妹「あ~…気持ちよくなりたいんだ」 (117)
~河川敷~
妹「だから学校帰りなのにわざわざ河川敷に私を呼び出したんだ」
妹「……って、無いから。いやいや、そんなびっくりしないでよ」
妹「近親相姦は犯罪なんだよ?えっ?挿入れなかったら大丈夫?ばっかじゃないの」
妹「だいたいお兄ちゃんのそういうとこ、正直言って苦手なんだよね……いや、嫌いなんだよね」
妹「ん?そりゃあ今から帰るんだよ?お兄ちゃんは……は?一発抜いて帰るって」
妹「……はぁ!?小学生を襲うって、ば、馬鹿じゃないの?!絶対捕まるっての」
妹「そんなマジな顔にならなくてもいいから、犯罪はダメだから、ね?そんなに抜きたいなら帰ってでも出来るでしょ」
妹「そ、外でしたいって……変態なの?」
妹「即答ですか……はぁ、気持ち悪っ、早く帰るよお兄ちゃん」
妹「え?一緒に帰ってくれるのか…?当たり前じゃん、今のお兄ちゃんを一人にしたら大変な事になりそうだし」
妹「……なんで手を…?は?繋がないっての、ほら、早く帰るよ」
妹「なんか久しぶりだよね、一緒に帰るのって」
妹「あっ、3日前も一緒に帰ったんだっけ。ごめんごめん、どうでもいいから忘れちゃってた」
妹「……そんな悲しそうな顔されても困るんだけど、つーか気持ち悪いからやめて。そして私からもうちょい離れて」
妹「………そういえばさ、お兄ちゃんってモテんの?」
妹「なんでって、なんとなく……うん、うん……モテないんだ、そりゃそっか。こんな変態さんを拾ってくれる心の広い女の子は居ませんか」
妹「ん?目の前に居る……って、誰がお前なんかの彼女になるかよばーか」
妹「……あっ、いや、そんな凹まなくてもいいじゃん?ちょっとキツメの罵声を浴びせただけなんだからさ」
妹「許して欲しかったら手を繋いでくれ…?なら別に許さなくて結構です」
妹「はぁ、なんでお兄ちゃんはこんなに馬鹿でアホで変態なんだろうねぇ」
妹「………そこに佇むのは良いけどさ、待たないよ?」
~自宅~
妹「ただいま~……って、お母さんとお父さんはまだ仕事、か…」
妹「あっ、お金置いて有るね。今日は適当に済ませてくださいだってさ、どうする?5000円有るけど」
妹「………TSUTAYAでAV借りる?はぁ、ほんと考えがアホ過ぎて突っ込む気も起きないからやめて」
妹「近くのファミレス?やだ、今からお風呂入るんだし汚れたくない。お兄ちゃん、コンビニにでも行って来てよ。私はなんでも良いから」
妹「……あのさ、人の話聞いてる?今からお風呂入るんだよ?なんで一緒にコンビニ行かなきゃなんないの?」
妹「馬鹿なお兄ちゃんは一人でお買い物も出来ないんですか~?あはは、ほら、早くいってきてよ」
妹「……へ?お釣りでiTunesカード買ってきていいか?別に、買いたかったら買えばいいじゃん」
妹「ほら、早く行ってくる!……いや、いって来ますのキスとかドラマでもやらないから」
~妹の部屋~
妹「………」
妹「遅い、お風呂に30分くらい経ったでしょ?それから今までだいたい20分」
妹「お兄ちゃん、どこのコンビニ行ったのかな……あっ、40分前にLINE来てた」
妹「何が食べたい?……適当で良いって言ったのに、まさかお兄ちゃん、まだコンビニに居るとか」
妹「……あり得る、お兄ちゃんの事だからありえるよそれ……とりあえず返しとこ」
妹「美味しそうな物で良いよっと。あっ、早く帰ってこないと家のカギ閉めちゃうよ(笑)っと」
妹「………はやっ!返って来るの早っ」
妹「えっと……iTunesカード5000円分買ったわ………死ね」
妹「あーもうクソ兄貴!早く帰ってこい!っと」
妹「……帰ってきたらお仕置きだねコレ」
妹「……で、本当にiTunesカードしか買って来て無いんだ」
妹「いや、自慢気にカードを見せびらかせなくて良いから……とりあえず座って」
