妹「お兄ちゃんが童貞である理由がやっとわかったの!」 (51)

妹「お兄ちゃんが童貞である理由がやっとわかったの!」

兄「ヘアッ!?」

兄(なになになに?あまりに突然だったんで『ヘアッ!?』とか言っちまったよ)

妹「童貞なのは結果であり原因ではない事に今まで気づかない私はバカだったの……」

兄(いやいやいや、なぜ童貞だと言い切れるの?あなたも処女の思春期14歳JCだろ?)

妹「お兄ちゃんはSEXをダサいと思っているからSEXをしないの~!」ニコニコ

兄「SEXがダ・サ・い・だと???」

妹「SEXするぐらいなら舌を噛み切って死んだほうがマシだと思っているの!!」

兄「舌を噛み切らないし、そもそもSEXがダサいと思ってないし」

妹「ちょっと何を言っているのか分からないの」

兄「こっちのセリフだよ!」


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兄「むしろSEXにダサいって概念が存在することを初めて知って勉強になったよ!」

妹「お兄ちゃんは少し賢くなったの!」ニコニコ

兄「ありがとう!妹のおかげだよ!!」

妹「どういたしましてなの~」ニコニコ

兄「もう少し妹様から学びを乞いたいがそろそろ教習所へ戻らなければ……いや~残念ですわ~!」  

妹「戻る前に教えてほしいのだけど、なんでお兄ちゃんは童貞なの?」

兄「その話に戻るの?」

妹「だってまだお兄ちゃんが童貞である理由がわからないの」

兄「あのな前提条件が間違っている可能性があるのではないでしょうか?」

妹「前提条件?」

兄「そもそもですね、私がですね、童貞であるということが……」

妹「分かったの!!」

兄「分かってくれたか!?」

妹「生まれながらの戦士であるお兄ちゃんにとってSEXなどというものは、やんごとなきお戯れに過ぎなかったからSEXをしないの!」ニコニコ

兄「や・ん・ご・と・な・き・お・戯・れ!!!」

妹「お兄ちゃんにとって戦いこそが全てでありSEXは不要だと思っているの!」

兄「SEXが不要だと思ってないし、そもそも戦士でもないし」

妹「じゃあ何なの?」

兄「学生だよ学生!どこにでもいる16歳の男子高校生!!」

兄「それに『やんごとなき』ってどういう意味だよ!?おじゃる丸でしか聞いたことないぞ!!」

妹「『とても重要であるさま』または『高貴であるさま』なの」

兄「そういう意味だったのか……勉強になったよ」

妹「お兄ちゃんは少し賢くなったの!」ニコニコ

兄「ありがとう!妹のおかげだよ!!」

妹「どういたしましてなの~」ニコニコ

兄「じゃあね、そろそろね、お兄ちゃん教習所へ戻らないと」

妹「その前に教えてほしいのだけど、なぜお兄ちゃんは童貞なの?」

兄「あれ?またその話に戻るの?」

妹「だってまだお兄ちゃんが童貞である理由がわからないの」

兄「その飽くなき探究心は別のものへ向けてほしかったな」

妹「なんで?童貞である理由を教えてくれないの?いじわるなの?」

兄「いじわるではなく……そのな、え~っと、お年頃の女の子が童貞とかSEX等の言葉を連呼するものではありません!」

妹「なんで?そうやってはぐらかそうとするの?」

兄「は、はぐらかしてなんかいないぞ…!」

妹「もしかして、お兄ちゃん自身も童貞である理由が分からないの?」

兄「いや、そういう訳ではなく」

妹「ん?どういう事なの?教えてほしいの~!」ニコニコ

兄「ほら!もしかしたら、お兄ちゃんは童貞じゃないかもしれないし……」

妹「それはないの~!」ニコニコ

兄「即答ですか!」

妹「絶対にありえないの~!」ニコニコ

兄「その溢れんばかりの自信は何処から来るのよ?」

妹「あ~!また、はぐらかそうとしてるの~!」

兄「そ、そんなことないぞ!」

妹「お兄ちゃんが何故そこまでして童貞である理由を隠そうとするのか……あっ!そうか!そうだったのか!!やっと分かったの!!!!」

兄「絶対に分かってない!これ絶対に分かってないパターンだよ!!」

妹「生まれながらのやんごとなき雅なお兄ちゃんにとってSEXなどというものは獣と変わらぬ蛮行だと思っているからSEXをしないの~!」ニコニコ

兄「け・も・の・と・変・わ・ら・ぬ・蛮・行」

妹「己の本能と欲望のまま繰り広げられるその

兄「はい!ストップ!!わかった、わかったらかストップ!!」

妹「なんで止めるの?」

兄「14歳JCとしてあるまじき発言をされようとしていたからです」

妹「だってお兄ちゃんが童貞である理由を教えてくれないのが悪いの」

兄「いやいやいや」

妹「お兄ちゃんが教えてくれるまで私はやめないの~!」

兄「分かった、分かった!確かに妹の言いますようにお兄ちゃんは童貞ですが」

兄「自発的にSEXをしないのではなく、必然的にSEXができないのであり」

兄「つまるところ、童貞である理由は『SEXする相手が居ないから』であります!以上!!」

妹「うん!知ってたの~!」ニコニコ

兄「これでよろしゅうございますか?」

妹「でもその歳で童貞なのは恥じる事ではないの~!」ニコニコ

妹「事実16歳なら7割以上が童貞らしいの~!」ニコニコ

妹「それに童貞だからと言って

兄「やめてくれーもうやめてください!!」

妹「仕方ないな~今日はこれぐらいで許してあげるの~!」ニコニコ

つづく

妹「お兄ちゃんが『妹を犯したる』っと言ったとするの!」

兄「ヘアッ!?」

兄(なになになに?あまりに突然だったんで『ヘアッ!?』とか言っちまったよ)

妹「シュメール人みたいな顔で『妹を犯したる!!!!』って絶叫するの~!」ニコニコ

兄(いやいやいや!何をおっしゃてらっしゃるの?あなたお年頃の思春期14歳JCだろ?)

