エレン「いてぇ…」(418)
グリシャ「……よく我慢できたな…エレン」
エレン「これ…なんのための注射なの?
グリシャ「……もうすぐ分かる」
エレン「………父さんは母さんが死んでからおかしくなった…」
グリシャ「……はは…」
コンコン
エレン「…誰か来た…」
グリシャ「…やれやれ、タイミングが悪いな…」
ーーー
ーー
ー
ーーーーー
ミカサ「エレン?」
ミカサ父「そうだ。ミカサと同い年の男の子だ」
コンコン
ミカサ父「このあたりは子供がいないから仲良くするんだぞ」
ミカサ「うん!」
コンコン
ミカサ父「…留守かな?」
ミカサ「いないの?」
ミカサ父「うーん…突然来てしまったからなぁ…。イェーガーさん…アッカーマンです」
ガチャ
ミカサ父「?…鍵が開いて……っ!?」
ミカサ「どうしたのお父さん?」
ミカサ父「ミカサは外で待ってなさい!」
ミカサ「え?」
ミカサ父「いいから!」
ミカサ「う、うん…」
ーーーーー
ミカサ父「酷い…一体誰がこんな…」
ギィ…
ミカサ「…お父さん」
ミカサ父「ミカサ…近くに男の子……エレンはいたか?」
ミカサ「ううん」
ミカサ父「……そうか…」
ミカサ父(おかしい…遺体らしきものはあるが…グリシャさんではない…ならこの遺体は…?…二人は一体…)
スッ
ミカサ父「っ!ミカサ!中に入ってはダメだと…」
ミカサ「…うっ……」
ミカサ父「…だから言っただろう…。……憲兵団を呼んで捜索を要請しよう。お前も父さんと一緒に……ミカサ?」
ミカサ「………」
ーーーーー
エレン(痛い……寒い…)
強盗A「一体どういう事だよ!?なんで先に行ったCとDが死んでんだ!?」
強盗B「…分からん。俺が到着した時には二人共死んでた」
強盗A「医者の親父を連れ去るだけだったんじゃねぇのかよ!?」
強盗B「…そうだ」
強盗A「じゃあなんで…」
強盗B「わかんねぇって言ってんだろうが!!俺が着いた時にはCとDの死体と気絶してるこのガキがいただけだ!!」
強盗A「っ…!!」
強盗B「くそっ…肝心の医者はいねぇし…これじゃ依頼が…」
強盗A「ハッ!そ、そうだよ!依頼はどうすんだ!?その医者を連れてこいって言われてるんだろ!?」
強盗B「……諦めて逃げるしかねぇだろ…」
強盗A「はぁ!?」
強盗B「この依頼をしてきたのは内地のお偉いさんだ。失敗したなんてバレたら…俺たちなんか簡単に消されちまうぞ」
強盗A「ーーッ!」
強盗B「誘拐なんて簡単な仕事で、しかも大金が手に入るはずだった。…それが、まさかこんな事になるとはな…」
強盗A「……最悪だな…」
強盗B「あぁ…せめてこのガキを都の地下街で競りにでも出すとしよう…」
強盗A「…こんなガキが売れんのかよ?」
強盗B「顔をよく見てみろ」
強盗A「んん?」グイ
エレン「……ぅ…」
強盗B「綺麗な顔してるだろ」
強盗A「…確かにな…そこらの女より綺麗……って、俺にそんな趣味はねぇぞ…」
強盗B「お前の趣味を聞いたんじゃねぇよ。ただ、そいつの顔なら、変態の旦那方はいくらでも金を出すだろうよ。きっと相当な値がつくぞ」
強盗A「…とりあえず金は手に入るわけか…」
強盗B「ああ、後はどこか田舎の方にでも身を隠せばいいだろ…」
エレン(……俺はいったいどうなって…確か家に男が二人押し入ってきて…)
ズキズキッ!!
エレン「ぐっ……頭が…!」
強盗A「ーーーーー」
強盗B「ーーーーー」
エレン(……なんも思い出せねぇ……父さんはどこに……)
エレン「………母…さん…」
「ごめんください」
とりあえずここまで、書き溜めとかないのでゆっくり更新していきます。
矛盾とかも出てくるかもしれませんので、その都度注意していただけると感謝です。
ではまた
あ、補足しておくとこのエレンは男の子ですが相当な美少年(美人)って設定です。
今日は少しだけ更新。
ちょいちょい設定が都合よく変更されていますがご了承ください。
強盗A・B「ッ!?」
エレン「……?」
バンッ!
強盗A「誰だ!?」
ミカサ「…あ……」
強盗B「…子供…?」
強盗A「おいガキ!どうしてここがわかった!?」
ミカサ「…え…?えっと…」
強盗B(まてよ…この顔……このガキ…もしかして…)
強盗A「さっさと答えねぇと…」
強盗B「まあ待てA」
強盗A「は?」
強盗B「どうしたんだいお嬢ちゃん。どうしてこんな所へ?」
強盗A「お、おい?」
強盗B「いいから…こっちは任せて、お前はあのガキを見張ってろ」ボソッ
強盗A「…あ、ああ…わかった…」
強盗B「ごめんね。びっくりさせちゃったかな?」
ミカサ「う、ううん…」
強盗B(間違いない。このガキ…東洋人とかいう人種の………こいつはラッキーだな…)
強盗B「ならよかった。それで?どうしてここに?」
ミカサ「わ、私…森で迷って…」
ーーーーー
強盗A「ったく、今日は本当散々な日だな」
エレン「………」
強盗A「ま、お前が手に入っただけまだましか。」
エレン「……!」
強盗A「しかしお前も不幸な奴だな。これから売り飛ばされるってんだからよ」
ドサッ…
エレン「………」
強盗A「…なんだよ?…後ろに何か…」
ドスッ…
強盗A「………は……?」
ミカサ「…ハァ…ハァ…」
強盗A「……お…ま……」
ドサッ…
ミカサ「…ハァ…」
エレン「………」
ミカサ「………大丈夫?」
エレン「………何とか…」
ーーーーー
ブチッ
ミカサ「あなたがエレン…だよね?私はミカサ…私のお父さんがイェーガー先生…つまりあなたのお父さんと知り合いで…」
エレン「凄えな…」
ミカサ「え?」
エレン「さっきの……油断させといて二人とも殺すなんて…」
ミカサ「……昔から狙われることが多くて、鍛えていたから……人を殺したのは初めてだったけど…」
エレン「……そっか…」
ミカサ「……うっ…」
エレン「!…大丈夫か?」
ミカサ「あはは…い、今になって怖くなってきちゃった…」
エレン「………」
ミカサ「…ぐすっ…ひぐっ……は、早く行こう…お父さんが憲兵団の人たちと一緒に」
ギシッ
ミカサ「っ!?」
強盗E「」
エレン「…」
ミカサ「…あ…」
強盗E「っ!このガキ!!」
グイッ
ミカサ「ぐっ…!」
カラン
ミカサ(っ!ナイフが…!)
強盗E「まさかてめぇが…てめぇが殺ったのか!?オレの仲間ん…!!」
さて、用事があるのでここまでにします。
変更されている設定などはできる限りSSの中で説明したいと思ってます。
朝にまた更新します。
では
「仲間ん!」ってなんだよ!「仲間を」です、すいません!
ミカサ「~~~ッ!戦って…!」
エレン「っ!?」
強盗E「このガキ!!」
ミカサ「戦わなきゃ…生き残れない…!!」
ズキズキッ!
エレン「っ!!」
ーーーーー
「悪いが一緒に来てもらうぞ」
グリシャ「ぐっ…」
エレン「父さん!!」
グリシャ「…え…!」
エレン「…え?」
グリシャ「戦うんだ!エレン!!」
ーーーーー
その時…さっきまで続いていた頭痛が嘘のように止んだ。
「………え…」
体の中にもう一人自分がいるような…そんな気がした…
「…た…え…!
そのもう一人の自分が言うんだ…
「戦え!!」」
………戦え…って…
ミカサ「戦って…!…エレン!!」
エレン「うあああぁぁぁ!!」
……………
……………
憲兵A「すげぇなこりゃ……」
憲兵B「おい、こっちの死体も見てみろ」
憲兵A「ん?……こいつは…」
憲兵B「凄いだろ?背後から的確に心臓を狙って刺してやがる…」
憲兵A「……これを…あの子供達がやったのか…」
憲兵B「ほんと凄いよな。…そういや、あの家の方はどうだったんだ?」
憲兵A「…ああ、あの男の子のか?」
憲兵B「そうそう、あっちも随分酷かったんだって?」
憲兵A「……うっ…」
憲兵B「お、おい!?大丈夫か!?」
憲兵A「あ、ああ…ちょっと思い出しちまってな…」
憲兵B「…そんなに酷かったのか?」
憲兵A「……調査兵団が遺体を持って帰ってくることがあるだろ?」
憲兵B「…?それがどうした?」
憲兵A「…そん中にな…たまにあるんだよ……巨人に体を食われた奴の死体がな」
憲兵B「な、なんでそんな話を…」
憲兵A「あの子の家にあった死体…それに似た感じだったんだよ…」
………………
ーーーーー
ミカサ父「ミカサ…どうしてこんな危険なことを!!」
ミカサ「だ、だって…」
ミカサ父「だってじゃない!お前は自分が何をしたのか分かっているのか…!?」
ミカサ「…でも…早く助けてあげたかった…」
ミカサ父「そうだとしても…」
ミカサ「誘拐される怖さを知ってるから…」
ミカサ父「っ!!」
ミカサ「……だから…早く助けてあげたかった…」
ミカサ父「………」
エレン「………」
ミカサ父「…エレン」
エレン「…?」
ミカサ父「君に会うのは初めてだね。イェーガー先生にはよく家に来てもらうことがあって…」
エレン「………」
ミカサ父「…家で何があったか覚えているかい?」
エレン「………」
ミカサ父「……そうか…。…じゃあ一体先生はどこに……あ…だ、大丈夫だよエレン。きっとすぐ、君のお父さんは見つか…」
エレン「…多分もう会えない」
ミカサ父「…え?」
エレン「母さんが亡くなった時と同じ……もう二度と会えない…そんな気がする…」
ミカサ父「エレン…」
エレン「おじさん…俺はここから…どこへ向かって帰ればいいの?」
ミカサ父「…」
エレン「寒い……俺にはもう…帰る所がない…」
ミカサ「………」スッ
ギュ…
エレン「…なんだよ?」
ミカサ「あったかいでしょ?」
エレン「………」
ミカサ父「エレン、私達の家で一緒に暮らさないか?」
エレン「え…」
ミカサ父「お父さんのことはまだわからないが…とりあえず、今の君には十分な休息が必要だ…」
エレン「………」
ミカサ「ほら…帰ろうよ!」
「私達の家に!」
エレン「…うん……帰…る…」グスッ
とりあえず一段落かな…
何か質問あれば答えられる範囲で答えます
ちなみにラストまでのイメージはできてますので後は文章にするだけです
という訳で寝ます
お休みなさい
台詞抜けてた…
エレン「…なんだよ?」
ミカサ「あったかいでしょ?」
ーーー
?「こうするとあったかいでしょ?エレン…」
ーーー
エレン「………」
ミカサ父「エレン、私達の家で一緒に暮らさないか?」
エレン「え…」
ミカサ父「お父さんのことはまだわからないが…とりあえず、今の君には十分な休息が必要だ…」
エレン「………」
ミカサ「ほら…帰ろうよ!」
「私達の家に!」
エレン「…うん……帰…る…」グスッ
>>46カルラは病死か何か?
