クリスタ「ユミルを泣かせたい」ベルトルト「え?」(346)


ベルユミ←クリ予定
エロ入る予定
ネタバレあり
ゆっくり更新




ベルトルト「ど、どうしたのクリスタ?」アセアセ

クリスタ「だってだって、ユミルってばいつも余裕ぶっちゃって!」プリプリ

クリスタ「ユミルのあの態度を見返してやりたいのっ」

ベルトルト「ヘー、そうなんだー。頑張ってね」ジャッ

クリスタ「」ガシ

ベルトルト(めんどくさ)

ベルトルト「何?」

クリスタ「協力してほしいの」

ベルトルト「え?」

クリスタ「私とお付き合いしてほしいの」

ベルトルト「ちょっと待って。どうしてそうなるの」

クリスタ「私が誰かと付き合うことになれば、きっとユミルだって慌てると思うの!」

クリスタ「だってユミルって私のこと大好きでしょ?」ニッコリ

ベルトルト(黒スタ怖い)




ベルトルト「何で僕なの?」

クリスタ「万が一ユミルが手をあげてきても、流せる人がいいなって」

クリスタ「ライナーも考えたんだけど、ほら…ライナーは、ね?」

ベルトルト「あぁ…」

ベルトルト(そりゃあれだけ結婚結婚言ってたらなぁ)

ベルトルト「付き合ってるふりをしてくれってことだよね?」

クリスタ「うん!…ダメ?」クビカシゲ

ベルトルト「うーん」

ベルトルト(目立つことは極力避けたい)

ベルトルト(クリスタと例えふりであっても付き合うことになれば、それだけで注目の的だ)

ベルトルト(男子からは殺意が飛んでくるだろうし…)

ベルトルト(クリスタ関係だとライナーが特にうるさそうだ。でも…)チラ

クリスタ「」ジッ




ベルトルト(あのユミルが泣くところか…それには興味があるな)

クリスタ「…だめ?」ジー

ベルトルト「…いいよ」

クリスタ「!!」パァァ

ベルトルト「いいよ、クリスタ。付き合おうか」

クリスタ「いいのっ!?」

ベルトルト「ただし、2週間だけだよ。2週間経ったらおしまい。いいね?」

クリスタ「うん!ありがとうベルトルト!」ピョンピョン

ベルトルト(2週間だけ、僕も皆みたいに普通に過ごしてみたい)

ベルトルト(普通に、少しだけ…それくらいなら、許してもらえるかな)



1日目・食堂


ワイワイガヤガヤ


ユミル「おい、クリスタ」イライラ

クリスタ「なぁに?」

ユミル「何で女神様の隣にベルトルさんがいるんだよ」ギロリ

ベルトルト(顔怖い)

ベルトルト「あはは…」

ベルトルト(ヤバい男どもの目が殺気立ってる)

ユミル「クリスタの隣は私って決まってるんだよ」

サシャ「ユミル、パン食べないんですか?でしたら私が」ダッ

ユミル「ちょっと黙ってろ」ヨケッ

サシャ「あぁんっ、パァン!!」パァン



ユミル「おいベルトルさん。返事次第では…」パキポキ

ベルトルト(あ、これ死ぬかも)ヒヤアセダラダラ

クリスタ「あっ、あのねユミル!私たち…お付き合いすることになったの!」

ユミル「…………は?」


ハァァァーーー!!?
バタン
タイヘンダライナーガシンダ!!
オ、オイライナーシッカリシロ!!


ユミル「…おい、もう一回、言ってみろ」

クリスタ「だから、私とベルトルトは、付き合っているのっ」

ユミル「おいおいおいクリスタ変な冗談やめろよ何でよりにもよってベルトルさんなんだよ」

ユミル「なぁ、クリスタ」

クリスタ「だ、だって…ベルトルトは優しい人だから…」


クリスオレダッテェェェェ
ウワァライナーガシャベッタアァァァァ



ユミル「こいつが優しい、ねぇ」チラッ

ベルトルト「っ」ビクッ

クリスタ「ユ、ユミ」

ユミル「ごちそーさん。先部屋戻ってるわ」ガタッ

サシャ「ユミル、パンが残っていますよっ」ジュルリ

ユミル「てめぇにやるから勝手に食えよ」

サシャ「あなたが神か!」パァン

ユミル「うるせぇ芋女。じゃーな」スタスタ

バタン

ベル・クリ「……」



ベルトルト「えっと…」

クリスタ「ユミル…」

ライナー「ベルトルト…」

ベルトルト「うわぁっ!急に出てこないでよライナー!」ビクゥッ

ライナー「ちょっと体貸せ」

ベルトルト「え、うん…体!?」

ライナー「イイカライイカラ」ガシッ

ベルトルト「や、やめてよ!助けて、助けてアニィィィ!!」ズルズル

アニ(ホモうるさい)モグモグ

アルミン「アニいいの?放っておいて」コソ

アニ「関係ないよ」ハムッ

クリスタ「……」

寄宿舎裏


ズルズル

ベルトルト「ライナー痛いって!離してよ!」

ギュッ

ベルトルト「!?」

ベルトルト「本気で離せよゴリライナー」ゲシッ

ライナー「グゥッ!だが離さん!」ギュウウウウウ

ベルトルト「痛い痛い僕の骨が悲鳴をあげてるから!」ギュウウウウ

ベルトルト「いい加減にしろっ!」バキッ

ライナー「痛いっ」ズザッ

ベルトルト「はぁ…はぁ…何なんだよ一体!」

ライナー「…お前を抱けば、クリスタの気持ちが分かるかと思って」

ベルトルト「は?」

ライナー「お前を抱けばクリスタを抱いた気分になれるかと思ってぇぇ!」ブワァ

ベルトルト「誤解を招く発言はやめてよ!」



ベルトルト「それでなくとも君と僕はホモとか言われてるんだから!」プンプン

ライナー「」ガシィ

ベルトルト「ヒッ」

ライナー「何故だ、何故お前なんだ!?」

ライナー「確かに見た目は悪くないが、影が薄くて、いつも俺の後ろにいて、腰ぎんちゃくとか呼ばれてて名前さえまともに覚えられていないのに!」

ベルトルト「ちょっと待て」

ベルトルト(このゴリラ踏み潰す)

