ジャン「……この間の壁外調査で死んだよな?」
クリスタ「そうだね……そして私は天使になったの」
ジャン「今日の俺は目がおかしいのか?」
クリスタ「そんなことないよ、ジャンは普通だよ?」
ジャン「じゃあ、なんで………なんで……」
トーマス「そりゃ命拾いしたな」ハハッ
フランツ「ははは、本当死ぬかと思ったよー」ニコニコ
クリスタ「みんなが見えるの?」
ジャン「『見える』って、あいつらやっぱ幽霊……とかか?」
クリスタ「その言い方やだな、みんなお星さまだよ?」ニコッ
ジャン「……やっぱりお前も幽霊かよ……?」
クリスタ「幽霊っていうとなんだか不気味だから」
クリスタ「天使って言ってよ!」プンプン
ジャン「あー分かった分かった」
ジャン「(何が起きてるのか分からねえ………)」
ジャン「(朝早くに目が覚めてトイレに行こうと廊下を歩いてたら……)」
ジャン『……………』スタスタ
クリスタ『あ、ジャンおはよう!』ニコッ
ジャン『おう、クリスタおはよう』
クリスタ『起きるの早いね?』
ジャン『なんか目が覚めちまってよ……』
ジャン『じゃあ俺トイレいくからあとでな』スタスタ
ジャン『……………』ピタッ
ジャン『え?』
これジャンクリになるの?
エレンも幽霊見えればカルラに会えるな
ジャン「(そして今この状況だ)」
ジャン「(クリスタもトーマスもフランツも)」
ジャン「(みんな死んだはずの仲間だ)」
クリスタ「でもビックリした!いつもならあいさつしても無視するのに」
クリスタ「今日はあいさつ返してくれるんだもの」フフッ
ジャン「いつもって……いつからここにいたんだよ?」
クリスタ「壁外調査の後かな……?」
クリスタ「目が覚めたら自分の死体が目の前にあったの」
クリスタ「驚いたけど、あ、自分って死んだんだなあって……」
クリスタ「それで……それで………」
クリスタ「…………………」
>>4そうかもしれない……
ジャンクリ嫌な人はそっと閉じてくださいな
ジャン「ど、どうした?」アセアセ
クリスタ「……ううん!みんなのそばで応援したくてここに来たの」
クリスタ「ジャンも訓練してるところ見てたよ!」
ジャン「そりゃどうも」
クリスタ「昨日はジャンが寝てるところも見てたよ」
クリスタ「『ミカサ……』って呟いたりして、か、可愛かったよ」クスッ
ジャン「ああ!?な、何勝手に人の寝言聞いてるんだよ!!///」
エレン「ごめん…………」
ジャン「うわ!ビックリしたじゃねえかエレン!」アセアセ
クリスタ「あ、エレンおはよう」ニコッ
エレン「聞くつもりはなかったんだ、ただたまたま夜中に目が覚めたら」
エレン「『ミカサ……』って言ってるのが聞こえたんだよ」
クリスタ「そういえば私その時エレンの手を握ってたんだった」アセアセ
ジャン「なにしてんだよ……」
エレン「だいたい調査兵団にもなって女の夢かよ、だらしねえ」
クリスタ「お祈りしてたの、一人一人死にませんようにって」
ジャン「お前やっぱ天使だな………うん、天使だ」
エレン「えっ?」
エレン「ジャン………大丈夫か?」
エレン「何も、朝から一人で俺の愚痴言わなくても……」
ジャン「……はあ?」
エレン「勝手に寝言きいてんじゃねえ!って一人で怒ってただろ」
エレン「言いたいことあるなら俺に直接言えよ」
ジャン「…………………」
ジャン「見えないのか?エレンには」
エレン「は?何がだよ?」
クリスタ「私だよ?クリスタだよ?」オーイ
ジャン「……いや、何でもねえ、じゃあな」スタスタ
エレン「待てよ、何が見えないって?」スタスタ
ジャン「……………天使」ボソッ
エレン「……………………」
エレン「ジャン、疲れてるならもう少し寝た方がいいと思うぜ」
ジャン「う、うるせえ!」
エレン「天使が見えるのか?やっぱお前の脳内は快適だな……」ニゴニゴ
ジャン「冗談だっつーの!もうついてくんな!」タタタタ
エレン「あ、待てよ!」
クリスタ「二人とも相変わらずね、もう」フフッ
ジャン「」シャー
ジャン「………」チラッ
オルオ「はあ……なんでこう俺のは小さいのかね」ジーッ
ジャン「……………」サッサッ
