女空間。
マミ「あれがここの魔女ね……」
まどか「なんだか強そうですねえ」
さやか「そう? 弱っちそうじゃない?」
マミ「見かけに騙されてはダメよ。
パッと見では弱そうでも
どんな能力を秘めているか分からないから」
さやか「なるほど」
まどか「魔女っていつ見ても怖いですね」
さやか「マミさんもやっぱり駆け出しの頃は
魔女が怖かったりしたんですか?」
マミ「駆け出しの頃どころか、今でも怖いわよ。
戦いの前には今でも恐怖でブルっと来るわ」
さやか「ブル…………?」
まどか「えっまた!?」
さやか「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
マミ「美樹さん!? どうしたの?」
まどか「す、すみません! これが魔女のくちづけの……」
マミ「えっ、これが? 魔女のくちづけでこんなバカみたいなことになるなんて前代未聞よ」
さやか「それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
魔女「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
まどか「マミさん、魔女が!」
マミ「あなたたち二人は隠れて!」
さやか「それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww」
まどか「さやかちゃんが動いてくれません!」
魔女「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――――」
さやか「一粒にwww160個分のwwwwwwwwwwww」
マミ「美樹さん、危な――い!!」ばっ
ブッシャァァァァァァッ
まどか「マミさ――――ん!!!」
さやか「ブルーベリーwwwwwwwwwwパワーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
マミさんは死んじゃいました。
さやかちゃんをかばって。
その死はあまりにも唐突で。
あまりにも現実味がなくて。
人が死ぬのなんてドラマや漫画でしか
見たことがなかったから。
マミさんが目の前で全身をひきちぎられても
まるでテレビを見ているみたいで
私の前で人が死んだなんて、思えなかった。
マミさんが死ぬところを見た私よりも
さやかちゃんのほうがつらいのかもしれない。
だってマミさんはさやかちゃんのために死んだんだから。
しかもさやかちゃんにはその記憶がないんだから。
気がついたらマミさんが死んでいた。
それこそテレビや漫画の話みたいに。
当時のことを説明した私の口調にも
自分で現実味を感じられなかったから
さやかちゃんもこれが現実の出来事なんだって
受け入れるのに苦労したに違いないと思う。
あの魔女は都合よく駆けつけてくれたほむらちゃんが退治してくれた。
でもさやかちゃんの魔女のくちづけは消えなかった。
きっとさやかちゃんを突発性ブルーベリーアイ発作症候群にしたのは
あの魔女じゃなかったんだ。
じゃあ一体どこの魔女なんだろう。
さやかちゃんはいつ、普通に戻れるんだろう?
QB「まどか」
まどか「きゅう……べぇ……」
QB「ずいぶん落ち込んでいるじゃないか。
一体どうしたんだい?」
まどか「どうしたもこうしたもないよ……
マミさんが死んじゃったんだよ……」
QB「彼女は愚かだったね、他人のために自らの命を捨てるなんて。
理解することが出来ないよ」
まどか「……マミさんを、バカにしないで」
QB「馬鹿にしているわけじゃないさ、
理解出来ない、と言っているだけさ。
あまりにも合理的じゃなかった、彼女の行動は。
美樹さやかを見殺しにしてそのスキに魔女を倒せば良かった」
まどか「きゅうべぇっ!
