『ジョジョ』 仗助「キング様?」 (31)
初めてSSを書きます。
その為、至らぬところもあると思いますがよろしくお願いします。
時間軸としては吉良吉影の家に行って数日経ったぐらいです。
オリジナルスタンド、キャラが出てきます。あらかじめご了承ください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363782295
仗助「なんだ、そりゃ?」
億㤗「んだよ、仗助しらねーのかよ。なんかよおー……。キング様ってのはおまじない、つーか交霊術の一種らしいぜ。トランプを用意してシャッフルして、山札の上から1枚ずつキングが出て来るまで引いていくんだってよ。それで引いたキングに火を点ける。キングが燃え尽きれば成功、標印が示した事がうまくいくらしいぜ」
仗助「おいおいおいおい億㤗、お前マジで言ってんのか〜〜?そんなことがあるわけねーだろ」
億㤗「ほんとうなんだって!!なあ香苗(かなえ)ちゃん!」
仗助「か、香苗ってまさか」
??「ほんとーーだよ!!だって私が教えたんだもん」
仗助「やっぱり!」
香苗「こんにちは!!仗助君。友崎(ともざき)香苗です!」
仗助「お前、いつの間に仲良くなったんだよ。クラス一の優等生と」
億㤗「この前補習やってたらよぉ〜〜、手伝ってくれたんだぜ。字もすんげ〜、キレイでよォ〜〜」
香苗「あはははっ、テスト毎回100点でごめんなさーい!!」
億㤗「嫌みか、ちくしょーーー!!!」
香苗「ねえ一回でもいいからやってみなよ!!絶対面白いって!!!もしかしたらお金、増やせちゃうかもしれないよ」
仗助「はぁ……くだらね〜〜〜。行くぜ億㤗」
億㤗「えっ、やんねーのかよ」
仗助「ったりめーだろ。さっさと帰ろうぜ」
億㤗「おっ、おお。またな香苗ちゃん」
香苗「うん、ばいばーーい!!気を付けてね」
すいません、億泰の文字が間違ってました!!!
3>>ありがとうございます!!
〜放課後の学校の裏庭〜
承太郎「それで、なんでオレを呼んだんだ?」
仗助「もしものときのスタープラチナッスよ。承太郎さん」
億泰「香苗ちゃんの前じゃ興味ないって言ってたくせによ……」
仗助「でも、承太郎さんだってみたいと思わないっスか。一回ぐらいは」
億泰「……、はやく始めようぜ、仗助ェ〜〜」
承太郎「やれやれ」
仗助「それじゃあ……」
承太郎「待て。おい、そこの茂みに隠れているのは誰だ?」
億泰「「えっ?」」
香苗「……、あっちゃ〜〜〜バレちゃったか……」
仗助「あっ!!お前、か、香苗」
香苗「仗助君に億泰君、何やってんの?って見りゃ分かるか。キング様ね。なんだ〜〜なんやかんやでやってたんじゃん」
億泰「か、香苗ちゃんかよお〜〜〜〜。びっくりしちまったじゃねえか」
香苗「ごめんごめん。お詫びといっちゃあ難だけど一緒にやるよ。暇だしさ。ねっ、いいでしょ?仗助君に億泰君、えっと」
承太郎「空条承太郎だ」
香苗「承太郎さん……分かりました。」
億泰「俺は別に構わないぜ。むしろ大歓迎」
承太郎「俺もだ。別にピーギャー騒ぎ立てなきゃな」
仗助「ばれちまったしな〜〜〜、仕方ねえ。一緒にやろーぜ」
香苗「やった、ありがとう!!」
仗助「それじゃあやってみるか!!!!」
香苗「まずはトランプをシャッフルして」
億泰「おうよ!!」
香苗「それでしっかり混ざったと思ったら、じゃあ仗助君。上からキングが出るまで一枚ずつ引いていって」
仗助「分かった」
承太郎「標印は何か意味があるのか?」
香苗「確かハートは恋愛、ダイヤは財産、クラブは健康、スペードは仕事だったはずです」
承太郎「なるほどな……」
億泰「おーい、キングが出たぜ。どうするんだよ?」
香苗「スペードか……。仗助君は何か仕事とかで成功させたいのある?」
