ハルヒ「キョンってなんだか大人だな…」(1000)

ハルヒ「タダの人間には興味ありません」

キョン「お」

ハルヒ「この中に、宇宙人未来人超能力者異世界人が居たら私のところまで来なさい!以上!」

キョン「…若いなぁ」





キョン「自己紹介のアレ、本気か?」

ハルヒ「なによ、アンタ宇宙人?」

キョン「さぁな。俺はタダの人間だと思う」

ハルヒ「だったら話しかけないでちょうだい。時間の無駄よ」

キョン「涼宮さん」

ハルヒ「なによ」

キョン「もっと周りを見たらどうだ?」

ハルヒ「は?なによそれ、どういう意味?」

キョン「…」スタスタスタ

ハルヒ「…なによアイツ?不精髭はやして髪ぼさぼさだし…あいつ本当に高校生?」

ハルヒ「…つまんない」はぁ…

キョン「そうため息ばっかりついてもしょうがないぞ?」

ハルヒ「話しかけないで」

キョン「そりゃ悪かった」

ハルヒ「…」

キョン「髪型」

ハルヒ「!」

キョン「そんな事したら宇宙人が気付いてくれると思ったのか?」

ハルヒ「いつから気付いてたの」

キョン「3日くらいだったかな」

ハルヒ「…すごいわねアンタ」

キョン「はは、若いって良いな」

ハルヒ「なに言ってんのよ同級生のクセに」

キョン「そうだな、悪かった。どうも人を上から見るクセがあるんだ、許してくれ」

ハルヒ「…いけ好かない奴」

キョン「手厳しいな」

ハルヒ「…まぁ良いわ。宇宙人が気付いてくれるなら髪形だってなんだって変えるわよ」

キョン「そうやって宇宙人が気付いてくれるのを待ってるのか。まるでシンデレラだな」

ハルヒ「むっ…なによ!悪いっての?」

キョン「悪くなんかないさ。女の子はそんくらいでちょうど良い」

谷口「なぁアンタ、涼宮狙ってんのか」

キョン「うん?いや、もう俺もそんな青臭い真似はしないさ」

谷口「は?」

キョン「自分からがっつかなくても、自分に合った女性は自然とみつかるもんだよ」

谷口「はぁ…そうなんすか」

キョン「俺も若い頃はナンパだの合コンだの…色々遊びまわってたけどな」

谷口「今はしてないんすか?」

キョン「まさか。女に困る程若くもないさ」

谷口「…この人いくつなんだろう」

【次の日】

ハルヒ「…」

キョン「髪切ってきたのか。似合ってたのに」

ハルヒ「別に。ほっといてよ」

キョン「ああ、すまん」

ハルヒ「…」

キョン「さて、と」

ハルヒ「ちょっと待ちなさいよ!理由とか聞かないの?」

キョン「拒まれたならしょうがないさ。また気が向いたら教えてくれ」スタスタ

ハルヒ「…なんだってのよアイツは…」





キョン「涼宮さん、色んな部活に体験入部してるらしいな」

ハルヒ「そうよ。でも全然だめ。面白くない部活ばっかりだもん」

キョン「でもどこでも優秀な成績を収めてるんだろう?」

ハルヒ「…アンタもバカにする気?」

キョン「間違っても俺は一生懸命な奴を笑ったりしないさ。たとえ動機は不純でもな」

ハルヒ「…」

キョン「若いうちは何にでもチャレンジしたら良い。いくらでも可能性は広がるものだよ」

ハルヒ「…ふん。おっさんみたいな奴に言われても嬉しくないわよ」

キョン「おっさん、か…なかなかショックだ」





ハルヒ「部活は全部やめたわ。新しく自分で作ることにしたの」

キョン「開拓精神を持つのは良いことだな。頑張りなさい」

ハルヒ「アンタも協力しなさいよ!」

キョン「構わんよ、俺も暇な身だ」

ハルヒ「よし決まり!あんたは必要書類なんかをそろえてね」

キョン「ちょっと待て、一服させてくれ」

カチ

カチ

シュボ…

ハルヒ「え…あんたなに考えてんの!?」

キョン「ふぅー…なにって、一服だよ」

ハルヒ「停学になりたいの!?」

キョン「…問題ないさ。俺もこの学校に入学して長い」

キョン「ふぅ…」

ハルヒ「…入学して長い?留年してるってこと?」

キョン「かつては妹と同級生だったこともある」

ハルヒ「はぁ!?一体いつの話よ!?」

キョン「古い話だ。妹も高校、大学と出て結婚しちゃったからな」

ハルヒ「…妹さんは今いくつ?」

キョン「はは、詮索はしないで欲しいんだけどな。妹は今29だ」

ハルヒ「…はは」

ハルヒ「でもこんな所でタバコ吸って吸殻はどうするのよ。ポイ捨ては許さないわよ」

キョン「当たり前だろ。喫煙者の最低限のマナーだ。ほら」さっ

ハルヒ「携帯灰皿…」

じゅ…けしけし

キョン「さて…行こうか」

ハルヒ「そ、そうね。実は場所はもう確保してあるの。行きましょ」

キョン「すごい行動力だな…昔を思い出すなぁ。よっと」

ハルヒ「ほらほら、老けてんじゃないわよ!シャキッとする!」ぐいっ

キョン「はは、この年になって校舎を走り回るとね」

バタン!

ハルヒ「ここよ!」

キョン「文芸部室か。懐かしいな…俺が11年目のときに入部したことがある」

ハルヒ「ここを本拠地にするからね!」

キョン「だそうだが…良いのか長門さん?」

長門「!?」

ハルヒ「!?なんでアンタ名前知ってるのよ!?」

キョン「一つアドバイスをしといてやろう。コミュニケーションを円滑に行うにはまず名前を覚える事だ」

ハルヒ「…う」

キョン「初対面の相手に名前を呼ばれると、そいつは自分に興味を持ってくれてるんだと思ってくれるんだよ」

長門「…参考になる。よろしく」

キョン「ああ、よろしく」ニコ

長門「…」

ハルヒ「にこやかに握手すんな!ホントにおっさんに見えるわよ」

ハルヒ「あたしは部員探してくるからね!アンタは事務処理!わかってる?」

キョン「やれやれ…頑張るよ」

バタン!

