上条「お前が好きだ、御坂」 美琴「!?」(789)

上条「妹」



























あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ひゃああああああああひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっひゃあああああああああああああああああああああ

  午前10時、学園都市・路上――――

上条「お前が好きだ、御坂」

美琴「!?」

上条「もしお前が迷惑じゃないなら、俺と付き合ってほしい……」

美琴「ちょ、あ、あんた、いきなりなに言いだすのよ!!」

  タッタッタッタ!! ――――

インデックス「と、とうま!! なに言ってるの!! 短髪は危険だってあれほど言ったのに!!!」

上条「大丈夫だって、ビリビリならどう考えたって安全牌だろ?」

インデックス「あーもう!! とうまのニブチン!!! どう見たって地雷なのに!!」

美琴(な、なによ!! 私に告ったその瞬間に、あのシスターと仲良くして!!!)

美琴「ば、バカじゃないの!! あんたと付き合うなんてまっぴらごめんよ!!!」

上条「…………………………」

インデックス「…………………………」

上条「ほらな、インデックス。余裕でセーフだったじゃんか」

上条「変なこといいって悪かったな、御坂。お前なら断ってくれるって信じてたよ」

インデックス「とうまの告白を断ってくれてありがとうなんだよ、短髪」

美琴「…………はい?」

上条「変なこと言って悪かったな。この告白のことは忘れてくれ!」

インデックス「じゃあ、急ごう、とうま。あんまりモタモタしていられないんだよ」

上条「ああ、そうだな。……それじゃあ、生きてたらまた会おうぜ、御坂!!」

美琴「…………ちょ…」

美琴「ちょっと待ちなさいよ! いったいなんなのよ、あんたたち!!!」

美琴「わ、私のこと、バカにしてるわけ?」

美琴「返答次第によっちゃ、あんたの顔面に超電磁砲ブチ込むわよ!!」

インデックス「と、とうま…。短髪、ものすごく怒ってる気がするんだよ……」

上条「バカにしてるわけじゃないけど、……さっきの告白は事情があってのことなんだ」

上条「急がなきゃいけないから、今は許してくれないか?」

上条「もしも生きてこのピンチをしのげたら、いくらでも怒られてやるからさ」

美琴「だから、その事情ってのを説明しろって言ってんの!!」

上条「…………うーん、でも、魔術関係に御坂を巻き込むのはなぁ…」

インデックス「……とうま。でも、私は短髪にも協力してもらったほうが早い気がするかも」

上条「…………インデックスがそう言うなら、話したほうがいいのかな?」

美琴「魔術…? いいから話しなさい、納得のいく答えなら半殺しで勘弁してあげるから」

上条「……御坂、実は俺はな………」

美琴「俺は?」

上条「告白が成功すると死ぬ呪いにかかっちまったんだ!」

美琴「…………あんた…」

美琴「……もうちょっと、ましな言い訳、考え付かなかったの?」

美琴「じゃあ、予告通り全殺しにしてあげるわよ!!?」

上条「だあ、落ち着け、御坂ッ!!? 冗談じゃなくて真面目な話なんだって!!」

インデックス「と、とうまの言ってることはホントにホントなんだよ!!」

上条「だ、だから、乱暴は止めろ!!」

美琴「…………………………」

上条「…………………………」

インデックス「…………………………」

美琴「…………………………マジな話?」

上条「マジだよ!! 本当に俺は、告白が成功すると死んじまうんだって!!!」

美琴「…………………………」

美琴「…………ちょっと、そこの喫茶店に入りましょう。詳しく聞かせなさい」

  午前10時30分、喫茶店・客席――――

店員「ホットコーヒーにオレンジジュース、サンドイッチセット、お待たせいたしました」

店員「それでは、ごゆっくりどうぞー」

美琴「…………………………」

美琴「……で、どういうこと?」

インデックス「昨日の夜、学園都市にとある魔術師が侵入したんだよ」

インデックス「目的は、私の脳の中にある10万3000冊の魔道書」

インデックス「でも、とうまが私を守ってくれたから、その魔術師はやっつけることができたんだよ」

上条「ところがだ、ソイツが去り際に俺にさっき話した呪いをかけていきやがってな」

上条「不思議なことに、その呪いは幻想殺しでも消すことができないみたいでな」

美琴「あんた、また変な事件に巻き込まれてたわけ……」

上条「ああ、相変わらず不幸だよな…。やれやれ……」

美琴「ふーん、その呪いがさっき言ってた……」

上条「ああ、告白が成功する、もしくは24時間以内に10人にフラれないと死ぬ呪いだ」

美琴「24時間…?」

インデックス「とうまが魔術師に呪いをかけられたのが昨夜の1時ジャスト」

インデックス「つまり、タイムリミットは今夜25時ってことだね」

美琴「なるほどねぇ…」

上条「つまり、あと14時間30分以内に8人にフラれれば呪いを解除できるってことだ」

美琴「そっか、14時間30分以内に8人……」

美琴「…ん? 8人…?? 10-8=2、だから……」

美琴「つまり、私以外にもう1人、女の子に告ってってことよね?」

上条「ああ、インデックスにな」

美琴「え…? 今なんて……???」

上条「だから、まずはインデックスに告ってフラれたんだよ」

上条「お前と同じく、安全牌だからな」

美琴(この男、2連続で地雷を踏んだ!!!)

美琴「……ちなみに、なんでアンタはコイツをフったわけ?」

インデックス「なんの脈絡もなく告白されたから、からかわれてると思ったんだよ……」

上条「一緒に暮らしているインデックスなら、冗談が通じると思ったからな」

インデックス(…………最初は本気にしたなんて…言えないんだよ……)

美琴(この、鈍感男め………)

美琴「……。ま、事情はわかったわ…」

美琴「でもさ、それって、要するにフラれればいいってことよね?」

美琴「だったら、同性に告ったら、もっと話は簡単なんじゃないの?」

上条「いや、それがダメなんだ。昨夜のうちに試しけど無効だった」

美琴「……試した?」

  午前1時45分(回想)、学生寮・土御門――――

舞夏「どうした、上条当麻? こんな夜遅くになにか用か?」

上条「ああ、ちょっと土御門を呼んでくれないか?」

舞夏「承った。……兄貴ぃ、客人が来たぞー」

土御門(もう…いったい誰だよこんな時間に……)

土御門(せっかくこれから兄妹で、都内なら確実に規制されるであろうことを始めようと思ってたのに……)

土御門「…誰かと思ったらカミやんか………。こんな時間に、なにか用か?」

上条「ああ、悪いんだが、俺と付き合ってくれないか?」

土御門「……………………悪い、寝ぼけてて聞き逃した。もう一度、言ってくれないかにゃ…」

上条「だから、俺と付き合ってくれないか?」

土御門「……それは、コンビニに行くのに付き合ってくれないか、とか、そういう意味の発言だよな?」

上条「ううん、俺と恋人として交際してくれないか、って意味だ」


  バタン!! ――――

上条「お、おい、待ってくれ、土御門!! ドアを開けて、話を聞いてくれ!!!」

土御門(ドア越し)「カミやん!! 二度と、俺と舞夏に話しかけるな!!!」

  午前2時00分(回想)、学生寮・土御門――――

  prrr,prrr ――――

青髪『はーい、もしもし。…………なんやカミやん、こんな夜遅くに…』

上条「ああ、悪いな、青髪。どうしても、今すぐ話しておきたいことがあってな」

青髪『話しておきたいこと…? 明日じゃダメなん?』

上条「できれば、今、話しておきたい。 実はな、青髪……」

青髪『うん……』

上条「俺と付き合わないか?」

青髪『……それは、深夜の散歩に付き合ってくれないか、とか、そういう意味の発言かな?』

上条「ううん、俺と恋人として交際してくれないか、って意味だ」

青髪『…………引くわぁ。確かに、ボクはありとあらゆる属性に対応しとるけど、そっちの気は…』

青髪『……つ、土御門とかに告ればいいんとちゃう? ほら、君たち2人、そっち方面で人気やろ?』

上条「ああ、土御門なら、さっき告白してフラれたところだけど…」

青髪『告白した!!? フラれた!!!』

上条「うん。だから次は、お前に告白したんだ」

青髪『ほ、ほなら、あれか!? カミやんは手当たり次第に声かけて、男のケツならどれでもいいってことか?』

青髪『こ、このケダモノ!! 見損なったで、カミやん!!!』

  ガチャッ!! ツーツーツーツー… ――――

  午前10時40分、喫茶店・客席――――

上条「その会話以来、俺は土御門にも青髪にも着信拒否されたままだ…」

美琴「……………………」

上条「まあ、2人の誤解はおいおい解くとして、今は呪いをどうにかするのが先だ」

インデックス「この呪いについて、もう少し詳しく説明しておくんだよ」


・名前のないキャラ(通行人A、Bなど)に告白しても無効
・同性に告白しても無効
・既にフラれた人物に告白しても無効
・明らかに交際することができない相手(母親など)に告白しても無効
・呪いについて他人に話したら、ペナルティーで即死亡
(ただし、告白してフラれた異性には話しても構わない)
・わざとフラれるような行為をして告白しても無効

