姫「次の方どうぞ。」
勇者「こんにちは。」
姫「はい、こんにちは。じゃあ初めましょうか…椅子に座って下さい。」
勇者「よろしくお願いします。」
姫「それでは、まず何故貴方はここに来たんですか?」
勇者「はい、勇者になりたくて来ました。」
姫「それだけ?」
勇者「えっ?」
姫「お?それだけかって聞いてんだけど。」
勇者「いやあの」
姫「やり直し、もう一回最初から。」
勇者「」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379671280
一時間後
勇者「失礼します。」
姫「ようこそいらっしゃいました…お席に座って下さい。」
勇者「失礼します。」
姫「では、まず…何故貴方はここに来たんですか?」
勇者「はい。私は魔王の支配するこの世界…魔物が蔓延る世界を救いたいと思いここに来ました。」
姫「そうですか、では…貴方は魔王を倒した後、どうしたいと考えてますか?」
勇者「えっ?」
姫「お?だから魔王を倒した後どうしたいかって聞いてんだけど?」
勇者「いやあの」
姫「時間やるからさっさと考えろや。」
勇者「」
十分後
姫「では改めて聞きます。貴方は魔王を倒した後どうしたいと考えてますか?」
勇者「はい。私は魔王を倒した後…この世界を巡り、色々な人に出会って…勇者の名に恥じない行動をしたいと思ってます。」
姫「成る程、良いじゃねぇか。」
勇者「えへへ。」
姫「笑うなよ。」
勇者「すみません。」
姫「ああ、そうだ…履歴書、履歴書見せてみろ。」
勇者「あ、どうぞ。」ペラ
勇者
性別:女
年齢:17歳
レベル:55
基本スキル
・剣術Lv9
・器用Lv7
・俊敏Lv8
・知能Lv7
専用スキル
・勇者の威光Lv5
(敵を30%の確率で怯ませる。)
・威圧Lv7
(敵の防御力を25%ダウン)
・雷撃Lv8
(勇者専用の魔法の威力を40%上昇)
姫「」
姫「(つえぇ…。)」
勇者「あの。」
姫「あぁん!?」ギロッ
勇者「ひぃッ!?」ビクッ
姫「なんだよ。」
勇者「ど、どんな感じでしょう…?」
姫「……わ、悪くはねぇよ。」
勇者「えへへ。」
姫「だから笑うなよ。」
勇者「すみません。」
姫「というかさ。」
勇者「あ、はい。」
姫「お前、まだ勇者じゃねぇよな。」
勇者「え?あ、はい。」
姫「じゃあよ、その名前、勇者じゃねぇよな?」
勇者「あっ」
姫「あっ、じゃねぇよ今すぐ変えて来いよ。」
勇者「す、すみません」ダッ
三分後
女「変えてきました。」
姫「おう、じゃあ続けようか。」
女「お、お願いします。」
姫「こほん…では、質問をちょっと変えましょう。…貴方は魔王を倒すと共にもう一つ王様に命じられた事があります。」
姫「それは魔王の手下にさらわれた、姫を救出する事…。」
姫「貴方は、魔王と姫…どちらを優先しますか?」
女「…それは。」
姫「それは?」
女「…私は姫様を先に救出します。」
姫「なぜ、ですか?」
女「…姫はさらわれた後…きっと勇者が助けに来ると信じて、信じ抜いて…暗く狭い所に閉じ込められていると思うんです。」
女「そんな寂しく、いつ殺されてもおかしくない状況下に置かれている姫を…私は後回しには出来ません。」
女「…だから、私は姫を先に救出します。」
姫「…わかりました。良い答えですね。」
姫「貴方の心の清らかさと、正義の心がそう言わせるのでしょう…。」
女「じ、じゃあ勇者になれるんですかっ?」
姫「それとこれとは話は別だバーロー。」
女「あ、はい。すみません。」
姫「では、次の質問に移りましょう。」
女「はい。」
姫「貴方は男と女…どちらが好きですか?」
女「…は?」
姫「は?じゃねぇよ、答えろ雌豚が。」
女「(め、雌豚って…。)」
女「え、ええと…それは、友人としての事でしょうか…?…恋人としての、言葉でしょうか…?」
姫「んなもん恋人に決まってんだろうが。」ギロッ
女「ひいッ。」
女「え、えと…男性、でしょうか…はい…。」
姫「あ?」
女「い、いやだからだんせ」
姫「あぁ?」
女「いやあの」
姫「お?」
女「……女性です。」
姫「成る程…貴方は珍しい方ですね…否定はしませんよ。」ニコッ
女「(えー…。)」
姫「それに、実は私も」
女「次の質問はまだでしょうか?」
姫「…では、次の質問にしましょう」チッ
女「(…舌打ち…。)」
姫「こほん…では、貴方は、受けですか?攻めですか?」
女「え?」
姫「だから受けか攻めかって聞いてるだろうが。」
女「いやあの。」
姫「十秒だ、十秒で答えろ。」
女「ひー…。」
十秒後。
姫「おら、早く答えろよ。」
女「え、えと…私は…攻めでしょうか…。」
姫「なあ。」
女「は、はい。」
姫「今のお前の考え教えは間違ってるぞ。」
女「は、はぁ…。(まだ何も言ってない…。)」
姫「良いか、受けとか攻めって言うのはだな。」
兵士「姫様ぁーッ!」ドタバタ
姫「邪魔すんじゃねぇよ糞豚がッ!」クワッ
女「(口が悪いなぁ…。)」
姫「邪魔が入りました。さあ、再開しましょう。」
女「は、はぁ…。」
姫「…そうですね、先程の質問ですが。」
女「姫様。」
姫「はい?」
女「それは勇者になるに当たって関係のある質問ですか?」
姫「……当たり前でしょう。」フイッ
女「なぜ目を逸らすんですか。」
姫「理由がなくてはいけないのですか。」
女「良いから早く面接して下さいよ。」
姫「嫌です、私の話を聞かないと面接しません。」
女「(…め、面倒な姫様だなぁ…。)」
※遅すぎる警告。
・このSSには百合要素があります。
・地の文はめったにありません。
・冒険はあると思います。
・女(勇者)が受けで、姫が攻めです。(意味深)
