ケンシロウ「悪かった———、兄さん」 (69)
199X年、世界は核の炎に包まれた!
海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。
妹「いや———っ!!」
悪漢「ぐえっへへへ… まてえ、こっちゃこう!!」
兄「やめろ! 妹から離れろ!!」
悪漢「うっせえだ!!」バコッ!
兄「うぐっ!?」
しかし人類は死滅していなかった!
核戦争により荒廃した世界で、人々は一部の無頼と化した暴力に脅えながら暮らしていた——
妹「助けて、助けて兄さぁーん!」
悪漢「ぐぇへ 誰も助けてなんかくれるもんか!」
男「大丈夫か!? 兄!」
兄「く…くそお い…妹を!!」
兄「お…おえっ! 追うんだぁー!!」
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ド…
悪漢「ん!?」
ドド…
妹「ああっ、そこのお方… たす…」
ドドド…
妹「………助けっ、助けて!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ジャギ「………」
妹「……はっ!!」
妹(ま、間違えたわ!私は確かに間違えてしまった!助けを…、頼む人をッ!)
咄嗟に助けを求めた相手は頼れるような存在ではあったがしかし助けを求める事が出来る様な存在ではなかった。
筋骨隆々な身体つき、革ジャン一枚しか着込んでおらずその身体の引き締まりを際立たせる。
肩には何故か棘の付いたパッド、髪型をモヒカンにする若者がいる時代だから珍しくは無いが彼が付けると全身が凶器で出来ているように見える。
そして頭にかぶっている漆黒のヘルメット。金色の装飾が所々施されており悪魔的な印象を持つ。
彼はヘルメットと同じく漆黒のバイクに跨っており、彼の逞しい身体つきと巨大なバイクが相まってバイクが洗練された名馬のようだ。
悪漢「な…なんだてめえは!!」
ジャギ「………」
悪漢「な…なんか言ってみたらど
ジャギ「おい お前」
「俺 の 名 を 言 っ て み ろ」
悪漢「な!?なんだあ!!」
悪漢「てめえなんぞ知るか バカか〜っ!!」
ジャギ「そうか」バコッ!!
男はそう言うと自身の倍以上の巨体を誇る悪漢の眼前まで跳躍し悪漢の顎へとアッパーカットの要領で膝蹴りを放つ。
悪漢「あぐ!!」
妹「み、見えなかった… あの人が跳ぶのを私は見えなかった!!」
続いて男は悪漢の顔の側面へと両手で突きを入れる。
悪漢「ゲッ!!」ドスン
それだけで悪漢の巨体は崩れるように地面へと膝をついた。
悪漢「な…なんだ体が… 体が動かねぇ!!」
ジャギ「お前 俺の胸の傷を見ても誰だか分からねぇのか?」スチャ・・・
妹「あれは…shotgun!! あんな高価な物を…」
悪漢「そ…そんなこと 急に言われたって!!」ガクガク
悪漢「そ…それに銃なんかとりだしたって タマがなきゃ撃てねえぞ!!」ブルブル
ジャギ「そうか、お前 死にたいのか…」スッ・・・
男は革ジャンの胸のポケットから一発の銃弾を取り出した。
ジャギ「これは何だ…?」ガシャ ガチャッ
ジャギ「あん?」ガシャア
悪漢「あひっ!!」ガクガクガクガクブルブルブル
銃弾がショットガンに込められる。金属同士が擦れ合う音は悪漢には死の宣告にも聞こえた。
ショットガンが悪漢のこめかみへと向けられる。男はヘルメットの奥から悪漢を見下ろす。
ジャギ「もう一度だけチャンスをやろう」ゴリッ
ジャギ「俺の名を言ってみろ!!」ゴリリッ
悪漢「ああ!!! し…知ってる知ってるとも!!」
ジャギ「ほ〜 それでは俺の名を言ってみろ」
悪漢「う…うわっ そ…そんな!! こ…殺さないでくれ!!」
悪漢の言葉に男は一瞬沈黙する。だが次にはショットガンを悪漢のこめかみへと押し付けていた。
ジャギ「俺は嘘が大嫌ぇなんだ!!」ググ・・・
悪漢「わああああああ!!!」
カチャッ
ジャギ「不発だ、運が良かったな」
妹(いや・・・、違う!私はこの目で見ていたッ!!)