兄「シュメール人を知らないし、そもそも言わないし」

妹「あまりにも可愛く魅力的な実の妹に対して欲情してしまったお兄ちゃんが思わず」

兄「言わないけど」

妹「ん?」

兄「ん?」

妹「妹に対しての感情が愛情だったことに気づいたお兄ちゃんが戸惑いつつも内に秘めた思いを抑えきれずに」

兄「言わないけど」

妹「ん?」

兄「ん?」

妹「えっと、じゃあ……」

兄「言わないけど」
 
妹「何?なんなの?」

兄「いえ、別に何も……」

妹「お兄ちゃんは何がしたいの?」

兄「特にこれと言って……」

妹「お兄ちゃんが『妹を犯したる!!!!』って言わないと話が進まないの!!」

兄「いや、だって言わねぇし……」

妹「だ・か・ら~実際は言わないとかそんなこと今は大切じゃないの!」

兄「どうしろと?」

妹「『妹を犯したる!!!!』って言うの」

兄「……」

妹「言・う・の!」

兄「分かった分かった『妹を犯したる』って言ったとしよう」


妹「絶叫でなの」

兄「……」

妹「絶叫でなの!!」

兄「はいはい、絶叫で『妹を犯したる!!!!』って言いました!」



「なんだこいつ急に?」「ってか誰?」「俺は知らねーけど」「110した方がよくない?」


妹「って感じになるの~」ニコニコ


兄「ちょっと待って!おかしくない?なんで俺は大衆の面前で宣言しちゃってるの?の?」

妹「私もその場にいたの!」

兄「えっ!俺は妹に直接『妹を犯したる!!!!』って表明しちゃったの?」

妹「そうなの~!」ニコニコ

兄「俺に何が起きたの?なんで心神耗弱の状態に陥ってるの?の?」

妹「妹が可愛過ぎるからしかたないの~」テレテレ

兄「はぁ?『妹が可愛すぎる』とはどういう事ですか?詳しく教えてください!!」

妹「あ”」

兄「と、ともかく実の兄が心神耗弱の状態に陥り警察まで呼ばれようとしているこの状況で君は助けてくれないのか?」

妹「私もやばいと思って『110した方がよくない?』って言ったの」ニコニコ

兄「君かっ!警察呼ぼうとしたのは!!」

兄「間違ってないけど!!!間違ってないけどさぁ~~」

兄「もの凄く正しい行動をした妹を褒めてやりたいけどさぁ~~」

妹「褒めるべきなの」

兄「そうだね褒めるべきだね、兄ちゃん間違ってたわ」

妹「お兄ちゃんは物事の道理に従って善悪の区別もつけれない薄っぺらでツマラナイ人間だから仕方ないの」ニコニコ

兄「言い過ぎやしませんか?」

妹「そうでもないの」

兄「そもそも俺はミシュラン人みたいな顔で『妹を犯したる!!!』と言うわけなく」

妹「シュメール人なの!」

兄「そうだねシュメール人だったね、でも今大切なのはそこじゃなく」

兄「『妹犯したる!!!』と言わない事であって」

妹「言わないの?」

兄「そりゃ~世界でたった一人の俺の大事で可愛い妹にそんな言葉を言うわけないだろ」

兄「俺は妹の幸せを願い叶えたいと常に思っているのだから」

妹「ちょっと何を言っているのか分からないの」ニコニコ

兄「つらい」

スマホ ♪~

兄「ん?」

兄「おっ!珍しく技能が2時間も空いたみたいだ」

妹「え~もう行っちゃうの?」

兄「しゃ~ない、キャンセル等で出来た隙間を埋めることによって安く教習を受けられるプランだから」

妹「それは分かってるの……」

兄「金のない学生はこうするしかないのよ」

妹「技能を受けるのなら怪我だけはして欲しくないの」

兄「おう」

妹「今日は特に暑いらしいから熱中症にも気をつけるべきなの」

兄「おう」

妹「気分が悪くなったら直ぐに教官へ伝えるべきなの」

兄「おいおい、母親か?」

妹「自分の体は一つだけだから」

兄「あぁ…そうだな」

妹「気を付けていってらっしゃいなの」

兄「おう」

つづくの

妹「負け組代表のお兄ちゃんに残された唯一の打開策がわかったの!」

兄「ヘアッ!?」

兄(なになになに?あまりに突然だったんで『ヘアッ!?』とか言っちまったよ)

妹「道頓堀の底に堆積したへドロの方がまだマシだと思える人生から解き放つの~!!」

兄(いやいやいや!俺の人生はヘドロ以下なの?君も夢と希望を抱く思春期14歳JCならそんなこと言われると傷つくぐらい分からるだろ?)

