古泉「朝比奈さん、タバコはいけませんよ」(583)

みくる「………」

古泉「ふふ。こんにちは」

みくる「こ、こんにちはぁ…あの、タバコって、なんのことですかぁ?」

古泉「昨日見かけたのですよ、あなたがタバコを吸っているところを」

みくる「ふえぇ? 記憶にないですぅ」

古泉「僕たちが帰ったあと、窓際でタバコを吸っていたでしょう?」

みくる「…証拠はあるんですかぁ?」

古泉「そう言われると思って、携帯で撮っておきましたよ」

みくる「………」

古泉「ほら。これ、メイド服の朝比奈さん」

みくる「………」

古泉「なんて、あなたがタバコを吸っているからと言って誰かにチクったりはしませんけどね」

古泉「この写真も、あなたに見せたら消そうと思っていましたし。驚きました?」

みくる「古泉くぅん」

古泉「はい?」

みくる「とぉりゃ」

古泉「むぐっ」 すぽっ

みくる「………」 ぴろり~ん

古泉「な…なにを…」

みくる「ひゃあ~、古泉くんがタバコを吸っている写真を撮ってしまいました」

古泉「………」

みくる「分かってますよね? どういうことか」

古泉「え…っと?」

みくる「あたし、こういうタチの悪いイタズラって好きじゃないんですよぉ」

古泉「い、イタズラだなんてそんな…ただ、少し驚かそうと」

みくる「どっちにしろ、こういうことって嫌いだなぁ…あたし」 めきっ

古泉「僕の携帯っ…」

みくる「これ。ばら撒かれたくなかったら、これからあたしの言う事はなんでも聞いてください☆」

古泉「そんなの嫌ですよ!」

みくる「えぇ~? じゃあ、これ…ばら撒いちゃっていいんですかぁ?」

古泉「そ、それは…」

みくる「涼宮さんがもし見ちゃったら……どうなるのかなぁ?」

古泉「ごめんなさい。もう二度とあんなことしませんから」

みくる「二度としなかったとしてもぉ、あたしがタバコ吸ってるところを見たって記憶は消せませんよねぇ?」

古泉「つまり…僕に死ね、と?」

みくる「違いますよぉ、あたしの言う事をなんでも聞いてくれたら、それでいいんです☆」

古泉「も、元はと言えばタバコを吸っているあなたが悪いわけであって…」

みくる「あ?」

古泉「いえ、なんでも」

みくる「あたしの言う事、なんでも聞いて…ね?」 ずいっ

古泉「…う…あ…」

みくる「返事」

古泉「はい」

みくる「うふふ♪ 約束ですからねっ」

古泉「あっ…つ、つい返事を」

みくる「もしもの話ですけど、あたしがタバコ吸ってたってこと、言いふらしたら…」

古泉「言いません! 言いませんから、お湯をかけるのはやめてくださいっ!」

みくる「かけてないじゃないですかぁ」

古泉「ギリギリですよ。一滴落ちましたよ」

みくる「もうっ、古泉くんったら。うるせーんだから」

古泉「…で、僕は何をすれば」

みくる「そうですねぇ。古泉くんって、一人暮らしだよね?」

古泉「そうですけど、それがなにか?」

みくる「じゃあ、毎朝あたしを起こしにきてくださいっ☆」

古泉「は…?」

みくる「あとぉ、毎日夜ご飯を作りにきてほしいなぁ☆」

古泉「?? え? あの?」

みくる「あっ! 朝起こしにくるときは余裕を持って30分前には来てね☆」

みくる「大丈夫、合鍵はちゃんと渡しますから」

古泉「………」

みくる「どうしたんですか? 心ここにあらず、みたいな顔しちゃって」

古泉「すみません、理解できなくて」

みくる「古泉くんって日本語分からないんだぁ、へぇ~」

古泉「じょ、冗談です分かります、はい」

みくる「約束、破っちゃだめだよ? 指きり、する?」

古泉「しません」

みくる「指きり…する?」

古泉「させて頂きます」

みくる「指切った♪ 破ったらお尻に千本ノックですからねっ」

古泉「ひっ……」

古泉「あの、朝比奈さん。長門さんは?」

みくる「今日はお隣さんにお邪魔してるみたいですよぉ」

古泉「そ、そうですか。では、彼と涼宮さんは…」

みくる「ちょっとは自分で考えたらどうなんですか?」

古泉「ごめんなさい!」

みくる「そうだっ! 二人きりのときは、あたしのこと ご主人様 って呼んでください☆」

古泉「お断りします」

みくる「………」 ちらっちらっ

古泉「くっ! そ、その写真をばら撒いたって、『機関』が何とかしてっ…」

みくる「あれれ? いいんですか? 『機関』は未来人とは友好な関係でいたいんですよね?」

古泉「…すみませんでした…」

みくる「分かればいいんですよぉ」

古泉「朝比奈さん、あの、聞きたいことがあるのですが」

みくる「二人きりのときは…なんだったっけ?」 ぱきっ

古泉「ご、ごごご、ご主人様! 聞きたいことがありんす!!」

みくる「なぁに? 古泉くん」

古泉「す、涼宮さんや彼がいるときは、僕はどうしたら…?」

みくる「何事もなかったかのように、いつも通りでいいんですよ」

古泉「分かりました。教えて下さってありがとうございます」

みくる「ただし、臨時応変、ですよ?」

古泉「臨時応変…といいますと?」

みくる「例えば、あたしが重いものを持って、重ぉい☆って言ったら即座にあなたが持ったり」

古泉「そ、それは僕の判断で、いいのでしょうか」

みくる「え? 言わなくても分かりますよね? それとも、言わなきゃ分からないんですかぁ?」

古泉「ど…努力します」

みくる「ご主人様の言ってることは分からなくちゃだめですよっ☆」

古泉「そ、そうですよね…はは」

みくる「おどおどしないでくれませんかぁ? なんだかイラッときちゃいますぅ」

古泉「でも、あの、その、あなたが怖…」

みくる「えいっ」 ペティン

古泉「痛っ! 痛いです!」

みくる「ごめんなさい、つい手がっ」

古泉「いてて…」

みくる「なでなでしてあげちゃいます☆」

古泉「!」

みくる「なんだか、顔が赤いですよ?」

古泉「いえ、すみません」

みくる「もしかして…あたしにほっぺ撫でられて、照れてるの?」

古泉「あまり、慣れていませんので…」

みくる「古泉くんって、童貞?」

古泉「………」

みくる「質問してるんだけど」

古泉「そ、そうです。中一で超能力に芽生えてからは…色々と忙しかったもので…」

みくる「でも普段はそんな感じ、させてないよね?」

古泉「普段からそんな感じの人なんて嫌でしょう。それに、僕は涼宮さんの望む人物設定を…」

みくる「古泉くんって可愛いんですねっ」

古泉「…そんなことを言われたのは初めてですよ」

みくる「みくるお姉さんが筆おろし、してあげましょうか?」

古泉「はっ!?」

みくる「うふふ♪」

古泉「な…なんだか今日の朝比…ご主人様は、別人のようですね」

みくる「そうですかぁ? いつも通りですよぉ」

古泉「というか筆おろしということは、ご主人様は男性経験があるのですか?」

みくる「知りたいんですか?」

古泉「…いえ、別に。言いたくなければ、それで」

みくる「つまんない男ですねぇ、古泉くんは」

みくる「…む!」 ばっ

古泉「? どうし…」

バァンッ

ハルヒ「やっほー、遅れてごめんねー!」

みくる「こんにちはぁ、涼宮さん。キョンくん」

キョン「朝比奈さん。こんにちは」

ハルヒ「みくるちゃん、お茶ねっ!」

みくる「はぁい」

古泉「………」

キョン「よぉ、どうした。元気ないみたいだが」

古泉「そうでしょうか…いつも通りですよ」

古泉「…あの」 ぼそっ

キョン「なんだ?」

古泉「もし…もしですよ? 朝比奈さんが、タバコ」

みくる「ひゃわぁ~!」

古泉「へ?」

ドシーン バシャッ

古泉「………」

みくる「ご、ごめんなさい、古泉くんっ! ひゃあ、大変!」

ハルヒ「それよそれっ! そのドジっ娘っぷり! みくるちゃんってば分かってきたわね!」

みくる「冷やさないといけませんね! 古泉くん、早く行きましょう!」 ぐいぃ

古泉「ネクタイを引っ張るのはっ……く、くるし」

バタン

みくる「おい」

古泉「はいっ!」 びくっ

みくる「さっき…キョンくんに何を言おうとしたの?」

古泉「な、何でもないですよ。何でも」

みくる「嘘、ですよね」

古泉「ほんと、例えばの話というか、なんというか」

みくる「例えばの話だったら許されると思ったんですか? あぁ?」

古泉「ごめんなさい!!」

みくる「…茶が熱くなかっただけマシだと思え」

古泉「ひっ!」

みくる「今後は、気をつけてくださいね☆」

古泉「き…気をつけたいと思います…」

みくる「戻りましたぁ」

ハルヒ「あら。大丈夫だった? 古泉くん」

古泉「ええ…ぬるいお茶でしたし、大丈夫ですよ」

ハルヒ「そ。なら、いいんだけど」

古泉「精神的には大丈夫じゃないんですけどね」

みくる「………」 ギロリ

古泉「あわわ」

ハルヒ「?」

古泉「いえ、なにも」 にこっ

みくる「本当にすみませんでしたぁ」

古泉「かまいませんよ、ご主…朝比奈さん」

ガチャ

長門「………」

キョン「どこ行ってたんだ? コンピ研か?」

長門「そう」

ハルヒ「おかえり、有希!」

長門「………」

ハルヒ「あっちで変なことされてない? 変なことされたらすぐにあたしに言うのよ!」

長門「………」 こくっ

キョン「心配しなくても、変なことはされないだろうよ」

キョン「むしろ、こっちにいるより安全なんじゃないか?」

ハルヒ「なんか言った?」

キョン「いいや、なんでも」

臨機応変だけどね
支援支援

>>48
すまん、気付かなかった

>>19
修正

みくる「分かればいいんですよぉ」

