クリスタ「今夜アナタと眠りたい」(188)
ユミル「結婚したのか、私以外の奴と……」
クリスタ「うん……」
ユミル「お前と結婚するのは、私だと思ってた… …」
クリスタ「無理だよ、それにユミルが私を振ったんじゃない……」
ユミル「くっ……誰だ?誰と結婚したんだ?」
クリスタ「それは……」
クリスタ『ねえ、たまには夕食でも一緒に……』
ジャン『悪いが今日も仕事で遅くなるから無理だ』
クリスタ『そう……』
ジャン『金はあるだろ、一人で好きなもんでも食え』
クリスタ『うん、お仕事頑張ってね』
ジャン『じゃあ行ってくる』
クリスタ『いってらっしゃい』
バタン
クリスタ『また今日も一人か……結婚してから一度も一緒に食べてないよ……』
クリスタ『それどころか一度も触れてくれた事も……』
久しぶりにCM見て勢いで建てたけど続き思いつかねえ
少しだけ考えるわ
俺シリーズがどんなんか知らんけど荒らすのはよくないと思うで?
プルルルル プルルルル プルル ピッ
クリスタ『はい』
『お久しぶりです!私ですけどわかりますか?』
クリスタ『わかるよ、サシャでしょ?』
『正解です!今大丈夫でしたか?』
クリスタ『大丈夫だけどどうかした?』
『もしもお暇でしたら今夜一緒に食事でもどうですか?』
クリスタ『え?今夜?』
『もしかして先約でもありましたか?』
クリスタ『ううん、大丈夫だよ』
ワイワイ ザワザワ
サシャ『さあ食べますよー』
クリスタ『サシャ、私立食パーティーなんて聞いてないよ』
サシャ『いいじゃないですか、美味しい物が食べ放題ですよ?』モグモグ
クリスタ『もう食べてるし……』
???『もしかしてサシャと、クリスタ……か?』
クリスタ『え?ユミ……ル?』
ユミル『久しぶりだな、お前等いまだに仲良いんだな』
サシャ『ユミルじゃないですか!お久しぶりです!』
ユミル『サシャ、あっちに美味そうなの肉料理あったから食ってこいよ』
サシャ『え?本当ですか!?食べてきます!』タッタッタッ
クリスタ『あっ、待って……行っちゃった』
ユミル『私と二人は嫌だったか?』
クリスタ『そうじゃないけど……』
ユミル『結婚したのか、私以外の奴と……』
クリスタ『うん……』
ユミル「そうか、ジャンか」
クリスタ「うん」
ユミル「いつ結婚したんだ?」
クリスタ「式を挙げたのは三ヶ月前かな」
ユミル「なのにもう旦那を置いてパーティーか」
クリスタ「それは……」
ユミル「それは?」
クリスタ「ジャンは今日仕事で遅いし、久しぶりにサシャに誘われたから」
ユミル「仕事ねぇ……」
クリスタ「え?」
ユミル「いや、何もねえよ」
ユミル「なあ、この後……」
サシャ「はぁ~美味しかったです~」
ユミル「チッ……」
サシャ「?」
クリスタ「おかえりサシャ」
ユミル「サシャ、あっちに美味そうなケーキが色々あったぞ」
サシャ「行ってきます!」タッタッタッ
クリスタ「あっ……何?私に何かあるの?」
ユミル「ああ、この後二人でどっか飲みに」
クリスタ「無理だよ、ジャンを裏切る事は出来ないもん」
ユミル「そっか、でもジャンはどうかね?」
クリスタ「どういう事?」
ユミル「こういう人の多い場で言いたくはないけどよ」
ユミル「さっき違う女と居たぜ?」ボソッ
クリスタ「嘘、証拠がないじゃない!仮に本当でもどうせ仕事仲間よ!」
ユミル「仕事仲間ねぇ……仕事仲間の女とホテルから出てくるか?何の仕事してたんだ?」
クリスタ「だ、だから証拠!証拠も無いのにありもしない事言わないで!」
ユミル「証拠か、ジャンが乗ってる車のナンバーってxx-xxだろ」
クリスタ「えっ、何で知って……」
ユミル「偶然仕事でな……まだ信用出来ないなら写真もあるぞ?」
クリスタ「え?」
ユミル「ただ見たいならこの後一軒くらい付き合えよ、別に一夜過ごそうって言ってんじゃねえから安心しろ」
クリスタ「でも……」
サシャ「はふー、美味しかったですー」
ユミル「またいいとこで」
サシャ「?」
サシャ「それでは私は明日また仕事ですのでここで失礼しますね」
ユミル「ああ、気つけて帰れよ?」
サシャ「ありがとうございます、久しぶりにお二人に会えて楽しかったです」
サシャ「ではまた!」
クリスタ「またね」
ユミル「……あいつも指輪してたが誰と結婚したんだ?コニーか?」
クリスタ「ううん、マルコだよ」
ユミル「マルコ?あいつはてっきりコニーかと思ってたぜ」
クリスタ「それで、その……」
ユミル「そんなに慌てんなよ、まずは乾杯しようぜ?」
クリスタ「……わかった、それじゃ」
ユミスタ「乾杯」
ユミル「話したい事は色々あるが……写真が気になって仕方なさそうだな」
クリスタ「うん……早く見せて?」
ユミル「はぁ、ほら」
クリスタ「!やっぱり……」
ユミル「やっぱり?」
クリスタ「あっ、いや……」
ユミル「お前もしかして知ってたのか?」
クリスタ「……私の勘違い、見間違いだと思ってた」
クリスタ「でも、勘違いや見間違いじゃなかったんだ……」
ユミル「何を見たんだ?」
クリスタ「車内でキスしてるところ……」
ユミル「いつ頃だ?」
クリスタ「一月くらい前……」
ユミル「同じ人間か?」
クリスタ「うん……」
ユミル「それは確かか?」
クリスタ「間違いないと思うけどどうして?」
ユミル「偶然仕事中に見つけたっつったろ?私は仕事でこの女を張ってたんだよ」
ユミル「ミカサ・イェーガーをな」
とりあえずここまで
???『すみません、どなたかいらっしゃいませんか?』
ユミル『はいはい、ただいま~って、エレンじゃないか?』
エレン『え?お前ユミルか?懐かしいな、元気だったか?』
ユミル『ああ、見ての通りだよ』
エレン『高校卒業以来か?お前今まで何してたんだよ』
ユミル『まぁ色々な、それより用があって来たんだろ?』
エレン『あっああ、そうだった、ここなら何でもしてくれるって聞いてな』
ユミル『何でもはしねえよ、で?』
エレン『浮気調査を頼みたい』
ユミル『浮気調査?お前の性格なら直接問い質しそうなもんだが、相手は?』
エレン『ミカサだ』
ユミル『ミカサ?あいつが浮気?調査する意味あるのか?』
エレン『どういう事だ?』
ユミル『いや、私の知ってるミカサはお前以外に興味を持つようには思えないからな』
エレン『?ミカサだって色々興味や趣味くらいあるぞ?』
ユミル『いや……まあいいか、何か怪しい行動とかがあったのか?』
エレン『そういうわけじゃないんだけどさ』
ユミル『はー、そういう事か』
エレン『え?』
ユミル『離婚したいんだろ?』
エレン『いや、まあそうだな、もしかしてよくあるのか?』
ユミル『しょっちゅうだよ、少しでも有利に離婚するためにってな』
エレン『そうか』
ユミル『調査期間はどうする?』
エレン『少しでも離婚出来そうな証拠が出てくるまでって出来るか?』
ユミル『それだと他の仕事も出来なくなるし期間が不明だからかなり高くなるぞ?』
エレン『金の心配はしなくていい、頼む』
ユミル『わかったよ、ならとりあえず頭金だけ払ってくれ』
エレン『契約書にサインってこれでいいのか?』
ユミル『ああ、契約完了だ、定期的に連絡する』
エレン『わかった、じゃあ頼んだぜ?』
ユミル『ああ、仕事だからな、任せとけ』
エレン『そろそろ休み時間も終わるし俺は戻るな』
ユミル『はいはい、ありがとうございました~』
エレン『マジで頼んだからな』
ユミル『わかってるよ、しつけえな』
ユミル『はぁ……今までで一番難易度の高い仕事だな』
ユミル『ミカサ相手じゃ盗聴器は使えそうにねえし……』
ユミル『何メートルまで近づけるかね……?』
ユミル『つーか離婚したい、か……私には関係ない、考えるな……』
ガチャッ
『すいません、依頼があるんですが』
ユミル『すいません、長期の依頼が入ってしまって、当分仕事は受付てないんですよ』
『そうでしたか』
ユミル『よかったら同業を紹介しますが』
ユミル(かれこれ五日か……てっきりバリバリ働いているかと思っていたが)
ユミル(どうみても専業主婦だ、エレンが出てきたな、それを見送るミカサ……)
ユミル(どうみても幸せそうにしか見えないな……)
ユミル(金貰えるからいいが意味あるのかこれ?)
