平沢憂「キョンくん起きてー」 (72)

コンコン

ガチャ

「キョンくーん、朝だよー」

キョン(…)

「早く起きないと遅刻しちゃうよ」

キョン(…ん?)

「キョンくーん」

キョン(…必殺布団ダイビングはしないのか?)

「キョンくーん、返事して」

キョン「はいはい今起きますよっと」

憂「あ、起きた」

キョン「…誰?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363963256

憂「ご飯できてるよ」

キョン「…ちょっと待て」

憂「どうしたの?」

キョン「お前は誰だ」

憂「へ?」

キョン「いきなり漫画のキャラが同居してたらびっくりするだろ」

憂「漫画のキャラ?」

キョン「はっきり言うぞ。お前『けいおん!』の憂ちゃんだろ」

憂「けいおん?何言ってんの?」

憂「私はキョンくんの妹だよ?」

キョン「…」

憂「ほら、学校遅れちゃうよ。早くご飯食べて」

改変系ハルヒSSwithけいおん!って感じです
憂キョンではない

せっかくなので日付は12月18日ってことにしよう


1年5組


キョン「…っていうことがあったんだが」

谷口「は?」

国木田「何言ってんの?」

キョン「…えっと」

和「キョンの妹って憂でしょ?」

国木田「野球やったときもいたよ?」

キョン「そうだったか?」

和「自分の妹を忘れるとはどういうことなのよ」

キョン「ちょっと待て」

和「どうしたのよ」

キョン「なんでさりげなく会話に交ざってるんだ」

和「え?普通じゃない」

国木田「もしかして忘れちゃった?」

谷口「長門と同じAマイナーだぞ」

キョン「そんなことは聞いてない」

和「じゃあ何を聞いてるのよ」

キョン「…お前は誰だ?」

和「生徒会役員、真鍋和。以上」

キョン「学校名」

和「北高校」

キョン「…」

キョン(どうなってるんだ?)

キョン(今朝起きたらいきなり妹が憂ちゃんで)

キョン(登校したら目の前に朝倉…じゃなくて和)

国木田「どうかしたの?」

キョン「この調子で行くとSOS団全員…」

和「ん?」

キョン「何でもない」

放課後 SOS団部室


ガラガラ

キョン「おーっす」

キョン「…」

キョン(誰もいないのか)

キョン(ん?ティーセット)

キョン(朝比奈さんのやつだ)

キョン(このセットをムギが使ってるのか)

キョン(朝比奈さんがムギなら)

キョン(ハルヒは律だな)

キョン(長門が…澪か?)

キョン(古泉は…梓?)

キョン(…あ、桜高って女子高じゃん)

キョン(まあ、それを言うなら俺もアウトだけど)

ガラガラ

「やっほー。遅れちゃった」

キョン「おう、ついに軽音部メンバーが」

ハルヒ「」

キョン「…」

ハルヒ「…」

キョン「…」

ハルヒ「?」

キョン「そこはハルヒなのかよ!」

ハルヒ「悪かったわね!みくるちゃんじゃなくて!」

キョン「いや、そうじゃなくて」

ハルヒ「じゃあ誰だと思ったのよ?」

キョン「…田井中律」

ハルヒ「は?」

ハルヒ「なんでそこで律が出てくるのよ」

キョン「いやだって、俺が唯で朝比奈さんがムギならハルヒは…」

ハルヒ「みくるちゃんがムギちゃん?」

キョン「いつもお茶入れてるだろ」

ハルヒ「確かにそうだけどさ」

キョン「そんで一番うるさいのが…」

ハルヒ「」バシーン

キョン「平手打ち…」

ハルヒ「あのね、SOS団の部室にいきなり律が入ってくるとか」

ハルヒ「そんなのあり得ないから」

ハルヒ「朝起きたら憂ちゃんがいきなりあずにゃんになってた、ってくらいあり得ないから!」

キョン(…えーっと)

ガラガラ

「すみません、遅れてしまいました」

キョン(今度は誰だ?)

