注意!!
・初めてスレたてます。
・もしかしたら文法おかしいかもしれません。(気にしないで)
・長くなる予定です
・処女作です
・グロは少しあるかも
それでもおk?
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1429610948
少しだけ書き溜めしてます。
では、本編スタート!
プロローグ
その日、上条当麻は久しぶりに心地の良い昼寝をしていた。
厳密にいえば昨日の晩からずっと眠り続けている。
理由はただ単にオティヌスとの何千、何万、何億に及ぶ戦いがやっと終わったからだった。
この戦いを終え、オティヌスは最終的に上条当麻のいる世界を選んだ。そこで彼女は上条当麻と共にこの世界の先を見ることにしたのだ。
オティヌスは今、上条当麻の中、つまり精神世界にいる。
もちろんほかの他人には見えないし、どんな魔術師でも感じ取れない“はず”だった。
そう「魔術師」では。
この世には、魔術師とは言ってもいくつかの例外がいるのだ。
例えばかつては大魔術師だったが、科学サイドのトップに居座るアレイスター・クローリー。
1万年に一度の魔神となるチャンスを猫1匹のためにのがした魔神のなりそこないオッレルス。
他にもイギリス清教最大主教、神の右席・右方のフィアンマ、聖人など魔術サイドには例外はたくさんいる。
もし、オティヌスが正常、または万全な状態であればこの「上条の精神世界に入る術式」は完璧に成功していたであろう。
しかし彼女は弱っていた。精神的にも、魔神としても。だから彼女は完璧に術式を構築できなかった。
そして、オティヌスの存在を感知して、上条当麻の精神世界に入ったと知った十字清教上層部は、世界中の魔術師に命令を下した。
「上条当麻を殺害せよと」
同時期に科学サイドのアレイスターは、学園都市全域に偽情報を流した。「上条当麻は魔神に操られている。一刻も早く身柄を確保しないと大惨事を引き起こす」と。
そう、これで上条当麻は十字教と学園都市全土から狙われる羽目になったのだ。もはやこれは、彼の口癖である「不幸だあああああ」で済むレベルの話ではない。
そんなこんなで上条当麻の幸せなお昼寝タイムはあっさりと終わりを告げたのだった。
誰か見てますか??
まあいいや 続けます。
以下、本編↓↓
第1話 世界一不幸な少年
上条side
どこか遠くから声が聞こえてくる。
オティヌス『おい、おきろ!』
上条『ん?』
インデックス「とうま!おきるんだよ!」
ガブッ!
いきなり暴食シスターさんが噛みついてきた。
上条「うわぁぁぁぁぁあ」
心地よい眠りの世界から、いきなりインデックスのせいで現実に引き戻される。
上条「なんだよインデックス。今日は寝させてくれっていっただろ」
土御門「それがゆっくりと寝てられる状況じゃないんだにゃー」
土御門は口調はそのまま、いつもより真剣な顔で言う。
このスパイであり親友(悪友)であるこの魔術師であるこいつがこんな顔するときはいいことがあったためしがない。
上条「今回はなんのようだよ土御門、また魔術関連か?」
土御門「いや、今回はかみやん、お前のこれからに関わってくる話だ」
土御門「今、お前は科学サイド、魔術サイドの両方を敵に回してしまっているぜよ」
上条「」
上条「マジかよ…」
この時、上条当麻はいつかのオティヌスが見せてきた世界を思い浮かべていた。
覚悟はしていたが実際に言われるとズシンと来るものがある。
土御門「いやー かみやんには本当にすまないが、この学園都市から出で行ってもらわなければいけないぜよ」
(かみやんの反応が思ったよりも薄いにゃー)
上条「ああ、わかった」
大体の事情は予測できる。大方、オティヌスが術式を間違えたのだろう。
彼女は隠していたが上条当麻には彼女が日に日に弱っていくことが感じられていた。
土御門「ということで今からもうここを出て行ってもらうにゃー」
上条「ああ わかry土御門「あっ、もちろんかみやんの口座は凍結されてるぜよ」
上条「…」
上条「不幸だあああああ」
こうして上条当麻の不幸な逃亡生活が始まったのであった。
今日はここまでです。
そろそろ落ちます。 やべえ、もう眠い..
>>54、55
この荒らしスレたてて1分もしないできやがったww
続けます
第2話 学園都市からの脱出
寝起きから人生でも最悪の部類に入ることを聞かされて起こされた上条当麻は
すぐに着替えて荷物をまとめ家を出た。
上条「はぁ、ついにこの家ともお別れかぁ」
インデックス「早くするんだよ!とうま もう時間がないかも」
上条「わかったよ すぐ行く」
上条当麻にしてもこの家や、この学園都市に未練がないというわけではない。
むしろ離れたくないくらいだ。
でも、「オティヌスを守る」と決めたあの時から、上条の中ではすでに覚悟は決まっていた。
こうして家から離れた上条達一行は、学園都市と外部をつなげるゲートを目指して歩きはじめた。
向かっている途中で何回かアンチスキルと出会ったが、なんとか無事にやり過ごした。
上条「もうアンチスキルは俺を捜索し始めているのか」
土御門「ああ 奴らの行動が思ったよりもはやいぜよ」
土御門「俺たちは今第7学区の西ゲートに向かっているにゃ」
上条「あと4KMくらいか?」
土御門「ああ 大体それくらいだろう」
土御門「だが、アンチスキルたちはもうゲートの前で待ち構えているはずだ。だからちょっと裏ルートを使うぜよ」
インデックス「裏ルート?」
土御門「マンホールから地下道を通っていく。俺がついていけるのはそこまでだにゃー
上条「ありがとう、土御門 そこまででもう十分だ」
そこで、今まで気付かなかった疑問が一つ浮かんできた。
上条「インデックス、お前はどうするんだ?」
インデックス「とうま、わたしの魔法名を忘れたの?」
インデックス「迷える子羊はわたしが何があっても助けるんだよ!」
上条「インデックス」グスッ
その日初めて、上条当麻にこの穀潰しの姿が光輝いて見えた。
インデックス「あと、とうまがいなくなったらご飯作る人がいなくなっちゃうんだよ」
(「とうまが大好きだからついていく」なんて絶対に言えないんだよ...)///
やはりインデックスはインデックスだった。
こんな話をしているうちにゲートの近くについた。
少し裏道に入り、土御門はその中のあるマンホールのふたをあけた。
土御門「かみやん、禁書目録、ここに入ってくれ」
上条「土御門、お前はどうするんだ?
土御門「すまないが、俺が案内できるのはここまでだ。あとは自力で頑張れだにゃー」
土御門「大丈夫だ。事態はすぐに収束すると思う。学園都市から出れればたぶん大丈夫ぜよ」
上条「ありがとうな、土御門。お前も気をつけろよ」
インデックス「ありがとうなんだよ」
土御門「ああ くれぐれもアンチスキルには気を付けろよ」
そういって彼は、隠れ家までの地図と盗聴防止の形態を渡し上条たちのもとから去って行った。
この時点で誰が予測できただろうか。
たった数日のはずのこの逃避劇があんな大惨事を引き起こすということを…
今日は本当にここまでにします。
ちなみにこの話のメインヒロインは食蜂さんになる予定です(ほぼ確定)
タイトルでオティちゃんだと思った人はごめんなさい<m(__)m>
見てくれたら支援してくれくとうれしいなあ|д゚)チラッ
投稿再開します
上条達が地下道を走っているとき、学園都市では上条当麻の情報がいたるところで流れていた。
アナウンス『上条当麻さん、上条当麻さんを探しています。つんつん頭の男子高校生らしき人を見かけたら、至急アンチスキルまでご連絡ください。』
美琴「はぁ、なんであいつ追われてんのよ」
美琴「って、犯罪者をかくまっている? まさかあの魔神のこと?」
美琴「でも、あの魔神はもう倒したはずじゃ…」
美琴「ひとまずあいつに話を聞きに行かなきゃ!」(べ、べべべつにあいつが心配だってわけじゃないんだからね!)///
そういって御坂美琴は走り出した。
??「なんで当麻さんが…」
??「いったい何が起こっているのよぉ?」
タッタッタと、軽快な音が地下道に響き渡る。
上条当麻とインデックスは出口を目指し先を急いでいた。
上条「ハァハァ、インデックスだいじょうぶか? 出口まであと少しだぞ」タッタッタ
インデックス「うん、まだ大丈夫なんだよ。まだ何とかいけそうかも」タッタッタ
上条「やっと光が見えてきたぞ」
ついに、この地下道から出たとと思った、その瞬間
「上条当麻がいたじゃん!全員、発砲開始!!」
突然上からアンチスキルの声が聞こえてきて、硬化ゴム弾がとんできた
上条「くそっ!もう撃ってきたのか。物陰に隠れろ、インデックス!」
インデックス「わかったんだよ!」
一気に地下道の角を曲がって、壁に背をつける。
(なんでここがもうわかったんだ?)
パンッ! 再び銃声が聞こえてくる
(くそっ 考える余裕もなしか)
>>66
制圧用硬化ゴム弾です。
黄泉川センセはしっかり公私は分けてるはず…
上条達がまがった角へいくつかの足音が聞こえてくる
上条(1,2,3,4人くらいか)
上条「インデックス、俺が合図をして、走り出したら急いでついてきてくれ 一気にここを突破する」
インデックス「わかったんだよ とうまを信じる!」
上条「ありがとうな じゃあ行くぞ」
上条「3、2、1 いまだ!」
アンチスキルたちがちょうど角に差し掛かるその瞬間、上条たちが飛び出した。
一番手前にいたアンチスキルを、オティヌスとの戦いで身に着けた殺人級のパンチで倒し、盾を拾い上げる。
そして、一気にほかの二人との間合いを詰め、倒していく。
一方、黄泉川はとても戸惑っていた
黄泉川(ただの高校生だと侮っていたじゃん これはもう動きがプロ級じゃんよ)
気付いたらターゲットは目の前まで迫っていた。
黄泉川「ッ!」
急いで目の前の青年に蹴りを放つが、ぎりぎりで交わされてしまう
反撃を予想し、急いで体勢を立て直す。
しかし相手の攻撃はよけきれないほど素早く、そして重かった。
黄泉川(うっ 一撃で意識が持っていかれそうじゃん)
徐々に遠ざかる意識の中、目の前にいる少年が何かをいった
上条「黄泉川先生、すみません。でも必ずこの理不尽な戦いを終わらせて見せます」
黄泉川「ああ、がんばれよ上条当麻」
なぜかこの少年の声を聴くと安心できるような気がした。
第2話はここまでです。
あと、このss需要ありますか?
>>71~74 ありがとう ちゃんと毎日更新します
>>74 黄泉川先生の描写はわざとです(後々秘密がわかってくるよ)
かなりの長編の予定なのでよろ( `ー´)ノ
(2章構成)
第1章(これ) 過去の上条当麻の話
第2章(次回予定)上条当麻が○○する
では、投下再開
第2話(1話数え間違いました…)
長かった地下道もついに、出口の光が見え始めてきた。
上条「気をつけろよ、インデックス。まだ敵がいるかもしれないからな」
インデックス「うん、でもねとうま、わたしたちこれからどこにいけばいいの?」
上条「ああ まずは土御門に教えてもらったこの隠れ家を転々とするつもりだ」
インデックス(なにか、嫌な予感がするんだよ。この騒ぎ、簡単に収まらないような気がするんだよ…)
出口まであと100M というところで、聞きなれたあの声が聞こえてきた。
「ジャッチメンとですの!!」
その声と同時に10人以上のアンチスキルや風紀委員がでてきた。
白井「おとなしくつかまるんですの!!」
上条「くっ、白井がなんで…」
白井「問答無用ですの!!
その声を合図に数十人のアンチスキルや風紀委員が襲ってきた。
上条「インデックス!下がれ!」
上条(敵が多すぎる、これじゃあ…)
上条がこの量の敵に対する策を考えながら、臨戦態勢に入ったとき、ゲートのほうからものすごい轟音が聞こえてきた。
ズゴーーンッッッ!!!
白井「この音はまさか、お姉様!」
白井(この黒子を助けに来てくれたのですね!)