古泉「朝比奈さん、あの、聞きたいことがあるのですが」

みくる「二人きりのときは…なんだったっけ?」 ぱきっ

古泉「ご、ごごご、ご主人様! 聞きたいことがありんす!!」

みくる「なぁに? 古泉くん」

古泉「す、涼宮さんや彼がいるときは、僕はどうしたら…?」

みくる「何事もなかったかのように、いつも通りでいいんですよ」

古泉「分かりました。教えて下さってありがとうございます」

みくる「ただし、臨機応変、ですよ?」

古泉「臨機応変…といいますと?」

ハルヒ「さて、みくるちゃんも着替え終わったことだし、帰りましょうか!」

みくる「待たせちゃってごめんなぁい」

キョン「全然ですよ」

みくる「うふふ♪ きゃう、痛いですぅ…」

キョン「どうしたんですか?」

みくる「なんだか、肩が凝っちゃってるみたいで…痛いぃ」

キョン「大丈夫ですか? 鞄、持ちますよ」

みくる「いいですよ、悪いですっ」 ふみっ

古泉「いっ…!」

キョン「なんだ、古泉」

古泉「い、いえ。朝比奈さん、僕がお持ちしますよ」

みくる「え、でもぉ…」 ぐりっ

古泉「えっ…遠慮、なさらず、に…」

みくる「ありがとう、古泉くん☆」

古泉「かまいませんよ…」

キョン「じゃあ、ついでに俺のもよろしく」 どすっ

ハルヒ「あたしのも頼むわ!」 のしっ

長門「………」 ぽすっ

古泉「な、なぜこんなことに」

キョン「すまんな」

古泉「…いいですよ。ただし、今日だけですからね」

古泉「朝比奈さんは今日だけじゃないと思いますけど」 ぼそっ

キョン「ん?」

古泉「なんでもありません。行きましょう」

谷口「よっ、キョン」

キョン「なんでこんな時間にこんなところにいるんだ、お前ら」

国木田「コンビニの前で喋ってたらこんな時間になっちゃったんだよ」

谷口「ふーん、五人で下校ねぇ…仲が良いこって」

キョン「ニヤニヤしながら見るな」

国木田「あれ? キョン、鞄はどうし…」

古泉「……? なんでしょう?」

国木田「な、なにか悩みごとがあるなら、僕でよければ聞くからね」

古泉「え? あ、はい」

国木田「負けないでね。頑張って」

古泉「よく分かりませんが、ありがとうございます」

古泉「(優しい方ですね)」

みくる「鞄もってくれてありがとう、古泉くん」 さっ

古泉「ポケットになにを…」

みくる「みなさん、また明日ぁ」

ハルヒ「またね、みくるちゃん!」

古泉「(なんだ…?)」

『あたしが家についてから三十秒以内にあたしの家に来てください。 ☆みくる☆』

古泉「さ、三十秒以内!?」

ハルヒ「古泉くん、鞄ありが…」

古泉「すみません急用を思い出しましたので失礼しますっ」

古泉「あ、これ鞄です。では、また明日!」 だっ

キョン「なんだあいつ」

ハルヒ「さぁ…?」

ピンポーン

みくる「はぁい」

ガチャッ

古泉「はあ、はあ…」

みくる「二十六秒も過ぎてますよ?」

古泉「む、無理ですよ、三十秒以内なんて」

みくる「ご主人様の言うことが聞けないなんて…出来の悪い子ですね☆」

古泉「…すみません」

みくる「今回は許してあげる! 今度はちゃんとするんですよ?」

古泉「………」

みくる「返事、してくれないの?」 うるうる

古泉「ちゃんとします」

みくる「うふ♪」

古泉「ま、またつい返事を…」

みくる「ね、古泉くん」

古泉「はい」

みくる「今度からは、あたし以外の鞄は持っちゃダメですよ」

古泉「持つ気はありませんが、どうしてでしょう?」

みくる「古泉くんはあたしのド・レ・イ☆」

みくる「だから、あたしの言うこと以外は聞いちゃダメなの」

古泉「…ですが、涼宮さんに言われたことは否定できませんよ」

みくる「本当はそれも嫌なんだけどなぁ」

古泉「ご主人様」

みくる「分かってますよぉ、もう!」

みくる「プライベートはあたしの言うことだけを聞いてね?」 ちらっ

古泉「写真をチラつかすのはやめてください。分かってますから…」

みくる「約束、覚えてるよね?」

古泉「晩御飯を作れ…でしたっけ?」

みくる「うん☆ あたし、ハンバーグが食べたいな」

古泉「ハンバーグですか」

みくる「そういえば、古泉くんって料理できるんですか?」

古泉「まぁ、それなりには…って作れなかったらどうするつもりだったんですか?」

みくる「グーパン☆」 ひゅっ

古泉「うわっ!」

みくる「寸止めですよぉ、作れるんだから」

古泉「心臓に悪いので、やめてください」

みくる「おいしーのを作ってね」

古泉「あの、材料がないんですけど」

みくる「ないよ。普段は作りませんもん」

古泉「作れないじゃないですか」

みくる「すぐ近くにね、スーパーがあるの」

古泉「まさか、買ってこい、なんて言いませんよね?」

みくる「すごぉい! さすが超能力者ですね☆」

古泉「………」

みくる「早く行けよ」

古泉「は、はい!」 だっ

みくる「気をつけてねっ」

三十分後

古泉「はあ、はあ…戻りました」

みくる「遅いっ!」 びゅっ

古泉「ひっ!」 ばきゃっ

みくる「三十分もなにやってたんですか!」

古泉「買い物です」

みくる「もうっ! ぷんぷん!」

古泉「あ、あなたが行けと言ったんでしょう」

みくる「もっと早く帰ってきてください!」

古泉「無茶言わないでくださいよ…あーあ、チャンネルの蓋が」

みくる「直してぇ☆」

古泉「はいはい…」

みくる「寂しかったんですよ? あたし」

古泉「だったら一緒に来て下されば良かったのに」

みくる「えいっ」 ぎゅっ

古泉「!? な、なぜ抱きつくんですかっ」

みくる「古泉くん、帰ってくるのが遅くてぇ…寂しかったんだもん」

古泉「………」

みくる「うふふ♪」

古泉「はあ、からかうのはやめてくださいよ」

みくる「からかってませんよぅ」

古泉「晩御飯、作りますから。どいてください」

みくる「…ご主人様にそんな言い方していいと思ってるの?」 ぎゅうぅ

古泉「ぐっ…! お、折れる! 背骨折れます!」

みくる「ごめんなさい、は?」

古泉「ごめんなさい」

みくる「許しちゃう☆」

分かった。頑張る

・・・

古泉「どうぞ、お食べになってください」

みくる「いただきますっ」

古泉「どうでしょうか」

みくる「まずい!」 ばしゃぁっ

古泉「ぎゃっ」

みくる「もっとおいしく作れないの?」

古泉「結構おいしく出来たと思うんですけど」

みくる「あたしの口に合わなきゃ意味がないの。分かる? え?」

古泉「すす、すみません」

みくる「今日はこれで勘弁してあげる。明日はちゃんとしたものを作ってね☆」

古泉「………」

みくる「へ・ん・じ」 ぐさっ

古泉「あぶなっ……分かりました!」

みくる「よろしい☆」

×お食べになってください
○召し上がってください

>>93
すまん、これはわざとです。臨機応変はマジ間違いだけど

みくる「ごちそうさま」

古泉「お粗末様でした…」

みくる「デザートは?」

古泉「へ?」

みくる「デザートですよ、食後のデザート」

古泉「か、買ってきてませんけど」

みくる「ちっ…」

古泉「今すぐ買ってきます!」

みくる「濡れたまんま行くんですかぁ?」

古泉「あなたが水をかけたんでしょう」

みくる「んんん~?」

古泉「なんでもありませんすみません行ってきます」

みくる「おかえりなさい☆」

古泉「何がいいか分からなかったので適当に買ってきたんですけど」

みくる「あたしが食べたいのはありませんね」 がっ

古泉「わっ!」 どたっ

みくる「使えない子」

古泉「わ、わざわざ倒して見下さないでください…」

みくる「だって古泉くん、背が高いんだもの」

古泉「いつつ…」

みくる「痛いですか?」

古泉「痛いですよ、当たり前でしょう」

みくる「痛いの痛いのとんでけ~☆」 わっしゃわっしゃ

古泉「うっ…揺れる…」

みくる「もう帰っていいですよ」

古泉「本当ですかっ」 ぱぁ

みくる「明日の朝、ちゃんと起こしにきてね☆」

古泉「(あ…忘れてた…)」

みくる「これ、あたしの家の鍵だから。なくしちゃダメですよぉ?」

古泉「了解しました」

みくる「何分前にくるか、覚えてる?」

古泉「えっと、三十分前でした…よね?」

みくる「そうです。絶対に三十分前に来てくださいねっ」

古泉「はい」

みくる「じゃ、また明日。おやすみ☆」

古泉「おやすみなさい…」 ふらっ


古泉「つ…疲れた…」

・・・

古泉「………」 うろうろ

古泉「三十分前に来ましたが、入るのが億劫ですね」

古泉「はぁ……しょうがないか」

ガチャ

古泉「お邪魔します。朝比奈さん?」

みくる「くぅ、くぅ」

古泉「可愛いです。まるで天使のようだ。黙っていれば、ですけど」

みくる「んにゅぅ…」

古泉「朝比奈さん、起きてください。朝ですよ」

みくる「いやれすぅ…」

古泉「あさひ…、ご主人様!」 ゆさゆさ

みくる「んんっ!」 ごすっ

古泉「ぁだっ」

古泉「~~~っ!」

みくる「むにゃむにゃ」

古泉「くっ…、いってーんだよクソッ!」

古泉「なんてね。こんなこと朝比奈さんが寝てるときしか言えませんよ」

みくる「おい」

古泉「!!」

みくる「今…なんか言いました…?」

古泉「あ、う、あ、い、いえ、その、あの」 ぼたぼた

みくる「んみゅ? すごい汗ですよぉ?」

古泉「ごめんなさい冗談ですっ!」

みくる「……くぅ」

古泉「ね、寝言ですか。驚かせやがって、です」

古泉「起きませんね。どうしましょう」

