黒子「御坂先輩、7月17日ですの」(360)
先週くらいに立てた「御坂先輩、朝ですの」の続きになります
簡単な説明
レベル5の御坂美琴が朝起きたら、レベル0で落ちこぼれの『御坂美琴』になってました。
この世界では黒子がPC得意なレベル1、佐天がレベル5の超電磁砲、初春がレベル4の空間移動能力者となってます。
簡単に言うと、『御坂美琴』は原作の佐天ポジションです。
そんな並行世界の『御坂美琴』になってしまった美琴(レベル5)が色々と苦労したりする話です。
7月16日のあらすじ
美琴が銀行強盗に軽くひねられて、佐天さんに助けてもらいました。
次の日には元に戻れると思ってたら、現実は甘くなく無能力者生活2日目に突入しました。
・・・・・7月17日朝 柵川中学学生寮 美琴自室・・・・・
黒子「まあ、戻れない事は予想済みと言えば予想済みですの」
美琴「予想済みって……。はぁ、なんだか怒る気力もわかないわ」
黒子「もともと戻れる保証は最初からありませんでしたから」
黒子「昨日のことを思い出してみればわかると思いますが、『戻れる』発言には全くもって根拠がありませんでしたからね」
黒子「高確率でこうなると思っていましたわ」
美琴「そう言われると、グウの音も出ないわ」
美琴「あーあ、どうせ帰れないなら、寝る前に臭い台詞なんて吐かなきゃ良かった」
黒子「なんとまあ。そんなくだらないことを気にしているんですの?」
美琴「別に気にしてるわけじゃないんだけど、今考えるとなんだか気恥かしいというか」
黒子「もっと他に考えることがありますでしょうに、全くもう」
美琴「それはそうなんだけど、ジタバタしたってどうにもならないじゃないの」
黒子「あらあら、開き直り気味ですけど、だいぶ現実を受け入れているようですわね」
美琴「ん、まあね。昨日も1日過ごしたわけだし、もう1日くらい我慢してやるわよ」
黒子「もう1日で戻れればいいのですが……」
美琴「黒子、それは言わない御約束よ」
美琴「はぁ~……。本当にどうしようかしら……」
黒子「とりあえず、先の事より目先のこと―――学校の方はいかがなさいますか?」
黒子「きっとあまり良い想いはしないと思うので行かないという選択肢もありますけど」
美琴「学校ねえ……。正直言ってあんまり気分じゃないのよね……」
美琴「嫌な事から逃げるのはちょっと癪なんだけど」
黒子「では、お休みなられますのね?」
美琴「そうね……。昨日蹴られた脇腹も痛むし、休むことにするわ」
黒子「了解ですの。それは一応正当な理由になりますから」
黒子「脇腹の方は後でシップと包帯の換えをお持ちしますわ」
美琴「ありがとね、黒子」
美琴「んじゃ、私はまた寝ることにするから、適当に置いておいてちょうだい」
黒子「わかりましたわ。それではわたくし学校に行ってきますので」
美琴「はいよ、いってらっしゃい」
黒子「ああ、わたくし今日は風紀委員の方で遅くなると思いますの」
美琴「ああ、爆弾魔の件ね」
黒子「ええ、御坂先輩にもらった情報の裏付けを今日中に取りたいと思いますの」
美琴「早いうちに手を打たないと意味が無くなるもんね」
黒子「そういうわけで、夜まで御坂先輩は一人になってしまいますけど……」
美琴「別に子供じゃないんだからさ、一人でだって大丈夫に決まってるでしょ」
美琴「アンタ、私の事馬鹿にしてんの?」
黒子「ふふふ、余計なお世話でしたようですの」
黒子「では、御坂先輩、行って参りますの」
美琴「はいはい、さっさと行きなさい」
ガチャ……パタン
美琴「…………」
美琴「はぁ…………」
美琴「……どうして戻れないのかな」
美琴「私が何したって言うの?」
美琴「何も悪いことしてないじゃない……」
美琴「帰りたいよ………」
・・・・・・・・午後になりました・・・・・・・・・・・・
美琴「ん……。そうか、私あのまま寝ちゃったのか」
ムックリ
美琴「何度見てもカレンダーは7月17日……。やっぱり戻れてないか」
美琴「はあ、もうホント嫌になる」
美琴「二日目にしてギブアップ寸前な気分だわ」
美琴「……ん?」クンクン
美琴「なんか汗臭い」
美琴「そういえば、昨日お風呂に入ってなかったわね」
美琴「とりあえず気分転換も兼ねてシャワーでも浴びようかな」
・・・・・サービスシーンはありませんの!・・・・・
美琴「ふぅ」サッパリ
美琴「筋肉がほとんどついてないこと以外は、ほとんど『私』と変わらないのか……」
美琴「でも、この分だとその辺の不良の相手をするのもキツいわね」
美琴「昨日はそのせいで酷い目にあったもんね」
美琴「やられた脇腹の方はちょっと痛むだけで、動くのに問題がないのが幸いね」
美琴「確か、黒子が包帯とシップを……あったあった」
美琴「それにしても自分で包帯巻くのって結構難しいのね」マキマキ
美琴「ちょっと、不格好だけど、まあいいわ」
グー
美琴「やだやだ。こんな状況であっても、お腹はすくのねえ」
美琴「私の一部なんだから、もっと配慮してくれればいいのに」
美琴「―――って、私ったら何馬鹿な事言ってるんだろうね」
グー
美琴「さっさとこの腹の虫を黙らせないとますます鬱な気分になりそうだわ」
美琴「とりあえず着替えて、何でもいいからお腹に物を詰めにいこう」
美琴「着替えは……制服でいいかな」
キガエキガエ
美琴「着てから言うのもなんだけど、セーラー服ってイマイチなのよねえ。常盤台の制服がやっぱり一番ね」
美琴「あー、この世界じゃ常盤台の制服なんて縁がないのに私ったら何言ってんだろ」
美琴「元の世界に帰ればいくらだって着れるんだから少しだけ我慢しよ……」
・・・・・第七学区繁華街・・・・・
美琴「どこの店に入ろうかな……」
美琴「なんかどの店もイマイチな感じがするのよね」
美琴「またケーキで済ませちゃおうかしら……」
────────────────────
佐天「あーあ、初春は風紀委員で相手してくれないし、やることないなあ」
佐天「暇だなー。何か面白事無いかなあ」
佐天「お! あそこにいるのは……、御坂さんじゃあないですか」
佐天「これは昨日のリベンジをするしかないっ!」ピキーン
ダダダダッ
佐天「みっさかさーん!!!」
バサッ
美琴「?!」ビクッ!
美琴(スカートめくり……佐天さんか!)イラッ
佐天「あれえ、また短パン穿いてるんですね」
美琴(こんな奴が私の代わりにレベル5の超電磁砲なのか……)イラッ
佐天「もしかして、また私のスカートめくりを予測してたり?」
美琴(んなわけないでしょうが……)イラッ
佐天「あっ!スカートめくりされたいけど、パンツは見せたくない趣味とか?」
美琴(…………)イライラ
佐天「でも、スカートの中に短パンって絶対おかしいからやめたほういいですよー」
プチンッ
美琴「うっさい!!!」
佐天「おお!?」
美琴「アンタ何考えてんのよ!?」
美琴「この往来のど真ん中で人様のスカートめくるなんて!!」
美琴「それに何なの?意味のわかんないことベラベラ喋って人を馬鹿にしてんじゃないわよ!!」
佐天「あのー、御坂さん。ほんの冗談ってやつですよ、ハハハ」
美琴「ハァ? 冗談?」
美琴「冗談で済んだらアンチスキルいらないわよ!!」
佐天(あちゃー おこらせちゃったかな)
佐天「いやあ、アレですよ。距離を縮めるために親睦を深めようとするコミュニケーションってや――――」
パァン!!!
佐天「!」ジーン
美琴「―――っざけんな!!! 誰がアンタみたいなやつと親睦なんか深めるか!!」
美琴「レベル5だからって調子こいてんじゃないわよッ!!」
美琴「何が常盤台のエースよ。何やってもいいって思ってるなら、そこらの能力馬鹿と変わらないじゃない」
佐天「……いったいなあ。もうムキにならないで下さいよ」
佐天「しかも、なにそれ?」
佐天「私がレベル5なの僻んでるんですかあ?」
美琴「なんですって……?」
佐天「スカートめくられて怒ってるのかと思いきや、今の台詞って嫉妬ですよね?」
佐天「殴られて損しちゃった」
佐天「たまにいるんですよ。レベルしか頭にない人」
佐天「何でもレベルに関連づけて考えちゃうんですよね」
佐天「それで勝手に嫉妬して、勝手に突っかかってくるんですよ」
佐天「ホント、めんどくさいったらありゃしない」
美琴「んな……」ギリッ
佐天「無い物ねだりするのは勝手ですけど、鬱憤を他人にぶつけるのは勘弁してほしいかなって」
美琴「アンタ最悪よ……」
美琴「自分がレベル5だからって鼻にかけて他の人を見下してるだけじゃない」
美琴「私がレベル5だったら絶対にそんなこと言わない!!」
佐天「ははっ、レベル0の御坂さんにそんなことを言われるとは思いませんでしたよ」
佐天「レベル5だったらそんなこと言わない、これってギャグですか?」
佐天「そういう台詞はレベル5になってから吐いてくれません?」
佐天「ま、レベル1にもなれない無能力者にこんなこと言っても無駄でしょうけど」
美琴「アンタなんか……」
美琴「アンタなんかに私の何がわかるっていうのよッ?!」
佐天「わかりませんよ」
美琴「――――」
佐天「無能力者のことなんかわかるわけないじゃないですか」
美琴「なっ……」
佐天「それとも、なんですか、無能力者のナイーブな心を理解して同情の一つでもして欲しいんですかあ?」
美琴「この―――ッ!!」
ブンッ!スカッ!