仗助「えっ?あっ、おっ、おお!!」
香苗「もし、いやなら変えていいんだよ。恋愛だったらハート、財産だったらダイヤ、健康になりたかったらクラブのキングが出るまで引けばいいんだし」
仗助「えっ……。じゃあダイヤに、って。い、いや、そ、そ、そんなことあるわけねぇって!!うん絶対ありえねーーー。ほら、で、次はなんだ?」
香苗「そ、そっか、ならいいんだけど。じゃあ、誰かライターかマッチ持ってる?とりあえずこのキングを燃やせるものなら何でもいいや」
承太郎「ライターなら持ってるぜ」
香苗「あっ、それじゃあお借りしますね。仗助君、ライターを使ってこのキングを燃やして」
仗助「た、確か全部燃えれば成功なんだよな」
香苗「うん、そうだよ」
億泰「きんちょ〜〜してねーで早くやれよ」
仗助「うるせェ〜〜ぞ、億㤗。…………ほら点いたぞ。地面に置いて大丈夫なのか?」
香苗「平気だよ」
承太郎「これなら燃え残りはなさそうだな」
香苗「そうですね、良かった良かった」
億泰「香苗ちゃんはよォ〜〜、なんでこう、そのキング様みてーなおまじない知ってるんだ?」
香苗「もともとおまじないとか、そういうのが好きでさ、よく調べてたんだ」
億泰・仗助「「へェ〜〜」」
香苗「あっ、そう言えばね、私、言い忘れてたことがあったんだ」
億泰「言い忘れたことォ、なんだそりゃ?」
香苗「もしもそのキングが燃え切らないと大変なことが起こっちゃうんだって…………」
承太郎「大変なこと?」
香苗「そうですよ……。今みたいに!!!!」
億泰・仗助・承太郎「「「!!?」」」
香苗「こいつ!!!まさかッ!?」
億泰「のわッ!!!」
仗助「億㤗!!!」
承太郎「今、一瞬何かが」
仗助「億泰の手を切断しやがったッ!!」
香苗「残念、首を切断しようと思ったのに……」
仗助「億泰!!!」
香苗「行かせはしないわ」
仗助「痛って!!い、いつの間に俺の足を」
香苗「いつの間にって……今だよ」
承太郎「お前……新手のスタンド使いか」
香苗「やっぱり、私のスタンドが見えるか。……じゃあ説明してあげる。ガーロックに目覚めたのはつい最近。少し前にある人に矢で突き刺されたの。その時は死んだと思った。でも、私は死んでなかった。何ともなかった!そして、この能力に目覚めていた」
仗助「ある人ってまさか……」
香苗「残念だけど、どこの誰かは分からないわ。でも、彼は言ったよ。俺の息子の邪魔をする仗助達を殺せって。どうでもよかったんだけど、こんな素敵な能力をくれた彼に少しでも恩返しをってね。本当はもっと早くにやったほうが良かったんだろうけど、能力に慣れるのに時間がかかって遅くなっちゃった」
承太郎「馬鹿馬鹿しいな。そんな理由で俺達を殺すのか?」
香苗「ええ、馬鹿馬鹿しいとも。馬鹿馬鹿しすぎて頭が狂ってしまいそう。でもね、貴方達を殺す理由は他にある」
承太郎「なに?」
香苗「まだ、教えてあげない。うふふ、素敵だと思わない?私のガーロック。余計なモノなんて何1つもない。肉も目も髪の毛も、そんな装飾品が一切ついていない骸骨という姿、とっても素敵。着ている燕尾服もよく似合うし」
仗助「ケッ、てめーのスタンドの姿、悪趣味すぎてよォ〜〜〜、反吐がでるぜ」
香苗「仗助君、私のスタンドにケチつけるのはいいけどこのままじゃ億泰君、出血多量で死んじゃうんじゃない?」
仗助「!!、てめぇ……」
香苗「治してあげれば?今は私、攻撃する気ないし」
仗助「くっ……、クレイジーダイヤモンド!!」
香苗「私のガーロックの能力は私の半径30メートル以内で何かを呼んだり呼びだそうとしたことをした場合、無差別にその人物及びその人物の近くにいた人を攻撃するっていう能力よ。このキング様だって交霊術一種。こっくりさんと同じで何かを呼び出そうとした。あっ、もちろん攻撃するのは私がスタンドを発動している時だけだから安心してね」