"彼は銃弾を込めてはいなかった!!"
妹(元から彼にはあの大男を[ピーーー]つもりなんてなかったんだわ・・・!! 見た目に反してなんて情熱的な人なの・・・!!)キュゥゥゥゥン
ジャギ「ん? おい」ゴン
悪漢「…」グラァ・・・ バタンッ!
ジャギ「肝の小せぇ野郎だ・・・ 気ぜt——ショック死しやがった・・・」オイオイ
妹「ああ!!」
男は悪漢を気絶(本人はショック死と言っている)させると妹の手を掴みバイクへと歩き出す。
突然手を取られた事により、妹は驚きの声を上げるもすぐに顔が朱色に染まり男に付いて行く。
だがその二人に後ろから声がかかる。
男「あ!!」ダダーッ
兄「あ・・・あんた 妹を助けてくれたのか。ありがとう!!」
額から血を流している男と数名の友人らしき男が走ってくる。
嬉しそうに手を振りながら妹へと兄らしき男が抱きつこうとした瞬間。
兄「へぐ!!」グシャア
妹を助けたはずの男が妹の兄をショットガンで殴り飛ばす。
妹「兄さん!!」
男「あ!?」
ジャギ「何を勘違いしている!」
ジャギ「この女は俺が貰った!!」
妹「えっ…」ポッ・・・
男「な、何を血迷ったことを! きさまあ、よくも兄を〜!!」
妹を抱きしめるように右腕で引き寄せたヘルメットの男を、兄の友人達は妹から引き離そうと手に持っていた武器で殴り掛かろうとする。
だがその内の一人が男の胸に見える"七つの傷"に気が付いて声を上げる。
男「はっ!! 胸に七つの傷!!」ドーン!
男「噂ではた・・・たしか北斗神拳とかいう拳法をつかう!!」ドドーン!
男「ジャッカルや牙一族を滅ぼしたという!!」ドドドーン!
ジャギ「フフフッ・・・お前等———」
俺 の 名 を 言 っ て み ろ !!
むしゃってやった、ジャギさまぱね。
原作「凶悪なるまなざし!!」の巻から改変してくつもり。短くてすまるふぉいふぉいふぉーい。
このジャギ様なら北斗羅漢撃の本来の威力を引き出せそうだwwww
つーかアンナ生きてそうだな
乙
メル欄にsagaで殺すなどの規制が外れる
しってて利用してるならすまん
>>25
どうしようか迷ってんでえええ
俺は極悪の華設定のジャギ様も好きだし原作基準のニヒルでダークなジャギ様も好きなんだ
でもお前はもっと好きだ・・・//////////
>>27
お前それガチで言ってんのかマジでありがとうおりごとう
その場には男が二人と女が一人いた。
女は一人の男の足元にゴミの様に倒れている、2人の男は対峙する様に立っている。
闇夜の沈黙が場を支配する中、傍らの男が口を開いた。
「オマエ、ナニサマ?誰に牙剥いてっか分かって口開いてンだろうなァ、オイ」
白熱し白濁し白狂した男はそう言った。華奢な少女の様な身体をした少年はここで一番強い。
それは自分も分かっていたし今更確認する事でもなかった。
例えこの白い悪魔が"学園都市最強の超能力者"であろうとも自分には何ら関係ない。
何故なら自分は学園都市の人間では無く、外の世界からやってきた人間だからだ。
だから例えテメエがどこの誰であろうともこの俺には関係のねえ事なんだよ。
「……、へェ。オマエ、面白ェな———」
こいつのような馬鹿がいるから俺は『無敵』を目指すンだ。
どこまでも白い少年、一方通行の赤い双眸が怪しく光る。
『最強』と『無敵』は違う。『無敵』と言うのは絶対に勝てない、勝負は始まる前から決しているという存在。
それに対して『最強』はなんとかまだ勝てんじゃね?と言うレベルだ。
——駄目。そんなンじゃ全然足ンねェ。『学園都市"最強"』止まりじゃ全くつまンねェ。
目指すのはその先、もはや人間の域を脱した存在だ。
少年はその事には気づかない。
「な、にを、———」
一方通行の足元に転がっていた少女、御坂妹は声をしぼりそう言った。
目の前の信じられない光景に一瞬、言葉が出なかった。
どうして、なぜ、そう言った疑問が頭に充満する。
自分は幾らでも変えの造れる模造品
単価にして18万円の体
ボタン一つで生まれる命
作り物の体
借り物の心
そんなモノの為に『実験』を中止させるような貴方の行為は——
「な、にを、———」
一方通行の足元に転がっていた少女、御坂妹は声をしぼりそう言った。
目の前の信じられない光景に一瞬、言葉が出なかった。
どうして、なぜ、そう言った疑問が頭に充満する。
自分は幾らでも変えの造れる模造品
単価にして18万円の体
ボタン一つで生まれる命
作り物の体
借り物の心
そんなモノの為に『実験』を中止させるような貴方の行為は——
「くだらねえ」
今まで一言も発さなかった男の声が御坂妹の自虐にも似た呟きを遮った。
たったその一言だけで御坂妹は言葉が出なくなった。
何とか振り絞りだしたのは「な、に?」と途切れ途切れの2語だけだった。
「くだらねえな、お前等の思考も理想も何もかも。
テメエが愛玩用の人形だあ?だからどうした。俺はそんな人形の事が気に入っちまったんだ」
おい、誤爆してるぞ!>>1!