長門「…」

キョン「ごめんな、長門さん。あ、ちゃんのほうが良いか?」

長門「…呼び捨てにしてくれて構わない」

キョン「そうもいかないさ、じゃあさんにしとこう」

長門「そう」

キョン「さて、必要書類の事書いとこうかね」

長門「ペン…貸す?」

キョン「はは、ボールペンくらいはいつでも持ってるよ。基本だ」

長門「そう。失礼した」

キョン「心遣いありがとう。今はボールペンでも公的書類書けるからな、便利になったもんだ」

カリカリカリカリ

長門「…そう」

ハルヒ「たっだいまー!」

みくる「ふぇぇ~…なんで私連れてこられたんですか?なんでここに先生が居るんですか?」

キョン「失礼ながら俺は生徒なんだ、朝比奈さん」

みくる「…え。そうなんですか。失礼しました…っていうかどうして名前を…」

キョン「はは、慣れてるから良いよ。1年前の入学式で目立っていたからね」

みくる「え?え?」

ハルヒ「このおっさんはもうウン十年高1を繰り返してんのよ…」

みくる「…はぁ…もしかして、あんまり勉強できないんですか?」

キョン「…」

ハルヒ「みくるちゃん、ストレートすぎ!」

キョン「いやぁ、ばれちゃったかな。そう、俺はどうも因数分解が苦手でね」

みくる「髭生えてるし、髪の毛ぼさぼさ…」

キョン「すまん、もう身なりに気を使う歳でもないかと思ってな」

ハルヒ「そうは言っても、女の子の目とか気にならないの?アンタも男なのに」

キョン「まだお前達の歳じゃわからんかも知れんが、本当に良い女は外見なんか気にしないさ」

ハルヒ「言うことがいちいちおっさんね…」

キョン「外見で騒ぎ立てて恋愛するのはよくて30までだ」

ハルヒ「ふぅーん。アタシも外見にはこだわらないけど…」

キョン「はは、そのタイミングでそれを言うと俺へのアプローチに聞こえるぞ」

ハルヒ「ば…バカか!うぬぼれんじゃないわよ!」

キョン「うーん。若いなぁ」ニコニコ

【次の日】

ハルヒ「キョン!聞いた!?この時期に転校生よ転校生!」

キョン「ああ、聞いたよ。いままでも何度かあった」

ハルヒ「これはもうアタシの興味をそそりまくりよ!絶対勧誘するわ!」

キョン「おい、ちょっと待て」

ハルヒ「なに?」

キョン「はぁ…良いか?この時期に転校したってことは何か特別な事情があるんだろう」

ハルヒ「そうでしょ!?だから勧誘するんじゃない!」

キョン「相手の気持ちを考えてみろ。事情が事情だったらどうする。相手はそれに踏み込まれて嬉しいか?」

ハルヒ「事情って…離婚とか?」

キョン「何とは言わんが、それに近いことがあったかも知れないだろう」

ハルヒ「…ごめん」

キョン「それでなくても今の転校なんて不安なんだ。もう少し相手の気持ちを考えられるようになりなさい」

ハルヒ「…わかった」

prrrrrrr

prrrrrrr

ガチャ

古泉「どういう事でしょう?彼女が僕に何の興味も示してくれないのですが…」

森『どういう事?この時期の転校生なんて不思議以外のなにものでもないのに…』

古泉「…困ったものです……せっかく転校してきたのに…」

【次の日】

ハルヒ「なんか部室にもっと備品が欲しいわね」

キョン「そうか?十分居心地がいいんだが」

ハルヒ「そうね…せめてPCが欲しいと思わない?」

キョン「ふむ。事務にはなにかと便利だな。どれ、ちょっと待ってろよ」

ハルヒ「あ、キョン!どこ行くのよ!!」

【コンピ研室】

コンコン

部長「はい、どうぞ開いてますよ」

ガチャ

キョン「やぁ、部長君。お久しぶり」

部長「キョンさん!お久しぶりです。この間はお世話になりました」

キョン「いいさ、プログラミングは昔かじったからなんちゃないよ」

部長「いえいえ、大助かりでしたよ」

キョン「実は頼みがあってな…いや、無理かも知れないんだが…」

部長「?なんです?」

キョン「いやぁ、さすがにこんな事は頼めないよ。すまん、邪魔したね。また何かあったらいつでも呼んでくれ」

スタスタ

部長「ちょ…ちょっと待ってくださいキョンさん!」

キョン「うん?」

部長「お世話になってるキョンさんの頼みならできる限り聞きますよ!」

キョン「いやぁ…こればっかりは悪いしね。また今度よろしく頼むよ」

部長「このままじゃ僕達の気持ちが収まりません!なんなりと言ってみてください!」

キョン「本当かい?いや…本当に申し訳ないんだが…」

部長「なんなりと!」

キョン「すまないんだが、PCを譲ってくれないかなぁと思ってね。一番古いので良いんだ。いや、やっぱり無理か…」

部長「なんだ、そんなことですか!どうぞどうぞ持っていってください!」

キョン「いやぁ、学生の君達から貰うわけにもいかないよ。俺も学生だが」

部長「いえいえ、旧式とは言わずこの最新式のをお使いください!」

キョン「良いのかい?なんだか悪いなぁ…」

【SOS団部室】

ハルヒ「で?なんでコンピ研の連中が最新のPCくれて、取り付け工事までしてくれてんの?」

キョン「旧式のを一台譲ってくれって言ったんだが、親切にここまでしてくれてな。ちゃんと部長君に感謝するんだぞ」

ハルヒ「一体どんな脅しを使ったのかしら…。まぁ良いわ、部長さん、ありがとね」

部長「いえいえ。お安い御用です」

部員「ねぇ部長…」

部長「なんだい?」

部員「よかったんですか?部長があのPC買って一番喜んでたのに…」

部長「しょうがないだろ、キョンさんにあんな頼み方されたら…」

【次の日】

キョン「…」

カチ カチ シュボッ

チリチリ…

キョン「ふぅ…」

長門「…」

