キョン「ツンデレって何だ?」(420)

ハルヒ「!!」

キョン「最近よく聞くんだが。一体何なんだ?」

ハルヒ「…え、えーっと、確か、萌え要素の一種だったような気がするわ」

古泉「性格の事じゃないんですか?」

みくる「照れ隠しだって聞いてますけど」

長門「ロシアのシベリア地方などの一年中溶けることのない永久凍土が広がる降水量の少ない地域の事。凍原とも言われる」

キョン「長門、それはツンドラだ」

長門「……」

ハルヒ「で、それがどうしたのよ」

キョン「いや、ただちょっと知りたくなってな」

古泉「まあ朝比奈さんの捉え方であながち間違いではないんでしょうか」

キョン「照れ隠し?」

古泉「ええ。つまり、好意を抱いている人物を目の前にすると、それを悟られないようにきつく当たってしまう人、またはその性格の事ですね」

古泉「まあその定義は定かではないようですが」

キョン「成る程…」

キョン「で、何でそれがツンデレなんだ?」

古泉「刺のある性格・態度の事を、ツンツンしている…と言い変えられるでしょう?」

キョン「ああ、確かにそうだな。それなら、ハルヒはツンツンしてるよな」

ハルヒ「なっ…!何言ってんのよバカ!」

キョン「ほれみろ」

古泉「ですが、ある事がきっかけで、普段からは想像出来ないような態度をとる……つまりデレデレしてしまう」

キョン「それでツンデレか」

古泉「ええ。中には、そのギャップに「萌え」を感じる人もいますので、涼宮さんの捉え方も間違いではありませんね」

ハルヒ「こ、こらっ!キョン!」

キョン「何だ」

ハルヒ「あ、あたしは別に、照れ隠しとか…そういうのは無いから…その、勘違いしたら死刑だからね!」

古泉「……」
みくる「……」
長門「……」

キョン「んな事分かってるっつの。お前に限ってそんな事は無いだろ」

キョン「でも、実際そんな子がいたら……」

キョン「……さぞかしかわいいんだろうなぁ」

ハルヒ「!!」
みくる「!!」
長門「……」

古泉「…ツンデレ萌えですか」

キョン「まぁ、変に言い変えるとそうなるかもな。だってよ古泉、想像してみろよ」

キョン「好きな人を目の前にすると、ついつい刺々しく接してしまうんだぞ?」

キョン「きっとその子は、後で後悔してるんだ…。『なんで素直になれないんだろ…』みたいにな」

古泉「確かに…いつもは態度が大きいのに、そういう事で落ち込んでる姿を想像すると……ぐっと来ますね」

キョン「だろ?」

キョン「しかもそれ、周囲の人にはバレバレで、でも彼は鈍感で、彼だけ気付いて無い…みたいな」

ハルヒ「……」
古泉「……」
みくる「……」
長門「……」

キョン「たまらんな…ツンデレ…」

キョン(……ポニーテールだとなおさら良しだな)

ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン…」

キョン「なんだハルヒ」

ハルヒ「…あんたの妄想をべらべら喋られても…困るのよ。まったく、ツンデレなんて……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「ツンデレかぁ…」

みくる「涼宮さん?」

ハルヒ「あ、ぇ、と、とにかく!ツンデレなんかダメよ!ダメダメよ!言いたい事があるならはっきり言っちゃえばいいのよ!」

キョン「なんともまぁ、お前らしいな」

キョン「でもなハルヒ…」

ハルヒ「…!」

キョン「正直、ツンデレのような乙女心がお前には足りないな」

ハルヒ「!!」

キョン「ま、お前が女の子らしくなったって、気持ち悪いだけだがな」

ハルヒ「…なんですってぇ!」

みくる「ゃ、喧嘩はダメですよぉ…!」

キョン「じゃあちょっとやってみればいいだろ。お前が正気じゃいられなくなるからよ」

ハルヒ「……言ったわね」

キョン「ああ」

キョン(こいつに乙女心なんか、猫に小判を与えるようなもんだろ)

古泉「乙女心…と言いますと?涼宮さんはこれから何をするんです?」

キョン「そうだな、どうせならツンデレになってもらおうかな」

ハルヒ「!!」

みくる(結局いつもと変わんないんじゃ…)

キョン「ハルヒ、お前今好きな人とか…居るのか?」

ハルヒ「え!?」

古泉(核心を突きましたね…)

長門(ユニーク)

ハルヒ「そ…それは…」

キョン「正直に言ってくれよ?じゃなきゃ意味ないからな」

ハルヒ「……」

ハルヒ「……いるわょ」ボソッ

キョン「え?」

ハルヒ「いるって言ってんのよバカ!」

キョン「…な…、何…?」

キョン(以外だ……というか、ハルヒに好きな人…って……)

キョン「……マジか」

ハルヒ「……マジよ」

キョン「……精神病の一種じゃなかったのか?」

ハルヒ「…わ、悪かったわね」

キョン(待て待て!ストップ!止マレ! あのハルヒが?んな訳……あるかよ……信じられん……)



古泉「彼も相当ショックを受けてるみたいですよ」

みくる「なんか見てていらつきますね…」イライラ

長門「ばかやろう」

キョン「…誰なんだ?」

ハルヒ「ぃ、言える訳無いでしょそんなの!」

キョン「……」

ハルヒ「そんな事はどーでもいいのよ!…で?」

キョン「ああ…そうだった。お前がツンデレになるんだったな…」

キョン「……ちょっと待っててくれ」ガタ

ハルヒ「え?どこ行くの?」

キョン「長門。古泉。朝比奈さん」チョイチョイ

長門「……」
みくる「へっ?」
古泉「どうしたんです?」

キョン「ちょっと来てくれ。なに、たいしたことじゃないんだが」

古泉「…?」

キョン「あー、ハルヒ。ちゃんとツンデレになれよ」

ハルヒ「え!?こらキョンどこ行くのよ!」

バタン

古泉「どういう事なんです?」

キョン「いや、どうせやるなら本格的にやった方がいいと思ってな。…あいつにも、好きな奴がいるみたいだし」

みくる「…?」

キョン「長門。ハルヒの好きな人、誰だか分かるか」

長門「分かる」

古泉「…!」
みくる「…!」

キョン「流石だな…。じゃあ、俺の容姿をそいつそっくりに変えてくれ。あ、ハルヒだけがそう見えるようにしてくれればいいぞ」

長門「…分かった」

古泉(これは…!)

みくる(つまり……やっぱり何も変わんないんじゃないんですか!)

長門「……完了した」

キョン「よし。古泉と朝比奈さんで、なんとか話を合わせて下さい」

キョン(これでツンデレなハルヒが見れればいいんだが…)

みくる(涼宮さんはキョン君がキョン君に見えて、でもキョン君は自分をキョン君だと思ってなくて…あ、あれ?)

