人識「あぁ?」 一方通行「あン?」(523)
人識「っっっかぁぁ―――、 また変なの見つけちまった。 おぉおぉすっげぇなぁ。 髪真っ白じゃん」
一方「……てめェ、死にてぇのか?」
人識「んんー? こりゃまた初対面なのに舐めたクチ聞いちゃって。 ……ま、それはいいや。 なぁ、 ちょっと聞きたいことあんだけどさ……」
一方「目障りだ。俺に話し掛けてくンじゃねぇ」スタスタスタ
人識「…………行っちゃったよ、 おい」
人識「不親切な奴」
人識「……しゃーない、違う奴に聞こうかね」
人識「ちっきしょー」
人識「ヘリから飛び降りた先がまさかこんな閉鎖的な街だとは流石の俺も思わなかったぜ……」
人識「とりあえず『ヤツ』から逃げつつこの街から出る方法を探さなきゃなんねーんだが……」
人識「途中で携帯の電池が切れるとは流石の俺も思わなかったぜ……」
人識「GPSが動かねぇ……」
人識「そいでもって、 誰かに……、 つってもあの髪真っ白なヤツだったんだけど。 聞こうとしたら……」
人識「まさか、 あんなボロクソに断られるとは流石の俺も思わなかったぜ……」
人識「……仕方ねぇ、 ちょっとそこらへんの人間の持ってるケータイ借りっかな」
人識「おぉ? あいつの持ってるモデル……、 よさげじゃん」
*人通りのまばらな路地*
御琴「…………♪」シャカシャカ
チリッ!
御琴「っっっ!」バッ
人識「おぉ? 何でこっそり近づいてんのにバレんだよ。 気配消してた筈なんだが……」
御琴「あんた、誰よ?」
人識「いや、誰でもない。 ただの通行人だ」
御琴「“ただの通行人” が、あたしのスカートのポッケに何の用?」
人識「うわっ、 そこまでバレてんだ……」
御琴「何の用、って聞いてんのよ」
人識「お前のケータイをパクリに来た」
御琴「はぁ?」
人識「俺ぁちょっと道に迷ってな。 どうにかしてここから出なきゃなんねぇんだ」
御琴「(道に迷って、 って……、 ここは “あの” 学園都市よ? 出るのも入るのもそう簡単にはいかない筈なのに……)」
御琴「(怪しい……)」
b
人識「おおぅ? 何かすげ―不審人物を見る目で見られてんだが……」
御琴「顔面刺青にマーブル模様の髪の色、 耳にはケータイストラップぶら下げてるような初対面の同年代を、 友好的な人物を見る目で見はしないと思うけどね?」
人識「かかっ。 言うじゃねぇの。 ま、 そら正論」
人識「どーやら交渉の余地は零って感じみたいだな」
人識「……しゃあーない。 アンタ、 ちょっと俺に攫われてもらう、ぜっ!」バッ
ガシッ
御琴「なっ! (速いっ!?)」
人識「とりあえず裏路地にでも連れ込んで……」
バチィッ!!
人識「おわぁっ!」スルッ
御琴「……よっ、と」スタッ
御琴「…………あんた、いきなり何の真似よ?」
人識「何の真似っつーかな、 って、それよか何だ今の? なんかいきなりバチッと来たんだが……」
御琴「何だってそりゃ、 電気よ。 あたし、 『電撃使い』 なの」
人識「はぁ? ……何言ってんだお前?」
御琴「……あぁ。 あんた余所者? なら知らないのも無理ないわね。 教えるつもりも無いけど」
人識「ハッ……、 そーかい」
人識「……ったくよぉ。 今回は場所が場所だし、 無駄な殺しはするつもり無かったんだがね……」スッ
御琴「…………」
御琴「(いきなり懐からナイフ、 ねぇ……)」
御琴「(“普通” じゃない、 わね。 コイツ)」
御琴「アンタ……名前は?」
人識「名前ぇ? 名前か……」
人識「俺ぁな、 零崎人識、 っていう」
御琴「零崎……? 変な名前ね」
人識「まぁそーだな。 あんま、 どころか、 全く見ない。 世界中探したってこんな名字は、 “ウチ” くらいだろうよ」
人識「……まぁ、 んなこたどーだっていい。 今回俺は急いでんだ。 ……お喋りは、 終いにしようか」
クイッ ヒュゥッ!!!
バシュッ!!
人識「…………あぁ?」
人識「っかしーな。 ほんとならお前は今バラバラになってる筈なんだぜ?」
御琴「…………何したのかしんないけど、 下手な飛び道具は意味無いわよ。 今私の体の周りには “電気” が巡らせてあるから」
人識「あぁー。 成る程な。 だから “曲弦糸” が効かないわけだ。 じゃあナイフ投げても弾かれて終わり、 ってことか」
御琴「そゆこと。 ……これで実力差が分かったでしょ? 大人しくどっか行っちゃいなさい」
人識「なら、 これしかねぇ、 か」
ザッ
御琴「!?」
ザクッ
御琴「がはぁっっ!!」
ブシュッ……
人識「あぁん? 電気の所為でちょっと狙いがずれちまったか。 ならもう一回……」
御琴「……っっあああぁあああぁあぁぁぁぁ!!!!」
カキィン!!!
バシュゥゥゥゥゥゥゥッッッッッ!!!!!!!!!
人識「うおおぅっ!?」ズコー
人識「……あっぶねぇな何だ今の? コイン?」
御琴「…………!? (電磁砲《レールガン》を避けた!? それに技の正体まで見切るなんて…… )」
人識「ふぅ……。 角度が浅いとはいえ、 “脇腹刺されといて” よくそこまで動けるもんだ」
御琴「うっさいわね……ハァッ、 そーやって、 舐め、 てる、 とぉ…… 痛い目、 見るわよっっ!!」カキィンッ
バシュウゥゥゥッッ―――――……
御琴「(手応えが……無い…………?)」
人識「……だが、 戦闘については素人なんだな」
人識「同じ技、 それも一度回避された技を続けて二回たぁ……」スッ
御琴「(後ろ!?)」
ザクッ
御琴「か……はっ………………」ドシャッ
人識「今度は外してねぇな、 うん、 大丈夫だ」
人識「 “痛くねぇ様に” しといたぜ」
人識「ま、 死ぬんだがね」
人識「んじゃ、 このやけにハイテクチックなケータイ、 もらってくな」
人識「……にしても」
人識「っかぁー。 いてぇいてぇ。 電気の膜無理やり破ったお陰で手が痺れて仕方ねぇ」
人識「……ま、 目的のものは手に入ったし、 よしとするか」
*************************************
人識「しっかし、 あの女の使ってた技、 気になるな」
人識「何か物理的な装置を使ってた訳じゃねぇっぽかったけど」
人識「それにあの女、 俺があのチカラを知らないと知った時、 確か 『よそ者』 とか呼んだな」
人識「てぇことは 『内側』、 つまりこの場所に住んでたりする人間は皆、 あんな感じの能力を知ってる、 もしくは持っていて」
人識「それは 『外側』 であるところの “世間” には存在しないってぇことか」
人識「閉鎖的な空間、 普通ではありえない “能力”、 そしてこの異様な数の未来感を感じさせるビル」
人識「……ってぇことは」
人識「ここはやっぱ、 噂に聞く学園都市ってとこなのかねぇ?」
人識「……かっ」
人識「……傑作だぜ」
*御琴が刺される少し前、 “ジャッジメント” の支部、 その一室*
黒子「ほら初春、 早くお姉さまを見つけるんですのよ」
初春「やってますってばー。 っていうか、 “ジャッジメント” の権限をこんなことに使うなんて、 本当はいけないことなんですからね?」カタカタカタ
黒子「お姉さまの前ではジャッジメントのルールなんて霞となりて消えゆくのですわ。 ……あ、 お姉さまはっけーん!!」バッ
カサカサカサ ベチャッ!!
黒子「あぁあぁぁああ! 監視カメラに映されるお姉さまもまた美しいですわー!!」ハァハァ ブシュ―――!!!
