妹「お兄ちゃん、一緒にいたの、誰?」(969)

兄「…誰って?」

妹「もう、しらばっくれないで!髪の長い、セーラー服の…」

兄「…え?」

妹「え?」

兄「…もう一回、特徴を言ってみてくれ」

妹「髪の毛の長い…」

兄「それは黒髪?」

妹「う、うん」

兄「よし、続けて」

妹「セーラー服を…はっ!?」

兄「ああ…うちはブレザーだ」

妹「つ、つまり…」

兄「そう、つまり」

妹「他校だね!?」

兄「あー、やっぱりそういう風に繋がるよね」

妹「くぅっ、他校にまでは手が行かなかった…っ」

兄「あのー」

妹「これからはもっと監視を強化しなくちゃっ」

兄「えーっと…」

妹「とにかく!あの人には近づいちゃダメだから!」ダダダダッ

兄「だそうですよ、お母様」

母「あらあらうふふ♪」

母「男ちゃんと同じくらいの年に見られるなんて、私もまだまだイケるのねー♪」

男「何故セーラー服を?」

母「つい、出来心で♪」

男「ただでさえ補導されるのに、紛らわしい事しない」

妹「うーむ…お兄ちゃんを監視するのが手っ取り早いか、それとも他校に乗り込むのが早いか…」

妹「監視するとなると、私の行動が制限されるのがたまに傷…しかも、授業や部活中は無防備…!」

妹「しかし、他校に乗り込んで無駄に目立つのも避けたい…」

妹「八方塞がりってヤツかっ…!」

妹「いや、まだいくつか方法が…っ」

妹「お兄ちゃんを監禁…いや、これはお母さんがいるから難しい、か…」

妹「…そうか、お兄ちゃんを私に惚れさせれば…!」

妹「他の女に目が行かなくなればいい。しかも一線も越えられて一石二鳥!」

妹「…はて、どうやったら惚れさせられるんだろ?」

【手料理でメロメロ(はぁと)作戦】

妹「お母さん、私にも一品作らせてっ!」

母「あらあら?じゃあ、サラダをお願いしようかしら」

妹「まかせてっ!」

母「レタスは手でちぎってね。ポテトサラダを作ったのが冷蔵庫にあるから、盛り付けてプチトマトを飾ってちょうだい」

妹「はーい」

母「今日は妹ちゃんの好きなロールキャベツよー♪」

妹「やったぁっ♪」

妹「どうよ、お兄ちゃんっ!」

兄「えっ?」

妹「サラダ!私が盛り付けたんだから!」

兄「あー、手伝ったのな。偉い偉い」

妹「えへー♪」

妹「あんな女には負けないんだから!」

兄「…?」モグモグ

妹「私の方が、家庭的なんだからね!絶対っ!」

兄「あー…じゃあ、このロールキャベツくらいは作れないとなー」

母「あらら?ロールキャベツ『ぐらい』?」

兄「…大変美味しゅうございます、お母様」

兄「ごちそうさまでした」

妹「美味しかったー♪」

兄(しかし、ライバル心を煽れば、多少なりとも家庭的になるだろうか)

兄「やっぱり、付き合うなら家事ができる子がいいよなぁ。母さんレベルまでとは行かなくともさ」

母「あらあらうふふ♪」

妹「むむっ…」

兄「ん?」

妹「できるよ!私にだって!」

兄「ほほー?」

妹「お母さん、明日のお弁当、自分で作るから!おやすみっ!」

母「あらあら…」

【翌朝】

妹「ふぁ…おはよぉ…」

母「あらあら、早く顔、洗ってらっしゃいね」

妹「はぁい…」

母「お弁当、ここに置くわね。ちゃんと遅れない様に行くのよ?」

妹「ありがとー…」

妹「…モグモグ」

妹「行ってきまーす」

妹「…はっ!?」

妹友「あはは、それで、お弁当作れなかったんだ?」

妹「むぅ…明日こそはっ!」

妹友「でも、妹ちゃんのお母さん、凄いよねぇ」

妹「んー?」

妹友「ほら、若くて可愛いし、料理も上手だし、お部屋もぴかぴかじゃない」

妹「そりゃあ、私のお母さんだもん♪」フンス

妹友(なのに妹ちゃんは…)

妹「おー、妹友ちゃんのお弁当も、美味しそうー♪」

妹友「あはは、おかず交換、する?」

妹「え、いいの?」

妹友「うん。参考にしたいし」

妹「参考、って…」

妹友「ん?お弁当、自分で作ってるよ?」

友「兄ー、飯食うぞー」

兄「うるせぇ、お前待ちだ」

女「そうだよー、私たちはお弁当組なんだし」

友「わりぃわりぃ。兄、ほい、プリン」

兄「おう、じゃあ何か適当に持ってけ」

女「おかず、分けてあげるんだ?」

兄「あぁ。ギブアンドテイクだろ?」

友「夜のオカズも分けて欲しいもんだがな」

女「サイテー」

友「兄のとこの卵焼きって、日によって甘いのとしょっぱいのとあるよな」

兄「あぁ、甘いのは母さんが作ってんだ」

女「へー、じゃあしょっぱいのは?」

兄「自作」

女「え、男くん、自分でお弁当作ってるの!?」

兄「朝練あるときだけな。流石にそこまで早起きさせれないし」

友「今日は甘いな。うむ、美味しい」

兄「ちょ、食い過ぎだろ!」

妹「ぅー…裏切られた気分だよ…」

妹友「そんな、大げさな…」

妹「だって、ちょっと前まで妹友ちゃんもお母さん作だったじゃない」

妹友「う、うん。でも…お料理くらい、出来るようになりたくて…」テレ

妹「ぅー…」

兄「さって、帰るかー」

友「俺は部活あるから、またなー」

女「じゃあ兄くん、帰ろっか?」

兄「おう。ちょっと本屋に寄りたいんだけど、いい?」

女「大丈夫だよー」

女「本屋さんで何買うの?参考書?」

兄「まさか。料理本だよ」

女「…そっちの方がまさかだよ」

兄「流石にレパートリー少ないと飽きるからなぁ。簡単なやつを覚えようかと」

女「へぇー。兄くんの彼女になる人は、料理が相当上手じゃないとダメだねぇ」

妹友「あ、妹ちゃん、ちょっと本屋さんに行きたいんだけど、いいかな?」

妹「ん?別にいいけど、何買うの?」

妹友「えへへ、お菓子の本。お料理だけじゃなくて、お菓子も作りたいから」

妹「あぁ、妹友ちゃんが眩しいよっ…」

兄「とりあえず、簡単な料理の本でも…」

妹友「お菓子、お菓子…」

女「んー…私は…あ、このお弁当の写真、可愛い!」

妹「サバイバル料理かー」

兄「ん?」

妹友「え?」

女「あれ?」

妹「あーっ!」

妹「こ、この雌狐っ!」

女「おー、妹ちゃん…と…?」

妹友「あ、はじめまして。妹友です」

兄「いつも妹と仲良くしてくれてありがとな」

妹友「は、はいっ…///」

妹「また性懲りもなくお兄ちゃんとっ!」

女「へへー、うらやましかったら後2年早く産まれておいでっ」

兄「妹友ちゃんも、本?」

妹友「は、はいっ。お菓子とか、作れたらなーって…///」

兄「お菓子かぁ。そっちはやったことないなぁ」

妹友「そ、その…良ければ…」

兄「うん?」

女「発展途上が何を言うかっ!」

妹「そんな無駄に大きかったら邪魔に決まってるでしょっ!」

兄「さて、んじゃ帰りますか」

妹友「え、えっと…今度、その…」

兄「ん?」

妹友「味見、してもらえませんか…お菓子…///」

兄「あぁ…是非」

女「悔しかったら成長してみな♪」

妹「痴女にいばられても悔しくなんかないっ」

妹「むーっ、油断も隙もあったもんじゃないっ」

兄「ほれほれ、遅くなったら母さんが怒るぞ。走れ、走れ」

妹「え?わわっ、門限まであと10分!?」

兄「俺は平気だけどなー」

妹「薄情者っ!」

兄「ほれほれ、走った走った!」

妹「ふぇーん!」

妹「はぁ、はぁ、間に合った…」

兄「ほい、お疲れさん」

妹「ただいまぁー…」

兄「ただいまー」

兄「そういえばさ」

妹「ぜぇ、ぜぇ…」

兄「お前、弁当作ったの?」

妹「え?」

兄「今日、母さんが作ってたから」

妹「え、えーっと…」

妹「おかーさーんっ、今日のおやつ何ーっ!」

母「あらあら、おかえりなさい」

妹「ただいまっ」

兄「ただいまー」

母「妹ちゃん、悪いんだけど、お洗濯取り込んでくれるかしら?ちょっと離れられなくて」

妹「えー?」

兄「俺、やろうか?」

母「妹ちゃん、お兄ちゃんに下着見られちゃうわよ?」

妹「と、取り込んでくるっ!」

妹「もぉ、お兄ちゃんにぱんつなんて見られたら…」

妹「見られたら…」

妹「…あれ、別にイヤじゃない」

妹「むしろ見てっ!」

妹「下着姿の私を見てっ♪」

母「妹ちゃーん、おやつはドーナツよー」

妹「音速で行くっ!!」

妹「んぁ!お兄ちゃん、私のエンゼルクリーム取った!」

兄「んー?なんだ、こっちがよかったのか」

妹「今日は生クリームの気分だったのにぃ…」

兄「んじゃ、食べ掛けだけど…」

妹「もういい…こっちのにする」

兄「ゴメンな」



妹「何と言う事…生クリームに負けて間接キスを逃すとは…っ!」

妹「さて…12時も回り、そろそろ眠気もピークです」

妹「お兄ちゃんは明日も朝練…つまり」

妹「もう寝ている可能性が高い!」

妹「くふふ、お邪魔しまーす♪」

ガチャ…

兄「お?」

妹「え?」

兄「なるほど、夜這い、と」

妹「はい…」

兄「まず、肉親にかけるものじゃない。次いで3年早いわ」

妹「18になったらしてもいいっ!?」

兄「だが断る」

妹(´・ω・`)

兄「ふぁ…」

母「あら、おはよ、兄ちゃん」

兄「ん…おはよ」

母「今日はゆっくりね?」

兄「一応朝練あるけどね、弁当、詰めるだけだから」

母「あぁ、昨日の夜の内に作って置いたの?」

兄「うん。じゃあ行ってくる」

妹「おはよー」

母「おはよう、妹ちゃん」

妹「今日のおべんとのおかずはー?」

母「お兄ちゃんが作ってくれたのが色々あるわよー」

妹「お兄ちゃんが!?」

妹「にへへ…くふふぅ…♪」

妹友「い、妹ちゃん…?」

妹「あ、妹友ちゃん♪」

妹友「何だか、すごく…ご機嫌だね?」

妹「うん♪今日のお弁当、お兄ちゃん作なんだぁ♪」

妹友「え…?」

妹「くふふふ…うふふ♪」

妹「ごはん、ごっはんっ♪」

妹友「あ、あの、妹ちゃん…?」

妹「んっ♪」

妹友「えっと、その…」

妹「あぁぁ、お兄ちゃんの作ったおかず、どんなだろー…っ♪」

妹友(言えない…おかず交換しよう、なんて言えない…っ!)

妹「はぁぁあっ♪揚げ物とか無いけどっ、輝いて見えるよぉっ♪」

妹友「…いいなぁ…」

妹「美味しいよぉ…美味しいよぉ…♪」

妹友「……モグモグ」

妹「はぁうっ!あ…ぁ…」

妹友(…落ちた!おかずが落ちた!…けど、けど…っ!)

