響「夏の終わりにむしゃくしゃする」 (112)

響「……今年の夏も楽しかったなぁ」

響「海や山、花火も良かったさー」

響「終わっちゃうのか……」

響「やだなぁ……」

響「……やだやだやだやだ!!!!」

響「何で夏は終わっちゃうんだ!!」

響「こうなったらもう……」

響「>>5>>9してやるぞ!!」

たかね

ラーメンおごる

響「貴音ー、ラーメン食べにいこー」

貴音「なんと」

貴音「響から誘ってくるとはめずらしい事もあるのですね」

響「今日は我那覇さん奢っちゃうぞー」

貴音「それはいけません、わたくしの分はきちんと支払わさせていただきます」

響「だめだめ、今日は自分が奢る気分なんだから」

貴音「いけません」

響「で、でも」

貴音「響、お金は大事に使うものなのです」

貴音「理由もなくそのような事を易々と申してはなりませんよ」

響「はいさい、やめやめ、とりあえず行こう、ね?」

貴音「本当に分かっているのですか?」

響「はい、しゅっぱーつ」グイッ

ガララッ

響「はい、とうちゃーく」

貴音「今日の響はなんだか強引ですね」

響「自分は醤油並でいいや」ピ

貴音「わたくしは……」

響「えいっ」ピ

貴音「なんとっ」

貴音「どうして勝手に押してしまうのですか」

貴音「味噌特大ですか……」

響「手が滑っちゃって」

貴音「やはり今日の響はおかしいのですね」

響「ごめんごめん、自分のと交換するか?」

貴音「いえ、思えば味噌も魅力的でしたので」

響「奥のテーブル席座ろう」

オマッセシヤシタァ

響「これは美味しそうだぞ」

貴音「ええ、真に」ジュルリ

響貴音「いただきます」パキッ






響「ずるずる」

貴音「はふはふ」

響「ふぅ、ごちそうさまでした」

貴音「真、美味でした」

響「ん? おかわりは?」

貴音「いえ、それでは響を待たせてしまいますので」

響「気にしないで大丈夫だぞ?」

貴音「しかし」

響「自分、貴音が美味しそうに食べてるところを見るのが好きなんだ」

響「だから、もっと見たいかなー、なんて」エヘヘ

貴音「何だか照れますね、ではお言葉に甘える事にします」

響「じゃあ自分、券買ってくるね」

貴音「えっ」

響「はいっ、買って来たぞ」

貴音「いや、わたくしが」

貴音「……また味噌特盛ですか」

響「ち、違う味の方が良かったか?」

貴音「いえ、わたくしが自分で買いに」

響「ごめん……、さっきすごい美味しそうに食べてたからまた食べたいのかなー、って……」

貴音「いえ、もう一杯味噌の気分でした」

響「ホントに? 良かったぁ」

オマッセシヤシタァ

響「はい、召し上がれ」

貴音「では、いただきます」フフッ






貴音「ずるるる」

貴音「大変美味しゅうございました」

響「よし、次は何にするんだ?」

貴音「いえ、わたくしはもう満足ですよ」

響「貴音、嘘は良くないぞ」

響「自分カンペキだからな、嘘ついてたらすぐに分かっちゃうんだからな」

貴音「い、いえ、嘘ではなく」

響「買って来るさー!!」

貴音「ひ、響!!」

響「この速さがカンペキの印さー」

貴音「響、何故勝手に」

貴音「また、味噌特盛ですか……」

響「えっ、自分間違えちゃったのか……?」

貴音「その前に、どうして勝手に」

響「じっ、自分はホントにダメな奴さー」

響「それだからいつも皆に迷惑掛けてばっかりで……」

貴音「誰が間違っていると言いましたか? やはり味噌の気分だったのです」

響「そっか、それなら安心だぞ」

オマッセシヤシタァ

響「はい、どうぞ」

貴音「い、いただきます」






貴音「ずるっ、ずるっ」

貴音「ごちそう、んっ、さまでした」

貴音「では、帰りま」

響「行って来るさー!!」

貴音「響!! 待ちなさい!!」

響「もうボタンの位置覚えちゃったぞ」エヘヘ