初春「んもぉ、 画面に張り付かないでくださあぁぁぁぁ!!! って! 血が!! ほら白井さん! これ! ティッシュ!!」
黒子「あらどうも初春」チ――ン!!
初春「はぁ……、 まったくもう……」
初春「……あっ!!」
黒子「んぁ? どうがじまじたの?」フガフガ
初春「見てください白井さん、 何か変な男の子が御坂さんと揉めてるみたいですよ?」
黒子「あら、ほんとですわね」
初春「あ、しかもちょっとまずい雲行き……」
黒子「仕方ないですわね……。 初春! ここは任せましたわ! 私はジャッジメントとしてお姉さまの救出に行ってきます」
初春「えー」
黒子「なっ、 なんですの?」
初春「とかいって白井さん、 御坂さんの所へ行きたいだけなんじゃないですかぁ?」
初春「見てください白井さん、 何か変な男の子が御坂さんと揉めてるみたいですよ?」
黒子「あら、ほんとですわね」
初春「あ、しかもちょっとまずい雲行き……」
黒子「仕方ないですわね……。 初春! ここは任せましたわ! 私はジャッジメントとしてお姉さまの救出に行ってきます」
初春「えー」
黒子「なっ、 なんですの?」
初春「とかいって白井さん、 御坂さんの所へ行きたいだけなんじゃないですかぁ?」
黒子「んなっ!?」ギクッ
初春「あ、 いまギクッって擬音が見えましたよー? あーやーしーいー……」
黒子「(まぁ、 冷静に考えて)」
黒子「(学園都市の “レベル5” をそれと知ってて助けに行く、 なんて……)」
黒子「(無駄の極みですわよね)」
黒子「(さて……、 どうしましょうか)」
黒子「こ、 これはもしかしてぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!」
初春「なっ、 なんですか!?」バッ
黒子「」シュンッ
飯いってきます
長い間保守ありがとうございます。
再開させて頂きます。
初春「? 何もなってませんけど……って、 あぁ―――!!」
初春「んもぅっ!」
初春「……全く、 御坂さんが絡んだときの白井さんの無策っぷりときたら……」クルッ
初春「………………え?」
ガタン!!
初春「な、 んで……、 何で、 何で御坂さんが…………こんな、 血まみれで……」
初春「そんな…………」
初春「(どうしよう……、 どうしよう! どうしようどうしよう!!)」
初春「……そ、 そうだ、 白井さんに、 報告、 報告しなきゃ……」ガタガタガタ
初春「……手が、 震えて、 通信が繋げなっ……」ガチャ、カチチッ、ガチャ
初春「はっ、 はっ、 はっ、 やっと繋がった……」プチッ
プツッ
初春「―――白井さん!! 白井さぁん!!!」
黒子【なっ! なんですの初春。 そんな大きい声を】
初春「御坂さんが大変です!! すぐにxxxxx1536の座標に向かってください!」
黒子【!! ……分かりましたわ、 初春、 お姉さまの様子は?】
初春「御琴さんの様子は……」
「いよぉーう」
初春「ひゃぁっ!」ゾクッ
「ぎゃははははははは!! んんな驚くなって。 それよか、 ちょっと聞きたいことあんだけどさぁ?」
初春「なっ、 何ですか、 誰ですか、 あなた」
「誰? 誰ってそりゃあ……」
【初春!? どうしたんですの初春!?】
「あぁあん? うるっっっっっせぇなぁ誰だよ一体。 僕の名乗りを邪魔する奴ァ、 戮っちまうぜ?」
ヒュッ
バゴォォォォォン!!!!!!!
初春「なっ………………!!」
「んん? どうした? 僕の 《一喰い(イーティングワン)》 にビビッちまったか?」
初春「……そん、 な…………」
初春「(ありえない……! こんな、 腕の一振りで、 スピーカーだけじゃなく、 その周辺の器具まで破壊し尽くす、 なんて……)」
「ぎゃははは! ……まぁいいさ。 さて……」
「お預けだった僕の名前の紹介と行こう」
「僕の名前は」
「 『殺し名』 序列一位、 殺戮奇術集団匂宮雑技団が団員No.18、 第十三期イクスパーラメントの功罪の仔(バイプロダクト) 」
「……匂宮出夢(ニオウノミヤイズム)、 だ」
出夢「とは言っても、 ぎゃははははは……。 まぁ安心しろよ。 何も僕はあんたを殺しに来たわけじゃない」
初春「え……?」
出夢「殺戮は一日一時間」
出夢「僕のルールだ」
出夢「今回、 あんた如きに “それ” を使うわけには行かないからな」
初春「…………」
出夢「僕はな、 人を探してるんだ」
出夢「そいつぁ逃げ足が速くてね、 この僕を持ってしても一度見失うと再び見つけ出すには困難を極める」
出夢「今回は幸い、 この学園都市にいるっぽいから、 まぁ幾分楽ではあるんだけどな」
出夢「んでもって、 さしあたっては街中の監視カメラの映像が見れるこの場所、 この場所だ。 ここがアイツを探すには一番都合が良いんだよ」
出夢「んだもんで、 あぁーっと、 何だ、 初春さん、 だっけか?」
初春「は、 はい……」
出夢「とっととどっか逃げちまった方がいいぜ? またいつ、 僕の気が変わらないとも言えないんだから、 さぁ?」ニヤッ
初春「……ひぃっ!!」ダッ
ガチャッ バタンッッ!!
出夢「ぎゃははははは! …………。 さぁーてさてさて…………」スタスタスタ トスッ
出夢「愛しの人識クンは、 一体どこにいるんでしょオかねぇ?」
*************************************
黒子「……いた!」
黒子「お姉さま! しっかりしてください、 お姉さま!!」
御琴「くろ……こ…………」
黒子「今病院まで運んで差し上げます!」
黒子「もう既に連絡は入れてありますので、 安心してくださいな」
御琴「迷惑……かけるわね…………」
黒子「何を言ってるんですか。 さ、 後のことは私に任せて、 お眠りください」
御琴「そうね……ちょっと…………眠るわ」
黒子「(傷が深い……、 それに、 異常なまでに的確な致命傷…………)」
黒子「でも、 “あの” 病院の “あの医者” ならあるいは……」
黒子「(とにかく急がないと……!)」
シュンッ
********************************************
*同時刻 学園都市 市街*
打ち止め「っっっ!!!」
一方「あン? いきなり立ち止まってンじゃねェよ。 何だってンだ?」
打ち止め「これは…………」
打ち止め「オリジナルに異常発生、 と、 ミサカはミサカはやや深刻な面持ちで申告してみる」
一方「……いくら深刻なカオでもその喋り方だとあンま雰囲気出てねェンだがな」
一方「オリジナル……、 ってェとあの、 お前とおンなじカオしたレベル5か」
打ち止め「うん。 今、 血まみれのオリジナルを 『瞬間移動(テレポート)』 で恐らく病院へと運ぶ人影を見た、 って連絡が “ミサカ” の一人から入ったんだよ、 と、 ミサカはミサカは状況をより詳細に説明してみる」
一方「へェ……、 って、 そりゃかなりレア度高ェ状況だな。 俺にゃァ遠く及ばないとは言え、 “学園都市のレベル5” がそんな重傷をくらうたァ」
打ち止め「そうかもねー。 でもま、 命を落とす心配はないと思うけど。 と、 ミサカはミサカは不安ながらもどこか安心を含んだ繊細な表情でそんなことを言ってみる」
一方「お前の繊細な表情が見事にぶち壊しだな……。 ……その根拠は?」
打ち止め「そうだねー、 一つはオリジナルが “レベル4” の 『瞬間移動』 で運ばれてる、 ってことと、 もう一つは、 ここが学園都市、 ってことかな。 と、 ミサカはミサカは納得の見解を述べてみる」