※先の構想なしで書いているので、後々、ルールが追加・変更される場合あり


美琴「なるほどねぇ…。だいたいわかったわ」

美琴「じゃあ、とりあえず、安全そうな奴を呼び出してみるか…」

  午前11時20分、喫茶店・客席――――

上条「白井、俺と付き合ってくれ」

黒子「ふざけるなですの」


【残り人数:7人 残り時間:13時間40分】


インデックス「あ、カウントが減ったんだよ!! 成功したみたいだね」

美琴「ま、黒子なら当然そういうと思ったわ」

黒子「…………いったい、なんなんですの?」

美琴「実は、かくかくしかじかで……」


……
………

黒子「ほうほう、それは大変ですわね」

美琴「というわけで、協力してくれる?」

黒子「こんな類人猿などに手を貸すのは気が進みませんが、お姉様の頼みなら断れないですわね」

  午前11時40分、喫茶店・客席――――

上条「なあ、御坂、他に女の子の知り合いっていないか…?」

美琴「うーん、黒子以外だと、初春さんと佐天さんかな」

上条「…………他には?」

美琴「え?」

上条「ほら、お前ってレベル5で人望も厚いから、友達って多いんだろ?」

上条「だから、もったいぶってないで、もっとたくさん紹介してくれよ」

インデックス「お願いするんだよ!」

美琴「………い」

上条「え? なんだって…?」

美琴「この2人しか…いない…………」

上条「……………………」

インデックス「……………………」

美琴「……………………」

美琴「……………………ごめんね、電撃を出すしか役に立たない女で…」

上条「……………………いや…、俺のほうこそ…、ごめん…」

美琴「…………呼び出すわね」

上条「……………………お願いします」

黒子(…な、なんですの……、この空気………)


  午前11時50分、学園都市・路上――――

佐天「御坂さん、いったいなんなのかな? いきなり呼び出したりして」

初春「口調が重苦しくて、なんだか遊びのお誘いって感じじゃなかったですよね?」

佐天「ま、行ってみればわかるか……。初春、それよりもさ…」

初春「はい?」

佐天「あんた、付き合っている人とかいる?」

初春「……また、唐突な話題ですね? どうしたんですか、いきなり…」

佐天「ほら、もうすぐバレンタインじゃん。だから、初春って彼氏いるのかなって」

初春「そんなの、いつも一緒にいるんだから、佐天さん、知ってるじゃないですか…」

初春「彼氏なんて、いるはずがありませんよ! そういう佐天さんはどうなんですか?!」

佐天「いつも一緒だから知ってるだろうけど、初春と同じくいないよ」

佐天「だからさ、2月14日までに、なんとかして恋人ゲットできないかなーって」

初春「うーん、でも、そんなに都合よく、交際できる男の子なんて現れないですって……」

佐天「そこをほら、なんとか頑張りたいって感じかな」


  午後12時10分、喫茶店・客席――――

初春「こんにちはー」

佐天「御坂さんたちはどこかなー、っと(…キョロキョロ」

黒子「おーい、こっちですの!!」

初春「あ、いましたよ!!」

上条「……ほ、ほら、御坂、俺が悪かったって………。なんか奢ってやるから、元気出せよ…」

美琴「…………………………………………」

初春「それで、なんの用ですか、御坂さん?」

美琴「…………………………………………」

初春「あ、あの……、御坂さん…??」

美琴「………………ほら、さっさと用件、済ませなさいよ…」

上条「あ、ああ、……あーっと、2人いるな。どっちからにしよう…」

黒子「佐天さんからで、どうですの? 背が高い方ですの」

上条「ん、じゃあ、そうするか……」

佐天「え? ……私がなんですか?」

上条「会っていきなりこんな話で申し訳ないんだが、俺と交際してくれないか?」

初春「わ、わわ、佐天さん、告白されてますよ!!」

黒子(まあ、こんな出会っていきなりの告白、彼女なら確実に断るでしょうけれど……)

佐天「………………………………」

佐天「…………うーん、これは予想外の展開…」

初春「……どうするんですか、佐天さん?」

佐天「顔は…悪くないわね。…というか、どちらかといえば、むしろイケメンの分類…かな?」

佐天「……………………」

佐天「すいません。名前と年齢、レベルを教えてもらえますか?」

上条「ああ、上条当麻。高校一年生だ。レベルは無能力者」

佐天「年上かぁ……。良いかも。それに、同じ無能力者なら肩の力を抜いて交際できそうだし」

上条「あ、あれ……?」

インデックス「ちょ、ちょっと、とうま! なんだか、悪い流れなんだよ!!」

佐天「うん、決めた! きっと、悪くない出会いだよね!!!」

黒子「ス、ストップですの!! 佐天さん!!!」

佐天「上条当麻さん、私、さっきの告白……」

上条「ま、待った待った、や、やっぱり止める!! なしってことで!!!」

佐天「オッケーですよ、私と付き合いm」

美琴「10万ボルトぉぉぉぉぉぉぉオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」

  ビリビリビリビリビリビリッッッ!!! ――――

佐天「!!? ぎゃああああああああああああああああ!!!」

初春「さ、佐天さん!!?」

インデックス「た、短髪がとうまの危機に立ち直ったんだよ!」

初春「さ、佐天さんが、佐天さんがコゲたぁ!!!」

佐天「………………………………(プスプス、プスプス……」

美琴「おい、花……」

初春「は、花?? も、もしかして、私のことですか???」

美琴「あなた以外に、花はいないでしょう……」

美琴「断るわよね?」

初春「へ? な、なにをですか?」

美琴「アイツの告白、当然断るわよね?(ギロッ…」

初春「こ、断ります!! もちろん断りますから!!」

初春「だから、私は焦がさないでください!! お願いします!! 助けてください!!!」

佐天「………………………………(プスプス、プスプス……」

上条「い、生きてる…。セーフだったのか、ギリギリで……」

黒子「と、とりあえず、佐天さんの様子は私と初春が診ますので、お姉様たちは逃げてください!」

  ザワザワ、ザワザワ ――――

黒子「さっきの電撃で、すぐにジャッジメントが何事かと駆け付けます」

黒子「ここは、この黒子が上手く誤魔化しますので!!」


  午後12時30分、学園都市・公園――――

上条「ふぅ、危うく、告白が成功するところだった……」

インデックス「九死に一生だったかも」

美琴「…………………………数少ない友達を失ってしまった…(ズーン… 」

【残り人数:7人 残り時間:12時間30分】

インデックス「でも、カウントは減っていないみたいなんだよ?」

上条「あれじゃあ、フラれたって見なされないってことか?」

インデックス「多分、『わざとフラれるような行為をして告白しても無効』に抵触したのかも…」

上条「あと、12時間ちょっとで7人か…。いったい、誰に告白すりゃ無事にフラれるんだよ……」

上条「…………お、あそこにいるのは…。ちょうどいいや」

上条「おーい!」


御坂妹「おや、あそこにいるのは……、とミサカはよく知った人物の姿を視認します」

御坂妹「なにか用ですか、とミサカは偶然会ったあなたに話しかけます」

上条「大した用じゃないんだ。実はな、俺と付き合……ふごごふがががが」

美琴「待ちなさい!! あまり不用意に告白すんな!!!」

上条「い、いひゃい!! ひょの手をはなへ、みはか(ふごふがががが…」

御坂妹「……?」

美琴「ねえ、あんた、どう思う…?」

インデックス「9割くらいの確率で、アウトになると思うんだよ……」

美琴「同感ね。これは、見えてる地雷よね……」

御坂妹「なんの話なのか見当がつかないと、ミサカは戸惑います」

美琴「ああ、ごめんね。こっちの話よ……」

美琴「はぁ…。あんたがセーフ確実だったら、こんな呪い、簡単に解除できるのにね」

インデックス「世の中、上手くは回らないものなんだよ…」

美琴「……………………」

美琴「あ、そうだ。多分、アイツならセーフだと思うのよね」

美琴「ねえ、ちょっとアイツが今、どこにいるのかを教えてくれない?」

御坂妹「アイツとは誰のことでしょうか、とミサカは問い返します」

美琴「アイツって言ったら、アイツよ」

美琴「ほら、ちっちゃくて、騒がしいアイツのこと」

  午後13時30分、学園都市・駅前――――

上条「いきなりで悪いんだけどさ、俺と付き合ってくれないかな?」

打ち止め「それは、男女として交際したいって意味、ってミサカはミサカは問いなおしてみたり」

上条「ああ、そうだ。俺と、男と女として付き合ってくれ」

打ち止め「そんなこと言われても……」

打ち止め「私には他に好きな人がいるからって、ミサカはミサカはお断りしてみる」


【残り人数:6人 残り時間:11時間30分】


インデックス「やった! また一人、カウントが減ったんだよ!!」

美琴「まあ、これは安全牌よね。年齢差もあるし」

上条「そうだよな。こんな小さい子と交際なんて、ロリコン以外ありえないって思うわけですよ」

美琴「さ、じゃあ、あと6人、告白しに行きm」

打ち止め「あ、帰ってきたって、あの人に向かってミサカはミサカは手を振ってみる(ブンブン!!」


「なンなンですかァァあ? いったい、なにを話しかけてやがるんですかァ、三下ァァァあああああ!!!!」

一方通行「なンなンですかァァあ? なにを話しかけてやがるんですかァ、三下ァァァあああああ!!!!」

打ち止め「おかえりー、ってミサカはミサカはきちんとおやつ買ってきてくれたか気になる様子」

上条「あ、あの……、お、お久しぶりですね…。買い出し中でしたか、あははは……」

一方通行「あァ、コンビニに缶コーヒーを買い溜めしになァ……」

一方通行「そしたらなんですかァ、お前が、付き合うどうのこうのって聞こえた気がするが……」

一方通行「あれは俺の幻聴かなんかですかァァ? どうなんだァ? おいィィ???」

美琴(ちょっと、ちょっと! これってなんだか……)

インデックス(別の意味で死亡フラグを立てちゃった気がするかも……)

