青年「…っ!?」
青年「え、えと…ど、どちら様でしょうか…?」
少年「……んー?誰って、そりゃ……。」
少年(もしかしてコイツ、オレが誰なのか気付いてないのか?)
少年(……ちょっとからかってみるのも楽しそうだなぁ。)
少年「えーと、私、さとるお兄ちゃんの妹で、頼まれてここまで来たんですけど……。」
少年(そのさとるはオレだし、妹なんか最初っから、居ないんだけどな。)
青年「じゃ、じゃあ君は、アイツの妹って事?」
少年「はい、そうですよー♪さとるお兄ちゃんは双子の兄で私は妹のさとみですっ。」
青年「へー……道理で似てる訳だ…。」
少年(似てるもなにも本人なんだけどな。)
少年(ま、遊べるだけ遊んで切りの良い所でネタばらしすりゃ、いいや。暇潰しにはなるかなー。)
早く、つづきつづき
青年(完全に、しくった……。)
青年(親友の悪ノリに付き合ってたら何故か付き合う事になってしまった……。)
青年(いや、そりゃ可愛いよ?初めて見た時は一瞬本物の女の子かと思ったよ?でも、正体は……。)
少年「今日は、お兄ちゃん帰ってくるの遅いから、いっぱい楽しもうねっ!」
青年「う、うんっ…。」
青年(何時気付いてましたって言えばいいんだ…?何時くるか分からないから怖い…。)
少年「…どうしたの?」
青年「え?…あ、いや……。」
少年「やっぱり、おっぱい大きい方がいい?もっと女の子らしい方がいいかな…?」
青年「ど、どうしてそうなるんだよ!お、お前はお前で…。」
少年「でも、巨乳の子、好きでしょ?クラスでも体育の時にずっと巨乳の女の子を見て…っ…たって、お兄ちゃん言ってたよ!」
青年「いや…でも、それは不可抗力というか……。」
少年「やっぱりたかしは巨乳の子の方が好きなんだ…。……オレだって……。」
男(…たまに、どれが演技でどれが本心か見分けの付かない時がある……。)
くそ!青年が男に!
これもゴルゴムの仕業か!
ksk
みたいなのを書いた訳だが
どなたか、俺のかわりに書き上げてくれる人は居ないだろうか。
ぶっちゃけ、書くより読みたい!
早すぎるのは道筋を示す為だ!
アイデアはある、形にするには、とても眠いのだ、すまぬ!
>>26
だんとつ3
誰か、1から書いてくれ!
読むから!
頼む!頼む!
お前かけよ
>>34
やだよ!俺が楽しめないじゃん!
女装少年(なんか引くに引けなくてさとみ状態でも仲良くなっちまった……本当に気づいてないのか?)
女装少年「飽きてきたしもうそろそろ切り上げるかー」
青年「大事な話があるって、急にどうしたの?」
女装少年「あ、あの……私っ、あなたの事が好きです!付き合ってください!」
女装少年(OKした瞬間にネタばらしで終わりにしよう、彼女居ないしすぐ飛びつくだろ)
青年「……ごめんね」
女装少年(ほらきた)
女装少年「って、ええっ!?」
青年「あ、気持ちはとても嬉しいよ!でも他に好きな人が居るんだ……ごめん」
女装少年「い、いえ……大丈夫ですっ!」
女装少年(一体誰なんだ!?まさかあのコンビニの巨乳の店員か!?)
女装少年「あのー、ちなみにその好きな人って?」
青年「え?」
女装少年「いやっ、そのっ!知ってる人だったら応援したいなー、なんて!」
青年「さとみちゃんが応援してくれるならとても頼もしいんだけど、でも引かれちゃうかも……」
支援
女装少年(引かれる?まさかあの本屋のデ…かなりぽっちゃりしたおばちゃん店員か!?)
女装少年「いえ!あなたが好きになった人なら、誰だろうと引いたりなんかしません!」
青年「ありがとう……俺の好きな人はね、君のお兄ちゃんなんだ」
女装少年「へ?」
青年「やっぱり引いちゃう……よね?」
女装少年「い、いえいえいえいえ!引いてませんっ、よ?」
女装少年(何考えてるんだコイツ!まさか俺がダマされてるのか!?)
青年「……ありがとう、でもいいんだ。そういうのも全部覚悟の上なんだ」
青年「周りからどう思われようが、俺はアイツが好きなんだ」
女装少年「ほ、本気なんですね」
青年「本気だよ。だから近々アイツに気持ちを伝えたい。例え拒絶されるって事になっても、俺の気持ちを伝えたいんだ」
女装少年(近々!?)
青年「だからこそ、妹のさとみちゃんが応援してくれるならとても心強いよ!」ガシッ
女装少年「え、ああー、勿論応援しますとも!」
女装少年(こんな状況じゃネタばらしなんてできねえよ!)