佐天「さっきの1発はわざともらってあげましたけど、2発目はないですよ」
ブチンッ!
美琴「―――っざけんなぁああああああ!!」
ブンッ!!スカッ!!ブンッ!!スカッ!!ブンッ!!スカッ!!
佐天「はあ、もうやめて下さいよ。御坂さん」
佐天「御坂さんは怪我人だし、弱い者イジメって趣味じゃないんですよね」
佐天「御坂さんって、体も全然鍛えてないんでしょ?」
美琴「それがっ!どうしたってのよ!!」
ブンッ!!スカッ!!
佐天「動きを見ればわかりますもん。構えだけはいいんですけど、体の動きがギコちないっていうか」
美琴「うるさいっ!」
ブンブンッ!!スカッ!スカッ!
佐天「体も鍛えてない、能力も使えない」
ブンブンッ!!スカスカッ!!ブンッ!スカッ!
「そんな人相手に私が手を出したら、どっからどう見ても弱い者イジメになっちゃいますもん」
美琴「―――のッ!」
ブンッ!スカッ!フラッ
佐天「疲れてません?息が切れてますけど大丈夫ですか?」
美琴「っるさい!うるさいっ!」ハァハァ
美琴「私だって……」
美琴「私だって、好きで能力が使えなかったり、体を鍛えてないわけじゃないのよっ!」
佐天「へえ、そうなんですか」
佐天「じゃあ御坂さんは能力開発を一生懸命やってるんですか?」
佐天「私がこう聞くと、たいてい無能力者の人って才能不足を言い訳にしたりするんですよね」
佐天「どうなんですか、御坂さん?」
佐天「能力を得るために努力を日々欠かさず続けてますか?能力欲しいんでしょ?」
美琴「……」
佐天「やってないんですか?」
美琴「『私』には時間が……時間がなかったのよ」
佐天「ふーん、時間ねえ?」
佐天「それって風紀委員が忙しくて能力開発ができないとか―――時間が無いってそういうことですよね?」
佐天「御坂さんって何かに所属してたりするんですか?」
美琴「そ、それは……」
佐天「あ、別に嘘つかなくてもいいんですよ」
佐天「努力してないならしてないでいいんです」
佐天「私は御坂さんの担任の先生じゃないし、御坂さんのレベルがいくつだろうがどうでもいいことですから」
美琴「…………」
佐天「結局のところ、御坂さんは努力はしてないけど、能力が欲しいんですよね?」
佐天「それってタダの我儘じゃないですか」
佐天「違います?」
美琴「……係ない」
佐天「は?」
美琴「アンタには関係ないッ!!!」
美琴「こっちには特別な事情ってもんがあんのよ!」
美琴「それなのにベラベラベラベラベラベラ、うっさいのよ!!」
美琴「何も知らないくせに上から目線で説教なんて余計なお世話!!」
佐天「はっ、逆ギレですか」
美琴「そうね!アンタから見たら逆ギレかもね!!」
美琴「でも、これは私にとっては正当な主張ってやつなのよ!」
佐天「そんなこと言われても私にはさっぱりわかりませんよ」
美琴「わからなくて結構よ!!」
美琴「どうせレベル5にはレベル0のことなんてわかりゃしない、アンタはそう考えてるんでしょ!それで結構!!」
美琴「私がブチ切れてるってこと―――アンタにはこれだけ理解してもらえばそれでいいッ!!」
佐天「そういう暑苦しくて面倒臭そうな展開は勘弁なんですけど」
美琴「気が合うわね、私もそう思うわ」
美琴「だから、すぐに一発入れて終わらせてやるわッ!」
佐天「だーかーら、御坂さんのパンチじゃどうしたって当たりませんよ」
美琴「っんなもんは―――やってみなきゃわかんないでしょうが!」
ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブンッ!
佐天「無駄ですってば」
スカッ!スカッ!スカッ!スカッ!
美琴「っくっしょぉおおおおおおお」
ブォン!スカッ!フラッ!フラフラッ!
佐天「あー、もうやめませんか?」
美琴「まだよ」ハァハァ
佐天「もう、強情だなあ」
佐天「じゃあ、こうしましょう」
美琴「?」
佐天「サービスで目をつむってあげます」
佐天「これで当たらなかったら諦めて下さいよ」
佐天「はい、どうぞ」
美琴「ッ!―――どんだけ!!」
美琴「あんたは人を馬鹿にすれば気が済むのよっ!!」
ブンッ!!スカッ!!
美琴「……よけられた?」
ブンッ!!スカッ!!ブンッ!!スカッ!!
美琴「なんで、なんで当たらないの?!」
佐天「ふふっ、わかりますか? これが能力者との差ってやつですよ」
美琴(能力者……、能力……電磁波レーダーか!)
美琴(仮にも超電磁砲、私に出来るってことは佐天さんにも出来るってことか)
佐天「ね、もうやめましょうよ」
佐天「周りの目もありますし、御坂さんもお疲れでしょ?」
美琴「―――ハッ、無能力者相手に手品を使ってるような奴が格上ぶってるんじゃないわよ」
美琴「あんたのそれ、電磁波使ってるんでしょ?」
佐天「?!」
美琴「無能力者の雑魚相手に能力使って優越感味わうなんて、常盤台のエース様も落ちぶれたもんね」
佐天「へえ、それって私を挑発してるつもりなんですか?」
佐天「電磁波レーダーに気づいたのにはびっくりしましたけど、頭の出来はあんまり良くないですね」
佐天「能力なんて使わなくても御坂さんの攻撃はかすりもしなかったじゃないですか」
美琴「そんなもんわかってるわよ」
佐天「万に一つも勝ち目はないし、パンチだって当たりませんよ」
美琴「そうかもね」
佐天「仮に私が本気出したら一瞬で御坂さんは終了ですよ」
美琴「そんなことは『私』が一番よく知ってるわ」
美琴「でもね、私はここで引くわけにはいかないのよ」
佐天「もしかして御坂さん、私が電撃を使わないと思ってなめてませんか?」
美琴「はあ?」
佐天「その強気の態度は自分には電撃を使われてないってタカをくくってるんじゃないのかなあって」
美琴「くっだらない妄想ね。そんなもんが怖くてアンタに喧嘩を売れるわけないじゃない」
佐天「へえ、恐くないんですか」
佐天「なら―――それが本当かどうか試してみましょうか」バチバチ
美琴「っ?!」
佐天「ビビってごめんなさいするのなら今のうちですよ」バチバチバチ
美琴「お断りよッ!!」
美琴「こっちはね、レベル5の電撃使いに喧嘩を売った時から電撃の一つや二つくらい覚悟してんのよ」
美琴「やるならやりなさいよッ!」
佐天「じゃあ御望み通りにしてあげますよっ!」バチバチ
ズガッシャアァアア
美琴「―――!」
みす><
>佐天「その強気の態度は自分には電撃を使われてないってタカをくくってるんじゃないのかなあって」
佐天「その強気の態度は自分には電撃を使われないってタカをくくってるんじゃないのかなあって」
佐天「なーんちゃって、冗談ですよ、冗談」
佐天「白井さんの先輩に電撃なんて当てたら、後で初春が五月蠅いですからね」
メッセージメッセージコウセイデンジハヲカンチ……
佐天「ちょっとした脅しってやつですよ。ビビりました? もしかして漏らしてたりって……」
美琴「あははははは」
佐天「何それ」
美琴「ははははははは」
佐天「何がおかしいんですか?」
佐天「もしかして、ビビりすぎて頭がおかしくなりました?」
美琴「あははは……、アンタがおかしいから笑ってるに決まってるじゃない」
佐天「!」
美琴「無能力者相手に能力で脅しをかけるような小物が超電磁砲?」
美琴「笑わせんじゃないわよ!」
美琴「なんでアンタみたいにネジ曲がったやつが超電磁砲を名乗ってんのよ!」
美琴「アンタが学園都市第三位の超能力者で最強の電撃使いってことは事実だから認める」
美琴「でもね、アンタがその名―――超電磁砲を名乗ることは私には許せない」
美琴「私はアンタを絶対に認めないッ!」
佐天「なんだかなあ」
佐天「別に御坂さんに認めてもらわなくても結構ですよ」
佐天「超電磁砲なんてタダの通り名じゃないですか」
美琴(ただの通り名……)
佐天「私には学園都市第三位の肩書だけで十分だったりするんですよね」
佐天「欲しいんだったらあげましょうか?」
佐天「超電磁砲の通り名」
美琴「な―――」
佐天「なんだかこだわりがあるみたいですし、御坂さんが名乗ってもいいですよ」
佐天「私が特別に許可してあげます」
佐天「私は適当に新しい通り名を考えますから。なーんてね」
美琴「―――めんじゃないわよ!!!!」
ダッ!
美琴「っああああああああ!!」
ブンッ!!
佐天「もうホント、いやになるなあ」
スッ
バチンッ!!
美琴「?!……くぁッ……」カクッ
美琴(電撃……っ)
美琴(この超電磁砲を)
美琴「―――この私をこんなチャチな電撃でどうにかできると思うなぁああ!!」
ガクンッ
美琴「?!」
美琴「なに、これ……?」
美琴(足に力が……入らない?)