オルオ「ああー、本当トイレだけは憂鬱だぜ」
オルオ「それにしてもそこの刈り上げはなかなか大きいじゃねえか」
ジャン「……………………」スルスル
オルオ「羨ましいねえ、同じ刈り上げなのによ」ブツブツ
ジャン「………………………」カチャカチャ
オルオ「まあ、顔は馬っぽいがな」ヘッ
ジャン「ごっほん!」ジロッ
オルオ「うわ!目が合っちまった!!」アセアセ
オルオ「……って、見えるわけないだろってオルオwおいオルオーww」ハハ
ジャン「見えてますよ」
オルオ「………」
ジャン「確かあんたは、いや貴方はリヴァイ班だったオルオさん……ですよね」
オルオ「…………俺が見えるのか?」
ジャン「ええ、なんか見えてしまうんですよ」
オルオ「そうか、馬っぽいとか言ってすまんよ」
ジャン「……別にいいですよ」
オルオ「なんで、見えるんだ?」
ジャン「分かりません、今日起きてから見えるようになってました」
オルオ「俺たちが見える奴に初めて会ったぜ………!」
ジャン「あの、やっぱり幽霊……ですか?」
オルオ「うっせえな、俺は幽霊じゃなくて鳥になったんだよ」
オルオ「今なら空も飛べるぜ!ほら!」フワァ
ジャン「うわぁぁー………飛んでる」
ジャン「(マジで俺、死んだ人が見えるようになっちまったのかよ!?)」
ジャン「(一体どうなってんだ!?)」
ジャン「(リヴァイ班の方々は壁外調査で亡くなったんだよな)」
ジャン「(クリスタと同じく……)」
オルオ「なんかお前、なんとなく………」
オルオ「…………俺に似てる………」
ジャン「はい?」
オルオ「気がするような気がするような気がしない気がするような気がしないな」
ジャン「ん???」ムムム
オルオ「とにかく、女型の奴をぶったおせなかった悔しさで」
オルオ「俺は成仏できなかったのかもしれねえんだ」
オルオ「俺はとっとと楽になりてえんだがよ……」
オルオ「どうも女型のことを考えると悔しくてなァ……」
ジャン「オルオさんたちはやはり女型に?」
オルオ「ああ、エルドもペトラも、グンタもな」
オルオ「その中では俺が最後に残ったというのに」
オルオ「つい怒りに任せて女型を削ごうとしたのが駄目だった……」
オルオ「うなじを狙ったのに、刃が通らなかったんだよ」
ジャン「そうだったんですか……」
オルオ「あいつを倒すまでは俺は死んでも死にきれねえ!」
オルオ「……だがもう俺達には何もできねえ」
オルオ「ただ兵長が削いでくれるのを祈るしかねえんだよ」
ジャン「(そうだな、女型がクリスタも……)」
ジャン「(ん、ちょっと待てよ)」
マルコ『ジャンは強い人ではないから……』
マルコ『弱い人の気持ちがわかるだろ?』
ジャン「(マルコ!マルコもどこかにいるんじゃないのか!?)」
オルオ「切ねえよなぁ、兵士なのに戦えないなんてよォ……」
オルオ「もっと兵長の下で戦いたかったn」ガリブシャァ
ジャン「すみません!失礼します!」タタタ
オルオ「おるぉ!いへええええ!」ダラダラ
オルオ「はなひひへええええ!!」ダラダラ
ジャン「(マルコ!)」パカッ
ジャン「(マールコ!)」サササッ
ジャン「(マルーコ!)」ジャブジャブ
ジャン「(マールーコ!?)」ドサドサッ
ジャン「(マルコーーーーーー!)」バサバサッ
ジャン「はぁ………はぁ………」ゼェゼェ
クリスタ「ジャン、大丈夫?」
ジャン「ああ……クリスタか」
クリスタ「そろそろ朝食の時間だと思うよ?」
ジャン「やべ、忘れてた……」タタタ
ジャン「(まあ死んだ奴みんなが幽霊になるはずがねえよな)」
ジャン「(馬鹿だな俺、何期待してんだよ)」ハハッ
ー食堂ー
ジャン「…………」イライラ
エレン「…………」ジーッ
ミカサ「エレン、スープこぼれてる……」ハイ
エレン「あ?ああ……」フキフキ
ジャン「……………………」イライラ
ライナー「(クリスタ……お前がいなくなってそろそろ一週間だな)」
ライナー「(まさかお前が死ぬなんて思ってなかったぞ俺は……)」
アルミン「……………」モグ
エレン「聞いてくれミカサ」
エレン「ジャンの奴、天使が見えるとか言ってるんだぜ」