妹「あぁぁぁぁぁ…」

妹友「い、妹ちゃん…?」

妹「お兄ちゃぁぁぁん!」

妹友「え、ちょっと、泣かないで!」

妹「食べるから許してぇぇぇ!」

妹友「だ、だめっ!人として!せめて洗って!砂を払ってぇっ!」

妹「ぐすっ…ぐすっ…」

妹友「ぁー…」

妹「えぐっ、ひぐぅー…」

妹友(まさか放課後まで引っ張るとは…)

女「あ、また会ったね」

兄「やぁ、こんにちは」

妹友「あ、兄さんっ!」

妹「ぐすっ、ぐすっ…」

兄「…どうしたの?」

妹友「えっと、かくかくしかじか…」

女「へっへー、私だって兄くんのおかず貰ったもんねー♪」

妹「な、なんですとーっ!」

兄「あ、泣き止んだ」

食い物の話ばっかじゃん

書いてるの女だろ

兄「何だかんだで女と妹って仲いいんだなぁ…」

妹友「よかった…」

兄「ごめんね、大変だったでしょ」

妹友「い、いえっ…そんな…」


女「口の中にはまだ味がー♪」

妹「くぅぅ…私の方は、おかずの一つ二つじゃなくって全部お兄ちゃん作なんだからっ!」

>>66
残念、書いてるのは擬音でした




妹友「え、えっと…兄さん」

兄「ん?」

妹友「その…これ、クッキーなんですけど…」

兄「え…」

妹友「よければ…その、どうぞっ」

兄「ありがとう、味わって食べるよ」

妹友「…はいっ♪」

兄「でも、貰ってばかりじゃ何だなぁ…」

妹友「あ…じゃ、じゃあ!」

兄「ん?」

妹友「その…わ、私にも…おべんと…」

兄「………」

妹友「あ…その、すみません…聞かなかった事に…」

兄「いや、そんなのでいいなら」

妹友「ほんとですかっ!」

兄「あ、うん。別に、そこまで手間じゃないし…」

兄「じゃあ、妹に持たせるからさ」

妹友「は、はいっ!楽しみにしてますっ!」

兄「あはは、そんなに大した物じゃないからね」

妹「ぐぬぅ、あーん、ですとぉっ!?」

女「くぅっ、フル手作り弁当…っ!」

兄「おーい、帰るぞー」

兄「さて、と…」

ぱら…ぱら…

母「あら、明日もお弁当、作るの?」

兄「うん、ちょっと約束してね」

母「そう。お弁当箱、そこの棚にあるから洗っておきなさいね」

兄「ありがとう。母さんも早目に休んでな」

兄「妹ー!」

妹「ふぇ…お兄ちゃん?」

兄「起きろー」

妹「夢のお兄ちゃんにちゅー…」

兄「はいはい枕枕」ムギュ

妹「ふぎゅ」

妹「んー…どうしてお兄ちゃんが…はっ、とうとう私と一線を!?」

兄「ちげーよ。これ、お前の弁当と、妹友ちゃんの。ちゃんと渡してくれよ?」

妹「へ?妹友ちゃんの?」

兄「お前、昨日散々迷惑かけたろ。そのお詫びだ」

妹「むむぅ…分かった、渡しておくよ」

妹「妹友ちゃーん」

妹友「あ、妹ちゃん、おはよ」

妹「おはよっ。はい、コレ」

妹友「え?」

妹「お兄ちゃんから、お弁当だって」

妹友「え…あ、ありがとう…」

妹友(…どうしよう…まさか今日だって思わずに、普通にお弁当持ってきちゃった…)

妹友(とりあえず、お昼は兄さんのお弁当を食べて…)

妹友(うーん、やっぱり食べきれないから、私のは持って帰ろうかな…)

妹「妹友ちゃーん、天気いいから、中庭行こー♪」

妹友「う、うんっ!」

妹友「いただきます」

妹「いっただっきまーっす♪」

妹友「わぁ…」

妹「おーっ♪」

妹友「お兄さん、スゴい…頑張ったね」

妹「唐揚げ、タコさんウィンナー、ポテトサラダ…」

妹友「卵焼き、わ、ウサギリンゴ…ふふっ」

妹「子供っぽいねぇ…♪」クスクス

妹友「でも、美味しそう♪」


兄「…っくしゅっ」

妹「美味しかったー♪」

妹友「ホント、いつものおばさんのお弁当とは、また違った美味しさだったね」

妹「どっちも好きだけど、お兄ちゃんの手料理って思うと…♪」

妹友「ねー♪」

妹「えっ?」

妹友「えっ?」

>>72

パー速でじゃがいもが妹SSの続き書いてるぞ

>>86
エビフライはー?



妹「妹友ちゃん…」

妹友「え?あ、え?」

妹「妹友ちゃんも、お兄ちゃんのお弁当だから美味しいと思うの?」

妹友「い、妹ちゃん…?」

妹「ねぇ、妹友ちゃん…?」

妹友「え、えっと、その…」

妹「だよねーっ♪♪」

妹友「…ふぇ…(涙目」

妹「あぁ、もぅっ♪おべんと箱、舐め回したいくらい美味しかったよぉーっ♪」

妹友「あ…う、うん…美味しかった…」

妹「あ、お兄ちゃーんっ」

兄「よっ、妹友ちゃんも」

妹友「こんにちは、兄さん。今日はごちそうさまでした」

兄「口に合ったらよかったけど」

妹友「すごく美味しかったですっ!」

妹「今日もお兄ちゃん作弁当だったもんねっ!」

女「なんの、私も今日は兄くんのお弁当食べたもんねー」

兄「そういえば、お弁当大丈夫?」

妹友「え…」

兄「ほら、僕が作るの、今日だとは言ってなかったからさ。もしかして自分で持ってきちゃってるかなって思って」

妹友「あはは、実は、鞄の中に…」

兄「そっか。んー…良ければ、だけどさ。ちょっと味見、してもいい?」

妹友「えっ…?」

兄「ほら、参考になるように、さ」

妹友「あ、はい…っ///」

女「お弁当を丸っと交換したのさぁ!」

妹「な、何だってー!」

兄「…あと、正直お腹空いてるから…」

妹友「あはは…お口に合うか、分からないですけど」

兄「うん、美味しい」

妹友「良かった…兄さんに食べて貰えるなんて思ってなかったから、ちょっとドキドキしてました」ニコ

兄「うん、ホントに美味しいや。このエビフライとか、わざわざ卵とじにしたんでしょ?」

妹友「はい、晩御飯そのままだと味気ないですし…」

兄「うん、美味しい。味付けも丁度いいし」

妹友「えへへ、良かった…♪」

兄「妹友ちゃんと付き合う男は幸せだねー」ニコ

妹友「え…」ドキッ

妹友「え、えっと、その、私は…」ドキドキ

妹「この雌狐っ、今日こそ決着をーっ!」

女「来るがいいさ、ハムスター!」

妹「むきー!」

兄「あぁ、もう!妹、帰るぞーっ!」

妹友「あ…」

兄「じゃあ、またね、妹友ちゃん。ごちそうさま」

妹友「は…はいっ♪」

妹「ねぇ、お兄ちゃん」

兄「んー?」

妹「明日もお弁当作ってよ」

兄「明日からはまたしばらく母さんが作ってくれるさ」

妹「えー?」

兄「最近早起きで眠いんだよ。それに、母さんの方が彩りも味もいいだろ」

妹「そうだけどー…」

兄「…あ、そういえば、お前が弁当作るって話、どうなった?」

妹「え…あ、あはは…家まで競争っ!」ダッ

兄「ちょ、おま、誤魔化すなっ!」ダッ


【第一部 -完-】

寝ます

【ドキッ(はぁと)色仕掛け作戦】


妹「んー…」

妹友「あ、今日はおばさんのお弁当なんだね」

妹「うん。お兄ちゃん、またしばらく朝練無いから」

妹友「へぇ…あ、コロッケ貰うね?」

妹「うん。あ、アスパラ好きー」

妹友「ん、どうぞ」

妹「やっぱりさぁ…」モグモグ

妹友「うん?」モグモグ

妹「私は、家事には向いてないと思うんだ」

妹友「う、うん…」

妹「お兄ちゃんは、家事の出来る子が好きって言ってたけど…」

妹友「え…はわっ!」ポロッ

妹「私はそれ以外でアピールするよっ!」

妹友「それ以外、って…」

妹「んふふ、こんな事もあろうかと…あ、コレカッコいいね。こんな事もあろうかと!」

妹友「あ、あはは…」

妹「あ、そうそう。こんな事もあろうかと、お兄ちゃんのベッドの下にえっちな本を毎晩隠していたの!」

妹友「…ぇ」

妹「ロリ近親モノだよー。気が付くと私の部屋に戻ってきている、呪いの本…そろそろ効果が出てきたんじゃないかなぁ?」

妹友(…普通に考えて、兄さんが妹ちゃんの部屋に戻してるんじゃ…)

妹「今夜から、色仕掛け作戦、決行だよ!妹友ちゃん!」

妹友「え、あ、うん…?」

妹「だから、明日からの連休はうちにお泊まりしてね?」

妹友「ふぇ…?ふえぇぇええ!?」

バイト行ってきます

休憩。
1レスだけ。



妹友「お、お邪魔しまーす…」

母「あらあら、いらっしゃい」

妹「お母さん、連休の間、妹友ちゃんがお泊まりするよーっ」

母「あらあら…お家の方は大丈夫?」

妹友「はい、着替えも、持ってきました…」

母「そう、だったら問題無いわね。あまり夜更かしし過ぎないようにね?」

妹「はーいっ♪」

休憩。


妹「はい、これ」

妹友「え?」

妹「パジャマがわりに着てね、お揃いのネグリジェ♪」

妹友「ね、ねぐっ…!?こんな、すけすけの…っ」

妹「お兄ちゃんを誘惑するなら、これくらい着ないと♪」

妹友「ふぇぇ…」

兄「ただいまー、っと」

兄「あれ、誰か来てるの?」

母「お帰りなさい、兄ちゃん。妹友ちゃんが来てるのよ」

兄「へぇ…」

母「妹ちゃん、お泊まり会だって喜んでたわー♪」

兄「ふぅん…まぁ、妹友ちゃんがいるなら、暴走も多少は…」

妹友「ひぅーっ!」

兄「…収まらないか」

兄「おーい、騒がしいぞ…っ!?」

妹友「兄さんっ!たすっ、助けてっ!」ギュゥッ

兄「え、ちょっと…」ドキッ

妹「こらぁっ!観念して着なさーいっ!…って、お兄ちゃん!?」

妹友「い、妹ちゃんがっ、妹ちゃんがっ!」ギュゥゥッ

兄「あ、あのさ、妹友ちゃん…とりあえず…服、着よっか…」ドキドキ

妹友「ふぇ…いやぁぁああっ!」

兄「つまり、パジャマがわりに用意したネグリジェを無理矢理着せようとして脱がせたはいいが、妹友ちゃんが逃げた、と」

妹「そう!」

兄「10:0で妹の方が悪いに決まってんだろっ!」

兄「下着姿を晒すハメになる身にもなれよ…」

妹友「あ、あの…もういいですから…」

妹「そうだよ!全裸でもいいくらい!」

休憩終わり。
行ってきます。



兄「…はぁ…妹友ちゃん、パジャマは持ってきて無い?」

妹友「は、はい。妹ちゃんが用意するって言ってくれたので…」

妹「むぅ、用意したのにー…」

兄「はぁ…えっと、僕のじゃ嫌かもしれないけど、我慢してくれる?ちゃんと洗濯はしてるから」

妹友「…え?」

兄「流石に下着やネグリジェで寝たら風邪引いちゃうだろうし…ホントは母さんのがいいんだろうけど、この間処分しちゃってね」

妹友「あ、兄さんの、パジャマ…/////」

妹友「兄さんの…」クン

妹「ぅー…あ、そうだ!」

妹友「ひぇっ!?」ビクッ

妹「明日、買い物に行こうっ!」

妹友「う、うん…?」

妹「買うのは、お兄ちゃんのパジャマだよっ!」

妹友「パジャマ…?」

妹「だって、私だってお兄ちゃんのパジャマ着たいもん!」

妹友「えーっと…」キュッ

妹「だから、新しいパジャマをプレゼントして、古いパジャマを貰うんだー♪」

妹「だから、明日の計画を決めるよ!」

妹友「うん…」クンクン

妹「お兄ちゃんは多分お昼頃に出掛けるから、私たちもそれくらいに出掛けよう」

妹友「お昼は外で?」

妹「うんっ。で、出掛ける前に、お兄ちゃんのパジャマを洗って置くのと、サイズをチェック!」

妹友「うん、大事だね」

妹友「これで、万全?」

妹「うん!さて、じゃあ…」

妹友「ふぁ…眠たくなっちゃったし、寝よ…」

妹「恋バナの時間だよっ!」

妹友「ぇー…」

妹「何で嫌そうなの!?」

妹友「だって妹ちゃん、『お兄ちゃん』で終わりなんだもん…」

妹「だって、お兄ちゃんカッコいいじゃん!」

妹友「うん、カッコいいよね」

妹「あんなにカッコいいお兄ちゃんが側にいたら、仕方ないでしょ?」

妹友「うんうん、仕方ないよね」

妹「だから、大好きー…♪」zzz

妹友「うん、私も…っ!?」

妹友「い、今の無し!無しじゃないけど!」

【翌朝】

妹友「…ふぁ、ぁ…っ」のびっ

妹友「………」ぽけー

妹友「………」くんくん

妹友「………」にへー、こてんっ

妹友「…zzz」

妹「妹友ちゃん、おはよー」

妹友「ん…ふぁ、おはよぉ…」

妹「お兄ちゃん、もう出掛けちゃったって。さぁ、作戦開始だよっ!」

妹友「うんー…」

妹「ほら、起きてっ」

妹友「ここが、兄さんの部屋…」

妹「まずは日課といきますかー」ゴソッ

妹友「…いい加減に止めようよー…あ、パジャマ…」

妹「でかしたっ!」

妹友「…Lサイズ」クン

妹「じゃあ、それを洗濯機に…」

妹友「…うん♪」

妹「お洗濯かんりょーっ」

妹友「じゃあ、いこっか?」

母「あら、お出かけ?」

妹「お、お母さん…?」

妹友「その服は…」

母「お洋服、全部お洗濯しちゃったのよねぇ…」

妹友「だからって、体操服は…」

妹「…私のぶるま…」

母「お出掛けなら、遅くならないようにするのよー?」

妹友「は、はい…あの、おばさまも、早く着替えてくださいね…」

妹「胸のとこが伸びちゃってる…」

妹友「ほら、妹ちゃん」

妹「いってきまーす…」

妹友「妹ちゃん、どんなパジャマ買うの?」

妹「ん…」

妹友「ねぇ?」

妹「…お母さん、結構胸、あった…」

妹友「チェック柄にしようかなぁ…青とか、いいよねー」

店員「ありがとうございましたー」

妹友(…お揃いで私のパジャマ、買っちゃった…♪)

妹「…ぶつぶつぶつ…」

妹友「ねぇ、何か食べよっか?」

妹「…ぶつぶつぶつ…」

妹友「ハンバーガーでいいよね」

妹友「妹ちゃん、何にする?今は」

妹「チーズ月見!」

妹友「…私はてりやきにしよっかな」

妹「ポテト半分こする?」

妹友「じゃあ、私はナゲットにするね」

妹「あ、パジャマ、買ったの?」

妹友「うん、帰ってから見せるね?」

妹「あはは、ごめんねー。結構、ショックで…」

妹友「おばさま、天然だよね…」

書き貯め?何それおいしいの?



