佐天「私、上条さんと寝たんで」(243)

佐天「あんまりあの人にベタベタするのやめてもらえません?御坂さん」

御坂「えっ」

御坂「いや、話ってもしかして……」

佐天「そのことですが。」

佐天「あはっ、何の話だと思ってたんですか?」

御坂「その話を、なんで私に」

佐天「自覚ないんですか?」

佐天「重病ですねえ」

御坂「知らないわよ!あなたとあいつがどんな関係だろうと!」

佐天「じゃあ、あの人にこれ以上近づかないでください!」

御坂「近づかないでって…」

御坂「別に変な気があって近づくわけじゃ…」

佐天「じゃあ、どんな気があって?」

佐天「どんな気があって!?」

御坂「ビクッ」

御坂「わかんないのよ、私にも…」

佐天「わからない?」

佐天「わからないのにあんなベタベタしてたんですか」

佐天「発情期の野性動物並の頭ですね」

御坂「そ、そんな言い方」
佐天「こう言い換えた方が良いですか?」

佐天「泥棒猫。」

御坂「ちょっと、怒るわよ!」

佐天「怒ってるのはこっちです!」

佐天「あの人は、あの人だけは…」

佐天「なんで、なんであの人まであなたに譲らなきゃいけないんですか!?」

御坂「佐天さん……」

佐天「大体、ズるいんですよね」

佐天「御坂さんって」

佐天「可愛くて、勉強もスポーツもできて」

佐天「おまけに凄い超能力もあって」

佐天「優しくて、凛々しくて、でもお茶目なとこがあってやっぱり可愛くて」

佐天「そりゃあ、白井さんも初春もみんなあなたに尻尾振って靡きますよね」

御坂「そんなんじゃ、ないわよ…」

佐天「私にないものたくさんだ」

佐天「あはっ、わかった。」

佐天「きっと生まれながらに他人のそういうの盗んできたんですよね、泥棒猫」

御坂「そんなんじゃないわよ!」

佐天「ならどうだっていうのよ!」

御坂「ビクッ」

佐天「だって御坂さん、上条さんの話してるときすっごい顔してますよ」

佐天「顔真っ赤にして」

佐天「恋する乙女って感じ」

佐天「でも男見て発情してるだけですよね?」

佐天「日照りの猫だから」

御坂「……ポロポロ」

佐天「あーあ、泣き出しちゃった」

佐天「ずっと泣きたいのは私だったんですよ?」

佐天「ほんっと惨めな気分だったんですから」

佐天「あなたや白井さんと会ってからずっと」

御坂「そんなことないよ…」

御坂「佐天さんは……惨めなんかじゃないよ……?」

佐天「ふふっ、よりにもよってそれをあなたに言われたくないなぁ」

御坂「……」

佐天「最初は興味本位だったんです」

佐天「御坂さんが好きになるような男の人ってどんななんだろうって…」

御坂「好きじゃないわよ、あんな奴…」

佐天「あはは」

佐天「もういいって」

御坂「キールロワイヤル!!!!!」

佐天「これが・・・・泥棒猫の力・・・・ッ!!?」

佐天「初春に頼んで、ちょっとデータベースいじってもらったんです」

佐天「あ、初春を悪く思わないでくださいね?」

佐天「私の興味本位に付き合ってもらっただけなんで」

御坂「……思うわけ、ないわよ」

佐天「ですよねー!さすがレベル5、人間もできてる。」

佐天「私が御坂さんの立場だったら、初春のこと、ズタズタにしてあの髪飾り燃えるゴミの日に棄てちゃう」

御坂「……そんなことより」

御坂「話、続けなさいよ…」

