2008年 schoolchildren 『バスケットボール』
慧心学園初等部の湊智花が殺される。彼女は優秀なバスケット選手だった。
※かなり期間をあけて書き溜めたので呼称その他表現におかしなところがあるかと思いますがご了承ください
2008年 7月
慧心学園 体育館
真帆『ぬああああん疲れたもおおん』
紗季『さすがに疲れたわね。でも、その言い方はやめなさい真帆』
智花『でもこれからもっと暑くなるから気をつけないとね』
愛莉『ふぅ……ひなちゃんも大丈夫?』
ひなた『おー、きょうはちょっとやばかった』
紗季『ひなたもよく頑張ってたわよね』
ひなた『ありがとー、さき』
昴『みんな、今日は暑かったけど良くついてきてくれた。この調子で頑張っていこう』
真帆『じゃあさー、頑張ったご褒美にすばるんのどーてーちょうだい!』
昴『!?……!!??』
紗季『ちょ、ちょっと真帆あんた何言ってんのよ////』
智花『紗季、どーてーって何?』
愛莉『高村光太郎の詩のことかな?』
ひなた『ぶー、まほだけずるい。ひなたもおにーちゃんのどーてーもらう』
紗季『え、えーっとねどーてーっていうのは……』
昴『ま、まあその話は置いといて、明日からの練習だけど・・・』
真帆『あっー、すばるんまたごまかしたー』
このような感じで慧心学園初等部の女バスの練習は何事もなく終わった。
だが、この1カ月後にメンバーの一人である湊智花が失踪、1週間後に遺体となって発見される。
捜査が行われるも、有力な情報がなかなか見つからず事件は早々にコールドケースになった。
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2013
P「おぉ・・・・これはなかなか」
千早「何読んでるんですか?」
P「写真集だよほら」
千早「また、仕事もろくにしないでこんなものを……くっ、しかもこの人結構胸おっきいじゃないですか・・・」
P「だろ?まあ、お前には縁のない事だがな」
千早「は?」
P「・・・・・・・・」
P「それは置いといてだな、この人普段は何してる人か分かるか?」
千早「え、グラビアモデルじゃないんですか」
P「そうだ」
千早「そうですね……背が高いですし・・・・バレーの選手ですか?」
P「惜しいな、この子はバスケット選手だ。しかも、この体でまだ17歳だって言うんだから驚きだよな」
千早「くっ……でも、何で一介の女バスの選手が写真集を?」
P「そりゃ、このがかわいいってのもあるけど、何といっても17歳にして日本代表に選ばれているんだぞ」
千早「へぇ・・・で、Pはこういう子が好みなんですか?」
P「うん、だっておっぱい大きいし」
千早「ふんっ!」ゲシッ
P「いてっ・・・・何で蹴るんだよ!悔しかったら72脱出してみろ!」
千早「うっさい!!」バキッ
P「ほげっ・・・・」
春香「こんにちわー」ガチャ
春香「って、Pさんと千早ちゃんまた夫婦喧嘩ですか」
千早「馬鹿言わないで!誰がこんな男なんかと・・・」プンプン
P「」
春香(Pさん完全にのびてる)
春香「ところで、千早ちゃんが手に持ってるのって」
千早「これ?なんか無駄に乳がでかい女の写真集よ」
春香「無駄にって・・・。これ香椎愛莉だよね。うわ~、やっぱスタイルいいな~」
千早「くっ・・・なんでも日本代表になったらしいわね」
春香「うん。今度の国際大会では最年少なんだって。」
千早「まあ、なんでもいいんだけれど」
小鳥「あら、実はそうでもないみたいよ」
春香「小鳥さんいつの間に!?」
千早「どういうことですか」
小鳥「この子小学校のころは慧心学園っていう小中高大一貫校の生徒だったんだけどね」
小鳥「この子が小学生の時に同じ、女バスのチームメイトだった子が殺されてるの」
千早「え・・・・」
小鳥「そこそこ有名な学校の生徒だったからすぐに捜査がなされたみたいなんだけど、結局何も分からずじまいで迷宮入り・・・」
小鳥「これでも、彼女のことどうでもいいって言えるかしら?」
千早「すみません……私、勝手なこと言って」
P「千早」
千早「P……ごめんなさい、彼女のこと悪く言って。この事件を再捜査しましょう!きっと・・・きっと解決してみせます」
P「ったく、しょうがねぇな。前回のリベンジも兼ねて、また働くか」
春香「雪歩が別件で動けないみたいなんで、今回は美希に助っ人を頼みましょう!」
千早(なんだかんだいってみんな仕事が好きなのね)
参考OP:https://www.youtube.com/watch?v=F0nVAswNSn4
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資料室
P「被害者:湊智花(12)目元のほくろがチャームポイントだな。死因は撲殺。酷いな、跡は複数。跡を調べてみると、おそらく丸いボール状のもので殴られたと推測されてる。靴の後も見られるからおそらく袋叩きにでもあったのかな」
P「失踪の1週間後に、道路わきの草むらに遺棄されていた。」
P「失踪当日は、家には母親だけ買い物に行くと言って出て行くのを見たそうだ。」
P「だが……なんてこった、この部分の資料がないとは……当時は何をやってたんだ」
P「コーチは長谷川昴(16)高校生だが、親戚の頼みで女バスのコーチをしていたみたいだ。」
春香「智花ちゃんってバスケやってるからてっきりこの子も背が高いのかと思っちゃいました」
千早「資料によると、実力はチーム1で同じ学園内の男バスにも勝っているほどらしいです」
P「他にも部員は香椎愛莉を含めて4人。バスケに関しては小6から始めたんだな」
美希「美希的にはそのコーチさんが怪しいと思うな、だってこんなにかわいい子たちに囲まれて平気でいるはずがないの。」
千早「ロリコンってやつね。」
春香「関係を迫って拒否されたのか、関係を持ってそれをばらされそうになったか・・・・」
P「動機は十分だな。とりあえず、俺と春香で智花ちゃんの両親に会ってくる」