一方「まァ、 確かにな。 救急車やなンかと比べて 『瞬間移動』 は明らかに速ェし加えて振動も何もない」
打ち止め「 “大能力者(レベル4)” ぐらいになると、 一回で八十メートル以上移動できるらしいからねー。 病院まですぐでしょ。 と、 ミサカはミサカはどこかで他のミサカが聞いた知識を披露してみたり」
一方「それに……、 まァ、 認めたかねェが、 あのカエル顔の医者の実力は本物だ」
打ち止め「……脳がおかしくなっちゃって、 会話すら移動すらままならなかった “誰かさん” を、 そんなちっぽけなチョーカー一つで矯正しちゃうんだもんねー。 と、 ミサカはミサカはわざと古傷を抉るようなことに触れてみたりー! きゃー!」
一方「きゃーじゃねェよ……」
一方「まァでも、 そーいうこった。 ……加えて、 コイツを使えば “制限時間付き” だが俺の能力を元通りに使える程になったわけだしな」
打ち止め「………………」ポカーン
一方「あン? なにまたいきなり立ち止まってンだ?」
打ち止め「ふふっ」
一方「なンだよ、 気持ちわりィなオイ」
打ち止め「いやー、 キミも丸くなったもんだねぇ! とミサカはミサカは隣を歩く人物の成長に素直に喜びを表現してみる」
一方「ぶッ殺すぞてめェ!!」
打ち止め「きゃははははははは!!」
一方「笑ってンじゃねェ!!」
打ち止め「くふっっ……、 ぷくくくく……、 ごめんごめん、 と、 ミサカはミサカは…………きゃははははは!!!」
一方「そこは最後までやれよ!!」
打ち止め「だってー! 面白いんだからしょうがないですよー!!」
一方「っったく、 ……ほら、 さっさと帰ンぞ」
打ち止め「あン?」
一方「お前……、 よっぽど死にてェみたいだなァ!? コラァ!!!」
打ち止め「きゃははははははは!!!」
一方「っだぁあああ畜生!! うぜェ!!! 殺してェ!!!!」
打ち止め「うわっはっはっは……、 きゃははははははは」
一方「(コイツ……、 本気で能力使って殺してやるかな……)」
打ち止め「はっはっはっは! いやー、 笑った笑った。 一生分くらい笑った」
一方「てめェぶッころ……」
打ち止め「と、 ミサカはミサカはこの嬉しさをさりげなく伝えてみたり」
一方「…………っっ!!!」
打ち止め「んー? あれ、 どうしたのー? お仕置きは……ナシ? ……と、 ミサカはミサカは恐る恐る確認を試みてみる」
一方「―――興が削がれた。 もういい。 帰るぞ」
打ち止め「? ……はぁーい、 と、 ミサカはミサカは怪訝な表情で、 けれど素直に従うことにする」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最初から見てた小学生「―――なんだかんだであの二人、 とても仲良さそうに見えますよね……」
隣を歩く高校生「まぁ、 微妙な間柄なんじゃねぇのか?」
最初から見てた小学生「とても爆笑えましいです」
隣を歩く高校生「微笑ましい、 な。 それだと読めないぞ」
最初から見てた小学生「失礼、 噛みました」
隣を歩く高校生「違う、 わざとだ……」
最初から「噛みまみた」
隣を「わざとじゃないっ!?」
最初「食み飽きた」
隣を「何をだよ!?」
最「ご馳走様、 ということです」
隣「……そうだな」
「つっても、 年齢的にそう言う関係には見えないけど」
「細けぇことはいいんですよ!」サッ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一方「…………嬉しいとか、 言ってンじゃねェよ、 ったく………………」ボソッ
打ち止め「何か言ったー? と、 ミサカはミサカはどうせなんでもないとか言うんだろうなー、 とか思いつつ一応聞いてみる」
一方「…………なンでもねェよ」
*************
*病院 ロビー*
黒子「(お姉さまをここへ連れてきてからこれでちょうど一時間、 ですか……)」
ウィーン
初春「しっ、 しらっ、 白井さぁん!!!」
黒子「う、 初春!? ……ってシィー―――! ここは病院ですわよ!!」ヒソヒソ
初春「あ……っ、 あぁぁぁ……、 白井さん、 白井さん……」
黒子「(この子、 こんなに震えて動揺して……、 一体何が…………)」
黒子「とりあえず、 外に出ましょう。 話をするには、 ここは場違いですわ」ヒソヒソ
初春「…………はい」
*病院 入り口前 広場*
黒子「……それで、 初春は脱兎のごとく逃げ出してきた、 と」
初春「はい…………」
黒子「いや、 別に責めてるんじゃないんですのよ? いきなりそんな異常な “力” を見せ付けられたらそりゃ、 恐怖を感じるのも致し方無いというものですし」
初春「……何だか、 それだけじゃなかったような気がするんです……」
黒子「と、 いいますと?」
初春「その人の、 その、 殺気というかが、 凄まじくて……」
黒子「殺気、 ですか……」
黒子「(幻覚系の能力者? いえ、 なら、 機材を破壊する力はどこから……)」
黒子「(なら、 筋力か何かを強化するタイプ、 もしくは自分の体を硬化させるか周りに纏わせるかの能力者……ですかね)」
黒子「(けど、 ここは学園都市。 強大な能力を持つ人間がいても所詮は学生の器。 殺気なんてそんな大層な物誰が……)」
黒子「(そんな物、 “殺し屋” などといった非現実的な輩でも無い限り……)」
初春「あっ……、 そうだあの人、 匂宮出夢、 って名乗ってました」
黒子「匂宮……、 珍しい名前ですわね……」
「なぁ、 そこのお嬢ちゃんたち」
黒子「はい? ……っっっ!」
初春「(うわぁー、 綺麗な人……)」
「今の話、 詳しく聞かせてくれねぇか?」
「特に、 “匂宮” って奴の話について」
黒子「(この人、 この威圧感……。 只者じゃ、 ないですわね)」
黒子「詳しくも何も、 こちらの方の前にいきなり現れた人物が “匂宮出夢” と、 そう名乗った。 それだけのことですわ」
「へぇー。 んじゃ、 こっちの嬢ちゃん、 その “匂宮出夢” の外見的特長は何があった?」
初春「えぇっとー、 そうですね。 腰ほどまで伸ばした黒髪に、 服は大きいマント。 その下は多分、 何も来てなかったと思います」
「他には?」
初春「あぁ後、 眼鏡を掛けてました。 こう、 額の上に乗せて、 前髪を掻き上げる感じで」
「ふむふむ成程。 そっかそっか。 分かった。 ありがとな」
初春「あっ、 いえいえ別にそん……」
黒子「いえ、 別に。 ……それより、 失礼ですが……、 何でいきなりそんなことを聞こうと?」ズイッ
「んー、 いや、 病院の前にいる普通の中学生から “匂宮” なんて何かヤバめな名前が出てきたんで、 ちょっと気になっただけ」
黒子「……そうですか」
「んじゃ、 あたしもう行くわ。 ありがとな、 二人とも」
黒子「ちょっとお待ちください」
「……なんだよ?」クルッ
黒子「あなたのお名前を、 聞いてもよろしくて?」
「名前。 名前か。 ……あたしは」
「哀川潤っていう」
黒子「(哀川、 潤……)」
哀川「あぁあと、 呼ぶときがあればその時は名前で呼んでくれ」
黒子「はぁ……。 ありがとうございます」
哀川「こんくらいなんでもねぇだろ。 んじゃ、 今度こそじゃあな、 お二人さん」
哀川「縁があったら、 また会おう」
初春「ふわぁー。 すっごい綺麗な人でしたねー」
黒子「そうですわね」
初春「赤尽くめで!、 身長こんな高くて!」
初春「デキる女、 って感じです」
黒子「馬鹿っぽいですわよ、 初春」
初春「……ぶー」