ライナー「お、俺だってクリスタ…女神…結婚しようと思って…ドレス姿…」

ベルトルト(ヤバイヤバイキモチワルイ)

ライナー「子供は2人…」

ベルトルト(うっわ)ドンビキ



ベルトルト(まいったな、嘘だとも言えないし…)

ベルトルト「ライナー」

ライナー「あ?」ズビズビ

ベルトルト「えっと…大丈夫だから」ニコ

ライナー「」

ライナー「…大丈夫ってなんだ?クリスタは僕に任せてって言いたいのか」

ベルトルト「は?」

ライナー「ここは任せて先に行けってか!?」

ベルトルト「まだ僕死なないから!」

ライナー「クリスタを幸せにするのは俺だぁぁぁぁ!!」ダダダダダッ

ベルトルト「あぁもうめんどくさいな馬鹿ライナー!!」ダダダダダッ



食堂


サシャ「クリスタ」モグモグ

クリスタ「…」

サシャ「クーリースーター」ハグ

クリスタ「あっ…な、なに?」

サシャ「いつからベルトルトとお付き合いを始めたんですか?」モシャモシャ

クリスタ「昨日の夜からだよ」

サシャ「ふーん…」ゴックン

サシャ「なんか意外です。クリスタはユミルが好きなのかと思ってました」

クリスタ「ふぇっ!?」ギクッ



クリスタ「そそそそんなっ!だだだって私とユミルはととと友達だしっ!」アセアセ

クリスタ「女の子同士はつっ…付き合えないしっっ!!」///

サシャ「ふむー?」ハムッ

クリスタ「友達して、という意味だったのですが」ムシャムシャ

クリスタ「~~~~~~!!!」///

クリスタ「サシャったらぁ!」ポカポカ

サシャ「ちょっと、痛いですよクリスタァ…」ゴックン

サシャ(恋って難しいですねー)ゴチソウサマデシタ



女子寮


ユミル ゴロゴロ

ユミル(今日訓練休みでよかった)

ユミル(体調悪いとか言って寝てりゃいいだろ)



『あっ、あのねユミル!私たち…お付き合いすることになったの!』


『だ、だって…ベルトルトは優しい人だから…』


ユミル「…なんなんだよ一体…」

ギィ

アニ「…アンタだけ?」パタン

ユミル「…今日休日だからな。皆どっか行ってんだろ」

アニ「そう」ポスッ



ユミル「……」

アニ「……」

ユミル「…お前はどこか行かないのか?」

アニ「別に」

ユミル「そうか…」ゴロン

アニ「…珍しいね。アンタがクリスタと一緒にいないなんて」

ユミル「…さぁな、新しい騎士様と一緒なんじゃないか?」



アニ「ふーん…」

ユミル「……」

アニ「……」

アニ(ベル…アンタ何を考えているんだい?)

アニ(私たちの使命を忘れたわけじゃないんだろ?)

アニ チラッ

ユミル「」

アニ「……」





ベルトルト「ふぅー…」テクテク

クリスタ「ごめんね、ベルトルト」テクテク

ベルトルト「え?ううん、大丈夫だよ」テクテク

ベルトルト「…ユミル」

クリスタ「っ」ビクッ

ベルトルト「…に、悪いことしちゃったかな」

クリスタ「―――いいのっ、ちょっとくらい!」プイッ

クリスタ「もっともっといっぱい慌ててもらわなきゃっ」

ベルトルト「って言ってるわりには辛そうだね」

クリスタ「そんなことないもんっ。…あ」



クリスタ「わー!これ可愛いー!」トテトテッ

ベルトルト「ん?髪飾り?」

クリスタ「この青色のやつ!」

ベルトルト「本当だ、可愛いね。…欲しいの?」

クリスタ「ううん。ユミルに似合いそうだなって」

ベルトルト「ユミル?」

クリスタ「うん。あのね、ユミルってすっごくガサツに見えるけど、本当はそんなことないの」

クリスタ「すごく優しくて、何だかんだ言って周りをちゃんと気にしてて」

クリスタ「まつげだって長いし」



ベルトルト(最後のは関係あるのかな…?)

ベルトルト「…あ、こっちのピンクの花飾りも可愛いね」

クリスタ「どれどれ?…本当だね!」ニッコリ

ベルトルト「」ムー

ベルトルト「すみません、これおいくらですか?」

クリスタ「えっ?」

露天商「お兄さん若そうだし、安くしておいてあげるよ」ユビサンボン

ベルトルト「いいんですか?ありがとうございます」チャリン

クリスタ「え?えっ!?」アタフタ

露天商「毎度あり」ガサッ



ベルトルト「はい、クリスタ」

クリスタ「私に…?そんな、もらうわけにはいかないよ!」ブンブン

ベルトルト「いいよ。こういうのがあった方が、恋人って感じがするでしょ?」

クリスタ「うぅー…ありがとう、ベルトルト」

ベルトルト「どういたしまして」ニッコリ

クリスタ「」ジー

ベルトルト「え…何?」



クリスタ「…ベルトルトって、モテそうだよね」

ベルトルト「えぇっ!?急に何を言い出すの!?」ビクゥッ

クリスタ「好きな人とかいないの?」

ベルトルト「いや、僕はそんな…」アセアセ

ベルトルト「それに…今は訓練でいっぱいいっぱいだから…」

クリスタ「ふーん…そうなんだ」

ベルトルト(…いないって言ったら嘘になるけど…)