妹「ふぅ、美味しかったー♪」

妹友「これから、どうするの?帰る?」

妹「うーん…」

女「あれ、こんなところで会うなんて奇遇だねぇ」

妹友「あ、女さん。こんにちは」

妹「出たな雌狐っ!」

女「おーっと、待て待て」

妹「むむぅ…」

女「私たちもさ、そろそろ仲良くしない?」

妹「え…」

女「私もさ、あんまりケンカとかしたくないワケよ」

妹「わ、私だって…」

女「未来の義妹な訳だしねぇ」

妹「誰が義妹だぁっ!」

妹友「お店の迷惑になるから、ダメぇっ!」

女「よぉし、ゲームセンターのスコアで勝負だっ!」

妹「望むところっ!」

女「まずはガンシュー!」

妹「ヘッドショットォ!!」

女「隠しボーナスゲットォ!!」

妹友「猫のぬいぐるみ、取れない…」

妹「次はクイズゲー!」

女「余裕余裕っ!」

妹「100点が当たり前っ!」

女「次はレースだっ!」

妹「慣!性!ドリフトォォォ!!」

女「溝落としィ!ショートカットォォォ!!」

妹友「…取れないぃぃ…」

妹「はぁ、はぁ…」

女「ぜぇ、ぜぇ…」

妹「なかなかやるね…」

女「アンタもね…」

妹「でもお兄ちゃんはやらねぇぇぇ!」

女「ヒャッハー!!」

妹友「…取れなかった…」

妹「この決着はいずれ…!」

女「またやってやんよ!」

妹友「…ぐすっ」

店員「…ほとんどのハイスコア塗り替えてったな…」

モブ「『女帝』と対等に戦うあのロリっ子はいったい…」

妹「たっだいまーっ」

兄「お帰り。妹友ちゃんも」

妹友「た、ただいま…です」

妹「お兄ちゃん、プレゼントがあるんだよ!」

妹友「二人で、買いました」

兄「プレゼント…?」

妹友「新しいパジャマです」

妹「ちゃんと着てよねっ」

兄「あ、あぁ…ありがとう」

妹「だから、今日はお兄ちゃんのパジャマで寝る!」

妹「パジャマげっとー♪」

妹友「ん…」うと、うと

妹「あぁー、ナイスな肌触り♪」すりすり

妹友「んー…」くんくん

妹「…zzz」

妹友「ふぁ…ぅーん…」

妹友「………」とっとっとっ

母「あら、おはよう♪」

妹友「あ…おはようございます…」

母「もう少しで朝ごはん、できるからね」

妹友「あ、手伝います!」

母「いいの?」

妹友「少しくらい、お手伝いしたいですから」

妹「ふにゅー…」

兄「はよー…」

妹友「おはようございます♪朝ごはん、できてますよ」

兄「あれ、妹友ちゃんが作ったんだ?」

母「妹友ちゃん、手際いいわねぇ♪」

妹友「いえ、そんな…」

兄「どおりでいつもより豪華…」

母「兄ちゃん…?」

兄「い、いっただっきまーす!」

兄「うん、美味しい美味しい」

妹友「良かった…♪」

母「ふふ、毎朝食べたいくらいねぇ?」

兄「可能ならなぁ」

妹友「ぇ…/////」

母「あらあら…♪」

妹「………」もっきゅもっきゅ

妹友「じゃあ、帰るね」

妹「うん。またお泊まり会しようねぇ♪」

妹友「うん。じゃ、また学校で」

妹「ばいばーい♪」

妹「…あれ、何か忘れてるような…?」

兄「あ、妹友ちゃん」

妹友「あれ、兄さん…?」

兄「途中まで、送ってくよ」

妹友「いえ、そんな…」

兄「物の次いでってやつだから、気にしないで」

妹友「はぁ…」

兄「何か、ごめんね。多分、妹が無理矢理引っ張り込んだんだろ?」

妹友「いえ、楽しかったですし…」

兄「そう?なら良かった。あ、クレープでも食べる?パジャマのお礼」

妹友「いいんですか?」

兄「もちろん。何にする?」

妹友「えっと…じゃあ、生クリームカスタードストロベリーバナナで…」

兄「僕は生クリームチョコバナナ」

妹友「いただきます…」はむっ

兄「朝ごはん、美味しかったよ。パジャマもありがとね」モグモグ

妹友「あ、はい…」はむはむ

兄「んじゃ、ここで。これに懲りずに、また遊びにおいでよ。泊まりでもいいし」

妹友「ふぇ…?」

兄「気をつけてねー」

妹友「…お泊まり…/////」


【第二部 -完-】

擬音久しぶりに見たな
実は名無しでなんか書いてた?

今夜も彼女の部屋のドアが開く音がした。
なぜか僕の部屋のドアまでの短い距離を、いつもとは違う、ゴツッ、ゴツッという靴音が響く。

来た。そう思った次の瞬間、ノックもせず、ギィィーーと僕の部屋のドアが開いた。

妹「お兄ちゃぁん?待ったぁぁ?」

小さな声で妹が、顔を覗かせる位に開けたドアの向こうで話しかける。

兄「ん、・・・大丈夫だよ?」

妹の様子がおかしくなったのは、高1の頃からだった。
学校での恋愛トラブルから、不登校となり、家では両親とも諍いが耐えず、僕が代わりに彼女のケアを買っていた。

それだけなら、まだ良かったんだか、他のケアまでなんて・・・
正直このままじゃ間違いが起こりそうな怖さがある。

妹「お兄ちゃぁん、通販で買ったのが届いたの・・・。可愛い?」

部屋に入ってきた妹は、いつもの様に白いブラウスの前を、ボタンをひとつも掛けず開けていた。
ブラもつけず、既にツンとした乳首がブラウスの上からでも分かる。
下着もチラ見で濡れた毛があると判る、白のパンツ。
脚には前部に大きなリボンの付いた白いガーターストッキングを履いている。
そして、買ったばかりなのだろう。
今夜は4インチ位の黒いエナメルのハイヒールのパンプスを履いていた。

妹「はやく・・・こんな大人っぽい靴履いて外を歩きたいよぉ。」
兄「そうだね。今度、誰も近くの人も気にしない日曜の朝にでも外に出ようね。」
妹「ムリだよぉ・・・」
兄「いつまでもムリじゃないよ。いつになってもいいからさ。決心してみようよ。」

するといつもの様に、妹は僕のベッドに靴を履いたまま上がると、机の前に座ってる僕に体を向け座った。
そしてブラウスの前を思い切りはだけさせ、赤らんだ乳首の胸をグッと曝け出し、両手を左右に置いた。
胡座をかくように膝は曲げたまま股間を広げ、アソコがすっかり濡れているパンツをワザと見せている。

妹「お兄ちゃあああーーん!」

間近にいるのに、これもワザと大きな声を出して僕を誘った。
僕がここから先、彼女に何もしなければ、一層大きな声で騒ぎ出すつもりなのだ。

僕は躊躇うのも時間の無駄だと分かっていた。
ベルトを外し、デニムを抜いで、ビキニのパンツも脱ぎ捨てると、妹の濡れたパンツの左右の紐を解きにかかった。

兄「凄いグッショリ・・・」
妹「だって、お兄ちゃんがお部屋に来てくれるまで待ってたのに、来ないんだもん・・・」

僕は妹の濡れた毛を掻き分け、丁寧に舌で彼女のアンダーマウスケアを始めた。

妹「ぁ・・・ん・・・・・お兄ちゃ・・・好き・・・」

そして妹の上半身を寝かすと、キスをする。
夢中で舌を絡めてくる妹。
僕は彼女の胸を左手で愛撫した。

やがて妹の手が、僕のモノを掴む。

妹「オーケーでーす♥」

           /,    ヽ \
             ,'.,       `、ヽ,
         //-─'''''''─-、,!.  ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
     _,,,.-''"   ._      `ヽ!,,.-‐'''"      ,','
    |,.  _  i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、      ,r'
   く   (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\     ,r'
     `y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
    /:::::;:'::::::;!-;'─-/|::;':;':::::::::;:'::::::::::::く,,,_ Y

   .,r':::::;:'::r-!::'ーr、;;;;/ .|::;':::;'::::::::::::::::/::::::r` ``ゝ
  ,r'::::::;:':::::i .,!::::::|_,,,,_  ``'''-、;::::::メ/::::;'::::'ーi  「
,..--─--、;::`i:::::;::!  `ヽ    ,.-==,く`ソ:::::;':::i`''"
       `|:::::;::|       !;;oソノ ./\:::/リ
        |::::::;::|   !ー、_,'  `''" /:';:::::`!     非常に興味深いスレですね
         |:::::::;::|.  'ー     ./:;;:-''"`\
       .|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
     ,.-┴''"ヽ``,`'、  !.,'  '/   /`ニ=_,ノ!
    .,r'   ヽ、`i !ノ  ','   i'    _,フ'-:'":、
   /  '" `i i .ノノ-' ', !  i    「  ';::::::::::::`、

>>216
擬音は基本もしもしだからね。
規制解除されないと書けない。

第三部のネタがない

【傷付いた所に優しくしたら惚れてまうやろー!作戦】

妹「結局、色仕掛けは失敗だったねー」

妹友(成功すると思ってたんだ…)

妹「次はどうしようかなぁ…」

モブA「フラれた私に優しくしてくれてー」

モブB「それ、下心アリアリじゃないのー?」

妹友「………」

妹「それだ!傷心のお兄ちゃんに優しくして惚れさせちゃおう作戦!」

妹友「ぇー…」

ネタあげたら書いてくれるのか?

妹友「でも、傷心って言っても兄さん、彼女さんとかいるの?」

妹「いない!」

妹友「え…何で断言…」

妹「いるはずがないもん!」

妹友「………」

妹「何のためにお兄ちゃんを監視してたと思ってるの?」

>>231
4部のネタにする



妹友「じゃあ、そもそも傷心にならないんじゃ…」

妹「むむむ…そうだ、部活!」

妹友「部活?」

妹「大会で負けた所に優しくしてあげれば、同じ効果があるよ、きっと!」

妹友「無理矢理だなぁ…そういえば、兄さんって部活、何をやってるの?」

妹「剣道だよ」

妹友「剣道…」

妹「来週には確か、市の大会があるはず!」

妹友「ふむふむ…で、具体的には?」

妹「えーっと…慰めてあげる?」

妹友「その方法、だよ」

妹「チョコパフェとか」

妹友「ぇー…」

休憩終わり。
バイト行ってきます。



妹友「…とりあえず、応援に行くでしょ?」

妹「うんうん」

妹友「まずはお昼の差し入れをして、アピールして」

妹「お弁当は任せるよ!」

妹友「…で、最後に一緒に帰って、寄り道。お疲れ様の意味を込めて、甘いものを兄さんと食べる」

妹「完璧!」

妹友(無理だと思うけどなぁ…)

休憩。



妹友「とりあえず…場所と時間、日にちをちゃんと調べてね。お弁当、余るの嫌だし…」

妹「まっかせてっ!」

妹友(不安だなぁ…)

妹友「そういえば…」

妹「ん?」

妹友「兄さんって、強いの?」

妹「いくら妹友ちゃんでも、それは聞き逃せないなぁ!」

妹友「い、いや、そういう意味じゃっ」

妹「じゃあどういう意味なのっ!」

妹友「いっ、妹ちゃん、落ち着いて」

妹「落ち着いてられるk」

ゴスッ

妹友「はぁ…はぁ…」

妹「きゅぅぅ…」

妹友「あのね、兄さんが強かったら、負けないかもしれないでしょ?」

妹「………」

妹友「そうしたら、慰めもできないじゃない」

妹「………」

妹友「ね、考え直そ?」

妹「…ぷしゅー…」

妹友「…強く殴り過ぎたかな…」

妹「っは!」

妹友「あ、起きた?話してたのに、急に寝ちゃって…」

妹「あれ、何だっけ…何の話…」

妹友「え、えっと…お弁当のおかず、兄さんは何が好きかなって」

妹「そうだっけ…?」

妹友「そうだよ!」

妹「うーん…ま、いっか。お兄ちゃん、子供っぽいのが好きだよ」

妹友「ふぇ?」

妹「例えば、唐揚げとか、ハンバーグとか、卵焼きとか。あ、卵焼きは塩コショウのね」

妹友「ふむふむ…おにぎりの具は?」

妹「ちょっとわかんないなぁ…」

妹友「じゃあ、色々作って持っていこうかな」

兄「ふぅ…ありがとうございましたっ!」

女「お疲れ様、兄くん」

兄「ん、さんきゅー」

女「流石にへばってるねぇ?そんなんで大会、大丈夫?」

兄「まぁ、頑張るだけっしょ」

女「よーし、頑張れ頑張れ♪優勝したらデートしてあげよう」

兄「んじゃ、準優勝でいいや」

女「なんですとっ!?」

擬音だからってエロちっくなのは良くないと思うの!



女「こんな『ないすばでー』の誘いを断るなんてっ」

兄「まぁ、考えとく。そもそも、相手も分からないのに、簡単に約束出来ないだろ」

女「まぁねー。んじゃ、優勝出来なかったら買い物の荷物持ちだっ!」

兄「…そいつは勘弁してほしいなぁ」

女「にししっ、二択だかんね!」

【そして週末】


兄「よ、っ…行くかぁ…っ」

女「頑張れ、兄くんっ」

兄「おうよっ」



妹友「ああーっ、もう大会始まってるよぉっ!」

妹「お、重い…張り切りすぎでしょ…」

妹友「う…ゴメン…」

妹「はふー…」

妹友「あ、兄さんは?兄さんはどこっ?」

妹「えっと…あ、あそこ!でも、あんまり声とかかけたら怒られちゃうからね?」

妹友「え、そうなの?」

妹「剣道では、声援がわりに拍手するのだー」

妹友「え、えっと…」


審判「始めっ!」

兄「ウォォォァァァァ!」

相手「ヤァァァァァァ!」

パチパチパチパチ…

妹(ぱちぱちぱち)

妹「ほら、妹友ちゃんも」

妹友「う、うん…」ぱちぱち

兄「メェェェェンッッ!!」

パァンッ!

