美琴「電撃使い、ナメんじゃ無いわよってね!」(63)

~公園~

美琴「はー、今日も良い天気よねー」

美琴「……」

美琴「あいつ、外国行くなんて、先に言っときなさいっての」

美琴「おかげで張り合いないじゃない」

美琴「……」

美琴「ジュースでも飲もうかしら」

美琴「あーあ、暇って嫌よねー」

バチバチッ

美琴「……ん?」

バシュウウウン

美琴「きゃっ!?」

美琴「何よ、今の光…」

美琴「自販機の方よね、多分」タッ

美琴「確かこの辺だったわよね」

美琴「うわ、何この落書き」

???「……ここは」

美琴「?」

???「おい、そこの娘!」

美琴(何よ、このマントのおっさんは)

美琴(鎧?新手のコスプレイヤーかしら)

???「ここはアスガルドではないな」

???「だが、オレの知っているミドガルドでもない」

???「教えてくれ、ここは一体どこなんだ?」

美琴「……えっと」

美琴「とりあえず、そのぶっそうなハンマー下ろしてもらえるかしら?」

???「ぬ、これは失礼したな」

美琴「あたしの名前は御坂美琴、あんたは?」

???「オレの名はソーだ」

美琴「ソーダ?変な名前ね」

ソー「ソーダじゃない、ソーだ」

美琴「ソー…結局変な名前だけど」

美琴「日本語は話せないの?」

ソー「ここは日本なのか」

美琴「ええ、日本の学園都市よ」

ソー「学園都市?」

美琴「あんた、学園都市を知らないの?」

ソー「ああ、聞いたことがないな」

美琴「あっきれた、どこの辺境から来たオタクなのよ」

ソー「すまない、ミドガルドに関しては知らないことも多くてな」

美琴「そのミドガルドってのもよく分からないけど……」ピリッ

美琴「まずいわね、警備が来るかも」

ソー「警備?」

美琴「どうせ暇だし、武器っぽいのは持ってるけど」

美琴「悪い奴じゃなさそうだから」

美琴「ついて来なさい、少しだけなら付き合ってあげる」グイッ

ソー「おい!娘、一体どこへ…」

美琴「御坂美琴、美琴でいいわよ」

ソー「ミコト、オレをどうするつもりだ?」

美琴「そうね」

美琴「とりあえず、目立たない格好をするところから始めるわよ」

ソー「?」

~喫茶店 猫~

ソー「なあミコト」

美琴「ん?」

ソー「いいのか?洋服まで買ってもらってしまったが」

美琴「ま、あたしも大の大人が無一文とは思ってなかったけど」

美琴「セール品だから気にしなくていいわ」

美琴「ちょっと前にも変な奴と知り合いになってね、慣れちゃったわ」

美琴「それに」

美琴「あんたがただのコスプレイヤーじゃないっぽいことも分かったし」

ソー「オレはコスプレイヤーではない」

美琴「だから、分かったって言ったでしょ」ピッ

美琴「その変なハンマー、ムジョルニアだったっけ?」

美琴

美琴「ムジョルニア、別名ミョルニル」

美琴「あんな重いものを軽々持ち上げて、鎧も作り物じゃないし」

美琴「名前もソー、信じられない話だけど」

美琴「アンタ、雷神トールってことになるわよね?」

ソー「ミドガルドには、そういう伝承があるとは聞いている」

美琴「あたしも電撃使いとしては会えて光栄だわ」

美琴「神様が何でこんなとこに来たのか分からないけど」

美琴「あいにく、神様にも知り合いがいるのよね」

ソー「神に知り合い?」

美琴「本当、知り合い程度なんだけど」

美琴「しっかし、こう変なことばっかり起こるのは何なのかしらね」

美琴「あいつらにもやっと慣れたとこだったのに」

ソー「変な人間なのか?」

美琴「アンタとためはるわ、保証する」

美琴「ともかく、これは偶然じゃないと思うの」

美琴「だからね、アンタの話を聞かせてもらいたいわけ」

美琴「服とバッグはその情報料とか思って頂戴」

ソー「なるほど」

ソー「オレもまだ現状を把握出来ていない」

ソー「助けになってくれるというのなら、オレのことを何でも話してやろう」

美琴「なんでそういう高圧的な言い方しかできないのかしらね」

ソー「性分だ、あきらめろ」

美琴「……はいはい」

bb2c使えなくて不便だけど、現行進まないのにあたらしいの書くぜ。

進行遅いけど、どうか見守ってくれ。

見てれば分かると思うけど、色々ごちゃまぜ。