それ以上言ったら、私ほんとに怒るよ!」
QB「もう既に怒ってるじゃないか。
人間というのは面倒だね、だからマミも……」
まどか「きゅうべえ!!」
QB「おっとっと、ここまで怒らせてしまっては
契約をお願いすることもままならないね。今日はここで退散するよ」ひょいっ
まどか「…………」
きゅうべぇに頼ろうと思った私がバカだった……
あいつは予想以上のクズだった。
いや、きゅうべぇにとってはあれが普通なんだろうけど。
私たち人間とは根本的に感情や精神の構造に違いがある。
何を言えば相手が怒るか、悲しむか、わかってない。
だからまともにコミュニケーション出来ないんだ。
となると、さやかちゃんの突発性(略)を治すために私が頼れるのは……
仁美「おはようございます、まどかさん」
まどか「仁美ちゃん……」
仁美「今日もさやかさん、おやすみですの?」
まどか「うん、そうみたい」
さやかちゃんはマミさんが死んでからずっと学校を休んでる。
自分のせいで人を死なせたことがショックだったんだろう。
仁美「心配ですわねえ、さやかさん」
まどか「そうだね……」
仁美「実は私…………」
まどか「うん?」
仁美「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
まどか「えっ!?」
ミナサンモ ゴイッショニ
http://www.youtube.com/watch?v=v_QlR7sn_fk
仁美「それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
まどか「く、首もとに魔女のくちづけが……!」
仁美「それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww」
まどか「仁美ちゃん、しっかりしてよ!」
仁美「一粒にwww222個分のwwwwwwwwwwww」
まどか「仁美ちゃん、人前でそんなアホ面で踊ってたら恥ずかしいよ!」
仁美「ブルーベリーwwwwwwwwwwパワーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
まどか「正気に戻ってよ、ワカメ!」
仁美「誰がワカメですのっ!?」
まどか「あ、良かった、戻った……」
仁美「あら? 私は一体何を……」
まどか「なんでもないよ、毒電波を受信しただけだよ」
まどか(やっぱり学校に行ったら
すぐにほむらちゃんに相談しよう……)
学校。
まどか「ほむらちゃんまだ来てないのか」
仁美「あら、いつも早くきてるのに。
珍しいですわね」
まどか(まあいいや、お昼休みにでも話せれば)
仁美「そういえば一時間目の授業、何でしたっけ」
まどか「あ、数学だよ」
仁美「ああそうでしたわね」
まどか「あ~、一時間目から数学なんてイヤだなー」
仁美「まどかさんは数学お嫌いですわね~」
まどか「うん……
一時間目から嫌いな授業が入ってると、
その日一日ずっとブルーになっちゃうよね」
仁美「ブルー…………?」
まどか「しまった!」
仁美「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
まどか「うわあああああ!」
よく見たら一粒当たりの個数も増えとるwwww
私は仁美ちゃんを引っ張って屋上まで逃げた。
狂ったように奇声を発して踊る仁美ちゃんを
廊下や教室で色んな人に見られちゃったけど
あのまま教室においておくわけにも行かなかったし
多分これが最善の策だったと思ってる。
教室で踊らせてたら、上条くんみたいに
他の人にも感染しちゃうかも知れないし。
ワカメ攻撃も試してみたけど
既に免疫ができてたみたいで
何度やっても一切効果なし。
結局仁美ちゃんが元に戻るまで、
つまり歌い終えるまで待たなきゃいけなかった。
仁美「はっ……あれ、屋上……?
どうしてこんなところに……?」
まどか「やっと終わった……」
たくさん習い事をやってて
おしとやかでたおやかなお嬢様。
そんな仁美ちゃんが
ブルーベリーアイのCMソングを歌っている姿は
流石に見るに耐えなかった。
仁美「なんで私、こんなところにいるんですの?」
まどか「セルンが開発した空間転移技術の実験台にされたんだよ。
さあ教室に戻ろう」
QB「苦労しているようだね、まどか」
>>65
1粒当たり160個分はミス
現在では技術の向上により1粒当たり222個分になってる
まどか「きゅうべぇ……!」
仁美「え、なんですの?」
まどか「あ、いやなんでもないよ」
そうだ、仁美ちゃんにはきゅうべぇ見えないんだった。
すっかり忘れてた。
QB「本当に君達人間は愚かだ。
誰かのために労力を費やし、他人を救おうとする。
そこに大して見返りもないのに」
まどか「……」
QB「今の君もそう。そして、マミも」
まどか「マミさんのことはバカにしないでって言ったはずだよ」
仁美「え? え?」
QB「馬鹿にしているわけじゃないと何度も言っているだろう?
