キョン「いっちゃん…?みくるん…?」(741)

みくる「いっちゃん♪」

古泉「なんですか、みくるん」

キョン「………」

みくる「あ、キョンくん。こんにちはぁ」

古泉「どうも」

キョン「一体どういうことだ、これは」

キョン「なぜ朝比奈さんが古泉に寄り添っている?」

ハルヒ「あんた知らないの?古泉くんとみくるちゃん、付き合いだしたのよ」

キョン「え?」

みくる「ほ、報告が遅くなっちゃってごめんなさい」

キョン「ちょっ、いつからですか?いつから…」

古泉「昨日ですよ。僕から告白しまして」

キョン「昨日!? お前、朝比奈さんが好きだったのか!?」

古泉「ええ、まぁ」

キョン「初耳だぞ、そんなこと」

古泉「それはそうでしょう。言ってませんからね」

キョン「朝比奈さんも、古泉のこと好きだったんですか?」

みくる「えっと…そのぉ」

ハルヒ「みくるちゃん、お茶のおかわりお願い」

みくる「あ、はぁい」

キョン「………」

古泉「なんでしょう?」

キョン「お、おめでとう…」

古泉「これはこれは。ありがとうございます」

キョン「朝比奈さんを泣かせでもしてみろ、俺が許さんからな」

古泉「肝に銘じておきますよ。しかし、彼女を泣かせるなというのはとても困難ですね」

古泉「彼女は泣き虫ですから」

キョン「泣かせないようにしろ」

古泉「ふふ。分かりましたよ」

みくる「キョンくんも、お茶どうぞ」

キョン「ありがとうございます」

みくる「こいずっ…い、いっちゃんは、おかわりどうですかぁ?」

古泉「まだ残っていますから、結構ですよ」

みくる「と、隣に座ってもいいですか?」

古泉「さっきまで座ってたじゃないですか」

みくる「あたしったら…えへへ」

古泉「ドジですね、みくるんは。そこがみくるんのいいところなんですが」

みくる「いっちゃんったら」

ハルヒ「ラブラブね、あの二人。見てるこっちが恥ずかしいわ」

キョン「いっちゃん・みくるん呼びは、なんかこう…ぞわっと来るな」

ハルヒ「ま、付き合ってるんだし、いいんじゃない?」

長門「………」 パタン

ハルヒ「さ! 帰るわよ。キョン、有希」

キョン「古泉と朝比奈さんは一緒に帰らないのか?」

ハルヒ「あんた馬鹿? 恋人同士なんだから、二人で帰りたいに決まってるじゃない」

キョン「あぁ…そうか。これからずっと、そうなるのか?」

ハルヒ「ずっとはダメね。たまになら許してあげる、ってとこかしら」

みくる「あ、あの…気を使わなくても」

ハルヒ「別に使ってないわよ。団長のあたしが言ってるんだから、そうしなさい」

古泉「了解しました」

ハルヒ「明日は五人で帰るからね! じゃ、また明日!」

キョン「じゃーな」

長門「………」

古泉「また明日」

みくる「また明日ぁ…」

バタン

古泉「………」

みくる「……あ、あの、着替え…」

古泉「では、僕も帰ります。さようなら」

みくる「…いっ、一緒に帰らないんですか」

古泉「僕に着替えを待っていろ、と?」

みくる「ち、ちが…その、帰り道に涼宮さん達ともし会っちゃったら…」

古泉「………」

みくる「あたし、ど、どうすればいいか、分からなくなっちゃいそうだしっ」

古泉「…分かりました。早くして下さい」

みくる「は、はい…」

古泉「………」

みくる「あの、お待たせしました」

古泉「遅いですね、待ちくたびれました」

みくる「ご、ごめんなさいっ…」

古泉「………」 すたすた

みくる「あっ、あわ…」

古泉「歩くのもトロイんですか? あなたは」

みくる「ごめんなさ…」

古泉「いちいち謝らないでください。うっとおしいので」

みくる「……はい」

古泉「………」

みくる「………」

古泉「………」

みくる「あの呼び方、やめませんか…」

古泉「あの呼び方と言われても分かりません。ちゃんと言って下さらないと」

みくる「ごめっ……い、いっちゃんという呼び方、です」

古泉「恥ずかしいですか?みくるん」

みくる「は…恥ずかしいです…」

古泉「でしょうね。あなたが嫌がると思ってやっていますから」

みくる「…どうして」

古泉「面白いじゃないですか、そっちのほうが」

みくる「………」

古泉「上からの命令がなければ、あなたなんかと付き合いませんよ」

みくる「…ひっく、ぐす…」

古泉「泣かないでくださいよ。彼には泣かせるなと言われてるんですから」

みくる「…ぅぅ……」

古泉「良かったじゃないですか、役立てて」

古泉「自分は何も出来ないといつも悩んでいらしたのでしょう?」

みくる「………」

古泉「もっと喜んだらどうです? ふふ、無理だとは思いますけどね」

古泉「嫌な思いをしているのは、あなただけではないんですよ」

みくる「…っく…」

古泉「あなたを家まで送ったりはしませんが」

古泉「涼宮さんに聞かれたら、送ってもらったと言ってくださいね」

みくる「………」

古泉「返事はないんですか?」

みくる「わ…分かりました」

古泉「では、さようなら」

みくる「古泉くん」

古泉「…なんですか?」

みくる「あたしのこと…嫌い、なんですか?」

古泉「はい」

みくる「……また、明日」

古泉「………」 すたすた

みくる「………」

次に日

みくる「あの…古泉くん、いますか?」

古泉「おや、朝比奈さん。どうしたんですか?」 にこり

みくる「お、お弁当を、作ってきたんです。よければ一緒に…」

古泉「……ありがとうございます。とても嬉しいです」

みくる「はい…」

古泉「屋上にでも行きましょうか? 二人きりのほうがいいでしょう」

みくる「あっ、痛っ…」

古泉「早く行きましょう」 ぐいぐい

みくる「古泉く…」

>>39
次の日、だった


谷口「あっ! おい、あれ」

キョン「ん?」

国木田「朝比奈さんと古泉くんだね」

谷口「手ぇ繋いでないか!?」

キョン「付き合ってるからな、あの二人」

谷口「マジで!? やっぱり女は顔で選ぶのかよぉ」

キョン「別にそういうわけじゃねえだろ。たぶん」

谷口「イケメンはこの世から滅びればいいんだ」

国木田「負け惜しみにしか聞こえないよ、谷口」

谷口「うるへーっ!」

キョン「きたねえな、ご飯粒飛ばすな」

古泉「こんなことはしなくてもいいんですけど」

みくる「で、でも…やるからには、徹底したほうが…」

古泉「あなたはそのほうがいいんでしょうね」

古泉「もしも涼宮さんに、お弁当は一緒に食べたのか、とか」