上条「あ、あのですね…、それは、ちょっと道案内に付き合ってもらおうかって意味でして……」

打ち止め「あれ、男女として交際だって言ったよねって、ミサカはミサカは首をかしげる」

上条「……………………(余計なことを……)」

一方通行「……………………」

上条「……あの…、もしかして怒ってらっしゃったりしますでしょうか…?」

一方通行「……別にィ………」

上条「そ、そうだよな! 別に、小さな女の子に冗談で告白したくらいで怒ったりしないよな」

一方通行「あァ、怒ったりしねェよ…。当然だろォ……」

上条「そうですよねぇ…、ロリコンじゃあるまいしねぇ……」

一方通行「そうだよなァ…、俺はロリコンなンかじゃねェし、怒ったりしねェよなァ……」

上条「あっはっはっはっはっは!!」

一方通行「あっはっはっはっはっは!! ……………………。だが…」


一方通行「愉快な死体になりやがれェェェェェえええええ!!!!!!!!!!!」

上条「なんなんですか、この不幸はぁああああ!!!!!!(DASH!!」

一方通行「逃げてンじゃねェぞ、三下がァァァァァァああああ!!!(DASH!!」


美琴「ふ、2人とも速い……」

インデックス「追いつけそうにないんだよ………」

  午後14時12分、デパート・食品フロア――――

上条「はぁはぁはぁ……、どうやら………、逃げ切れたみたいだな…」

上条「しかし、御坂とインデックスとははぐれちまった…。どうする?」

  ヒュン!! ――――

黒子「見つけましたの、上条当麻」

上条「!! ……白井。あの女の子は無事だったのか?」

黒子「佐天さんも初春も、別段大した怪我ではありませんでしたの」

黒子「それより、告白は順調に進んでいまして? お姉様の姿が見当たりませんが……」

上条「残り6人だよ。なんとかしないとな……」

上条「…………ん? あれは…」

上条「姫神! 姫神じゃないか!! おーい、姫神!!」

姫神「……あれは。上条当麻。こんなところで会うなんて…」

休憩する

>>99続き

上条「姫神こそ、なにしてんだよ? なにも持ってないし、買い物には見えないけど……」

姫神「私は…。試食コーナーを回ってタダ食い。休日の日課(モグモグ…」

上条「そ、そうか……」

黒子「ちょっと、ちょっと……」

上条「ん?」

黒子「どちらさまですの? この独特な空気を持ったお方は……」

上条「ああ、姫神秋沙、俺のクラスメートだ……。あ、ちょうどいいや!」

上条「なあ、姫神…」

姫神「……なに?(モグモグ…」

上条「俺と付き合わないか? 男女として交際しようって意味で」

黒子「!!?」

姫神「!!!!??(モグモ、グ、グフッ!! グッ!!!…」

姫神「ぐ、ぐっふ、た、食べていた焼き芋が、、つ、詰まって……(グググググ……」

上条「お、おいおい、大丈夫かよ、姫神……(トントン…」

黒子「ちょっと! ちょっと!! ちょっと!!!」

黒子「な、なにをやってるんですの!! あなたは!!!」

上条「なにって……、カウントを減らそうとしただけだろ?」

黒子「あ、あなた、ちゃんと相手を考えて告白しているんでしょうね?」

黒子「その黒髪の彼女、あなたに気はないってことは確かですの?」

上条「ああ、大丈夫、学校で毎日会ってるけど、そんなそぶり全然ないし…」

上条「そうだよな、姫神? お前は、俺なんかに全然興味ないよな?」

姫神「ふーふーふーふー…。気道確保完了。……死にかけた」

姫神「ねえ…。上条君……。さっきの。本気……?」

上条「え…? あ、いや、あの……、本気っていうか、ちょっと姫神の気持ち知りたいなー、なんて……」

上条「あの……、当然、答えはノーですよね?」

姫神「……………………よ」

上条「え?」

姫神「私…。上条君と。付き合ってもいい」

姫神「ううん…。そうじゃなくて……。上条君と恋人になりたい」

姫神「上条君…。私と。付き合ってください……」

上条「……………………えーっと…」

上条「なあ、白井……、これって………」

黒子「試合終了…。享年16歳、短い人生でしたの……。ご愁傷さま」

上条「うわああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

姫神「……?」

上条「まさか、こんなところで死ぬなんて……、無念だ………」

上条「………………………」

上条「………………………」

上条「………………………」

上条「………………………あれ? 生きてるぞ? …なんで??」

上条「な、なあ、姫神? お前、俺の告白にオーケーしてくれたんだよな?」

姫神「はい。旦那さま(…ポッ!!」

上条「んん、どういうことだ…?」

黒子「……もしかして、このルールに引っ掛かったんじゃありませんの?」

上条「え、どれどれ……?」


【ルール集】
・名前のないキャラ(通行人A、Bなど)に告白しても無効

上条「ああ…、なるほど!! それで、俺、生きてるのか」

黒子「まったく、あなたは危なっかしいにもほどがありますわ!」

姫神「…………あの…。名前がないってなに?」

姫■「私にはちゃんと。姫■■■って名前が……あれ?」

■■「台詞の左に名前が表示されてない……」

上条「悪かったな姫神、変なこと言っちまって。さっきの告白は嘘だ」

■■「は?」

上条「さっさと忘れちまってくれ。じゃあ白井、残り6人、早くすませようぜ!」

黒子「はいですの」

上条「じゃあ姫神、また学校でな~」

  ポツーン ――――

■■「……………………」

■■「…………なに。この扱い…」

  午後15時03分、学園都市・路上――――

美鈴「私と付き合いたい? あなた大覇星祭であった…確か、上条当麻くんだったよね」

美鈴「気持ちだけ受け取っておくわ。私、既婚者だし」

上条「あはは、そうですよねー」


  午後15時07分、コンビニ・店の前――――

上条「おーい、白井! カウント減らしてきたぞー」

黒子「…………減ってませんの」

上条「え? だって、さっき御坂の母親にフラれてきたぞ?」

黒子「……それは、無効ですの」


【ルール集】
・明らかに交際することができない相手(自分の母親など)に告白しても無効


上条「あぁ~、交際できないってことは、既婚者はノーカンか……」

黒子「一つ伺いたいのですが……、あなた、本当に呪いを解く気はありますの?」

上条「なに言ってんだよ、白井……。あるに決まってるじゃないか」

上条「あと10時間以内に6人にフラれないと、俺は死んじまうんだぞ」

黒子「加えて、告白が成功してしまっても絶命する」

上条「その通りだ。だから俺は、知り合いに声をかけて……」

黒子「だ、か、ら!! その相手をもっとよく吟味しろって言ってますの!!!」

黒子「ルールもあんまり覚えていらっしゃらないようですし!!」

黒子「さっきの黒髪の女性のときだって、一歩間違えたら死んでましたの!!!」

黒子「別に、私はあなたが死のうが生きようがどうでもいいですが、それではお姉様が哀しみます」

黒子「ですので、以後は私がOKを出した女性以外には告白しないようにしてくださいませ!!!」

上条「あー……」

黒子「わかりましたわね!!! 返事は、はい、ですの!!!!」

上条「……………はい」

黒子「それでは、残り6人、なんとかしますわよ」

上条(………………俺、中学1年の尻に敷かれてる??)

  午後15時34分、学園都市・公園――――

黒子「彼女なら身持ちもしっかりしているし、大丈夫だと思いますの」

上条「……いや…、でも…………」

黒子「ああ見えても、彼女はしっかりと教育されたメイド、繚乱家政女学校の所属…」

黒子「貞操観念もしっかりしていますので、あなたの告白などに応じるはずございませんの」

上条「………………や、やあ、久しぶり…」

舞夏「……………………(グルグル…」

上条「えーっと、俺と付き合わないか…?」

舞夏「……なあ、上条当麻…、確か昨日の夜、兄貴に告白してたよな?(グルグル…」

上条「あ、ああ……」

舞夏「そして今は、その妹である私に告白している…(グルグル…」

舞夏「私には、あなたが随分と軽薄な人間に見えるんだが…(グルグル…」

舞夏「同性愛についてどうこう言う気はないけど、優柔不断なのは感心しないぞ?(グルグル…」

上条「……………………」

舞夏「その点について、なにか弁明を聞きたいのだけれど…(グルグル…」

上条「…………いけないのかよ…」

舞夏「……え?(グルグル…」

上条「兄と妹を、同時に好きになっちゃいけないなんていう決まりがあるのかよ!」

舞夏「……い、いや、でも………、私は、兄貴のことが…(グルグル…」

上条「大丈夫だ、バレないように寝取って二股すれば問題ない!!」

舞夏「!!!?(グルグルッ!!?」

舞夏「………………か野郎…(グルグル…」

上条「え?」

舞夏「上条当麻のバカ野郎!! 見損なったぞォ!!!(グルグル…」

  タッタッタッタ!! ――――

上条「あ、逃げちまった…。泣かしちゃったけど、大丈夫かな……」

上条「呪いが解けたら謝っておこう。とにかく、これで残りは5人か…」


【残り人数:5人 残り時間:9時間26分】

  午後15時34分(舞夏に告白した同時刻)、デパート・食品フロア――――

滝壺「ねえ、はまづら、あの人、床に座り込んでなにしてるんだろう?」

浜面「ん?」


■■「上条君に弄ばれた。上条君に弄ばれた。上条君に弄ばれた。あはははははは」


浜面「あれは、恋人に捨てられたんだろうな、可哀想に…。そっとしといてやろうぜ」

滝壺「はまづらも、恋人に捨てられちゃったらあんな風になるの?」

浜面「んー、どうだろうな。滝壺に捨てられちゃったら、ああなっちまうかもな」

滝壺「…………大丈夫だよ。私はどんなことがあっても、恋人の浜面を捨てたりしないから」

浜面「ありがとよ。俺も、なにがあっても恋人の滝壺を捨てたりしないからな」

滝壺「……でも、みんなに内緒で交際するのも大変だね」

浜面「まあな。麦野や絹旗たちにバレたら、色々と冷やかされそうだしな」


  同時刻、デパート・食器類フロア――――

絹旗「でも、超珍しいですね、麦野がこんなところで買い物に付き合ってくれなんて」

麦野「ちょっと、作りたいモノがあるのよ」

トイレ休憩する

   ;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_,  や 公  そ
 ,、,、,ミッン、,._        _,、-'゙_,、-'゙.   っ 園.  ん
 、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙  __,  て の  な

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 ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_   た イ   け
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  └i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴  ''"_|_   だ に
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴  __.|_|_
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _|
    |エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__
    |エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
    |エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__|
    |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
    |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__
  -,-=''┷━━|┬ニエ ┬--  .|__|__| _|_|_
   ''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__