承太郎「な、なんていう能力だ」
香苗「もちろん自分でも危ない能力だと思ったし使おうか迷った」
仗助「それならどうして」
香苗「でも…………使わずにはいられないの。だって、この能力で殺した人間の寿命を自分のモノにできるんだもの」
億泰「ゲッ、こいつ指の骨を飛ばしてきやがった!!」
承太郎「スタンドを出せッ!!!」
億泰「ザ・ハンド」
承太郎(スタープラチナ)「オラァ!!」
仗助「うへぁ〜〜、あぶねー」
億泰「なんだよスタンド出せって仗助」
仗助「だってよォ〜、いきなりでだしてる暇がなかったんだよなぁ」
香苗「へぇ〜〜、仗助君は身体をかがめて、億泰君と承太郎さんはスタンドで……。でも承太郎さん、その避け方は失敗だったね」
承太郎「な、なにぃ……」
仗助「香苗のスタンドが飛ばしてきた骨が、スタープラチナの拳に……」
億泰「めり込みやがった」
香苗「それだけじゃないわ。ほら、私が軽く指を動かせば」
承太郎「ぬぅ、もっと深く入りやがった……」
香苗「ガーロックから離れたといってもこの骨はガーロックの一部なのよ。操れないわけがないわ。はじき返そうとしたのが運の尽きですね。さあ、このままこの骨を体内にまでめり込ませて内側からズタズタにしてあげる」
承太郎「ぐっ、仗助!!」
仗助「分かってますって!クレイジーダイヤモンド!!」
香苗「なにッ!!」
仗助(クレイジーダイヤモンド)「ドラァ!!!!」
香苗「今までめり込んでいた指の骨が!!仗助君、アジなことをするね……」
承太郎「やれやれ。やっと反撃ができるぜ」
お! 4部SSいいねェ
しかも本編準拠とは恐れいったぜーッ!
香苗「反撃?拳が治った程度で?確かに承太郎さんのパンチに比べればガーロックが骨を飛ばすスピードは遅いです。でもね、威力は同じくらい、いやそれ以上なんですよ。どうやって私に攻撃するんですか?」
承太郎「残念だが、君のお遊びに付き合ってる暇はないな」
香苗「承太郎さん……。あまり近づかないでくださいな。貴方の能力はまだ未知数ですから」
承太郎「いや、もう遅い」
香苗「……えっ?」
承太郎「スタープラチナ・ザ・ワールド」
>>13 ありがとうございます!四部らしさがでるように頑張ってみます
承太郎「さて、女だからって容赦はしないぜ」
——オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ
承太郎「そして時は動きだす」
香苗「ぐわぁあぁああ!!」
仗助「承太郎さん!大丈夫ッスか?」
承太郎「ああ。それより早く帰るぞ。明日も学校だろう」
仗助「あっ、はい」
香苗「うっ、くくっ。おめでたい……人ですね。私がもうやられたと?」
億泰・仗助・承太郎「「「!!?」」」
承太郎「……なんだと?」
香苗「私はまだ、やられていない」
億泰「おいおいどうなってんだよッ!!こいつ……無傷だ。傷1つ負ってねーぜ」
仗助「承太郎さんどういうことッスか!!」
承太郎「俺にも分からない。確実に殴った感覚もあった。殴られて吹っ飛ばされたところもこの目で見た。ただ、分かることは1つだけだ。俺の攻撃はこいつに通用しない」
香苗「まずは、私の能力の説明の補足をさせてもらうね。私の頭の上に浮かんでいるモノ“526“これ、なんだか分かる?」
仗助「数字?」
香苗「そう、数字だよ。“527”……これ、私の寿命なの」
億泰「527!!?香苗ちゃんよォーー、馬鹿にしてんのか?人間がこんなに生きられるわけねーだろ」
香苗「馬鹿はどっちよ。言ったでしょ。ガーロックは殺した人間の寿命を奪えるって」
仗助「それでその寿命がなんだよ?」
