苗木「霧切さん、さすがはインド人だね!」 (500)

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最近、私には悩み事がある。

苗木「やあ!霧切さん。一緒に教室行こうよ!」

なんてことはない些細なことなのだけれど、

霧切「ええ、いいわよ」

それでもやはり少し気になる。

苗木「今朝は涼しいね!秋らしくなってきたかな」

一体、どういうわけか分からないのだけれど

霧切「そうかしら・・・私にはむしろ寒いくらいよ」

苗木くんが・・・苗木くんが・・・

苗木「ふえー・・・流石霧切さんだね」

どうやら私のことを

苗木「霧切さん、流石はインド人だね!」

インド人だと思っている。

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霧切「えっと・・・その・・・」

苗木「やっぱりインドって暑いんだよね?緯度も低いしさ」

否定をしようとずっと思っているのだけれど、

霧切「ええ、そうなのよ。日本に来たら涼しくてびっくりしたわ」

どうしてかできない。苗木くんの期待を裏切ってしまうようで。

苗木「ふわー!でもねでもね、霧切さんも直にこの環境にもなれると思うよ!」

霧切「あらそうかしら、ありがとう」

どういうつもりかは知らないけれど、しばらくはインド人ごっこも悪くないかもしれない。

苗木くんとこうやって話せる機会が作れるならば。

苗木くんが、私がインド人だからという理由で興味を持って話しかけてくれるのならば。

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霧切「ペチャクチャ」

苗木「ペチャクチャ」

舞園「・・・」

舞園「はあ?どうしてあの二人まだ仲良く話してるんですか?」

舞園「苗木くんにはちゃんと、『霧切はインド人だ。気をつけろ』って手紙を出したはずなのに!」

舞園「そうすればあの女から苗木くんは離れるはずだったのに!」

舞園「むしろ仲良くなってるじゃないですか!」

舞園「どういうことなんですか、セレスさん!」

舞園「話が違います!」

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セレス「まあまあ落ち着いてください」

セレス「何事にも例外はあるのです」

セレス「苗木くんはきっと、成長著しい新興国のインドに希望を抱いている」

セレス「だからそこからきたという霧切さんにも希望を持ったのでしょう」

舞園「はあ?」

セレス「まあいいでしょう、しばらく様子を見てみましょう」

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苗木「一時間目は国語だったね」

霧切「ええ」

苗木「ああ!教科書忘れちゃったよ・・・」

苗木「誰かに教科書見せてもらわないと」

舞園「ガタッ」

苗木「ああ、そうだ霧切さんみせてよ!」

霧切「ええ、いいわよ」

苗木「へへへ。机くっつけるなんて小学校以来だよ!」

霧切「そうね」

苗木「あれ?インドでもこういう感じで机くっつけるの?」

霧切「・・・!」

霧切「え、ええ、そうなの・・・」

苗木「へー」

苗木「もっとしりたいな、インドのこと」

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苗木「ええっと、今日は範囲だったかな・・・」

霧切「ここよ苗木くん」

苗木「!!!」

苗木「こ、これは!」

苗木「『いっぽんのえんぴつのむこうに』じゃないか!」

苗木「うん、すごいワクワクしそうな話だ!」

霧切「あら、そうなの?」

苗木「うん、だってこれ!スリランカのポディマハッタヤさんが出てるんだよ!」

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霧切「あら、そうなの・・・」

苗木「もしかして、霧切さん、このポディマハッタヤさんと知り合いなんじゃないの?」

霧切「えっと・・・それは・・・」

苗木「・・・?」

霧切「いや、そのね・・・」

苗木「ああ・・・なーんだ・・・さすがにそんなわけないよね。変なこと聞いてごめんね霧切さん」

苗木「やっぱり教科書は舞園さんに見せてもらうことにするよ」

霧切「知り合いよ」

苗木「へ?」

霧切「ポディマハッタヤは私の遠縁の親戚に当たるわ」

苗木「わーお!」

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苗木「や、やっぱりそうなんだ!」

苗木「うわー、やっぱりポディマハッタヤさんってインドスリランカ付近だと有名人なの?」

霧切「まあそうなるかしらね」

苗木「すごいやすごいや!」

苗木「あっそうだ!これみてよ!」

霧切「なにかしら?」

苗木「この鉛筆、ポディマハッタヤさん関わっているかなあ?」

霧切「・・・えっと・・・」

苗木「ほら!超高校級の探偵なんだからそれくらいすぐわかるよね!」

霧切「・・・ポディマハッタヤ製だわ、それ、私には分かるわ」

苗木「ひやっほおおお!」

苗木「あーなんてぼくは幸せなんだろうか!」

霧切「特徴的な黒鉛の配列、まず間違いないわね」

苗木「すごいよ霧切さん!」

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舞園「な、なんなんですかあれ!」

舞園「なんであんなたのしそうなんですか!」

舞園「あーむかつきますう!」

セレス「まあ落ちついたらどうかしら」

舞園「二人の関係好転してませんか?どういうことですか?」

セレス「インド人であることはなんの枷にもならなかったということですわね」

舞園「いったいどうすれば・・・」

セレス「簡単なことです。霧切さんが対処し切れないほどの設定を彼女につけるのです」

セレス「はじめは苗木くんのために演技をするでしょうが、じきに破綻してしまいます」

セレス「きっとその姿に苗木くんは幻滅するでしょう」

舞園「なるほど!」

セレス「手始めにそうですねえ・・・>>50の設定を付け足すなんてどうでしょうか」

ホームズの末裔

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霧切「ペラペラ」

苗木「ふわあ、すごいよ霧切さんの音読!」

苗木「まるでヴェーダを紐解いているかのような響き」

苗木「いや、というよりも菩提樹の下で涅槃寂静にいたる仏陀の響きというべきか・・・」

苗木「インド人であることを意識して聞いてみると、やっぱり一味違うなあ」

ツンツン

苗木「ん?葉隠くん?どうしたのさ?」

苗木「え?僕あてに手紙が回ってきたって・・・?」

苗木「うーん・・・なんだろう」ペらっ

手紙『霧切響子はホームズの末裔だ、用心しろ』

苗木「な・・・なんだこれ・・・」

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霧切「ペラペラ」

苗木「そんな馬鹿な・・・」

苗木「こんなバラモン然とした霧切さんが・・・」

苗木「ホ、ホームズの末裔だなんて!」

苗木「そんなことあるわけないじゃないか!」

苗木「だ、だってホームズはイギリス人だろ・・・?あれ?そもそも実在したのか?」

苗木「どいうことなんだ・・・」

苗木「聞いてみる必要があるぞ!」

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キンコーンカーンコーン

苗木「やあ霧切さん、さっきは教科書ありがとう」

霧切「ええ、困ったときはお互い様だもの」

苗木「で、でさ、聞きたいことがあるんだけど」

霧切「?なにかしら?」

苗木「霧切さんって本当にインド人なの?」

霧切「え・・・?」

苗木「ま、まさかとは思うけど、僕を騙してないよね?」

霧切「・・・そんなことするわけ・・・」

苗木「だって霧切さんはホームズの末裔なんだろ!」

霧切「!?」

苗木「ホームズはイギリス人!『インド人であることとホームズの末裔であることは両立しない』!」

霧切「その言葉、斬らせてもらうわ!」

ザンッ

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苗木「な、なんだと・・・」

霧切「いえ、なにもおかしくはない、両立するのよその二つは」

霧切「かつて私の何代か上の人が、大英帝国植民地のインドに入植したの」

霧切「それから私の家族はインドで暮らしたの。インド人になったのよ」

苗木「そんな・・・」

霧切「その過程でポディマハッタヤさんとも縁ができたの」

霧切「だから私はイン人であり、かつホームズの末裔なの」

苗木「そ、そんなの・・・」

霧切「この超高校級の探偵というのもご先祖様ゆずりね」

霧切「わかったかしら苗木くん」

苗木「そんなのサイコーに最高じゃないか!!わーお!超クールだよ霧切さん!」

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霧切「わかってくれたらいいわ」

思わず嘘をついてしまった。

苗木「なんで教えてくれなかったのさ、そんないいこと!」

一体どういう理由で苗木くんがわたしのことをホームズの末裔だと思ったのかは分からないけれど

霧切「べつに話すようなこととは思わなかっただけよ」

否定してしまったら彼がガッカリする気がした。

苗木「へー、やっぱり探偵だもんね、正体は隠すべきだよね!」

私はインド人でもないし、ホームズの末裔でもない、普通の女の子。

霧切「そんなに苗木くんが喜んでくれるとは思わなかったわ」

好きな男の子には話しかけて貰いたい普通の女の子なのだから。

苗木「そっか!霧切って苗字ももしかして『霧の街ロンドン』からきてるのか!」

これくらいの嘘をつくことくらい許されるはずだわ。

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舞園「あれ・・・おかしいですよ・・・」

舞園「なんか苗木くんのテンション上がってませんか?」

舞園「ねえ?おかしくないですかあ?」

セレス「あら、そうみたいですね・・・」

舞園「どういうことなんでしょうか・・・話が違いますよ」

セレス「まあまだ設定は2つだけですから」

セレス「放課後には破綻してますよ」

舞園「むむむ・・・本当ですか?」

セレス「ええ、私を信じてください」

セレス「それよりもう次の授業が始まりますよ」

舞園「えっと、なんでしたっけ次?」

セレス「次の科目は>>90ですよ」

保健体育

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苗木「体育、今日は何やるんだろ」

霧切「武道らしいわ」

苗木「武道かぁ・・・大神さん無双だねそれ」

苗木「霧切さんも探偵だから護身術を・・・」

霧切「ん?どうしたの苗木くん?」

苗木「ほ、ホームズの末裔ってことは!ってことは!も、もしかして(ランラン」

霧切「・・・」

苗木「使えちゃったりするの?」

苗木「モリアーティ教授をライヘンバッハの滝へと叩き込んだあれが!」

霧切「えっと・・・それはその・・・」

苗木「・・・なーんだ・・・ははは、さすがに無理だよね・・・ごめんね霧切さん」

霧切「私、バリツをマスターしてるわ」

苗木「ふわっほおおおお↑↑↑」

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コンビニで弁当買ってPCに移動してくるから需要があるなら保守をお願いします

                       ヽ`Y彡──- 、
                      / /       `ヽ

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                        /  /           ヽ ヽ  r─、   __ _  __
                   /   {   / ̄ ̄ ̄ ̄`ヽノ ノr、┤:::::::>        ー-、:┴-..、
                    {    ヽ/          \::::::::::::::/    /⌒       ヽ:::/
                _ -‐{   /`ヽ┬┬イTTTT`ー─、 ):::::::::/ /  / / / /    ヽ V
                / //ヽ/ l l |>zミ ヽ |彡z ! ! レレ::::::::://   /// / / l | l l  l::l|
                /  / /   { ,| Nハっl|    rzリ ! /レヽ ヽ:::{:{ l VVヒミ //彡z V ハ ::::::}
         __/ __ { {    ヽ{ ! |ヽ└┘ , └┘lレ  / /:::::∧  Nトz┤/ トzリ / レ:::}::::ノ}  「「「 バリツ!!! 」」」
       /::::::::::::::::::::::::::::::\ヽ __ノl │、"" rっ ゙ イ !_//::/l N l└‐'  、└'' /  エエエ′
      .´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー---‐ヘ |  エ‐-  < l ├‐´rイ l l l  ト"" rっ  イ \/ ─,
     /::::::/:::::/::::::/ハ:::::::::::::::::::N    | |イ_ヽ/__/ / 、| l\\   ノ  エ ┬ ´ \  二 ┴,
     l:::::::l:::::/::∠ /ハヽ::::}:::::::::l   / l l   {{ }  / /  l //T エ_イ∨ ∨l┬、ヽヽソ 〉  >
     l::::::::l:::lV三ミ′彡zV:::::::ハl    l  ヽ \  ゞイ ノノノヽ  \ヽ/   / l Vl l | | `ヽ// /
     V::::V´トzリ  トzリ V:ノ    /   <二イ/l ヽ二  |    /ヽ   > / / く   〉  ヽ 
      ヽ( ゝ二ノ⌒{二_/ノ    /      ` l V   ヽ   //⌒rr、〈  \/ / / 〉
      (::::)´ヽ" ´'  <:)   / rrr、     /l ヽ     ヽ   rr (ソ !!!〉 `ヽ、 > /│
      (::::)   rT Tl´  (:::)  /( ( ( ( )    / |Oヽ    /_zz/  ノ   o  o 〉} l |
     (:::) ノ「  ( ) ⌒l \ /l  ゝ 〈三三/  |  彡´"    /( イ ̄    o  ol l l |
   「エ>/:::::::∧__ノエー、┘:::::/::::∨ヽ ノ/      |   \   /〈 { / へ、 ___」 トソ ヽ

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苗木「すごいよ!すごいよ霧切さん!どうなってるのもう!人間なの?ねえ!!」