一歩通行と対峙する様に立つ男は御坂妹との出会いを思い出す。
いつもの様に御坂美琴——、御坂妹の素体となった少女に絡まれている時に突如現れた御坂美琴に瓜二つな容姿の少女。
最初は彼女を御坂美琴の妹だと思った。だから名前の呼び方も御坂妹だ。
だが彼女の事を知る内、御坂妹はただの妹ではない事が分かった。
全て分かるまでに男は幾つか失ってしまった、そしてそれは御坂美琴も同じだった。
『どうして、・・・』
『・・・・・・、』
『・・・・・・、助けて』
『助けてよ……』
『何故諦める必要がある』
『お前の甘さも優しさも俺は知っている』
『だがお前には決定的に足りねえモンがある』
『執着だ』
『どんなに足掻こうとも、どんなにもがこうとも届かないモンはある』
『だが、それでは生き抜く事はできん!!』
『お前ほどの女だって迷う事がある! しかし必ず奪い返せ』
『俺様が貴様等に力を貸してやろう』
『今は悪魔が微笑む時代ではない!』
『テメエのような女が、あの人形みてえな女が笑顔で笑ってられるそんな気色の悪ィ時代なんだ』
『・・・教えろ』
『教えやがれ、御坂。テメエがぶっ飛ばしたいアイツはどこでお遊びを始めようとしてやがんだ』
御坂妹は紛れもない人間だ。それも普通の人よりも遥かに人間に近い人間。
彼女は俺の顔を見ても怯えなかった。今は自分に付き纏ってくる御坂美琴ですら最初は怯えたと言うのに。
『可笑しな顔ですね、とミサカは気になりペタペタと触ってみます』
『・・・なぜ怯えない?この顔が怖くないのか〜?』
『いえ、全く。とミサカはこの頭部に一体どれ程の技術が積み込まれているのか興味が湧きま——』
『おい いい加減手ェ放しやがれこら』
それだけで自分は彼女の事を好いた。好きになったとかではなく単純に好いたのだった。
そんな自分のお気に入りの人形が目の前の人生を舐め腐りやがったガキに壊されそうになっている。
気に入らねえ、気に入らねえからブッ殺す。相手が学園都市"最強"であろうとも関係無い。
何故ならば俺は
「おい 御坂妹」
「あ・・・、え・・?」
「俺の名を言ってみろ」
男は被っていたヘルメットをゆっくりと外す。人前ではめったに外す事の無いヘルメットを。
ヘルメットの下からはおぞましい醜悪な顔が現れた。
一方通行はその顔を見て少し眉を潜めたが、御坂妹はその顔をジッと見つめていた。
「ぇ… な、ぜでしょうとミサカは」
「もう一度だけチャンスをやろう」
ヘルメットを投げ捨てて男は一方通行と御坂妹の元へと歩き出す。
首を左右に振り骨を鳴らし、身体から光る蒸気のような『気』を纏いながら。
明らかに常人ではない男の姿に一方通行はたじろぐが直ぐに顔に引裂けるような笑みを浮かべて男が自分の距離に入るのを待つ。
「ジャ、ギ・・・ ジャギ・・・」
「なぁにぃ? 聞こえんなあ」
「——、北斗神拳伝承者 ジャギ様であるとミサカは覚え込まされたその名を口にします」
「ハッ、なンですかァその北斗神拳とやらは。俺を少しは楽しませてくれンだろうなァ」
「ヒャッハァーッ!! 良いだろう、これから貴様に」
「生き地獄を味あわせてやる!」
学園都市"最強"の男と、北斗神拳"最凶"の男の戦いの火蓋が
今、切って落とされる——ッ!!
