上条「本気と本気の」 トール「1on1」 (105)
前に書いてたやつをもっと原作準拠で書いていく感じです
まったりまったりと更新していきます
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あなたは上条当麻はどんな人間だと思っていますか?
青ピ「カミやん?ああ、ええ友達やと思とるよ?ただちょっと頭の方がアレなんやけどね」
吹寄「上条?あいつは不幸不幸って言って自分から動こうとしないだらしない奴よ!…ま、たまには凄く真面目な面も見せるけど」
姫神「上条くんは。私を救ってくれた。」
黄泉川「上条?ああ、子萌先生んとこのガキね。あいつは面白いじゃん!うちんとこのつっまんねえ優等生達なんかよりずっとね」
小萌「上条ちゃんにはもうちょっと学校に来て欲しいのですー!いつもいつも怪我ばっかりしていて、心配なのですよー…」
雲川「上条当麻か…面白い奴だよ。彼と居ると毎日が刺激的で、興味は全く失せないのだけど」
ステイル「上条当麻?ふん、彼女を助けたことには感謝すれど、気に食わないのには変わりないさ。生憎、僕は奴と仲良く手を繋ぐなんてごめんだね」
神裂「上条当麻ですか…彼には恩を作りっぱなしです。本当に、申し訳ないです」
オルソラ「上条様でございますか?あの方は私を闇から引っ張り上げていただいた、命の恩人でございます」
アニェーゼ「上条さんですか?まあ、私達を救ってくれた事には感謝しますよ。ただ、女の顔を躊躇なく殴っちまうその神経はどうかと思いますがね」
建宮「上条当麻か。奴は骨のあるいい男なのよな。なんなら天草式に是非とも迎えたいくらいだ」
五和「上条さん…はい、私は上条さんのこと、好きです。今迄は引っ込み思案で言えなかったけど、もう迷いはないですね。ライバルも多いですし…これからは本気で行きます」
ウィリアム「幻想殺しであるか。奴には色々と世話になった。次会う時は戦場ではなく、また別の機会で会えると良いであるな」
オッレルス「幻想殺しか。彼とは色々あったけど…本当に、不思議な少年だ。
その足はなぜ動くのか、何を基にして動かしているのか、まったく説明ができないな」
フィアンマ「無茶苦茶を形にしたような男だな。
たった一本の右腕で、世界を相手取ろうなど、正気の沙汰ではない。
本当に、理解し難い男だよ、奴は」
御坂「アイツ?アイツは…最初は電撃が効かないムカつく奴、だったかな。でも、私を苦しみから救ってくれて、それからは…///っ!な、なんでもない!!
あ、あれよ!無鉄砲な男よ!
…本当に、怖いくらい無鉄砲。……………もっと、私に頼ってくれてもいいのにね」
土御門「上条当麻の本質か。こっちが聞きたいくらいだな。
ただの高校生として生きてきた男が、何故血で血を洗う暗闇の戦場に辿り着けるのか、全く訳が分からん。
…まーなんにせよ、カミやんが俺の親友ってことには変わりないぜよ」
バードウェイ「上条当麻?…奴の本質を見抜ける者が居るとしたら、そいつはもはや危険人物だな。
あの男はイカレてるよ。それこそ、あの学園都市やイギリスに居る化け物と同じ…いや、それ以上にな」
浜面「ああ…大将ね。ほんと、どこかの小説の主人公みたいでさ…羨ましい、と思う時もある。
大将なら、もしかしたらあの時、アイツを救って……いや、なんでもない。…今更、どうしようもないしな」
一方通行「…自慢じゃねェが、俺も一応それなりの「戦場」ってもンを見てきたつもりだ。…悲惨なモンだって、何度も見てきたし、作ってきた。
そンな俺ですら、コイツが抱えるモンの異常さがよく分かる。
明らかに場違い、不釣り合い。そンな中でも平然と立ち向かう。
…あン?理解?出来るかよンなもン」
オティヌス「魔神を理解した人間…ふむ、異常としか言えないな。
まあ、異常だろうがなんだろうが、奴は私の「理解者」。その事実があればあとはどうでもいいさ」
インデックス「とうまはね…いつもいつも私に対して、冷たくて、つれなくて、すれなくて、ぞんざいで、ぶっきらぼうで、無頓着で、未練もなくて、けんもほろろで、とりつく島もなくて………え?本質って…そんなこと言われても…
とうまはとうまだよ…?」
トール「ふーん…これが今までの意見ねえ…っておいおい。深刻な個人情報の流出ってやつじゃないかこれ?しかも告白してる人も居るし」
了解は取ってますから
トール「…なら問題ないのか?まあいいや」
では改めて。あなたの意見をお聞かせ願えますか?