千早「じゃあ、私と美希で長谷川昴ね」
美希「zzzzzz」
***
みなとけ
母「智花はとても良い子でした。あれから4年が経ちましたが、部屋はまだ当時のままです。」
母「いい加減立ち直らなくてはと思っているんですが、これがなかなか・・・・」
P「わかります、お母さん。」
春香「娘さんのためにもお母さんの力が必要です。」
母「ありがとうございます刑事さん。私で良ければ何でも聞いてください。」
P「では、娘さんの交友関係についてですが、何か目立ったトラブルなどはありましたか?」
母「友達関係はとても良かったと思います。なんでも一緒にバスケをするきっかけもあの子たちが作ってくれたそうです。なので、少なくとも私の目には悪くは映っていませんでした。智花も毎日のように女バスのみんなのことを話していました。」
春香「その女バスのコーチとの関係はどうでしたか」
P「その・・・なにかセクハラ的なものをされていただとか・・・」
母「長谷川さんはそんなことをするような人じゃありません。娘のために尽力してくださった恩人です。」
春香「他に何かありましたか」
母「・・・そういえば、一度学校でこんなことがあったんです・・・」
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初等部 校舎
母『困ったわね・・・ここの校舎って広いから迷ってしまったわ』
母『このままじゃ、参観に間に合わない・・・・あそこに男性教諭さんがいるから聞いてみましょう』
母『すみません、ちょっとよろしいですか?』
?『はい、何でしょうか?』
母『6年生の教室を探しているんですが、迷ってしまいまして』
?「そうなんですか、それなら向こうの廊下を渡って右に行けば近いですよ」
母『ありがとうございます。わたくし、C組の湊の母でございます』
?『湊・・・ああ、あんたがあいつの母親か』
母『?』
?『俺はなあんたの娘のせいで、男バスのメンバーの信用を失った。』
母『え・・・それはどういう』
?『それは娘に聞いてみるんだな』スタスタスタ
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母『後から聞くと、もともと男子バスケットの使用していた体育館を智花たち女子バスケットが体育館の使用権を試合に勝ったことで譲ってもらっていたみたいだったんです』
P「とすると、男バスの顧問は娘さんを恨んでいたと?」
母「そう感じました。でも、正々堂々と試合に勝って手に入れたと娘も言っていたので・・・」
春香「ぽっと出の女バスに自分のチームがまかされた上に使用権まで半分ですか」
P「プライドが高い奴なら妬むな」
春香「容疑者が浮かびましたね」
春香「お母さん、その先生の名前は分かりますか?」
母「ええ、卒業アルバムをもらったのでおそらくそこに写真付きであると思います」
***
慧心学園 第2体育館
カマキリ『コラーッ!そこ、休んでないで動き続けろ!!試合じゃ待ってくれんぞ!』
P「ずいぶんと暑い指導ですね、小笠原先生」
カマキリ「あぁ~、あんたらは何だ?今は大会まで忙しいんだ」
春香「殺人課の者です。5年前にここの生徒の湊智花さんが殺害された件について話があります」
カマキリ「湊智花か……懐かしい名前だな」
春香「でしょうね、あなたのチームを負かすくらいバスケが上手かったみたいですね」
カマキリ「まったくだ、あんな遊びクラブなんぞに負けるなんてな、あの頃はまだまだ弱かった」
カマキリ「だが、今じゃ全国大会の常連校だ。」
P「へぇ、負けてさぞかし悔しかったでしょうね。」
カマキリ「当たり前だ。おかげで、週の練習時間が減ったんだぞ。」
春香「だから、殺して捨てた?」
カマキリ「はぁ!?お前たちいい加減にしろよ。確かにあいつのことは恨んでたよ。」
カマキリ「だからって、殺そうだなんて考えないだろ。第一、恨みなら部員の方が強かった・・・」
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6年C組前廊下
カマキリ『校内巡回ってのは面倒だな……さっさと終わらせよう』
カマキリ『しかし、湊智花か・・・悔しいが、あいつの方がうちの男どもより上だな』
カマキリ『よほど、あのコーチが有能なんだろうな・・・今度話し聞いてみるか・・・・・ん』
カマキリ『まだ誰か居るのか。おいっ、下校時間はとっくに過ぎてるぞ!』
?『っ・・・・』タッタッタッタ
カマキリ『竹中か?・・・あいついったい何をしてたんだ?』
カマキリ『これは・・・・あの馬鹿野郎……』
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カマキリ『道具箱がめちゃくちゃになってた。意外としょぼくて笑ったがな』
春香「ガキですね」
カマキリ「まったくだ、それからも湊の周りでは嫌がらせと思えることが度々起きてた。」
カマキリ「最初は見つけて注意が出来たが、次第に見えないところで色々してたみたいで、手に負えなくなってた。見えない以上、強くは言えん。へたに注意して違えばこっちも危なくなるんだ。」
P「その竹中はもとから悪だった?」
カマキリ「女バスについては強く対抗意識を持っていた。三沢真帆ってのが幼馴染でいっつも喧嘩してた。」
春香「彼は今もバスケを?」
カマキリ「いいや、小学生最後の大会で怪我をして、激しい運動が出来ない体になったんだ。」
****
長谷川家
七夕「えーっと、うちの昴くんが何かしたんでしょうか?」
千早「5年前、教え子の湊智花さんが殺害された事件について再捜査しています。」
美希「当時、身近にいて怪しいのは昴君だと思うの」
千早「ばかっ、何言ってるのよ美希!?」
七夕「い、一体何を言うんですか!うちの子はそんな邪な気持ちであの子たちに接していたわけじゃ・・・」
?「母さん、どうしたんだよ」
七夕「昴くん・・・刑事さんたちがね昴ちゃんにお話があるって」