古泉「掃除が長引いてしまって」

キョン「古泉もストレートか…」

古泉「ストレート?」

キョン「いや、何でもない」

ガラガラ

長門「遅れた。すまない」

キョン「長門もそのまんま…」

長門「そのまんま?」

キョン「いや、何でもない」

ハルヒ「キョン、さっきから何言ってんの?」

キョン「うわっ」

ハルヒ「どうせ澪とか唯とかが入ってくると思ったんでしょうけど」

キョン「この状況で思うなっていうほうが無理だろ」

ハルヒ「どの状況で?」

ガラガラ

「やっほー、みくるちゃんいる?」

キョン(鶴屋さんか?)

ハルヒ「ごめん、まだ来てない」

さわ子「あ、そう。じゃあまた後で」



キョン「ここでさわちゃん!?」

ガラガラ

朝比奈「ごめんなさい遅れちゃいました」

ハルヒ「掃除?」

朝比奈「かなり長引いてしまって」

古泉「さて、みなさん揃ったことですし」

ハルヒ「揃ってないわよ?」

古泉「おっと、ごめんなさい。1人抜かしてました」

キョン「抜かしてた?誰を?」

古泉「山中先生です」

キョン「…」

ハルヒ「何?顧問は団員じゃないって?」

キョン「いや、顧問は鶴屋さん」

ハルヒ「あれは名誉顧問、正式な顧問はさわちゃんでしょ?」

キョン「長門、どうなってるんだ?」

長門「涼宮ハルヒの言うことは正しい。異常があるとすればあなた」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「SOS団のメンバーを言ってくれ」

ハルヒ「は?何で?」

キョン「状況を整理したいんだ」

ハルヒ「わかった」

ハルヒ「あたし、キョン、有希、みくるちゃん、古泉くん」

キョン「準団員は?」

ハルヒ「谷口、国木田、和、鶴屋さん」

キョン「その位置に和か…」

さわ子「私を忘れてるわよ?」

キョン「おわーっ」ガッシャーン

ハルヒ「キョン?どうしたの?」

キョン(いきなり登場するあたり、完全にさわちゃんだな)

ハルヒ「さて、全員そろったところで」

ハルヒ「クリスマス会の打ち合わせを始めます!」

さわ子「このメンバーで打ち合わせらしいことやった覚えがないんだけど」

ハルヒ「つべこべ言わない!」

ハルヒ「12月24日、終業式が終わったらソッコーでキョンの家に集合」

ハルヒ「プレゼント交換やるから各自持ってくること」

ハルヒ「以上!解散!」

キョン「え?終わり?」

ハルヒ「解散って言ったら解散!」

長門「了解」

古泉「我々も帰りましょう」

ハルヒ「あたしはプレゼント買って帰るから先行ってて」

キョン「ハルヒ、ちょっと」

ハルヒ「何よ」

キョン「鶴屋さんには連絡しなくていいのか?」

ハルヒ「昼休みに廊下で会ったとき伝えたから」

キョン「了解」

ハルヒ「和と憂ちゃんはキョンが伝えといて」

キョン「和?」

ハルヒ「今日冬期講習で来れなかったんだって」

キョン(やっぱり和だな、朝倉じゃなさそうだ)

キョン帰宅


憂「キョンくんおかえりー」

キョン(家に帰ったら憂ちゃん。あんまり違和感無いな)

キョン(そういや朝倉のポジションに和ってのも、性格的にしっくり来る)

キョン(さわちゃんは…他にポジション無いよな)

キョン(あとはムギと朝比奈さんとか、律とハルヒとか)

キョン(軽音部とSOS団で差し替えになってれば完璧なんだけど)

憂「キョンくん?どうしたの?」

キョン「あ、何でもない」

キョン帰宅


憂「キョンくんおかえりー」

キョン(家に帰ったら憂ちゃん。あんまり違和感無いな)

キョン(そういや朝倉のポジションに和ってのも、性格的にしっくり来る)

キョン(さわちゃんは…他にポジション無いよな)

キョン(あとはムギと朝比奈さんとか、律とハルヒとか)

キョン(軽音部とSOS団で差し替えになってれば完璧なんだけど)