パチパチパチパチ…

相手「コォォテェぇぇえっ!」

バシッ!

パチパチパチパチ…

兄「こてぇっ!メェェェェンッッ!!」

パ・パァンッッ!

サッ!

審判「面あり!」

パチパチパチパチ…


妹友「…全然分からない…」ぱちぱち

審判「二本目っ!」

相手「ヤァァァァァァッ!」

ダンッ!

審判「止めっ!反則、一回!」

妹友「え、え?今、相手が押し出したのに、何で兄さんが!?」

妹「剣道では、押し出された方が反則なんだよ。でも、まだまだ、ここから…っ」

兄「…ふぅ…」

審判「…始めっ!」

相手「ヤァァァァッ!」

兄「せいやぁぁぁあああああああっ!!!」

相手「っ!」

相手「メェェ…っ」

兄「どぉぉぉおおおおおおっっ!!」

妹「入ったっ!」

妹友「え、え、えっ!?」

サッ!

審判「胴あり!」

パチパチパチパチ…

兄「ありがとうございましたッ!」

妹友「え、えっと…よく分からないけど、勝った?」

妹「勝った、勝ったよっ♪」

妹友「ふぇぇ…」

妹「さ、ちょっと時間あるし、会いに行こう!」

妹友「う、うん…」

妹友(よく分からないけど…カッコ良かったなぁ…♪)

兄「ふぅ…」

女「お疲れ様。危なげ無いね」

兄「まぁ、まだ最初だし。相手もそこまで強い訳じゃなかったから、1年かもね」

女「ほほぅ。んじゃ、次から本番かな?」

兄「だろうねぇ。このまま流れに乗りたいところ…」

妹「お兄ちゃんっ!」

兄「へ?」

うは、ちょっと頑張ってたらさるったwww




兄「あれ…妹、と…妹友ちゃん?」

妹友「えっと、その…応援に、来ました!」

兄「おぉ、わざわざありがとうね」にこっ

妹友「い、いえっ…カッコ良かったですっ!」ドキドキ

妹「何でここに雌狐がっ!」

女「マネージャーだからに決まってるじゃんか、ハム子ちゃんよっ」

妹「ハム子言うな!」

妹「お兄ちゃん、一緒にお弁当食べようねっ!」

兄「え?」

妹友「いっぱい、作って来ましたから!」

女「…あー…」

妹「何よ、雌狐っ」

女「お昼の休憩は、無いよ?」

妹友「…え?」

妹「…は?」

兄「あー…もう少しだし、ちょっと身体あっためてくるな」

女「はいよー」

女「さて、んじゃまぁ説明だけど、この市大会は、前半後半に分かれてるのさ」

妹「だから、その間に…」

女「最後まで聞こうぜハム子ー」

妹「ハム子言うなっ!」

女「で、前半は学生の部、後半は一般の部になってるのよ。あ、学生の部はちゃんと、小学生以下、中学生、高校生に分かれてるよ?」

妹友「………」

女「まぁ、両方にエントリーも出来なくはないけど、兄くんは前半だけなのよねぇ」

妹友「…折角、作ってきたのに…」

妹「妹友ちゃん…ゴメンね…」

女「妹友ちゃーん、気を落とさないでよ。後で皆で食べよ?ね?」

妹友「………」

女「…あ、ほら、兄くんが出るからさ、応援!ね?」

女「お疲れさまー」

妹「あと2勝、だね!」

兄「何とかな」

妹友「…お疲れさま、です…」

女「妹友ちゃん…」

兄「…妹友ちゃん、おにぎりって入ってる?」

妹友「え…あ、はい…?」

兄「ちょっと小腹空いてね。梅のがあれば、一個欲しいな」

妹友「あ…は、はいっ、今すぐっ!」

女「ほい、ウェットティッシュ」

兄「さんきゅ」

女「汗も拭いて置くんだよ?余計な塩味が付かないようにね」

兄「さって…連戦かぁ」

女「お、やる気満々?」

兄「妹友ちゃんのおにぎり食べたんだぜ?やらない訳には行かないだろ」

妹友「っ!」ドキッ

妹友「あ、あのっ!」

兄「ん?」

妹友「が、頑張ってください…っ!」

兄「ん、行ってくるよ」

妹「がんばれーっ♪」

妹友「あ、あの…」

女「んー?」

妹友「さっきのって…」

女「あぁ、これ、準決勝の2試合目だからさ」

妹友「?」

妹「絶対勝って決勝行くって事だよっ!」

兄「あのさ、出来ればシャワーとか…」

女「ダメダメっ。妹友ちゃん、お待ちかねだったんだしねぇ♪」

妹「おめでとう、お兄ちゃん!」

妹友「おめでとうございますっ!あ、あの…凄かったです!」

兄「うん、ありがとう。おにぎりのおかげかな」

妹友「そんなこと…」

女「ほらほら、お弁当、食べようよ。お腹空いたからさー」

妹「流石雌狐。食い意地はってるー」

女「ハム子と違って胸にも栄養行ってるからねっ!」

妹「くぅっ!」

兄「おぉっ!」

妹「ほぇぇ…」

女「やるねぇ、妹友ちゃん!」

妹友「いっぱい、食べてくださいね」

兄「僕の好きなのばっかりだ。いただきます!」

妹「ね、言った通り♪」

妹友「うん…♪」

兄「うん、美味しい!」

女「ホント、美味しーっ!」

女「うーむ、こんなに美味しいとは…妹友ちゃんには功労賞をあげないとね」

妹友「功労賞…?」

女「兄くんに、『あーん』する権利をあげよう!」

妹「ちょっ、何でそんなの勝手にっ!」

女「おやぁ?お弁当要らないのを見落としたの、誰だっけ?」

妹「っ…!」

兄「女、流石にそれは…」

妹友「あ、兄さんっ!」



妹友「…あーん…////」

兄「…ぇ」

妹友「え、じゃなくて、『あーん』ですっ」

女(ニヤニヤ)

妹(むすーっ)

兄「…あーん」

兄「もぐもぐ…ん、美味しいよ。ありがとう」

妹友「はいっ♪」

女「さって!次は私の『あーん』だよっ」

妹「その次は私だからね!」

妹友「そ、その後はまた私が…」

兄「いやいや、キツいから!」

妹友(うるっ)

兄「………」

兄「どんとこーい!」




兄「…ちょ、ちょっと休ませて…1時間くらい…うぇっぷ」

妹友「あ、あの…大丈夫ですか…?」

妹「ごめんね、お兄ちゃん…」

兄「大丈夫…大分楽になった…」

女「あは、あはは…ゴメンねぇ、調子に乗りすぎちゃったよ」

兄「美味しかったし、折角妹友ちゃんが作ってくれたんだしね。三人とも、応援、ありがとね」

妹「えへへー♪」

妹友「いえ、そんな…」ドキドキ

女「うむ、感謝したまえ♪」

妹「じゃあ、優勝のお祝いに甘いもの食べに行こうっ!」

兄「え…」

女「いいねぇ!キャッツ行くよ、キャッツ!」

妹「勝負だ雌狐っ!」

女「望むところだハム子っ!」

妹「注文は!」

女「アンビリーバブル一択!」

妹「乗ったぁ!」

妹友「え、えっと…小さいのを、半分こしましょう、ね?」

兄「…うん」

【第三部 -完-】

アンビリーバブルってネバーギブアップの上位種?

>>292
YES

ネタは出来たが眠い


【弱った所を優しく(ry】

妹「いやぁ、お兄ちゃん、カッコ良かったなぁ…♪」

妹友「そ、だね…」

妹「あの最後の3段技!お手本みたいでさぁ…」

妹友「うん…」

妹「…妹友ちゃん?」

妹友「ん…」ふらっ…

ぱたっ

妹「え…?」

保健の先生「風邪と寝不足ね」

妹「へ?」

保健「あんまり寝てないものだから、体力が落ちて風邪をひいちゃったのよ。ま、ご飯食べて寝てれば治るでしょ」

妹「よかったぁぁ…」

保健「でも、困ったわね…親御さんと連絡が付かないのよ…」

妹「あのっ、私が送って行きます!」

妹ルートの入り方なんて忘れてしまったよ



妹「とは言ったものの…」

妹「…あ、そういえば、お兄ちゃんが今日は早上がりだったはず!」

妹「んーと…」ぴぽぱ

妹「お兄ちゃん?授業終わった?うん、ちょっと迎えに来て欲しくて」

妹「あはは、そんなんじゃなくて。…ちょっと、妹友ちゃんが体調悪くしちゃってさ…」

妹「うん、家に連れて帰ろうかなって。連絡付かないから」

兄「失礼しまーす」

妹「あ、お兄ちゃん!」

兄「おう。連れて帰って大丈夫なのか?」

保健「いらっしゃい。久しぶりね」

兄「あ…ども」

保健「本来なら、ちゃんと自分の家で寝かせてあげたいんだけどね。この後、色々やらなきゃいけなくて、私が外しちゃうから」

兄「なるほど。じゃあ、家まで連れて帰って、気がついたら連絡させますよ」

保健「ゴメンね」

兄「背負って連れて行って、いいんですか?」

保健「あぁ、送って行くから、駐車場まででいいわよ」

妹「荷物は私が持って行くよ」

兄「あぁ、了解。…よっ」

兄(うわ…軽いな…)

保健「気を付けるのよー?」

兄「じゃあ、後ろに寝かせますね」

保健「ん。一応安全運転でいくつもりだけど、兄くんも後ろで見ててあげて」

兄「あ、はい」

妹「じゃあ、私は前に乗るね」

保健「…こら」

妹「え?」

保健「アンタはまだ授業が残ってるだろー?」

妹「そりゃないぜ姉御っ」

保健「はい、到着」

兄「こうして送って貰うの、久しぶりですね」

保健「右膝を疲労骨折した時依頼かな?傷はもういいの?」

兄「ええ、前と同じくらいには」

保健「そう、お大事にね。もしもお家の方がいるんだったら、この子の着替え、させてあげてね」

兄「はい、ありがとうございました」

保健「また遊びにおいで」

ゆらゆら

ゆらゆら

ゆっくりと、心地よい揺れ

ゆらゆら

目をうっすらと開けると

大好きな人の背中

妹友「………」くんくん

大好きな人の匂い

兄「母さんは…いないか」

兄「とりあえず、ソファーベッドにでも寝かせて…」

兄「濡れタオルと、洗面器と、湯冷ましと…」

兄「目を覚ました時用に、パジャマ…」

兄「母さんにも連絡入れて…」

母「ただいまぁー」

兄「母さん、お帰り!」

母「あらあらあら…妹友ちゃん、大丈夫…?」

兄「うなされたりはしてないから、大丈夫だとは思うけど…」

母「そう…じゃあ、着替えさせるわね。兄くん、この間のパジャマ、持ってきてくれる?」

兄「え?あ、ああ…」

母「ぬるま湯、ぬるま湯…さ、ごめんね、妹友ちゃん」

妹友「ん…っ」

母「あらあら…?」

妹友「兄、さん…?」

母「もう少し待っててね。すぐに戻ってくるわ」

妹友「………」すぅ、すぅ

母「あらあら…♪」

兄「解熱剤とスポーツドリンク、買ってきたよ」

母「あらあらあら♪」

兄「?」

兄「どう?」

母「大分熱も引いたわ。しばらく見ててあげて」

兄「ああ…」

母「スポーツドリンクは常温まで戻してね。冷たいと、身体に障るわ」

兄「うん」

母「これ、ウィダーとゼリー。食欲があれば、お粥も作るわね」

兄(久々に見直した…)

妹友「んん…っ」

兄「妹友ちゃん…?」

妹友「…兄、さん…?」

兄「うん。起きれる?」

妹友「は、い…」

兄「これ、スポーツドリンク。ゆっくりね」

妹友「ありがとう、ございます…」

こくっ…こくんっ…

休憩。
頭使いすぎると鼻血出そうになる



妹友「…ふぅ」

兄「どう?」

妹友「大分、楽になりました…」

兄「よかった…昨日の今日だし、倒れたって聞いた時はびっくりしたよ」

妹友「すみません…迷惑、かけちゃって…」

兄「それは別にいいんだけど…」でこぴんっ

妹友「いたっ…」

兄「無理しちゃ、ダメだろ?」

妹友「あうぅ…」

兄「聞いたよ、寝不足ってさ」

妹友「すみません…」

兄「そんな風に無理して倒れたら、みんな心配するよ。妹も、僕も」

妹友「………」

兄「…ま、お説教っぽくなっちゃったけどさ、今はとりあえず、ゆっくり休んで。何かあったら言ってね」

妹友「…はい」

兄「ん、よろしい」なでなで

妹友「………」

妹友「………」もぢもぢ

妹友「…あ、あの…っ」

兄「んー?呼んだ?」

妹友「そのっ…えっと…」

妹友「…側に、居て欲しいな、なんて…」

兄「………?」きょとん

妹友「ふぁ!や、やっぱりいいですっ!忘れて、下さい…」

兄「…くすっ…いいよ、横にいるよ」

妹友「え、い、いいですからっ」

兄「本読んでただけだし、読む場所なんて、どこでもいいしさ。気にしないで」

妹友「…はい////」

兄「あ、邪魔だったら言ってね?」

妹友「そんなこと…無いです…////」

兄「ん♪」ぽんぽん

妹友「………」ドキドキ

兄「………」ぱらっ

妹友「………」ドキドキ

兄「………」ぱらっ

妹友「………」ドキドキ

兄「………」ぱらっ

妹友(…うぅ…私、汗臭くないかなぁ…)