妹「なんでかって?当たり前でしょ?!私はお腹を空かせて待ってたのになにしてんの?いや、謝ってもダメだから」
妹「お兄ちゃんは今から私の一日奴隷なの、文句言うの禁止、逆らうの禁止」
妹「分かった?分かったなら今すぐご飯を用意して。ほら、5分待ってあげるから早く作って来て」
妹「……その必要は無い?早速逆らうんだぁ、それならキツイお仕置きを」
妹「え!?いや、なんで食べ物が有るの?え?カードは自分のお金で買った?」
妹「私の言う美味しそうな物が分からなかったから大量に買ってきた?……はぁ、ばーか」
妹「それならそうと言ってよ、わかんないじゃん……ていうか、こんなに食べれないから。しかも私が食べたかった物が見事に無いんですけど」
妹「何が食べたかったのか?……教えない。なんでって?お兄ちゃんだから」
妹「答えになってない…?お兄ちゃんは一日奴隷なの、だから私に口答え禁止」
妹「ほら、分かったなら早く出てってよ。お兄ちゃんの臭いがついたらどうすんの」
~リビング~
妹「……また野球見てんだ」
妹「面白い?いや、見ないから。今からドラマ始まるからさ、どいてよ」
妹「リモコンを離しなさい、命令です……きゃっ!な、いきなり大声出さないでよ、びっくりするじゃん」
妹「ホームランだから仕方ない?答えになってないよそれ、早くリモコンちょうだい。もう始まるからさ」
妹「……せめてこの回が終わるまで?この回の意味が分かりません、ほら、早くリモコン」
妹「土下座してもダメです、それに野球の何が楽しいの?サッカーの方が見てて楽しいじゃん」
妹「……野球を舐めるな?じゃあお兄ちゃんに一言」
妹「私を舐めないでよね。お兄ちゃんは一日奴隷なんだから私に逆らっちゃ駄目、だ、か、ら!早くリモコンちょうだいってば」
妹「だーめー!あっ、逆らうなら良いよ?その代わり冷蔵庫にあるアイス、全部食べるけど」
妹「………ふふん、それで良いのよ」
妹「一緒に見ても良いか?別に、それくらいなら良いけど」
妹「……お母さん達、遅いね。もう9時なのに帰ってこないもん」
妹「不安?まぁ、不安っちゃ不安かな……お兄ちゃんと二人きりなんてすっごく不安」
妹「いやいやいや、俺はお前に手を出さないとか変態さんが何言っても信じないし信じる気無いから」
妹「外で自慰行為を手伝えとか言ってた変態さんにはね!」
妹「……な、なにが可笑しいのよ…い、言ってよ。モヤモヤするじゃん」
妹「へ?自慰行為って言い方に……!!う、うるさいうるさいうるさい!」
妹「わ、私はお兄ちゃんと違って正常で健全な女の子なんです!だから自慰行為って言い方で良いんです!」
妹「……しょっ!?お、お兄ちゃんには関係無いでしょ!」
妹「そ、それに私、17なんだよ?!ち、違うし!今は彼氏居ないだけで、その、えーっと…」
妹「と、とにかく私は大人なの!お兄ちゃんと一緒にしない……えぇ!?お兄ちゃっ、ど、童貞じゃ、ないんだ…あぁ、そうなんだ」
妹「ちゅっ!?中学生、の、時に……は、早いんだ、ね」
妹「………そっか、お兄ちゃん、もう違うんだ」
妹「へ?が、学校の教室で、なの…?う、うわぁ、引く、引くわぁ」
妹「いやいやいやいや!良いから!そんな1から10まで言わなくて良いから!!気持ち悪いからやめて」
妹「で、でさ、そ、その人とは今どうなってんの?……あっ、そう、別れたんだ。ま、まぁお兄ちゃんみたいな変態には当然の結果だよねぇ」
妹「……お前は何時だったのか?いや、言わないし。なんでお兄ちゃんに言わないといけないの?」
妹「!!だ、だから私は処女じゃないっての!今時高校生にもなってそれはあり得ないの!」
妹「じゃあ言ってみろ?絶対嫌!お兄ちゃんに言うくらいなら死んだ方がマシだし!……じゃあ死ぬ?お兄ちゃん、今の自分の立場、理解してる?」
妹「………うん、土下座」
妹「え?じゃないでしょ?私に歯向かったんだから、土下座」