白井「お姉様が来たからにはもう逃げ道はありませんわ!類人猿!死になさいですの!」
一気に6本もの鉄矢が飛んでくる。
いつもと違う。明らかに白井黒子は敵を殺す気で投げている。
先ほどの黄泉川といい、この白井といいいつもと様子が微妙に違う。
普段は絶対に生徒に銃を向けない黄泉川が何のためらいもなく銃を撃ってきたり、
基本、どんな犯罪者でも殺害はしない白井黒子がこんなに敵意を持って襲ってくるのも明らかに異常だ。
上条(速いッ!よけきれない!)
インデックス「危ない!とうまッ!」
刹那、あたり一帯に閃光がはしった。
今日はここいらで終わります
見てくれてありがとうございます
では、また明日ー
今2話ですが、がんばって8か9話まで書くつもりです(ちなみに2章も書くつもり)
応援してくれるとうれしいんだよ!|д゚)チラッ
投稿再開します (オティヌスはもう少しで出てきます)
上条サイド
「「「「「「「!?」」」」」」」
電撃による砂煙で視界が急に悪くなる。
ドサッ、と誰かの倒れる音がした。
白井「…お姉様、なぜですの…」
初春「白井さん!!」
倒れた白井に一人の少女が駆け寄ってくる。
ビリビリビリッ!
再び閃光が走る。
インデックス「短髪!」
上条「ビリビリ!なんでここに来た」
御坂「いいからあんたたちは黙って守られてなさい!」
スウッと息を短く吸い込む
御坂「初春さん、そこをどいて」
初春「御坂さん!なんでこんなことを」
御坂「私はこいつがこんな追われるようなことしてないって信じているから。これは何かの間違えだって。」
御坂「だからお願い!そこをどいて!あとで必ず事情は説明するから。」
初春「でも…」
御坂「パフェおごるから」
初春「うう…」
御坂「お願い!」
初春「特大苺ジャンボパフェですよ!」
御坂「ありがとう!初春さん」
初春「ちゃんとあとで説明してくださいよ!」
御坂「うん!じゃああんたたち行くわよ!」
こう言って御坂たちは駆け出した。
>>81、83ありがとう!
初春サイド
上条達が去ったゲート付近に、必死にみんなを介抱している少女がいた。
初春「白井さん!起きてください!」
白井「うう...私はいったい何を…」
白井「はっ!類人猿!あの類人猿はどこへ行ったんですの!今度こそコロシテヤル...」
初春(白井さんが御坂さんのことよりそっちを優先するなんて...)
白井「初春!あの類人猿はどこですの!」
初春「私も意識が朦朧としててあまり覚えていないので、もう一回支部に戻って探してみましょう。」
白井「了解ですの…」
白井(何かか頭の奥で引っかかっている感じですの…)
初春(これでいいんですよね、御坂さん...)ジャンボパフェ...
今日はここまでです。
どことなく、文法がおかしいとこや、読みにくいとこがあると思いますが許してください
まだガキなんでw
明日も頑張って投稿します。
第3話 炎の覚悟
今回の投稿は少し長めです!
御坂サイド
上条当麻たちはゲートからだいぶ離れたとこまで来ていた.
あれ以来、ほとんどアンチスキルたちは追ってこず、だいぶ目的地である隠れ家に近づいていた。
御坂「警備員たち全然追ってこないわね」
インデックス「あの頭にお花がついてる人のおかげかも!」
上条「あの…初春さん?だっけか?に感謝しないとな」
御坂「それにしてもさっきの黒子といい、少し前にあったあの子たちといいなんであんなにアンタに敵意を持っていたのかしら?」
インデックス「あの子たちってくーるびゅーてぃのこと?」
御坂「う、うんまあそんな感じよ」
インデックス「私もとうまが寝てる時に会ったけどとうまのこと言った途端に怖い顔になったんだよ」
インデックス「こもえもあいさも同じ感じなんだったんだよ…」
御坂「いくら偽情報が流れたといってもあんなに敵意を持つことなんてないわ...」
上条「…俺の知人ばっかりそんな感じだったよな...」
オティヌス『おい、人間達!』
御坂「!? 頭に直接声が…」
インデックス「これは、通信術式の一つ『刻霊の伝心』なんだよ」
(なんでとうまがこんな高等術式を…)
上条『オティヌス!今日は出てこないなと思ったら、一体何だ?』
オティヌス『まあまあ、そう焦るな上条当麻』
オティヌス『まずはこいつらに事情を説明してやらなきゃな...』
御坂「あんたは一体…」
オティヌス『刻霊の伝像』
御坂「!?今度は頭にイメージが流れてくる…」
こうして私たちはアイツの凄惨な過去を知った。
何千、何億と繰り返されてきた世界。
アイツが経験した、地獄すら生ぬるく思えてくるような体験。
気が付いたら私も、あのシスターも涙を流してた。
…なんでこんなことがあってもあいつは笑っていられるの
…なんで私たちと普通に接することができるのよ
………答えてよ、当麻…
インデックスサイド
わたしたちはとうまの過去のほんの極一部だけを知った。
ほんの一部だったはずなのに見ているこっちの心が壊れそうになるくらい辛かった。
わたしたちがとうまを殺そうとした世界も一つじゃなかった。
インデックス「とうま…」
心が締め付けられそうに痛む。
自然と目から涙がこぼれてくる。
でも不思議ととうまをこんなにめちゃくちゃにしたおてぃぬすへの憎しみは湧かない。
(とうまの心とおてぃぬすの心が流れてくるんだよ…)
(ごめんね、ごめんねとうま、もっと早く気付いてあげられなくて…)
オティヌス『これで大体の事象がわかったか?』
御坂「あんたはまずアイツにr「本当にすまなかった…」
上条「オティヌス、もういいぜ、あれは俺が自分からかかわったからこそ起きたことだ。俺の自業自得だよ。」
オティヌス『だが…』
上条「起きてしまったことはしょうがないんだよ、上条さんはこの程度でへこたれる人間じゃないですの事よ。」
御坂(これをこの程度だなんて…)
上条「まずは目の前の問題を解決することが先決だろ。」
オティヌス『ああ、そうだな...』
インデックス「で、おてぃぬす、なんでとうまの知り合いばかりとうまに敵意を持ってるの?」
オティヌス『ああ、それは~超遠隔洗脳機~とかいう魔術と科学がまじりあった代物のせいだ。』
上条「超遠隔洗脳機?」
オティヌス『アレイスターのやつがプランがどうとかと言って数年前に作り出した機械のことだ。』
オティヌス『詳しい構造は省くが、用は地球上から一定人数だけを選んで魔術で~ある意識~を植え付ける機械だ』
御坂「ある意識?」
オティヌス『今回はその対象を『上条当麻の知人』にしぼり、植え付ける意識を『上条当麻を敵視する』にしたらしい。』
上条「つまり…どういうことだ?」
インデックス「とうまは相変わらずバカなんだよ・・・」
御坂「つまりあんたの知人全員がアンタを殺しに来るってわけよ。」
上条「じゃあなんで御坂やインデックス、土御門は大丈夫なんだ?」
オティヌス『これはあくまで意識を埋め込むだけだからお前と親しい奴らは大丈夫なようだな。』
上条「そういうことか」
御坂「つまり今回はそのアレイスターとかいうやつが敵なわけね。」
オティヌス「いや、今回は上条と私を危惧した何者かがその幾何を盗んだらしい」
上条「これから長い旅になりそうだな」
御坂「まあ、気長に行きましょう」(やった!当麻と一緒にずっといられる///)
上条「ああ、そうだな」
オティヌス『すまない、私なんかのために』
インデックス「いいんだよ、たとえ魔神だろうが何だろうが神の前ではみんな平等なんだよ」
オティヌス『…ありがどう』グスッ
ここにいる2人はどんなかたちであれ皆ヒーローだ。
困ってる人がいたら助ける、それを当たり前で行ってる。
それがたとえ天使や1万人を殺した殺人鬼でもそしてそれは、自分の好きな人を傷つけた魔神でも同じだった…
長文失礼しました。
ちなみに過去の世界での経験で上条さんは☆のことも、みさきちのことも知っています。
一応、自動書記戦で消えた記憶も断辺的ですが知ってます。
CP要素が出てくるのは2章になってからです。お楽しみに~('ω')ノ
昨日更新できなくてすみませんでした。
これからできるだけ毎日頑張ります。
投下再開
???サイド
魔術師1「奴らの洗脳もだいぶ進んだな...幻想殺しの始末まであと少しだ。」
魔術師2「ええ、あとは学園都市の第一位と第三位、そしてイギリス清教の数人だけだわ。」
魔術師1「わざわざ学園都市から強奪してきたかいがあったな」
グワァッ!
いきなり外の方から断末魔らしきものが聞こえてきた。
魔術師1「なんだっ!」
魔術師2「!?」
突然魔術師たちの後ろに青年が出現する。
オッレルス「それを私たちのほうにくれないか?」
魔術師1「誰がお前らなんかにryフィアンマ「死ね」
フィアンマの右手が振るわれた瞬間に魔術師1の体は吹き飛んだ。
魔術師2「な!?」
オッレルス「もう一度言う、それを私たちにくれないか?」
魔術師2「…は…い」ガクガク
フィアンマ「これはあの憎たらしい魔神を殺すのに必要なんだよ。
憎たらしい幻想殺しと共にな」
そういって2人の魔術師は姿を消した…
上条サイド
一方そのころ、上条達は土御門が用意してくれた隠れ家に向かうためバスに乗っていた。
高校生1人に中学生1人、そしてシスター一人という何とも不思議な組み合わせだ。
(正しくはその中に魔神が一人というもっと不思議な組み合わせになるんだが…)
バスが赤信号で止まった時、”それ”は起きた。
御坂「あれ?なぜか人が一人もいなわね。」
上条「これは…」
オティヌス『ああ、”人払い”だ』
ドガアアアアンッッ!!
突然、止まっていた車が爆発した。
続いて周りのコンクリーとが炎上し始める。
上条「御坂!インデックスを守ってくれ!」
(これはまさか…)
「久しぶりだね、上条当麻」
上条「ステイルッ!」
ステイル「今回は共闘じゃない…」
ステイルがルーンのカードをあたりに撒く。
ステイル「一方的な虐殺さ」
その瞬間、ステイルの指輪がまるでカメラのフラッシュのように輝いた。
散らばったルーンのカードが燃え上がる。その炎は”青色”だった。
上条「ステイル、なんでお前が!」
放たれた蒼炎を紙一重で避けて上条が言う。
ステイル「君は危険だ。あの子にとっても、必要悪の教会にとっても
だから排除するんだ。たとえそれであの子に嫌われてもね」
再び蒼炎が放たれる。街路樹を焼き、車を焼き、迫ってくる。
上条「ッ!」(なんて重さだ!)
何とか右手で打ち消したが、あまりの勢いに思わず体勢を崩す。
すかさずステイルが詠唱を始める。
「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ(MTWOTFFTOIIGOIIOF)
それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり(IIBOLAIIAOE)
それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり(IIMHAIIBOD)
その名は炎、その役は剣(IINFIIMS)
顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ(ICRMMBGP)」
「魔女狩りの王!」
上条サイド
一方そのころ、上条達は土御門が用意してくれた隠れ家に向かうためバスに乗っていた。
高校生1人に中学生1人、そしてシスター一人という何とも不思議な組み合わせだ。
(正しくはその中に魔神が一人というもっと不思議な組み合わせになるんだが…)
バスが赤信号で止まった時、”それ”は起きた。
御坂「あれ?なぜか人が一人もいなわね。」
上条「これは…」
オティヌス『ああ、”人払い”だ』
ドガアアアアンッッ!!
突然、止まっていた車が爆発した。
続いて周りのコンクリーとが炎上し始める。
上条「御坂!インデックスを守ってくれ!」
(これはまさか…)
「久しぶりだね、上条当麻」
上条「ステイルッ!」
ステイル「今回は共闘じゃない…」
ステイルがルーンのカードをあたりに撒く。
ステイル「一方的な虐殺さ」
その瞬間、ステイルの指輪がまるでカメラのフラッシュのように輝いた。
散らばったルーンのカードが燃え上がる。その炎は”青色”だった。
上条「ステイル、なんでお前が!」
放たれた蒼炎を紙一重で避けて上条が言う。
ステイル「君は危険だ。あの子にとっても、必要悪の教会にとっても
だから排除するんだ。たとえそれであの子に嫌われてもね」
再び蒼炎が放たれる。街路樹を焼き、車を焼き、迫ってくる。
上条「ッ!」(なんて重さだ!)