霧切「まあ当然ね。子供のときに教わるのよ」

苗木「感動だよボクは!ボクはいま超高校級の感動だよ!」

霧切「そ、そんなに喜ばれると・・・」

苗木「ああっ!そうだそうだ!!ねえねえ、この体育、ボクと組んでくれないかな・・・?」

苗木「ぜひボクに、そのバリツをかけてもらいたいんだ!」

苗木「あっ!でもあんまり痛くされると嫌だから、ちょっとでいいよ」

霧切「え・・・ちょ・・・なにをいっているの、苗木君」

苗木「・・・そっか、ごめんね・・・霧切さんの気持ちも聞かずに一方的に・・・ほんと、ごめん・・・じゃあボクは別の人と」

霧切「組みましょう苗木君」

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苗木「え・・・?い、いいの?」

霧切「受けてみたいっていう人を断るほど性格悪くないわよ私」

苗木「ありがとう霧切さん!もう大好きだよ!」

霧切「・・・え?今なんて」

苗木「大好きなんだボク、ホームズ!特にすきな話は『孤独な自転車乗り』で」

霧切「ああ、そう・・・まあ、でも手加減はしないわよ?」

苗木「あはは、手加減はしてもらえるとうれしいかな・・・」

霧切「それじゃ覚悟しなさい」

苗木「あれ・・・?ちょっとまてよ・・・」

霧切「・・・?」

苗木「霧切さんってインド人なんだよね・・・?」

苗木「ってことはもしかしてヨガファイヤーとかもできるの?」

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霧切「へ・・・?」

苗木「ほら、あの火を噴く技だよ!さすがに腕が伸びるのは現実味ないけど、ヨガファイヤーだったら・・・」

霧切「・・・」

苗木「・・・あっ・・・ご、ごめん・・・」

苗木「まあなんでもかんでもできるわけじゃないよね!ちょっとガッカリしたけど気にしないよ!」

霧切「・・・できたわ・・・」

苗木「!!??」

霧切「昔はできたのヨガファイヤー・・・でも、失敗してからは・・・」

苗木「し、失敗って・・・」

霧切「これをみてほしいの苗木君、私の手・・・汚いでしょ?」

霧切「これ、実は捜査中にヨガファイヤーをやったとき、未熟だった私は手を焼いてしまったの・・・その跡なのよ」

苗木「・・・霧切さん・・・」

霧切「で、でも!昔はできたのよ!確かにヨガファイヤー!」

苗木「うん、いいんだよ霧切さん!そのやけど、素敵だと思う!だってさ、一生懸命がんばって捜査しているときの事故なんだよね?」

苗木「勲章じゃないか!まあ確かに、霧切さんにとってはあまり見せたくないかもしれないけど、でもボクは、その跡、素敵だと思うな」

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舞園「はああああ?な、なんなんですかあれ!」

舞園「なんか苗木君が霧切さんの頭なでているんですけど?」

舞園「どうしてこうなったんですか」

舞園「ああああああ!ちょ、二人がなにかくんずほぐれつし始めましたよ!」

バターン

舞園「霧切さんが苗木君の上に乗っています!しかも苗木君、ちょっとうれしそうですよ!」

舞園「なんということでしょうか・・・」

セレス「まあまあ落ち着いたらどうですか?」

舞園「うう・・・うう・・・」

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苗木「いてて・・・」

霧切「だ、大丈夫苗木君・・・?」

苗木「ちょっと痛かったけど、でも本場のバリツを受けられてうれしいよ!」

霧切「そういう誤解を招くような発言はどうかと思うけれど」

苗木「それにしてもやっぱりバリツって柔道に似ているんだね!」

霧切「え、ええ、そ、そうね」

苗木「じゃあさ、じゃあさ次は」

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舞園「うらやましいです、私も苗木君の上にのりたいです」

セレス「その発言はどうかと思いますわ」

舞園「っていうか、ぜんぜんあの二人はなれる気配ないじゃないですか」

舞園「おかしいです、こんなのおかしいです」

セレス「うふふ、そろそろですかね?」

舞園「え?」

セレス「次の設定を吹き込むんですよ」

舞園「そうですそうです!」

舞園「ふふふ、パンクさせてやるんですよ、霧切さんを!」

セレス「>>140なんて設定はどうかしら?」

実は天才料理人

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苗木「ふぅ~いい汗かいたな~」

苗木「さあて!さっさと着替えて次の授業に向かうぞ!」ヌギヌギ

苗木「それにしても霧切さんってホントなんでもできるんだなあ・・・」フキフキ

苗木「ボクみたいな一般人には到底及びつかない領域だよ!」キルキル

苗木「っていうか、ボクなんかが一緒にいていいのかな?もしかして嫌に思ってたり・・・うう、それはショックだな・・・」

苗木「ん・・・?あれ・・・ボクのパーカーのポケットに何か入ってるぞ・・・」

苗木「なんだこれ、紙か・・・?こんなの入れてたっけかなあ・・・」

苗木「まあいいか、どれどれ・・・」

手紙『霧切響子は天才料理人だ。だまされるな』

苗木「え・・・な・・・そんな・・・」

苗木「そんなことってあるのか・・・?」

苗木「だ、だって、それじゃ・・・」

苗木「花村先輩と被ってるじゃないか!!」

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霧切「お疲れ様、苗木君」

苗木「・・・や、やあ、お疲れ霧切さん・・・」

霧切「どうしたの苗木君・・・?もしかしてちょっと痛くしすぎだかしら?」

苗木「い、いや・・・そういうわけじゃなくて・・・」

霧切「はっきりしないわね」

苗木「霧切さんに聞きたいことがあるんだ」

霧切「・・・?」

苗木「霧切さんって・・・料理する・・・?」

霧切「・・・ええ、まあ・・・父の分とかも作る必要があるし」

苗木「霧切さんってさあ・・・料理上手?」

霧切「どういう意味かしら?私が下手だといいたいの?」

苗木「え・・・下手じゃないの?」

霧切「ねえ、苗木君、もしかして私のこと馬鹿にしてるのかしら・・・?」

苗木「ってことは・・・もしかして、もしかして・・・!!!」

苗木「霧切さんって、天才料理人だったんだね!!!」

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霧切「いやちょ、なんでそうなるのよ、別に天才じゃ」

苗木「・・・え?」

苗木「あ・・・あはは・・・な、なあんだ・・・やっぱりそうか・・・」

霧切「・・・??・・・!!・・・いや、ちが」

苗木「そうだよね、天才料理人のはずないよだね・・・」

霧切「その、やっぱり苗木君私」

苗木「ホームズの末裔ってことはイギリス人の血が入っているってことだもんね。『イギリス人が料理上手なわけない』よね・・・」

霧切「それは違うわ苗木君」ロンパッ

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苗木「!!!」

