佐天「いらっしゃーい」(138)
ここは喫茶サテン。通称『サテンさんの喫茶店』
私、佐天涙子が一人で(たまに初春をこき使いつつ)経営する喫茶店だ
それほど広くない店内には珈琲豆を挽いたいい香りが漂いモダンな雰囲気が漂っている。
昔ながらの友人もよく顔を見せてくれる…ありがたい限りだ。
カランカラーン
佐天「いらっしゃーい」
木山「お邪魔するよ」
黒子「佐天さん、ごきげんようですの」
佐天「先生達が平日の昼間っから来るなんて珍しいですね」
黒子「今日はうちの学校は創立記念日なんですの」
木山「それで今日は彼女に誘われてね。ほんとは家でゆっくりしたかったんだが…」
黒子「子供達の模範となるべき教師が休日引きこもってどうします!」
木山「うぅ…そんなに怒鳴らなくても」
佐天「どっちが先生の先輩だかわかりませんね」
木山「私は先輩なんて大それたものじゃないさ」
黒子「そんな弱気では私が困りますのよ?」
佐天「はたから見たら白井さんのほうが貫禄ありますね、なんとなく」
木山「実際、黒子君は実によくやってくれているからね。私の負担はほとんどないよ」
黒子「小学生のお子様の相手なんて、この白井黒子にかかればお茶の子さいさいですの」
佐天「そりゃぁ街の不良共を相手にしてた元風紀委員にとっちゃそうでしょうねぇ」
木山「授業中にゲームでもしていようものならテレポートで背後に回りこんで出席簿の縦一閃だからね、彼女は」
佐天「うわぁ・・・痛そ」
木山「最近じゃテレポートでピンポイトでチョーク飛ばしたりしてるよ。非常に授業が愉快でね」
黒子「指先からチョークが離れる瞬間に勢いを殺さずにテレポートさせるのに苦労しましたの」
佐天「学校でなに編み出してるんですか白井さん…」
木山「まぁ、それだけ授業中厳しくしても人気があるのは黒子君の人望だろうね」
佐天「へぇ、人気者なんですか白井さん?」
黒子「木山先生はそうおっしゃいますけどどうなんでしょうね。男子生徒はいまだにちょっかい出してきたりして大変ですの」
佐天(あぁ、好きな人にいたずらしちゃうって奴ですか)
黒子「まぁ、そのうち嫌というほど力の差を見せ付けて二度とそんなことできない様にしてやりますの…フッフフフ」
佐天(あぁ、可愛そうに・・・男子頑張れ、超頑張れ)
木山「なんというか…案外鈍いだろ、黒子君は?」
佐天「そうですね」
黒子「鈍いってなにがですの?」
佐天「さぁ~なにがでしょうねぇ?ところで何か注文します?」
木山「そうだな、アイスティーを貰おうかな」
黒子「いったい何なんですの…?私も同じものをくださいな」
佐天「おまちどうさま。ところでお二人ともこの後の予定はあるんですか?」
黒子「そうですわね。とりあえずは洋服でもみにセブンスミストにでも行こうかと」チューッ
木山「私は服などあまり興味は無いんだけれどね…」
黒子「女たるもの身だしなみには気を使うのが当然ですの!いつも白衣って科学教師じゃあるまいし」
黒子「それに木山先生は絶対しっかりした身だしなみをしたら化けると思いますの」
佐天「そうですねぇ、木山先生綺麗なんだからもっとお洒落するべきだと思います!」
木山「二人してあんまり私をからかわないでくれ///」カアァ
黒子「からかってなんておりませんのに」
佐天「そうですよ!あっ、ちょっとそこのお客さん」
>>1「え?お、俺ですか?」
佐天「お客さんはこの人見てどう思います?綺麗ですよね?」
>>1「えぇ、目の下の隈がとってもキュートだと思います(キリッ」
佐天「ほら、やっぱり!だから先生はもっと自信を持つべきです!」
木山「そ、そういうものだろうか…まっ、まぁたまには少しお洒落してもいいかもしれないな///」カァ
黒子「と、言うわけで、一休みもすみましたしさっそくセブンスミストへ向かいましてよ!」
木山「ちょっ、まだ私はアイスティー飲みきってな」
黒子「駄目ですの!先生の決心が鈍らないうちに向かいますの!!佐天さん、お代はここにおいて行きますの!」
木山「黒子君あんまり引っ張らないで!ちょっ、黒子君!?」カランカラーン
佐天「今度来るときにお洒落して来てくださいねぇー!って、行っちゃった」
佐天「いやぁ、それにしても嵐みたいにさってっちゃったな白井さん」