何とか右手で打ち消したが、あまりの勢いに思わず体勢を崩す。
すかさずステイルが詠唱を始める。
「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ(MTWOTFFTOIIGOIIOF)
それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり(IIBOLAIIAOE)
それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり(IIMHAIIBOD)
その名は炎、その役は剣(IINFIIMS)
顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ(ICRMMBGP)」
「魔女狩りの王!」
連投すまん<m(__)m>
詠唱の終了と同時に数百枚のルーンなしで青いイノケンティウスが出現する。
ステイル「ハァハァ、…これは僕の生命エネルギーをそのまま霊装で炎に変えたもの。
再生能力も威力も今までの比じゃないよ。」
両手に青い火剣を出現させる。
ステイル「死ね、上条当麻!あの子の幸せのために!」
イノケンティウスと火剣の両方が襲い掛かる。
上条はそれを間一髪で避けるとステイルに強烈な蹴りを叩き込む。
上条「ッ!」
しかし、イノケンティウスの攻撃で防がれる。
続けていくつかの攻撃を放つがすべて防がれてしまった。
上条「ステイルッ!」
イノケンティウスが絶え間なく攻撃を仕掛ける。何とか防ぐので精いっぱいで反撃の機会も見つけられない。
それでも上条当麻は動きを止めない。
上条「俺はインデックスのことは全部知ってるわけではないし、同じ思考を持ってるわけではない。
でも、これだけははっきりわかる。あいつは、みんなの幸せを祈ってるんだ。
お前がそんなに手を汚してまでして守られて、あいつは本当に幸せと言えるのか?」
上条「本当にお前は俺を殺して、あいつの安全を守ってそんなんでお前はアイツの前で本当に胸を張れるのか?
本当にそれでお前は幸せなのか?」
ステイル「黙れ、上条当麻
僕はあの子のためなら何でもすると誓ったのさ!」
ゴォォォォォォッ!
ステイルの炎が一層激しくなる。
いくつもの火炎弾やイノケンティウスの拳が飛んでくる。
それでも上条はスレスレで躱しながら前に進む。
上条「ステイル、お前が自分の幸せも願わないでインデックスを救えるっていうなら…
まずは
、
その幻想を、
ぶち殺すッ!!」
イノケンティウスを殴りつけて一瞬だけ消す。
その隙に、イノケンティウスをこえてステイルの方へ走り出す。
ステイル「吸血殺しの蒼十字!」
両手の青い大剣が襲い掛かってくる。
上条当麻はそれを真っ向から受けて、そして'”左”の拳を放つ
上条「オオオオオオオオッッッ!!!」
そして、見事にステイルに直撃した
パキィィン!
幻想殺しが発動する音がした。
ステイルは後方に5M飛んでいき、車にぶつかり気絶した。
上条「ステイル…」
インデックス「とうま!」
上条「これが洗脳……」
御坂「この人アイツのともだちだった人でしょ、なんでこんなに…」
インデックス「つまりこれからわたしたちはすているみたいな友達と戦うことになるんだよね」
(つらい戦いになりそうね…)
止まったバスを降り、上条たちはゆっくりと歩き出した。
見てくれてる人どれくらいいますか?
ワタシハシエンデウゴキマス…|д゚)チラッ
冗談はここまでにして、つぎは第四話『学園都市第五位』
ついにあのメインヒロインが!
↑参考画像です(自作)
毎日更新できるように頑張ります。
第4話『学園都市第5位』
ステイルを倒した3人(4人)は土御門が手配してくれた隠れ家のアパートに来ていた。
見た目はごく一般的なアパートだが、中をのぞくと、拳銃をはじめとした携帯用のぶきがおいてあった。
御坂「大丈夫なのかしら?こんなとこに拳銃があって…」
インデックス「そんなことより冷蔵庫見るんだよ!食べ物がたくさんあるんだよ!」キラキラ
上条「インデックス、これは何日間もここにいていいようにするための食糧だから絶対に一人で食べるなよ」
オティヌス『ああ、お前の胃袋はこの世界の特異点と言っていいほど底なしだからな...』ハァ
呆れたように”魔神”オティヌスが応える。
ちなみに彼女の魔力は、弱体化したものの魔神の時のころの8割もある。
ただし、外には出せないが…
御坂「まあ、それは置いといてこれからどうすんのよ
私たちの顔ももうすぐ指名手配されるだろうし、逃げずらくなるわよ」
上条「そのことなんだが、俺はお前らの力を借りてオティヌスを魔神からただの少女にしたいと思ってる。」
オティヌス『なっ!そんなことできるわけがないだろ!』
上条「そのためにお前の魔力と、インデックスの知識、そして俺の幻想殺しを使うつもりだ。
御坂は警備を担当してもらいたいんだが」
インデックス「確かに不可能じゃないと思うけど…魔神を人間に戻すには大きな犠牲がつくんだよ…」
オティヌス『なら…』
上条「いや、それでも俺はオティヌスを助けたい」
オティヌス『だが、私から魔神の力をなくせば私には何も残らんぞ…
今までずっと私は孤独だった、
ただでさえこんなんなのに魔神の力を失ったら私は…』
御坂「何言ってるのよ!あんたには友達が、私たちがいるじゃない!」
インデックス「そうだよ!私たちはもうおてぃぬすの立派な仲間なんだよ!」
上条「ああ、そうだお前がまだ孤独だって思うなら、俺たちがその『幻想』をぶち殺してやるよ」
オティヌス「…私は…救われてもいいのか?…」グスッ
オティヌス「…お前たちを苦しめ、人も何人も殺してきたこの私が本当に…」ポロポロ
「「「ああ、もちろんだ!(なんだよ!、よ!)」」」
オティヌス『…ありがとう…本当に…ありがとう…』ポロポロポロ
こうして一人の”少女”が救われた。
孤独という名の『幻想』がまた一つぶち殺された。
ヒーローはどんなときにも救いの手を差し伸べる。
たとえ世界を何度も滅ぼそうが、何度も殺されようが、必ず救い出す。
彼女もまたその『救うべき対象』の一人なのだ…
ただ、彼らはまだ知らない。
英雄に”犠牲”がつきものだということを…
大きな”犠牲”を伴うということを…
彼らがここで過ごし始めて早1週間がたった。
やはり日ごろから非日常に身をおいている彼らだったからこそこのふしぎなこの共同生活も日常になり始めていた。
相変わらずインデックスの食欲は収まらないが、それを上回るほどにレベル5の財力はすごいようだ…
御坂「買い出しも終わったし、今日はやることはもうないわよね」
インデックス「やっぱり短髪の料理は美味しいんだよ」
上条「ああ、お前は将来いいお嫁さんになれるな。」
御坂(ならアンタのお嫁さんになりたいなんて////)ゴニョゴニョ
インデックス「とーうーまーまたフラグ建ててるんだね!許さないんだよ!」
オティヌス『かーみーじょーうー』ゴゴゴゴゴゴ
上条「インデックスさん、オティヌスさんいったい何を怒ってらっしゃるんでせうかー?」フコウダー
こんな彼らの日常はづっと続くわけではなかった。
「幻想殺し」不幸を呼ぶこの能力は、こんな平凡な日常を彼らに許すわけがなかった。
>>103 THANKS A LOT!
ドガアアアアァァン!!!
いきなり爆発音が響いた。
何かが吹き飛ぶ音が聞こえる。
あたり一面が土埃にまみれ視界が急激に悪くなる。
だが、不思議と人の悲鳴などは聞こえてこない…
御坂「ッ!!何が起こったの…」
上条「インデックス!隠れてろ!」
インデックス「でも…」
上条「これは魔術サイドじゃねえ!あいつだ…一方通行だッ!!」
御坂「なっ!」
轟!!
その時、壁を貫通して何かが飛んできた。
インデックス「ビームが飛んできたんだよ!」
御坂「原子崩しッ!」
上条「第4位…」
(あの女にはあの世界で殺された思い出しかない…)
御坂「私はあの女をやるわ、アンタはアイツを…第1位を頼むわよ!」
上条「ああ、任せろ!」
上条『オティヌス、お前はインデックスの方へ移ってくれ、インデックスを頼む』
オティヌス『ああ、任せろ!私の”友達”は絶対に守って見せる』
上条「行くぞ!」
御坂「うん」 インデックス「わかったんだよ!」
そういって3人は駆け出した。
上条サイド
原子崩しが来た方向の反対側、最初に爆発音がしたところへ駆け出す。
そこには白い頭をした一人の人間、いや、”怪物”が立っていた。
最初の戦いの時よりも、ロシアの時よりとも比べ物にならないような殺気と威圧感と共に…
だが、上条当麻も変わった。
あの戦いで、魔神との戦いで何人も人を殺した。
殺さなきゃ生きていけない、そんな世界も何度も経験した。
生きるため、守るため、助けるため、そのためなら上条当麻は鬼にでも修羅にでもなる。
彼らは変わった。一人は”愛”を知り、一人は”死”を知って…
一方通行「――――よウ、三下ァ」
上条「久しぶりだな...一方通行」
彼らは守るために戦う。
ただ理由はそれだけ
だが、本気でぶつかり合う。
一方通行「お前を殺さないと打ち止めが殺されちまう、これだけは譲れねェ
悪いが三下、死んでくれェ。」
上条「ああ、俺も譲れないものがあるんだ…悪いが、断る」
一方通行「ああ、そうかァ」
一方通行の目は白井や、ステイルたちのように赤くは光ってなかった。
(アイツの目は光ってない、つまり自分の意思で動いてるってわけか…
なら-----)
上条「行くぞ! 最強ッ!」
一方通行「ウオォォォォォッッ!」
『最強』対『最弱』の3度目の戦いが始まった。
今日はここまでです。
ここからそろそろ1章の前半が終わるくらい…
長くなる予定ですがよろしくお願いします。
美琴サイド
麦野「久しぶりね、超電磁砲…」
御坂「なんであんたがここに…」
(こいつ、目が赤く光ってる…)
麦野「あんたが私に勝った後、いろいろあってアイテムもほかの暗部組織も解体したわ...」
特に気にしてなさそうに麦野が言う。
彼女は、たとえ仕事仲間だとしても、もっと他のアイテムのメンバーに、フレンダを
頼りにしてたはずだった。
彼女もステイルも黒子もこの『意識的洗脳』の魔術によっていつもとは違う人間になっているのだ。
手段を選ばず目的をただ実行する。
―――――さらに、意識を持ちながら自分の愛する人を、友人を家族を殺す。
それを防げるのは『レベル5』や『魔神クラスの魔術師』など両サイドでも限られた人間達。
しかし、それも直接的な洗脳の前では歯が立たない。また、この麦野のように少しでも心が不安定になると
このようになってしまう。
麦野「―――超電磁砲、あなたとあのツンツン頭の男を見ていると、
無性に殺したくなるの…」
麦野「それに暗部からの命令もあるし、殺してもいいわよね」
頭をかきながら言う。
御坂「わるいわね、私は私の友達とアイツを守るって決めたの!」
紫電が飛び散っていく。
まるで彼女の心情を表すかのように…
麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・確定ねッ」
ギュウウウウンッ!
あいまいな状態の粒子が浮き、ビームを放つ。
それをすぐに電気で弾き、電撃の槍で反撃する。
周りの建物なんて構わない。
軍隊レベルの二人の『レベル5』の戦いが始まった
美琴サイド
麦野「久しぶりね、超電磁砲…」
御坂「なんであんたがここに…」
(こいつ、目が赤く光ってる…)
麦野「あんたが私に勝った後、いろいろあってアイテムもほかの暗部組織も解体したわ...」
特に気にしてなさそうに麦野が言う。
彼女は、たとえ仕事仲間だとしても、もっと他のアイテムのメンバーに、フレンダを
頼りにしてたはずだった。
彼女もステイルも黒子もこの『意識的洗脳』の魔術によっていつもとは違う人間になっているのだ。
手段を選ばず目的をただ実行する。
―――――さらに、意識を持ちながら自分の愛する人を、友人を家族を殺す。
それを防げるのは『レベル5』や『魔神クラスの魔術師』など両サイドでも限られた人間達。
しかし、それも直接的な洗脳の前では歯が立たない。また、この麦野のように少しでも心が不安定になると
このようになってしまう。
麦野「―――超電磁砲、あなたとあのツンツン頭の男を見ていると、
無性に殺したくなるの…」
麦野「それに暗部からの命令もあるし、殺してもいいわよね」
頭をかきながら言う。
御坂「わるいわね、私は私の友達とアイツを守るって決めたの!」
紫電が飛び散っていく。
まるで彼女の心情を表すかのように…
麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・確定ねッ」
ギュウウウウンッ!