キョン「……」

長門「…」

キョン「…」

長門「美味しい?」

キョン「うん?」

長門「タバコ」

キョン「はは、まだタバコに興味を持つのは早いぞ」

長門「…」

キョン「…」ふぅー

長門「…」パタン

キョン「お…今日はもう終わりか。今日は妹夫婦が帰ってくるって言ったか」

キョン「土産でも買って帰ってやろうか」

ハルヒ「キョン、帰り買い物いくなら着いてっていい?」

キョン「買い物っていってもケーキ屋だぞ?」

ハルヒ「行く行く!」

長門「…私も」

みくる「キョンさん、私も連れてってくださぁい」

キョン「買い食いは禁止なんだがなぁ…しょうがない、みんな行こうか」

【ケーキ屋】

キョン「妹はあの歳でまだ甘いものに目がないからなぁ。姪もそれに似てケーキが大好きなんだ」

ハルヒ「アンタはまだこの歳で高校生だけどね」

キョン「はは、それもそうか」

みくる「うわぁ、このチーズケーキ美味しそう…」ぽわぁん

キョン「朝比奈さんはそれが良いのか?」

みくる「え?…もしかして買ってくれるんですか?」

キョン「ははは、期待して来たんだろう?」

みくる「えへへ…」

キョン「ほら、涼宮さんと長門さんも選びなさい」

ハルヒ「やったぁ!さすがキョン!」

長門「これとこれとこれとこれとこれ」

みくる「キョンさん、ありがとうございましたぁ!」

ハルヒ「ふふん、当然よ!」

長門「…美味しそう」

キョン「それじゃあな、気をつけて帰るんだぞ」

ハルヒ「アンタに言われなくても大丈夫よ。今日はありがとね!」

キョン「ああ、じゃあまた明日な」ニコ

ハルヒ「ふっふーん、ケーキ買ってもらっちゃった♪」

トテトテ

ハルヒ「なんかキョン、ただのおっさんだと思ってたけど結構良い男じゃない」

トテトテ

ハルヒ「って、これじゃあただの金持ちに集る安い女みたいだな…」

トテトテ

DQN1「おい、あの子でいいんじゃん?」

DQN2「うわ、可愛いな!良いじゃん、誘おうぜ!」

すたすたすた

DQN1「なぁ、今暇だろ?学校帰り?」

ハルヒ「は?なにアンタたち、気安く喋りかけないで」

DQN2「そう言うなって。俺ら今からカラオケかボーリング行くんだけどさ、一緒に行かない?」

DQN1「もちろん奢るしさ、行くよな?」

これ荒川さんじゃね?

ハルヒ「生憎あんたらみたいに暇じゃないの。帰ってケーキ食べなきゃなんないから」

DQN1「その辺にしとけって。ケーキくらい買ってやるよ」

DQN2「なぁ、ほら!」ぐいっ

ハルヒ「きゃっ」

ボトッ

ハルヒ「キョンに買ってもらったケーキが…」

DQN1「悪い悪い!ほら、弁償するからケーキ買いに行こうぜ!」

ハルヒ「あんたら、いい加減にしときなさいよ!」

スタスタ…

キョン「僕達、もう家に帰りなさい」

ハルヒ「キョン!!」

DQN1「なんだおっさん?」

DQN2「なにこいつ?もしかして親?」

キョン「もう暗くなってきてるぞ。親も心配してるだろう」

DQN1「はぁ?なに言ってんのコイツ?」

DQN2「俺ら彼女と遊ぶから忙しいの。わかるよな?」

DQN1「良いじゃんもう。刈っちまおうぜ、金持ってそうだし」

DQN2「だな、おっさん。これに懲りたらもうしゃしゃり出てくんじゃねぇぞ!」

ブン

バキィッ

ハルヒ「キョン!!!」

キョン「…」つーっ

DQN1「ははは、鼻血出しながら突っ立ってんじゃねぇよ!」

バキッ

DQN2「おらぁ!」

ハルヒ「キョン!!逃げなさいよ!私はいいから!!」

バキッ

ボカァ

ドゴッ

DQN1「なんだこいつ?反撃も抵抗もしないじゃん!」

パシッ

DQN1「な…」

キョン「これで暴行罪が適応される。わかるか?」

DQN1「な…なに言ってんだこいつ!?」

DQN2「気狂ってんじゃね?」

キョン「君たちはまだ学生だろう。輝かしい未来を棒に振るようなことはするな」

DQN1「…なに言ってんのこいつ」

DQN2「関係ねぇよ!やっちまおうぜ」

ブンッ

パシッ

キョン「言ってもわからんか?これで俺に正当防衛が成立したんだ」

キョン「最後だ。やめろ」

DQN1「う…」

キョン「そうだ、良い子だな」

DQN2「なんだよ…そんな目で見るな!」

キョン「見るさ。君たちは今人生を棒に振ることだった。もったいないとは思わないか?」

キョン「いくらでも可能性は広がるのに、どんな人間にでもなれるのに、今ここでチンケな事でそれを無駄にする」

キョン「もったいないと思わないか?」

DQN1「う…ううぅ」

キョン「さぁ、悔いるなら頭を下げろ。そして家に帰って親の手伝いでもしてやるといい」

DQN「………すみませんでした」

キョン「よし、よくやった。さぁ帰りなさい」

ハルヒ「………」

ハルヒ「……グス」

キョン「危なかったな涼宮さん。もう泣くな」

ハルヒ「…うっさい!怖かったのよ…!!」

キョン「ほら、ハンカチを貸してやろう。顔を拭きなさい。綺麗な顔が台無しだぞ」

ハルヒ「…うん、でもアンタも鼻血が…」

キョン「…先に使って良いから」

ハルヒ「…うん」

キョン「…」

カチッ シュボ…

キョン「…ふぅ………」

ハルヒ「ありがと。ハンカチ汚しちゃったけど…」

キョン「良いさ。じゃあ行こうか」

ハルヒ「へ?」

キョン「ケーキ屋だ。さっきのはつぶれちゃったんだろう?」

ハルヒ「…うん。ありがと」

キョン「よし、行こうか」

ハルヒ(…大人って……今までつまんない奴ばっかりだと思ってたけど…)

ハルヒ(……かっこいい)