昴(20)「だから、くんはやめろって言ってるじゃん。で、刑事さんが俺に何の用?」
千早「教え子の智花ちゃんが殺された事件についてよ。」
美希「君が一番怪しいって思ったから来たんだよ」
昴「怪しい?」
七夕「だから、昴ちゃんは小さい女の子が好きとかそういうのじゃないのよ!」
昴「あ~、そういうことか。当時、智花と親しかった俺は見事にロリコン認定されたわけだ」
千早「で、実際はどうなの?」
昴「まさか、俺はそんなゲスな気持ちであの子たちにバスケを教えていたわけじゃない。」
昴「彼女たちは俺の忘れていたバスケへの情熱を思い出させてくれたんだ。むしろ、感謝してる」
美希「じゃあ、智花ちゃんが失踪した日はどこにいたの?」
昴「その日はずっと家にいたよ、そうだろ母さん」
七夕「そうよ、その日は練習がないから家にいたのよ」
千早「でも、智花ちゃんは買い物へ行くと言って出て行ったそうよ。実はあなたのところに練習しにでも行ったんじゃないの」
美希「一体どんな「練習」をしに行ったのかな」
昴「ばかばかしい、何度も言うがおれはあの子たちとは何もなかった。」
昴「現に、智花が死んでから会ってない。」
千早「そう、じゃあ彼女の周りで何かトラブルとかあったかしら?」
昴「智花は良い子だった。だから、人間関係じゃ問題なんか・・・・あ、そういえば」
千早「何かあるのね」
昴「智花がいなくなる数週間前に・・・・」
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体育館
昴『よしっ、今日の練習はここまで。みんな良く頑張ってくれた』
昴『ちゃんとストレッチをしてから着替えるように』
『はーい』
昴『みんな、着実に上手くなってるな。とくに愛莉なんかは・・・・お?あれは・・・』
真帆『ねぇ、もっかん、後で2人で話さない?』
智花『え・・・・うん』
真帆『・・・・・』
智花『ねえ、私なにかしたっけ・・・・』
真帆『さぁね。もっかんがの胸にきいてみな』
智花『そ、そんなぁ……私何も……』
真帆『イイワケは聞きたくない。じゃ』スタスタスタ
智花『真帆……』
昴(あの2人が喧嘩?・・・・珍しい事もあるんだな)
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昴『あの時ちゃんと事情を聞いていれば良かったんだ。』
昴『でも、次に会った時には普通に話してたから・・・・』
美希「心当たりは?」
昴「ないね。本当に5人は仲も良かったし、俺にもよく懐いてくれてた。」
千早「懐いてた?」
昴「いや、変な意味はないんだ。純粋にコーチとしてってことだよ」
千早「そう、じゃあついでにそっちの方も真帆ちゃんに聞いてくるわ」
***
慧心学園 高等部
P「あれ、千早たちもきてたのか」
千早「ええ、どうやら同級生が怪しい見たなんんです」
春香「へ~、こっちも幼馴染の夏陽君に会いに行くところだよ」
美希「ついでに昴君がロリコンかどうかも聞いてくるの」
***
応接室A
夏陽『ったく、何のことかと思えば湊のことかよ』
P「まあな、お前智花ちゃんにバスケでコテンパンにやられたそうじゃないか」
夏陽「だからなんだよ。まさか、それで逆恨みした俺があいつを殺したとでも!」
春香「そうだよ、現に君は智花ちゃんに対して陰湿な嫌がらせをしてたみたいじゃん。サイテーね」
夏陽「っ……あれは・・・悪かったと思ってる。あの頃はまだバスケもできたから熱くなってたんだ」
夏陽「今思えば、純粋にあいつの実力がすごかっただけなんだよ。女だからって嫉妬してたんだ」
P「失踪当日はどこにいた?」
夏陽「妹たちといた」
春香「デートか何か?」
夏陽「馬鹿言うな、普通に練習してたんだよバスケの」
****
応接室B
真帆『…………』
千早「さっきから黙りこんでるけど。そうやってたらいつまでたってもここから出られないわよ」
真帆「話したくない」
千早「はぁ……、あなた智花ちゃんと喧嘩してたみたいね。彼女の失踪の前に。」
真帆「だから?」
千早「あなたが、殺したんじゃないかって疑ってるのよ、真帆」
***
P「どうやら、お前の幼馴染の三沢真帆って子が容疑者として挙がったらしい」
夏陽「なんでだよっ!!あいつは何も関係ないだろ!!」
P「智花ちゃんの失踪前にあの2人がもめているのをコーチが見てたそうなんだけど」
夏陽「コーチ?あのロリコンのことか」
P「まあ、そういう見方もできるな。俺だって高校生に分際でかわいい小学生と戯れたいよ、ほんと」
夏陽「な……」
夏陽「じゃなくて!あいつは冗談じゃなく、本当のロリコンだったんだよ」
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あれは合宿に呼ばれた時だった。俺たちは学校にある施設で止まることになったんだ。
宿舎 1:28
夏陽『ふぁぁぁ……トイレトイレっと……』テクテクテクテク
夏陽『そういえば、起きたとき、あいついなかったな……トイレか』
夏陽『でなきゃ、夜這いでもかけてんのかな……ってひなたが危ない!?』
夏陽『……なーんてな、さすがに小学生に手を出すのはないよな……ん?』
夏陽『洗濯室の電気がついてるな。ったく、ちゃんと消しておけよな』テクテクテク
夏陽『何か人の声がするな……』
怪しいと思って、ちょっと覗いてみたんだ、そしたら……
***
智花『あの……昴さん』
昴『なんだい、智花』
智花『私、今日一日一所懸命に練習頑張りました!』
昴『ああ、声も出てたし、動きもばっちりだったよ』
智花『だ、だから……その……』ゴニョゴニョ
昴『何だよ智花、そんなに恥ずかしがって。らしくないぞ』
智花『そのですね……ご褒美を……ください。この前おっしゃってましたよね』
智花『合宿でがんばれば、ご褒美を下さるって……』
昴『ちゃんと覚えてたね、智花。時間も場所もばっちしだ』
智花『い、いまだったらみんなも寝てるし、へ、部屋もたくさんあるので……』