トール「あー、そうだな…」
トール「なーんかどいつもこいつも難しく考えてるけど、要は「我が儘」なんだろうよ。
むかつくから、気にくわないからっていうガキみたいな感情で考え無しに突っ込んでいってるだけだ、あれは」
…言い切りましたね。他の方と違って
トール「ま、過程の違いはあれど…なんだかんだで、似てるんだろうな。俺達は」
…似てる?
トール「そう。知ってるか?実は上条ちゃんってな…」
意外と、戦闘バカなんだぜ。
前の見てた
期待
―――――――――――――――――
ここは何処ぞの貧民街か。
其れ程までに言われるの此処は、夜の学園都市。
この街の夜は、一万人程居ると言われている無能力武装集団(スキルアウト)によって無法地帯と化している。
そして今日も、悲劇が起こる。
少女「きゃああああああああ!!!」
ほら、「自分に限っては」。そんな根拠もない事を鵜呑みにしていた被害者がここにも居た。
>>15
ありがとう
前のと比べると規模がかなり小さくなるよ
見て見ぬフリ。
無能力者が6割を占めるこの街では当然のことだった。
何が悲しくて自ら痛い目に遭いに行くのだろうか。
何故自ら被害者になったアホを救う必要があるのか。
そんなもの、超能力者にでも任せておけばいい。弱い自分が、助ける義理がどこにある?
誰もがそう思っている。
しかし。
「おい」
世の中には物好きというものが居る。
何十人も居る不良に声をかけたこの男は、決して強い能力を持っているわけでも、強力な魔術を扱えるわけでもない。
上条「離してやれよ。複数人で寄って集って、恥ずかしくねえのか?」
ただ、ちょっと珍しい右手があるだけの無能力者である。
不良達はすぐさま少年に襲いかかる。
その数、およそ20。普通ならば只ではすまない。
この少年、上条当麻も本来ならば相手が3人以上ならば戦わずしてひたすら逃げる。そういう男「だった」。
―――――――――――――――――
上条「…ふう。大丈夫か?」
倒れ伏す不良達の中で、少女に手を差し伸べる少年が、そこには居た。
少女「あ…ありがとう、ございます」
上条「もうこんな道通るなよ?この辺ただでさえ物騒なんだからな」
少女「はい…あ、あの!お強いんですね…」
上条「ん?…あー、まあ、色々あってな…」
少女「何かの能力で…?」
上条「…いや、生憎無能力者なのですよ」
少女「えっ?…じゃあ格闘技を…?」
上条「そんな大層なもんじゃないさ」
上条「ちょっと「友人と喧嘩」してたら「経験値」が貯まっちゃってな」
というわけで
「トールと殴りあってたら強くなっちゃった上条ちゃん」です
前は神器だのどうのってあったけど今回は無し
トールの能力は原作と同じ感じにするよ
次はもうちょい規模を抑えてカオスにならんようにするぜ…
ちょっと投下
―――――――――――――――――
上条「スマン、少し遅れた」
トール「いや、許容範囲内だ」
上条「んじゃ、早速やるか」
トール「おう」ヒュッ…
瞬間、トールの姿は消えた。
トールの『全能』とは「絶対に勝てる位置に世界を動かす」能力である。
あらゆる攻撃を回避し、当てる。故にトールに敗北はなく、最悪でも引き分けで終わる。
彼に勝つのであればそれこそ世界を滅ぼすしか道は無い。そんな能力が上条当麻に襲いかかり―――――
上条「いきなりかよ」パシッ
上条は、それを『右手』で受け止めた。
トール「…やっぱ反則だろその超反応!」ヒュッ
上条「お前が言うか!?結構大変なんだぞこれっ…!」ブンッ
トール「ぐっ…!」バキィッ
今度は死角に入ったトールを『殴り飛ばした』。
トール「っ痛ぇ…ガードすり抜けやがったな…」
上条「顔の辺りをガードしてくると思ったからな」
絶対に当たる筈の攻撃が何故止められ、絶対に回避できる筈の攻撃が何故当たるのか?