>>50
そんな感じですね。
作中でそれについて書くこともあるかもです。
ーーーーー
シガンシナ区
ーミカサの家ー
ミカサ「ただいまー!」
ミカサ父「ただいま」
ミカサ母「お帰りなさい。二人とも遅かっ……って…あら?その子は?」
エレン「…………」
ミカサ父「ああ、今から説明するよ。ミカサ、ちょっと向こうでエレンと遊んでなさい」
ミカサ「わかった!行こ!エレン」
エレン「え…うわっ…!」
ードタドタ
ミカサ母「随分可愛い子ね。一体どうしたの?」
ミカサ父「……実ははな…」
……………
………………
ミカサ母「……そう…そんなことが…」
ミカサ父「…イェーガー先生にはとてもお世話になった。…恩返し、という訳じゃないが…彼を私達と一緒にここに住ませてあげたいんだが…どうかな?」
ミカサ母「もちろん!いいに決まってるわ」
ミカサ父「……ありがとう…」
ミカサ「お話は終わった?」
ミカサ父「ああ。今終わったところだよ」
エレン「………」
ミカサ母「エレン…でいいのよね…?」
エレン「あ…はい…」
ミカサ母「初めまして。私がミカサのお母さんよ」
エレン「は、初めまして…」
ミカサ母「これからは貴方のお母さんでもあるけどね」
エレン「え…」
ミカサ母「貴方がここに一緒に住む以上、私達は家族にならないといけないの」
エレン「……かぞ…く…」
ミカサ母「そう、家族」
ミカサ「うん!エレンも私達の家族だよ!」
エレン「………」
ミカサ母「だから、エレン。私のことはお母さんと呼びなさい、いいわね?」
エレン「お母…さん…」
ミカサ母「よろしい。素直な子にはご褒美をあげないとね」
エレン「え…」
ーギュ
エレン「………」
ミカサ母「…辛かったでしょ?でももう大丈夫。…これからは、私達がずっと一緒にいてあげるから」
エレン「………」
…ミカサもこの人も…どうしてこんなに暖かいんだろう…。まるで…本当に母さんに抱かれているようで……凄く安心する…。
ミカサ「お母さんだけずるい!私もギュってする!」
ギュ
エレン「ちょ…」
ミカサ父「ははっ、羨ましいなぁエレン。…あ、もちろん私のことも、お父さんって呼んでいいからな」
エレン「…お父さん」
ミカサ父「うんうん、実は私も息子が欲しかったんだよ」
ミカサ「……私はいらないの?」
ミカサ父「いや、そういう意味じゃないぞ!?」
ミカサ母「ふふっ。じゃあ、とりあえずご飯にしましょうか。三人ともお腹すいてるでしょ?」
ミカサ父「そういえば、まだ何も食べてなかったな」
ミカサ「ご飯だ!やった!」
エレン「………」
ミカサ「ほら、ご飯だよ!行こうエレン!」
エレン「…うん」
この日から、俺はミカサとその家族の一員になった。
そして…
何があってもこの人達を…家族を守ろうと誓った日でもある。
父さんはまだ見つかっていないけれど…
俺はこのまま…ずっと四人一緒に…家族で過ごせればいいと……そう思ってた。
だって…この時俺は……確かに幸せだったのだから…
………あの日が来るまでは…。
という訳で序章らしきものが終了です。
エレンがヤンデレになるかどうかはまだ言えませんが…私個人的には全然ありだと思ってます。(そもそも、このSSのエレンとミカサは原作と性格が全く違うので…)
まあこの先、エレンとミカサをどういうキャラにしていこうか凄く悩んでいたのですが…(正直今でも迷ってはいます)
ですが、自分の思うように書いていきたいと思ってます。(反対されるかも知れませんが…)
では一旦終わります。
長文失礼しました。
今日も少しになるでしょうがゆっくり更新していきます。
845年
ーエレン
エレン「………」
ーーエレン」
エレン「…んん……」
ミカサ「エレン!!」
エレン「ん……ミカ…サ?」
ミカサ「やっと起きた…。もう帰らないと日が暮れちゃうよ」
エレン「俺…寝てたのか…。…ごめん」
ミカサ「別にいいよ。だから早く帰ろ?」
エレン「うん…」
ミカサ「………?エレン?」
エレン「なに?」
ミカサ「どうして…泣いているの?」
エレン「え…?」
エレン「…あれ…?」
ーーーーー
ーーーーー
エレン「………」スンッ
ミカサ「…本当に大丈夫なの?」
エレン「ああ」
ミカサ「でも…理由もなく涙が出るなんて…お医者さんに診てもらったほうが…」
エレン「大丈夫だって…」
エレン(…理由は多分…母さんの夢を見ていたからだろうし…)
?「何泣いてんだエレン?」
エレン「!!」
ミカサ「あ、ハンネスさん」
ハンネス「よおミカサ。…で、どうしたんだエレン?」
エレン「なんでもない…ってか酒くさい。また飲んでるんだね」
ハンネス「ははっ、お前らも一緒にどうだ?」
ミカサ「駄目だよハンネスさん!ちゃんとお仕事しないと!」
ハンネス「うおっ!…ミカサ…急に大声出さないでくれよ…。仕事はちゃんとやってるって」
エレン「手抜きじゃないの」
ハンネス「ちゃんとやってるって!例えば壁の補強作業とか…」
エレン「それが兵士のやる仕事かよ…。…もう駐屯兵団なんて名乗るのやめて、壁工事団にしたら?」
ハンネス「ああ、それも悪くないな!」
エレン「…はぁ……」
ハンネス「まぁ、しかしなエレン…。兵士が活躍するってことは、それこそ最悪の時だ…。」
エレン「………」
ハンネス「…オレ達が役立たずのタダメシ食らいって馬鹿にされてる時のほうが、みんなは平和に暮らせるんだぞ?」
エレン「……確かにそうかも知れない」
ハンネス「だろ?」
エレン「一生壁の中から出られなくても…メシ食って寝てりゃ生きていける………でもそれじゃまるで…」
ハンネス「…まるで?」
エレン「家畜じゃないか…」
ハンネス「………」
ミカサ「エレン…」
エレン「…行こう、ミカサ」
ミカサ「う、うん。またね、ハンネスさん」
ハンネス「ああ…またな、ミカサ」
…………………
……………
ハンネス「………」
駐屯兵「おかしなヤツだな…」
ハンネス「ん?」
駐屯兵「顔は美人なのに…まぁ将来が楽しみだな」
ハンネス「…あいつは男だぞ?」
駐屯兵「…は?」
ハンネス「そんなことより…」
ハンネス(まさかあいつ…外の世界に行きたいのか?)
ーーー
ーー
ー
とりあえずここまでかな?
ってかまだ原作の1、2巻の部分なんですがそれは…
長くなりそうだ…
風呂終わったので更新
ーーーーー
エレン「……」
ミカサ「……エレン」
エレン「なに?」
ミカサ「エレンは外の世界に行きたいの?」
エレン「……別に…俺はただ…「私は…」…え?」
ミカサ「私は…行ってみたい…かな…」
エレン「………」
ミカサ「エレンだって…本当は行ってみたいでしょ?だっていつもアルミンの話を…」
カン!カン!カン!
ミカサ「!!」
エレン「…この鐘は…調査兵団が帰ってきたんだ…」
ミカサ「行ってみようよエレン!」
エレン「え?」
ミカサ「ほら!」
ーグイッ
エレン「うぉっ!?ちょ、ちょっと待っ…」
……………
ザワザワ
ミカサ「うーん、人垣で見えないね。…あ、この上に乗れば見え……」
エレン「…?どうしたミカサ…」
ザワザワ ザワザワ
ミカサ「………」
エレン「これは…」
男1「これだけしか帰ってこれなかったのか…」
男2「今回もひどいな…」
男1「百人以上で調査に向かったハズなのに…20人もいないぞ…。…みんな…食われちまったのか…」
ミカサ「………」
エレン「…行こうミカサ」
グイッ
ミカサ「あ…」
ータッタッタッ
ーーーーー
ータッタッタッ
ミカサ「はぁ…はぁ…エレン待って」
エレン「………」
ミカサ「待ってってば!」
ピタッ
エレン「………」
ミカサ「はぁ…はぁ…」
エレン「…ミカサ」
ミカサ「…?」
エレン「あれを見てもまだ…外の世界に行ってみたいのか?」
ミカサ「!!」
エレン「………」
ミカサ「………」
……………
エレン「……帰ろっか…」
ミカサ「……うん…」
ーーー
ーー
ー
ーーーーー
ミカサ「ただいま~」
エレン「ただいま」
ミカサ母「二人ともおかえり」
ミカサ「…」スッ
ミカサ父「あれ?どこかへ行くのかいミカサ?」
ミカサ「アルミンのところ!」
ミカサ母「また?暗くならないうちに帰ってきなさいよ?」
ミカサ「うん!エレン行こっ!」
エレン「俺も?」
ミカサ母「エレン。悪いけど、ミカサのことお願いしてもいい?」
エレン「…わかった」
ミカサ「早く!早く行こ!」
エレン「あ、待ってミカサ…」
ーガチャ……バン…
ミカサ母「…本当に仲良いわね」
ミカサ父「そういえば、ミカサは男の子が苦手なんじゃなかったか?エレンもアルミンも男の子なのに…」
ミカサ母「アルミンは優しい子だし。エレンは…女の子みたいな顔してるからかしら…?」
ミカサ父「……確かに…男の子とは思えないくらい美人だよな」
ミカサ母「きっとお母さんに似たのね…」
ミカサ父「……そうだろうな…」
さて今日はここまで。
ってか今更ながら矛盾をつくってしまった。
男の子苦手なら冒頭で
仲よくな。って言われて
うん!って言わないよね…
また朝に更新する。
ーーーーー
アルミン「ぐっ…!」
いじめっ子1「どうした異端者。悔しかったら殴り返してみろよ!」
アルミン「そ…そんなことするもんか!それじゃお前らと同レベルだ!!」
いじめっ子1「何だと!?」
アルミン「僕が言ったことを正しいと認めているから…言い返せなくて殴ることしか出来ないんだろ?」
いじめっ子1「っ…!」
アルミン「そ、それは!僕に降参したってことじゃないのか!?」
いじめっ子1「う……うるせぇぞ屁理屈野郎!!」
アルミン「くっ…」
「アルミン!!」
いじめっ子達「!!」
ミカサ「こら~!!」
いじめっ子2「ミ、ミカサだ…」
いじめっ子3「ど、どうする!?あいつめちゃくちゃ強いぞ!?」
いじめっ子1「へっ!こっちは三人もいるんだぞ。来るなら来いってんだ!」
いじめっ子2「で、でもミカサは女の子だぜ!?」
いじめっ子3「…それに…可愛いし…」
いじめっ子1「うっ…か、関係ねぇ!今日こそぶちのめ…」
エレン「………」
いじめっ子1「あっ!!?だ…駄目だエレンの野郎もいるぞ!!」
いじめっ子2「に、逃げよう!」
いじめっ子3「また駆逐されちまう!」
いじめっ子達「うわぁぁぁぁぁ!!」
ーーーーー
ミカサ「逃げられちゃった…」
エレン「……大丈夫かアルミン?」
アルミン「う、うん…」
エレン「ほら…」スッ
アルミン「あ……ありがとう…」
エレン「ん」
ーーー
ーー
ー
ーーーーーー
アルミン「ーーそれで人類は、いずれ外の世界に行くべきだって言ったら…殴られた。…異端だって」
エレン「………」
ミカサ「ひどい…」
アルミン「…確かに壁の中にいれば安全かも知れない。実際、百年もの間ずっと平和だったわけだし…」
エレン「……外の世界になんて行くべきじゃない」
アルミン「………」
ミカサ「エレン!」
エレン「ミカサも見ただろ!壁の外から帰ってきた調査兵団の人達を!」
ミカサ「っ!」
エレン「外の世界に行けば俺たちだってあの人達みたいに…」
ミカサ「………」
エレン「…あ………」
………………
ミカサ「…私はね、エレン」
エレン「…?」
ミカサ「いつも、アルミンが話してくれる…外の世界のお話を聞いて…楽しそうなエレンを見るのが好き」
エレン「………」
ミカサ「本当はエレンが…ここにいる他の誰よりも外の世界に憧れてること、私は知ってるよ」
エレン「……俺は…」
ミカサ「……俺は?」
エレン「俺はただ……ミカサやアルミンを…自分の大切な人を失いたくないんだ」
アルミン「エレン…」
ミカサ「………」
エレン「………」
ミカサ「…大丈夫だよ!」
エレン「え…」
ミカサ「私言ったでしょ?小さい頃から体を鍛えてたって」
アルミン「あはは、いじめっ子に負けないようにだっけ?」
ミカサ「そ、それもあるけど…」
ミカサ(誘拐されかけた事が多々あるなんて言えないし…)
エレン「…で?」
ミカサ「だ、だから強いの!そこらの男の子よりずっと強いの!」
エレン「………で?」
ミカサ「だから外の世界に行ったって…そんな簡単に死んだりしないよ!」
エレン「………」
アルミン「……あはは…」
エレン「……巨人といじめっ子じゃ全然話が違…」
ミカサ「それに、私よりずっと強いエレンだっているし」
エレン「おい…」
ミカサ「とっても賢いアルミンだっているんだよ」
アルミン「ど、どうかなぁ…」
ミカサ「私たち三人がいれば、巨人なんて楽勝だよ!」
エレン「………」
アルミン「………」
ミカサ「だから、いつかきっと…三人で一緒に外の世界に行こうね!」
エレン「………ぷっ…」
ミカサ「…?」
アルミン「エレン…?」
エレン「ははっ…あはははっ」
ミカサ「……エレンが…」
アルミン「笑った…」
エレン「あはははっ」
アルミン(……可愛い…)
ミカサ「………ハッ!な、なんで笑うの!?」
エレン「ふっ…あはっ…ご、ごめんごめん。真面目に考えてた自分が馬鹿みたいに思えたからさ」
ミカサ「私だって真面目だよ!?」
エレン「ははっ…そうだよな。ごめんミカサ」
ミカサ「もう!」
アルミン(…これが素のエレンなのかな?)