キョン「……っと待て。長門、そいつはいつもハルヒを何て呼んでるんだ?喋り方は?」

長門「気にしなくていい。自動変換処理済み。あなたは普通に喋るだけ」

キョン「流石だな…」

キョン「……」

キョン「…あのさ。誰なんだ?ハルヒが好きな奴って…」

長門「……いいの?」

キョン「……」

キョン「……いや、やっぱり言わなくていいや。あいつが可哀相だからな」

古泉「そろそろ入りましょう。涼宮さんの機嫌が悪くならないうちにね」

みくる(どうやって話を合わせればいいんだろ…)

古泉「……長門さん」

長門「そう。彼には何の改変も施してない。いつも通り」

古泉「…やはりそうですよね」

キョン「よし、入るか」

ガチャ

ハルヒ「何してたのよキョン!」

キョン「は?キョン?誰の事だ」

ハルヒ「…へ?あんたとうとう頭までいかれたの?」

キョン「までってなんだ!俺はまだどこもいかれて無いわ!」

キョン「……ってあれ?」

バタン

キョン「おい長門!ちゃんとやったか!?」

長門「やった」

キョン「嘘だろ?だってハルヒは俺を見て俺だって……」

長門「そう」

古泉「…ふふ」

みくる「…えっ?」

キョン「つまり……ハルヒは俺を見て俺だと思ったんだから……ハルヒが好きなのは………」



キョン「…俺?」

キョン「じょ、冗談だろ…?」

長門「本当」

キョン「…おい古泉!」

古泉「その通り。涼宮さんは、あなたに好意を抱いています」

キョン「朝比奈さん…」

みくる「あ、はい。キョン君が今まで気付かなかった事が不思議なくらいですよ?」

キョン「そんな…」

長門「信じて」

キョン「ハルヒが…?俺を……?」

キョン「……」

ガチャ

ハルヒ「もう!なんなのよみんな!来たかと思ったらすぐ出ていっちゃったりして!」

ハルヒ「キョン!あんた覚えときなさいよ!」

古泉「ま、まあ皆さん、とりあえず中に入りましょうか。ここでこうしてるのもなんですし」

キョン「……」

キョン(ハルヒは俺の事が好き?あのハルヒが?)

キョン(いや、待てよ…。今までハルヒがそんな態度とった事があったか?)

キョン(……無かったよな)

古泉「…座らないんですか?」

キョン「ぁ、ああ、すまん」

キョン(……やっぱりこいつらの勘違い…)

キョン「……」

キョン(……落ち着け。それが照れ隠しだとしたらどうなんだ?)

キョン(思い当たる節があり過ぎる!)

キョン(何故閉鎖空間でハルヒにキスをして帰ってこれた?)

キョン(野球大会で俺を4番にしたのは誰だ?席替えしても、俺とハルヒの位置が変わらないのは何故だ?)

キョン(不思議探索で同じ組みにならないのは?俺に恋愛小説を書かせたのは?)

キョン(…あの雨の日、相合い傘して一緒に帰ったのは?)

キョン(そうか…)

キョン(ハルヒ、お前…)

ハルヒ「キョン?どうしたのよ…さっきから、なんか目の焦点が会って無いわよ?」

キョン「は、ハルヒ…」

キョン「お前、お、俺の事……好きなのか?」

ハルヒ「!!」ビク

長門「危険」
みくる「あらら…」
古泉「だめだこいつ」

キョン「そうだったのか…?」

ハルヒ「ぅ、ゃ、ぁ…」

キョン「おいハルヒ?」

ハルヒ「な、何で……」

キョン「お前…」

ハルヒ「…っ!」ガタ

キョン「あ…」

バタン

キョン「なんなんだ……」

古泉「困りましたね。涼宮さん、顔真っ赤にしてどっか行っちゃいましたよ」

キョン「……え?」

みくる「キョン君、大丈夫ですか?」ポンポン

キョン「ぁ……あれ?ハルヒは…?」

長門「帰宅したと思われる」

キョン「……そうか」

古泉「大丈夫ですか?」

キョン「まあ……多分な」

キョン「でも…まだ信じがたいなこれは…」

古泉「まあ、それはそうでしょう。『現実は小説より奇なり』ですよ」

キョン「…そうか」

みくる「涼宮さんの事、どうするんですか?」

キョン「まだ、よくわかりません。なんか情けないですけど……。すいません」

長門「……」

キョン「…じゃああいつのきっつい態度ってまさか」

古泉「照れ隠し」
長門「照れ隠し」
みくる「ですね」

キョン「ハルヒ…お前、ツンデレだったのか…?」

古泉「ええ。おそらく、そのカテゴリに分類されると思います」

古泉(人により意見の相違はあるでしょうが…)

キョン「でもあいつ、デレた事なんてあったか?デレ無しじゃ、ツンツンだろ」

古泉「いえ。涼宮さんは、たいてい一人の時にデレるんですよ」

キョン「!!」
みくる「一人の時…?」
長門「興味深い」

古泉「あまりこういう事を言うのもどうかと思いますが……この際です。言ってしまいましょう」

キョン「ほう」

みくる(何で古泉君知ってるんだろ…)

長門「……」

古泉「涼宮さんが家に帰ると、まず何をするかご存知ですか?」

キョン「知る訳ねぇだろ」

古泉「そうですよね。これは失礼」

古泉「彼女は帰宅すると、自分の部屋へ直行し、日記を書くんですよ」

キョン「ハルヒが…日記…?」

みくる「意外です…」

長門「二期放送中」

古泉「その内容は、ずばりあなたの事が書かれています」

キョン「なんと」

みくる「ふぇ…」

古泉「日記を書いた後は、夕飯をとります。ご家族の皆さんはもう知っているようで、その話題を振られた時には、そのたびに顔を赤くしてるようです」

キョン(…なんかハルヒかわいいな)

みくる(キョン君今変な事考えてますね)

長門「ユニーク」

古泉「その後は、一時間ほどお風呂に入るようです」

キョン「ちょっと待て。なんかお前やたら詳しいが……もしかして、機関は盗撮とかしてんのか?」

古泉「さてどうでしょうか?僕は戦闘がメインなので、よく分かりません」

古泉「ただ、機関で涼宮さんに1番近いのも僕なので、そういった情報が流れてきやすいんです」

古泉「ですから、今話している事は全て聞いた話なんですよ」

キョン「……」

キョン(機関もさすがに盗撮まではしないだろ……いや、しかし…)

キョン「……続けてくれ」

古泉「入浴後は、髪を結っているようなんですが、その時の髪型が……」

キョン「ポニーテールなのか!?」

古泉「……涼宮さんも、健気な方ですよね…」

キョン「ハルヒ…」

長門(彼のポニーテールに対する反応の仕方は異常)

みくる(ポニーテールのどこがそんなにいいんでしょうか…)

古泉「夜は宿題をやるそうです」

キョン「他には?」

古泉「……あれも時々」

キョン「…あれ?」

古泉「あなたの名前を呼びながらするそうですよ」

キョン「あれって……アレか!?」

古泉「そりゃ、高校生ですからね。二週間に一度のペースらしいです」

キョン「お前、本当に見てないんだろうな」

古泉「だっ、大丈夫ですよ!聞いただけですから!」

みくる「な、長門さんは、アレ…するんですか?」

長門「わたしは自慰行為を行った事がない。する必要がない」


キョン「あ、朝比奈さんは…?」

古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「……ごめんなさい」

むしろヤンデル

長門(……彼はポニーテール好き)



みくる「な、長門さん!?か、か、か、髪が…」

キョン「俺、明日からハルヒに優しくしてみようかな」

古泉「今からやって下さいよ。何で明日からなんですか」

キョン「いや、何となく」

古泉「……寝る前に、日記帳を見直すんですよ」

キョン「ハルヒが?」

古泉「ええ。付け足して何か書く事もあるみたいですね。そして、あなたの写真を枕の下に敷いて寝るんです」

古泉「これは、あなたと閉鎖空間に閉じ込められた次の日からやってるらしいです」

キョン「ハルヒ……」

古泉「デレデレですよ。っていうかドロドロですよもう。あなた一色ですから」

キョン「ツンデレ……なんといい響きよ…」

古泉「朝、携帯の目覚ましで起きてるようなんですが、そのアラーム音が…」

キョン「…?」

みくる「まさか…」

長門「……」

キョン「Lost my music…!」

古泉「何でそうなったんですか」

キョン「いや、俺あの曲結構好きなんだよ」

みくる「キョン君の声…ですか?」

古泉「その通りですよ朝比奈さん。涼宮さんは、朝あなたの声で目覚めるんです」

キョン「あいつ……いつ撮りやがった」

古泉「あなたと喧嘩したその日には、家で一日中泣いているそうですよ?」

キョン「やばいぞ…想像したらハルヒがかわいく……」

みくる「ふふ、キョン君、良かったですねぇ」

長門「……」

古泉「これを聞いて、あなたはまだ涼宮さんにデレ成分が無いと言えますか?」

キョン「…俺が間違ってた」

キョン(ハルヒに乙女心なんて、猫に小判だ…とか言った奴出て来い!足が痺れるまで説教してやる!)

