上条「フラグアッパー?」(207)

とある公園前


上条「インデックスもイギリスにいってるし、久しぶりに一人の休日だなぁ…」

上条「補習もないし、今日は休日を満喫しますか……って、ん?」

木山「困ったな…、車の鍵を落としてしまった。」

上条(あれは…この間の会った……いきなり脱ぎだす人?)

上条「こんにちはー、えっと、もしかしてなんか困ってます?」

木山「あぁ、君はこの間の…」

木山「君の言うとおり、実は車の鍵を落としてしまってね、困っていたところなんだ」

上条「よかったら、俺も探しましょうか?」

木山「いいのかい?そうしてくれると助かるが…」

上条「全然大丈夫ですよ。あ、えっと…」

木山「木山だ。木山春生」

上条「上条っす。上条当麻。それじゃ、探しましょうか」

―――二時間後

上条「木山さーん、ありましたよー!!」タッタッタッ

上条「これじゃないですか?」

木山「それで間違いない。助かったよ。見つけてくれてどうもありがとう」

上条「いえいえ、こんくらいお安い御用ですよ」

木山「まったく、君には助けてもらってばかりだな…。」

上条「なんといいますか…困ってる人を見ると見過ごせないというか……」

木山「礼といっては何だが、その傷を治療させてもらえないだろうか?」

上条「傷?」

上条「あ、右腕から血が…」

木山「恐らくどこかで擦ったのだろう。これから予定はあるかな?」

上条「特にないですけど…」

木山「決まりだな。それじゃ車に乗ってくれ」

―――木山宅

木山(先に消毒液を垂らして…ガーゼで拭き取るんだったな)

木山「ちょっと沁みるが我慢してくれ」チビチビ

上条「痛ッ!!この痛みは何回やられても慣れねぇよなぁ…」

木山「楽にしててくれ、何か飲み物を出そう。っと、紅茶でいいかな?」

上条「それじゃ、お願いします」

上条「実験?」

木山「そうだ。以前私がしていた研究で面白い結果が得られてな、今回の実験に応用したいと思う」

上条「なんで俺が…」

木山「今回の実験は少々特別でな、体の相性がよくないと拒絶反応を示すんだ」

木山「結果、君の体に一番馴染むようだ。」

上条「結果っていっても、俺たちほとんど初対面じゃ…」

木山「さっき怪我をしただろう?」

上条「あっ、まさかガーゼについた血で…」

木山「そういうことだ。それじゃ、手伝ってもらおうか」

上条「お、俺はまだ一言も…」

木山「君は困っている人間を見捨てるようなことはできないだろう?」

上条「はぁ。分かりましたよ。協力します、その実験」

木山「君は本当にいい子だな」クス

木山「気分はどうだ?」

上条「これといっては特に…で、何の実験だったんです?」

木山「詳しくは言えないが、君の能力がパワーアップしたと思ってもらっていいだろう」

上条「でも俺は無能力者ですよ?」

木山「確証はないがレベルに関係ない能力が君にはあるはずだ。何か心当たりは?」

上条「これといって特に…」

木山「おかしいな…。とりあえず害は無いから、そのあたりは安心してくれ」

上条「はぁ…」

木山「とりあえず、色々試してみてくれ。町を歩いていれば自分の変化に気付くだろう」

上条「わかりました。どうせこの後ブラブラするつもりでしたし…」

木山「何か分かったら電話して教えてくれ。これは私の番号だ」サッ

上条「…89っと。登録しました。それじゃ、俺はこのへんで。」

木山「あぁ。気をつけて」

上条「しっかし、実験ってなんだったんだろうなー」スタスタ

美琴「あ、おーい」フリフリ

上条「結局よくわからないままに終わっちまったし…」スタスタ

美琴「ちょ、ちょっと…」

上条「これで急に倒れでもしたら…」スタスタ

美琴「無視してんじゃないわよ!!!」

上条「お、うおわあああ、ってビリビリかよ…」

美琴「さっきからずっと呼んでるじゃない!!なんで気付か…n……」ポワァーン

上条「ん?どうしたんだ?ビリビリ」

美琴(あれ?なんかいつもと違うっていうか……なんか……)

美琴(胸がドキドキして……体が…フワフワする……)

