P「みんなでカラオケ大会をしよう」 (51)

P「最近あの採点するやつ流行ってるだろ?みんなでやろう!」

真美「商品は?」

亜美「ハワイ旅行とか?」

P「商品?」

美希「大会なら優勝商品が必要 なの」

P「あーなるほど、商品な・・・カラオケのパフェとか」

真美「せこいぞー!」
亜美「ハワイいかせろー!」

春香「わたしはパフェで十分ですよ!ていうかどうせ優勝出来ないし!」

P「やってみないと分からないだろ?」

美希「分かるの。だって千早さんがいるもん」

千早「プロデューサーの言う通りよ。やってみないと分からないわ」

千早「自信はあるけれど」ドヤッ

P「じゃあ日程は調整するから、みんなにも言っといてくれ」

765プロカラオケ大会当日

P「みんな飲み物きたな?」

P「あー、おほんおほん。本日は765プロカラオケ大会にお集まり頂き誠にありがとうございます」

P「みなさんお分かりかと思いますが、大会と言ってもみんなでカラオケを楽しもうっていうだけです。大いに盛り上がって頂ければ幸いです」

真美「固いよ兄ちゃん!」

律子「じゃあ誰から歌いましょうか」

P「あのまだ挨拶の途中」

真「こういうのは言い出しっぺの法則ですよ!」

伊織「そうね。つまんない挨拶なんかしてないでさっさと歌いなさいよ」

P「つ、つまんなくないぞ!これから」

小鳥「はいプロデューサーさん。早く入れて下さい」

P「音無さんまで・・・くそぅ」ピッピッピッ

P『わら~いす~ぎたぁ~ きみが涙~ ほそ~いゆびで~』


春香「ヒューヒュー!」

亜美「いきなりバラードはないっしょー!」

やよい「でも凄く上手です~」

伊織「ま、まあまあじゃない」



P『い~え~ないよ~ 好きだなんてぇ~ 誰よりもき~みが~ちかすぎてぇ~~~』

小鳥(これ完全にわたしに向けた歌のやつや!)