古泉「三十分前に来いと言われた理由が分かりましたよ」

古泉「暇すぎてお弁当を作ってしまいました」

古泉「…そうだ。この間に写真のデータを消せば、もう言う事を聞く必要もなくなります!」

古泉「朝比奈さんの携帯は……あった!」

古泉「失礼しますよ」 ぽみぽみ

古泉「あ、暗証番号…!?」

古泉「………」 ぽみぽみ

古泉「………」 ぽみぽみ

古泉「あと一回間違えれば終わりですか…」

古泉「………」 ぽみぽみ

ビーーーーーーーーッ

古泉「うるさっ…なんですかコレ!」

ビーーーーーーーーッ

古泉「どうやって止めるんでしょう…」

ビーーーーーーーーッ

古泉「朝比奈さんが起きてしま…」

みくる「………」

古泉「おはようございます! ご主人様!」 にこっ

みくる「なにを、しているんですか?」

古泉「アラーム音が鳴り出したので止めようと思いまして」 キリッ

みくる「それ、目覚ましの音ではありませんよぉ?」

古泉「…えっと」

みくる「うふふ♪」 がしっ

古泉「ひぎゃっ」

みくる「ったく」 ぽみぽみ

古泉「ごめんなさい」

みくる「人の携帯を勝手にいじってはいけないんですよ?」

古泉「ごめんなさい」

みくる「しつけが足りないかなぁ」

古泉「た、足りてます」

みくる「じゃあ、どうして人の携帯をいじったりするんですかぁ?」

古泉「写真のデータを…消そうと思いまして…」

みくる「無駄ですよぉ、バックアップもとってありますし☆」

古泉「う…」

みくる「今度また同じようなことしたら…本当にばら撒いちゃいますよぉ?」

古泉「二度としません。許してください」

みくる「土下座して☆」

古泉「そ、それは…嫌です」

みくる「ふーん。そう。SOS団に居られなくなってもいいんだ?」

古泉「やっぱりします!」 ばっ

みくる「うふふ♪ 良い子です」

古泉「朝比奈さんは僕のことが嫌いなんですか?」

みくる「どうして?」

古泉「こんなひどいことを平気でさせるじゃないですか」

みくる「嫌いな人を家に呼んだりすると思います?」

古泉「…普通に呼んで欲しいものですね」

みくる「かわいいかわいいあたしのドレイ☆」 なでなで

古泉「分かりましたよ、ご主人様…」

みくる「これ、なんですかぁ?」

古泉「お弁当です。暇だったので作っておきました」

みくる「ほんとう? 古泉くんも分かってきましたねっ」

古泉「なにがですか?」

みくる「ドレイのあり方ですよぅ☆」

みくる「ご主人様がなにも言わなくても、ご主人様の為に進んで何かをする」

古泉「暇だっただけですけどね」

みくる「あたしの為、ですよね…?」 めきっ

古泉「ごごご主人様の為だけに作りました!」

みくる「素直じゃない子は嫌われますよ~」

古泉「一緒に登校するのですか?」

みくる「別々に行くのもなんですし、一緒に行こっか☆」

古泉「い、いいんですか?」

みくる「あたしがいいって言ってるからいいんです」

古泉「そうですか…」

みくる「はい、持ってね☆」

古泉「かしこまりました」

みくる「んー、今日もいい天気ですねぇ」

古泉「僕の心は曇ってますけど」 ほそっ

みくる「あ?」

古泉「いえいえ、何も言っておりませんよ、ご主人様」

×みくる「はい、持ってね☆」
○みくる「はい。鞄、持ってね☆」


みくる「古泉くん、お昼、あたしの教室に来てね」

古泉「なぜでしょうか?」

みくる「お弁当、一緒に食べないの?」

古泉「食べなきゃいけないんでしょうか」

みくる「そういうことを言うってことは…嫌だってことなのかなぁ?」 ぱきぽき

古泉「滅相もございません! 喜んでお迎えに上がります」

みくる「授業が終わって三十秒以内ね☆」

古泉「ま、またですか」

みくる「廊下で待ってるから」

古泉「頑張ります…」

鶴屋さん「おっ! みくるーっ、おはよっ!」

みくる「あ、鶴屋さぁん。おはようございますぅ」

鶴屋さん「おやおやっ? 一樹くんと一緒かいっ?」

古泉「おはようございます」

みくる「さっきそこで偶然会ったんですよぉ。ね、古泉くん」

古泉「そのようです」

鶴屋さん「ふぅ~ん? みくるの鞄をしっかりと持っているようだけど、」

鶴屋さん「本当にさっき会ったばかりなのかなっ?」

古泉「昨日、朝比奈さんが肩を痛そうにしていましたのでね」

みくる「会ってすぐに持ってくれて。そしたら鶴屋さんとばったり…」

鶴屋さん「あははっ! そういうことにしておいてあげようっ!」

みくる「もう、鶴屋さんってばぁ」

・・・

ブブブッ

古泉「(! 授業中に携帯が…まさか、閉鎖空間でしょうか)」

古泉「(朝比奈さん…?)」

『お昼、あたしの教室に来る前に牛乳を買ってきてください。
 四十秒以内にしてあげるから、よろしくねo(^-^)o

                        ☆みくる☆』

古泉「無謀すぎる」

・・・

古泉「急がなくては!」 ダッ

ハルヒ「あら、古泉く…」

ハルヒ「早いわ」


古泉「牛乳っ」

キョン「あれ、古泉。珍しいな、こんなところで会うなんて」

古泉「すみません今急いでいるので」 ダッ

キョン「え? あ、おう」

谷口「キョン、俺お茶でいいや」

キョン「自分で買え」

みくる「待ちましたよぉ、古泉くん☆」

古泉「ぜえ、ぜえ…」

みくる「じゃ、行きましょかぁ」

古泉「はい…」

みくる「あれっ? 古泉くんのお弁当は?」

古泉「え? あ、教室に忘れてきました」

みくる「………」

古泉「ごめんなさい、牛乳を買うのに必死で」

みくる「…しょうがない子ですねぇ、古泉くんは」

みくる「部室で待ってます。早く来てね☆」

古泉「は、はい…?」

コンコン

みくる「はぁい」

古泉「あれ、長門さんはいらっしゃらないんですか?」

みくる「そうみたいですねぇ」

古泉「てっきりいるのかと思いましたよ」

みくる「うふふ♪ 二人っきりですねぇ☆」

古泉「そうっすね」

みくる「ちょっと、何なんですかその態度は」 がしっ

古泉「す、すいまふぇん」

みくる「古泉くんって生意気!」

古泉「ひょんなひょほはりはへんひょ」

みくる「何言ってるか分かりません!」

古泉「いぢぢ…」

みくる「いただきます☆」

古泉「………」 どきどき

みくる「んむんむ」

古泉「ど、どうですか」

みくる「まあまあですね。四十七点」

古泉「それは高いんですか?」

みくる「自分で考えなさい」

古泉「はい」

みくる「あにゅあにゅ」

古泉「…んー、四十七は…低いですよねぇやっぱり…」

みくる「うきゅうきゅ」

みくる「ごちそうさまでしたぁ☆」

古泉「お粗末様でした」

みくる「ふう、おなかいっぱいですぅ」

古泉「それは良かったですね」

みくる「食後の一服…っとぉ☆」

古泉「いけませんっ!」 ばっ

みくる「何するんですか! 返しなさい!」

古泉「タバコは体に毒ですから…」

みくる「古泉くん、タバコがトラウマになったの?」

古泉「た、タバコというかあなたというか」

みくる「あぁん!?」

古泉「ひぎぃ」

古泉「タバコはもう見たくないんです!」

みくる「あたしの言う事が聞けないんですか?」

古泉「ご主人様の体を心配しているんですよ、僕は」

みくる「嘘ばっかり」

古泉「半分本当です!」

みくる「半分んんん!?」

古泉「ぎょえっ」

みくる「返しなさいっ!」

古泉「落ち着いてください。おっぱいが当たっています」

みくる「当ててるんですぅ☆」

古泉「ご主人様っ!」

ガチャッ

長門「………」

古泉「………」

みくる「………」

古泉「あ…こ、こんにちは、長門さん」

長門「邪魔をした」

みくる「違うんです、これはぁ…」

古泉「遊んでいただけですよね、ご主人様」

みくる「おいっ!」

古泉「あ」

長門「………」

パタン

長門は邪魔をしたなんて言わない
無言で出ていくか、そのまま気にせず入ってくる

すまん

一から考えて出直す

いや違うんだ。途中で思ってたものと違うことになってしまっただけなんです
だから一から考えてさせてほしい。>>181は関係ないです。ごめん

くそおま…うちき…嘘だろ

需要あるなら書こうかなぁと思ったが、>>1帰ってくるなら余計なことしないほうがいいのか

>>212
このスレ使ってください

みくる「…」
古泉「…」
古泉「あ…あの…」
みくる「目潰しびゅーん★」
古泉「あ!?」ぐさ
古泉「ギャァアアギャァアア」ごろごろ
みくる「全くつもりですかぁ、古泉くぅん★そんなにあたしの奴隷になるのが嫌?」
古泉「い、いや、その今のは」
みくる「この可愛くてドジっこでメイド服が似合っておまけに巨乳なみくるちゃんの奴隷になるのがそんなに嫌かっつってんだよ!」どか!
古泉「ひぃっ」

ごめん…支援

〇みくる「全くなんのつもりですかぁ」

古泉「長門さん……」

みくる「勘違いされちゃいましたね……」

みくる「誰のせいですかぁ?」 ぱきぽき

古泉「え……いや、あさ……ご主人様の……」

みくる「ご主人様のせいにするなんて……いけないドレイですね☆」

古泉「あわわわ……」

みくる「罰として、今日から住み込みで働いてもらいます☆」

古泉「す、住み込み?」
古泉「それはちょっと……」

みくる「あれぇ?古泉くんはご主人様の言うことが聞けないんですかぁ?」

古泉「で、でも……」

みくる「写真を」

古泉「わかりました!」

古泉(でもさすがに若い男女が一つの屋根の下というのは抵抗が……)