上条「大丈夫か?顔赤いぞ?」

美琴「………」フラフラ…ボスッ

上条「み、御坂サン?これは一体……」

美琴「………」ギュッ

上条「あのですね、こういうのは恋人同士でやるものであって」

上条「か、上条さんみたいな女性経験の無い人をからかうんじゃありませんよ……」カァァ

黒子「おねーさまー、おねーさまぁ!!」

黒子「まったく、急にいなくなると思ったらどこに行ってしまったんですの…」

黒子「ってあれは…ひぃぃぃいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」ヒュ

上条「そ、そろそろですね……離れてくれない、ぐふぇっ」ドゴォ

黒子「お姉さま!!お姉さまぁ!!」

上条「痛ッ~。ど、どっから蹴りが…」

黒子「この類人猿!!!私のお姉さまに何を、ふぎゃあっ」バチッ

上条「し、白井!?大丈夫か!!ってか蹴ったのおまえか!?」

美琴「………」ユラユラ ギュッ

上条「あ、あのー、白井さん痺れてますけど……」

美琴「………き」ボソ

上条「ん?」

美琴「だぁいすき」ニコ

上条「」

ナンダヨアレ…ラブラブダナ……オアツイゼ…

上条「御坂さんー、御坂さーん?」

美琴「………」

上条(全然聞いてねぇよ……。てかなんなんだ?いきなり)

上条(絡んできたと思ったらほとんど無言だし、いつもより積極的だし)

上条(さっきからずっと腕組みっぱなしだし、それに……)チラッ

上条(…可愛い…よな。)

美琴「んー?」ニコニコッ

上条「―――ッ」カアァ


上条「な、なんでもない!!」

上条(お、落ち着け上条当麻!!相手は中学生だぞ!?俺と二つも離れて…)

美琴「とーまぁー」

上条「な、なんだ?」

美琴「とーま、あったかいねっ」テレ

上条(なんだこの可愛い生き物)

上条(待て待てそうじゃない!!絶対にこれはおかしい!!)

上条(そうだ、土御門!!アイツに訊けば何か分かるだろ!!)

上条「なぁ御坂」テクテク

美琴「みこと」

上条「は?」

美琴「名前で呼んで?」ウルッ

上条「………」

上条「美琴!!」ガバッ

上条(あったかい……いい匂いがする…美琴の……匂い………)ギュ~

上条「はっ!?」バッ

上条「す、すまん!!みs、美琴!!つい…」チラッ

美琴「えへへー」トローン

上条「」

上条(不味い…早く土御門のところに行かないと俺ももたない……)

土御門「バッキャロー!!」バキッ

上条「な!?なっ!??」

土御門「かみやん…見損なったぜよ……」

土御門「こんな真っ昼間から女を連れて俺の家を訪ねるなんて……」

土御門「それに中学生!!常盤台!!!」

土御門「うおおおおおおおお!!かみやんんんんん!!!!!!!!!!」

上条「待て待て待て!!!一旦落ち着いてくれ!!」

土御門「フーッ、フーーッ!!」ジタバタ

上条「な、なぁ土御門、訊きたい事があるんだが……」

土御門「なんぜよ!?早く言えぜよ!!遺言を聞き終えてからあの世に送ってやるにゃー!!!」

土御門「魔術ぅ?」

上条「そうだ。こいつ、変な魔術にかかったらしくてさ…」

土御門「魔術と言われても…特に何も感じないにゃー」

上条「そ、そんな?なんかの間違いだろ!?」

土御門「そんなこと言われても困るにゃー。実際この娘は何も変わってないぜよ。だから、」ポン

美琴「ピクッ」

土御門「こんな風に頭に触れても何も感じないぜよ」

美琴「………」プルプル

上条「お、おい?美琴?」

美琴「っく……ひぐっ………ぐすっ……」

土御門「え?ちょ、待つぜよ。俺は何もしてないぜよ」アタフタ

上条「美琴?どうしたんだよ?具合でも悪いのか?」

美琴「とーま以外の人に触られちゃったぁ……」グスッ ヒグッ

上条土御門「」

土御門「既に調教済みか……」

上条「ちょ、違うぞ!?土御門!!」

土御門「はぁ。なんか泣けてきたぜよ…今日は舞夏に癒してもらうにゃー……」

上条「おーい?元春さーん?」

土御門「でてけぇーーー!!!」ガスッ

上条「うわあああああああああああああああ!!!!」タッタッタッ

上条(魔術じゃないのか…)

上条(それじゃ、超能力か?)グゥー

上条「っと、そういや昼飯まだだったな……」

上条「み、美琴?」ドギマギ

美琴「なぁに?」ニコ

上条(や、やっぱ直視できない……絶対照れる…)