香苗「私のガーロックはその寿命を使って様々なことをする。例えば、さっき骨を飛ばしたのだって寿命を使ったから。私にとって寿命とはガーロックを動かす為の燃料、ファンタジーの世界でいうMP。そして、今はそのMPを使って体中の傷を無くした。制服もボロボロになったからおまけに直しちゃった」
承太郎「なるほどな……」
億泰「もし、その寿命が無くなったらどうするんだよ?」
香苗「ガーロックはもちろん、私も死ぬって感じかな」
仗助「リスクの高い魔法ッスね」
香苗「そうだね。でも、それぐらい魅力的な魔法なんだよ。さて、そろそろ準備はいい?次は確実に当てるから。……、今度は3倍の数だよ。全部避け切れる?」
仗助「億泰!!」
億泰「おうっ!」
香苗「いくよ!!!」
億泰「ザ・ハンド!!空間ごと削りとってやるぜ」
香苗「………フフッ、やると思った。私が何の対策も無しに骨を飛ばしたと思ったの?」
億泰「えっ?」
香苗「この中で一番相性が悪いのは億㤗君だからね」
億泰「ぐあッ!!!」
仗助「億㤗!!ほ、骨の軌道が曲がりやがった。くそ!クレイジーダイヤモンド」
香苗「これも分かってた!!億泰君を治すのはいいけど自分のボディがガラ空きじゃない?」
仗助「なっ、しまっ……」
香苗「うふふ。まずは……1人」
承太郎「…やれやれ……またか」
——スタープラチナ・ザ・ワールド
承太郎「まさか一日に2回も時を止めることになるなんてな。さっさと骨を蹴散らしちまうか」
——オラオラオラオラッ
承太郎「そして時は動きだす」
香苗「また、こんなことが。……なぜ?」
承太郎「さあな」
香苗「…………まさか承太郎さん、あなた」
承太郎「言っている意味が分からないな」
香苗「ぐうっ」
仗助「(小声)順調に寿命は減ってるっぽいッスね。もう“289”になってるッス」
承太郎「(小声)ああ。どうやら強力な能力だが寿命を多く消費するらしいな。このまま順調に減らせていければ…」
香苗「………貴方達の考えぐらいは分かるわ。このままこの骨を撃ちださせていればいずれ寿命が尽きると、そう思ってるんでしょ?甘いんだなあ、それが」
承太郎「し、白い、光が……」
仗助「こいつの身体に」
億㤗「どうなってやがんだ??」
香苗「また、1人の人の寿命をもらった。誰がガーロックは1体だけだと言ったの?」
承太郎「まさか…」
香苗「ガーロックは目の前にいるこの子を合わせて全部で2体。もう1体は今、寿命を集めているはずよ」
仗助「てめぇ〜〜〜〜〜!!!」
香苗「ほらほらほ〜〜〜〜〜〜らぁ〜〜〜〜、私を早く倒さなきゃ死人がいっっっぱいでるわよ」
〜教室〜
康一「あ〜あ、補習で遅くなっちゃった。仗助君達、もう帰っちゃったよなぁ。あとはプリントの丸付けをしてもらうために先生を呼ばなくちゃ。すいません、○○先生!!!」
・・・・・・・・・・。
康一「あれっ、いないのかな?○○先生ーーーッ!!」
・・・・・・・・・・。
康一「………もういっか。補習のプリントは終わってるし帰ろう。あれ?なんだろうこの音。だんだん近づいてきているぞ。……なにかやばい気がする。エコーズ!!」
康一「様子を見て…ハッ!!」
——いる……僕の後ろに何かが。何かよくないものが。得体の知れない何かが。見なければ、見て正体を確かめなければ!
康一「僕の後ろにいるのは、一体……。うっ、うわぁぁぁああああぁぁ!!!!な、なんだこの骸骨はッ。今、何か包丁のようなモノを持っていた。スタンドか!!誰かのスタンド攻撃なのか。」
——逃げなくては!!殺される
康一「!!っ、だ、駄目だ僕の走る速度よりもあっちの方が速い。追いつかれっ、うわっ!!!」
——こ、転んで足を挫いてしまった。もう逃げられない。どうする!!僕のエコーズは戦闘には不向き。どうすればいいんだ!!