それに君にとって良い話を持ってきたんだ」
まどか「どうせ契約のことでしょ」
私はきゅうべぇの放つ一言一句に不快感を覚え、
いらいらするあまり仁美ちゃんがいることも無視して
きゅうべぇと言葉を交わした。
QB「そう、僕と契約して魔法少女になれば良い」
まどか「……」
仁美「ど、どうしたんですの? まどかさん」
QB「君の願いを叶えてあげられるよ。
美樹さやかや志筑仁美を普通に戻してあげたい、とかね」
まどか「……」
QB「自分のためじゃなく誰かのために力を使う、
君にお似合いじゃないか。
そして君が憧れるマミのようでもある」
まどか「……」
QB「ま、そんなマミが迎えた結末は君も知っての通りだけどね」
まどか「……仁美ちゃん」
仁美「え?」
まどか「ブルブルブルブルブルブルブル」
仁美「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
QB「な、何をしてるんだいまどか」
まどか「もう私は本当に怒ったよ、きゅうべぇ」がっし
QB「な、なんだ! 離してくれないか」
まどか「試してみたいと思わない?
この突発性(略)、人じゃなくても伝染するのかな」
仁美「それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
QB「や、やめないかまどか!
これは確かに普通の魔女のくちづけとは違う、
なぜなら……」
仁美「それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww」
QB「僕……が……」
仁美「一粒にwww222個分のwwwwwwwwwwww」
QB「ブルーベリーwwwwwwwwwwパワーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
仁美「ブルブルブルブルブルブルブルwwwwwwww」
QB「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
まどか「あっはっはははは、あーはっははは!」
仁美「一粒でwwwwブルーベリー222個分wwwwwwww」
QB「毎朝の健康習慣wwwwwwブルーベリーアイwwwwwww」
仁美・QB「わかさ生活wwwwwwwwwww」
QB「はあ、はあ……」
まどか「あーおかしかった!
仁美ちゃん、そろそろ教室に戻ろうか」
仁美「え? ええ……」
QB「待て、まどか! これは……」
まどか「……ブル」ひそっ
QB「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
まどか「あはは、一生そうやってればいいよ」
仁美「まどかさん、さっきから一人ごとが激しいですわよ?」
まどか「ああごめん、教室もどろ。
そろそろほむらちゃんも来てるだろうし」
仁美「ええ」
QB「それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
教室。
まどか「あっ、ほむらちゃーん」
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「ほむらちゃん、実はちょっと相談したいことがあるんだけど」
ほむら「そう、ちょうどいいわ。
私もあなたに話しておきたいことがあったから」
まどか「え、そうなの」
ほむら「場所を変えましょう。屋上でいいかしら」
まどか「お、屋上はダメだよ」
ほむら「えっ、どうして?」
まどか「そのー……高所恐怖症だから?」
ほむら「……初耳だけど」
まどか「とにかく屋上はダメだから
体育館裏に行こう、ね」
ほむら「ええ」
体育館裏。
まどか「ここなら誰もいないよね」
ほむら「で、相談したいことってなんなのかしら?」
まどか「えっと……実はさやかちゃんや
仁美ちゃんに、魔女のくちづけが付いてて」
ほむら「……」
まどか「それで……発作が起こるみたいにところかまわず
わかさ生活のCMソングを歌っちゃうの」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃんに、その元凶の魔女を倒してほしいなって思って」
ほむら「分かったわ。私が倒す」
まどか「あ、ありがとうほむらちゃん!」
ほむら「ところで、まどか……
その魔女のくちづけっていうのは」
まどか「え?」
ほむら「こんな形じゃないのかしら?」ちらっ
まどか「ほむら、ちゃん……それ……!」
ほむら「ええ、私も感染してしまったわ」
まどか「じゃあほむらちゃんも、わかさ生活のCMソングを……」
ほむら「歌ったのでしょうね、記憶にはないけど」
まどか「ブッ! くくくっ、ぶふっ……」
ほむら「けっこう傷つくから笑わないで」
まどか「ご、ごめんごめん……ぷぷっ」
ほむら「……話をすすめるわよ。
この魔女のくちづけなんだけど、かなりの速度で感染が広がってる」
まどか「かなりの速度って、どれくらい?」
ほむら「3秒に1人のペースよ」
まどか「3秒に1人! それってブルーベリーアイが売れるペースと同じ!」
ほむら「そう! 既に全国230万家族にまで広まっているわ!」
まどか「さすがブルーベリーサプリメント売り上げ日本一だね!」
ほむら「モンドセレクション最高金賞を7連続で受賞してるだけあるわ!」