なんて嘘でえええすのおおおおとおおおおお
ごめんねちょっと今日禁書の映画のチケット取ってたのに見に行くの忘れちゃったからむしゃくしゃしてやりましたヴァルデモ良かった
ごめんね>>36誤爆じゃないんだ自爆したから腹いせなんだどーん
んじゃ、短いけど本編投稿しまァーす
あ、やっぱ
「生き地獄を味あわせてやる!」
を
「一万人分の生き地獄を味あわせてやる!」
にしときゃ良かった後悔二重の後悔
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男「おい、兄! 早く準備をしろ!」
男「あのケンシロウとか言う男を、あの極悪の悪漢に妹を連れ去られたままでいいのか!?」
兄「…いや、大丈夫だ」サスサス
男「大丈夫なわけがあるか! 現にお前はあいつに顔を・・・!」バッ!!
兄の友人がショットガンで殴られた頬をさすっている兄の手を除ける。
あんな硬い物で殴られたのだ、どんなに酷い怪我になっているか。
確認しようと目を向けた瞬間、友人は言葉を失った。
そこには怪我など存在しなく、切り傷の一つすらついていなかった。
兄「俺は殴られた時、少しの痛みも感じなかった」
兄「あまりの痛さに神経がどうかしちまったのかとも思ったが…」
兄「奥歯の一本欠けるどころか、頬に傷も付いちゃいねえ」
兄「あのお方、ケンシロウさんは優しいお方だよ」
兄はケンシロウと妹が去って行った方向を見つめる。
その視線は悲しげであったが、どこか満足げでもあった。
男「しかし・・・ あの男はお前の妹を連れ去ったんだぞ!?」
男「最初からあいつ目当てだったに違いない!この村で一番の美人とされるあいつの身体が!」
兄「…最初からこうしていれば良かったんだ」
男「・・・え?」
兄「妹は美しい 兄の俺が言うのもなんだがあいつは俺が見た女の中で一番綺麗だ」
兄「でも今はこんな時代だ、村一番の美人という肩書だけであいつは野盗に狙われたりもする」
兄「今回だってそうだった、そしてとうとう連れ去られそうになった」
兄「でも、ケンシロウさんが助けてくれた」
兄「ケンシロウさんは優しい。それ故に自分を悪党にしてまで妹を連れだしたんだ」
兄「こんな所に居ちゃ、妹の幸せは無いからな」
兄「・・・俺は、あの人になら妹を任せてもいいと そう思えたんだよ」ニコッ
男「兄・・・」グスッ
友人は兄の辛そうな顔を見ていられなかった。
最愛の妹を守る事すらできない己の無力さを嘆き、妹の幸せを願う故に彼女を送り出した男の表情を。
今夜は夜が明けるまで飲み明かそう、妹の思い出をツマミにして。
俺も話したい事が沢山ある。初恋の人が、遠くに行ってしまった話しとかを。
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レイ「やはり行くのか・・・」
ケンシロウ「ああ・・・」
"オアシス"と呼ばれた町、その町の外れで二人の男が話していた。
二人は両者とも屈強な身体つきをした男で、片方の男は女の様に整った顔をした水鳥のような男。もう一人は精悍な顔つきをした熱情の男。
彼等は共に戦い、時には敵として拳を交え、最後には固い絆で結ばれた男であった。
ケンシロウ「レイ・・・ 一つだけ頼みがある」
レイと呼ばれた男は小さく笑う。
彼はこのケンシロウと言う男に妹を救われ、そして二度と見える筈の無かった妹の光を取り戻して貰った。
そんな男の頼みだ、断る理由が無い。
レイ「たとえ命をくれと言っても俺は拒まん」
レイ「言ってくれ。 友の言葉として聞こう」
ケンシロウ「………」
ケンシロウ「バットとリン あの二人を頼む」
バット「そりゃないぜケンシロうがもふっ!?」ジタバタ
リン「しっー!出ちゃダメ!」
ケンシロウが言った二人の子供達は影からこっそりとケンシロウ達の話を聞いていた。
勿論、そこにいる事はケンシロウとレイにはバレているのだが。
レイ「連れていかんのか・・・?」
ケンシロウ「ああ・・・」
