ハルヒ「王様だーれだ！」

長門「私」

みくる「長門さんが王様ですか」

古泉「彼にどんな命令を出すんですか？」

長門「今度の日曜日に一緒に図書館に行って欲しい」

キョン「それくらいなら別にかまわんぞ」

ハルヒ「ダメよ、今日今ここでできる事限定だから」

長門「そう…なら膝の上に座らせて欲しい」

キョン「いいぞ、ほら座れ」

ハルヒ「…」

キョン「次はしないのか？」

ハルヒ「これは一日一回よ」

古泉「じゃあ明日まで王様の命令は続くわけですね？」

キョン「まぁ家に帰るまでだ、その間に長門が膝の上に座っても問題ないからな」

みくる「よかったですね」

長門「嬉しい」

ハルヒ「今日までだからね！」

翌日

ハルヒ「王様だーれだ！」

長門「…」

古泉「はずれですね」

みくる「私です！」

キョン「朝比奈さんか」

ハルヒ「…」

みくる「じゃあキョンくん、肩を揉んでください」

キョン「お安い御用ですよ」

ハルヒ「…」

古泉「…」

翌日

キョン「話ってなんだ？」

古泉「今日の王様ゲームですが、ちょっと八百長をしようと思います」

キョン「どういうことだ？」

古泉「涼宮さんのストレスがかなり溜まっています、今日や明日頃に巨大な閉鎖空間ができそうです」

キョン「だから王様ゲームでハルヒを王様にすると？」

古泉「はい、長門さんや朝比奈さんにはすでに話をつけています、あとはあなた次第」

キョン「別に俺は構わん、あいつのわがままに強制的に付き合わされるというのは癪だがな

古泉「その事ですが、どんな命令でも決して逆らわず効いてください」

キョン「無理な事言い出したらどうするんだ？」

古泉「それは無いでしょう、王様ゲームにかこつけてあなたに何かさせるのが目的で始めた事でしょうし」

キョン「そうなのか？それなら別にかまわんが」

古泉「お願いしますよ、決して逆らわないでください」

ハルヒ「王様だーれだ！」

みくる「はずれです」

長門「はずれ」

古泉「僕もはずれです、ということは？」

ハルヒ「私が王様ー！」

キョン（おそらく全部に王様と書いてるんだろうな）

みくる「どんな命令をするんですか？」

ハルヒ「そうね、キョン！みくるちゃんを殴りなさい！」

キョン「おい、お前いったい何を」

古泉「王様の命令は絶対です」

みくる「キョン君…私は大丈夫だから」

キョン「朝比奈さん…」

ハルヒ「ほらさっさと殴りなさいよ！」

キョン「本当に殴れというのか？」

ハルヒ「そうよ、王様の命令は絶対だから」

キョン「…顔は殴らないぞ」

ハルヒ「何でよ？」

キョン「学校一の美少女の朝比奈さんが顔に痣でもつくったら学校中大騒ぎになるだろ？」

ハルヒ「…確かにそうね、じゃあ顔は殴らなくていいわ」

キョン「…朝比奈さん、それじゃいきますよ」

みくる「はっはい！」

ゴスッ

みくる「うぐっ…」

キョン「すみません」

ハルヒ「鳩尾にはいったわ！」

ハルヒ「はい次よ、ドンドン殴りなさい」

キョン「まだ殴るのか？」

ハルヒ「当たり前じゃない、王様の命令は一日続くのよ」

みくる「わっ…私は大丈夫だから」

キョン「朝比奈さん・・・」

ハルヒ「ほら早くしなさい！」

古泉「王様の命令は絶対です」

キョン「わっわかった…朝比奈さんいきますよ」

みくる「はい」

ゴスッ

みくる「ううっ…」

ハルヒ「どんどん殴る！」

ゴスッ

ゴスッ

翌日

キョン「本当にあれでよかったのか？」

古泉「はい、彼女も納得していたことです、あなたが気にする必要はありません」

キョン「だが…」

古泉「今日もやりますのでお願いします」

キョン「いきなり朝比奈さんを殴れと言ってきたんだぞ、今日はもっとひどいことを言い出すかもしれないんだがいいのか？

古泉「我々三人は覚悟しています」

キョン「…朝比奈さんは学校に来てるのか？」

古泉「午後から授業には出ているそうです」

キョン「そうか…」

古泉「お願いですから、絶対に命令に従ってください」