姫「仕方ありません…最後の質問に移ります。」
女「あ、はい。」
姫「貴方の目の前に女の子らしい可愛い姫、勝ち気で男っぽい姫、お淑やかで可憐な姫が居ます。」
姫「さあ、どれ?」
女「(この姫おかしいよ。)」
女「え、ええと…お淑やかで可憐な姫様…でしょうか…。」
姫「」チッ
女「(また舌打ち…!?)」
姫「まあ、良いでしょう…とりあえず、面接は終わりです。なお、この後のご予定は?」
女「街の見回りを。」
姫「ありませんね。一緒にご食事でもいかがでしょうか?」ニコッ
女「いやだから」
姫「命令な。」
女「承知致しました。」
それから姫と女はお城で美味しい料理をたらふく食べて、女は王様より勇者と任命された。
その日はお城の一室を借りて身体を休める。身体は休まったが、精神的(主に姫からの睡眠妨害)に辛かったらしく、あまり休めず仕舞いだった。
その翌朝。
お城の門前。
勇者「(…なんやかんだで勇者になったのは良いんだけれど…。)」
姫「さあ、行きますわよ。勇者。」
勇者「(なぜだ。)」
姫「どうしましたか?お腹が痛いとか…?…私が診察して差し上げましょうさあほら衣類を捲り上げt」グシャ
勇者「すみません、手が滑りました。」
姫「…流石、勇者ですね…あの履歴書は間違いではなかった…。」フラッ
勇者「姫様。」
姫「ん?」
勇者「いい加減、猫被りは止めて下さい。」
姫「あら。」
勇者「と言うか姫様は危険なので付いて来ちゃ駄目です。」
姫「あらあら。」
勇者「おっけー?」
姫「ふざけてんじゃねぇぞ雌犬が。」
勇者「(今度は雌犬…。)」
姫「てめぇ、私がどんくらい強いか見てみるか?お?やるか?」
姫「」ボロッ
勇者「やめてよね、私が本気になったら姫様が勝てるわけないじゃないですか。」
姫「ちっ…わぁったよ、わぁったわぁった。」
姫「あれだろ?ほら、あれだよ。」
勇者「わかりません。」
姫「いやわかれよ。心はいつも以心伝心って言うだろ?」
勇者「いや、私達そんな仲良くないです。」
姫「その幻想を」
勇者「ぶち壊しません。」
姫「つれねー。」
勇者「はいはいさようなら。」
姫「ああッいやちょっ、待てッ!いやあの待って下さいお願いします何でもしますから!」
勇者「ん?何でもするって言いました?」
姫「うんッ!」
姫「…なあ。」
勇者「はい。」
姫「私、一応お姫Summerやってんだけど。」
勇者「頭の中がお姫様Summerですか。」プークスクス
姫「ぶち○すぞ肉壺が。」
勇者「(肉壺…?…美味しいのかな…。)…とりあえず、次は武器屋行きますから、荷物持ち任せましたよ。」
姫「ご褒美は身体でお願いします。」
勇者「肉体労働(荷物)ですからね。」
武器屋
勇者「…うーん。」
姫「何迷ってんだよ。」
勇者「いえ…鋼の剣で安上がりで済ませるか…銀の剣で持たせるか…迷ってるんです。」
姫「ふーん。」チラッ
姫「お…これなんか良いじゃん。」
勇者「何がですか?」
姫「これだ。」
ひめは はがねのムチを そうびした。
勇者「…ああ、如何に姫って感じですね。」
姫「だろ?…これでびしばし叩いてやるからよ。」ヒュンヒュン
勇者「…ちなみに、何をですか。」
姫「決まってんだろうが。」
姫「…勇者のケ○だ。」
マイドアリー!
勇者「次は防具屋です。早く行きますよ。」
姫「あの待って、お尻が痛い…マジで…。」
勇者「すみません、加減を忘れていました。」
姫「叩く趣味はあるが叩かれる趣味はねぇよ!」
勇者「堂々と公言しなくて良いです。」
防具屋
姫「…うーん。」
勇者「…何を悩んでるんですか?」
姫「んあ?…ああ、いやほら…防具って言ったら、やっぱり堅くて強そうなのが良いだろ?」
勇者「そうですね、あまり堅い物ですと重い物が多いですから、動けなくなってしまいますが。」
姫「だよなぁ…。」
勇者「(真面目に悩んでる…。)…何を買おうとしてるんですか?」
姫「あ、これこれ…ペニ」
アリガトウゴザイマシター!
姫「…無理矢理、お口に入れるなんて…酷い…。」グスッ
勇者「あれは模造品です、ノーカンノーカン。」
姫「外道勇者め。」
勇者「そしたら姫は変態姫です。」
姫「つーか軽装過ぎやしねぇか?」
勇者の装備品
E.鋼の剣
E.なし
E.なし
E.たびびとのふく
E.かわのこしまき
E.ちからのゆびわ
姫の装備品
E.どくがのナイフ
E.うろこのたて
E.プリンセスティアラ
E.プリンセスドレス
E.なし
E.せいれいのまもり
勇者「そうですか?…あ、そういえば言ってませんでしたね。」
勇者「私、もう魔王は倒しちゃってるんですよ。」
姫「……あ?」
姫「え、ちょっ…マジ?」
勇者「はい。もうすでに倒しちゃってて…。」
姫「じ、じゃあ…元…いや、今も勇者だけど…前も勇者だったのかよ…?」
勇者「ええ、まあ…訳ありでして……知りたいですか?」
姫「…教えろ。」
私はここから遥か遠い国に住んで居ました。
私が15歳の時、そんな私にある命令が国から下されたんです。
そなたは勇者だ。魔王を打ち取ってまいれ。…って。
王様の命令です。私は仲間を集めながら魔王討伐の為に旅をしていました。
その一年後、私と仲間の三人は魔王の居城に辿り着きました。
ですが、相手も魔王…そう簡単に魔王の元には辿り着けなかった。
魔王の居城の地下深く、進む度に仲間は傷付き…一人、二人、三人…結局…魔王の元に辿り着いたのは私だけでした。
魔王と一人だけで戦う、それは考えもしない事でした。
それでも、辛くも私は魔王を倒しました。ちょっと死にかけましたが。
私は国に帰りました、傷を負ったまま、ただその報告だけをしたくて…。
けれど、国に帰ってみたらどうでしょう。…パレード?…歓迎?そんな物はなかった。