佐天「あ、話がそれちゃいました」

佐天「ふふっ、気をつけますね?」

御坂「……」

佐天「で、偶然を装って近づいてみたんです」

佐天「出来の悪い私の一世一代の大芝居です」

佐天「御坂さんにも見てもらいたかったなあ、あのときの様子」

佐天「上条さん、すっごい可愛かったんですよ?」

御坂「聞きたくない…!」

佐天「あら残念。」

美はいらねぇだろ美は

佐天「でも最初はわっかんなかったなあ」

佐天「なんでこの人なんだろう、って」

佐天「髪の毛もじゃもじゃで、だらしなくて」

佐天「毎日毎日不幸だーって、女々しくて」

佐天「そりゃあ、白井さんも目の敵にしますよね」

佐天「あ、じゃあ今となっては私も白井さんの目の敵なわけだ」

佐天「……あの娘にもあとで話をつけておかないと」

佐天「あっ!いけない。また話がそれちゃいました」

佐天「あの人もレベル0なんですよね」

佐天「レベル0だけどあんなに強くて、誰かに優しくて」

佐天「私のこと、守ってくれたんです」

佐天「すっごいおっきくて、あったかい背中。」

佐天「私と同じレベル0だとは思えなかった」

御坂「……」

佐天「でも私と同じなんです。上条さんは私と同じレベル0。」

佐天「御坂さんとは違うくて、私と同じ」

佐天「私にあって御坂さんにないもの、初めて見つけちゃいました」

佐天「だから、あなたみたいな泥棒猫に上条を渡すわけにはいかないんです」

右天「上条さんは渡しませんよ」

右天「佐天がやれれたか」

下天「奴は我々四天王の中で歳弱の存在」

上天「真の恐怖はこれからよ」

>>47
良いからパンツ穿け、痴女

御坂「ふふっ…」

御坂「もう、何を言えばいいかわかんないや…」

佐天「そうですか?」

佐天「私はまだまだ言い足りないですけど」

御坂「…」

ポツポツ

佐天「あ、雨降ってきましたね」

佐天「仕方ないなあ、天下のレベル5様が風邪引くと町中大騒ぎですし」

佐天「じゃあ私、そろそろ帰りますね」

御坂「……」

佐天「あ、最後に」

佐天「……上条さん、私のこと抱いてくれたとき好きだって言ってくれました」

佐天「凄く嬉しかった。」
佐天「御坂さんでもなく、白井さんでも初春でもない」

佐天「私のこと、好きなんだって」

佐天「本当に、嬉しかったんですよ」

御坂「……ポロポロ」

佐天「じゃあ、御坂雨に気をつけて」

佐天「また明日」

御坂「……」

佐天「……もう遅いか」

御坂「……」

御坂「……うっ」

ポツリポツリ、ザアアアアアア

御坂「……」

佐天「あ、最後に」

佐天「……上条さん、私のことはじめて抱いてくれたとき好きだって言ってくれました」

佐天「凄く嬉しかった。」

佐天「御坂さんでもなく、白井さんでも初春でもない」

佐天「私のこと、好きなんだって」

佐天「本当に、嬉しかったんですよ」

御坂「……ポロポロ」

佐天「じゃあ、御坂さん雨に気をつけて」

佐天「また明日」

御坂「……」

佐天「……もう遅いか」

御坂「……」

御坂「……うっ」

ポツリポツリ、ザアアアアアア

イブ「えっ・・・」

御坂「…うっ…うっうっ」

御坂(なんで、なんでもっとはやくあいつに想いを伝えなかったんだろう)

御坂(なんで気持ちを隠してまで突っぱねちゃったんだろう)

御坂(なんで佐天さんの気持ちに気づいてやれなかったんだろう)