みくる「古泉くん、不満そうな顔してます」

古泉「そ、そんなことは……」

みくる「うふふ、ちゃんと働いてくれれば、ちゃぁんとご褒美をあげますよ☆」

みくる「ドレイとはいえ、古泉くんはあたしの後輩ですから☆」

つか書いちゃっていいのか

風呂入って反省してきた
gdgdになるかもしれないが最後まで書いてみようか

みくる「あーあ、長門さんが居るところで「おいっ!」なんて言っちゃったぁ…」

古泉「ごめんなさい!」 ばっ

みくる「………」

古泉「目がこわっ…」

みくる「うふふ♪ 何も言ってないのにすぐさま土下座をするなんて」

みくる「ドレイが板についてきたってことなのかなぁ?」 つんつん

古泉「う……」

みくる「いいよ、土下座しなくても」

古泉「ほんと…すみませんでした」

みくる「タバコ返してくれたら許しちゃう☆」

古泉「タバコは返しません」

みくる「むっ」

古泉「…た、タバコはやめましょう、朝比奈さん」

古泉「それに、ここは学校です。誰かに見られては大変です」

古泉「この前は僕だったから良かったものの、知らない人に見られたりしたら、」

みくる「分かりましたっ! もう吸いませんよ…」

古泉「朝比奈さん、分かって頂けたのですね」

みくる「ドレイの分際であたしに説教するなんていい度胸ですねっ」

みくる「あとで覚えておいてね☆」

古泉「…え…」

みくる「それと、学校にいるときはご主人様って呼ばなくてもいいです」

みくる「今度またさっきのように古泉くんがボロを出したら困りますし」

みくる「長門さんだったから良かったものの、知らない人だったら、」 みしみしっ

古泉「ごごごごめんなさい…」

みくる「え~? なんで謝るんですかぁ? 変な古泉くんっ☆」 べきっ

古泉「ああ…お弁当箱が…」

・・・

ピンポーン

古泉「はあ、はあ」

みくる「遅い」

古泉「ご、ごめんなさ…」

みくる「入ってくださいっ☆」

古泉「あの!」

みくる「なぁに?」

古泉「あ、あの…行きたいところがあるんです、けど」

みくる「けど、なに?」

古泉「い…一緒に来て頂けないでしょうか…」

みくる「あたしが? なんでですか? 理由は?」

みくる「ちゃんとあたしが納得するような理由を言ってね☆」

☆にいちいち吹くw

古泉「う…その…」

みくる「早くして下さいよぉ☆」

古泉「やっぱり一人で行ってきます!」 ダッ

みくる「待て」

古泉「ひっ」

みくる「一人で行くにも、理由はありますよねぇ?」

古泉「お弁当箱、お弁当箱を買いに…ご主人様の」

みくる「あたしの?」

古泉「今日、壊したでしょう。僕のせいだと思うので」

みくる「………」

古泉「………」

みくる「…うふふ♪ なぁんだ、そんなことですかぁ」

みくる「分かりました。一緒に行ってあげますよ」

古泉「お選びください」

みくる「うーん、どれにしようかなぁ」

みくる「古泉くんは、どれがいいと思いますかぁ?」

古泉「え…っと、そうですね。これなんかどうでしょうか」

みくる「センスないですね」

古泉「うっ」 ぐさっ

みくる「でも、まぁいいです。これにしときます」

古泉「いいんですか? 他のでも…」

みくる「早く帰りたいの。いいから買ってきてください」

みくる「ほら、ダーッシュ☆」

古泉「は、はい!」 ダッ

みくる「………」

男「ねえキミ、こんなところで一人で何してんの?」

男2「マブいぜ」

みくる「人を待っているんです」

男「そんなのほっといて、俺たちと遊ばない?」

男2「てらかわゆす」

みくる「や、やめてくださいよぅ」

古泉「何してるんですか?」

みくる「古泉くんっ」

男「なんだよ、お前だれ?」

古泉「僕は…この人のドレイですっ!」

男「……そ、そうなんだ。なんかごめん…」

古泉「行きましょう、ご主人様」

みくる「………」

古泉「遅れてしまってすみません。レジが混んでいたので」

古泉「危ないところでしたね」

みくる「…ふふっ、あはははっ」

古泉「どうしたんですか?」

みくる「だって…この人のドレイって! 普通言わないですよぉ」

古泉「す、すみません。咄嗟だったもので…」

みくる「咄嗟…! ふふ、ますますおかしいっ!」

古泉「………」 ぼふっ

みくる「顔、真っ赤ですよ。うふふ♪」

古泉「こ、これ! お弁当箱です!」

みくる「ありがと、古泉くん」

古泉「いえ…」

みくる「♪」

みくる「明日もお弁当、作ってくださいね☆」

古泉「え…またですか?」

みくる「当たり前じゃない。一日だけのつもりだったの?」

古泉「つもりでした」

みくる「毎日ですよ。これから毎日。古泉くんが作るの」

みくる「もちろん、あたしの為にね☆」

古泉「た、たまにはご主人様も作ってくれないですか?」

古泉「僕の為に、とか……」

みくる「え、なにそれ。本気で言ってるの?」

古泉「ははは、まさかそんな」

みくる「だよねっ! ご主人様がドレイの為にお弁当作るなんてありえないですよね☆」

古泉「ははは…ぐすっ」

・・・

みくる「晩御飯まだですか? おなかすいちゃいましたよぅ☆」

古泉「今、煮込んでいるので」

みくる「暇ですぅ」 ぴとっ

古泉「!」

みくる「んー? どうしたのぉ、古泉くん?」

古泉「いえ…急にくっつかれたので、驚いてしまいました」

みくる「ウブなんですからぁ☆」 ぐいっ

古泉「わっ、ちょっと…」

ばたっ

みくる「うふふ♪ 古泉くんに覆いかぶさっちゃった」

みくる「このまま、いけないこと、しちゃう?」

古泉「またからかってるんですか…」

みくる「本気だって言ったら、どうします?」

古泉「ど…どうって…」

みくる「答えるのが遅い」 ぺしっ

古泉「いてっ」

みくる「勝手にしちゃうからねぇ☆」 さすり

古泉「…っ! どこ触ってるんですかっ」

みくる「うふふ♪」

古泉「や、やめて下さい…」

みくる「ご主人様の言う事は絶対、ですよ?」 さすさす

古泉「…うぁ……」

みくる「あっ! 口ではやめて、なんて言っても、体は正直なんだからぁ☆」

古泉「くっ…やめ…」

みくる「………」 じいぃ

古泉「やめろっ!」

みくる「きゃっ」

どんっ

みくる「いたぁ…」

古泉「…形勢逆転ですよ」

みくる「古泉くん。どいて」

古泉「い、嫌です」

みくる「どきなさい」

古泉「僕だって男なんです」

みくる「………」

古泉「………」

じゅー

古泉「ん?」

みくる「あ。カレーが吹きこぼれてる」

古泉「うわっと」 カチッ

古泉「危なかったですね」

みくる「早く用意してください、おなかペコペコですぅ☆」

古泉「このお皿でいいんですか?」

みくる「うん。いいよ」

古泉「よいしょ…」

みくる「トロいですね、もっと早く出来ないの?」

古泉「す、すみません」

みくる「多めによそってね☆」

古泉「はいはい」

みくる「はい、は一回」

古泉「はい!」

カレーが吹きこぼれる・・・・?