ユミル(うわ、あいつミカサが見えなくなったら口拭いやがった……)
ユミル(依頼が逆なら一日と経たずに色々出てきそうだな……)
ユミル(出てきたが何だあのバッグ……中に何入れてんだ?)
ユミル(駅?電車か……実家にでも帰るつもりか?)
ユミル(トイレか……)
ユミル(……長いな、でかい方か?まさか気づかれたか?だとしたらまずいな……)
ユミル(どうする?中に入って確認するか?エレンに連絡か?)
ユミル(!?出てきたが、さっきと服装が違う……そのためのバッグか)
ユミル(これは間違いないな、男がいる……)
ユミル(二駅で降りるのか、乗り換えも無しか)
ユミル(駅前で待ち合わせかよ……出にくいな……)
ユミル(あ、相手が来たっぽいな、とりあえず相手の確認だな、カメラっと)
カシャカシャカシャカシャ
ユミル『タクシー!』
バタン
ユミル『あの車追ってくれ』
ピクシス『久々にその台詞を聞いたのう、任せとけ!』
ユミル『おっさん、ばれないように頼む』
ピクシス『了解じゃ!』
ユミル(今のうちに画像確認しとくか……)
ピッピッ
ユミル『これは……』
ピクシス『のう、ホテルに入って行ったがどうする?』
ユミル『このホテルの出入り口はここだけか?』
ピクシス『ああ、ここだけじゃよ』
ユミル『ならここで降ろしてくれ』
ピクシス『了解じゃ、楽しかったから端数はいらんぞ』
ユミル『いいのかおっさん、ありがとな』
ピクシス『おぬしも頑張れよ!』
ユミル(休憩90分か……さすがにすぐは出てこないだろうしコンビニに行くか)
ユミル(トイレと飲食類買うか)
ダズ『いらっしゃーせー』
ダズ『温めっすかー?』
ダズ『ありっしたー』
ユミル(気づかなかったな、まあ多少変装してるしな)
ユミル(さて、どこから監視するかね……)
ユミル(しっかし、真っ黒だったな……)
ユミル(あのミカサが浮気か、世の中わかんねえなぁ……)
ユミル(そろそろ出てくるか?準備しとくか)
ユミル(ビンゴ!)
カシャカシャカシャカシャカシャカシャ
ユミル(どれどれ)
ピッピッ
ユミル(上出来だな、今日はもういいだろ)
ユミル(さてと、今夜はこの前同業紹介した客に貰った招待券でも使ってたまにはいいもんでも食うか)
ユミル(あー、同級生の浮気現場って結構きついな……)
ユミル「とまあ依頼人や依頼内容は言えんが、ミカサを張ってたらこの写真だ」
クリスタ「そう……」
ユミル「大丈夫か?顔色が悪いぞ?」
クリスタ「大丈夫、そんな気はしてたから」
ユミル「あまり上手くいってないのか」
クリスタ「一緒に食事したことないだけだよ……」
ユミル「え?それってもしかして……」
クリスタ「違うよ、肉体関係も一度も……触れてくれた記憶も……」
ユミル「そうか……何で結婚したんだ?」
クリスタ「お父さんがジャンと結婚しろって、会社のためにって……」
クリスタ「嫌って言ったんだけど……」
ユミル「ごめんな……辛かったよな……」
クリスタ「ううん、私は今幸せだよ?」
ユミル「え?」
クリスタ「だってユミルと会えたんだもん」
ユミル「クリスタ……」
ユミル「今夜は……返したくない……」
クリスタ「私も、今日だけでもいい」
クリスタ「今夜アナタと眠りたい」
とりあえずここまで
レスありがとうございます
ガチャッ
ジャン(暗いな、先に寝たか?)
ジャン(その方がいいか、話す事も無いし傷付けずにすむしな)
ジャン(しかし初めてだな……)
コンコン
ジャン「入るぞ?」
ガチャッ
ジャン「クリスタ?寝たか?実はお義父さんに子供を作れって……」バッ
ジャン「は?いねえ……どういう事だ?トイレか?まさか俺の部屋か?」
ジャン(どこにもいねえ……書き置きも携帯に連絡もねえ……)
ジャン「チッ」
プップッ プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル
「ピーっという発信お」プツ
ジャン「でねえな……」
ジャン(まさか実家に帰ったか?電話するか?しかし違った場合まずいな……)
ジャン(クソッ!仕方ない、明日も早いし寝るか……)
ジャン(とりあえずメールだけ送っとこう……)
ブーッ ブーッ
ユミル「また鳴ってんぞ?」
クリスタ「今度はメール」
ユミル「何て?」
クリスタ「知らない、今は見たくない」
ユミル「そっか、じゃ行くか、ほら」
クリスタ「うん!」ギュッ
ユミル「懐かしいな、私の腕にお前が抱き着く……」
クリスタ「もう離したくない……」
ユミル「私もだよ……幸せだったな……」
クリスタ「今は?」
ユミル「幸せだよ」
チュッ
クリスタ「ホテルか……」
ユミル「え?」
クリスタ「ううん、てっきりユミルの家に行くのかなって」
ユミル「いや、私ん家今人呼べる状況じゃないからさ」
クリスタ「そっか」
ユミル「ごめんな」
クリスタ「今度は招待してね?」
ユミル「今度な、だから今日はここで我慢してくれ」
クリスタ「絶対だからね?」
ユミル「ああ、絶対だ」
クリスタ「じゃあ許してあげる!」
プルルルル プルル ピッ
エレン「はい、イェーガーです」
「定期連絡だ、今昼休みだろ?事務所まで来れるか?」
エレン「わかったすぐに行く」
「ああ、出来るだけ早く頼む」
エレン「じゃあまた後で」プツ
エレン(来いって事は何かあったって事だよな!?)