まどか「ブルーベリーアイってすごい!」
ほむら「って、また話がそれたわね」
ほむら「あとあまりブルーベリーって言わないで。
発作が起こっちゃうから」
まどか「ごめんごめん」
ほむら「で、この魔女のくちづけは
3秒に1人のペースで広まってるの。
ここまで速いということは、大元の魔女は
かなりの力を持っていると予想される」
まどか「かなりって、どれくらい?」
ほむら「魔法少女が束になっても倒せないくらい、かしらね」
まどか「そんな……」
ほむら「おそらくこの街のほとんどの人に
既に魔女のくちづけが付いていると思われるわ。
もしかしたら、まどかの家族にも」
まどか「えっ……」
ほむら「安心して、この魔女のくちづけは今のところ例の発作しか引き起こさない。
普通の場合に見られる自殺や殺人などはまだ起こってない」
まどか「まだ……ってことは、そのうち……」
ほむら「……かもしれないわね」
まどか「……」
ほむら「分からないことが二つ、ある」
まどか「え?」
ほむら「これほどの強大な力を持つはずの魔女の存在が
まったく感知できないこと」
まどか「どこにいるか分からないの?」
ほむら「ええ、今日も朝からずっと探してたんだけど、さっぱり。
すぐソウルジェムに反応があると思ったのだけど」
まどか「それで今日来るの遅かったんだ」
ほむら「そしてもう一つ。
まどかがまだ無事であること」
まどか「え……?」
ほむら「あなたは常に美樹さやかや志筑仁美と行動を共にしている。
発作が起こったところも見ている。そうよね」
まどか「うん……」
ほむら「この魔女のくちづけは発作を見た人に感染していく。
自分も釣られて発作が起こってしまうのね」
まどか「それで上条くんも……」
ほむら「まどか。あなたは何度、他人の発作を見た?」
まどか「えっとー……5,6回かな」
ほむら「普通なら1発で感染するはずなのに……
何故まどかだけが無事でいるの?」
まどか「わ、私に聞かれても分かんないよ」
ほむら「QBにも見解を聞かせてもらおうかしら。
あいつに頼るのは癪だけど」
まどか「あ、QBも感染したよ」
ほむら「え、QBにも!? そんなのあり得るわけない、
普通魔女のくちづけは人間にしか付かないはずよ」
まどか「普通の魔女のくちづけじゃなかったりして……」
ほむら「そんなこと……」
キーンコーンカーンコーン
まどか「あ、チャイム鳴っちゃった」
ほむら「そろそろ教室に戻りましょうか」
ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww
まどか「!?」
それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww
それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww
まどか「これは発作? 誰が……」
ほむら「違うわまどか、『誰が』なんてレベルじゃない!
学校中の人間が発作を起こしているのよ!」
一粒にwww222個分のwwwwwwwwwwww
ブルーベリーwwwwwwwwwwパワーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
まどか「そんな、一斉になんて……!!」
ほむら「逃げるわよ、まどか!
流石のあなたもこんなとこにいたら感染してしまうかも」
ブルブルブルブルブルブルブルwwwwwwww
ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww
まどか「ひいいい!! 発作を起こした人たちが
校舎から続々と出てくるよお!」
ほむら「早く逃げるのよ! こっち!」
まどか「ま、待ってぇ~!」
一粒でwwwwブルーベリー222個分wwwwwwww
毎朝の健康習慣wwwwwwブルーベリーアイwwwwwww
私たちは必死に逃げた。
まず正門から学校の外に出ようとしましたが
そこは既に回りこまれていた。
私たちは裏門の方へと走っていくことにした。
なるべく人のいない場所を選んで走っているけど
四方八方からブルーベリーアイの歌が聞こえてくる。
もう逃げ場なんてない、降伏しろって迫ってくるみたいに。
私の手を引くほむらちゃんは
発作が起こらないように必死に耐えていた。
今ここでほむらちゃんにも発作が出たら
私は独りになってしまう。そんなのイヤだ。
私たちは裏門から学校の外に逃げた。
いや、逃げたはずだった。
でもそこは逃げ場なんかじゃなかったんだ。
ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww
まどか「!?」
ほむら「こ、これは……」
まどか「まさか、街中が……!!」
そう、学校だけじゃなかった。
街中の人々が、発作を起こして、
キチガイみたいな顔で踊って歌っていた。
中には見知った顔もあって。
その異様すぎる光景に吐き気がした。
それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww
それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww
まどか「こんなのってないよ……ひどすぎるよ……」
ほむら「気を確かに持って、まどか!