カランカラーン
一方通行「よォ」
佐天「あ、いらっしゃい。今日も珈琲ブラックですよね?」
一方通行「流石わかってンじゃねェか」
佐天「そりゃ珈琲以外頼んだことなけりゃ嫌でもわかりますよ」
一方通行「いや、ホットケーキとか頼ンだことあるだろォ」
佐天「それは打ち止めちゃんが一緒のときじゃないですかぁ。そういえば今日も打ち止めちゃんは一緒じゃないんですね?」
一方通行「あいつは学校があるンだとよォ」
佐天「へ?でもさっき創立記念日で学校休みって聞きましたよ?小中高一貫だから打ち止めちゃんも休みですよね?」
一方通行「そうなのかァ?あァ…そいういや部活とか言ってたかもしれねェ」
佐天「保護者なんですからもうちょっとちゃんとして下さいよ」
一方通行「うちは放任主義なンだよ」
佐天「なんかちょっとそれ違くないですか?」
一方通行「それに保護者っつってもあいつも高校生だぞ?そろそろやたら構われるの嫌がるだろォ」
佐天「そんなこと無いと思いますけどねえ」
一方通行「いィやあるね。そのうち『あなたの下着と一緒に洗わないでよね!』とか『先にお風呂は行ったの?焚きなおさなきゃ』とか言い出すに決まってンだ」
佐天「…なんかのドラマの影響ですか?」
一方通行「まァ、とにかく後々傷つくくれェなら今から自由にさせて変に構わねェほうがいいンだよ」
佐天「流石の一方通行さんもそういうのは傷つくんですね」ニヤニヤ
一方通行「傷つくだろう?普通…つーか、ニヤニヤすンじゃねェ」
佐天「いや、どんな攻撃も反射しちゃう最強の一方通行さんもそういうのはくるんだなぁと思いまして」
一方通行「どンなに声をシャットアウトしてもなァ…嫌われたっていう現実は心を痛めつけンだよォ」
佐天(ほんとどんなドラマ見たんだろう…)
一方通行「あァ、駄目だァ…飲まねェとやってられねェ!珈琲お代わりくれェ!」
佐天「(まだ嫌われてないのに被害妄想かな)ちょっと待ってくださいね、今から入れなおし…あれ?」
一方通行「ン?どうした?」
佐天「すみません…豆切らしちゃいました」
一方通行「はァ!?喫茶店が豆切らすってバカなンですかァ!?」
佐天「ほんっと、御免なさい!!仕入れしてるお店近いんでちょっと待っててもらえますか?」
一方通行「…しゃーねェ、早くしろよォ」
佐天「御免なさい!すぐに戻ってきますから!」
カランカラーン タッタッタッタ…
カランカラーン
御坂「こんにちはー、佐天さん!…って、あらあんたも来てたの?」
一方通行「なンだ、超電磁砲じゃねェか…」
御坂「なんだとは失礼ね…佐天さんは?」
一方通行「豆きらしたから買ってくるンだとよォ」カラカラ
御坂「それで留守番させられてるあんたは一人寂しくスプーンで珈琲カップ弄んでるわけ?」
一方通行「寂しいってなンだよ。俺ァ珈琲がきれて暇なだけだ」
御坂「へぇ。それにしてもお客ほっぽって行くとはとんだマスターね」
一方通行「そういってやるンじゃねェよ。女でひとつでこの店やってンだからよォ…」(自分は棚に上げて)
御坂「…へぇ」ニヤニヤ
一方通行「その『へぇ』ってのとニヤケ面止めやがれ!ベクトル操作すっぞゴラァッ!!」
御坂「まぁいいんじゃないの?でも打ち止め泣かせたら承知しないわよ?」
一方通行「シカトですかァ!?勝手に一人で納得してンじゃねェよ!!」
御坂「はいはい、分かった分かった。まぁ、あんたが素直にならないんならそういうことにしとくわ」
一方通行「…ったく、三下とくっ付いてから妙に落ち着いてやがるから調子狂うぜェ」
御坂「愛は人を大人にするのよ」
一方通行「言ってて恥ずかしくないですかァ?」
ポエム
御坂「こんなの恥ずかしがってたら旦那の素敵な説教は耐えられないわよ」
御坂「旦那といえばあんたに会いたがってたわよ、また家でご飯でもどうだ?って」
一方通行「あァ?あ~…どうすっかなァ」
御坂「なにあんた、まさかうちのご飯が食べれないって言うの?」ピリッ
一方通行「違ェよ。だってよォ、三下酔っ払うとめンどォだからよォ」
御坂「あぁ、確かにそれはあるわね…」
一方通行「この前だって意味もなく『一方通行…てめぇ、この……そげぶっ!!』って」