あいまいな状態の粒子が浮き、ビームを放つ。
それをすぐに電気で弾き、電撃の槍で反撃する。
周りの建物なんて構わない。
軍隊レベルの二人の『レベル5』の戦いが始まった
一方通行サイド
一方通行が明確な意思をもって、上条とったたかっているとき、
”何か”が飛んできて急激に彼の頭を支配していた。
数日前に学園都市で反射した、『得体のしれない力』と似てるようで違う、
これは頭の中を『浸食』してくる。
だんだん”意志”が少なくなっていく。
―――俺はなンでヒーローと戦ってるんだ…
―――意識が淀む…まるでそのことを考えてはいけないように…なンなんだこりゃア
―――チッ、鬱陶しい。だが解析は終了したぜェ
―――この第一位様を洗脳しようってかァ、
―――上等だ!首洗って待ってろよ…「第5位!!」
この目の前の敵を倒したら、次はテメェだァ!
食蜂操祈サイド
食蜂「やっぱり第1位には能力は聞かないのねぇ」
―――上条さん、私はたとえあなたに覚えてもらえてなくても……あなたを…必ず助けるッ!
だから…だからもし、このことが終わった暁には、もういちど私に言わせてほしい
―――――『ありがとう』って
少女は今日も走り出す。愛するがゆえに届かない少年のことを思いながら…
その少年をまた助け出すために。
たとえそれを覚えてもらえないとしても
新しいスレ 上条「安価で綴る」>>3「俺たちの物語」{安価} 上条「安価で綴る」 >>3 「俺たちの物語」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430901836/#footer)
と同時進行で行きます。できるだけ更新速度は落とさないつもりですが…
がんばります。
上条サイド
一方通行から本物の”殺気”が飛んできてから、およそ0.1秒で戦闘モードに入る。
長年戦ってきた勘が言う
――――――こいつは本気だ
刹那、砂埃をあげて一方通行が飛び込んでくる。
鉄をも貫けそうな強烈な手刀が飛んでくる。
上条「ッ!」
頭を下げてそれを避けると、幻想殺しを叩き込む。
しかし、右手は何にも触れなかった。
ビュンッ! 気付けば、右から蹴りが飛んでくる。
急いで右手で防ぐ。
一方通行「チッ」
一方通行はいったん距離をとり、家の残骸を飛ばす。
さらに砂煙を風のベクトル操作でまき散らす。
(視界が悪い、だが…)
上条「右ッ!」
直勘で動いてよける。さっきまで上条がいたところには、家だったものがあった。
おっつ!
ドドドドドドドドドドドド
一方通行が、家で、道路で、屋根で攻撃してくる。
それを次々にぎりぎりで躱して、防ぐ。
しかし、すべてを防ぎきることは出来なかった…
頭の上にこぶし大のがれきが当たる。
意識が朦朧とし、視界がくらむ…
呼吸が荒くなり、胸が苦しくなる。
(クソッ、これじゃあ近づけねえ)
一方通行「死ね死ね死ね死ね死ね死ねェ」ズガガガガガ
さらにそこに一方通行自身の攻撃も重なる。
まさに「化け物」。圧倒的な力でねじ伏せてくる。
文字通り「一方的」な攻撃の数々。
上条当麻は能力的にとても不利だった。
一歩間違えれば即死。「死」か「生」かの綱渡り
もし、昔の上条当麻だったら、またはほかの人間だったなら確実に死んでいただろう。
現に一方通行は「最強」だ。
だが、「今」の上条当麻はこの程度で終わるような人間ではなかった。
ダッ!
眩んでいく視界の中、上条当麻は地面を蹴って飛び出す。
幾多の戦いで鍛え上げられたからだと、その反射神経だけで切り抜けていく。
10センチ先には”死”が涎を垂らして待っている。その大きな鎌と共に…
一方通行「オララララララァッ!」ドドドドドド
依然と一方通行は攻撃の手をやめない。
そして、一方通行が上条に何度目かの蹴りの攻撃をしようとしたとき、
”左”から何かが飛んできた。
咄嗟に反射をする。だが、それは見えないはずの反射の膜ギリギリでひっこめられた。
(なんなんだァ?これはァ)
一方通行が左に意識を持って行った。
その瞬間、 右から高速のストレートが飛んでくる。
(しまった!?これは!フェイントかァ!)
パキィィィィン
何かが割れるような音を出して、幻想殺しが発動する。
上条「くらえ、最強ォォォォォォ!」
バキィッ!
上条の本気のストレートが入った。
このストレートは最初に2人が戦った時の何倍も強く。
何倍も威力があった。
一方通行が後方に15メートルほど飛ばされる。
だが、一方の上条も万全の正体とは言えない…
いたるところにかすり傷、そして左手は、骨折していた。
瞬間的に一方通行が反射の膜を広げたようだ…
上条「痛ッ…」ハァハァ…
その時、砂煙の向こうで何かが立ち上がった…
上条「マジ…かよ」(あれを受けて立ち上がるなんて…)
一方通行「三下ァ」ズズズズズ
一方通行の後ろから黒い”何か”が出てくる…
一方通行「ytcfbrtgywgadggdcg殺殺殺殺殺殺殺sdegxtfhnfufkgjdgdgfjg」
最強の「怪物」がそこにいた…
,. -‐ ュ 、
,. r< =三マ ´ノ ア
/7 彡 / ノ / ヽ
/ / / / / / 冫
/ 彡 /=-イ / /彡 )
/7 フ / / / ィ //冫
/ {{ ,. 刈 メ / 彡/rx彡ノ
/ /ヌ ∧リ // イ / リ ア乂リ
/ 彡7 小 / l / / リ ゝ 「gujagfucgsh殺殺殺殺殺殺ggsauibcavubscn」
/ / リ ∧ 爻 / { -ァ
il// r‐| ノ ∧ 从 i ヘ┘
ノ //^川/^^レ^乂从仆
/ ...:::::N::::::彳::::::::::丶、
/::::::::::::::;;::::::::ヾ::\
i:::::: ::::::::::::.:. ..::ヽ
/:::`、=....:::::::ハ..:::::::::i
/::::::::::'::,:::7 .::..:::ハ:::::l
匸∧:::::::::::∧}::.::::::::::::ヘ::}!
∧ヽ、;;;;;/ ',::::::::...:::::::::〉
/::::`ー-f ,ミ..::: ....:::::::{
/:::::::::、 !. . ..::: .::匕,,,l!
ヽ:::::::;:; }::::.::::::::::ll
一方通行「ucbcknaluikuadhkdajDskmuzj殺破殺壊絶殺滅殺hvnsjsknvnhs」ウォォォォォォ
一方通行の叫びが誰もいない町にこだまする…
ドガガガガガガッ!
あたりに爆風が吹き荒れ、家が壊れていく…
背中から生えている黒いエネルギー体がどんどん膨れ上がっていく。
上条「ハァ、ハァ…クソッたれが…上条さんはもう満身創痍ですよ…」
(こんなのくらっちまったらマジで跡形もなく消えちまう…)
一方通行「――――gbcznajdbmvnjbcjb殺殺殺殺gcsbvw」
一方通行からものすごい”殺意の塊”が放たれる。
空気が重く、息が苦しくなる。
心なしか空も曇って来た…
ものすごいエネルギー体が一方通行の頭上に出現する。
上条「お前も本気ってことかよ――――なら、俺も本気で行くッ!」
2人の周りの空気が、とても重く、苦しく、暗くなっていく…
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ
上条当麻の右手に”竜王の顎”が形成されていく
―――――――行くぞ、一方通行…
二つの影が「世界を変えるほどの力」でぶつかった…
:::::::::::::::::::::/_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::::::/:::,,:::へ:::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::::::イ /::::/:::/::::::,,..--/::/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::< ̄ ̄
::::::::::::::::::::| /^/:::イ:::::/ イ::::/ / / / イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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::::::::::::::::::::| | |. イ::::::イ:::/|/ /:::::::::/::::::::イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  ̄ ̄
:::::::::::::::::::::\ '''' |::::/// /:::://::::::/|::::::::::: イ::::::::::イ:::::|\:::::::|
__::::::::::::::::::::::∧ l/ / // /:::/ |::::::/{ |:::::::/:::::::::| ヽ|
 ̄""''''''ー‐ ,, // /:/ { /:::/| |:::::::::|
`"''‐ ,, // {/::/:::| |::::::::| ―――――行くぞ、一方通行…
"''‐ ,, / ム':/|::| |::::ト|
\ ''‐ ', レ ヽ:|
\ // ヽ - ,, , '
 ̄ ̄""'''''‐ ,, / / `"''‐ ,,. r'´
\ / / r‐‐'´
\ く / / ̄ \
\ / \ / \ /||
\ / \ \ / ||
゛''ー-... \ \ \ \||
^゛''--..,, | /\ / \
今日はここまでにします。
需要は増えたかなあ
物語はやっと中盤にきました。
そろそろ隠れメインヒロインの”あの人”が登場します。
頑張れ!みさきちッ!!鈍感フラグメイカーを落とせッ!
/ / { ハ ∧ ‘, ‘, }
, / /∧{ ̄‘, / ̄ ,‘, \ |
∠ ィ 弐灯うト‘, |} /≧笊ぅ、}ミ、 \ |
, { | ^ 比刈 \}}/ 比刈 j} }  ̄「
{ 、 ‘, ゞ‐ ' ゞ‐ ' / / i !
| |\_\ { / | !
| | :! .八 ̄ 厶ィ i :| !
从 V \ 、 , / } } , :从 ,
/| V V 、__ .ィ / / , ,
, | ∨ 、 V ( ヽ ___ ..イ / / / ,
/:从 ∨ \ V /^ , V _}^V / /} / ,
. / ∧ {\ i\}イ } } v'´ 厶イ / / ,
/ _∧ !¨:}\}::::从 } }f__‘, }::7/ /‐ _ ,
./ /i :N::::}:::::::::::::∧ , / >、 /:::厶..ィ::::::}::::}‐ 、 ,
/ / | |::::::,::::::::::::/::∧/! ー '´ _}__./:/::::::::::::::::::}::::} } V ,
/ { V !:::::{/:::::::/:::::::::V∧ ´ , }/::::::::::::::::::::,::::, / } ,
/ { Ⅵ!:::::{/::::/::::::::::::::V∧ }ソ::::::::::::::::::::V:::/ / .! ,
./ .{ ∧:::/::::/::::::::::::::::::::::∧ Y::::::::::::‘,:::::V / } .| ,
. , /! /::::/::::::::::::::::::::::::::::::, |::::::::::::::::}::::::::::V , .! ,
/ / ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} }::::::::::::「 ̄ }:::::::V / V ,
./ / {::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,::::::::::::::\_/::::::::} / V ,
[SPLIT]
n __ / ´ ´.. ,
| |└‐tノ ./ ´ ヽ
. U につ ./ / / , ヽ
xヘ / / / / / ,,
く/\\. ,. , ., ./, ,. , ,
〃..... ∩ `┘ .〃 , / / ., 之 _/ / / i .ハ
'.. i i .〃 / / ,. // ' , `ヽ、 / リ .,
. / /..... i i ../ / / / ./ | / 、 / / / , ハ
. / / /... i i../ / ' ' / / Z≡ミx .' オ. / イ , iハ,
/. i i.../. ' ' ///// ヾ` / ' , ./ ! ., .トハ
. / , ∪ ., l ' マ { /// ,' / , //`ヽ /./ l .ハ
/ , / ,. ! l ’、 V/ ´. / // / l. ヾ, ´ ̄ ̄ `ヽ
. 彡 /. , l , , Zミx 、/ , i l / \
. 彡 ./ ' , i l ,i ハ., , f≧x 〉 ヾ. ' ,イ !. , ’ だ 王 自 ,
. / // .l l i ハ , ., \ ≧x //// i i / か 子 分. ,
,-‐- .,.! l ! ハ ト :ム ヽ Yッ ´/ ./ l .!,.. ら. 様 が ,
彡/ ヽ l i | ヽ ` ¨´ イ ./ ィ リ l に 当 l
. '. . ´ ̄` ヽ ! ヽ. イ |./ '., / | l. 見 事 |
. /.. / 、 ,. \ , ≦. / / / _ ! え 者. ,
. / ,,/ l ¨| |_ ≦ , ., `ヽ, ち だ. ,
. ' 勝 女. ‘イ.ミミx.l .! i-== 彡 イ l , ハ. ゃ. っ.. ,
. ' 手 っ. l Vミx. i , ィ彡ィ´ム. , , リ ., う. た /
. i よ. て l. l/!マム`ヽ r テ' i.マ ム V , 、. ん. ら.. /
. | ね. l:ヽ l/! マ Yi ./ リ .マ ム / ヽ /
, ぇ l.V∧ l/! .マ l / ム-=彡イ ,. ` , _ , ’
, , V∧...l/! , /. ./ ム マムマ .,
. , , V∧.|/| ,/ ' マ .ム マ.,マ .,
\. /.. ヽV∧l -=彡ィ マ ハ .マ マ.:ヽ
. ` 、_ , ´ ヽ//! \ マ .ハ マ ヽ. }
/ ,l. \ マ , マ ‘ ,. ノノ
/ ',l. \マ , ヽ /
投稿再開します。
一方通行サイド
―――――――vbkaakndknasdnzvbky打ち止めbvzsun――――――
―――――――dbvk-wsjchyabvacahz三下avkzbandvbn――――――
―――――――navscafvjcsancncxnx守るbsdxnmmcjsbxs―――――――
―――――――sjcdnjjmjaxkzsmxbcaコロスnckasmznjczn――――――
(―――思考acnahにcnwwenbノイズcbsdnが混じりxnsssdbnやがル)
(――――――俺はァcabsnjumなんでzncmj戦ってんだ…sbchznzs)
(―――――だがcsnwjduj一つだけわかる…skjdhmこいつには…kncsbsc)
―――――――――――――――――――――必ず勝つッ!!!!