ガチャ

キョン「ただいま」

妹「おかえりなさい。遅かったわね」

キョン「ああ、ちょっと学校帰りに色々あってな」

妹「…もう。いい加減に卒業しなよ」

キョン「卒業には最短であと3年かかる」

妹「やれやれだわ」

キョン「そう言うな。ほら、お土産。あそこのケーキ屋、好きだっただろ?」

妹「まぁ。私の好物覚えててくれたんだ!ありがとうキョン君」

姪「おじちゃーん!!」トテトテ

キョン「おー。よちよち、久しぶりだな。おっきくなったなぁ」ニコ

姪「えへへー、キョンおじちゃん、ダッコ♪」

キョン「どれどれ。おお、重くなってる重くなってる。もう抱っこにも一苦労だ」

妹「ふふ、私も久しぶりに抱っこしてもらおうかな」

キョン「はは、勘弁してくれ」

妹「あはは、旦那に怒られちゃう」

夫「お兄さん、お久しぶりです。今学校帰りですか?」

キョン「おう、久しぶり。そうなんだ」

キョンが4の成歩堂で変換される

キョン「どうだ、最近調子は?」

夫「上々ですよ。また昇給ありそうです」

キョン「そりゃあよかった。お前に妹を任せて正解だったな」

夫「はは、照れますよ。お兄さんは勉強のほうはどうです?」

キョン「おう、そうなんだ、ちょっと聞いてくれ!この前中間考査があってな」

夫「そうですか、結果は?」

キョン「なんと数学21点だ!前回の4倍だぞ」

夫「やりましたね!今年は進級も夢じゃありませんよ!」

キョンは「何故1+1=2なのか」から考えるタイプ

おそらく試験では時間が足りない

夫が古泉っぽい

携帯に移行


妹「キョン君、今日は晩御飯私も作ったのよ」

キョン「そうなのか。そりゃ楽しみだな」

妹「ふふ、久しぶりね。また腕上げたから期待してて」

キョン「ああ。俺は姪と遊んどくよ」

妹「うん、よろしくー」

キョン「ほら、おいで」

姪「わぁい!キョンおじちゃんの制服ー」

キョン「ネクタイ引っ張っちゃダメだぞー。ボロボロなんだから」

姪「あれー?キョンおじちゃん、服に血がついてる…」

キョン「本当だ。鼻血出ちゃったかな」





キョン「ごちそうさま。うん、うまかった」

妹「ふふ、よかった」

母「結婚してから本当に良い女になっちゃったわねぇ」カチャカチャ

キョン「ああ、お母さん。皿洗いは俺がやるよ」

母「そう?じゃあお願いね」

キョン「この歳まで置いてくれるんだから手伝いくらいしないとな」

カチャカチャ

【次の日】

キョン「…」カチ カチ

シュボッ

キョン「…すぅ…」

ちり…ちり…

キョン「ふぅ…」

長門「…」

キョン「…すぅ」ちり…ちり…

長門「灰が落ちる」スッ

キョン「お、ありがとう長門さん」

長門「…どうしたの」

キョン「うん?」

長門「そんな顔をしてタバコを吸うのは珍しいから。何かあったの」

キョン「いや、何もないさ」

長門「…これ、貸すから」

キョン「ハイペリオンか。昔読んだな」

長門「もう一度読める?」

キョン「長門さんに薦められたんだしな。ありがたく読ませてもらうよ」

長門「そう…それを読んで、元気を出して」

キョン「はは、ありがとう。本を読むのは良い事だ。様々な人生観を吸収できる。長門さんも続けなさい」

長門「わかった。読む」





キョン「たまにはSFも良いもんだな。懐かしい」

ぴらっ

キョン「ん?栞か」

キョン「…公園で待つ、か。久しぶりだなこういうの」

キョン「…困ったなぁ」

キョン「行かないのも失礼か。電話番号も知らないしな」

キョン「時間は…20分前。車で行けば間に合うか」

スタスタ

母「あら、どこか行くの?」

キョン「呼び出しだよ」

母「まぁ。やっと落ち着くつもりになった?」

キョン「はは、そんなんじゃないさ。行ってくる」

バタン

ブォォォォン

キキィッ

バタン

長門「!」

キョン「栞見たよ。待たせてすまんな、長門さん」

長門「初日に来てくれるとは思わなかった。車?」

キョン「ああ、間に合いそうになかったんでな。ギリギリだった」

長門「…そう。こちらこそ呼び出して済まない」

キョン「良いさ。話はなんだ?」
長門「…私の家で」

キョン「いや、それは遠慮しとくよ」

長門「大丈夫。家には誰もいない」

キョン「そういう意味でもない。…長門さんは一人暮らしなのか」

長門「そう」

キョン「…そうか。よし、車に乗りなさい」

長門「?わかった」

ガチャ

キョン「さぁどうぞ」

長門「…失礼する」

バタン

ブォォォォン

扉開いてあげたのか?ジェントルメンすぎるww

誘拐wwwww

【高速道路】

ブォォォォン

長門「…綺麗」

キョン「景色がか?そうだな、俺もこの夜景は好きだ」

長門「…」

キョン「…タバコ良いか?」

長門「構わない」

カチ

シュボッ……

長門「………………素敵」

カッケエエエエエエエエエエ

長門が堕ちるのも無理はない…

キィィ…

バタン

キョン「さぁ着いた」

ガチャ

長門「ここは?」

キョン「市内の行きつけの店だ。晩御飯まだだろう?」

長門「…良いの?」

キョン「良いさ。入ろうか。話はここで聞こう」

ガチャ

キョン「よう、久しぶり」

店員「いらっしゃいませ。ご予約はされていますか?」

キョン「あー…オーナーを呼んでくれ」

店員「失礼ですが、お名前は…」

キョン「手間を取らせて済まん。呼んで来てくれ」

すっ

ぎゅ

店員「!」

店員「畏まりました。少々お待ち下さいませ」

オーナー「キョン様、失礼いたしました。私どもに不手際があったようで…」

キョン「いや、全然そんな事ないんだ。急にすまんな」

オーナー「とんでもございません。すぐにお席をご用意いたします。いつもの個室でよろしいですか?」

キョン「ああ、よろしく。悪いけど帰りの送りも頼む」

オーナー「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」

キョン「さぁ、行こうか長門さん」

長門「…」そわそわ

キョン「どうした?」

長門「…私の格好。制服でいいの?」

キョン「そんなことか。心配しなくていいよ、俺も普段着だ」ニコ





長門「…美味しい」

キョン「意外だな。長門さんはもっと食べるのかと思ってたよ、なんとなく」

長門「…私は、そんな大食いの女ではないから」

キョン「そうか、ごめんな。さぁ、話を聞こう」