心を不安定にしたら魔女に付け入られる!
あなたまで感染してしまう!」
まどか「だって、だって……!」
一粒にwww222個分のwwwwwwwwwwww
ブルーベリーwwwwwwwwwwパワーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ほむら「つらいのは分かる、でも負けないで!
きっと私が守ってあげるから!」
まどか「ほむらちゃん……!」
ほむら「こんな派手な行動に出たってことは
多分魔女も近くにいるはず……!
一体どこに……!」
ブルブルブルブルブルブルブルwwwwwwww
ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww
まどか「あっ、きゅうべぇ!」
ほむら「えっ、どこ!?」
QB「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
ほむら「きゅうべぇ、まさか本当に感染していたなんて」
まどか「私が感染させたんだけどね……」ぼそっ
ほむら「え、なんて?」
まどか「いやーなんでもないよぅーほむらちゃん大好きー」
ほむら「な、何言ってるのよこんなときに……
それよりきゅうべぇだわ」
QB「それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
ほむら「ちょっときゅうべぇ、しっかりしなさい!
これはどういうことなの? 何か知らないの?」
QB「それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww」
ほむら「きゅうべぇ! きゅうべぇってば」
QB「一粒にwww222個分のwwwwwwwwwwww」
ほむら「……まどかが契約するって」
QB「えっ、本当かい!?」
まどか「おお正気に戻った」
ほむら「見てきゅうべぇ、ご覧のとおりの異常事態よ。
あなた何がどうなってるか分からない?」
QB「それよりまどかが契約してくれるって言うのは本当?」
ほむら「ええ、本当よ。
だから知ってることがあったら話しなさい。
どんな魔女がこの事態を引き起こしたのか、
魔女はどこにいるのか」
QB「魔女の仕業ではないよ。
いやもともとは魔女ではあるんだけどね」
ほむら「……どういうこと?」
QB「ある魔女が使っていた魔女のくちづけに、
僕がちょちょいっと細工を施したんだ。
こういう事態になるようにね」
ほむら「な……」
QB「大元の魔女はもういない。
あるのは魔女のくちづけだけさ」
まどか「ど、どうしてこんなこと……」
QB「君を僕と契約させるために決まってるじゃないか」
まどか「えっ」
QB「僕はずっと考えてたんだ。
どうすれば君を契約させられるかって」
まどか「……」
QB「そして君達の行動を見ていて気がついた。
君達人間は、誰かのために行動するのが大好きだ」
まどか「……」
QB「そこで僕はこの魔女のくちづけで
美樹さやかや志筑仁美をおかしくさせた」
まどか「……」
QB「もっと精神的なダメージを負わせたり
自分を傷つけたりするようにできたら良かったんだけど。
そこは僕は本職の魔女ではないからね。発作が限界だった」
まどか「……」
QB「彼女らを治す方法は僕と契約して願いを叶えることだけ……
そう言えば、君も僕と契約してくれるだろうと思ってね」
まどか「……」
QB「わざと挑発的な口調で契約を迫ったのも
君達人間の感情的な部分を利用するためさ。
もっとも、そこに関しては少し失敗してしまったけど」
ほむら「……ここまで事を大きくした理由は」
QB「感染者が増えればまどかだって契約を急ぐと考えてのことさ。
僕にまで感染するとは思わなかったけどね」
まどか「……ひどいよ。あんまりだよ。
こんなのって……おかしいよ……」
QB「おかしいと思うのなら、僕と契約してすべてをなかったことにすればいい。
さあ、早く契約を始めようじゃないか」
まどか「……」
ほむら「ダメよ、まどか! 契約なんてしちゃ……!」
まどか「分かってる。契約はしない」
QB「いいのかい? それなら人々はずっとこのままだよ」
まどか「大丈夫だよ。みんなを治す方法、私思いついちゃった」
QB「えっ?」
ほむら「一体、どうやって……?」
まどか「今からみんなを治してみせる。その前に、ほむらちゃん」
ほむら「ん?」
まどか「ブルブルブルブルブルブルブル」
ほむら「な、何を……うっ」
まどか「ブルブルブルブルブルブルブル」
ほむら「う……う……ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
まどか「あははは、あははっははっはは!」
QB「何をしてるんだいまどか……」
ほむら「はいっwwwwわかさ生活のブルベリアイwwwwwwwww」
まどか「いや、ほむらちゃん感染してるはずなのに
全然発作起こさないからさー、見てみたくて」
QB「……」
ほむら「あいっwwwwwあいっwwwwwあいっあいっあいーwwwww」