一方通行の頭上のエネルギー体が膨れ上がる。
上条「ウォォォォォォォッ!!!」
そして、竜王の顎と正面から激突した。
互いが互いを浸食してゆく。
(重いッ!消しきれねぇ!!)
キュィィィィィィィィン
幻想殺しがフル回転する。
浸食のスピードはコンマ1秒単位で上がっていく。
パリッィィィィィィィン
何かが壊れる音がして一方通行の翼がくらいつくされる。
ギュュュュュン
そして、上条の右手が吹き飛ばされた…
砂煙がたちこめる中で、影が1つ立ち上がった。
上条「ハァハァ、やっと終わった…」
(トホホ、ほんと上条さんの右手は何回切られれば済むことやら…)
対する一方通行は向こうでのびている。
その時
ザッザッザッザッザッザッザッ
奥の方から数十人分の足音が聞こえてきた。
(これはさすがの上条さんもちょっと無理があるでせうよ…)
右腕からは不思議と痛みは感じない。
むしろ、少しずつ再生を始めている。
だが、全身傷だらけで歩くので精一杯な状態だ。
御坂やインデックスの応援はまだ来そうにない。
暗部A「上層部はなんで、こんなガキを危険視してるんだ?」
暗部B「まあ、いいだろそんなこと。まずはこいつを殺すのが先だ。」
暗部C「ああそうだな」
ゾロゾロゾロ
かれこれ30人はいる。
全員重装備でばっちり殺す気だ…
上条「ハァハァ、マジでやばいだろ、これ…」
暗部A「おいおいあれ見ろよ、第1位サマが倒れてるぜ」
暗部E「このつんつん頭のやつが殺ったのか?」
暗部F「なら、このガキはいらなかったな...」
彼らが打ち止めを人質に取っている集団。
暗部崩れたちだ…
打ち止め「離してよっ!ってミサカはミサカは叫んでみたり」ジタバタ
暗部D「なぁ、こんなガキが学園都市最強のための切り札なのか?」
上条「打ちとめっ!てめえら…」ゴゴゴゴ
暗部B「右腕もない奴に何ができるってんだぁ?」ガチャ
暗部A「じゃあ仕事を始めるぞ…」ガチャ
「「「「「「「「「「「「「 」」」」」」」」」」」」ガチャ
リーダーらしき男の言葉を皮切りに全員が一斉に銃を構える。
上条「くっ…」
そして引き金を引く―――――――――――――
――――――――その瞬間、
???「私のヒーロさんに銃を向けるとはいい度胸力ねぇ…」リモコンPi
暗部崩れたち「「「「「「「………」」」」」」」
いきなり暗部崩れたちが動かなくなった。
そこに一人の少女が現れる。
上条(――――お前は…)
食蜂「上条さん、あなたは私のことはおぼえてないわよねぇ。
でもね、私はあなたに助けてもらったの…」
そう、彼女は約一年前「とある事件」で上条に助けてもらった少女。
また、彼に恋焦がれている”学園都市第5位”
―――――そして、結ばれない”はず”の恋を思い続けてる…
彼女は恩を返すために、彼にもう一度会って、心の整理をつけるためにここに来た。
食蜂「悪い子は私の操作力でオシオキねぇ!」
彼女がリモコンで次々と操っていく。
しまいにはその場には打ち止めを残し、1人もいなくなった。
打ち止め「うぅ怖かったよってミサカはミサカは泣いてみたり…」グスッ
上条「大丈夫か、打ち止め…一方通行なら向こうにいるぞ。
ちょっとといろいろあって気絶しているから…俺が謝ってたって伝えてくれ。」ヨシヨシ
打ちとめ「うん、ありがとう、ヒーローさんってミサカはミサカは感謝の気持ちを伝えてみたり。」
タッタッタ
そういって打ち止めは一方通行の方へ駆け出した。
食蜂「上条さん…お話は終わったぁ?」
食蜂操祈が尋ねる。
彼女は何かに耐えるように歯を食いしばっている。
上条「……」
上条当麻はなぜか何も答えない。
そして、食蜂操祈はゆっくりと語りだす…
食蜂「私も…あなたにお話があるのぉ、少し聞いてくれないかしらぁ」
さっきより強く歯を食いしばる。
(やっぱ、耐えられないわぁ…)
食蜂「あなたは私を覚えてないでしょう…でもね私は…あなたのことよーく知ってるの…」ポロッ
涙がこぼれる
食蜂「…一年前、私はあなたに助けてもらった…」ポロッ
涙は止まらない
食蜂「その時、あなたは、グスッ、私をかばって大けがを負った…」ポロポロ
どんどん涙があふれてくる…
食蜂「それでも、あなたは…もう1度…私を…助けてくれた。」ポロポロポロ
でも、話はやめない
食蜂「だから私はあなたに伝えたいのよぉ、」
蓋をしていた気持ちがあふれだしてくる
「――――――――ありがとう、そして…さようなら…」ポロポロポロ
もう自分の改窮力でもどうにもならない。
悲しい気持ちでいっぱいになる。
その時、”遠くの方”から聞こえないはずの名前が呼ばれた…
食蜂サイド
上条「―――――――――――操祈ッ!」
名前が呼ばれる。
もう何万回と呼ばれた名前。
もう記憶もない親に、取り巻きに、科学者たちに、自分の能力を求める人間達に…
でも、この1回は特別だった…
自分が恋する人、もう2度と呼んでもらえないはずの人に名前を呼ばれた。
たとえ幻聴でも…この幸せの余韻に浸っていたい…
しかし、その幻想はすぐにぶち壊される…
上条「久しぶりだな…操祈」ニコッ
食蜂「上条…さん…」ポロポロポロ
そう、上条当麻は自分の過去を「戦いの記憶」で知っている。
そして、食蜂操祈がどれほど苦しんでいたかも…
ゆえに彼は見捨てない…
目の前に苦しんでいる人がいるのなら。
上条「心配かけたな操祈。俺はしっかりお前のこと覚えているぜ…」
目の前が涙でにじんでいく。
夢にまで見た光景が目の前に広がっている。
だから彼女は、笑顔で彼にこういった。
食蜂「お帰りなさい…」ニコッ
今日はここまでです。
ついにメインヒロインが出てきました。
今、見返してみたら最初の方ひどいですね…
でも、こんなSSを見てくださっているみなさん、本当に有難う御座います
。
―――――そしてもう少し感想がほしいッッッ!(割と真面目に)
泣けるssをかけたらいいなと思っています。
みなさんこれからも下手な>>1をどうぞ見守っててください。
これからも頑張りたいです。
おつー
みさきちが可愛いぞ(迫真)
>>こっちを使って欲しいなー
メインヒロインでてきたーみさきちが可愛いので俺は満足です
御坂サイド
上条当麻が彼女と再開していた時、300メートル先では因縁の死闘が行われていた。
赤く染まり始めた空に無数の閃光
――――原子崩しが放たれる。
御坂「なんなのよ!あんたたちは。」
電気を操り、避け、反撃しながら彼女が言う。
麦野「ほかのやつらは知らないけど、私は命令で動いてるだけよっ!」ズキューン
様々な方向から原子崩しが飛んでくる。
そして、麦野沈利の原子崩しのアームまで攻撃を仕掛ける。
対する御坂美琴は、まだ彼女の動きにギリギリついて行っているだけだ。
周りの建物は溶解しているものも多い。
御坂「私はまだしも、なんであいつを殺そうとするのよっ!」
彼女が訴える。
麦野「さぁ、なんでかしら?しいて言えばむかつくらかかもねぇ。」
自分の過去を思い出し、続ける。
麦野「あの、幸せそうなつらがねぇ!!」
手から1発、原子崩しが放たれる。
麦野がそういった途端、御坂美琴の中で
――――――何かが切れた…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ
彼女がまとっている電撃が一層激しさを増す。
御坂「あいつが本当に幸せだと思う?」
紫電が一体にほとばしる。
御坂「あいつはいつだって不幸だったのよ。
それでもほかの人を守りたいからって自ら死にに行く。そんな人間なのよ」
麦野「はぁ?あいつがどうだって私には関係ないわよ」
原子崩しを左手だけではじく。
御坂「それをアンタが
――――――――笑う資格なんてないッ!!!」
電撃の量が一気に爆発する。
そして彼女はポケットからコインを出した。
御坂「くらいなさいッ!私の超電磁砲をッ!!!!!」
全力の超電磁砲が放たれた。
ギュィィィィィィィィィン
麦野「!?」
原子崩しで張られたいくつものシールドを紙のように打ち抜いていく。
麦野「クソッタレがあああああああああああああああああああ!!!」
アームを前にだし超電磁砲を受け止める。
逃げる余裕も時間もない…
麦野「クソガキがぁぁぁぁ!!!」
そしてついに、麦野のアームは砕かれた。
超電磁砲が直撃し、その衝撃で学園都市第4位は気を失った。
御坂「私、こんな力も出せたの…」
それは普段の超電磁砲の3倍ほどの威力。
やはり、恋する乙女は恐ろしい…
御坂「それより、まずオティヌスとインデックスを探さなきゃ!」
倒れた4位には目を向けず、御坂は走り出した。
ひとまずここまでです。
もうすぐ5話も終わりますが、そこで読者(?)の皆様にアンケをとりたいと思います。
内容は
「キリがいいので新スレに移行しますか?」
です
この二つから選んでください
1:神裂「うるせぇんだよこのど素人がああ!!」
上条「>>1が新スレに移行するというなら、その幻想をぶち殺す!」
インデックス「というわけで残しておいてほしいんだよ!」
2:一方通行「ここから先は一方通行だァ。新しいスレたてやがれえ」
垣根「ああ、>>1のssに常識は通用しねぇ!」
削板「だから、根性で新スレたてろ!」
選んでいたでけないでしょうか…
まだ行かなくていいっしょ
せめて800くらい行ってから考えるべきかと
>>145 ありがとうございます
このまま続けさせていただきます。
そのころインデックスたちは向かいの家に隠れていた。
外から轟音が聞こえるが特に気にはしない。
彼らのことを信じているからだ。
―――――――――――――絶対に負けないと
オティヌス『おい、禁書目録。』
インデックス『ん?何かな、オティヌス?』
インデックスの精神にいる魔神(仮)が応える。
彼女は魔力と知識はあるが、肝心の体がない。
なので実体が必要な魔術を使うときはインデックスをはじめとする人間の体が必要だとかなんとか…
オティヌス『興味本位で聞くが、私が人間になる魔術はあるか?』
インデックス『うん…一応はあるけど…』
インデックスがためらい気味に答える。
オティヌス『何が問題なのだ?』
インデックス『えっとね、この術式だと魔神が人間に戻るときは自分にとって
「一番大切な人」の命が必要なんだよ…だから…』
オティヌス『もういい、それは諦めることにする。』
そう、その術式は一番大切な人。つまり上条当麻の命を奪うことになる。
そんなことをオティヌスが許すはずがなかった。
その家の外、彼女らの会話を聞いている男がいた。
――――――上条当麻
彼はたぐいまれな勇気と、自己犠牲を何とも思わない精神がある。
そんな彼がこれは聞いたらどうするか。
間違いなく自ら進んで命を差し出すだろう。
そう、現に彼は彼女に何万回と殺されているが、「独り」だった彼女を最初に助けた人物だ…
だが彼には心残りが一つある。
―――――――――食蜂操祈だ
彼が魔神を倒す1つ前の世界で、初めて救われた人物。
そして、彼が守り切れなかった唯一の人間。
――――――――――――――――――――――――――――そして彼が密かに思いを寄せている少女。
まぁ、長年感情を消してきた彼にはわかっていないようだが…
上条当麻という人間は「食蜂操祈」という支えがなきゃ自分を保てなかっただろう。
守る対象である彼女がいなくては…
上条「やっぱり、オティヌスの人間化には犠牲が必要か…
まあ、俺の命ですんだことは幸運だな…」ボソッ
食蜂「どうしたのぉ?上条さん?」
そんなことなど知らず彼女が質問する。
・・
彼女は来るときにインデックスの記憶だけを読んだから大体のことは知ってる。
ただ上条当麻がこんなことをたくらんでいるとは夢にも思わない。
――――――――オ―イ
そんな時、遠くから声が聞こえた。
御坂美琴が遠くから走ってくる。
御坂「ハァハァ、アンタの方は大丈夫だったの?第一位みたいだったけど」
食蜂「ええ、全然大丈夫だゾ☆」
御坂「!? 食蜂操祈?あんたなんでここに?」ギリッ
上条「ああ、御坂。食蜂は大丈夫だぞ。俺を助けてくれたし…」
食蜂「そうなんだゾ☆」キラッ
御坂「ああ、そう…勝手にしてよね」イラッ
2人の中学生(?)の間に火花が散り始めたとき、向こうから禁書目録が走って来た。
インデックス「とうまー、?その女の子は誰なのかな?」タッタッタ
オティヌス『おい、説明しろ。上条当麻』
上条「ちょっ、これからちゃんと説明しますから、どうかその歯をしまってくださいませんかぁ。」
こうして脅されながらも、上条当麻は説明を始めた。(もちろん過去の関係は適当にはぐらかしたが…)
そして数分もしないうちに「魔神」と「禁書目録」には新しい友達が増えていた…
今日はここまでにしておきます。
このスレが終わったら上条の過去編(短編の予定)に行きます。
最後は衝撃の結末が!!