長門「…情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない」

キョン「理解できる努力はするよ」ニコ

長門「そう。では聞いて」

長門「この銀河を統括する情報統合思念体によって作られた対有機生命体用ヒューマノイドインターフェイス。それが私」

キョン「大人をからかうのもいい加減にしなさい」ニコ





キョン「…」

長門「信じて」

キョン「嘘を言っている目じゃないね」

長門「本当。そしてあなたは鍵となる存在」

キョン「…」

長門「……信じてくれない?」

キョン「うん?いや、面白いと思ってな」

長門「おもしろい?」

キョン「ああ。涼宮さんの自己紹介を思い出してた」

キョン「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら…か。これは偶然か?」

キョン「朝比奈さんや例の転校生、古泉一樹だったか?もしかしたら俺も、か。面白いな」

キョン「もちろん、長門さんの話が本当だったらの話だけどな」

長門「本当。信じて」


キョン「そうだな、いきなり信じろと言われても…無学な俺にはちと難しいかもしれん」

長門「…そう」 シュン

キョン「でも、努力はするよ」

長門「本当?」 パァ…

キョン「そうだな。これからも、俺に色々なことをご教授願おうかな。よろしく頼むぜ?長門センセ。」

長門「そ、そんな。先生だなんて///」ボワワワ

キョン「俺からも、教えられることは…教えるから」

長門「え?」

スッ

キョン「大人の作法を、な」

長門「あ…」

チュッ




ええい>>1はまだか

キョン「…なるほど。面白かったよ」

長門「…帰るの?」

キョン「そうだな。あんまり遅くまで付き合わせるわけにもいかない」

長門「…帰りたくない」

キョン「ははは、さぁ車に戻ろう。オーナー、会計を頼む」

オーナー「かしこまりました。代金はこちらになります」

キョン「ん、これで頼む。おつりはいいよ。ご馳走様」

オーナー「ありがとうございます。また是非ご来店くださいませ」

キョン「ありがとな。運転手は?」

オーナー「表で待機しております」

>>333
長門の帰りたくないをスルーwwwwwww流石だwwwwwwwwwwwwwww

キョン「○○マンションに寄ってくれ」

運転手「かしこまりました」

長門「…私も、すこしだけなら払う。奢ってもらうのは悪い」

キョン「うん?ああ、良いんだ。素敵な話を聞かせてくれたお礼だ」ニコ

長門「…そう。ご馳走様」

キョン「どういたしまして。遅くまでつき合わせて悪かったな」

長門「…楽しかった」

キィィ

バタン

キョン「じゃあお休み。また明日な」

長門「…」コク

ブオォォォン

長門「………」

【次の日】

キョン「ふぁ…眠いな」ぼりぼり

キョン「この20年以上慣れ親しんだ靴箱…」

パカ

ぱさっ

キョン「…はぁ」

キョン「放課後、教室で…。困ったもんだな」ぼりぼり

これは朝倉とのやり取りに期待大www




キョン「…今日の部活ももう終わりか」カチ シュボッ

ちり…ちり…

長門「灰皿……どうぞ」

キョン「ああ、すまん。ありがとな」

長門「別に、いい」

キョン「…あ、タバコ切れたな」

ハルヒ「キョン、買ってこようか?」

キョン「高校生に買ってきてもらうわけにもいかんだろ。俺も高校生だが」

ハルヒ「いいわよ別に。あたしもたまに親の買いに行くし」

キョン「悪いな、自分で吸うもんは自分で買うことにしてるんだ」

ハルヒ「なによ、つまんない」

長門「…」パタン

ハルヒ「あ、部活終わりね」

キョン「俺はタバコ買いに行くから、ここで。じゃあな」

ハルヒ「なんでよ!またあたしが絡まれたらどうする気?」

キョン「…涼宮さん。あれはたまたまだ。いつでも傍にいれるわけじゃない」

ハルヒ「……なによ」

キョン「自分で危険に会わないようにするのも大切なことだぞ」

ハルヒ「…もう、守ってくれないっての?」

キョン「それでも危険な時は助けるさ。だから、気をつけて帰りなさい」

ハルヒ「もう、わかったわよ!じゃあね!」

長門「…」

朝倉がキョンに惚れたらニヤニヤしすぎて顔面が物故割れる

キョン「…委員長さんか」

朝倉「そう。意外でしょう?」

キョン「意外といえば意外かな。何の用だろう?」

朝倉「ふふ。なんだと思う?」

キョン「…すまん、タバコいいか?」

朝倉「…私、一応委員長だから良いとは言えないわね」

キョン「すまん、そうだな。じゃあ目を閉じて、聞かなかったことにしてくれ」

カチ シュボッ…

キョン「…で、話は」チリ…ちり…

朝倉「…教室でタバコはいただけないわね。まぁ良いわ」

朝倉「よくさ、やらずに後悔せずにやって後悔した方が良いっていうよね?これってどう思う?」

キョン「…若いうちにだけ許される特権だな。大人になれば責任が付きまとう」

朝倉「…」

キョン「そういう我侭が許されるのは子供のうちだけだ」

朝倉「…ふぅん」

キョン「だがそれはとても幸せなことだと思うぞ」

朝倉「あら、我侭が言えるのは幸せなことなの?」

キョン「そのとおりだ。いずれ大人になればわかる」

キョン「自分が今までいかに大人の手のひらの上で転がされてたか」

キョン「そしてそれに感謝する日が来るさ。だから、若いうちはそれに甘えると良い」チリ…ちり…

朝倉「タバコ…灰、落ちるわよ」

キョン「お、すまん。いやぁ悪い癖だ。語りだすと夢中になっちまうんだよ、はは」

朝倉「…貴方もまだ子供じゃない」

キョン「そのとおりだ。人間は死ぬまで成長、学習していくもんだろ」

朝倉「!」

朝倉に胸かすんだろ?

朝倉「…成長、学習、か」

キョン「ああ。それを忘れちまうともうお終いだ。そんな人生面白くもなんともない」

朝倉「伸び白がなくなったらどうしたら良いの?」

キョン「そんな事はあり得ないさ。自分で自律進化の可能性を信じなくなったらもう終わりだけどな」

朝倉「…私の知ってる大人にね。成長の可能性を信じられなくなった人がいるの。どうしたら良い?」

キョン「朝倉さんが言ってやれば良い。本当にもう成長できないの?ってな」

朝倉「……」

ハルヒが空気だな

>>402
原作もそんなもん

これは劇場化決定でいいだろwwwww
異論のあるやついるか?

>>404
いや、古泉がいないとハルヒの重要さが分かりにくい
古泉でないのか?