一方通行「なンですか?なンですか!?なンなンですかぁ!?」
御坂「青春時代不幸のどん底だったからいろいろあるのよ。まぁ今は私とラブラブなんだけどね///」
一方通行(こいつなンかイラッとする)
御坂「ラブラブといえば、あんた打ち止めと一緒に住んでかなり立つけどそういう話聞かないわね」
一方通行「てめェはいったい俺と打ち止めになに期待してるンですかァ?」
御坂「まったく。あの子があんなにあんたに好意寄せてるのに、まったく。」
一方通行「あいつはあくまで妹か娘みたいにしか見れねェよ」
御坂「はぁ…あんなに可愛い子とひとつ屋根の下に住んでるのにもったいない」
一方通行「自分と見た目そっくり同じなの分かってていってるのかァ?」
>>24
佐天「ようこそ、喫茶サテンへ!」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1268496290/)
>>1は今日は書き溜めてきたんかな
カランカラーン
佐天「ごめんなさい、いま戻りました。あっ、御坂さんも来てたんですね」
御坂「佐天さんいないからどうしようもなくて喉カラカラよぉ」
佐天「あはは、すみません。すぐに何か出しますね。何にします?」
御坂「カフェオレ頂戴。カフェオレ」
一方通行「俺もさっそく珈琲おかわりくれェ」
佐天「それにしてもなにやらお二人で楽しそうにお話してましたけどなに話してたんですか?」
御坂「こいつが打ち止めにいつになったら手を出すのかって話してたのよ」
一方通行「ばっ!テメェなに言ってやがる!?いやっ、違うからなァ?!」
佐天「確かにあんなに可愛い子と一緒に住んでて手を出さないとは…もしかして女の子に興味ないんですか!?」
一方通行「馬鹿かテメェは!女の子が好きに決まってんだろうがァ!!」
佐天・御坂「…ほぅ」
一方通行「ダァーッ、なンだ!なンだよ!なンなンですか!?」
御坂「いやぁ、やっぱり天下の一方通行さんも女の子が好きなんですねぇと」
一方通行「それが普通だろうがァ!ったく、俺としたことが乗せられて熱くなっちまった…」
佐天「じゃぁ打ち止めちゃんいいじゃないですか。一方通行さんの大好きな可愛い女の子ですよ?」
佐天「はっ!でも、放任主義とか嫌われたくないって言ってた…あれは打ち止めちゃんが好きだから!?」
佐天「つまり、一方通行さんは好きだけど手が出せない超億手だったんだよ!」
御坂「なっ、なんだってぇ!?」
一方通行「あんまりからかうんじゃねェ!」デコピンッ
佐天「あいたっ!」
御坂「で、ノリで流したけど放任主義とかってなに?何の話?」
佐天「実はかくかくしかじか」
御坂「四角いムーブ…って、一方通行なんか変なドラマでも見た?」
一方通行「てめェも同じこと言うのかよ…」
一方通行「つーか、俺ァこの店の雰囲気と珈琲は気に入ってンだからマスターが一緒になって騒ぐンじゃねェよ」
佐天「ほぅ、そこまでこのお店気に入ってくれてたんですか。嬉しいですねぇ」ニコッ
御坂「いやぁ、仲が良いですねお二人さん。もういっそ付き合っちゃえば?」
一方通行「テメェはまたそれか…打ち止めといいどうしてェンだよ」
御坂「どっちも幸せにしなさいよ。男でしょうあんた」
御坂「もちろん告白はあんたからよね。『俺に毎日珈琲を入れてくれないか?』とか言って」
佐天「あはは、なんですかそれ。というか珈琲ならもうほぼ毎日入れてますし」
御坂「ん?」
一方通行「………」
佐天「?いや、だって一方通行さんほぼ毎日うちの店きて珈琲飲んでますから」
御坂「………あんた毎日きてんの?」ジーッ
一方通行「………アァ、ヤッパリココノコーヒーハウメェゼェ」ズゥーッ
御坂「あんたそれあたしのカフェオレよ…」
一方通行「………似たようなもンじゃねェか」
御坂「あんたマジで打ち止め泣かせたら旦那に頼んでそげぶよ。そ・げ・ぶ」ボソッ
一方通行「………」
佐天(私の喫茶店なのに私が空気過ぎる…)
カランカラーン
打ち止め「こんにちはー!って御坂お姉ちゃんにあなたもいたんだね、ってミサカはミサカはちょっとビックリ」
コンニチハー。
ホホゥ、ココガラストオーダーチャンオススメノオミセ
ナンカコワソウナヒトガカウンターニイルッテバヨ!