エレン「じゃあいつか、三人で外の世界に行こう。三人でいれば巨人なんて楽勝らしいしな」
ミカサ「むー…絶対馬鹿にしてる」
エレン「してないって」
ミカサ「…本当に?」
エレン「………ぷっ…」
ミカサ「!!エレンの馬鹿!!」
エレン「あはははっ」
アルミン(…本当に初めて見るなぁ…。エレンがこんなに楽しそうにハッキリと笑ってるところ…)
エレン「…俺はずっと…ミカサやアルミン、父さんや母さんと一緒に…平和に過ごせればそれでいいと思ってた」
ミカサ「…」
エレン「でも、アルミンから外の世界の話を聞いた時…生まれて初めてワクワクしたんだ。…海ってやつに炎の水、氷の大地に砂の雪原!……外の世界はこの壁の中にはないものが沢山あるんだ!って」
エレン「俺はそれを全部この目で見てみたい!もちろん一人じゃなくて、ミカサやアルミンと一緒に!」
ミカサ「…うん……うん!」
アルミン「…じゃあ、いつか絶対…三人で一緒に外の世界を探検しよう!」
エレン「ああ!」
ミカサ「約束だね!」
アルミン「うん!」
ドォン!!!!
三人「!!?」
エレン「ミカサ!大丈夫か!?」
ミカサ「う、うん」
アルミン「い、今のは一体…」
今日はここまで。
エレンを完全に病ませるか救うか決めかねている…
多分ここがキャラの性格を明確にする分岐点になります。
なので更新遅くなるかもしれません…
ザワザワ
エレン「…なんか様子が変だ…」
ザワザワ
アルミン「あっちだ!」
ーダッ
ミカサ「あ…待ってアルミン!」
エレン「ミカサ、俺達も行こう」
ミカサ「う、うん…」
ーーー
ーー
ー
ーーーーー
ザワザワ
アルミン「一体何が………!?」
……ビキ
アルミン「…あれは……まさかそんな…」
エレン「アルミンどうし……!?」
ミカサ「エレン?………!?」
……ビキビキ…
アルミン「あ…あの壁は…ご…50m…だぞ……」
ミカサ「ね…ねぇ…あれ…って…」
ビキビキ!!
エレン「………ヤツだ…」
「……巨人だ」
…………………
…その日…人類は思い出した
ヤツらに支配されていた恐怖を…
鳥籠の中に囚われていた屈辱を……
………………
23時ぐらいから更新していく。
今日は休みなので書けるだけ書く
ーーーーーー
アルミン「あ…ありえない。巨人は最大でも15mのはず…!50mの壁から頭を出すなんてーー」
ーゴゴゴゴゴ
エレン「…あいつ動くぞ!!」
ーードッゴォォン!!!
ミカサ「ーーーー!」
アルミン「ーーーー!」
エレン「…ッ!!」
ゴオォォォーーー
ズズズズ…
エレン「………」
アルミン「………か…壁に……穴を空けられた…!?」
ミカサ「………!!」
「ひっ…!!」
ウワァァァァァ!!!
アルミン「!逃げるぞ二人とも!早くしないと次々と巨人が入ってく…」
ーダッ!
アルミン「!?」
エレン「ミカサ!?」
ミカサ「壁の破片が飛んでった先に家が!!お母さん達が!!」
エレン「!!」
ーダッ!
アルミン「エレン!!」
エレン「アルミンは先に行っててくれ!俺もミカサや母さん達と一緒に後から行く!」
アルミン「………!」
ハァッ……ハァッ…
…ブル
アルミン「………!!」
ブル…ブル…
アルミン「うぅ……!!」
アルミン「もう…駄目なんだ…この街は……もう…」
「無数の巨人に占領される!!」
ーーーーーー
ミカサ「ハァッ…ハァッ…」
ミカサ(家に当たってるわけがない……きっと大丈夫…)
エレン「………」
エレン(…あの角を曲がれば……いつもの家が……)
ミカサ(いつもの……)
タッ…
ミカサ「!!」
エレン「ーーーー…くそっ!!」
ダッ!!
ミカサ「お母さん!!」
ーーー
ーー
ー
ーーーーー
ミカサ「お母さん!お父さん!」
エレン「とにかく探さないと…」
ーガラ
エレン「!ミカサこっちだ!」
ミカサ「ッ!」
ミカサ母「うっ……」
ミカサ「お母さん!」
ミカサ母「…ミカサ?」
ミカサ「お母さん大丈夫!?お父さんは!?」
ミカサ母「お父さん…?……!!」
ミカサ「ねぇお母さん!お父さんはどこ!?」
エレン「ーーミカサ…あっちで父さんを見つけた…」
ミカサ「!お父さーー」
エレン「行っちゃ駄目だ!」
ミカサ「なんで!?早く助けないと…」
エレン「………父さんは…もう…」
ミカサ「…もう…?………!!」
エレン「………今は早く母さんを助けよう…」
ミカサ「エレン…お父さんは…?」
エレン「………」
ミカサ「……なんで…黙るの…?」
エレン「……母さんだけでも助けないと…」
ミカサ「…ッ!だけって何!?お父さんは!?」
エレン「わかってるだろ!?父さんはもう死んで…」
ミカサ母「…っ」
ミカサ「そんなの嘘だよ!!」
エレン「っ!俺だって嘘だって言いたいよ!でも現実なんだ!!」
ミカサ「ーーーー!」
ミカサ母「………」
エレン「母さん…今助けるから…」
ミカサ「…う……ぐすっ…」
エレン「この柱をどかさないと…ミカサも手伝ってくれ!」
ミカサ「うぅ…お父さん…」
エレン「ミカサ早く!!」
ウオォォォォ!!!
ミカサ「!!?」
ミカサ母「…!?」
エレン「………くそっ!」
ズシン……ズシン……
エレン「ミカサ!早く!!」
ミカサ「ッ!……うぅぅ!」ダッ
エレン「よし、ミカサはそっちを…」
ミカサ母「エレン…ミカサを連れて逃げなさい」
エレン「…!?母さん何いって…」
ミカサ母「巨人が入って来たんだろ?」
エレン「そうだよ!だから早く…」
ミカサ母「母さんの足は瓦礫に潰されて…ここから出られたとしても走れない…わかるでしょ?」
エレン「そんなの俺が担いで走ればいい!」
ミカサ母「エレン…あなたは私の大事な本当の息子よ。あなたがお母さんって呼んでくれることが…母さんはとっても嬉しかったわ」
エレン「ッ!!」
ミカサ母「ミカサ…これからもエレンと仲良くするのよ?…あまりエレンに迷惑かけちゃ駄目だからね…」
ミカサ「お母さん…!」
ミカサ母「二人とも…愛しているわ…」
ズシン!!
三人「!!」
ミカサ母「二人とも早く逃げて!」
ミカサ「やだ!やだやだやだ!!」
エレン「ぐっ…!」
エレン(このままじゃ三人とも……!!)
ダッ!
ハンネス「見つけた!」
ミカサ母「ハンネスさん!!」
ハンネス「っ!」
シャ!!
ミカサ母「待って!!戦ってはダメ!!」
ハンネス「………!?」
ミカサ母「この子達を連れて…逃げて!!」
ハンネス「見くびってもらっちゃ困るぜ!俺はこの巨人をぶっ殺して、きっちり三人とも助ける!」
ハンネス(エレンの親父さんに…イェーガー先生に恩返しするにはそれしか…)
ミカサ母「ハンネスさん!お願い!!」
ハンネス「…………!!」
エレン「ぐっ…!」
ミカサ「お母…さん…!」
ハンネス「………」
ハンネス(確実に……確実に二人だけは助ける方を取るか…)
ーズシン
ハンネス(巨人と戦って全員助ける賭けに出るか…)
ズシン!
ハンネス(俺はーーー!!)グッ
巨人「」
ハンネス「」
ハンネス(俺は…)
ガシィ!!
バッ!
ミカサ「!?」
エレン「ハンネスさん!?」
ハンネス「…っ」
ーダッ
ミカサ母「……ありがとう…」
ミカサ「離してハンネスさん!!まだお母さんがっ!」
ズシン…
ミカサ母「エレン!ミカサ!」
ズシン…!
「生き延びるのよ…!!」
ザワッ
ミカサ母「…あ………」
ーーーーーー
ミカサ「えへへ。お母さん!」
エレン「…母さん」
ミカサ父「ははっ」
ーーーーーー
ミカサ母「…い……」
「行かないで………」
ーグググ
エレン「ッ!!」
ミカサ「お母さぁぁぁぁん!!!」
巨人「」カパァァ
ミカサ母「ッ!」
ーベキベキ
エレン「ーーーーッ!」
ミカサ「…やだ………いやだぁぁぁ!!」
パキパキ
ミカサ「おか…さ……!!…お母さぁぁぁん…っ!!」
ハンネス「…ッ」
タッタッタッ…
ーーー
ーー
ー
ーーーーーー
ータッタッタッ…
ハンネス「ハァッ………ハァッ…」
ミカサ「………」
ガブッ!
ハンネス「いっ…!?」
エレン「!?ミカサ!?」
ギリギリ
ハンネス「ーーッ!」
バッ!
ミカサ「!」
ードサッ!
ミカサ「うっ!!」
ハンネス「ハァッ…ハァッ…」
ミカサ「なんで…お母さんを…」
ハンネス「…」
ミカサ「ぐすっ…お母さんを…なんで助けなかっ…」
ハンネス「ミカサ…お前の母さんを助けられなかったのは……お前に力がなかったからだ…」
ミカサ「ッ!」
エレン「………」
ハンネス「俺が巨人に立ち向かわなかったのは……俺に勇気がなかったからだ…」
エレン「………っ」
ミカサ「……うっ…うぅ…」
ハンネス「すまない……すまない…」
ミカサ「うわぁぁぁぁん…!!」
エレン「…」
まただ…俺はまた家族を………
なぜ…どうして…こんな……
ズキィ!
エレン「ぐっ…!?」
ズキズキ
ーーーーー
?「エレン」
ミカサ母「エレン」
ーーーーー
エレン「…俺は…役立たずだ…」
ーーー
ーー
ー
駐屯兵「この便はもう満員だ!!出航する!!」
ハンネス「待ってくれ!」
駐屯兵「悪いが……っ!ハンネス!?」
ハンネス「この二人を乗せてやってくれ…頼む…」
駐屯兵「…わかった……ほら、二人とも早くこっちへ…」
ハンネス「エレン、ミカサ。早く船に乗りなさい」
エレン「………」
ミカサ「ぐすっ…ひぐっ…」
ー船上ー
ミカサ「…うぅ…」
エレン「……ミカサ…」
ミカサ「お父さん………お母さん……」
エレン「…」
ーーーーーー
ズン!ズン!
「巨人が門に突っ込んで来るぞ!!」
「阻止しろ!!」
「!!なんだこいつ!?武器が効かなーー」
ーピシッ…
ドゴォ!!!