校長とかとも顔利くな

朝倉「じゃあね。お仕事の話、聞いてもいいかしら」

キョン「高校生の俺でよければな」ニコ

朝倉「上の人間は頭が固くって、現場のことをなんにもわかってないのにね?それで、」

キョン「もういい、わかった」

朝倉「え?」

キョン「朝倉さん、君の言っていることは…。冷たい言い方だが、言い訳だ」

朝倉「どうして!?」

キョン「わからんか?少し厳しいことを言うけど大丈夫だな?」

朝倉「…ええ、教えて」

キョン「現場の事を100%理解してる上司なんてのは居ない」

朝倉「そうかもしれないけど…」

キョン「やりたい仕事が出来ない、やりたくない仕事ばかり…それは本当に上司のせいか?」

朝倉「そうじゃない!だって上司がやらせてくれない、わかってくれないんだもの!」

キョン「本当か?」

朝倉「本当よ」

キョン「上司に『この部下になら自由に仕事を任せて大丈夫』と思わせられない部下に原因はないか?」

朝倉「え?…え?」

キョン「よく考えて見なさい」

朝倉「はい」


キョン「部下が有能で、部下の意見が確実に会社に利益をもたらして、そして部下にその仕事をこなす能力があったら」

朝倉「…」

キョン「上司は本当にその仕事を部下にさせないだろうか?君が上司ならどうだ?」

朝倉「…させるわ」

キョン「そうだ。わかったか?部下がすべて悪いわけじゃない。でも部下にも原因は必ずある。上に立つ人間になればそれが見えるさ」

朝倉「…」

キョン「はは、朝倉さんにはまだ早い話だったかな」

朝倉「…あなた、なんなの」

キョン「俺はただの高校生だ」

朝倉「…」

ガッシャーン!!!!

キョン「!」

長門「…」

朝倉「!?」

長門「情報制御が甘い。だから私に気づかれる。進入を許す」

朝倉「…!!」

キョン「長門さん、どうしたんだいきなり」

長門「彼女は貴方を殺すつもりだった」

なんでこの人が因数分解をすることができないんだ…

>キョン「よく考えて見なさい」

>朝倉「はい」


ワロタwwwwwww

ハルヒって面白いの?
こんだけ有名になったら少し見てみたいんだけど。
普通に面白い?

>>443
「異なる項が思わぬ"展開"でくっ付いたんだ…"分解"させちゃ、可哀想だろ?」

>>410
キョン「それは我々の一存で決められることではないんだ。原作ファンの人が何も知らずにシネマに来た時を想像してみなさい。」
キョン「スクリーンに映し出されたのがこんなしがないおっさんだったらがっかりしてしまうだろう?わかるかい?」


朝倉「フシャーッ!」

長門「ムキーッ!」

キョン「やれやれ」

>>448
4巻しか読んでないけどおもしろかった

キョン「本当か、朝倉さん」

朝倉「え…そ、そうよ。だってなにか変革がないと現状は変わらないんだもん。仕方ないじゃない」

長門「彼女は危険。避難して。彼女の情報連結を解除する」

朝倉「…くっ」

キョン「長門さん、待て」

長門「…」ピタ

朝倉「…?」

長門「どうして?危険因子は排除すべき」

キョン「部下のミスは成長の種だ。許すことも大切だよ」

長門「…私は彼女の上司ではない。彼女はバックアップ。いわば同等の立場」

朝倉「消されちゃうの、私…?あーあ、残念…」

長門「…」

キョン「…許そう、長門さん」

長門「私にその権限はない」

キョン「俺が許す」

じゃあ俺も

朝倉「…許す?」

キョン「くだらない大人だと思っただろう?」

朝倉「…すこし」

キョン「君もまだ若い。まだまだ汚いものを見慣れていない」

朝倉「…汚いもの」

キョン「そうだ。でも、無垢なのは恥ずべき事じゃない。チャンスはまだまだある。失敗は成長の種だ」

朝倉「…」

キョン「もう二度と同じ失敗はするな。わかったか、朝倉さん」

朝倉「…わかったわ。キョン君、ありがとう」

キョン「はは。君、か。もうそんな呼び方をしてくれるのは妹だけだと思っていたよ」

長門「…いいの?」

キョン「いいさ。長門さんも許してやってくれ」

朝倉「…うぐ…ひぅ…」

キョン「…」

朝倉「うぅぅうぅ…」ぽろぽろ

キョン「長門さん。後ろを向いていなさい」

長門「どうして」

キョン「…頼む」

長門「…」くるっ







朝倉「うえぇぇぇぇん…」

んはあああぁあん

同じ朝倉を泣かせるのとでも俺の凌辱系とは偉い違いだ

キョン「…落ち着いたか?」

朝倉「…はい。ありがとうございます…」ぐす

キョン「よし、長門さん、もういいぞ」

長門「………」ムス

キョン「さぁ、長門さん。委員長さんを連れて帰ってあげなさい」

長門「わかった。行く」

ぐいっ

朝倉「きゃっ!?」

キョン「おいおい、乱暴にしてやるな。かわいそうだろ」

ガラガラガラ

谷口「WAWAWA忘れも……の……」

長門「あ…」

朝倉「うぐ…ひっく…」

追いついた
まったく……いいスレに出会えたものだ

谷口「泣いて出てきた朝倉と長門さん…中にはキョンさん」

谷口「ご…ごゆっくりぃ~!!」

キョン「あー、谷口君。ちょっと待ってくれ」

谷口「は、はい!なんすか!?」

キョン「長門さん、朝倉さん、帰りなさい」

長門「…はい」

谷口「…」

キョン「谷口君、中に入ってきてくれるか?」

谷口「あの…なんかすみません、お取り込み中に…」

キョン「ああ、いいんだ。そんなことより」

谷口「…なんすか?」

キョン「飯でも行こうか」ニコ

谷口「は?飯…?」

キョン「うん、飯だ。付き合ってくれるか?」

谷口「はい、わかりました…」





キョン「さぁ、食おうか」

谷口「あの…なんでいきなり飯誘ってくれたんすか?」

キョン「おいおい、男同士の飯に遠慮もアポも必要ないだろ。さぁ好きなもの頼むといい」

俺の息子

谷口「うっま!おれこんなうまいもん食ったことないっすよ!」

キョン「はは、そりゃよかった。ところでさっきの話なんだが」

谷口「…」ぎく

キョン「勘違いさせるような場面を見せてしまってすまなかった。忘れてくれるか?」

谷口「あの、やっぱ…キョンさん、二人とも…」

キョン「はは、まさか。そういう噂が広まるとあの二人もかわいそうだろ?」

谷口「な、なんだちがったんすね」ほっ

キョン「そこでだ。男同士の約束だ。今日見た事は誰にも言わない。どうだ?」

谷口「はい、もちろん約束します!男同士か…くぅぅ、なんかいいなぁ」

キョン「よかった。俺は友人選びは自信ががあるからな」ニコ

谷口「はは…」(なんかすげぇ緊張するな…)

キョン「よし、じゃあそろそろ遊びに行こうか」

谷口「え?」

【週末】

ハルヒ「おっそいわよキョン!!罰金!」

キョン「すまん、まだ20分前だし最後じゃないと思ったんだが…」

ハルヒ「さぁ奢りも決まったしさっそく喫茶店行くわよ!!」

キョン「やれやれ…」

ウィーン

ハルヒ「4人、喫煙席でお願いします」

店員「かしこまりました、奥のお席どうぞー」

特にエロくもほのぼのでもないのにニヤニヤが止まらない

不思議!