上条「よかったら、飯でも食いにいかないか?昼まだだろ?」

美琴「うん♪……とーまと一緒に食べたい」モジモジ

上条「そ、それじゃ、食いに行くか」テレテレ

とあるファミレス

「ねーねー!!まだ?まだぁ?ってミサカはミサカは急かしてみる!!」

「ちったァ静かにしやがれクソガキ。迷惑になンだろォが」

「はぁーいってミサカはミサカは怒られたことにがっかりしてみる」


上条「随分と賑やかだな…」

上条「で、美琴サン。なにゆえ向かい合って座ろうとしないのですか?」

美琴「とーまのとなりがいいもん」プイッ

上条「でもですね、隣にこられると落ち着かないというか…なんというか……」

美琴「……邪魔?」ウル

上条「いや!!そんなことはない!!違う!!!」アセアセ

美琴「よかったぁ……」デレデレ

美琴「あ、でもやっぱりあっちに座る」

上条「そうしてくれ」フゥ

上条(魔術じゃなければ超能力だよな…一応訊いてみるか)

上条「なぁ、美琴。今日一日何してた?」

美琴「とーまと一緒にいたよ?」

上条「そ、そうじゃなくて…」

上条「俺と会う前はどこにいたんだ?白井以外の誰かと会ったか?」

美琴「会ってないもん」プイ

上条「答えてくれたのは嬉しいけど、どうしてご機嫌斜めなんでせうか?」

美琴「とーまが……他の娘の名前を呼んだから………」

上条(あーもうこの御坂抱きしめてぇなちきしょう!!)

ゴチュウモンノシナオモチシマシター。

上条「えっと、それがこっちで、それがあっちです」

ゴユックリドウゾー

美琴「えへへー。頂きますっ」

上条「頂きます」

上条(白井以外に会ってないってことは御坂に原因はないのか)モグモグ

美琴「………ぁ」

上条(ということは俺?)モグモグ

美琴「……まぁ」

上条(俺今日誰かと会ったっけか…御坂のインパクトが強くてほとんど覚えてねぇや……)

美琴「とーまぁ!!」

上条「うおっ!?ど、どうしたみs、美琴」

美琴「やっと気付いてくれたぁ…。はい。」

上条「………」

美琴「どうしたの?」

上条「えっとですね、これはもしかして……」

美琴「そうだよ、あーん」

上条「…………」

美琴「早く食べて♪はい、あーん」ニコッ

上条「あ、あーん」パクッ

美琴「美味しい?」

上条「死ぬほど恥ずかしいです!!」カァァ

上条「ちょ、ちょっとトイレ行ってくるわ!!」タッタッタッ

上条(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!)

上条(何だ!!何だよ!?何なんですかぁ!?今日の御坂は!!)

上条(いつも勝負勝負言って追っかけてくるから嫌われてると思ってましたけど)

上条(流石にあそこまでされたら上条さんでも意識しちゃいますよ!!)

上条「思えばあんなことしたもらったの初めてだな……」

上条「今まで女性に好かれるようなことなんてなかったからな……」

上条「上条さんの魅力がパワーアップ!!って、んなわけないか」

上条「あれ?」

上条(パワーアップ、パワーアップ、パワーアップ…)

「詳しくは言えないが、君の能力がパワーアップしたと思ってもらっていいだろう」

上条「あぁ!!!!!」

上条(そうか!!俺か!!てっきり御坂に問題があるとばかり思ってたけど、よく考えたら原因は俺じゃねぇか!!)

上条「となれば…木山さん!!」

上条「携帯、携帯、携帯っと」カチッ


――着信:72件 御坂美琴

上条「」

プルルル
御坂「でない」
プチッ
プルルル
御坂「でない」
プチッ
プルルル
御坂「でない」
プチッ
プルルル
御坂「でない」
プチッ
プルルル
御坂「でない」
プチッ


上条(落ち着け、上条当麻。トイレに入ってから何分経った?)スタスタ

上条(10分?いや、5分…は短すぎる。間をとって7分としようか。)スタスタ

上条(その間に72件?)スタスタ

上条(有り得るのか?そんなことが。)スタスタ

上条(いや、相手は常盤台のレールガン。もしかしたらやりかねない)スタスタ

上条(………)スタスタ

上条(笑えねぇ……)スタスタ

美琴「あー、とーまぁ!!」

上条「すまん、ちょっと親から電話かかってきてさ」

美琴「心配したんだよ?何回も電話したのに…」プンプン

上条「悪かったって。ほら、デザートなんか奢ってやるよ」

美琴「とーま」

上条「ん?」

美琴「大好きっ!!」ニコッ

上条(あぁ、俺もおまえが大好きだ!!みことおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!1)