ーーーーーー
エレン「!!」
「扉が…!!ウォール・マリアが……!!」
「突破された…!?」
「おしまいだ…また…人類は…」
「巨人に食い尽くされる…!」
エレン「………」
ミカサ「……もう…二度と帰れない…」
エレン「!」
ミカサ「…お父さんも…お母さんも……もうどこにもいない…」
エレン「…」
ミカサ「……寒い…」
……………
ーーースッ…
ミカサ「…?」
グルグル
エレン「………」
ミカサ「…エレ…ン…?」
エレン「…母さんから…俺を産んでくれた人からもらったマフラー…あったかいだろ?」
ミカサ「………」
エレン「…まだ寒いか?…なら…」
ーギュッ
ミカサ「!」
エレン「大丈夫。何があっても……俺は…ずっとミカサと一緒にいる」
ミカサ「………」
エレン「…お前を悲しませる奴なんか……俺が…みんな駆逐してやる」
ミカサ「……うっ…」
エレン「だから…もう泣かないで…ミカサ」
ミカサ「うぅぅっ…!」
ーギュゥゥゥッ
エレン「……絶対だ…絶対に奴らを駆逐してやる…」
「この世から………一匹残らず!!」
ーーー
ーー
ー
疲れたからとりあえずここまで
やっと序章が終わり…かな?
次回から訓練兵時代に突入です。(一番書きたかった)
レスくれた方、見てくれている方。どちらも非常にありがたいです。
ではおやすみなさい。
次の更新は早くても明日になります。
ーーーーーーー
847年
ザッ…ザッ…ザッ…
キース「………」
訓練兵達「………」
ザッ…ザッ…ザッ…
ーピタッ…
キース「おい貴様」
アルミン「ハッ!」
キース「貴様は何者だ!?」
アルミン「シガンシナ区出身!アルミン・アルレルトです!!」
キース「そうか!バカみてぇな名前だな!!親がつけたのか!?」
アルミン「祖父がつけてくれました!」
キース「アルレルト!貴様は何しにここに来た!?」
アルミン「人類の勝利の役に立つためです!!」
ーガシッ
キース「それは素晴らしいな!!貴様は巨人のエサにでもなってもらおう!」グイッ
アルミン「…!!」
キース「3列目後ろを向け!」
ーザッ
キース「貴様は何物だ!!」
「ハッ!」
ーーーー!!
教官「やってるな…お前も訓練兵の時は初っ端からあれだったろ?」
兵士「懐かしいです。でも…あの恫喝には何の意味が…?」
教官「通過儀礼だ。それまでの自分を否定して、真っさらな状態から兵士に適した人材を育てるためには必要な過程だ」
兵士「……何も言われてない子がいるようですが…」
教官「あぁ…すでに通過儀礼を終えた者には必要ない」
キース「…」ジッ
エレン「………」
ミカサ「………」
教官「恐らく2年前の地獄を見てきた者達だ。面構えが違う」
サシャ「半分…どうぞ…」
キース「は…半…分…?」
兵士「…あれは…」
教官「……分からん」
ーーー
ーー
ー
サシャ「ハァッ………ハァッ…」
コニー「……あの芋女、まだ走らされてるぞ」
ミカサ「…?」
エレン「…あれから5時間ぶっ通しか」
マルコ「しかし、死ぬ寸前まで走れと言われた時より、今日はメシ抜きと言われた瞬間の方が悲壮な顔をしたよな」
ミカサ「………」
マルコ「そういえばキミ達は出身とか聞かれなかったけど…どこに住んでいたんだい?」
ミカサ「……私は…」
エレン「俺達は二人ともシガンシナ区だ。そこから開拓地に移って…12歳になるまでそこにいた」
マルコ「…そうだったか…それは…」
コニー「ってことはよ、"その日"もいたよなシガンシナに!見たことあるのか?超大型巨人!」
マルコ「お、おい!」
ミカサ「………」
…ギュッ
エレン「…あぁ……」
………
……
…
……………
エレン「……だから…見たことあるって…」
訓練兵1「本当か!?」
訓練兵2「どのくらい大きいんだ!?」
エレン「…壁から首を出すくらいだ…」
訓練兵3「何!?俺は壁を跨いだと聞いたぞ!」
エレン「いいや…そこまででかくはなかった」
ミカサ「………」
訓練兵1「じゃ、じゃあ……普通の巨人は!?」
ミカサ「…っ!うっ…」
エレン「!大丈夫かミカサ!?」
訓練兵1「あ……」
「……………」
マルコ「…みんなもう質問はよそう。二人とも思い出したくないこともあるだろうし」
コニー「だ、大丈夫かお前!?」
エレン「ミカサ…大丈夫か?」
ミカサ「…うん…大丈夫…」
コニー「すまん!色々と思い出させちまって…!」
ミカサ「…巨人なんて…」
マルコ「え?」
ミカサ「巨人なんて大したことない。私達が立体起動を使いこなせるようになれば…あんなの敵じゃない」
エレン「……あぁ、そうだな」
ミカサ「私は…私達は調査兵団に入って…」
「お、おい正気か?」
とりあえずここまで。
更新遅くてすまん。
書くのが難しくなってきたのでペース落ちるかも…
え、昨日なかなかネットに繋がらなかったのは俺だけ…?泣く泣く諦めて寝たんだけど…
突っ込むなら下にしてくれ…
ミカサ「?」
ジャン「今…調査兵団に入るって言ったのか?」
ミカサ「…そう…だけど…」
ジャン「や、やめとけよ調査兵団なんて…命がいくつあっても足りないぞ」
ミカサ「……あなたは確か…憲兵団に…」
ジャン「……俺は正直者なんでね…。心底怯えながらも勇敢気取ってる奴より、よっぽどさわやかだと思うが…」
ミカサ「…それは私のこと?」
ジャン「あ…す、すまない。正直なのは俺の悪いクセだ。気ぃ悪くさせるつもりは無いんだ」
ーカンカンカン
訓練兵「晩飯は終わりだ、片付けるぞ」
ーガヤガヤ
エレン「…ミカサ、行こう」
ミカサ「うん」
ジャン「あ…な、なぁ…!」
ミカサ「?」
ジャン(うっ…やっぱすげぇ綺麗だ…)
ジャン「お…俺は別にあんたの考えを否定したいんじゃない。どう生きようと人の勝手だと思うからな」
ミカサ「…わかった。私も喧嘩腰だったから…」
ジャン「あぁ…ならこれで手打ちにしよう」
ースッ
ポンッ
エレン「………」
ジャン「…お前に言ったんじゃないんだが…」
エレン「…気にすんな。それより、話は終わりだろ?俺達はもう行くからな」
ジャン「………」
ジャン(よく見たらこいつも可愛い)
エレン「じゃあな」
ミカサ「じゃあ…」
ジャン「あ…あんた達、名前は?」
エレン「…俺はエレン、エレン・イェーガーだ」
ジャン「お、俺…?」
ミカサ「…私はミカサ、ミカサ・アッカーマン」
ジャン「ミカサ…俺はジャ…」
エレン「ジャン・キルシュタインだろ。知ってる」
ジャン「そ、そうか」
ミカサ「………」
ジャン「……見慣れない顔立ちだよな…」
ミカサ「?」
ジャン「あ…いや、すまない…。とても綺麗な黒髪だ…」
ミカサ「どうも」
エレン「……行こうミカサ」
ミカサ「うん」
ースッ
ジャン「あ…」
ーーーーー
エレン「また変な男が寄ってきたな。…少し目を離すとすぐこうなる…」
ミカサ「え?」
エレン「……そういえば…ミカサ」
ミカサ「なに?」
エレン「この髪…少し長いな。立体機動の訓練で事故になるかもしれないぞ」
バサッ
ミカサ「あ……う、うん、わかった。でも…どの辺りまで切ればいい?」
エレン「少しでいい。せっかくの綺麗な黒髪だしな」
ミカサ「え、えへへ」
エレン「?」
ジャン「………」
コニー(こいつ何突っ立ってんだよ。邪魔だな)
ズリィィィィ
コニー「いっ!!」
ジャン「………」
コニー「お…おい!!お前、なに人の服で手ぇ拭いてんだ!?何拭ったんだお前……!?」
ジャン「人との…信頼だ…」
飯食う。食ったら再開。
ちなみに他キャラのシーン(クリスタとサシャが出会うシーンとか)は出来るだけ省いてもいいよね?
すまん、ちょっと家に何もなくて今帰宅した。
携帯充電したら再開する。
ーーー
ーー
ー
翌日
キース「まずは貴様らの適性を見る!両側の腰にロープを繋いでぶら下がるだけだ!!」
エレン(立体機動の適性試験…か…)
キース「全身のベルトで体のバランスを取れ!これができない奴は囮にも使えん!開拓地に移ってもらう」
ーーーーーー
教官「これはまだ初歩の初歩。だが、この段階から立体機動の素質は見てとれる。……見ろ…あの子だ」
エレン「………」
教官「まったくブレが無い…何をどうすればいいのかすべてわかるのだろう…。素質とはそういうものだ」
コニー「よ、余裕だぜ」
サシャ(お腹減ったなぁ…)
ジャン(こんな感じか)
教官「んん…今期はできる者が多いようだ」
教官補佐「あの…彼女は…」
教官「………素質というものだろう。人並み以上にできることがあれば…」
ミカサ「…!」
教官「…人並み以上にできないこともある」
キース「何をやってるミカサ・アッカーマン!!上体を起こせ!!」
ミカサ「え……?」
ミカサ(な、何これ…こんなの…どうやって…)
エレン「………」
アルミン「ミ、ミカサ?」
キース「上体を起こせと言ってるんだ!!早くしろ!!」
ミカサ(嘘……こんなはずじゃ…)
ーーー
ーー
ー
ーーーーーー
エレン「ーー基本通りにやればできるはずだ。上手くやろうとか考えなくていい」
ミカサ「………」
エレン「…上半身の筋肉は固く、下半身は柔らかく。前後のバランスにだけ気を付けて腰巻きと足裏のベルトにゆっくり体重を乗せる」
アルミン「落ち着いてやればできるよミカサ。運動苦手な僕だってできたんだから」
ミカサ「うん…今度こそできる気がする。上げてアルミン!」
アルミン「いくよ」
ーキリキリキリ
ーーブン!
ミカサ「!?」
アルミン「あ!?」
エレン「ッ!?ミカサ!!」
ーバッ……!!
ーーー
ーー
ー
夜、食堂
エレン「………」
ミカサ「うぅ…」
エレン「…?……ミカサ?」
ミカサ「…ごめんねエレン…。私のせいで怪我させちゃって…」
エレン「大したことないし、大丈夫だ」
ミカサ「でも…」
エレン「それより、問題は明日だろ?」
ミカサ「…」
アルミン「そうだよ!明日できるようになればいいんだから」
ミカサ「明日…明日もしできなかったら……私どうすれば…」
アルミン「今は悩んでも仕方ないって…」
ミカサ「………こんなんじゃ…二人と一緒に外になんか…」
エレン「別にいいんじゃないか?」
ミカサ「え…?」
アルミン「エレン?」
エレン「向いてないなら仕方ないだろ。ようやくできる程度じゃ無駄に死んじまうだけだ」
ミカサ「………」
エレン「開拓地に行って生産者として人類を支えて…その間に俺とアルミンが奴らを駆逐して帰ってくれば…」
ミカサ「一緒にいるって言った」
エレン「!」
ミカサ「あの日…ずっと一緒にいてくれるって…エレンは言った」
エレン「………そうだったな……ごめん」
ーカンカンカン
ミカサ「…片付けないと…」
アルミン「そうだね」
エレン「…もし、もしミカサが開拓地に戻る事になったら……その時は俺も一緒に行く。だから心配しなくていい」
サシャ「ん?」
エレン「………」
サシャ「…えーと…つまり?それ、もらってもいいってことですか?」
パン「………」
エレン「………ああ…」
パン「!?」
サシャ「やった!!」
ユミル「おい何やってんだサシャ!」
サシャ「は、はい!?」
ユミル「私とクリスタ分の水汲みやるって言ったよな?」
サシャ「あ…で、でもパンが…」
ユミル「お前の救われた命は軽くないはずだよな」
サシャ「!は、はい、今すぐやります…」
クリスタ「だ、駄目だってそんなことしちゃ…」
エレン「………」
パン「………」
エレン「……片付けよう…」
パン「」
今日はここまで。
ミカサの女子寮でのやり取りを省くべきか書くべきか…悩む
オリジナルを加えていくと頭がパンクする。
ではまた
美少年な理由は強盗の時の為だって前も言ってるとおも…
ーーーーー
ミーナ「う~ん…姿勢制御のコツか~…」
ミカサ「うん、よければ教えて欲しい」
サシャ「感じろ!としか言えませんね」
ミカサ「………」
ミーナ「…とりあえずサシャは置いといて…」
サシャ「ひどい!?」
ユミル「はっ、ぶら下がるのにコツなんてあるわけねぇだろ」
ミカサ「そっか…」
クリスタ「駄目だよそんな言い方しちゃ…」
ミカサ「やっぱり…明日に懸けるしかないか…」
アニ「………あんた…ミカサって言ったっけ?」
ミカサ「?」
ミーナ「あ、アニ」
アニ「あんたは確か…シガンシナ区出身だろ?」
ミカサ「そうだけど…」
アニ「なら…巨人の恐ろしさも知ってるはず。なのに…どうして兵士を目指すんだい?」
ミカサ「………」
アニ「……ごめん。言いたくないなら別に「私は…」…?」
ミカサ「私はただ……大切な人のそばにいたいだけ」
ミーナ「大切な人…?」
ミカサ「約束したの。ずっと一緒にいるって…そして…いつか、一緒に外の世界に行こうって」
サシャ「……外の…」
クリスタ「世界…」
ユミル「………」
アニ「………」
ミカサ「でも、今となっては兵士になれるかすら分からないけど…」
アニ「………」
クリスタ「……あ…あの…大切な人って…?」
ミカサ「あ…」
ミーナ「大切な人って誰!!?」
サシャ「ひゃっ!?」
クリスタ「ひゃう!?」
ユミル「!?お前…いきなりでかい声だすなよ!!」
アニ「あんたもうるさいよ…」
ミーナ「誰なの!?一体誰なの!!?」
ミカサ「え…えっと…」
サシャ「…もしかして……さっき食堂で同じ席にいた人ですか?」
ミカサ「!!」
ユミル「…図星みたいだな」
ミカサ「あ…あぅ…」
ガシッ!