エレン(やった、やった、やった!ついにあいつから離れられる!)
エレン(そして一緒になれる!)
ガチャッ
ユミル「来たか」
エレン「呼び出すって事は何かあったって事だよな?それも決定的な何かが」
ユミル「ああ、思ってたよりかかったけどな」
エレン「いやまあ依頼してから十日位か?あの時の話だともっとかかりそうな事言ってなかったか?」
ユミル「それはミカサについてだろ?」
エレン「どういう事だ?」
ユミル「実はミカサについては五日前に調査は終わってる」
エレン「え?でも定期連絡では何もなかったって」
ユミル「お前さ、浮気してるだろ」
エレン「は?」
ユミル「アニ・レオンハート」
エレン「なっ……どういう事だよ!まさか脅す気か!?」
ユミル「違う違う、ただちょっと頼みたい事があるだけさ」
エレン「頼み?聞かなかったら?」
ユミル「私の口がうっかり滑ってしまうかもな」
エレン「チッ、わかったよ、何だよ、金か?」
ユミル「違う、その前にまず調査結果から話した方がいいだろうからそっちからだ」
エレン「ジャンとか……」
ユミル「まあ写真の通りだ、実は車内でキスしてたっていう証言もあった」
エレン「大体わかった、で頼みってのは?」
ユミル「実はジャンは結婚してるんだよ」
エレン「知ってる、式にも出たからな」
ユミル「なら話が早い、ジャンに迷惑がかからないように離婚してくれ」
エレン「はぁ?逆じゃねえの?ジャンの浮気を公表してクリスタと離婚させたいんじゃねえのか?」
ユミル「それだと慰謝料とか発生する可能性がある」
エレン「それで?」
ユミル「クリスタに少しでも被害がでるのは避けたい」
エレン「……そういう事ならわかった、何とかしてみる」
エレン「確認しとくがミカサには言って無いんだよな?」
ユミル「ああ、お前とアニの関係は私しかしらない」
ユミル「ただミカサとジャンについてはクリスタも知ってる」
エレン「え?」
ユミル「さっき言った目撃証言ってのが実はクリスタなんだ」
エレン「はぁ?クリスタはジャンの浮気知ってんのかよ」
ユミル「ああ」
エレン「わけわかんねえ、何でクリスタは黙ってんだ?」
ユミル「多分今日か明日にはジャンに言うだろうな」
エレン「俺に合わせてか?」
ユミル「まあな」
エレン「わかった、じゃあこれ、一応依頼金だ」
ユミル「いいよ、ただ頼みさえ聞いてもらえるなら」
エレン「いや、これは仕事に対しての報酬だからちゃんと受け取ってくれ」
ガチャッ
ジャン(今日はいるのか)
ジャン『ただいま』
クリスタ『おかえりなさい』
ジャン『昨日はどうしたんだ?電話もメールも無視して』
クリスタ『友達の家に泊まって寝てて気づかなかったの、ごめんね』
ジャン『ならなんで朝に連絡しなかったんだ?』
クリスタ『お仕事の邪魔になると悪いと思って……』
ジャン『メールくらい出来ただろ』
クリスタ『次からはそうするね』
ジャン『チッ、もういい、俺はもう寝る!』
ジャン『おい、今なんでホッとした顔したんだ?』
クリスタ『え?』
ジャン『男でも出来たか?』
クリスタ『そんな事ないよ!』
ジャン『そうか、ならこいよ』
クリスタ『え?』
ジャン『抱いてやるよ、ほら!』グイッ
クリスタ『嫌!やめて!』
ジャン『うるせえ!お前の親父に子供作れって言われてんだよ!』
ジャン『いいから黙って抱かれてろ!』
クリスタ(ダメ、まだ言えない……ユミルと約束したから……)
クリスタ(ごめんねユミル……ごめんね……)
ジャン『うるさい泣くな!』
エレン「やっぱクリスタがジャンと離婚したらクリスタと?」
ユミル「クリスタはそう思ってるだろうな」
エレン「思ってる?」
ユミル「一緒になろうって言われて約束もしたけど、私はそのつもりは無い」
エレン「約束破るのか?」
ユミル「浮気野郎に言われたくねえよ」
エレン「クリスタはどうすんだよ?」
ユミル「さあな……」
エレン「さあなってお前!」
ユミル「うるせーな!お前に関係ないだろ!私じゃダメなんだよ!!」
エレン「どういう事だ?」
ユミル「はいこの話終わり!ほら休憩時間終わるぞ?」
エレン「おい、ユミル!俺に出来る事あるなら手伝うぞ!?」
ユミル「はいはい、閉店でーす!さよーならー」
エレン「ユミルって!なあ!?」
バタン
エレン「ユミル!!おい!クソッ!」
ユミル(はぁ、ダメだな……泣きそうになっちまった……)
エレン(本当に大丈夫かよあいつ……)
クリスタ『ねえユミル、ジャンと離婚したらさ一緒に暮らそ?』
ユミル『いいなそれ』
クリスタ『でしょ?昔みたいにさ、どこに行くのも一緒でさ』
ユミル『楽しいだろうな』
クリスタ『一緒にご飯作って、一緒にTV見て、一緒に笑ってさ』
ユミル『たまに喧嘩したり?』
クリスタ『でもちゃんと仲直りして一緒に寝るの!きっと幸せだよ』
ユミル『そうだな』
クリスタ『絶対一緒になって幸せになろうね!』
エレン「ただいま」
ミカサ「おかえりなさいエレン、今日はいつもより早いので嬉しい」
エレン「まあ話したい事があるからな」
ミカサ「話したい事?もしかして昇進したとか!?」
エレン「違う、とりあえず落ち着いて聞いてくれ」
ミカサ「了解した、それで話って?」
エレン「俺と別れてくれ」
ミカサ「……え?それはどういう……?」
エレン「だから離婚してくれ!」
エレン「お前さ、ジャンと不倫関係だろ」
ミカサ「えっ?」
エレン「探偵に頼んで調べてもらった、写真もほら」
ミカサ「…………」
エレン「何も言わないって事は認めるんだな?」
ミカサ「……エレンだって……」
エレン「なんだよ?」
ミカサ「エレンだってアニと浮気してるくせに!」
エレン「はっはあ?誰がそんな事!?」
ミカサ「一度服に口紅がついてた事があったから自分で調べた」
エレン「なんだよそれ、証拠もねえのにデタラメ言ってんじゃ」
ミカサ「証拠ならある、携帯のカメラで撮った、ほら」
エレン「うっ……うるさいな!俺が浮気したからってお前がしていい事にはならないだろ!」
ミカサ「それは確かにそう、私にも非がある」
エレン「だろ?だから離婚だ!」
ミカサ「でもそれはエレンがアニと浮気しなければ」
エレン「なんだよそれ!俺が悪いって言うのかよ!」
ミカサ「少なくとも原因は……」
ジャン(あれは……ミカサか?一人で何してんだあいつ?)