黒子「(にしてもあの哀川潤と名乗った方……、 “匂宮”について相当知ってる風でしたわ……)」
黒子「(危険な、 とも言ってましたし)」
黒子「(これは “ジャッジメント“ のデータベースで少し調べて見る必要がありますわね)」
初春「……なんにせよ、 あの人は只者じゃないですよ! …………って、 白井さぁん??」
黒子「えっ? あぁ、 私もそう思いますわ」
初春「聞いてくださいよ、 もう……」
黒子「(まぁ)」
黒子「(彼女の登場で初春の調子が戻ったのは、 予期せぬ幸福、 といったところでしょうか)」
黒子「(それにしても、 お姉さまのご容態が心配ですわ……)」
黒子「(あの医者に限って、 万が一、 は無いと思いますけれど)」
黒子「(……そろそろ、 ロビーに戻りませんと)」
黒子「初春」
初春「はい?」
黒子「私はもうロビーに戻ります」
初春「あっ、 はいじゃあ私も……」
黒子「あなたは」
初春「?」
黒子「あなたは、 もうお帰りなさい。 今日は色々あって疲れましたでしょう?」
初春「そんな…………、 私は別に……」
黒子「いいえ。 自分で思っている以上に、 あなたは疲れているだろう。 と進言させて頂きます」
初春「…………っ」
黒子「私は単に心配なのです。 お願いだから初春、 今日はどうか、 帰ってゆっくり休んで頂けないかしら」
初春「……えぇー」ブスッ
黒子「いまここであなたに疲労を蓄積させては、 後に響きますので」
初春「…………」
初春「……わかりました。 帰って休みます」
黒子「その代わり、 ……というのも微妙な話ですわね。 これは私からのお願いです」
初春「……何ですか?」
黒子「“匂宮” について、 出来うる限りの情報を、 手段、 行動、 方法……、 貴女の全能力を最大限に駆使して、 出来うる限り迅速に、 且つ正確に集めておいてくれませんこと? ……勿論、 体は壊さない程度に」
初春「…………」
初春「……了解ですっ、 やらせていただきます!」
黒子「ふふっ、 ありがとうございます」
初春「ではっ! 新しい仕事が入りましたので、 私はこれで失礼しますね!」
黒子「えぇ」
初春「さよーならー!」タッタッタッタッタ
黒子「……ふぅ」
黒子「私ってば本当に、 いい友人に恵まれたものですわね」
「なるようにならない最悪」(イフナッシングイズバッド)
厨二ってレベルじゃねえwwwwwwwwwそこがいい
一方「どォしたよ、ぜろりん」
人識「ん?アクセロリータがなんか喋ってるな」
一方「・・・てめェ」
人識「俺、女装癖あるんだわ」
一方「あァ?マジかよ」
人識「お前は逆みたいだな」
一方「・・・はァ?意味がわかりませんねェ」
人識「なんでもない」
「だからさ、崩子ちゃん。一々、九渚のところまで行くのに同行しなくても良いんだって」
僕がそう言うと、崩子ちゃんは首を振った。
「いいえ。これは同行ではありません。警護、です。奴隷として当然の」
「その、奴隷っていうのはダメだ」
僕はキメ顔でそう言った。
「僕と崩子ちゃんは、友達だよ。そうだろう?」
「……それは、命令、ですか、お兄ちゃん」
……どうしよう。命令と言っても良いんだけど、それはそれで後々に禍根を残しそうだ。
「命令であるならば、私は従います。どうしようもなく、従わざるを得ません」
彼女の顔が少しだけ曇る。そんな顔は、させたくはないけれど。したいようには決してならないのが、僕のパーソナリティ。
「私は、闇口ですから」
闇口。年端もいかない少女を縛る、その言の葉。
「主と定めたお兄ちゃんの命令は、絶対です。それが、例え、どんなものであろうと」
僕は考える。対等の友達になって貰いたいのもそうだけれど、それよりも。
ランプの魔人が三つ目の願いでその役割から解放されたように。
彼女をその呪縛から解き放つ事は、出来ないのだろうか。
出来ないのならば。
僕の戯言は、それこそ本当に、ただの戯言だ。
「崩子ちゃん」
「はい、お兄ちゃん」
「僕からの命令だ」
「はい」
キラキラと目を輝かせる少女。ヤバい。可愛い。
……でも、きっと彼女の望む言葉は僕の口からは出ては来ない。
僕は、戯言使いだから。
「崩子ちゃんは今後、闇口を名乗らないで。もし必要なら僕が苗字を用意してもいい」
「お兄ちゃん、それって……」
結構キビしい事を言った僕に対して、なぜか崩子ちゃんは顔を真っ赤にしていた。どうしてだろう?
女たらしの鑑ですね
「しっかし九渚のヤツは本当に……なんだろう。あいつはこういう変な所に惹かれる習性でも有るのかな?」
僕が向かっているのは、いつもの高層マンションじゃない。いや、高層マンションなのは間違いないけれど、建っている場所が違う。
京都ですらない。
「学園都市……かぁ」
「申し訳ありません、お兄ちゃん」
突然に崩子ちゃんが僕に対して頭を下げる。けれど、僕には意味が分からない。
「崩子はお兄ちゃんの警護を今、一瞬忘れてしまっていました」
そう呟く彼女の視線は、けれど僕の方を向いてはいない。ぐるりと首を動かして少女の目線をトレースすると。
……喫茶店。
……いや、ケーキショップといった方が妥当だろうか。
……うん、納得。
「崩子ちゃん、甘い物好きだからね」
「いえ、決して苺のミルフィーユに心を奪われてしまっていた訳ではありませんっ!」
断言された。
「崩子はただ、この学園の空気に少しだけ酔ってしまっただけですっ!」
宣言された。
「ですが、お兄ちゃん。あのお店はこの学園都市にしかない、日本に一店舗限りのスイーツショップなんですっ!」
しかも、宣伝されてしまった。
……しっかりチェック済みな所が彼女の可愛い点と、言って言えない事も無いけれど。
……そのくせ、僕が入店を打診すると経済的な理由をこれでもかと並べて拒絶するんだよなぁ。
けれど。
甘いものの誘惑に勝てる年頃では、彼女はないのだから。
最終的には僕に押し切られる形で彼女は、その小さな口いっぱいに苺のミルフィーユを頬張る事になるんだろう。
「ああ、九渚に手土産を忘れちゃったな」
白々しくそう言って、僕は崩子ちゃんの手を引く。
「僕も歩き疲れちゃったし、でも、男一人じゃああいうお店は入りにくいんだよね」
なんて。彼女のキラキラとした瞳を見るためだけに僕は戯言を吐くんだ。
だけどさ。僕の大好きな、お気に入りの抱き枕のはにかんだような笑顔は、零崎じゃないけれど、それこそ傑作だったのだから。
嘘と戯言は使いようじゃないか?
まぁ、そうは言っても……結局全部、戯言だけどね。
僕と崩子ちゃんがのんびりとお茶をしている。
こんな風に一文を書くと、いーちゃんが普通の人みたいな「何でもない」時間を享受出来る訳無いよね、などと。
九渚を筆頭に色んな人から言われてしまいそうだけれど。
……いやまぁ、自覚はないけれど変態誘引体質ではあるらしい僕だから、確かにそう言われてしまうのも仕方ないのかも知れないしね。
この時も、凄く気分は悪いけれど、それでも「やはり」と言うべきなんだろう。僕と少女の蜜月は邪魔された。
「おひいひゃん」
苺のミルフィーユを口に含んだままで、それでも剣呑な口調で、少女は言う。
「ひょうこはおひいひゃんにりょうひょうしてへいかいでひた。ひゃひゃりふろのふれーやーれす」
……ゴクン、と。彼女は口いっぱいの至福を飲み下す。
「プロのプレーヤーの気配です」
「……僕の体質は京都限定じゃないんだね……」
なんかもう、泣きそう。
ほら、今までの舞台が京都だった事も有ったけれど。っていうか「だから」京都からさえ離れてしまえばと思う所も無かった訳ではないけれど。
土地柄、ってヤツ?