キョン「わかった…」

ハルヒ「王様だーれだ！」

長門「はずれ」

みくる「…はずれです」

古泉「僕もですね、ということは」

ハルヒ「じゃーん！私が王様よ！」

キョン（朝比奈さん辛そうだな…）

ハルヒ「それじゃ命令よ、キョン、有希を踏みなさい」

キョン「おい！」

ハルヒ「命令よ！」

キョン「お前いい加減に」

古泉「王様の命令は絶対です」

長門「私は構わない」

ハルヒ「ふーめ！ふーめ！」

キョン「…」

ハルヒ「気分はどう？」

長門「何ともない」

キョン「…長門すまん」

ハルヒ「もっと体重かけなさいよ」

キョン「…わかった」

ギュッ

長門「…」

ハルヒ「有希って無反応だから面白くないわね、キョン、有希の顔を踏みなさい」

キョン「ハルヒ！」

古泉「王様の命令は絶対です！」

キョン「・・・わかった」

ぐりぐりぐり

ハルヒ「有希、手がぴくぴく動いてるわよ、痛い？ねぇ痛い？」

長門「…」

キョン（長門…）

キョン「おい、鼻血が出てきたぞ」

ハルヒ「そうね」

キョン「そうねじゃないだろ、もういいだろ？」

ハルヒ「有希鼻血をふいて」

長門「わかった」

ハルヒ「じゃあ次はおなかを踏みなさい」

キョン「おい！」

ハルヒ「踏みなさい！」

長門「私は構わない」

ハルヒ「じゃあ今度はグリグリじゃなくてガンガン踏むのよ、ほら早く」

キョン「すまん長門」

翌日

古泉「昨日はお疲れ様でした」

キョン「つらかったのは俺じゃなくて長門だろ」

古泉「はい、朝比奈さんの時より辛そうでしたね」

キョン「今日もやるのか？」

古泉「はい、今日も涼宮さんを王様にします」

キョン「いいのか？おまえにも被害が及ぶかもしれないんだぞ？」

古泉「それは覚悟していますが、おそらく僕には何もしないでしょう」

キョン「どういうことだ？」

古泉「おそらく、この王様ゲームであなたが仲がいい女性二人をいじめようというのが涼宮さんの目的でしょう」

キョン「俺に長門と朝比奈さんをいじめさせるのがか？」

古泉「はい、ストレス発散と、あなた達の仲を悪くしようという二つの目的ができる彼女の考えた一石二鳥な考えなわけですね」

キョン「あいつ…」

古泉「でも我々にはその目的に付き合う必要があるんです、お二人には悪いですが今日もお願いしますよ」

キョン「…」

ハルヒ「今日も私が王様よ、みんな運が悪いわねー」

みくる「…」

長門「…」

古泉「どんな命令を出すんですか？」

ハルヒ「そうね、キョンこの画びょうをみくるちゃんと有希に刺しなさい」

キョン「おい、いい加減にしろ！」

ハルヒ「王様の言う事が聞けないっていうの？」

キョン「ああ、聞けるわけないだろ」

古泉「王様の命令は絶対です！」

みくる「キョンくん、私たちは平気だから」

長門「どこに刺しても構わない」

ハルヒ「場所は私が指定するわよ、みくるちゃんにはおっぱい、有希にはお尻がいいわね」

キョン「ハルヒ！」

古泉「王様の命令は絶対ですよ？忘れたんですか？」

キョン「クッ…」

キョン「行きますよ…」

みくる「はっはい」

ハルヒ「ほらはやく刺しなさいよ！」

キョン「ごめんなさい！」

ブスッ

みくる「いたぁぁぁ！」

キョン「すみません！」

みくる「いたいよおおお」

ハルヒ「あらら、みくるちゃん泣いてるわよ」

キョン「当たり前だろ！」

みくる「ううっ…」

ハルヒ「まぁいいわ、次は有希よ」

キョン「長門…」

長門「構わない」

ハルヒ「ほら早く刺して、みくるちゃんはいつまでもメソメソなかないの！」

キョン「…すまん長門！」

ブスッ

長門「ッッ！」

ハルヒ「…あれ、お尻って痛くないのかしら、キョンもう一個刺して」

キョン「一個じゃないのか？」

ハルヒ「もう一個よ」

キョン「もういいだろ、長門は我慢してるだけなんだ」

古泉「王様の命令は」

キョン「わかったよ！長門いくぞ」

長門「…」

ブスッ

長門「ッッッッ～～～～」

ハルヒ「…はいもう一個よ」