ベルトルト(振り向いてもらえないって、分かっちゃってるしなぁ…)ショボン



女子寮・夜


クリスタ「ただいまー」ガチャッ

アニ「おかえり」

クリスタ「あれ、アニと…ユミルは寝ちゃってるの?」パタン

アニ「朝食の後からずっとね」

クリスタ「そうなんだ…」ポスン

アニ「…ねぇ、クリスタ」

クリスタ「なに?」

アニ「ベルトルトのこと、好き?」

クリスタ「」ドキッ

クリスタ「う、うん!だって私たち付き合ってるんだから…」



アニ「…そう」ジッ

クリスタ(うぅ…)タジタジ

アニ「…まぁ、お互い好きならいいんじゃない?」プイ

クリスタ「…」ホッ

ユミル「ん…」ゴソ ムクッ

ユミル「……」ボー

クリスタ「あ、ユミル…おはよう」ニッコリ

ユミル「…おー…クリスタか……」ボー

クリスタ「アニから聞いたよ、ずっと寝てたんだって?」

ユミル「ん…どっか行ってたのか…」ゴシゴシ



クリスタ「あ、うん…ベルトルトと…」

ユミル「そっか……それ」

クリスタ「え?」

ユミル「髪飾り」

クリスタ「え、あ、これ、ベルトルトが…」

アニ「……」

ユミル「……」

クリスタ「ユミル……?」

ユミル「……顔、洗ってくるわ」モゾモゾ

クリスタ「あ、ユミ…」


ガチャッ バタン


クリスタ「……」ショボン

アニ「……」フー


******



バシャバシャ


ユミル(冷たい)

ユミル(部屋、戻りたくねぇな…)

ユミル(……クリスタが幸せなら…私は…)


ガサッ


ベルトルト「あ……」

ユミル「……」チッ

ユミル「…お先」プイ



ベルトルト「あ、ちょっと待ってユミル!」グッ

ユミル「触んな!」バシッ

ベルトルト「ッ!」

ユミル「引き留めてどうする気だよ?自慢話でもしたいのか?クリスタのよぉ!」イライラ

ベルトルト「ち、違っ…そんなつもりじゃ…」

ユミル「じゃあなんだ?慰めか?同情か?言ってみろよ」

ベルトルト「」イラッ



ベルトルト「…そんなだから、クリスタが離れるんじゃないの?」ボソッ

ユミル「…あぁ?」ギロッ

ベルトルト「そんな卑屈な態度取ってれば、そりゃクリスタも離れていっちゃうよね」

ユミル「…てめぇ、もう一回言ってみろ」

ベルトルト「何度だって言ってあげるよ。君は自分の気持ちを彼女に押し付けてるだけなんじゃないの?」

ユミル「―――てめぇっ!!」ガッ

ベルトルト「…ほら、そうやってすぐ手を出そうとする」

ユミル「……ッ」

ユミル「……すまなかった」

ベルトルト(意外と素直だな)



ベルトルト「ううん。僕の方こそ言いすぎてごめんね?」

ユミル「…ベルトルトさんは悪くねぇよ」

ベルトルト「いや……ん?」

ベルトルト「ベルトルト…さん?」

ユミル「ベルトルさんじゃなんか馴れ馴れしすぎるだろ?その…クリスタに悪いかな、って」プイ

ベルトルト「そんなことないよ!いつもみたいにベルトルさん、って呼んでよ」

ベルトルト「ユミルにそう呼ばれるの、僕好きだよ?」

ユミル「――――――っ!!」カァッ

ベルトルト「……え?」

ユミル「…馬鹿じゃねぇの…っ」

ベルトルト(ん?あれ?何この反応)

ベルトルト(…ちょっと可愛い)



ベルトルト(いやいや何考えてるんだよ僕)

ベルトルト(僕は…アニが…)

ユミル「おい」

ベルトルト「ふぁいっ!!?」

ユミル「いつまで見てる気だよ」

ベルトルト「ご、ごめんねっ」

ユミル「…戻る」クルッ

ベルトルト「え、ユミル?」

ユミル「あー…その…クリスタのこと、頼むな。……ベルトルさん」ニッ

ベルトルト「っ」ドキッ



ベルトルト「……え。いやいやドキッてなんだよドキッて」


今日はここでおしまいです
また明日の夜に来ます
読んでくださる方がいたら嬉しいです

うわあ良い!
続き楽しみにしてます乙

読んでます読んでますっ!!
ベルユミは結構あるけどこういう展開のは始めてだから面白い!!!
明日、楽しみにしてます!

ベルユミもユミクリも大好きな自分にとってはご馳走のようなSS
続き楽しみに待ってます

三人ともかわいい!
アニも誰か好きなのかな
続き楽しみにしてるよ

これは素晴らしい

まさかの四角関係かな?

わーいベルユミだー!
ドキドキしつつ待ってるねー

ベルユミクリとか俺得


再開します

>>31 ありがとうございます、とても嬉しいです
>>32 自分が書きたいものを詰め合わせてみました
>>33 ナカーマ ご馳走になれるよう頑張ります
>>34 アニにも幸せになってほしいです
>>35 照れます
>>36 ベルトルトに残酷すぎる四角関係
>>37 拙いですがお待たせしましたー
>>38 俺得でもある




2日目・立体機動訓練中


ジャン「なぁアルミン」コソッ

アルミン「何?ジャン。もうすぐ僕たちの番だよ」コソッ

ジャン「いやよー…あれ」

アルミン「え?…あぁ」


ユミル「」
クリスタ「」


ジャン「朝からずっとあんな調子なんだけどさ。あの噂本当だったのか?」

アルミン「クリスタとベルトルトが付き合ってるってやつ?」

ジャン「あぁ」

アルミン「本当なんじゃないかな。昨日食堂で思いっきり言ってたし。クリスタが」



ジャン「やっぱり本当なのか。だが…意外だな」

アルミン「うん。僕もちょっと信じられないかな」

ジャン「ん?まさかアルミン…お前クリスタ狙いだったのか?」

アルミン「ちっ違うよ!!僕は…あの……」ゴニョゴニョ

「次!キルシュタイン、アルレルト組!」

アルミン「ほらジャン!僕たちの番だよ!」

ジャン「だな。後で話聞かせろよ」パシュッ

アルミン「あはは……」パシュッ

アルミン(…でも変だ。ベルトルトはアニを見ていたはずなのに…)

アルミン(……でも、ユミルだって)キュルキュルキュル



寮前・夜

ベルトルト(はぁ…)

ベルトルト(食事中くらい質問攻めやめてほしいんだけどなぁ)

ベルトルト(予想はしてたけど、クリスタって本当人気あるんだな)


ガサッ


ベルトルト(ん?誰かな)

アニ「……ベル」

ベルトルト「っ!!ア、アニッ!?」

アニ「明日の夜。いつもの場所で。ライナーも」コソッ

ベルトルト「う、うん…」ドキドキ

アニ「あと、ベル」

ベルトルト「な、何?」

アニ「明日。…大事な話があるんだ」



ベルトルト「えっ…」

ベルトルト(大事な話!?アニが、僕に?)