妹「お兄ちゃんは満州に渡って馬賊になるべきなの~!」ニコニコ

兄「満・州・馬・賊!!」

妹「狭い日本を飛び出して大草原を駆け巡るの~!」

兄「駆け巡らないし、そもそも馬賊いないし」

妹「でも日本にお兄ちゃんの活躍の場はないの」ニコニコ

兄「あるよ!あると信じたいよ!!」 

妹「どうしたの?興奮してるの?」 

兄「いたって冷静だよ!」

妹「じゃあ馬賊になるの?」

兄「ならないよ!無限にある将来の選択肢に満州馬賊だけはないよ!!」

妹「ならお兄ちゃんは割り箸を割るのに失敗して出来たあのでっぱりと同じような人生を歩しかないの」

兄「例えが分かりにくい!」

妹「それはお兄ちゃんの人生が特殊だから例えも通常から逸脱したものになるの」

兄「いやいやいや」

妹「お兄ちゃんも薄々気づいているはずなの」

兄「何がだよ」

妹「人間として生まれてきたことが間違いだったことに……」

兄「思ってないよ!一度も思ったことないよ!」

妹「そうですか、ならもういいです」

兄「あれ?飽きるの早くない?いつももっと言ってくるじゃん!もうちょっと、かまってよ」

妹「はぁ~仕方ないな~」

兄「凄くめんどくさそうにおっしゃる」

妹「えぇ~じゃあ~せっかくの夏休み負け組代表のお兄ちゃんはどの様に過ごしているの?」

兄「教習所とココを行き来した後にバイトに精を出しています」

妹「はぁ~だから負け組なの!もう一番やってはダメで最悪な過ごし方なの」

兄「ものすごく高校生らしい有意義な夏休みを過ごしてると思うのですが」

妹「いいですか?勝ち組はそんな苦学生の様な過ごし方はしていないの!例えばお兄ちゃんがバイトに精を出しているとき石油王の息子が

兄「ちょっと待って!え?なに!比べる相手が石油王の息子なの??」

妹「そりゃまぁ生まれながらの勝ち組ですから」

兄「それと比べられたらほとんどの人が負け組だよ」

妹「はぁ~めんどくさいな~」  

兄「物凄く心の声がだだ漏れですが」

妹「えぇ~じゃあ~その色褪せたTシャツなんなの?買いなおしたほうがいいと思うの」

兄「しゃあないだろ身の回りの金は全て教習所とバイクに回したんだから」

妹「果たしてそうでしょうか?例えば石油王の

兄「石油王はもういいよ!」

妹「どうもありがとうございました」

兄「え!いやちょっと、そんな漫才みたいな終わり方をしないで!」

妹「どうしたのお兄ちゃん?いつもよりかまってちゃんなの」

兄「いや、その、結果的にはいつもと同じな感じだけど今日は君の言葉に愛を感じない」

妹「ちょっと何を言っているのか分からないの」

兄「ほら、途中で貴方すごくめんどくさくなってたでしょう」

妹「ん?何のことなの?」

兄「いやいやいや、口に出てたから」

妹「そんな日だってあるの」

妹「お兄ちゃんに友達がいない理由がやっとわかったの!」ニコニコ

兄「ヘアッ!?」

兄(なになになに?あまりに突然だったんで『ヘアッ!?』とか言っちまったよ)

妹「夏休みに入っていつもこっちに来るからおかしいと思ってたの!」

兄(いやいやいや!いるよ友達!!あなたも人間関係で悩み多き年頃の思春期14歳JCなら分かるだろ)