智花『いつもみたいに……できると』
昴『何をするんだっけ?』
智花『そ、それは……///』
昴『言っただろ、したいときはちゃんと言えって』
智花『はい……そのぉ……せ』
昴『せ?』
智花『セ●クスしてください!』
***
夏陽『!???!?!?!?』
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夏陽『正直、あれは……いや、なんでもない』
夏陽「とにかく、あいつは真性のロリコンだ。なんなら、そのあとの内容も話そうか?」
P「是非!!」
春香「おい」
***
prrrr prrrr
千早「はい、如月です。」ピッ
P<俺だ。竹中から面白い情報を聞いた。
千早「一体なんです?」
P<長谷川昴だが、残念なことに真性のロリコンだったらしい
千早「なんですって!?」
P<どうやら、智花ちゃんと一線も越えてたようだ。こりゃ、呼びだし決定だな
千早「そうですか……こっちは何も話してくれません」
真帆「……ZZZZZ」
美希「ZZZZZZZ」
P<そうか、なら今の情報を使って揺さぶってみろ。
P<もしかしたら、喧嘩は2人の関係によるものかもしれない
千早「わかりました。」
P<それじゃ、俺と春香はペド野郎を呼んで尋問する。じゃあな! ピッ
***
P「よーし、今の情報をつかってお前の彼女を尋問するからな」
夏陽「いっておくがな、あいつは人殺しなんかしてない」
春香「じゃあ、そう言う事を祈っておいてよ。」
P「だな。ほら、教室戻っていいぞ」
夏陽「クソッ……」
***
千早「…………」
真帆「ZZZZZZ」
美希「zzzzz」
千早「起きんかコラ!!」ドンッ
真帆「ひゃっ!?」
美希「ファッ!?」
千早「まったく、何で美希まで寝てるのよ」
美希「ごめんなさいなの。」
千早「まったく……で、三沢さん」
真帆「何?」
千早「実はあなたの幼馴染くんがあることを教えてくれたんだけど」
真帆「おさななじみ??」
千早「夏陽のことよ。あなたの元コーチについてあることを教えてくれたのよ」
真帆「すばるんがどうしたって言うのさ」
千早「あなた彼と会う?」
真帆「いや、全然。もっかんの葬儀以来会ってないよ。」
千早「そう。彼のこと好きだった?」
真帆「そんなの捜査と関係あるんですか?」
美希「もちろんあるの。だって、もしかしたら智花ちゃんと長谷川さんの仲を妬んで殺したのかもしれないから」
真帆「な・・・そんなくだらない事で殺すわけないじゃん!」
千早「いいから、質問に答えなさい真帆」
真帆「……好きだった、ていうかいまでも」
真帆『すばるんのこと好きだよ』
真帆「もっかんとの喧嘩は、あった」
真帆「見ちゃったんだ、2人が……キスしてるとこ」
・・・
智花『昴さん……ん、ちゅう……れろぉ、むちゅ』
昴『かわいいよ、智花……ん、ちゅ』
真帆『…………』
・・・
真帆「普通じゃなかった、たぶん大人の関係っていうのかなそれになってた」
真帆「だから、話をしたんだ」
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真帆『もっかん!あれ、どういうことなの』
智花『え?』
真帆『あたし、見たんだ、もっかんとすばるんがキスするところ』
智花『そうなんだ……見られちゃったか、ごめん』
真帆『たしかに、もっかんはすばるんの嫁だけどさ……やりすぎだよ』
智花『そうなのかな……最初はね、いつもみたいに2人で練習終わって、シャワー浴びて部屋に居たの、そしたら急に昴さんがしてきて……でもね、うれしかったの。それにすっごく気持ちいいんだよ!』
真帆『もっかん……もっかんがそう言うならもう何も言わないや……キス、か』
智花『でもね、最近は愛梨ともしてみたいって言ってたの』
真帆『アイーリーンはセクシーだからね……』
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真帆「そういう人だとは知ってたけど、なんでだろ好きなんだよね」
千早「……そう」
美希「じゃあさ、愛莉も長谷川さんとしたの?」
真帆「どうだろ……でも、一つ言えるのは」
真帆「アイリーンもすばるんのこと好きだってこと、多分いまでも」
千早「バスケット日本代表の香椎愛莉……」
美希「愛人が本妻を邪魔に思って消したのかも」
***
オフィス
P「奴を呼ぶのは苦労したよ」
千早「どうしてです?」
春香「お母さんがね、執拗に止めてきたんだよ。」
千早「まあ、無理もないわね。自分の息子がロリコンだなんて信じたくもないでしょうね」
P「まったくだ」
春香「プロデューサーさん、智花ちゃんとのプレイ内容聞きたがってましたよね・・・・(困惑)」
千早「は?」
P「馬鹿言うな!!あれはだな……その……」
美希「もう~、ハニーったらそんなことしなくても美希のこと使って、いろんなことしてイイヨ?」
P「まじか!?じゃあ、これが終わったら……」
千早「フンッ」ドスッ
P「ヌッ……うぅ……ぁ」
春香「うわぁ、プロデューサーさん、がちで鳩尾殴られてらぁ」
美希「ちょっと、千早さん!自分の体に自信がないからって暴力は・・・」
千早「美希、あなたも……くらってみる?」ゴゴゴゴゴゴゴ
美希「さーてと、誰が尋問するのかな~♪」
春香「そ、そうだね……」
千早「それと、香椎愛莉の件はどうなってる?」
春香「いま小鳥さんが一所懸命交渉してるとこ」
千早「そう……」
***
取り調べ室
千早「あなたって最低ね」スタスタスタ
昴「何がだよ」
千早「分かってるのよ、あなたがロリコンだってこと」
昴「……」
春香「君は当時12歳だった智花ちゃんに手を出した、違うかな?」
昴「合意の上だ」
千早「そう、認めるのね。自分がロリコンだってこと」
昴『ちがう!俺はロリコンじゃない、これは……年の離れた女性との恋愛だ』
千早「よくそんなこと言えるわね、この変態!」
昴「あ・・・///」
春香(あれ、今この人喜んでなかった!?)