上条「俺に絶対に勝てる位置。その位置の計算に『右手(こいつ)』は含まれてねえだろ?」
答えは簡単。しかし、彼だからこその方法でもある。
あーだめだねむいやおやすみ
ちょっとかくでー
戦闘開始から約1時間が経過した。
知略と戦略を駆使して戦う二人の顔には、痛みと疲れが色濃く浮かんでいる。
上条「はあ…はあ…くっそ、この馬鹿力め…全能を使いながら帯も使うとか卑怯すぎんだろ…」
トール「はあ…はあ…殆ど当たらねえ癖によく言うぜ……あん?」
突然、トールが動きを止めた。
上条「…今日は終わりか?」
トール「みたいだな…まあ、丁度いいや。あー!今日もすっげー疲れた!!」
上条「お前ほんといい加減にしろよ? 毎回突然呼び出される上条さんの身にもなってください」
トール「とか言っていつも律儀に来るよな。ほんと上条ちゃんってみこっちゃんに負けない位のツンデレだわ」
上条「誰がツンデレだ!というか、御坂がツンデレ?そんなヒロイン属性の塊みたいなもんアイツが持ってるわけないだろいい加減にしなさい」
トール「…そのうち刺されてもしらねーぞ?」
上条「刺されるんならむしろ普段より軽傷で済みそうなんですが…」
トール「…まあいいや。じゃ、そろそろ退散するわ。また来るぜー」
上条「おう、捕まっちまえこの野郎ーー…
俺も逃げるか」
タッタッタッタッタッ…
土御門「…また一足遅かったか」
土御門「(強力な魔術の反応を感知して…今日で何回目だ?いつも直前で逃げられる…くそっ、何が目的なんだ……)…ん?」
タッタッタッタッタッ…
土御門「(あれは…カミやん?どうしてここに…)」
土御門「(まさか…カミやんが関係してるのか?)…試してみるか」
~次の日の放課後~
土御門「カッミや~ん、ちょいと付き合ってくれないかにゃー?」
上条「なんだよ土御門?俺は今から特売に…っておい引っ張るな!特売に遅れ…ちくしょー!なんなんですかー!?」
-体育館裏-
上条「(なんだろう、この既視感)なんなの?愛の告白なの?それとも人には見せられない喧嘩なの?個人的には後者の方がありがたいんだが」
土御門「随分と偏った考え方だにゃー」
上条「はぁ…で?一体なんの用だよ?」
土御門「単刀直入に聞く。カミやん、お前昨日の夜中どこに居た?」
上条「(っ…!)ど、どこに居たって、そりゃ夜中なんだから家に居たに決まってんだろ」
土御門「ほう?だが禁書目録はそうは言っていなかったぞ?」
上条「げっ…(インデックス起きてたのかよ…!寝てると思ったのに…)」
土御門「さーて、どういうことかにゃー?インデックスも大層ご立腹だったぜよ?『またとうまは余計な事に首を突っ込んでるに決まってるんだよ!!』って牙を剥いてたにゃー」
上条「ああ、終わった…上条さん、とうとうインデックスさんに補食されてしまうんですね…今のうちに遺書を書かないt「まあ嘘なんだけどにゃー」…へ?嘘?」
土御門「そう、嘘!カミやん、前にも言ったはずだぜい?
『俺って実はウソツキなんだぜ』
ってな」
上条「謀りやがったな…!」
土御門「騙される方が間抜けぜよ。さて…本題に入るか。カミやんが昨晩あの場所に居たのはわかっている。
あの日、カミやんは何をしていた?あの事件にどう関わっている?」
上条「…」
土御門「答えろ!カミやん、お前は今何に関わっている!?あれだけの魔術の痕跡だ、世界中が黙っちゃいない。現にイギリス清教も動き出している」
上条「…へえ」
土御門「カミやん、状況がわかっていないのか?このままだと、再び戦争になりかねんぞ?」
上条「………って言われてもな…もしそうだとしても、俺がお前に話すことは何もない。俺はあの日、たまたまあそこに居ただけだ」
土御門「ほう…」
土御門「…飽くまでシラを切るつもりか?」
上条「し、シラを切るもなにも、俺は何も知らない」ダラダラ
上条「(トォォォォォルゥゥゥ!!あんの野郎ォォォォォ!!!
何が『バレねえようにするからへーきへーき☆』だあのアホ!!
思いっきりバレてんじゃねーか!!)」
上条「(しかもさ、ここまで大事になってるってのに、『ただ暇潰しの喧嘩してました!テヘ☆』だなんて…)」チラッ
土御門「…そうか。しょうがない、これだけは避けたかったが仕方がない…」
上条「(言えるかボケェェェェ!?)」
土御門「無理矢理にでも聞くしかない…か!」 ブオンッ
土御門の不意打ちが上条の顔面を捉えた、かに見えたが
上条「…すまん」
土御門「なっ…ぐっ!?」
上条はそれを「知っていた」かのように避け、土御門の鳩尾に拳を突き立てた。
土御門「くっ…!この野郎!」
上条「生憎、俺は話せない。話すわけにはいかないんだよ。いやホントごめんなさい」
土御門「(…なんなんだ)」
その後も土御門は上条に攻撃を仕掛けた。
ありとあらゆる反則技も幾度となく使った。しかし、それらは上条には届かない。
土御門「(…なんなんだこれは!?)」
土御門「何故だ…何故なんだ!カミやん、お前の身に何があった!?」
上条「…」
土御門「答えろ!どうしてカミやんがここまで戦える!?