ヨロヨロ……ペタン
美琴「クッ、立たないと……」ブルブル
美琴「あれ……なんで?」カクンッ
佐天「あー、無理無理。無理ですって」
佐天「電気ショックで、一時的に下半身の運動神経が狂ってるんですよ」
佐天「どんなに根性があっても動けませんよ」
美琴「……動いてよ、動けッ!」
ガクガク
佐天「ああ、2,3分もすれば元に戻りますから安心してください」
佐天「警備ロボットも壊しちゃったし、私はこの辺で失礼しますね」
佐天「結構楽しかったですよ、御坂さん」
佐天「それじゃ、また遊びましょ」
美琴「待ってよ、待ちなさいよ……」
美琴「待てって言ってんでしょッ!!!」
佐天「はあ、まだ何か用があるんですか?」
美琴「終わってない……」
佐天「へ?」
美琴「まだ終わってない!私はまだ戦えるッ!」
佐天「おおっ?!」
美琴「今すぐ立つから、そこで待ってなさい!」
佐天「すごいですね……御坂さん」
美琴「え?」
佐天「この状況でそんな台詞を言えるなんて、私、本気でびっくりしましたよ」
佐天「私、御坂さんの事、結構気に入りました」
美琴「は?」
佐天「昨日は単なる突っ走り屋さんかと思いましたが、私の電撃にもビビってませんでしたし、御坂さんってタダの無能力者にしてはどこかオカシイですよね」
美琴「な?!」
佐天「開発をサボってたり、才能不足で諦めたりしてるような人間にはとてもじゃないけど見えませんもん」
佐天「きっと御坂さんはすぐに能力を使えるようになります、なんていうか能力が使えて当たり前のような気がするんです」
佐天「というか、本当に無能力者なんですか……?」
佐天「実は普通じゃ計測できない能力を持ってたりしません?」
美琴「フン……残念ながら、正真正銘の無能力者よ」
佐天「そうなんですか……それは残念」
佐天「それなら、今の続きはいつか御坂さんが能力が使えるようになったらやりましょう」
佐天「じゃあ、握手して仲直りってことで」
ギュッ
美琴「えっ、ちょっと待って」
佐天「おーっと、そろそろ風紀委員が来ちゃうんで、それでは!」
ダッ
美琴「行っちゃった……」
美琴「なんなのよ……これってどんな展開なのよ?!」
美琴「人をあんだけボロ糞に言っといて、最後は勝手に感心して仲直りしたつもりで帰るってどういうことよおおおおお!」
上条「あのー」
美琴「なによ?!」
美琴「今の私って最高にムカついてんのよ!話かけないんでくんない?」
上条「いやあ、警備ロボットが派手にぶっ壊れてるし、ぶっ壊したビリビリは逃げたっぽいし、人が来る前に逃げないと面倒になりますよーって同じビリビリ被害者に親切なアドバイスをしたかったわけなんですが」
美琴「うっさいわ―――って、ビリビリ?」
美琴「もしかして、アンタは?!」
上条「ん? どこかで会ったことあったっけ?」
美琴(いつものツンツン頭……)
美琴「あ……、いや初対面よ、初対面!」
上条「そうだよな。こんな可愛い女の子の事を上条さんが忘れるわけありませんからね」
上条「それはともかく、早く逃げた方がいいぞ」
美琴「ちょ、ちょっと待って!!まだ足が上手く動かない」
上条「げっ!それはマジでせうか……?」
美琴「うん、マジ……。かろうじて立てるけど走るのはちょっと無理っぽい」
上条「ちっくしょー、やっぱりビリビリは厄介事ばっかり運んできやがる!」
上条「あいつは俺になにか恨みでもあるのかーっ!!!」
美琴「勝手に首を突っ込んできたのはアンタでしょうがっ」
上条「しょうがねえ!」
上条「ここは上条さんの男っぷりを見せる時が来たってことで、それではちょっと失礼しますよっと!」
美琴「きゃっ?!」
美琴「ええっ?ちょっと、待って!」
上条「しっかりつかまっててくれよ!」
美琴(これってお姫様だっこじゃない)カァァァァア
いんたーるーど2
・・・・・6月17日 夕方 学園都市繁華街・・・・・
不良A「キミ可愛いねーしかも常盤台じゃん」
不良B「今からオレ達と遊び行かない?」
佐天「んー、××のディナーフルコースを奢ってくれるなら行ってもいいかなあ」
不良A「ハア? おいおい××のフルコースって言ったら一食3万もするって噂のアレか?」
佐天「私と遊びに行きたいんだったら、それなりの待遇ってのを用意してもらいたいんですけどー」
不良A「おいおい、お嬢ちゃんなめてんのかあ?」
佐天「いやあ、そっちのお願いを聞くんだから、こっちのお願いも聞いてくれたら嬉しいかなって」
佐天「ま、ほとんど期待してないですけどね」
不良A「てめえっ」
上条「ああ、すいません。ちょっと失礼しますよー」
上条「こんなトコにいたのか、ちゃんと約束の場所で待っててくれないと困るだろー」
上条「いやあ、連れがお世話になりまして、それじゃ俺たちはこの辺で失礼しますと―――」
不良C「おいおい」
不良B「ちょっと待てや、そのお嬢さんは俺らを小馬鹿にするような態度取ってたんだぜ」
不良D「それなのに何も無しで行っちまうのか?」
上条「あー、えーと」
佐天「ぷぷっ、知り合いのふりしてこの場所から自然に連れ出す作戦大失敗ですねえ」
上条「失敗したのはオマエのせいなのにまるで他人事っ?」
佐天「べっつにー、お兄さんがどうにかしてくれるつもりなんでしょ?」
上条「いやいや、この状況をどうにかする作戦なんてねーよ」
佐天「はー、考えなしに割って入ってきたってわけですか? 」
上条「見てられなくて、勢いってやつだ」
佐天「ホントに何しに出てきたんですか、それ」
上条「助けに来たのにその言い草かよ?!」
上条「どんな教育を受けてるのか親の顔が見てみたいですよ、まったくもって」
不良A「おいおい、お前ら、俺らを無視していちゃついてんじゃねーぞ」
不良B「そもそも、なんなんだテメエは、何か文句でもあんのか?」
上条「はあ……不幸だ……不幸すぎる」
上条「文句?文句ならあるに決まってるだろ!」
不良A「なんだと?」
上条「こんな大勢で女の子一人を囲んでんじゃねーよ」
上条「だいたい見てみろ、どう見てもガキじゃねーか!」
上条「それに助けに来た俺を小馬鹿にするような生意気な態度」
佐天「ガキ……?」
上条「どっからどう見ても反抗期まっさかりの碌な育ち方をしてないお子様だろうが」
佐天「お子様……」バチバチ
不良B「こいつ袋にしちまおうぜ」
不良D「ちょっと待って、こいつの様子がおかしいぞっ」
佐天「ねー、お兄さん」バチバチバチ
佐天「私くらいの年頃ってどっちかっていうと、大人に見られた方が嬉しいんですよね」
佐天「乙女心ってもんがわかってないなあ」
佐天「本当だったら黒コゲにしたいところですけど、行動不能で勘弁してあげます」
上条「な――――」
佐天「じゃ、そういうことで」
バッチィィイイイイイイイ
上条「――――」
不良達「ギャアーッ」
ズシャ
不良A「高位能力者の方でしたか……」
佐天「周りの電気機器に被害は……たぶんないかな。いろいろ壊すと初春がうるさいからね」
上条「っぶねえな、今何やりがった?!」
上条「電気か?ビリビリきたぞ!」
佐天「おおっ?!」
佐天「お兄さんこそ何やりました?」
佐天「今のって電撃を打ち消したんですよね?」
上条「電撃ぃ?!」
上条「ちょっと待て、何で俺まで攻撃するんだ?」
上条「助けに入っただけじゃねーか」
佐天「それはレディをガキ扱いした報いって奴ですよ。それよりも……」
バチィッ!
上条「のわっ!?」
佐天「やっぱり!その能力すごいですね!レベルはいくつですか?」
上条「いや、なんていうか身体検査じゃ一応無能力者って判定なんだけど」
佐天「またまた御冗談を」
上条(不幸な予感がするぞ、とりあえず逃げよう)ダッ
佐天「そんなわけ……って、あれ?」
佐天「あっ、待って下さいよ」
上条「どいてくれー」
・・・・河川敷・・・・・
上条「ハアハア、逃げ切ったか?」
上条「ここまでくれば、ゼエゼエ、たぶん大丈夫だと思うけど、なんて不幸な展開なんだ」
上条「走ったせいで喉が渇いた……」
佐天「じゃあ、これどうぞ」
上条「お、サンキュー……って?!オマエは?!」
佐天「ちょっとお兄さんに興味が湧いちゃったみたいなんで着いてきちゃいましたー」
上条「なんだ、なんだよ、なんなんですか?上条さんはそんな面白い人間なんかじゃないんですって」
佐天「上条さんって言うんですか、別に上条さんには興味ありませんよ」
佐天「私は上条さんの能力に興味があるだけなんです」
佐天「電撃を無効化するってどういう仕組みなんですか?」
佐天「レベル0の無能力者って本当なんですか?」
上条「もう勘弁して下さいっ」
佐天「だーから、教えてくれればいいんですよっ!」バチィ
パシィン
上条「うわっ」
佐天「また無効化された」
佐天「じゃあこれならどうですか」
ズモモモモ
上条「ちょ、なんだよそれ」
上条「エモノを使うのは反則だろ」
佐天「一応、私の能力で砂鉄を集めて造った棒ですから」
佐天「怪我しないようにしてるつもりですけど、ちょっとは痛いかもしれません」
上条「そうか、怪我しないなら大丈夫だな……って、痛いならダメじゃねーか?!」
佐天「それじゃ行きますよ」
ブンッ
上条「ひっ」スカッ
ブンッ
上条「うわっ」スカッ
佐天「おおっ、運動神経は良いみたいですね」
佐天「まあ逃げても無駄なんですけど」
ギュン
上条「?!」
上条「棒が伸びやが……」
佐天(タイミングばっちり)
パンッ
佐天(砂鉄に戻されてる)
佐天「砂鉄も無効化できるんですか、本当にその能力なんなんですか?磁界を弄ったりしてるんですか?」
上条「このくらいで勘弁してくれっ」
佐天「ま、砂鉄が残ってる限りは安心できませんよ」
上条「風に乗った砂鉄まで操れるのか?!」
ズズズズズ
上条「こんなこと何回やっても同じ結果じゃねーか!!」
パシィン
佐天「それは囮なんで―――真の狙いはこっちです!」
ガシッ
上条「ちょ、待って」
佐天(このまま直に電流を流させてもらおう)
シーン
佐天(電流が流れない……?)