霧切「確かに私はホームズの末裔よ。しかし、忘れたのかしら苗木君?」

霧切「私はそもそもインド人なの。インド料理にはいろいろあるでしょう?」

霧切「つまり、私は料理がとっても上手なのよ」

霧切「白状しましょう。あなたの言うとおり、私は天才料理人よ」

苗木「え、ほ、本当に!?すごい!まさか探偵であると同時に料理人でもあったんだね!」

霧切「ええ。そうなの、隠していたのだけれどバレてしまったらしょうがないわ」

苗木「ど、どうやって料理してるの?どうやって火をおこしてるの・・・?も、もしかして・・・」

霧切「ええ、ヨガファイヤーよ。料理のときだけ解除するの」

苗木「わーお!!!さいっこうだよおお!」

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舞園「あれ・・・?なんか盛り上がってませんか二人?」

セレス「ええ、そのようですわね」

舞園「いやいやいや、おかしいでしょ。いくらなんでも気づくでしょ苗木君でも」

セレス「苗木君であるからこそおかしいと思わないのでしょう」

舞園「そういうものなんですか?」

セレス「ええ。まあ、いきなり破滅させてはかわいそうですからね。少しずつ、真綿で首を絞めるように霧切さんには苦しんでもらいましょう」

舞園「うまくいくといいんですけど・・・」

セレス「おっと、次の>>163の授業がはじまりますわね」

家庭科

苗木「霧切さん、ちゃんと調理実習用のエプロンもってきた?」

霧切「え、ええ、当然じゃない」

苗木「あれ、そのエプロン、この前の裁縫実習で作った奴だよね?」

霧切「ええ、そうよ」

苗木「あはは、クマさんの柄のにしたんだね」

霧切「黒っぽいのこれくらいしかなかったんだから仕方ないでしょう?」

苗木「あれ・・・?そこのところ・・・ほら・・・糸ほつれてるよ?」

霧切「あら・・・気が付かなかったわ」

苗木「もしかして霧切さんって結構不器用だったりするの?」

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霧切「う・・・」

苗木「あれ・・・?いや、でも霧切さんって天才料理人なんだよね?」

苗木「だったら手先が器用じゃないだなんておかしいんじゃ・・・」

霧切「これは・・・あれなの苗木君・・・」

苗木「?」

霧切「ほら私、手袋をしているから。それで・・・」

苗木「あ・・・ご、ごめん!悪気はなかったんだ!」

霧切「いえ、別に気にしてないわ」

苗木「はあ・・・こんなボクと同じ班だなんて嫌だよね・・・霧切さんの料理食べたいなあって思ったんだけど・・・」

苗木「仕方ないよね・・・だれか他の人と組んだほうがいいかもね、ボクなんて・・・アハハハ・・・」

霧切「班を組みましょう、苗木君」

苗木「え?」

霧切「私の料理食べさせてあげるわ」

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舞園「なんか展開おかしくないですか?」

舞園「苗木君に手料理食べさせてあげられるなんて、うらやましすぎるんですけど」

舞園「どうなってるんでしょうかこれ」

セレス「まったく、ちょっとは頭を使ってみなさいな。尻だけじゃなくて頭まで軽いのかしら?」

舞園「な!」

セレス「さすがに料理ともなればボロがでるに決まってます。ごまかしきれません」

セレス「人並みに作れたところで、天才とまではいかないことくらい苗木君でも気が付くでしょう」

セレス「そうして思うのです、天才料理人というのは嘘なのではないか、と」

セレス「そこまでいけば、今までの全てが嘘だと気が付くでしょう」

セレス「霧切さんもジエンドですわ」

舞園「なるほど!楽しみですね!」

舞園「そこに私の料理を持っていって・・・ふふふ・・・」

セレス「苗木君と霧切さんは>>180を作るようですね。じゃあ、私たちは>>185を作りましょうか」

カレー

サンドイッチ

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霧切「さて、なにをつくりましょうか・・・」

苗木「何を・・・ってそんなのきまってるじゃないか!カレーだよカレー!」

苗木「やっぱり本場のインドカレーっていうの?よくわかんないけど食べてみたいよ!」

霧切「・・・そ、そう・・・」

苗木「・・・?どうしたのさ、もしかして霧切さんってカレーあんまり好きじゃないの?」

苗木「うーん・・・しょうがないなあ・・・今日はカレーの気分だったのに」

苗木「他に誰かカレーを作りそうな人」

霧切「・・・ねえ・・・」

苗木「うん・・・?」

霧切「今日は、カレーの日よ。作ってあげましょう」

苗木「ひやっふうう!!霧切さんが カレーを作ってくれるといったから 今日のこの日は カレー記念日!」

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霧切「う・・・」ザクザクッ

霧切「えっと・・・」タンタンタンタン

霧切「ふう・・・」ジャッジャッジャ

霧切「キャア!」パシュコッ

苗木「だ、大丈夫?」

霧切「ちょっとお肉の脂がはねただけよ」

苗木「そ、そう・・・」

霧切「これくらいかしら・・・」プショォッォ

霧切「そろそろ・・・?」パラパラ

苗木「霧切さん?そろそろご飯炊き上がるけど」

霧切「ええ苗木君、こっちは味がしみこむまでもうちょっと煮込む必要があるからまっててくれない?」

苗木「う、うん・・・」

苗木「大丈夫?霧切さん?なんかスパイスとか、適当に入れてるように見えるんだけど・・・」

霧切「!!!ち、ちがうわよ!ちゃんと計算して」

苗木「野菜の切り方もなんか危なっかしかったし・・・」

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舞園「ふふふふ」

舞園「ふあーはっはっはっは!」

舞園「みてくださいあれ、完全にこまってますよおおおお???」

舞園「カレーなんていう複雑怪奇なものをスパイスから作ろうとするからです!」

舞園「これでボロがでて終わりですね、霧切さんも!」

舞園「一方私たちはお手軽ファーストフード、サンドイッチですよ!」

舞園「とーっくに出来上がっています。っていうか開始後10分で完成しましたし!失敗のしようがありません!」

舞園「ですよね?セレスさん!」

セレス「だといいのですけれど」

舞園「・・・?」

セレス「そろそろ次の設定の出番かもしれませんね」

舞園「おお!」

セレス「>>203なんていかがでしょうか」

本当は超高校級の詐欺師でずっと騙している

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霧切「ふう・・・完成したわ・・・」

苗木「お、おお!すごい、すごいよ霧切さん!本当に料理できたんだね!」

霧切「当然じゃないの」

苗木「それじゃあお皿によそって・・・っと、その前に手を洗ってくるね!」

霧切「ええ、行ってらっしゃい」

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苗木「ホームズの末裔のインド人探偵兼天才料理人・・・かあ」ジャー