御坂(なんで、こんなことになっちゃったんだろう)
御坂「うっ、ひっく、うっ…」

御坂「うぅっ……」

ザアアアアアア

?「♪カレー鍋ー、カレー鍋ー」

?「♪今夜はカレー鍋ー!とミサカはミサカは大ヒット間違いなしのアンビバレンツな新曲を世に向けて披露するの」

?「するわけねェだろ」

?「あうー、ヒドい!言いきらなくても良いじゃない!とミサカはミサカは口を尖らせながら抗議するの」

?「あうー、頭わしゃわしゃしないでー」

?「チッ、くっそ。鍋の何が楽しいってンだ、揃いも揃って」

?「楽しいよー、お鍋はきっと楽しいよー!とミサカはミサカは目をキラキラさせながら主張するの」

?「るッせ。いきなり起こされて雨の中野菜買いにいかされるこっちの身にもなってみろッてンだ」

?「……?」

?「わっ」

?「あう、急に停まらないでほしいの」

?「どうしたの?とミサカはミサカは首を傾げて尋ねてみるの」

?「…いや、オレの見間違いならそれでいいンだが」

?「違うっていうンなら、アレは…」

今宵はここまで
さすがにちょっとは寝なきゃまずいので、ちょっと寝まする

内田「やったか!?」

そういや、この展開だと作中の時間軸かなりおかしなことになるか
まあこまかいことは(ry

多分今日のおひるから夕方くらい

10天「おい、再開は何時だ?」

テンテン君「あばばばば」

しかし自分で書いといてなんだが、黒い佐天は最高だな

>>73
才能ないけどな

>>74-75
ご、ごめん…

ちゃんとニードレス勢出しとけばよかったのに 
お前みたいのをKYって言うんだよ

キラ「アスラァァァン!」
アスラン「キィラァァァッ!!」

黒子「わたくし、お姉様と寝ましたの」

佐天「妄想乙」
初春「妄想乙」
御坂「死ね」

>>1「佐天「私、上条さんと寝たんで」」

「妄想乙」
「妄想乙」
「死ね」

わりー今帰ってきた
こっからはPCで打つからペースは多少アップすると思う

部屋糞寒いんだけど・・・
何これ?近くに佐天さんでもいんの?

帰ってきた

初春「おはようございます、白井さん」

黒子「………」

初春「白井さん?」

黒子「ビクッ!」

初春「……どうしたんですか?」

黒子「あ、いや、なんでもありませんの」

黒子「ははは……」

初春「?」

初春「あの体調悪いなら休んだほうがいいですよ?」

黒子「……滅相もない」

黒子「ほら、こんなに元気」

初春「うーん」

初春「ちょっとおでこ失礼しますね」

ピタ

黒子「いやあああああああああっ!」

初春「えっ」

黒子 ガクガクブルブル

初春「あの、え、いや、あの……」

初春「……何があったんですか?」

黒子「何も、何も、何も、何も……」

黒子「何も、ないですのよ……」

初春「何もないわけがありません!」

初春「唇もこんなに震えて」

初春「ほら、ちょっと座れるところに」

黒子「ひいっ!」

バン

初春「きゃっ!」

初春「ど、どうしたんですか?」

黒子「……うう、うう」

初春(白井さんに、一体何が……)

佐天「おっはよーう」

初春「わーっ!」

佐天「ほほう、今日も良い白だねい」

初春「やめてくださいよー」

佐天「淑女に似合う良い白だねー。朝からいいもの見せてもらったよ」

初春「そんなことより!」

初春「ちょっと、見てもらえますか?」

黒子「……」

初春「様子がずっとおかしくて……」

初春「あの、一体なにかあったか知らないですか?」

佐天「……ッ」

初春「……佐天さん?」

佐天「え?」

佐天「あ、あはは」

佐天「ごめんごめん、ちょっとボーっとしちゃってて」

初春「……」

佐天「どうしたんですかー、白井さん?」

佐天「もう朝ですよ、朝。爽やかな朝ですよー」

黒子「……あ、朝」

初春(今、佐天さん……凄い怖い目をしてた……)