上条「……」
佐天「……」
佐天「……」ニコッ
佐天(とりあえず、掴んではいるから倒しとこう)
クイッ
上条「うわっ?!」
ズシャァ
上条「うげっ?!」
佐天「このまま、キメさせてもらいますね」ビキビキ
上条「いててて、ギギギ、ギブアーップ!!」
佐天「却下」ミシミシ
上条「折れるって、マジで折れちゃうから、折れちゃいますって、いててててて」
佐天(うーん、今のも右手……)
佐天「さっきから観察してたんですけど、右手しか使ってないですよねえ……?」
佐天「私相手じゃ右手だけで十分ってことですかあ?」ギリギリ
上条「いや、そういうわけじゃ、っててて」
佐天「ですよねえ、たぶん右手で触れることが無効化の条件だったりするんでしょ?」
上条「そ、そうです。その通りでございます」
佐天「へえ、珍しい。で、なんていう能力なんですか?」
上条「この右手は幻想殺しと言いまして、触れるだけで異能なら何でも無効化できるんです、はい」
佐天「右手だけなんですか?」
上条「右手だけだ」
佐天「ホントに?」
上条「ホントだって」
佐天「もしかして、上条さんが知らないだけで体の他の場所でも無効化できたりするんじゃないですか?」
上条「いや、そんなことはないと思うけど、試したことは無いからなあって、まさか?!」ギクリッ
佐天「じゃあ試してみましょうか?」
上条「な、何ですか、その極上の笑顔は?!」
上条「新しいおもちゃを見つけたーみたいな顔で上条さんを見るはやめて下さい!」
ズズズズズズズ
上条「こ、これは砂鉄?!」
佐天「安心してくださいよ」
佐天「上条さんが実験中に逃げないように抑えとくだけですよ、痛くはしません」
上条「じ、実験って、今明らかに安心できない単語が聞こえたような気がしたんですけど―――」
佐天「大丈夫ですって、かるーく電流を流してチェックするだけですから」
上条「人間の体は電気を流していいようには出来てないんですよーーー!」
佐天「こう見えても私って超電磁砲なんですよ」
佐天「この学園都市で電気の扱いが一番上手い人間だから安心してください!」
上条「今のどこに安心できるフレーズがあるんですか?全くもってなかったですよね?ねえ、ちょっと聞いてます?」
佐天「まあ、死にはしませんから」ビリビリッ
上条「ギャーーーーーーー」
・・・・人体実験ですの!・・・・・
上条「…………」ピクピク
佐天「うーん、やっぱり右手だけでしたね」
上条「だ、だから最初から……右手だけって言ってるじゃねーか!!」
佐天「まあ、念のため調べておくのもいいじゃないですか」
上条「念のためで拷問みたいに電気をビリビリされたら、上条さんの体が持ちませんよ!」
上条「ちっくしょー、もう我慢の限界ってやつだ!!
上条「おいビリビリ」
佐天「なんですか?」
上条「今なら、許してあげますから早く解放してください。お願いします」
佐天「あはは、いいですよ」
上条「はー、やっと解放された、なんで俺がこんな酷い目に……不幸すぎる」
佐天「いやー、実験にご協力ありがとうございました」
上条「はいはいはいはい、どういたしまして!!もう上条さんは帰りますからね!」
佐天「そうですね、日も暮れちゃったし、次の実験はまた今度にしましょう」
上条「次だと……?」
佐天「今度は右手が無効化できるものを調べる実験をするんですよ?」
上条「えっ」
佐天「だって異能を何でもって言われたら試してみたくなるじゃないですか」
上条「いやいや、普通はなりませんよ!」
上条「何なんですか、そのマッドサイエンティストみたいな発想は?!」
佐天「うちの学校って強い能力の子がたくさんいるから、いろいろ試せると思うんですよね」
上条「おいおい、もうやること前提で話を進めてませんか?それ」
上条「上条さんは絶対協力しませんからね。人体実験は能力開発だけで十分です!!」
佐天「えー、でも常盤台ですよ? お嬢様とお近づきになれるチャンスってやつじゃないですか」
上条「お嬢様……か。いやいや、これは悪魔のささやき。俺にはわかる!絶対にこの誘いには乗ってはいけないんだ!」
佐天「実験の後は一緒にお茶なんかしながら、おしゃべりとかしたら楽しそうですよね」
佐天「お嬢様達とお茶をしながらおしゃべり…だと……ダメだダメだ。これは罠に決まってる。罠に決まってるんだあああ」
上条「こ、これ以上聞いてると上条さんの決意が揺らぎそうなんで―――さよならっ!!」
ダッ
佐天「あちゃー、逃げられちゃった」
佐天「ま、いいけどね」ニヤリ
・・・・・・上条さんの不幸日誌1・・・・・・
学校帰りにビリビリに襲われて気絶した。
気がついたら、目の前に発火能力者がいた。
幻想殺しでとっさにガードしなかったら焼け死んでたと思う。
前髪がちょっと焦げた。
・・・・・・上条さんの不幸日誌4・・・・・・
買い出しの帰りに空力使いに襲われた。
幻想殺しでとっさにガードしたけど、セールで買った1パック99円の卵が御臨終になった。
落ち込んでたら、ビリビリが笑いながら声をかけてきたので文句を言った。
スーパーで一番高い1パック500円の卵で弁償してくれた。
これが格差か。
・・・・・上条さんの不幸日誌8・・・・・・
なぜか風紀委員の詰所でのお茶会に誘われた。
行ってみると、ビリビリの他に頭に花を生やした子とツインテールの子がいた。
なんでも花の子は空間移動能力者らしい。
「上条さんを空間移動させたら右手だけ残ったりするのかな?」
ビリビリが恐ろしい事を言った。
よく考えたら空間移動は試したことが無かったが、たぶん空間移動自体無効化されるはずだ。
ビリビリの恐ろしいところは、危うい結果を予測しながらも試そうとするところだ。
結局、花の子がビリビリを叱ってくれたので平和なお茶会で終わった。
帰り際に花の子に頭の花の事を聞こうと思ったら、いつの間にか家に帰っていた。
何が起きたのか思い出せなくて恐い。
ここらでだいたい半分強くらいです。
風呂に入るので20~30分空きます。
ちなみに俺は佐天>美琴>黒子>初春です。
>>125
>ちなみに俺は佐天>美琴>黒子>初春です。
・・・・・・・・・・・・・・それは嫌いなキャラの順番?