憂「キョンくん?どうしたの?」

キョン「あ、何でもない」

連投スマン



憂「ご飯できてるよー」

キョン「早っ」

憂「ふつうだよ?」

キョン「そうか?」

prrrrr

憂「あれ?キョンくん電話?」

キョン「ちょっと待っててくれ」

憂「わかった」


キョン「もしもし、長門?」

長門『単刀直入に言う』

長門『情報統合思念体に解析できない事象が発生している』

キョン「ハルヒか?」

長門『そうとは限らない』

キョン「九曜か?」

長門『それは解析できる』

キョン「そうすると、誰だ?」

長門『何者かが関与していることは明らか。ただし誰によるものかは不明』

キョン「そうか。で、いったい何が起こってるんだ?」

長門『平沢憂、真鍋和、山中さわ子』

長門『この3名は本来存在しない』

キョン「存在しない、というと?」

長門『他の世界から転送された、もしくは作為的に作り出された存在』

キョン「他の世界、か…」

長門『涼宮ハルヒであれば作為的に作り出すことは可能』

キョン「長門、『けいおん!』って知ってるか?」

長門『知らない』

キョン「そうか。じゃあな」

翌日

キョン「はぁー」

和「何うなってるのよ、キョン」

キョン「全くわからん」

和「何が?」

キョン「なんで和がいるのに律とか澪とかがいないんだ」

和「…何の話?」

ハルヒ「おはよー」

キョン「なんだハルヒか」

ハルヒ「なんだとは何よ」

キョン「すまん」

ハルヒ「あ、そうそう」

ハルヒ「キョン、クリスマス会で一芸やりなさい」

キョン「は?」

国木田「一芸?」

キョン「一芸って何をやれば…」

ハルヒ「一芸なんて何でもいいのよ、面白ければ」

キョン「その『面白ければ』が最大の障害なんだが」

国木田「キョンは人前に出るのは苦手だからな…」

キョン「人前に出るのが得意な奴なんているのか?」

ハルヒ「あたしは得意よ?」

ハルヒ「まあせいぜい憂ちゃんにでも手伝ってもらいなさい」

キョン「なんでやる前提なんだ」

国木田「安心していいよ。僕だって苦手だよ」

谷口「俺も」

キョン「お前らハルヒの無茶振りに付き合わされたことないだろ」

谷口「せいぜい頑張れ」

国木田「楽しみにしてるよ」

ハルヒ「じゃああんたたちもやる?」

谷口「なんでそうなる」

国木田「キョンがやればいいじゃん」

キョン「責任放棄」

国木田「責任も何も、そもそもやるのはキョンなんだから」

谷口「そろそろ無茶振り慣れといた方がいいぞ」

和「…まるで澪と律みたいね」



キョン「ん?いま律って言ったか?」

キョン「律を知ってるのか!」

和「えっと…うん…まあ」

キョン「どこにいるんだ!」

和「…ごめん、それは言えない」

キョン「なんで?」

和「そういう約束だから」

キョン「約束?」

和「これ以上は勘弁して」

キョン「…」

国木田「谷口、律って誰?」

谷口「知らん」

ガラガラ

ハルヒ「おはよー」

キョン「ハルヒ、律って知ってるか?」

ハルヒ「何よいきなり」

キョン「知ってるか知らないか!」

ハルヒ「…知ってるわよ」