まどか「あーっははは、やっぱ面白ーい!」
ほむら「北欧生まれのブルーベリーでwwwwアントシアニンパワーwwwwww」
まどか「しかも北欧バージョンじゃん! やるねぇほむらちゃん!」
ほむら「ブルブルブルブルブルブルブルwwwwwwww」
QB「見なかったことにしよう」
ほむら「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
ほむら「はっ、私は何を……!?」
QB「僕の口からはとても」
まどか「いやあ、ご苦労様ほむらちゃん」
ほむら「え? ええ……」
まどか「さて、そろそろ街のみんなをもとに戻そうか」
QB「そうだ、問題はそれだよ。
一体どうやって元に戻すっていうんだい?」
ほむら「私も気になるわ……」
まどか「この魔女のくちづけは私に感染しない。そうだよね」
QB「ああ、君の言うとおりだよ」
まどか「なら逆に、私が感染してしまえば……どうかな?」
ほむら「え?」
まどか「いや、私が感染したと、見せかけるだけでいい」
QB「一体何を……」
まどか「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
ほむら「まどか!?」
QB「これは感染しているふりだ、暁美ほむら。
しかしいったいなぜこんなことを……」
ほむら「……まどかに感染しないはずの魔女のくちづけ。
それが本来のプログラムに反してまどかに感染したとすれば、
バグを起こしてしまう……」
QB「そうか……
魔女のくちづけなんてものは
人間の負の感情に働きかけるものでしかない……
魔女のくちづけそのものが力を持つわけではないから
相手に『まどかが感染した』と認識さえさせてしまえば
魔女のくちづけ自体は存在の矛盾により消滅しちゃうんだ」
まどか「それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
QB「大元の魔女は存在しないわけだから
もともとこの魔女のくちづけはかなり不安定……
どんな理由で消滅しても不思議じゃない」
まどか「それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww」
QB「そこに付け入るとは……なんて策士なんだ、まどか……」
ほむら「強引な展開ね」
まどか「一粒にwww222個分のwwwwwwwwwwww」
「はっ、ここは……」「何やってんだ俺達」「あれ、仕事に行ったはずなのに」
「俺達は一体何を」「ここどこだよ」「学校に行ったわよね私」「あれ?え?」
「ん、なんだ、なんでこんな場所に」「お?何が起きたんだ?」「なんか疲れてる」
まどか「わかさ生活のブルベリアイwwwwwwwww」
QB「人々がもとに戻っている!?」
ほむら「きゅうべぇ、あなたからも魔女のくちづけ消えてるわね」
QB「そういう君も消えてるじゃないか……
はあ、今回の計画は失敗か」
ほむら「こんなバカみたいな計画、失敗して当然よ。
これに懲りたらもう二度とまどかに契約を迫らないことね」
QB「うう……」
まどか「北欧生まれのブルーベリーでwwwwアントシアニンパワーwwwwww」
ほむら「その調子よ、まどか。
町中の人、全員が治るまで続けてー」
まどか「えっ!?」
上条「ふぅ~トイレまで行くのも一苦労だよ」ジョー
上条「あ~すっきりした」ブルブル
さやか「ブル…?」
その後。
まどか「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
ほむら「よし、このへんの感染者はみんな治ったわね。
次は悠木町の方に行きましょう、その次は千和通りに」
まどか「もうやだよー! こんなのやりたくないよ!!」
ほむら「治せるのがまどかだけなんだし仕方ないじゃない。ほら、きびきびやって!」
まどか「ひーん、わかさ生活のブルベリアイwwwwwwwww」
さやか「大変だなあ、まどかも」
ほむら「もとは全部こいつのせいだけどね」
QB「ごめんなさい、もうしませんから、だから耳毛を雑巾絞りするのやめて!」
さやか「てゆーか私も今のまどかみたいになってたんだなぁー。
そう考えると、ちょっと恥ずかしいなあ」
ほむら「大丈夫よ、あなた自身はおろか他人の記憶にも一切残ってない。
唯一残ってしまうのは」
まどか「それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww」
ほむら「残念ながらまどかだけよ」
さやか「救われないなあ……」
「おかーさん、あの人何やってるの?」「しっ、見ちゃいけません!」
「うわっ、キチガイだ」「警察呼んだほうがよくない?」「きめー」
「目ぇ合わすな、逃げろ」「変な女が来るぞ」「暖かくなってきたからなぁ」
まどか「うう……みんなだってついさっきまで
同じことやってたくせにィ……」
ほむら「仕方ないわ、まどか。
魔法少女は人知れず他人を助けるもの。
感謝や見返りを期待してはいけないのよ」
まどか「私魔法少女じゃないもん!