人々の瞳は、私を化け物でも見るような瞳でした。
ついには、私を魔王を一人だけで倒した化け物…新しい魔王だ、と言って私を殺そうとする者も出て来た。
懸賞金なんかも出てましたね、凄い事をしたものです。
勇者「あ、ちょっと休憩しましょうか。」
姫「お前……でも、魔王はたしか…まだ生きてるはずじゃ…。」
勇者「…この世界には、ですね。」
姫「え?」
勇者「続けましょうか。」
私は絶望しました。守るべき人から蔑まれ…殺されようとしてる事に。
失望のまま、私は行く当てもなく歩いてました。
ふと、私の視界が見知らぬ風景を映しました。
空気も、鳥のさえずりも…聴いた事が物。
気付きました。私はとうとう、時空を越えてしまったと。
なぜかはわかりませんでした。如いて言えば勘です。
私は喜びました。あの世界から出れた事に…そしてここで新しい自分の運命を探そうって…決めたんですけどね。
自分の運命からは 逃げられない。
結局私は、勇者募集の看板を見て、お城に行ったんです。
勇者「まあ…こんなお話ですよ。」
姫「」グスッ
勇者「…え、と…な、泣いてるんですか…?」
姫「ったりめーだろうがッ!お前……お前……ッ。」グスッ
勇者「あ、ちなみに…あの履歴書は嘘ですよ?」
姫「ふぁ…?」グスッ
勇者「これが、私の本当の細かい事を書いた履歴書です。」ペラ
勇者
性別:女
年齢:18歳
レベル:3$%(文字がかすんで読み取れない)
HP6535 /MP1200
『限界突破』習得済み。(レベル、スキル、専用スキルの限界レベルを超越出来る。限られた者にのみ習得可能。レベルは999まで、各スキルは100まで。)
基本スキル
・剣術Lv52
・技能Lv48
・俊敏Lv50
・知能Lv47
専用スキル
専用スキル
・勇者の威光Lv35
(敵を85%の確率で怯ませる。)
・威圧Lv30
(敵の防御力を75%ダウン)
・雷撃Lv32
(勇者専用の魔法の威力を95%上昇)
・不屈の闘志Lv70
(HPが1になった場合、ダメージを75%の確率で0にする。)
『限界突破用スキル』
・オーバーディステニー(超越せし者に与えられるスキル。限りない運命を約束される。)
・ライフリザレクション(傷付いた身体の自動治癒。完全消滅されない限りの生存が約束される。)
・ブレイブ&デストロイ(勇気失う事無くならぬ限り、幾度も蘇る不老不死の身体。)
姫「…チ、チート……。」
勇者「あの履歴書は魔王を倒した時のくらいかな…?この世界に履歴書…なんて物があってびっくりしましたよ。」
姫『こ、この不老不死って言うのは…。』
勇者「はい…多分そうだと思います。実感はありませんが…。」
姫「………」
勇者「…やっぱり、怖いですよね、私…。」
勇者「…化け物と呼ばれても仕方な」
姫「やべえこれは私の嫁にするしかねぇわ。」
勇者「あの。」
姫「こんだけ強かったら色んなPlay出来るじゃんウッヒョー!」
勇者「あの。」
姫「あんな事やこんな事、やべえワクワクが押し寄せてくr」
勇者「デイン。(手加減)」
姫「」ケホッ
勇者「姫様もなかなか強いですね、私のデイン(手加減)でも死なないなんて。」
姫「目の前のお宝を目にして死ねるかよ。」
勇者「(ブレないなぁ…。)」
姫「つーかさ、勇者。」
姫「…私はそんな事、気にしません。貴方は貴方でしょう?…例えこの世界でも貴方が蔑まれても。」
姫「私は貴方を見放しません。」
勇者「……姫様…。」
姫『だから…。』
姫「とりあえずそのおっ○い揉ませろ。着痩せすんタイプだろ?私の目は誤魔化せねぇy」
勇者「デイン。(割と本気)」
姫「…あー…私、無駄にHPはあるんだよな…助かったわ…。」ケホ
勇者「セクハラは敵です。魔物同様です。」
姫「…ちょっとくらい良いだろうが…私の目安だと、形の良いCだと思う。」
勇者「じゃあその目を潰せばきっと見えませんね。」
姫「勘弁して。」
お城から離れた小さな街。
二人は街に来ては宿屋に直行、行った先の宿で一部屋を取った。
勇者「そういえば。」
姫「ん?」
勇者「この世界には、伝説の剣とかあるんですか?」
姫「伝説の剣…?…ああ、エクス○リバーとか王○の剣とか、そんなやつか?」
勇者「ま、まあ…そんな感じです。(メタい…。)」
姫「ええと…なんだっけか…確か、名前は…。」
―超越剣(オーバーリミットブレイド)
勇者「超越剣…?」
姫「ああ、なんかすげぇシロモノらしいが…よく知らねぇんだ。」
勇者「(何か、匂いますね…。)」
姫「勇者のパン○の匂いじゃね?」
勇者「本当にブレませんね、突っ込みますよ。穴と言う穴に剣を。と言うか無駄に思考読まないで下さい。」
姫「やめろ、開発は趣味の外だ。あと勇者の考えは手に取るようにわかる。」キリッ
勇者「私の剣はあの世界に置いて来ましたからね…まあ、無くてもこの世界の魔王は倒せそうですが。」スルー
姫「華麗なスルーに濡れる。」
勇者「おトイレはあちらです。」
姫「うわあああん!勇者!勇者勇者ぁあ!」ドタドタ
姫「…可笑しな人。」
姫「……うっ…ふう…。」
勇者「トイレに出てそれは止めて下さい。」
姫「勇者の可愛い顔見たら天に召しました。」
勇者「そのままぽっくりお願いします。」
勇者「…しかし、超越剣ですか…何かこう…うーん…。」
姫「勇者の世界の伝説の剣ってどんなのだ?持ってたんだろ?」フキフキ
勇者「どこ拭いてるんですか、トイレでやって下さい。」
姫「見せたいからな。」キリッ
勇者「……私の世界の伝説の剣…名前は、魔殺剣。魔物を狩る為だけに純正の魔皇石と言う鉱石で作られた剣です。」スルー
姫「魔殺剣…ね…如何にもな名前だな…あ、やべ、気持ち良い。」フキフキ