あんな感じで。
っていうかさ。エンカウント率高いよね。
RPGならそれだけでクソゲー認定されてもおかしくないくらい。
思わず溜息が出る。
「……崩子ちゃん、えっと、視線は向けないで、どの方向に居るのかだけ教えてくれないかな?」
「はい。お兄ちゃんから見て前方右斜め。私の背後……15mくらいでしょうか」
崩子ちゃんが言うその先をチラリと盗み見て……彼女に誰がそのプレーヤーなのかを問うまでもなかった。
ソイツは。そこにいた。
2m近い、大男でロングコート。目の下にバーコードの刺青をして、特徴的なのは燃えるような赤の長髪。
……うん……うん。
アレは、言われるまでもなくパンピーじゃないなぁ。
戯言は人の為に
「……殺気こそ放ってはいませんが、間違いありません」
僕だってあんなの見たら間違えないよ、崩子ちゃん。
僕がエンカウントする類の人間で、あんな特徴的なシルエットをしていたら。
それは「物語」の登場人物で間違いないと。経験から養われた僕の第六感がそう言ってる。
……その内に、セブンセンシズに目覚めちゃったらどうしよう。
本気で考え込んでしまう僕だった。
「ねぇ、崩子ちゃん。『人類最弱』の聖闘士ってどう思う?」
「心配しなくても、お兄ちゃんには音速の拳は振るえません」
いや、まぁ……そうだけどさ。
僕なんかはカシオス辺りが関の山だろうけれど。
でも、カシオスって結構格好良い最期なんだよなぁ。
「お兄ちゃんに守護星座なんて有りません。お兄ちゃんは不幸の星の下に産まれていますから」
上手い事言われても、凄く嬉しくないよ、崩子ちゃん。
「ご安心を。お兄ちゃんは私が守ります」
闇口さんちの崩子ちゃんはそう言って、にっこりと凄惨に僕に笑いかけた。
「お兄ちゃんに何か有るような事態になれば私が――人肌脱ぎましょう」
安心はしてしまえるけれど、でも、けれど僕は僕の体質も棚に上げて、そんな事態には遭いたくないな、などと。
考えてしまった。
人類最悪と双璧を成す人畜唯害が。
何を勘違いしたのか、そんな事を考えてしまっていた。
___l___ /、`二//-‐''"´::l|::l l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i:::::
ノ l Jヽ レ/::/ /:イ:\/l:l l::l u !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
ノヌ レ /:l l:::::lヽ|l l:l し !/ ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
/ ヽ、_ /::l l:::::l l\l ヽ-' / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::
ム ヒ /::::l/l::::lニ‐-、`` / /;;;;;;;;;;;;;ヽ! i::::l:::
月 ヒ /i::/ l::l;;;;;ヽ \ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l::l:::
ノ l ヽヽノ /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;', ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ l:l::
 ̄ ̄ /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l `‐--‐'´.....:::::::::!l
__|_ ヽヽ /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ.... し :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l
| ー /::::l';!:::::::::::::::::::: u ', i ノ l
| ヽー /イ';::l ’ し u. i l l
| /';:';:!,.イ し 入 l l U
| /,、-'´/ し / ヽ、 u し ,' ,' l
| /l し _,.ノ `フ" ,' ,' ,ィ::/:
| /::::::ヽ ヽ / し ,' ,' / l::
| /::::::::::::`‐、 し ', / u ,、-'´ l,、-
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変態誘引体質、絶賛発動中。
ちなみに崩子ちゃんは戦闘体勢、絶賛継続中。
何をどう間違ったのか。僕が悪いのか。やっぱり僕が悪いのか。
生きているだけで迷惑を世界に持ち込むのか、僕は。
……生まれてすみません。
「店に入ってきたね」
「入ってきましたね」
大男は、似合っていない事甚だしい、いかにも女の子好みしそうなケーキショップに何の躊躇もその表情に抱かず侵入した。
……この店の天井はあんなに低かったっけ?
僕らがチラチラと伺う、その向こうで赤髪の大男は真剣な顔つきでケーキを選ん……。
「ねぇ、崩子ちゃん?」
「何ですか、お兄ちゃん」
「凄い絵だね」
「そうですね。神父さんが、しかもあんな奇抜な刺青をした方がケーキを選んでいるという画は、少なくない修羅場を潜った私でも少し引きます」
「あれ、神父さんなんだ?」
まぁ、言われてみたら確かにそう、見えない事も……ううん、やっぱ無理。
身長に罪は無いし、髪の色もお国が違えば自然なのかもしれないけれど。
目の下のバーコードは……流石に教義に反しそうな気がするなぁ。
「まぁ、神父の格好を好むプロのプレーヤーというのもいない訳ではありません」
「殺し名だっけ。なんか変なヤツ多いしね。あ、崩子ちゃんは例外」
僕の可愛い女の子は、特例。
「崩子ちゃんは、とっても可愛いよ」
赤髪の神父(?)はショーケースを前にして困惑していた。見るからに、困っていた。
「プロのプレーヤーなんだよね?」
「はい。ですが、殺し名ではありませんね。私達の場合はもっと直接的で攻撃的な気配を持っています」
崩子ちゃんにそういう気配を僕は感じた事など無いけれど。これはやっぱり、僕みたいな一般人とは違うセンサーみたいなものが発達してないと感じ取れないものなのだろうか。
……一般人?
……この期に及んで僕は一般人であるつもりなのか?
「ねぇ、崩子ちゃん」
「はい、何でしょう」
「ステイ」
僕は言い放って、席を立った。
「え? え? お兄ちゃん、どこへ?」
「アイツ。困ってるみたいだから、話し掛けてくる」
迷惑は、僕一人で十分だ。
困惑は、僕一人で沢山だ。
「殺し名じゃないなら、呪い名かな。大丈夫。そっちなら、僕は」
僕は大丈夫。
戯言使いは、ああいった類に対しては。
傑作なくらいに、天敵なのだから。
読んだら過去ログにいーちゃん登場パート無かったからつい書いちゃった。
後、魔術サイドがまるで出て来ないのは>>1の趣味ですか。そうですか。
続けてほしい
いきなり消えてごめんなさいでした。
レイニーデビルにやられてしまったもので。
再開させていただきます。
萌太「僕の出番は無いんですかね・・・」
黒子「さて、 匂宮出夢……」
黒子「ジャッジメントの機材をあんなにボコボコにして、 初春をあんなに怖がらせて」
黒子「……許すまじ、 ですわ」
*********************************************
哀川「さてな……」
哀川「最初に答えてもらってた方は大丈夫そうだが……」
哀川「途中から会話に加わってきたヤツ、 ありゃあ復讐を考えてるヤツの目だ」
哀川「“匂宮” は表の人間が関わるとこじゃねえよなぁ。 それに……」
哀川「(いくら超能力があろうと、 “匂宮” に一介の中学生が手ぇ出したら間違いなく死ぬ)」
哀川「そうなる前に……、 今回はあたしが何とかしなきゃなんない、 か……」
哀川「んじゃあまずは……、 その匂宮出夢ってのを探さなきゃな」
哀川潤。
赤い髪の、人類最強。
なぜか、彼女が僕の中でソイツとダブった。
髪の色が似ているから?
ただそれだけだとしたら、戯言にも程が有る。
戯言に遊ばれていては、僕の二つ名に面目が立たない。僕は、戯言で遊ぶ側だ。
言葉と、戯れるのが、僕。
言葉で遊んで。
言葉と遊んで。
世界が全て言葉に変換置換交換出来るのならば。
世界という世界が全て、僕の玩具だ。
――なんて。戯言だけどさ。
「すいません」
僕の掛けた言葉に男が振り向く。ギロリと睨む。上からの視線は圧力として僕に圧し掛かるけれど。
けれど、こんなもの。
人類最強にも、人類最悪にも及ばない。彼らの前じゃ、プレッシャーと言うのすらおこがましい。
「先刻から、どうも困ってるみたいに見えて。いえ、僕じゃなくて僕の連れがそう言ったんですけど」
そう言って背後を目だけで指す。崩子ちゃんは指示通りにテーブルに着いていた。……口の周りにクリームが付いてるよ?
「そうか」
低い声。しかし声からは威圧感は感じない。なぜだろう?
……もしかして、ちょっと奇抜な格好をした普通の人だったり?
……変態誘引体質がどうとか、僕の自意識過剰だったりするの?
うわっ、恥ずかしい!
「その……とても言いづらいんですけれど、彼女が怯えてまして」
「……ああ、僕はこの身長でこの外見だからな」
自覚有ったのかよ!?
