唯「上条当麻…」(158)
唯「って誰?」
澪「唯、ぜんぜん話聞いてなかったんだな…」
梓「さっき説明されたじゃないですか」
律「まったく唯は、それでレベル5なんだから笑っちゃうよなぁ。上条ってのは私達『メロディ』に依頼された仕事のターゲットだよ」
唯「へー知らなかったよー。でもなんで殺さないと駄目なの?」
律「知らねー。私達はいつもどおり言われた通りの仕事をこなすだけだよ」
梓「私達みたいな暗部組織に狙われる用な人ですからね。知りすぎた、ってやつじゃないですか?故意にしろ偶然にしろ」
唯「へー、なんだか可哀相だねー」
澪「それいっつも言ってるけどいっつも酷い殺し方してるよな、唯は」
唯「えぇ~そんなことないよ~」
唯「いっつも私ばっかじゃん、たまには皆も働いてよ~」ぶーぶー
律「ちゃんと働いてるだろー、ほら、現に今だってムギが情報収集に行ってるしな」
梓「そういえばおそいですね、ムギ先輩」
澪「まあ、ターゲットがターゲットだしな…第七学区の高校生だって」
唯「えぇ~高校生!?殺りにくいよ~」
梓「文句いわないでください」
律「つーかやる気まんまんじゃん」
唯「えへへ~だって疲れるけど楽しいんだもん、病み付きになっちゃうよぉ」
律「いかれるのも大概にしとけよ~なんたって上から文句言われるの私なんだからな!あーあリーダーって損だよな~」
澪「おまえがなりたいなりたいってごねたんだろ」
唯「あはは~がんばれ律っちゃん!…ん?」
prrrr
梓「『電話』ですね多分、はい」カチャ
・・・
梓「えっ!ムギ先輩が!?」
・・・
紬「はあっ…はあっ…」
紬「ちょっと失敗…くっ…片腕じゃもうキーボードはひけないかも、ごめんねみんな」ズキズキ
紬「とりあえず一旦もどって…!!」
?「よぉ…こんなとこにいたのかよ…探した探した探したよん♪」
紬「…垣根、帝督ッ…」
紬「…何か、ご用?」
帝督「はは、つれねぇじゃねぇか」
紬「…しつこい殿方はモテないわ」
帝督「ハッ!なんだそりゃ…じゃ、そろそろいいか?」バサァ
紬「…似合わないわね、それ」
帝督「言うな、わかってる…じゃあな」ゴウッ
・・・
梓「…む、ムギ先輩が…殺されました…」カチャ
澪「だ、誰に!?まさか、上条…」
梓「いえ…相手は私達と同じ暗部の『スクール』リーダー、垣根帝督」
律「まじかよ…今回は第ニ位まで動いてるのか?でも何でムギが」
梓「同じ依頼を受けているみたいです、『スクール』の連中、前から私達の事を目の仇にしてましたからね…」
澪「現場で鉢合わせしたんだろうな…くそっ…ムギ…」
律「唯!ムギの仇だ!いくぞ!」
梓「唯先輩!起きて下さい!」
唯「はっ…ここはどこ…?」
梓「…寝ぼけないでください…」
律「ムギがやられた!仇うちだ!」
唯「えぇ~ムギちゃん死んじゃったの~?じゃあ今日の分お菓子は?」
澪「…ないよ」
唯「!!!」ガーン
律「おら行くぞ~」グイグイ
唯「あう~…」ズルズル
第七学区
唯「うぇ~車酔いしたぁ~」フラフラ
梓「唯先輩、しっかりして下さい!」
唯「はっ!…アイス食べたい!」
澪「自由すぎるぞ唯!」
律「確か上条当麻の学生寮がこの辺りみたいなんだけど…おっ、あれか?」
梓「なんか、普通の学生寮ですね」
澪「ターゲットが学生だからな、律、何号室なんだ?」
律「えーっと…あれ?唯は?」
梓「い、いない…」
澪「もしかして…さっそく突撃したのか?」
律「えぇ~…」
第七学区、とあるコンビニ
唯「ア~イ~ス~♪ア~イ~ス~♪」ウィーン
イラッシャッセー
唯「いらっしゃいました~♪どれにしよぉかなぁ~~…あっ!」
唯「お金、ないや…財布忘れた…」ガーン
イラッシャーセー
?「とうまーはやくはやく!アイスが売切れちゃうんだよ!」ウィーン
?「そう焦りなさんなってみっともない、そんなに急がなくてもアイスは逃げたりしませんよ」
禁書「むむっ私の好きな小豆バーがなくなってる!」