古泉「僕にお弁当を作ってあげたのか、などの質問をされたとき」

古泉「あなたは実際にそのような出来事がなければ、答えることが出来ないから」

みくる「そ、そんなこと…」

古泉「うろたえるだけですもんね、いつもいつも」

みくる「あ…うぅ…」

古泉「どうして僕があなたに合わせないといけないんですか」

みくる「ご、ごめんなさい…」

古泉「謝るなと言ったでしょう」

みくる「………」 ビクッ

古泉「はぁ…もういいです、食べましょう」

みくる「お、お弁当、食べるんですか?」

古泉「あなたが誘ってきたんでしょう」

みくる「はい…いいんですか、あたしの…」

古泉「何が言いたいんですか? はっきりしてください」

みくる「ど、どうぞ! 食べてくださいっ」

古泉「…いただきます」 もぐもぐ

みくる「……お…おいし…」

古泉「不味いです」

みくる「…ぅぅ……」

古泉「………」 もぐもぐ

みくる「お茶、です」

古泉「………」 もぐもぐ

みくる「………」

みくる「(古泉くん、笑ってくれなくなっちゃったな…)」

みくる「(二人きりじゃないときは、演技で笑いかけてくれるけれど)」

古泉「……なんですか」

みくる「ひっ! な、なんでも…」

古泉「………」 もぐもぐ

みくる「(怖いお顔…)」

みくる「良かったんですか…お昼、何か予定とか…」

古泉「今更ですね」

みくる「あう…」

古泉「別に何もありませんでした」

みくる「そ、そうですか…」

古泉「いつも学食ですし。お昼代が浮いただけ良しとします」

みくる「………」

古泉「ごちそうさまでした」

みくる「あ、はい。お粗末様でした…」

みくる「…全部、食べてくれたんですか?」

古泉「………」 ギッ

みくる「ひえっ! ご、ごめんなさっ…」

古泉「ちっ」

古泉「教室に戻ります」

みくる「あ、明日も…作ってきます」

古泉「………」

みくる「作って、きます」

古泉「………」 すたすた

みくる「…ひっく、ひっく」

みくる「頑張って作ったんだけどなぁ…」

みくる「ぐずっ…ふえぇ……」

放課後

コンコン

みくる「はぁい」

キョン「こんにちは」

みくる「キョンくん。こんにちは」

長門「………」

キョン「古泉はまだなんですか?」

みくる「え? う、うん。そうみたい」

みくる「涼宮さんは?」

キョン「掃除当番です。もうすぐ来ると思いますけど」

みくる「そっかぁ…お茶、淹れますね」

キョン「ありがとうございます」

みくる「………」

キョン「? 美味しいですよ」

みくる「…あのね、キョンくん」

キョン「どうしたんですか?」

みくる「あ、あたし…あたしと古泉くん…その…」

ガチャ

みくる「!」

古泉「やぁ、どうも」

>>77
>みくる「作って、きますた」
に見えた

みくる「あ…あの、あたし…ち、ちが…」

古泉「………」

キョン「なんだ? 喧嘩でもしたのか?」

古泉「そのような記憶はないのですが…困りましたね」

みくる「(ちゃんとしなきゃ、ちゃんとしなきゃ)」

古泉「朝比奈さん?」

みくる「……ご、ごめ…」

古泉「………」 すっ

みくる「ひっ!」

みくる「…えっ?」

なでなで

みくる「…こ、古泉くん?」

古泉「落ち着きますか?」

みくる「……あ…は、はい…」

キョン「よそでやれ、よそで」

古泉「おっと。これは失礼」

キョン「そういや、いっちゃん・みくるん呼びはやめたのか?」

古泉「ただのお遊びですよ、あれは。ね、朝比奈さん」

みくる「そ、そうですよぉ」

古泉「僕はあのままでも一向にかまわないんですけどね」

みくる「恥ずかしいですから…えへへ」

ハルヒ「やっほーい! 遅れてごめんねー!」

・・・

長門「………」 パタン

ハルヒ「今日は五人で帰るんだからね!」

古泉「分かっていますよ」

ハルヒ「でもみくるちゃんをちゃんと家まで送り届けるのは」

ハルヒ「古泉くん、あなた一人の役目なのよ!」

キョン「俺が朝比奈さんを送ってやってもいいぞ」

ハルヒ「何言ってんのよ。こういうのは彼氏の役目なの」

キョン「冗談だ」

古泉「あなたは涼宮さんを送っていって差し上げればいいんじゃないですか?」

キョン「なっ…なんで俺が」

古泉「ふふ」

ハルヒ「みくるちゃん、古泉くんとお昼一緒したんでしょ?」

ハルヒ「キョンが二人がお弁当持って廊下を歩いてるの見たって言ってたのよ」

みくる「あ…、はい。食べました」

ハルヒ「みくるちゃんが作ったお弁当?」

みくる「そうです…」

ハルヒ「ふーん。仲良くやってるのね」

みくる「……はい…」

ハルヒ「みくるちゃんと古泉くんなら、上手くやっていけるわよ。きっと」

みくる「…そうだと、いいですね」

ハルヒ「不安なの? 大丈夫よ、古泉くんだもの」

みくる「はい…」

ハルヒ「じゃ、また明日ね。二人とも」

キョン「じゃーな」

古泉「また明日」

長門「………」 じっ

みくる「……? ま、また明日」

長門「……また」

みくる「ふぅ…」

古泉「今日。彼に何を言おうとしてたんですか」

みくる「…こ、古泉く」

古泉「………」

みくる「(怖い…)」

>>103
サンクス…そんなんあったのか、知らなかったわ…orz
ちくしょう、クソ読みてえ

その古泉は結局死にはしないんだよな?
スレチですまん

>>106
古泉「僕が死んでも代わりは居ますから」でググってみたら

みくる「あ、あたしと古泉くんは…うまくいってます、って…」

古泉「嘘でしょう」

みくる「ほっ…本当、です」

古泉「知っていますか? 女性は嘘をつくと視線を逸らさなくなることが多いんですよ」

古泉「…おかしいですよね。いつも視線をうろうろさせるあなたが、僕から視線を逸らさないなんて」

みくる「……あ…、うぐっ」

古泉「何を言おうとしたんですか、彼に」

みくる「は…く、苦し…」 ぎりぎり

古泉「……あ…」 ぱっ

みくる「げほっ、げほっ!」

古泉「………」

みくる「…ひぃ…」

古泉「…ご、ごめ…」

みくる「ひゃぁっ」

古泉「………」

古泉「…余計なことは言わないようにしてください」

古泉「帰ります。さようなら」

みくる「古泉、くん…」

古泉「………」 すたすた

みくる「古泉くんっ…!」

みくる「今日、頭…撫でてくれて、嬉しかったですっ」


みくる「……古泉くん…、嬉しかったんだよ、あたし…」

ちょっと席を外します

えええ(´Д`)