**********************************************
*学園都市 能力開発施設前*
人識「あー、 っああぁー……」
人識「ふぃー」
人識「出夢から逃げて女一人殺した後のここ襲撃っつーのは、 流石に堪えんなぁ……」
人識「まぁ、 ともあれ」
人識「能力は手に入った」
人識「まぁ手に入った “能力” には若干好みと違うところがあるが……、 そりゃ仕方ねぇってもんだ」
人識「そしてこれで、 俺とアイツの優劣がひっくり返る」
人識「さて、 後は出夢を探して……、 くっくっくっく」
人識「ぶっっっっ飛ばしてやるぜ」ニヤリ
***********************************************
出夢「…………おおぅ」ブルッ
出夢「何か三人ぐらいの人間に同時に探し回られてる気がするな……」
出夢「まぁいいや。 っつーかそんなことより……」
出夢「人識クン、 みぃつけた♪」
出夢「っつかコイツ……、 この場所……」
出夢「能力手に入れやがった、 か?」
出夢「……まぁいい。 そんなもんで僕等の実力差は埋まらないってことを、 その体に教えてやるさ」
出夢「ぎゃはははは……。 今会いに行くぜ」
出夢「いよっし! そうと決まればもうこんな施設に用はねぇ」
出夢「待ってろよぜろりん」
出夢「お前のために取っといた1時間……、 きっちり使わせてくれよなぁ?」
「すまない。そうだな。僕みたいなのがこんな店に居ては、場違いだったな」
「いや、そこまで言ってません! 言ってませんから!」
……なんだ、この人?
なんていうか、凄く常識人っぽいぞ?
僕の敵役って言ったら、大体がどこかしら性格に問題が有る人ばかりだったから、この人が本当に登場人物なのか怪しくなってきたくらい。
外見以外は、凄く普通。
圧力だってそりゃ背の高い人から睨まれたら無理も無い、って程度だし。
……んん?
「……人払いのルーンを用意してくるべきだったか」
「聞き捨てならない!!」
あ、自分から食い付いちゃった。
>>1帰ってきたし、これにてさよなら
個人的には狐さんが出て来るのを期待してます
――バイバイ、セリヌンティウス。なんてね。戯言なんだよ
>>253
走れ、メロス。なんてな。傑作だぜ
****************************************
*学園都市のどこか*
「……はい。 えぇ、わかりました」
「ふぅーん……」
「じゃあこれで、 少なくとも今日一日は完璧に動けるんですよね?」
「……そう。 そりゃすごいわね……」
「ありがとうございます。 無理言ってすいません」
「え? あぁはい、 分かってます」
「……もう、 負けませんから」
「じゃ、 私行きますんでこれで」
ギィ バタン……
****************************************
その少し後 襲われたのとは別のジャッジメント支部
黒子「初春、 情報は集まりましたの?」
初春「……いえ、 それが……」
黒子「収穫無し、 ですか……」
初春「すいません……」
黒子「いえ、 仕方ないですわ。 なら、 自分の眼で見つけ出すしか無いですわね」
黒子「初春、 街の監視カメラの映像、 回していただけませんこと?」
初春「あ、 はい」カタカタカタカタ
初春「……これです」
黒子「ふむ……」
>>253
日暮れまでに別スレを・・・
黒子「どこにいるのかしら……」
初春「あぁっ!」
黒子「み、 見つけましたの!?」
初春「ちょ、 白井さ、 これ、 御坂さんですよね!?」
黒子「!!!」
黒子「お、 姉さ、 ま……?」
黒子「(そんな馬鹿な……! だって今お姉さまは病院で治療を……!?)
初春「ど、 うしましょうか……?」
黒子「……とにかく、 私がお姉さまの元へ向かいます。 初春はここで待機して、 匂宮出夢を見つけ次第連絡を」
初春「はいっ!」
黒子「(お姉さま……、 一体どうして、 いや、 そもそもどうやって……)」
シュンッ
***************************************
学園都市 とある工場跡地
御琴「あっれー? っかしーわねぇ……、 この路地を今さっき通ったって聞いたのに……、 て」
御琴「……見つけたっ!」
御琴「(待ってなさい零崎人識……! 今度は私が!!)」ダダダッ
哀川「ちょっっっとそこの嬢ちゃん? いいかな?」
御琴「なっ!!(こんな時に!)」キキィィィ!!
>>259
黙って見ていろ、死線の蒼
御琴「な、 んでしょうかねぇ……?(あぁぁああぁ逃げられちゃう逃げられちゃう)」ソワソワ
哀川「ちょっと人探しなんだが……、 ここいらで髪が腰ぐらいまであってでけぇマント羽織ってて眼鏡で前髪掻き上げてる女知らねぇか?」
御琴「いやーちょっと分かんないですねー……(早く……! 早くして……!!)」
哀川「んー、 そうか……。 ところで嬢ちゃん、 見たところあんたも随分急いでるようだが、 一体どうしたんだい?」
御琴「いや、 ちょっと私も人を追ってまして……」
哀川「ほおぉ。 それはそれは。 どんなヤツだ?」
御琴「えっとですね、 顔面刺青で髪を灰色に染め上げてる中学生ぐらいの男の子です」
哀川「はっ! そりゃまたえらいファンキーなヤツだなぁ? 名前はなんていうんだ?」
御琴「名前、 ですか……」
哀川「そう、名前」
御琴「えぇっと……」
哀川「ん? あ、もしかして知らないのか?」
御琴「あぁいえ、知ってます」
御琴「――――零崎、 ってやつなんですけど」
哀川「……零、 崎?」
御琴「はい。 ……って、 どうしたんですか?」
哀川「零崎だの匂宮だの今日は殺し名にやたらと縁があるなぁおい……」
御琴「え?」
哀川「あぁ、 いやなんでもねぇよ。 ……それよか嬢ちゃん」
御琴「はい……?」
哀川「悪いこた言わねぇ。 そいつから……、 いや “零崎” からは手を引け。 諦めるんだ」
御琴「――――いえ、それはちょっと……。 アイツには個人的な恨みがありますんで、 仕返さなきゃ気が済まないというか……」
哀川「(そりゃそうかもしんねぇけどよ……)」
哀川「そこを諦めろって言ってんだ。 あのなぁ、 零崎に襲われて生きてるってのがどれほど稀有なことなのか嬢ちゃん。 お前は分かってねぇ」
御琴「なっ……!(何でこの人私が“襲われた”って知ってるのよ……!?)」
御琴「……それでも! 私が本気を出せばあんなヤツ!!」
哀川「多少は自分の力に自信があるみてぇだがな、 嬢ちゃんみたいな人間と奴等みてえなのとは絶対的な差がある……って、 もう何言っても聞きゃしねぇ、 って感じだな」
御琴「はい」
御琴「分かってもらえたならそこを早く退いて……」
哀川「よし、 じゃあこうしよう」
御琴「……?」
哀川「――――嬢ちゃん、 私を倒してみろ」
御琴「うぇえ?」
御琴「いや、 でも……」
哀川「遠慮はいらねーよ」
哀川「大丈夫、 私は嬢ちゃんの実力を知ってる。 その上でこう言ってるんだ」
御琴「…………」
哀川「一度 “レベル5” とは手合わせしたいと思ってたところだ」
御琴「……いいんですね? 急いでるんで、 手加減、 できませんよ?」パチパチ
哀川「……いい台詞だ。 熱い展開じゃねえかよ」
哀川「私も久々に……」
哀川「 “本気”、 出せればいいけどな…………!!」
哀川「んじゃ、 いざ尋常に……」
御琴・哀川「勝負!!!」
ってなところで、食事その他で一旦休憩。
再開は9時頃でしょうか。
書き溜めですが、この勝負が終わる所までは一応してあります。
ですがその後の展開は未定なので、何か希望があれば書いて頂けると嬉しいです。
零崎は殺人鬼であって戦闘のプロじゃないんだよな
俺のレスで止まるとか不吉すぎる
戯言イメージでも
http://imepita.jp/20100126/716070
http://imepita.jp/20100126/718290
http://imepita.jp/20100126/718880
良い画像なくてすまんね
>>293
なんか懐かしい感じがするな。絵柄が変わったからか
何度でも生き返るさ
スレ生かしてくれてありがとうございます。
再開させて頂きます。
≪常盤台学園のレベル5(超能力者)≫御坂御琴 VS ≪人類最強≫哀川潤
――――――――――――――――――――――
御琴「(……先手必勝!)」
御琴「食らいなさいっ!」キィン
バシュゥゥゥゥ―――――!!!