  二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_
  二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_       |⊥ |__

>>219続き

  午後15時34分(舞夏に告白、浜面・滝壺のデートと同時刻)、学園都市・路上――――

インデックス「なんとかあの黒翼のシマシマ服の人から逃げ切ったけど……」

インデックス「とうまとははぐれたまんまなんだよ…。大丈夫かな、とうま……」

美琴「うん、うん、わかった、……じゃあ、今から2人で一緒に行くから待っててね」

  プツッ、プープープー ――――

インデックス「ねえ、短髪、ケータイ電話でとうまと連絡は取れた?」

美琴「うん、黒子と一緒にいるってさ。あと、残り5人だって」

インデックス「そっか! それは良かったんだよ!!」

美琴「じゃあ、さっそく、黒子たちと合流しましょう!」


「あれ、こんなところでなにしてるの?」

美琴「!!?」

「そっちのシスターさんはどなた? 見かけない顔だけど……」

インデックス「…………?」

美琴(厄介な奴に会っちゃったな……。なんとなく、嫌な予感がする…)

  午後15時43分、デパート・食器フロア――――

麦野「会計は、福沢諭吉が一枚とちょっとか……。以外と高くついたわね」

絹旗「ねえ、麦野、そんなに超色々買い込んで、いったい何を作る気なんですか?」

麦野「んー、知りたい?」

絹旗「…………まあ、知られたくないことなら無理に詮索しませんけど」

麦野「まあ、絹旗にだったら話してもいっか」

絹旗(ああ、これは誰かに聞いてもらいたくて仕方ない系ですね)

絹旗「なにを作るんですか?」

麦野「チョコレートよ、バレインタインの」

絹旗「……これは超意外でした。また、随分と乙女なものを…」

絹旗「でも、バレンタインって一か月も先ですよね? なんか、超気が早いっていうか…」

麦野「ま、練習は必要だしね」

絹旗「でも、麦野…。渡す相手はいるんですか?」

麦野「…………………………」

麦野「……………………浜面」

絹旗「…………はい?」

麦野「だから、浜面のバカに義理チョコでも恵んでやろうかなって言ってんの」

絹旗「はあ…?」

麦野

>>301ごめん、誤送信

絹旗「…………はい?」

麦野「だから、浜面のバカに義理チョコでも恵んでやろうかなって言ってんの」

絹旗「はあ…?」

麦野「アメとムチってやつよ。……ほら、こき使ってばっかじゃちょっと可哀想でしょ?」

絹旗「…………」

麦野「まあ、そんなわけで、別にそれ以上の意味はないわよ」

絹旗(…………)

絹旗(義理チョコを一カ月前から練習してから渡すんですか……)