ケンシロウ「俺は会いに行かねばならない、あの男達に」
ケンシロウ「3人の兄に・・・」
レイ「何!? 一子相伝の北斗神拳に身内が!?」
ケンシロウ「北斗神拳の奥義が伝えられるのはただ一人!」
ケンシロウ「そのため兄弟の間に血で血を洗う多くの悲劇が起きてしまった・・・」
レイ「……」
ケンシロウ「俺は償いに行かなければならない。今までの甘かった自分の過去を」
ケンシロウ「そして、あの人に負わせてしまった罪も・・・」ザッ・・・
レイ「……死ぬなよ、ケンシロウ」
ケンシロウは歩いて行く。荒野と化した大地を。
レイは今まで見た事の無い表情を見せたケンシロウに掛ける言葉が見当たらず、ただその背中を見送る事しか出来なかった。
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妹「ね、ねえケンシロウ様・・・これからどこへ向かうのですか…?」
妹「私、新婚旅行はあのサザンクロスと決めていましたの・・・」モジモジ
ジャギ「………」
荒野を駆ける一台のバイク。そこには2人の男女の姿があった。
バイクを運転するのはケンシロウ、ではなく漆黒のヘルメットを被った男『ジャギ』。
彼がその名を偽る理由を語るのはまだ先で良いだろう。
そしてジャギの後ろに座り、抱きつくようにジャギの腰へと手を回している女、年端18も行かぬその少女は恍惚とした表情で頬をジャギの背中へと擦り付けていた。
妹「随分と強引でしたけれども、私はそういうの嫌いじゃありませんでしてよ」モジモジ
妹「野盗から救っていただいた時、ピーンと来ましたの。ああ、この方が、ケンシロウ様こそが私の運命の方だと」
ジャギ「………」ハァ・・・
ジャギは思わずため息を付いた。どうして俺はこんな面倒臭い女を助けてしまったんだろう。
正直、この女を助けたのは気紛れであった。
この時代、女が野盗に襲われる事は珍しくない。女が力で手に入る時代になったからだ。
それを全て助けていてはキリが無い。それに一々面倒な事になる。
だからジャギは極力女は助けないようにしていた。無論、他の誰かが危ない所まで助けなければジャギが助けていたが。
だが今回は別だ。あの村にこの女を置き去りにしてはまた同じことが起こる。それでは助けた意味が無い。
そう思い多少強引に女を連れだしたは良いものの、途中で安全な町へ降ろそうとしたらこの女が予想外の行動に出たのだ。
妹『私もケンシロウ様と共に旅に出ます!!!』
ジャギ『は、ハァ!?』
流石のジャギもこれには仰天した。
ジャギの背中から離れようとしない女は、既に話を付けていた町の長達の説得を全く耳にせず、すごく強引にジャギと共に再び旅に出たのだ。
考えてもいなかった事態と女の性格にジャギは数週間何も食べずに修行をしていた頃の疲れを味わった。
妹「ケンシロウ様?聞いていますか?」
ジャギ「……ああ」
次の目的地に着くまで後丸一日はかかる。
その間までにこの女をどうにかしなくては。
そう考えるジャギであった。
妹「私の名前、妹じゃ不便じゃありません?アンナとかどうでし」
ジャギ「ブッ殺すぞ」
うひょおおおお今日の投下はこれで終了でぷううううう
明日は投下できるかわかんね、ベイベー。誰か適当に書いててくれてもいいよ!!!
それより俺はジャギ様も好きだけどシャッハさんも好きなんだよね。誰かシャッハさんのss書いてくんないかな。
シャッハ「言ってなかったか・・・?、俺の魔法名は」
シャッハ「Voluntas999(絶対に妥協しない者の意志)」
シャッハ「俺に妥協は、有り得ん」
一方通行「く、は、面白ェ。何なンだよテメェは!」
とか!!!
あ、サイボーグ忍者も好き!!!
誰か書いて!!!なんでこんなにシャッハさんとサイボーグ忍者のssは少ないの!!?
てかライジングでサイボーグ忍者さん動かせたから満足!!!
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