妹友(何だかベトベトする気がするし…)

妹友(はうぅ…気になって仕方ない…っ)

兄「…あのさ」ぱたんっ

妹友「ひゃいっ!?」

兄「…?」

妹友「ななな、何ですかっ」

兄「いや…お腹空いてる?」

妹友「え…」

兄「ゼリーとか、ウィダーとか、食べれたら食べた方がいいからさ。栄養無いと、フラフラのままだし」

休憩終わり。
行ってきます。




妹友「は、はい…」

兄「んじゃ、とりあえずウィダー。どーぞ」

妹友「あ、ありがとうございます…」ちぅちぅ…

兄「果物、何が好き?ブドウ、ミカン、モモ」

妹友「えっと…ブドウが好きです」

兄「ん、持ってくるから、それ飲んでてね」

小休止。



兄「ん、ブドウのゼリー持ってきたよ」

妹友「ありがとうございます…」

兄「………」ぺりぺり

妹友「…?」

兄「………」にやり

妹友「…え…?」

兄「ほい、あーん」

妹友「…え…えぇぇぇ!?」

兄「ほらほら、こぼれるから」

妹友「じ、自分で食べられますからっ!」

兄「弁当の時の、お返し」ニヤニヤ

妹友「あ、あぅ…っ/////」

兄「観念して口をあけろー♪」

妹友「ぅー…あ、あーん…」もぐもぐ



母「あらあらあら…♪」こっそり

兄「はい、最後のひとくちー」

妹友「…あーん…////」もぐもぐ

兄「ほい、ごちそうさん」

妹友「ご、ごちそうさまでした…/////」

妹友(は、恥ずかしくて死にそうだよぉ…っ/////)

兄(いやー、真っ赤になって可愛かったわー♪)

母(あらあら、孫の出来る日も案外近いかしらー♪)

兄「んじゃ、もう少し横になってなね」

妹友「はい…」

兄「あ、一応、湯冷まし置いておくからさ、喉渇いたら」

妹友「はい…」

兄「ん、ん♪」…ぱらっ

妹友「………//////」こてんっ

妹友(ぅあー…今、顔真っ赤なんだろうなぁ…///)

妹友(どんな顔してたかなぁ…変じゃなかったかなぁ…///)

妹友(ぅぅ…『あーん』は嬉しいけど…嬉しかったけど…っ////)

妹友(…恥ずかしいよぅ…////)

妹友(…恥ずかしいけど…けど…)

妹友(…すっごく、シアワセだぁ…♪)

妹友(ぅあ…今、私絶対にニヤけてるよ…っ///)

妹友(あ、兄さんとは、逆を向いて…っ////)ごろんっ

妹「………!」

兄「………」

妹「…!………!」

兄「…………」

妹友(…ぁ…寝ちゃってた…?)

妹友(兄さんと…妹ちゃんの声…?)

妹「妹友ちゃんは着替えさせれて、何で私はダメなのっ!?」

兄「だから、そもそも妹友ちゃんは僕が着替えさせた訳じゃないって…」

妹「でも、お母さんは家にいなかったでしょ!?」

兄「僕が帰ってきてすぐに、帰ってきたんだよ」

妹「じゃあ何でお兄ちゃんのパジャマなのっ!」

兄「持ってきてくれって言われたから…」

妹「ぅー…つべこべ言わずに、私も脱がせてーっ!」

兄「声が大きいって!妹友ちゃん、起きちゃうからっ!」

妹友(…そういえば、私…兄さんのパジャマ、着てる…///)くん

妹友「ご迷惑おかけしました…」ぺこり

母「あらあら、泊まって行けばいいのに」

妹友「いえ、そこまでは…」

妹「ホントに大丈夫?」

妹友「うん、ごめんね、妹ちゃん」

妹「私は何にもしてないよ?」

妹友「ん…じゃあ、ありがと」

妹「?…よくわかんないけど…どういたしまして♪」

兄「じゃあ、送ってくよ」

妹友「いえ…大丈夫…」

兄「物騒だからさ。ね?」

母「そうよー。兄ちゃんなら大丈夫。取って食べたりはしないわぁ♪」

妹友「食べ…っ////」

兄「…母さん、変なこと言わない」

母「あらあらあら…♪」

兄「じゃあ、行こっか」

妹友「はい…」

妹「また明日ね、妹友ちゃん!」

妹友「うん、また明日」

母「兄ちゃん、寄り道せずに帰るのよー」

兄「はいはい、分かってるよー」

妹友「じゃあ、おやすみなさい」

母「はい、おやすみなさい」

妹「おやすみー♪」

妹友(…うぅ…っ…まともに兄さんの顔が見れないっ…///)

兄(…ちょっと調子に乗り過ぎたかなぁ…目も合わせてくれないや…)

妹友(…ぁうー…私、私…っ///)

兄「…あのさ、ごめんね。調子に乗っちゃってさ」

妹友「…え…?」

兄「ゼリーの、『あーん』の事」

妹友「い、いえっ…そんな、事は、ない、です…」

妹友(…だ、だめっ…思い出したら…ニヤけちゃうぅっ…////)

兄「もうしないからさ、許してくれないかな。ゴメンっ」

妹友「いえっ…!そ、その…あの…もっと、《ごにょごにょ》うか…その…////」

兄「…へ?」

妹友「は、恥ずかしくて…その、顔、真っ赤になってると思うから…兄さんに、見られるの…恥ずかしくて…っ/////」

兄「あ…うん…えっと、ゴメン…」

妹友「こちらこそ…っ…その、避けてるみたいになっちゃって…ごめんなさい…っ////」

兄「………」

妹友「………」

兄・妹友(ち、沈黙がツラい…っ)