アリガトウゴザイヤシターマタノオコシヲオマチシテオリマス。

上条「ふーぅ。食ったなぁ」

美琴「えへへー、美味しかったぁ」ニコニコ

美琴「ねぇとーま、腕組んでもいーい?」

上条「っと、その前に。ちょっと電話してきてもいいか?」

美琴「女の子じゃないの?」

上条「ち、ちがうって!!親だよ!!親」

美琴「そっかぁ。それじゃ、行ってらっしゃい」フリフリ

上条「すぐ戻ってくる」タッタッタッ

携帯「とぅるるる、とぅるるるるるる」ブーブー

木山「もしもし、木山だが」ピッ

上条「木山さん!!」

木山「上条君じゃないか。実験の結果は出たかい?」

上条「実験の結果かどうかわかりませんが、なんか周りが変なんです!!」

上条「木山さん、俺の能力分かりませんか!?」

木山「君の能力?君はレベル0だったはずだが…」

上条「先生がいってたレベルに関係のない能力ってやつのことですよ!!」

木山「そのことか。残念だがそれについては分からない」

上条「こっちは大変なんですよ!!」

木山「良かったじゃないか。女の子に好かれて」

上条「そんな悠長なこと言ってる場合じゃないですよ!!」

木山「とりあえず、そっちの状況は分かった。今回の私の実験は一応成功みたいだな」

木山「それと安心してくれ、濃度は大分薄めておいた。効果は今日の夜には切れるだろう」

上条「えっとー、どういうことですか?」

木山「今回は実験者を通して、初めに出会った能力者の精神状態の変化を調べる実験だったんだ」

木山「例えば、君のことを常日頃から嫌っている人間はいつもより辛く当たってきたり、」

木山「逆に君のことを好きな人間は普段より優しくしてくれるということだ」

木山「簡単にいえば、いつもより好き嫌いが激しくなる」

上条「ということは…」ピッ

おい風邪ひいちまうぞ

美琴「ねぇーとーまっ」

上条「な、な、なんでせうか?美琴サン」ガクガク

美琴「とーまの苗字教えて?」

上条「き、木山当mぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!1」バチバチバチ

木山「切れてしまったか…」ツーツー

木山「それにしても、君がいてくれたおかげで大分研究がはかどったよ」

黒子「礼を言うのはこっちのほうですの」

黒子(お姉さまの様子がおかしいから相談しにきてみればこの有様)

黒子(こんな状況になってしまえば私には応援することしかできませんのに…)

黒子(こんな形で身を引くなんて……不本意ですわ…)

゙シュウウ!!!!

上条「あ、あぶね~」ハラハラ

美琴「………」

美琴「とーま、何で嘘ついたの?」

美琴「木山先生のほうがいいの?」

美琴「私じゃ……ダメ…かな?」ウルウル

上条「ち、違う!!誰がいいとかそういうのじゃなくて!!」

上条「木山さんは違うんだ!!実験の手伝いをしてただけで…」

美琴「実験…?」

美琴「それじゃ、そういう関係じゃないの?」

上条「関係も何も、ほとんど初対面なんですけど…」

美琴「えへへっ」ダキッ

上条「う、うわ、わわ!!ちょ、美琴!!!」アタフタ

美琴「とーま、遊びにいこ?今日は一日中付き合ってもらうんだから!!」

上条「あぁ、わかったよ。どこへでも行きます電撃姫!!」

上条「で、どこ行こうか?」

美琴「おいしいクレープ食べたい」

上条「クレープか…そういや最近食ってないな……」

上条(甘いもの…っていうか食料はほとんどインデックスに食われてるからな…)

上条「んじゃ、行くか」

上条「結構混んでるな…」

美琴「ねーねーとーま、何食べる?」

上条「何食べる?って言われても、昼飯食ってからそんなに経ってないよな…」

美琴「それじゃあさ、二人で食べよっ」ニコ

上条(二人で食べるなんて平然と言い放ちやがった……美琴、恐ろしい娘!!)

