姫「え、勇者が帰ってくる!?」(150)
大臣「はい」
姫「や、やった…んん、別に、それがどうしたのだ?」
大臣「どうやら魔王を無事倒したらしいですよ」
姫「ふむ、よく頑張ったな」
大臣「そのお言葉は、勇者様におっしゃられてはいかがですか?」
姫「わかっておる、帰ってきたときに言うつもりだ」
数日後
勇者「ただいま戻りました」
王「ふむ、まず、勇者よ。よくやった」
勇者「ありがとうございます」
王「それにしても、随分とたくましくなったな」
勇者「はい、魔王を倒すべく、より一層鍛錬をしていましたので」
王「そうか、おい、娘よ」
姫「はい、なんでしょう…」
勇者「あ、姫」
姫「!! ま、み、む、め…ゆ、勇者?」
勇者(まみむめ…?)「はい、ただいま帰ってきました」
姫「勇者が・・・死んだ!?」
大臣「はい・・・殺したのは・・・」
姫「殺したのは?」
大臣「この私だぁぁぁああああ!!!!貴様も死ねぇぇえええ!!!」
姫「きゃぁぁぁあああああああああ」
姫は死んだ
姫「ふん、随分と遅いではないか。てっきりすぐに倒してしまうと思っていたというのに」
勇者「これは手厳しい」
姫「そんなに体を鍛えずとも、倒せたのではないか?」
勇者「ははっ…」
姫「まあ、魔王を倒したのなら、お前ももう用済みだな」
勇者「…」
姫「わが むねの なかで しぬが よい」
勇者「では」
姫「あはん」
姫「うわあああ!」
姫「なんであんなことを言ってしまったんだ!」
姫「完全に引いてたよな? 苦笑いだったよな?」
姫「なぜあそこで『頑張ったね』の一言が言えない!?」
コンコン
姫「うるさい! 誰だ!」
勇者「姫?」
姫「ぬひょお! ゆ、勇者か!?」
勇者「はい」
姫「ど、どうしたのだ?」ガチャ
勇者「いえ、ちょっと会いたくて」
姫「ふん、私は会いとうなかったわ」
勇者「そんなこと言わないでくださいよ」
姫「…で、どうしたのじゃ?」
勇者「えっと、こいつなんですけど」
姫「? なんだその娘は?」
?「…」
超ベジータだ…!
勇者「こいつ、魔王の娘らしくて」
姫「! ま、魔王の…?」
魔王の娘(以下、魔王)「…」
勇者「小さくて可愛いでしょ?」
魔王「可愛いとか言うな」
勇者「ごめんごめん」
姫「ふむ、それで、どうしたのだ?」
姫「え、勇者が帰ってくる!?」
姫「やばい、ヤッてる最中なのに・・・ええい!もう!」
男「ぐはっ!なにするんですか姫!」
姫「あんたはココに隠れてなさい!出てきたら・・・わかってるわね?」
ガチャ
勇者「姫!ただいま戻りました!」
姫「あ~ん勇者ぁ♪ず~っと待ってたわぁ」
みたいな感じかと
勇者「いや、一応報告です」
姫「ふん…まあ、よろしくな」
魔王「…ふんっ」
姫「!!」
勇者「おいおい、その態度は失礼だろ」
姫「いい、私も大人だ。気にせん」
魔王「お花畑」
姫「え?」
魔王「頭の中、お花畑」
姫「!!」
勇者「お、おいっ」
姫「大丈夫、大丈夫だ…」
勇者「本当に、ダメだろ」
魔王「ごめんなさい」
勇者「結構素直ないいやつなんですけどね」
姫(素直…)
姫「ふん、次会うまでには、礼儀正しく教育しておくんだな」
勇者「次会うまでって…なんか悲しいですよ」
姫「っ…う、うるさい、私は忙しいんだ、帰れ!」
>>8
橘さんこんなところでなにやってんすか
>>21
てめぇ表出ろ
勇者「そ、そうでしたか、ごめんなさい」
勇者「それじゃあ行くぞ、魔王」
魔王「うん」トコトコ
姫「…」
姫「ああああああああああああああああああ!!!」
姫「私のバカ!」
姫「今日で完全に嫌われた!」
姫「もうお城に来てくれないよぉ!!」
姫「うう…」
姫「そうだ、お祝いを持っていこう」
姫「それで、またいつでも来ていいって…言えば…」
姫「なぁに、『またいつでも来ていいぞ』という11文字を言えばいいんだ」
姫「よし、早速お祝いの品を…」
姫「何がほしいかな?」
姫「そうだ」
姫「花束にしよう」
姫「花束ならきっと、嬉しがってくれるはず!」
姫「それにお祝いといえばやはり花だからな!」
姫「…」
勇者『花より俺は、姫が欲しい』
姫「!!!」カァァ
姫「な、何を言っている勇者!」