古泉「………」

みくる「お弁当…作ってきました」

古泉「こういうことは、しなくていいと言ったでしょう」

みくる「でも…」

古泉「徹底したほうがいい、というのは…分かりますけど」

みくる「………」

古泉「……いただきます」

みくる「! はいっ」

古泉「………」

みくる「美味しい…ですか?」

古泉「…不味いですよ」

みくる「…そうです、か」

古泉「………」 もぐもぐ

みくる「げ、月曜日も作ってきますから」

古泉「勝手にしてください」

みくる「…はい。勝手にします」

古泉「………」

みくる「どうしたんですか?」

古泉「昨日の…、首…」

みくる「う…あ……ぜ、全然っ! 全然、平気です」

古泉「………」 すっ

みくる「っ!」 びくっ

古泉「いちいちビクつかないでください」

みくる「は…はい…」 がたがた

古泉「昨日のようなことは…もう、しませんから」 そっ

みくる「………」

古泉「………」

みくる「(くすぐったい…)」

古泉「…跡は残っていませんね」

みくる「そ、そんなにキツくなかったですし…」

古泉「………」

みくる「…古泉くん」

古泉「なんですか」

みくる「こ、古泉くん…あたしに触れるとき、とても優しい手をしています」

古泉「は…?」

みくる「だっ、だから…あ、あたしは…古泉くんは、本当は優しい人だって…」

古泉「…はは。面白いですね。僕が優しい?」

古泉「優しい人が、首を絞めたりしますかね?」

みくる「そ、それは…」

古泉「………」

みくる「!?」

古泉「…残りましたよ、跡」

みくる「え…?」

古泉「キスマークです。そんなものをつけていたら、どう思われるでしょうね?」

みくる「やっ…き、消え…」

古泉「消えませんよ。そう簡単にはね」

みくる「…っ…」

古泉「僕と居ると、あなたは泣いてばかりですね」

古泉「…僕が泣かしているのですから、当たり前ですけど」 くすくす

みくる「うっ…ひっく…」

古泉「ごちそうさまでした」

みくる「古泉くんは…どうしてあたしの事が嫌いなの…?」

古泉「言って欲しいんですか?」

みくる「…ふ、ぅっ…」

古泉「秘密、ですよ」

古泉「あなたこそ、僕が憎くてたまらないでしょう」

みくる「あたし…は…」

古泉「教室に戻ります。さようなら」

みくる「………」

ハルヒ「みくるちゃんの通学路、最近変質者が出るって噂があるの」

キョン「なんだと?」

ハルヒ「古泉くん! 何かあったら全力でみくるちゃんを守るのよっ!」

古泉「もちろん、そのつもりですよ」

キョン「命に代えても守れよ」

古泉「分かっています」

みくる「あ…遅れてごめんなさい。HRが長引いちゃって…」

ハルヒ「みくるちゃん、明日の休みもいつも通り駅前に集合だから!」

みくる「分かりましたぁ」

ハルヒ「今日は着替えなくてもいいわ」

みくる「は、はい…」

みくる「き、今日は二人で帰る日、ですね」

古泉「そうですね。行きますよ」

みくる「(あれ…今日は早く歩かないのかな)」

古泉「………」

みくる「………」

古泉「それ。隠さなかったんですか」

みくる「…髪で隠れますから」

古泉「もっと見えるところにつければ良かったですね」

みくる「ほ…本当は…」

古泉「何か言いました?」

みくる「い、いえ。なんにも」

みくる「(本当は、わざと見えないところにつけたんじゃないかなぁ…)」

みくる「あれ?」

古泉「………」

みくる「あの、いつも別れるところ、過ぎちゃいましたけど…」

古泉「ああ…ぼーっとしてました」

みくる「だ、大丈夫ですか?具合でも…」

古泉「大丈夫です。ついでですから、このまま送ります」

みくる「えっ…? い、いいですよ。そんなのっ」

古泉「いちいち戻るのも面倒ですし」

みくる「でも…」

古泉「ごちゃごちゃうるさいですね」

みくる「ご、ごめんなさい!」

古泉「………」

みくる「ありがとうございました、本当に」

古泉「………」 きょろきょろ

みくる「古泉くん? どうしたんですか、きょろきょろして…」

古泉「僕が何をしてようが、あなたには関係ないでしょう」

みくる「そ…そうですよね」

古泉「こんなところで突っ立ってないで、早く中に入ったらどうです?」

みくる「あ…、はい。ありがとう、古泉くん」

みくる「ついででも、嬉しかったです…」

古泉「明日、迎えに来ますから」

みくる「え?」

古泉「一緒に駅前に行った方が、それっぽいでしょう」

みくる「でも…涼宮さんよりは前に」

古泉「やるからには徹底したほうがいいと言ったのはあなたでしょう」

みくる「そ、そうでしたね…」

古泉「はぁ…本当にダメな人ですね、あなたって」

みくる「…すみません」

古泉「では、また明日」

みくる「! 古泉くっ…」

古泉「………」 すたすた

みくる「(付き合って初めて、また明日って言ってくれた…)」

みくる「…また、明日」

次の日

みくる「あっ…」

古泉「なんですか、その顔は」

みくる「…ほ、本当に迎えに来てくれると、思わなくて」

古泉「そうですか。来なければ良かったですね」

みくる「そっ…そういう意味で言ったわけじゃ…」

古泉「早く行きましょう。遅れては大変です」

みくる「はい…、…?」

みくる「………あの、いつから待ってたんですか?」

古泉「待ってませんよ。ここへついたら、あなたが出てきたので」

みくる「本当、ですか?」

古泉「僕が嘘をつくとでも?」

ヤンデレだと思ったらツンデレだった

みくる「(つくと、思う)」

古泉「今、『つくと思う』…と心の中で思ったでしょう」

みくる「!!」

古泉「別にいいですけど。嘘をつかない人間なんていませんし」

みくる「じゃあ…さっきのは嘘なんですか?」

古泉「嘘じゃありません。あなたのことなんて待ちませんから」

みくる「…待っててくれたんでしょう?古泉くん」

古泉「待ってないと何度言えば分かるんですか? あまりイライラさせないで下さい」

みくる「ご、ごめんなさい…」

古泉「謝られると余計にイライラします」

みくる「………」

古泉「おはようございます、長門さん」

みくる「おはようございます…」

長門「………」 こくり

長門「朝比奈みくる」

みくる「な、なんでしょうか?」

長門「班分け。古泉一樹と別々にすることも出来る」

みくる「えっ…?」

長門「………」

みくる「…ありがとうございます、長門さん。でも、いいんです」

みくる「何も、しないでください」

長門「分かった」

ハルヒ「あたしとキョンと有希、古泉くんとみくるちゃんね!」

キョン「珍しいな、お前と一緒になるなんて」

ハルヒ「そ、そうね。ちゃんと探すのよ! あたしが見張ってるんだからね!」

キョン「分かってるよ」

ハルヒ「それにしても、古泉くんとみくるちゃん…班分けでも一緒になるなんて」

ハルヒ「二人は運命の赤い糸で結ばれているんだわ、きっと」

古泉「ふふ。そうだといいんですが」

ハルヒ「じゃ、また後でね。行きましょう、有希! キョン、遅いわよ!」

古泉「嬉しそうですね、涼宮さん」

みくる「うん…」

古泉「僕たちも行きましょうか」

古泉「………」

みくる「あ…これ、可愛いなぁ」

古泉「………」 すたすた

みくる「ま、待って」

古泉「………」

みくる「…さ、最近は、どうですか?」

古泉「なにがですか」

みくる「閉鎖空間…発生してませんか?」

古泉「おかげさまで」

みくる「良かったです…」

古泉「あなたのせいで世界が終わりかけたことがありましたね」

みくる「……あのときは、本当にごめんなさい…」

古泉「謝って済むことじゃないでしょう」

みくる「………」

古泉「彼が失敗していたら、僕たちはここにはいなかったのかもしれませんし」

古泉「ま、もう終わったことなので、とやかく言うつもりはないですけど」

みくる「このまま…あたしと古泉くんが付き合っていけば」

みくる「閉鎖空間が生まれることも、少なくなるのかな」

古泉「知りませんよ、そんなこと」

みくる「少なくなると、いいです…」

古泉「………」

みくる「て…手を、繋ぎませんか」

古泉「嫌です」

みくる「…すみませっ…」

古泉「調子に乗らないで下さいよ。あなたと好きで付き合っているわけではないんですから」

鶴屋さん「あっれー? みくるじゃんっ」

みくる「ひゃわっ、鶴屋さん…?」

鶴屋さん「わおっ! 一樹くんも一緒かい? なるほど~、デートだねっ!」

古泉「正確に言えば、SOS団市内探索内のデート、ですけどね」

鶴屋さん「ん? どったの、みくる。なんだか元気ないみたいだけどっ」

みくる「そ、そんなことないですよ、元気ですよ」

鶴屋さん「ほんとっかな~? めがっさ怪しいにょろ」

鶴屋さん「…一樹くん。みくるを傷つけたりしちゃダメだよっ?」

古泉「…何をおっしゃるやら。傷つけるなんてこと、ありえませんよ」

鶴屋さん「なら、いいんだけどねっ! じゃ、あたしは行くから! またね~!」

みくる「ま、また学校で…」

古泉「相変わらず騒がしい人ですね」

みくる「鶴屋さんと居ると、元気をもらえます」

古泉「鋭いな。あなたが僕に傷つけられているんじゃないかと、疑っていましたよ」

みくる「え…?」

古泉「そろそろ集合時間です。急ぎましょう」

みくる「は、はいっ」

眠いですすすみません

・・・

ハルヒ「今日はここまでね。また明日ね、解散っ!」

みくる「…帰りましょうか」

古泉「……手。いいですよ、繋いでも」

みくる「………」

古泉「………」

みくる「わっ、えっと、そのっ」

古泉「つ、繋がないならいいです。行きますよ」

みくる「あ……」

みくる「(あたしのバカ…)」

みくる「今日も送ってくれて…ありがとう」

古泉「こっちに用があるんです、今日は」

みくる「それでも、です」

古泉「じゃあ、また明日。迎えに来ますから」

みくる「うん。えへへ…また明日」

古泉「………」

みくる「…? 行かないんですか?」

古泉「僕には僕のペースがあるんです。放っておいて下さい」

みくる「わ、分かりました…気をつけて帰ってくださいね」

古泉「………」

みくる「………」 ちらちら

古泉「………」 ギッ

みくる「ひぇ…」

パタン

古泉「………」 すたすた

限界

みくる相手ってのがまた良い

小泉「みくるんのおっぱいふんもっふもふ!」

みくる「ゃん・・・いっちゃんったら・・・








て・・・ふぇ?だ、誰ですかあなたは?」

小泉「自民党をぶち壊します!」

みくる「ひぃ~、だ、誰か~、助けてください~」

小泉「自由民主党をよろしく」

みくる「は・・・はい・・・」


自民党

選挙か…

あつ(´Д`)