勇者「…はい、とても強い剣でした…まあ…魔王を倒した後に、私自らの手で封印しましたが…。」
姫「それの何が気になってんだよ……あ、要る?姫様使用済みティッシュ。」
勇者「いりません。…いえ、その剣には不思議な力があるんです。」
姫「不思議な力…?…あ、何か桃の匂いがする…」クンクン
勇者「…持ち主の意識を、分散させ…他の世界に干渉し…力を増幅させる事が出来るんですよ。」
姫「……よくわからなねぇけど…あれだろ、オラに元気を分けてくれー的な感じ。」
勇者「(ネタが多彩ですね…。)まあ…そんな感じです…。」
勇者「…あくまで私の勘ですが…その魔殺剣の持ち主は私…魔殺剣の力で私はこの世界に飛ばされた…と。」
姫「…ふうん…まあ、良いじゃん。勇者が来てくれて、私は嬉しいぜ?」
勇者「…姫様…。」
姫「こんな可愛い女の子のパン○がはけるなんて最高だし。」
姫「やーんおまたすーすーするー。」
勇者「いつの間に私の下着を取ったんですか…っ。」
姫「部屋に入ってすぐ。」
勇者「私の隙を狙って取るとは…。」
姫「私を舐めないでもらいてぇな?」
姫
性別:女
年齢:19歳
レベル:12
HP120 /MP45
基本スキル
・剣術Lv2
・技能Lv1
・俊敏Lv1
・知能Lv5
プリンセス専用スキル
・プリンスLv20
(姫の加護で各ダメージ10%)
・あなたのものはわたしのもの
(無条件で相手のアイテムを奪う。成功率100%)
・男勝りなお姫様
(信頼を寄せる者の攻撃を100%無効にする。尚、信頼を寄せる者が傍に居る場合各スキルを10UP。)
勇者
異世界で魔王を倒した勇者。何らかの力が働き世界を飛んでしまった。
絶世の黒髪長髪の美少女。スタイル良し、顔良し、脚良し、胸良し。と全て完璧チート。
尚、女難の相あり。
姫
容姿端麗、金髪長髪の姫と呼ぶに相応しい女性。
他人の前では完璧な姫を装うが、姿は男勝りな変態女。男性は嫌いではないがそれ以上に女性が好き。変態行動は世界一イィィィ!
尚、貧乳な模様。
また、このSSには男性は登場しません。女の子だけしか出ません、魔物も同様です、男性はモブです。
喜べ、紳士諸君。
宿屋を後にして、二人はとある洞窟に向かう。どうやら魔物が住み着いているらしく、街で話を聞いた二人はすぐさまその洞窟に向かう。
街外れの洞窟。
勇者「さて。」
姫「来たな。」
姫「魔物が住んでるって話だが…まあ、勇者が居れば問題ねぇだろ。」
勇者「かもしれませんね。…まあ、手荒な真似はしたくないですが。」
姫「ま、行こうぜ。」スタコラサッサ
勇者「…暗いですね」
姫「暗いな。」
勇者「……」
姫「……」サワッ
勇者「うひゃあ!?ちょっ、何するんですかッ!」
姫「勇者の、お尻、撫で撫でした。」
勇者「片言で何を言ってるんですか…。」
姫「私、勇者、ペロペロリ。」
勇者「あ、開けた場所に来ましたよ。」
姫「よし、青○しようぜ。あ、外ではないかは洞○か。」
勇者「色々危ないのでそれ以上は喋らないで下さい。」
姫「イエス・マム。」
勇者「…何もないですね。」
姫「…言葉の通り、だな…嘘情報か?」
勇者「…いえ…違うみたいです。…上見て下さい。」
姫「ん…?」チラッ
『…ウフフフフ』
洞窟の開けた場所、その天井には巨大な植物の様な者を下半身に纏わせた、少女の魔物。
勇者「……エキドナ。」
姫「可愛い!つーか裸じゃねぇか!姫様歓喜!」
『貴女達、こんな所に何の用かしら…人間の来る場所じゃないのよ。』
人間とは思えない緑色の身体と天井に張り付く様を二人見上げる。
勇者「…貴女こそ、高レベルな魔物がなぜここに?」
『私は人を襲う気はないの…傷を癒やしているだけ…。』
魔物
エキドナ
性別:女
レベル:42
全身緑色で裸体の魔物。見た目は美少女だが見た目に惑わされると後が怖い。下半身は植物に覆われ攻撃や防御に使われる。
勇者「人は襲わない…?貴女は好戦的な魔物のはずですが…。」
『…そうね…でも…今は違う。』
『…力が衰え始めているのよ。』
勇者「力が…?」
姫「………」
力が衰える
↓
私でも戦える。
↓
戦って勝ったら、にゃんにゃん出来る。
姫「よし来た。」
勇者「なにがよし来たですか。」
『力が衰えているからと言って、そちらの貴女じゃ私には勝てないわよ…?』
姫「ぐぬぬ。」
姫、渾身の可愛らしい表情。
『可愛い顔しても駄目。』
姫「」ショボーン
勇者「……何故そうなったか、原因は…?」
『…数ヶ月前の事かしら…人間の男を襲っている時だったわ…。』
姫「襲う!?逆レ」ボスッ
姫「」プシュー
勇者「…その時に、力が衰えていると感じたんですね?」
『そう…だから人を襲うのは止めたの…殺されるのは嫌…。』
勇者「………」
何も言えない勇者。
己はこれまで何体の魔物を剣で、魔法で葬って来たか。
頭はそればかり巡り、捉えて離れない、ぬるぬるとしつこく纏わりつく泥の様に。
ぬるぬるとしつこく溢れる愛液のように?
姫「勇者。」
勇者「!?…あ、はい。」
姫「下らねぇ事考えてんだろ。」
勇者「……」
姫「勇者のした事は正義だ、勿論己の貫く正義。」
姫「己の正義は他人に押し付けるモンじゃねぇ。貫き通すのが正義だろうが。」
姫「今更迷ってんじゃねぇよ。」
勇者「……姫様…。」
姫「だからさ、あのエキドナって奴と3Pしよう?な?な?先っぽだけだからっ!」
姫「」プシュー
『…その子、大丈夫…?』
勇者「大丈夫です、問題大有りです。」
『そ、そう……で…どうするの…?…私を…殺すの…?』
勇者「……」
>>39
紳士ならもっとボカした揶揄をしなさい。
ぬるぬるとお股からしつこく溢れ出るおんなのこのえきのように?