妹「うん、許してあげる。ついでに冷蔵庫からお茶取って来て」
妹「ん、ありがと」
妹「……って!馬鹿!なにしてんの!?」
妹「は?じゃない!なんで私のコップ使ってんの!?あぁ間違えた?!ワザとでしょ!絶対ワザとでしょ!」
妹「はあぁ最悪、お気に入りだったのに……後で捨てよう」
妹「捨てるくらいなら俺が貰う?冗談でもやめて、吐きそうだから」
妹「当たり前でしょ!早く洗って来てよ馬鹿!!あーもう汚い」
妹「………いや、洗ったからってなんで私のコップ持って来るの?使わないから、ちゃんと後で消毒するから。」
妹「全く、ほんっと、イライラする!」
妹「生理じゃない!ふざけないで!あーもう!」
妹「はぁ!?部屋に戻るの!いちいち聞いてくんな変態馬鹿兄貴!」
妹「あ"ーもう!着いてくんな!階段から突き落とすよ!?」
妹「………そんな煽ってさ、私がやらないと思ってんの?」
妹「……あーもう!やる筈無いでしょ!近寄るなくっつくなふざけんなー!」
~妹の部屋~
妹「はぁ、お母さんに相談して部屋に鍵を付けてもらおう…ニヤニヤしないで、ムカつくから」
妹「私の部屋でポテチを食べるな、私の部屋で転がるな私の部屋で携帯弄るなー!あーもう!早く出てってよ!」
妹「………あっ、なにそのモンスター。えっ?いや、私あんまりガチャとかしないから」
妹「へぇ~、最近出たんだ……あっ!そのモンスター友達が持ってるよ、確か決められたのを消さないといけないんだよね」
妹「……まぁ、欲しいけどさ?このゲーム、交換機能とか無いしさ……え?貸してみろって…うん、はい」
妹「って!勝手にガチャ回さないでよ馬鹿!あーもう、せっかくこつこつ溜めてたのにさぁ……お兄ちゃんに言われた通りコンテニューしてなかったんだよ?」
妹「あーあ、ガチャ画面になったから後戻り出来ないじゃん……もうホント、お兄ちゃんは私をイライラさせる才能しか無いよ」
妹「………!お兄ちゃんお兄ちゃん、金色来た!」
妹「なんか可愛いモンスター来たよ!えっ?お前じゃ使いこなせないからハズレ?えー、使えますー!えっと、コンボが多いほど攻撃力が上がるんだね、簡単じゃん」
妹「………あっ、もしかして嫉妬してる?随分悔しそうだけど。ほらぁ、やっぱりお兄ちゃん持ってないじゃん」
妹「やっぱり私の方がお兄ちゃんより運が有るんだね!えへへ、頑張って育てよーっと」
~リビング~
妹「あっ、おかえり~。お父さんは?……そっか、残業ね、えっ?会社に泊まる?お父さん、大丈夫なの?」
妹「大丈夫って……お母さんが言うと説得力が無いって言うかなんというか」
妹「いや、お兄ちゃんが言っても一緒だから、いや、寧ろお母さんより説得力無いから」
妹「え?お母さんもからかわないでよ、これをどう見たら仲良く見えるの?って!くっつくな馬鹿兄貴!」
妹「つーか早くお風呂入ってよ!さっきから臭いって言ってるでしょ!あーも"ぉ、お母さんもそこで笑って無いでお兄ちゃんをどうにかしてよー」
妹「お兄ちゃんも!いい加減にしないとブツよ?パーじゃなくグーだよ?はぁ?やってみろ?うっわぁ、もう今日一番いらってきた」
妹「……ん!!」
妹「痛っ…つーか硬っ、お兄ちゃん、腹筋有るんだね……いや、見せなくていいから、キモいからやめろっての」
妹「上着脱ぐな!早くお風呂入って来い不潔変態馬鹿兄貴!」
~妹の部屋~
妹「はぁ、もう……非常に疲れた」
妹「呼び出されて素直に行った私が悪いとしても充分お釣りがくるくらいお兄ちゃんが悪い」
妹「………もう10時かぁ、ちょっと早いけど寝よっかなぁ。友達からLINE来てないし、見たいドラマとか特に無いし」
妹「………?お兄ちゃん、誰かと電話さはてる……まぁ、部屋が隣なんだし?今日のお兄ちゃんの行いからして罰は当たらないよね」
妹「ん…………」
妹「内容的に女の子?なの、かな……あっ、デートの約束してんだ。じゃあ女の子だ」