ジャン『よっようミカサ、久しぶり』
ミカサ『……ジャン?久しぶり』
ジャン『おい、どうしたんだよ泣きそうな顔してよ?』
ミカサ『え?おかしい、私そんな顔してる?』
ジャン『ここじゃあれだ、とりあえず俺の車に乗れよ、ほら早く』
ミカサ『わかった、失礼する』
ジャン『おいおい、ほらティッシュ、涙出てるから拭けよ』
ミカサ『ありがとう……』
ジャン『少しは落ち着いたか?』
ミカサ『ええ、ありがとうジャン』
ジャン『お前が涙を流すってのはよっぽどだ、何かあったのか?』
ミカサ『それは……』
ジャン『エレンの浮気現場でも見たか?なんてな』
ミカサ『…………』
ジャン『え?マジか?』
ミカサ『信じたくなかった……でも……』
ジャン『そりゃ辛かったな……』
ミカサ『大丈夫、ジャンが慰めてくれた』
ジャン『なあ、俺じゃダメか?』
ミカサ『それはどういう……』
チュッ
ミカサ『えっ……ジャン、今のは……』
ジャン『俺はさ、昔からお前の事好きだったんだよ』
ミカサ『でも、クリスタと結婚』
ジャン『あんなの政略結婚だ、一度も一緒に寝てすらいねえよ』
ミカサ『でも……』
ジャン『なあ、俺じゃダメか?』
ミカサ『エレンを裏切る事は……』
ジャン『そのエレンが裏切ってんじゃねえか』
ミカサ『それは……』
ジャン『キスもしたんだ、一度くらい、なっ?』
ミカサ『いやでも……あっ』
チュッ チュッ チュ-
エレン「は?ジャンに迫られたから?今度はジャンのせいかよ!?」
ミカサ「そういうわけじゃなくて……」
エレン「どういうわけだよ!?寝たんだろ!?」
ミカサ「確かに寝たけど、それはエレンだって一緒」
エレン「一緒じゃねえよ!俺は迫られれば誰とでも寝たりしねえよ!」
ミカサ「私だって誰とでも寝たりするわけじゃない」
エレン「ならジャンだから寝たってのかよ?ふざけんなよ!?」
ミカサ「その、私もその時は精神的にきつくて、間違いを犯した、ごめんなさい」
エレン「その時は?一度じゃねえだろ?」
ミカサ「本当にごめんなさい」
エレン「そう思うなら離婚届け書いてくれよ!」
ミカサ「……嫌だ、離婚したくない……」
エレン「はあ?何でだよ?俺もお前も浮気してるんだ、離婚だろ」
ミカサ「嫌!きっとやり直せるから!お願いエレン!」
エレン「無理だって!正直結婚したのだって不思議なのにやり直すも何もねえよ!」
ミカサ「え?」
エレン「え?じゃねえよ、当時も別に付き合ってなかっただろ?」
ミカサ「周知の事実だったはず」
エレン「何言ってんだよ!俺はいつも否定してただろうが!」
ミカサ「あれは恥ずかしがってただけじゃ」
エレン「ちげーよ!」
ミカサ「では何で結婚してくれたの?」
エレン「それはまあ、襲われたとはいえ初めてを奪ったんだ、その時は責任をとらないとと思ってな……」
エレン「今思うと何で俺が責任とったんだよ……逆だろ普通……」
エレン「つーか訴えられなかっただけありがたく思えよな!」
ミカサ「うっ……」
エレン「ほら離婚届けにサインしろ」
ミカサ「本当にもう無理なの?」
エレン「ああ、無理だ」
ミカサ「……わかった……これでエレンが幸せになるなら」
エレン「やっとか……」
ミカサ「はい、これでいい?」
エレン「ああ、明日にでも出してくる」
ミカサ「そう……」
とりあえずここまで
レスくれてる人ありがとう
さすがに寝る
ガチャッ
ジャン「ただいま」
クリスタ「おかえりなさい」
クリスタ父「やあ、座りたまえ」
ジャン「お義父さん!どうなされたんですか?」
クリスタ父「娘にどうしてもと呼ばれてね、予定もなかったのでお邪魔したんだ」
ジャン「そうでしたか、失礼します」
クリスタ父「でだ、これは事実なのかい?」スッ
ジャン「え?……なっ!?その、これは……?」
クリスタ父「事実なのか?いいから答えろ」
ジャン「…………はい」
クリスタ父「謝りもせずに認めるだけか」
ジャン「申し訳ありません……」
クリスタ父「それで?どうするんだ?」
ジャン「どう、と申されますと……?」
クリスタ父「この女を取るのか?それとも?」
ジャン「……別れます、二度と連絡もとりません」
クリスタ父「それはどちらとだ?」
ジャン「この写真の女とは二度と会いません!」
クリスタ父「賢い選択だ、これからも娘を頼むよ?」
ジャン「……はい」
クリスタ「え?ちょっとまってよお父さん!離婚させてくれるんじゃ……?」
クリスタ父「どうしたクリスタ?早く孫を見せてくれ」
クリスタ「嫌!絶対嫌だからね!」
クリスタ父「さて、私は帰るか、私は孫、それも男の子が欲しい、わかってるね?」
ジャン「はい、了解しました」
クリスタ父「では邪魔したね、頑張りたまえ」
ジャン「お気をつけてお帰り下さい」
バタン
ジャン「そういう事だ、来い」グイッ
クリスタ「やめて!嫌!嫌!助けて!ユミル……」
ブーッ ブーッ ブーッ
アニ「メール?」
ピッピッ
アニ「やった、やっと離婚してくれたんだね」
アニ「今日はご馳走作ってまってるね……っと、送信」
アニ(ふふ、何作ろっかな?やっぱチーハンかな?)
アニ(子供っぽいかな?でもエレンも私も好きだしいいよね?)
アニ(あ、ケーキも買っちゃおっかな?お祝いだし)
アニ(よし、今から買いに行こう!)