〜裏庭〜
香苗「いい?私は無敵なの!!!あんた達の陳腐なスタンドじゃあ私に傷を負わすことはできても殺すことはできないのよ!!!!!」
仗助「くそッ!」
香苗「私は貴方達を殺してこれからも永遠に生き続けるわ。生き続ける。あんた達が死んで骨になったとしても私は悠々自適に生きて行くわ。」
承太郎「たくさんの人の寿命を奪ってか?」
香苗「そうよ!!そうに決まってるじゃない」
億泰「でもよ〜〜〜〜、1人で生きて楽しいのか?」
香苗「……何ですって?」
億泰「オレさぁ、親父がいて、ダチがいて、頼れる仲間がいてよぉ楽しいって思えるんだ。ずっとずっと生きて、みーーんな死んじまって、1人ぼっちで生きて。オレ、馬鹿だからかもしんねーけどそんなのが楽しいとは思えないんだよなぁ」
仗助「億泰………」
承太郎「億泰君」
香苗「うるさい。………うるさいよ。黙れよ……。あんたに何が分かるの?知ったような口をきかないで。虫唾がはしるわ。さっさと消えて……。消えてよ。消えなさい。消えなさいよ!!!!!」
承太郎「ガ、ガーロックの身体が鈍く光り始めてやがる」
香苗「今、ガーロックの身体は研いだばかりの刀と同じ。触れたものを切断する。この光は太陽の光を反射させて光っているように見えているだけ。しかも、全身が刀の刃と同じよ。これはさっき億㤗君を斬ったヤツと同じ。絶対に殺してあげる。殺さなきゃ気が済まないのよぉぉぉぉ!!」
仗助「こいついきなりキレやがった!!!やべぇな……。億泰、逃げろ!!!」
香苗「逃がすと思ったのかよ〜〜〜〜〜〜!!!!」
承太郎「は、速い!なんだこいつは」
香苗「撃ちだした骨の速度は確かに遅い、肉眼でも確認できるほどだもの。でも、ガーロック本体は違う!!確実に首を切り落としてやる」
億泰「だぁーーーーー!!もう考えるのはめんどくせぇ!!」
承太郎「!?、やめるんだ、億泰君!!」
億㤗「ザ・ハン」
香苗「遅いんだっての!!!!」
億㤗「ぐッ!!?」
仗助「お、億泰の腹に、ガーロックの腕が……」
香苗「うっふふ。このまま腹をかっ裁いて腸(はらわた)引きずり出してやる」
承太郎「なにッッ!!」
香苗「動くなって言ったでしょ首を斬るぞ、クソが!!」
仗助「承太郎さん!!!!スタープラチナで何とかしてくださいよぉ!!」
承太郎「だめだ、あと少し。あと2、3步近付かなくては」
仗助「そんなぁ!」
香苗「ねえ、仗助君……。一旦聞いてちょうだい。私は自分のやってることが正しいとは思わないわ。むしろ悪だと思ってる。でもね、勝てば官軍って言葉があるじゃない?どうせ世の中それじゃない!!過程より結果。どんなに非道いことしてようが最終的に勝てばいいの。勝てば正義なの!!この戦いだって例外じゃないわ。勝った方が正義よ。分かった??あと2、3步近付きたいんでしょ?なら来なよ。その代わり億泰君の首がとぶからさ」
仗助「てめーふざけてんじゃねえぞ」
香苗「大真面目だけど?それじゃあ、億泰君にはそろそろ死んで貰っちゃおうかな〜〜〜〜〜〜!!!」
仗助・承太郎「「!!?」」
〜教室〜
??「康一君ッ!!!!!」
康一「こ、この声は……由香子さん!?なんで」
由香子「康一君が補習をうけてるって知って迎えに来たのよ。言ってくれれば手伝ったのに……。それよりも、私の康一君に何してるのよぉぉおおおぉ!!!!!このクサれ骸骨が」
康一「す、すごい。由香子さんの髪の毛あの骸骨を縛りあげて一切の動きを封じている」
由香子「このままぶっ壊してあげるわ」
〜校舎裏〜
香苗「グッバイ!!億㤗く〜〜ん」
仗助「クソッーーーーーー!!こうなったら無理やりにでも!!」
香苗「!!、こ、これは、まさか。この感じは!!!」
仗助「な、なんだこいついきなり」
香苗「う、うぐ。あっ、あああぁぁあああああああ!!!!!ありえないありえない。誰かが、誰かが、ガーロックを!!!!信じられないわ。クソッ、クソがぁ!!!」