あー(´Д`)

ああ゛ー(´Д`)

遅くなりました、ごめんなさい。ありがとうございます

もっとみくるちゃんに優しくしてあげてください

・・・

古泉「…珍しく早いですね」

みくる「古泉くんこそ…いつから、待っててくれたんですか?」

古泉「さっき着いたばかりです」

みくる「嘘ばっかり。10分も前から居てくれたじゃない」

古泉「知っていたんですか? ならもっと早く出てきてくださいよ」

みくる「す、すみません…」

古泉「人を待たせているのを知りながら、のんびりしているなんてね」

みくる「どうして、そんなに早くから、待っていてくれたの?」

古泉「今あなたの身に何かが起きたとき、怒られるのは僕ですから」

みくる「心配してくれて…あ、ありがとう…」

古泉「あなたの心配なんてしていませんよ。僕は僕自身の心配をしているだけです」

みくる「それも、嘘…古泉くんは嘘つき…です」

古泉「………」 ドガッ

みくる「ひっ…!」

古泉「僕を怒らせるな」

みくる「ご、ごめんなさっ…こ、古泉くん、手…手から血…」

古泉「大した傷ではありません。行きますよ」 すたすた

みくる「ま…待って! 待ってくださいっ!」

古泉「…っ! なんですか、あなたは!」

みくる「手当…手当て、手当てを、させてください…ぅぅ、ひっく」

あーワクテカ(´∀`)