お楽しみに…
みさきちマジかわ
>>113 3章はほぼ幻想掌握!
いちゃラブ(日常)になります。ブラックコーヒーの準備をw
2章は過去編なのでシリアス。
少し悲しいはなしになるかも…
>>153でした。すみません…
2つを同時更新なので、片方が更新されたら90パーセントはもう片方も更新されてますよー
どっちも見てほしいですチラッ
では落ちます。
投稿再開!!
第6話 「友と左手」
――――――3人のレベル5との戦いから3日が経った。
上条達4人(5人)は食蜂が用意してくれた2つ目の隠れ家に来ていた。
2人はじゃんけんに負け、勝った食蜂が上条と二人で買い物に来ていた。
食蜂「だいぶ日も落ちてきたし、そろそろ戻りましょう。」
上条「ああ、それにしてもレベル5の財力ってすげえな…」(インデックスにうまいもの食わせられるぜ…)
夕暮れに染まる街を背に、2人が家へと歩いていた。
上条「なぁ、少し昔話をしてもいいか…」
食蜂「もちろん、上条さんの話なら何でも聞くんだゾ☆」
上条「じゃあ、なんで俺がお前のこと覚えていると思う?」
夕暮れに顔を染めながら上条当麻が聞く。
食蜂「魔術ってやつじゃないのぉ?」
上条「半分正解で半分はずれだな。」
上条「お前は俺がいくつかの世界を経験していることは知ってるだろ。」
食蜂「ええ」
上条「俺はみんなに少し嘘をついたんだ。
本当に俺が経験した世界は何十万とある。そして、そのすべての世界で俺は死んだ。」
遠い過去を見つめているようだった上条の目が、急に暗くなる。
食蜂「!?」
――――これは彼の昔話、そして最後の世界の1つ前の話。
彼が彼女と出会う遠い遠い夏の日の話―――――
ジィージィージィージィー
30度をこえる日差しの中、一人の男が歩道を歩いていた。
男の名は上条当麻。のちに終わる、数十万と繰り返した世界にいた。
2章~外伝~ とある真夏の心理掌握
――――――――彼の心は疲れ切っていた。
――――――――――――――家にいるシスターも、常磐台の電撃姫も、シスコン軍曹も、聖人も、最強も、クラスメイトも、先生も、
妹達も、最終信号も、天草式も、必要悪の教会も、
記憶にある彼の知り合いのすべてに嫌われた世界。
そんな世界を数十万と繰り返した。
肉体は万全なのに、精神は壊れる寸前。
何が彼を突き止めているのか?
それすらもわからない状態だった。
そして彼は出会う。
彼を変え、心を救う少女を。
―――――――――――――――名を食蜂操祈
常磐台のレベル5。「心理掌握」という能力を持つ少女。
その始まりと再開の出会いは歩道橋の上だった……
おくれてすみませんでしたああ
続き投下します。
炎天下の中、少年、上条当麻は歩いていた。
学校なんてもう何千万回と繰り返した。
言っても暴言が飛び交い、自分を嫌うものばかり。
―――――守りたいものも、愛情も、友情も、笑顔も、恋も、楽しさも、希望も、明日も、絆も、未来も何もない。
あるのはただ、遠い世界の記憶…
それでも上条当麻は人であろうとした。
・・
―――記憶の中にある人間、全員に嫌われても。
食蜂サイド
いやになるような日差しに、焼けつくような気温。
女性の敵、紫外線があちこちで暴れまわっている。
そんな真夏日に彼と出会った。
――――――――食蜂「ハァ、ほんといやになるわぁ…
暑いし、今日はもう最悪の日になりそうだわぁ…」
上条「補習すっぽかされて、学校に閉じ込められた…不幸だ…」
気温とは裏腹に今日は最高の日となった。
理由は一つ、けだるそうに歩く少年を見つけたからだった…
食蜂「あれは…上条さん?」
思わず口に出してしまう…
そして「夢にも思わないことが起こった。」
上条「ん?操祈か?」オーイ
彼がこちらに向かって手を振ったのだ…
急いで私は彼のもとへ駆けつける。
食蜂「ハァハァ、なんであなたが私のことを…」
上条「上条さんは不可能を可能にする男でせうよ!」(世界の移動でリセットしただけだけどな)ボソッ
食蜂「よかった…ほんとに」ポロポロさ
少女は知らない、彼の苦しみを叫びを…
少女は知らない、彼が何千万の世界で唯一自分に会ってないことを…
上条「!お前は俺のことを嫌わないんだな。」
食蜂「なんで私が自分の命の恩人を憎まなきゃなんないのよぉ」グスッ
上条「まぁいいか…どうせお前もすぐ…」
食蜂「ッ!なんで、どうしてそんな風になっちゃったのよぉ…」
ゆえに少女の”叫び”はまだ届かない。
ちょっと外伝はさみました。
みさきち=天使 <――これ常識
食蜂操祈にはわからなかった。
あれほど輝いていて、希望にあふれていた自分の英雄が絶望に満ちた顔をしていることが。
食蜂操祈にはわからなかった。
誰が、何が彼を変えてしまったのか…
――――だが、食蜂操祈は1つだけ感じた。
「自分が彼を助けなきゃいけないと…」
絶望に満ちた顔を見ると、こっちまで泣きたくなる。
心を読まなくてもわかる「深い絶望の闇」。
しかし、涙をこらえて彼女は言った。
食蜂「上条さん、少しご一緒させてもらってもいいかしら?
せっかくあなたとやっと出会えたんだから。」ニコ
単純な言葉。そして笑顔。
でも、それは疲れ切っていた上条の心に響き渡った。
と・う・か・さ・い・か・い
上条サイド
なんなんだ…この少女は…―――上条当麻の中では疑問がぐるぐると渦巻いていた。
今まで、何万年と嫌われ続けてきた。殺され続けてきた。
でも、こんなにやさしくされたのはただの一度もなかった…
これは上条当麻の”記憶”にある人に嫌われた世界…
2度も記憶が消えた上条当麻の記憶にある人に…
彼女は当時――今から何万年前の記憶にはいなかった。1度死んで再生させられるまでは…
しかし、なぜだろう。上条当麻はその”最初”の記憶をとてもとても鮮明に覚えている。
食蜂「上条さん、少しご一緒させてもらってもいいかしら? せっかくあなたとやっと出会えたんだから。」ニコ
上条「あ…ああ」
沈みゆく夕日を背に2人は家へ向かっていった。
地の文やシリアスばかりですみません。
しっかり続けていくので応援よろです。
しばらくして、上条の家に着いた。
その家は見る影もなくボロボロだった。
上条「ほんとにきたねえとこだが、まあ上がってくれ。」
食蜂「…どうしたのよぉ、こんなに…」
上条「寝る間もなく敵が来るからなあ…見つけ次第基本殺してるよ…」
英雄の口からありえない言葉が出る。”不殺”を貫いていた少年はもう手を染めていた。
部屋を見渡すといたるところで、銃で撃たれた跡や焦げた跡、そしてほぼすべてのものが壊されていた。
その中で1つ、一切傷がついていない箱があった。
彼女はあえてそれらのことには触れないで1つ質問した。
食蜂「あの箱はいったい何?」
上条「ああ、それはなよく覚えてないんだがなぜか家にあったものだよ。
覚えてないのに、とてもいとおしく感じるんだ。」
食蜂「――見せてもらってもいいかしら?それ…」
上条「ああ、いいぞ。」
周りとは不相応に傷一つついていない箱を手に取って開けてみる。
―――――――――――その中には1つの「赤いリボン」が入っていた。
食蜂「これって…私の…リボン…」
上条「!?これは…お前のなのか?」
「それ」はいつかの事件の時、ホイッスルと交換したリボン。
貴方が私のことを思ってくれるようにと渡したリボン。
そして、上条の唯一の生きる希望のようなものだった…
今日はここまでにします。
のろのろ更新でほんとすみませんでした。
感想、要望お待ちしております。どんどん書いてください。
あと、リボンなど少しだけオリ設定を入れますが、キャラは全員原作通りです。
時計はもう9時を回っていた。
完全下校時刻も常盤台の寮の門限もとうに過ぎていた。
そんなことなど構わずに、2人は部屋の中で今までのことをずっとしゃべっていた。
少年の方は、何万回と繰り返した世界のことを。
少女の方は、彼が失っている記憶のことを。
上条サイド
上条当麻はうれしかった。
リボンのことから話が進み、たくさん話すことができた。
普通なら他愛もないこと。
―――だが彼はうれしかった。
この感情は簡単に表せるものではないのかもしれない。
だが、一言で表すと「喜び」だった。
―――何年も感じていなかった「人」としての心がよみがえってきたことが。
――笑顔
――楽しさ
――喜び
――――――――1万年ぶりの温かい感情は少しずつ、しかし確実に、彼の冷え切った心を溶かし始めていた。
上条サイド
上条「もうこんな時間だな…」
日はすっかり落ちて、時計も10時を回っていた。
少し残念そうな顔をする。
上条「操祈、そういえば門限大丈夫なのか? 」
食蜂「もちろんよ、私の改窮力でどうにでもなっちゃうんだゾ☆」
上条「あの、迷惑ならいいんだが、また明日上条さんちに来てくれないか?」
彼は心のどこかで、人を、人の愛情を求めている。
食蜂「もちろん!言われなくてもそうするつもりだったわぁ」
上条「言われなくてもって…お前…」
食蜂「うふふ…だって上条さんといると楽しいんだもの」///
夕焼けのように頬を染めながら少女が言う。
上条「ああ、上条さんもですの事よ」
鈍感なフラグメイカーはまた一つ、フラグを立てていた。
―――――数時間後
時計は夜1時を回り、すっかりこの学区は寝静まっていた。
上条当麻は昨日の出来事を反芻していた。
―――――一体何千年振りだろう…人にやさしくされたのは。
何度も捨てかけて…でも捨てられなかったあのリボン。
敵が何度来ても守り切ったリボン。
今では、聖人クラスだろうが動きを先読みできる。
コンマ0.00001秒単位で動くことも可能だ。
技術と悲しみだけが募っていく中で、最後まで捨てきれなかった「希望」
だんだんと”遠いあの日”に近づいていることがわかる。
上条「明日はいい日になりそうだ」
上条当麻は何千年ぶりに、夢を見た。
その日、食蜂操祈は朝8時から、上条宅に向かっていた。
学校なんてものは無視して、いつにもまして軽い足取りで。
途中取り巻きの生徒たちからいろいろ聞かれたが、すべて適当にあしらって。
彼と話ができることがうれしくて、彼が目の前にいることがうれしくて。
――――――――大好きな彼と同じ空間を共有できることが、とても、とてもうれしくて。
ガチャ
寮の扉が開かれる。もちろん隣の住人はいない。
上条「よお、操祈。上条さん朝ごはん作っちゃったでせうよ」
食蜂「おはよう。ご飯楽しみなんだゾ☆」ニコ
学園都市の朝が始まる。
太陽がいつもより少し、明るく見えた。
今日はここで落ちます。
もっと雑談、コメントしてもいいんですよ…
コメントが1着くと>>1の元気度が100上昇します。
乙
SS以外ここでは興味ないし雑談好きじゃないんで
このSSドリー出る?