ベルトルト(いや、僕とライナーにだ)

ベルトルト(アニが僕をだなんて…ありえない)

ベルトルト(だって、だってアニは…)チラッ

アニ「じゃあ、また」スタスタ

ベルトルト「あ……」

ベルトルト「……」

ベルトルト(僕はずっと、アニを見てた。だから、分かる)

ベルトルト(アニの視線の先には…アルミンが、いる)

ベルトルト(昔から一緒だった僕やライナーじゃなくて、アルミンが……)



女子寮


サシャ「ユミルぅ……」

ユミル「気持ち悪ぃ声出すんじゃねぇよ」

サシャ「クリスタはどこに行ったんですか」

ユミル「さぁな。ベルトルさんの所じゃねーの?」

サシャ「あんなにクリスタにべったりだったのに」

ユミル「クリスタちゃんも大人の階段登っちまったからなー」

サシャ「正直意外です。ユミルのことだから、別れさせようとするのかと思いました」

ユミル「…ちょっとは考えたんだけどな。変なんだよ」

サシャ「変?」



ユミル「あの2人を見てるとこう…何か、心臓が痛いんだ」

サシャ「そうなんですか?」

ユミル「あぁ。変だよな。あんなにクリスタを見ていたかった私が。クリスタとベルトルさんが一緒にいる所を見たくねぇんだ」

ユミル「ライナーがクリスタにちょっかいかけてる時は有無を言わさずぶん殴ってたんだけどな」

サシャ「ユミル。それは多分、恋というものではありませんか?」

ユミル「……は?」

ユミル「は?恋?私が?はっ、ありえねぇよ」ダハハ

ユミル「まぁクリスタは私の女神様だけどなっ!」ニィッ



サシャ(……)

サシャ「やーっと笑いましたね、ユミル!」

ユミル「……!」

ユミr「…ばーか。サシャのくせに気なんか使ってんじゃねぇよ」デコピン

サシャ「痛いっ!」

ユミル「でもまぁ…ありがとな」

サシャ「ふふふっ、相談料は明日のパンでいいですよ!」ムフー

ユミル「自分から話振ったくせによぉ…」ガシガシ

アーアーマッタク…



サシャ「……」

サシャ(気付いてないのは本人だけ、ですか)

サシャ(ユミルが本当は誰を見てるのか)

サシャ(察しがいいってのは罪ですねー)フー

ユミル「おい何ドヤ顔してんだ」

サシャ「」フー

ユミル「うわむかつく」



3日目・消灯後・兵舎近くの林


ベルトルト(ウォール・ローゼ侵攻計画)

ベルトルト(1年後にそれを設定していた僕たちは、自分たちの周りに起こったことを逐一報告しあっている)

ベルトルト(連絡ミスなどによる任務失敗を防ぐ為だ)

ベルトルト(だがライナーもアニも、僕とクリスタのことを聞こうとはしなかった)

ベルトルト(本当のことを言ってしまえばいいとも思ったが、ほんの少しだけクリスタに悪い気がして言えなかった)



ライナー「…じゃあ今日は解散しよう」

ベルトルト「……」

アニ「…ちょっと待って」

ライナー「ん?どうした、アニ」

アニ「…ベル」

ベルトルト「な、何?」ビク

アニ「ベル。アンタは今兵士?それとも戦士かい?」

ベルトルト「…!」



ベルトルト(どうしてそんな風に聞くんだろう)

ベルトルト(いや、きっとアニは疑っているんだ)

ベルトルト(恋愛なんかしてちゃんと任務を達成できるのかって)

ベルトルト(アニを、安心させてあげなきゃ)

アニ「どうなんだい?」

ライナー「ベルトルト…」

ベルトルト「…二人とも、安心して。昔も今も、僕は戦士だ」

ライナー「ベルトルト…!」

アニ「…そう」



ベルトルト(あれ?おかしい…)

ベルトルト(予想してた反応じゃない)

ベルトルト(どうしてそんな思いつめた表情をしているの?)

ベルトルト「アニ?」

アニ「…二人とも、ごめん」

ライナー「!?」

ライナー「どうしたんだアニ。何かあったのか!?」

アニ「……」

ベルトルト「そうだよアニ、黙ってたら分からないよ!」

アニ「…言おう言おうとは思ってたんだ。でも、言えなかった」



アニ「でもベルがクリスタと付き合い始めたのを見て、決心がついたよ」

ベルトルト「アニ、そのことなんだけど……」

アニ「私、…アルミンと、付き合ってるんだ」



ベルトルト(―――え)


ライナー「ア、アニ…!お前それ本当なのか!?」


ベルトルト(待って、ちょっと待って)


アニ「3ヶ月前から。黙っていて、ごめん」


ベルトルト「……ッ」


アニ「もちろん任務は必ず遂行する。…殺せと言われれば、殺してみせる」

アニ「でもほんの少し…兵士としての、私の居場所が欲しかったんだ…」

アニ「…ごめん」


ライナー「……」

ベルトルト「……」

ライナー「…謝るな、アニ。お前を責めたりなんかしない」

ライナー「俺もお前もベルトルトも、言ってしまえばまだガキなんだ」

ライナー「…戦士である前に、一人の“人間”だと、俺は思いたい」

ライナー「だが、辛くはないか?」

アニ「あぁ。私は後悔していないし、する気もない」

ライナー「…そうか。なら、兵士としてのアニを、少しだけでもいいから、精一杯生きてくれ」



ライナー「俺もベルトルトも、お前の味方だから」

アニ「ライナー…」

ライナー「なぁ、ベルトルト」ニッ

ベルトルト「…うん、当然じゃないか!」

ベルトルト「おめでとう、アニ」ニッコリ

アニ「ベル…」

アニ「ありがとう、二人とも」

ライナー「まぁベルトルトも、いつの間にか俺を差し置いてクリスタと…」ズゥゥン

ベルトルト「あ、あはは…」

アニ「そう言えばベル。さっき何言おうとしてたの?」

ベルトルト「え?…あぁ…」

ベルトルト「忘れちゃった」


今日はここまでです
書き込むたびにIDが変わるのはなんででしょうか…
また昼か夜に出没します

シリアスも入ってきたか!
いいね!