妹「デート、かぁ…私、デートとかした事無いなぁ。どっかに出かけるのは友達とだし」
妹「最近じゃ周りの友達全員彼氏持ちだもんなぁ、たまに連れてこられた時の気まずさったら無いんだよね」
妹「………はぁ、なんか私だけ青春してない気がする…ダメだ、立ち直れそうにない」
妹「もう今日は寝よ、明日は学校休みなんだし。朝に友達に連絡取って遊びに行こっと」
妹「……もし誰も都合悪かったらどうしよ、家でゴロゴロするしか無いかなぁ」
妹「あーダメだ、せっかく明日休みなのにもうブルーになってる……寝て忘れなきゃ」
~翌朝~
妹「ん……んん…」
妹「…………」
妹「あのさ、なんで居るの?はぁ?朝っぱらからご機嫌ナナメなのはお兄ちゃんのせいなのです」
妹「ふわあぁあっ..当たり前でしょ、なんでお兄ちゃんに起こされなきゃなんないのぉ…も"お"ぉ"お"、私低血圧なんだかさ、朝からイライラ…させないで」
妹「う"ん……あっ、ありがと、コーヒー、淹れてきてくれたんだ。気が効くんだね、さすがお兄ちゃん」
妹「ん……苦っ!砂糖入れてないでしょぉ……も~お"~、朝はブラックが良いって、そんな無駄知識良いから早く行きなって」
妹「ふぇ?昨日デートの約束してたんでしょ~?だぁかぁらぁ、早く行きなっての……ふわぁあぁ」
妹「……え?断った?な、なんで」
妹「はいはい、朝から冗談やめてくださいっと……本気?まぁ、私も多分予定無いし」
妹「うん、分かった。着替える、メイクする、だから出てって……うん、すぐ済ますから」
~繁華街~
妹「まさか休みの日にお兄ちゃんと出かけるなんてねぇ~……えっ?うん、すんごい嫌な気分だよ?」
妹「……あはは、そんな本気で凹まないでよ。冗談だって言いづらいじゃん」
妹「でさ、朝から出掛けるのは良いんだけどどうすんの?まだ8時だしどこも空いてないよ?カラオケにでも行く?」
妹「う~ん、それ聞いてちょっと行く気無くした。朝からお兄ちゃんのアポロとか聞きたく無いし」
妹「じゃあさ、どこ行くの?……って、アテが無いのに私を連れ回してるの!?信じらんない、最低」
妹「お兄ちゃんと遊ぶ女の子は毎回こんな感じで振り回されてるのかと思うと可哀想で言葉も出ません」
妹「………えぇ!?ここまで来たのに帰ろうかって、もう、じゃあ近くのファミレスで時間潰す?それか茶店に行く?7時から開いてる店知ってるよ」
妹「物知りだなって、この辺に住んでるんだから知ってて当然だと思うけど。寧ろお兄ちゃんが馬鹿なだけじゃん」
~喫茶店~
妹「えーっと、ミルクティーとぉ……お兄ちゃんは?エスプレッソ?じゃあそれで」
妹「……カッコ付けてんの?コーヒー飲んでる自分に酔ったりしてない?だってお兄ちゃんまだ高校生じゃんか」
妹「いーや、少なくとも私の高校に朝からコーヒーを飲む男子は居ません。お兄ちゃんが変わり者なんだってば」
妹「ちょっと大人な自分演出してるんでしょ?そーやって今まで何人の女の子を落としてきたのかね~………8人、お、多いね」
妹「わっ、私?え、えーっと………さ、3人、かな!あはは……う、嘘じゃないし!本当ですー!」
妹「えっ?な、なんで付き合ってた頃の話しなきゃなんないのよ、それに、私が誰と付き合おうと私の勝手じゃん」
妹「……良い、信じたくないなら信じなくて良い。私はお兄ちゃんに信じられなくてもどうでもいいし」
妹「………ええぇ!?さっきの店員、お兄ちゃんの元カノなの!?ご、ごめん、私、そんなの知らなくて」
妹「謝るよ、だって気まずいじゃんかぁ、ごめーん。本当にごめんねお兄ちゃん。な、なんならお会計済ませて別のとこ行く?」
妹「良いの?気まずくないの?……お兄ちゃんがそう言うなら良いんだけど……何歳なの?21!?と、歳上と付き合ってたんだ」
妹「えっ?!い、いや、そのっ……歳上とは付き合った事無いし…へ?あっ、わ、私はほら、学生らしくタメの子としか付き合って無かったんですー!」