上条「我慢しなさい、ほら他にもいっぱいあるじゃねぇか…っと、すみませんうるさくて」
唯「えっ?…いえいえっ」
禁書「うーん…決めたっ!これにするんだよ!」
上条「うっ、ハー〇ンダ〇ツ…ほ、他のにしなさい…」
禁書「とうまのけちんぼ!じゃあこれにするもん」
唯「…(いいなぁ)」ジー
アリアトシター
禁書「とうま…」ヒソヒソ
上条「なんだよ」
禁書「あの娘、ずっと私の事、ううん私の最中アイスのことずーっと見てるんだけど…」ヒソヒソ
上条「はぁ?何言って…ほんとだすげー見られてんな」
唯「…」ジー
禁書「きっとお金が足りなくて買えないんだよ、可哀相…ねぇ、とうま」
上条「な、なんですか?」
禁書「とうまは迷える子羊をみすみす見殺しにできる人なんかじゃないよね?」
上条「いや…子羊?」チラ
唯「…」ジー ウルウル
上条「う…(か、かわいい)」ドキ
唯「…」ジー ウルウル
上条「ああもうっ!」
アリアトシター
唯「あ、あ、あ…ありがとうございます!このご恩は一生忘れません!」ペコ
上条「いや、いいっていいって」
唯「命の恩人です!ありがとうございます!」ギュウ
上条「そ、そんな100円のアイスでそんな…ははは」ドキドキ
禁書「…とうま、確かに私は迷える子羊に手を差し延べてあげて欲しいとは言ったけど、その手を握られて鼻の下を伸ばせって言った覚えはないんだよ…」ジトー
・・・
第七学区、とあるコンビニからの帰り道
禁書「じゃあゆいも一緒に晩御飯たべていけばいいんだよ!」
唯「え?いいの?」クル
上条「ああ、一人分増えたぐらいで揺らぐ上条さん家の台所事情ではないのですよ」
唯「わーい!あっそーだ!」
上条「なんだ?用事でも思いだしたのか?」
唯「ううん、憂…妹にご飯はいらないよって連絡しなきゃなんだぁ」
唯「…あれ?出ないや、メール打っておこう『上条さんちでご飯ごちそうになるね』っと…(あれ?上条?はて、どこかで…)」
上条「?」チラ
唯「…(ま、いっか!)」ニコ
上条「!」ドキドキ
禁書「…」ジトー
禁書「ついた!ゆい、ここだよ」
唯「あれ?ここって…」
律「あーっ!唯、探したぞ!」
唯「律っちゃん!みんなも!やっほー」
澪「ヤッホーじゃないだろ!どこに行ってたんだよ!」
上条「な、なあ平沢?あの人達は?」
唯「友達なんだぁ、あ…思い出した…私、これからやらなきゃいけない仕事があるんだった」
上条「そうか?残念だな…」
禁書「えぇ~ゆい、かえっちゃうの?」
唯「ごめんねインデックスちゃん、またねー!」タタタ
唯「申し訳ありませんでした!」
梓「謝って済む問題じゃありませんよ、まったく…」
律「あう~また『電話』の奴に超長いお小言聞かされる~…もうリーダーやめる!」
唯「あれ?仕事おわらなかったの?ターゲット、えっと…名前何だったけ」
澪「上条当麻、留守だったんだよ、待ってたんだけど帰って来なかった」
唯「そうそう上条さん!…あれ?(…上条さん?)」
律「そういえばさっき誰かといなかったか?まさか上条だったりしてな!あはは」
唯「あははは、は…」タラ-
梓「唯先輩、一体どこで何してたんですか?」
唯「え、えっと…その(どうしようどうしよう!)」
唯「あ、下見だよ下見!ほら、能力使うときの為に建物の位置とかの確認!大切なんだぁ~ははは」
梓「口の周りにチョコついてますけど」
唯「はうっ!」ドキ
律「おい唯!」
澪「たまにはガツンと言ってやれ、リーダー」
律「私の分はどうした!…あ痛ぁっ」
澪「馬鹿律!」ゴツン
上条宅
禁書「ごちそうさま~」
上条「食器は自分で片すんだぞ…はあ」
禁書「とうまなんだか元気ないんだよ、まさか…」
上条「な、なんだよ」
禁書「…別に?…ねぇとうま?ゆい、また会えるかなぁ」
上条「!」
禁書「…とうま?そこで顔を赤くする理由詳しくお聞かせ願いたいんだけど…」