キャラ自体を知らなくても楽しめるように書くから気にしなくても平気よ。

美琴「へぇ」

美琴「アンタ、神様ってか宇宙人なのね」

ソー「そうなるな」

ソー「しかし、ヨトゥンヘイムに向かおうとしていたら、まさかオレが知っているものとは違うミドガルドにたどり着くとはな」

ソー「世界にはまだまだ、計り知れぬ謎があるらしい」

美琴「少なくとも、アンタの言うトニー・スタークやらSHIELDなんて組織は知らないわね」

ソー「オレも学園都市という名前は聞いたことがない」

ソー「だが、どうやら技術力は凄まじく高いようだな」

ソー「問題は、ここからアスガルドへ帰る方法が分からないということだが」

美琴「そうね」

美琴「もう一人、自分の世界に帰れなくなった宇宙人と女神を知ってるわ」

美琴「とりあえず、二人に話を聞いてみたら?」

美琴「紹介してあげるから」

ソー「ミコト、お前はいいやつだな」

ソー「見ず知らずのオレにここまでしてくれるなんて」

美琴「ま、ちょっと留守にしてるヒーローさんの代役ってところかしらね」

ソー「?」

美琴「気にしなくていいわ、あたしが好きでしてることだから」

美琴「行きましょ、今なら多分常盤台の寮近くでぶらついてると思う」

ソー「案内してくれ」

美琴「はいはい、大人しくついて来て下さいな」

美琴「李さん、お会計お願いします」

舜生「はい、いつもありがとうございます」

ソー「あの店にはよく行くのか?」

美琴「ん?」

ソー「いや」

ソー「あの男、何かあるような気がしてな」

美琴「李さん?」

ソー「ああ」

美琴「あの人は大丈夫よ」

美琴「美人の奥さんもいて、すごく優しいんだから」

ソー「……オレの思い過ごしか」

美琴「ま、知らない世界に来てナーバスになってるんじゃない?」

美琴「言葉も通じないんだし」

ソー「それならいいが…」

全部出ないとか凄い。

話に絡めやすいかじゃなくて、趣味だから当てるのは難しいかも。

~常盤台 寮付近~

美琴「さてと、いつもならこの辺なんだけど…」

ソー「携帯電話で連絡すればいいではないか」

美琴「あの子、どうにも好きじゃないみたいで」

美琴「学校から支給されたっていってたし、その連絡が嫌なのかもね」

ソー「学生か」

美琴「ここは学園都市よ?学生ばっかりうじゃうじゃしてるわ」

美琴「ちょっと特殊だけどね、ラムの場合」

ソー「ラム……?」

美琴「あ、いたわ」

美琴「おーい、ラムー」

ラム「ちゃ?」

美琴「まーたへんなとこ登って」

ラム「しょうがないっちゃ」

ラム「あのちびっ子が煩いし」

美琴「また研究すっぽかしたの?」

ラム「能力開発なんて興味ないもん、うち」

ラム「美琴も暇ならどっか遊びにいくっちゃ」

美琴「ま、用事が済んだらそれでもいいけど」

ラム「用事?」

ソー「こいつか?オレに紹介してくれるという奴は」

美琴「ええ」

美琴「もう一人はどこほっつき歩いてるか分からないからね」

美琴「ラムよりも」

ラム「何?ナンパなら他を当たってほしいっちゃ」

ラム「うちにはダーリンがいるから」

美琴「違うわよ」

美琴「ほら、自己紹介しなさいな」

ソー「オレの名はソー」

ソー「アスガルドからこの世界に迷い込んでしまった」

ラム「ソー?」

ラム「もしかして、アスガルドのソー・オーディンソンっちゃ?」

ソー「その通りだ」

ソー「しかし、何故オレのことを知って……?」

ラム「うちのこと覚えてないっちゃ?」

ラム「鬼族のラムだっちゃ」

ラム「昔、宇宙大運動会で会ったことあるの、覚えてないけ?」

ソー「……!雷合戦のか!」

ラム「そうそう!」

美琴「え?何、知り合い?」

ラム「宇宙規模なら、割とご近所さんだっちゃ」

ラム「相変わらず元気そうっちゃね」

ソー「お互いにな」

ラム「ソーもこの世界に引き込まれたっちゃ?」

ソー「ああ」

ソー「どうも移動中に時空の乱れが発生したようだ」

ラム「うちも星間ワープの途中でここについてしまったっちゃ」

ラム「そっちも地球……ミドガルドを目指して移動したのけ?」

ソー「その通りだ」

ソー「どうやらお互いに別の時空へ進路を捻じ曲げられたようだな」