古泉「あなたの部屋にくるのは久しぶりですね」

みくる「…っく…ふぅっ…」

古泉「………」

古泉「僕が怖いですか?」

みくる「………」 ふるふる

古泉「泣いているじゃないですか」

みくる「これは、違うんです…違うの…」

古泉「……?」

みくる「…ちがっ…違う…ひっく」

古泉「あなたのそういうはっきりしないところが嫌いです」

みくる「あたしも…嫌い。自分が、嫌いっ…です」

古泉「早くしなければ、遅れてしまいますよ」

みくる「ごめんなさい…、出来まし、た」

古泉「………」

みくる「痛い…ですか?」 すっ

古泉「痛くないです。触らないでください」

みくる「触れさせてください…古泉、くん…」

古泉「…行きましょう。もう時間がない」

みくる「………、はい」

古泉「あ…ありがとうございます。手当てして下さって」

みくる「えっ…」

古泉「いつまで座っているですか。行きますよ」

みくる「は、はいっ」

古泉「………」

みくる「ど、どうしたんですか? 手ばかり見て…やっぱり、痛いんですか?」

古泉「いえ。手当ては上手に出来るんですね」

みくる「…あ、ありがとうございます」

古泉「別に褒めたわけじゃ…」

みくる「嬉しいから、いいんです」

古泉「単純な方ですね。羨ましいです」

みくる「えへへ…」

古泉「………」 ぎゅ

みくる「わっ…て、手、繋っ…」

古泉「喋らないでください。耳障りです」

みくる「……古泉くん…」 ぎゅっ

ハルヒ「キョン! 遅い、罰金!」

キョン「こんにちは、朝比奈さん」

みくる「こんにちはぁ」

古泉「どうも」

長門「………」

キョン「おい、古泉。どうしたんだ、その手」

古泉「これですか? ちょっとぶつけてしまいましてね」

ハルヒ「大丈夫? あっ、もしかして!」

ハルヒ「みくるちゃんを変質者から守ったの!?」

みくる「?」

古泉「違いますよ、これは僕の不注意でぶつけてしまっただけで」

みくる「あ、あの…変質者って…?」

ハルヒ「最近みくるちゃんの通学路に変質者が出るって噂があるでしょ?」

みくる「………」

ハルヒ「なに? 知らなかったの? まったく、これだからみくるちゃんは」

ハルヒ「古泉くんがいなかったらどうなってたか…」

古泉「残念ながら変質者は今のところ見かけていませんよ」

ハルヒ「なんだ、違うの。でも古泉くんならビシッ!っとやっつけちゃうわよね」

キョン「俺だって、いざとなったらバシッ!っとやっつけるぞ」

ハルヒ「はいはい。じゃ、行きましょうか」

キョン「差別だ、それは差別だぞハルヒ」

ハルヒ「班分けは…もう、いいわね。めんどくさいし、昨日と同じでいいわ」

キョン「聞けよっ!」

古泉「………」 むすっ

みくる「こ…古泉くん…あの…」

古泉「………」 ギロッ

みくる「ひえっ」

古泉「………」

みくる「(不機嫌になっちゃった…どうしてだろう…)」

古泉「涼宮さんに言われたので、あなたを送っていただけです」

古泉「言われなければ、あなたを送る必要などありませんから、送らなかったですし」

古泉「自分が心配で送ってくれたんだ、などという勘違いはしないようにして下さいよ」

みくる「じゃ、じゃあ、どうして言ってくれなかったんですか?」

古泉「何をですか?」

最初とことん冷たくして最終的にめちゃくちゃ優しくしてあげるって展開結構好きだな
普通に優しくするよりそのほうが優しさに有り難みがあるし、女の子は結構喜びそう

みくる「涼宮さんに言われたから、送ってるだけだって…」

古泉「今さっき言ったばかりでしょう」

みくる「今じゃなくて…その、送ってくれた、ときに」

古泉「…い、いちいち言う必要はないでしょう」

みくる「でも、言ってくれないと、分かりません」

古泉「少しは自分で考えたらどうです?」

みくる「か…考えたって、分からないことはありますっ」

古泉「………」

みくる「…ごめんな、さい」

古泉「……別に、謝らなくてもいいです」

みくる「………」

古泉「…今日も、送りますから」

みくる「それは…涼宮さんに言われたから、ですか」

古泉「あなたはどう思うんですか?」

みくる「あ、あたしは…」

古泉「………」

みくる「あたしは、古泉くんは…あたしを心配して送ってくれたんだって…」

みくる「そう、思いたい…です」

古泉「そうですか」

みくる「ほ、本当…は?」

古泉「あなたがそう思いたいなら、そう思っていればいいんじゃないですか?」

みくる「古泉くん…あたし、古泉くんのこと」

古泉「この話はおしまいです。行きます」 すたすた

みくる「古泉くんのこと……」

古泉「………」

みくる「あの、そこのベンチに座りませんか?」

古泉「………」

みくる「あ、あのぅ…?」

古泉「え?」

みくる「そこ、座りませんか?」

古泉「あぁ…はい、分かりました」

みくる「大丈夫ですか?」

古泉「平気です。…少し、疲れているだけなので」

みくる「(あたしのせい…だよね)」

古泉「あなたのせいですよ」

みくる「う…あ…は、はい…」

古泉「あなたのせいなので、少しの間…肩を借ります」

みくる「ふえ…?」

古泉「………」 ぽむ

みくる「こ、こ、古泉くっ…」

古泉「うるさいです」

みくる「あ、ご、ごめんなさい…」

古泉「……ねむ…」 ぼそっ

みくる「…?」

古泉「すー、すー…」

みくる「(寝ちゃった…)」

古泉「すー…」

みくる「ほんとに、疲れてるんだろうなぁ」

みくる「………」 ぷに

古泉「…んん…?」

みくる「!」

古泉「すー、すー」

みくる「び、びっくり…、ほっぺた、触っちゃった。えへへ」