勇者「…貴女は殺しません。」
勇者「避けられる戦いは、出来るだけ避けたい…だから殺しません。」
『そう……ありがとう、人間さん…。』
勇者「…そうだ…良い魔法がありますよ。」
『良い魔法……?』
勇者「はい。……レルムオム。」
勇者の言葉と同時に、エキドナの身体は透明になり、姿を消す。
『…これは……。』
勇者「ほぼ半永久的に溶けない透明の魔法です。」
『…そんな事、しても良いの…?…また、人を襲うかも知れないわよ…?』
勇者「…そうなった時は、私が責任持って、貴女を討ちます。」
『…それは怖いわ…でも……ありがとう…嬉しい。これで、静かに余生を過ごせるわ…。』
>>42
平仮名じゃねぇよ!漢字使え漢字!
ぬるぬるとそのお股から溢れ出る女の子の液?
『…それじゃあ、さようなら…とても眩しい程の光を纏う人間さん…。』
その言葉と共に、彼女の気配が洞窟内から消え失せる。
勇者「…行きましたか。」
姫「イッたな。」
勇者「…何かニュアンスが違いますね。」
姫「細かい事は気にすんなよ。」
姫「にしてもさ…。」
勇者「はい?」
姫「…勇者、優しいな。」
勇者「」
姫「な、なんだよ。」
勇者「間を空けたのにまともな事言ったなと。」
姫「私だってまともな事くらい言えるわ!」
勇者「でしたね流石姫様です。」
姫「棒読みしてんじゃねぇよ。○すぞ。」
勇者「どうぞ、やれるものなら。」
姫「マジで!?これ和○だよな!な?和○だよな?」
勇者『さて、街に戻りましょうか。』
姫「夜が楽しみだぜ…ぐふふふ…!」
>>45
ここはケンゼンな紳士のSSだ。変態は姫様だけで良いんだぜ。
お城から離れた街。
魔物を洞窟内から離れさせた後、二人は街に帰還する。時刻はもう夜の戸張が落ちる頃合い。
二人は宿に戻り、食堂にて注文した料理をひとしきり頬張り、胃袋を満腹にする。
料理を堪能すれば取った部屋へと戻って行った。
そんな夜中。
姫「えー今晩は…紳士諸君…姫様です。」
姫「今はもう日付も変わって二時間が経とうとしてます…そして、勇者はと言いますと…。」
勇者「……」
すやりと、寝台に長い黒髪を散らし無防備な姿で夢の中の勇者。
姫「とまぁこんな感じだ……そして、なぜ私が起きているかと言うと…。」
姫「合意の上での和○をしたいと思いますはい。」
※ちなみにR18要素は全く無いです。全く無いです。
今はこのくらいで、また起きたら。
姫「しかし、良い寝顔ですな…写真に写したいのは山々だが…バレちゃいそうです。」ジー
姫「と言うわけで、触ります。」キリッ
姫「」バチィッ
姫「…触れない。え、なにこれ。」
勇者「…バリアーです。」
姫「あ、なんだ。起きてんじゃん。」
勇者「今し方起きました。」
姫「じゃあ眠○じゃなくなったな。」
勇者「そうですね。」
姫「」ニコッ
勇者「」ニコッ
その翌朝
勇者「良く寝ました。」
姫「おはよ。」
勇者「おはようございます。良く眠れましたか?」
姫「いやまったく。」
勇者「次あんなことしたら置いて行きますからね。」
姫「お慈悲を。」
宿屋から出た二人は、宿屋の主人の見送りに手を振り、街を後にする。
陽は上り、良い冒険日和と言えよう。
勇者「良い天気ですね。」
姫「そうだな。」
勇者「あ、そういえば。」
姫「んあ?」
勇者「この世界の魔王とはどんな魔王なんでしょう。」
姫「どんな魔王?…あー、そういえば。」
姫「私も聞いた事ないわ。」
勇者「えっ。」
姫「えっ。駄目なん?」
勇者「いえ、この世界の魔王なんですから知っておきましょうよ。」
姫「つってもな…噂も聞かねぇからさ。」
勇者「噂もなしですか。」
姫「ただ一つ言える事はだ。」
勇者「はい。」
姫「…女魔王ってさ。絶対おっ○い大きいよな。」
勇者「」
姫「」ニコッ
勇者「貴女の脳内の煩悩はエロしかないんですか。」
姫「私の108全ての煩悩は、エロだ。」キリッ
勇者「おや、人が居ますよ。」
姫「最近スルー酷くね?ねぇ?」
勇者「どうしました?」
『ああ、旅の方でしょうか…いえ…少し足をくじきまして…歩けないのです…。』
勇者「それはまた…少し見せて下さい。」
姫「…治せそうか?」
勇者「…まあ、捻挫みたいですから…直ぐに治せますよ。」
勇者「…ホイミ。(超魔力抑制)」
『あ…な、治った…?…痛くない…。』
『あ、ありがとうございます!私、この先の小さな村の宿屋の娘なんです。良かったらに村寄って下さい、お礼がしたいので。』
勇者「いえ、そんな…。」
姫「良いじゃん、もらえるモンはもらって損はねぇしさ。」
勇者「わ、わかりました…では、案内をお願いします。」
『はい!』
勇者「……」
姫「どうしたんだよ、勇者。」
勇者「……いえ、もう夜だな…と。」
姫「…??」
二人は街から離れた小さな村の宿屋の娘の案内で、その村に訪れた。
二人は勿論歓迎された、足をくじいた少女を助けのだからそれも至極当然。村では久々の旅人の来客と言う事もあり、小さな村は飲み食いを楽しむ空間と化していた。ただ一人を覗いては。
そして、二人は少女の進めで村の宿をタダで取る事が出来た。
その夜。
姫「いやあ、城の料理以外であんな美味いモン食ったのは初めてだわ。」
勇者「…そうですね。」
姫「なんだよ」
勇者「…人の思いは、その場に留まる…とは良く言いますよね。」
姫「…んん?急にどうしたんだよ?」
勇者「…姫様、明日の朝…きっと貴女は驚きます。ですが、何も考える必要はありませんから。」
姫「…だ、だから何を言って…。」
勇者「今日はもう寝ましょう。…お休みなさい、姫様。」
姫「…な、なんだよ…もう。」
二人は眠りに付いた、正確には一人だが。
宿屋の外には、月夜に照らされた一人、勇者の姿。
勇者「…思いは、留まる…せめて、その御霊は…安らかに眠って下さい。」
勇者「…あなた達に、安らかな眠りを…プレイヤ…。」
勇者の言葉の後に沢山の小さな光が村の至る所から舞い、更に小さな粒子となり、ゆっくりと、空へと登って行く。
ありがとう。
勇者は、そんな声が、聞こえたような気がした。
翌朝。
姫「…良く寝た。」
勇者「おはようございます。姫様。」
姫「盛った?」
勇者「はい、昏睡魔法は効かないだろうと思いましたので。」
姫「やるな。」
勇者「いえいえ…さあ、姫様行きましょうか。」
姫「行くって何処にだよ。」
勇者「…お墓を作りにです。」
姫「…は?」
姫「なあ…勇者、なんだよ…なんで人が居ないんだよ。」
姫「昨夜までは居たよな?なっ?あれは夢じゃねぇよな!?」
勇者「夢ではありませんよ。」
姫「宿屋の娘も!武器屋の可愛い幼女も!防具屋の生まれたての赤ちゃんも!!」
姫「居たよな!?…居たって…言ってくれよ…。」
勇者「……」
勇者「昨夜、この村に来てから違和感が拭えませんでした…そして気付きました。」
勇者「この村の住人は、すでにこの世に居ないことを。」
姫「……っ。」
姫「なんで、なんで黙ってたんだよ勇者!!」
勇者「…あんなに笑って、楽しんで、女の子にセクハラしている姫様を悲しませたくなかったんです。」
姫「…っ…。」
勇者「…この村の人の、御霊はすでに天に送りました。…だから。」
勇者「姫様…お墓を作りましょう。弔って上げましょう…この村の人達を。」
姫「う、うぅ……。」
うわアァァっ――!