ラム「むむむ」

美琴「あの、とりあえず場所移す?」

ラム「?どして?」

美琴「……大男と女子高生が看板の上と下で話すのが目立つからよ」

~長点上機学園 研究室~

美琴「こんなとこ、あたしらが入ってもいいわけ?」

ラム「大丈夫、うちの使える部屋だから」

ラム「宇宙船はちょっと散らかってるし、呼ぶのはなんか抵抗あるっちゃ」

ソー「ここは何の研究室なんだ?」

ラム「うちのいる、長点上機学園って、基本的に授業とかいらないっちゃ」

美琴「その代わり学園都市の能力開発研究とかに付き合わされるんだけど」

美琴「ま、ラムは特殊だからね」

ソー「なるほど」

美琴「あたしも初めて会った時は驚いたわ」

美琴「電撃と飛行、二つの能力があるなんて」

ラム「ここの学生達は能力開発を受けてるっちゃ」

ラム「発現する能力は一つだけ」カタカタ

ラム「ミコトの場合は電撃使いだっちゃ」

美琴「なにやってんの?」

ラム「うち?」

美琴「うん」

ラム「準備だっちゃ」

美琴「何のよ」

ラム「ソーの身体を検査するっちゃ」

ソー「オレの身体に何かあるのか?」

ラム「それを調べるための検査だっちゃ」

ラム「ほら、ちょっとじっとしとくっちゃよ」

ソー「ここにいればいいのか?」

ラム「うちの作ったこれがあるから大丈夫」スチャ

美琴「また変な発明したのね」

美琴「コンビニのレジにあるバーコードリーダーじゃない」

ラム「資材置き場で拾ったっちゃ」

ラム「っっっ、ちゃっ!」カチ

ソー「がふっ!?」ドンッ

美琴「な、何が起こったの!?」

ラム「言い忘れてたっちゃ」

ラム「これ、使うと衝撃を受けるんだった」

ソー「な、なかなか目の覚める一撃だな」

美琴「壁にめり込んどいて、よく言うわよ」

ラム「壁は後で直してもらえばいいっちゃ」カタカタ

ラム「うん、一応異常は無いみたいだっちゃね」

ソー「ふう」パラパラ

ソー「オレもミドガルドには何度か足を運んでいる」

ソー「何かあるとも思えんが」

ラム「ここはうちらの知ってる地球とはズレてるっちゃ」

ラム「未知の病原菌なんかで死にたくはない……」

???「はぁ……はぁ」バタンッ

???「戻っていたんですね、ラムさん」

ソー「何だ、ノックもなしに」

美琴「不思議とその辺は紳士っぽいわよね、あんた」

ソー「当然だ」フフン

美琴「皮肉が通じないのはそれっぽいわ……」

ラム「あちゃー」

ラム「どうしてあそこに居たのか思い出したっちゃ」

???「勝手にいなくならないで下さいよ、本当」

???「それに、部外者まで研究室に入れて」

ラム「煩いっちゃネギ坊主」

ラム「ここで何をしようが、うちの勝手だろ!」

ネギ「そういうわけにはいかないんですってばぁ」

ソー「おい、ラム」

ソー「この小さい小僧は何だ?」

ラム「一応うちの担任だっちゃ」

ラム「ネギ、英語で話すっちゃよ」

ネギ「え?何でですか?」

ラム「いいから」

ネギ「は、はい」

ラム「ほら、自己紹介するっちゃ」

ネギ「は、はい」

ネギ「ネギ・スプリングフィールドと申します」

ソー「ソー・オーディンソンだ」

美琴「凄い取り合わせね」

ラム「今までだって大概だっちゃ」

ラム「ネギ、ソーもうちと同じ……」

ラム「ううん、うちらと同じ別の時空のやつだっちゃ」

ネギ「そうなんですか!?」

ソー「そいつもなのか」

ラム「美琴、説明してあげて欲しいっちゃ」

ラム「うちはムジョルニアの検査しとく」

美琴「面倒なところばっか振るんだから、もう」

美琴「ネギ先生に会わせる気は無かったんだけどなぁ」

ネギ「どうしてですか?」

美琴「だって、お子ちゃまだし」

ネギ「む!ボクは十分大人です!」

美琴「ふーん」

美琴「もう少し背が伸びたら聞いてあげる」

ネギ「美琴さん、バカにしてますね?」

美琴「そんなことないわよ」

ソー「なんだか姉弟のようだな」

ソー「声も似ている」

ラム「いつもあんな感じだから放っておくっちゃ」

ソー「そうなのか」

ラム「そーだっちゃ」

ここまで。

他も書かなきゃなのでね。

まだもう少し人が出ますよー

斧好きなんだ、許して欲しい。

美琴「……だいたい分かってもらえた?」