待ってるわ


眠くないのとちょっと書き溜めたので投下

>>57 自分が書くとシリアス風味になります。困りものです
>>58 もうちょっとだけ今夜おつきあいください


兵舎裏


ベルトルト(最悪だ)ズキズキ

ベルトルト(アニの片思いだったら良かったのに…)ズキズキ

ベルトルト(…頭痛いなぁ…)ズキズキ

ベルトルト(僕の初恋は、告白もせずに終わりました)ズキズキ

ベルトルト(…なーんちゃって)ズキズキ

ベルトルト(…あー、部屋まで戻るのしんどい…)ズキズキ

ベルトルト(せめて朝までに戻れば大丈夫かな…)ズキズキ

ベルトルト「よいしょっと…」ドサッ

ベルトルト「風気持ちいいなー…」



ベルトルト「…あーあ」

ベルトルト「せめて、泣けたらいいのになぁ」アハハ

ベルトルト「…人並みの幸せなんて、ダメなのかなぁ」

ベルトルト「頭痛い…ちょっとだけ寝ちゃおうかな…」ウツラウツラ

ベルトルト(見つかっても体調が悪かったって言えば、多少許してもらえるかな…)

ベルトルト「……アニ…」

ベルトルト「……」スゥスゥ



******



ユミル「…うっわめんどくせ」ボソッ



ユミル(水飲みに来た結果がこれかチクショウ)

ベルトルト「」スゥスゥ

ユミル(なんでこんな所で寝てるんだよコイツ。図体デカいから邪魔なんだが)

ユミル(まぁいいや。とっとと水飲んで部屋に…)

ユミル(……ん?)

ベルトルト「」スゥスゥ

ユミル(器用な奴だな。寝ながら泣いてら)

ユミル(クリスタ独り占めにしといて何が不満なんだか)

ユミル(……)トサッ



ユミル(…って何隣座っちゃってんだ馬鹿だろ私)

ユミル(…でもなぁ)チラッ

ベルトルト「」スゥスゥ

ユミル(何かほっとけねぇんだよな、コイツ)

ユミル(コイツがしっかりしねぇと私のクリスタが悲しむからだ。うん)

ベルトルト「んー…」スゥスゥ

ユミル(にしてもコイツ…座っててもでけぇな)

ユミル(何食ったらこんな大きくなるんだろ)ツンツン

ベルトルト「んんー…」スゥスゥ



ユミル(…コイツ、普段から結構神経とがらせてるよな…)

ユミル(私の1つ下、だっけ。あれ?61下?)

ユミル(考えたら泣けてきた)アハハ

ユミル(……クリスタ、呼びに行ってやったほうがいいかな)

ユミル(でもアイツ一回寝るとなかなか起きねぇからなぁ)

ベルトルト「……くしゅんっ」

ユミル「っ!?」ビクッ

ベルトルト「」スゥスゥ

ユミル(び、びっくりした)ドキドキ

ユミル(……)ウーン

ユミル(……)スッ


タッタッタッタ……



……タッタッタッタ


ユミル(あーあ、唯一の羽織りもんなんだが)パサッ

ベルトルト「」スゥスゥ

ユミル(私ので悪いな、ベルトルさん。でもアンタに風邪でもひかれてクリスタが困る方が嫌だからな)

ユミル「」ズキッ

ユミル(うーん。私こそ風邪ひいたかぁ?胸いてぇ)ズキズキ


サシャ『ユミル。それは多分、恋というものではありませんか?』


ユミル(あの芋娘…余計なこと言いやがって)



ユミル(私が一体誰に惚れるんだっつーの)

ユミル「馬鹿じゃねーの」ボソッ

ベルトルト「」スゥスゥ

ユミル「……」

ユミル「おやすみ、ベルトルさん」


スタスタ…


ユミル(…あ、水飲むの忘れたこんチクショウ)



******


ジャン「……トルト…」

ベルトルト「」スゥスゥ

ジャン「…ーい…ルトォー…」

ベルトルト「んー…」ムニャムニャ

ジャン「おい、ベルトルト!」ユサユサ

ベルトルト「っふぁい!」ビクゥッ

ベルトルト「…あれ、ジャン?」ゴシゴシ

ジャン「ったく、姿が見えねぇから探しに来たらこれだ。こんな所で寝てると風邪ひくぞ」

ベルトルト「あはは…ありがとう」パサッ



ベルトルト「あれ?」

ベルトルト「もしかしてこれかけてくれたの、ジャン?」

ジャン「いいや、俺じゃない。俺が来た時にはもうかかってたぜ、それ」

ベルトルト「うーん…じゃあ一体誰がかけてくれたんだろ?」

ベルトルト(大きさ的には女物…だよね?)

ベルトルト(ちょっと大きい気もするけど…)

ベルトルト「ねぇジャン。これの持ち主に心当たりとかない?」

ジャン「ないな。見たことねぇよ」



ジャン「クリスタのじゃねぇのか?お前ら付き合ってるんだし」

ベルトルト「にしては大きい気がするんだよね」クンクン

ジャン「いやお前嗅ぐなよ」

ベルトルト「つい…」

ベルトルト「でも洗剤の匂いしかしないや」

ジャン「じゃあ持ち主も着てないってことか?」

ベルトルト「なのかなぁ…」

ジャン「となるとそいつはとんだ変人だな」

ベルトルト「え、何で?」



ジャン「元から着てたものじゃないってことは、わざわざ持ってきてお前にかけたってことだろ?」

ジャン「そんなことすんのクリスタくらいじゃねぇのー?」ケラケラ

ベルトルト「かなぁ…でもなぁ…」ウーン

ジャン「気になるなら朝食の時にでも聞いてみりゃいいじゃん」

ベルトルト「うん、そうするよ」

ベルトルト「ちゃんとお礼も言いたいしね」



ジャン「おーう。じゃあ部屋に戻ろうぜ。教官に見つかったらどやされちまう」クルッ

ベルトルト「そうだね。ありがとう、ジャン」

ジャン「いいってことよ」

ベルトルト(クリスタだったら、きっと僕を起こしているはずだ)

ベルトルト(でもこのサイズ…男物でもありそう。エレンとか…アルミンとか)

ベルトルト(あー、アルミンありえるな)

ベルトルト(…ふくざつ)ズゥン

ベルトルト(ま、朝になれば分かるよね)


今度こそここまで
途中で名前抜けてた恥ずかしい
おやすみなさい

おつおつ!
おやすみ
ID変わるのスマホのせいじゃね

おつかれ!
続き楽しみにしてます!