上条「それじゃぁ…っと」

美琴「………」ジーッ

上条(分かりやすいというかなんというか…な)

上条「美琴」

美琴「な、なぁに?」ピクッ

上条「俺が買ってくるから、座るところ確保してきてくれ」

美琴「う、うん」

ツギノオキャクサマドウゾー

上条(アイツが見てたのは…これだな)

上条「っと、プリンセスクレープ一つ」

プリンセスクレープヒトツ、イッテンデ2000エンニナリマース

上条(値段もプリンセス級だな…)

上条「おーい美琴ー」

美琴「とーま、こっちー!」

上条「ほら、これなら二人で食べれるだろ?」

美琴「!?」

美琴「とーま…、とーま!!」ギュッ

上条「み、美琴!!恥ずかしいから抱きつくなって!!」カァァ

美琴「えへへー」パクパク

上条(ったく、あんなに熱心に見てるの見ちまったら買ってやりたくもなるって)

美琴「とーま、はい」

上条「ん?さんきゅ」パクッ

美琴「………」ジーッ

上条「どうした?」

美琴「とーまと間接キスだな…って思って……」

上条「まぁ一緒に食べてればそうなるだろ」

美琴「それなら」

チュッ

上条「!?」

美琴「とーまの唇甘いね」テレテレ

上条「」

上条(ちょおおおおおおおおおお!!!!!!!!!)

上条(なんかキスしちまったよ!!なんなんだよ!!キスってなんだよ!!!)

上条(なんだよ!!この可愛い生き物!!!!抱きしめてぇよ!!!ちくしょう!!!!!11)

上条(でもダメだ…今の御坂は俺の実験のせいでこうなってんだ)

上条(こっちからは……あんまり手を出せないよな…)

美琴「とーま、どうしたの?」

上条「ん?あぁちょっと考えごとだ。気にするな」

美琴「気にしなーい」カタニアタマノセ

上条「そういや美琴、こんな券貰ったんだが行くか?」

『とあるゲコ太の冥土返し』

上条「セブンスミストの5Fでやってるらしいんだけど…」

美琴「………」モジモジ

美琴「べ、べつに行かなくてもいいよ?とーまと一緒ならそれでもいいし……」モジモジ

上条「そっか、んじゃ他のとこ行くか」

美琴「えっ!?」

美琴「あっ…」カァァ

上条(なんだこの愛玩動物…)

上条「分かったよ、行こうぜ?」

美琴「うん、うん!!」パァア

―――セブンスミスト

ワイワイガヤガヤゲコゲコ

上条「そろそろ始まるみたいだぜ」

美琴「とーま、あっちに座ろ?」

上条(にしても、休日のセブンスミスト。親子連れが多いな…)

ワイワイガヤガヤビリビリ

美琴「ねぇとーま」

上条「ん?」

美琴「腕……組んでていい?」

上条「あ、あぁ。好きにしてくれ」カァァ

美琴「あ、始まった」

上条(遊ぶと約束したものの…)

美琴「~♪」ギュッ

上条(どうするかだよなぁ…)

上条(このままじゃいけないけど、かといってどうするわけにもいかない)

上条(夜まで効果は切れないし、こうなっちまったのは俺の責任だからなぁ…)グイ

美琴「!?」ドキッ

上条「今日一日、よろしくな?」

美琴「うん!!」ニコ

ゲコゲコゲロゲロ

美琴「かわいい…」ポーッ

上条(それにしても、ビリビリが素直になるとここまで可愛いもんなんだな…)

上条(こいつが彼女だったら毎日楽しいんだろうなぁ)ポーッ

上条(まぁ、そんな風にはならないよな…)

「ねぇねぇお兄ちゃん!!」

上条「ん?どうした?」

「そのお姉ちゃん彼女?」

上条「」ナンテタイミングデキイテキヤガルコノガキ

美琴「そうだよぉ」

上条「!?」

美琴「君も早く、彼女さん作りなさいよ?」ニコ

「うん、わかった!!あっ、ママー!!」タッタッタッ

上条「………」

美琴「ん?どーしたのとーま?」

上条「な、なんでもねぇよ……」

上条(そんなまっすぐに言われるとこっちも照れるっての…)カァァ

美琴「んーっ、楽しかったぁ」ノビノビ

美琴「とーま、次ゲーセンいこ?」

上条「はいはい。どこへでも連れてってくださいよ」

美琴「決まりね!!」ダッ

上条「腕組んだまま走るなって!!うぉわああ!!」

美琴「早く早く!!」ニコニコ

美琴「あれ一緒に撮ろ?」ユビサシ

上条「プリクラ?俺撮ったことないんだけどな…」

上条「っと、400円か」

カシュンカシュンカシュンカシュン

スキナフレームヲエランデネ スキナハイケイヲエランデネ

上条「えっとこれでいいのか?」

美琴「後は任せて!」

美琴「これと…これと……」ピッピッピ

美琴「はい、撮ろっか!!」

パシャパシャパシャパシャパシャチュッパシャパシャパシャパシャ

上条「へぇーラクガキとかできるんだな」

美琴「ここにこれをつけて…」ペタペタ

美琴「はい、終わりっ」

上条「あ、あのですね美琴サン…」

美琴「んー?」

上条「そんなにラブラブ書かれると恥ずかしいんですが……」

美琴「えへへー」テレ

ビーッ

上条「おっ、シール出てきたぞ」

美琴「とーま、携帯貸して?」

上条「ん?まぁいいけど…ほら」

美琴「ちょっとあっちむいてて」

上条「分かりましたよ」クル

美琴「はい、いいよー」

上条(何も変わってないよな…)