哀川「遅ぇ!!」ザザッ
哀川「……が、予備動作さえ無けりゃあ、まぁちょっと危なかったかもな」
御琴「っちぃ!」
哀川「今度はこっちの番だぜ」
ザザザッ!!
御琴「――――!!(速いっ!)」
哀川「(レベル5、とは言っても……)」
哀川「(所詮身体能力は一女子中学生のものでしかない、 みてぇだな)」タタッ
ザッ
哀川「うらぁっ!」ヒュッ!
哀川「(当たったか)」
ガッ!!!
哀川「うぉっ!(あたしの蹴りを腕で防いだ!?)」
御琴「…………」 シュウゥゥゥ…… バチ バチバチバチ
哀川「電気……。 あぁ、 そういうことかい」
御琴「(一度攻撃しただけで気づかれたか……)」
御琴「(相当強いわね、 この人……)」
哀川「電気を使って筋肉を補助してるわけか……、 でもそれだと、 この戦闘の後かなり、 どころかちょっと冗談じゃ済まねぇくらい辛いんじゃねぇのか?」
御琴「まぁね。 おまけに病院から出るときに飲んだ強走薬グレートとかいうよく分かんない薬も効いて、 後が倍辛いわ」
哀川「ぶふっ」
御琴「? ……何笑ってんのよ?」
哀川「くっくっくっ……いや、疲れ知らず、ってわけだな」
御琴「?」
哀川「まぁいいさ。 にしても……」
哀川「そこまでして地力を底上げするか……」
御琴「勝つ為よ」
哀川「――――はっ」
哀川「ますます熱い展開じゃんか……。 やっぱ最高だぜ嬢ちゃん」ニヤリ
哀川「だがな、 それでも…………」
哀川「――――人類最強には、 遠く及ばねぇ」ザッ
哀川「うらぁ!!」
ヒュッ!
ガシィッ!!
御琴「はあっ!(この程度の攻撃なら……!)」
哀川「まだまだぁ!」
哀川「私の本気がこんなに遅いわけっ!」バッ
ガッッ
御琴「(服を掴んで……!)」
哀川「ねぇだろーがっ!」
ブンッ!
御琴「ひゃぁ!(そのまま片手で投げられた!?)」
ヒュゥゥゥ!
御琴「ととっ……」 ジジジジジ
スタッ
御琴「ふぅ……」
御琴「やってくれるわね……」
御琴「(っていうか……)」
御琴「(さっきのスピードで攻撃されたら)」
御琴「(これだけ強化してても基本的なスピードで追いつける気がしない……!)」
哀川「ははぁん、 なるほど……」
哀川「磁力で自分を壁と反発させて衝撃を殺したわけか……。 全く厄介な能力だな」
風呂入って来ます
一方さんやていとくんでも哀川さんを倒せる気がしない
ぶっちゃけると
「一度負けた相手に二度と負けない」能力者だしな、哀川さん
哀川翔と哀川潤がコンビを組めばイタリア市警は壊滅する。でも死人は出ない
真宵「ミーちゃん」
いー「僕のことを猫みたいに呼ばないでくれるかな。僕の名前は……」
真宵「失礼。噛みました」
いー「違うね。わざとだよ」
真宵「噛みまみた」
いー「わざとじゃないっ!?」
真宵「谷間見た?」
いー「見るかっ!」
ただいま帰りました。
再開です。
御琴「(それにどんどん私の能力も解析されていってるし……)」
御琴「これは長期戦、 圧倒的に不利ね……」
御琴「……なら!!」
御琴「――――この、 一撃でぇっ!!」
キリキリキリキリッ!!! ドォォォォォォッッッ!!
哀川「 “急加速して電気を帯びた拳でパンチ” っっ!?」
哀川「…………っかぁぁぁぁっ! まるで千鳥だなぁおい!!」
哀川「――面白ぇ! 最高だぜ!! 来い!!!」
御琴「はああぁぁぁぁぁ!!」ドォォォッッッ!!!
御琴「私は! 負けてらんないのよ―――――!!!」ドオオオオオオオ!!!!!
哀川「…………おうよ」
哀川「――――――逃げも隠れもしねぇ “最強” を見せてやる!!」
哀川「せえぇぇーの!」ググッ
哀川「おっっっっるるぁぁぁぁぁ!!!」ドゴォ!!!
ガッッ……
ギイイイイイイィィィィィィ!!!!!!!
御琴「んなぁぁぁぁっっ!?(最大加速の私の一撃を拳一つで止めたぁ!?)」
哀川「はっはぁ! どうだ嬢ちゃん! これが力の差ってもの!! これが、 “最強” ということ!!!」
御琴「(確かに、完全に“勢いは”殺された…… )」
御琴「(――――でもっ!!)」
ガシッ
御琴「捕まえたっ!」ニヤッ
哀川「んあぁっ!?」
御琴「くらいなさいっ!!」チリチリチリ……
バチバチバチバチバチバチ!!!!!
哀川「ぐっ……」
哀川「があああぁぁぁぁっっっ!!!」
哀川「…………」ユラァ…
――――ドシャアッ!!
御琴「くっ……、 かはっ…………」フラッ
御琴「……いくら、 ハァッ、 なんでも……、 ……流石に、 ハァッ、 これは……、 効くでしょ」ゼェゼェ
御琴「(もう私も、 限界だわ……)」
御琴「(このまま起き上がらないでもらいたいわね……)」
シュウゥゥゥゥ……
ピクッ
御琴「えっ?」
哀川「……あぁああぁぁ!!!」
哀川「がっ……、 はぁっっ……!、 あああぁぁ!! クソッ……!」ムクッ
哀川「体に直接電気を流し込むとは、 やってくれるじゃねぇか……」
御琴「そ、 んな……(ここまでしてまだ立ち上がる……!)」
哀川「お陰でしばらく右手が動く気がしねぇぜ……」
哀川「……だが!」ニヤッ
哀川「お嬢ちゃん、 もう動けねぇだろ」
御琴「くっ……!」
哀川「お嬢ちゃんは膝を突いてもう動けない状態」
哀川「対して私は右手以外は正常に動き、 まだ戦える」
哀川「ってえことはこの勝負」
哀川「最終結果は……」
哀川「私の勝ち、 だな」
御琴「…………」
哀川「……いよっし! 勝敗は決した!」
哀川「戦場に長居は無用だ」
哀川「嬢ちゃん、 あたしはもう行くが、 一応救急車を呼んどいてやる」
哀川「だからもう出てくんじゃねぇぞ? ってもまぁ、 その状態じゃどうやっても三日は寝たきりだろーがな」
哀川「久々にガチでバトれて楽しかったぜ」
哀川「――あ、 それとくれぐれももう “零崎” “匂宮” や、 まぁあと “時宮” とかにも手ぇだすんじゃねぇぞ」
哀川「んじゃあな、 ばいにー」
ザッザッザッ
御琴「…………………………」
御琴「…………はぁーあ」ゴロン
御琴「(一日で二度も……。 それに……)」
御琴「……勝ちに行く途中で負けてんじゃ、 世話ないわよねぇ…………」
御琴「まだまだ、 ってことかぁ」
御琴「世の中広いわ……」
さて、ここで書き溜めが尽きました…。
どうしましょうか?
無駄に大風呂敷広げて適当にいーちゃんで締めようぜ!
>>352
こいつ・・・西尾と同じこと考えてやがる・・・
上条さんの隣人は宴九段と似たような感じじゃね
>>363
上条さんの隣人は架城明楽ポジションだろwwwwwww
今必死で書き溜めています。
質問ですが、黒子と上条さんって会ったことある設定でしたっけ?