61下ワロタw
スレチかもしれないけど今月のゲスミンはアルアニ的にも複雑な気持ちになったわ...

>>75
なぜスレチと分かっててベルユミスレで
アルアニ話…

付き合ってるからじゃないの


再開します

>>73 ありがとうございます。それだ!デザリング使ってるからだ!
>>74 まだss書くのなれてないので拙いですありがとうございます
>>75 修正前のゲスミンはもっとゲスミンです
>>76 このssだとアルアニだからだと思います。俺はベルユミもアルアニも好きです
>>77 アルアニですみません。アニちゃんhshs



4日目・朝


クリスタ「」フヌヌ

ベルトルト「……」

ライナー「天使」

ベルトルト「ちょっとライナー黙って。クリスタ、そこに立たれると食堂に入れないんだけど…」

クリスタ「ベルトルトに話があるのっ」フヌヌ

ライナー「女神」

ベルトルト「だから黙れって。僕に話?」

クリスタ「うん。すぐ済むから、ちょっとだけいいかな?」フヌー

ライナー「結婚しよ」

ベルトルト「3回目はさすがにウザいよライナー。分かったクリスタ。ここじゃないほうがいいんだろう?」

クリスタ「うんっ」

寝なくてよかった!待機



ベルトルト「じゃあちょっと出ようか。ライナー、悪いんだけど僕の席取っておいてくれる?」

ライナー「クリスタの分も任せておけ」フゴー

ベルトルト(鼻息荒いなー)

クリスタ「ごめんねライナー。ちょっとだけベルトルト借りるね?」

ライナー「気にするなクリスタ。結婚しy」ゲシッ

ベルトルト「いい加減にしろって」

ベルトルト「行こう、クリスタ」

クリスタ「うん。じゃあライナーあとでね」ニコニコ

ライナー「おう」

スタスタ

ライナー「…いいなベルトルト」ウラヤマシイ



******


クリスタ「作戦開始から4日が経ちました」

ベルトルト「そうだね」

クリスタ「でもユミルは慌てるどころか、むしろ祝福…いえ、無関心ムードになりつつあります」

ベルトルト「そうだね」

クリスタ「これは由々しき事態です」

ベルトルト「そうなの?」

クリスタ「だってユミルを泣かせたい、慌てさせたいって思って始めた作戦だったのに!」

クリスタ「このままじゃ作戦が失敗しちゃうよ」

ベルトルト(君の知らないところで少し余裕なくしてたけどね)



ベルトルト「もうバラしたらいいんじゃないかな?」

クリスタ「それはダメ!」

ベルトルト(何でだよ)

クリスタ「この状況でバラしたら、ユミル絶対に調子乗るもん」

クリスタ「私に構ってほしいからこんなことしたんだろー?可愛いヤツめ」

クリスタ「って言われる!絶対言われる!」

クリスタ「なので、作戦を変更します!」キリッ

ベルトルト「どういうこと?」

ベルトルト(嫌な予感しかしないんだけど)

クリスタ「もっとラブラブな感じでお願いします」フヌー

ベルトルト「……」



ベルトルト「……いや、え?」

クリスタ「きっとユミルの前で恋人みたいなことしてないから、あまり危機感を持ってないんじゃないかと思うの」

ベルトルト「……」ヒヤアセ

クリスタ「…だから、その…」モジモジ

ベルトルト(マジデスカ。僕アニにフラれたばかりなのに)

ベルトルト(人前で態度に出すってことは、アニにも見られるってことだよね)

ベルトルト(何その拷問)



クリスタ「お願い、ベルトルト。嫌なのはわかるけど…」

ベルトルト「…ねぇクリスタ。クリスタはそれでいいの?」

クリスタ「え?」

ベルトルト「ユミルを慌てさせる為に、フリとは言え好きでもない男とそんなことして」

ベルトルト「バレた時、ユミルに軽蔑されるとか思わないの?」

クリスタ「……」

ベルトルト「クリスタ。答えて」



クリスタ「…私だっていっぱい悩んだよ。でもね」

クリスタ「ユミルっていつも私に好き、とか、結婚、とか言うでしょ?」

ベルトルト「そうだね」

クリスタ「きっとユミルは冗談で言ってるって、分かってるの」

クリスタ「でも私はそう言われる度にドキドキしちゃう」

クリスタ「本当にそうだったらいいな…って」キュッ



ベルトルト(…あぁ、なるほど)

クリスタ「だから知りたいの」

クリスタ「…ううん、期待したいの」

ベルトルト(この子は本当にユミルが好きなんだ)

クリスタ「もしかしたらユミルは私のこと、好きなんじゃないかって」

ベルトルト(恋愛対象として)

クリスタ「あはは、変だよね。おかしいよねっ」



ベルトルト(この子は、僕だ)

ベルトルト(叶う見込みが少ない恋をしてる)

ベルトルト(ま、僕はしてた、なんだけどね)

クリスタ「私、ユミルが好きなの。友達としてじゃなくて」

ベルトルト「…そっか」

クリスタ「ごめんねベルトルト。こんなことお願いして」

クリスタ「やっぱり嫌だよね…」

ベルトルト「……分かったよクリスタ。僕に出来ることはするよ」

クリスタ「え!?…いいの?」

ベルトルト「うん。でもクリスタ、約束して」



クリスタ「何?」

ベルトルト「これが終わったら、ユミルに自分の気持ちをちゃんと言うこと」

クリスタ「そっ、そんな急すぎるよ…!」アタフタ

ベルトルト「ダメだよクリスタ。言わずに後悔なんて、してほしくないんだ」

クリスタ「ベルトルト…分かった、頑張る」

ベルトルト「あと、ちゃんと謝ろう?僕も一緒に謝るから」

ベルトルト「嘘ついてごめんなさいって。ね?約束できる?」

クリスタ「うん。…ありがとう、ベルトルト」

ベルトルト「どういたしまして」



ベルトルト(僕の恋は叶わなかったけど、だからかな)