みくる「涼宮さん、萌えキャラだったんですね……」

長門「あなたも」

みくる「そ、それを言うなら長門さんだって…!」

古泉(…僕も萌えキャラ……ですよね?)

キョン「なんかハルヒを抱きしめてやりたくなってきた」

古泉「そういう事は心の中で言って下さいよ」

みくる「長門さんの方が萌えますよ!」

長門「あなたの方が」

キョン「な、何やってるんですか?」

みくる「長門さんったら、あたしが萌えキャラだって言うんですよ!」

長門「あなただって」

古泉「まあまあ、落ち着いて下さいよ。皆さん萌えキャラなんですから、何も争わなくたっていいでしょうに」

キョン「あー、なんかいろいろと批判くらいそうな発言だぞそれ」

古泉「自重します」

長門「……」

みくる「……」

キョン「さて、俺も帰るかな」

古泉「そうですね、団長さんが不在ですし、僕らも帰路につきますか」

長門「……」
みくる「……」

翌日 朝



キョン「よ、ハルヒ」

ハルヒ「ぁ…キョン…」

キョン「どうした、今日は元気無いな」

ハルヒ「あ、あのさキョン…」

キョン「何だ?」

ハルヒ「昨日、あんたあたしのす、すすす好きな人をさ、」

ハルヒ「なんか勘違いしてるみたいだから言うけどね、」

キョン(ハルヒ、日本語でいいぞ)

ハルヒ「あたし、別にあんたの事なんて……好きでもなんでも無いんだからっ」ツンツン

キョン「……」

キョン(ツンデレだ!!)

ハルヒ「……」

キョン(……こいつって実際俺の事好き…なんだよな?)
キョン(…なら、気付いてないふりでもしとくか?)

ハルヒ「あたし、別にあんたの事なんて……好きでもなんでも無いんだからっ」




朝倉(……マジで?!)

キョン「お前に言われんでもわかってるよ、んな事はな」

ハルヒ「そ。ならいいの」

キョン「結局、お前の好きな人って誰なんだよ」

ハルヒ「な、なんであんたはそういう話ばっかりするのよバカ!」

キョン(顔真っ赤だな…ハルヒ…)

ハルヒ「…ホント、男って何でみんなこういうのばっかりなのかしら」

キョン「いや…ただ、お前みたいな変わり者が好きになるような奴に、ちょっと興味が沸いただけだ」

ハルヒ「変わり者で悪かったわね」

キョン「一度、会って話してみたいね、そいつと」

ハルヒ「…ばか」

キョン(…! 今の『ばか』、ものすごく可愛かったぞハルヒ!)

ハルヒ「……」

キョン「…いや、ハルヒに好きな人……か」

ハルヒ「……何よ」

キョン「はは、いや、こういうとまたお前に怒られるかもしんないけどさ」

キョン「……ちょっと、ちょっとだけ、残念だな……とか思ったりしてな」

ハルヒ「!!」

キョン「実際、お前といると楽しいしさ。なんか、そいつと付き合い始めたら、こうして一緒に雑談することもあんまり出来なくなるのかと思うと、残念というか…寂しいというかだな」

ハルヒ「そっ、そんな事無い!大丈夫だからっ!」

キョン「…!」

ハルヒ「あたしが、そ、そういう事になっても、いつも通りよ!だから…あんたが心配する事なんて…!」

キョン「…ありがとな。ハルヒ」

キョン「…でもな」

ハルヒ「…!」ビク

キョン「俺の事はどうでもいいんだ。ハルヒ、お前の好きなように生きてみろ。そいつが好きなら、一生そいつを掴んで離すな」

キョン「お前の人生なんだ、俺がどうこう出来る訳が無いんだよ。ハルヒ、自分に正直になれ。素直になれ。そしたら…」

ハルヒ「な、何よ!うるさいのよあんた!知らないわよ!」

キョン「……やれやれ」

キョン(それにしても、我ながら見事な自演っぷりだな、これ)

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「…何」

キョン「こっち見ろよ」

ハルヒ「嫌よ」

キョン「照れんなって」

ハルヒ「照れてなんか…」
キョン「顔、真っ赤っ赤じゃねぇか」

ハルヒ「!!」

キョン「お前もホント、素直じゃないというか何というか…」

ハルヒ「……素直じゃなくて悪かったわね」

キョン「悪いとは言って無いだろ。まぁ、そこも引っくるめてのハルヒだもんな」

ハルヒ「何よそれ。意味分かんない…」

キョン「素直じゃないところも、お前の魅力の一つだって言ってんだよ」

ハルヒ「…!」

ハルヒ「な、なんなのよさっきからあんたは……」

キョン(照れてる照れてる)

古泉「上手くいってるようですね」

ハルヒ「アイツ超ウケるんですけどwwwwww」

ハルヒ「……」

キョン「ハルヒ?」

ハルヒ「……」

キョン「もしかして、怒ってるのか?」

ハルヒ「怒ってなんかないわよ」

キョン「嘘だな。怒ってるだろ」

ハルヒ「しつこいわよ。怒って無いって」

キョン「じゃあ『ハルにゃん、怒って無いにゃん』って言ってみてくれ。もちろんウインク付きで…」

ボカ

キョン「ぃっでぇ!」

ハルヒ「ばか!死ね!」

キョン「痛い、マジで痛い!」

ハルヒ「す、少し黙りなさいよあんたは!!」

キョン「分かった、分かったからその右手を下ろせ…!」

ハルヒ「……ふんだ。もう知らない」プイ

キョン「おいハルハル。もしくはハルニャン」

ハルヒ「まずはその幻想をぶち壊す!」

キョン「ぬわ―――――ッ!!」

キョン(こいつは、どうやったらデレるんだろうか…)

ハルヒ「……」

キョン「…ハルヒ」

ハルヒ「……」

キョン「すまん、ちょっとやり過ぎた」

ハルヒ「……」

キョン「おーいハルヒ」

ハルヒ「……」

キョン(今はこれ以上は無理そうだな)

キョン「…頼むからシカトはやめてくれ。マジですまん」

ハルヒ「……喋んなって言ったでしょ」

キョン「……」

ハルヒ「バカ。今日の放課後、覚えてなさいよ」

キョン(やれやれ、一体何やらされるんだか……)

古泉「キョンがまるで道化のようだw」

ハルヒ「計画通り」

放課後



キョン「……」

古泉「……」

みくる「……」

長門「……」

ハルヒ「……」

古泉(何なんですかこの空気は!)

キョン(神サマはどうやらお怒りのようだな)

みくる(キョン君、怒らせたんですか!?)

キョン(あ……多分、怒らせちゃいました)

キョン(まだ朝の事を引きずってんのか…)

長門(この本はなかなか興味深い)ペラ

ハルヒ「……」

>>125
おお!そこで全部見れる?

古泉(怒らせちゃいました…じゃないですよ!)

キョン(お前は人の心の中を勝手に読むな!)