>>291
カレーは焦げるんだったな。ミスった

>>286
×みくる「あ。カレーが吹きこぼれてる」
○みくる「あ。カレーが焦げちゃう」


みくる「もきゅもきゅ」

古泉「お口に合いますでしょうか?」

みくる「うーん、五十二点」

古泉「(まあまあか…)」

みくる「明日はお鍋が食べたいですぅ☆」

古泉「どんなお鍋がいいのですか?」

みくる「キムチ鍋」

古泉「了解しました」

みくる「とっても辛くしてね」

古泉「え…ほどほどにしませんか」

みくる「あたしが辛くしろって言ったら…?」

古泉「それはもう辛くさせて頂きます!」

みくる「うんうん☆」

古泉「では、帰ります」

みくる「うん。また明日ね、ばいばい」

古泉「はい。また明日」

みくる「あ…、古泉くん」

古泉「どうしました?」

みくる「チャック、開いてますよ☆」

古泉「………」 じいぃ

みくる「うふふ♪」

みくる「あのときの古泉くん、ちょっとかっこよかったよ」

古泉「…そうですか」

みくる「おやすみなさい」 にこっ

・・・

古泉「ご主人様、起きてください。朝ですよ」

みくる「すぴー…」

古泉「お弁当も作りましたよ」

みくる「もう食べられませぇんにゃんにゃ」

古泉「またベタな寝言を…」

古泉「………」 つん

みくる「うー…」

古泉「やわらかい…」 ぷにぷに

みくる「………みく…」

古泉「ん?」

みくる「すぅ、すぅ」

古泉「気のせいか」

古泉「けほ、なんだか朝比奈さんを見ていたら眠くなってきました…」

みくる「んー…」

古泉「………」 こくっこくっ

みくる「ん…?」

ごんっ

みくる「~~~っ!」

古泉「うぎぎ…!」

みくる「いったぁーいっ!」

古泉「頭がっ…」

みくる「な、何なんですかぁ…痛いよぉ」

古泉「つー…ご主人様、おはようございます」

みくる「古泉くん…あたしに頭突きした?」

古泉「ご、ごめんなさい。うとうとしてしまって」

みくる「すっごく痛かったんですけど」

古泉「ほんと、すみません…」

みくる「げんこつ」 ごつっ

古泉「あたた…」

みくる「最悪の目覚めですよぉ、もう」

みくる「今度からは優しく起こしてくださいね☆」

古泉「優しく起こしても起きないのですが…」

みくる「なんとかして」

古泉「な、なんとかしてみます…」

古泉「鞄、お持ちしますよ」

みくる「よろしくお願いしますぅ☆」

古泉「今日は、お昼…」

みくる「屋上で食べましょう。誰もいないと思うから」

古泉「分かりました。飲み物は何を買っておけば良いのでしょう?」

みくる「えっとぉ、今日はウーロン茶がいいなぁ☆」

鶴屋さん「おっはよーんっ!」

みくる「わっ! お、おはようございますぅ」

古泉「おはようございます」

鶴屋さん「今日も一緒に登校かいっ? 仲が良いねぇ」 にやにや

みくる「途中で会っただけですってばぁ」

鶴屋さん「うんうんっ、分かった分かったっ! ぷっ、あっはっはっ!」

・・・

古泉「ふう…今日はなんだか急ぐ気分になれません」

古泉「怒られてしまうけど、まぁいいか。怒られよう…」

ガチャリ

古泉「おや」

鶴屋さん「やあやあっ! 一樹くんっ!」

古泉「どうしたんですか?」

鶴屋さん「いやいや別にっ? ちょろんとお二人の様子を見にねぇ」

古泉「朝比奈さんに手を出したりはしませんよ」

鶴屋さん「一樹くんなら、手出しちゃってもいいんじゃないっ?」

古泉「そんな恐ろしい…」

鶴屋さん「みくるならあっちにいるよんっ」

古泉「鶴屋さんは、ご一緒しないんですか?」

鶴屋さん「そんな野暮なことしないっさ! あたしはもう行くよっ」

古泉「残念ですね」

鶴屋さん「ね、ね。一樹くん」 ひょいひょい

古泉「なんでしょう」

鶴屋さん「昨日、みくるにお弁当箱をプレゼントしたでしょっ?」

古泉「ええ、させて頂きましたけど」

鶴屋さん「みくるね、めがっさ喜んでたよっ!」

鶴屋さん「あっ! これ鶴屋さんが言ってたってこと、みくるに言っちゃダメだかんね?」

鶴屋さん「秘密って言われたからっ! んふふっ、じゃねっ!」

古泉「………」

みくる「遅いですっ!」 ひゅっ

古泉「上履きっ…」 ばこんっ

みくる「顔面にヒットしちゃいましたぁ☆」

古泉「上履きは投げるものではありませんよ」

みくる「他になかったんだもの、投げるものが」

古泉「人に物を投げてはいけません」

みくる「ご主人様にそんな口の聞き方をしていいと思ってるんですかぁ?」

古泉「す、すみません」

みくる「なんですかぁ、ニヤニヤしちゃって…気持ち悪いです☆」

古泉「うっ」 ぐさっ

古泉「(鶴屋さんが言ってたこと、信じられませんね…)」

古泉「足、出してください」

みくる「えっ?」

古泉「上履きを履かなくてはいけないでしょう」

みくる「………」 すっ

古泉「……はい。できました」

みくる「あ、ありがとう」

古泉「おや…珍しいですね。あなたが赤くなるなんて」

みくる「はぁ!?」

古泉「ひっ! すみません勘違いだったようです!」

みくる「まったくぅ☆」

みくる「あぐあぐ」

古泉「どうですか?」

みくる「六十九点かなぁ」

古泉「昨日より上がってますね。嬉しいです」

みくる「はもはも」

古泉「もぐもぐ…、げほっ」

みくる「…お茶、飲みますかぁ?」

古泉「ありがとうございます…んぐ」

みくる「………」

古泉「はぁ…、どうしました?」

みくる「別になんでもないですよぉ☆」

古泉「? そうですか」

・・・

ピンポーン

みくる「どうぞ」

古泉「お、怒らないですか?」

みくる「どうして?」

古泉「遅くなってしまったので…」

みくる「怒るのも疲れるんですよぉ?☆」

古泉「怒られないならそれでいいんですけど…」

みくる「今日はキムチ鍋ですよっ!」

古泉「分かっています。今から作りますので、少々時間、」

ピロリロリ

古泉「ん」 しぱしぱ

みくる「閉鎖空間」

古泉「そのようです。久しぶりですね」

古泉「すみませんが、行ってきます」

みくる「………」 くいっ

古泉「…あの、服の裾を掴まれては、動けないのですが」

みくる「古泉くん…」 じっ

古泉「な…なんでしょうか、ご主…いえ、朝比奈さん」

みくる「…あのね…」

古泉「………」 ごくり

みくる「帰りに、コンビニでアイスクリーム買ってきてください」

古泉「…………分かりました…」

古泉「戻りました」

みくる「おかえりなさい、古泉くん」 にこっ

古泉「…ただいま、です」

みくる「アイス、買ってきてくれましたかぁ?」

古泉「これで良かったですか?」

みくる「あたしが食べたいと思っていたアイスですぅ」

みくる「古泉くん、すごぉい☆」

古泉「ご主人様のことが分かってきたんでしょうか」

みくる「いい傾向ですっ」

古泉「ふふ。晩御飯、すぐに作りますね」

・・・

みくる「ぷはー、おいしかったです☆」

古泉「からっ…けほけほ」

みくる「古泉くんったら、すごい汗ですよぉ?」

古泉「よく平気ですね」

みくる「シャワー、浴びていったらどうですか?」

古泉「い、いいですよ。悪いです」

みくる「汗でベタベタでしょう? 浴びていきなさい」

古泉「…では、お言葉に甘えさせて頂きます」

みくる「ごゆっくりぃ☆」

古泉「ありがとうございました…」

みくる「髪の毛、まだ濡れてるじゃないですかぁ」

古泉「ご、ごめんなさ…けほっけほっ」

みくる「どうしたの? だいじょう…きゃっ」

どさっ

みくる「やだ、大胆ですね。古泉くん☆」

古泉「う……」

みくる「……? あの、こ、古泉くん…?」

古泉「はぁ、はぁ…」

みくる「わっ…た、大変っ!」

・・・

古泉「ん……」

みくる「古泉くんっ…!」

古泉「…げほっ」

みくる「古泉くん…ごめんなさいっ…」

古泉「朝比奈さんが僕に謝ってる…」

みくる「あたしのせい…ごめんね、ごめんね…」

古泉「…夢…?」

古泉「手…冷たい…」

古泉「!」 ぱちっ

みくる「あ、起きました?」

古泉「あれ…? うっ…いてて、頭が…」

みくる「まだ起きちゃだめですよ」

古泉「あの、僕は一体」

みくる「突然倒れたんです。少しだけど、熱があるから安静にして」

古泉「…今、何時ですか?」

みくる「夜中の二時です」

古泉「ご、ごめんなさい! こんな時間まで…というか、えっと」

みくる「あたしのことなら大丈夫ですから。どうせ一人ですし」

古泉「看ててくれたのですか?」

みくる「汗を拭いたりするくらいしか、出来なかったけどね」

古泉「…ありがとうございます、ご主人様」

みくる「ね。もう、それ、いいよ」

古泉「え?」

みくる「ご主人様って呼ぶの。というより、あたしのドレイ」

みくる「もう、やめにします」

古泉「ど、どうしたんですか? 急に」

みくる「飽きちゃった。えへへ…今までお疲れ様」

みくる「ありがとう、古泉くん」

古泉「………」

みくる「あ、写真もちゃんと消しておくから」

古泉「どうして僕をドレイにしたんですか?」

みくる「…タバコ吸ってる写真を撮られたからです」

古泉「僕は、本当に誰にも言うつもりはありませんでしたよ」

みくる「分かっています」

古泉「ただのお遊び、ですか?」

みくる「………」

みくる「チャンスだと思ったの。古泉くんと傍にいられる」

みくる「どうせ付き合えないんだし…嫌われてもいいやって」

みくる「古泉くんは、何考えてるか分からないときがあるけど、優しいから」

みくる「ああやってすれば、言う事を聞いてくれるって思ったの」

みくる「まさか、こんなに上手くいくとは思わなかったけど。うふふ」

夜勤だから朝まで付き合うぜ!

モンハンの間に

みくる「汚い人間なんです。タバコだって吸うし、わがままだし、自分勝手だし、」

みくる「古泉くんに暴力だって振るうし、古泉くんを独り占めしたいって思っちゃうし」

みくる「涼宮さんやキョンくんが思っているような、可愛いみくるは全て嘘なの」

古泉「僕の目には、今のあなたも充分可愛らしく映ってますけどね」

みくる「………」

古泉「あなたのドレイは、けっこう楽しかったですよ」

古泉「そりゃあ、最初は嫌でしたけどね。痛い思いもしましたし」

古泉「でも、普段では見られないあなたの姿が見れましたから」

みくる「あたしも、見れました。普段見られないような、古泉くん」

みくる「あたしだけの、古泉くん…でした」

古泉「恥ずかしいですね」

みくる「うふふ…」

だれか誰かこんな感じのをキョンと鶴屋さんで書けるものはおらぬか!!

>>368

鶴屋「キョン君がめがっさ好きっさっ!」

キョン「生理的に無理です」

鶴屋「にょろーん…」

みくる「でも、もうおしまいです」

古泉「ドレイは…でしょう?」

みくる「えっ?」

古泉「僕に、なってほしいものがあるんじゃないですか?」

みくる「!」

古泉「僕の勘違いでなければ、ですけど」 にこっ

みくる「…うぅ…ぐすっ…」

古泉「朝比奈さん」

みくる「ひっく…古泉くん…あたしの、恋人になってくださいっ…」

古泉「僕でよければ、喜んで」

夢落ちでありますように

みくる「…古泉くんって、Mなの?」

古泉「恋人になって初めての会話がそれですか」

みくる「だってぇ…あたし、そんなに簡単に変われないよ?」

みくる「お弁当作れって言うし、朝起こしに来てって、言いますよ?」

古泉「えっ…マジですか?」

みくる「マジです」

古泉「ちょ、ちょっと考えさせてくれませんかね」

みくる「うえぇ…ひどぉい…」

古泉「…冗談ですよ」

みくる「本当に?」

古泉「半分だけ」

みくる「ふえぇーーんっ!」

古泉「ふふ。それも冗談です」

みくる「どっちなんですかぁ…」

古泉「お弁当も作ります。朝も、起こしに来ます」

古泉「恋人として、です」

みくる「古泉くん…」

古泉「ですが、お弁当や晩御飯は、たまにでいいので朝比奈さんも作って下さいませんかね」

古泉「もう、ご主人様ではなく、僕の彼女なんですし…」

みくる「作ります。古泉くんの為だけに」

古泉「嬉しいです。楽しみにしていますよ」

みくる「あたしも…!」

古泉「あの、朝比奈さん。だ、抱きしめてもいいですか?」

みくる「…聞かなくてもいいです。好きなときに、抱きしめてくださ…、きゃあっ」

ぎゅっ

古泉「………」

みくる「あ……」

古泉「なんだか、気持ちがいいです」

みくる「じゃあ…もっと気持ちいいこと、する?」

古泉「はっ!?」 ばっ

ちゅっ

古泉「!」

みくる「えへへ」

今更だけど スレタイが

古泉「朝比奈さん、バタコはいけませんよ!」に見えたんだ

古泉「…風邪がうつってしまいますよ」

みくる「かまいません。元はといえば、あたしのせいなんだから」

古泉「そういえば、先ほど夢に朝比奈さんが出てきましたよ」

みくる「どんな夢だったの?」

古泉「あなたが僕の手を握って、ごめんなさいって泣いている夢でした」

みくる「ふ……ふーん…、そうなんですかぁ」

古泉「夢…ですよね?」

みくる「…ふふっ! 知らないっ」 ちゅっ

古泉「んぐっ」

みっくみっくるにしてあげる

みくる「えへへ…」 ごろにゃん

古泉「僕の上に覆いかぶさったときがありましたよね」

みくる「!」

古泉「あれって、本気だったんですか?」

みくる「…あわよくば、ヤッちゃえたらなぁって…」

古泉「………」

みくる「でもね、あたし、筆おろししてあげようか?とか言っちゃったりしたけど」

みくる「本当は男性経験なんて、ないんだよ?」

古泉「嘘くさ」

みくる「本当に本当ですっ!」

古泉「別にあっても、僕は気にしませんけど」

みくる「本当にないんだってばぁ!」

古泉「必死になるところがまた怪しいですね」

みくる「い、いいですよ。今から分かることですし」

古泉「ほんとに今からするんですか? 僕、ちょっとダルいんですが」

みくる「あたしは、古泉くんがしたいときでいいよ」 むにっ

古泉「う」

みくる「? どうしたの?」

古泉「胸を押し付けているのは、わざとですか?」

みくる「んー、半分だけっ」

古泉「……寝不足になっても知りませんからね」

みくる「ひゃわっ」

・・・

古泉「朝比奈さん」

みくる「くー、くー、」

古泉「起きてください。朝ですよ!」

みくる「うるひゃぁいっ」 ぼかっ

古泉「いたっ!」

みくる「ふにゃふにゃ」

古泉「ったた…いつまでも裸で寝ていたら本当に風邪を引いてしまいますよ」

みくる「…そのときは、古泉くん、看病してくれる?」

古泉「うわ、起きてたんですか?」

みくる「今さっき起きたの」

古泉「もちろん、看病させて頂きますよ」

古泉「あなたの看病のおかげで、すっかり治りましたからね」

みくる「あたしにうつったから、だったりして」

古泉「そうかもしれませんね」 くすくす

みくる「古泉くん、お弁当は?」

古泉「え?」

みくる「まさか、作ってないんですかぁ?」

古泉「つ、作れるわけないでしょう。あなたが何度も…」

みくる「作ってください。今すぐ。三十秒以内で☆」

古泉「なっ……はあ、分かりましたよ」

みくる「うふふ♪ あっ、古泉くん」

古泉「なんですか?」

みくる「大好き、だよっ」


終わり



じゃあ寝るわ

途中でgdったときは本当にすみませんでした
読んで下さってありがとうございます!

女子生徒「バイバイ、古泉くん!」
古泉「ええ、さようなら」


機関の一員である僕にとっては何の意味もない授業、退屈なそれが終わり放課後となり、僕は一人元文芸部室現SOS団団室へと歩んでいく。
最初は世界を護る義務感のようなものが有った為にどうも苦手だったが、最近はSOS団の為だけに登校している僕がいる。


友人がいて、綺麗な異性がいて、いつものメンバーで旅行したり休日に集ったり協力して難事を解決したり・・普通とは形は違えど、これも十二分に青春と言えるだろう。

  こんな楽しい日々が待っているなんて思ってもいなかった。

この幸せがいつまでも続けば・・・などと、まぁ、そんな事を考えているうちに部室の前に着いてしまうのですが。



カチッ シュボッ フゥー


あれ?

えーと 今、部室の中から、その、別の意味で青春らしい音が聞こえてきたのですが。
これは・・いや、確認せねばならないでしょうね。

あの音声は、僕の予想通りなのか。
そして、使用したのは誰なのか。


コンコン




みくる「どうぞー?」




なん・・だと・・?