姫「って…何を考えているんだ…」
姫「素数を数えるんだ…2…4…6…8…ん?」
姫「よし、準備オーケー」
大臣「おや、姫様、どこかお出でになるのですか?」
姫「うむ、勇者にお祝いをな」
大臣「そうですか。勇者様も大層お喜びになると思いますよ」
姫「そ、そうかな?」
大臣「はい」
姫「それじゃあ、行ってくる」
大臣「いってらっしゃいませ、姫様」
明日模試なのに・・・
支援
>>31
寝ろよ…
姫「…」ツカツカツカ
姫(『またいつでも来ていいぞ』…『またいつでも来てもいいぞ』)
姫「またいつでも来ていいじょ」
姫「噛んだ!」ツカツカ
姫「また、いつでも来ていいぞ」ニコ
姫「無理無理!」
姫「って、こんなこと言ってる間についてしまった…」
勇者「ま、真央・・・う・・・気持ちいい」
魔王「や・・・いきなり・・・だって・・・アッ・・・」
姫「…ゴクリ」
姫「…」コンコン
勇者「はーい」
ガチャ
勇者「あれ、姫様」
姫「ゆ、勇者…」
勇者「わあ、綺麗な花束ですねー」
姫「こ、これその…お祝い…」ボソボソ
勇者「え、な、なんですか?」
姫「お、お祝い…だから」
勇者「え、お、俺にですか?」
姫「…う、うん」コクリ
勇者「うわぁ…ありがとうございます!」
姫「か、感謝し、しなさい」
勇者「本当にありがとうございますっほら、魔王もお礼」
魔王「…ちょうだい」
勇者「ん、花か? ほい」
魔王「…」ムシャムシャ
姫・勇者「!!」
よーし落としちゃうぞー
勇者「ちょ、ちょっと…」
姫「な、なんで食べるんだ!?」
魔王「…ごちそうさま」
勇者「ひ、姫様、ごめんなさい!」
姫「…うわぁぁん!!」
勇者「あ、姫様!?」
姫「…グスン」
大臣「どうなされたのですか?」
姫「…放っておいてくれ…」
大臣「おやおや…」
姫「うぅ…」
大臣「姫様…」
姫「魔王め…グスッ」
コンコン
勇者?「姫様!」
姫「! な、何しにきたっ」
勇者?「謝りにきました」
ガチャ
姫「…ふ、ふんっ…なら最初からそう言…」
魔王「いえーい」
姫「」
もう誰も見てないと思うけど寝ます。
なんか、逃げたみたいになってごめん。
落ちたらそのときです、さ よ う な ら。
死ねよ
ぬわー!
姫「な、ななな…?」
魔王「声まね似てた?」
姫「ふん、お前だと気づいていたわ」
魔王「ふーん、今日あったばっかりなのによくわかるね」
姫「え、えっと…」
姫「…私は姫よ? 知らないことなんてないわ」
魔王「じゃあ、勇者の好きな人わかる?」
姫「えっ…」
魔王「知ってるなら教えてね」
姫「そ、そんなこと、知らないわよ…」
魔王「知らないことないんじゃないの?」
姫「…」
魔王「うそつき花畑」
姫「なんですって!」
魔王「じゃあ、私が聞いてみる」
姫「!」
魔王「無駄足になっちゃった。じゃあね」
姫「ちょ、ちょっと…!」
魔王「なに?」
姫「それを知って、どうするつもり?」
魔王「いるならそいつを殺す」
姫「!」
魔王「いなかったら、勇者は私のものにする」
姫「な、なに勝手なこと…」
魔王「もう決めたこと。じゃあね」
姫「どっちにしろイヤ…!」
姫「いてもいなくても…」
姫「でも、あいつは魔王の娘…」
姫「か、勝てるわけがない…」
コンコン
姫「…ん?」
姫「誰よ?」
?「…」
姫「…」
ガチャ
?「お姫さまー!!」
姫「げっ魔法使いっ!?」
女魔法使い(以下、魔法)「お姫様ただいま帰りましたっ」
姫「し、知ってるわよ、あんまり近づかないで…」
魔法「何を言ってるのですお姉さま?」
姫「あああっ、頼むからその呼び方はやめて」
魔法「今は二人ですもの、よろしいではないですか…」
魔法「わたくしはとてもさびしかったんですよ? お帰りのキスを…」
姫「い、いや!」
魔法「むさ苦しい男と一緒に二人旅ですよ!? そんな不運なわたくしを拒絶するんですか?」
姫(勇者はむさ苦しくないわよっ)
姫「どこが不運よ」
魔法「え?」
姫「あ、あんたも勇者と一緒で、英雄なのよ?」
魔法「わたくしはお姉さまに認められればよいのです」
姫「ちゃんと認めてるわよ」
魔法「うそです! いつもそう言って…わたくしのことを拒絶して…」