ガチャッ グサッ
アニ「えっ……?」
ミカサ『最後だし晩御飯は美味しい物を作る、食べたい物ある?』
エレン『そうだな、チーハンとか出来るか?』
ミカサ『材料はある、作るから待ってて』
エレン『ああ、じゃあ俺先に風呂入ってくるわ』
ミカサ『わかった、ゆっくりしてきて』
ガチャッ
エレン『~♪~♪』
エレン(アニとの関係ばれてた時は焦ったが……)
ガチャッ
エレン『!?ミカサか?何だ?』
ミカサ『エレン、大好き』
グサッ
エレン『はっ……!?』
グサッ グサッ ザシュッ グサッ
ミカサ『エレン?エレン?エレン?エレン?』
ザシュッ グサッ ザシュッ グサッ
ミカサ『あたたかい……エレン、あたたかい……』
グサッ グサッ グサッ ザシュッ
ミカサ『大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き!!』
グサッ ザシュッ グサッ グサッ
ミカサ『もう誰にも渡さない、ので、安心してね』
短いけどとりあえずここまで
レスくれてる人ありがとう
ミカサ『もうすぐチーハン出来るから』
ガタン ドサッ
ミカサ『どうしたのエレン?ほらちゃんと座って?』
ミカサ『そう、床に寝るのはダメ、すぐだから待ってて』
ミカサ『こうやってると昔を思い出す』
ミカサ『エレンも?それは嬉しい、何だか新婚みたい』
ミカサ『今照れた!エレンはかわいい、はいチーハン出来た』
ミカサ『食べさせてあげる、アーン』
ベチャッ ベチャッ
ミカサ『よく噛んで食べて』
グチャグチャ グチャグチャ
ジリリリリリ ジリリリリリ ジリガチャ
ミカサ『おはようエレン、朝』
ミカサ『もう、エレンは朝が弱い、今カーテン開ける』
シャッ シャッ
ミカサ『ん!今日もいい天気!先に朝ごはん作ってる』
ミカサ『わかってる、ちゃんと出来たらまた起こしにくるから』
ミカサ『え?ベーコンエッグが食べたい?エレンったら仕方ない、作ってあげる』
チュッ
ミカサ『朝からキスなんて久しぶり、とても嬉しい』
ミカサ『エレン、携帯のランプが点滅してる』
ミカサ『わかった、かわりに見てあげる』
ピッピッ
ミカサ『アニからのメール、読むね』
ミカサ『ミカサと離婚の話ちゃんと出来た?連絡無いから寂しいよ』
ミカサ『だって、エレンの代わりに私が直接会って話してくる』
ミカサ『だから少し待ってて、そう、今から行ってくる』
ミカサ『大丈夫、家も知ってる、何かされても平気だから心配しないでいい』
?
>>92と繋がらない…と思ったら、2つめの文章だけがアニのメールなのね
ミカサ(アニの家の前に着いたのはいいけどどうしよう)
ミカサ(どうやったら出てくる?)
ミカサ(とりあえずエレンの携帯からメールでも)
ピッピッピッピッ
ミカサ(これで少し反応を見る……)
ブー ブー
ミカサ(返信が早い……)
ピッピッ
ミカサ(ご馳走?もしかして買い物に出てくる?)
ミカサ(あ、家の中から音が……間違いない、出てくる……一撃で殺す……!)
ガチャッ グサッ
アニ『えっ……?』
>>109
繋がらないとこどこ?出来れば教えて欲しい
言い訳にならないけど書き溜めとかせずにやってるから、脳内補完してしまってるかもしれんから自分じゃわからん
ミカサ(このまま押し込む!)
ドサッ
アニ「つっ……血……!?」
ミカサ「チッ、浅かった……」
アニ「え……ミカ……」
グサッ
アニ「……サ……」
グサッ グサッ グサッ
ミカサ「やっとおとなしくなった」
ベチャ-
ミカサ「汚らわしい、魔女の血、このまま外には出れない……」
ミカサ「仕方ない、シャワーと小さいけど服も借りよう」
ミカサ(しかしまずい……アニの死体どうしよう……)
ミカサ(アルミンなら!……ってアルミンを巻き込むわけには……)
ミカサ(……ジャン?ジャンの会社の力なら隠蔽出来るかもしれない……)
ピッピッ プルルル プルル
「ミカサか……」
ミカサ「あ、ジャン!今すぐ会えないだろうか?」
「悪いがもう二度と連絡しないでくれ」
ミカサ「えっ?それはどういう?」
「金が欲しいなら言い値を振り込む、だから金輪際会うのも無しだ、じゃあな」
ブツッ プーッ プーッ
>>111
読み間違えて勘違いしただけですので、気にしないで
>>108
> ミカサ『ミカサと離婚の話ちゃんと出来た?連絡無いから寂しいよ』
> ミカサ『だって、エレンの代わりに私が直接会って話してくる』
> ミカサ『だから少し待ってて、そう、今から行ってくる』
> ミカサ『大丈夫、家も知ってる、何かされても平気だから心配しないでいい』
これ全部アニのメールかと思って(2行目は誤字か脱字かなって)
余計なお世話ですが
> ミカサ『ミカサと離婚の話ちゃんと出来た?連絡無いから寂しいよ、だって』
> ミカサ『エレンの代わりに私が直接会って話してくる』
こっちの方がアニのメールとミカサのセリフの区別しやすいかも
>>115
なるほど、次からメール読んだりするシーンあったら気をつけるわ
わざわざありがと
ミカサ「えっ、ジャン?ジャン!?え?」
ピッピッ プルルル プルルル プルルル プルルル
「おかけになった……」
ミカサ「そんな……」
ミカサ(どうしよう……他に頼れる人なんていない……)
ミカサ(と、とりあえずアニを浴槽に隠そう)
ズルズル ズルズル
ミカサ(臭いがきつい……シャンプーや洗剤、芳香剤を撒いて誤魔化すしかない)
ベチャベチャ
ミカサ(血の跡も拭いて綺麗にしなきゃ……)
フキフキ
サシャ「はーい、今日の遠足楽しみしてた人、手を挙げて下さい!」
「はーい!」「私もー!」
サシャ「いい子ですね皆ー!では出発ー」
「「しんこー!」」
サシャ「では運転手さん安全運転でお願いします」
ピクシス「了解じゃ!」
「ハゲー」「じじー」
サシャ「こら!ダメですよ、そういう事言ったら!メっです!」
「「ごめんなさーい」」
サシャ「もう言っちゃダメですよ?」
「はーい!」
サシャ「素直でよろしいです」
サシャ(あれ?あそこを歩いているのはミカサ?残念、声をかけられないですね)
とりあえずここまで
レスくれた人ありがとう
サシャ「はーい、皆忘れ物無いように降りて下さーい」
「「はーい!」」
サシャ「はい、では2列に並べますかぁ?」
「出来るよー」「背の順だよー」
サシャ「よく出来まし」ドンッ
サシャ「あ、すみません大丈夫ですか?」
ジャン「いえ、こちらこ……そ、ってサシャか」
サシャ「ジャンじゃないですか!クリスタは元気ですか?」
ジャン「あ、ああ、お前ほどじゃないが元気だよ」
「お馬さんだー」「芋せんせー、この人誰ー?」
サシャ「この人は先生のお友達で、ジャンっていいます!」
「ジャン?」「ひひーん」
サシャ「皆ウォールブリッジは知ってますね?あれはこのおじさんの会社が作ったんですよー」
ジャン「おい、おじさ」
「すげー!あの壁橋作ったの!?」「ジャンすげー」
ジャン「そうだ!すごいだろー!」
ワーワー ギャーギャー
サシャ「ところでどうしたんですか?こんなところで」
ジャン「え?ああ、近くに新しくレジャー施設を作るからその下見だ」
サシャ「そうでしたか、しかし最近は懐かしい方をよく見ますね」
ジャン「懐かしい?」
サシャ「ええ、先程もバスの中からでしたがミカサを見ましたよ」
ジャン「えっ……ミカサ?何処でだ!?」
サシャ「あれあれー?まさかまだミカサの事が」
ジャン「ばっ!馬鹿言うな!」
サシャ「幼稚園の近くを歩いてましたよ、ただ挙動不審といった感じで少し変でした」
ジャン「そうか……」
「せんせーまだー?」
サシャ「あ、皆ごめんなさい!それじゃそろそろ行きますよー?」
「「はーい!」」
サシャ「それではジャン、クリスタによろしく言っておいて下さい」
ジャン「ああ、お前もマルコによろしくな」
「ジャンばいばーい!」「またねー」
ジャン「お前らあんまり先生困らせるなよ?」
「そんな事しないよー」「皆芋せんせーの事好きだもんねー」
サシャ「へへへ、皆さん後でご褒美あげますよー」
ジャン(……確かサシャの働く幼稚園はここから車で約25分くらいだったな)
ジャン(ミカサから電話があったのが1時間くらい前で……)
ジャン(あ?ミカサの家から遠くねえか?あいつ車持ってねえはずだし)
ジャン(俺の会社の近くってわけでもねえ、エレンの仕事先でもねえし)
ジャン(どういう事だ?俺に電話してきて、その後挙動不審に歩く?)