ガチャ

古泉「失礼します、朝比奈さ・・・」




oh,my god
機関にとっての神である凉宮さんどころか、八百万の神にまで泣き付きたくなりましたよ
嘘だろ?




みくる「あ、古泉くん、ライター変えてみたんですけど、どうですかぁ?」スパー


よりにもよって、あなたが喫煙事件の犯人だなんて。

古泉「朝比奈さん、それは・・一体どうして部室で喫煙などしているんですか?」

みくる「何言ってるんですかぁ、私はいつも吸ってるじゃないですかぁ」

みくる「あ、今すぐお茶煎れますね!」スパー


お願いです、煙草を加えながら微笑まないで下さい。
微妙に似合ってて怖いです。

しかし、「いつも」とは・・また何かが起こっているのか・・?

コンコン ガチャ

キョン「お、朝比奈さんと古泉だけか」



全く気付かなかった、長門さんがいない!
いったい何処に・・?




みくる「長門さんなら、さっきコンビニにカートン買いに行きましたぁ」

キョン「やっぱりそうですか、長門も朝比奈さんみたいに部室に買い貯めしておけばいいのに」

みくる「長門さん、銘柄すぐに変えちゃいますからねぇ・・」



落ち着け僕、掃除用ロッカーからはみ出している大量のカートンなんて見えないぞ、落ち着け、落ち着くんだ

とりあえず・・落ち着いて観察してみましょうか。


先ほど朝比奈さんが言った通り、部室の至る所に買い貯め・・いや、もはや備品の域でしょうこの数は。
部室の端っこに、カートンで作ったジェンガみたいなのがあるんですが・・。


また、長門さんも喫煙者のようだ・・しかし、彼はまだ煙草を吸っていないし僕のカバンやポケットにも煙草は入っていない。

長門さんの特等席の脇には、コンビニなどの入り口にあるような形の灰皿が置かれている。
朝比奈さんの前には、もはやピザ並のサイズの灰皿が置いてあり、吸殻と灰で一杯になっている。

灰皿はその2つだけという事は、SOS団に喫煙者は二人だけか?

ガチャ



長門「・・」スパー


・・やはりあなたも喫煙者なんですか、「峰」とはなかなか渋いですね


キョン「あとはハルヒ・・っと、この足音はハルヒだな」


ガチャ



頼む、神様・・・!
神様が喫煙者とかシャレになりませんからホントに。

ハルヒ「やっほー! みんな、待たせてごめんね!」

よかった、凉宮さんは煙草を吸っていないようだ。
しかし、長門さんと朝比奈さんが喫煙中、そしてもちろん部室煙幕濃いぞ何やってんの。

これは、特大の閉鎖空間発生でしょうか・・崩壊は止めたいのですが。



みくる「凉宮さん、ライター新しくしたんですけどどうですかぁ?」

ハルヒ「うん、色がみくるちゃんに合ってて良いと思うわ!」


んっふ、新シリーズは「凉宮ハルヒの喫煙」なのでしょうか、頭痛がする・・吐き気もです・・。

まさか、これは、凉宮さんの能力が起こした事なのか・・?
いや、まだ断定は出来ない、なるべく早く長門さんと朝比奈さんと連携をとって事態を解決しないと・・。

長門「・・」
パタン


ハルヒ「ん、もうこんな時間・・それじゃみんな、解散!」

ガチャ、バタン



凉宮さん、団活終了は非常に嬉しいのですが、もう少しドアを空けてから帰ってもらえますか?
なんかもう、火事現場みたいなカオスな空気になっていて呼吸困難ですよ。

スプリンクラーとか火災警報器とか作動・・あ、ハイ、きれいさっぱり無くなってますねすごーい。

しまった、事態を整理してるうちに皆さん帰宅してしまいました・・。
とりあえず機関に連絡・・おや?

彼からメールですか、珍しい。


「長門と朝比奈さんからメールがきてな、長門のマンションに集合だそうだ」




あれ、僕は彼女達のメアド知らないのに彼は、あれ?

目から涙が出てきましたけど、煙に対する生理反応ですよね。
大丈夫です、笑顔は癖のような感じですから。

・・・。


いま長門さんの部屋の前にいるんですが、長門さん、朝比奈さん・・あなたたちの肺はどうなってるんですか?
なんかドアの下から煙が噴き出てるんですけど、間欠泉でも掘り当てたんでしょうか?
ちょっとしたスペクタクルな光景ですよコレ。

というか、部室であれだけ吸っといてまだ吸う気ですか。
あなたたち、下手したら一日に吸う酸素量より紫煙の量が多いんじゃないですか?


まぁ、入りますよ、入ればいいんでしょう?

キョン「それで、長門、皆を集めた理由は何なんだ、またハルヒ関連か?」


長門「そう、大規模な改変が行われた、理由は不明」スパー


古泉「ゲフッゴホッ」


長門「古泉一樹、これはまじめな話・・ふざけずに聞いてほしい」スパー


古泉「すいまっゲフォッ」


みくる「私と長門さんが、ギネス級ヘビースモーカーになっちゃったんですぅ」スパー



あなたたち、改変によりそうなったのを知っててなお喫煙してるワケですね?
いい加減にやめてくだゲブォッ

とりあえず、僕の肺と吐き気が臨界点に達していましたので、その後は公園にて話を聞きました。
考えてもみてください、僕のような非喫煙者が、朝比奈みくる、長門有希のような存在と一部屋に集って生きていけるでしょうか?


なんでも凉宮さんは、「有希とみくるちゃんのキャラが薄い」と思ってしまったそうで。

それでキャラ付けとして思い付いたのが、何とも安直な事に「別の意味で青春」らしく喫煙と。


しかし厄介な事に、凉宮さんが意外と、煙草を吸う二人を気に入ってしまっています。
これはどう解決したものか・・。

どうも、古泉一樹です。

機関に事態を連絡したら、「別に弊害無くね?」と一蹴されてしまったとです。


まずい、機関に協力してもらえないとは・・!
朝比奈さんは中の人の性格的に煙草を気に入っちゃったぽいし、いずれ長門さんも遅かれ早かれ・・。

早いうちに解決しないと、僕の肺がヤバい事になってしまうというのに!




あ、長門さん、今度は「わかば」ですか、相変わらず渋いですね。

どうも、古泉一樹です。
紫色の髪の方が「俺のそばに近寄るなッー!キング・クリムゾン、我以外の時は消し飛ぶ!」とか叫んだ気がしましたが・・はて。

おっと、早いもので、もう週末ですね。
街を歩く皆さんは浮かれていますが、僕はブルーで肺はもうブラックです。



で、週末と言えば不思議を探さねばなりません。
集合場所について、と、他の方達は・・。



えーと、今、下手な焼却炉並に煙柱が立っているのが見えましたね。
目印になって助かりました、とでも言えばいいんですか?

煙が出てるのはお前らの頭ですよ、と。

ハルヒ「キョン、遅い!罰金!」

やれやれ、彼も可哀想に。
まぁ、役割ですから、頑張ってください。


さて、いつもの店に入りました。
僕は食事どころかコーヒーすら飲めませんがね。
吐き気を我慢するので精一杯です。


あぁ、朝比奈さんマイ灰皿ですか、素敵です。



僕的に、吸殻を長門さんの耳にでも突っ込んだらもっと素敵ですよ。
精神的にすごく助かります。

さて、恒例のくじ引きですか。

とりあえずは凶悪無比喫煙者2トップが、どちらか片方だけでも別の組になればうれしいですね。
少なくとも、密室から出て外の空気を吸えば少しは気分良くなりますし。




あ、店員さん、灰皿じゃなくて、大皿持ってきてもらえますか?
ハイ、ピザ用の大きいの。

oh,my god
あれ、この組み合わせはナシじゃ・・・え、いやいや特に文句があるとかじゃなくいですよ凉宮さん、ハイ。



・ハルヒ、キョン

・古泉、長門、みくる


これはひどい。
さっきのレスですか?
フラグ立てちゃいましたか?

いやいやフラグなんてヘシ折る為にあるようなもんじゃないですか、何を忠実にフラグ回収してるんですか。
旗が立ってるのはお前らの頭ですよ、と。

まぁ、フラグは折れない代わりに僕の心が折れたんですけどね。

みくる「それじゃ、どこに行くか決めますかぁ?」スパー

長門「新しい本を購入したい」スパー

古泉「あの、息が苦しいから店から出て話をゲフッオェッ」

みくる「でもぉ・・せっかく、古泉君がこんな大きい灰皿を用意してくれましたし」スパー

長門「この大皿を吸殻で埋め尽くす事であなたの厚意に答えたい、そう私は思っている」スパー



あなたたち、わざとですよね?

どうも、古泉一樹です。
午前はデパートに行く事が決定しました。

長門さんは新しい本を、朝比奈さんは服と茶葉を、僕は心と肺の休息を求めていましたので、満場一致でした。
デパートの中なら、さすがに








あ、デパートでも吸うんですか。
缶コーヒーの空き缶が灰皿代わりですか、渋いですね。


いやいや、おかしいでしょう。

長門さんなんて制服のまま煙草吸ってますよ、しかもデパートの中ですよ。

ちょっと誰か注意して、いや「いらっしゃいませ」じゃなくて。

今気付いたんですけど、朝比奈さんも長門さんも、一息で煙草一本吸いきってるんですけど。
勇次郎ですかそうですか。


長門「ストックが切れた、補充をしてくる」スパー

みくる「はい、ここで待ってますね」スパー



よっしゃきたぁぁぁぁ!
2トップ片方負傷離脱ですよ!
これなら勝つる!


みくる「あ、古泉くん、それで」スパー


やっぱ無理ですこっち向かないで副流煙が鼻にダイレクトウボェ

どうも、古泉一樹です。
長門さんが離脱しても、心と肺は休まりませんでした。

確かに、三人グループから二人ペアになったワケだから話相手は僕しかいないのは理解出来ますけど、そんなずっーと僕の顔面に副流煙吐き続けてこなくてもいいじゃないですか。

本来のドジっ子属性を発揮して、拉致られたり階段から落ちたりしてくださいよ。
なんでこんな不必要な場面で完璧に僕の顔をロックオンしてるんですか。

どうも、古泉一樹です。

長門さんは本選びに熱中、朝比奈さんは僕の顔面ロックオン中。
なんなんですか本当にあなたは。
三国無双のシフト移動みたいな歩き方してまでロックオンするのやめてくださいよ。

つーか、朝比奈さんの息を僕は吸ってるワケで、間接間接キスですよ。
ちょっとはテンパってくださいよ。
僕は別の意味でテンパってますけど。

ウボェ、古泉一樹です。
ただいまデパート屋上ベンチにて休息中です。

まぁ、僕が休息を取らざるを得なくなった発端が、僕の両横からいまだに紫煙を噴出してるんでしけどね。
何故か長門さんまで僕の顔面ロックオンですか、クロスファイヤーですか。


だいたい、お二人とも僕より身長低いですから、その二人が僕の顔面ロックオンしたら、自然と上目遣いになるワケでして。
それで、紫煙が下から上に向かってスムーズに鼻の穴に侵入してくるんですよね。
立ってる時より顔と顔の距離が近いぶん、逆に苦難の道のようです。

長門「・・そろそろ時間」


みくる「ホントですねぇ、戻りましょうかぁ」




FC古泉 vs 長門マドリード&マンチェスターみくる

試合終了。

岡田ジャポンがオランダにボロ負けしたそうですが、僕はほぼ不戦敗です。
日韓W杯の時の韓国並に凶悪ですよ二人とも。

褒めてますよ、えぇ。

どうも、古泉です。
なんとか中継基地・・もといいつもの店に帰りつきました。


おや、心なしか、彼と凉宮さんが・・少し、仲がいいような?