苗木「すごいぞすごいぞ!ああ!あのカレー楽しみだな!」ゴシゴシ

ドン

苗木「おっと!」バシャア

苗木「だ、誰だ?人が手を洗っているのに後ろからぶつかるなんて」ジャー

苗木「あーあ、おかげでぬれちゃったよ・・・」

苗木「ん・・・?あれポケットに・・・?」

苗木「なんだなんだ・・・?」

手紙『霧切響子は超高校級の詐欺師。お前は騙されている』

苗木「・・・なん・・・だよ・・・これ・・・」

苗木「・・・霧切・・・さん・・・!」

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苗木「・・・」

霧切「あら、遅かったわね苗木君。?どうしたのかしらそんな顔して」

苗木「い、いや・・・ちょっと・・・気になることを聞いてね・・・」

霧切「気になること・・・?な、なにかしら・・・」

苗木「霧切さん・・・君ってさあ・・・もしかして、ボクのこと騙してるんじゃない?」

霧切「な・・・!」

苗木「君ってさ、超高校級の詐欺師なんじゃないか?そうなんだろ!」

霧切「ちがうわ!!私は超高校級の探偵よ!」

苗木「・・・え?違うの・・・?ええ~・・・」

霧切「あれ・・・?」

苗木「ご、ごめんなさい、霧切さん・・・いやさあ、実は詐欺師でしたとかだったらすごく燃える展開だなって思ったんだけど・・・」

苗木「まあさすがに・・・ね・・・」

苗木「いや、まあ・・・いいんだけどさ・・・いいんだけどね・・・?」

苗木「はあ・・・」

霧切「詐欺師です」

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苗木「???」

霧切「私、実は超高校級の詐欺師でもあるの」

苗木「わーお、いかれてるぜ」

霧切「実は苗木君のことを騙していたのよ」

霧切「ごめんなさいね」

苗木「だ、騙してたってことは・・・」

苗木「じゃあ、あれも嘘だったんだね・・・!!」

霧切「ごめんなさい・・・」

苗木「そんな、そんな・・・」

苗木「霧切さんが」

苗木「本当はヨガファイヤー使えないなんて!!!」

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苗木「ははは・・・まあさすがにうすうす気づいてたけどね・・・」

苗木「人の体から炎がでるなんていくらなんでもありえないよね・・・」

苗木「いくら霧切さんがホームズの末裔だからって、インド人だからって、火を扱う料理人だからって・・・」

苗木「そりゃさすがに無理だよね」

霧切「え・・・あ・・・そこだけ・・・?」

苗木「え?なに?」

霧切「い、いえなんでもないわ」

苗木「まあ、超高校級の詐欺師に騙される経験なんて滅多にないからさ、よしとするよ!」

霧切「・・・あらそう・・・」

苗木「うんうん、考えてみればすごいよね霧切さん!わくわくしてきたよ!」

霧切「え、ええ・・・そうでしょう」

苗木「よーし、気を取り直して、天才料理人の霧切さんが作ってくれカレーたべるぞー」

霧切「う、うん」

苗木「いったっだきまーす!」

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苗木「うん!おいしいよ霧切さん!」

霧切「ありがとう・・・味、大丈夫かしら・・・」

苗木「うーん・・・でもやっぱりお店で食べるようなカレーとは違うかな・・・」

霧切「うっ・・・」

苗木「なんていうかちょっとシャバシャバしてるし、野菜も生煮えの部分があるし」

苗木「っていうかそもそもカレーなの?って味してるし」

霧切「あ・・・はう・・・」

苗木「いや、でもこれが本場のカレーなんだろうね」

苗木「うん、そう考えるとすっごくおいしいよ!」

苗木「毎日でも食べていたいかも」

苗木「ってそれはさすがに冗談だけどねアハハ」

霧切「・・・あ、あら・・・そ、そうかしら・・・よかったわ」

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舞園「くうううう!なんなんですか!」

舞園「なんか普通に食べてるんですけど!おいしそうに食べてるんですけどおおおお」

舞園「詐欺師だっていえば、今までのが全部嘘だとばれて苗木君、激おこになるっていったじゃないですか!」

舞園「どういうことなんですかセレスさん?」

セレス「い、いえ・・・ちょっとさすがに予想外ですわ・・・」

舞園「ま、まあ、いいです!苗木君の近くにこーっそり、私のお手製サンドイッチを置いてきました!」

舞園「あれを食べればきっと苗木君も『ん?なんだいこのキューティーなサンドウィーッチは!』」

舞園「『ムシャムシャムシャ・・・ん!!なんてデリシャスなんだ!こ、これ霧切さんがつくったのかい?』」

舞園「『ああやっぱりそんなわけないよね!ってことは、もしかして・・・舞園さん?』『ええ、私です・・・まずかったですか・・・?』」

舞園「『いやそんなことないさ!というかすごくデリシャスだったよ!こんなカレー、ごみに思えるくらいにね!』『ちょ、苗木君、言いすぎですよ・・・っめです』」

舞園「『ははは!舞園さん、これから毎日ボクのお弁当を作ってはくれないかな?』『・・・っもう!しょうがないですね!苗木君だけですよ・・・!』」

舞園「完璧です!おちますよこれ!おちちゃいますよ苗木君!」

セレス「堕ちなきゃいいのですけれども」

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苗木「ふう・・・おなかいっぱいだよ・・・」

霧切「結局全部たべちゃったのね・・・」

苗木「うん!おいしかったよ!ごちそうさま!」

霧切「おそまつさまでした」

苗木「ん・・・?あれ・・・?そのサンドイッチ・・・どうしたの・・・?」

霧切「え・・・?あら・・・?」

苗木「どこかの班のがまぎれたのかな・・・」

苗木「うーん・・・でもどこの班も、もう食べるの終わってるみたいだし・・・」

苗木「捨ててもいいんじゃないかな?」

霧切「ちょ、苗木君、それはだめよ。食べ物を粗末にしたらバチがあたるわよ」

苗木「そ、そっか・・・霧切さんがそこまでいうなら・・・ちょっと食べてみようか」

苗木「おなかいっぱいだから本当はあまり食べたくないんだけどね」モグモグ

霧切「苗木君って拾い食いしそうね・・・」

苗木「!!!ん!なんだ、なんなんだこれ!!!どうなっているんだ!」

>>243がコンマ50以下で高評価、51以上で低評価。

1

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苗木「す、すごい!おいしい!うますぎるよ!なんだこれ!」ガツガツ

舞園「キター」

苗木「ふわあ!ふわあ!」

舞園「ふふふふ」ソワソワ

霧切「・・・そ、そんなに美味しかったかしらそれ・・・?」

舞園「はあ?」fuckin'!

苗木「ふえ?」

苗木「もしかしてこれ、霧切さんがつくったの?」

霧切「え、ええ、そうよ。苗木君が手を洗いに行っている間にね。それくらいだったらすぐにできるのよ」

苗木「すげえや!霧切さん!」

苗木「でもさっき、ちょっととぼけてたというか、知らない感じだったけど・・・」

霧切「あ、いや、えっとそれは・・・」

苗木「あ、そっか詐欺師だから騙したんだね!ははは!ありがとう!おかげでサプライズだよ!」

霧切「それはよかったわ」

舞園「         」holy shit!

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苗木「ふう・・・霧切さんのせいでおなかいっぱいだよ・・・」

霧切「あら、苗木君が食べ過ぎるのがよくないのよ」

苗木「ははは。それをいわれると何もいえないなあ」

苗木「でも霧切さんって本当にすごいんだね。霧切さんと結婚したら毎日退屈しなさそうだよ」

霧切「け、結婚って・・・」

苗木「あ、ご、ごめん」

霧切「ふふふ、そうね、もしかしたら将来、苗木君に結婚を申し込むかも」

苗木「ちょ、き、霧切さん、そ、それ、ほ、本気なの?」

霧切「もちろん、結婚詐欺よ」

苗木「は、はあ・・・びっくりしたじゃないかあ・・・」

霧切「そのときまで、他の女性と結婚してたらダメよ」

苗木「ははは、気をつけておくよ」

舞園「          」damn it!