ジャン「(ちっ………うるせぇな……)」イライラ
フランツ「ハンナー!僕はここだよー!」
トーマス「エレンには遅れをとったけど僕だって調査兵団になるんだ!」
ミーナ「それなら私が先ね!」
モブ「あー、おいしいそうだな」
ボソボソギャーギャーワイワイ
エレン「なあジャン!天使見えるんだろ?」
ミカサ「ジャンは疲れている、そっとしてあげた方がいい」
エレン「でもよー」
ジャン「っうるせえええ!!!」バンッ
全員「!?」
コメントありがとう
おやすみなさい
エレン「そ、そんなに怒るなよ……ごめん」
クリスタ「ちょっと、ジャン!何もそこまで怒鳴らなくても……」アセアセ
ジャン「(あ、つい大声出しちまった)」アセアセ
ジャン「(みんなには聞こえてないんだよな)」
ジャン「(ここにいる故人たちの声がよ……)」
ジャン「(さっきからうるさくて飯がまずいんだよ)」ハァ
エレン「(俺はただこの重い空気を何とかしたくて……)」
ジャン「な、なんてなー!エレン!」アセアセ
ミカサ「?」
トーマス「相変わらずジャンはきれてるな~」ハハハ
ミーナ「ほんと、子供みたいね!」アハハ
ジャン「(見えてないと思って人のこと好き勝手言いやがって……!!)」ジロッ
ミーナ「あれ?何かこっち睨んでるよ?」
トーマス「気のせいだろミーナ、見えるわけないさ!」
ジャン「(だから見えてるんだっつーの!!)」
アルミン「ジャン、どうかしたの?」
ジャン「……何でもねえ」パクパク
ミカサ「…………」モグモグ
ジャン「ふう、ごちそうさんでした」スタスタ
クリスタ「あ、待ってよ~!」テテテ
クリスタ「どうしてそんなに怒ってるの??」
ジャン「お前も含めて、なんで成仏しないんだよ……」
クリスタ「………天使だから、成仏なんてしないよ?」ニコッ
ジャン「トーマスやフランツもか?」
クリスタ「う……うん!みんな天使だよ!」ニコッ
ジャン「……マルコはいないのか?」
クリスタ「マルコ?私は見てないけど……」
ジャン「そうか………」
ジャン「(やっぱりお前はいないのか?)」
クリスタ「あ、そっか……マルコはジャンの親友だもんね」
クリスタ「二人いつも一緒にいたよね!」フフッ
ジャン「そう……見えたか?」
クリスタ「えっ?」
ジャン「いや、俺ってそもそもマルコにとっての親友だったのかなんて」
ジャン「今考えてみるとよく分からねえんだよな」ハハ
ジャン「むしろ友達ですらなかったんじゃないかって……思えてくる」
クリスタ「どっどうして!?」
ジャン「俺とマルコは目指す場所が一緒でも」
ジャン「目指す理由が違った」
ジャン「ただ同じ憲兵団を志望してるから一緒にいるようになっただけで」
ジャン「特にキッカケとかがあったわけでもねえんだ」
ジャン「だから俺がマルコを勝手に親友とか思ってただけかもな……」
クリスタ「何言ってるの……?」
ジャン「しかも俺は、純粋に王の元で働きたくて憲兵団を目指すマルコに」
ジャン「お利口ぶるなとか言ってよ……最低じゃねえか」
クリスタ「そんなことないよ!人それぞれ考えが違うのは当然だよ!」
エレン「…………………」
クリスタ「マルコは、きっとジャンが大好きだよ?」
ジャン「はは……どうかな……」
クリスタ「マルコはいつもジャンを気にかけてた!」
ジャン「仲間だから、だろ」
ジャン「それにマルコは誰のことでも気にかけてたぜ」
ジャン「他人のことを考えて行動出来る、いいヤツだった」
ジャン「……なのに、何で俺が生きて、あいつが死んだんだ……」
クリスタ「そんなこと言わないで!!」
エレン「そんなこと言うな!!!」
親友レベルのやつとに限って
出会いのきっかけなんてうっすいモンだよ
なんで一緒にいるようになったのか思い出せないくらいな
ジャン「!?」
クリスタ「え、エレン?」
エレン「お前、マルコがそんなこと言われて嬉しいとでも思ってるのか?」
ジャン「……お前に何が分かる、死に急ぎ野郎が」
エレン「俺だって、母さんが巨人に喰われた時何度も思った」
エレン「なんで俺が生きてるんだって、母さんが生きてくれればって」