みくる「今度は…そーっと、そーっと…」

なでなで

古泉「すー、すー…」

みくる「うふふ。可愛いな」

みくる「ぐす…あれ、なんでだろ、なんで涙が…」

みくる「ひっく、ひっく」

古泉「………さい…」

みくる「…古泉くん…?」

古泉「すー、すー」

みくる「…ぅぅっ…うっ…、っく…」

みくる「……んん…、あたし…?」

古泉「やっと起きましたか」

みくる「ひゃあっ!」

古泉「何をそんなに驚いているんですか」

みくる「だ、だって…寝てたのは古泉くんで、あ、あれ…?」

古泉「あなたも寝ていたんですよ。僕は頭に重みを感じて目を覚ましました」

みくる「ごめんなさいっ! あたしったら、また…」

古泉「涼宮さんには連絡しておきました。集合時間に間に合いそうになかったので」

みくる「ごめんなさ…」

古泉「帰りましょう。暗くなる前に」

みくる「………」

支援

古泉「いつまでしょげてるんですか」

みくる「………」

古泉「はぁ…僕は帰りますので。気をつけてくださいよ、戸締りとか、ちゃんと…」

みくる「…古泉、くん?」

古泉「へ?…あっ、いや…な、なんでも…」

古泉「また明日」 すたすた

みくる「待っ…!あのっ、…ひゃうっ」 べしゃっ

古泉「ちょっと、何してるんですか」

みくる「いたた…」

古泉「呆れかえりますね。あなたのドジっぷりは」

なにこの二人
つがいで飼いたい

古泉「今日二度目ですよ、あなたの部屋にくるのは」

みくる「ごめんなさい…」

古泉「あなたは何度謝れば気がすむんでしょうね?」

みくる「あう…」

古泉「沁みますよ」

みくる「~~~っ!」

古泉「痛そうですね。もっとたっぷりつけてあげましょうか」

みくる「…だ、だめ…」 ふるふる

古泉「冗談ですよ」

みくる「冗談に、聞こえないです…」

飯食べるのでしばらく席を外します

>>381
飼うのは良いけど増えてしまった時どう処理していいかわからんだろう

まあメスができたら一人くらい俺が貰ってやるとして

最初は「ヒャッハァー!!いいぞ古泉!その牛を焼き払え!」
と思っていたが


これは……いい

最初は「ヒャッハァー!!いいぞ古泉!その牛を焼き払え!!」と思っていたが、これは……


いいな

古泉「できました」

みくる「ありがとうございます…何から、何まで」

古泉「今日、手当てしてもらいましたし、そのお返しということで」

みくる「手は…大丈夫ですか?」 ぎゅ

古泉「…握らないでください」

みくる「ごめんなさい…でも…」

古泉「唇、血が出ていますよ」

みくる「えっ? あ、さっき、痛かったときに噛んじゃって…」

古泉「………」 すっ

みくる「こ…こいずみく…」

古泉「………」

みくる「(き、キス…!)」

古泉「!」 ばっ

みくる「ひゃっ」

古泉「…ぼ、僕は何を…」

古泉「帰ります」

みくる「こいず…」

古泉「ついてこないでください」

みくる「………」 びくっ

古泉「また、明日」

みくる「………」

みくる「(良かったんだけどな…キス、しても…)」

・・・

古泉「朝比奈さん」

みくる「ど…どうして、あたしのクラスに」

古泉「お昼、一緒に食べるんじゃないんですか?」

みくる「食べますっ!」

古泉「だから来たんですけど」

みくる「ほわぁ…」

古泉「もたもたしているのようなら、先に行きますよ」

みくる「ご、ごめんなさっ…」

古泉「そんなに急がなくてもいいですよ、朝比奈さん」 にこっ

みくる「えっ? あ…(鶴屋さんが見てるから、かぁ…)」

デレキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

てす

すみません、書き込めませんでした


みくる「ど、どうぞ」

古泉「………」 もぐもぐ

みくる「美味しい、ですか…?」

古泉「………………不味くは、ないです」

みくる「ほっ! 本当っ!?」

古泉「ほ、本当ですが」

みくる「……ふにゃ…う、嬉しいよぅ」

古泉「また泣くんですか?」

みくる「これは嬉し涙ですぅ…ふえぇ~ん」

古泉「泣いてることに変わりはないでしょう」

みくる「でも、でも…いいんですっ…ぐじゅぅ」

古泉「ははっ、なんですかそれ」

みくる「(あ…二人きりのときに、初めて笑ってくれた…)」

こいつらかわええええええ

みくる「うふふ…ぐすっ」

古泉「笑うのか泣くのか、どっちかにしたらどうですか」

みくる「は、はひ…」

古泉「………」

みくる「…? どうしたんですか?」

古泉「なんでもないです…」

みくる「な、なにか、悩み事とか…あるなら、あたし、聞きます」

古泉「あなたなんかに悩み相談なんてしませんよ」

みくる「ご、ごめっ…」

古泉「ごちそうさまでした。戻りますので」

みくる「はい…また放課後に」

古泉「…ありがとございました」

みくる「!」

古泉「………」 すたすた

ここにハルヒ以上のツンデレ誕生

放課後

みくる「古泉くんに、ありがとうって言われちゃった…」

みくる「付き合ってからは、言われたことなかったな」

みくる「笑顔だって…なんだか、久しぶりに見た気がする」

みくる「自然な笑顔、だったなぁ」

コンコン

みくる「はぁい」

古泉「………」

みくる「こ、古泉くん…こんにちは」

古泉「お一人、ですか?」

みくる「うん…長門さんは、コンピューター研究部だと、思います」

古泉「そうですか」 ガチャ

みくる「あっ、あの、なんで鍵を…」

古泉「今日でおしまいです」

みくる「な、なにがですか…?」

古泉「恋人ごっこ、ですよ」