んふっ、何らかの進展があったのでしょうか?
それなら、友人として、SOS団副団長として、機関の一員として、苦労をした甲斐があったと言うもの。




長門「」スパー
みくる「」スパー

お前らなんでまだ俺の顔面ロックオンしてんだよ
おいキョン、代われコラ

しかし、彼と凉宮さんの仲がすこぶる宜しい、という事はつまり・・・。





・ハルヒ、キョン



・古泉、長門、みくる



なんだよもう
誰か見えない銃をくれ、自由がほしい

みくる「午後もこのメンバーって、珍しいですねぇ」スパー


長門「凉宮ハルヒがそう望んだものと思われる」スパー


みくる「ふぇ・・・///」スパー



会話にすごく混ざりたいです。
だいたい、そういうのは僕の専門分野でしょう、二人だけで話を進めないでくださ



あ、こっち向かってお願い

どうも、古泉です。
正直、佐々木さんの方が神に相応しいような気がしてきました。


SOS団?
なにそれ楽しいの?






みくる「午後はどうしますかぁ?」スパー



長門「・・古泉一樹は私達の喫煙により多大な被害を受けている、彼の自由にさせるべき」スパー



・・・長門・・さん・・・


煙草吸いながら言われても説得力ないですよ。

えーと  いいんですか、本当に?



みくる「古泉君すごい辛そうだったし・・迷惑、かけちゃったから」スパー


長門「あなたはSOS団の副団長、あなたが決めるべき」スパー


みくる「そうですよぉ」スパー


わかりました。


いまだに煙草吸ってるのはこの際、目をつぶりましょう。
顔面ロックオンが続いてるのも許します。


そうだ、煙草なんて、高校生なら誰でも通る道じゃないか。
ただ、吸う量がハンパないだけであって。


これも、「SOS団らしい青春」と言えば、そうなのかなぁ。

古泉「・・わかりました」


みくる&長門「・・」


古泉「僕は副団長です」


古泉「それはすなわちSOS団を裏から支える役割を、凉宮さんから託された、ということ」


古泉「・・その僕が、団員の苦を見逃す事は出来ません」

長門&みくる「・・」


古泉「今になって、ようやく気付きました」





古泉「お二人とも、煙草のストックが切れたのでは?」

古泉「そのように驚かずとも宜しいでしょう、ただ、さっきまでどんな時も絶えず吸い続けていたのが、いきなり喫煙を止めてしまったんですから・・そのぐらい分かりますよ」



古泉「まず煙草屋に寄って補充して、それから考えましょうか」

どうも、古泉です。
ただ今、煙草店にて弾薬補充中です。



あ、長門さん、今度はショートピースですか、渋いですね。


朝比奈さん、このライターどうでしょう、似合うと思うのですが。


準備はよろしいですか?
・・じゃあ、今度は観光地にでも行ってみますか。

ところで、さっきから涼じゃなくて凉なのはスルーするのか?

>>481
いやいや、涼宮さんを神と崇める機関の一員である僕が、名前を間違えるワケないでしょう。

森さんあたりがイタズラしてたんじゃないですか?


あれ?>>1じゃないのか

リアルに寝オチしたの初めてでビビった最下位




どうも、古泉です。
みなさん、こんにちは。

今日も僕は生きてます。
肺は危篤状態ですが。


観光地を軽ーく観て回って、喧騒から離れた甘味処で休憩中です。
えぇ、残念ながら、関西の観光地には詳しくないものですから、省略致します。
申し訳ありません。



しかし、このような暑い最中に食べるかき氷は至高ですね。
異論は認めません。


あぁ、長門さん、かき氷のイチゴシロップを煙草にかけてもイチゴ味にはならないと思われますが・・・。
いや、そんな「恐ろしい子・・!」みたいな顔しなくても。

どうも、朝比奈みくるです。
時間的には、まだ煙草屋で弾薬補充した直後ですよ?



うぅ、ライターがいくらあっても足りません・・・。
服の内ポケットにライター備蓄してたら、古泉君に「あなたはランボーですか」ってツッコミされましたぁ。


でもでも、長門さんなんてマッチ使ってるんですよ?

渋すぎですぅ。



別に翠星石さんじゃないですよ?

どうも、長門有希ナリ。
マッチは至高、異論は認めめない・・。


今日は酷暑。
もっとも、この季節にこの気温と湿度は仕方のない事。
画面の前のあなたも、無理せず体を休めるのを推奨する。



その為、私はかき氷イチゴ味を摂取して体温を下げる事に専念したい。
なかなか美味。




・・・頭がキーンとなる現象の発生を認識。


かき氷の情報連結解除申請を統合思念体に送る・・却下された、何故。

>>497
文章の感じからして違う気がするが…

>>497
>>501
ただの携帯厨さ



どうも、涼宮ハルヒよ。
私の名字が間違ってたらしいけど、べ、別にアンタの為じゃないんだから!



そういえば、キョンと一緒に午前も午後も探索するのは今回が初めてじゃないかしら?
今日はかなり運勢良いみたい。


午後は観光地に行って、その・・デートじゃない!勘違いすんなエロキョン!

ホラ、観光地なら人が集まるから、何か不思議があるかも知れないじゃない、それだけよ!
ホ、ホントにそれだけなんだから!




ハルヒ「(あ、煙柱が見える、Uターンしよ)」

というか、ここでも俺の本名は出してもらえないのか?
やれやれ・・どうも、キョンだ。



今のところ、「長門と朝比奈さんがヘビースモーカーに改変された」という事態に全く変化は見られない。


どうにもこうにも、「長門と朝比奈さんが煙草を吸う事」というのは今の世界において一般的な共通認識のようだ。


そんな常識はごめんだが、生憎と俺はトンデモ能力を持ってはいない、ただの一般人だ。
しばらくは傍観するしかない・・歯痒いけどな。

ついでに、彼女達だけは何処でどれだけ喫煙に励もうと咎め立てはされないようだ。
全国の微不良少年にとっては羨ましい限りだろうな。


現実として実害は、古泉がやたらと咳き込んでるぐらいだしな。
風邪でも引いたのか知らんが・・そんな体調で閉鎖空間に駆り出されないよう、神様のご機嫌取りに励んでやるとしますか。



ん、おいハルヒ、観光地は逆だぞ?

いや、「人がたくさんいるところに不思議なんてあるワケないじゃない!」って、さっきと言っている事が違うじゃないか。



ハルヒ「うっさいわよアホキョン、死刑にされたいの!?」



すまない古泉、俺の必死の援護射撃はお前に直撃してしまったようだ。

誰か、衛生兵を呼んできてやってくれ。
葬式には出てやる、恨むなよ。

どうも、古泉です。


閉鎖空間発生・・ですか。
でも、そこまで大規模ではないようですね。

森さんからのTERU・・じゃないTELもないですし、僕は行かなくても大丈夫なようです。
かき氷を手放したくないですから、助かりました。





キキーッ ガチャ
森「古泉、早く乗りなさい!」


いやいや、あのぐらいの閉鎖空間なら自分達で何とかしてほしいのですが。
そもそも僕は機関にとっての神である涼宮さんと最も親しい機関員であり、少しは尊重されていいと思うのですが。



ふぅ・・。
しょうがないですね。
長門さん、朝比奈さん、女性を待たせるのは心苦しいですが。



えぇ、そのかき氷が溶ける前に帰ってきますよ。

古泉「森さん」


古泉「何ですかあれは」


森「そういう事だから、あなたを呼んだのよ・・」



さて、ちょっとしたスペクタクルのはずの閉鎖空間内は、異様な空気です。




なんで神人が煙草吸ってるんですか。




あ、これ見よがしにパーラメントなんか吸ってやがりますよ。
一箱350円なんて庶民の敵ですよ。
許すまじ、神人。

>>1はもうこのスレ見てないのかな?
練り直して再開するならいつにするか教えてほしいぜ。

>>512
一応上ので終わりですが…

神人「」スパー


神人「」スパー


神人「」スゥーッ


神人「」フゥー


神人が吐いた煙・・なにか嫌な予感がする!

機関員A「何だこの煙・・ゲブォッゴブォェッ!」
機関員B「フボォアッホァァッ!」



いやいや、毒煙とかムタですか!?
あのパワーで毒煙とか、勝ち目あるんですか森さん?

森「やるしかないでしょう・・!いくわよ、古泉!」


生命保険入ってましたっけ、僕?

どうも、古泉です。

こんな閉鎖空間内で毒煙なんか吐かれたら、すごい・・呼吸困難です・・。



神人「」スパー

せめて、せめてパーラメントなんか吸ってるブルジョアに鉄槌を・・くそ、もう足に力が入らない・・。


世界が崩壊した理由が煙草とか、シャレになりませんよ。
・・機関の総力をもってして、法で規制するべきですね。

神人「?」


神人「」ガサゴソ


神人「」ガサゴソ



・・煙草を探してるんですか?
いやいや、必死に探してもアナタ、ポケットも鞄もないでしょうに。


神人「・・」


神人「チッ」


へ?
いや、なんで消えてくんですか?



森「おそらく・・閉鎖空間内で一箱吸いきった事で、涼宮さんの喫煙欲が薄れたんでしょうね・・」


なにそのオチ

どうも、古泉です。

森「・・とりあえず、不思議探索に戻りなさい」
との事で、戻ってきました。

だいぶ時間経っちゃったな・・かき氷溶けてるだろうし。
お二人とも、怒ってるかなぁ。


みくる「あ、古泉君!」

長門「帰りが遅い」


すいません、閉鎖空間にムタがいまして。

・・あれ、なんでかき氷がそのまま・・。


長門「かき氷が無為に溶けていくのを見過ごせなかっただけ、他意はない」


クーデレですか。

・・本当にありがとうございます。


長門「どういたしまして」

引き続き、古泉がお送りします。

今まではこの喫煙騒動で大きな被害が無かった為に解決しようとは思いませんでしたが、毎回毎回閉鎖空間にあんなのが出てきたらシャレになりません。

そのうち、「世界を崩壊させたい神人」と「煙草を吸いたい神人」とを相手しなければならなくなる、なんて状況になってしまいかねません。


・・崩壊は止めたいのです。
なんとしてでも、解決しなければ。



あ、長門さん、今度は「キャメル」ですか、渋いですね。

どうも、キョンだ。

不思議探索だが、まぁ、古泉がやたら憔悴してるのを除けば、つつがなく終わった。

それじゃ、帰る・・なんだ古泉?