ネギ「はい、なんとか」

ソー「小僧も苦労したのだな」

ネギ「この世界に飛ばされた時はどうしようかと思ってました」

ネギ「カシオペアの不具合だけでは説明がつかなくて」チャリ

ラム「うちもその機械を診てみたけど」

ラム「故障はしてないっちゃ」

ソー「時を移動するとは、また大それた発明もあったものだな」

ソー「使えるのか?」

ネギ「動くには動くみたいですけど」

ネギ「もしまた別の世界に飛ばされてしまった時のことを考えると……」

美琴「ま、軽々しく使わない方がいいわね」

美琴「ともかく」

美琴「うすうす気が付いていたけど、これで改めてここに集められたやつらの関係性がハッキリしたわね」

ソー「電気、か」

ソー「小僧も何か力があるのだろう?」

ネギ「僕の力は魔法です」

ネギ「電気だけでは無く、他にもいろいろ出来ますけど」

ネギ「例えば……こんなふうに」ボッ

ソー「炎か」

ラム「魔法なんてあったら、それこそ何でもアリだっちゃね」

ソー「ミコト、この世界でも魔法は普通のものなのか?」

美琴「あたしも最近知ったんだけどね」

美琴「どうやら、もともと魔法ってのはあったみたい」

ソー「ふむ」

ラム「よし、チェック終わり」

ラム「ムジョルニアにも異常は無いようだっちゃ」

ラム「ソー、しまっていいっちゃよ」

ソー「ああ、助かった」

ネギ「それは、ソーさんの武器なんですよね」

ソー「いかにも」

ソー「試しに持ち上げてみるか?」

ネギ「いや、僕力の方はあまり……」

ラム「ムジョルニアは、単純に重さだけで持ち上げられないわけじゃないっちゃ」

ネギ「え?」

ソー「このハンマーは、高潔な心の持ち主にしか扱うことができん」

美琴「こいつ、高潔かしら?」

ラム「確かに傲慢ちきっちゃけど」

ラム「割と優しいとこもあるっちゃ」

美琴「そういうことなのかしらねぇ」

ソー「小僧、やって見るがいい」

ネギ「……それでは失礼します」グッ

ネギ「ふっ!」

ネギ「……無理みたいです」

ソー「ふはは、精進するんだな」

美琴「はいはい、子供を虐めないの」

ネギ「!僕は子供じゃ……」

美琴「それよりラム」

美琴「ここまで揃っちゃったら仕方がないわ」

美琴「あいつにも話しておきましょう」

ラム「……うち、あいつ苦手だっちゃ」

美琴「あたしだって、会いたくないわよ」

美琴「でも仕方が無いじゃない」

ラム「でも……」

美琴「ソーと同じく神様でしょ?何か分かるかも」

ラム「別に人が増えたからって、何か変わる訳じゃないと思うっちゃ」

美琴「じゃあ、のけ者にするの?」

ラム「……そういう訳じゃ」

ソー「んんっ、失礼レディ」

ソー「君らの言うあいつ、とは」

ソー「そんなに会いたくない相手なのか?」

ラム「……ソーの百倍傲慢だっちゃ」

美琴「何より」

美琴「……あいつ、喧嘩っ早くて気分屋なのよね」

ネギ「もしかして、スキルアウトの……」

ラム「そうだっちゃ」

美琴「……とにかく、行くわよ」

ラム「えー……」

美琴「そんな顔しない!」

ネギ「うーん、でも確かに……」ピリリッ

ネギ「すみません、ちょっと出ます」

美琴「誰?」

ネギ「いや、あの」

ネギ「せ、先生友達です」

ネギ「あ、もしもし」ピッ

美琴(いつのまに友達作ったのかしら)

ラム(時々電話してるっちゃ)

ネギ「え?…はい、分かりました」

ネギ「はい、……はい」

美琴「何の話?」

ネギ「分かりました、ちょうどそちらに向かう予定だったので」

ネギ「はい、失礼します」ピッ

美琴「で?何の電話?」

ネギ「皆さんも一緒に行きましょう」

美琴「ん?」

ネギ「どうやら、学園都市にもう一人」

ネギ「侵入者がいたようです」

ネギ「しかも、あの人と一緒にいるみたいで」

美琴「……あちゃー」

ラム「変に結託してないことを祈るっちゃ」

ソー「よく分からんが、どこへ行くんだ?」

美琴「そうね」

美琴「突拍子もない自称女神さまのところよ」

ここまで。

さすがに誰かは分かるかな……

もうちょい出てくるよー

またのー

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