ベルトルト(クリスタには頑張ってほしい)

ベルトルト(…いつ来るか分からない、その日までくらい)

ベルトルト(自分勝手な罪滅ぼしでごめんね)

ベルトルト「さ、戻ろうクリスタ。多分ライナー、食べないで待っててくれてるから」

クリスタ「うん!」

ベルトルト「はい」スッ

クリスタ「え…手?」キョトン



ベルトルト「恋人みたいにするんでしょ?手、繋いでいこっか」

クリスタ「えぇぇっ!?…は、恥ずかしい」

ベルトルト「ダメ、頑張るって決めたんでしょ?」

クリスタ「う、うん……えいっ!」ギュッ

ベルトルト「手繋ぐのに掛け声って…」クスクス

クリスタ「だ、だって男の人と手繋ぐのなんて初めてなんだもん!」

クリスタ「ベルトルトはある?女の子と手、繋いだこと」

ベルトルト「んー…うん。小さいころ、同郷の女の子とね」ニッコリ


ユミル出したいので書き溜めてまた今夜中に来ます

>>80 今夜もお付き合いください

乙!
待ってるよ

乙!待ってる


投下します

>>93 ありがとうございます
>>94 IDがハンジにしか見えなくなった



食堂


ライナー「」

ベルトルト「おーいライナー」ユサユサ

ライナー「」

ベルトルト「ダメだ白目向いちゃってるよ」

サシャ「そりゃ手繋いで帰ってきたらそうもなりますよ」ムシャムシャ

ユミル「……」モグモグ

クリスタ「ユ、ユミルとサシャも一緒に食べてたんだね!」

ユミル「あー…ここしか空いてなかったんだよ」

ユミル「ったく、朝からお熱いことで」モグモグ



サシャ「意外と大胆ですね」

ユミル「ま、ハンナとフランツ程じゃねーけどな」

ベルトルト「あははは…」

ベルトルト(徹底してこっち見ないな、ユミル)

アルミン「おはよう、皆」

アニ「…ここ、いい?」

ベルトルト「」ビクッ



サシャ「アニ、アルミン。おはようございまふ」モグモグ

ユミル「口に物入れたまま喋るんじゃねぇよ。おう、座れ座れ」

アルミン「じゃあお邪魔するね」カタッ

クリスタ「おはよう、アニ」ニッコリ

アニ「おはよう。…ライナーは一体どうしたの?」

ライナー「」チーン

アニ「死んでるように見えるんだけど」

サシャ「これはですねー、クリスタとベルトルトが手を繋いでいるのを見てしまったのでこうなりました」ハグハグ



アニ「へぇ…そうなんだ」チラッ

ベルトルト「」ビクビク

アニ「仲良いんだね」

ベルトルト「そ、そういえばアルミン!」

アルミン「何?どうしたのベルトルト」

ベルトルト「昨日の夜…僕に上着かけてくれたのってアルミン?」

アニ「昨日の夜?」

アルミン「上着…?ううん、僕じゃないよ」

サシャ「上着がどうかしたんですか?」

ユミル「……」モグモグ



ベルトルト「うん、昨日うっかり入口の階段の所で寝ちゃって…」

アルミン「よく教官に見つからなかったね」

ベルトルト「あはは…それで、起きたら上着がかかってたんだ」

ベルトルト「女物かなって思ったんだけど、ちょっと大きかったから男物でも小柄ならあり得るかなって…」

アルミン「それで僕じゃないかなって思ったんだね」

ベルトルト「うん。でも違うのか…」

クリスタ「どんな上着だったの?」

ベルトルト「えっと、濃い藍色のカーディガンだったんだけど」

サシャ「藍色ですか」モシャモシャ



アニ「ちょっと覚えがないね…アルミンは?」

アルミン「ごめん、僕もちょっと…」

クリスタ「私も…ごめんね、ベルトルト」

アニ「ユミルは?」

ユミル「あ?あー…知らねぇな」

ベルトルト「そっかぁ…」ショボン

ベルトルト「他の人にも聞いてみるよ。皆ありがとう」

アニ「どういたしまして」



クリスタ「……」ウーン

アルミン「どうしたのクリスタ?」

クリスタ「うーんと…でもそのカーディガン、どこかで見たことあるような気が…」

ベルトルト「本当!?」

クリスタ「多分なんだけど…ごめん、ちょっと思い出せないや」

ユミル「ほらクリスタ。とっとと食べて行こうぜ。次座学だろ」

ユミル「分からないとこ教えてくれっつったのは誰だよ」

クリスタ「あー!そうだった!ごめんねユミル」モグモグ

ちょ、ちょっとベルクリも可愛いなと思ってしまっ...


待ってます



クリスタ「…ふぅ、ごちそうさまでした!私先行くね!」カタッ

ユミル「あ、クリs」

ベルトルト「ちょっと待ってクリスタ」

クリスタ「何、ベルトル……ひゃっ!?」スッ

ベルトルト「口の横、食べかす付いてたよ」パクッ

クリスタ「~~~~!!!」///

ユミル「……!!」



サシャ「……うわぁお」

アルミン「…ベルトルト、大胆だね」

アニ(どうしたのベル…)

ライナー「ぶっころ」

アニ「生きてたのかい」

ベルトルト「どうしたのクリスタ?」

クリスタ「あ、あ、あ、あ……ありが、と……」プシュー

ユミル「……クリスタ、行くぞ」ガシッ

クリスタ「え、あ、ちょっとユミル引っ張らないでよぉー!!」ズルズル



アルミン「ベルトルト、ああいうことするんだね…」

ベルトルト「そう?」

アニ「あぁ。…意外すぎるよ」

ベルトルト「あはは」

ベルトルト(こうなったら僕も楽しんでしまおう)

ベルトルト(アニへの恋心を吹っ切ろう)



ベルトルト「うん!」

アニ「どうしたの急に」

ベルトルト「何でもないよ」

アニ(ベルトルトが壊れた)