みくる(それ、キョン君もですよね…)

キョン(え?)

古泉(あれ?)

みくる(ふぇ?)

長門(思考内容を電気信号として脳内に直接伝達するように操作した)

長門(この空間内では、涼宮ハルヒ以外、他人の思考内容が分かる)

長門(ただし、こちらからは一方的に涼宮ハルヒの思考内容を読み取る事が可能)

キョン(長門…なんて奴だお前は…)

古泉(頼もしい限りですね)

みくる(じゃあ、私たちはテレパシーが使えるって事ですか?)

長門(そう)

>>131
角川チャンネルは先週の1話だけだったと思う

ってゆうか
レンタルで借りたら全話でも数千円だろ?

俺このまえ買ったDVD
1話で5000円以上したぞ

あぁ、夏休み

中国とか他国に行けば幾らでも見れるだろが
字幕が邪魔だけど

古泉(ですが、何故こんな事を?)

長門(こうした方が好都合。それに)



長門(面白そうだから)

キョン「!!」
古泉「!!」
みくる「!!」

ハルヒ「……」

キョン(な、なんか長門が楽しんでる…!)

古泉(なんと恐ろしい)

みくる(ふぇ…)

ハルヒ「ねえみんな」

キョン「どぅわっ!な、何だハルヒ」

古泉「ど、どうされました?」

ハルヒ「その、あ…あたしって、ツンデレなのかな…」

キョン「…は?」

ごめんなさい
探し方のコツ教えてください。
スレ汚しすみませんでした
これで消えます

>>160
アニメがほんとに好きなら
アニメ業界に投資してやれ

>>160
   、_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_,

  、_)                       (_
   _)  夏  厨  の  予  感 !! (_
   _)                     (
   '⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒`

                   //
           ヘ,(゚∀゚)y'^     アーヒャ ヒャ ヒャ ヒャ ヒャ

          、  _L_;二;_.j_  , \\
           ̄ ト、~Y~,/| ̄
             ,|yΛ=スイ|、   アーヒャヒャヒャ   _
             ' | | !;∀Y i| `          /##;〉
           |イYト〉イY.|           /  ̄
   アヒャヒャ     レYy'`vレ|     ヽ(゚∀゚ )ノ
            Vy  V'       (夏 )ヘ
   ヽ( ゚∀゚)ノ               <

     ( 夏)ヘ
     <

ハルヒ「ぃ、いや!何でもないわ!はは、変よねやっぱり…」

キョン「変…ではないと思うが…」

古泉「ま、まあ性格の話ですから、人それぞれだと思いますが」

みくる(涼宮さん……残念ながらあなたはツンデレなんですよ!)

キョン(あ、朝比奈さん!)

古泉(心の中の声なので大丈夫ですよ。何を言っても構いません)

ハルヒ(キョン、怒ってるのかな…。あれから、一回も話しかけてくれなかったからなぁ…)

キョン「んなこたねぇよ!」

古泉(だめだこいつ)

ハルヒ「へっ?」ビク

キョン「いや、あー、何でもないぞ」

キョン(しまった…)

みくる(心の中ではデレデレなんですね)

古泉(そのようです。不機嫌な顔しながら、そんな事を考えてると思うと……)

キョン(…いいな、ツンデレって)

釣られてるヤツが夏厨だろが
俺も釣られたけど・・・

長門(うちゅうじんがしんりゃくしてきたぞ)

キョン(な、長門?)

長門(本を読んでるだけ)

キョン(あ、そうか…)

ハルヒ(何て話しかけようかしら…。もう相手にしてくれないのかな…)

キョン「ハルヒ。今日はいい天気だな」キラ

ハルヒ「ぇっ?そ、そうかしら?」

長門「くもりのち雨」

キョン「……」

古泉(揺さぶられすぎですよ…)

キョン(仕方ないだろ……かわいいんだから…)

キョン「…あっ」

古泉「……」ニヤ

長門(仕方ない。うちゅうじんとのぜんめんせんそうだ)ペラ

ハルヒ(もっと気の利いた事、なんで言ってあげられないんだろ…。あたし、最悪ね…)

キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「…え?」

キョン「いや、えーと、最近、なんか肩が凝ってな。揉んでくれないか?」

古泉(なんですかそれ)

キョン(いや、これぐらいしか思いつかなかったんだよ…)

ハルヒ「な、何であたしがあんたの肩なんか揉んでやんないといけないのよ!普通逆でしょ?あんたがあたしの肩を揉むならまだ分かるわ!」

ハルヒ(……また、やっちゃった…)

キョン「…!」

古泉(これはこれは)

キョン「分かった。揉んでやる」キラ

ハルヒ「…へっ?」

みくる(長門さん?)

長門(さ、さまーそるとびーむだと…)

どんな宇宙人だw

キョン「ど、どこら辺だ?」

ハルヒ「……首?」

キョン「よし…」スッ

ピト

ハルヒ「ひゃう!」ピク

キョン「わ、すまん!大丈夫か!?」

古泉(涼宮さんの弱点は首……首……)ジロー

ハルヒ「ぃ、いやなんでもないの、続けていいわよ」
ハルヒ(あんまり首とか触られた事無いから、びっくりしちゃった…)

キョン「今度こそ…」スッ

モミモミ

ハルヒ「ぅ…ぁぅ……」

キョン(へ、変な声出すなハルヒ!)

グッグッ

キョン「……別に、そんなに凝ってはないな」

ハルヒ「そ、そぅ?」

長門(せぷてんばーみっしんぐ)

みくる(何の本読んでるんだろ…)

キョン(ポニーテール時は、この白い首があらわになるのか…)

キョン(うなじといい……たまらんな…!)

古泉(いつまで肩揉みしてるつもりなんでしょうか)

ハルヒ「きょ…キョン?そろそろ…」

キョン「あ、ああ、すまん」スッ

ハルヒ「んー…」

ハルヒ「…まあ楽になったわね」

キョン「良かったな」

ハルヒ「まあね」

キョン「……」

ハルヒ(……なんで『ありがとう』の五文字が言えないのよあたしは…)

キョン(…ハルヒ!伝わってるぞ!十分伝わってるから自分を責めないでくれ!)

古泉(あなたたちは何故いかなる状況でもいちゃつけるのか。これを題材に論文が書けそうですよ)

みくる(あたまにリボンなんか付けてる時点で、あなたも萌えキャラなんですよ!)

キョン(やばい朝比奈さんが思いたい放題だ)

古泉(そろそろ解除すべきですね。…長門さん)

長門(了解した)

みくる(せいぜい、全国のキモヲタ共から気持ち悪い目で見られればいいんです!)