雪歩「じょ、上手だったね」

真「何点だろう」

デーデケデケ ワァー!
『91.083点』

あずさ「あら~」

P「おぉ!結構高得点じゃないかこれ」

春香「凄いね~」

千早「もう少しピッチがあってれば・・・いえ、素人なら十分上手いレベルね」

P「これは俺が優勝しちゃうかもな!」

響「それはないと思うぞ」

P「次は響が歌うってさー」

響「えぇっ!?そんなこと言ってない!」

貴音「でんもくです」

響「たかねぇ~」


響『ふぅ~るいぃ あーるばむぅ~ めくり~』

P「やっぱり響は上手いな」

律子「なんだか可愛いですしね」

デーデケデケ ワァー
『92.125』

P「おわっ負けた!」

響「やったー勝ったぞー!」

春香「すごーい!」

真「流石だなぁ」

律子「次は誰?」

響「はい貴音、デンモク」

貴音「では」


貴音『あのこ~がふっていた~ まっかなぁ~すかぁふ~』

美希「・・・なんの歌?」

P「宇宙戦艦ヤマトのエンディングだな」

響「不思議な選曲だぞ・・・」

デーデケデケ
『87.870』

貴音「こんなところでしょうか」

P「う、上手かったぞ」

小鳥「イスカンダルに行きたくなりましたね」

春香「よーしそろそろ歌っちゃいますか!」

『81.210』

春香「ひっくい!」

P「まあこんなもんだろ」

亜美「そういや商品はなんになったの?」

P「だからパフェを」

美希「えぇ~」

伊織「本気?」

P「だ、だって俺の給料じゃハワイなんて無理だし」

小鳥「だったら、一つだけプロデューサーさんがなんでも言うこと聞くとか」

あずさ「!!」

P「そんなんでいいんですか?」

美希「それで決まりなの!」

小鳥「なんでもですよ!」

P「お、俺の出来る範囲のことなら」

春香「ちょっとちょっとー!先に言ってくださいよ!本気出したのに!」

P「いや本気出しても変わらないだろ」

春香「テヘペロ」

 
そして大会も終盤を向かえ

P「今のとこ1位は響か」

響「な、なにお願いしてもいいんだよね!?」

P「まだ優勝は決まってないぞ?あと歌ってないのは・・・」

P「音無さんとあずささんと千早か」

P「あれ音無さんは?」

ガチャッ

小鳥「お待たせしました!」

小鳥(ふふふ、別の部屋を借りてストレッチ、発声練習をこなしてきたわたしに死角はない!)

小鳥(勝ったら結婚!勝ったら結婚!)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

律子「なんだかオーラが凄いことに・・・」

小鳥「音無小鳥!歌います!」

小鳥『うーすべーに~色のぉ~~ かわいい~き~み~~のねぇ~~』


P「ほとんど音外さないな・・・」

律子「加点も凄いことになってますね」

美希「なんか怖いの・・・」

やよい「でも上手です~」

伊織「覚悟しといたほうがいいわよ」

P「なにさせられるんだろう・・・」


小鳥「はぁっ、はぁっ・・・何点!?」

デーデケデケ ワァー

『94.028』

P「おぉすご」
小鳥「っしゃあああーーーーーーーーーーーっ!!!!」

雪歩「ひぃっ!?」ビクッ

真美「うわぁ!?」ビクッ

P「さ、最高点ですね」

小鳥「はいっ!頑張りました!」

律子「じゃ、じゃあ次は」

春香「千早ちゃんはトリだもんね!」

千早「わたしはどっちでもいいのだけれど」

あずさ「じゃあわたしが」


あずさ『上野発の夜行列車降りた時からぁ』


P「おぉう・・・演歌だ」

律子「ザ・演歌ですね」

春香「こぶしが凄い・・・」

真「上手いなぁ」

あずさ『あぁあぁ~~~ つがるぅかいきょうぉぅ ふぅゆげぇぇええ~~~』

あずさ『しきぃぃいいぃぃ~~~~~』


パチパチパチパチパチパチ

P「いやぁ見事でした。ほんと見事としか言いようがない」

あずさ「そんなに褒めたってなんにも出ませんよ~」

小鳥「て、点は!?」

デーデケデケ ワァーワァー
『95.594』

小鳥「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!」

あずさ「あら~」

P「納得の点数だ」

響「凄かったぞ」

P「じゃあトリは千早だな」

美希「千早さんなら120点なの!」

千早「ふふ、流石に100点は超えられないわ」

春香「じゃあ100点だね!」

真美「よっ!待ってました!」

真「頑張れ~」


小鳥「うぅぅ・・・ひっく」

やよい「よしよし」

千早『青いーーとりーーーー』

ザワザワ

P「あれ・・・なんかあんまり加点されないな」

律子「音も結構外れてますね・・・」

春香「目つぶって気持ち良く歌ってるから本人気付いてないですよ!」ニヤニヤ

真「なんか・・・なんか」

雪歩「うん・・・」

真美「あれ?真美のが上手くない?」

亜美「たしかに」


千早「・・・ふぅ、まあ喉も作ってないしこんなところかしら」

P「う、上手かったな!」

千早「感想は得点が出てからにしましょう」

デーデケデケ
『87.072』


千早「・・・?」

P「じゃ、じゃあ優勝はあずささんということで!」

あずさ「あ、あら~」

千早「?」

春香「調子悪かったんだよね!」

千早「そんなことはないわ」

美希「じゃあマイクが悪かったの!」

千早「プロデューサー」

P「な、なんだ?」

千早「もう一度歌ってもいいですか?大会には関係なく」

P「あ、あぁ。うん」

千早「ありがとうございます」


千早「あー、あー」ポンポン

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