妹友「ぁ…こ、ここです…」

兄「そっか。じゃあ、僕はここで」

妹友「えっと…その…」

兄「ん…?」

妹友「ほ、ホントに、イヤじゃなかったので…その…『あーん』…」

兄「…ふふっ」

妹友「ふぇ…////」

兄「じゃあ、またさせてもらおうかな?」

妹友「ぁ、あぅ…っ////」

兄「くすくす…じゃ、おやすみ」

妹友「おやすみ、なさい…っ////」

兄「ただいまー」

妹「お帰りー」

兄「何だ、まだ風呂入ってないの?」

妹「………」ふらふらー、へにょり

兄「…はい?」

妹「あー、風邪引いちゃったかもー。お風呂入れないから、お兄ちゃん身体拭いてー」

兄「…さって、じゃあ先に入るかな」

妹「お兄ちゃんのケチー!」

兄「折角アイス買ってきたんだけどな。風邪引いたんなら無しだよなー」

妹「治った!治ったからっ!」

兄「…風呂上がってからね」

妹「やったーっ♪」

妹「上がったっ!アイスっ、アイスっ♪」

兄「髪の毛、ちゃんと乾かせよー?」

妹「分かってるーっ♪ね、どっち食べてもいいのー?」

兄「どうせチョコだろー?」

妹「チョコっ、ちょこーっ♪」

兄「…はぁ…」

母「ねぇねぇ、兄ちゃん?」

兄「ん?母さん、まだ寝てなかったの?」

母「もう寝るわよぉ。で、で♪」

兄「………」

母「キスはしたの?」

兄「ブフォッ!」



【第四部 -完-】

5部を考えながら寝ます。
スタンドって言葉がぐるぐる回ってるけど、猫妹は封印、封印…

【ミニ劇場 ~夢で、もし会えたら~】


妹「…むにゃ…」

兄『妹、アイス買ってきたぞ』

妹『こんなに沢山!お兄ちゃん大好きっ』

兄『HAHAHA。じゃあ、あーんしてあげよう』

妹『あーん♪』

妹「あーん…にへへ…」



色気より食い気

女『デートって言っても、何をすればいいのか分からないねぇ』

兄『いつも通りでいいんじゃないかな』

女『それじゃ、つまんないでしょ』

兄『んー…女、ゲーセン好きだっけ』

女『うん、好きだよ?』

兄『勝負、するか』

女『おぉ、言うねぇ♪女帝と呼ばれる私に敵うかな?』

女『ま…負けた…?』

兄『ギリギリだったけどな』

女『くっ…このゲームのスコアで負けたの、2人目だぁ…』

兄『…安心しなよ。実質、一人だから』

女『え…まさか、兄くんが【皇帝】なのっ!?』

女「…っは!」

女「…兄くん?うん、あのさ…兄くんってゲームセンターで皇帝とか名乗ってたり…?しない。だよねー。ゴメンゴメン、寝惚けてた」

幼兄『…おかーさん』

母『あらあら、兄ちゃん。どうしたの?』

幼兄『眠れないよぅ…』

母『ふふ、もうおにーちゃんなのに、甘えんぼさんね?』

幼兄『だってぇ…』

母『いいわよ。一緒に寝ましょ?』

幼兄『いいの…?』ぎゅぅ

母『よしよし…』

母「………」

兄「…あれ、母さん?」

母「よしよし♪」なでなで

兄「は?え?」

兄『ほら、あーん』

妹友『あーん…♪ふふ、美味しいです♪』

妹友『今度は私が、あーん♪』

兄『ん、あーん…ん、美味しい』

妹友『あ、動かないで下さいね?クリームが…』

ぺろっ

兄『!?』

妹友『ふふ、顔、真っ赤ですよ♪』

妹友『え…兄、さん…?』

妹友『…イヤじゃ、ないです…』

妹友『んっ…』

妹友「………」

妹友(わ、私ったら何て夢を…っ//////)じたばたっ

【ドキドキ!1日彼氏】


妹「えー!?告白されたー!!?」

妹友「ちょっと、妹友ちゃん、声が大きいって…!」

妹「ご、ごめん…で、誰に…?」

妹友「隣のクラスの、男くん…」

妹「ほぇー…あー、でも分かるよー」

妹友「分かるって…」

妹「だって妹友ちゃん、可愛いもん。守ってあげたくなるタイプだよ」

妹友「ぅー…」

妹「で、どうするの?男くんって言ったら、結構人気あるでしょ?」

妹友「でも、私…」

妹「もしかして、好きな人いるんだ?」

妹友「………」こくん

妹「へぇ…で、断ったんでしょ?」

妹友「うん…そうしたら、ね…」

男『その相手の人に会いたい。その人が妹友さんの事をちゃんと想っているなら、大人しく身を引く』

妹友「って…」

妹「うわぁ…重っ」

妹友「うぅ…どうしよう…」

兄「おーい、おやつ食べるー?」

妹「食べるーっ♪」

妹友「い、妹ちゃんっ!」

妹「あは…ゴメンゴメン。でも、考え込んでてもダメだしさ」

妹友「もぉ…」

妹「お兄ちゃーん、おやつ何ーっ!」

兄「ドーナツ買ってきたー」

妹友「頂きます…」

妹「いっただっきまーす♪」

兄「ほい、カフェオレ」

妹友「あ、ありがとうございます」

妹「ねぇねぇ、お兄ちゃん。妹友ちゃん、告白されたんだって!」

兄「え?」

妹友「ちょっとっ!」

妹友「何考えてるのっ!」

妹「え…?え?」

兄「妹友ちゃん、落ち着いて?」

妹友「…信じらんない…帰ります」ダッ

妹「え…ちょ、ちょっと」

兄「んー…ちょっと無神経だったかもね」

妹「………」

兄「明日、ちゃんと謝る事。いいね?」

妹「…うん」

兄「よし。僕は追いかけてくるから、僕の分食べていいよ」

兄「妹友ちゃん!」

妹友「…あ…あの、さっきは、すみません…」

兄「ん…落ち着いた?」

妹友「…はい」

兄「妹は、ちょっと叱っておいたからさ、許してあげてよ。ね?」

妹友「いえ…私も、言い過ぎましたし…謝らなきゃ…」

兄「ん、ん。僕も二人の仲がいいと、嬉しいし。…で、本題」

妹友「…?」

兄「僕に、出来ることはある?」

妹友「…え…」

兄「例えば、そうだね…告白を断る口実に、一日彼氏をして欲しい、とかさ」

妹友「っ…や、やって貰えるんですか…?」

兄「それが望みならね♪」

妹友「………」

兄「どう?お詫びも兼ねてさ」

妹友「…お、お願いしますっ!」

妹友「で、でも、兄さん…彼女さん、とか…」

兄「へ?いないけど?」

妹友「え…女さん、とか…」

兄「女は、ただの友達だからなぁ。遊び友達みたいな」

妹友「そう、なんだ…」

兄「んー…ね、ちょっと恥ずかしいんだけどさ」

妹友「は、はい?」

兄「今までそういう経験無いから、上手くエスコート出来なかったらゴメンね?」

妹友「…くすっ…ふふふっ、大丈夫ですっ♪」

バイト、行ってきます。



男「何だよ、話って」

妹「妹友ちゃんの事だよ」

男「…妹友が、どうしたんだよ」

妹「次の日曜日、デートだって。遊園地」

男「何でお前が知ってるんだ?」

妹「だって、その相手…私のお兄ちゃんだもん」

休憩。
少しだけ。



男「…何で、俺に?」

妹「相手がどんな人か見たいんでしょ?」

男「ああ。俺は、そこらのヤツに劣る部分は無いと思ってる」

妹「じゃあ、見て、絶望すればいいさっ!お兄ちゃんは最高にカッコいいんだからっ」

妹「…あれ?」

男「…お前はどうすんの?」

妹「私?見に行くに決まってるじゃない」

男「そうか…何時?」

妹「お昼は中で食べるって言ってたから、多分11時くらい」

男「分かった。目的が一緒なら、一緒に行動した方が早いだろ。バス停前の喫茶店に10時半でどうだ?」

妹「えっ」

この回が物凄く嫌な回になってきた

【当日】

男「………」

妹「あ、きたきた」

男「…あのさ」

妹「何よ?…うわ、妹友ちゃん、すっごい張り切ってる…可愛いー♪」

男「確かに奢るっていったけどよ」

女「ん?」

男「誰だよ。……誰だよ…」

妹「あ、もうすぐバスくるよ!」

女「よっし、行こうか!…でも、同じバスに乗るのは不味くない?」

妹「んー…あ、じゃあタクシーで先回りしよう!」

女「冴えてるなぁ、ハム子っ」

店員「5920円です」

男「…厨3が払う額じゃなくね?」

女「あ、店員さん、タクシー呼んで貰えますか?」

店員「かしこまりました」

男「ちょ、マジで!?」

店員「5分程かかるそうです」

妹「丁度バスが行った直後って感じかなぁ?」

女「ナイスじゃん♪」

妹友「あの、お待たせしました…」

兄「………」

妹友「…兄、さん?」

兄「…ゴメン、一瞬誰か分かんなかった」

妹友「変、ですか…?」

兄「いや…すごく、可愛いよ」

妹友「ありがとう、ございます…/////」

兄「ゴメンね、ありがちな所でさ」

妹友「いえ…その、一緒なら、どこでもいいって言うか…」

兄「………」なでなで

妹友「ひぁっ…////」

兄「ゴメン、つい。キュンときた」なでなで

妹友「ぅー…////」

兄「じゃあ、バスも来たし…行こっか。お先にどーぞ?」

妹友「は、はいっ!」



妹「乗ったね」

女「タクシー来たよー」

妹「よーし、れっつごー♪」

男「…泣きたい」

兄「んー…ね、ちょっと宣言していい?」

妹友「はい…?」

兄「僕ね、今日は出来る限りカッコ付けようと思う」

妹友「はい…」

兄「でも、嫌だと思ったら言ってね。不自然だと思うし」

妹友「大丈夫、です…その、思いっきり、カッコつけちゃってください…♪」えへ

兄「んじゃ…とりあえず、と」

妹友「何、乗りましょう?」

兄「妹友ちゃん、ダメな乗り物とか、ある?」

妹友「えっと…あんまり怖いのは…」

兄「じゃあ、絶叫系は、控え目で」

妹友「ひ、控え目…?」

兄「控え目♪怖かったら、手ぇ握ってあげるからさ」

妹友「乗らないっていう、選択肢は…」

兄「無いねぇ」にやにや

妹友「あ、あぅぅ…」

兄「ほら、行くよー」きゅっ

妹友「あ…」

妹友(手…繋いじゃった…///)



妹「わ、手繋いでる!」

男「………」ぷしゅー

女「ハム子、フリーフォール行くぜっ!」

妹「あ、待って待って!」

女「ほい、ファストチケット」

妹「れっつごー!」

妹友「ひーん…」

兄「ほい、到着ー」

妹友「ぅ…あ…?」

兄「…ふふふっ」

妹友「こ、ここ、絶叫系じゃない…」

兄「さ、並んだ並んだ。楽しい方がいいでしょ?」

妹友「…兄さんの、いぢわる…」

兄「ふふり♪」なでなで

女「来るよー、来るよー…」

妹「高っ!高っ!」

女「さんっ!」

妹「にぃっ!」

女・妹「いーちっ!」

女「いぃぃぃぃぃぃぃやっほぉぉぉぉう!!!」

妹「ひゃーーーーーっはぁぁぁぁーーーーっ♪」

妹「もっかい!もっかい!」

女「乗り倒すぜーっ!」

兄「あ、そうだ。写真撮りたいな」

妹友「写真…ですか?」

兄「そ。携帯の写メとかじゃなくてさ、ちゃんとしたやつ。確か、サービスであったような…」

妹友「そんな、わざわざしなくても…」

兄「思い出の一つだからさ、お願いっ」

妹友「…あ、兄さんがどうしてもって、言うなら…」もぢもぢ

兄「ありがと♪」なでなで

兄「じゃあ…メリーゴーランドで撮ろうか」

妹友「ふぇ!?」

兄「ジェットコースターでもいいけど?」

妹友「…メリーゴーランドでいいです…」

兄「……♪」にやにや

妹友「あ、兄さん、いぢわるですっ!」ぺしぺしっ

妹友「う、ぅ…」

兄「白い馬にしよっか。はい、腰かけて」

妹友「あ、兄さん、恥ずかしっ…////」

兄「横に立ってるからさ。はい、手握って」

妹友「はいぃ…///」きゅっ

撮影「はい、笑ってくださーい。せいちーず♪」

カシャッ

妹友「兄さんのばかぁ…っ」うるうる

兄「いやぁ、いい思い出になったなぁ♪」なでなで

妹友「確かに、思い出にはなりましたけど…」

兄「お詫びに、次は妹友ちゃんの好きなのに乗ろう、ね?」

妹友「…じゃ、じゃあ!」



兄「…ゴーストハウス?」

妹友「はいっ♪」

兄「…あー…うん、大丈夫、だと、思う…」

妹友「………」きゅぴーん

妹友「兄さん、このゴーストハウスの売りは、恐いだけじゃないんですよ」

兄「へ…?」

妹友「ライドマシンで、『強制的』に『全部』のゴーストを『見せられる』んです!」

兄「………」びくっ

妹友(お化け屋敷苦手なのかなー…ちょっと可愛い…♪)

女「やっぱり観覧車は眺めいいなー」

妹「だねー」

女「ねー、ハム子ー」

妹「んー?」

女「私にも、何かアダ名つけようぜー」

妹「雌狐ー」

女「言いにくいだろー?」

妹「うーん」

女「宿題だなー、次に遊ぶまでの」

妹「…考えとくー」

兄「………」どきどきどきどき

妹友「…兄さん、もう終わりましたよ?」

兄「…あの、さ…」

妹友「はい?」

兄「僕…お化け屋敷、ダメだわ…」はふ

妹友「くすくす…」

兄「カッコ悪いなー…」

妹友「誰にだって、苦手はありますよー♪」なでなで

女のアダ名募集

妹友「…兄さん」

兄「ん…?」

妹友「時間って、経つの…早いですよね」

兄「あぁ…うん。もうこんな時間かぁ」

妹友「………」

兄「妹友ちゃん」

妹友「はい」

兄「まだ時間あるしさ、観覧車、乗ろうか」

妹友「…はいっ♪」

妹友「…キレイですね」

兄「ホントに。オレンジ色に染まって…」

妹友「…兄さん、今日はありがとうございました」

兄「ん?」

妹友「私、こうやって兄さんと、で…デート、したくて…」

妹友「きっかけは、その…変な感じになっちゃいましたけど」

妹友「でも、良かったです。ホントに…楽しくて」

兄「…僕も、楽しかったよ。妹友ちゃんと遊べて、良かった」

妹友「…兄さん、最後に、お願い…聞いてもらえますか?」

兄「僕に出来ることなら、いいよ」

妹友「…思い出を…」

妹友「…思い出を、下さい」

妹友「今日限りの、彼氏と彼女の関係でも、いいんです」

妹友「思い出…下さい」



妹友「…キス…して、下さい…っ」

兄「………」

妹友「………」

兄「…目、つぶってくれる?」

妹友「は、はひっ…!」

兄「………」

妹友「………」ぎゅぅっ

兄「………」ちゅっ

妹友「………」

妹友「…やっぱり、いぢわるです…」

兄「場所の指定は無かったよね?」

妹友「そうですけどっ!でも、でもっ」

妹友「このシチュエーションなら、普通は唇ですっ!」

妹友「お、おでこなら…もっと、いっぱい…っ////」

妹友「兄さんのばかぁ…ばかぁ…」ぺしぺしぺしっ!

兄「あはは、痛い、痛い…っ!?」

妹友「はわっ!?」

ぐらっ

ちゅっ

妹友「………」

兄「………」

兄・妹友「あ、あの…っ」

兄・妹友「ど、どうぞどうぞ…」

兄・妹友「………」

兄「そ、そろそろ、降りなきゃね」

妹友「そ、そうですねっ…」

兄「…足元、気を付けて」

妹友「…はい…」手、ぎゅっ

兄・妹友「………/////」

女「お、降りてきたっぽいよ」

妹「ホントだ。あー、手繋いでる!」

女「顔も心なしか赤くない?」

妹「夕日じゃないの?」

女「いや…あれはキスしたね!」

妹「えー…?」

女「女の勘ってやつよ」

男「っ…!」

男「妹友っ!」

妹友「…男、くん?」

男「そいつが、好きな人か?」

妹友「…うん」

男「何で、何でそんな…!」

妹友「………」

男「そんなヤツより、俺の方が!」

妹友「そういうの、キライだから…」

男「っ!?」

妹友「男くんに、兄さんの何が分かるの?」

妹友「兄さんが優しい事も」

妹友「兄さんが今まで私にしてくれた事も」

妹友「私の、兄さんに対する気持ちも」

妹友「知らないくせに、俺が、俺が、俺が…」

妹友「私は、兄さんの事が好き。大好きなの」

妹友「…だから、諦めて」タッタッタッ

兄「妹ー?」

妹「ん?」

兄「…追いかけてくるわ」

妹「…うん」

兄「ちゃんと帰れよ?」

妹「大丈夫っ」

兄「…行ってくる」タッタッタッ

妹友「………」

兄「ふぅ…追いついた」

妹友「…兄、さん…」

兄「…さ、帰ろっか。家に帰るまでがデートだし」

妹友「………」

兄「…妹友ちゃんは、まだ、若すぎる」

妹友「っ…」

兄「気持ちは嬉しいし、僕も妹友ちゃんの事、好きだよ。嬉しかった」

兄「けどね、妹友ちゃんには、まだ出会いが沢山ある。高校に入って、今までの友達と離れて、新しい環境になるよ」

兄「その中で、ホントに好きになる人ができるかもしれない」

兄「僕を選んでくれるのは嬉しいけれど、ひとつ、世界を広げてからでも、遅くないんじゃないかな」

お兄ちゃんいくつだよwww

妹友「それでも、私は…っ」

兄「待ってるからさ。妹友ちゃんが、誰かを選ぶ時を」

妹友「………」

兄「だから、ね。今はこれで我慢してくれるかな」なでなで、額にちゅっ

妹友「…兄さんは、ずるいです」

兄「んー?」

妹友「私はこんなにも好きなのに…兄さんはどこか余裕で…」

妹友「もっと、好きになっちゃうじゃないですかぁ…っ」

>>568
17、高2



女「やぁ、少年」

男「………」

女「これ、バス代。今日はごちそうさまー」

ちゃりんっ

女「ハム子ー、最後にフリーフォール行くぜーっ!」

妹「やっふーっ♪」

【後日談】

妹友「はぁ…」

妹「溜め息つくと、シアワセが逃げるよー?」

妹友「ねぇ…私、フラれちゃったのかなぁ…」

妹「んー…」

妹友「気まずくなったら、どうしようー…」

妹「多分、心配無いと思うけどなぁ…」

妹友「何で、分かるのー…?」

妹「お兄ちゃんも、同じ事言ってたからねぇ」

妹「ほら、遊んで発散しちゃおうっ!」

妹友「はうっ、ちょ、妹ちゃんっ!」

女「おー、元気だねぇ、ハム子ー」

妹「あー、ムニ美っ」

女「ムニ美?私のアダ名?」

妹「そうそう。主に胸の辺りがムニ美」

女「いい度胸だハム子っ」

妹「今日はクイズゲームで!」

女「いざ勝負っ!」



【第五部 -完-】

【素朴なギモン】


妹「お兄ちゃんの写真にちゅー♪」

妹友「んー…ねぇ、妹ちゃん」

妹「んー?ダメだよ、この写真は私のなんだから!妹友ちゃんは自分のメリーゴーランドの写真にちゅーすればいいんだっ」

妹友「……/////」

妹友「じゃなくて!妹ちゃんは、どうして兄さんの事が好きになったの?」

妹「どうして、って…?」

妹友「だって妹ちゃん、兄さんの事、家族以上に好きだよね?」

妹「もちろん!お兄ちゃんになら処女あげてもいいよっ」

妹友「/////」

妹「今は…お兄ちゃんも妹友ちゃんも大事だから、ちょっと足踏みしてるけど…別の子だったら絶対に阻止してるよ」

妹友「ありがと…////」

妹友「でもなくて!好きになったきっかけとか…あるの?」

妹「きっかけ、かぁ…」

妹「小さい時に、すっごい大きな犬に襲われて、泣いてたんだけど」

妹「そこにお兄ちゃんがきてさ。もちろん、お兄ちゃんも小さいから、怖かったんだろうと思うよ?」

妹「でも、私を守ってくれて。その時からかなぁ…ホントに好きになったのは」

妹友「へぇ…」

妹「って言う設定はどうだろう?」

妹友「…妹ちゃーん…?」

妹「あはは、忘れちゃったよ」



妹友「もぉー、教えてよー」

妹「生まれた時から大好きだったのー♪」

嘘だ。

本当は覚えてる。

はっきりとでは、無いけれど。

どちらかと言えば、私は最初、お兄ちゃんがキライだった。

疎ましく思っていた。

いつも年上だからと威張るお兄ちゃん。

おやつも、好きなおかずも、全部お兄ちゃんの方が多い。

おもちゃだって、お兄ちゃんは新品。

でも、あれはいつの事だったっけ…。

助けられたのは、本当。

でも、犬からじゃない。

救われたのは、本当。

でも、それは身体じゃない。

『かわりにぼくが、ずっと妹をまもるから』

小さな身体と腕で、抱き締めてくれたお兄ちゃん。

救われたのは、こころ。

おぼろげに霞む記憶。

お母さんは、いつも泣いていた気がする。

お父さんは、いつも怒ってた。

恐いお父さん。

私の身体を押さえつけて

笑うお父さん。

詳細は省く。

思い出すのも気持ちが悪い。

でも、お父さんから私を救ってくれたのはお兄ちゃんで

私を守ると言ってくれたのもお兄ちゃん。

お兄ちゃんは私にとって、スーパーヒーローなんだから。

『お父さん』とは、それ以来会っていない。

お母さんはきちんと裁判をして、私たちの養育権と、養育費、そして、『お父さん』が私たちに近付くことを禁止する権利を手に入れた。

幼くても、お兄ちゃんはきっと、一家の長って事を、うっすらと認識していたんだろうか。

その日から、お兄ちゃんは『ぼくはおにーちゃんだから』が口癖になった。

『ぼくはおにーちゃんだから、妹におやつをあげるね』

『ぼくはおにーちゃんだから、がまんするよ』

でも、時々こっそり泣いていたのを、私は知ってるんだ。

お兄ちゃんは、私を守ってくれる。

だったら、私に出来ることは。

お兄ちゃん。

お兄ちゃんが私を守ってくれるみたいに

私はお兄ちゃんの味方でいるから

世界中がお兄ちゃんを責めても

私だけは、お兄ちゃんの味方だから

大好きなお兄ちゃん

愛してるんだよ、お兄ちゃん

だから、お兄ちゃんが口寂しくなったらキスしてもいいし

もちろんディープなやつも!