キョン(よし、朝比奈さんが考えてる事が分からないぞ)

古泉(今何やら禁則事項な事を考えてたような気がしますが)

長門(えたーなるふぉーすぶりざーど)

ハルヒ「今日は何しようかしらね」

キョン「今日は…って、いつもぐーたらしてるだけだろ」

ハルヒ「ぐーたらはしてないわよ。やる事が無いだけ」

キョン「それで?結局、今日もいつも通りなのか?」

ハルヒ「うーん、やっぱりなんかつまんないわね…」

ああもう無理です活動限界です

ちょっと寝かせて下さい



もしまだ寝ない人がいたら保守していただけると幸いです


キョン「お前の脳、ノイズが多いな」


長門「生理中なの…」

保守ついで
いつぞや書いた続き

ハルヒ「……みくるちゃん、キョンから離れてくれない」

キョン「なにいってんだハルヒ、隣に座って喋ってるだけだろ」

みくる「す、すみませぇん……」

ハルヒ「う、うっさいわねバカキョン!帰る!」カァッ

キョン「なんだってんだアイツ……」

ハルヒ(なんであんな事言っちゃったんだろ私……)フルフル

みくる「涼宮さんどうしたんでしょうかぁ……」

キョン「気にしなくていいですよ、今に始まった事じゃありませんし」

古泉「あなたも罪作りな人だ」

キョン「ん?どういう意味だ?」

古泉「まさか気づいてないとは言わせませんよ。もしそれが本当ならいい病院を紹介します」
キョン「なんだと」

古泉「冗談ですよ。ただ涼宮さんの気持ちは一年前に比べ比較にならないほど高まっているのでしょう」

キョン「ハルヒの気持ち?ハルヒはなんか悩んでるのか」

古泉「……困ったものです」

長門「……」

ハルヒ「またキョンの事考えてる……なんなのよもう!なんで私があんなバカの事ばっかり……」

長門「恋」サッ

ハルヒ「ひっ!ゆ、有希いつからそこに……」

長門「あなたは恋の病」

ハルヒ「私が恋?バ、バカな事言わないでよ、誰がキョンなんかに……ってなんでキョンなのよ!」

長門「あなたはデレ成分が足りない」

ハルヒ「……デレ?」

長門「そう」

ハルヒ「どういう事……有希?」

長門「私の事は愛伝道師とでも呼んで欲しい」

ハルヒ「愛伝道師?」

長門「そう。対有機生命体恋愛指南ヒューマノイドインターフェース、それが私」

ハルヒ「よくわからないけど……わかったわ」

長門「あなたのツンは合格点、むしろ日本代表クラス。でもデレはゴミ、汚い花火」

ハルヒ「ゴ、ゴミ……」

長門「それでは彼は射止められない」

ハルヒ「待って!別に私はキョンの事なんて……」

長門「そういうのはもういい」

ハルヒ「……」

長門「彼を振り向かせる術を私があなたに伝授する」

ハルヒ「でも……」

長門「でもも、ヘチマも、サンディも関係ない」

ハルヒ「……」

長門「わかった?」

ハルヒ「わ、わかったわよ」

長門「じゃあしっかり覚えて、やる気がないなら私が彼をもらう」

ハルヒ「ダ、ダメ!」

長門「その調子」

長門「まずあなたは彼に対し、ツン9、デレ1これでは恋愛関係が成立する可能性はルックスを加味しても8.125%」

ハルヒ「低い……わね」

長門「そう。あなたのルックスを考慮してもせめてツン7、デレを3まで引き上げたい」

ハルヒ「どうすればいいの!?」

長門「ツンデレはわかる?」

ハルヒ「なんとなく……冷たくしたり、かと思えば甘えてみたりする事じゃないかしら?」

長門「ダウトー」

ハルヒ「え」

長門「その考えは間違い。世間でも誤った認識の人が多い」

ハルヒ「そうなの?」

長門「そもそも冷たくしてみたり、突然甘えてみたり、男はそんなきまぐれ女のどこを好きになればいい?」

ハルヒ「む……」

長門「本来ツンデレは素直になりきれないというのが大前提。ツンは好きが故に素っ気なくなり、
デレは甘えるのではなく精一杯の感情表現の事。だからこそ男はそんな女に愛らしさを抱く」

ハルヒ「有希はやらないの?」

長門「愛伝道師」

ハルヒ「あ、愛伝道師はやらないの?

長門「私は次のステップ。無口稀デレ」

ハルヒ「私にはまだ早いわね」

長門「初心者には諸刃の剣、一歩間違えれば根暗キャラ」

ハルヒ「具体的にどうすればいいのかしら……」

長門「ターゲットは名高い鈍感、一筋縄ではいかない」

ハルヒ「そうね」

長門「ツンデレにおける定番は避けるべき」

ハルヒ「どういう事?」

長門「例えば『べ、別にアンタの為にナンタラカンタラ』これは本当にそう思ってしまうのが彼」

ハルヒ「有り得るわね……」

長門「そう。だからアナタの為だとハッキリ伝える、それは照れながらでも構わない」

ハルヒ「い、言えないわよ!そんなの……」

長門「そのくらいのハードルの高さが自然にデレを演出する。これは効果的」

ハルヒ「そうなのかしら……やってみるわ……」

長門「そう」

長門「次は男性にこちらを意識させる仕草、行動」

ハルヒ「うんうん」

長門「何か例を」

ハルヒ「そうねぇ……谷間を見せるとか」

長門「去ね」

ハルヒ「す、すみません……」

長門「ビッチ……イブラヒモビッチ」

ハルヒ「……」

長門「そういうリリーフピッチャーみたいなストレートはいらない」

これって前に見たな
面白いからスレ乗っ取りしないで別にスレ立てて
やった方が良いのでわ?

長門「まずは一緒に歩いているときにおいていかれないよう袖を軽くつまむ。これは有効」

ハルヒ「そんなこと?」

長門「次に定番なのが上目づかいで話を聞く」

ハルヒ「あーそれはわかるわ」

長門「変化球で昔の好きな人に似てると伝えるのも効果的」

ハルヒ「男ってよくわからないわね」

長門「人によってはメールにハートをつけるだけで意識する。ただこれは人を選ぶ」

ハルヒ「ハートなんて何の気なしにつける事もあるのに」

長門「単純な男性は意外と多い。ただ彼には通用しない可能性が高い」

>>216
そんな事でひねりつぶすとかこだわりがあるんですね。

>>217
電話はなかなかスレ立ても厳しいんだ

長門「その他にも、髪タッチ、ねぇねぇ肩タッチ、ウケるータッチ、ショルダーバッグたすき掛けバスト分割、
当ててんのよ等挙げればキリがないので割愛する。追ってまた伝授する」

ハルヒ「色々あるのね……」

長門「それらを自分の属性に絡めながらアレンジしていく事で異性へのアプローチ方法は無限に広がる」

ハルヒ「属性ってツンデレ以外にもまだあるのね」

長門「ツンデレ、無口、ドジっ子、委員長、僕っ子、ヤンデレ、お嬢様、
妹、メガネ属性。これも挙げたらキリがない」

ハルヒ「そういえば有希、メガネ属性はもう捨てたの?」

長門「…………」

ハルヒ「まずい事聞いたかしら……」

長門「……私は愛伝道師」

ハルヒ(誤魔化した……?」

>>225
そうなのか
知らなくてスマン
俺の勝手な要望だから気にしないでくれ

安価ミスってたけど>>231>>226にね
保守の邪魔もしてすまんROMります

全く別の話が進んでてワロタ。
他でやったほうがいいんじゃね?
叩かれるだけだし。

>>233
特に他意はなかったんだがスマン

長門「そんな事はどうでもいい」

ハルヒ「はぁ……」

長門「それよりこれを見てほしい」

ハルヒ「何よこれ?嫌われる女ランキング?」

長門「そう」

1位 自己中心的な女
2位 すぐ奢らせる女
3位 口が悪い女
4位 人使いの荒い女
5位 礼儀のない女
6位 物事を勝手に決める女
7位 妙な団体を結成する女
8位 機嫌が悪くなると変な空間作る女
9位 なんか情報爆発とかしちゃう
10位 夏休みを終わらせない女

じゃあこのへんで、30分以上あけます

ちょw
10時かよw
寝過ぎだろ俺…

みんなすまん
そして保守ありがとう

続きから行きます

古泉「こういうのはいかがでしょう」

ハルヒ「何々?」

古泉「みなさんである勝負をします。その勝負に負けた二人で、校内の不思議を探すべく探索してくるんです」

古泉「どうです?」

キョン(また面倒な事を…!)