美琴「~♪」ニヤニヤ

上条「何したんだ?」

美琴「これっ」カチッ

上条「」

美琴「いーやだっ!!」フルフル

上条「流石にそれはまずい!!こ、こら美琴!!携帯返せ!!」

美琴「どうして?」

上条「女子中学生とのチュープリが待ちうけなんて恥ずかしくて使ってられるか!!」カァア

上条「というかいつの間にチュープリなんて撮りやがったんだよ……」

美琴「えへへー」カチッ

上条「」

美琴「待ちうけ一緒だねっ」ニコ

―――数時間後

上条「駄目だ…今日の美琴には勝てる気がしない……」

美琴「~♪」ニコニコ

上条「そうか、これは幻想でもなんでもないから打ち消せないのか……」

美琴「次、どこいく?」

上条「そろそろ疲れたな…公園にでも行くか」

とある公園

上条(思えばここから全部始まったんだよな……)

上条「ベンチにでも座るか」

美琴「………」ポーッ

上条「どうした美琴、疲れたか?」

美琴「そ…そんなこと、ないよっ」

美琴「だい…じょ……ぶなん……だけど……」

上条「休んでろよ。俺が傍にいるからさ」

美琴「それじゃ…膝……貸して……」クタ

美琴「すーぴーすーぴー」

上条「寝ちまった…か」

上条「にしても、」

上条(今日一日、かなり濃かったな…)

上条(知ってる奴が豹変するだけでこんなに違うもんなんだな)

上条(御坂美琴…。)チラッ

美琴「すーぴー。すーぴーー」

上条(電撃飛ばしてこなきゃ可愛いんだけどな……)ハァ

携帯「とぅるるるる、とぅるるるるるる」ブーブー

上条「お、着信だ…木山さん?」

上条「もしもし」

木山「あぁ、上条君か。やっと繋がった」

木山「電波が届かないところにでもいたのか?全然繋がらなかったのだが…」

上条「そんなことは…」チラッ

美琴「すーぴー」

上条「ちょ、ちょっと訳ありで…あはは……」

木山「とりあえず、大丈夫そうだな」

上条「今は全然大丈夫です」

木山「何よりだ。さて、」

木山「フラグアッパー」

上条「フラグアッパー?なんなんですか?それ」

木山「今君に起こっている現象だ」

木山「白井からの情報によると、君はフラグを立てる能力があるらしい」

上条「フラグ?能力?木山さん、ちょっと何言ってるか…」

木山「そうだな。君には理解できないからこそ能力が凶悪化しているんだ」

木山「今の君は、私の実験で単純にフラグを立てる能力がパワーアップしている」

上条「フラグを…立てる?」

木山「だからフラグ能力レベルアッパー。簡単なことだろう?」

上条「そ、そんなのどこにも確証がないじゃないですか!!」

木山「君は本当に鈍いというか……」

木山「君の話を聞く限りでは、今の君には彼女ができるフラグが立とうとしているんだ」

神条「じゃあ…木山先生、試してみますか?」スッ

木山「ん?何するんだ!やめっ……んっ……」

上条「俺に…彼女?」

木山「元々立っていたのかも知れないがね」

木山「ただ、君があまりにも鈍いから気付かなかった」

上条「だって、こいつはいつも俺を追い掛け回して…」

木山「小学生の頃、気になる女の子を叩きたくなったりしただろう?」

木山「人間、自分の気持ちをどう伝えていいのか分からなくなったとき、乱暴に接してしまうものさ」

木山「君にはあまり経験が無い話だと思うがね」クス

上条「………」

上条「それじゃ…御坂は本当に俺のことが……」

木山「散々それらしいことを言っておいてなんだが、その質問には答えられないな」

上条「…どういうことですか?」

木山「私が言えるのは、君の能力と今回の実験の件に関してだけだ」

木山「第一、私が彼女の気持ちを知るわけが無いだろう」

木山「それに…」

上条「ん?」

木山「そういうことは、気付いてもらいたいものだからな……」ボソ

木山「とにかく、フラグアッパーの効果はもうすぐ切れる」

木山「当たり前だが、彼女の記憶は残ったままだ」

木山「そこからどうするかは上条君、君次第さ」

上条「俺次第……」

木山「今日は実験に付き合ってくれてありがとう」

木山「君には迷惑をかけた。今度、ご飯でもごちそうさせてくれ」

上条「はい……」

木山「今はそれどころじゃないようだな」クス

木山「それじゃ、私はこれで」ピッ

上条「………」ツーツー

上条(木山さんの話によれば御坂は俺のことが……)

上条(本当にそうなのか?仮にそうだとしても俺には……)

美琴「すぅー。すぅー」

上条(俺は、御坂が好きなのか?)