ミーナ「サシャ!一体誰と一緒だったの!?」
ーブンブン!
サシャ「ちょ、ちょっと落ち着いてくださ…」
ミーナ「早く!早く誰か教えてよぉ!!」
ーブンブン!
サシャ「あわ…あわわ…」
アニ「落ち着きなって言ってるだろ」
ーゴスッ!
ミーナ「痛っ!!?」
クリスタ「だ、大丈夫サシャ?」
サシャ「ハァッ…ハァッ…た、助かりました…ありがとうございます…」
アニ「どうも…」
ミーナ「うぅ…酷いよアニ!なにも叩かなくたっていいじゃない!」
アニ「言って聞かなかったのはあんただろ?」
ミーナ「だって、ミカサって男の子苦手みたいだし、そんなミカサが大切な人って言うぐらいの男の子だよ!?気にならないほうがおかしいよ!」
ミカサ「お、男の子だなんて一言も…」
ミーナ「え?違うの?」
ミカサ「……ぅ…」
ミーナ「ほら!やっぱりそうなんでしょ!!」
今日はここまでかな
明日からまた更新していきたいと思ってる。
こっからは妄想全開のオリ話もいれていくかも…
シリアスだけじゃなくほのぼのも書けたらいいな…
ではまた
アニ「はぁ…」
ミーナ「ね~ね~誰?誰なのか教えてよミカサ~」
ユミル「急に馴れ馴れしくなったな…」
ミカサ「うぅ…」
サシャ「あの時食堂に居たのはアルミンって人と…もう一人は…」
ミカサ「!」
サシャ「あ、確かエレ…「わー!!わー!!」!?」
ミカサ「言わなくていい!!言わなくていいから!!」
ミーナ「…もしかして、昨日の夜、食堂でとなりにいた人?」
ミカサ「!!」
アニ「…昨日?……ああ、確かエレンとか言ったっけ?」
ミカサ「!!!」
サシャ「!そうです!今日一緒にいたもう一人もエレンって人です!」
ミカサ「あ…あわ……」
ミーナ「へぇ~、エレンって名前なんだ。そういえば綺麗な顔してたよね」
ミカサ「……わ、私…明日に備えて早く寝ないと…」
ミーナ「待てぃ!!詳しく話を聞かせてもらうまでは寝かせないよ!!」
ミカサ「ほ、本当に明日は大事な日なんだってばー!!」
クリスタ「ふふっ…」
ユミル「…?どうかしたかクリスタ?」
クリスタ「ううん…なんか楽しいなって思って」
ユミル「はぁ?」
ーーー
ーー
ー
ミカサ「そ、それでエレンはずっと一緒だって言ってくれて…」
ミーナ「………」
サシャ「………」
アニ「………」
クリスタ「………」
ユミル「………」
ミカサ「……みんな?」
ミーナ「…ごめん…なんか軽々しく聞いていい事じゃなかったね…」
ミカサ「え?」
サシャ「ぐすっ…いい話です…!涙が止まりません!!」
短いがここまで
少しずつでも更新していく
休みにはできるだけ多く更新したい…
ミカサ「ええっ!?」
クリスタ「ぐすっ…ひぐっ…」
ユミル「…ったく、なに泣いてんだよ。ほら…これ使え」
クリスタ「あ、ありがとう」
サシャ「ありがとうございまず!ズーッ!!」
ユミル「ば、バカやめろサシャ!そりゃハンカチじゃなくて私の服だ!」
サシャ「ずびまぜん!ずびまぜん!ズーッ!」
ユミル「やめろって言ってんだろうが!!」
ミカサ「あ…あはは…」
アニ「……私にも…」
ミカサ「え?」
アニ「私にもある。大切な約束が…」
ミカサ「……約束…?」
ミーナ「アニも誰かと約束してるの?」
アニ「……父さんとね…。それよりミカサ」
ミカサ「!な、なに?」
アニ「明日はベルトの調整から見直してみな。きっと上手くいく」
ミカサ「あ……ありがとう…」
アニ「あんたならやれるはずだよ。頑張りな…ミカサ・アッカーマン」
ミカサ「うん!アニ・レオンハート…だよね?これからもよろしく!」
アニ「…よ、よろしく…」
ユミル「まあ明日でお別れかもしんねぇけどな」
クリスタ「ユミル!!」
ミーナ「あはは…。頑張れミカサ!私も応援してるからね!」
サシャ「わ、わたしも応援します!」
ユミル「ま、精々頑張れよ」
クリスタ「もうユミルったら…。もちろん私も応援してるからねミカサ」
ミカサ「皆……本当にありがとう」
ーーー
ーー
ー
次はエレン達、男子寮編
こっちはジャンとか絡ませて行きたい。
ではまた明日
その頃、男子寮では
エレン「アルミン」
アルミン「ん?なに?」
エレン「…明日のことなんだが…」
アルミン「……えっと、ミカサの事?」
エレン「…そうだ」
アルミン「心配で眠れないの?」
エレン「いや、そうじゃなくて……って何ニヤニヤしてんだよ」
アルミン「ああごめん。エレンは本当にミカサが大切なんだなって思ってね」
エレン「…当たり前だろ。ミカサは俺にとって大切なかぞ…「相変わらず気持ちわるいな、お前」…」
ジャン「家族家族って…お前はミカサの父親かなにかなのか?」
アルミン「ジャン…」
エレン(面倒なのが来たな…)
ジャン「俺はよぉエレン。いくら家族だからって、あんまりベタベタするのはどうかと思うぜ?」
エレン「…別にベタベタなんかしてない」
ジャン「じゃあなんでいつも一緒にいるんだよ!」
エレン「お前に言う必要はないだろ」
ジャン「いやあるだろ!俺がミカサに近づこうとするといつもいつも邪魔しやがって!!」
エレン「………」
ジャン「てめぇ!なに無視してんだ!!」
マルコ「まぁまぁ…落ち着きなよジャン」
ジャン「放せよマルコ!俺はこいつに…「お前にミカサが守れるのか?」…は?」
エレン「お前にミカサが守れるのかって言ったんだ」
ジャン「守る…?てめぇ何言って…」
アルミン「エ、エレン。それ以上はやめ…」
エレン「巨人と戦う気すらない臆病者に…ミカサが守れるとは到底思えないんだがな」
ーーーブチッ!
マルコ「あ」
ジャン「……上等だてめぇ…その綺麗な顔、今から見れなくなるぐらいにボコボコにしてやるよ」
エレン「いいな、それ。それぐらいできないと話にならな…」
「その辺にしとけよ、二人とも」
エレン「…ライナーか…」
ライナー「もうすぐ就寝時間だ…あんまり騒ぎ過ぎると、教官が来てきついお仕置きを受けることになるかも知れんぞ?」
ジャン「……ちっ…」
エレン「……そうだな」
アルミン「ほっ…」
アルミン(よかったぁ…)
マルコ(なんとか治まったか)
ベルトルト「さすがライナーだね」
ライナー「ん?なにがだ?」
コニー「………なぁ…一つ聞いていいか?」
アルミン「?」
ベルトルト「どうしたんだいコニー?」
コニー「エレンってミカサの親父だったのか?」
エレン「………」
ジャン「………」
アルミン「………」
マルコ「………」
ライナー「………」
ベルトルト「………」
コニー「………?」
エレン「…寝ようアルミン。明日は俺にとって…いや、俺達にとって大事な日だからな」
アルミン「う、うん」
ジャン「俺達も寝るぞマルコ」
マルコ「え…で、でも…」
ジャン「いいから、その馬鹿はほっとけ」
コニー「はぁ!?誰が馬鹿だ誰が!!」
ライナー「………すまんが何も言えん」
ベルトルト「あ…あはは…」
ーーー
ーー
ー
男子寮編終わり
とりあえずここまで
今日も夜に更新できたらなと思う。
ーーーーーー
キース「ーー立体機動装置を操ることは兵士の最低条件だ。できなければ開拓地に戻ってもらう…いいな?」
ミカサ「はい!」
エレン「………」
アルミン「ミカサ…」
ミカサ(やる!私は絶対やる!!)
アニ「………」
ミーナ「…頑張れミカサ!」ボソッ
ミカサ(私には素質がないかも知れないけど……根性だけは誰にも負けない!)
キース「始めろ」
ーキリキリ
ミカサ(理屈なんか知らない!根拠も無い!)
ーキリキリ
ミカサ(でも私には…これしかない!!)
ーキリキリ
ミカサ(これが私の武器だ!!)
ーギシッ ギシッ
キース「………」
訓練兵達「おお!!」
クリスタ「やった!」
ユミル「みたいだな」
サシャ「凄いですミカサ!」
ミカサ(やった…できた!!)
アルミン「やった!ミカサがやったよエレン!」
エレン「……いや…あれは……ッ!ミカサ!」
ーガキン!!
グルン
ミカサ「!?」
ゴン!
ミカサ「あうっ!」
ミーナ「ああっ!?」
アニ「ッ!」
キース「………」
ミカサ「………あ……ま…まだ…!」
キース「降ろせ」
ミカサ「ま、まだ!!私は!!」
キース「早く降ろせ」
アルミン「そんな…」
エレン「キース教官!」
キース「…?」
ミカサ「エ…エレン…私は…」
キース「…なんだイェーガー?」
エレン「ミカ……アッカーマンのベルトの装備を交換して、もう一度やらせてやってください!」
キース「!」
ミカサ「…え…?」
アルミン「エレン…?」
エレン「お願いします!!」
キース「………ワグナー」
ワグナー「ハッ」
キース「アッカーマンとベルトの装備を交換しろ」
ーーー
ーー
ー
ーーーーー
ーギシ…ギィ…ギシ…
ミカサ(な…何で!?急にできた…)
ミカサ「これは…一体…」
キース「イェーガー、説明しろ」
エレン「ハッ、装備に欠陥がありました」
ミカサ「欠陥…?」
エレン「先程アッカーマンが使用していたベルトの金具は破損していました」
ミカサ「え?」
キース「ふむ…正常なら腰まで浮いた状態から反転しても地面に頭をぶけられる訳がない」
ースッ
キース「…ここが破損するなど聞いたことはないが……新たに整備項目に加える必要がある」
ミカサ「で…では適性判断は…」
キース「……問題ない…修練に励め」
ミカサ「!」
ミカサ(…やった…やったよみんな!!)