佐天「あはは」

佐天「いやあ、実は昨日ずっと二人で夜遅くまで話しててね?」

佐天「多分、寝不足なのよ」

初春「寝不足?」

佐天「そう、寝不足」

初春「二人で、というのは珍しいですね」

佐天「そう?」

佐天「女同士、尽きぬ話は一杯あると思うけど」

佐天「ねえ、白井さん?」

黒子「……」

佐天「白井さん?」

黒子「えっ?」

佐天「私の話、聞いてました?」

黒子「聞いてました!」

黒子「ええ、聞いておりましたわよ!」

黒子「そうなんですの、少し寝不足で」

黒子「もう大丈夫ですから!」

初春「あの…」

佐天「ね、本人も大丈夫だと言ってるわけだし」

初春「でも…」

佐天「ほら、支えててあげるから」

黒子「……っ」

ボソッ

佐天「………やっぱり、ジャッジメントだけあって根性はあるんだなあ」

佐天「二度と制服着られないような身体にしたのに。」

黒子「……ッ」

黒子「いやああああああああああああああああ」

初春「白井さん!?」

ドサッ

佐天「……チッ」

黒子「あっ、あっ……うう」

初春「こんなに震えて……」

佐天「らしくないなあ、白井さん」

佐天「強くて凛々しいあの白井さんはどこに行ったんだろうなあ」

黒子「やめて……」

黒子「もう、昨日のお話はやめてくれまし……」

佐天「えーっ、昨日はあんなに楽しかったのに」

初春「佐天さん!」

初春「昨日何があったかはわかりませんけど、もうやめてください!」

初春「今日の佐天さん、おかしいです」

初春「佐天さん、佐天さんじゃないみたいで……」

佐天「……あはっ、おかしなこと言うなあ、初春」

佐天「ま、いいや」

佐天「行きましょ」

佐天「のんびりしてると遅刻しちゃう」

佐天「んー」

佐天「今日もいい天気だなあ」

初春「……おかしいです、おかしいですこんなの」

佐天「あ、そうだ、初春」

佐天「私たち、友達だよね?」

初春「え?」

佐天「嫌だなあ、そこは即答してくれないと」

佐天「聞いた私が馬鹿みたいじゃん」

初春「……友達、ですよ」

佐天「ふふっ」

佐天「よかった」

初春「……」

そう思うならレスすんなよ
ツンデレか

御坂「………ヒック…」トボ…トボ…

御坂(あいつが佐天さんと付き合ってるなんて…)ヒック……

御坂「ハァ………ヒック」トボトボ…

上条「……ん…?あれは……」

御坂「……ヒック」

上条「よぉ!ビリビリじゃねぇか! って何泣きそうな顔してんだ!?」

御坂「……?……!?」

御坂「……あんたなにやってんの……」

上条「何って学校の帰りに決まってんだろ。それよりどうしたんだよ。泣きそうな顔してよ」

御坂「……別に泣きそうだなんて……ヒック…あんたも私の相手なんかしてたら佐天さん怒られるわよ……」

上条「佐天……?あのロングの娘か。あの子がどうしたんだよ」

御坂「(イラッ)あの子って何よ…付き合ってるくせに!あんたなんかさっさと彼女さんのところに行きなさいよ!」

上条「彼女…?ハァァァ!?俺が誰と付き合ってるって言うんだよ!」

御坂「だから佐天さんとよ!何度も言わせないでよ!」…グス…

上条「俺があの子と付き合ってるって?なんだそりゃ。俺は何も知らないっての」

御坂「えっ…?だって付き合ってるって……」

上条「あのなぁ。俺はあの子と面識がほとんどないってーのに付き合うルートがどこにあるってんだよ。俺は恋愛ゲームの主人公みたいにな、あったらすぐ恋されるみたいなそんな夢のような容姿してねーてのっ!」

御坂「じゃあ本当に…付き合ってないの…?」

上条「だからそう言ってるだろ。大方騙されたんだな。中学生ってのは彼氏彼女やらの冗談が流行りがちの時期だしそんなもんなんだろ。しかしそんな単純な冗談に騙されるビリビリは…ククッ…」

御坂「………」

上条「本当にガキだな。ハッハッハッハ」

御坂「………」ビリビリ…ビリ…

上条「ハッハッハ…ハッ…ハ………あの…御坂さん……?周りにピリピリとしたものが見えるんですが……」

御坂「…………」ピリ…ピリ…ピリ…

上条「ちょっと…御坂…さん……」

御坂「……(ニッコリ)」ビリビリビリビリビリ

上条「おわぁぁぁ!結局こうなんのかよぉぉ!!」

御坂「あたしを………」

上条「おわぁぁぁぁ!!」

御坂「バカにするなぁぁぁ!!!!!」バチバチバチバチバチバチ
上条「あぁぁぁぁあ!!!」

御坂(まったくこいつは………でも……)

上条「不幸だぁぁぁぁあ!!!」

御坂(本当に嘘でよかった…)


          完

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