上条(御坂美琴。)

上条(レベル5、電撃、追い掛けてくる、お嬢様、頭がいい、年下)

上条(子供なのか大人なのかわかんないな…)

上条(俺の理想は寮の管理人さんみたいなお姉さんなんだけどなぁ……)

上条(…………)

上条(やっぱ、理想は理想だよな。所詮現実には適わないってことか)

上条(あぁ、そうか……)

上条「やっぱ、好きなんだな」

美琴「んーっ」パチ

上条「よぉ美琴。起きたか」

美琴「………」パチクリ

美琴「ええと……」

美琴「………」ボンッ

上条「ん?」

美琴「な、なな…ななな……!!!」バッ

美琴(ゆ、夢!?何で私膝枕なんてしてもらってんのよ!?)

美琴(というか、なんで寝てたの!!?)

上条「?」

美琴(落ち着いて、落ち着きなさい御坂美琴!!)

美琴(えっと、今日は黒子と出かけてて、それで偶然アイツを見かけて……)

美琴(アイツを見かけて……?)

美琴「……………」ボンッ

上条「お、おい美琴?顔真っ赤だぞ?」

美琴「な、名前!?って、なんでアンタがここにいるのよ!!」

上条「お前が呼べって言ったんだろ?」

美琴「私がそんな恥ずかしいこt……」ピコーン

美琴「ちょ、ちょっとごめん!!」ダッダッダッ

上条「お、おい!!美琴!!!」

すいません、夕飯食べてきます
あと少しくらいで終わるんで、保守しててくれませんか?

保守ありがとうございます
ごちそうさまでした。

19:35から再開します

美琴(最悪だ…なんで逃げてんのよ……)

美琴(それに、なんであんなことしてたのよ……)

美琴(あー、もう!!意味わかんない!!!)

美琴(アイツを見たら体がおかしくなって、それで…それで!!)

美琴(何してたのよ!!私!!!)

上条「フラグアッパーが切れたのか!!とりあえず、美琴を追わないと!!!」ダッ

ポロッ、ガシャ

上条「携帯が…」

上条「電池カバーが外れてる…くそ……」

上条(こんなことしてる場合じゃないのに。早く美琴を!!)

上条「あ、あった!!って……」

上条(美琴……あいつ、こんなとこにも………)

―――とある鉄橋

美琴(何やってんだろ…私……)

美琴(今日の私は、今までずっとやりたかったことしてくれたのに……)

美琴(自分から雰囲気ブチ壊すような真似して……)