カミやんはここまで格闘は強くない筈だ!なのにこの力…
カミやん、『お前は本当に何と関わっているんだ!?』」
上条「…いや、だからさ…言えな
「頼む、教えてく」ああもう言えねえって言ってんだろ!!」ドゴッ
土御門「がッ…」
上条「あっ…」
思わず、上条は土御門の側頭部をつい薙ぎ払ってしまった。
土御門「」チーン
上条「ご、ごめん…今度なんか奢るわ…」
とりあえず以上。
おかしいな、前のはもう少しシリアステイストだったような気がする…
さあ!書くぞ!可及的まったりと!!
その後、上条は気絶した土御門を保健室へと運び、学校を後にした。
上条「まずったなあ。まさか見られてたとは…」
ガチャ
上条「ただいm「とうま!」…へ?」
インデックス「ねえとうま、私に何か言うことは無い?」
上条「へ?………………ただいまでごんす」
ガブリ
上条「ッてェェェェ!?」
インデックス「…強く噛むつもりは無かったけど、流石に今のは容認できなかったんだよ。
…ねえとうま?昨日の夜、こっそり家を出て何してたの?」
上条「え゙っ…な、何でそれを…はっ!?」
(土御門「そう、嘘!カミやん、前にも言ったはずだぜい?
『俺って実はウソツキなんだぜ』
ってな」)
上条「(土御門ォォォォ!あの野郎こっちはマジの話だったのかよぉぉぉ!?)」
インデックス「で、どうなの!?」
上条「じ、実は急にファミチキが食べたk「もしそれが本当でも一人だけ隠れて食べたってことだから噛み砕いちゃうかも」嘘ですごめんなさい」
インデックス「…まさか、また事件に首を突っ込んでるの?」
上条「い、いやそんなことは…「とうま」は、はい!」
ギュッ…
上条「っ…」
インデックス「…別に私は、とうまに首を突っ込むなって言ってるわけじゃないんだよ?…本当は凄く嫌だけど
でも、せめてどこに行くのか、何をするのかだけは言ってほしいかも。…もう、ロシアの時みたいに居なくなっちゃうのはごめんなんだよ…」
上条「インデックス…」
スッ…
上条「心配するな。本当に、事件に巻き込まれてるわけじゃないんだ。ただちょっと説明が難しくてな…。
……俺は絶対帰ってくるよ。そして、いつか必ず、説明するから」ナデナデ
インデックス「…危なくない?」
上条「危なくない」ナデナデ
インデックス「…怪我しない?」
上条「…打撲と捻挫くらいならあるかも」ピタッ
インデックス「…はぁ、ならいいよ。黙って待っててあげる」
上条「ごめんな、心配させて」…ナデナデ
インデックス「本当かも。一段落ついたら、しっかりとお説教してあげるね」
上条「はは、そりゃ怖いな」
インデックス「…ねえとうま。絶対、絶対に帰ってきてね」
上条「…ああ、約束するよ」
~次の日~
トール「…前にテレビでさ、ここの店員はみんなポテトを測らなくても量を均一にできるって言ってたけどあれ絶対嘘だよな」
上条「んなもん嘘に決まってるだろ。これなんてL2つ分って宣伝文句なのに実際はM2つ分くらいしかねえし」
トール「まあ、本当にL2つ分だったら多すぎるけどな……
で、だ。話は戻るけど、土御門元春だっけ?あの陰陽術師に見つかっちまったってわけか。何やってんだよ上条ちゃん」
上条「お前のせいだろうが!?何が「バレねえようにするからへーきへーき☆」だこの野郎!思いっきりバレてんじゃねーか!!」
トール「いやー、やっぱ無理あったわ。よく考えたら俺の魔術ってそう簡単に隠せるもんじゃなかったし」
上条「お前さ…!ほんっとお前さ…!!