どうにも思い出せないです
ある
欠陥電気のときに
友「>>371さんくー。ありがとうなんだよー、っと」カタカタ
いー「友、誰と話してるんだ?」
友「うにー。名も無きネットの中の人、だよー」
いー「ふーん」
ありがとうございます。
あれ?俺ID変わってなくね?
とりあえずちょっと書いたんで投下します。
シュン
黒子「お姉さま! 大丈夫ですの!?」
御琴「黒子……!? 何でアンタがここに……くぅっ!」
黒子「喋ってはいけませんわお姉さま
黒子「……あとはこの黒子にお任せ下さいな」
黒子「――――必ずや、敵を討って見せますわ……!」
御琴「え……?
」
御琴「ちょ、待ちなさい黒子、戦っちゃ……!」
御琴「(“零崎”に黒子が勝てるわけ……!)」
シュン
御琴「ダ、め……って、――――あぁ、もう!!」
御琴「――――くっ、追いかけなきゃ……」
御琴「――――! くぅっ――!」
御琴「(ほんとに立ち上がれない……)」
御琴「(でも、このままじゃ黒子が殺されちゃう……!)」
御琴「――っくぅっ!(それだけは……絶対ダメ……!)」
御琴「ふうぅっ! ――んー! ――――うあぁぁ、ふあぁぁぁ!!」
御琴「――――っくはぁっ……動きなさいよ……、私の身体……!」
御琴「このままじゃ……黒子が、黒子、がぁ……うぅぅ」グスッ
御琴「だめ、なのよ……」
御琴「ぐっ、ああぁぁぁ!」
御琴「――かはっ!」
御琴「動か、ない……」
御琴「――――誰か……」
「――――こんなとこで何してんだ? “ビリビリ”」
御琴「――――――――――!!!」
御琴「この声……!」
「……って、おいおい! 大丈夫かよ!? めちゃくちゃ満身創痍じゃねぇか!!」
御琴「やっぱりアンタ……!」
当麻「待ってろ、今救急車を――――」
御琴「待って!」
御琴「救急車は、いいから……はぁっ、今から言うことを……何も、言わ、ずに……聞いて…………」
当麻「お前……」
当麻「――――あぁ、わかった」
御琴「――ありがと」
当麻「んなもんいいから早く要件を言え。急いでんだろ?」
御琴「……そう、ね」
御琴「黒子を、追って。場所は、多分、あっちの、方、だから」
当麻「――分かった」
御琴「――ありが……」
当麻「いいから。 もう喋んな、“御琴”」
御琴「――――――っっっ!!」
当麻「お前は安心して寝てろ。な?」
当麻「――行ってくる」
御琴「安心するけど、そんなこと言われたら……」
御琴「寝られるわけないじゃない、ばか……」カァァァ
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまでです。
疲れた…………。
すいません、続きは明日にさせて下さい。
友「明日まで残る保証は無いんだよ」
イン「そうなんだよ」
上条「いいぜ」
い「誰も」
上条「保守しないと」
い「思ってるなら」
上条「その」
い「戯言を」
「「ぶち殺す!」」
戯言
赤き征裁(オーバーキルドレッド) 人喰い(カーニバル)
永久立体(キュービックループ) 結晶皇帝(くりすたるかいざー)
害悪細菌(グリーングリーングリーン) 病蜘蛛(ジグザグ)
危険信号(シグナルイエロー) 愚神礼賛(シームレスバイアス)
二重世界(ダブルフリック) 狂喜乱舞(ダンシングウィズマッドネス)
凶獣(チーター) 死線の蒼(デッドブルー)
屍(トリガーハッピーエンド) 街(バッドカインド)
寸鉄殺人(ベリルポイント) 少女趣味(ボルトキープ)
自殺志願(マインドレンデル) 堕落三昧》(マッドデモン)
人喰い(マンイーター) 罪悪夜行(リバースクルス)
禁書
幻想殺し(イマジンブレイカー) 風紀委員(ジャッジメント)
超電磁砲(レールガン) 欠陥電気(レディオノイズ)
一方通行(アクセラレータ) 最終信号・打ち止め(ラストオーダー)
肉体再生(オートリバース) 未元物質(ダークマター)
正体不明(カウンターストップ) 死角移動(キルポイント)
透視能力(クレアボイアンス) 気力絶縁(インシュレーション)
空気風船(エアバッグ) 風力使い(エアロシューター)
七鍵守護神(ハーロ・イーン) 風子使い(ヒトデマスター)
記憶操作(マインドハウンド) 空力使い(エアロハンド)
衝撃拡散(ショックアブソーバー) 意見解析(スキルポリグラフ)
多重能力者(デュアルスキル) 偏光能力(トリックアート)
火炎放射(ファイアスロアー) 予知能力(ファービジョン)
思念使い(マテリアライズ) 多才能力(マルチスキル
似たようなもんだな
ひぐらし×戯言のSSもあったな、そういえば
クロスオーバーおいしいですぅ
保守ありがとうございました。
とは言ったものの、最初のような量書き溜められたわけでは無いのですが。
とりあえず書いた分は投下させていただきます。。
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出夢「ひーとしきーはどーこかなーっと……」
出夢「――――おぉ?」
出夢「――発見っ」ニヤリ
出夢「いっくぜぇ――」
出夢「でやぁっ!!」ダッ
キ――――――ン
人識「――ん?」
ダダダダダダダ……
人識「あの150メートル位向こうからくるのは……」
ダダダダダ……
人識「あれは……っっ!」
人識「――ってもう近くにぃっ!」
出夢「」ニヤッ
出夢「おっるあぁぁぁぁ!! 《暴飲暴食》!!!」ガバッ!
人識「っうおおぉぉぉっっ!?」ズコー
出夢「おおっと!」スカッ
出夢「っち。外したか……」
人識「いや、かなりヤバかったぜ……」
出夢「そうか? ――まぁいいや。早くやろうぜ。殺し合い」
人識「――へっ。昨日までの俺と思ったら大間違いだぜ」
出夢「みたいだな。能力、手に入れたんだろ?」
人識「へっ? ――――何だ知ってんのかよ……」
出夢「まぁどんな能力かは知らないから、安心しろ」
人識「――なぁんかムカつくな……」
人識「まぁいいや」
人識「――――やるか、殺し合い」
出夢「おうっ。今日こそ殺してやる」
人識「――んじゃ、いざ尋常に…………」
出夢・人識「「しょう……」」
黒子「零崎人識っっ!!!」
出夢・人識「………………」
出夢「――おい、呼んでるぜ?」ヒソヒソ
人識「あ、やっぱり?」ヒソ
出夢「何か用があんだろ。早く終わらせてこいよ。ってかもう殺っちまえよ」ヒソヒソヒソ
人識「いや話ぐらいなら聞いてやってもよかばい?」ヒソヒソ
人識「さてさて、いきなり現れた見知らぬ誰かさんよぉ」
人識「――――なんだってんだ? もうすぐここは素人の立ち入っていい空間じゃなくなるんだぞ?」
人識「だから、とっとと出てくか死ね」
黒子「零崎人識……!」
黒子「よくも、よくもお姉さまを……!」
人識「聞く耳持たず、か」
人識「――さっき殺っちまった女のダチ、ってとこだろーな」
人識「出夢、とっとと終わらせることにするぜ」
出夢「ぎゃはっ」
出夢「おっけぇーい。迅速に頼むぜぇ。ぎゃははははは!」
人識「大丈夫だ」
クイッ
人識「――――すぐ終わるさ」
シュバァッ!!!
黒子「!?」
シュンッ!
――ヒュゥッ!――……
人識「――――消える、いや瞬間移動かよ……!」
人識「ちきしょー」
人識「今日は曲弦糸、外してばっかだな……」
よく糸を見切れるな
はいここまでー。
すっすんでねぇ……。
ほんと遅くてごめんなさい。
また明日、残っていれば参上します。おやすみなさいです。
>>485
それはですね、糸が一瞬キラッと光ったのを偶々黒子が見た、っていう裏設定(?)が……。
まぁ正直どう表現したらいいか分からなかったのです。
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