キョン「本当か!」

ハルヒ「近い近い近い近い」

キョン「どこにいるかわかるか?」

ハルヒ「へ?」

キョン「………………」

谷口「すまん、涼宮」

国木田「キョン、昨日からおかしいんだ」

ハルヒ「それはわかってるけど」

キョン「ハルヒ、答えてくれ」

ハルヒ「漫画のキャラが現実に存在するわけないでしょ!」

キョン「………………」




さわ子「ホームルーム始めます…キョンくんどうしたの?」

キョン「………………」

放課後、文芸部室

キョン「ううー…」

長門「なぜうなっている?」

キョン「長門…田井中律って知ってるか?」

長門「知らない」

キョン「そうか、けいおん知らないんだもんな」

長門「軽音は軽音楽の略。ギターやドラム、キーボードなどを用いて」

キョン「そうじゃなくて」

長門「?」

キョン「漫画のタイトルで『けいおん!』ってのがあるだろ?」

長門「それは知らない」

ガラガラ

朝比奈「こんにちは」

キョン「朝比奈さん、『けいおん!』って知ってますか?」

朝比奈「へ?」

キョン「『けいおん!』ですよ」

朝比奈「何ですかいきなり」

長門「軽音という題名の漫画は存在するか否か」

朝比奈「ああ、…………ごめんなさい、わかりません」

ガラガラ

古泉「こんにちは」

キョン「古泉、『けいおん!』って知ってるか?

古泉「何ですかいきなり」

さわ子「ちゃんと説明しないとわからないわよ」

キョン「そうですね、すいません」

さわ子「」

キョン「おわーっ」ガッシャーン

翌日の放課後

キョン「ほい、持ってきたぞ」

長門「何を?」

キョン「『けいおん!』第1巻」

古泉「昨日言ってた漫画ですか」

朝比奈「初めて聞く題名です」

ハルヒ「あたしは全巻持ってるわよ?」

キョン「あ、そっかハルヒは知ってるんだよな」

ハルヒ「で、なんでそんなの持ってきたのよ」

キョン「和と憂ちゃんとさわちゃん」パラパラ

ハルヒ「和と憂ちゃんとさわちゃんがどうしたの?」

キョン「この漫画に出てるんだよ」パラパラ


律『え?廃部した?』

岡部『厳密には廃部寸前だが』


キョン「…あれ?」

朝比奈「どうしたんですか?」


唯『うーん…』

朝倉『何うなってるのよ、平沢さん』

唯『あ、朝倉さん、どの部活入ろうかまだ迷ってて…』


ハルヒ「出てないじゃないの!」

キョン「…」

自宅

憂「キョンくんお帰り」

キョン「憂ちゃん、ちょっといいか?」

憂「何?」

キョン「お前の本名をフルネームで言ってくれ」

憂「ほえ?」

キョン「頼む」

憂「えっと、平沢憂…じゃなくて」

キョン「じゃなくて?」

憂「…何だっけ。忘れちゃった」

キョン「忘れた?どういうことだ?」

憂「ごめん」

キョン「……なんか腑に落ちない」

憂「キョンくんは?」

キョン「?」

憂「キョンくんの本名は何て言うの?」

キョン「俺は…」

キョン「…」

キョン「…あれ?何だっけ」

キョン(俺の本名が思い出せない)

キョン(確かに普段からキョンって呼ばれてるけど)

キョン(ハルヒ、いくらなんでもこれはやりすぎじゃないのか?)