ユミル「何とかなったみたいだな…」
クリスタ「うん!」
サシャ「よかったですね!」
ミーナ「アニ!」
アニ「ああ、ちゃんと見てたよ」
ミカサ(やった!私やったよエレン!)
ーギシ…ギシッ
キース(……この破損した装備で一時姿勢を保った…そんなことをできる者が他にいるだろうか………ミカサ・アッカーマン…もしかすれば…)
キース「………」
エレン「頑張ったな…ミカサ…」
キース(…遠目から装備の破損に気付いたイェーガー……こちらも…)
キース「…イェーガー…か…」
キース(…グリシャ…お前の息子が…兵士になったぞ)
男子寮のやり取り矛盾つくってたぁぁ!!
スルーしてください。本当申し訳ない。
ーーー
ーー
ー
ミカサが無事、適性判断を合格した夜。
ー食堂ー
ミカサ「……ハァ…」
エレン「…どうしたミカサ?」
ミカサ「……凄く疲れた…」
エレン「…今日は頑張ったもんな」
ミカサ「そう!私、今日はすっごい頑張ったよ!」
エレン「あ、ああ…」
ミカサ「これで…」
エレン「?」
ミカサ「ずっと一緒にいられるね、エレン…」
エレン「……昨日も言ったけど、たとえ今日駄目だったとしても…俺は「よかったなミカサ!」…」
ミカサ「?」
ジャン「適性判断、上手くいって…本当によかったな!」
ミカサ「………えっと…ごめんなさい…誰?」
ジャン「」
エレン「……ふっ…」
ジャン「! エレンてめぇ今笑ったな!?」
ミカサ「…? エレン、知り合いなの?」
エレン「いや全然」
ジャン「てめぇ…やっぱ一発殴らせ…」ガッ
ミカサ「ッ!やめて!」
ジャン「うぉっ!?」
ミカサ「エレンに酷いことしないで!大体あなたは一体…」
アルミン「いい加減にしなよエレン」
ミカサ「アルミン…?」
アルミン「ジャンがかわいそうだよ。昨日あれだけ男子寮で話してたじゃないか」
エレン「…そうだったな。悪かったなジャン」
ジャン「…本当に悪いと思ってんのか?」
エレン「多分?」
ジャン「てめぇ…」
ミカサ「? ? ?」
エレン「ミカサも初日の夜会っただろ?…覚えてないか?」
ミカサ「………?」
エレン「……覚えてないみたいだぞジャン」
ジャン「まじかよ…」
アルミン(ミカサは基本的にエレン以外の男の人はどうでもいいからなぁ…)
ミカサ「…ごめんなさい。私…本当に覚えてなくて…」
ジャン「いや…いいんだ……いいんだ……はは…」
エレン「……憲兵団に入って内地に行きたいとか言ってた奴がいたろ?」
ミカサ「! 思いだした!」
ジャン「………」
アルミン「ミカサ…」
エレン「よかったなジャン。思いだしたってさ」
ジャン「…」
アルミン「…マルコ達のところに行こっか、ジャン」
ジャン「……ああ…」
ースタスタ
ミカサ「…結局なんだったんだろう?」
エレン「ミカサがここに残れて俺も嬉しい…って言いたかったんじゃないか?」
ミカサ「? なんで?」
エレン「いや…なんでって言われても…」
ミカサ「はっ!そんなことよりエレン!」
エレン「ん?なんだ?」
ミカサ「私は今日すっごい頑張った!」
エレン「さっきも聞いたよ……で?」
ミカサ「ご褒美がほしい!」
エレン「…は?」
ミカサ「頑張ったご褒美がほしい!」
エレン「…いや、頑張ったけどさ」
ミカサ「頑 張 っ た ご 褒 美 が ほ し い!!」
エレン「………」
ミカサ「………」ワクワク
エレン「……ハァ…わかったよ。なにがいい?」
ミカサ「いいの!?」
エレン「いいもなにも…ほしいってせがんだのはミカサじゃ…」
ミカサ「えっとえっと、じゃあ…」
エレン「ちょっとは話を聞け」
ースッ
ミカサ「よいしょ…」
エレン「…?なんでマフラー取ってるんだ?」
ミカサ「ーーっと。はい!!」
エレン「……返すってか?」
ミカサ「違うよ!ほら、早く!」
エレン「………?」
ミカサ「早く早く!」
エレン「一体どうしろと…?」
ミカサ「………」
エレン「………?」
ミカサ「……ぐすっ…」
エレン「!?」
ミカサ「うぅ…」
エレン「………あってるかわかんねぇけど…」
グルグル
ミカサ「あ…」
エレン「…これでいいのか?」
ミカサ「………」
フルフル
エレン「え…」
ミカサ「…まだ足りない」
エレン「……まさかここであれをやれって言うのか?」
ミカサ「………」
エレン「………」
ミカサ「ぐすっ…」
エレン「わかったわかった!!わかったよ!!」
ーギュッ
ミカサ「あう…」
エレン「こ、これでいいんだろ?」
ミカサ「……うん…!」
エレン(絶対周りの奴らに見られてる。これはさすがに恥ずかし…)
ミカサ「えへへ…」
エレン(………まあ…いいか…)
アルミン「うわぁ…」
ジャン「ギリギリ」
マルコ「ジャン、頼むから落ち着いててくれよ」
コニー「あいつら仲良いな、さすが家族ってか?」
ベルトルト「いや…あれは…」
ライナー「家族と言うよりも…」
ミーナ「恋人同士…」
サシャ「って感じですね!」
ユミル「だからってここでイチャイチャすんなよ、あいつら…」
クリスタ「でも、ちょっと羨ましい…かな…」
ユミル「けっ…」
アニ「……クスッ…」
ミーナ「おっとぉ!アニの笑ったとこ、私はちゃんと見たからね!」
アニ「………」
ミーナ「怖いです、睨まないでください…」
ミカサ「エレン…」
エレン「ミカサ……そろそろ離れようか……いや本当に、頼むから」
まだ二日目だってのにみんな仲良いな?とか突っ込まれるとなにも言えなくなるので勘弁
原作よりもすこし優しい世界にしたいとは思ってる(あくまで訓練兵時代は)
レスくれた方々、見てくださってる方々、本当にありがとうございます。
それでは寝ます。おやすみなさい。
時間が空いたので少しだけ更新していきます
ー入団より数週間後ー
ミカサ「っと…!」
ライナー「うぉぉぉ!?」
ードサァ!
ライナー「いてて…ほら、次はお前がならず者をやる番だ」
ミカサ「う、うん」
ライナー「まったく…俺の巨体をこうも易々と投げ飛ばすとは…男として自信が無くなってきたぞ」
ミカサ「ごめんなさい…力加減が下手で…」
ライナー「気にするな。というかミカサ…お前取っ組み合いに慣れてやがるな?」
ミカサ「…小さい頃から鍛えてたし、街にいた頃は体ばっかり大きいガキ大将が遊び相手だったからね」
ライナー「へぇ…」
ミカサ「でも…この訓練って意味あるのかな?」
ライナー「ん?」
ミカサ「私たちは兵士でしょ?巨人を相手に戦う…。…それが人を相手にした訓練なんて…」
ライナー「シッ…教官に聞こえねぇようにな…」
ミカサ「それに、獲物に素手で対応しようなんて…普通はやらない」
ライナー「…じゃあ、どう対処すりゃいい?」
ミカサ「え?……えっと…逃げるしかない…かな…」
ライナー「んな無責任な…」
ミカサ「…格闘術なんて上手くいく事のほうが珍しいよ……。実際は…」
ライナー「?」
ミカサ「…上手くいかずに終わるのがほとんど。子供の戯れとは違う…」
ライナー「…」
ミカサ「…」
ライナー「お前の言いたいことはわかった。でもな…それじゃあやっぱり無責任だと思うぞ」
ミカサ「ライナー…」
ライナー「俺達は兵士だろ?」
ミカサ「………」
?「いくら不利な状況でも逃げてはいけない時がある」
ミカサ「!」
ライナー「ん?…ああ、エレンか」
エレン「守る対象が脅威に晒された時、その間に入って盾にならなければならない。…相手が何であろうと……だから、俺達は大砲でも格闘術でも使いこなして力をつけなきゃいけない」
ライナー「そうだ…それが力を持つ兵士としての責任だと俺は思う」
ミカサ「…力を持つ…責任…」
ミカサ(そんなの…考えたこともなかった…)
ライナー「さて…訓練に戻るか……ってかエレン、なんでお前がここに?」
エレン「やる相手がいなくて…」
ライナー「なるほど…お前は手を抜かないからな。みんな相手したくないんだろう」
エレン「多分」
ライナー「全くやる気のない連中ばっかりだな。……ん?…おい…あいつ…」
エレン「?…ああ…アニか…また教官にバレないようにうまいことサボってるな」
ミカサ「え!?アニっていつもサボってるの!?」
エレン「ミカサ、教官に聞こえる」
ミカサ「ご、ごめん…」
ライナー「……よーしミカサ、エレン。アニにも短刀の対処を教えてやるぞ」
ミカサ「え?」
エレン「は?」
ライナー「あの不真面目な奴に説教だ。兵士とはどうあるべきか…教えてやろうじゃないか」
ーザッザッザッ
アニ「………なに?」
ライナー「教官の頭突きは嫌かアニ?」
アニ「は?」
ライナー「それ以上身長を縮めたくなかったら、ここに来た時を思い出して真面目にやるんだな」
ミカサ「ち、ちょっとライナー、何でそんな言い方…」
アニ「………」
ミカサ(あ…!)
エレン(すげぇ怒ってる…いつも怖い顔してると思ってたけど…本当に怒った顔は比じゃないな…)
ライナー「そら!始めるぞミカサ!」
ミカサ「ええっ!?私!?」
アニ「…」
ースッ
エレン(!…やる気になったみたいだな…)
ミカサ「ア、アニ?これ、刃物の対処を覚える訓練だよ?…やり方は知ってるよね?」
アニ「………」
ミカサ「い、行くよ!」
ーヒュッ
ミカサ「!!」
バキッ!
ミカサ「いッ!?」
ードサッ
エレン「ッ…」
エレン(落ち着け…これは訓練だ…ミカサは無事だ)
ミカサ「な、なに今の…?…足を…蹴られた?」
アニ「…大丈夫かい?」
ミカサ「う、うん…まだちょっと痛いけど」
アニ「そう…ならよかった。…で、もう行っていいかい?」
ライナー「ま、まだだ!短刀を取り上げるまでが訓練だ!」
ミカサ「!」
アニ「……ハァ…」
ーザッ
ミカサ「ち…!ちょっと待ってアニ!これにはやり方があるんだって!」
アニ「悪いね…」
ーグイッ
ミカサ「むぐッ!!」
ヒュッーーバキ
ドサァッ
ミカサ「」
ライナー「………」
エレン「………」
アニ「はい、これ」
ーパス
ライナー「!」
アニ「次はあんたが私を襲う番だね」
ライナー「……い…いや…俺は…」
エレン「やれよライナー」
ライナー「!!」
エレン「兵士としての責任を教えてやるんだろ?」
ライナー「………」
エレン「…大丈夫かミカサ?」
ライナー「…兵士には引けない状況があ…」
ドサァァ!!!
ライナー「」
アニ「ふぅ…」
エレン「お前の倍近くあるライナーが宙を舞ったぞ…」
アニ「…もう行くよ」
エレン「ミカサの時は手加減したんだな」
アニ「…!」
エレン「にしても凄い技術だな。誰からか教わったんだろ?」
アニ「…………お父さんが…」
エレン「親父さんがこの技術の体現者なのか?」
アニ「…どうでもいい…」
エレン「え?」
アニ「そんなことより、あんた…エレン・イェーガーだろ?ミカサからあんたの名前をよく聞く」
エレン「ん…ミカサと仲いいんだな?」
アニ「別に仲がいい訳じゃない」
こういう原作を多少変えてる場面とかも飛ばしたほうがいい?