ジャン(わけわかんねえな……考えても仕方ねえな、今は仕事だ、仕事だけを考えろ!)
ガチャッ
ミカサ「ただいまエレン」
ミカサ「エレン?大丈夫、アニはもういなくなった」
ミカサ「え?ジャン?どうしてジャンが出てくるの?」
ミカサ「そう、実はジャンが嫌がる私に無理矢理キスをしてきた」
ミカサ「私にはエレンがいるって言った、なのに……」
ミカサ「エレンの言う通り、ジャンが全部悪い」
ミカサ「え?エレンがそういうならわかった、待ってて」
ミカサ「ジャンを殺してくる」
ユミル「すいません、携帯解約したいんですが」
リコ「そうですか、解約するのに料金がかかりますがよろしかったですか?」
ユミル「ええ、今すぐお願いします」
リコ「わかりました、ではこちらにサインを」
ユミル「はい、これでいいですか?」
リコ「はい、おそらくこれで10分もせずに使えなくなります」
ユミル「そうですか、ありがとうございました」
リコ「いえ、こちらこそまたのお越しをお待ちしております」
ユミル(はぁ、さてと違うメーカーの携帯買うか……)
ユミル(こんなすぐ換えるなら安いの買えばよかったな、0円とか)
ユミル(今さら言っても仕方ないよな……)
ミカサ「」スタスタ
ユミル(げっ、まさかエレンの奴私に依頼した事言ったのか!?)
ユミル(いや、微妙に事務所とは方向が違うな……)
ユミル(うわ……ミカサの奴すげえ顔してやがる……人一人殺したような顔だぜありゃ)
ユミル(思わず隠れたが正解だったな……)
ユミル(こりゃあ当分は帰れないな、ミカサに何されるかわかんねえ)
ユミル(しかしエレンは本当に離婚出来たのか?)
ユミル(まさかミカサの奴、ジャンの責任で離婚させられるとか考えてないだろうな?)
ユミル(だとしたら相当まずいな、会社に殴り込んでジャンを半殺しにするんじゃねえか?)
ユミル(いやジャンが死ぬのはいいが、その後が面倒そうだしな……)
ユミル(あー!面倒くせー!少し付けるか……)
とりあえずここまで
レスくれてる人ありがとう
ジャン『好きだぜ、ミカサ』
ミカサ『…………』
ジャン『まだエレンの事考えてんのか?』
ミカサ『…………』
チュッ
ミカサ『ジャンはキスが多い……』
ジャン『まあな、俺の別名はジャン・キスシタインだからな!』
ミカサ『ふふ、何キスシタインって』
ジャン『やっと笑ったなミカサ』
ミカサ『えっ?』
ジャン『よかったらまた二人で会えないか?』
ミカサ『……考えておく』
ジャン『そうか、これ一応番号だ、何かあったらいつでもかけてきてくれ』
プルルル プルルル
ジャン「ん?」
ジャン(公衆電話から?ミカサか?クソッ、無視だ無視……)
プルルル プル
ジャン(やっとおさまったな……いや、留守電いれてやがる……)
ジャン(金の請求か?綺麗に別れるためには聞かなきゃ仕方ないよな……?)
ピッピッ
「もしもしジャン?貴方のせいでエレンが死んだ」
ジャン(は!?)
「ので、私はどうしたらいい?」
「……メッセージは以上です」
ジャン(おいおい……どういう事だ?エレンが死んだ?何で?)
ジャン(まさかミカサの浮気を苦に自殺か?いやあいつがそもそも浮気してたはずだ)
ジャン(それにあいつは自殺するような奴じゃねえ……なら何でだ?)
ジャン(病気?ならミカサも黙ってなかっただろうし、事故か?)
ジャン(その場合俺に電話してくるか?普通に考えればアルミンだろ)
ジャン(なら何で俺に?……まさかミカサがエレンを殺した……?)
ジャン(まて、ミカサがエレンを殺す動機がわからねえ……)
ジャン(エレンがミカサを殴った?……ねえな、あいつは女に手をあげる奴じゃない)
ジャン(お互い口論になりカッとなって……エレンがやるならわかるがミカサが?)
ジャン(さっぱりわからねえ……)
ジャン(その前に本当にエレンは死んだのか?死んだ前提で考えていたが……)
ジャン(死んでいようが死んでいまいがこの留守電は異常だ……)
ジャン(仕方ない……今日ですべて終わらせるか……)
ジャン「呼び出して悪かったなミカサ」
ミカサ「大丈夫、私もジャンに会いたかった」
ジャン「そりゃ嬉しいが、呼び出した理由はわかってんだろ?」
ミカサ「ええ」
ジャン「なら話は早い、エレンが死んだってどういう事だ?」
ミカサ「言葉の通り」
ジャン「違う、俺が聞いてんのは何で死んだのかって事だよ」
ミカサ「それは簡単」
ジャン「あ?」
ミカサ「こういう事だから」
グサッ
ユミル(な!?ミカサの奴マジでジャンを刺しやがった!!)
ユミル(とりあえずき、救急車だ!119だったな!?って携帯ねえ!)