千早「挙句の果てには、香椎愛莉にまで手を出したんでしょ」
昴「愛莉は・・・その・・・」
春香「何かあるの?なら、言った方がいいよ、まあどっちにしろ愛莉ちゃんとは話す予定だから」
昴「……分かった言うよ。たしかに、愛莉ともやったよ」
昴「でも、驚いたのは愛莉から誘ってきたんだ」
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昴『今日の練習はここまで!解散!』
『ありがとうございました!』
昴『ふぅ、今日もなかなか充実してたな……』
愛莉『あの、長谷川さん』ポヨン
昴『お……どうしたんだ、愛莉。みんなシャワー行ってるぞ』ジッーーー
愛莉『相談したいことがあるんです。なので、この後2人で……』
昴『あぁ、いいよ。』
愛莉『では、みんなが出て行ったあとに更衣室に来てください……では』タッタッタッタッタ
昴(愛莉が相談か……きっとバスケのことだろうな。)
***
女子更衣室
昴『愛莉ー、入るぞ』ガチャ
昴『ん、愛莉ーどこにるんだー』キョロキョロ
『こっちです。シャワー室の方です』
昴『シャワー室??一体そこで何を……って、えぇっ!?』
***
シャワー室
愛莉『は、長谷川さん……来てくれてありがとうございます////』
昴『そ、そ、その格好は何だよ!?は、裸じゃないか!』
愛莉『えぇ、分かってます。でも、長谷川さんいつも見てましたよね、私の胸』
昴『な……!?』
愛莉『いいんです。私今まで、この体が嫌いでした。なんで、みんなみたいに小さくなれないんだろうって』
愛莉『でも、長谷川さんと会って身長のことを言われたり、大切だって言ってくれたり……』
愛莉『なにより、長谷川さんが私を見てくれていたのがすっごく嬉しかったんです』
愛莉『好きです、長谷川さん。私、長谷川さんにだったら何をされてもいいです。』
昴『愛莉……俺は……』
愛莉『知ってますよ、智花ちゃんのこと』
昴『え……』
愛莉『たぶん、みんな知ってますよ。あれだけ、2人で居る時間が長いんだから、何かあってもおかしくないはずです。』
愛莉『それに、見ちゃったんです、2人がキスしているところ』
愛莉『すごくショックでした。でも、みんな智花ちゃんならいいって。だからみんな黙認してます』
愛莉『でも、もしもこのことが親御さんにバレたら……どうなるでしょうね』
昴『あ、愛莉!それだけは勘弁してくれ。頼む、何でもするから!』
愛莉『言いましたね。今、何でもするって』
昴『ああ……』
愛莉『うふふ、じゃあ話が早いです。昴さんは私とセ●クスするだけ』
愛莉『もちろん、みんなや智花ちゃんには内緒で』
昴『……わかった』
愛莉『さあ、昴さん来てください。一緒に気持ちいい事しましょ』
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昴『愛莉はもっと大人しい子だと思ってました』
昴「だから、びっくりしましたね」
春香「じゃあ、君は2股かけてたってこと?」
昴「しかたなくだ……」
千早「愛莉ちゃんは智花ちゃんについてどう言ってた?」
春香「邪魔だとか言ってなかった?」
昴「さあな。少なくとも俺には言ってない、一緒にいられるだけで、嬉しいってな」
千早「でも、愛人っていつかどこかで」
春香「きれるものなんだよね」
***
オフィス
P「ん……ここは……?」ムクリ
千早「あ、起きたわね、変態」
千早「あなた、私に鳩尾殴られた後悶絶して、気絶しちゃったのよ」
P「そっか確か、長谷川昴を呼んで……美希か」
千早「あの子ったら、すぐあなたに体を許そうとするんだから」
P「せっかくのチャンスだったのに」
千早「もう一発くらいます?」
P「遠慮しておくよ……」
千早「ほんと、あなたって人は……そんなだと、いつか痛い目見ますよ」
P「そりゃ、困るな。だれか、先導してくれる人が必要だな……」
千早「え・・・・それって」
P「まじめで、かわいくて、胸の小さい子……」
千早「P……私・・・・」
P「麻薬課のやよいとかな」
千早「は?」
P「あいつ、大家族のお姉さんだからさ、すっごい家事とかできて下の面倒も見るんだ」
P「嫁にするならああいう奴だな……」シンミリ
千早「プロデューサー……」ゴゴゴゴゴゴッゴオゴ
P「な、何だ千早さん……顔が怖いけど」
千早「歯をくいしばれぇ!!」ドゴォ
P「!!??!」
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翌日
春香「やっはろ~」ガチャ
春香「あれ、Pさんその顔」
P「あぁ、これか。ちょっと道端で転んでな」
春香「そうですか……」
千早「……」プンスカ
春香(絶対、この2人何かあったな)
美希「zzzzzzzz」
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オフィス
小鳥「皆さん朗報ですよ!なんとか、香椎愛莉とのアポが取れました!」
P「おぉ!さすが音無さん。やっぱり出来る女は違うな~」
小鳥「いやぁ、そんなこと////」
千早「ゴホンッ、じゃあ出来る小鳥さん、予定はいつですか?」
小鳥「え~っとね、今度の水曜日よ。」
千早「そうですか……そういえば、女バスのメンバーを調べていたら、メンバーの一人の長塚紗季が智花ちゃんの失踪後に転校していたことが分かりました。」
P「なんとも言えないタイミングだ。」
春香「どうしましょうか」
P「彼女は今どこに?」
千早「署の近所のお好み焼き屋が彼女の実家のようです。」
P「ずいぶんと、近いな」
P「よし、千早と春香で行って来い。あと、帰りにミックス買ってきてくれ」
春香「は~い」
美希「zzzzzz」
***
ガラガラガラ
紗季『いらっしゃいませ!2名様でしょうか?』
千早「いや、私たちはそこの765分署の刑事です。」
春香「2008年に起きた殺人事件について再捜査しています。」
紗季「あ……もしかして、湊智花のことですか?」
春香「えぇ。彼女の周りで何かトラブルはありませんでしたか?」
千早「たとえば、交際関係で」
紗季「そのようすだと、昴さんとのことも知っているみたいですね。」
紗季「最初はほんと驚きました。自分が率先してくっつけようとしてたのに……」
千早「智花ちゃんを恨んだ?」
紗季「まさか、そりゃちょっとショックもありましたけど、純粋に友達が結ばれたのは嬉しかったです。」
紗季「でも……」
春香「?」
紗季「すっかり舞い上がってた私は、つい変なことを吹き込んじゃったんです」
紗季「もしかしたら、それが原因でトモは……」
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紗季『トモ、私がとっておきの魔法教えてあげようか』
智花『魔法?』
紗季『これを言えば、昴さんはイチコロよ』
智花『え!なになに??』
紗季『昴さんと、エッチするでしょ?』
智花『う、うん』
紗季『その時に、こう言うのよ「今日は大丈夫な日です」って』
智花『大丈夫な日??』
紗季『そう。たいていの人はそれで落ちるらしいからトモもやってみなさいよ』
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紗季「今思えば、ろくに意味も考えずにそんなことを言った無責任な自分が……嫌いです」
千早「じゃあ、智花ちゃんはその……長谷川昴に……その」
春香「中●し、でしょ。」
千早「ちょっと!春香!!」
紗季「ええ、だから私の言葉を信じたトモがそれを実行して……」
春香「でも、事件記録には妊娠なんて書いてなかったけど」