絹旗「これはまた、わかりやすいツンデレですね(ボソ…」

麦野「ん? なにか言った、絹旗?」

絹旗「別に、なにも……」

麦野「じゃあ、練習用のチョコの素材を買いに、今度は食品フロアに行こうか」

絹旗「その前に、同じフロアにあるフードコートに行きたいです。小腹が空いたので」


  同時刻、デパート・フードコート――――

滝壺「はまづら、お腹空いたから、ここでなにか食べよう?」

浜面「ああ、そうするか」

滝壺「なに食べたい?」

浜面「理后を(ボソ…」

滝壺「……。は、はまづらのエッチ!!」

滝壺「………………そういうのは、お家に帰ってからだから…(ポッ…」

  フードコート・入口――――

絹旗「麦野、なに食べますか?」

麦野「こういう所って、シャケ弁は売ってない…わよね?」

絹旗「さすがにないと思いますけど……」

麦野「まあ、たまには別のモノを食べるのもいっか……」


  フードコート・テーブル席――――

滝壺「あ、はまづら、口の横にご飯粒が付いてるよ…」

浜面「ん? ……そうか」

滝壺「あ、違うよ。そっちじゃなくて……。私が取ってあげるね」

  チュッ! ――――

浜面「な、あ……、おいおい滝壺、お前も口の横にソース付いてるぞ」

浜面「俺が拭いてやるよ」

  チュッ! ――――

滝壺「あ、……。仕返し!」

  チュッ! ――――

浜面「この野郎! こっちこそ!!」

  チュッ! ――――

滝壺「もう! 仕返しの仕返し!!」

  チュッ! ――――

浜面「やったな! なら、仕返しの仕返しの仕返しだ!!!」

  チュッ! ――――

  チュッ! ――――

  チュッ! ――――


絹旗「……………………。見てはいけないものを見てしまった気がします」

絹旗「まさか、あの2人があんな関係だったとは……」

絹旗「…あ! あの、麦野……」

麦野「…………よ」

絹旗「…え?」

麦野「別に、怒ってねえよ(プルプル…」

絹旗「あの…、私はなにも尋ねてないですけど」

麦野「怒ってねえよ! 悔しくねえよ! なぁんにも悲しくねえよッ!!(プルプル…」

麦野「関係ねぇよ! かァんけいねェんだよォ!! 浜面がどこの誰と付き合ってたってよォ(プルプル…」

麦野「別に、私には…(プルプル…」


滝壺「ダメ! はまづら、そんなとこ触っちゃ!!!」

  チュッ! ――――

浜面「知ってるんだぞ!! 滝壺がココが弱点だってことくらい!!!」

  チュッ! ――――


麦野「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

  タッタッタッタッ!!! ――――

絹旗「あ、麦野!! どこに行くんですか!!!」

  午後15時50分(麦野が浜面・滝壺のデートを目撃した同時刻)、学園都市・路上――――

美琴「ちょっと! あんた、なに付いてきてんのよ!!」

心理掌握「んー? 暇だから?」

美琴「私たちはこれから人に会わなきゃいけないんだから、とっとと帰りなさいよね!」

心理掌握「別にいいじゃん。それとも、隠れて会わなきゃいけないような人なの?」

心理掌握「ねえねえ、シスターさん、これから誰に会うの?」

インデックス「えっと、とうまとだよ……」

インデックス「上条当麻っていってね、とうまは普通の高校生だけど……」

美琴「ストップ! ちょっと、この女にあんまり余計なこと話さないで!!」

インデックス「え? でも……」

心理掌握「いいじゃない、ケチ!!」

美琴「とにかく、私たちはこれから用事があるから、帰ってよね」

心理掌握「…………ねえ、私もその、上条当麻っていう人に会ってもいい?」

  午後15時50分(麦野が浜面を目撃、美琴と心理掌握の会話の同時刻)、学園都市・駅前――――

土御門「……黒い翼を生やした男が暴れていると聞いて駆け付けたが………」

土御門「正体は、やっぱりお前か……」

一方通行「……うるせェ…。俺はな、あの三下を、上条当麻をブチ殺さなきゃ気が済まねェンだよォ…」

一方通行「止めるってンなら、お前でも殺すぞ……」

土御門「カミやんを…? まさか、お前もアイツから告白されたとかかにゃ?」

一方通行「はァ…? なンで俺が、三下から告白されなきゃいけないンでだよ?」

一方通行「あの野郎は、俺の打ち止めに手を出しやがったんだよ…。これが許せるかってンだ……」

土御門「にゃーんだ、なにも、そんなことでキレたりしなくても……」

  prrr,prrr ――――

土御門「ん? ケータイに着信……。舞夏から、か………」

土御門「おう、舞夏、どうした…? ……お、おい、なに泣いてんだよ…」

土御門「え? カミやんがどうしたって…? 落ち着いて、お兄ちゃんに話してみろって…」

土御門「うん…、うん……、そうか………、わかった」

土御門「ほら、もう泣くな、舞夏。お兄ちゃんが、舞夏の敵をちゃんと取ってやるから…」

土御門「じゃあ、切るぞ……」

  ガチャ、ツーツーツー

>>334 ごめん、誤送信した


土御門「うん…、うん……、そうか………、わかった」

土御門「ほら、もう泣くな、舞夏。お兄ちゃんが、舞夏の敵をちゃんと取ってやるから…」

土御門「じゃあ、切るぞ……」

  ガチャ、ツーツーツー ――――

土御門「あの野郎……、ホモはともかく…、兄妹で二股をかけようとし、可愛い義妹を泣かすとは……」

土御門「おい、一方通行……」

一方通行「あン……?」

土御門「どうやら俺にも、上条当麻を殺さなければならない理由ができたようだ……」


  同時刻、学園都市・路上――――

麦野「いたっ!! ったく、無様に転んじまっちゃったじゃねぇか……」

麦野「今、私は機嫌が悪いんだよ!! お前、どこに目を付けて歩いてんだァ!!」

上条「どこに目を付けてって……、そっちが猛スピードで走ってて、ぶつかってきたんじゃないですか?」

  学園都市・路上(上条当麻から少し離れたところ)――――

黒子「え、すぐにはこっちに来られなくなった? お姉様、それはどうしてですの?」

黒子「ふむ…。ふむ……。では、心理掌握を巻いてからこちらに来られるんですのね」

黒子「わかりましたの。では、お姉様、お気を付けて……」

  ガチャ、ツーツーツー ――――

黒子「やれやれ。黒子、あの類人猿と2人では心細いですの……」

黒子「ん……? あの長髪の女性、確か……」


上条「怪我は大したことないみたいだな…。よかったよかった」

上条「じゃあ、今度からはしっかり前を見て歩いてくださいよ」

麦野「お、おう……」

上条「おーい、白井、さっさとその、固法先輩って人に会いに行こうぜ!」

黒子「はいですの」

麦野「……………………」

  タッタッタッタッ!! ――――

絹旗「いたいた! 探しましたよ、麦野!!」

絹旗「超困りますから、勝手にどこかに、走って行かないでください」

絹旗「確かに、浜面が滝壺とあんなことをしてたのを目撃してショックだったのは超わかりますけど……」

絹旗「あれ、麦野、その肘の怪我はどうしたんですか? ハンカチを巻いて手当してあるみたいですが……」

麦野「上条当麻……」

絹旗「え? 誰です?」

麦野「上条当麻っていう、さっき会った男が手当てをしてくれた」

麦野「ねえ、絹旗、私、ちょっとナイスアイデアってやつを思いついちゃったんだけどさ……」

絹旗「は、はあ……」

麦野「浜面のやつ、私の目につくところで無茶苦茶ウザいことしてくれたじゃん?」

絹旗「え、ええ、まあ……」

麦野「私も、浜面の見ている前で同じことしてやれば、仕返しすることができるんじゃない?」

絹旗「……あの、言ってる意味が超よくわからないんですけど…」

麦野「決めた。私は、あの上条当麻って男を彼氏にする。今日中に」

絹旗「……お伺いしますが、麦野はその、上条当麻って男が好きなんですか?」

麦野「全然。でも、顔もそんなに悪くなかったし、なんか手頃そうだったから」

絹旗「あの…、相手が同意しなければ恋愛関係になれないってことは理解してますか?」

麦野「拒否したら、襲えばいいじゃない」

絹旗「……はい?」

麦野「もし拒否したりしたら、原子崩しで痛めつけて首を縦に振らせればいいのよ」

麦野「私はレベル5の第4位なわけだし、これくらい楽勝よね」

絹旗「……そうですか。では、根本的な話をしますけど……」

絹旗「麦野がその上条当麻とキスしてるのを見ても、別に浜面は悔しがらないんじゃないですか?」

麦野「なんで? 浜面が滝壺とくっ付いたのって、要するに私に恋人がいなかったのが問題なわけじゃない」

麦野「私が他の男とキスしてるの見たら改心して、滝壺と別れて私と付き合いたくなるってわけよ」

絹旗(なんなんですか、その都合のいい超理論は……?)

麦野「そうと決めたら、絹旗、さっさと上条当麻を探すわよ」

土御門「さあ一方通行、あの男への復讐の狼煙を上げるぜよ!」

一方通行「三下ァ……、見つけ次第、元の姿もわかンねェくらいミンチにしてやンよォ……」


美琴(コイツ、どうしても付いてくる気ね…。なんとしても撒いて、アイツに会わなくちゃ……)

心理掌握(どうしても会わせたくないみたいだけど、それって、その男が第3位のウィークポイントってわけよね?)

心理掌握(こうなったら、絶対にその上条当麻って男に会ってやるわよ……)


絹旗「ちょっと、麦野、もう少しゆっくり歩いてください!」

麦野「上条当麻ァ、痛い目に遭わせてでも、絶対に私の恋人にしてやんよォ……」


上条「それで、その固法先輩のいるジャッジメントの支部までは時間かかるのか?」

黒子「もうすぐ着きますの。急ぎましょう」

【残り人数:5人 現在時刻:16時 残り時間:9時間】

                ┌――――――――─┐

                 l                l
                    |   帝凍庫クン     |
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    r、       /   .!〕   ` ー    /叨¨)   || \  \        ,、
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  とニ二ゝソ____/   |    `ヽ.___´,       ||    \____(、,二つ
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                       |〕 常識は通用しねぇ ||
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 ゚             +  ===== !    ,.        ̄丶  
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==三/ `ニ ー――-- 、..-''´    ゙ー‐ァ--―''" ̄`丶、 u  丶、ヽト、 ,.. --、
   ,r''´。 ゚  __     ・    。   _.. -''´         `丶、    `‐'"  ´‐'´'
。 /,   ,. - '´   ゙̄''ー-----―''"´      +     ゚      ヽ ー   _ノ-'´
  `゙ー-'´                      --===三三三 ヽ、_/  

上条さんって何者なんだろう

上条「お前が好きだ、御坂。結婚してくれ」
美琴「!?」

ん?

>>351続き

  午後16時7分、ジャッジメント第一七七支部・部屋――――

固法「白井さん、部外者をむやみやたらに部屋に上げるというのは……」

黒子「申し訳ありませんの。ですが、人の命がかかっていることですので………」

固法「それなら仕方ないけど……。上条当麻君よね? どんな用かしら?」

上条「えっと…、白井、この人は大丈夫なのか?」

黒子「大丈夫ですの。固法先輩には、黒妻綿流という立派な想い人がいますので」

黒子「そうですわよね、先輩?」

固法「……………………」

黒子「あ、あの……、先輩?」

固法「でも彼がお勤めを終えて出てくるまで、どのくらいかかるのかしらね……」

固法「ほら、私も女の子だし、ちょっとくらいあの人以外の人とデートしてもいいわよね…」

黒子「こ、この流れ、危険ですの!!」

黒子「逃げますわよ!」

上条「え、お、おい!!」

  ガチャ、バタン!! ――――

固法「どこかに、ちょっとデートに付き合ってくれる男の子はいないかしらなんて……」

固法「…………あれ? 白井さんに上条くん、どこに行ったのかしら?」

  午後16時23分 ――――

婚后「はあ? 私と付き合いたい? それはなんの冗談かしら?」

黒子「うん、うん、ナイス反応ですの」

上条「それはつまり、俺とは付き合ってくれないってことでいいんだよな?」

婚后「……と言いたいところですが…」

婚后「社会勉強として、たまにはアナタのような冴えない不幸面な男と付き合うのもいいかもしれませんわね」

婚后「光栄に思いなさい! この婚后光子、特別サービスで今日のみアナタとお付き合いを……」

婚后「…………って、あの2人、どこに行ったのかしら?」


  午後16時42分 ――――

上条「ってなわけで、嫌なら別に断ってくれてもいいんですよ? というか、嫌ですよね?」

木山「……私は研究一筋で生きてきた女だ。だから、普段なら断るんだろうが………」

木山「たまには、羽を伸ばして男女交際というものをしてみるのもいいかもしれないな」

木山「というわけで、君の誘いを…………って、気付いたら2人ともいないな…?」

                  __
              ({__r~ヘ(`く ,}
        ___,爻(__%⌒Y^)V※I^Z_
        く※{^7^(⌒'7く }\_)%´Z
       _{{__,%'⌒Iーく___,)(\_{Y^く__,)
      く_※(   )Z^i7⌒{___)、_]{__(‰{
       (_ {`く {__:.:|:.:.:i:.:.:|:.:.:.:|:.`¬i|

         ({__,〉 ‘’、_}_|≧!-┴ ;気ぃ:.:lリ
         `7(_,ノ^し'〃iい    'ト1}}iイ
        'イ:i^>、{ {{ ヒJ    ┘ }ノ
           |/\__, u     ′  从
            |/i込,_  -~'  イ/^
           , く: : : {  i7¨´: :>、_
         /》─`ー`ー'┬r;彡'⌒1

            { | 上   一 ||    l.
            | | 条 × 方|| i}    |;
          / |.rュ、   /`}/    |i
        {__,{   \_ノ  (__    ||
         | >  ´  . -┤ \   「
         |    .<   ̄`  厶_}
         、__. イ ̄/`> __/  |

              | {/  \}     |

  午後16時48分、学園都市・路上 ――――

黒子「い、いったいどうなってますの……」

黒子「な、なんだか、いつもの5割増しくらいでフラグが立ちやすくなってる気が………」

上条「うーん、これも、呪いの影響なのか……?」

黒子「この調子じゃ、あと5人にフラれるなんて不可能ですわよ!」

上条「なんとか、手を打たないとな……」

黒子「おそらく、普通の女の子に告白していたのでは、攻略は無理だと思われます」

黒子「ですので、なんとかして、変わり者の女の子に告白しないと…」

上条「んなこと言ったって、普通じゃない変わり者の女の子なんて簡単に見つからないだろ…」

黒子「うーん………」


黒子「あっ!」

上条「ん?」

黒子「道の向こうに、変態女を発見いたしましたの!」

   ___l___   /、`二//-‐''"´::l|::l       l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i:::::
   ノ l Jヽ   レ/::/ /:イ:\/l:l l::l   u   !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::

    ノヌ     レ  /:l l:::::lヽ|l l:l し      !/  ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
    / ヽ、_      /::l l:::::l  l\l      ヽ-'  / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::
   ム ヒ       /::::l/l::::lニ‐-、``        / /;;;;;;;;;;;;;ヽ!   i::::l:::
   月 ヒ      /i::/  l::l;;;;;ヽ \             i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l   l::l:::
   ノ l ヽヽノ    /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;',               ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    l:l::
      ̄ ̄    /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l            `‐--‐'´.....:::::::::!l
   __|_ ヽヽ   /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ....      し   :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l
    | ー      /::::l';!::::::::::::::::::::  u               ', i ノ l
    | ヽー     /イ';::l          ’         し u.  i l  l
     |       /';:';:!,.イ   し    入               l l U
     |      /,、-'´/ し      /  ヽ、   u    し ,' ,'  l
     |        /l し     _,.ノ     `フ"       ,' ,'  ,ィ::/:
     |       /::::::ヽ       ヽ    /     し ,' ,' / l::
     |      /::::::::::::`‐、 し      ',  /    u   ,、-'´  l,、-
     |      ``‐-、._::::::::::` ‐ 、     ',/       , -'´`'´ ,-'´
     |      _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´  u /

   | | | |    \ l::/ l::::::/リ ';:::::lリ:::::l';:::l l:l:::::l\  u /
   | | | |

  アニメイト・店内 ――――

店員「店長…、またあの女の子、店頭のPV見てハアハアしてますよ……」

  アニメイト・店頭のデモテレビの前 ――――

< シンリャク! シンシャク! シンリャク! シンリャク! シンリャク! シンリャク! イカムスメ! チュッ!!!
< ソンナー、ヒドイヨ、イカネーチャン!!
< ゲソゲソ イワナイ イカネーチャン ナンテ、ソンナノ イカネーチャン ジャ ナイ!!


