花村「お母ちゃんが!お母ちゃあああああああん!!!」 (22)

花村「お母ちゃんが倒れた・・・誰か!お母ちゃんを助けてくれよおおお!!!」

おっさん「おい・・・これやばいんじゃねえか・・・・」

おばちゃん「誰か救急車ー!」

?「・・・・・・・。」

警察「誰ですかあんた!困りますよ!」

?「医者だ。通してもらう。」

警察「医師免許は?」

?「・・・・・・。」

?「おい坊っちゃん。お袋さんはどうやって倒れた?」

花村「仕事中に急に倒れて・・・先生!助けてくれよお!」

?「わかった。ただし・・・・」

花村「?」

?「治療費は一千万だ」

花村「ええええええ!!!!!!!!」

花村「先生それは無理だよ!」

?「払えないならこの話はなしだ。だが・・・」

?「もしもの場合は分割払いもできるがね。どうするんだ?」

花村「先生!お金はボクが働いて返すよ!だから・・・」

?「その言葉が聞きたかった。だが気が変わった。」

花村「・・・・?」

?「お前さんのお袋さんが治った時にうまいとんかつを食わせてくれるのでいいさ」

花村「先生!」

?「さぁ手術をする。外で見守ってるんだ」


?「腫瘍か・・・これは厄介だぞ・・・」

?「まぁいい・・・」スッ・・・・

おっさん「なんだあのメスさばきは・・・」

青年「まるで神業だ・・・」

?「ここにもあるのか・・・。ずいぶんと無理をしたもんだな」

花村「お母ちゃん・・・・」

?「さてと・・・やっとのことで止血だな・・・・。」ピッ

?「縫合・・・・・術式終了。」

花村「先生!お母ちゃんは・・・」

?「もう大丈夫だ。今回は持病だったが・・・過労で倒れるぞ。リハビリをさせておくんだ」

花村「先生・・・ありがとう!」

?「・・・・・・。」

花村「あれが・・・伝説の外科医・・・!」

そして・・・・

ジリリリン!ジリリリン!

?「はいもしもし」

花村「先生!あの時はお母ちゃんを助けてくれてありがとうございました!」

?「気にすることはないさ。様子はどうだね?」

花村「先生のおかげで元気ですよ!やっと2人で店を切り盛りできます!」

?「それはよかった。それで本題はなんだね?」

花村「あの時先生と約束したじゃないですか!美味しいとんかつを食べさせるって!」

?「その話か。ならこれから向かう。」

花村「待ってます!」

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