…で、どうするんだよ」
トール「どうって?」
上条「これからの事に決まってるだろ?土御門に見つかっちまったわけだし」
トール「んー…別に気にする必要ないだろ」
上条「はあ?」
トール「考えてもみろよ。俺らがやってる事なんて人気のない場所で合意の殴り合いをしてるだけだろ?別に罪のない奴を傷つけてるわけでも、物を壊してる訳でもないんだぜ?そんな悪い事やってねえからな?」
上条「……えーっと…決闘罪とか」
トール「決闘なんざそこらへんのスキルアウトがしょっちゅうやってるだろ?というか決闘罪なんてマイナーな犯罪よく知ってたな上条ちゃん」
上条「じゃあ問題ない…のか?なんか上条さんは物凄く間違ってるような気がするんですけど…」
トール「難しく考えすぎなんだよ。さて、そろそろ行くわ」
上条「ん、おお。今日はいいのか?」
トール「まあ気にするなとは言うものの、昨日の今日だから流石に自重しとく。また連絡するわ」
上条「おう」
黒子「…どうなってますの」
白井黒子は頭を抱えていた。その原因は、最近頻発しているスキルアウトの集団気絶事件に関してだ。
黒子「(スキルアウト同士の抗争…にしてはやられ方が一方的。能力者による仕業にしては周りへの被害が無さすぎる。残り考えられるのは少数人による肉弾のみでの戦闘…しかし、それにしてはやられているスキルアウトの数が多すぎて有り得ない)」
黒子「はぁ…ほんと、わけがわかりませんの」
初春「せめてスキルアウトの人が何かしらの供述をしてくれればいいんですけどねー」パリポリ
黒子「プライドとやらでしょうか、誰一人として語りませんわね。くだらない…」
ガチャッ
固法「スキルアウトの一人が供述したわよ」
黒子「本当ですか!?」
固法「といっても口が滑った、って感じだけど…」
黒子「それでその方は何と!?」
固法「ええっと、「あのウニ野郎」、だったかしら。なんだかよく分からなかったわ」
黒子「…え?」
ウニ野郎?それってお姉様の…
ドクン
ドクン
黒子「(まさか…あの男が?しかしあの男は無能力者。とてもこんな真似…
……いえ)」
自分の能力が効かない体質
結標淡希の能力を消したあの能力
黒子「(あの男なら…できるかもしれない!)」バタン!
固法「ちょっ、白井さん!?」
白井黒子は、弾かれたように一七七支部を飛び出した。
黒子「(必ず捕まえて、洗いざらい吐かせてやりますの!!)」タッタッタッタッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんな事とは露知らず、上条当麻は第七学区の大通りを疾走していた。
上条「くっそおおおお!今日は卵と胡瓜の特売日だってのに土御門のせいでまた補習になっちまった!あの野郎この前の仕返しか!?」
※卵もだけど胡瓜ってほんと高いよね
買い逃せばまた同居人達に嫐られる!そう思った上条は脇目も振らず最短ルートでスーパーを目指していた。
途中で元気ハツラツ電撃娘に出くわしたが華麗にスルー。彼女も上条のあまりの必死な形相に追撃を止めたようだ。
しかし、流石は不幸の権化、上条当麻。最近はあまり不幸と言わなくなったが、やはり彼は人の何倍も不幸なのである。
第2の刺客が彼に差し迫っていた。
黒子「そこの殿方、お待ちになって下さ「うおおおおおお!!きゅーーーりーーーーー!!」………」
無視。完全に無視。
最大級の不幸を感じ取った上条は、意図的に白井黒子の存在を頭から抹消していた。
黒子「ちょ、ちょっと!お待ち下さいな!!」ヒュンッ…タッタッタッタッ…ヒュンッ
上条「待てるか!上条さんは今生きるか死ぬかの瀬戸際なんですよ!?」ダダダダダダダ
黒子「たかが胡瓜でそんな大袈裟な!」タッタッタッタッ…ヒュンッ
上条「胡瓜だけじゃねえ!卵もだ!あと胡瓜舐めんなよ!!蜂蜜つけたらメロンになるんだぞ!?」ダダダダダダダ
黒子「あれは完璧子供騙しです!というか走るの速すぎでは!?」ヒュン…タッタッタッタッ
上条「それで同居人は満足してるからいいんだよ!てかなんでついてくるんだよ!!」ダダダダダダダ
黒子「あなたにはスキルアウト連続集団気絶事件の容疑がかかっています!支部まで同行願いますの!!」タッタッタッタッ
上条「この状況で行くと思ってんのか!!こちとらこれが買えなきゃ頭噛み砕かれて目玉にドロップキックをかまされるんだからな!?」ダダダダダダダ
黒子「どこの拷問ですの!?
…っああもう!大人しくお縄に付けこの類人猿!!」ヒュン!
業を煮やした白井は、ついに強硬手段に出た。
上条の背中にドロップキックをかまして止めようと空間移動を行い、そして―――
パシッ
黒子「えっ……?」
上条「あっぶねえ!?いきなり何するんだよ!!」
白井の放ったドロップキックは、振り向いた上条の腕によってしっかりとガードされていた。
上条「もうわかったから!それに関しては明日行くから今日は勘弁してくれ!じゃあな!!」ダダダダダダダ…
黒子「あ……」
去り行く上条の背中を、白井は呆然と眺めていた。
この作者の前作ってなんて名前?