30分から再開します
好きなキャラ
佐天>美琴>黒子>初春
基本的にみんないい子だと思います
この話はウザい佐天さんと美琴いじめを読んだ時に思いついたから、こういう仕様になってるだけです。
・・・・・7月17日 とある公園・・・・・
上条「疲れた、重い荷物持ってこんなに走ったのは初めてだから体が……」
美琴「私ってそんなに重かった?」
上条「あ、いや、これは言葉のアヤってだけで」
美琴「ま、ここまで運んでもらったしね、多少の事は気にしないわよ。はい、ジュース」
上条「さ、サンキュー」
美琴「で、何で私の事助けたの?」
上条「いや、誰かが揉めてるから気になって覗いてみたらビリビリがいて」
上条「そうしたら、なんかヤバそうだなって思って見てたら、ビリビリは電撃で警備ロボットぶっ壊すし、その上アンタに電撃を―――」
美琴「はあ? それじゃアンタはずっと見てたわけ?」
美琴「見てないで、さっさと助けに入りなさいよ!」
上条「いや、助けには入ろう入ろうと思ってたんですけど……」
上条「上条さんのビリビリに対するトラウマが全力で足を動かそうとするのを妨害してまして」
美琴「トラウマぁ?」
美琴「トラウマって何よ?」
上条「ビリビリの電撃を見ると足がガクガク震えて、汗がドワーって出てくるわけですよ」
美琴「なんでよ、電撃くらいアンタは打ち消すことができるでしょ?」
上条「ん、えーっと……」
美琴「御坂美琴よ」
上条「御坂……さんは幻想殺しの事知ってるのか?」
美琴「幻想殺し?」
上条「あ、俺の能力の名前なんだけど」
美琴「名前は初めて聞いたわ。まあ、それなりに有名よ。能力が効かないって」
上条「ゆ、有名になってるのか……どうせビリビリのせいなんだろうけど、きっとまた面倒なことが起きそうな気がしてきた。不幸だ……。」
美琴「ビリビリって佐天さんよね? その幻想殺しがあれば、佐天さんなんてどうにかできるんじゃないの?」
上条「あのビリビリをどうにか?そんな偉業がこの無能力者の上条さんに出来るわけないじゃないですか」
美琴「え?」
上条「確かに俺の幻想殺しは異能なら何でも―――神の奇跡でさえ―――打ち消すことができる。けど、その効果範囲は右手だけなんだよ」
美琴「右手だけ?」
上条「おう、右手だけだ」
美琴(右手だけの相手に私はあんな簡単にあしらわれてたのかー)ズーン
上条「ん、右手だけじゃまずかったのか?」
美琴「ううん、なんでもないわ……」
上条「そ、か」
美琴「もしかして、佐天さんもそのこと知ってたり?」
上条「もちろん知ってる。この右手のせいであんな目にあうなんて上条さんは今思い出しても体がガクガクに震えますよ」
美琴「い、一体に何されたのよ」
上条「簡単に言うと、人体実験という名の拷問」
美琴「拷問って」
上条「右手の謎を解明するんだーって言って、まずは右手以外に能力が無いか、体の色々な部分をビリビリされました」ブルブル
美琴「うわ……」
上条「次に本当に何でも打ち消せるかって、いろいろな能力を相手にさせるんですよ、今生きているのが奇跡かと思えるくらいのすさまじい所業。今思い出しても不幸すぎる。不幸だ。」
美琴「それはちょっと酷いわね……」
美琴「アンタ抵抗しなかったの?」
上条「いや、そりゃもちろん抵抗しましたよ。でも、幻想殺しのタネが割れてるから歯牙にもかけられず、簡単にビリッとやられてゲームオーバーってやつですよ」
上条「今じゃビリビリを見ると、服従のポーズをとりたくなる衝動に刈られるようになってしまってるんですよ」
上条「爆誕M奴隷上条当麻みたいなって、自分で言ってても不幸すぎて涙が止まらないんですけど―――」
美琴「うわ、かわいそ」
上条「そんな同情するような目で俺を見るな、見ないでください……ますます惨めな気分になってくるんです」
美琴「ごめん」
上条「いやー、だからこそ、御坂さんはすごいなーと思ったわけですよ」
上条「あんな恐ろしいビリビリに無能力者なのに挑んでいくなんて、上条さんは感激のあまり胸が詰まりそうでしたよ」
美琴「別にすごくなんかないわよ。完全に手加減されて散々なめられて最後には適当にあしらわれたの見てたんでしょ?」
上条「いや、それでも立ち向かえただけで凄いと思うんですが」
美琴「アンタだって一応は立ち向かったわけでしょ?」
上条「そりゃ、俺には一応この右手があるわけだし、逃げる隙を作るだけだからさ」
上条「御坂さんは俺みたいに反則ありの無能者ってわけじゃないんだよな?」
美琴(反則ありの無能力者ね……)
美琴「そもそもよ、何であんたは無能力者って名乗ってるわけ?」
美琴「そんな便利な能力持ってて無能力者名乗ってるって、アンタって他の無能力に申し訳ないと思わないの?」
上条「いや、それはそうなんだけど、システムスキャンの数字上は無能力者と表示されてるわけなんで……」
美琴「そんなもん、ちゃんと自分で申告してしかるべき方法で計測してもらえばいいじゃないのっ」
上条「す、すいません」
美琴「ま、そのことは今はどうでもいいわ」
上条「どうでもいいことで怒られたのか……」ズーン
まさか続きが……支援
アニメの美琴は単なる無神経な性格だけど
このSSの佐天は相当性格悪いな・・・
美琴「その幻想殺しって本当に神の奇跡も打ち消せるの?」
上条「一応は」
美琴「じゃあ、神の気まぐれみたいな現象はどうにかできる?」
上条「神の気まぐれ?」
美琴「そ、神の気まぐれ。唐突に起こった原理不明の超常現象よ」
上条「この右手は異能限定だから、その神の気まぐれってやつが異能絡みならなんとかなると思うぞ」
美琴「異能絡みってよくわからないんだけど、試し見てみる価値はありそうね」
美琴「今からするのはちょっと突拍子もない話だけど、ちょっと聞いてもらえるかしら」
美琴「さっきアンタは私に無能力者かどうか聞いたわよね?」
上条「ああ」
美琴「私は一応無能力者なのよ。完全無欠のアンタみたいな反則無しの無能力者」
美琴「でもね、それはハードだけなの」
上条「ハード? ハードっていうとその硬いとか柔らかいっていう?」
美琴「そうじゃなくて、ソフトとハードのハードよ。ここでは肉体的な部分のことよ」
上条「ああ、そっちのハードですか、知ってましたよ」
美琴「問題は私のソフト、つまり、精神的な部分のことなんだけど、その部分は超能力者―――レベル
なの」
上条「つまりは、レベル0だけど頭の中だけはレベル5ってわけか?」
上条「それっておかしくないか? 能力は頭の中が問題なんだぜ?」
上条「頭の中がレベル5なら能力が使えるんじゃないのか?」
美琴「たぶんレベル0の御坂美琴の脳にレベル5である私の記憶や思考、意識、ううん、心っていうのが一番わかりやすいかも、それが上書きされている状態だと思う」
上条「なんだよ、それ?」
上条「じゃあお前は何者なんだ?御坂さんじゃないってことなんだろ?」
美琴「ううん、私もまた御坂美琴なの」
上条「ど、どういうことなんだ?」
みす><
>美琴「そうじゃなくて、ソフトとハードのハードよ。ここでは肉体的な部分のことよ」
美琴「そうじゃなくて、パソコンとかのソフトとハードのハードよ。ここでは肉体的な部分のことよ」
美琴「アンタは並行世界って知ってる?」
美琴「この世には無数の世界があって、そのどれもが違ってるっていう話」
美琴「アンタが幻想殺しを持ってない世界、それどころか能力というものが存在しない世界もあるかもしれないってこと」
上条「そんなもんが本当に?」
美琴「そう思うわよね」
美琴「でもね、レベル5の御坂美琴が存在する世界、私はその世界から来た御坂美琴なの」
上条「ちょっと待ってくれ」
上条「なんか変な宗教とか電波を受信してるとか、そういう類の話じゃないんだよな?」
美琴「宗教なんてこの学園都市にいたら馬鹿らしくて信じてられないわよ。ま、電波かどうかは否定できないわ」
上条「御坂さんはマジで言ってるのか?」
美琴「大マジよ、その世界の7月25日に目が覚めたと思ったら、こっちの世界の7月16日」
美琴「体ごと移動してれば、まだマシだったんだけどね」
美琴「ねえ、アンタは私の話信じてくれる?」
このレベル5佐天が本来のレベル5美琴と戦ったら瞬殺されるんだろうなぁ
上条「お、俺には信じられない」
美琴「そう」
美琴(黒子みたいにはいかないか)
上条「並行世界だとか意識だけ移動したとか、そんな話を信じるのはちょっと無理だ。すまん。」
美琴「別にいいわ。普通はそうだから」
美琴(やっぱり信じてもらえないか……)
上条「だけど―――信じることはできないけど、御坂さんが困ってるってことだけはわかるぜ」
上条「もし、御坂さんがその並行世界の間を移動してしまった原因が異能なら、この右手で元に戻すことができるはずだ」
美琴「うん」
上条「この右手―――幻想殺しを試してみてもいいか?」
美琴「それはこっちから頭下げてお願いしなきゃいけないことよね」
上条「いや、上条さん的にはただ触るだけなんで、頭を下げたりなんかは別にしなくても」
美琴「いいの、これは礼儀ってやつなんだから」
美琴「よろしくお願いするわ」ペコリ
上条「は、はい!」
上条「じゃあ、それでは早速……」
上条「ん? 精神だけって話だから、この場合は頭を触ればいいのか?」
美琴「たぶん、そうじゃない?」
上条(な、なんとなくだけど面と向かって頭触るって恥ずかしいな)
上条「そ、それでは、ちょっと失礼しますがよろしいでしょうか……」ドキドキ
美琴(これってなんだかすごい恥ずかしいかも)
美琴「う、うん」ドキドキ
>>170
同じ電撃系でLEVEL5だとなかなか決着はつかないだろう
でもこっちの超電磁砲佐天は一方さんと戦ったら
上条さんは絶対助けないだろうからいびり殺されるの間違いなし
美琴「…………」
上条「…………」
上条「そんなに緊張されると、ちょっとやりにくかったりするんですけども」
美琴「ご、ごめん! だってアンタも緊張してるじゃない」
上条「それは御坂さんみたいな可愛い子と、こう触れ合ったりするのに慣れてなくてですね!」
美琴「そ、そんな私なんて可愛くないわよ……」
上条「い、いやそんなことないって。本当にめちゃくちゃ可愛いと思うぞ」
美琴「あ、アンタ……」カァァァァ
上条「あ、俺は何を言ってるんだ? いや、今のはなんというか、つい口から出てしまった出まかせと言いますか、いや可愛いっていうのは本当なんですけど!」
上条「上条さんの頭の中は美少女と触れ合えるという存外の幸福でちょっとオーバーヒート寸前だったりするわけで」アタフタ
美琴「ちょ、ちょっと落ち着きなさいよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上条「ふー、もうすっかり落ち着いたぜ。大丈夫、これを機にお近づきになれたらなんて考えたりはしてませんから安心してくれ!」
美琴「は、はあ……」
美琴(本当に大丈夫なの?)