姫は泣いた。泣いて泣いて、墓を立てている間もずっと泣いていた。
そして、村人全員の人数を墓を立て終わり、墓の前で二人は手を合わせて祈る。
姫「……」
勇者「…姫様。」
姫「すげぇ、良い人だったんだけどな。」
勇者「そうですね。」
姫「…宿屋の娘さん、可愛かったな。」
勇者「…そうですね。」
姫「…下着の一枚くらい、もらっておけば良かったな。」
勇者「…そう、ですね。」
姫「…勇者も、泣くんだな。」
勇者「…ぅ…く、ぅ…。」
姫「…次は勇者の番だ、沢山泣けよ。」
勇者は姫に身体を寄せてすがるように衣服を掴み、くぐもった声で声を上げる。
姫はそんな勇者の頭を優しく抱き、その黒髪をそっと撫でて行く。
二人の背中は、橙色の夕陽に当てられ、寂しく照らされていた。
姫「すっかり、陽が暮れちまったな。」
勇者「すみません…私のせいで…。」
姫「別に気にすんな…私も同じだったしさ。」
姫「それに。」
勇者「それに…?」
姫「おっ○いちょー柔らかかったです。」
勇者「…今日は野宿でもしましょうか、結界も張れますからね。」
姫「ねぇねぇ、勇者ってばもしかしてノー○ラ?ノー○ラなの?」
勇者「食料はありますし…問題ありませんね。」
姫「スルーされちゃうと濡れちゃうな。」
勇者「干からびれば良いですよ。」
姫「私に死ねと。」
勇者「殺しても死ななそうですね。」
姫「勇者の為でも死ねないな。」
勇者「まあ。」
姫「だって勇者の顔見れなくなるし。」
勇者「へえー。」
姫「…襲うぞこら。」
勇者「姫様って。」
姫「あん?」
勇者「…大切なモノには、壊れモノを扱うみたいに触りますよね。」
姫「」ピクッ
勇者「…何に、とは言いませんが。」クスッ
姫「……なんだよ、なんでもお見通しか…。」ボソッ
勇者「何か?」
姫「いーや?なんでもねぇよ。」
姫「とりあえず、野宿の準備しようぜ。腹減った。」
勇者「はいはい。」クスッ
―姫、私に何なりとご命令を。
―では、行って参ります……姫…必ず、戻って来ますから…。
姫「」パチッ
姫「……」
姫「…懐かしい夢で。」
姫「……」チラッ
勇者「……」スヤスヤ
姫「…勇者、か。」
姫「…この世界の本当の勇者は、もう居ない…。」
翌朝。
勇者「ん…おはようございます。」アフゥ
姫「おはよ。相変わらず柔らかかったよ。」
勇者「寝起き初っぱなからセクハラ発言ですか。」
姫「私だもの、仕方ないだろ。」
勇者「はいはい。」
姫「つーかさ。」
勇者「はい?」
姫「そろそろ、我慢の限界なんだが。」
勇者「なにがですか。」
姫「性欲。」
勇者「自家発電して下さい。」
姫「気持ちは良いけど興奮しない。」
勇者「物語が終わったら書きますから。」
姫「メタいな。えっ、と言うかそれマジですか!?」ガタッ
勇者「姫×スライム。」
姫「異種○じゃねぇかよ。」
姫「いや、どうせなら勇者×姫だろうが。」
勇者「いえいえ、姫様とだなんて恐れ多い。」
姫「大丈夫だって…優しく手解きしてやるから…。」
勇者「お断りします。」
姫「そんな強情な勇者大好き。」
勇者「ありがとうございます。」
姫「濡れる。」
勇者「おトイレはありません。」
姫「じゃあここで。」
勇者「見てもらいたいんですか。」
姫「わりかし。」
勇者「そんな趣味はありません。」
姫「最近勇者の言葉に興奮するようになって来た。」
勇者「昂奮?高ぶりますか。」
姫「高ぶるな、主に下半身。」
勇者「病気ですね。」
姫「勇者にされるなら、良いぜ…?」
勇者「じゃあとりあえずお尻を。」
姫「えっ、○○○開発!?ち、ちょっとだけだからな…。」ポッ
勇者「今日は東に向かいましょう。」
姫「ひ、ひぃ…どこがとは言わないけれど…穴が痛い…。」
勇者「良かったですね。」
姫「良かねぇよ、せめて指にしろ。なんで剣の握るところの先端なんだよ。マニアック過ぎるだろ。」
勇者「私の手が汚れ…じゃなくて姫のお身体が汚れますから。」
姫「そういう問題じゃねぇから。」
勇者「わがままな。」
姫「そういえばさ。」
勇者「はい?」
姫「…仲間、欲しく」
勇者「ありません。」
姫「…最後まで言わせろや。」
勇者「だって、私一人だけでも十分ですし…。」
姫「いやさ、ムードってもんがあるじゃん?」
勇者「まあ。」
姫「可愛いおにゃのこ居たら…盛り上がるじゃん。」