エレン「でも……もう何を言っても変わらねえんだ!」
クリスタ「………」
ジャン「……少し一人にしてくれ」タタタ
クリスタ「ジャン……………」
エレン「訓練には遅れんなよー!」
>>43分かります、実際そんなもんですよね……
クリスタ「やっぱり私には分からないなあ」
クリスタ「親友とか、そういう感覚が……」
クリスタ「そもそも、私はなんでここにいるの?」
クリスタ「あれほど死ぬことを願っていたのに……」
クリスタ「この世界に何の未練があるというの……ねえ?」
クリスタ「誰か教えてよ……」ウルウル
ジャン「………………」ボーッ
ジャン「お?あれはリヴァイ兵長……と」
リヴァイ「…………………」スタッスタッ
ペトラ「兵長、けがはどうですか?」
リヴァイ「………悪くない」フッ
ペトラ「良かった……兵長が戦えなくなったら」
ペトラ「私もうどうしたらいいのか分かりませんでしたよ……」ホッ
リヴァイ「早く治さねぇと……そして女型の巨人を捕獲だ……」スタッスタッ
ペトラ「兵長……私はいつも兵長のそばで応援してます」ニコッ
ジャン「確か……………ペトラさんか?」
ジャン「ペトラさんも死んだはず……ってことは………」
リヴァイ「っ!」フラッ
ペトラ「っ兵長危ない!!!」スゥーッ
リヴァイ「くっ」ドテン
ペトラ「大丈夫ですか!?」
リヴァイ「クソ……こんなんじゃ俺は部下の仇すらとれねえ……」フラフラ
ペトラ「兵長……!無理しないでください!」
ジャン「(体勢を崩した兵長を支えようと差し出したペトラさんの手が)」
ジャン「(きれいにすり抜けた……)」
ジャン「(やっぱり、ペトラさんも幽霊みたいだな)」
ジャン「(……兵長には見えてるのか?)」
ジャン「(とにかく、今は話しかけない方がいいな……)」スタスタピタッ
フランツ「ハンナぁ~」シクシク
ジャン「……………………」
ジャン「フランツ、相変わらずだな」
フランツ「うん………え?」
フランツ「僕が見えてるの?」
ジャン「ああ……今日から見えるようになった」
フランツ「へえ、すごいなジャンは!霊感あるのかも?」
ジャン「んで、そんなにハンナに会いたいのかお前」
フランツ「もちろん!僕が成仏出来なかったのはハンナが心配だからさ」
ジャン「なるほどな」
ジャン「(そもそもハンナが生きているのかも微妙だがな……)」
ジャン「(アルミンが言うには)」
ジャン「(こいつが死んで平常心を保ててなかったらしいしな……)」
フランツ「僕は目の前で見ていたんだ」
フランツ「ハンナが一生懸命僕に蘇生術をしてくれていたのを」
ハンナ『フランツ………!』フッフッフッ
巨人『』ドシンッドシンッ
フランツ『ハンナ逃げろ!君まで死んでしまう!』
ハンナ『うう…………!』フッフッフッ
フランツ『僕はもう……死んだんだよ……ハンナ……』ウルウル
調査兵団『君!その男はもう死んでいる!諦めろ!』ガシッ
ハンナ『離して!彼はまだ生きてます!フランツ!フランツー!!』ジタバタ
フランツ『ハンナーーーー!!』
ジャン「それで、ハンナ見失ったのか?」
フランツ「とりあえず自分の死体から離れない方がいいかと思ってさ」
フランツ「あの時ついていけば、見失うこともなかったのに……」
フランツ「ごめんね、ハンナ」シクシク
ジャン「(俺が、ライナーも言ってた自分のことしか考えない奴なら)」
ジャン「(こんな奴らほっといて生活するだろうな)」
ジャン「(少なくとも憲兵団を目指してた頃ならそうしたかもしれねえ)」
ジャン「(だが今の俺は違う、違う俺でありたい)」
ジャン「……俺がハンナを探してやるよ」
フランツ「え、本当に!?ジャンが??」
ジャン「……何だその意外!みたいな顔は」
フランツ「正直ジャンはうるせえ!とか言って行っちゃうと思ってたよ」
フランツ「ありがとう、ちゃんと僕も探すから」
ジャン「まあ、ついでだからな」
フランツ「何でもいいさ、その気持ちが嬉しい」
ジャン「へっ、うるせぇ」
コニー「ジャン!訓練さぼってなにしてんだよ!!」タタタタ
ジャン「あ…………忘れてた」
コメントありがとう!