ネギまのタカミチで再生されたのは俺だけでいい

ハルヒ「探索は2班に分かれて行います!班分けはくじ!いいわね?」

みくる「了解ですぅ」

長門「了解した」

キョン「さて、誰となるか」

すっ

ハルヒ「!!」

みくる「あ、キョンさんとですね。よろしくお願いしますぅ」

キョン「こちらこそよろしく、朝比奈さん」

ハルヒ「…」

長門「…」

>>543
光る風に追い越されてろ

みくる「えっと、その…どこ行きましょうか?」

キョン「俺に任せてくれるのか?」

みくる「えへへ、じゃあお願いします♪」

キョン「では…」

みくる「あれ?どこ行くんですか?」

キョン「いや、タクシーを止めただけだよ。さぁ行こうか」

みくる「は、はい…」

バタン

運転手「どちらまで?」

キョン「海までお願いします。20分で」

すっ ぎゅ

渋くてしかもロマンチストだなんて!

みくる「ひやぁぁ~!!こ、怖いです…」ぎゅ

キョン「大丈夫か?」

みくる「ひえぇ…と、飛ばしすぎですようぅ…!!」ぎゅぅぅ

運転手「…もうじき着きます。どちらで降りられますか?」

キョン「ああ、そこでいいですよ。それから1時間待っててください」

運転手「はいよ。わかりました」

ガチャ

キョン「はいどうぞ」

みくる「は、はぇぇ…ありがとうございます…」

みくる「速えぇ…」

ざざぁーっ…
ざざぁーっ…

みくる「これが海…きれい…」

キョン「そうだな。綺麗だ」

みくる「………」

キョン「…」

カチ

シュボ…

みくる「…吸殻、捨てちゃだめですよ?」

キョン「はは、そうだな。わかってる」

ざざぁーっ…
ざざぁーっ…

みくる「…ね、綺麗ですね」

キョン「朝比奈さん。こっちを向いて」

みくる「は、はい?」

キョン「さぁ、話をする環境は整ったかな?」

みくる「え…と、知ってたの?」

キョン「それを聞かせてもらうためにここに連れてきたんだよ」ニコ

みくる「話しますね…ええっと、私は実は」

キョン「未来人、かな」

みくる「ひょえ!?」

キョン「ハハ、やっぱりか。さっきの台詞で確信したよ」

みくる「さっきの?」

キョン「これが海…」

みくる「あ」

キョン「で、いつから来たんだろうな?」

みくる「えっと、禁則事項…」

キョン「言えないのか、残念だなぁ。未来への影響を配慮して?」

みくる「そうなんです…ごめんなさい」ペコ

キョン「はは、こっちこそごめん。意地悪な質問だったな」

ざざぁ…

キョン「……」ふぅぅ…

みくる「どうしたんですか?そんな悲しい顔して」

キョン「うん?悲しい顔してたかい?」

みくる「うん。悲しいっていうか、切ないっていうか…なんだろう」

キョン「…感慨深くてね。高校に入学してうん十年、求めていた不思議がやっと目の前に現れた」

みくる「…」

キョン「かつての同級生は皆卒業して大人になり、家庭を持ち、人としての幸せをつかんでいった」

キョン「俺自信焦りを感じた事がなかったというと嘘になる」ふぅぅ…

鋭すぎるwww

みくる「キョンさんってホントは普通に卒業できたんじゃ…」

キョン「はは、それはないさ。未だに英語は不定詞がわからないからね」

みくる「…」

キョン「だけどな。今は高校生でよかったと思うんだ」

キョン「涼宮さんと出会い、長門さんと出会い、古泉君が転校してきて、そして朝比奈さんと出会えた」

みくる「キョンさん…」きゅん

キョン「高校生じゃなかったら、こんな楽しい事を知らずに生きていたんだと思うとな。留年も悪くないさ」

キョン「男に一番大切なのはロマンだと思うんだ。子供っぽいと笑うか?」ニカ

みくる「そんなこと…ないです!」

急用。本当に申し訳ない、本当に。
残ってたら、再開はするけど時間かかると思う。
一応トリつけときます。保守・支援thxでした!
申し訳ない…本当に!

>>624
やはり貴方だったか

キョンさんダンディライオン過ぎます…

長門に冷たくしてみた / txt
長門「パーソナルネーム・キョンを敵性と判断」 / txt
長門「私に関する即興1レスSSを安価で書く」 / txt
消失長門がキョンに出会うまで / txt
長門とキョンの子供の出来が悪かったら / txt
ハルヒ「あんた最近古泉君と仲良いわね」 / txt
ハルヒ「…キョン?あんたどうかしたの?」 / txt
長門有希の日記 / txt
みくる「私の事は良いんです」 / txt
キョン「長門、早く食べなさい」 / txt
みくるとキョンの子供が健気だったら / txt
ハルヒ「ふぅ…」 / txt
キョン「30歳以下の女性には興味ありません」 / txt
ハルヒ「食ザーって素晴らしいと思わない?」 / txt

これくらいか?

>>588
スネークIQ200

>>737
あはっ!

追いついた・・・だと・・・?

>>740すげぇwwww頭の中にどうやって知恵の輪なんか入れるんだよwwwwwwしかも結合させるとかww脳みそが動くのかよwwwwwwwww

オードリー
春日「みなさん、>>748が電話でしかもゆとり丸出しですよ。」

若林「失礼なこというなよ事実でも言っていいことと悪いことがあるだろ」

すいませんでした

◆KMIdNZG7Hs

◆r3yksmPHg2

大好き(みのりん)

>>1だが、まだ用事が終わりそうにないんです
もし落ちてたら新しく建てるんで、落としてくれても良いです。
保守thxでした。夜12時には確実に帰ります

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/07/16(水) 23:31:11.66 ID:DtK+71myO
自分の書いたSSまとめついでに宣伝
今思い出せるやつはとりあえずこれくらい。よかったら読んでみてくれ


病弱長門
長門とキョンの子供の出来が悪かったら
従順長門
長門「私に関する即興1レスSSを安価で書く」
長門「パーソナルネーム・キョンを敵性と判断」
長門に冷たくしてみた
長門にまた冷たくしてみた
長門「…死ねば楽になれるのに」
ハルヒ「大統一理論を完成させるわよ!」
ハルヒ「食ザーって素晴らしいと思わない?」

鬱とかエロもあるから注意

はい!!!これテストに出るぞー!!!