上条「い、いやインデックスさん?ちょ、ちょっと待ッ…噛……ふ、不幸だあああーーーっっ」
・・・
唯「…」ポケー
澪「昨日からずっとあの調子だな唯」
律「唯、おーい!」
唯「はっ!何?お菓子?」
律「お菓子はないっつの…あ、ガムならあるぞ?」
唯「いらな~い…はあ~」
梓「ほら唯先輩、しっかりしてください!今日で仕事、終わらせちゃいましょう」
律「そうだぞ唯、昨夜はひどかったんだぜお小言!長いのなんのって…ふわーあ…眠い」
唯「うん、わかった…はあ…」
澪「…」
澪「…(あれから気になって『書庫』で調べてみたけど…やっぱり昨日唯と一緒にいた男、上条当麻だった)」
唯「はあ…」
澪「…(唯のあの様子、何も知らない、って感じじゃない…なら何で黙ってる?)」
澪「なあ、唯…ちょっといいか?(…とにかく、確かめないと…万が一にも、唯が私達を裏切る前に)」
唯「なあに、澪ちゃん」
澪「…話がある、ちょっと出ようか」
桜校、屋上
唯「話って?」
澪「ああ、昨日の事…なんだけど」
唯「…」ピク
澪「…やっぱりあの男の事、知ってて黙ってたのか…」
唯「…」
澪「わかってて、殺さなかったんだな。…何のつもりなんだ?唯、まさかとは思うけど」
唯「お願いがあるんだぁ、澪ちゃん」
澪「唯…上の奴らにバレたら、いくらお前だって…ぐッ!」ガシッ
唯「黙ってて?黙っててくれたら…---殺さないであげるから、ね?」
・・・
第七学区、とある路地裏
?「『幻想殺し』は現在一人で帰宅途中みたいね」
帝督「お気楽なこった…そんじゃま、さっさと消して俺様もさっさと帰るとするか」
?「余計なお世話でしょうけど、彼の右手には気をつけて」
帝督「わかったわかったわかってるって、そんじゃのんびりまってなよ」
・・・
上条「おっ、そういや今日はいつものスーパーがセールやってたよな…寄っていくか」
すまない眠る…
唯の能力自体は決まってるんだが名前がカッコイイのが思い浮かばない
再開予定はいつですか
>>58
仕事終わってからだから明日の夜9時かも
合間合間に書き溜めるけど
落ちてたらまた立て直す
唯の能力は『絶対音感』でシックスセンスとかそれらしいルビつければいいじゃんw
りっちゃんは『超額発光』(ファイナルフラッシュ)
糞コテはカレイにスルー
ほしゅありがとうございます
遅くなりましたん
再開します
美琴「あ!」
上条「げ…」
美琴「げ…て何よアンタ!大体あんたねー」
・・・
帝督「なんだぁ?あいつは確か常盤台の『超電磁砲』…ちっ、めんどくせぇな…」
?「あら、あなた程の男が怖じけづくなんて」
帝督「あ?…お前まだ帰ってなかったのかよ、違うね…」
?「何が違うの?」
帝督「ああ、あの女を殺すのは簡単だがあいつを消すと色々面倒な事に…!」クル
唯「やっほー」
帝督「ちっ…ああ、面倒くせぇ、久しぶりにムカついた。あいつは殺せねぇがてめぇは別だ、ぐちゃぐちゃにしてやる声マネ野郎」
唯「出番だよ、ギー太」ジー
帝督「何がギー太だ、てめぇの序列は第六位、どれだけあがこうと第ニ位の俺様に敵う筈がねぇんだよ!」バサァ
唯「せーの……!」ジャーン
帝督「がァ!!?」キィーン
帝督「み、耳が…何も聞こえねぇっ!?」
唯「その羽根、かわいいね」ジャンジャン
帝督「だ、…まれ…ぐっ」ズキンズキン
帝督「…(頭が、割れそうに痛ぇ…あいつの能力、音か…)」
唯「ふんふーん♪」ジャーン
帝督「がっ…(糞ッ!音の弾は俺の翼じゃ防ぎようが…)」キィーン
唯「これさぁ『超狂想曲-クレッシェンド』っていうんだってぇ、難しい事は私わからないんだけどさ、ギー太の声を相手の耳の奥に直接聞かせてあげるんだって」
帝督「!?」
唯「とある科学のレールガン?」
唯「学園都市?」
唯「私がレベル5?」
こんなんあったぞ
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