それにほむらちゃんはキチガイ扱いなんてされないでしょ!」
ほむら「あっまどか、感染者がいたわよ」
まどか「ブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
さやか「ブルブルくんダンスが板についてきたなあ」
ほむら「頑張ってまどか。この街の平和はあなたにかかってる」
さやか「そうだよ、マミさんだって天国から見てくれてるよ」
まどか「それっwwwwブルブルブルブルアイアイwwwwブルベリアイwwww」
ほむら「まどか。今のあなたは、
間違いなく日本一のブルブルダンサーよ!」
お わ り
おしまいです
ブルーベリーアイは食べたことありません
_ ,.,.:、: : : ::,,、_ 彡i、
.,r'''''"~丶: :‐': .-、.:、: ``:、、 ,z彡ll″
、-'″ : : : : : : :`: .、'`:.∴: `ヽ .,,、彡,.;:、_ .;:_ 、.;:_ 、.;:_ 、
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: <::.: : : .、.:,,_._ _.: .,r'' : : : : : `.: ヾil: : : : i, (::::)ゝ: : :゛l、: 、 : .、: : : `i、
```丶-. 、_ :,,.;:,.;:,.;:『`.:,、、,,i'゛゛ヽ,,、:`: `゛ii、: : :.゛!へ ノ: : :: :ll'ヽ、, : .、:. : .;:_ 、l
.,x.'"_;:;:: ''ト、、、 く(⌒)>: : 、iiゝ: : :.: : :.: : :.: ノ ゛ヽ, : 、.;:_ ./
.,r: : :, : :,,、、、、'l,:. 、、 くヾ丿ノ,.,., .lliiiiヾ、、,: : :.,r゜ " ,^'゛
../ i: : llミゝ;:;::;:;::;:::i,、、:、 ゛ゝ/゛ , : : ノ!!!l'l'liiiiii: : :: : : `ヽ,,:
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l": 、 、 :ヽ∵,;;:.r'゜ ゛;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:、l, : : ソ(二): : : : : '! , ;.:、l゛
i、 .: : : :/.```l": : : : : : : : : : : :l!,,: : :ゝーノ: : : ゛ソ'゜
!、: ・:、'` `'r: : : : : : : : : ゾ゛'ヽx,,,,,,;:_,、-°
.ト、: .イ `ゞi/ii,,゛゛ll,,,,ノ゜″
l゛./` ゛l「∧!l″
,i/´ :
`
お前ら他のSSに感染してんぞwww
>>249
kwsk教えろよwwwwwwwww
それっwwwwwそれっwwwwwそれっそれっそれーwwwww
>>254
ワルプルギスの夜「寝過ごした」
ワルプルギスの夜「寝過ごした」 - SSまとめ速報
(http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304863871/)
>>254
まどか「ほむらちゃんと2人で閉じ込められた」
まどか「ほむらちゃんと2人で閉じ込められた」 - SSまとめ速報
(http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304861426/)
つぎ何処いくよ?
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