佐天「いらっしゃい。今日はお友達と一緒?」
打ち止め「素敵なお店だからみんなにも教えてあげたくて、ってミサカはミサカはお店をほめつつサービスを求めてみる」
一方通行「おい、あンまりずうずうしいこと言ってンじゃ…」
佐天「いいんですよぉ、打ち止めちゃんもうちの大事な常連さんですから」
一方通行「ワリィな…打ち止め、ちゃンと礼言っとけ」
打ち止め「お姉ちゃんありがとう!ってミサカはミサカは惜しみない感謝を述べてみる!」
佐天「それじゃぁテーブルへご案内しますねえ」
スタスタスタスタ…
御坂「…んで?どうなのよ?」
一方通行「なにがだよ」
御坂「なにがって、そりゃうちの可愛い打ち止めと大事な友達がこの場に揃ったわけだけれども、正直どうなのかってことよ」
一方通行「めんどくせェ…なンで女ってのは何でもかンでも恋愛に結びつけたがンだァ?」
御坂「でもあんた実際毎日珈琲のみに通ってるじゃない」
一方通行「『ほぼ』毎日だ!つーかそれはここの珈琲が好きなだけだ、勘違いすンじゃねェ」
御坂「『佐天さんが淹れてくれるから』好きなんじゃないの?」ニヤニヤ
一方通行(三下ァ…今すぐここにきてこの女なンとかしてくれェ…)
アラ?アンタモウコーヒーナイジャナイ?オカワリシナサイヨオカワリ
ドウセテメェハソレミテニヤニヤスルンダロウガァ!?
佐天「あらあら、なんだかあっちが騒がしいわね」
打ち止め「お姉ちゃんとあの人が御免なさいって、ミサカはミサカは変わりに謝ってみる」
佐天「ほんと、打ち止めちゃんが一番しっかりしてるかもね」フフフ
佐天「よし、注文も取ったしちょっと待っててね?」
フタリトモモウスコシシズカニシテクダサイヨネ!
イヤッコレハレールガンノヤツガ
イイワケデスカ?
ゴ、ゴメンナサイ
友1「あ、あのカウンターの二人って超電磁砲の御坂美琴さんと一方通行さんでしょ?」
打ち止め「そうだよ、ってミサカはミサカは答えてみる」
友1「あたし初めて見たよ。凄い…本物だぁ」
友2「私達は見たことあるよね」
友3「一方通行さんは小中学のときの授業参観毎回来てたしねぇ」
友1「授業参観に!?なんかちょっと怖くな…あ、ゴメン」
打ち止め「いいっていいって、ってミサカはミサカはむしろあの顔が怖いのを肯定してみたり」
打ち止め「でもね、あの人はほんとにいい人なんだよ。私を守ってくれたほんとに大切な人、ってミサカはミサカは少し顔を赤くしてみる」
友3「打ち止めちゃんは大人だねぇ~」
友2「それじゃぁ、あのマスターのお姉ちゃんは?どういうつながりなの?」
打ち止め「あの人はライバルだよ…、ってミサカはミサカは闘争心を燃やしてみる」
エェーッ?!ソレッテマサカ…
キャーッ
一方通行「ンだァ?打ち止め達やけに盛り上がってンなァ」
佐天「年頃の女の子が集まればまぁいろいろあるんですよ」
一方通行「そういうもンかァ?つーか、打ち止めもそンな歳かァ…いよいよ反抗期とか」
佐天「またその話ですか。私は相手は誰とかの方が気になりますけどねぇ」
一方通行「相手分かったらとりあえず面ァおがまねェとなァ」
御坂(たぶんあんた達の話だと思うけど…)
佐天「ご注文の品お持ちしましたよぉ、ちょこっとサービスつけといたからね」
打ち止め「ありがとう!佐天お姉ちゃん大好き、ってミサカはミサカは突然の告白をしてみる」
佐天「嬉しい事いってくれるじゃない。ところで、やけに盛り上がってたみたいだけど何の話してたの?」