美琴「あの、そろそろ本題に入ってくれると嬉しいんだけど……」
上条「俺にまかせとけ、御坂さんのために幻想の一つや二つ簡単にぶち殺す」
美琴(やっぱりテンションがおかしい)
美琴「お願いします」
上条「よし、触るぞ……」
ポン
美琴「っ……」
シーン
上条「どうだ……?」
美琴「ううん、どうにもならないみたい……」
小萌「上条ちゃん。不純異性交遊はいけませんよー。」
上条「そうか……ごめんな。コイツで無理となると俺にはちょっと」
美琴「ううん、しょうがないわよ」
美琴「あ、あれ……」ポロポロ
上条「ちょ、ちょっと待て!」
上条「このタイミングで泣くのは反則っていうか、大口を叩いてしまった上条さんの胸が罪悪感で張り裂けそうにっ」
美琴「いいのよ」
美琴「別にアンタは悪くないから、気にしないで」
美琴「アンタに出来ることはやってもらったし、原因が異能じゃないってことだけはわかった。すごく助かったわ」
上条「いや、助かったって―――」
上条(俺は何もしてないじゃねえか)
美琴「もうアンタには用はないから帰ってもいいわ」
>>179
精神面に差がありすぎるだろ
ついでに、この佐天はそもそも妹達を助けようとしないんじゃないかね
上条「いや、さすがにこの状況で女の子を置いていくっていうのは……」
美琴「だからさ、緊張の糸っていうのかな? それが切れちゃっただけ」
美琴「ただ、それだけのことなの」
上条「それだけって……」
美琴「それにまかせろって言ってくれた時は本当に嬉しかったし……」
美琴「そういうわけだから、もう行っていいわ、付き合ってくれてありがとね」
美琴「私は大丈夫だから……ね?」
上条「嘘つくなよ……」
上条「なんで、嘘なんかつくんだ!そんな顔して涙を流してるのに大丈夫なんかのわけないだろ!」
美琴「だから、もういいってば!!」
美琴「大丈夫なんかじゃないのは私自身がよくわかってるわよっ!」
美琴「本当に戻れるかなんて全然わからなくて不安で不安でたまらないわよ……」
美琴「けど、どうにもならないの」
上条「アンタに出来ることはもうないし、並行世界のことだって信じてないんでしょ?」
美琴「私もすぐ帰るから、アンタも帰んなさいよ。ほら、日も暮れてきたわけだしさ」
上条「確かに―――」
上条「確かに俺に出来ることは何も無いかもしれない。並行世界のことだって理解できないし、この右手の力も利かなかった」
上条「だけど、そんなもんは関係ないんだ。俺には目の前で泣いてる女の子をほっとくなんてできない!」
美琴「…………」
美琴「それで―――私をほっておけないアンタはどうしてくれるの?」
上条「なっ……!」
美琴「ほっておけないんでしょ?」
上条「そ、それは……」
美琴「そういうさ、口先だけの男って嫌われるわよ」
上条「一緒に、御坂さんと一緒にいてやるくらいなら俺にだって出来る!!」
美琴「あははっ」
美琴「じゃあ、私が一生元に戻れなかったらどうするの?」
美琴「一生、私と一緒にいてくれる?」
上条「…………」
美琴「ふふっ、冗談よ。じょーだん」
美琴「さ、もう帰りましょ」
上条「いいぜ―――」
>>191
狡賢さと卑怯さはこっちの佐天の方が上のような気がする
妹は助けなくても闇に墜ちて一方さんに対してなめてかかって返り討ち
上条「お前が一生一緒にいてくれって言うならいてやるよ」
上条「俺が一緒にいることでオマエに救いがあるなら一生だって一緒にいてやる」
上条「さっきの並行世界から来たって話も全部信じる。そのことでオマエを泣かせたりは絶対にしないし、させない」
美琴「な―――」
上条「それに上条さんみたいなモテない男にとっちゃ、御坂さんみたいな可愛い女の子と一生一緒にいれるなんて最高の幸運ってやつだからな」
美琴「ふふっ、あはははははははは!!!」
美琴「何よ、結局最後のが本音なんでしょ?」
美琴「一生一緒になんてプロポーズみたいなもんよ、初対面の人間に本気でそんなこと言うと思ってんの?」
美琴「冗談に決まってるじゃない、本気にしないでよね!」
上条「確かにプロポーズ……だよな」
上条「なんだか、めちゃくちゃ恥ずかしくなってきたんですけど、うわあああ」
これはw
美琴「でもね、嬉しかった」
上条「えっ」
美琴「あんなに真面目な顔でさ、一生一緒にいてやる、なーんて言われたの、初めてだもん」
美琴「嘘でも嬉しかったよ」
上条「嘘なんかじゃない!」
美琴「そ、そんなこと言われたら本気にしちゃうわよ」
上条「俺は本気だった。今は何もできないけど、一緒にいて何か出来ることを探してやりたいと思った。」
上条「何でもいいから助けになってやりたかった。この気持ちは嘘なんかじゃない」
美琴「うあ……」
上条「今だって何かしてやりたいって思ってるんだぜ」
美琴「~~~~っ」カァァァァ
上条「…………」
美琴「…………」
美琴「そんなに何かしたいって言うなら……」
美琴「今ね、アンタにお願いしたいことできたんだけど」
美琴「私のお願い―――聞いてくれる?」
美琴「一生一緒にいてなんて無理なお願いはしないから、さ」
上条「ああ、いいぜ」
美琴「触って……右手でもう一回、頭触って」
上条「えっ?」
上条「いや、もう右手の力は効かなかったから―――」
佐天「何もできない無能力者のくせに格上の能力者に刃向かおうなんて、笑っちゃうよ。あ、御坂さんの事ね。」
美琴「いいから」
美琴「お願い、聞いてくれるんでしょ?」
上条「お、おう」
ポスン
美琴「ん……」
美琴「そのまま撫でて」
上条「えっ」
美琴「撫でてって言ったの」
上条「あ、ああ」
ナデナデ
美琴「…んん……」ナデナデ
上条「…………」ナデナデ
美琴「うん、ありがと……。もういいわ」
美琴「じゃあ、そのまま後ろ向いて」
上条「ええっ?」
美琴「良いって言うまでこっち向かないでよ」
上条「なんででしょうか?」
美琴「女の子には顔を見られたくない時ってのがあんのよ」
上条「は、はい、すいません」
美琴(ちょっとくらいならいいよね……)
ギュっ
上条「ちょ、御坂さん?! 何をやっていらっしゃる?」
上条「そ、そんな風に抱きつかれると、何か柔らくて自己主張する物が上条さんの背中に当たるんですけど―――」
美琴「さ、ささやかなお礼ってやつだから」
美琴「私ね、こんな状況になって凄い心細かったのよ」
美琴「でもね、アンタのせいで元気が湧いてきちゃった」
美琴「もし、明日になって元に戻れなくても頑張れると思う」
上条「お、お役に立てて光栄なことは光栄なんですけど、そろそろ離れてくれないと上条さんの方がちょっとヤバいことになりそうなんですが」
美琴「アンタはそればっかりね、空気って物を読みなさいよ!このスケベ!」
上条「す、すいません、ですが、そのこういうことには全く慣れてなくてですね」
美琴「本当はもう会えないのが一番なんだけど、機会が有ったらまた会ってくれる?」
上条「そりゃ、もちろんかまわないけど」
美琴「ふふっ、ありがと」ギュー
上条「ちょ……胸が」
美琴「じゃあね!」ダッ
上条「行っちまった」ポカーン
上条(会えないのが一番、か……)
・・・・夜 柵川中学学生寮 美琴自室・・・・
美琴「えへへ~~~~」ギュー
ガチャ
黒子「失礼しますの」
美琴「むふふ~~~~~」ムギュー
黒子「…………」
美琴「ふふふ~~~~」ギュー
黒子「…………」
・・・・・10分経ちましたの!・・・・
美琴「へへへ~~~~」ギュギュー
黒子「…………」
黒子(まだやってますの)
美琴「~~~~~~~」ギュー
黒子「御坂先輩、なにやってますの?」
美琴「?!」
美琴「く、黒子、いつの間に?」
黒子「さっきからいましたが御坂先輩が気がつかなかっただけですの」
黒子「ずいぶんと丸めた蒲団をお気に召してるようですが、夢中になるほど抱き心地がよろしいんですの?