ハルヒ「いいわねそれ!さっすが副団長!」

古泉「お誉めにあずかり光栄です」

ハルヒ「で、勝負の内容は何なの?」

古泉「そこは皆さんで考えてもらいたいのです。そっちの方が面白いと思いまして」

キョン「んなもん、じゃんけんとかでいいだろ」

みくる「えっと…あたしは、あっちむいてほいが」

長門「the day of sagittarius」

ハルヒ「じゃあ…間をとって…」

ハルヒ「にらめっこにしましょう!」

キョン「どう間をとったらそうなるんだ」

キョン「というかだな、にらめっこでどうやって敗者二人を決めるんだ」

ハルヒ「確かに…」

古泉「総当たり戦でいいんじゃないでしょうか」

ハルヒ「それ採用!」

キョン「総当たりぃ!?」

キョン(高校生にもなってにらめっこかよ…しかも一人四回も…)

ハルヒ「負けた二人は、探索とプラスしてなんか買ってきてもらうから!よろしくね!」

みくる「な、長門さん、にらめっこって確か…」

長門「見つめ合って先に笑った方の負け」

みくる「は、はい…」

みくる(でもなんかそれだと、凄く失礼な遊びな気がします)

ハルヒ「さーて、最初は誰と誰が睨み合うのかしら?」

キョン「睨み合うって何だ」

古泉(僕、変な顔していいんでしょうか…)

ハルヒ「にーらめっこしーましょ」
みくる「わーらっちゃだーめよ」
長門「あっぷっ」
ハルヒ「ぷ!」スッ

キョン「……」ジー

古泉「……」ニコニコ

キョン「……」ジー

古泉「……」ニコニコ

キョン(何が悲しくてこいつのニヤケ顔を見てないとならんのだこんちくしょう…)

キョン(ここは…)

キョン「……はは。負けたよ」

古泉「おや?」

ハルヒ「あれ?」

みくる「ふぇ?」

長門「自演」

キョン「いや、参った参った。畜生、笑っちまった」

ハルヒ(今古泉君、何か変な顔したかしら…?)

ハルヒ「まあいいわ。古泉君の勝ち!」ピッ

古泉「ありがとうございます」

キョン(やれやれ、こりゃ誰にも勝てそうにないぞ…)

ハルヒ「次は……」

ハルヒ「みくるちゃんとあたしね!」

みくる「が、頑張ります…」

キョン(俺は朝比奈さんのかわいらしい表情を眺めるとするか…)

ハルヒ「キョン、審判お願い」

キョン「はぁ!?」

ハルヒ「いい、ちゃんと見てなさいよ?審判はいつも公平に判断を下すべきなの!」

キョン「分かったよ……ったく」

長門「……」

古泉「……」ニコ

キョン「えー…、よーい、どん」スッ

―――
――


ハルヒ「あっぷっぷ!」スッ

キョン「……」ジー

長門「……」ジー

キョン「……」ジー

長門「……」ジー

キョン「ぅ…」

長門「……」ジー

キョン「…くぅ……」

長門「……」ジー

キョン「……すまん、降参だ」

ハルヒ「有希の勝ちー!」ピッ

長門「勝ち」

みくる「長門さん強いですね…にらめっこ…」

―――
――


ハルヒ「あっぷっぷ!」スッ

キョン「……」ジー

みくる「…ひぇ…」

キョン「……」ジー

みくる「うぅ…」

キョン(あー、いい!最高ですよ朝比奈さん!)

みくる「ふぇぇ…」

キョン(朝比奈さん!朝比奈さぁん!)ニヤ-

ハルヒ「はいキョンの負け!」

キョン「えっ?へ、あれ!?」

みくる「あ、ありがとうございます」

ハルヒ「みくるちゃんの勝ち!」ピッ

古泉(笑ったというかニヤつきましたね)

―――
――


古泉「それでは、始めて下さい」スッ

キョン「……」ジー

ハルヒ「……」ジー

キョン「……」ジー

ハルヒ「……」ジー

キョン「……」ジー

ハルヒ「……ぅ」

キョン「……」ジー

ハルヒ「ゃ、こ、こっち見んなバカ!」

古泉「顔を逸らしたので、涼宮さんの負けですね」ピッ

キョン「…よし」

長門「涼宮ハルヒの心拍数の上昇を確認」

―――
――


古泉「あなたと涼宮さんは、共に一勝で最下位です。一位は長門さんですね」

キョン「お前とかよ…」

ハルヒ「…悪かったわね」

みくる(これは珍しいですよ…!)

長門「勝ち」

古泉「では、とりあえず行ってきて貰いましょう」

みくる「あたしはケーキがいいです」

長門「おでん」

古泉「僕はカレーパンで」

キョン「おいおい、コンビニまで行くのか!?」

キョン(校内探索じゃなかったのかよ…)

ハルヒ「負けたんだから文句言わないの!ほら、行きましょ!」グイ

キョン「おい、ま、待てって!」

キョン「お、おい、あんま引っ張んなって」

ハルヒ「……」ニコニコ

キョン「…!」

キョン「……」

キョン「……」バッ

ハルヒ「……え?」

キョン「引っ張んなって言っただろ?」

ハルヒ「え、キョン…?」

ギュ

ハルヒ「!!」

キョン「俺は、」

キョン「こうして二人で、一緒に行きたいんだよ」

ハルヒ「……ぁ……ぇ…、」

ハルヒ「……うん」

キョン(よっしゃあハルヒがデレた!!)

長門「尾行するなら今」

古泉「今回も取り入れてきましたか」

みくる「早く行きましょうよ!」

古泉「おや朝比奈さん、今回は随分と乗り気ですね」

みくる「まあ……たまには…」

長門「しゅっぱつ」

古泉「ええ。しっかり物影に隠れて行きますよ」

みくる(ちゃんとチョコレートケーキ選んでくれるかなぁ…)

長門「……」ピタ

古泉「…どうしました?」

長門「…扉に強力なプロテクトがかけられている」

みくる「!!」

古泉「涼宮さんですか」

長門「そう。誰にも邪魔されたくないと願った結果がこれ」

古泉「邪魔する気は無いんですがね…。困ったものです」

そして朝倉さんが尾行の為に参上するわけですね、わかります

キョン「なんだ、お前にしちゃあ素直だな」

ハルヒ「ぅ、うるさい…」

キョン「俺、誰かと手を繋いで歩いたの、これが初めてなんだ」

キョン(閉鎖空間のアレは……無しでいいだろ)

ハルヒ「…!」

キョン「ハルヒは……。あ、そういえば、中学の時お前…」

ハルヒ「ちっ違うわよ!手なんか繋いだ事…」

キョン「ホントか?」

ハルヒ「ほ、ホントよ!」

キョン「嘘だったら嫌だからな」

ハルヒ「…え?」

ハルヒ(それって…どういう…)

キョン「お前は、どうなんだ」

ハルヒ「へっ?」

キョン「俺が手繋いだの初めて、って言った時、ハルヒはどう思ったんだ?」

ガチャガチャ

古泉「……駄目ですね。びくともしません」

みくる「と、閉じ込められちゃったんですか?」

長門「大丈夫。あと少し待てば自動的にロックは解除される」

古泉「どうします?涼宮さん達に追い付けないかもしれませんよ?」

長門「……」

みくる「……」

古泉「……」

長門「…あ」

古泉「…?」

みくる「…?」

長門「わたしの力を使えば余裕で追い付ける」

古泉「ああ、そうでしたね」

みくる「もぅ、長門さんったら…」

ハルヒ「…!」

キョン(いつものハルヒなら、ここで『あんたの事なんか知らないし、知りたくも無いわよバカ!』とか言う筈だな)