姫「してないわよ」
魔法「してます! ならばわたくしにキスを…!」
姫「拒絶しててもしてなくても普通はしないわよっ!」
魔法「グスン…わかりました、それでは…」
姫「べ、別に嫌ってるわけじゃないから、また来なさいよ…?」
魔法「お、お姉さま…!」
姫「できればスキンシップをしなければ私はうれしいわ…」
魔法「そ、それは難しいですけど、また来ます! それではっ」
姫「ふう…疲れた…」
姫「今日は寝ましょう…ふわぁ…」
大臣「姫様!」
姫「ふ…ふたな!」
大臣「起きてください!」
姫「り…な、なによ? …まだ眠いわ…」
大臣「魔法使い様が…誰かに殺されました」
姫「…」
姫「え?」
姫「う、嘘でしょう?」
大臣「今さっき、届いた情報です」
姫「ま、まだ定かじゃないのか?」
大臣「はい」
姫「どこで?」
大臣「何故か、森の中でした」
姫「…今行けるかしら?」
大臣「はい、行きますか?」
姫「当たり前でしょ、行くわよ」
姫(嘘であってほしい…お願いっ…)
キャラが禁書目録とかぶってる?
大臣「おい、遺体は?」
兵士「はい、ここです」
姫「…そ、そんな……」
魔法「」
姫「…ど、どうしてこんな目に…?」
姫「! …まさか…?」
姫「うわああああああああ!!!!」
>>84
ごめん、キャラは知ってるけど内容あんまり把握してない。
確かに被ってる。ごめん。
姫「…ちょっと、寄りたいところがあるの」
大臣「一人では危険です。私も…」
姫「大丈夫よ、城下町だから」
大臣「で、ですが…」
姫「いいから」
大臣「わ、わかりました…」
ごめん、出かけてた。
そして、また出かける。
ごめんなさい
弟子「先生、処女を貴重だと思う男は多いです」
孔子「その通りだ」
弟子「しかし逆に童貞は女に気持ち悪がられます」
孔子「確かに」
弟子「おかしいじゃないですか、何故このような意識の違いが生まれるのですか」
孔子「それは一度も侵入を許していない砦は頼もしく、
一度も侵入に成功しない兵士は頼りないからだ」
弟子「では30年も侵入を許していない砦は相当頼もしいのでしょうか?」
孔子「その砦には、侵入する価値がないのだよ」
誤爆した
姫「…ゴクリ」
コンコン
勇者「…はい」
姫「よ、よう」
勇者「姫様…」
姫「し、白けた顔をしているな」
勇者「…魔法使いが…」
姫「…話は聞いている」
魔王「…お花畑だ」
姫「…あんた……」
勇者「…」
姫「ちょっと、来なさいよ」
魔王「…?」
勇者「ど、どうかしたんですか?」
姫「ちょっと黙ってなさい」(って、なんでこんな怖いこと言ってんのよ!?)
勇者「は、はい…」
魔王「なに?」
姫「あんたでしょ…?」
魔王「?」
姫「魔法使いを殺したのは、あんたでしょう!?」
魔王「…」コクリ
姫「…」
魔王「勇者が好きって言うから、殺した」
姫「!」(勇者が…魔法使いのことを…?)
勇者『魔法使いは最初はちょっと引いてたけど、だんだんいいやつだってわかってきてさ』」
勇者『今では本当に信頼のおけるパートナーだよ』
魔王『ふーん。好きなの?』
勇者『まあ、そういうことになるね』
魔王『…そっか』
魔王「だから、殺した」
姫(これ完全に好きは好きでも友達としてとかそういう感じじゃない…)
勇者「姫さまー魔王ー」
姫「あっ、勇者…」
勇者「女性二人は危険です、ささ、早く帰りましょう」
姫「そうだな…それじゃあ私は…」
勇者「送っていきます」
姫「え?」
勇者「魔王、絶対に家から出たらダメだぞ?」
魔王「了解」
姫(うそうそうそうそうそ!?)
勇者「こうやって二人になるのは初めてですね」
姫「そ、そうね…」
勇者「姫様、どうしました?」
姫「ど、どうもしてないわよっバカっ」
勇者「す、すいません」
姫「…はぁ」
勇者「…? 溜息なんてついて、やっぱり何かあったのでしょう?」
姫「…魔法使いのことだ」
勇者「…」
姫「…あと、それとな」
姫「なんで、人は素直になれないんだろうな」
勇者「えっ」
姫「…なんで、だろうな」
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