千早「まさか、12歳で妊娠するとか誰も思ってなかったのよ。」
春香「そうだ、ちなみに紗季さんはどうして転校を?」
紗季「その頃ちょうど、お店の経営が苦しくなって、学費が払えなくなってたの。だから公立に引っ越したんです。」
***
オフィス
P「てことは、昴は智花ちゃんに中田氏決めてたのか……」モグモグ
美希「それで、うっかりできちゃったことを智花ちゃんが言ったら」モグモグ
P「昴が動揺して、始末つけたわけか」モグモグ
千早「雪歩が言ってたけど、こういう若い人たちでの間での安直な種付け行為は多いらしいです。」
春香(種付けてwww)
春香「その結果、カップルでもめるトラブルがおいらしいですね。相談もせずに」
P「そういうことは、なかなか言えないだろうな……いくら俺らが呼びかけてもその子たちが動いてくれなきゃどうにもならん」
美希「ちゃんと、責任が取れるようになってからじゃないとね」チラッ
P「俺を見るな」
千早「とにかく、長谷川昴についてもう一度洗い直してみます。」
***
児童公園
昴「…………」ボケ~
千早「真昼から公園で幼女観察だなんてさすが変態ね」
昴「だから、おれはそう言うのじゃない」
昴「てか、何の用だよ。もう、話したろ」
千早「いいえ、あなた智花ちゃんに中出しブっ込んだみたいね」
昴「は!?!?」
千早「さぞかし、気持ちよかったでしょうね。癖になるでしょ、純粋無垢な教え子を汚すのは」
千早「あなた、今日は大丈夫な日って言われて彼女に精子注ぎ込んだんでしょ!!」
千早「挙句の果てには、孕ませて道端にポイ……よくそんなことが出来るわね」
昴「そんなことしてない!!俺は彼女を、智花を愛していた!」
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昴『智花、そんな言葉一体どこで・・・』
智花『紗季に教えてもらったんですけど……何かおかしかったでしょうか』
昴『おかしいも何も……その意味わかってるのか』
智花『え・・・これを言えば男性はイチコロだって・・・』
昴『確かにそうだけど・・・本当の意味は今日は妊娠しないから中に出して良いよってことなんだよ』
智花『えぇえええええ!?そうだったんですか!?!?』
昴『まったく……紗季にもこまったな』
智花『で、でも・・・昴さんの子供なら私・・・』
昴『智花・・・気持ちは嬉しいけど、今の俺じゃ君に対して責任を取ることはできない。もっと、智花を大事にしたいから、ちゃんとゴムもつけてる』
昴『わかってくれ』
智花『はい……///』
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昴「あの後、普通にして、家に返したよ。」
千早「本当に大切に思ってるなら、もっと待ってあげなさいよ」
昴「何も言い返せないな……」
昴「でも、紗季のやつにはちゃんと怒っておいたよ」
千早「そうね、良くない言葉は使っちゃだめってね」
***
オフィス
千早「どうやら、妊娠の線はなさそうですね」
P「そうか……しかし、変なところで紳士になるもんだな」
P「俺があんなこと言われたら……もう」
千早「プロデューサー……」ゴゴゴゴゴゴゴ
P「もう、即効断るな。やっぱそういうのは軽く流しちゃだめだかんな!」
千早「ですね」(ニッコリ
春香「ところで、今度の水曜日は誰が話し聞きに行きますか?」
P「俺行きたい!!」
美希「zzzzzzzz........ビクンッ」
千早「プロデューサーは香椎愛莉に会いたいだけでしょ」
P「失敬な。俺は純粋に真実をだな・・・・」
千早「じゃあ、パソコンの履歴にあった香椎愛莉のウィキやらブログやらのページはどう言うことかしら」
P「あれはただ単に、これから会う人の基本的な情報を・・・・」
春香「じゃあ、Pさんと千早ちゃんで行ってくればいいじゃないですか」
千早「それが妥当ね。でも、春香よかったの?あなたも香椎愛莉のファンよね」
春香「うん・・・だからサインだけもらってきてくれないかなーって」
美希「ミキも!」ムクッ
千早「わかったわ。でも、もしも彼女が犯人だったら意味ないわよ」
春香「まあ・・・多少はね?」
***
今度の水曜日
都内某所
愛莉『こんにちわ、香椎愛莉です』ポヨン
愛莉「今日の取材よろしくお願いします」
P「こちらこそ、お会いできて光栄です。自分、プロデューサーっていいます。」
P「先日発売の写真集拝見させていただきました。ですが、正直言って、実物のあなたの方が何倍もかわいい」
愛莉「か、かわいいだなんて・・・大人の方にそう言われると照れます////」
P「ほんとですよ。僕が同級生だったらぜったい放っておかないな」
愛莉「ありがとうございます。でも・・・プロデューサーさんだったら今でも・・・」
千早「ゴホンゴホン・・・何か忘れていませんか」
P「え・・・あぁ、捜査か」
愛莉「そうさ?」
千早「えぇ、08年に殺されたあなたの友達の湊智花について再捜査してるの。ちなみに、私は刑事の如月千早。そこの変態の仲間よ」
P「変態言うな」
愛莉「そうなんですか、てっきり取材かと・・・」
愛莉「智花ちゃんですよね・・・覚えてます。だって、彼女が居なかったらわたし、バスケなんてしてませんでしたから」
P「恩人ってわけですか」
愛莉「そうですね。だから、すごく残念でした・・・」
千早「そう。じゃあ改めて聞くけど、失踪当日はどこにいたの」
愛莉「私は普段通り、実家のジムでトレーニングをしてました」
千早「証人はいるかしら?」
愛莉「一人だったので、いません・・・・もしかして私のこと疑ってますか」
千早「えぇ、だって好きな人を取られた挙句に自分は愛人にしかなれない、耐えられなかったんじゃないの?」
愛莉「あいじん?」
千早「かまととぶるのもいい加減にしたらどうなの。あなた迫ったんでしょその体で昴に」
愛莉「……」
千早「大人しい振りして、近づいて弱みを握ってたたみかける…ビッチの常套手段ね」
愛莉「……」
千早「さぞかし、気持ちよかったでしょうね、恩人の彼氏を寝取るのは」
愛莉「あははははっ」
愛莉『友達を裏切って昴さんと寝た?えぇ、やりましたとも』
愛莉「男の人ってほんと、単純なんです。ちょっと、大人しくして体をみせれば、イチコロ」
愛莉「まあ、刑事さんにはできない芸当でしょうけど」
愛莉「智花ちゃんも一緒です。顔がよくてちょっとバスケが上手い、昴さんなんかには似合わない」
千早「くっ・・・」
愛莉「でも、殺してなんかいない。だって、そうしたら昴さんが悲しむから」
P「でも、辛くなかったか?いくら、かわいくて胸があっても、1番にはなれないこと」
愛莉「辛かったですよ。割り切ってたつもりでも、会うたびに声をかけてもらうたびに」
愛莉「昴さんのことが好きになっていくんです」
P「じゃあ、彼の為とおもって智花ちゃんのことについて話してくれ」
愛莉「そういえば、一度ひなちゃんの妹のかげつちゃんともめているのを見ました」
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あれは練習が終わった後のことでした。
体育館
愛莉『ふぅ……今日も練習たのしかったな~』
愛莉『あれ・・・かげつちゃん?』
かげつ『愛莉先輩、こんばんわ』
愛莉『こんばんわ。こんな時間にどうしたの?ヒナちゃんならいまロッカールームに・・・』
かげつ『いいえ、用があるのは智花先輩です』
愛莉『智花ちゃん?智花ちゃんだったら水道のところにいると思うよ』
かげつ『ありがとうございます』タッタッタッタッタ
愛莉(なんだろ、ちょっと怒ってたみたいだけど・・・心配だな見に行こうっと!)