勇者「私は可愛くないと。」
姫「いや可愛い。だけど私はハーレムしたい。」
勇者「わがままな。」
姫「そしたらさ、魔王倒す前に…。」
「姫、私…帰ったら…姫様をずっとお守りしますから…。」
姫「ああ…私の傍で、ずっと…。」
姫「とか言うフラグ出来るだろ?」
勇者「(それは死亡フラグじゃ…。)」
姫「てなわけで……。」
姫「やって参りました、美少女が居そうな城下町。」
勇者「飛びましたね。」
姫「まあね。私の居た国とは違う国だし…ほら、ビキニアーマー着た女戦士とか居そうじゃん?」
勇者「(何故にピンポイント…。)」
姫「とりあえずさ、酒場行こ、酒場。」
勇者「私は装備の道具の調達に行ってから酒場に行きますよ。」
姫「はあい。待ってろカワイコちゃぁああん!」スタコラサッサ
勇者「…まったく…あれが素なのか偽なのか…間違いなく。」
―偽、ですね。
勇者「…まあ、ぼちぼちな武具ですね。」
勇者の装備
E.破魔の剣
E.なし
E.なし
E.たびびとのふく
E.なし
E.ちからのゆびわ
勇者「と言うか武器しかいりませんからね、私。」
勇者「…さて、姫様は…何かやらかしてなければ良いですが…失礼しまーす…。」ガチャ
姫「ねぇちゃんイイケツしてんなぁ、ゲヘヘ。私と一発どぉ?」
『か、勘弁して下さいぃ~っ。』
勇者「」プチッ
勇者「連れが失礼しました。」
『い、いえ…大丈夫です…ありがとうございます…。』
姫「」プシュー
勇者「少しは自重して下さい。」
姫「い、いや…あまりにも可愛くてつい…。」
姫「それに…ただセクハラしに来たわけじゃねぇよ。」フッ
勇者「セクハラって言いましたね今。」
姫「あわよくば一発。」
勇者「ほお。」ニコッ
姫「ヤるか?お?寝技なら私強いぜ?」
姫「ギブギブギブギブ!!」
勇者「寝技は強いんじゃなかったんですか?」
姫「無理無理無理!勇者の十文字固めは痛い!」
勇者「…まったく…で、何かありましたか?」
姫「協力者を見つけた、しかも美少女。」キラッ
勇者「(あ、嫌な予感がします。)」
姫「この子が、協力者だぜ。」
「はじめまして、この人の話を聞いてご一緒したいと思った者です…。」ペコリ
勇者「(礼儀正しい……いや、罠か猫被りか…。)」
勇者「」フゥ
勇者「質問ですが、貴女の趣味はなんですか?」
「あ、はい。私の趣味は人の観察です。」
勇者「(…観察?)…失礼ですが、お名前は…?」
「あ、私の名前は…。」
「魔王です。」
勇者「……」
姫「…な?すげぇだろ?」
勇者「ちょっとタイム。姫様、ちょっと酒場裏に。」ガシッ
姫「え?ちょっ、な、なんだ…うわ、まっ…そ、外では…あ、あっ…らめ」
勇者「先程は取り乱して失礼しました。」
魔王「いえいえ、構いませんよ。」ニコッ
姫「…あ、穴が…広がりそう…。」ヒリヒリ
勇者「…しかし、何故…貴女は本当に魔王ですか?あの魔物の王ですか?」
魔王「ええ、そうよ。最近力が衰えてきて…それに、ここ百年…だぁれも相手してくれないから…世界を歩き回ってるのよ。」
勇者「(…魔王にも影響が…。)…そうですか…。」
姫「いやあ、こんなところで美人の魔王ちゃんと逢えるなんて…やっぱ旅するもんだわ。」
魔王「ふふ、話を聞いてたら…貴女、勇者なんですってね…?」
勇者「…ええ、まあ…。(…殺るか…?)」
魔王「……かわいいぃいぃ☆」ムギュゥゥゥ
勇者「むあぷッ!?」
姫「な、ちょっ…魔王ちゃんズルいッ!」ガビン
魔王「姫ちゃんの話通りじゃない…なにこの子、力も強ければ見た目も抜群…最高じゃない!」ムギュゥゥゥ
勇者「むぐぐぐ…。(く、くるし…っ…む、胸が…。)」
姫「だろ?私も気に入ってんだよ、勇者のこと。」
魔王「うふふッ…面白い子…身体中身も、凄い魔力が渦巻いてるし…私が戦ってたら負けるでしょうね…。」パッ
勇者「ぷ、はぁ……苦しかった…。」
魔王
性別:女
年齢:325歳
HP3000 /MP2500
基本スキル
・剣術Lv0
・技能Lv20
・俊敏Lv25
・知能Lv45
魔王スキル
・魔王の衣
(打撃、剣撃、魔法全てのダメージを50%軽減。雷魔法には無効。)
・体内魔力。
(魔王のMPを毎分50%回復。)
・闇の意思。
(全ての魔物の操る力。)
・みわくのぼでぃー。
(性別が男の者にチャームの効果)
・?????