ユミル(って、え?警察か?何でだ?近くに交番や警察署なんて無いはずだ)
ユミル(!?ジャンの奴、普通に立ってやがる!)
ユミル(まさかこうなる事を予測してたのかあいつ……?)
ユミル(しかし普通予測してても警察は動かせねえだろ……すげえなあいつ)
ユミル(……帰るか、今日はもう疲れたぜ……)
ジャン『ライナーか?』
『ああジャンか、久しぶりだな、どうした?』
ジャン『頼みたい事がある』
『珍しいなお前から頼みとは、何だよ?』
ジャン『警察の人間を何人か貸してほしい、それも2時間後』
『はぁ?何を言ってんだお前は……出来るわけないだろうが!』
ジャン『エレンが殺された』
『……それは事実か?』
ジャン『7、8割方な』
『おいおい、お前なぁ?俺をからかってんのか?』
ジャン『今すぐエレンの家に行って確認してくれ!』
『落ち着けよジャン、出来るわけないだろうが』
ジャン『今日エレンは会社を無断で休んで電話にも出ないそうだ』
『そりゃサボってりゃ出ないんじゃないか?』
ジャン『さっき電話があったんだよ、エレンが死んだって』
『誰からだ?』
ジャン『……ミカサ』
『ミカサ?何でミカサがお前に?それに死んだって言っただけで殺されたなんて』
ジャン『だからエレンがミカサに殺されたっつってんだよ!!』
『話は大体わかった、がだ、人は貸せない』
ジャン『何でだよ!?』
『とりあえずエレンの安否を確認するのが先だ、本当にミカサは家にいないんだな?』
ジャン『ああ、俺と待ち合わせの約束をしたからな、すでに家を出てないと間に合わない場所だ』
『わかった、今すぐに警官を向かわせる、話はその後だ!いいな?』
ジャン『ああ、急いでくれ!俺の命がかかってるからな』
ベルトルト『どうしたんだいライナー』
ライナー『ベルトルト、特殊部隊を出せるか?』
ベルトルト『え?いや、いきなり言われても僕の一存では無理かな……』
ライナー『だよなー』
ベルトルト『何かあったの?』
ライナー『約1時間40分後にミカサを逮捕する』
ベルトルト『え!?ミカサを?』
ライナー『ああ、そのために借りたかったがさっき上に無理と言われた』
ベルトルト『どうするんだい?』
ライナー『仕方ないさ、体を張るのは昔から俺の役目だ』
ライナー『というわけで俺を含め8人でミカサを捕獲する』
ジャン『マジで大丈夫なんだろうな?このジャケットも?頼むぜ?』
ライナー『ああ、これでも借りられた方だぜ?大企業の次期後継者様だからな』
ジャン『うるせーな』
ライナー『ただ証拠がまだ無い、だからミカサがお前に何かしなければ俺達は動けん』
ライナー『だからもしも顔や首を狙われたら自分でどうにかしろ』
ジャン『わかった……』
ライナー(ジャンには言ってないがアニの死体も発見された……)
ライナー(アニと何らかの接点があって殺せるのはミカサくらいだ)
ライナー(おそらくと言うかまず間違いないだろう……)
ライナー(ん!ミカサが現れた……あの目は……挙動も少しおかしい……)
ライナー(ジャンの奴、よく今のミカサと普通に会話出来るな……あ!)
ライナー『確保!!』
ミカサ『!?まさかジャン……』
ジャン『ああ、悪いが俺はお前のために死ねない』
ライナー『ミカサ・イェーガーを殺人未遂の現行犯で逮捕!』
「尻に敷かれたカカァ天下さー!!」
ピッピッ
「先日、主人とその浮気相手とみられる女性を殺害した事件ですが、速報が入ってまいりました」
「今日未明、犯人逮捕に貢献して下さった(株)W・Sのジャン・キルシュタイン氏の遺体が発見されました」
ユミル「はぁ?」
「遺体には無数の刺し傷があり、恨みをもった人間の犯行だと思われます」
ユミル「どういう事だ……?」
ガチャッ
ユミル「!?」
ジャン『今日から仕事で3日程帰らないからな』
クリスタ『はい……』
ジャン『わかってんのかっ……!?』
グサグサッ ザシュッ グサッ
クリスタ『もう帰って来なくて大丈夫だよ?』
グサッ グサッ ザシュッ ザクッ
クリスタ『私も最初からこうすればよかった』
グサッ ザクッ グサッ グサッ
クリスタ『バイバイ、ジャン』
ザシュッ
とりあえずここまで
レスくれてる人ありがとう
ライナー「すいません、警察の者ですがどなたかいらっしゃいませんか?」
ユミル「はいはい、何の用ですか、ライナー」
ライナー「え?まさかユミルか!?」
ユミル「ご名答、普通そういうの調べて来るんじゃねえのか?」
ライナー「いや、まあな……」
ユミル「それで?」
ライナー「エレンとアニが殺された事件は知ってるな?」
ユミル「ああ、ついでにジャンも死んだって今TVでやってたよ」
ライナー「なら話が早い、ここでエレンと何してた?」
ユミル「何って?」
ライナー「エレンが殺されたとされる日にこの事務所を出入りするエレンの目撃されている」
ユミル「そういう事か」
ライナー「で?何をしてたんだ?」
ユミル「あいつに依頼されてた仕事が終わったから呼んで確認してもらって帰ってもらっただけだよ」
ライナー「依頼内容は?」
ユミル「さあ、依頼人が死んでても言えないね、というか知ってるんだろ?」
ライナー「はぁ……」
ユミル「で?終わりじゃねえだろ」
ライナー「ああ、ここからが本題だ」
ユミル「勿体振るな、さっさと言えよ」
ライナー「クリスタが消えた」
ユミル「クリスタ?何か事件に関係あんのか?」
ライナー「これはまだ公表してないが、ジャンを殺害したのはクリスタだ」
ユミル「はあ!?クリスタがジャンを殺した?証拠でもあんのかよ!?」
ライナー「指紋がベッタリとついた凶器の刃物が二つ見つかってる」
ユミル「何やってんだよ……あいつ……」
ライナー「気持ちはわかるが、クリスタの居場所を知らないか?」
ユミル「……知らない」
ライナー「本当か?隠すとためにならんぞ!?」
ユミル「やけにしつこいな?どうした?」
ライナー「少なくとも今日中に逮捕したい……」
ユミル「圧力か?」
ライナー「ああ、何とか抑えてるが明日にはニュースにもならんだろう」
ユミル「なるほどな……」
㈱W・Sってウォール・シーナ?w
ライナー「本当に知らないのか!?行きそうな場所でもいい!」
ユミル「知らねえよ!なんなら事務所ん中でも調べてみるか!?」
ライナー「そうか……いや悪かった、これは俺の番号だ、何かわかったら連絡をくれ」
ユミル「わかったよ」
ライナー「またな」
ユミル「はいよ」
バタンッ
ユミル「はぁ……行ったか……出てきていいぞクリスタ、そして説明しろ」