黒子「(…今のは)」
ドロップキックを受け止めた。これだけであれば普通に可能だろう。しかし、白井のドロップキックは空間移動を合わせたものであり、受け止めることは相当難しい。
さらに、
黒子「(あの男…全くこっちを見て居なかった…!?)」
上条当麻は、白井黒子が空間移動をする瞬間を『見ていなかった』。
黒子「……何者ですの、あの男…」
>>58
上条「たまんねえな!」
でも最早設定の一部だけ貰ってあとは全く違う話になっていってます…
ガチャッ
黒子「…ただいま戻りました」
初春「ふぁ、ひはいはんほはえひははい(あ、白井さんお帰りなさい)」
黒子「初春、口の中の物を片付けてから喋りなさいな」
初春「ゴクンッ…失礼しました。それにしても、何かあったんですか?突然飛び出したりして」
黒子「ええ。先程の事件について少し…そうですわ。初春、少し調べて欲しいものが……」
―――――――――――――――――
カタカタカタカタカタ…ッターン!
初春「出ました、これですね。でも、こんな事して本当に大丈夫なんでしょうか…」
黒子「これは捜査の一環ですので、全く問題ないですの」
初春「えぇー…って、この人前にセブンスミストで会った御坂さんの知り合いの…あ、確かに頭がウニっぽいですね」
黒子「(…レベル0。やはり無能力者ですわね。しかし、あの不思議な体質に、今回のあの動き…ただの無能力者なんて、絶対に有り得ませんの)」
初春「……あれ?おかしいですよこの人」
黒子「っ!何か見つけましたの!?」
初春「はい。ここなんですけど…」
初春が指し示きたのは、能力の部分。
初春「どんな人でも、それが能力者ならば無能力者でしょうがなんでしょうが何かしらの系統についての表記が有る筈なんです。
AIM拡散力場の種類からある程度の能力の方向性は分かりますからね。
えーっと…例えばこの人。この人もレベル0ですが発火能力とわかっていますし…佐天さんのような場合でも、AIM拡散力場から空力使いと分かっています」
黒子「なるほど…AIM拡散力場から…」
初春「でもこの人のデータを見てください」
黒子「…何も、書いてない?」
初春「はい。これはつまり…AIM拡散力場を発していないということになります」
黒子「…つまり、この殿方は能力者ではない、と?」
初春「いえ…ここに登録されている以上、開発も受けて能力者になっているのは確かです。
だからこそ、おかしいんです」
黒子「(…能力が効かない、異常な動き、極めつけにはAIM拡散力場が存在しない、ですか…)わけがわかりませんわね。
…まあいいでしょう。どうやらこの殿方、明日こちらへ来るそうですし」
黒子「(そして、必ず真相を聞いてやりますの…!!)」
ちょいと休憩。胡瓜かじってくる
胡瓜は本だしで浅漬けにするのが一番やな
~次の日~
上条「(おはようございます。咀嚼と眼球蹴りは回避したものの金玉にネコパンチを食らって無事死亡した上条さんでございます。
さて、今回は風紀委員一七七支部に来ているのですが…)」
黒子「…………」ギロッ
初春「ほぇー…」マジマジ
固法「(…本当にこの人が犯人なの?)」ジー
スキルアウト「チッ…」イライラ
上条「なにこの空気」
黒子「さて、ちゃっちゃと白状してくださいな」
上条「待って。もうこれ完全に上条さんが諸悪の根源って決めつけてますよね?」
固法「まあ、そういう体での取り調べだからね」
上条「え゙っ、ちょ、違うからな!?俺は女の子に手を出そうとしてたこいつらを……と、とにかく正当防衛だっ!!」
固法「…本当なの?」
スキルアウト「あ?んな事してねーよ」
上条「はぁ!?お前マジふざけんなよ!!」ガタッ
スキルアウト「ああん!?やんのかコラ!」ガタッ
初春「ちょっ、ここで喧嘩は…」
ヒュンヒュンヒュンヒュン!
カッ!
カッ!
パシッ!
パシッ!