女装少年『と、とりあえず兄の好みとかサーチしておくねっ!お楽しみに~!』
少年「ってごまかしちゃったけど……本当にどうしよう……」
ピロティティロン
少年「ん?アイツからメールだ」
本文『暇だったらゲーセンで勝負しない?今日こそお前をコテンパンにする』
少年「まぁ、別にオレの姿なら変に緊張することもないよな」
少年「おっけー、やれるもんならやってみろ……っと」
少年「よぉ」
青年「よっ!来たか、あれからコンボ練習しまくってさ――」
少年(なんていつもみたいに来たはいいけど……考えてみたらアイツは俺の事を……)
少年(ってことはこれもそ、その……デートとかそういう意図があっての事なのか?)
青年「どうした?まぁいいや行こうぜ」ポンッ
少年「ひゃいっ!」
少年(いつもみたいに背中叩いたり肩叩いたりしてるのも、すす好きな人に触ってるって、意識して?)
救世主降臨。ありがたやーありがたやー
青年「よし、空いてる空いてる、負けないからなー」ニッ
少年「っ! お、おーう、せいぜいがんばれよ」
少年(こんな笑顔をするようなやつだったかな……オレがおかしいだけかな)
青年「お前の動きを思い浮かべて一日中練習したこのコンボを喰らえ!」
少年(お、オレの事を思いながら一日中!?)
少年「あっ、手元が」
K.O!!
青年「よっし!ついに努力が実を結んだようだな!」
少年「油断した!精神的な妨害はフェアじゃねーぞ!」
青年「ん?別に暴言なんて」
少年「も、もう1戦!まぐれだっての!」
青年「へへ、受けて立……っとその前に聞いておくことがあったんだ」
少年(んな!?こんなシチュエーションで告白すんのか!?)
青年「お前妹いたよな?ちょいちょい話すようになったんだけどアドレスも番号も知らなくてさ」
少年(ほっ……)
青年「それで妹さんが迷惑じゃなかったらメールとかしたいんだよね」
青年(そろそろ情報が欲しいし)
少年(一応、コイツの動向を探る為にも適当にPC用のアドレスでも取っておくか……一応な)
少年「ああ、妹は携帯持ってないからパソコンのアドレス聞いておくよ」
青年「サンキュ!ってか妹のアドレスも知らないのか」
少年「と、年頃だし反抗期なんだよ」
青年「へぁ、あんなにいい子なのに」
少年「そんなことねーから!」イラッ
青年「悪かったよ!怒ることないだろ」
少年「別に、怒ってねーよ……」
少年(何で俺が俺に嫉妬しなきゃいけねーんだよ!)
o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o~♪
少年「ただいま……結局妙に緊張して1勝もできなかった……」
少年(あー、アドレスをメールしてやんねーと)
少年(でも、このまま成りすましてアドバイスを続けても、嘘だとバラしても、アイツは……)
少年「あーもう!とりあえず行けるとこまで行くしかねえ!」
女装少年『こんばんわ~(^^)さとみです!登録よろしくね☆彡』
少年「我ながらキツイ」
青年「あ、このメールは!」
青年「えっと、メールありがとう、好みのタイプとか分かったかな?っと」
少年「あああ、本題来たよ……もう適当にオレが女だとしたらええと……」
女装少年『爽やかで自立してて一緒にいて楽しい人が好みらしいです(*^^)v』
青年「爽やかで自立か……なかなかハードルが高いな……」
青年「いや、もっと大きな壁を超えなくちゃいけないんだ、これくらい軽く飛び越えないと」
青年『参考になりました、ありがとう!バイトに行くので、また明日にでも』
ふむふむ
少年「今日は終わりか……アイツも大変だな、バイトに勉強に家事によくやるよ」
少年(その上こんな大きな悩みまで抱えて。いつもはあんな元気そうにしてんのに)
青年『あいつの好きな食べ物、うなぎ意外に何かないかな?』
女装少年『肉系ならなんでも好きみたいです!ハンバーグとかステーキとか』
少年「文字見ただけで腹減ってきた……」
青年『最近あいつがゲーム以外にハマってるものとかある?』
女装少年『バスケに興味があるみたいです、でもドラマの影響なのですぐ飽きちゃうかも』
青年『やっぱり、あいつ影響されやすくて飽きっぽいからなー』
少年「うるせー!って本当のことだししゃーねーか……」
青年『なんか俺ばっかり聞いちゃって悪いね、何かさとみちゃんの悩みとかあったら何でも聞くよ』
女装少年『学校の勉強、特に数学が難しくて><』
少年(なんか、成りすましてる時のほうが色々喋れちゃうな……)
青年『俺数学だけは得意なんだよ、今度お礼も兼ねてファミレスとかで教えてあげるよ』
女装少年『本当ですか!助かります!』
少年「って返信しちまった!」
少年「また、アレを着なくちゃいけないのか……?」
凄い凄い。めっちゃ楽しい(`・∀・´)
少年「眠れない」
少年「なんでドキドキしてんだよ!女装で人前に行くからだよな?そうだ、それだけの理由だ」
少年(じゃあ女装せずに、オレ自身がファミレスで勉強を教えてもらうとしたら?)