>>796
朝比奈みくのヤツはお前じゃないのか?
クラウザーは素晴らしかった

>>801
>>671

長門有佳

涼宮ハルカ

朝比奈ミク

困ったものです。

うーん、ユニーク

キョン「あのー、そこの人。ちょっといいですか」
キョン「なんだ少年、こんなおっさんになにか用か?」
キョン「いや、いつもハルヒの面倒を見てくれてありがとうございます
     って言いたくなったんでね」
キョン「どうして君がそんなことを言うんだい?」
キョン「まぁあれですよ、僕はいつのまにかハルヒが楽しんでるのが
     嬉しくなってしまったんですよ」
キョン「そうか…でも、それは君がするべきだな
     自分の力で『涼宮ハルヒ』彼女を楽しませれたら
     一番だろう」
キョン「はい、今楽しませるために保守してるんです」
キョン「そうか」

「そうか」より「そうかい」のほうが雰囲気がでてるきがしないでもない

>>859
14秒どっちか迷ったけど「そうかい」の方がよかったか…うぅ…くそぅ……
心情表現を誤ってしまった…くそっ……

誰だよこの「そうかい」って言う流れを作った奴

>>869
どうも俺のようだな
しかし不思議なもんだ
「そうかい」という言葉ひとつで一喜一憂できるなんてな
言葉とは不思議だ

>>871
まぁそんなこと言い出したらこのスレだって文字の塊だしな
だがその文字ひとつひとつをあの長門でさえまじまじと読んでるんだ
読むだけならそれこそパラパラパラとするだけでも長門なら読みきってしまいそうなのにな

>>876
そういや、アニメで表現されてるのってちゃんと目で一行一行追ってたっけ。
全部めくって「文字」を記憶してその後吟味すれば良いのにと思った。

>>879
長門「『パラパラパラパラ』」
キョン「そんなので面白いか?」
長門「ちょっと黙って、今から思い出して楽しむ」
    …   …   …
キョン「うわっきもちわるっ!!いきなり恍惚な顔になった!!きもっ!!」
長門「黙って」ニコニコ シクシク ムカッ

“待”ってたぜェ… この“瞬間(とき)”をよォ…





!?

ククク…宴の始まりか…せいぜい楽しませてもらおうか

みくる「キョンさんを笑える人なんて居ませんよ、きっと」

キョン「そう言ってくれると気が楽になるよ。朝比奈さんに話してよかった」ニコ

みくる「…キョンさん」

キョン「さぁ、話の続きを聞かせてくれるか?集合時間まではまだある」

みくる「はい。さっきおっしゃった通り、私は未来から来ました」

キョン「理由は聞いても良いのかな」

みくる「実は、ある時から過去に戻れなくなってしまって…」

キョン「その時というのが涼宮さんに関係しているんだな」

みくる「そうです。信じてくれますか?」

キョン「勿論だ。心から思うよ、留年してよかった。人生を棒に振ってまで待った甲斐があった」

みくる「人生を棒に振るなんて…そんな事ないですよ」

>>933
北見サン サボってないでEg組んでくださいヨ

みくる「だってキョンさんは、こんなに素敵な男性に…」

キョン「…君たちの目にどう写ろうと、俺は社会不適合者なんだよ」ニコ

みくる「…キョンさん」

ざざぁー…ざざぁー…

キョン「…」 カチ シュボッ…

キョン「…」ちり…チリ…

キョン「いくら稼ごうが、いくら歳を食おうが…周りからは白い目で見られる」

みくる「キョンさんは皆から慕われてるじゃないですか!」

キョン「はは。でもな、自覚はしているよ。俺がどれだけ家族に迷惑をかけているか」

みくる「…」

キョン「それでも俺は待ってよかった。高校に入ってウン10年…ようやく出会えた」チリ…ちり…

キョン「朝比奈さん」

みくる「…はい」

キョン「俺に会いに来てくれてありがとう」ニコ

みくる「……はい…」きゅん

みくる「……はい…」じゅん

キョン「さぁ、帰ろうか」

みくる「…キョンさん」

キョン「うん?」

みくる「…海、連れてきてくれてありがとうございました」ペコ

キョン「はは、どういたしまして。心ばかりのお礼だと思ってくれ」

みくる「あの…また…。また連れてきてください」

キョン「そうだな、またくじで一緒になるといいな」

みくる「え…」

キョン「運転手さん、待たせて済まん。駅前まで安全運転で頼む」

運転手「はいよ」

キョン「さぁどうぞ、朝比奈さん」

みくる「…ありがとうございます」

バタン

ブゥゥゥゥン…

キョン「時間、ぎりぎりになりそうだな」

みくる「そうですねぇ。涼宮さんに怒られちゃうかなぁ」

キョン「大丈夫、怒られるとしたら俺だよ」

みくる「…そうかな」きゅううぅ

キョン「はは、腹減ったか?」

みくる「…はい」かぁぁ

キョン「朝比奈さんは何が好きだったかな」

みくる「えっとぅ…パスタとか好きですよ。キョンさんはあんまり好きじゃなさそうですけど」

キョン「はは、まぁな。お、そろそろだ。運転手さん、そこで」

なんか踏んじゃったようだけど…
>>1が立てなくていいの?

>>978
じゃあ申し訳ないけどお願いします。
できれば同じ題名で><

【昼・駅前】

ハルヒ「キョン、遅いじゃない!どこ行ってたの?!」

キョン「済まん。どこって、不思議探しだろう?」

ハルヒ「どこに行ってたのか聞いてんの!」

キョン「少し遠くにな。そっちは何か収穫は?」

ハルヒ「…なんもなし。キョン達は何か見つけた?」

キョン「済まん。次は見つけられるように努力するよ」

ハルヒ「ま、良いけど。じゃあお昼ご飯食べましょ!キョン、何が良い?」

キョン「俺が決めていいのか?」

ハルヒ「特別にアンタに決めさせてあげるんだから早くしなさいよ」

キョン「そうだな。パスタでも食べようか」

みくる「!」

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