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セレス「あら、まあ・・・」

セレス「霧切さんもなかなかしたたかな女性でしたのね」

舞園「うう・・・そ、そんなあ・・・」

セレス「ま、舞園さん・・・」

舞園「・・・」

セレス「・・・これは・・・」

舞園「・・・ふふふ」

舞園「・・・ほほほおっほほほ!」

セレス「ひぃっ」

舞園「苗木君にサンドイッチほめられました!まあ、それだけでよしとします!」

舞園「でも、あの霧切さんは許せません!そうやってサンドイッチを自分の手柄にするように苗木君のことも私から奪ったんです!」

舞園「残すところあとは午後の授業だけです!ここで破滅!破綻!破局!」

舞園「さあ、セレスさん!次の設定を考えてください!」

セレス「えっと・・・そ、それじゃあ・・・>>265・・・なんていかがかしら・・・」

>>264
おもしろそう

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苗木「ふう・・・よく食べたから眠くなってきたな・・・」

苗木「5限が始まるまで寝ることにしよう」

苗木「ふわーあ」

苗木「・・・」

苗木「zzz」

苗木「zzz」

苗木「・・・ん・・・?」

苗木「今、誰か・・・」

苗木「あれ、机の上に手紙が・・・なんなんだ今日はこんなに手紙ばかり・・・」

苗木「ふわーあ」

手紙『霧切響子はお前の姉だ。用心に越したことはない』

苗木「へ・・・え・・・?」

苗木「な・・・」

苗木「んん?」

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霧切「あら、苗木君、おきたの?」

苗木「・・・!!あ・・・えっと・・・」

霧切「あら、どうしたの?なにか悪い夢でも見たのかしら?」

苗木「あの・・・ね・・・ちゃ・・・」

霧切「?」

苗木「おねえちゃん!おはよう!」

霧切「・・・!」

苗木「あれ・・・?どうしたのおねえちゃん?」

霧切「え・・・なにこの、苗木君・・・反則よ!」

苗木「あれ、おねえちゃん、おねえちゃんじゃないの?」

霧切「うっ・・・」プルプル

苗木「おねえちゃんきいてるの?」

霧切「    」プルプル

苗木「響子おねえちゃん?」

霧切「なにかしら弟よ」シャキッ

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苗木「よかったー!やっぱりおねえちゃん、おねえちゃんだったんだね!」

霧切「え、ええそうよ」

苗木「あれ、まてよ・・・?」

苗木「ボクがおねえちゃんの弟だとすると・・・」

苗木「ボクもインド人で、しかもホームズの血を引いているってことになるよね!」

苗木「ああ、それにお姉ちゃんは、ボクに結婚詐欺しかけることはむりだね」

苗木「だって、姉弟なんだから」

苗木「でも、ボクもヨガファイヤーとかヨガフレイムとか使えたりするのかな」

苗木「『インド人だから』ね!」

霧切「それは違うわ!」

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苗木「え・・・?」

霧切「今の苗木君の発言には大きな間違いがあるの」

苗木「ど、どういうこと?ボクたち姉弟なんだろ?おねえちゃんはおねえちゃんなんだろ!?」

霧切「ええ、そうよ、でもね」

霧切「血はつながっていないの」

苗木「え・・・?」

霧切「探偵家業を行うには本来男子が適している。しかし、子供は女である私」

霧切「だから霧切家は養子を、つまりあなたをもらってきたの」

霧切「誠という名前は、探偵であるもの、常に真実と向き合えという意味なのよ」

苗木「おお!」ワクワク

霧切「しかし、ひとつだけ問題があった・・・探偵となるには決定的な問題が」

苗木「ええ?」ガーン

霧切「それはね、あなたが幸運に恵まれすぎているということ・・・」

霧切「捜査ではなく運だけで事件を解決してしまう可能性があったの」

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霧切「だから霧切家は、あなたをもう一度養子に出したの」

霧切「探偵とは関係のない普通の幸せな家庭に」

苗木「それが苗木家だった・・・と、そういうことなんだね」

霧切「・・・ええ、それが事実よ」

霧切「つまり」

霧切「つまり、あなたと私は姉弟ではあるけれど、血はつながっていないということになる」

霧切「だからあなたはインド人でもホームズの末裔でもない」

苗木「・・・うう・・・」萎え気

霧切「そして、私とも結婚詐欺が!いや結婚できるのよ!」

苗木「そうだったんだね、おねえちゃん」

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舞園「・・・」

舞園「ははは・・・」

舞園「私も苗木君におねえちゃんって呼ばれてみたいです・・・」

セレス「舞園さん・・・」

舞園「っていうか、完全にプラス設定じゃないですかあれ・・・」

舞園「血のつながっていない姉とか・・・どうなっているんですか・・・」

セレス「ま、まあ落ち着いて舞園さん・・・?」

舞園「さっきサンドイッチ全部苗木君に捧げたせいでおなかもペッコペッコですし・・・」

舞園「ついてないですね今日は・・・ははは」

セレス「ほら、そろそろ5限の>>305の授業が始まりますよ」

道徳

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苗木「それにしてもこの学校って変わってるよね」

霧切「あら、なにがかしら?」

苗木「ほら、道徳の授業があるだなんてさ。小学校のとき以来だよ」

霧切「超高校級の私たちだからこそ、しっかりとした規範意識を持たないとダメってことよ」

苗木「ふーん」

霧切「もてるものの義務、ノブレスオブリージュを果たすには、ちゃんとそういう意識を高くしないと」

苗木「そういうものなのかな、あはは」

霧切「それにこの授業は、小学校のときみたいに、がんこちゃんやさわやか三組を見るための授業じゃないのよ」

霧切「ある一つのテーマについてペアになって議論をする」

霧切「それによって、考え方の深さや多様さが養われていくのよ」

苗木「おねえちゃんってすごいね、ボクなんかとは大違いだよ」

霧切「いえ、そんなことないわ」

苗木「はあ、今日のテーマはなんだろうね・・・」

霧切「ほら発表されるわよ」

苗木「>>315について話し合え、かあ」

ksk

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下でいいのか?

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苗木「加速についてか・・・」

苗木「うーん・・・どういうことだろう・・・」

苗木「お姉ちゃんはどういうことだとおもう?」

霧切「苗木君、光速に近い速度で移動すればするほど時間の進みは遅くなるって知ってるわよね?」

苗木「あ、うん、知ってるよ?光子の時計を想定する思考実験ならきいたことあるよ」

霧切「ではこう考えたらどうかしら。地球から光速で飛び立つロケットがある。そしてその中には私が乗っている」

苗木「へ?おねえちゃん、宇宙飛行士でもあったの?」

霧切「光速で飛び回ったあと、地球に帰還する、そのとき私の年はどうなっているかしら」

霧切「光速でとんだのだから時間の進みが遅くなっているはず、だから私はあなたよりもゆっくりと年をとる、あるいはとらない」

霧切「でもね、私の側からすれば光速で遠ざかっていったのはあなたのほうなのよ」

霧切「つまり、さっきとは逆の結論が得られる」

霧切「つまり、物事は常に相対的で不確かだということ、真実がどこにあるかを忘れないで。これがこの道徳の授業のテーマ」

霧切「本当の私、それがどこにあるのか、あなたなら見つけられるはずよ」

苗木「つまり・・・」

苗木「お姉ちゃんがロケットに乗ったら妹になるかもしれないってこと?」

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苗木「うわーすごい、変幻自在のメタモルフォーゼだね、お姉ちゃん」

霧切「え・・・?いや、そういうことじゃなくて」

苗木「人はなんにでもなれるし、なににもなれない」

苗木「『人生は何事もなさぬにはあまりに も長いが、何事かをなすにはあまりにも短い』」

苗木「よくわからないけど、きっとそういうことなんだよね?」

苗木「よく考えたら人なんてあまりにも不確かなものだもん」

苗木「名前なんてのはただのラベルに過ぎないしね」

苗木「目の前のおねえちゃんじゃない可能性もある」

苗木「インド人じゃないおねえちゃん、ホームズの血を引いていないお姉ちゃん、料理の下手なおねえちゃん」

苗木「ボクのおねえちゃんじゃないおねえちゃん」

苗木「そういった可能性も、ぜーんぶぜーんぶ、渾然一体となった存在・・・」

苗木「それがお姉ちゃんなんだね!!」

苗木「ははは!すごいよ!すごいよ!お姉ちゃんは種なんだ!今芽を出そうとする種なんだ!」

苗木「一体、なにに育つのだろう!ああ、お姉ちゃんは希望だよ!ボクの希望だよ!あはは!」

霧切「こ、こわいわ・・・苗木君・・・」

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舞園「なんかすごく盛り上がっていますよ・・・苗木君と霧切さん」