触りたかったら、いくらでも触らせてあげる

おっぱいも、お尻も

えっちは…ちょっと怖いな

でもでも、お兄ちゃんのためなら、大丈夫だよ?

だから、早く私を食べてね、お兄ちゃん♪



妹友「…妹ちゃん、今、すっごくだらしない顔してるの、自覚してる?あと、よだれ…」

妹「まぁまぁ、色々あるんだよ、色々」

妹友「色々…」

妹友「………////」

妹「え、今何を想像したの?」

妹友「べ、べつにっ」

妹「いいねぇ、思春期だねぇ♪」

妹友「そ、そんなんじゃ…」

妹「無い?」

妹友「………////」

妹「んふふ、そんな妹友ちゃんに、いいものをあげようかな?」

妹友「いいもの?」

妹「これ、色付きリップクリーム」

妹友「え…いいの?」

妹「うん。買ったはいいんだけど、何かにゅるにゅるして慣れないんだよね…」

妹友「…それは言わなくてもいいと思う…」

妹「そもそも、校則違反だけどねっ!」

妹友「………」

妹「でも、妹友ちゃんはもう少し積極的になってもいいんじゃないかな」

妹友「積極的、かぁ…」

妹「じゃないと、私からお兄ちゃんを奪う事なんてできないんだからっ」

妹友「う、奪うとか、そんなんじゃ…」

妹友「…いいの?」

妹「ん?」

妹友「…兄さん、奪っちゃって」

妹「出来るならね?」

妹友「…やる」

妹「んー?」

妹友「妹ちゃんから、奪って見せるからっ」

妹「その宣戦布告、受けたっ」

妹友「むむぅ…っ」

妹「でも、距離の開きは大きなハンディキャップだよ?」

妹友「分かってるけどっ!後悔するより、ずっといいから…っ」

妹「どんな作戦を立てるか、楽しみにしてるねー♪」

妹友ちゃん、本気でくるかな。

でもでも、やっぱりお兄ちゃんは私のなんだから!

タダじゃ渡さない。そもそも渡す気も無い。

私も、何か考えなきゃね。

お兄ちゃんが一発で私に惚れちゃうような、すんごいやつを!



【第六部 -完-】

妹友の本気を妄想してたらちゅーしたくてたまらん

バイト休憩。



【妹友の本気】

妹友「お、おはようございますっ!」

兄「え?あ、おはよ…」

妹友「えへへ…あの、これ、お弁当…よければ、食べてください」

兄「ありがと…でも、何でまたこんな早くに…」

妹友「だって、兄さんと登校したかったから…///」

兄「………」なでなで

妹友「ひゃうっ!?む、無言で撫でないでくださいっ!/////」

兄「いやぁ…愛しいなぁ、と」

妹友「…////」

兄「じゃあ、行こっか?途中までになっちゃうけど」

妹友「はいっ♪」

妹友「………」てくてく

兄「………」てくてく

妹友「あ、あのっ!」

兄「ん?」

妹友「その…手、繋いでも…いいですか…?」

兄「ん、繋ごっか」きゅっ

妹友「……着いちゃった…」

兄「一緒だと、あっと言う間だねぇ」

妹友「あ、兄さん!その…」

兄「ん?」

妹友「帰りも、一緒に…!」

兄「ん、いいよ。じゃあ、ここで、ね」

妹友「はいっ♪」

妹友「……っ」頬に、ちゅっ

妹友「行ってきますっ♪」

休憩終わり。
行ってきます。



女「おはよー」

兄「おー、おはよー」

女「ん?んんんー?」

兄「どうかした?」

女「兄くん、ほっぺにキスマークついてるよー」

兄「ぅえっ!?」

女「うっすらと、だけどねー。気を付けた方がいいんじゃない?」

休憩。
少しだけ。



兄「ふぅ、助かった…」

女「妹ちゃん?妹友ちゃん?」

兄「………」

女「なるほど、妹友ちゃんかぁ」

兄「な、何で…」

女「妹ちゃんなら、愚痴るから」

兄「おっしゃる通り…」

女「別に、付き合っちゃってもいいんじゃないの?」

兄「…そこまで分かるか」

女「臆病過ぎるのはイクナイ!」

休憩。
少しだけ。


兄「でも、さぁ…」

女「自分よりもっといい人が見付かるはず、ってか」

兄「………」

女「見つかったら見つかった時の話じゃないのー?」

兄「………」

女「謙虚なのは悪く無いけど、妹友ちゃんの気持ちまで押さえつけるのは、悪いことじゃないかね」

兄「カッコ悪いなー、僕…」

女「今更気付いたか」

兄「…そこは慰める所だと思う」

女「年下相手だからって、上から目線はよくないぜ」

兄「………」

女「特に、妹友ちゃんはさ、あの少年から奪ったんだぜー?」

女「大切にして然るべきだと思うんだがね?」

兄「大切…」

女「あぁ、間違えるなよぅ?ガラス箱に入れて眺めるだけが大切じゃないぞぅ」

兄「………」

女「少し位キズが付いたってさ、二人が満足だったらそれでいいっしょ」

兄「…さんきゅ」

女「おう。愛してるぜー」

兄「やぁ」

妹友「あ、兄さん!」

兄「ゴメンね、待った?」

妹友「いいえっ。さっきまで、妹ちゃんも居たんですけど…」

兄「そっか…じゃあ、帰ろっか?」手、きゅっ

妹友「はいっ♪」きゅっ

兄「んー…」

妹友「どうか、しました?」

兄「ん?ううん、大丈夫だよ」

妹友「…えっと、楽しくなかったら、言ってください、ね…?」

兄「…よし!」

妹友「…え…?」

兄「寄り道しよう。寄り道デート」

妹友「で、デート…///」

兄「クレープ、食べに行こっか」

妹友「はいっ♪」

兄「…♪」なでなで

妹友「ふぇ…?」

兄「ちょっと、心に決めたことがあってね」

妹友「はぁ…///」

兄「生チョコバナナー」

妹友「生カスタードいちご、お願いしますっ」

兄「いちご、好きだねー」

妹友「美味しいじゃないですかっ」はむはむ

兄「まぁねー♪」はむっ

妹友「…あ、あのっ…」

兄「ん?」

妹友「兄さんの…美味しいですか?」

兄「ふふ、交換しよっか」

兄「ん、ホントだ。美味しい」はむっ

妹友(か、間接キス…っ)

妹友「…い、いただきます…っ」はむはむ

兄「………」

妹友「おいしいですっ////」

兄「あのさ」

妹友「はい?」はむ

兄「間接キス?」くすくす

妹友「っ/////」ぷしゅー

妹友「そそそ、そんな事言ったら、兄さんだって…?」

兄「くすくす…」

妹友「ぁ…私のかじって無いとこ…」

兄「冗談だよ、冗談」はむっ

妹友「いぢわる…兄さんは絶対いぢわるですっ!」

兄「妹友ちゃんって、いい反応してくれるからさ、つい」

妹友「つい、じゃないですっ」むすっ

兄「ほらほら、ほっぺ膨らませてないでさ」つんつんぷにぷに

妹友「…突っつかないでくださいー…」

兄「…好きだよ、妹友ちゃん」

妹友「…ふぇ…!?」

ちゅ

妹友「………」

兄「………」

妹友「な、な、なななっ、何ですかっ、今のタイミングはっ!」

兄「あ、あれ、マズった?」

妹友「全然ダメですっ!ダメダメですよっ!ちゃんと向き合ってみたり、抱き締めてみたりしてからのセリフですよっ!」

兄「あー…ゴメン」ぎゅぅっ

妹友「…今更、遅いです…」ぎゅぅっ

妹友「…どういう心境の変化ですかー…」てくてく

兄「ちょっと、叱られまして。どうも考えが甘かったらしい」てくてく

妹友「…女さんですか?」

兄「…どうしてこうも、バレるかね」

妹友「兄さんは、大事な部分で分かりやすい人ですから」

兄「…あれ、僕、けなされてる?」

妹友「気のせいですっ」

妹友「…私も、色々考えたんです。あの日、あの後」

兄「うん…」

妹友「私の『好き』は、どんな『好き』なんだろう、って。兄さんを好きなのは、どうしてだろう、って」

妹友「…でも、分からないんですよね。優しいところも、いぢわるなところも、時々寝癖がそのままなところも、私の髪をくしゃくしゃに撫でるところも、おばけが苦手なところも…」

妹友「全部、全部大好きで」

妹友「…理由なんて、見つからなくて」

妹友「一緒にいるところ、兄さん以外に想像できなくて…」

妹友「…やっぱり、兄さんが大好きなんです、私。どこかズレてたりしても」えへ

妹友「だから私、今、凄くシアワセです」

妹友「兄さんから、好きだよって言って貰えて」

妹友「兄さんから、く、唇に…キスして貰えて…///」

妹友「…私、兄さんの事で、もう頭がいっぱいになっちゃいますよ…」

妹友「…ね、兄さん…」

妹友「もう一度、私から告白します。だから、返事をください」

妹友「すぅ…はぁ…」

妹友「私、兄さんの事が、大好きです」

妹友「私の…私の全部を兄さんにあげますから、兄さんの全部、私にください」

妹友「…兄さん、私とお付き合いしてください」

兄「…うん、喜んで」

【しばらくの後】


女友「あ、兄くんさあ、女から聞いたんだけど、〇〇中の方に帰るんだよね?」

兄「うん、そうだけど」

女友「その辺に、▲堂って本屋あるよね?ちょっと案内してくれないかな」

兄「別にいいけど…」

女友「助かるー♪品揃えいいらしいけど、今日は女、予定があるらしくてさ。んじゃ、帰ろー」

女友「んでさー、女がマジ上手くてー」

兄「あぁ、確かにアレは凄いよね」

女友「あ、あれが〇〇中?」

兄「そうそう、で、ここを曲がって…」

妹「お兄ちゃーん!」

妹友「あ、兄さんっ!」

兄「あ、今帰り?」

妹「うんっ」

妹友「………」

女友「あ、んじゃ、ここまででいいよ。そこ曲がったらすぐだよね?」

兄「うん。すぐ分かると思う」

女友「ん、ありがとねー」

妹友「…………」





妹友「…兄さん、一緒にいタノ、誰デスカ?」


【-完-】

1週間ありがとうございました。
また何かの機会に見掛けたら、読んでやってください。

ハム子とムニ美、結構気に入ってたんだけどな
ムニ美にアダ名ついてから出番無くなった…

【蛇足のお話】

妹「ねー、ムニ美ー」

女「どしたー、ハム子ー」

妹「お兄ちゃん焚き付けたの、ムニ美でしょ」

女「おぉ、バレたかっ」

妹「バレるに決まってるじゃない。今まであんなにへたれてたお兄ちゃんが、今じゃラブラブだよ?」

女「私は、私が思う事を言っただけだよん」

1Pwin!