美琴「べ、べべ、別に夢中になんかなってないわよ!」
黒子「…………」
美琴「あ、アンタこそなんか用なの?」
黒子「脇腹の方はいかかでしょう?まだ痛みますの?」
黒子「一応、また換えの包帯とシップを持ってきましたが」
美琴「ん、まあ痛いと言えば痛いけど、たいしたことはないわ」
美琴「あと1日くらいシップしとけば、たぶん治ると思う」
黒子「そうですか、それではここに置いておきますから」
美琴「うん、ありがと」
黒子「それで、何か嬉しいことでもおありになったんですの?」
美琴「えっ?!」
美琴「い、いきなり何言ってんのよ?」
美琴「な、何も無いに決まってるじゃない!」
黒子「ですが顔がにやけっぱなしで、どう見ても何かあったとしか思えないですの」
美琴「え、にやけてる?」
黒子「ええ、どこからどうみてもにやけてますの」
美琴「そんなことないわよっ 黒子の気のせいよ気のせい」
黒子「私が入室した時の奇行の原因かと思っていたのですが」
美琴「奇行って……」
黒子「どう見ても奇行ですの」
黒子「抱きしめ方にもなんだか力が入っていましたし」
美琴「ちょっと、ほんのちょっと良い事があっただけなの」
美琴「別にたいしたことなんかじゃないから気にしなくてもいいのよ」
黒子「ふーん」ニヤニヤ
美琴「な、何よ? その何か言いたげな顔やめてちょうだい」
黒子「ズバリ、男……ですわね」
美琴「?!」ギクリッ
黒子「図星ですか、御坂先輩」
美琴「全然、図星なんかじゃないわよ、そもそも、今の私は男とかそういう事にかまけてる場合じゃないでしょ?」
黒子「ま、それは確かにそうですの」
黒子「こんな状況で、いや、こんな状況だからこそ……もしかして、向こうの世界の恋人なんかと会ってたのではないですの?」
美琴「な、何言ってんのよ!アイツは別に恋人なんかじゃないってば!」
黒子「ふーん、アイツってどなたのことですの?」
美琴「は?!いや、それはその、だから……」
黒子「御坂先輩が男性とお会いしていたのは確定ですの」
黒子「にもかかわらず、今の私は男とかそういう事にかまけている場合じゃない、なーんてことを言ってらしたのね」
美琴「うう……、黒子がいじめる」
黒子「それで、誰とお会いしていたんですの? 超能力者に想われるような素敵な殿方の事をお聴きしたいですわ」
美琴「ちょ、ちょっと待ってよ、別にあいつは恋人でも想い人でもなんでもないのよ」
黒子「あら、そうでしたの」
黒子(ばればれですの)
黒子「では、そういう設定でいいので是非お話を聞かせて下さいませ」
美琴「設定って……アンタねえ」
美琴「別にたいした話じゃないわよ、ちょっと街で佐天さんにって……佐天……そうだ佐天さんよ!」
黒子「御坂先輩の想い人は佐天さんだったんですの?!」ガーン
美琴「馬鹿!!何言ってんのよ!」
美琴「佐天さん、さっき佐天さんにボコボコにやられたのよ!」
黒子「ボコボコ?どこもお怪我はなさってないようですけど?」
美琴「それは言葉のアヤってやつで、佐天さんに戦いを挑んだけど良いようにあしらわれて、握手されて負けたのよ!」
黒子「もう少し、落ち着いて、おっしゃりたいことをまとめてくださいまし」
・・・・・今日の事を説明中ですの!・・・・・
黒子「今日、佐天さんと揉めていたのは御坂先輩でしたのね」
黒子「警備ロボットが破壊されたとの報告がありましたので佐天さんが何かやっているのは知っていましたが、まさかその相手が御坂先輩だとは、さすがのわたくしも驚きですの」
黒子「レベル5に喧嘩を売るなんて正気の沙汰とは思えませんの」
黒子「まあ佐天さんもしっかり手加減して下さったようですし、御坂先輩にお怪我がなくて何よりですわ」
美琴「何よりですわ、じゃなーーーい!!」
黒子「大声は迷惑になりますから抑えて下さいませ、御坂先輩」
美琴「私のプライドはズタボロなの!あんなにネチネチ嫌味ったらしく好き勝手言われたのは生まれて初めてよ」
美琴「しかも、そのうち半分は『私』にはどうしようもないことなのよ?」
美琴「でも、結局今の『私』はこっちの私だから言い返そうにも言い返せないし、あーーー、今思い出してもムカついてきたわ」
黒子「はあ、お気持ちはわかりますけど、もう少しトーンを抑えてほしいですの」
美琴「しかも、何、気にいった?すぐに能力がつかえるようになる?どんだけ上から目線なのよ?!」
黒子「一応、学園都市第3位の能力者ですのよ」
美琴「私だって、第3位だっての。しかも、最後は勝手に仲直りまでしてったのよ?もう意味がわかんない」
黒子「その辺は……、まあ佐天さんらしいと言えば佐天さんらしいのですが」
美琴「あんな奴が超電磁砲だなんてこの学園都市も長くないわね、フン」
黒子「それでも常盤台での人気は絶大ですわよ」
美琴「そうなの? あんなのが?」
黒子「なんというか、少々天然が入っている不思議なところが常盤台の上級生のお姉さま方から大人気らしいですの」
黒子「それにあちらでは基本的に初春がついていますから、それほど突拍子もないことはできませんからね」
美琴「初春さんか……確かに初春さんに怒られるーって言ってたわね」
黒子「初春は相当苦労しているようですわ」
美琴「なんだかなあ、あんな性格だから学校じゃハブられて初春さんしか友達がいないような感じかと思ってたわ」
黒子「そこまでおっしゃらなくても……」
美琴「だって、無能力者に対して思いやりとかそういうのが全然ないのよ?」
黒子「一応、努力でレベル1からレベル5まで上り詰めた人間ですからね、努力しないで甘んじている人間はあまり好きではないのでしょう」
黒子「アナタ様も同じようなタイプかと思ったのですが」
美琴「うーん、確かにそう言うわれるとなんだか納得しそうになるわね」
黒子「ま、常盤台には低能力者以下がいないですから、そういう面があまり目立たないってことも考えられますわ」
美琴「それはその通りかもしれないわ」
黒子「まあ、わたくしに言わせてもらえば御坂先輩の方が心配ですのよ」
美琴「それは『私』には関係ないから、基本的にノータッチよ」
美琴「って、そうだった」
美琴「その辺の話で思い出したんだけど、アンタにちょっと聞きたいことあんのよね」
黒子「はい、なんでしょう?」
美琴「アンタってよく私の話を信じる気になったわよね?」
黒子「はい?」
美琴「だーからー、普通だった絶対信じるわけないじゃない、それなのによく信じてくれたわねって」
美琴「よっぽどの信頼関係が築けてないと信じてもらえないと思うのよね」
黒子「そうかもしれませんが、御坂先輩と私は良い関係を築いてますので……」
美琴「そう、そこなの、アンタって何で『御坂美琴』と仲良くしてんの?」
この世界なら一方さんがきっちり20000人殺してレベル6になってそう
黒子「な―――」
黒子「急に何をおっしゃるんですか?」
美琴「ちょっと気になったのよ」
美琴「御坂美琴ってクラスにも友達が一人もいないダメ人間なんでしょ?」
美琴「黒子との接点は部屋が隣同士なだけよね?」
美琴「元の世界の『私』と黒子と同じような関係でちょっと気が付かなかったけど、昨日のアンタの話を聞いてた限りじゃ、とてもじゃないけど、アンタと『御坂美琴』が良い交友関係を結べるとは思えないのよ」
美琴「問題があって孤立するような性格なのに黒子はなんで仲良くしてるのかなって」
黒子「それは部屋が隣ですし、わたくしは後輩なのですから」
美琴「それだけなの?ただそれだけで私の話を信じてくれたりするの?」
美琴「ただの部屋が隣同志の先輩後輩ってだけで、私の様子が違うって心配してくれたり、甲斐甲斐しく世話を焼いたりするわけ?」
美琴「私には黒子がどうしてそこまで尽くしてくれるのか不思議なの」
黒子「それは―――」
黒子「それはアナタ様には関係ないことですの」
美琴「そっか」
美琴「それなら、しょうがないわ」
美琴「悪かったわね。あんま聞かない方がいい事聞いちゃって」
黒子「こちらこそ、申し訳ありませんの」
黒子「では、わたくしはこの辺で失礼しますわ」
美琴「わかったわ」
美琴「じゃあ、黒子、おやすみ」
黒子「おやすみなさいませ」
ガチャッ……パタン
美琴(あっ、別れの挨拶するのを忘れた)
・・・・・・・・・・・・・
美琴「ん、朝か……」
ガバッ
美琴「うん、見慣れた部屋ね」
美琴「三日目にして、見慣れてしまった柵川の学生寮だわ」
美琴「やっぱり、戻れてないか……」
美琴「はあ、本当にどうしようかな」
美琴「まあ、どうしようもないんだけどさ」
美琴(昨日は色々あったな……)
美琴(一生に一緒にいてやる、か……えへへ)
美琴「うん、クヨクヨしてても、しょうがないわね!」
美琴「しょうがない、今日も無能力者を頑張りますか!」
7月18日に続く
ところであっちの世界でLEVEL5だった御坂美琴だけこっちの世界に来ているという事は
こっちの世界のLEVEL0の御坂美琴は今あっちの世界でいきなりLEVEL5の自分を体験しているの?
っていうかパー速の製作板は?
と、いうことで書き溜めが尽きたので一旦終了します。
書き溜めが出来ましたら、またスレを立てますのでこのスレは落として下さい。
次も一週間後くらいになると思います。
支援ありがとうございました
乙っした
とりあえず何日まで続くんだ?
次また見つけても続くで悶々とするのもなんだし完結するまではログ取得するだけにしときたいんだが
>>278
プロットには無能力者の5日間って書いてあります
恐らく、20日で終わるかと
美琴「私は常盤台中学の御坂美琴。
この学園都市に7人しかいないレベル5の一人。
能力は電撃使い(エレクトロマスター)
巷じゃ超電磁砲(レールガン)、なんて呼ばれてるわ。」
初春「佐天さ~ん、今からシステムスキャンですよ。」
佐天「えー、面倒くさいし今日は休んじゃおっかなー、とか思ってるんだけど。どうせレベルは0のままだろうし。」
初春「ええ~!?でもでも努力すれば佐天さんも常盤台中学の御坂さんっていう人みたいにレベル5に…って 佐天さん!どこ行くんですか!」
佐天「努力努力って言うけどさ結局才能なんだよねー、 と言うわけでちょっとブラブラしてくるねー。(フン、どうせ私は欠陥品ですよーだ)。」
(タタタタタッ・・・)
美琴「さて、今日も立ち読みにでも行きますか。」
(タッタッタッタ・・・)
(ドガッ!)
『きゃっ?!』
・・・・・・・・・・・・・先輩
・・・・・・・・・・・・・御坂先輩
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そういやレベル0の御坂はレベル5の御坂の世界に行ったのかな
そっちの御坂からしたら戻りたくないだろうな…自分はレベル5だし、御坂がレベル5の世界は御坂がウザいだけで他はいい人だし
レベル0の御坂はレベル5の御坂と違って思いやりとか持ってて可愛い感じがする
>>306-308
この世界のレベル0御坂が向こうの世界でレベル5になった話も読みたいなw
多分朝から黒子にいきなり襲われて戸惑うだろうけどw
よく あ、佐天さんは別よ が御坂アンチに使われるけど実際は
「できることをやろうともしないで現実から逃げてる奴が大嫌い」
「うわーなんか自分が言われてるみたいー」
「え?佐天さんは違うよ?」
だぞ??嫌味じゃなくて、佐天さんは努力してる人間ってのが当たり前って思ってることなのに
>>311
「え?佐天さんは違うよ?」
で終わっちゃったからフォローになってないように感じると言うことだろ
>>314うん。それでよく叩かれるのが辛い。でも普通に考えれば>>311ってことだと分かると思うんだが。
実際自分がLv1から5になった(才能もあった)ってことでLv0を努力しない集団と少なからず思ってるだろうけど、
上条の前で強がってるときくらいしか言わないし。Lv5ってことを自慢したりしないサバサバした性格で常盤台の生徒に好かれてるのに
見下して空気よめないDQN女って思われてるのがウザス。派閥同士の喧嘩をどちらのプライドも傷つけずに仲裁できる心遣いもできる子なんだぜ。
このスレ御坂が言った言葉をちょっと変えて佐天さんに言わせて、やっぱ御坂はうざいこと言ってたんだな!ってなるスレだな。
佐天さんウゼーって思ってもそれは御坂が言った言葉だし。でも言葉が同じでもその言葉の意味は佐天さんと御坂で全く違うという………。
まぁ作者が御坂の言葉の意味=このスレの佐天さんの言葉の意味って思ってるってことだな。
>>317
っていうかレベルアッパー前の佐天さんから見た御坂のイメージじゃね?