友2「そりゃぁ、女ばっかり集まったらする話は決まってますよ」
佐天「あぁ、やっぱり?いやぁ、若いって良いわねぇやっぱり」
友3「あのぅ…えっとぉ」
佐天「佐天でいいわよ」
友3「あ、はい。えっと、佐天さんは好きな人とかいますか?」
友・打ち止め「!?」
佐天「あたしに好きな人?あはは、いないいない。あたしはお店が恋人、OK?」
友3「といいつつも、実は誰かいるんじゃないですかぁ?」
佐天「ん~、といってもねぇ。私、男っ気のない生活してるし」
友3「一方通行さんとかいるじゃないですかぁ~」
佐天「えっ?うぅ~ん、一方通行さんはどうだろうねぇ…」
佐天「あんまりそういうの意識したこと無かったなぁ」
友3「じゃぁ、改めて意識してみてどうですかぁ?」
佐天「そうね…」
佐天「ちょっと好きかも…ね」ニコ
佐天「まっ、この話はこの辺りにして後は若い人たちでごゆっくり」トテトテトテ
打ち止め「いきなりあんな質問するからビックリした・・・、ってミサカはミサカはあなたはKYなんじゃないかと疑ってみる」
友3「ヒドッ!いや、打ち止めちゃんがライバルなんていうから実際どうなのかと」
友2「打ち止めちゃん、KYは流石に言いすぎじゃ」
友1「友3は犠牲になったのだ…」
打ち止め「そうじゃない…」
友「?」
打ち止め「あの人が佐天お姉ちゃんを好きだからライバルって言ったけど、お姉ちゃんまであの人を好きって知らなかったの!、ってミサカはミサカはちゃんと説明してみる」
友2「あっ・・・、そうだったの?あたしもてっきり」
友3「なんか悪いことしちゃったかな私」
打ち止め「ま・・・まぁ、大丈夫だよ。両思いのハンデくらい!こっちは同棲してるんだから!!ってミサカはミサカは開き直ってみる」
友1「そこに気づくとは…やはり天才か」
友2「友1ちゃんさっきからどうしたの?」
ラストオーダーチャン!ワタシタチミンナオウエンシテルヨ!
アリガトウミンナ!ッテミサカハミサカハユウジョウヲカクニンシテミル
一方通行「相変わらずあっちの席は騒がしいなァ」
御坂「佐天さんも一緒に話してたみたいだけどなんの話してたの?」
佐天「へ?あぁ、なんか打ち止めちゃんの友達に『好きな人はいますか?』って」
一方通行「…はっ、ガキ共がマセやがって」ズズゥーッ
御坂「へぇ、で?佐天さんはなんて」ニヤ
佐天「いないって言ったんですけどね、そしたら『一方通行さんはどうですか?』って言われちゃいました」
一方通行「ブフォッ!!」
御坂(さすが打ち止めの友達、いい仕事するわ)
御坂「で?佐天さんはなんて答えたの?」
一方通行「おま・・・俺の目の前で普通に聞くンじゃねェ」
佐天「それもそうですね、一方通行さんがいるんで内緒です。ってことで」ニッ
一方通行(なっ、普段なら構わず言っちまいそゥなもンだが・・・ヤバイ、内緒にされるとちょっと気になるぜェ)
御坂(もんもんしてる!一方通行がもんもんしてるわ!!)ニヤニヤ
佐天「それこそ一方通行さんはいないんですか好きな人?」
一方通行「・・・あァ?俺は別にそンな奴いな・・・(って、超電磁砲まさか)」
御坂(私だってこんくらい空気読むわよ。別に言わないから安心しなさい)
一方通行(なンか逆に釈然としねェが、とりあえずありがとよォ)
佐天(二人が目で会話してる・・・え?まさかそうなの?)