みくる「え…?」

古泉「お疲れ様でした。涼宮さんには別れたということにしておきますので」

古泉「別れても良いお友達でいましょう。恋人…と言っても偽の、ですが、」

古泉「恋人関係になる以前の態度で、僕には接してくださいね」

みくる「……あ…あたし…あたし、無理…です」

みくる「前と同じように古泉くんと接することなんて…出来ませんっ」

みくる「…っ…!」

古泉「………」 トンッ

みくる「わ…別れたく、な…」 ぎゅうっ

古泉「どうして、抱きついてくるんですか」

みくる「あたしは…古泉くんのことが、好きです…」

古泉「………」

みくる「好きなんです…」

古泉「僕は…今まで散々、あなたにひどいことを言ってきましたよね」

古泉「首だって絞めましたし。それでも、僕のことを好きだと言うんですか?」

みくる「………」 こくっ

古泉「分かりました」

みくる「…きゃっ!」 ドサッ

古泉「………」

みくる「な…なに、を…」

古泉「僕のことが好きなんでしょう? なら、ヤらせてくださいよ」

みくる「…こ、古泉…く…」

古泉「いいですよね。好きなんですし。こういうことをされても好きでいてくれるんでしょう?」

みくる「…ひっ…」

古泉「………」

みくる「……う…」

古泉「…嫌がってくださいよ」

みくる「…っく…好きです、から…古泉くんのこと」

古泉「…っ…」

いっきゅゆゆゆん

古泉「…僕があなたを嫌いな理由をお教えしましょうか」

古泉「あなたが僕を好きだからですよ」

みくる「…ひっく…」

古泉「僕のことが好きなら、僕のことを嫌いになってください」

みくる「そんなこと…できないよぉ…」

古泉「これ。付き合って下さったお礼です」 コトン

みくる「……?」

古泉「もう、お弁当も作ってこなくてもいいですから」

古泉「さようなら、朝比奈さん。明日会うときは、お友達で」

バタン

みくる「……ぐずっ…」

みくる「…なんだろ……」 がさがさ

みくる「!」

みくる「こ、これ…あたしが市内探索のときに可愛いって…」

みくる「ちゃんとあたしのこと…見ててくれてたんだ…」

みくる「……ひどいよ、古泉くんっ…嫌いになれるわけ、ないよぉ」

みくる「ひっく…ふえぇっ…古泉くんのばかぁ…!」

・・・

古泉「………」

みくる「お…お弁当、一緒に食べませんか?」

古泉「昨日言ったこと、聞いていなかったんですか?」

みくる「お友達でも、一緒にお昼ご飯食べたり、しますよね?」

古泉「それは…そうですけど」

みくる「ね、屋上、行きましょう」

古泉「ええ、行きましょうか」 にこ

おいついた(´Д`)みくるん…

みくる「昨日…ありがとうございました、これ」

古泉「いえ、安物ですから」

みくる「あたしが可愛いって…言ってたやつですよね」

古泉「そうだったんですか? 知りませんでした」

みくる「嘘、ですよね」

古泉「本当ですよ。たまたま、偶然です」

みくる「古泉くんは嘘つきだもの」

古泉「………」

みくる「………」

古泉「…何か、言いたいことでもあるんですか?」

みくる「ありますよ、たくさん」

古泉「なんですか? お聞きしましょう」

みくる「嘘は…やめてくださいね」

古泉「………」

みくる「約束、してください」

古泉「…分かりました」

みくる「どうして、あたしに嫌われようと、したんですか?」

古泉「……あなたが僕を好きだから」

みくる「どうして、あたしがあなたを好きだと、ダメなんですか?」

俺の(´∀`)みくるん

釣り針でかすぎ

古泉「決まってるじゃないですか。あなたが未来人だからですよ」

みくる「未来人でも…か、片想いぐらいなら…してもいいんじゃないですか?」

みくる「迷惑だったのなら、謝ります…でも、」

みくる「…う、上手く言えない、けど…」

古泉「………」

みくる「片想いなら…悲しむのは、あたしだけです…」

古泉「…あなたと、嘘でも付き合えたとき、嬉しかったんですよ。僕は」

みくる「え…?」

古泉「僕もあなたが好きでしたからね」

みくる「う…嘘…」

古泉「嘘ではありませんよ。嘘を言うなと言ったのはあなたでしょう」

キタ━━━━ (*゚∀゚) (∀゚*)━━━━━━!!!!!!!!!!!!
     彡 ⊂   つ⊂  つ  ミ
   ((   ⊂、 /   \ ~つ   ))
     ミ   ∪  ≡  U′  彡

みくる「だったら…どうして嫌いになってほしい、だなんて…」

古泉「…あなたが僕を嫌いになれば、あなたは悲しい想いをしなくて済むでしょう」

みくる「………」

古泉「それに…僕の悲しみも、減るかもしれないじゃないですか」

古泉「本当は、もっと楽しく付き合いたかったんですよ」

古泉「例え短い期間の、偽りの恋人でも…」

古泉「でも、そうしたら、僕はもっとあなたのことを好きになってしまう」

古泉「僕は、あなたが思っているほど強い人間ではないんです」

古泉「あなたが嫌いになってくれれば…僕も諦めがついて…」

古泉「………」

古泉「す、すみません…何を言ってるんでしょうね、僕は」

みくる「古泉くん。泣かないでください」

いゃぁ(´Д`)あゎゎ

すみませんお風呂入ってきます

>>592
戻ってこなくていいよ糞虫^^

>>599
             ___,,,,,..... -一ァ
         / ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、,!
.        /'´|;;;;,、;;;;;;;;;;/      ,!