舞園「あんなキラキラした苗木君始めてみましたよ・・・」

舞園「一体、なにを話しているのでしょうか・・・」

舞園「ふわあ!なんか苗木君、霧切さんの頭なで始めましたよ!」

舞園「なんでしょう・・・まるで、霧切さんのほうが妹みたいじゃないですかあれ・・・」

舞園「一体なにが・・・」

セレス「・・・」

舞園「それにしても・・・話がちがくありませんか・・・?」

セレス「そ、そうですか・・・?」

舞園「ええ、これじゃいくらたっても・・・」

セレス「まあまあ、まだ時間はありますよ」

セレス「次の設定は>>340です」

実はアイドル活動をしている

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苗木「響子ちゃんとの議論、楽しかったよ!」

霧切「あらそう、楽しんでくれたのならよかったのだけれど」

霧切「そ、それに、その・・・呼び方なんだけど・・・」

苗木「どうしたの響子ちゃん・・・あ!ご、ごめん・・・つ、ついまだ妹だと思って、ごめんねおねえちゃん」

霧切「いえ、分かってくれたなら別にいいわ」

苗木「いてっ」コツン

苗木「なんだこれ・・・紙飛行機・・・?」

苗木「なにかかいてあるぞ・・・」

手紙『霧切響子は実はアイドル活動をしている。油断するな』

苗木「・・・!!!」

霧切「ど、どうしたの苗木君・・・?」

苗木「!!!」

苗木「こりゃあすげえことになってきたぜ」

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舞園「ちょ、これ、本当にいいんですか?」

セレス「あら、どうしたのですか?」

舞園「いやだって、これじゃさすがに・・・」

セレス「自分の個性が奪われてしまった、と?」

舞園「ええ、そうですよ。アイドル属性まで霧切さんにとられたら私、もう中学のときの同級生属性しか残りませんよ」

セレス「それは多分属性ではなないですわね・・・」

舞園「とにかく!これじゃ、いくらなんでも!」

セレス「ふふふ、まったく本当にヴァカですわね・・・?」

舞園「え?」

セレス「あなたはアイドルなのでしょう?だったら、対決をすればいいのです」

舞園「!!!」

セレス「そこで優雅に霧切さんを打ち倒すのです」

セレス「そうすれば苗木君もあなたに傾きますわ」

舞園「な、なるほど」

セレス「ではさっそく、次の6限>>357の授業で実行ですわよ」

音楽

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苗木「お姉ちゃん!次の授業行こうよ!はやくう!」

霧切「ど、どうしたの?苗木君、そんなに目を輝かせて・・・」

苗木「いいからいいから!次はおねえちゃんの得意な音楽の授業だよ!」

霧切「と、得意って、一体・・・」

苗木「あれ?お姉ちゃん歌得意だよね?」

霧切「え?ちょっとどういうつもりかしら」

苗木「一つ上の澪田先輩が『たはー!響子ちゃんのあの歌声にはジンジン感じるものがあるっすよ!ベースとしてバンドにいれたいっす!』って言ってたよ」

霧切「え?」

苗木「それにお姉ちゃんって、アイドルしてるんでしょ?」

霧切「はい?」

苗木「あれ?」

霧切「さすがにアイドルってのは、いくらなんでも舞園さんが・・・」

苗木「もしかしてしてないの・・・?火が出て料理のうまい検視もできるアイドル詐欺探偵なんて最高じゃないか!」

苗木「なーんだ・・・こればっかは・・・さすがに嘘だったか・・・しょんぼりだよ・・・激しょぼ萎え苗丸だよ・・・」

霧切「実は私、そう、火が出て料理のうまい検視もできるアイドル詐欺探偵なの」

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苗木「わーお!やっぱりそうなんだね!」

霧切「ええ、もちろん決まってるじゃない」

霧切「いまどきのお姉ちゃんはアイドル活動くらいしてるのよ」

苗木「ひゃっほおおおおおお↑↑↑次の音楽の授業でおねえちゃんの生歌が聴けるなんて最高だよ」

霧切「アイドルの歌声なら舞園さんのを聞いているじゃない」

苗木「いやいや、舞園さんってやっぱりメディア露出がすごいからさ、いつでもどこでも聞ける存在だよね」

苗木「それに比べたら霧切さんのほうが希少価値があってすばらしいとおもうよ!」

霧切「あ、あらそう?」

苗木「希望って言うのはね、わずかな、かすかなところから生まれるんだからね!」

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舞園「あれ?始まる前からなんか負けてません?」

セレス「気のせいですわ」

舞園「そうですか?なんかもう評価決まってるような気がするんですけどお?」

セレス「ちっ・・・いちいちうっさいですわね、アイドルなんだから堂々と戦って勝てばいいんですのよ?」

セレス「圧倒的な実力差の前では、どんな演技も吹き飛びましてよ」

舞園「・・・わかりました、勝てばいいんですね?勝てば」

舞園「まあさすがに超高校級のアイドルであるこの私が歌で霧切さんに負けるということはないと思いますが・・・」

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舞園「♪♪♪」

苗木「やっぱり舞園さんは歌がうまいなあ!」

苗木「ううん!でも、お姉ちゃんのほうが・・・!」ワクワク

舞園「!!!」

霧切「うー、さすがに本物のアイドルのあとだときつい気がするわね・・・」

霧切「でもあの苗木君の目・・・期待を裏切るわけにはいかないわ」

霧切「私の全身全霊をぶつけて、私の全力をこめて歌うわ!」


>>375のコンマの両桁が両方とも奇数であった場合霧切の勝利
偶奇・奇偶・偶偶であった場合は舞園の勝利

ふむ

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霧切「♪♪」

舞園「はいきたこれ」

舞園「私の勝ちですね。もう当然最高完璧パーフェクトに私の勝利ですね」

舞園「霧切さんもなかなかにいい歌声をしていました。それは認めましょう」

舞園「しかーしっ!騙りが本物に勝てる道理などないのです!」

舞園「正義の光は常に正しきものの上に降り注ぐのです!」

舞園「これで苗木君も私のことを見直してくれるはずです」

舞園「私のことをおねえちゃんって!」

セレス「・・・あら・・・どうやら・・・」

舞園「へ?」

セレス「そう物事の『道理』は単純じゃないようでしてよ」

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霧切「ど、どうだったかしら・・・苗木君・・・」

苗木「うん!よかったよ!」

霧切「本物のアイドルの舞園さんのあとだったから緊張したわ」

苗木「え?おねえちゃんも本物のアイドルでしょ?なにいってるの?」

霧切「ええ、そうだったわね、ごめんなさい」

苗木「まあでも、正直歌の上手下手だったら舞園さんの圧勝だった・・・かな?」

霧切「!!!ご、ごめんなさい!苗木君の期待を裏切る結果になってしまって」

苗木「あはは!いいんだよ、むしろ逆さ!」

霧切「逆・・・?」

苗木「舞園さんは確かに超高校級だったね。歌っているときも常に笑顔を絶やさず、しかもなんか知らないけれどボクにやたらとウィンクをしてくれた」

苗木「それに引き換えお姉ちゃんは、いくつか声が上ずってしまった箇所もあったし、笑顔なんかなかった」

霧切「申し訳ないわ・・・そこまでの余裕は・・・」

苗木「違うよ!それがいいんだよ!舞園さんは完成されてしまっている!」

苗木「もう成長する余地のない大木なんだ!一方お姉ちゃんはまだ未熟な若木さ」

苗木「舞園さんには未来が見えてしまっている、でもね、お姉ちゃんはジャックの豆の木に成長する可能性だってあるんだ!」

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舞園「          」参ったぞの~

セレス「あらあら」

舞園「え?なんなんですか?あれ?え?生きてる価値ないみたいな言い方されませんでした?」

セレス「そこまではいわれてませんわ・・・」

舞園「伸びしろがないから興味ないってことじゃないですか?ねえ?そうじゃないですか?」

セレス「まあ要約するとそうなりますわね・・・」

舞園「はうううううううううう」

舞園「次に行きましょう」

舞園「次の設定です」

舞園「最後で最強で最悪な設定!」

舞園「それで霧切さんを一気に地獄に叩き込むんです!」

舞園「みていてくださいね苗木君、そいつの化けの皮はがして見せます」

舞園「ほら、はやくしてください、セレスさん!」

セレス「わかりました、最後の設定・・・>>410にしましょう」

学園長を影から操っている

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苗木「ふう・・・おねえちゃんの歌声堪能しちゃったなあ・・・ははは」