クリスタ「……ごめんね」
ユミル(はぁ、また引っ越すかなぁ?いっそ誰も知らないとこにでも……)
コンコン
ユミル『はーい、あいてますよー』
ガチャッ
クリスタ『会いたかったよ……ユミル……』
ユミル『クリスタ……お前何でここが?』
クリスタ『そんなのどうでもいいでしょ……?』
ユミル(よくねえよ……)
クリスタ『?ユミルは私に会いたくなかったの?』
ユミル『出来ればな……』
クリスタ『どうしてそんな事言うの?』
ユミル『お前に会っちまうと決意が鈍ってしまいそうだからだよ……』
クリスタ『決意?私はこんなに我慢したのに?』スッ
ユミル『えっ……?お前その体中の痣……どうしたんだ……』
クリスタ『私が嫌だって言うとジャンが叩くの、何度も何度も……』
ユミル『あの野郎……』
クリスタ『でももう大丈夫だよ』
ユミル『大丈夫じゃねえだろ……』
クリスタ『多分TV見た方が早いよ』
ピッ
『尻に敷かれたカカァ天下さー!!』
ピッピッ
『先日、主人とその浮気相手とみられる女性を殺害した事件ですが、速報が入ってまいりました』
『今日未明、犯人逮捕に貢献して下さった(株)W・Sのジャン・キルシュタイン氏の遺体が発見されました』
ユミル『はぁ?』
『遺体には無数の刺し傷があり、恨みをもった人間の犯行だと思われます』
ユミル『どういう事だ……?』
ガチャッ
ユミル『!?とりあえず隠れてろ!出てくるなよ?』
クリスタ「さっきライナーが言ってた通り、私がジャンを殺したの」
ユミル「何でだよ……?殴られたからか?」
クリスタ「離婚の話をした日から毎日……されたの……」
クリスタ「お父さんが男の子が欲しいからって……家に帰って来たら毎日……」
クリスタ「嫌だよって言ったりちょっとでも反抗したら棒でバシッて……」
クリスタ「でもユミルがきっと助けに来てくれるって……そう思って堪えてたよ……?」
ザーザザーサー
「ならなんで!?」
ライナー(盗聴器はばれてないようだな……)
「そう思ってたらTVでミカサが不倫してるエレンを殺したって言ってたの」
「いいアイデアだと思ったの、ジャンも不倫してたから殺せばいいんだって」
ライナー(やはりクリスタはあの中にいたか、一人では取り逃がす可能性があったからな)
ライナー(ユミルめ……一度引いて正解だったな)
「だから殺したのかよ?なあ?」
クリスタ「私から会いに行けばいいんだって思ったの!」
クリスタ「実際こうやってまた会えた!でしょ?」
ユミル「確かに会えたが、お前はやっちゃいけない事をした」
クリスタ「?」
ユミル「人を殺しちゃダメだろ?ダメなんだよ……!」
クリスタ「どうして?だってジャンは私にひど」
ユミル「ダメなもんはダメなんだよ!!私の愛したクリスタは」
クリスタ「何で!?何でわかってくれないの!?」
ユミル「わかんねえよ……何でそんな風になっちゃったんだよ……」
クリスタ「ユミルが早く来てくれないから!だから私が!」
ユミル「仕方ないだろ……お前の親父に……」
クリスタ「え、お父さん?」
ユミル「……何でもない……」
クリスタ「何でもなくないでしょ!?お父さんに何かされたの!?ねえ!?」
ユミル「うるせーな!そうだよ!お前の親父に頼まれたんだよ!」
クリスタ「何を……?」
ユミル「お前の監視兼友人をだよ!」
クリスタ「え……どういう事……?」
ユミル「どうもこうもねえよ、お前と出会う前からだよ」
クリスタ「嘘……だってユミル……あんなに楽しそうに……」
ユミル「演技だよ、すげーだろ?」
クリスタ「そんなはずない!ユミル無理してるんでしょ?ねえ!?」
ユミル「するわけねえだろ!あーもうライナーに電話するか!」
クリスタ「無理してないなら何でそんなに泣いてるの……?」
ユミル「…………」
ユミル「毎日楽しかった……すげえ楽しかった……」
ユミル「その分すげえ苦しかった……最初はそうでもなかったけどさ……」
ユミル「どんどん仲良くなってさ……サシャとかとも一緒に馬鹿やってよ……」
ユミル「そして気づいた時にはお前の事、本気で好きになってた……」
ユミル「おかしいだろ?金で雇われてるくせに好きになるなんてさ」
ユミル「でもこの気持ちは止められなくて……一緒に寝た……」
クリスタ「あの時私、嬉しかった」
ユミル「でも高校卒業が近づいたある日、連絡がきた」
ユミル「卒業と同時にクリスタの監視は終わりだって、だから姿を消した」
クリスタ「どうしていなくなったの?いなくなる必要はなかったんでしょ?」
ユミル「ああ、私の我が儘だ、私といたらお前がダメになると思った」
ユミル「金のために友達のふりして、挙げ句に好きになっちまうような人間だ」
クリスタ「そんなこと……」
ユミル「10年以上してここに帰ってきた時は複雑だった」
ユミル「そしてあの日お前と再会したときは泣いてしまいそうだった……」
クリスタ「ねえユミル」
ユミル「なんだ……?」
クリスタ「私達、初めからやりなおそうよ!はじめましてから」
ユミル「いいのか……?こんな中途半端でお前を裏切った人間だぞ?」
クリスタ「大丈夫だよ、だって私はユミルの事大好きだもん」
ユミル「クリスタ……ありがとう……!」
クリスタ「ふふふ、それじゃ自己紹介からだね」
クリスタ「私の名前はクリスタ・レンズ……じゃなくてクリスタ・キルシュタインだった」
クリスタ「貴女の名前は?」
ユミル「私の名前は」
バンッ
ライナー「二人とも手を挙げて大人しくしろ!抵抗するなよ!?」
ユミル「何でここに……まさか盗聴器か?」
ライナー「さあな、悪いが逮捕させてもらう、これが俺の仕事なんでな」
ガチャッ キーッ
ユミル「おつとめご苦労さん」
クリスタ「ユミル!」ギュッ
ユミル「はは、痛いって、しかし思ってたより早く出てこられたな」
クリスタ「それでも6年かかったけどね」
ユミル「助かるどころか勘当されたしなお前」
クリスタ「だね」
ユミル「これからどうする?」
クリスタ「久しぶりに美味しい物食べたいな、それとね」
クリスタ「今夜ユミルと眠りたい」
―完―
誤字脱字あったと思いますが、最後まで読んでくれた方、レスくれた方ありがとうございました。
>>166
正解です!
このSSまとめへのコメント
ミカササイテー。とでも言っておくか。期待☻
オレはアニのこと好きだったのにー
男と女の肉体関係の罪深さは同じじゃないよな。男の浮気より女の浮気の方が数十倍、許せない。受け入れる方だし。赤の他人の棒を突っ込まれたら気持ち悪くて、離婚したくなるわな。