苗木「最良メンバー15人でコロシアイ学園生活」 (233)

苗木(希望ヶ峰学園入学の日、学園に足を踏み入れた瞬間、ボクは気を失い、気付けば教室で目覚めた)

苗木(状況も分からず、戸惑いながらも校内を散策し、体育館に着いた。そこには、ボクと同じようにこの学園に集められた超高校級の彼等がいた)

十神「ふん、貴様で最後のようだな」

苗木「何がなんだか分からないんだけど……えっと、キミは」

十神「十神白夜だ。超高校級の御曹司などと呼ばれている」

苗木(超高校級の御曹司か……やっぱり普段から高級な食べ物を食べてるんだろうなあ。こんなに体が大きいなんて)

苗木(……あれ? でもスレの情報だと超高校級の御曹司ってたしか細身だったような)

十神「俺に何か言いたい事があるのか?」

苗木「う、ううん! そんな事はないよ!」

十神「ふん……」

苗木「えっと、ボクは苗木誠。超高校級の幸運って形で入学したんだけど、
キミたちと違って特に才能ほはないよ」

十神「超高校級の幸運か……苗木とか言ったな」

苗木「う、うん。なにかな?」

十神「貴様も他の連中に自己紹介をしておけ。俺たちは既に済ませている」

苗木「う、うん。そうするよ」

苗木(口調はまさに御曹司って感じだけど以外にいい人みたいだ)

苗木(その後、ボクは他のみんなにも自己紹介を済ませた)

苗木(話してみた感じ、みんないい人そうでよかった)

苗木(でも、二人も才能が分からない人がいるのは気になるな……)

苗木(霧切さんは、特に自分の才能を言わなかったし)

苗木(日向クンは自分の才能を思い出せないみたいだし……大丈夫かな)

「うぷぷ、みなさんお集まりのようだね!」

苗木「放送……?」

朝日奈「ねえ、あれ見て!」

モノクマ「はじめまして! 僕はモノクマ。この学園の学園長だよ!」

花村「く、熊が喋った!?」

左右田「馬鹿、ちげーよ、ロボットだろ!? うわ、すっげえ……ばらしてぇ」

十神「ふん、ロボットでも熊でもどうでもいい。この状況を説明しろ」

モノクマ「もう、学園長に向かってなんて口の聞き方だよ! ったく、最近のゆとりたちはこれだから……」

モノクマ「えー、突然ですが!オマエラには、この学園で一生過ごしてもらいます!」

日向「い、一生!?」

大神「……笑えぬ冗談だな」

弐大「がははは!!一生高校生など笑えるな!」

不二咲「えっと、ドッキリか、何かだよね」

モノクマ「嘘でもドッキリでもありません! 一生です! オマエラはずっと学園で過ごして貰います!」

小泉「ふ、ふざけてるの……?」

モノクマ「ちゃんと熊の話は最後まで聞いてよね、ちゃんと出れる方法もあるよ!」

十神「ふん、それを最初から言え」

モノクマ「出られる方法はただひとつ」

モノクマ「人が人を殺すことだよ」

苗木「なっ……!」

十神「……」

苗木(その後、モノクマは不気味は笑いを上げながら消えていった)

苗木(残されたボクたちの間には、緊迫した空気が流れていた……)

左右田「ま、マジかよ……」

花村「だ、誰かを殺すなんて、そんな……は、はは! す、するわけないよ」

ソニア「そ、そうですよね……人殺しなんて……」

十神「ふん、どうだかな……」

苗木「と、十神クン……?」

十神「この中に先程の馬鹿げた話を信じて、本当に馬鹿をする輩がいないと、断言できるか?」

日向「そ、そんな事は!」

十神「現に、この場には二人も素性の分からない奴がいる。そうだろう?」

日向「くっ……」

霧切「……」

澪田「び、白夜ちゃんは誰がこ、殺すなんて思ってるんスか?」

十神「あくまでも可能性の話だ。ふん、それに殺しなど起こさせない」

苗木「えっ……?」

十神「ふん、ありがたく思え。俺が貴様たちを導いてやろう。そうすれば殺しなどは絶対に起きない。十神の名にかけて、な」

苗木(その後、体育館を後にしたボクたちはこの学園から脱出するため、十神クンの指示に従って校内の探索を始めた)