貴音「わたくしはもう満腹です!!」

響「でたぁ、貴音のオキナワンジョーク」

貴音「冗談ではありませ、また味噌特盛ではありませんか!!」

響「貴音は味噌特盛が一番輝くからな」

オマッセシヤシタァ

響「来たぞー」

貴音「……いただきます」






貴音「……ず、ずず」

貴音「うぅ、ごちそうさ、うっ」

響「もう買っといたぞ」

貴音「ひ、びき」

響「もう待ちたくないだろうから味噌特盛三枚買ってきたんだぞ!!」

貴音「」

貴音「嫌、無理です……」

響「いくら食べても太らないのはホントに羨ましいぞ」

貴音「響、もう無理です」フルフル

響「自分、横で食べさせてあげるからな!!」

オマッセシヤシタァ

響「はい、いただきます」

貴音「響、うっ」

響「あーん」

貴音「もう、食べられません」

響「あーん」

貴音「ひ、響」






響「」グイッ

貴音「んぐっ!!!!」

響「はい、あーん」

貴音「んっ!! んんんっ!!」

響「ふふっ」

貴音「うくっ、んっ!!」






貴音「けほっ!! こほっ!!」

響「もう、汚いぞ貴音、ちゃんと食べなきゃダメだぞ」

貴音「もう、無、理です」

響「口拭いてあげるから」

貴音「響、お願いです、もう食べられません」フルフル

響「んふふ」

貴音「響、響」






響「はい」グイッ

貴音「んむっ!!!!」

貴音「ひ、ひび」

響「はい、ほら」

貴音「うえっ、んん!!」

響「はい、あーん」

貴音「響!!」バシッ

響「熱っ……!!」

貴音「お、お願い……、します……」

貴音「許して、くだ……、さ、い……」






響「……ったなぁ」

貴音「……っ!!」

響「……熱かったなぁ」

貴音「も、申し訳あ」

響「今すっごく熱かったなぁ!!!!」ググッ

貴音「きゃああ!!」

響「自分すっごく熱かったなぁ!!!! 火傷しちゃう程熱かったぞ!!!!」グググッ

貴音「熱っ!! あうっ、ああっ!!」

響「好きなんだよね!? 貴音はラーメンが大好きなんだよね!?」グイッ

貴音「んぐぐっ!! う、うげっ」

響「ほら、ほら、ほらっ!! 美味しいでしょ!?」

貴音「けふっ!! ん、んぐ、かはっ!!」

響「好きなだけ食べていいんだから!! 早く、ねえ!!」

貴音「おえっ、げほ、んんんっ!!!!」

貴音「お、おえっ……」ヒクッ

響「吐いちゃうの? ここじゃまずいと思うけど」

響「アイドルなんだからさ、せめてトイレで、ね?」

貴音「う、ううっ……」

響「立てる? ほら、肩貸すからさ、我慢して」

貴音「んくっ」

ガチャン

貴音「んえっ、おえええっ」

響「大丈夫かー?」スリスリ

貴音「こほ、けほっ、んっ、んんっ」

貴音「はあっ、はあっ、はあ」

響「落ち着いたか?」スリスリ

貴音「響……、っ!! げえ、ええっ」

響「全部吐いちゃった方が楽さー」スリスリ

貴音「はあぁ、あぁ」

響「収まって来たな」スリスリ

貴音「響……」

響「……っ」ダキッ

貴音「っ!!!!」

響「……ごめん」

響「なんていうか、その」

響「自分がよく分からなくなっちゃって」

響「……ごめんね、貴音」







貴音「うあ、あ、ああっ」

貴音「うわあああああああああああああ!!!!」

貴音「わたくしは……、怖くて……、怖くて……!!」

響「ごめんね」

貴音「ううっ、うあああああああ!!!!」

響「……ごめん、貴音」

貴音「ああああああああああああああ!!!!」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

響(その後自分は、泣き続ける貴音を家まで送った)

響(貴音の家に向かう道中ずっと、貴音は自分の手を強く握って離さなかった)

響(それでも、別れ際に貴音は)

響(『また、誘って下さい』と小さく零した)