妹「生まれながらの将軍であるお兄ちゃんは家来や民はいても友達はいないの~!」ニコニコ

兄「三・代・将・軍・家・光!!」

妹「心許せる友がいないお兄ちゃんは今日も一人で妹にすがるしかないの」

兄「将軍じゃないし、そもそも友達いるし」

妹「そうですか、ならもういいです」

兄「早いよ!今日はめっちゃ早いよ!!どうしたのよ最近?」


妹「べ、別にいつも通りなの」

兄「そんなことないよ!いつもはもっとガンガン来るじゃん!罵るしるじゃん!」

兄「最近の妹は全然、やる気も切れも感じない!!」

妹「何?何なの?お兄ちゃんはMなの?」

兄「いや、どうだろう分からん」

妹「その歳で自分の性癖ぐらい知らないと、大人になったときに取り返しのつかない事になる可能性があるの」

妹「私、性犯罪者の妹だけは嫌なの」

兄「そうそう!そんな感じだよ!!それを待ってたんだよ」

妹「はぁ~」

兄「えぇ~何でため息?」

妹「まぁ私に会いに来ている点は評価するの」

兄「えらい上から目線」

妹「本当は迷惑してるかもしれないの」

兄「突然の全否定」

妹「まぁ私が話ふっておきながら放置するのは悪いとは思ってるの」

兄「やる気のない謝罪」

妹「それにしても作新の攻撃長いの」

兄「そして別の話へ」

妹「おっ!初ヒットなの」

兄「食らいつく甲子園」

妹「昭和の怪物江川が投げていた時

兄「語りだすおっさん」

妹「広島の詐欺師こと達川が」

兄「無駄な知識」

妹「甲子園見てて一番嫌なのが」

兄「100年以上の歴史に苦言』

妹「部の紹介するとき『守りからリズムを作り~』ってやつ」

兄「特におかしくはない」

妹「もう皆、きまった同じことばかり言うのが嫌い」

兄「高校生だしそんなもん」

妹「もっと『100点とられても101点とれば勝つ攻撃的な打の野球を』とか言えばいいのに」

兄「そんな試合みたくない」

妹「あれ?まだいたのお兄ちゃん」

兄「再び繰り返す兄への無関心」

妹「もう作新の試合は終わったの」

兄「思い出したように使い始める語尾」

妹「べ、別に使い忘れていたわけじゃないの」

兄「語尾を使い忘れるという謎」


妹「あぁ無性に高速道路を逆走したい!!でも捕まるのは嫌なの~!」

兄「ヘアッ!?」

兄(なになになに?あまりに突然だったんで『ヘアッ!?』とか言っちまったよ)

妹「そんな時ありますよね!でも大丈夫!この欲求を全て満たせる商品をお届けなの~!」ニコニコ

兄(いやいやいや!ないよ!そんな欲求!君は常識と良識を持ち合わせた思春期14歳JCだろ?)

妹「今回ご紹介するのはこちら『新東名高速道路』なの!」

兄「欲求の満たし方が豪快!」

妹「海老名JCTから豊田東JCTまでの走行距離約253.2キロを通行料金不要で24時間365日好きな時に好きなだけ逆走を楽しめるの~!」ニコニコ