大体こんな感じで合間にオリジナルを入れていこうかなって思ってるんだけど
エレン「…?友達なんじゃないのか?」
アニ「どうだろうね…」
ミカサ「………」ジー
アニ「………」
エレン「………」
アニ「……ハァッ…こんなことやったって意味なんか無いよ」
エレン「この訓練のことか?意味がないってのは…」
アニ「対人格闘術なんか点数にならない。私を含め熱心な内地志願者はああやって流すもんさ…」
ミカサ「!アニも内地に行きたいの!?」
アニ「…言ってなかったっけ?」
ミカサ「聞いてないよ!」
レスありがとう。そう言ってもらえて嬉しい
すまないが今日はここまで。
ではまた。
乙乙
少しミカサのキャラが薄いというか、もうちょいパンチ欲しいが……とにかく期待
一つ分かった
原作がこのキャラ付け通りなら絶対にヒットしなかった
アニ「…ミカサ。ここにいるほとんどの奴はこの時間を過酷な訓練の骨休めに使ってる」
ミカサ「…」
アニ「それ以外はあんたらのようなバカ正直な奴らか………」
コニー「受けてみろ俺の全身全霊の必殺技!」
サシャ「来るならいつでもどうぞ!」
アニ「………単にバカか…」
キース「貴様ら…なにをやっている…」
コニー「!」
サシャ「!」
アニ「あ…」
ミカサ「教官だ」
ーヒュッ
エレン「!」
ガシッ!
ミカサ「!!エレン!」
エレン「…いきなりだな」
アニ「…とにかく…点数の高い立体起動術じゃなきゃやる意味が無い。目指しているのは立派な兵士ではなく、内地の特権を得ることだから」
エレン「………」
アニ「なぜかこの世界では巨人に対抗する力を高めた者ほど巨人から離れられる…どうしてこんな茶番になると思う?」
エレン「…さぁ…」
ーグイッ!!
アニ「!」
エレン「何でだろうな!」
アニ「…」スッ
エレン「やらせない」
アニ「ッ!?」
ミカサ「あ…」
エレン「確かこんな感じだったか」
バシィッ!
アニ「う…!」
ードサッ!
エレン「周りの奴らなんてどうでもいい。俺は家族を…ミカサを守れればそれでいい」
アニ「……家族…」
エレン「そうだ。家族を守る為ならなんだってやる。たとえ俺の命が失われたとしても…ミカサが生きていられるならそれでいい」ボソッ
アニ「………」
キース「アッカーマン…貴様は何をしている?」
ミカサ「え!?」
エレン「…できれば、ミカサやアルミンと一緒に外の世界に行きたいけどな」
アニ「…外の…世界…」
キース「…まさか貴様までサボっているとはな…」
ミカサ「ち、ちが…」
キース「貴様もブラウス訓練兵たちと一緒に走ってこい!」
ミカサ「」
エレン「…悪い、お前には関係のない話だった」
ーパッ
アニ「………」
エレン「大丈夫か?」スッ
アニ「…私の父もあんたらと同じで…何か現実離れした理想に酔いしれてばかりいた…」
エレン「?」
アニ「幼い私は心底くだらないと思いながらも…この無意味な技の習得を強いる父に逆らえなかった…」
すまん、今日はここまでだ
また…
今月の後半は忙しくて更新できなくなる可能性大
なので今のうちにできる限り更新していく(ちなみに今日は休み)
更新できなくなる前に終われれば一番いいのだが
アニ「私はもうこれ以上、この下らない世界で兵士ごっこに興じれるほど、バカになれない」
エレン「………」
アニ「…私も何言ってんだろうね………もう行くから」
ーザッ
エレン「なぁ…」
アニ「…まだ何かあるの?」
エレン「さっきの技、見様見真似でやったんだが…どうだった?」
アニ「………」
エレン「上手く決まったと思ったんだが…」
アニ「は…全然駄目、まったくなってない」
エレン「いや、完璧に決まって…」
アニ「ま っ た、く な っ て な い」
エレン「………」
アニ「…まったくなってない」
エレン「……そっか…じゃあ、どこが悪かったんだ?」
アニ「……そんなにこの技が気に入ったんなら…教えてやってもいいけど?」
エレン「え?…いや、でも…」
アニ「遠慮なんかしなくていいって」
キース「イェーガーにレオンハート…貴様らも訓練中にお喋りとは、いい度胸だな…」
エレン「………」
アニ「………」
キース「二人とも走ってこい!!」
ーーーーー
コニー「ハァッ…ハァッ…」
サシャ「ま、また走ることになるなんて…」
ミカサ「違うのに…ちゃんとやってたのに…」
エレン「まぁこれはこれで訓練になるし…いいんじゃないか?」
アニ「なんで私まで…」
エレン「そうだ…アニ」
アニ「…何だい?」
エレン「さっき言ってたやつ。明日から頼んでいいか?」
アニ「……いいよ」
ミカサ「!?な、なんか二人とも仲良くなってない?」
エレン「さぁ」
アニ「どうだろうね」
ミカサ「な!?」
アニ「それより、早く終わらせたい…」
エレン「ミカサ、ペース上げるぞ」
ミカサ「ち、ちょっと待ってよ二人ともぉ!」
コニー「ハァッ…ハァッ…あいつら元気だな…」
サシャ「も、もう走れません…」
ライナー「」
キース(…なぜブラウンは気絶しているんだ?…それにこの格好は一体…?)
では用事があるのでこの辺で…
また夜にでも更新できればします。
ただいま戻りました。
すみませんが今日は眠すぎてやばいので明日更新します。
申し訳ありません
ーーーーー
ガヤガヤ
ミカサ「………」
エレン「どうしたミカサ?」
ミカサ「あ…えっと、ちょっと考えごとしてて…」
アルミン「考えごと?」
エレン「…アニが言ってたことか?」
ミカサ「!なんでわかったの?」
エレン「なんとなくだ」
アルミン「一体何の話?」
エレン「皆やる気がないって話だ」
アルミン「?」
エレン「つまりーーー」
ーーー
ーー
ー
アルミン「ーーアニの言ってることは本当だよ。…みんな立体機動術ばかりに専念してる」
ジャン「そんな時は一瞬だけ強めに吹かせばいい。そうやって慣性を利用した方が消費は少なくてすむ」
ミカサ「………」
ジャン「まぁ…誰にでもできるってわけじゃねぇんだろうがな」
エレン「………」
アルミン「ーーウォール・マリア崩壊以前の立体起動術は少数派の……」
ミカサ(みんな巨人から離れるために巨人と戦うための技術を高めてる)
エレン(こりゃあ確かに茶番だ)
アルミン「このままだといずれは……二人とも聞いてる?」
ジャン「でもあんまり俺が上手いからって言いふらすんじゃねぇぞ、競争相手が増えちまうからな」
ミカサ「ッ……ねぇ…ジャン…」
ジャン「!?な…なんだミカサ?俺になにか用…」
ミカサ「あなたはおかしいと思わないの?巨人から遠ざかりたいがために巨人を殺すための技術を磨くって仕組みを…」
ジャン「……そうかもしれない…けどそれが現実なんだから甘んじる他にないだろ?俺みたいな奴のためにもこの愚策は維持されるべきだ……と思うんだが…」
ミカサ「………」
ジャン「………」
エレン「…クズ野郎だな」
ミカサ「エレン!?」
ーガタッ!
ジャン「エレン、てめぇ今なんて言った!?」
エレン「できる奴ばっかり内側に引きこもっていく。これでどうやって巨人に勝つって言うんだろうな、人類は…」
ジャン「俺に言われても知らねぇよ!つーか…」
ミカサ「エレン、やめて…」
ーガシッ!
ジャン「ふざけんなよてめぇ…!!」
エレン「!…そんなに強く引っ張ったら服が破けるだろうが!」
ジャン「服なんかどうでもいいだろうが!うらやましい!」
アニ「………」
ライナー「………」
ミカサ「ジャン!やめて!」
エレン「お前いい加減にしねぇと…」
ミカサ「やめてって言ってるでしょ!!」
ーグイッ!
ジャン「うぉっ…!?」
エレン「あ…」
アニ「!」
ーバシッ!
ジャン「ッ!?」
ダンッ!
ジャン「いっ…!」
ミカサ「…ハァッ…ハァッ…」
ジャン「な、何すんだよミカサ!?」
ミカサ「……楽して感情任せに生きるのが現実なの?……ジャン…あなたそれでも……兵士なの?」
ジャン「っ…」
エレン「………」
アルミン「ミカサ…」
ガチャ…
ジャン「!!」
ミカサ「!?」
ーギィィィィ
キース「今しがた大きな音が聞こえたが…誰か説明してもらおうか…」
皆「………」
サシャ(…も、もしかしてまた私のせいに…)
ースッ
エレン「俺とジャンが揉めていました」
ミカサ「えっ!?」
サシャ「えっ!?」
キース「……本当か?キルシュタイン」
ジャン「は…はい」
キース「…ふむ……なら二人とも…」
ミカサ「ま、まっ…」
エレン「死ぬ寸前まで走ってきます!」
今日はここまで
また明日
キース「……行ってこい」
エレン「ハッ!」
キース「お前もだキルシュタイン」
ジャン「ハッ!」
ーダッ
キース「………」
皆「………」
キース「……少し匂うな…また貴様か、ブラウス」
サシャ「えっ!?」
キース「少しは慎みを覚えろ。ではな…」
ギィィィ
ーバタン…
サシャ「おかしいですよね!?私なにもしてないですよね!?」
アルミン「…多分、冗談なんじゃない…かな…?」
サシャ「だとしたら余計ひどいですよ!!」
ユミル「うるせぇぞサシャ!」
ギャーギャー
ミカサ「…私のせいだ…」
アルミン「ミカサ?」
ミカサ「私のせいでエレンが…しかも私のことを庇って…」
アルミン「うーん、エレンもジャンを挑発してたし…ミカサだけのせいじゃないと思うよ」
ミカサ「でも、先に手を出したの私なのに……私はなにも罰を受けてない」
アルミン「それは…」
ミカサ「……私は…助けてもらってばっかりだ…」
アルミン「………」
アニ「ミカサ」
ミカサ「!アニ…どうしたの?」
アニ「あんた…なんでジャンにあんな事言ったんだい?」
ミカサ「…なんでって…だっておかしいよ、戦うために兵士を目指すはずなのに…みんな巨人から遠ざかりたいなんて…。」
アニ「………」
ミカサ「……アニも、ジャンと同じ考えなの?」
アニ「あいつと一緒だとは思われたくない」
ミカサ「?…じゃあ、なんでアニは憲兵団に入りたいの?」
アニ「今朝も言ったと思うけど…私はもうこの下らない世界であんた達みたいにバカになれない。外の世界に行きたいなんて言うバカにはね」
ミカサ「………」
アニ「……ごめん…言い過ぎ「じゃあ、どうしたらバカになってくれる!?」…は?」
ミカサ「どうしたら私みたいにバカになってくれるの?」
アニ「……あんたなに言ってんだい?」
ミカサ「だって、バカになれないから憲兵団に入ろうと思ってるんでしょ?だったらバカになれるよう努力しようよ!」
アニ「………アルミン」
アルミン「僕には何も言えないよ…」
ミカサ「努力してバカになって…アニも一緒に外の世界に行きたいって思えるようになればいいじゃない!」
アニ「…あんた本当に馬鹿だったんだね…」
ミカサ「うん!だからアニもバカになろうよ!」
アニ「……ハァ…」
ミカサ「?」
アルミン「ハハ…」
アニ「……そういえばミカサ、さっきジャンにやった技だけど」
ミカサ「あ…どうだった?上手く決まってたと思うんだけど…」
アルミン(ジャンに悪い事したって気持ちはないのかな?)