結標「はぁはぁ……、たけるキュン、ショタ可愛いよたけるキュン……(ハアハア…」

結標「はあ…、どうして、たけるキュンは現実じゃなかったんだろう…(ハアハア…」

結標「たけるキュンと私は、どうして二次元と三次元という隔たりを持って生まれてきてしまったのだろう……(ハアハア…」

結標「たけるキュンが現実にいたら、おはようからおやすみまでなでなでしてあげるのにな……(ハアハア…」

結標「たけるキュン、お姉ちゃんとキスしよう!(チュー」

黒子「こら、そこの変態! お店のテレビにチューしようとするなですの!!」


(注釈)たけるとは…?
インデックスにそっくりのキャラクターが登場するアニメ『イカ娘』に登場するショタ
【画像左】ttp://image.futabachan.info/image/460f4a4e9516c9f243b780e92f0f0c76.jpg

結標「……………………もしかして、見てた…?」

黒子「ばっちりですの」

結標「…………………………人生が…終わった……(orz…」

黒子「別に、アナタにどんな性癖があろうと私は気にしませんの…」

黒子「ほら、そんなことより、さっさと目的をすませてくださいませ」

上条「あ、ああ…。なあ、俺と付き合ってくれないか?」

結標「はあ? なんで、アンタみたいなデカい男と交際しなきゃいけないのよ?」


【残り人数:4人 残り時間:8時間12分】


上条「お、なんか、久しぶりにカウントを減らせた気がするぞ」

黒子「さすがですの。変態ショタ属性はちょっとやそっとのことじゃ揺らぎませんわね」

結標「ちょっと、さっきから変態変態ってなによ! 変態百合女に変態呼ばわりされたくない!!」

黒子「なんですって、このショタ萌え女!!」

結標「やる気かしら、このレズ女!!!」

上条「まあまあ……」

結標「おっと、そうだ……。ねえ、上条当麻ってあなたね? 前に会ったことがあるけど」

上条「ん、そうだけど……」

結標「一方通行と土御門が、あなたのこと探してたみたいよ」

上条「え? なんで俺のことを……」

結標「理由は知らないけれど、なんか随分と怒ってた感じね」

結標「三下の野郎をぶっ殺す! ……って」

黒子「あなた、いったいなにをやらかしたんですの?」

上条「……あの野郎、打ち止めに告白したことを、まだ怨んでやがるのか…」

結標「見つけたら連絡してほしいって頼まれてるんだけど……」

上条「ちょ、ちょっと待て! それはまずい!!」

黒子「第一位に追いかけ回されながら告白なんて、絶望的ですの!!」

結標「うーん、どうしようかしらね。一応、彼らとは仲間なわけだし…(ニヤニヤ…」

結標「連絡しちゃおうかなー。ショタ女がどうとか、随分とバカにしてくれたみたいだし(ニヤニヤ…」

黒子「…………では、私たちと取り引きをいたしませんこと?」

結標「取り引き?」

黒子「まず最初に状況の説明を。この男、上条当麻は今夜1時までに残り4人の女性に告白をしなければなりません」

黒子「ですので、あなたにはそれのお手伝いをしていただきます」

結標「なるほど。それで、あなたはなにを提供してくれるのかしら?」

黒子「写真ですの」

結標「え?」

黒子「この男、上条当麻の写真を差し上げますの」

結標「……ふざけてるの、あなた?」

黒子「話は最後まで聞いてくださいませ、この男の、子供の頃の写真を差し上げますの」

結標「子供の頃の……」

黒子「さあ、脳内で、上条当麻の子供の頃の姿を思い浮かべてくださいませ」

結標「えっと……脳内で、目の前の男を子供に修正して………」

結標「!!? ……た、たけるキュン!!!」

結標「め、目の前の男をショタに修正したら……、そこにはたけるキュンがいた!!」

結標「なんという……奇跡………」

黒子「あなた、子供の頃の写真くらい持ってますわよね?」

上条「あ、ああ、家に帰れば何枚かあるけど………」

上条「この女、なにをそんなに興奮してんだ?」

結標「……(ハアハア」

黒子「それは理解しなくてもいいんですの」

黒子「ということで、取り引き成立で構わないですわね?」

結標「たけるキュンの写真が手に入るなら、なんだってする!!」

黒子「では、私たちはこれから写真を取りに行ってきますの」

黒子「その後で、指定する場所で落ちあいましょう。……では、行きますわよ」

上条「お、おう……」

  午後17時02分 ――――

一方通行「ちくしょう…、三下の野郎、全然見付からねェなァ……」

土御門「ちくしょう…、カミやんの野郎、全然見付からないな…」

一方通行「結標を始めとして、何人かの助っ人に頼んでいるとはいえ……」

土御門「学園都市は広いからにゃ…、簡単には見つけられないぜよ…」

土御門「……助っ人といえば、遅いなアイツら………」

一方通行「あン?」

土御門「いやな、カミやんを見つけるために、別方向の知り合いにも声を掛けておいたんだが……」

土御門「道にでも迷ったのかな?」

土御門「………仕方ない、少し迎えに行ってみるかにゃ……」


  アニメイト・店内 ――――

店員「店長…、今度は別の人が、店頭のPV見てハアハアしてますよ……」

店長「ああ、なんなんだろうな、あのデカい変な服の男は………」

  アニメイト・店頭のデモテレビの前 ――――

< シンリャク! シンシャク! シンリャク! シンリャク! シンリャク! シンリャク! イカムスメ! チュッ!!!
< ソンナー、エイコ、ヒドイジャナイカー!!
< コンナ トコロ ニ オイシソウナ エビ ガ オチテルデ ゲソ!!


ステイル「ま、まさか、インデックスがこんな可愛らしい姿になって放送されてるなんて……(ハアハア…」

ステイル「う、うらやましいぞ、学園都市め……(ハアハア…」

神裂「……………………」

ステイル「これが、科学の力というやつなのか……(ハアハア…」

ステイル「二次元を動かすという点で、科学は魔術に後れを取っているというのか……(ハアハア…」

神裂(…………こいつ、どうしよう…)

土御門「落ち着けステイル。可愛いのはわかるが、それはインデックスじゃなくイカ娘というんだぜぃ」

土御門「あんまり遅いから、迎えに来たぜ、ステイルに神裂のねーちん!」


(注釈)イカ娘とは…?
上条さんをショタにした感じにそっくりのキャラクターが出るアニメ『イカ娘』に登場するイカ
【画像右】(p)ttp://image.futabachan.info/image/460f4a4e9516c9f243b780e92f0f0c76.jpg


"魔術は科学に"の間違イカ?

>>479うん


土御門「わざわざ、出向いてもらって悪かったな、2人とも」

神裂「いったい、どういうことですか、土御門」

土御門「ああ、実はな……」

ステイル「インデックス…、いや、イカ娘か…、どちらでもいい、かわいいなぁ……(ハアハア…」

土御門「……………………」

土御門「あの…、人の話を聞いてくれるかな、ステイル君……」

一方通行「……おいおい、大丈夫なのかよ、この赤髪はよォ?」

ステイル「い、いや、しかし、僕はこのイカ娘というやつを………」

土御門「全てにカタがついたら、お土産にBD全巻買ってやるから、今は俺の話を聞いてくれぃ」

ステイル「む…。そうか、ならば、ここは大人しく聞かなければな…(BDって、なんだ?)」

土御門「さて、仕切り直しだ」

土御門「2人に来てもらったのは他でもない、上条当麻を探してほしくてな」

神裂「上条当麻を……ですか?」

土御門「ああ、この学園都市の中のどこかにいるはずだにゃ」

神裂「しかし、あなたたち2人は友達ですよね。ならば、電話を用いて呼び出せばいいだけなのでは?」

土御門「色々あってな、そういうわけにはいかないんだよ」

土御門「抵抗するだろうけど、見つけ次第、俺たちのところに引きずってきてほしい」

ステイル「そんな理由で呼び出したのかい? ボクは降りさせてもらうよ」

土御門「……ま、そうくると思ったぜよ。ステイル、ちょっと耳を貸せ!」

ステイル「ん?」

土御門「実はな、上条当麻なんだが、学園都市中の女に手を出しまくっているらしい(ボソボソ…」

土御門「俺の可愛い可愛い義妹の舞夏も、あの男の毒牙にかかり泣かされちまった…(ボソボソ…」

ステイル「それは災難だな。しかし、ボクにはなんの関係もないことだ」

土御門「おいおい、鈍い男だな…。アイツは学園都市中の女に手を出していると言っただろう…(ボソボソ…」

土御門「当然、お前の意中のあの……(ボソボソ…」

ステイル(……インデックスにも!!)

全員「「「上条当麻殺す」」」

上条「不幸だー!」

オチは確定しているとして・・・

上条さんと
パパ条さんの違いは

「ごめんなさいでした」が出てくるか出てこないかだよな

美琴「ちんちん」
犬条さん「」

美琴「ちんちんっていったらちんちんしないさいよ、この駄犬」
犬条さん「…不幸だ」

鈍感というより
ナチュラルに卑屈

>>490続き

神裂「土御門、2人でこそこそと、なにを話しているのですか?」

土御門「あー、…ねーちんは気にしないでくれ。男同士の話だにゃー」

土御門「というわけで、カミやんを見つけてきてほしいんだが…(ヒソヒソ…」

ステイル「見つけるのは構わんが……(ヒソヒソ…」

土御門「ん?」

ステイル「――――別に、アレを殺してしまっても構わんのだろう?(ヒソヒソ…」

土御門「!!? さすが赤い人! 実に頼もしい台詞だぜぃ!」

ステイル「では、行くか、上条当麻を探しに。…………あ、お土産のイカ娘も買うのを忘れないでくれよ」

土御門「わかってるって!! じゃあ、いってらっしゃい、2人に期待してるぜよ!!」


   タッタッタッタッ! ――――

神裂「しかし、探すと言っても、どこに向かえばいいのでしょうか?」

ステイル「うーん、そうだな……」

ステイル「居るとは思えんが、とりあえずは奴の暮らしている学生寮に向かってみよう」

  午後17時33分、学生寮・エントランス――――

心理掌握「ねぇ、まだー、待ちくたびれたー、その上条当麻って男、ちっとも帰って来ないじゃない!!」

美琴「待ちくたびれたってなら、さっさと帰りなさいよ。勝手に付いてきたくせに……」

インデックス「ねえ、短髪……。とうまは…」

美琴「あんたは、ちょっと黙ってなさい!」

インデックス「むぅ……」

美琴(そう、アイツは10人にフラれるために街を奔走してるんだから、帰ってくるはずがない……)

美琴(だから、ここでずっと待ちぼうけしてれば、コイツも飽きて家に帰るでしょ?)