妹「彼女とのドライブ中や家族と旅行を楽しんでいる時、金時山の登山を終えた老人会の帰りでも!」

マイケル「オールOK!」

兄「誰だよ!」

妹「常識から解き放たれた素敵なカーライフをエンジョイ!」

マイケル「Congratulations!」

兄「だから、誰だよ!」

妹「日本経済を担う大動脈であり当初は総工費10兆円を超えるとも言われましたが……皆様に安全で快適な逆走を送って頂きたい思いから頑張らせていただきました……」

妹「なんと!お値段!!4兆4000億円でご奉仕!!!」

マイケル「oh my God!」

兄「買えねーよ!」

妹「さ・ら・に~今ならなんとご希望のICとSA・PA(合計10か所まで)が選べてお値段据え置きの~」

妹「4兆4000億円!!!!」

マイケル「シンジラレナーイ!」

兄「どっちにしろ買えねーよ!なんで片言の日本語になってるんだよ!」

妹「お孫さんからおじいちゃんおばちゃんへの還暦祝いに!」

妹「育ちどころか頭も悪い免許取りたてのクソガキや」

妹「いい歳してイキってるおっさんにもおすすめ!!」

兄「言葉遣いが酷い」

妹「お申し込みはこちらの080‐××○○‐▽□▽□まで!」

マイケル「いますぐ!コールナウ!」

兄「はぁ?それ!おまっ!俺の携帯番号!!!」

妹「また来週~なの!」

マイケル「See you next week !」

兄「何?この茶番?」

妹「ふぅ~満足なの~!」ニコニコ

兄「いやいやいや、聞きたいことは沢山あるが…えっとまずこちらはどちら様で?」

妹「こちらは虫垂炎で入院されてるマイケルさんなの」

マイケル「ハジメマシテ!マイケルではくアレックスデス!」

兄「あれ?本人がアレックスだと言ってるよ?」

アレックス「イェス!アト虫垂炎デハナク膵炎デス!」

妹「まぁ似たようなものなの」

兄「全然違うよ!アレックスさんに失礼だよ!!」

アレックス「気二シナイデ!」

兄「人ができてる」

アレックス「oh~モウコンナジカンダ!モドラナイト!!」

妹「わさわさありがとうなのマイケル!」

アレックス「ボクモ妹ノチカラ二ナレテ嬉シイヨ!アト、アレックスデス!」

看護師「今日はお兄さんは来てないの?」

妹「そういえば見かけませんね」

看護師「来られないのかな?」

妹「さぁ?どうでしょう?兄に興味がないので」

看護師「夏休みに入ってから毎日来てたのにね」

妹「えぇ、毎日毎日アホみたいに来られて迷惑だったので今は快適です」

看護師「そんなこと言って本当は寂しいでしょう?」

妹「兄が来なくて寂しいとはこれ如何に?」

看護師「またまた」

妹「何のことかよくわからないです」ハテ?