視点が違うから意味も変わってくるっていう
>>318なるほど…確かにそうかもって思ったけど、御坂のイメージ悪すぎねぇか?w
実際レベルアッパー編前で佐天さん見下してる描写なんて一つもなかったし。レベルなんてどうでもいいことじゃない
ってのも佐天さんが親の期待が重いって落ち込んでるのを励まそうとしていったことだし。
佐天さん視点で見たとしても嫌味っぽくは見えないと思うんだがw本当にこれが佐天さんから見た御坂のイメージだったら佐天さん卑屈すぎるぞ
>>319
だから卑屈なんだろ
視聴者は一応御坂サイドの心理分かってて見てるから気遣いだって分かるんだけど
佐天からしたら「レベル0の悩みがレベル5に分かるかよ」としか思えない
「なんで皆もっと頑張ってお金儲けしないんだろう。境遇の所為にして働かない貧乏人って許せないよね」
「あ、あなたのことじゃないよ?」
「私頑張ってお金儲けして億万長者だけど、世の中お金じゃないよ?」
って貧乏人が言われた感覚
ちなみに俺は別に御坂アンチじゃないよ
>>佐天からしたら「レベル0の悩みがレベル5に分かるかよ」としか思えない
じゃあなんでLv5の御坂に相談したのってなるじゃない?「その期待が重いときもあるんですよ」って言われたら気にしなくていいよとしか言いようがないだろと。
御坂以外の人間もそう答えたと思うよ。
>>「なんで皆もっと頑張ってお金儲けしないんだろう。境遇の所為にして働かない貧乏人って許せないよね」
この例えは根本的におかしいでしょ。
実際は「私お金儲けの努力もしないで、現実から逃げて働かない人って許せないのよね」だろ。
努力してお金儲けをしようとせず、現実逃避してる人間が嫌いなんであって、それの結果である貧乏とかは関係ない。
佐天さん視点か、でも特別補習とかレベルアッパー前だったらそう聞こえただろうけど、あの時は前向きに頑張ろうってなってたんだし、そういう風に聞こえるっていうのは無いんじゃないか?
無能力者にいってるんじゃなくて、努力もしないで現実から逃げてる連中にたいして言ってるんだし、そこで反応しちゃったら佐天さん成長してないことになっちゃうじゃん。
ってか、御坂がLv5じゃなかったら全然問題ないってことだよな。御坂はLv5ってことを気にも留めてないから他の人にも自慢げにせずサバサバ話すけど、周りが意識しちゃうってことか。
>>323
>>じゃあなんで(ry
人に相談しといて答えたら「知ったようなこと言わないでよ!」って逆切れする女いるだろ
本人は多分相談じゃなくて愚痴だったんだよ、黙って聞いてて欲しかった
アレだ、要は佐天がやっかいな人なんだよ
>>この例え(ry
御坂は「レベル0=努力しない奴ら」って認識じゃなかったっけ?
間違ってたら俺の認識不足だわ
連投すみません。俺の違和感の謎が解けたので書き込みたくて…。
実際の御坂は自分がLv5ってのを意識しないで誰とも分け隔てなく接するけど、ここの佐天さんは自分がLv5ってのを意識して見下した状態で喋ってるんだわ。
前スレの
佐天「ちなみに能力値はレベル5で学園都市第三位の超電磁砲やってまーす」
を読んで確信した
リロードしわすれてたw
>>325レベルアッパー編前はその認識で合ってる。レベルアッパー編で努力しても結果が出ない人もいるって知ったんだよ。
>>328
見下してるのがわかってるからレベル0の御坂がレベル5の自分に挑んで来た事を褒めたのか
御坂レベル5は自分が悪い事言ってるつもりはないが実際に傷つけるような事を言い、佐天レベル5は相手が傷つくのわかって言ってる感じがする
>>330
>>御坂レベル5は自分が悪い事言ってるつもりはないが実際に傷つけるような事を言い、佐天レベル5は相手が傷つくのわかって言ってる感じがする
そう、それ!!それが言いたかったw
でも実際言われる方から見ると同じ気持ちになるってことなのかなぁ…。
>>328
レベル5であることを意識して見下している割に、
レベル5であることに誇りはないんだよね。
能力防がれたら、あっさりとほかの手段とるし。
レベルが低いうちはそれでいいんだろうけど、常盤台のエースとしてそれはどうなのかと。
……やっぱり、あの立ち位置の伽rには、小言をいう人が必要だよ。
御坂は自分の立場が分かってないというか、普通の子だったら何とも無い発言でも御坂がいったら傷つけてしまうってことを理解してないって事よ。
つまり自分が特別ってことを理解してない。でもこの佐天さんは自分が特別って理解した上で同じ発言をしてるから気分が悪くなるんだと思う
>>332それが御坂にとって腹立たしいんだろうね。でも言ってることはほとんど自分と同じっていうw自己嫌悪に陥りそうだ
>>333
てかそれを気づかせる目的のSSだろこれって
レベル5の佐天がウザイって思ってたら言ってる事は前の自分と変わらない事に気づいていくみたいな
てめェら真面目に考えすぎなンじゃァねェのかァ?
っていうか俺らただのSS相手に真面目議論しすぎワロタwww
根本的にSS通した御坂の性格についてだけどなwww
まあアレだよ
御坂がレベル0の人たちに感じる感覚は
例えばパソコンを全く苦に感じない人がこれからパソコン始めますというじいさんばあさんに
使い方を教えてもなかなか理解してくれなかったりする時に感じる感覚と似たようなもんだよ
いや学校の先生じゃね?自分は必死に勉強していい大学出て教師になれたから、お前らもやればできるって思って指導して
伸びない子達は努力が足りないからだっていう感じ。
で忘れ物して教室戻ったら一人遅くまで必死に勉強してる勉強できない子を見て結果=努力の量じゃないって気づくんだよきっと
宿題とか全然やってこなくて、それで自分達の成績が悪いのは教え方が悪いからだって言ってる生徒=スキルアウト
でも能力は基本的に才能が物を言うんだから努力うんぬんで片づけられたくないよな
え~と、でも佐天もレベルアッパー事件以前は真面目に努力するのを怠ってましたよね。
レベルアッパー事件後で努力しようと思い始めた時期だったから御坂の
「できることをやろうともしないで現実から逃げてる奴が大嫌い」発言にも
佐天は「うわーなんか自分が言われてるみたいー」と返せたけど
御坂のその他の「レベルなんて関係ないじゃない」発言もあるし
レベルアッパー事件前だったら多分卑屈な佐天は御坂を以後避けるようになると思うな
>>345
基本的には才能とそれを伸ばすための適切な方法での努力ね
というか、単一の技能で全てを測ろうとする学園都市が異常なだけでしょ。
>>346たしかに諦めかけてた佐天さんの前で大嫌い発言したら佐天さん非行に走ってたと俺も思うw
佐天さんが努力しようと思い始めたのを知ってるから佐天さんの前でも気にせずこの発言をしたって思いたい……
そうじゃなかったらさすがに鈍感すぎるw
>>348
異常というかそれが学園都市の存在意義に直結しているから仕方ない
>>349
>佐天さんが努力しようと思い始めたのを知ってるから佐天さんの前でも気にせずこの発言をしたって思いたい……
いや違うと思うw
あの吐き捨て方は・・・あの発言をしたときに御坂の頭には自分の発言で
目の前の人間を傷つけるかも知れないなんて全く無かったのは間違いないw
・・・ええと、ぶっちゃけて言うと俺自身がそういう経験がよくあるから・・・orz
このスレに>>1以外の奴が5回以上書き込むと、一生童貞のまま過ごす呪いかけたから
新しいスレ建てるって言ってたから議論してもいいんじゃねぇか?w
>>352一応佐天さんが出来る事もやろうとしないで現実から逃げてる奴じゃない=当たり前と思ってるみたいだけどね。
>>355ヤター♪
>>357
いや佐天涙子というレベル0の友人が目の前に座っているという事すら忘れてたよあの御坂は。
じゃなければ普通は「佐天さんは(努力しているから)違うけど」と前置きしてから
「できることをやろうともしないで・・・」発言すると思う。
あとどーでもいいけどレベルアッパーを使った時の佐天さんに発現した能力と
特別講習後の透視能力A判定とをあわせて考えると
(どうやったら透視能力から発展した力で葉っぱを舞わせるんだ?)
佐天さんがレベル0なのは努力の方向性がズレているからでは?と思ってしまう。
いあ、現実から逃げてる奴じゃない=当たり前だと思ってるから忘れてたんじゃない?ってことよ
それで佐天さんに突っ込まれて、突っ込まれるなんて思っても見なかったから、え?佐天さんは違うよってなったんだよ。
あの場面で前置きしたらもっとウザイ気がするw
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