(文字がかすんで読み取れない。)
天知る人知る男知る。誰もが知る魔物の頂点に立つ存在。
その絶対的な力は魔物、人間、勇者問わず、恐れさせる存在。
…尚、現在は力が半減している模様。
髪は真っ赤な赤の、脚まで伸びる。長髪。妖艶な雰囲気を惑わせる魔王。
…元はサキュバス出身らしく、魔力だけが滅法高い。
…スタイルはまさにボンッキュッボンッ。
BBA
うむBBAだな
魔王「とりあえず>>76->>77はこちらに来なさい。」
勇者「どうしました…?」
魔王「ああ、うん…何だか変なこと言われた気がして。」
姫「BBAでも良いだろ!いい加減にしろ!」
魔王「で、私も連れて行ってもらえないかしら…」
勇者「う、うーん…。」
勇者「(…構わないのですが、何かあると厄介ですし…。)」
勇者「(しかし、魔王は魔物を操れる技もある…。)」
勇者「(やはり、連れて行くべきですね。色々と手間も省けそうですし…。)」
勇者「(あれ、本末転倒じゃないですかこれ。)」
姫「…っは!?な、なにか柔らかい物で圧殺死されそうな夢を見た。」ガバッ
勇者「良かったですね。」
勇者「とりあえず、貴女を連れて行きます。何かあればすぐにでも殺るので。」
魔王「構わないわ。それに貴女と戦おうなんて思わないわよ…。」
魔王「貴女…それでもまだ、抑えてるでしょう?」
勇者「」ピクッ
魔王「ご名答ね。」
姫「ん?ん?どういうこと?」
魔王「…ここじゃなんだわ。宿屋に行きましょう。野郎の視線が痛いわ。」
勇者「…仕方ありませんね。」
魔王「決まりね。私が取った部屋に行きましょ。そこでじっくりお話…聞かせて…?」
姫「そのいやらしい身体にじっくりお話したいです!(性的に)」
勇者「じっくりお話しましょうね。(物理)」
宿屋の一室。
魔王「さあ、洗いざらい聞かせて頂戴、勇者ちゃん。」
勇者「…仕方ありませんね。」
姫「じゃあ私の縄をほどけよ。」
勇者「姫様は駄目です、あわよくば魔王の胸にインザオッ○イする気でしょう。」
姫「勇者って下ネタ言うんだな。」
勇者「では話しましょうか。」
姫「お、おっ○いが一つ…おっ○いが二つ…おっ○いが三つ…げへへ…奇乳かぁ…。」
魔王「殴りすぎじゃない?」
勇者「大丈夫です。無傷ですから。」
魔王「で、ちょっと履歴書見せなさい?」
勇者「…良いんですか?…貴女、何もかも知ってるでしょう…?」
魔王「知ってるからこそ…見たいのよ。」
魔王「…それに、記憶喪失“だった”んでしょう?」
勇者「……」
魔王「貴女が姫に言った自分の過去はただの。」
魔王「でっち上げ。本当は貴女の住む世界はこちらの世界。」
魔王「そんなに、姫を悲しませたいのかしら?」
魔王「記憶喪失の振りをしてまで、姫を悲しませたいの?」
魔王「ああ、大丈夫よ…姫は眠ってもらったから。」
魔王「さあ、全て話しなさい。でなければ…。」
魔王「貴女の姫様を殺して上げる。」
勇者「………」
勇者「…貴女のスキル、ちょっと卑怯ですね。」
魔王「チートの貴女に言われたくないわねぇ…?」
魔王最後のスキル
?????
(他人の心を覗く事が出来る、万物生きとし生ける者全ての人生、出来事を見透かす能力。)
勇者「…わかりました。」
勇者「私は、この世界の勇者…貴女、魔王を倒す為に旅立ち。そして貴女と戦う前に…異世界に迷い込んでしまった。」
勇者「仲間も居ない世界に迷い込んだ私は…そこからは覗いた通りですよ。異世界の魔王を倒し、絶望し、再びこの世界に戻された…。」
勇者「なぜかは解りません。如いて言えば…私は、勇者ですから。」
勇者「勇者は脅威となる敵を倒す為の存在。」
勇者「…あの世界には勇者となる者が存在しなかった…だから、私はあの世界に召喚された。」
勇者「…勇者は脅威となる者が出て来ると同時に姿を現します、どこからともなく。」
勇者「そして、脅威となる存在が居なくなった世界からは、消えてしまいます。」
勇者「…そんな、システムだと言うことを…私は限界を突破してから、気付きました。」
勇者「…私が最初、この世界に居た時は、魔王…貴女は脅威ではなかった…むしろ、貴女は人と和解したかったはず…そうでしょう?」
魔王「…その通り。」
魔王「…魔王現れる所に勇者在り、勇者現れる所に魔王在り…そんなシステムが、作られているのよ…どちらも繁栄し過ぎないようにさせる…天のプログラムって所かしら…。」
勇者「…私がこの世界に戻ってきた時は…私はすでに死んだ者とされて居ました。」
勇者「…そして、この世界には…脅威となる存在は…もう居ない。」
魔王「…魔族の力が薄れつつある…理由はわからないけれど…きっと、それは天が人を勝者と定めたから…。」
勇者「…かもしれません…。…ですが…それと同時に、私の存在意義も…なくなってしまいました…。」
勇者「…今はこうして…今まで忘れたことのない…愛おしい方と…旅が出来ることだけが…唯一の、生きがい。」
魔王「…哀れなものね…勇者と魔王の両者…二人とも存在意義をなくすなんて…こんな酷なことはないわ。」
勇者「…そうですね…でも、良かったのかもしれません…。」
勇者「…勇者が居なくなれば魔王もまた居なくなる…魔王が居なくなれば、魔物も消滅し…勇者も消える。」
勇者「…これで、私は働かなくても良くなりますよ。」ニコッ
―これで良いのだ。
―誰かにバレてしまった、それも魔王に。
―そしてその魔王もまた、存在意義をなくした存在。
―なら、いっそのこと…二人とも今ここで消えてしまおう。
―そうすれば、きっと、世界は平和になる。
―勇者を募集なんて、しなくて良くなる。
―さような「ふぁああう…」
勇者「………」
魔王「………」
姫「やっべ、寝てた…あー、つまんない夢見て目覚め悪いわー…あー私ってば寝起き最悪なんだよねー。」フラッ
勇者「…あの、ひ」
姫「消える前に一発させろやぁあああ!!」ガバッ
勇者「ひ、ひぃいいいッ!」
勇者「ちょっ、いや…あの、やめ…あ…っそこは…っ!」
姫「うっひょー、勇者のおっ○いたまんねーッ、おらおら、さっさと脱げや牝豚がっ!」バリバリッ
勇者「きゃー!きゃ!」
魔王「(ブレないわね…。)」
魔王視姦の中一時間後。
姫「…ふぅう…こりゃあ、たまんねーわ…うん…一日中出来そう…。」
勇者「」ピクピクッ
魔王「(あの正義の勇者を…性技で倒すなんて……ぷぷ、良い洒落ね…。)」
勇者「ぁ…は…も…駄目、です…姫、様ぁ…。」ピクピク
姫「いーや、やだね。一発とは言ったが…あれは嘘だ。」
姫「とりあえず次は防具屋で買ったアレを試させてもらうぜぇっ…?(ゲス顔)」
勇者「ぇっ…あ、あんなの…買ったん…ひッ。」
魔王「…何時まで続くのかしら…。(あ、勇者ちゃん可愛い顔してる…これは見せられないわね。)」
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