***
かげつ『一体どういうつもりなんですか』
智花『どうしたの、かげつ。そんなに怒って』
かげつ『私知ってるんです、昴先輩とのこと』
智花『そのことかぁ・・・///』
かげつ『よく、そんな顔ができますね。あなたのせいでお姉さまが悲しむ羽目に』
智花『ひなたが?まさか、あんな幼稚な子には元々チャンスなんてなかったと思うよ』
かげつ『いま、お姉さまを侮辱しましたね!』
智花『本当のことを言ったまでだよ。かげつだって本当は分かってるんでしょ、昴さんはひなたよりかげのほうが・・・』
かげつ『それ以上は……言わないでください!』
智花『だったら、私を責めるなんてことはしない方がいいよ。ひなたの為にもね』
かげつ『・・・ですが、もしもそんなことあれば、次は痛い目見ますよ。失礼します』
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愛莉「この一件で、私は手を引きました。これ以上深入りするとやけどしそうだったから」
千早「智花は一体何を言おうとしたと思う?」
愛莉「さぁ、わかりません。どうせ、昴さんと寝たとかそういう類かと」
P「なるほど・・・慕っている姉の思い人と寝てるのがばらされれば・・・」
千早「関係は崩壊・・・」
愛莉「かげつちゃんなら、殺してでもひなちゃんとの関係を保とうとしますよ」
***
オフィス
P「おーい、春香。サインもらってきたぞ」
春香「わっほーーい!ありがとうございます!」
春香「実物はどうでしたか」
P「無茶苦茶かわいかったぞ。あれはすごい・・・もうたまらん」
春香「わ~、良かったですね。」
千早「でも、性格はビッチよ春香」
春香「えええ!?」
美希「千早さん、胸が負けてるからって嫉妬してるの」
千早「くっ……」
P「まあ、これでわかったのは長谷川昴がすべての鍵だ。」
春香「呼びますか?」
千早「それじゃ、お母さんがごねて面倒だわ。」
千早「私が、話を聞きに行くわ。居場所ならわかるわ」
P「わかった。そっちは千早にまかせる。俺たちは袴田姉妹を調べるぞ」
美希「zzzzzzzz」
***
高等部
応接室
かげつ『5年前の事件なんて何をいまさら・・・』
かげつ「しかも、何で私が事情聴取受けなきゃいけないんですか」
P「まあまあ、ちゃんと本当のことを言ってくれればすぐに出られるよ」
かげつ「本当のこと?」
美希「そうだよ。きみは智花ちゃんが失踪する前に彼女ともめてたよね」
かげつ「昔のことなんで覚えてないです」
P「証人もいるんだ。嘘はよくないぞ」
美希「なんでも、お姉さんに何かばらされそうになったんだって?」
美希「だから、口封じのために殺した、と」
かげつ「ちがう!お姉さまの友達を殺すはずが・・・」
P「でも、脅しかけたそうじゃないか痛い目見るぞ、って」
美希「智花ちゃんは言ったの、昴さんはひなたよりあなたのほうが・・・」
かげつ「やめてください・・・それいじょうは・・・もう」
P「お姉さんにばらされそうになって、君は焦った。良好な姉妹関係が壊れるってね・・・」
美希「ミキもね、お姉さんがいるけどやっぱり仲良くしたいもん」
かげつ『そう、すべてはお姉さまとの関係を守るため』
かげつ「でも、殺しはしなかった」
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みなとけ
母(花織)『あら、かげつちゃん。どうしたの、こっちに来るだなんて、珍しい』
かげつ『あの・・・智花先輩のことで知らせたいことがあります』
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かげつ「いわゆる、密告ですね」
かげつ「これで、ちょっとは懲りるかと思ったんです」
P「母親に報告か・・・現実的な攻撃だな」
美希「でも、お母さん初めてあった時このこと言ってなかったよ」
P「そういえば・・・忘れてたか?」
かげつ「ちなみに、言った時の花織さんの表情と言ったら・・・かなり落ち込んでましたね」
***
児童公園
昴「またあんたか」
千早「あなたってつくづく酷い病気のようね」
昴「どういうことだよ」
千早「あなた袴田さんの妹にも手を出したみたいね。そのことで智花とも揉めたって」
昴「だから、何だって言うんだ」
昴「もとはと言えば、あいつから寄って来たんだ」
昴「お姉さまに手を出すなら、私にってな」
昴「そしたら、あいつの方が予想以上にはまってな。俺も正直かげつのあの体には光るものがあると思ってる。でも、あいつときたらそのことを認めようとしなくて、あくまでもこれはお姉さまのため、って言い張るんだよ」
昴「たぶん、智花はそいつをばらそうとしたんだろ」
千早「最低ね」
昴「なんとでも。お互い好きでやってたんだ」
千早「……」
***
取り調べ室
花織「あの・・・どうして、私がここへ・・・」
P「花織さん、あなたまだ私たちに話していないことがあるんじゃないんですか」
花織「どう言うことですか・・・私はすべて・・・」
美希「嘘なの!」ドンッ
P「本当は娘さんと長谷川昴とのこと知ってたんじゃないんですか」
花織「だから、知らなかったって・・・・」
美希「警察に嘘をつくのは心象が悪いよ」
花織「・・・・・・はぁ」
P「娘さんのことが大切なら、全部話してください」
花織「えぇ、知ってました、智花のお友達の妹さんから聞いたの」
P「それを聞いて、あなたは怒った?」
美希「まじめだと思ってた智花ちゃんが、実は法に触れるようなことをしていたって」
花織「もちろん、ひどく混乱しました。でも、殺しはしてません」
花織「あの子が長谷川さんのことを好きだったのは知ってたので・・・」
花織「認める代わりに・・・条件を」
P「なんと?」
花織「このことを友達に伝えられるなら・・・認めると」
美希「バスケ部のメンバー?」
花織「そのつもりでした・・・・今思えば・・・そのせいで智花は・・・」
P「たしか、智花ちゃんについてたあざは複数・・・・」
美希「智花の発表を聞いて・・・」