おやすみなさい
支援&コメントありがとうございます
ジャン「たっぷり怒られてきたぜ……」
クリスタ「大変だったね……」
ジャン「あ、そうだ、お前ハンナがどこにいるか知ってるか?」
クリスタ「ハンナ?ハンナは確か……駐屯兵団かな?」
ジャン「生きてるのか」
クリスタ「ええ、助かったみたい」
ジャン「駐屯兵団か……会いに行ってみるか」スタスタ
クリスタ「あ、待って、私もついていくわ!」テテテ
ジャン「(とは言っても駐屯兵団って3万人くらいいるんだよな……)」キョロキョロ
クリスタ「あ、あれってハンナじゃない!?」
ジャン「え!?」チラッ
ハンナ「………………」ボーッ
ジャン「ついてるぜ、さすが天使クリスタだな!」
クリスタ「ま、まあねっ//」ニコッ
ジャン「つかナイフを見つめて何してんだ……?」
ハンナ「今、行くから………」スッ
ジャン「え」
クリスタ「まさかっ!?」
ハンナ「(これでやっと楽になれるかな……?)」フッ
ジャン「馬鹿、やめろ!!」ガシッ
ハンナ「止めないで!離して!私はもう充分頑張ったわ……!」ポロポロ
ハンナ「うぅ………………」チラッ
ハンナ「あ、あれ?貴方は……」
ジャン「久しぶりだな、ハンナ」
ジャン「お前……生きたくても生きられない奴の気持ちわかるだろ?」
クリスタ「(生きたくても生きられない……?)」
ハンナ「………………」グスン
ジャン「何で自決なんかしようとしたんだよ?」
ハンナ「……きっと、フランツが待ってるから」
ハンナ「私はフランツを助けられなかった」
ハンナ「フランツがいない世界で生きる意味が分からなくて……」ウルウル
ジャン「兵士である以上、お前は生きる意味ありまくりじゃねえか」
ジャン「恋人が死んだからって死んでいい理由になんかならねえよ」
ハンナ「……ジャンにはまだ恋人を失う辛さが分からないだけよ」
ジャン「はは、失礼だなおい……」
ハンナ「せめて、もう一回フランツに会って話がしたい……」
ハンナ「フランツ………」ウルウル
ジャン「お前ずっと今までフランツのこと考えてきたのか?」
ハンナ「当たり前よ、世界一好きなんだから」
ハンナ「フランツ以上の人なんていない」
ジャン「と……とにかく自分で死ぬのはやめてくれ、頼む」
ハンナ「うん……もう少し頑張ってみるわ、ありがとうジャン」ニコ
ジャン「約束だぞ!じゃあな!」タタタ
ハンナ「頑張ってね」
ジャン「おい、フランツ」
フランツ「あっジャン、ハンナ見つからなかったよ~」ハア
ジャン「いたぞ、駐屯兵団に」
フランツ「本当かい!?」
ジャン「さっき、話してきた」
フランツ「そうか!元気にしてたかい?」
ジャン「ああ……」
ジャン「(お前のせいで自決しかけてたなんて言ったら)」
ジャン「(こいつ尚更成仏出来ないよな……)」
フランツ「僕、さっそく会いに行ってくるよ!」タタタ
ジャン「(これでフランツも安心して成仏……)」
ジャン「(いいのか……これで?)」
ジャン「(ハンナは、いいのか?)」
クリスタ「ジャン……私たちもハンナのところに行こう?」
続ききたー!!!
>>66
本当は今日の夜書くつもりだったけど
色々大変なことに巻き込まれて
しばらく書けそうにない
待っててくれる人いたら
必ず戻ってくるので待ってて!
>>65だった………
俺の一番中良い奴は
「お前…女?」という会話から始まったの覚えてる
ムカついてぶち切れた
でも仲良くなった過程がわからない
だから>>42に一部賛成
支援ありがとうございました
ひとまず落ち着いたので、
少しずつ書いていきますね
>>73
やっぱりいつの間にか、なんですよね
ジャン「へっ、今俺もそう言おうとしたところだ」
クリスタ「……うん!」ニコッ
フランツ「ハンナ!!」
ハンナ「……………………」ボーッ
フランツ「ハンナ、久しぶりだね!少し大人っぽくなったんじゃない?」
フランツ「良かった、ハンナが元気そうで………」
ハンナ「………………」ウルッ
フランツ「は……ハンナ?」
このSSまとめへのコメント
(乂 ټ ) スクラッチンwww
続きはよ
続き気になる!ってかハンナ生きとったんや