美琴(心理掌握のやつ、絶対になにか企んでるんだから……)

心理掌握「あ! ねえ、上条当麻って、もしかしてあの人?」

美琴「ん? ああ、あれは……」


上条「インデックスにビリビリ……、お前ら、いったいなにしてんだ?」

美琴「ちょ、ちょっと、なにしに帰ってきたのよ!!」

心理掌握「ふーん、やっぱり、この男が上条当麻なんだ……」

上条「……? えっと、どちらさまですか?」

心理掌握「はじめまして! 私、御坂美琴さんの友達です」

美琴(誰が友達よ、誰が……)

美琴「そんなことより、あんた、なにしてんのよ? もう、目的は達成したわけ?」

上条「いや、あと残り4人だよ…」

黒子「実は、とある事情で彼の子供時代の写真が必要になりましたの」

美琴「ふーん、じゃあ、とっとと持って行きなさいよ!」

上条「……なあ、その子は、ダメなのか?」

心理掌握「?」

美琴「!!? ダ、ダメよ!! コイツだけは、絶対になにがあってもダメ!!!」

上条「そうか、御坂がそういうなら……」

美琴(やれやれ、セーフね……)

心理掌握「……………………」

上条(この子に告白してフラれることができたなら、残りは3人だったのにな……)

上条(今夜25時までに、10人にフラれなきゃいけないなんて、面倒な呪いにかかったもんだ…)

上条(誰かにOK出されたら死ぬし、呪いのことを口で説明しても死ぬ……)

上条(でも、インデックスに白井、それに御坂にも協力してもらってるんだし、不幸だなんて言ってられないか…)


心理掌握(へー、そういう状況か……。これは、興味深いわね)

心理掌握(そう、私は常盤台中学所属のレベル5の第5位。能力名は心理掌握……)

心理掌握(その概要は、読んで字のごとく、他人の心理や思考を掌握することができる)

心理掌握(御坂美琴の思考は電磁妨害のせいで読めないけど、この男の頭の中はまる聞こえってわけ)

心理掌握(なるほど……、この状況は、御坂美琴いじめに大いに使えそうね)

脳みそにダイレクトにいってるからいいんだろ
アウレオルスさんの「窒息死」も効いたんだし

心理掌握「ねえ、御坂さん、ちょっと耳を貸してくれない?」

美琴「…………? なによ?」

心理掌握「……私、彼氏が欲しいなー。上条当麻さん、カッコいいから告っちゃおうかなー(ヒソヒソ…」

美琴「!!?(しまった! コイツの能力、すっかり忘れてた!!)」

心理掌握「ねえねえ、いいよねー、いいよねー、告ってもいいよねー?(ヒソヒソ…」

美琴「…………ダメ」

心理掌握「どうして? どうして? なにか、告白しちゃいけない理由があるのー?(ヒソヒソ…」

美琴「……やめてください。お願いします」

心理掌握「そんなことより、喉が渇いたなー。ジュースが飲みたいなー(ヒソヒソ…」

美琴「は?」

心理掌握「喉が乾きすぎて、なんか余計なこと喋っちゃいそうだなー。告白とかー(ヒソヒソ…」

美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

美琴「わかったわよ! 私が買ってくればいいんでしょ!!」

心理掌握「待ちなさいよ? 買ってくれば? 言い方、おかしいよね、御坂さん?」

美琴「…………。少々お待ち下さい、ただいま買ってまいりますので…」

上条「おいおい、飲み物なら俺の部屋にくればあるぞ?」

心理掌握「うーん、でも、私は御坂さんが買ってきたジュースを飲みたいから…」

美琴「…………いいわよ、私が買ってくるから……」

美琴「あんたたちは、とっとと写真を持って行きなさい……」

黒子「お、お姉様……」

心理掌握「自販機を蹴るんじゃなくて、ちゃんと買ってきてくださいねー!!」

美琴「……………………」


  コンビニ・レジ――――

店員「紙パック飲料1つで、105円になります。……1万円から、お預かりします」

美琴「おつりはいらないから」

店員「え? あ、お客さん……」

  タッタッタッタッ!! ――――

美琴「ったく、最悪な奴に秘密を握られたわ…………」

美琴「心理掌握とアイツを、一緒にしておけない。はやく、戻らないと…」

美琴「なんとかして、あの女をアイツから引き離さないきゃ……」

  午後17時47分、学生寮・上条当麻の部屋――――

上条「おっかしいなー、アルバム、どこにやったんだっけ?」

黒子「……ちょっと、まだ見つかりませんの? 結標さん、待ってますわよ?」

上条「ああ、もう少し待ってくれ…」

インデックス「私も手伝うんだよ」

  ガチャ、バタン!! ――――

美琴「買ってきたわよ!!(ゼェハァ、ゼェハァ……」

心理掌握「ご苦労さま! じゃあ、御坂さんの買ってきてくれたジュース、飲ませてもらうわね」

美琴「…………飲んだら、とっとと帰りなさいよ」

心理掌握「ゴクゴク…)……………………マズっ!!」

美琴「はぁ?」

心理掌握「第3位の買ってきたジュース、マズっ!! レベル5なのに、マズっ!!!」

心理掌握「どうして、数あるジュースの中から、わざわざ不味いのが選べるのかしら?」

心理掌握「まったく、第3位のくせに気が効かないわね…。そんなんだから、第3位なのに友達いないのよ……」

美琴「…………すいませんでした」

レベル5ども
全員友達いないだろう

まったくですわ。
所詮四位。
第三位との格の違いが出てしまいますわねぇ。

黒子「ちょっと! アナタ、さっきからお姉様に向かってなんて暴言を……」

美琴「黒子、いいから…………」

黒子「しかし……」

心理掌握「あー、不味いジュースを飲まされたせいで肩が凝っちゃったなー」

美琴「……はい、揉ませていただきます(モミモミ…」

心理掌握「あー、ついでに足も浮腫んできちゃったな―」

美琴「……はい、ふくらはぎも揉ませていただきます(モミモミ…」

心理掌握「なんか、また喉が渇いてきちゃったなー」

美琴「……………………」

心理掌握「誰か買ってきてくれないかなー。買ってきてくれないなら、告っちゃおうかなー」

美琴「…………わかったわよ…」

美琴「このパシリ奴隷御坂美琴ッ!! ジュースでもなんでも買ってきてやるわよ!!!」

  ガチャ、バタン!! タッタッタッタッ!! ――――

美琴「友達は失うし、パシリにされるし、不幸だああああああ!!!」

っていうか、心理掌握から告白する分には関係なくない?

似た者夫婦かわいい

心理掌握(ふふふ、ちょっと攻撃力が高い能力を持ってるから私より順位が高いなんて、不公平だと思ってたのよね)

心理掌握(これは、日頃溜まっていたフラストレーションを晴らすいい機会だわ)

心理掌握(このチャンス、とことん利用しないとね…)

インデックス「ねえ、とうま……」

上条「ん? アルバム、見つかったか?」

インデックス「そうじゃなくて、外でなにかが燃えてるみたいなんだよ??」


「――――吸血殺しの紅十字ッ!!」

  ボウッ!! ――――

心理掌握「!!? ぎゃあああああああああああ!!!」

黒子「メ、心理掌握(メンタルアウト)がコゲましたの!!!」

上条「なんだ! 窓の外から火が飛び込んできたぞ!!」

インデックス「とうま、ベランダに誰かいるかも!!」

>>688 じゃあ、告白したかに問わず、交際を申し込まれたらアウトに変更で


  ガラッ!! ――――

ステイル「見つけたぞ、上条当麻!! まさか、自分の部屋にいたとはな…」

ステイル「土御門の命を受け、お前を掴まえに来た! インデックスの貞操はボクが守る!!」

神裂「おじゃまします…(ペコリ…」

インデックス「……貞操?」

上条「土御門の…? ……じゃなくて、お前、人の部屋になにしてくれてんだ!!」

黒子「消火器! 消火器ですの!!(プシュー 」

心理掌握「……………………(プスプス、プスプス…」

ステイル「お前の部屋などどうなろうが構わない! とにかく、お前を連れていくぞ!!」

上条「いったい、なんだってんだ! 不幸だあああああああああああ!!!!」

  ガチャ、バタン!! タッタッタッタッ!! ――――

ステイル「部屋の外に逃げた! 追うぞ!!」

神裂「おじゃましました…(ペコリ…」

インデックス「わ、私たちも、とうまを追うんだよ!!」

黒子「お待ちなさい! 私たちは、この黒コゲを手当てしなければなりませんし……」

心理掌握「……………………(プスプス、プスプス…」

黒子「それに、彼の子供の頃の写真も手に入れればなりませんの……」


  午後18時06分、学園都市・路上――――

ステイル「逃げ足が速いな…、見失った……」

神裂「二手に別れましょう。ステイルはあちらを、私は向こうを探しますので……」


  同時刻、路地裏――――

上条「逃げ切ったか……。やれやれ」

上条「だけど、土御門に一方通行だけじゃなく、ステイルたちまで追手になるとはな…」

  ドン! ――――

上条「っ痛!! …すいません! 考え事してて、前を見てませんでした。………って、お前は…」

オルソラ「あら、あなた様は……。これは、偶然ですね」

  午後18時15分、カフェ・テーブル席――――

上条「しかし、まさかオルソラが学園都市にいるなんてな……」

オルソラ「ええ、少しこの街に用事がございましたので」

上条「ふーん……」

上条(……ところで、身を隠す意味を含めて、なんとなくお茶に誘ってしまったが…)

上条(オルソラなら告白しても大丈夫なんだろうか…??)