prrrrr

キョン「もしもし、長門か?」

長門『そう』

キョン「俺の本名を教えてくれ」

長門『不可能』

キョン「不可能?」

長門『あなたの本名に関する情報は存在しない』

キョン「は?」

長門『あなたは「キョン」。それ以外の名称は存在しない』

キョン「どういうことだ?」

長門『詳細は不明』

キョン「お前らにもわからないのか」

長門『わからない、ではない。存在しないという表現が正しい』

キョン「妹は?」

長門『妹?』

キョン「俺の妹、じゃなかった、憂ちゃんの本名はどうなってるんだ?」

長門『平沢憂…と推測される』

キョン「?」

長門『この情報はきわめて不安定。確証は取れない』

キョン「長門がそんなこと言うなんて珍しいな…」

長門『ごめんなさい。でも確証が取れないのは事実』

キョン「……わかった。とりあえず切るぞ」

翌日

キョン「ハルヒ、ちょっと」

ハルヒ「ん?」

キョン「下駄箱にこんなのが入ってたんだが」

ハルヒ「ちょっと見せなさい」


午後7時、光陽園駅前で待つ


ハルヒ「何これ、短冊?」

キョン「長門…じゃないよな?」

ハルヒ「みくるちゃんでもないわね」

国木田「キョン、どうした?」

ハルヒ「下駄箱に置き手紙が入ってたんだって」

谷口「ほう、ラブレターか」

キョン「違う」

ハルヒ「わかんないわよ?あんたのことが気になる異世界人が」

キョン「ハルヒ、異世界人なんてこの世に…」

キョン「…」

ハルヒ「?」

キョン「いるんだよな…」

ハルヒ「いるの?異世界人が?」

キョン「ああ…多分信じないだろうな」

ハルヒ「それで、どこにいるの?」

キョン「和とさわちゃんと憂ちゃん」

谷口「へ?」

和「私が異世界人?」

ハルヒ「どういうこと?」

キョン「えっと…部室で説明する」

>>60
短冊→栞

単純に間違えた

放課後 部室


朝比奈「異世界人?」

古泉「いるんですか?」

キョン「昨日持ってきた『けいおん!』って漫画なんだが」

ハルヒ「けいおんがどうかしたの?」

キョン「和とさわちゃんと憂ちゃん」

キョン「俺の記憶では、この3人はけいおんのキャラクターだった」

ハルヒ「は?」

キョン「代わりに朝倉、岡部、名前忘れたけどもう1人がこの世界にいた」

ハルヒ「朝倉って……唯の友達でしょ?」

キョン「だから、唯の友達は和。朝倉は北高の生徒」

ハルヒ「朝倉が…北高の生徒?」

朝比奈「どういうことですか?」

キョン「どういうことか知りませんが、俺の記憶だけ他の人と食い違ってるみたいです」

ハルヒ「ふーん…」

古泉「どうしますか?」

ハルヒ「とりあえず今日は帰りましょう」

ハルヒ「明日登校したときこのままだったら、そのとき考えるわ」

ハルヒ「それじゃ、今日は解散!」

下校中


キョン「まあ、大体見当は付いてるんだけどな」

古泉「ほう」

朝比奈「誰だと思いますか?」

キョン「こんなことができるのは、ハルヒか長門、九曜くらいですよ」

古泉「九曜?」

朝比奈「誰ですか?」

長門「周防九曜。天蓋領域に属し、情報統合思念体と敵対関係にあると推測されている」

古泉「長門さんの敵ですか」

長門「しかし、なぜあなたがその名称を知っている?」

キョン「…あれ?聞かなかったっけ?」

長門「わたしは彼女の存在を伝えていない」

長門「情報統合思念体と天蓋領域は、敵対関係にあると推測されている」

長門「同時に彼らとコンタクトを取る方法も模索している」

長門「しかし、そのすべては水面下で行われ、外部にその情報が伝わることはなかった」

長門「それを、なぜあなたが知っている?」

キョン「なぜって言われてもな…」

ハルヒ「有希?何してんの?」

朝比奈「着きましたよ」

長門「それではわたしはここで」

キョン「俺もここでいいか?」

ハルヒ「へ?」

キョン「ちょっと用事があって」

ハルヒ「…わかったわ」

和じゃねーの?

長門宅


長門「なぜあなたがわたしの自宅にいる?」

キョン「7時まで時間あるし」

キョン「それに、ちょっと確認したいことがあって」

長門「確認したいこと?」

キョン「お前、バックアップがいたよな?」

長門「存在した」

キョン「5月に暴走して処分された」

長門「間違いない」

キョン「そいつの名前分かるか?」

長門「真鍋和…」

長門「……違う」

長門「彼女は情報統合思念体ではない…」

長門「…」

キョン「長門?」

長門「……不明」

長門「バックアップの名称に関する情報は存在しない」

キョン「存在しない、か」

長門「あなたの記憶ではどうなっている?」

キョン「朝倉涼子だな」

長門「朝倉涼子…」

長門「…」

長門「そのような個体は存在しない」

キョン「そうか」

長門「…」

キョン「…」

長門「あと10分で午後7時」

キョン「よし、そろそろ行こうか」

キョン「この世界を改変した首謀者を探しに」

和─朝倉なら
和が準団員(>>29)はおかしいんじゃないかって。

この頃はポジショニングの考え方が
憂─キョン妹以外無かったので

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