キョン(しかし今のこいつは…)

ハルヒ「……」

ハルヒ「ぁ、あたしも…、う、嬉しかったな」

キョン(ハルヒ…なんてかわいいんだ…!今すぐ抱きしめてやりたいぜ…)

キョン「そうか。同じ事考えてたんだな、俺ら」

ハルヒ「…うん」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「何?」

キョン「…何でもない」

ハルヒ「…言いなさいよ」

キョン「嫌だ」

ハルヒ「ダメ。団長命令よ」

キョン(…よし、ちょっとからかってみるか)

古泉「まだですかね…」

ガチャガチャ

長門「まだ」

みくる「……」

ガチャガチャ

古泉「この……まだ開きませんか」

長門「……」

みくる「……」

ガチャガチャ

古泉「ああもう…!」

ガチャガチャ

長門「落ち着いて」

みくる「古泉君…、ドア壊れちゃいますよぉ!」

バキッ


古泉「あ」

キョン「団長命令…。それならなおさら聞く気になれんな」

ハルヒ「!!」

ハルヒ「な、何よあんた!いつもは言う事聞いてくれるじゃない!」

キョン「今はそんな気分じゃ無いんだよ。それに、そこまでむきになる程の事か?」

ハルヒ「だって…気になるじゃないの」

キョン「……そうだな」

キョン「団長命令は嫌だが、お前からの頼みなら考えてやってもいいぞ」

ハルヒ「え?」

キョン「『涼宮ハルヒ』からの頼み事なら、聞いてやるって言ったんだ。命令口調じゃなくな」

ハルヒ「あ、あたし…から?」

キョン「そうだ。だから命令はするなよ。あくまで『頼む』んだからな」

ハルヒ「頼むって…」

ハルヒ「……」

キョン(さて……どう来るハルヒよ)

キョン(っていうか、何がそんなに気になるんだか…)

ハルヒ「……」

ハルヒ「…ね、キョン」

キョン「何だハルヒ」

ハルヒ「あの、あんたがさっき言いかけた事あるでしょ?」

キョン「ああ」

ハルヒ「あれさ、その…」

キョン「……」

ハルヒ「あ、あたしに、何て言おうとしたのか教えてくれないかな?」

キョン(なんか別人化してるんだが)

ハルヒ「あ、ちが、今の無し!」

キョン「はいよ」

ハルヒ「えっと……。あんたが言いかけた事、あたしに教えて下さい!」

キョン(なんか違う気がするが)

ハルヒ(い、今のでダメなのかな)

キョン「……まあ、そんなに気になるんだったら教えてやってもいいぞ」

ニヤニヤがおさまらない
明日のテスト勉強がはかどらない

ちょっと2時間ぐらいでかけてきますすいません

そこでまた私の出番ですよ

もーすぐ二時間ですぅ

ただいま戻りもうした

疲れた

ナ~ニ~?やっちまったなぁ!!

ガチャ

長門「情報操作は得意」

古泉「ありがとうございます」

みくる「ようやく出れましたね」

古泉「彼らは?」

長門「今はもう学校を出ていちゃついている」

古泉「早く追いかけましょう。突っ込み役が必要でしょう」

みくる「そうですね」

長門「では今から俗に言うワープを行う」

古泉「ワープですか。いいですね」

みくる「ワープ…」

古泉「ワープ…」

長門「ワープ」

みくる「ワープ?」

古泉「……最初から使えよ!」ズサァア

ハルヒ「あ、ありがと…」

キョン「で、さっき俺が言おうとした事…だったか?」

ハルヒ「うん」

キョン「……」

キョン(…覚えてねーや)

ハルヒ「……」

キョン「あー…」

ハルヒ「まさか、忘れたとか言わないわよね」

キョン「い!言う訳無いだろ!?」

ハルヒ「……」

キョン「……ほら、あれだ、こうしてお前が隣に居るのに言うのもあれなんだが…」

ハルヒ「何よ」

キョン(畜生、もうどうにでもなれ!)

キョン「……ハルヒって、す、凄くかわいいよなぁ…とか言おうとしたんだよ」

ハルヒ「!!」

古泉「照れてんじゃねえよ!!」ビシィ

みくる「間に合いましたね」

長門「30点」

古泉「ふむ、やはりここは」

古泉「顔が赤いんだよ!」ビシィ

古泉「…の方が良かったのかもしれませんね」

長門「40点がいいとこ」

みくる「なんかもう全体的に間違ってる気がします」

古泉「じゃあ長門さんは一体どんなつっこみが相応しいというのですか?」

長門「…例えば」

長門「さりげなく手に汗かいて、うぶな感じかもし出してんのか」ピッ

長門「…とか」

古泉「成る程…つまり疑問系のつっこみですね。確かに、それなら聞く方も考えさせられます」

みくる「この辺の精神病院は…」

ハルヒ「え、あ、えと、」

ハルヒ「ば、ばかっ…」

キョン「…顔、赤いぞ」

ハルヒ「…仕方ないでしょ!」

キョン「そういうとこも、かわいいんだよな」

ハルヒ「!!」

キョン「いつものお前からは考えられない、その女の子っぽい仕種がまた…」

ハルヒ「や、やめてよ!別に褒めたって、な、何もでないわよ…」

キョン「褒めてない。本当の事を言ってるだけだからな」

ハルヒ「べ、別に嬉しくないわよ!ばか!」

キョン「誰もお前を喜ばせようと思って言ってる訳じゃねぇよ」

キョン(照れ隠しになってないぞ、ハルヒよ)

ハルヒ「ぅ…、」

キョン「ハルヒ。俺ら手繋いでるんだぞ?今さらそんな事で照れるなって」

ハルヒ「そ…それは、そうだけど…」

古泉「そういいながらあなたも照れてるんでしょう?」ビシィ

長門「24点」

古泉「何故です!ちゃんと疑問系に…」
長門「ただ『?』をつければ良いとは言ってない」

古泉「…!」

長門「場合による」

古泉「た、例えば?」

長門「マーブルチョコレートは3個からなん?なあ?」

長門「とか」

長門「U.N.オーエンは彼女なのか?」

長門「とかが該当する」

古泉「では、」

古泉「サラリーマン狩りは無いの?なんなの?」

古泉「とかもですか」

長門「そう」

みくる「わあ、綺麗なお花さんですねー…」

キョン「ハルヒ…お前、俺の事好きなのか?」

ハルヒ「!?」ピク

キョン「どうなんだ」

ハルヒ「なっ!あんた何言って!」

キョン「いや、結構前から気になっててな」

ハルヒ「ぅ…それは……」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……今まで、あんたが気付かなかったのが不思議でならなかったわ」

キョン「…!」

ハルヒ「……」

キョン「……ちょっと、言ってみてくれないか?」

ハルヒ「な、何を…?」

キョン「俺はハルヒが好きだ。素直にかわいいと思う。それで、お前は?お前はどうなんだ」

ハルヒ「え、え?」

ハルヒ「そ、それはもちろん…」

キョン「もちろん?」

ハルヒ「……き」

キョン「よく聞こえんぞ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「……すき」

キョン「…!」

ハルヒ「あたしも、キョンの事が好きよ…?」

キョン(デレデレだなおい!)