苗木「あれ・・・?なんだこれ・・・また手紙かなあ・・・」

苗木「どれどれ」

手紙『霧切響子は学園長を影で操っている。ビーケェァッフゥ!』

苗木「は・・・」

苗木「おいおい・・・そんなこと・・・まさか・・・」

苗木「いやでも、学園長、つまりボクのおとうさんは・・・」

苗木「どうすればいいんだ・・・」

霧切「なにやってるの苗木君?」

苗木「あ、お、おねえちゃん!」

苗木「いや、なんでもないんだ・・・」

苗木「そんなことより、次の7限目で今日の学校は終わりだからさ、やっとおわるんだーって感じだよねあはは」

霧切「・・・そうね・・・苗木君・・・」

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舞園「さすがに苗木君も動揺していますね」

セレス「ええ」

舞園「ふふふ、これで霧切さんもおわりですね」

舞園「今日の放課後には苗木君に真実を知らされ」

舞園「明日の朝には苗木君に無視をされ」

舞園「明日の放課後には腕を組みながら歩く私と苗木君の姿を目撃することになるのです」

セレス「おそろしい妄想ですわね」

舞園「すべてが終わるんですよ・・・」

舞園「次の授業で、ひゃはははははは!」

舞園「さあ行きましょう、命がけの7限目へと!」

セレス「ええ、そうですね>>425へと」

詐欺撲滅運動の特別授業

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苗木「さて、次の授業はLHRだっけ・・・」

苗木「今日は何をやるんだろうか」

苗木「それにしても、今日は大分特別授業が多いカリキュラムだったね。未履修問題とかにならなきゃいいんだけど」

霧切「まあいいじゃない、この学校のカリキュラムなんて文科省から口出しされることもなく好き勝手に組んでるのだろうし」

苗木「ま、そうだよね。ん・・・カリキュラム・・・カリキュラムを決めるのって・・・」

霧切「どうしたの苗木君?」

苗木「あっそうか!」

霧切「どうしたのいきなり大声出して」

苗木「学園長っておねえちゃんのお父さんなんだよね?」

霧切「ええそうよ」

苗木「ってことはボクのおトウさんだよね・・・・」

霧切「・・・うっ、まあそうなるわね・・・」

苗木「で、お姉ちゃんはおとうさんのことを自由自在に操っている」

霧切「は?」

苗木「え?違うの?」

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霧切「操っている、って一体なにを」

苗木「え?そういう黒幕的展開を期待してたんだけど」

霧切「へ?」

苗木「いやだからさ、おねえちゃんがこの学校の全てを掌握している」

苗木「たとえば今日の授業も、すべてお姉ちゃんが決めたカリキュラムみたいな」

苗木「・・・ちがうの?」

苗木「あー、なんだー、そういう展開すごいっておもったのになあ」

苗木「まあそりゃそうだよね」

霧切「操っているわ」

苗木「うおおぉいっ?」

霧切「父なんて自由自在よ!」

苗木「かーらーのー?」

霧切「私がこの学校の黒幕よ」

苗木「わーーーお!いかれてやがるぜあんたぁ!」

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苗木「ってことは、この学園の全てにおねえちゃんの意思が働いているってことだよね」

霧切「まあそういうことになるわね」

苗木「今日これまでの学園生活にも」

霧切「ええ」

苗木「今日これからの学園生活にも」

霧切「ええ」

苗木「ホームズの遺志が、インドの神秘が、隠し味が、詐欺師の巧みさが、アイドルの無限の可能性が、弟思いのやさしさが」

苗木「全部全部詰め込まれていたってわけだね」

霧切「ええそうよ」

苗木「すごいよ!最高だよ!最高の存在だよ!おねえちゃん!ああ、なんてすばらしいんだ!」

霧切「ほら、特別授業がはじまるわよ」

苗木「もちろん、この授業にもおねえちゃんの思惑が絡んでいるんだよね?」

霧切「・・・え、ええ!そうよ、そうにきまってるでしょ!」

苗木「今日のLHR、特別授業のテーマは・・・え・・・?」

苗木「詐欺撲滅・・・だって・・・?」ザワザワ

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舞園「ふふふ・・・ショックを受けています・・・ふふふ・・・」

セレス「ええ、そうでしょうそうでしょう」

セレス「霧切さんは詐欺師であるはずなのに、授業で詐欺撲滅が取り扱われる」

セレス「そしてその授業のテーマを設定したのは霧切さん本人なのですから」

舞園「というかそういう設定ですね」

セレス「私はあらかじめ、今日のLHRが詐欺撲滅をテーマにするということを知っていました」

セレス「だからこそ、最終的に相反するような設定を考えたのです」

セレス「それ以外の設定はいわば布石のようなものですわ」

セレス「霧切さんが嘘をつくことに、自分を偽ってしまうことに慣れきってしまうように・・・」

セレス「そう考えて、苗木君がとびついて、かつ霧切さんも演じやすいのをテーマに設定したのです」

セレス「しかし、それらは最後で決定的な矛盾をみせてしまうのです」

セレス「詐欺師を標榜していながら、詐欺を撲滅せよという授業を提案する・・・」

セレス「彼女にこの矛盾を回避する術などないのです」

舞園「ふーはっははっはははははは!正義はわれらにありぃぃぃ!!!」

セレス「そしてその矛盾が・・・何を生み出すかは・・・舞園さんの期待通りになればいいのですけれども」

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苗木「な、なんだよこれ!なんなんだよ!」

霧切「ど、どうしたの苗木君・・・?」

苗木「だ、だっておかしいじゃないか!」

霧切「!?」

苗木「おねえちゃん、君は詐欺師なんだろ?そうなんだろ?」

霧切「ええ、そうよ私は『超高校級の詐欺師』よ」

苗木「その言葉、斬らせてもらう!」

霧切「な・・・なんですって・・・」

苗木「それはおかしいんだ・・おかしいんだよ・・・おねえちゃんん・・・」

霧切「おかしいって・・・なにが・・・」

苗木「次の特別授業は詐欺撲滅運動だ」

苗木「そして、その授業を設定したのは学園長・・・だが、学園長を操っているのは君なんだ・・・おねえちゃん・・・」

苗木「『詐欺師であるおねえちゃんが、詐欺撲滅運動をするわけがない』んだ!!」

霧切「その言葉、斬り返させてもらうわ!」ザスッ

苗木「な・・・!?」

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霧切「いいえ、その二つは矛盾せずに両立するのよ苗木君」

苗木「はあ?なにをいってるんだよおねえちゃん!」

霧切「詐欺師が自分を詐欺師であると公表するわけないわ」

霧切「今回苗木君に打ち明けたのは、苗木君にどういうわけか知られてしまったから・・・」

霧切「一般的な市民である人間が詐欺撲滅運動をするのはいけないことかしら?」

霧切「いや逆に、詐欺撲滅運動をすることで、こいつは詐欺師ではない、と思わせることができる」

霧切「だからこそ私は、詐欺師でありながら、父に頼んでこの授業を仕組んでもらったの」

霧切「そうすれば、だれも私が詐欺師だなんて思わないわ」

霧切「つまり『以上の理由から、私が詐欺師であることと学園長を操っていることは両立する』のよ!」

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舞園「ちょ・・・ロンパされちゃったじゃないですか・・・」

舞園「どうするんですか・・・」

舞園「これじゃ苗木君、逆に霧切さんのことをスマートでクールな詐欺師だと思っちゃいますよ?」

舞園「で苗木君の評価が上がって霧切さんの勝利になってしまいます」

舞園「ああもう!最悪ですよ!」

舞園「なにやってるんですか、セレスさん!」

セレス「いえ、今の霧切さんの議論には大きな欠点がありましてよ」

舞園「は?」

セレス「苗木君なら気づくはずですわ」

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苗木「・・・もういいんだ・・・もういいんだよ・・・」

霧切「・・・え・・・?なにがいいのかしら?」

苗木「おかしいんだよ、おねえちゃんのいってることは・・・」

霧切「どういうことかしら・・・?」

苗木「つまりおねえちゃんのいってることはこういうことだよね」

苗木「まず超高校級の詐欺師であるおねえちゃんは、自分の素性がばれるとまずいから、自分が詐欺師ではないと思わせる必要があった」

苗木「そしておねえちゃんは同時に学園長を、つまりボクのおとうさんでもあるわけだけど、彼を自由自在に操ることができた」

苗木「娘におねだりされたら、あの人のよさそうな学園長だ、ころっということを聞いてしまうだろう」

苗木「そしておねえちゃんはおとうさんに頼んで、詐欺撲滅運動の特別授業をねじ込ませたんだ」

苗木「こうすることで、詐欺師であるはずなのに、詐欺撲滅運動を率先して授業に取り入れることはないだろうと思わせることができる」

苗木「つまり、おねえちゃんは自分が詐欺師であるという事実からみんなの目をそらすことができるわけだ」

苗木「こういうことでいいんだよね?」

霧切「ええ、まあそんな感じね」

苗木「だったら・・・おかしいんだよ・・・おかしいんだよ・・・」

苗木「おねえちゃんは、自分が学園長を操っていることを、学園の黒幕であることを明かしていないのだから!!」

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苗木「『この授業を取り入れたのが霧切響子である』という事実をみんなが知らなければ・・・」