上条(白井たちがいないと、誰に告白していいんだか、さっぱりわからん………)

上条(でも、まあ、オルソラは安全牌だよな? まだ、2回くらいしか会ったことないし、OKしないだろ…)

上条「……なあ、オルソラ」

オルソラ「はい、なんでございましょう?」

上条「いきなりで悪いんだけど、俺と付き合ってくれないか?」

オルソラ「……あなた様と私が…ですか?」

上条「あ、ああ……なんて、もちろんダメだよな?」

オルソラ「…………いえ、そんなことはございませんよ…」

上条「…え? ございませんって…?」

オルソラ「ローマ正教の件では、あなた様には大変お世話になりました」

オルソラ「ですので、私のような貧相な女でもよいとございますのでしたら……」

オルソラ「このオルソラ=アクィナス、喜んであなた様の……」


「おい、貴様、いったいなにをしているんだ?」

オルソラ「……おや?」

上条「吹寄……、お前、なんでこんなところに?」

吹寄「なんでじゃない! 上条当麻、貴様を探していたんだ!! 彼女の頼みでな!!」

姫神「上条君。やっと見つけた」

上条「姫神も……」

吹寄「聞くところによると、なにやら女の子に手を出しまくっているらしいな!」

吹寄「姫神秋沙の頼みで、私たちは『上条当麻被害者の会』を結成することに決めたぞ!!」

姫神「恨み晴らさでおくべきか」

吹寄「貴様にはどうやら、灸を据えねばならんようだ。だいたい、普段の生活態度がダラしないから……」

  ガタッ!! タッタッタッタッ!! ――――

吹寄「待て! 逃げるな!!」

吹寄「……もうあんな遠くに…。…まったく、逃げ足が速いやつだ」

姫神「どうしよう?」

吹寄「とりあえず、同盟を組んでいる土御門元春に連絡を入れておこう」

吹寄「まだ、そう遠くには行っていないはずだからな」

オルソラ「あの…、私はどうすればよいのでございましょうか……(オロオロ…」


  午後18時22分、学園都市・路上――――

上条「はあはあはあ……、まったく今度は吹寄たちにまで追われることになるなんて……」

上条「なんなんだよ…。今日はいつも以上に不幸過ぎるだろ……」

上条「まあ、おかげでオルソラのOKを聞かずに済んだのはラッキーか…」

「あれ…? 上条さんじゃないですか……?」

上条「あ、お前は、確か……」

梓「中野です。中野梓です。こんにちは」

上条「そうそう、中野だったな…久しぶりだなぁ、こんなところで何をしてるんだ?」

梓「学園都市の楽器店にいいギターがあると聞いたのでちょっと……」

上条「そうか。中野はバンドをやってるんだったな。凄いな」

梓「いえ、別に凄くなんかは……ところで上条さんは何を? 何か走ってたみたいですけど……」

上条「ん……ははは、いや、ちょっとな……」

上条(まてよ……中野ならきっと安全圏……いや、しかもメンバーを呼んでもらえればきっと人数が足りるぞ……!)

梓「上条さん…?どうかしましたか?なんだかニヤニヤしちゃってますけど」

上条「い、いや!ほら!中野に久しぶりに会えて嬉しくてさ!」

梓「えっ……(ポッ…」

上条「あ、あのさ、中野…俺と付き合ってくれないか!その、男女的な意味で!」

梓「ええっ!あの、その、えっと……!そんないきなり……で、でも、わたしでよけれ…」

上条「あ、それから中野のバンドメンバーにも声をかけたいんだけど、ちょっと呼んでもらえないか?」

梓「やってやるです」

上条「確か、アニェーゼ事件のときに建宮たちといた……」

五和「五和です。覚えててくれたんですね」

上条「あ、ああ……。でも、なんでこんなところに?」

五和(……………………言えない)

五和(……用事があってこの街に来て………)

五和(偶然、上条さんと出くわさないかな…なんて考えて街をブラついてたなんて、言えない……)

上条「まあいいや、ちょうどよかった。お前、俺と交際してくれないか?」

五和「!!?」

上条(オルソラは、なんか失敗したみたいだけど、彼女なら大丈夫だよな…)

上条(ほら、なんか地味な格好で、男女交際とか興味なさそうだし……)

五和「あ、あの、あのあのあの……」

上条「ん?」

五和「それ、本気ですか…?」

上条「えー、ほ、本気というかですね……」

五和(まさかの幸福! 彼のほうから、私に告白してくれるなんて………)

五和「もし、本気だっていうなら、私…」

  ツカツカツカ… ――――

神裂「見つけましたよ、上条当麻……」

上条「神裂ッ!!」

五和「女教皇様!! どうして、こんなところに!!」

神裂「お取り込み中のようでしたね。私に構わず、どうか続けてください」

上条「あ、ああ……」

五和「……………………」

五和(天草式十字凄教トップの女教皇様の手前、この告白、受けるわけにはいかないよなぁ……)

五和(凄いビッグチャンスだったのに…、不幸だ………)

五和「……ごめんなさい、上条さんとは付き合えません(orz…」

【残り人数:3人 残り時間:6時間38分】

神裂「そちらの話は済んだようですので、今度は私の番ですね…」

五和「…………うぅ…」

上条「お、俺を、土御門と一方通行のところに連れていくのか…?」

神裂「それについて、お伺いしたいのですが……」

上条「お、おう…」

神裂「私はなぜ、あなたを捕まえなければならないのでしょうか?」

上条「……はい? なぜって…、土御門たちからなにも聞いてないのか?」

神裂「ええ、いきなり呼び出されて、ただ、あなたを連れて来いとだけ言われましたので」

上条(…………なんか知らないけど、助かったみたいだぞ…?)

神裂「どうしますか? あなたが構わないのであれば、連れていきますが」

上条「いや、見逃してくれ。あと6時間半以内に、しなきゃいけないことがあるんだ」

神裂「そうですか。なんの用事があるのかは存じませんが、お気をつけて」

上条「…………なあ、神裂…、あのさ……」

神裂「なんでしょうか……」

上条「いや、やっぱりいいや………。じゃあな、神裂に五和、見逃してくれてありがとう!」

神裂「?? え、ええ……」

  タッタッタッタッ!! ――――

神裂「なにを言いたかったのでしょうか……。気になりますが、それはともかく……」

神裂「地にうずくまって、いったいあなたはなにをしてるんですか?」

五和「…………少しの間、泣かせてください。うぅ…(シクシク…」

五和(またとないチャンスだったのに……)

神裂「……???」



上条(神裂に告白してカウント減らそうかとも思ったんだが……)

上条(なんか神裂の場合、例えNOでも冗談でしたじゃすまなそうなんだよなぁ……)

上条(七閃とか飛んできても恐いし、OKをもらった場合も当然死ぬし……)

上条(タイムロスになるけど、これでよかった…んだよな?)

  午後18時34分、公園・ベンチ――――

結標「たけるキュンだ!! たけるキュンの写真だ!! たけるキュンは現実だったんだッ!!!」

結標「わーい、たけるキュン! 私のことをお姉ちゃんって呼んでもいいんだよ!!(スリスリ…」

インデックス「なんなの、この人……」

黒子「どんっっっ引きですの……」

結標「ちょっと、あんただって、御坂美琴に対して似たような反応してるじゃない……」

黒子「むむ…、悔しいですが言い返せませんの……」

結標「まあ、とにかくこれで契約成立ね。あんたたちに協力してあげるわ」

結標「それで、彼はどこにいるの?」

黒子「存じませぬ。行方不明ですの」

結標「はい?」

黒子「加えて、お姉様とも連絡が取れませんし、果たしてどこまでジュースを買いにいったのやら……」

結標「ケータイで連絡を取ればいいじゃない?」

黒子「あの男の番号は知りませんし、お姉様のケータイは私が持っています」

黒子「どうやら、上条当麻の部屋に置き忘れていったみたいですの」

最後に誰かにOKされる

死ぬかと思ったけど死ななかった。

呪いなんて嘘だよーん

上条「なんだうそか、よかったよかった」

告白された人たち「やっと見付けたぞ上条当麻」

上条「不幸だぁーー!!」

  午後18時42分、ファーストフード店・テーブル席――――

絹旗「麦野、もう諦めませんか……。あっちこっち歩き回って、超疲れてしまいました」

麦野「まだよ、絹旗。私は、アイツを恋人にして、浜面に復讐するまで諦めない」

絹旗「えー …………。超やれやれです」


  同時刻、上条当麻被害者の会・対策本部――――

一方通行「見つからねェなァ……」

吹寄「見つからないな……」

青髪「見つからへんなー」

ステイル「見つからないね」

海原「見つかりませんね」

姫神「見つからない」

舞夏「見つからないなー」

土御門「カミやんのやつ、どこに消えてしまったんだにゃー」

土御門「ねーちんも音信不通になっちまったし、結標からも連絡が帰って来ない……」

土御門「いったい、なにがどうなっているのやら……」

  ヒョコッ! ――――

打ち止め「ねえねえねえって、ミサカはあなたたちの会議にちょっかいを出してみる」

一方通行「ンだよ、うっせェなァ。俺たちは大事な話をしてンだから向こうで遊ンでな」

青髪「そうやで、これは大人の会話やから、おチビちゃんは向こうに行っときなさい」

打ち止め「あなたたちは人を探してるんだよねって、ミサカはミサカは尋ねてみたり」

ステイル「そうだよ。でも、全然見つからないから、こうやって必死になって……」

打ち止め「それならミサカネットワークを使ったらどうかって、ミサカはミサカは提案してみる」

打ち止め「ミサカは学園都市中にたくさんいるから、きっとすぐ見つかるはずだよね?」

一同「!!?」

打ち止め「良いアイデアでしょって、ミサカはミサカは自分の提案を誇ってみたり」

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