ハルヒ「な、なんでかわかんないけど……あんた、古泉君みたいにカッコイイ訳じゃないし、古泉君みたいに性格良く無いけど…」

キョン「性格だけはお前に言われたくない」

ハルヒ「ぁ……」

ハルヒ「…ごめん」

キョン「!!」

みくる「わーこっちに綺麗なちょうちょさんが」

長門「それは蛾」

古泉「いつまでもいちゃついてんじゃねぇよ!」ビシィ

長門「まあまあ」

古泉「ありがとうございます」

長門「ただ、もうちょっとキャラを出していった方がいい」

古泉「と、言いますと?」

長門「いつまでもいちゃついて、そんな事してたら先生に言っちゃうよ?」ピッ

長門「とか」

古泉「委員長…だと…」

みくる「あれ、蜂さんじゃないですかぁ。大きいですねー…」

長門「路上での過度ないちゃつきは、有罪か無罪か」ピッ

長門「とか」

古泉「裁判長…なのか…」

>>362
長門「証拠もあるんだからね!」

古泉「検察庁…なんだ…」

キョン「…え?」

キョン(お、俺、いつも通りつっこんだだけだよな?)

ハルヒ「…性格悪くてごめんね」

キョン「あ、いや、今のは…」

キョン(何故ハルヒが謝ってる!?こんな状況にしたのは誰だ?俺か?)

ハルヒ「あんたの前だと、何故だか口うるさくなっちゃうのよ…。自分で自分が嫌だったわ」

キョン「そ…そうか」

ハルヒ「で、でも!あんたが直せって言うなら、あたし頑張るから!いつも女の子らしくするし、不思議探しだって…」

キョン「ハルヒ…」

ハルヒ「だ、だから、」

ハルヒ「……嫌いにならないでよ」

ハルヒ「お願い…」ギュ

キョン「ぁ…」

キョン(こんな事言われて、嫌いになれる訳ねぇだろ……ってか、嫌いになんかなって無いぞハルヒ!)

キョン「な…何言ってるんだハルヒ!」ガシ

ハルヒ「ひぇ?」

キョン「性格も含めて、お前なんだよ!貴重なツンデ…いや、いつもの刺々しいお前も、俺は好きなんだ!」

ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン?」

キョン「嫌いなんかじゃない。むしろそれがいいんだよ…!」

ハルヒ「……?」

キョン(しまった、つい熱くなった…)

ハルヒ(キョン、なんかさっき迫力あったな…)

キョン「だから、ハルヒはそのままでいてくれ。いつも通りのハルヒが、俺は好きなんだ」

ハルヒ「あ、ぁりがと…」

キョン(よし、誤解はとけたな)

キョン「……お、そろそろコンビニか」

ハルヒ「そうね」

キョン「確か…ケーキにおでんに……あとなんだっけ?」

ハルヒ「確か……ポテチだっけ?」

古泉「随分長い買い物ですね」

長門「……」

みくる「なかなか出てきませんね」

古泉「どうせ、中でもいちゃついてるんでしょうが」

長門「来た」



ウィーン

キョン「はは、お前太るぞ?」

ハルヒ「そ、そんな事無いわよ!」



古泉「うげぇ……しっかり手繋いでますよ」

長門「うげぇ」

みくる「うげぇ?」

古泉「失礼。最近疲れが溜まってきてまして」

長門「……」

みくる「え?閉鎖空間、最近出たんですか?」

古泉「いえ、最近は全然発生してませんが…」

長門「もしかして」

みくる「…!」

古泉「な、なんですか」

長門「あなたは涼宮ハルヒに好意を持っている」

古泉「!!」
みくる「!!」

長門「違う?」

古泉「な、ち、違いますよ!なんで僕が…」

みくる「禁則事項の恋!」

長門「図星」

古泉「図星というか…。ただ、涼宮さんは充分魅力的な方だというだけですよ」

みくる「……」

古泉「他意はありません。本当です」

長門「…そう」

負かい!

!を付けるだけで漫才師にもなれる

古泉「そんな事より、早く彼らを追いましょう」

みくる「……」

長門「わかった」

古泉「……」

みくる「…いいなぁ」ボソッ

古泉「…!」

古泉「そういえば朝比奈さん、この時間軸での恋愛は…」

みくる「禁則なんです。だから、ちょっとだけ、うらやましいかなって」

古泉「……」

長門「……」

みくる「いいんですよ。いいんです…本当に…」

古泉(今回はシリアスな感じにはさせませんよ…)

長門(ここは話を飛ばすべき。このままじゃ危険)

みくる「……」

翌日



キョン「行ってきまーす」バタン

キョン「やれやれ、遅刻確定だなこりゃ…」

ハルヒ「おはようキョン!」

キョン「おう。おはよう」

ハルヒ「あんた、ホント遅いわね。ほっといたら永遠に目覚まさ無いんじゃない?」

キョン(昨日のかわいいお前はどこにいった?)

キョン「……ん?」

ハルヒ「……」

キョン「って待て。何故お前がここに居る!」

ハルヒ「つっこみも遅いのね」

キョン「いや…これは寝起きでだな…」

ハルヒ「バカ。いいからさっさと行くわよ」

キョン「お、おい待てよ…」

谷口「どうして俺にフラグは立たねぇんだ」
国木田「そういう運命なんだよ」
藤原「まぁ気を落とすなよ」
中河「そうだそうだ」

>>386
鈴木「私の事知ってる人いるのかしら…」

キョン「俺の質問に答えろ。何故お前がここに居る」

ハルヒ「……あんたと一緒に居たかったからよ」

キョン「!?」

ハルヒ「…悪かったわね」

キョン「い、いやむしろ大歓迎だが…」

キョン(見事なツンデレぶりだ…!)

ハルヒ「……」

キョン「ハルヒ、顔、赤いぞ」

ハルヒ「あ、赤くなんかないわよ」

キョン「はは、そうかい」

ハルヒ「……ね、ねぇ、キョン?」

キョン「何だ」

ハルヒ「……」

キョン「……手、繋ぐか?」

ハルヒ「……うん」

教室



キョン「よう」

谷口「……なんだお前ら。仲良く一緒に登校かよ」

キョン「まあ、そんなもんだ」

ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン!何言ってんのよ!」

キョン「は?」

ハルヒ「これは、ほら、そこで偶然会っただけで…そ、そんなのじゃ全然無いからね!」

キョン(……なんと)

谷口「……」

国木田「あは、あはは…」

谷口「だよな。そんな訳ねぇか。キョンだもんなぁ」

国木田「えっ」

ハルヒ「そ、そうよ誰がこのバカなんかと…」

谷口「キョンも、早く良い人探せよ?ちなみに俺は…」
キョン「お前は黙っとれ」

古泉「朝から見せつけてくれますね」

長門「一緒に登校する事は普段の涼宮ハルヒからは予想出来ない大胆な行動」

古泉「本格的にデレてきましたか」

みくる「何であたしたち朝から尾行したんですか…」

古泉「さて、そろそろ解散しましょう。先生じゃなくとも、この状況を見られたら少々厄介なのでね」

みくる「……」

長門「また放課後」

古泉「ええ。一応双眼鏡も持って行きますか」

みくる「え?」

長門「私の役目は監視だから」

みくる「い、いや、そういう事じゃ…」

古泉「僕も長門さんに同じです」

みくる「……」

キョン「ハルヒ……そんなに隠す事じゃないだろ?」

ハルヒ「ぅ、うるさいわね…!」

キョン「……なぁハルヒ」

ハルヒ「…何よ」

キョン「俺の事、好きか?」

ハルヒ「!!」

ハルヒ「……そ…、それは、もちろん……」

ハルヒ「…!」

谷口「……」ジロー

キョン(谷口の野郎…こっち見んな!)

ハルヒ「……べ、別に」



ハルヒ「あんたの事なんか、好きでもなんでもないんだからねっ」



終わり

終わりました

読んでくれてありがとうございます


それではまた会う日まで

まとめブログの予感!

>>410
早く巫女画像を貼るんだ!

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