みさきちまじ癒されるね
>>181 雑談は強制ではないので…まぁ、コメントありがとうございます。
>>182今のところ予定はないです。(99.9%でないと思います。)すみません<m(__)m>
>>183わかります。その気持ち。
補足 >>182 地の文で出てくるかも…
要望があるなら行ってください。できるだけ答えます。(メインヒロインは変更できないよ。)
投下再開
食蜂サイド
その日も上条当麻と食蜂操祈は話し込んでいた。
お茶やご飯と共にただ自分たちの事を話し、それを聞く。
何でもないただそれだけのこと。
だが、彼らは時間を外れて話し込んでいた。
新鮮ささえも感じていたほどだ。
上条「なぁ、操祈。魔術って言ったらお前は信じるか?」
突然、彼が切り出す。少し驚きながらも答えた。
食蜂「上条さん、そんなの信じているのぉ。そんなものないわよ」
上条「じゃあ、これを見てもそんなことが言えるか?」
突然、彼が持っていたナイフ(なんで携帯しているかは不明だが…)でうでをスパッと切った。
血がどんどん流れ出して来る。
食蜂「上条さんッ!」
上条「まぁ、見ててくれ。」
いきなり彼は、その血でよくわからない文字らしきものを書き始めた。
上条「2300回目くらいだったかなぁ…幻想殺しを使ってても魔術が使えることがわかったんだ。
まあ、右手のどこかを切る必要があるんだけどな。」
食蜂「ほんとに大丈夫なの…上条さぁん…」
彼の手はどんどん速くなる。
あっという間に壁に血でできた文字が現れた。
上条「行くぞっ!」
そして、そこから水が流れ始めた。
水は滞ることなくどんどん流れ続ける。
食蜂「なんなのよぉ、これ…原理が全然わからないわぁ」
上条「これが魔術だ…俺はこの右手のせいで一回に一度。
1つの傷で1回しか出せないけどな…」
なぜか自分をあざ笑うかのように彼が応える。
食蜂「科学の街でこんなことがあるなんて…」
ただ、驚いていた…
目の前で実際の物理法則ではありえないことが起こっている。
自分の抱いていた「幻想」が崩れていく。
そして、予想通り彼の右手で触れたら消えた。
その時、
―――――――こんな力、欲しくはなかった。―――――知り合いを傷つける力なんて…
ふと、彼がそんなことを呟いた気がした。
ひとまずここまでにします。
上条さんは魔術を少し使える設定です(ほぼ使わない。)
上条TUEEEじゃなくて、しっかりと苦戦してる上条さんをかきたいので。
それをみさきちがサポートできたらなとか思っています。
随分と>>1が臭いスレだな
レスがつかなくても読んでる人間はいるだろうけど、レスがつかないのは正直つまんないからって自覚しな
そしてこういう批判的なこと書くとお望みのレスがいっぱいつくから楽しみにね
上条さんが魔術使うとか妙なオリ設定も気持ち悪いな
ついでにマジレスすると上条さんの口調も滅茶苦茶だね
上条さんがみさきちを記憶できないのは脳障害のせいで、みさきちそのものを記憶できないってことも理解してる?
>>194 ありがたいご指摘ありがとうございます。
ちなみに上条さんはほとんど魔術をつかえないし(主に戦闘で)使うことはあまりないと思います。
レスに関しては過ぎましたね。すみません。
その辺は、考えてましたが解釈として右手ナイフなどで傷つけることで幻想殺しを通常と竜王の顎発現との中間の状態にする。
つまり効力を少し弱め(すぐに腕は再生する)弱い魔術のみ使えるということにしてあります。
なんでこの設定を入れたかというと、1万年いるんだしなんか身に着けてるだろってことです。(能力は使えません。)
あと、見返してみたら>>188の”力”は幻想殺しの方です。わかりにくくてすみませんでした。
みさきちの記憶の件は上条さんが世界毎に体をリセットされていると考えていたのですが(ペンデックス戦で壊れた脳細胞も)
設定が甘く、説明が足りませんでしたね…
長文失礼しました
――――――翌日午後1時過ぎ
次の日も2人は一緒にいた。
その日は、食材を買いにデパートに来ていた
上条「だいぶ食材買ったな。」
食蜂「ええ、お肉にお魚野菜に調味料一式…でもこんなに買って何に使うのぉ?」
上条「1万年の歴史が詰まった上条さん家の特性節約料理をなめるなよ…」
食蜂「クスッ、おもしろいわぁ私と勝負よぉ!」ビシッ
上条「望むところだっ!」
そんな風にだべりながら帰り道を歩いていた。
上条「――――!やべっ、ケチャップ買い忘れた!だぁぁぁ、不幸だぁぁぁぁ
くっ、急いで買いなおしてくる!」
食蜂「ちょっと…上条さぁーん」
彼女が呼び止める間もなく彼は駆け出して、数秒後にはずっと遠くに行ってしまっていた。
食蜂「もぉ…私一人で帰ろうかしら…鍵もらったしぃ…」
しかしこの小さな「不幸」がのちに最悪の事態を引き起こすことを彼らはまだ知らない…
イチャイチャさせろよ~…
>>202 少々お待ちを…まだ過去編なんで…でも絶対にやります!
投下再開
上条サイド
――――なんだか胸騒ぎがする。
こんな時はいいことなんてない。
彼はケチャップと少しのおやつを買って、帰り道を急いでいた。
――――操祈ッ……
急いで階段を駆け上り、家のドアを開く。
するとそこには、荒らされた痕跡だけが残っていた。
上条「ッ!」
まさにそれは上条が思っていた最悪の事態。
もしこれがただの強盗やチンピラ、能力者やそこらへんの魔術師だったらこんなことにはならなかった。
彼女には危険ということを伝えてあるし、まずレベル5が簡単に負けるはずはないと思う。
そして彼女は"拉致"された。
つまりこれは、「食蜂操祈」を狙った何者かによる犯行。
形跡からして90%学園都市の「暗部」
これこそ上条が危惧していた最悪のシナリオ
―――――暗部組織による食蜂の拉致だ
酉つけてくれんかな
気にせず頑張れ
上条当麻はあせっていた。
もし彼がオティヌスの世界に迷い込む前ならここまで焦ることはなかっただろう。
――――彼はよく知ってる。この学園都市の暗部を…
人を人とも思わない所業。人の命が書類一枚より価値が軽い世界。
そんなこの学園都市の暗部が彼は何よりも嫌いだった。
上条「くそっ!俺があそこで操祈から目を離したから…」
(―――――なら、どうする…考えろ上条当麻。どうすれば操祈を取り戻せるか…)
そうこうしてる間にも時間は刻一刻と迫ってきている。
そして、彼は一つの可能性に気付いた。
(この破壊の痕跡…まさか操祈は…あいつに)
上条「なら、早くしないと…」
彼はわずかに残った痕跡を頼りに、目的の場所へと駆け出した。
足音でしたね...すみません 誤字多くて
投下再開
「よぉ、第5位」
大型の機械の光がその少年を照らす。
辺りには白衣の科学者達と、武装した男たちしかいないこの空間に、とても不似合いな格好で佇む。
彼女は彼のことを、只の情報としてしか知らない。
ダークマター...この世の法則に囚われない物質を生み出す。
第5位である彼女も上条当麻も勝てるはずもない。
科学者1「それではデータの採取を始める。」
科学者の1人が彼女の頭に機械を取り付ける。
そして、ボタンを押した瞬間に彼女の意識は暗転した。
垣根サイド
可愛そうな女だ。そう、彼は思った。
モルモットの才能があると言うだけで、拐われ廃人にさせられる。
だか、彼も昔は似たようなものだった。だか、あの頃の彼には愛と言うものがなかった。
故に失うものも少ない。
今、機械が付けられて頭の能力に関する情報を隅々まで抜き取られている少女にことなんて興味もない。
ただ少し、「愛」という名の未元物質に興味が湧いただけだった。
垣根「愛、かぁ....下らねぇ。そんな未元物質ゴミに等しいな。」
垣根がそんなことを思っていた頃、巨大な研究施設群に一人の男が制服姿でやって来た。
――――――様々な能力を研究している科学者たちにも、この少年のことを知っている者は誰一人としていなかった。
上条「操祈を返せよ....」
とたんに殺気が放たれる。
パァァァンッ!!!!
空気を切り裂くような音と悲鳴が聞こえる。
近くにいた警備兵の膝を弾丸が貫通した。
すぐに、施設全体にけたたましいアラームが鳴り、施設全体が警戒体制に入る。
奥からワシャワシャと完全武装をした警備兵が出てくる。
1対数十人の戦闘が始まった。
上条はその、悠久とも思える時のなかで培った技術で圧倒していく。
そこに感情の余地などない。しかし、彼は殺さない。
只、無力化させているだけだ。
右から、左から銃弾が縦横無尽に飛んでくる。
遮蔽物を使い、それらを華麗に避け、武術で鎮圧する。
乾いた銃声が何度も鳴り響き、次第に減っていく。
辺りに立ち込めていた、火薬の臭いのする煙が晴れる。
――――――そこには只一人の少年しかたっていなかった。
下には幾つもの気絶した警備兵のからだが転がっているだけだった。
上条「操祈は、こんな化け物になってしまった入れに声をかけてくれたんだ...」
一人呟く
上条「こんな銃弾まみれの、死体まみれの世界から引き上げてくれた。」
前を見据える...その先にいる第2位を
上条「それを邪魔するなら俺は...誰だって倒す。ヒーローとしてな...
――――――来いよ垣根提督ッ!」
垣根提督は静かに笑った
帝督な
>>224 しまった... 気をつけてたのに...すみません
続きを早く書けば赦されるでしょう
>>227 分かりました。償い、しっかりと致します
垣根帝督は静かに翼を広げる。
垣根「テメェも愛とか言うやつにひかれてきたのか?無能力者ァ」
上条「いや、自分の中にある衝動に従っただけだ。」
二人の間に緊張した空気がはりつめる。いや、空気よりも殺気といった方が正しいのか..
垣根「なぁ、テメエはなんにために生きているんだ?」
1歩ずつ踏み込んでくる。
学園都市の第2位を前にしても、上条当麻は一歩も後退しない。
垣根「ただ、興味がわいたんだ。テメェらの行動原理にな」
その言葉はもしかしたら彼の心の叫びだったのかもしれない。
――――――愛を求めた叫び...
上条当麻は只一言、こう答える。
上条「――――――”思い”ってものは何よりも、強いんだよ。」
垣根「そうか...」
答えになっていない答え。しかし、彼らの間にはそれで十分だった
いきなり、垣根が100mほどの距離を1秒でつめるほどの速さで突っ込んでくる。
人間が銃弾並みの速さで突っ込む。これだけで大抵の三下は死んでいたんだが...