妹「ふ~ん、17の時にねぇ……あっ、なんだかんだでビックリしてんだ。そりゃそうだよねぇ、初めて来た店で元カノが働いてたらビックリするよねぇ」
妹「……やっぱりさ、別れる時、後悔とかした?…へぇ~、お兄ちゃんでもするもんなんだ。私?そ、そりゃあもちろん、す、するよ。女の子なんだもん」
妹「ちなみにね、私の友達なんて1年付き合ってた彼氏と別れた時は凄かったよ?学校来ない連絡取れないで大変だったんだから」
妹「え?うん、2週間くらいだったかな?その子から連絡来てさぁ、慰めてあげた。ビックリしたのがさ?その子、リストカットしてて手首ボロボロだったんだよ」
妹「あの時は本当にビックリした、泣きながらこれからどうしちら良いか分からないとか言うからさ、もうほんと困っちゃってね?」
妹「まぁ一日ブラブラしてたらその子も一応元気になってさ……え?当然だよ、今でもよくその子と一緒に居るよ。クラスも一緒だし」
妹「うん、親友だよ親友。向こうが逃げ出したら私が捕まえんの。逆に私が逃げ出さしらその子が全力で捕まえにくるね」
妹「そのくらい大切な子なの。お兄ちゃんにも居る?そんな関係の人」
妹「……まぁねぇ、男なんて薄っぺらい関係しか作れないもんね~」
妹「あっ、来たよ。お兄ちゃんの元カノ……からかうな?えへへ、からかいます」
~繁華街~
妹「う~ん!良い具合に時間潰れたねぇ、もう10時だし。で、どうすんの?これから」
妹「買い物?あっ分かった。デートの約束断ったからその機嫌取りでしょ?当たり前じゃん、私はお兄ちゃんと違って賢いからね~。お兄ちゃんの考えは丸まかりなんです」
妹「で?何買ってあげるの?……えっ?わ、私が決めるの?いやいや、お兄ちゃん?一応その子の事少しは理解してるんでしょ?だったら私じゃなくてお兄ちゃんが決めなよ」
妹「う~ん、お前じゃなきゃ駄目って言われてもさぁ………分かった。予算は?」
妹「決めてないって……だったら私が高い物を選んだら買うの?いや、そこは即答しなくて良いし、首を縦に振らなくていいってば」
妹「………知らないよ?私が決めてその子が怒ったりとかしてもさ。ううう、そう言われると逆にプレッシャー感じるから止めて」
妹「けどさ、私が欲しい物がその子の趣味に合わなかったらどうすんの?……問題無いって、有りすぎだっつーの馬鹿兄貴」
妹「好きな子にプレゼントするんだからちょっと自分で考えなっての」
妹「やっぱり女の子なんだからブランド物のバックとかが無難なんじゃないかなぁ。再確認だけど、予算の上限は無しなんだよね?」
妹「……そんな苦い顔しないでよ、で?結局予算は?……財布に2万円ね、じゃあ……えっ?」
妹「お前が欲しい物なんだからなって……そりゃそうだけどさ、やっぱ女の子視点でアドバイスしたいじゃん。その子の趣味が私と同じって確信が無いんだからさ」
妹「な、なんでちょっと怒ってんの?私はお兄ちゃんがその人と上手く行って欲しいから言ってるんじゃん!なのになんで私が怒られなきゃなんないの?意味わかんない!」
妹「………うん、私もちょっと言い過ぎた…けど、やっぱその女の子と上手く行って欲しい気持ちは本当なの、だから」
妹「ゔ~、知らないよ?本当に知らないよ?私のせいでその子に嫌われたりしても何もしないからね?」
妹「………分かった。お兄ちゃんがそこまで言うなら私もお兄ちゃんの気持ちに答える。けど、本当に知らないよ?」
妹「大丈夫って……説得力無いなぁ」
妹「じゃあ行こっか、私の欲しい物を買いにね……けど、本当に知らないからね?後で愚痴言わないでよ?その時はビンタだからねビンタ」
ちょっと休憩させてくれ3時間後には仕事だからそれまでに終わらせます
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