響「……自分何やってるんだろ」

響「……貴音に悪い事を」

響「いや、でも自分はむしゃくしゃしてたから……」






響「あああああああ!!」

響「全然むしゃくしゃが収まらない、というよりさっきよりもむしゃくしゃする……!!!!」

響「>>64>>68>>64>>68してやる!!!!」

真美

ハム蔵を喰わせる

響「ごめんね、今までありがと」

響「楽しかったさー」

響「でも一つだけ、一つだけ嫌だったのは」

響「声があざとい」






響「じゃあね」

ポパピプペ

響「……もしもし?」

響「うん、今日って……」

響「じゃあ自分ちに……、うん、……待ってるぞ」

ピッ






響「……準備しよっと」

ピンポーン

響「はーい」ガチャ

真美「はろはろ→」

響「はいさい、真美」

真美「ひびきんのお部屋にお呼ばれなんて、どったの?」

響「暇だっただけだぞ」

真美「全く、真美は忙しいのですぞ? まったりしたりぐったりする予定を蹴って来たんだからね?」

響「暇だったんだな」

真美「うん」

真美「……むむ?」

響「どうかした?」

真美「なんかイイ匂いがしますな」

響「あぁ、今グリルで料理中だからな」

真美「ひびきんの手料理? 真美もうハラペコで今にも倒れそうだったんだYO」

真美「うーん、お腹が減って力が出ないー」バタリ

響「それは良かったぞ、もう少しだから座って待ってて」

真美「あーい」

真美「まっだかなー、まっなかなー」

響「出来た、そこの棚から適当なお皿取ってくれる?」

真美「お安いごよーだ、はい」

響「ありがと」

響「はーい、待たせたなー」

真美「早く早くー!!」

コトッ






真美「……あ、れ?」

響「自分頑張って作ったからな」

真美「ひ、ひびきん? これ……」

響「あ、飲み物いるのか? 今持って」






真美「ハム蔵、だよ……、ね……?」

響「そうだぞ」

真美「何言ってるの……?」

響「ハム蔵の丸焼き」

真美「うわああああああああああああ!!!!」

真美「うっ、うげっ」ヒクン

響「……真美も吐くのか?」

真美「ひびきんオカシイよ……、頭オカシイよ!!!!」

響「真美のためを思っただけだぞ」

真美「こんなことして真美が喜ぶって本気で思ったの!?」

響「とりあえず食べてよ」

真美「ひびきん!! いい加減に……、うえっ」

響「少し骨ぽいかもしれないけど、味は良いからな」

真美「ひびきん!!!!」

響「うるさい!!!!」バンッ

真美「っ!!」

響「真美も自分で食べられないのか?」

真美「真美、もう帰る……」

響「どうして?」ガシッ

真美「はなして!!」

響「せっかく作ったのに酷いぞ真美」

真美「嫌っ!! 嫌ぁ!!」

響「食べるまで帰さないぞ?」

真美「ま、まって、そんなの」

響「よっと」タタッ

ガチャ






響「自分動物たくさん飼ってたでしょ?」

響「だから逃げないように扉の内側にも鍵付けたんだ」

真美「そ、そんな……」

真美「……飼ってた、って」

響「今はいないけどね、ハム蔵で最後」

真美「や、やだ、帰る」

響「やっぱりそのまま焼くのが一番さー」






真美「っ!!」ダダッ

ガチャ バタン

響「トイレ? やっぱり吐くのか?」

カチッ

ピピピピ

真美「早く……!! 早く……!!」

響「おーい」ドンドン

真美「ひっ!!!!」

響「冷めちゃうぞー」ドンドン

真美「お願い……!! 早く……!!」

亜美『あいあーい』

真美「亜美!! 助けて!!」

亜美『え? 真美?』

真美「助けてぇ亜美!! ひびきんがぁ!!」

響「おーい、真美ー?」ドンドン

真美「お願い助けに来て!! ひびきんちだからぁ!!」

響「真美ー、真美ー?」ガチャガチャ

真美「わああああああああああああ!!!!」

亜美『真美? ちょっと!!』

響「真美はホントに悪戯っ子で困るぞ」ガチャガチャ

真美「やだぁ!! ひびきんやめてぇ!!」

亜美『真美!! 真美!!』

亜美「真美!! 返事して!! 真美!!」

『ツー、ツー、ツー』

亜美「ど、どーしよう……」

亜美「誰か、いや早く行かなきゃ……」

亜美「真美……!!」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ピンポーンピンポーン

亜美「真美!! 真美!!」ドンドン

亜美「ひびきん!! 開けて!!」

亜美「真美!! 真美!!」






ガチャン

亜美「っ!!」

ガチャッ

亜美「真美!!」

亜美「うわあっ!!!!」






響「はいさい、亜美」

亜美「ひ、ひびきん……」

亜美「ど、どうしたの? その服……」

響「真美に汚されちゃったんだ」

亜美「っ!! 真美は!?」

響「トイレ」

響「開けるの大変だったぞ」

亜美「真美!!」ダッ

亜美「真美!!」

ガチャン






真美「うあ……、あ……」






亜美「うわあああああああああああああ!!!!!!」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

響「真美も亜美もそんなに嫌わなくたっていいのに」

響「なんか真美の調子も悪そうだったし」

響「こういう時家が病院っていうのは便利だなぁ」

響「はぁ、それにしても」






響「むしゃくしゃする」
                        終

亜美に真美喰わさせればと後悔
また後で立てm@s

また安価すればいいじゃない。

>>108
終付けちゃったけど続けてもいいのかな?

それがOK且つが残ってればここでやりm@s

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