前の男は違った。
突撃をヒラリと紙一重でよけて、時速300は優に越えている俺に向かって右拳を胸にはなつ。
垣根「ッッ!!!」
胸部にロケランが直撃したような衝撃が走る。
行きが止まり、肺がつぶれていく。
咄嗟の未元物質も一切役に立たなかった。
刻々と痛みは増し、全身が酸素を求める。
何とか、未元物質で応用したが強いダメージが蓄積する。
垣根「テメェ、一体...」
敵――――――上条当麻が口を開く。
上条「やっと希望を見つけた”人間”だ。俺はな...」
そして、垣根帝督が研究施設の天井をぶっ壊し、大空へ飛翔した。
いきなり、垣根が100mほどの距離を1秒でつめるほどの速さで突っ込んでくる。
人間が銃弾並みの速さで突っ込む。これだけで大抵の三下は死んでいたんだが...
前の男は違った。
突撃をヒラリと紙一重でよけて、時速300は優に越えている俺に向かって右拳を胸にはなつ。
垣根「ッッ!!!」
胸部にロケランが直撃したような衝撃が走る。
行きが止まり、肺がつぶれていく。
咄嗟の未元物質も一切役に立たなかった。
刻々と痛みは増し、全身が酸素を求める。
何とか、未元物質で応用したが強いダメージが蓄積する。
垣根「テメェ、一体...」
敵――――――上条当麻が口を開く。
上条「やっと希望を見つけた”人間”だ。俺はな...」
そして、垣根帝督が研究施設の天井をぶっ壊し、大空へ飛翔した。
シュンッ!
空を切る音がして、垣根帝督の羽から羽状の何かが飛んでくる。
それは楽に鋼鉄でできている研究施設を貫き、上条当麻に襲いかかる。
上条「おらァッ!」
上条当麻は、垣根帝督が予想していた「幻想殺し」とは違う働きをした。
いつかの一方通行戦のときのようにいくつにもわかれた羽を”掴んで”相殺する。
キィィンンという金属が削れるような音がして、土煙が上がる。
もちろん上条当麻は倒れない。
汗をぬぐう暇も与えず、次々と攻撃が発動する。
研究施設の一部が飛び、それぞれの定義を持った物質が暴れ狂う。
(いつもより力が沸いてくる。俺の未元物質の法則が頭にインストールされていく。
何なんだ..これは―――――行けるッ)
彼の体は先の一撃でかなりのダメージを負っていた。
しかし、頭はさえ、力は沸いてくる。今ならどんな物質でも掌握出来ると思うほどに
垣根「死ね、無能力者ァ!」
そして、垣根帝督の翼が何十メートルにも膨れ上がった。
ズゴゴゴゴゴッ
物凄い音をたてて翼が連続で打ち付けられる。
垣根「アハハハハハッッ。何が愛だァ、何が思いだッ!答えろよ、答えろよ無能力者ァァ」
垣根は狂っている。何度も何度も翼を上条当麻に打ち付ける。
辺りには地響きが起こり、建物は揺れる。
基準点に影響されて、もとの世界の記憶が強く流れ込んできたからかもしれない。
一方通行に只の肉塊にされ、冷蔵庫と化した記憶。
自分の生きざまを否定されるような、理不尽な暴力の記憶。
3人のヒーローとの記憶。 幼き日、暗部で初めて人を殺したときの記憶。
彼は未元物質の根幹を知った。力は溢れる。
それに呼応するように、狂気が蝕んでいく。
彼が求めていたもの。それを全否定するような目の前の無能力者の存在が嫌だった。
守るべきものがもう、ないことに気づきたくなかった。
垣根「ァァァisyebeusァァァァアgjyアアアアigsneyzvskアアアアアッ」
垣根帝督の叫びはこだまする。
上条サイド
気がつけば辺り一面が瓦礫だらけになっていた。
攻撃を防いだ右手がだらしなくぶら下がっている。
(身体中が痛い...あばら骨も数本いってんな、これ)
頬には血が流れ、まさに満身創痍だ。
圧倒的な暴力が来ても、悲しみの暴力が振るわれても、上条当麻は倒れない。
上条「垣根帝督。お前は暗部で何を失っちまったんだ。
お前の誇り、守りたいものはどこいっちまったんだ?」
垣根帝督は答えない。
呼応するように翼一回り大きくなった。
上条「お前はここまでして欲しいもの、守りたいものは何だったんだ」
垣根「うるせェよ無能力者があァ なんも知らねぇ癖にいい気になるな。
俺は第一候補になって、アレイスターの糞やろうとの交渉権を手に入れる。それだけだ。
そこに感情が入る余地なんてねえ。」
翼が起こした殺人クラスの風が飛んでくる。
上条当麻は避けるので精一杯で、攻撃に転換できない。
上条「そんなんで、お前が守りたかった人は喜ぶのか
お前は満たされるのか。」
上条「お前がただの下らない幻想と自己満足で、操祈を他の人を傷つけると言うなら...」
――――――――――――――――――――――――その幻想をぶち殺すッ!
みさきちサイド
目が覚めたら、辺りには誰もいなかった。
外から轟音が聞こえてくる。
食蜂「当麻さんが戦ってる?でも、相手は第2位だしぃ...」
(早く逃げてぇ...――――――当麻さんッ)
前からは機械が動くあの虫酸がはしるような音が聞こえてくる。
(あの人たちの目的は、私のパーソナルリアリティーに干渉して、データを取り出すこと。
そして、完璧な外装大脳を作るつもりね...)
しかし、拘束具は固く、非力な彼女ではどうしようもない。
そうしている間にも機械は着々と準備を始めている。
(私はどうなってもいいから、神様。どうか当麻さんを助けて下さいッ!)
切実な思い...それは、神様には届かなかったが、上条当麻に確かに届いた。
上条(操祈――――――あの時のように絶対お前を一人にさせたりなんかしない。
俺はこれからもお前のそばにいたい。だから....待っててくれッ)
上条当麻は何万年ぶりにあの正義に満ちた目で、何人もの人を救ってきた目で、垣根帝督を強く睨み付けた。
――――――そこには確かな"希望"があった。
上条サイド
(このままじゃ攻撃が届かない...一歩的にやられるだけか。)
上条当麻の能力は肉弾戦でこそ真価を発揮できる。
しかし、空の相手には一切届かない。
(――――――上等だ...やってやる...腕の1本何て操祈の命に比べれば安いもんだな)
ズドドドドドドドッ
垣根帝督が翼を一気に広げ、いくつもの光る翼を飛ばす。
速度はもう音速に達しそうだ。
上条「うぉぉぉぉッ!」
上条当麻は一気に駆け出す。
目的は警備兵達が落としたショットガン。
後ろのほうでは絶えず爆音が聞こえてくる。
上条「あと少しッ」
その時、垣根帝督が速度を上げて突っ込んできた。
垣根「gdhdidbdykehdij殺hdhdb敵ydhduajhdu第一候補ishdvdua」
上条(これで...)
垣根帝督の拳が当たる...その瞬間上条当麻は自分の”右手”に向かって引き金を引いた。
パァンッ!
短い銃声が響いた。
上条「ッ」
痛みに思わず顔をしかめる。
上条当麻の右腕から先はなかった。
上条(強制的に竜王の顎を現出させる...ッ! やっぱ痛いな...)
仄かに右腕の断面が光る。
垣根(!?なにか...来るッ)
刹那、右腕から竜王の顎が出現した。
ー――――――パキィィィィィィィィン
何かが割れるような音がした。
そして、そこには血だらけの上条当麻と倒れた垣根帝督がいた。
垣根「やっぱ..俺は第一位にも、お前にも勝てねえのか...糞」
上条「お前は守るものを捨てたんだ。それじゃあ俺にも一方通行にも勝てねえよ。」
垣根「――――――守るもの..愛か....」
そして、垣根帝督の意識はそこで途絶えた。
今日はここらで落ちます。
ハァ、まだパソコンが...早く届いてくれ...
おつ
まだかね?
みさきちサイド
どんどん機械のカウントは速くなっていく。
(私の人生も後少しで終わりなのねぇ...上条さん、最後にあなたにあえてよかったわぁ....)
無機質な機械音が部屋に響く。あの音が無くなったときには私はもういない。
今思い返すとなにも楽しくない人生だった。
上条さんと出会った時間だけが頭のなかを駆け巡る。
食蜂(でも、もっともっと、上条さんと過ごしたかった。――――――やっぱり私...)
食蜂「もっと、もっと生きたいッ...もっと...あの人と過ごしたいッ....」グスッ
そしてたどり着いた。一つの結論に
(私は、あの人の事が、どうしようもなく、どうしようもなく好きなんだ...)
涙をこらえることなんてできない。
溢れる感情を押さえることなんてできやしない。
――――――もし、この残酷なせかいにヒーローがいるのなら....お願いします。どうか.......
私を助けて......
「ああ、勿論だ」
自分の死を覚悟して、目を瞑った瞬間。頭になかで声が響いた。
いつまでたっても死は訪れない。
目をこわごわと開けると、そこには愛しき少年――――――上条当麻がいた。
上条「ヒーローはいつも遅れて登場するんだよ。」ハァハァ
食蜂「グスッ 遅すぎなんだゾ...ヒック 当麻さぁん...」ポロポロ
拘束具が解除されたとたん、私は走り出していた。
ガバッ
目の前の彼に抱きつく。強く強く、目の前の希望を確かめるように...
そこで、はじめて気がつく。彼の右腕が無いことに。
食蜂「当麻さん、右腕どうしたのぉ?」
上条「ああ、お前の未来に投資したんだ。上条さんの右手一本で済むなら安いもんですよ」
おどけた調子で彼が答える。
只、私は嬉しかった。目の前に彼がいることが。自分が生きていることが...
食蜂「当麻さぁん、もう、絶対に話さないんだゾ☆」
そして彼が何かを言おうとしたとき...
「茶番は終わったか?――――――幻想殺し」
この世界はまだ、上条当麻と食蜂操祈にとって、どうしようもなく残酷だった。
今日はここで落ちます。
後数レスでこの2章は終わりで、元の時間軸に戻ります。
ついでに、新スレに移行します。
タイトルは
[上条「生きろよ...操祈」食蜂「その2」]になる予定です。
日常編はもうちっと先になりそうです。
上条サイド
グサッ
何かが刺さるような音がした。
あり得ない。何故か操祈のお腹から、透き通る様に黄金の槍がその矛先を見せている。
上条「操....祈?」
彼は知っている。これはオティヌスが自分の世界から誰かを排除するときに使うもの。
――――――――――――――――――神の裁断
自分の世界から、誰かを永遠に消す魔神クラスの術式。
食蜂「ぇ...何で...当麻さぁん...」
もう、食蜂操祈の体は少しずつ、しかし確実に消え始めていた。
オティヌス「間もなく、この人間は消える。上条当麻。お前の最愛の人間がな...」
上条「オティヌスッ! くそッ!何なんだよ!俺は...女の子一人も救えないのかよッ..
何がヒーローだ 何が幻想殺しだ こんなこともできないなんて....」
そこで彼女が口を開いた。
彼女の生存本能が告げる。自分はここで本当に消えるのだと...
だから言う。本当に彼に伝えたい事を
食蜂「ありがとぉ、上条さん。私は幸せだった。だからもっと、もっとたくさん生きて...」
上条「操祈ッ! 俺は絶対に...絶対に皆が幸せになるハッピーエンドを作るッ!
だから――――――今度こそお前を.........」
不思議とさっきのような突き刺さるような恐怖もは感じない。
寂しさで涙が溢れる。でも、それをこらえて言う...
食蜂「ありがとう。そして、上条さん。わたしはあなたの事が、本当にだいす――――――」
最後の言葉は、"世界"にかき消された。
そして上条当麻の物語は続いていく。
これはあの"幸せな世界"の一つ前の世界。
基準点となるあの世界に戻り、上条当麻を中心に世界は回りだす。
――――――世界は彼らにとってどうしようもなく残酷で非常だ。
だが、世界は止まらない。
彼らはそんな世界であがき、もがき、苦しみ、それでも明日を探す。
その先には何が待っているのか――――――
上条当麻と食蜂操祈、幻想殺しと心理掌握が交差するとき.....新たなる物語が始まる。
以上で2章は終わりです。(^.^) ...ふぅ(意味深じゃないよ)
これから新スレに移行します。
題名は前あげたように
上条「ごめんな...操祈」食蜂「その2」になります。 立てるのはたぶんあしたの6時ごろです。
では見てくれた人ありがとうございました。
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