二人が立とうとした瞬間、突如鉄芯がスキルアウトのスボンを椅子に縫い付けた。
スキルアウト「っ!スボンが椅子に…空間移動かよ!」ギシギシ
もちろん白井はスキルアウトだけでなく上条の方にも鉄芯を空間移動させたのだが……
上条「あのー白井さん?いきなりは危ないと上条さんはあと何度言えばいいんでせうか?」チャリン,チャリン
上条は直前で椅子と体を動かして鉄芯を避け、そのまま出現した鉄芯を右手で掴んでいた。
黒子「(…やはり、避けられましたか)喧嘩をしてる暇なんてございませんの。いいからさっさと説明してくださいな」
上条「へいへい。えーっと、こいつは数日前に……」
初春「…見ました?今の」
固法「…ええ」
二人も上条の異常性に気が付いていた。
空間移動された物体が「いつ、どこに」現れるのかが分からないと、先程のようなマネは絶対に不可能である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
黒子「…なるほど。事情は分かりましたの。しかし、今回の場合ですと、その被害に遭った女性またはその証拠がない限りはそちらの正当防衛は成立しませんわね」
上条「げっ…マジかよ…」
黒子「場所は路地裏でしたわね?それだと監視カメラなどの証拠はまずないでしょう。つまり、残念ながらあなたを傷害罪で逮「こんにちはーー!!」…ハァ…」
危うく上条当麻、前科一犯となりそうなところで、「空気が読めない空力使い」こと佐天涙子が乗り込んできた。
黒子「さーてーんーさーん?ここは遊び場じゃないと何度言えばわかりますの!?」
佐天「あはは…まあまあ、今日はちゃーんと用があって来たんだから!ほら、入ってむーちゃん!」
そう言われて佐天の後ろから出てきたのは、おでこが広めなツインテールの女の子。
佐天「実はむーちゃんがさ、この前助けて貰った人に改めてお礼を言いたいから探して欲しいって言ってて…」
むーちゃん「よ、よろしくお願いしま…ってああっ!?」
上条「え?ってあの時の女の子!!!」
むーちゃん「あ、あの!先日は本当にありがとうございました!よかったら何かお礼を…って、ヒッ!あ、あなたもあの時の…」
スキルアウト「チィッ…!!!」
初春「……なんか急展開すぎてよくわかりませんが、どうやら正当防衛が成立しそうですね」
固法「そうね。それにしても凄い偶然ね」
むーちゃんの証言により、無事上条の正当防衛は認められ、スキルアウトは逮捕となった。
しかし、やや過剰な防衛であったとして上条も固法から注意を受けた。
そして上条は無実を証明してくれたむーちゃんに、逆にお礼としてクレープを奢り、そのまま自宅へ帰った。
その後、同居人にクレープを食べた事がバレて齧られた。
今日はここまでの予定!
アンジャッシュの渡部と佐々木希が熱愛ってのにビックリしたわ
おうちにかえってきました。
少しだけかきます
~常盤台中学学生寮~
黒子「――ただいま戻りました」
御坂「おかえりー。今日もお疲れ様」ペラッ
黒子「だー…疲れましたの…」
ボフッ
御坂「そのままベッドインしたら制服皺になるわよー」
黒子「…お姉様」
御坂「んー?」ペラッ
黒子「…上条当麻さん」
御坂「っ」ピタッ
黒子「…に、ついて少々聞きたい事がございますの」
御坂「な、なんで私にそんな事を…」アセアセ
黒子「私の知り得る方々の中で、あの男性と親交が深い方は、『非常に不満ですが』お姉様しかおりませんの」
御坂「あ、そ…で、何が聞きたいのよ?にしてもアンタからアイツの事を聞くなんて珍しいわね」
黒子「…あの男性の能力について、教えていただけますか?」
御坂「……あー…」
黒子「?お姉様、どうかなさいましたか?」
御坂「能力、ね…うーん…」
黒子「まさか…知らないって事はありませんよね?あれだけ電撃で狙っておいて…」
御坂「ち、違うの!アイツに私の能力が効かないことは確かなの!それなのにレベル0なのも知ってる!けど…
よく考えたら、私アイツのことそれ以外あんまり知らないかも…」ドヨーン
黒子「(うっ…地雷を踏んだっぽいですの……と、とりあえず)能力が効かないというのを具体的に教えていただけますか?」
御坂「えっとね…なんかよくわかんないけど、受けとめらてたわ。手で」
黒子「受けとめた…ふむふむ…。ちなみに、避けられた経験は?」
御坂「避け…?ううん、それは流石に…いや、一度だけあったわね。アイツなんか凄く酔っぱらってて…あの時はもう酔っぱらったお母さんみたいに面倒臭かったわね…」
黒子「(…酔ってた時はまあ別として。お姉様の攻撃は全部防いで対処していた…何故?あの動きを見る限り、回避に対象の速度は関係ない筈)」
黒子「(…………まさか、手を抜いていた…?
学園都市第三位、『超電磁砲』の御坂美琴を相手に…!?)」
黒子「…お姉様」
御坂「な、なによ。突然改まって」
黒子「あの男性…上条当麻には注意してください」
御坂「…え?」
黒子「実は先日、事件の関係であの男性と色々ございまして」
御坂「い、色々?色々って何よ!?」
黒子「…あの、お姉様が思ってるような事は無いので大人しく聞いていただけますか?」
御坂「え、あ、ごめん…」
黒子「コホン…で、その際私も頭に血が上ってまして…つい、あの男性に攻撃をしてしまいましたの」
御坂「攻撃って…」
黒子「しかし、あの男性には効きませんでした」
御坂「あー…それがアイツの能力よ。能力が封じら「全て、避けられてしまいましたの」…え?避けられた?」
黒子「はい。空間移動からのドロップキックも、鉄心の空間移動も、全て」
御坂「…おかしい」
御坂「私が知ってるアイツは、避けるなんて動作は今までしてこなかった。全て受けとめてた筈よ!」
黒子「それはつまり、あの男性が手を抜いていたのでは…」
御坂「それはないわね。アイツはいつも…死と隣り合わせに居るような戦いをしてたわ。常に本気、全力の筈よ」
御坂「(一方通行の時も、ロシアの時も、ハワイの時も…私達と敵対したあの時も)」
御坂「…何か、あったのね。アイツに」
黒子「お姉様!危険ですので今回は…!」
御坂「…そういうわけにもいかないわ。だって…
アイツが動いてるってことは、この世界に大きな危機が迫っているってことなんだから」
今日はおわり
~同時刻、第七学区某所~
上条「はぁ…まったく勘弁して欲しいですよ。危うくアンチスキルのお世話になるところだったじゃねえか」
ガサッ
上条「(……)あー…インデックス達怒ってねえよな…?ちょっと遅くなっちまったしなあ…」
ガサガサッ
バサァッ!!