アニ「………」
ーーーーー
エレン「上手く決まったと思ったんだが…」
エレン「さっき言ってたやつ。明日から頼んでいいか?」
ーーーーー
アニ「…あんたもエレンと同じで全くなってない」
ミカサ「うぅ…やっぱり?」
アニ「むしろあんたの方がなってない」
ミカサ「あぅ…」
アニ「ハァ…まさか二人も教えないといけなくなるなんてね…」
ミカサ「え…?」
アニ「ミカサ、エレンとあんた…二人にこの技を教えてあげる」
ミカサ「……えっと…足蹴られるのいた…」
アニ「遠慮なんてしなくていいから」
ミカサ「う…うん…ありがとう」
アニ(…私も…本当にバカになっちゃうかもね…)
ライナー「………」
ーーーーー
タッタッタッ
エレン「………」
ジャン「ったく、なんでこんな目に合わなきゃなんねぇんだよ」
エレン「………」
ジャン「どっかのバカのせいで…」
エレン「…ミカサの事か?」
ジャン「お前の事だよ!お前の!」
エレン「大声だすなバカ」
ジャン「あぁ!?」
エレン「………」
ジャン「…ちっ、今日は散々な日だ」
エレン「倒されて頭打つしな」
ジャン「ッ……にしてもミカサの奴、あの時一体何しやがったんだ…?」
エレン「……あの技はな、お前がちんたらやってる間に痛い目に遭って学んだ格闘術だ」
ジャン「………」
エレン「まぁ、クズ野郎には一生わかんねぇだろうけどな」
ジャン「…てめぇ…やっぱぶん殴る!」
エレン「やめとけよ。せっかく走るだけで済んだんだ。ここでまたつまらない喧嘩なんかしたら、今度は憲兵団を逃すことになるぞ」
ジャン「っ!…くそっ、このままじゃ収まりがつかねぇってのに…」
エレン「ならまた別の日にしろよ」
ジャン「どっちにしろ、この施設内でバレずに取っ組み合える場所なんてねぇだろうが…」
エレン「公然と取っ組み合える時間ならあるだろ?」
ジャン「は?」
エレン「今やっても結果は見えてるし…お前の調子が整うのを待ってもいいぞ」
ーーー
ーー
ー
ー翌日ー
対人格闘術訓練中
ジャン「くっ…」
ミカサ「…ねぇアニ」
アニ「…何?」
ミカサ「ジャンのことなんだけど…真剣にやってるように見えるのは私だけ?」
アニ「…私にも見えるけど…でもあれは多分…」
エレン「ーー兵士になりたいわけじゃない」
ミカサ「エレン…?」
アニ「…やっぱりあんたが何かしたんだね」
ミカサ「エレン、ジャンに何したの?」
エレン「何も?ただ、取っ組み合いたくなったらいつでも来いって言っただけだ」
ミカサ「!喧嘩はダメだよ!?」
エレン「喧嘩はダメでも訓練ならいいだろ?」
ミカサ「あ…」
アニ「…あんたに一泡吹かせたいってわけか…」
エレン「そういう事だな。でも…本気で技術を覚えようとしてる事に変わりはない」
アニ「………」
ミカサ「…そうだね」
エレン「さて、俺達も始めるとするか」
ミカサ「う、うん…」
アニ「…覚悟は出来てるんだろうね、二人とも」
エレン「もちろん」
ミカサ「私は正直まだ…」
アニ「じゃあまずはミカサからだね」
ミカサ「私の話聞いてたよね!?」
エレン「頑張れミカサ」
ミカサ「こういう時に助けてよエレン!!」
アニ「ほら、いくよ!」
ミカサ「ま、まってよ!ア…」
ーバキッ
ーーー
ーー
ー
おやスミス
保守上げ、更新は今日の夜
数週間後の夜
アルミン「ふぅ…今日もやっと訓練が終わったね」
ミカサ「疲れた~…あ、そうだ。エレンエレン」
エレン「ん?」
ミカサ「明日はお休みだよ!」
エレン「そうだな……で?」
ミカサ「何する?」
エレン「いや、何するって言われても…」
ミカサ「何する!?」
エレン「……何がしたいんだ?」
ミカサ「うーん……何がしたい?」
エレン「質問に質問で返さないでくれ…」
ミカサ「何しようかな…」ブツブツ
アルミン「何かしたいことがあるから言い出したんじゃないの?」
ミカサ「え…別に?」
エレン「………」
アルミン「………」
ミカサ「えっと…ほら、訓練兵ってお休み少ないし…無駄にしたくないなって思ってて」
アルミン「ああ、なるほどね」
エレン「別に無理に何かする必要はないと思うが…」
ミカサ「やだ!何かするの!」
エレン「…じゃあ自主トレでもするか?」
ミカサ「そういうのじゃないよ!」
エレン「だよな…」
アルミン「あはは…」
ミカサ「買い物…は前に行ったしなぁ……でもとりあえず町に出てみようかな…」
アルミン「そうだね、じゃあ外出申請は僕がしておくよ」
ミカサ「うん!ありがとうアルミン!」
ーーー
ーー
ー
エレン「なんて言ってたのにな」
ーザァァァァァ…
ミカサ「………」
アルミン「この雨じゃ外出は無理だね」
エレン「だな」
ミカサ「う~…」
エレン「…自主トレでもするかな」
アルミン「じゃあ僕は新しく買っておいた本でも読もうかな」
ミカサ「う~~!!」
エレン「………」
アルミン「………」
……………
エレン「で…トランプか…」
アルミン「まあ、遊ぶっていったらこれぐらいしかないしね」
エレン「確かに…っと、これに決め…」
ミカサ(よし!)
エレン「……やっぱこっちだな」
ミカサ「ああ!なんで!?」
エレン(やっぱりあれがババだったんだな…)
アルミン「ミカサがババ持ってるんだね」
ミカサ「ハッ!わ、私何も言ってないよ!」
エレン「今更遅いって…」
ミカサ「う~!!」
アルミン「ははは…」
エレン「ほら、アルミンが取る番だぞ」
アルミン「うん。…あ…揃った。よし、これで僕はアガリだね」
ミカサ「え!?」
アルミン「え…ってミカサが取ってくれたら僕は上がりだよ」
ミカサ「………」
エレン「…?何してんだミカサ?」
ミカサ「…さっきからアルミンが一番でエレンが二番…私がずっと負けてる…」
エレン「そういえばそうだな」
アルミン(ミカサは顔に出やすいからなー…)
ミカサ「このままじゃまた負ける気がする…」
エレン「やってみないとわからないだろ」
ミカサ「そうだけど…」
エレン「負けると思うから負けるんだ。絶対に勝ってやる!って思いながらやればきっと勝てるさ」
ミカサ「…うん、そうだよね!よーし、絶対エレンに勝つぞ!」
エレン「その意気だ」
アルミン「頑張れミカサ!」
エレン(で、いよいよ終わりが近い訳だが…)
ミカサ「さあエレン!好きな方を選んでいいよ!」
エレン「そりゃ選ぶだろ」
エレン(って言ってもなぁ…相変わらず顔に出てるんだよな…)
ミカサ「早く早く!」
エレン「わかってるって。じゃあ、こっちを…」
ミカサ「あ…」
エレン「……やっぱこっちにしよう」
ミカサ「!残念、そっちがババだよ!」
エレン(知ってる)
アルミン「はは…でもまだミカサが勝った訳じゃないから安心しちゃダメだよ」
ミカサ「う、うん。さっきから何回もチャンスがあるのに逃しちゃってるもんね…」
エレン(なんでババじゃない方ばっかり取るのか…これでもう二十回目だぞ…)
アルミン(エレンがミカサを勝たせてあげようとしてるのは分かるんだけど…ミカサがババを引くんじゃどうしようもないしなぁ…)
ミカサ「うーん…どっちだろう…」
エレン(頼むからそろそろ終わらせてほしい…)
ミカサ「……よし!こっち!」
エレン「お…」
ミカサ「!やった…揃った!」
アルミン「よかったねミカサ」
エレン「遂に負けちまったか…」
エレン(よかった…やっと終わった…)
ミカサ「………」
エレン「…ミカサ?」
ミカサ「やったー!!!」
エレン「!?」
アルミン「ミ…ミカサ、声が大きいよ」
ミカサ「あ…ご、ごめん。トランプで勝てたの初めてで、つい…」
エレン(初めて?)
?「お、トランプやってんのかミカサ?」
ミカサ「?」
ユミル「相手はエレンとアルミンか」
アルミン「ユミル、おはよう」
ユミル「よお。ってかミカサが勝ったみたいだが…本当か?」
ミカサ「そうだよ!私がエレンに勝ったんだよ!」
ユミル「へぇ、私たちとやった時は一度も勝てなかったのにな」
エレン(なるほど、ユミルたちとやったことがあったのか)
ミカサ「うん、今やっと一回勝てたところ」
ユミル「……なるほどな…エレン、お前負けてやったんだろ?」
エレン「!?」
ミカサ「へ?」
ユミル「ミカサは顔に出やすいからな。しかもババ取ってやってもなぜかババをまた持って行くしな」
ミカサ「」
エレン「お、おいユミル…お前何言って…」
ユミル「ってかトランプやるならみんなでやろうぜ。クリスタも呼んでくるからさ」
アルミン「ユ、ユミル…」
ユミル「じゃあまた後でな~…」
エレン(また後でな~じゃねぇよ!!)
ミカサ「………」
アルミン「ミ、ミカサ?さっきユミルが言ってたことは…」
ミカサ「…エレン」
エレン「!な、なんだ!?」
ミカサ「わざと負けたの?」
エレン「い、いや…」
ミカサ「負けたんだね…」
エレン「……すまん」
ミカサ「…私ってそんなに顔に出やすい?」
エレン「……ああ…」
ミカサ「そっか…」
アルミン「あ、あのねミカサ。エレンもミカサの事を思って…」
ミカサ「わかってる。負けてるからって落ち込んでる私が悪いの」
アルミン「いや、別に悪いとかそんなんじゃ…」
ミカサ「エレンはやっぱり優しいね。ありがとう」
エレン「いや、お礼を言う事じゃ…」
ミカサ「さてと…じゃあ、ユミルがクリスタを呼びに行ってる間に私ちょっとお手洗いに行ってくるね」
エレン「あ、ああ」
ミカサ「じゃあ…」
ースタスタ…
……………
エレン「……大丈夫なのか?」
アルミン「…どうだろう…」
「…」
エレン「にしてもユミルの奴…言わなくて言いこといいやがって…」
アルミン「クリスタを呼びに行く時顔がニヤついてたし、多分僕たちを困らせようとしたんだよ」
「う……」
アルミン「まあミカサもそんなに落ち込んでないみたいでよかっ…」
「うわぁぁぁん!!!」
エレン「……今何か廊下から聞こえたな…」
アルミン「……うん…」
アニ「…ねぇ、今そこで泣きながら走っていくミカサとすれ違ったんだけど…」
エレン「あー…俺ちょっと追いかけてくる…」
アルミン「うん、そのほうがいいと思う」
ータッタッタ
アニ「…何があったの?」
アルミン「ミカサもまた一つ大人になったって感じかな…」
アニ「は?」
ユミル「おーい、クリスタ連れてきたぞー」
クリスタ「アニもいたんだ。あれ、ミカサとエレンは?」
アルミン「はは…あはは……ハァ…」
クリスタ「?」
寝落ちしてた…
区切りのいいとこまで書いたので二度寝する。
数ヶ月後
ーザァァァァ
キース「どうしたアルレルト。貴様だけ遅れているぞ!」
アルミン「ハァ…ハァ…」
キース「貴様には重いか!?貴様だけ装備を外すか!?」
アルミン「…くっ」
ライナー「装備を貸せ、アルミン」
アルミン「ライナー…」
ライナー「このままじゃ不合格だぞ」
アルミン「で、でもそんなことしたらライナーまで不合格に…」
ライナー「バレねぇように尽くせ…俺の気が変わらねぇうちにな…!」
キース「………」
キース(ライナー・ブラウン…屈強な体格と精神力を持つ。何より仲間から高い信頼を得る)
ーザァァァァ
アルミン「………お荷物なんか…死んでもごめんだ」
ガッ!
ライナー「な!?おい!?」
アルミン「ハァ…ハァ…!」
キース(アルミン・アルレルト…体力面において兵士の基準に達しないものの、座学の受け答えにおいて非凡な発想を見せると聞く。本人が自分の方向性を獲得すれば、あるいは…)
ーーー
ーー
ー
ズバ!ズバ!
ジャン「くそっ、またアニとベルトルトか…」
アニ「っと…」
キース(アニ・レオンハート…斬撃の進入角度に非の打ち所が無い…目標を深くえぐり取る。性格は孤立ぎみ、連帯性に少し難がある)
ベルトルト「………」
キース(ベルトルト・フーバー…あらゆる技術をそつなくこなし…高い潜在性を感じさせるが…積極性に欠け、自身の行動を人に委ねる癖がある)
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まだかなー
続き!
ヽ(´Д`;)ノ
おもしれー
まだかなー
期待してます