苗木「そうじゃなきゃ、成立しないだろ?」

霧切「・・・!」

苗木「おねえちゃんの言っている『詐欺師が詐欺撲滅運動をするわけがないから、霧切響子は詐欺師ではない』という理屈は・・・」

苗木「だから他のみんなも『詐欺師が詐欺撲滅運動をするわけがないから、霧切響子は詐欺師ではない』とは思わないんだよ」

苗木「つまり、他人を騙すためってのはうそなんだ・・・詐欺師であるということを隠すという目的は達成できないんだよ・・・」

苗木「ただ単純に詐欺撲滅運動をするだけになってしまうんだ・・・」

霧切「・・・な、苗木君・・・」

苗木「おねえちゃんのいっていることはおかしかったんだ・・・

霧切「・・・」

苗木「どうしたのさ、おねえちゃんらしくないじゃないか・・・そんな黙っていたら・・・」

苗木「なにかいったらどうなんだよ!この詐欺師!!」

霧切「な・・・違うの苗木君・・・」

苗木「・・・なにがちがうのさ・・・」

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舞園「はいきましたー勝利確定しましたー」

舞園「騙されていたことに気がついた苗木君は、怒髪天を衝く勢いですよきっと」

舞園「そこに華麗に現れる、アイドル勝負にも勝ったわ・た・し」

舞園「そして苗木君をなだめるのです」

舞園「興奮冷めやらぬ苗木君は泣きじゃくってしまう・・・騙されていたショックで」

舞園「そんな苗木君の頭をポンポンってたたいて、今度は私のことをお姉ちゃんって呼ばせるんです♪」

セレス「おねえちゃん・・・ですか」

舞園「ええ、そうです。今度は私が苗木君のおねえちゃんに・・・ってあれ?」

セレス「ええ、気がつきましたか」

舞園「どうして?騙されたってわかったはずなのに・・・」

セレス「なんででしょうね」

舞園「なんで苗木君、まだ霧切さんのことを『おねえちゃん』って呼んでいるんですか??」

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苗木「ボクは・・・ボクは本当にショックだよ・・・悲しいよ・・・」

苗木「まさかおねえちゃんに騙されるなんて・・・」

霧切「ちがうの、これは・・・苗木君をよろこばせようとおもって」

苗木「嘘をつかれて喜ぶわけないじゃないか・・・」

霧切「・・・!」

苗木「でも、おねえちゃん、本当に詐欺師になる才能あるかもしれないよ」

苗木「ボク、本当におねえちゃんのこと、超高校級の詐欺師だと思っちゃったもん」

霧切「・・・へ」

苗木「おかしいと思ったんだよ・・・ホームズの末裔のインド人料理人かつ、アイドル黒幕探偵であるおねえちゃんが詐欺師だなんて・・・」

苗木「そんな悪い人のはずないもん、お姉ちゃんは・・・」

苗木「でしょ?」

霧切「え、ええ、そうよ・・・?」

苗木「ってことはさあ、やっぱり出せるんだよね!」

霧切「は?」

苗木「ヨガファイヤー」

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舞園「はいはーい!おかしーとおもいまーす!」

セレス「舞園さん・・・」

舞園「っていうか、なんか苗木君の思考にバイアスかかってません?」

舞園「霧切さん補正かかってませんか?」

セレス「ま、まあ・・・」

舞園「あーもー、ぜーんぶめっちゃくっちゃにしてやりたい気分ですよ」

舞園「っていうかなんですかあれ?ヨガファイヤーだせればもしかして苗木君落とせるんじゃないですか?」

舞園「超高校級のダルシムにでもなればいいんでしょうか?」

舞園「あん?」

セレス「いやそんな怖い顔で言われても・・・困りますわ・・・」

舞園「世の中、不公平ですよねー」

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霧切「ヨガファイヤーってなにいってるの・・・そんなの出せるわけ」

苗木「あはは!詐欺師の振りはもうしなくていいんだよ、おねえちゃん」

苗木「おねえちゃんが詐欺師であるときについた嘘は『ヨガファイヤー使えてたってのは実は嘘』ってやつだよね」

苗木「っていうことはヨガファイヤー使えるってことだよね」

霧切「・・・」

苗木「あれ・・・?」

霧切「ええ、そうよ・・・わたし・・・」

苗木「わーたーしー↑↑↑??」

霧切「ヨガファイヤー、ボワッ」

苗木「・・・へ?」

霧切「・・・おかしいわね・・・今日は調子が悪いのかも・・・」

苗木「あ、そうなのかあ・・・残念・・・じゃあ、ヨガフレイムは?」

霧切「え?」

霧切「・・・ヨガフレイム、ボワッ」

霧切「・・・やっぱり、調子悪いみたい・・・」

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舞園「な、なんですか・・・あれ・・・?」

舞園「さっすがにあったまゆるゆるなんじゃないですか・・・?」

舞園「ヨガファイヤー、ボワッ」ポンッ

セレス「!」

舞園「じゃないですよ!」

セレス「いま・・・ちょっと・・・」

舞園「はい?」

セレス「い、いえ・・・なんでもありませんわ・・・」

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苗木「あははは!今日はがんばって歌ったからね!ノドの調子が悪いのかな?」

霧切「ええ、そうみたいね」

苗木「それじゃ、またあとでいいからやってみせてよ!」

霧切「ええ・・・でも・・・」

苗木「おねえちゃんがヨガファイヤーやってくれるまで、ずーっとついてくからね!」

霧切「え?ず、ずっと・・・?」

苗木「うんそうだよ!こんな天然物のインド人、逃げられたら大変だもの!」

霧切「そう、わかったわ・・・」

霧切「でもね、苗木君、一つ聞いてほしいことがあるの・・・」

苗木「ん?なに?」

霧切「私ね、ヨガファイヤー出せるには出せるのだけれど・・・」

苗木「うん・・・?」

霧切「本当に調子がよくないと出ないの・・・」

霧切「あと60年くらいかかるかも知れないけど、それでもいいかしら?」

苗木「うーん。まあいいよ!もしかして、火葬場の棺の中でヨガファイヤーやるつもりなの?あはは!」

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舞園「はーあ、結局もう放課後ですよ」ファイヤッ

舞園「なにもできなかったというか、むしろ逆効果だったというか・・・」ファイヤッ

舞園「ああ!もう本当に悔しいです!!!」ファイヤッ

セレス「あのさっきから口から・・・」

舞園「はい?なんですかあ?」フレイムッ

セレス「いえ・・・なんでも・・・」

舞園「・・・また別の日にリベンジです・・・!」ファイヤッ

舞園「今度こそ、霧切さんを破綻させてやります!!」ブラストッ

舞園「また別の日になるかもしれませんが・・・必ず!」ファイヤッ

セレス「・・・え、ええ・・・そうですね・・・」チラッチラッ

舞園「さーてそーとなったら作戦を考えないといけませんねえ」フレイム

舞園「ふーわっはっはっはっはっはっは!」フレイムッ

舞園「アイドルをなめないでくださいよ!アイドルのアイは恋愛の愛なんですからね!」ファイヤッ

セレス「こわいですわ・・・」

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最近、私には悩み事がある。

苗木「やあ!おねえちゃん、今朝はどう?ヨガファイヤーできそう?」

けっこうなかなか、これでいてつらいことなのだけれど

霧切「やってみるわね・・・ヨガファイヤッ、ボアッ」

それでも頑張っている。口からじゃなくて顔から火が出そうになるわ。

苗木「あー今日もだめかあ・・・」

最近、私にはうれしいこともある。

苗木「ボクはいつでもおねえちゃんのこと応援しているからね」

なんてことはない些細なことなのだけれど、

霧切「ほ、本当は出せるのよ。ちゃーんと、苗木君が根気強く付き合ってくれれば」

それでもやはり毎日が、すこし楽しくなる。

苗木「うん、おねえちゃんのヨガファイヤーみるまでは死ねないよ!」

とはいえ、さすがに疲れたてきたわ・・・だって、苗木君ったら、私のことを

苗木「ヨガファイヤーかあ!おねえちゃん、さすがはインド人だね!」

インド人だと思っているのだから。  (終)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月24日 (火) 01:50:30   ID: fjHHxzVL

腹抱えてワロタ

2 :  SS好きの774さん   2016年08月21日 (日) 12:27:56   ID: yk2zZYn2

当人たちは真面目なのに食い違ってくのが面白かった

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