P「我慢できなくなったか」
***
取り調べ室
リリー「せっかくこんなに美少女が集まってるのになんだか空気が重いわね」
リリー「仮にも小学生のころは親友だったんでしょ?」
P「想い出話しの一つや三つしててもいいだろうに」
愛莉「プロデューサーさん、こんな形で再開したくありませんでした」
P「君が本当のことを話してくれないからだよ」
愛莉「本当のこと?」
リリー「そうよ、愛莉。他のみんなもいっしょ」
リリー「みんな何かまだ隠しているんじゃないの?」
真帆「ねぇ、もうみんなやめにしない?」
真帆「あたし・・・疲れちゃったよ」
紗季「馬鹿真帆!!ちょっと黙ってなさい!!」
真帆「なんでさ!!だって、ここに呼ばれたのはみんなもっかんを・・・」
紗季「真帆!!」
真帆「もう嫌なんだよ!・・・忘れたふりをするのは」
ひなた『みんな、智花に悪い事した・・・・』
ひなた「だって、智花が・・・」
かげつ「お姉さま!」
かげつ「お姉さまは何も言わなくてもいいんです。すべては私が・・・」
ひなた「いいんだよ、かげ」
ひなた「私も疲れちゃった」
紗季「ちょっと、みんな!」
紗季「何言っているのよ!!」
紗季「私たちは何も知らないし見ていない・・・そうでしょ」
愛莉「はぁ・・・紗季、もう諦めよ」
紗季「なんでよ・・・なんでみんなしてあの泥棒猫をかばうのよ!」
紗季『あの子は昴さんを取ったのよ!』
リリー「紗季・・・」
紗季「そうよ、殺してやったわ・・・」
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高架下
智花『みんな・・・集まってくれてありがとう』
真帆『もっかんがこんなところに呼びだすなんて珍しいな』
紗季『そうね。バスケの練習と思って一応ボールは持って来たけど』
ひなた『おー、みんなで秘密の特訓?』
かげつ『・・・・・』
智花『うん・・・・みんなに改めて言おうと思ってることがあるんだ』
智花『私・・・昴さんのことが好き・・・みんな好きなのは知ってるけど・・・負けないくらい好きなの!!』
紗季『へぇ・・・・それで?』
智花『それで・・・もうね、昴さんに変なこととかするのやめてほしいな・・・って』
紗季『は?』
智花『これからは・・・真剣にお付き合いしようと思ってるの』
紗季『つまり・・・・昴さんは私一人のものだから余計なことするなってこと?』
智花『うん・・・そうかな』
紗季『ふざけんなっ!!』バンッ
智花『うっ・・・』ドゴォ
紗季の手から放たれたボールは無防備な智花の鳩尾にのめりこんだ
紗季『あんたね・・・自分が何したか分かってるの!』
真帆『おい、紗季!何やってんだよ』
愛莉『智花ちゃん・・・』
ひなた『紗季ー、ボールは当てちゃだめ』
かげつ『・・・・』
紗季『この子をかばう気なの?あなたたちだって被害者なはずよ』
『・・・・・』
紗季『だから、こうする権利があるの・・・ほらぁ!!』ドゴッ
智花『ぁっ・・・うっ・・・やめ』
紗季『あんたのせいでね私は長谷川さんに猛説教くらったのよ』
紗季『ほら、みんなも・・・』
愛莉『・・・・智花ちゃんが悪いんだから・・・エイッ』ドスッ
智花『おね・・・がい・・・やめて・・・』
かげつ『あなたのせいでお姉さまは・・・このっ』バキィ
ひなた『・・・・かげ、もっと』
かげつ『分かりました・・・お姉さま』ボコォッ
真帆『・・・・・』
紗季『さぁ、あなただけよ真帆』
真帆『私は・・・いい』
紗季『へぇ、なら私が最後に・・・オラァッ!』ドンッッ
紗季『はぁはぁ・・・ちょっとやりすぎたかしら』
智花『』
愛莉『動かないね・・・』
かげつ『もしかして、今の一撃で・・・』
紗季『え・・・あ・・・息してない』
真帆『馬鹿じゃねぇーの!!何やってんだよ・・・もっかん死んじゃった』
紗季『しょうがないわね・・・こうなったらこのことは私達だけの秘密にしましょ』
紗季『わかったなら、早くかげつと愛莉はそれを運んで。道路わきにでも捨てましょ』
紗季『さて・・・他の人たちは・・・』
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参考ED:http://www.youtube.com/watch?v=kQ-tV5tzcPM
紗季『・・・・・・』
真帆『・・・・・』
愛莉『・・・・』
ひなた『・・・・』
かげつ『・・・・・・』
こうして各人の証言により、湊智花のコールドケースは解決した。
学生である彼女たちはもちろん、バスケの代表選手やモデルになって愛莉などは特に大きく報道された。
***
資料室
美希「湊智花・・・解決っと」
春香「さて!解決祝いに何か食べに行こうか!!」
美希「じゃあ、真君も誘うの!」
体育館
カマキリ『ほら!そこちゃんと走りこんでパス受けんかい!!』
カマキリ「今年こそ全国優勝するんだ!妥協は許さんぞ!!」
「はいっ!!」
***
長谷川家
七夕『ちょっと、昴君が何したって言うんですか!!』
千早「彼をS級ロリコンの罪で逮捕するわ」
七夕「そ、そんなぁ・・・」
千早「ほら、手を出して」
昴『・・・・』
昴「ごめんよ、かあさん」
千早「さぁ、行くわよ。しっかりカウンセリング受けてもらうわよ」
高架下
P「今回は助かった」
リリー「いいわ。元相棒だもの」
P「前回の事件があれだっただけに・・・今回は解決して良かった」
リリー「わかるわ・・・」
P「さて、久しぶりにご飯でも行くか?」
リリー「いいわよ。でも、千早ちゃんに怒られるわよ」
P「ばか!あいつとは何にもねぇよ!」
リリー「まあいいわ、あとでじっくり聞かせてもらうから」
P「あのなぁ・・・・ん?」
智花『・・・・』
P「・・・・・小学生は最高ってか・・・」
リリー「何見てるの?」
P「なんでもないよ。ほら行くぞ」
END
これにて終了です。読んでくれた人はありがとうございます。
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