古泉「少々御時間取らせてもよろしいでしょうか、長門さんも朝比奈さんも」

長門「・・」スパー

朝比奈「いいですけど、なんですかぁ?」スパー


古泉「どうも、深刻な事態になってしまいました」

どうも、My name is 長門有希。

今日発生した閉鎖空間内で異常に強力な神人が出現した、との事。
そして、それを解決する為に私達に協力してほしい、との事。


この世界が崩壊するのは、好ましくない。
是非とも協力したい。





まだZippoを見せびらかしていない、自慢する前に世界崩壊したら勿体無い。

ID:ZnrpSktJOの方が面白い
こことは別にスレ立てるなら支援するぜ

>>524
携帯厨だもん
乗っ取り以外に選択肢がない




古泉「・・それでは、未来人、インターフェース両方共に我々機関に協力をしてくれるのですね?」


みくる「はい、未来から指示が来てますぅ(ホントは独断ですけど)」


長門「統合思念体も全面協力してくれるはず(Zippoの為だけど)」


キョン「世界の為なら協力するさ(空気読んだ俺偉い)」


古泉「・・皆さん、ホントにありがとうございます」

キョン「・・で、具体的な指針はあるのか?」


長門「涼宮ハルヒの喫煙欲求を完全に無くすのは簡単な事ではない」


みくる「そうですよねぇ・・」


古泉「機関と長門さんとで、この世界の煙草という煙草を消し去る、とか」


長門「煙草の存在自体に強固なプロテクトがかかっている、それは不可能」


古泉「・・一番手っ取り早い手はさすがにとれませんか」

古泉「長門さんと朝比奈さんは、喫煙を我慢する事は・・」


長門「出来たら苦労しない」


みくる「煙草を無理に遠ざけようとすると・・禁則事項ですっ」


古泉「なにか、他に解決策は・・」




キョン「あー、なぁ」


古泉「なんですか?」


キョン「いっそ、吸わしてみたらどうだ?」

みくる「・・涼宮さんがスモーカーになっちゃったらどうするんですかぁ?」


長門「・・その場合、涼宮ハルヒの能力により色々と喫煙者に有利な世の中に改変されると思われる」


キョン「例えば?」


長門「未成年者にも煙草が解禁される、煙草の値段が格段に安くなる、どんな場所で喫煙してもマナー違反でなくなる・・など」


長門「それらの改変が行われた場合、喫煙関連で涼宮ハルヒがストレスを受ける可能性が低くなり、例の強力な神人も出現しなくなると思われる」


古泉「非喫煙者には嫌な世の中ですね」


キョン「まぁ確かに・・だが、世界が崩壊するよりはマシだと思うが?」




古泉「・・他に名案も浮かびませんし・・それで行きましょうか」

ちょいと飯食ってくる

ごめんな待たせて
食後にふと吸ったマルメンライトが美味すぎたのが悪いんだ




どうも、古泉です。

「いっそ涼宮さんに喫煙させてみる」という作戦自体は決まりましたが、細部は個々人に任されました。
なんでも、「息を併せすぎると勘のいいハルヒは怪しむんじゃないか?」と彼が考えましてね。


とりあえず、僕は・・一番単純な手しか思い付きませんでしたが。

現実として喫煙者である長門さんと朝比奈さんの策に期待しましょうか・・。

どうも、古泉です。

機関の一員である僕にとっては、学校の授業なんて退屈なものです。
ただ、今なら、ほんの少しでも考える時間を、落ち着く時間を与えてくれる・・貴重なものです。


自分でも、笑顔がひきつっているのがわかりますよ。
声も少し震えているようですね。



涼宮さんに気付かれなければいいのだけれど。

SOS団の部室前。
「転校」してきて、初めてここに立った時よりも緊張していますよ。
今思えば、あの時の僕は



カチッ シュボッ フゥー



・・こんな時にまで煙草吸うとか、余裕ですね。
誰ですか?


ガチャ

長門「」スパー

・・長門さんでしたか。
世界が崩壊するかどうかという瀬戸際に煙草を吸わないでくださいよ。
改変によって「吸わされている」んだ、と理解しててもムカつきますよ。


ガチャ

みくる「遅れましたぁ~」スパー


お前らホントにマイペースな

・・それで、いったいどんな策を用意したので?


長門「涼宮ハルヒが来てからのお楽しみ」スパー


みくる「禁則事項ですぅ」スパー


やる気ねぇなお前ら
もういいよ、キョン公が頼りだ



ガチャ

キョン「なんだ、俺が最後か」

古泉「そのようですね」



古泉「・・それでは、策を仕掛ける順番を決めましょうか」

長門「自信がある、トップバッターは任せて」スパー

みくる「・・じゃあ、二番目でお願いします」スパー

キョン「俺は・・策とも言えんような事だからな、四番目で頼む」

古泉「僕も自信はないですが・・自動的に三番目ですね」



キョン「この足音・・来たな」


んふっ、涼宮さん
あなたの足音と共にジョーズのテーマが流れてるんですが、気のせいですよね?



ガチャ

ハルヒ「遅れてごっめー・・って、どうしたの皆こっち凝視して」

トップバッターは長門さん。
今だ長門さん、宇宙パワーで解決してくれっ・・!
正直、あなたが一番の頼りなんだから。



長門「◎◆←↓$★○」スパー


ドザァァァァ

長門「涼宮ハルヒ」スパー

ハルヒ「え、えと、どうしたのよ、こんなにたくさん煙草買ってきて」

長門「世界中の煙草を集めた、あなたが吸いたい銘柄を選んでほしい」スパー


直球すぎるわアホか
宇宙人脳ミソ薄いよなにやってんの


ハルヒ「い、いや、私は別に煙草とか吸いたくないし・・」

よし、次だ次。

さて、長門さんが消えて、次、朝比奈さん。


ハルヒ「どうしたのよ有希、一体・・」


みくる「涼宮さん」


ハルヒ「何よ、みくるちゃ」
みくる「煙草は麻薬などと違ってとっても体に良くて常習性もないし臭いなんてないしむしろ良い香りですよね香水代わりにもってこいで目覚めもスッキリして眠気覚ましにもなります」
みくる「暇潰しにもなりますし色んな銘柄から選ぶの楽しいですしカラオケ行く時には必需品ですし夜明けを眺めながら缶コーヒーと煙草をたしなむのはすごく気分いいですよね」
みくる「ダルビッシュさんなんかも吸ってましたよね煙草は本当に人類にとって偉大な発明で」

ハルヒ「・・」



駄目だコイツも・・早く何とかしないと・・。

なんなんでしょう、煙草を吸ったら人の脳は退化するのでしょうか。
片方は宇宙人でしたけど。


・・僕の番、ですか。
ブレザーの右ポケットに入れておいたアレを握り締める。

大丈夫、きっと出来る・・あれ?


彼も右のポケットに何かを・・まさか。


ふと、彼と目線が合わさる。

・・もしや、あなたもですか?


キョン「そうみたいだな」

んふっ、少しだけ希望が持てましたよ。
それじゃ、計画変更して、一緒にやりますか?


キョン「そうだな、頑張ろうぜ」



カチッ シュボッ

僕が取り出したるは、キャスタースーパーマイルド

彼が取り出したのは、マイルドセブンの3


1ミリでないあたり、微妙に見栄を張っているのが笑えますね
まぁ、お互い様ですけど


唖然としている女性陣を尻目に、同時に覚束無い仕草で煙草を引っ張り出し、点火して、吸う


古泉「ゲフォッゴフェッ」
キョン「ウボォェッゲフォッ」

そして同時にむせる

ハルヒ「あ・・アンタたち何やってんのよ!」


さて、ここからが本番。
彼が上手く合わせてくれるかどうか・・。


古泉「いえ、長門さんと朝比奈さんがいつも煙草を吸っていたものですから」スパー

キョン「俺たちも、ちょっくら吸ってみようかと思ってな」スパー

古泉「初めて煙草を買う瞬間の緊張は異常でしたね」スパー

キョン「俺なんか隣街まで行って買ったからな」スパー

古泉「僕もそうですよ、近所のコンビニでは買いにくいですよね」スパー

ハルヒ「・・」
ハルヒ「えと、・・皆が煙草吸うなら、私も・・」


キョン「時に古泉よ」スパー

古泉「なんでしょう?」スパー



キョン「煙草なんて、思ったより美味くないな」ポイッ

古泉「えぇ、非常に同感です」ポイッ

ハルヒ「!?」

キョン「しっかし、俺達はSOS団だってのに、「煙草を吸う」なんて普通の事をやっちまったな」

古泉「それもそうですねぇ、お恥ずかしい限りです」

古泉「さて」

古泉「この度、世界を大いに盛り上げる為に存在するSOS団の副団長と雑用が、未成年喫煙などとよりによって「至って普通」の事をやってしまうという不祥事を起こしてしまいました、申し訳ありません」

キョン「そこで団長様に、二度とこんな事が起きないよう、何らかの決まり事を作ってほしいんだがな」
キョン「頼めるか?」



ハルヒ「・・!」

ハルヒ「そうよ、SOS団団員にそんなつまらない事は許さないわ!」

ハルヒ「ほんの少しでも、吸ってみようかなー、なんて思ったアタシが間違ってたわ!」



ハルヒ「SOS団団員は成年になるまで喫煙禁止よ!有希も、みくるちゃんもね!」

どうも、古泉です。
え、その後の事ですか?


長門さんも朝比奈さんも元通りになり、部室に大量に買い置きしてあった煙草も、いつのまにかきれいさっぱり無くなってましたね。
薄黄色に汚れた壁紙も少しばかり白くなり、僕達SOS団員の肺もおそらく元に戻ったのでしょう。



ちなみに、煙草が消えたのと同じように、ライターや灰皿も消えていました。

長門さんがすごい落ち込んでましたが、気のせいでしょう。

ある晴れた日のこと、魔法以上のユカイが限りなく降りそそぐ事があるのです

どなたかの超能力でしょうか?


それをいつからか心から楽しんで、それを壊されたくないと心から強く願って伝えようとしている自分がいる

これは紛れもない青春なのでしょうね

キョン「それで・・反省会?」


ハルヒ「そうよ、SOS団全団員が喫煙なんかして、それをアタシも見過ごしちゃってたんだからね」


みくる「ごめんなさぁい・・」

長門「謝罪する」


ハルヒ「う~ん、古泉くん!バシッと副団長らしい事言ってくれるかしら?」

古泉「かしこまりました」

古泉「僕も喫煙しましたので言えた義理ではありませんが、団長たっての御指名ともなれば」




古泉「SOS団団員皆・・僕も、あなたも、涼宮さん、長門さん、朝比奈さん・・タバコはいけませんよ」


fin

なんか自分でも途中から何を書きたいのか分からなくなってたリアルに
はやくパソコン買おう

ありがとうね皆

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