土御門「カーm「急いでるから後でなー」アッハイ」
土御門「って、そういうわけにもいかないぜよ!カミやんにはしっかりと話してもらわないと!!」スタスタ
上条「話すって何をだよ」スタスタ
土御門「今現在首を突っ込んでる面倒事についてだにゃー」スタスタ
上条「しつけーな。んな事実ねえって言ってんだろ」スタスタ
土御門「ほほう?じゃあこの前のカミやんの強さはどう説明する?」スタスタ
上条「鍛えてるんだよ。スキルアウトの奴らによく絡まれるからな」タッタッタッタッ
土御門「少し鍛えただけの奴にあんな一方的に負けてたまるか」タッタッタッタッ
上条「お前がちょっと運動不足気味なんじゃねえの?」
土御門「ああ言えばこう言う…まあいい。事実はどうであれ…動くぞ。魔術も科学も確実に、お前らに向けて」
上条「大袈裟だな。勘違い一つに」
土御門「なんとでも言え。もう時間もあまり残されていない。俺からカミやんに言える最後の助言だ。大人しく、真相を話してくれ」
上条「………………だから、なんもねえっての」
>>90
×お前らに向けて
◎お前さんに向けて
土御門「…そうか。残念だ」ザッ
上条「なんだ、アパートはこっちだぞ?」
土御門「俺は今からイギリスへ向かう。いいかカミやん。今から俺たちは―――敵同士だ」
上条「――――そうか」
土御門「ま、せいぜい生き残れるよう頑張ってくれ。じゃあな、親友」テクテク
ハァ…
上条「ったく、解ってはいたけど、いつまで経っても慣れないもんだな。知り合いとの敵対ってのは」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
某日、夜
トール「よお。なんだよ話って」
上条「あー…なんつうか、少し面倒なことになった」
トール「あん?」
上条「土御門の奴を誤魔化すのに失敗したというかなんというか…」
トール「……で?結局どうなったんだ?」
上条「イギリス清教VS俺」
トール「本当に何やってんだよ上条ちゃん」
上条「仕方ねーだろ!?そもそも魔術の反応が駄々漏れだった時点で無理ゲーだ!!」
トール「まあいいや。詳しい事はまだバレてないんだな?」
上条「ああ。お前の事がバレたらそれこそ面倒だしな」
トール「…幸い『奴ら』にもまだ感付かれちゃいない。
上条ちゃん、少々厳しいかもしれないが………」
上条「…しょうがねえな。今回は俺だけで何とかするよ。生憎、『大きな物』と闘うのには慣れっこなんでね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガチャ
上条「すまん、今戻ったぞー…って、あれ?」
辺りを見渡すが、インデックスが居ない。
上条「インデックス?トイレか?」
そう思い、トイレのドアをノックしようとすると
オティヌス「む、やっと帰ったか人間」ポテン
オティヌスが突然頭に飛び乗ってきた。
上条「ただいま、オティヌス。インデックスを知らないか?」
オティヌス「ああ、禁書目録なら赤髪の神父に任務を伝えられてイギリスへ向かったぞ」
上条「…そうか」
インデックスを避難させたのか。こちらとしてもそちらの方が有り難い。
上条「(感謝しとくぜ、ステイル)」ニヤリ
オティヌス「……一つ忠告しておくぞ、人間」
上条「?」
オティヌス「お前が『誰』と『何』をしているかはわからんが…少なくとも『その表情』をした者は、私の知る限りでは誰一人として碌な死に方をしなかった。
…気をつけろよ」
上条「……ああ、肝に銘じておくよ」
このSSまとめへのコメント
期待
早く早く更新して!
待ってる
期待
期待している
絶望的だと、思っているそこの君大丈夫!
確かこれには、続きがあったはずだ。
確かトールと上条ちゃんが、同じ時期に記憶喪失になる設定で…