.         /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i   断  だ ,!
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i  る  が ,!
.      /:.;.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ       ,!
.       /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
     /-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!

     /'ヽ、ヾi ゙´.:   /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
.    /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
   /::::;;;;;/  ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!

.   /;:::::/ ::.    ::.,,\_ゞ;'> 〈;,!
 /i!:::::iヾ-'、::..       '';~ ,;:'/,!
. /;;;i!fi´l_、,.`        .: ,;:'  ,!
/;;;;;i' ('ー、ヽ      ..: ,;:''   ,!

ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、   ,..:'.:'"    .: ,!
   ``ヽ.、_ ¨`  ,:'      (_r:,!
       ``ヽ.、..    ノr;ソ~,!
             ``ヾ、 / 7,!
                 ``ヽ,!


>>599
スレタイはさしずめ「俺より笑顔なIDのやついるの?」
だな

古泉「…泣いてないです」

みくる「泣いてるじゃないですかぁ…ふえぇ」

古泉「僕は…あなたが好きです…」

みくる「…古泉くん。あたしは、古泉くんのこと…嫌いになんてなれないの」

みくる「だから…だからね。どうせ、悲しい想いをするなら…たくさん、思い出を作ろう」

みくる「たくさん思い出を作って…笑顔で、お別れをしましょう」

古泉「…ぐす…」

みくる「ごめんね。わがままだって…分かってるっ、ひっく…」

みくる「でも、古泉くん、あたし、古泉くんのことが、大好きなのっ…」

みくる「…っ!」 ぎゅうっ

古泉「朝比奈さん…、朝比奈さんっ…」 ぎゅうぅ

みくる(大)が古泉の前に現れないのはこのためか…

みくる「く、苦しいよぉ、古泉くんっ…」

古泉「僕でいいんですか。あんなに、ひどいことを…」

みくる「古泉くんも辛かったって、分かってるから。大丈夫だよ」

古泉「ひっく…ごめんなさい、朝比奈さん」 ぎゅっ

みくる「…やっぱり、許してあげない」

古泉「えっ!?」 ばっ

みくる「許してほしい?」

古泉「たくさんひどい事を言ってしまいましたし…無理なら、それで…」

みくる「許して、ほしい?」 ずいっ

古泉「……は、はい。ゆ、許して下さるのなら」

みくる「………」

古泉「……?」

みくる「…キス、してくれたら…許してあげる」

古泉「………」

みくる「あ、あう…ご、ごめんなさいっ! じょ、冗談です」

古泉「目、瞑ってください」

みくる「い…いいん、ですか?」

古泉「あなたがしたいのなら、いくらでもしますよ」

みくる「…あっ…」

古泉「………」

ちゅっ

お前ら穴兄弟ならぬ唇兄弟かよ

馴れ合いが嫌って…
じゃあ殺伐としてればいいのか?

みくる「ん…」

古泉「……許して、くれますか?」

みくる「…ずっと、傍にいてね」

古泉「はい。あなたが未来に帰っても…僕はあなたの傍にいます」

みくる「えへへ…たくさん、デートしようね」

古泉「はい」

みくる「たくさん、たくさん…」

古泉「はいっ…」 ぎゅっ

みくる「大好き…古泉くん」

古泉「ありがとう、朝比奈さん…」

長門は貰うから安心しろみんな

>>660じゃあ
古泉
朝倉
鶴屋はもらっていきます

・・・

みくる「いっちゃん♪」

古泉「なんですか、みくるん」

キョン「………」

みくる「あ、キョンくん。こんにちはぁ」

古泉「どうも」

キョン「またその呼び方になったのか」

古泉「お遊びですよ。ね、みくるん」

みくる「はいっ、いっちゃん」

キョン「へーへー、ラブラブなこって」

古泉「ふふ。羨ましいですか」

キョン「別に」

古泉「見せつけてあげましょう。朝比奈さん」

みくる「なんですかぁ? 古泉くん」

ちゅっ

みくる「ひゃわっ!?」


おしまい

読んで下さってありがとうございました!保守とかも、嬉しかったです
楽しんで頂けたのなら、幸いです

おい
変質者フラグ回収していけ

手の怪我って変質者VS古泉が行われた結果だと思ってたんだけど

古泉「やはり、あなたでしたか・・・」



キョン「ア・・・あ゙・・・?朝HIナ3・・・ハ?」



古泉「彼女なら涼宮さん達と一緒です、フフ、残念でした。」






とかいう展開をだな

>>682
古泉にみくるを送らせる為のものなので、特に何かあるわけではないです
今後も古泉はみくるを送っていくので、みくるは大丈夫です

>>691
いやケガはこれだろ

270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/30(日) 16:07:42.87 ID:liOkvshn0
みくる「心配してくれて…あ、ありがとう…」

古泉「あなたの心配なんてしていませんよ。僕は僕自身の心配をしているだけです」

みくる「それも、嘘…古泉くんは嘘つき…です」

古泉「………」 ドガッ

みくる「ひっ…!」

古泉「僕を怒らせるな」

みくる「ご、ごめんなさっ…こ、古泉くん、手…手から血…」

古泉「大した傷ではありません。行きますよ」 すたすた

>>696
なるほど、古泉に送らせる口実ってことか

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