承太郎「!!、ガーロックの腕が億泰君から離れた。今のうちに!!」
仗助「ああ。クレイジーダイヤモンド」
香苗「逃がすか!このッ!!ああぁぁぁ。顔、顔がぁぁ!!!誰だ、誰がこんなことをぉぉおお!!!」
億泰「ふぅ〜〜、助かったぜ、ありがとよ」
仗助「ったく心配させんなよなー。……、んじゃ、これからは俺達のターンだぜ。承太郎さん」
承太郎「ああ」
——オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ
——ドラララララララララララララララララララララッ
香苗「うっ、くっ、うう。こんな、ことがッ」
承太郎「こりゃたまげた。まだ生きているのか」
香苗「あ……たりまえよ。ふざけんるんじゃあない。私は死なない。私はまだ、まだよ」
仗助「おいおいまだ回復するのかよ。もうやめたほうがいいぜ」
香苗「うるさい。黙ってなさい。絶対殺す。貴方達は殺すわ。何があっても!!絶対に!!!ガーロック!!攻撃して!」
・・・・・・・・・・・・・。
香苗「ちょっとガーロック!!きいているの!!攻撃!攻撃して」
・・・・・・・・・・・・・。
香苗「どうして……どうして!!どうして攻撃しないのッ!!?」
仗助「香苗……、お前自分で言ったよな?ガーロックは機械だって。そして寿命はその燃料だってな。攻撃できねえって騒ぐのは自由だけどよォ〜〜〜。お前、自分の寿命見ながら闘ったか?」
香苗「えっ?」
承太郎「君の寿命はもうない。まあ、あれだけの攻撃をうけ、回復をした。当然の代償だな」
香苗「嘘、ウソよ。だ、だって私は!!!!………ハッ!!まさか仗助君たちはこれを狙っていたの。私が我を忘れて貴方達を攻撃することを、それで!!!!」
仗助「答える必要はねーぜ、香苗」
香苗「わ、私は、私は!!!!!…ぐはッ!い、息が、で、でき、ぐッ、ウッ」
億泰「香苗ちゃん」
仗助「億泰、同情するんじゃあねー。こいつはそれなりのことをやってきた。報いをうけるのは当然なんだ」
億泰「でもよ!!」
仗助「億泰ッ!!!!」
億泰「分かってるぜ……、分かってる。でも、やっぱりつれぇーんだよ。オレみたいな馬鹿にも誰にでも優しかったしよー。クラスの人気者だったし。まだ信じられないって言うかよ……。…わりー、やっぱ何でもねーや」
承太郎「彼女は……ある意味被害者だったのかもしれないな」
仗助「………そうッスね、承太郎さん」
香苗「あっ、あがっ、あぁ。そうか、これ…が……。あは、は……は…」
仗助「……終わった…のか」
承太郎「……ああ。終わったな」
〜数日後〜
仗助「結局香苗の件は自殺で片付いちまったか」
億泰「しょうがないんじゃあねえの。証拠もねーし」
仗助「そうだけどよ〜〜。なんか腑に落ちないっていうかよ〜〜」
億泰「それじゃあよ仗助ェ〜〜〜、今度はこっくりさんやろーぜ」
仗助「ハァ!!?何言ってんだよ!この前散々な目に遭わされたばっかりじゃあねえか」
億㤗「こっくりさんは大丈夫だって。次は康一と由香子も誘ってよ〜〜」
仗助「あっ、おい待てよ!!億㤗。まだやるって決まったわけじゃねぇだろうが!!おい!」
〜終わり〜
いかがだったでしょうか?初めてのssということでドキドキでしたが何とか完結することが出来ました。
ご意見ご感想がありましたら書き込んでください!!
それでは失礼いたします。
ありがとうございます!>>39ありがとうございます!やっぱり誤字が目立ちますね。ごめんなさい。直したつもりだったんですが、甘かったようです。スタンドの由来は”ケリー・ヒルソンの「Pretty Girl Rock」を参考させていただきました。
このSSまとめへのコメント
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