妹「あ゛ーっ!」

妹「…なーんか、寂しいなぁ」

女「ブラコンハム子ー」

妹「あえて反論しないー」

女「周知の事実だもんな」

妹「今でもお兄ちゃん大好きだけどさ、妹友ちゃんがたまに怖くてー」

女「初めて手に入れた宝物だし、仕方ないっしょ。…次何やる?」

妹「んー…マリカー」

妹「んー…」

女「んー?」

妹「考えてみたらさー」

女「うん。お、イナズマ」

妹「私、お兄ちゃんに対して特にアクション起こして無くない?」

女「そうなのん?ていっ!」

妹「ちょっ、潰れたっ!」

女「起こせばいいじゃん」

妹「んー…どうやって?」

女「それは自分で考えないと」

妹「ムニ美のケチー」

女「ちょっ、赤コウラ持って追いかけてくんなっ!」

妹「…んじゃ、そろそろ帰るー」

女「おぅ、また遊ぼうぜハム子ー」

妹「気が向いたらねー」

女「にひひ、気を付けて帰れよーぅ」

女「はてさて、三角関係ってやつ?」

妹「ただいまー」

兄「お帰りー」

妹(んー…例えば、ねぇ)

妹「ただいまっ♪」ぎゅぅっ

兄「おわっ!?え、何、何っ?」

妹「えへへー♪」すりすり

妹友「…妹ちゃん…?何してるのかなぁ…?」

妹友「兄さんは、わ、私のなんだからっ!」

妹「まだ分かんないよ!揺れるかもしれないよ!」

妹友「ダメっ!離れてっ!」

妹「いーやーっ」ぎゅぅっ

妹友「兄さんからも、何か言ってくださいっ!」

兄「そこで僕に振りますか…」

妹「お兄ちゃーん…」うるうる

妹友「兄さんっ…」じぃーっ

兄「…妹、とりあえず離れて」

妹友「…♪」ぐっ

妹「ぶー…」

>>761
おい

>>769
気付かれたwww



妹「ところで、何で妹友ちゃんが居るの?」

妹友「兄さんとのデート帰りだよっ」

妹「むむぅ…お兄ちゃんっ、次は私とっ!」

妹友「だめぇっ!」

妹「何でよっ」

妹友「兄さんは、私の彼氏なんだから…っ」

妹「で、でもっ、お兄ちゃんは私のお兄ちゃんだもんっ!」

兄「はいはい、喧嘩しないー」

妹友「兄さん…」

妹「お兄ちゃん…」

兄「妹には、今度買い物くらいは付き合ってあげるから」

妹「ほんとっ!?」

妹友「うぅ…」

妹友「い、行かせませんよっ!」

妹「くぅっ…あくまでも邪魔をするのねっ」

妹友「これから兄さんには、休日の度にデート漬けになってもらいますっ!」

兄(…バイトしないとなぁ…)

妹友「更に!学校帰りにも放課後デートしてもらいますっ!」

妹「っ…妹友ちゃん、恐ろしい子…!」

妹友「あ、兄さん、あーん、してくださいっ」

妹「毎晩泊まりにくる、だと…?」

母「あらあらあら…」

妹友「わ、私にも…っ、あーん…////」

妹「お母さーんっ」えぐえぐ

母「あらあらあら…」なでなで

料理してた。


母「妹友ちゃん?」

妹友「はい…?」

母「そろそろ、お家に帰ったらどうかしら。ご両親、心配してると思うわよ」

妹友「………」

母「それとも…何かあったの…?」

妹友「いえ…」

母「そう。兄ちゃん、送ってあげて」

兄「あ、ああ…」

妹友「………」てくてく

兄「…あ、あのさ」てくてく

妹友「………」

兄「母さんも、別に妹友ちゃんが嫌いになったとか、面倒になったとかじゃ、ないからね?」

妹友「…はい、ありがとうございます…」

兄「ホントに、迷惑なんかじゃないからさ」なでなで

【次の日】

妹友「………」しょぼん

妹「…どうしたの…?」

妹友「…怒られた…」

妹「ここ数日、帰って無かったんでしょ?」

妹友「うん…しばらく外出禁止って…」



妹「って事があってさ」

兄「なるほどねぇ…」

妹「…ねぇ、お兄ちゃん…」

兄「…んー…」

妹「………」

兄「もしかしたら、一緒の事、考えてるかも」

妹「ホント?」

兄「…せーのっ」

兄・妹「妹友ちゃんの家に遊びに行こうか」

兄「すみませんでした、僕らからきちんと注意していれば…」

妹「ごめんなさいっ」

妹友母「いえいえ、こちらこそ、ご迷惑をかけて…」

兄「いえいえ、それを言ってしまうと、こちらこそ夕飯を作ってもらったりしていましたし」

妹友母「あらあら…じゃあ、最近手伝う様になったと思っていたのは、もしかして…」

兄「…?」

妹友母「うふふ。よければ、上がって行ってくださいな」

妹「いいんですか?」

妹友母「ええ。あの子にはきつく言い過ぎたかもしれませんし…来てもらう分には、外出はしてませんから」

兄「あはは…」

妹友母「でも、7時には旦那が帰ってくるので…」

兄「はい、それまでにはお暇します」

蛇足の話だし、ねぇ



妹「お邪魔しましたー」

兄「また明日ね、妹友ちゃん」

妹友「はい、また…っ」


妹「へこんでたね…」

兄「まぁ、心配したんだよ、それだけ」

妹「うん…ね、お兄ちゃん」

兄「ん?」

妹「お買い物…」

兄「あぁ、そうだなぁ…今度、行くか」

妹「うんっ」

兄「…着替えて来なさい」

妹「えー?可愛いじゃない」

兄「そんな透け透けの服着て外歩く馬鹿はいない!」

妹「お兄ちゃん遅れてるよ!これがオシャレなのに!」

兄「あんまり駄々こねると、買い物中止にするぞ?」

妹「ぅー…分かったよぅ…」

妹「ん、しょっと」

兄「最初からそういう服を着ればいいのに」なでなで

妹「お兄ちゃんは乙女心が分かってないなぁ。ちょっとでも可愛く見て欲しいって言う乙女心がっ」

兄「はいはい、家の中だけにしなさい」

妹「家の中だったらいいんだ?」ニヤニヤ

兄「…失言だった」

妹「さ、買い物、買い物っ♪」

兄「…おい」

妹「ん?」

兄「何故下着売り場に直行なんだ?」

妹「目的のひとつだからっ♪」

兄「そうか。じゃあ待ってるから行っておいで」

妹「ダメ。お兄ちゃんに選んで貰うんだから」

妹「ほらほらほらっ♪」

兄「ちょ、こういうのは彼氏にだなっ」

店員「いらっしゃいませー。あら、妹ちゃん、彼氏さん?」

妹「えへへー♪」

店員「彼氏さんも好きねぇ。くすくす」

兄(今すぐここから逃げ出したい)

妹「おに…あにーはどういうのが好き?」

兄「あにーって…」

妹「いいじゃん、アダ名っぽくて。ねぇ、あにー」

兄「はいはい、どれでも似合うって…」

妹「もぉ、真面目に選んでよぉ。あにーに見て欲しいんだからっ」

兄「うーむ…」

妹「じゃあ、色は?」

兄「そうだなぁ…白とかピンクとか水色とか…」

妹「ふむふむ、可愛い系だね?あ、このストライプ可愛くない?」

兄「あ、うん…」

妹「店員さーん、これのサイズ違いくださーい」

店員「はーい。あら、彼氏さんが選んでくれたの?」

妹「へへー♪」

店員「…あら?」

店員「妹ちゃん、最近苦しくない?」

妹「ふぇ…?」

店員「ダメよ、成長期なんだから、ちょくちょく測らないと」

妹「あー、はい…」

店員「うん、1サイズあげましょうか。ちょっと待っててね」

妹「…お兄ちゃん、胸の大きな子、キライ…?」

兄「いや、その、そんな事は…////」

妹「お兄ちゃんに買って貰っちゃったー♪」

兄「はいはい…」


店員『ふふ、彼氏さんからのプレゼント?』

妹『はいっ♪』


兄「払わざるを得ないだろうに…」

妹「ね、お兄ちゃん。何か食べて行こうよ」

兄「ん?」

兄「こんな所に喫茶店が…」

妹「ケーキが美味しいんだよー♪」

兄「へぇ。誰かと来たの?」

妹「ムニ…女さんに教えて貰ったっ♪」

兄「アイツ、不思議な場所を知ってるよな…」

兄「お、美味い…」

妹「でしょー♪」

兄「でも、女と仲良くなったのか」

妹「んー…」

女「私は別に妹ちゃんを嫌いな訳じゃないからねぇ」

兄「………」

妹「何でいるの?」

飲み中なので遅くなります



女「今日はシフト入ってんよー」

兄「あれ、バイト先なの?」

女「そうだよー。妹ちゃんにも言ったのになっ」

妹「あ、あれ、そうだっけ…」

女「ケーキに夢中で気付かなかったかなっ」

女「まぁ、ゆっくり食べていけばいいんじゃないかな?」

兄「そうだなー」

妹「カフェオレおかわりっ」

女「はいはいっ。んじゃま、ごゆっくりー」

兄「なるほどなぁ」

妹「にはは」

女「じゃあまた、学校でねー♪」

兄「またなー」

妹「また遊びに行くよっ」

女「臨むところだぜー」

3次会終了でっす。



妹「ふんふふん♪」

兄「なぁ、妹」

妹「なーにー?」

兄「楽しかったか?」

妹「もちろん!」

兄「そっか…また、買い物行こうな」

妹「…いいの?」

兄「下着以外ならなぁ…妹友ちゃんに、妬かれない程度で」

妹「…うんっ♪」

妹「と、言うわけで、おにゅーの下着なのっ♪」

妹友「つ、次は私が…」

女「ご機嫌だなぁ、ハム子ー」

妹「へっへー、サイズも1つアップしたし、お兄ちゃん悩殺作戦成功も近いよっ!」

女「まだまだ、4つ程足りないんじゃないかい?」たゆんっ

妹「…むきーっ!」

妹「………」にやり

妹友「…?」

女「どうした、ハム子ー」

妹「いいもん!お兄ちゃんに揉んで大きくしてもr」

妹友「それはダメ」

淫ジャンル「揉んデレ」
ってか




妹友「それはダメ。許さないよ」

妹(ガクブル)

女「うひー…妹友ちゃん、こっわいなぁ…」

妹友「わ、私だって…まだ、ごにょごにょ…」

女「ほほーぅ。妹友ちゃんは形いいもんねー」ぷにんっ

妹友「ひゃいんっ!?」

女「お?おおぅ?」むにむに

妹友「ひゃんっ、や、止めてくださいぃ…」ふるふるっ

女「妹友ちゃん…割りと着痩せするタイプかい?」

妹友「~~ッ!」うるうる

女「ほれほれ、サイズ教えてよー♪」

妹友「…ごにょごにょ」

女「…ほほーぅ♪」

女「いやぁ、これは勝てないぜぇ、ハム子ー」なでなで

妹「くそぅ、憐れむなっ!」じたじたっ

妹友「………」じぃー

女「…どうかしたかい?」

妹友「い…いえ…」

女「…ウサ子、混ざれっ」

妹友「ふぇ…?」

女「妹友ちゃんの事!ウサ子ー♪」

妹友「は、はいっ!」

妹「え、わ、きゃっ!?」

女「ハム子、ウサ子…ペットみたいだなー」

妹「自分で付けて置いて言うなっ」

妹友「あんまり言うと、ムニ美さんもペット扱いに…」

女「えっ」

妹「えっ」

妹友「えっ」

妹友「と、とにかくっ!」

女(ニヤニヤ)

妹(ニヤニヤ)

妹友「兄さんの彼女は私なんですっ!ちょっかい出さないでっ!」

妹(でも妹友ちゃんはまだ外泊できないしー)

女(学校も違うしなぁ)

女「とりあえず、それはおいといて」

妹「ふむ?」

女「今日は兄くんはお出掛けかい?」

妹友「………」ドキドキ

妹「うん。何の用事かとかは知らないけど」

妹友(がっくり)

女「そっかぁ…んじゃ…くふふ♪」

妹「?」

妹友「?」

女「兄くんの部屋を捜索だっ!」

妹友「ぅえ…や、止めた方が…」

妹「おーっ!」

妹友「い、妹ちゃんっ!?」

女「ウサ子は気にならないかい?普段の兄くんがどんな所で寝てるか、とかっ」

妹友「…////」

女「ほーほー、割りとキレイにしてるじゃん」

妹「汚くしてると、色々私が持ってくからね!」

妹友(兄さんの、ベッド…)ドキドキ

女「ほほーぅ…ベッドの下は、と」

妹「それが何も無いんだよねぇ。別の所、探さなきゃ!」

妹友(ちょっとだけ、ちょっとだけ…)ギシッ…まふーっ

女「んじゃ、とりあえず…本棚かな」

妹「本棚?」

女「例えば、こういうカバー付の辞書なんか怪しい…っと…あれ、無いや」

妹「後ろにも無いねぇ」

女「むむぅ…机の引き出しとかは?」

妹「なーい」

女「…意外とつまんないなぁ」

妹友「…♪」まふまふ、にへらーっ

妹「………」ちょいちょい
女「んー?」

妹「………」くいくい

女「………」にやり

ポラロイドカメラ、カシャッ

机の正面に、ぺとり

妹「おーい、妹友ちゃーん?」

女「そろそろ出るよーぅ」

妹友「はっ…え、あ、はい?」

妹「面白い物、何も無かったよ」くすくす

女「兄くんが帰って来る前に、出ないとねぇ」

妹友「は、はいっ、そうですねっ」

兄「ただいまー」

妹「お帰りー」

妹友「お帰りなさいっ」

女「おかえりー、っと…んじゃ、入れ違いで悪いけど、そろそろ私たちは帰るねぇ」

兄「あぁ、そっか。悪いな、遊べなくて」

女「いいのいいの。また今度遊ぼうぜー」

妹友「じゃ、じゃあ、お邪魔しました…」



兄「…妹、お前ら部屋に入ったな?」

妹「いやぁ…可愛い過ぎて、つい写真撮っちゃったよ♪」

兄(…枕使う度にドキドキするだろ…うつ伏せになれねぇ…!)

と、言うわけで蛇足のお話も終わりでした。
これからバイトに行ってきますので、埋めるなり落とすなりしちゃってください。
ありがとうございましたー。

女「また会おうぜー」

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