美琴「アイツに…嫌われたかな……」

「それはこっちの台詞だっつーの」

美琴「!?」

上条「いきなり逃げるなよ。ビビるじゃねぇか」ハァハァ

美琴「アンタ…なんでここに……」

上条「言ったろ?一日よろしくなって」ハァハァ

上条「言った本人が破る訳ねぇだろうが」ハァ

上条「流石の上条さんでも疲れましたよっと」

美琴「あの………」

上条「ん?」

美琴「ごめん」

上条「なんで謝ってんだ?」

美琴「アンタの気持ちも知らないで…私……迷惑かけた…よね?」

上条「今までずっとな」

上条「会うたびに勝負勝負!!って何回特売逃したと思ってんだよ……」

美琴「………」シュン

上条「だけどな、」

上条「嫌な迷惑じゃなかったぜ?」

美琴「!?」

上条「それに、今回の件に関しては俺の所為だしな……」

美琴「どういうこと?」

上条「実はな…」


カクカクシカジカ



美琴「フラグアッパー?」

上条「木山さんが言うにはな」

美琴「なんなんだか。幸か不幸か分かんないわね……」

上条「俺にとっては幸せだったけどな」

美琴「………は?」

上条「今日一日、おまえと一緒にいれた。十分楽しかった」

上条「おまえは……楽しかったか?」

美琴「わ、私は……」

美琴「楽し…かった……」ボン

上条「なぁ美琴」

美琴「な、何よ!!」ツンツン

上条「俺、気付いたんだ」

上条「今までずっと嫌われてると思ってたから、そういうこと考えれなかったけど」

上条「今日でやっと分かった」

上条「俺、おまえのことが好きなんだ」

美琴「冗談……でしょ…?」

上条「冗談で言えるかよ…こ、こんな恥ずかしいこと」テレテレ

美琴「………ぁ」ボソ

上条「ど、どうした……美琴」

美琴「とーまぁ」ガバッ

上条「おぅわ!!」

美琴「とーまぁ…とーまぁ!!」グスッグスッ

上条「大丈夫か…お前」ポン

美琴「ふぇえええええん」グスッグスッ

上条「美琴、俺と付き合ってくれ」

美琴「うぐ……ひぐっ……」コクッ

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \

―――とあるゲーセンにて

上条「またプリクラかよ…」

美琴「いいでしょ?付き合ってからまだ一回も撮ってないじゃない」

上条「この間撮ったばっかだろ?」

美琴「あ、あれは…付き合う前だったから……」テレテレ

上条「そりゃそうだけどさ…」

美琴「ほ、ほら!!もう撮るわよ!!」

パシャパシャパシャパシャパシャチュパシャパシャパシャ

上条「ほらシール出てきたぞ」ピラ

美琴「んー。私が切るね」チョキチョキ

上条「俺、なんか飲み物買ってくるわ」

美琴「あっ。そ、その前に……」

上条「ん?あぁ。また携帯か?」

美琴「か、貸しなさいよ……」テレ

上条「ほらよ」ポン

美琴(待ち受けは…変えてないわよね……)カチッ

美琴(それじゃ…やっぱり……)ペタペタ

上条「買ってきたぞ。どっちがいい?」

美琴「んー、私コーラ」

上条「はいよ」サッ

美琴「携帯、もーいいわよ」

上条「おう」

上条「今度は何をしやがったんですか?上条さんの可愛い携帯に」カチッ

美琴「べ、別に変なものじゃないわよ……」テレテレ

上条「はいはい。っと、待ち受けは変わってないな……」

上条「それじゃあ」カパッ

上条「やっぱここか……」

美琴「っ!?何で当麻がそれを知ってるのよ!!」

上条「ん?あー、この間携帯落としたときに偶然見つけたんだ」

美琴「はぁ…。私だけの秘密にしようと思ってたのに……」

上条「ということは…あれか?」ヒョイ

美琴「あっ」

上条「やっぱおまえのにも貼ってあるんだな」

美琴「へへっ、お揃だね」ニコッ

上条「ここなら誰にも見つからないしな」ニコ

上条「これからも、なんかあったら撮りに来るか」

美琴「なーに言ってんのよ」

美琴「恋人なんだから、なーんにもなくても撮ろ?」

上条「それもそうか」

上条「ただし、あまり上条さんの財布を虐めるようなことはしないでくれよ?」

美琴「あー、はいはい」

―――とある公園にて

上条「結局ここに来ちまうんだよな……」

美琴「いいんじゃない?天気もいいし」ニコッ

上条「そうだな。本当に気持ちいい」ノビノビ

美琴「あっ、あのベンチ……」

上条「お前が俺に膝枕されてたベンチだな」

美琴「ぜ、全部言わなくてもいいじゃない……」テレテレ

上条「んー?照れてんのか?」

美琴「…………」カァア

美琴「とっ、とにかく!!座りましょ?」カオマッカ

上条「はいはい」ストン

美琴「………」ギュ

上条「太陽でてるし、こうして美琴は寄り添ってくれてるし」

上条「上条さんあったかくて幸せだなぁ」シミジミ

美琴「………………バカ。」テレテレ

こないだインデックスと上条がラブラブしてるの書いてた人?

美琴「ねぇ当麻」

上条「んー?」

美琴「あのさっ、」

美琴「だいすき……」デレデレ

上条「……俺もだ」カァァ



                               終わり

SSばっか見てるので一回くらいはってことで書いてみました
>>187これが初SSです

なんかさるさんくらったりお腹痛くなったり最悪でしたが、
支援してくれてありがとうございました
それと、見てくれた人本当にありがとう!!

早く木山先生ルートを書くんだ

まだ残ってたw
>>202
正直これ以上広めようが無いww

スレタイが初めに浮かんだんでそっから書きました
ハーレム期待してた人はすいません
俺の力量じゃ無理です
それと色々ネタをぶち込んで遊ばせてもらいました


読んでくれて本当にありがとう!!
今度こそ消えます
また何か機会があれば

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