少年「うぅ……止まれ、止まれ……」
少年「……」
女装少年「こんにちわ~、待たせちゃいましたか?」
青年「ううん、俺もさっき着いたばっかりだから大丈夫。さ、いこうか」
女装少年「喫茶店?」
青年「ファミレスよりゆっくり勉強できるかなって思って。たまーに来る所なんだ」
女装少年(誘っても忙しそうな時はここで勉強してんのかな)
女装少年(こんなおしゃれな喫茶店、入ったことねーや。好青年気取りやがって……)
支援
青年「じゃあ67ページの公式を使って次の問題いってみようか」
女装少年「この問題もさっきと同じ解き方で?」
青年「そうそう、でもこっちは問題文の式が違うから公式で――」
青年「あ、ケーキもきたしちょっと休憩しようか」
女装少年「おいしそ~!」
女装少年(あっちの人が食ってるハンバーグランチセットがよかった……)
青年「そしたら先生が急に踊り始めちゃって」
女装少年「ふふっ、変なクラス!」
女装少年「今日はありがとう!ごちそうにまでなっちゃって」
青年「いいんだよ、お世話になってるのはこっちの方だから」
女装少年「じゃあ、またね!」
青年「気をつけてね」ニコッ
女装少年(なんかメールも含めていつもならアイツとはしないような話ばかりしてるな)
女装少年(初めて聞くような話もあったし、女装だろうがゲーセンだろうがやっぱ楽しい)
女装少年(あ、爽やかで、自立してて、一緒にいて楽しくて……?)
女装少年(いやいや、それはオレが女だったらの場合であって……)
このシチェいいなー。初めはどうやって知り合ったのかなぁ
少年(あれから色々悩んだけど、もう決めた)
少年(オレが最初冗談で告白した時、アイツは心の底から本当の気持ちを言ってたよな)
少年(オレも本当のこと言わねーとな)
青年「大事な話があるって、急にどうしたの?」
女装少年「単刀直入に聞きます、兄の……どこが好きなんですか?」
女装少(これだけは、ちゃんと聞いておかねーと)
青年「どこが?んー、全部って言うと漠然とし過ぎてるかな……?」
女装少年「……」
青年「えっと、どんな事にも楽しみ方や良い所を見つけられる所、かな?」
青年「でも飽きっぽくて生意気で口が悪いけど、そこもまたかわい……」
女装少年「ありがと……」
青年「?」
少年「でも、本当にごめんな……」スルッ
青年「カツラ?まさかお前……!!」
少年「ウィッグって言えよ……本当に、本当にごめん!」
少年「最初は騙してからかうつもりだったんだけど、あんな事聞いちゃって、引くに引けなくて」
青年「じゃあ、全部……知ってるのか」
少年「……おう」
青年「答え、聞かせてくれないか?どんな答えでも覚悟はできてるから」
少年「……オレは、まだそういうのわからない……」
女装少年「でも、こっちのオレはオマエのことが好きだ」
青年「こっちの……?」
女装少年「ちょっと前に送ったオレの好みについてのメール、あれは嘘じゃねーから」
女装少年「オマエはたまに爽やかで、しっかり自立してて、一緒にいて楽しい!」
女装少年「でもそれはオレが女だとしたら、の好みなんだ!」
青年「今みたいに?」
女装少年「うん、いつか本当のオレでもオマエを好きになれるように頑張るからっ」
女装少年「だからっ……あなたの事が好きです!付き合ってください!」
ひゅー
青年「ケーキセットください」
女装少年「ハンバーグランチセット」
店員「かしこまりました、少々お待ちください」
青年「はぁ……あれはまぐれだったのか。あの無敵コンボ……」
女装少年「だから言っただろ、調子が悪かっただけだって」
青年「また挑戦者側に戻っちまったよ」
女装少年「あのゲームじゃオレには勝てねーっての、まぁいつでも挑戦は受けてやるよ」
青年「なんかさ、最近デート中にも素のお前をちょいちょい見せてくれるよな」
女装少年「そ、そうか……?」
青年「ウィッグ?とやらが取れるのも時間の問題かな」スルッ
女装少年「バカ!人前で取るな!」
青年「なら逆にこっちが女装してやってもいいんだぜ?」
女装少年「何の逆か知らねーけどそれはやめろ!」
女装少年(ん?ありっちゃありか……?)
青年(早く人前で見せつけるように直に頭撫でたい……)
終わり
このSSまとめへのコメント
面白い言い回しだなw
俺が俺に嫉妬する。