日向「なんか、意外だったよな」

苗木「十神クンの事?」

日向「ああ。最初は偉そうな奴かと思ったけど」

苗木「いい人だよね」

日向「結局、あんな事を言っておきながら、俺や霧切を信用してくれたんだよな」

苗木「そうだね。彼がいれば安心だよ」

日向「俺も、記憶さえ戻れば……もしかしたら、この状況を打開する才能だったかもしれないのに」

苗木「慌てる事なんてないよ! 今はみんなで協力してるんだ。大丈夫だよ、きっと」

日向「苗木……ありがとう」

翌日

石丸「やあ!苗木君、おはよう!」

苗木「おはよう、石丸クン。朝から元気だね」

石丸「きちんとした時間に寝て、決まった時間に起きたからだよ! 苗木君、キミもきちんとした睡眠を取れば朝から晩まで元気でいられるぞ!」

苗木「あはは、今度試してみるよ……」

苗木(流石は超高校級の風紀委員。規則正しい生活を送ってるんだなあ)

苗木(回りを見ても、ほとんどみんな来てるな……えっと、来てないのは)

霧切「……」

石丸「霧切君、おはよう!」

霧切「……ええ、おはよう」

十神「これで全員集まったな」

苗木(この日は、十神の指示に従って一部の人を除き引き続き校内の探索を行った)

苗木(一部の人、というのはそれぞれ脱出に役立ちそうな才能を持った人たちだ)

苗木(超高校級のメカニックである左右田クンは男子の部屋にあった工具セットを使って封鎖された箇所を開けれないか試している)

苗木(機械系統に関しては彼と不二咲さんがいれば安心できそうだ)

苗木(大神さんは弐大クンの指導を受けている。昨日、大神さんが力ずくで封鎖された窓を壊そうしたんだけど、それはできなかった)

苗木(けど、それを見た弐大クンは、大神さんなら、二階へ繋がるシャッター程度なら鍛えれば破壊はできると提案し、今はそれに向けたトレーニングをしている)

苗木(こんなにも早くみんなが1つに纏まり、脱出の希望が見えているのは十神クンのお陰だろう)

苗木(……だけど、モノクマがただ黙ってボクたちを見てる筈はなかった)

視聴覚室

苗木「な、なんだよ、これ……」

十神「これが奴の言っていた動機か……思った以上に手の込んだ奴だ」


ソニア「こ、こんな事……」

弐大「こ、これは……」

左右田「や、やべえ、やべえよ……」

朝日奈「う、嘘だよね!? こんな事、
ないよ……」

苗木(どんな内容かは分からないけど……みんなボクのと同じような物を見せられたのか)

ガタン

花村「……きゃ」

日向「花村……?」

花村「は、早く帰らなきゃ!早く!」

十神「苗木! 花村を追いかけろ!」

苗木「えっ?」

十神「今の奴の状態は危険だ。この映像……どうやら動機の強さに個人差があるようだ」

苗木「う、うん!分かった!」

日向「俺も行く!」

十神「よし、なら花村は苗木と日向に任せる」

苗木「十神クンは……」

十神「俺はこの場で全員を落ち着かせる。言っただろう、誰も死なさないと」

日向「ああ!任したぜ、十神!」

日向「いた! おい花村!」

花村「くそっ、出せ!出せよ!早く出してくれよ!」ガンガンガンガン

苗木「は、花村クン!? 何をしてるんだよ!」

苗木(花村クンの手……窓の鉄板を叩き続けたせいか、血まみれだ)

日向「そんな手で……この窓の鉄板は大神でも壊せなかったって知ってるだろ!」

花村「分かってるよ! でも早く出ないと母ちゃんが、母ちゃんが!!」

苗木「花村クンの映像は花村クンのお母さんの事だったのか……」

狛枝「あれ?僕は入ってないの?」

山田「んんwwww」

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