看護師「もしかしたら今頃お兄さんは彼女さんとデートかもよ~」

妹「彼女なんて居ないと思いますけど?まぁ、興味もないですけど」

看護師「じゃあ、この夏休みに彼女が出来ちゃうかも」

妹「フッ…ありえませんね!彼女ができる要因が皆無なので」 

看護師「そうかな?結構カッコいい方だと思うだけどな~」

妹「そういうことは本人へ言ってあげてください」

看護師「えぇ~本人へ言っちゃっていいの~?」

妹「兄も喜ぶと思いますよ」

看護師「ヤキモチ妬かない?」

妹「ん?誰がヤキモチを妬くのですか?」

看護師「またまた」

妹「何のことかよくわからないです」ハテ?

看護師「とぼけた顔が、あら可愛い」

妹「はい、可愛いです」

看護師「否定しないんだね、そういうところ見習いたいわ~」

妹「言われ慣れてるので」

看護師「ほぉ~小生意気な小娘ではないか」

妹「それは初めて言われました」

看護師「あぁ~もう!お兄さんに彼女できちゃえばいいのに」

妹「だから無理ですって」

看護師「果たしてそうでしょうか?」

看護師「高校生最初の夏休みは、期待や希望を無駄に望んじゃうからな~」

看護師「夏休みのテンションと教習所やバイト先での出会い」

看護師「可能性は高し!」

妹「そういうものなのですか?」

看護師「はい、2割増です」

妹「微妙」

妹「お兄ちゃんに彼女なんてまだ早いと思うの」

兄「ヘアッ!?」

兄(なになになに?あまりに突然だったんで『ヘアッ!?』とか言っちまったよ)

妹「……」スン

兄(いやいやいや!何その『私は何も言ってません』って態度?貴方はいつも完膚なきまでに兄をいじり倒す思春期14歳JCだろ?)

妹「……」スン

兄(寝そべりながらスマホいじって完全無視ですか?)

妹「……」スン

兄(それに『スン』って?『スン』ってなによ?)

妹「……」スン

兄(あれか?この暑さに俺の頭がやられちゃったのか?)

妹「お兄ちゃんに彼女とかまだ早い」ボソ

兄(言ってるよ)

妹「……」スン

兄(そしてこれだよ『スン』だよ)

妹「……」スン

兄(どうしろと?そんな事を言われてそんな態度で俺はどうしろと?)

妹「……」スン

兄(妹の真意がわからない……)

妹「……」スン

兄「あのーですね……」

妹「……」スン

兄「えーわたくしはまだまだ未熟者ゆえ妹さんがおっしゃること誠にごもっともなのですが」

兄「高1という多感な時期ですので彼女を作りたい欲求や希望等を大いに持ち合わせて日々を過ごしており」

兄「突然、そのような事を言われましてもなかなか『はい!わかりました!!』っとならない訳であります」

妹「うっさい死ね」

兄(威圧的に死を強要だと)


兄「あのーですね……」

妹「……」スン

兄「えーわたくし実はもの凄く大事に育てられておりまして、この年では珍しく門限なんかも19時ですしそのせいでバイトに制約ができ困っているのですが」

兄「その過保護とも言える親の愛情100%で育った私が両親より先に逝くのは今世紀最大の親不孝者となっていしまいますので」

兄「例え同じ血を分けた妹さんからの切実な要望であったとしても『はい!わかりました!!』っとならない訳であります」

妹「消えろカス」

兄(存在自体を全否定!!)

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