妹「そろそろ働こうと思うんだよ」 (7)

男「ふ~ん、頑張れよ」

妹「頑張るよ……けどね、一つ問題が有るんだよ」

妹「私……中卒なんだよ」

男「いや、知ってるけど?お前、高校途中で辞めたもんな」

妹「うん、そうなんだよ。2年の夏に辞めたんだよ……もう18歳なんだよ」

男「うん、で?」

妹「出来たらなんだけど、本当に出来たらで良いんだけど…」

妹「お兄ちゃんの所で働かせて欲しいんだよ」

男「それは無理」

妹「……」

妹「なんで…?」

男「俺の会社、中卒はNGだからな」

妹「や、やる気は誰にも負けないんだよ!だからお兄ちゃ

男「俺は社長じゃ無いの。決定権は社長が持ってるの、だから無理なの」

妹「……どうすれば良いんだよ…お兄ちゃん」

男「いきなり就職なんて夢のまた夢なんだからさ、取り敢えずバイトからでもやってみたらどうだ?」

妹「そんな人生の負け組みたいなのは嫌なんだよ…月給20万週休2日のホワイトな会社で働きたいの」

男「……」

妹「あっ、ボーナスは年2回も必須」

男「ハロワ行けよ」

妹「連れてって欲しいんだよ…」

男「無理無理、明日仕事だし」

妹「お兄ちゃん、無能」

男「つーかよ、働く気無いだろ?」

妹「あ、あるもん!だからお兄ちゃんに相談してるんだよ!」

男「週休2日で月給20万ねぇ……風俗で働けば?」

妹「……処女なんだよ」

男「お、おう…」

妹「風俗ってさ、まず始めに経験人ず聞かれるんだよ……私、馬鹿正直に未経験ですって言ったら鼻で笑われたんだよ」

男「いや、いってたのかよ」

妹「レジ打ちなんてド底辺な人達がやるものを私がやるなんてあり得ないんだよ…だからお兄ちゃんの会社で働きた

男「朝6時起床」

妹「えっ…?」

男「6時30分までに会社に行き、10分の休憩後ラジオ体操。その後7時20分までミーティング、7時30から作業開始」

男「休みは10時と12時、3時まで、サビ残は当たり前、定時で有る5時に仕事が終わるのは皆無……お前に出来るか?」

妹「心が折れそうになったんだよ…」

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