佐天「え?お二人ってそうなんですか?」
一方通行「『そう』ってどゥ・・・いやいやいやいや、違うから絶対違うから」
佐天「でもなんか今目で会話を・・・」
一方通行「それはいろいろあってだなァ・・・おい、超電磁砲からもなンか言ってやってくれェ」
御坂「いや、もしあんたが打ち止めに欲情するような奴ならありえなくは・・・キャッ」
一方通行「キャッじゃねェ!!誰がテメェみてェなババアに欲情するかッ!!」
御坂「バッ・・・!?あんたババアってあたしはまだ全然若いわよ!!」
一方通行「結婚してるような奴はババアで十分だァ!」
佐天「二人とも店内では静かに!じゃぁ、誰なんですか?教えてくださいよ!」
一方通行「だからンなのいな・・・」
御坂「『いない』はたぶん通じないわよ。あんた嘘つくの下手だもん」
一方通行「・・・・・・」
一方通行「あァーッ分かったよ。いるよ!いますよ!ますけどなにかァ!?」
佐天「分かりやすく開き直りましたね」
御坂「ある意味潔いわ」
佐天「で?誰なんですか?」ジーッ
一方通行「うっ・・・」
佐天「・・・・・・」ジーッ
御坂(佐天さん素でやってんのかしら・・・ほんとこの二人は面白いわ)
一方通行「そ、そのうち教えてやらァ」
佐天「えぇ、今教えてくださいよ!」
御坂(逃げたわね)
一方通行「いろいろこっちにも都合ってもンがなァ」
佐天「・・・そうですか、まぁそれじゃぁ仕方ないですね」
一方通行「まァ、そのうち教えてやるからよォ」
佐天「それじゃぁ、その時に私もさっきの内緒の答えを教えましょう」
一方通行「別にそンな交換条件みたいなもンつけなくても俺ァ・・・」
佐天「いいえ、駄目です!私だけ教えてもらうんじゃフェアじゃありません!約束です!」
一方通行「はァ・・・そうしたいンなら勝手にそうしろォ」
佐天「勝手にじゃなくて約束ですからね。絶対なんです」
御坂「もしよかったら私もその時呼んでよ。凄く面白そう」
一方通行「絶対ェに来るんじゃねェ!テメェは家で旦那と仲良くしてやがれ」
御坂「と、いつの間にかこんな時間じゃない」
佐天「ホントだ、もうすぐ閉店時間。ぜんぜん気づきませんでした」
一方通行「それじゃぁ、俺等はそろそろ帰るかァ・・・打ち止めェ!帰ンぞォ!!」
打ち止め「ねぇ、女の一人歩きは危ないから友達家まで送っていって、ってミサカはミサカはお願いしてみる!」
一方通行「あァ?メンドクセェ・・・テメェら家どこだァ?しかたねェから送ってやンよ」
打ち止め「素直じゃないね、ってミサカはミサカは呆れてみる」
一方通行「うるせェ」
御坂「それじゃぁね、佐天さん。一方通行来たときは連絡頂戴。すぐ駆けつけるわ!」
一方通行「お前はホントに自重しろ・・・ンじゃぁな、また珈琲のみに来るからよォ」
打ち止め「バイバイ!佐天お姉ちゃん!、ってミサカはミサカは元気に手を振りながら別れを惜しんでみる」
友達「今日はごちそうさまでした!」
>>1「すっかり長居しちゃってすみません」
佐天「皆さん、また来てくださいね!!」
ここは喫茶サテン。通称『サテンさんの喫茶店』
私、佐天涙子が一人で(たまに初春をこき使いつつ)経営する喫茶店だ
今日の出来事を寝る前に経営日誌に記すのが日課になっている
今日もたくさんのお客さんの笑顔に支えられて楽しい一日を過ごすことができた
佐天「今日も楽しい一日だったね。明日はもっと楽しくなるよね。」
喫茶サテンは明日もまた皆さんのお越しをお待ちしております。
おわり
今までは客一人だけの短編みたいので
毎回毎回スレ落として立て直してたから今回は話まとめてちょっとだけ長めにしてみた
ちなみに最後の終わり方はハム太郎の終わり方を意識してる
とにかく読んでくれた人トン
乙
ほかの読んでみたいんだがどっかまとめない?
乙!
次はいつ立てるの?
>>129-130
明日とかは流石に無理だ会社の説明会とかあるんだ
今日書いたやつが昨日今日で書いたやつだから時間さえあればもしかしたら今週末辺りかも知れない
時間帯はいつも同じくらいだから見つけたら読んでやってください
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