サシャ「…ベルトルトって意外と罪づくりですよね」ジトー

ベルトルト「どういうこと?」

サシャ「」フー

ライナー「ぶっころ」


******


ユミル「……」スタスタ

クリスタ「……」スタスタ

クリスタ(ど、どうしよう…ユミル喋らないよ…)

クリスタ(この方法ダメなのかな…嫌われちゃったらどうしよう…)オドオド

ユミル「……クリスタ」

クリスタ「なっ、なにかな!?」ビクッ

ユミル「…あんま、食堂とか、人目の多い所であーゆーことするな」

クリスタ「えっ…」

ユミル「お前ら成績いいんだから、教官方に目付けられたら困るだろ」



クリスタ(教官…そういうことか)

クリスタ(ユミルは何故だか私を内地に行かせようとしている)

クリスタ(だから成績が気になるのかな…)

クリスタ(私はユミルと一緒にいれるなら、それでいいのに)

ユミル「…ベルトルさんは、いいヤツだから」

クリスタ「え?」

ユミル「だから…その…」

ユミル「…お前らには、幸せになってほしいんだよ。言わせんな馬鹿」


クリスタ「……!」

ユミル「ほら、早く行こう。クリスタ」スタスタ

クリスタ「……」

クリスタ(…ダメなの?ユミル。私を見てよ)

クリスタ(私、あなたが好き)





ユミル(あーあ。気付きたくなかったよ…サシャの馬鹿野郎)

ユミル(さっきの…認めたくないが、私は2人に嫉妬してた)

ユミル(馴れ馴れしくクリスタに触るベルトルさんにも。…ベルトルさんに触られるクリスタにも)

ユミル(でもなぁ)

ユミル(なんでベルトルさんなんだ?わっかんねぇ)

ユミル(クリスタは可愛い。女神であり天使だ。それは分かる)

ユミル(問題はベルトルさんだ)

ユミル(いつも人の顔色窺って、気ばっか張りつめて…)

ユミル(本心なんて一切出しませんみたいな顔して)



ユミル(――――――あれ?何でこんな見てるんだ私)

ユミル(気付かないうちに、ベルトルさんを見てた?いやいや待て何でだ)

ユミル(あー…思いだせねぇ。もやもやする)

ユミル「……」チラッ

クリスタ「……」ショボン

ユミル(なんでこんなに落ち込んでるんだ)ズキッ

ユミル(もう訳分からなすぎてサボりてぇ!!)クワッ

クリスタ「!」ビクゥッ

ユミル「…あ、ごめん」



クリスタ「う、ううん。気にしないで…」

ユミル(……私の上着……)

ユミル(さっきはクリスタがいた手前言い出せなかったが…)

ユミル(返してもらわないと、そろそろ寒くなるしなぁ…)

ユミル(……あ。思い出した)

ユミル(うっわマジか。単純すぎるだろ私)ガシガシ

ユミル(思考が女すぎて自分で気持ち悪いわ)ウエー

クリスタ「…ね、ねぇユミル」

ユミル「お?」

クリスタ「…百面相、楽しい?」

ユミル「……いんや、微妙」


書き溜め分終わり
今日は寝ます
ベルユミ要素が一切ないんだがどうしよう

>>103 身長差カプですね

ユミクリの時点で十分萌えられてるから大した問題じゃない

ちょっとだけ胸が痛む
ベルユミクリ苦しまないで話しの最後迎えて欲しいなぁ
なんてね

103です
まさか投下のタイミングと被ってしまうとは
間に変な独り言挟んじゃってすんません
続き楽しみにしてます!


>>1は他に何か書いてる?

確かにベルユミの影も形も見えないけど
このままゆっくり進展してほしいな



その分期待してるけどな!(本音)


結局寝つけなかったので書き溜めたところまで投下
一度書くと楽しくて止まらないですねこれ

>>115 そう言ってもらえると嬉しいです
>>116 前作で辛いの書いたので、今回はいちゃいちゃさせたい
>>117 お気になさらずー ありがとうございます
>>118 ベルトルト「僕は本当に君が嫌いだ」ってベルユミもどき書きました
>>119 作中は2週間限定なので、ここから一気にベルユミります。本音は隠してください死んじゃう



5日目・立体機動訓練直前


ベルトルト「……」

ユミル「……

ベルトルト「……えっと、よろしくね、ユミル」

ユミル「……おー」

ベルトルト(どうしてこうなった)

ベルトルト(身長差が一番ない男女ペアを作れと言われて)

ベルトルト(僕が一番高いから、必然的に女子で一番高いユミルと一緒になって…)

ユミル「…」

ベルトルト(気まずい。ものすごく気まずい)



ユミル「…おい」

ベルトルト「はいっ」

ユミル「私の顔に何か付いてるか?」

ベルトルト「ごめんっ、僕そんなに見てたかな?」

ユミル「あぁ」

ベルトルト「ご、ごめんね…」

ユミル「いいよ。めんどくさいから謝るな」

ベルトルト(うぅ…)


ベルトルト(結局あのカーディガンの持ち主は見つからなかった)

ベルトルト(皆が手分けして104期全員に聞いてくれたんだけど…)

ベルトルト(それも分からないから、昨日からもやもやが治まらない)

ベルトルト(いや、今は訓練に集中しなきゃ)



ユミル「……、聞いてるのか?」

ベルトルト「え!?…え、ごめん」

ユミル「はぁー…しっかりしてくれよ全く。いいか、もう一度確認するぞ」

ユミル「私が囮役だ。模型だが、私が巨人どもを引き付けるように動く」

ユミル「その間にベルトルさんがうなじを削ぐ」

ユミル「身の軽い女が囮役で、斬撃が深い男が実行役」

ユミル「わざわざ男女ペアにしたのはおそらくそれに気付けるかどうかを見るためだ」



ベルトルト「……!」

ユミル「…なんだよ?」

ベルトルト「いや、ユミルって…結構頭いいよね」

ユミル「おうおう馬鹿にしてんのか?あぁん?」

ベルトルト「ち、違うよ!その…何で普段は手抜いてるのかなって…」

ユミル「…は?」

ベルトルト「あの、ユミルってどこか手加減してるよね。必要以上に目立たないように、っていうか」

ユミル「……」

ベルトルト「気を悪くしたなら謝るよ…ごめんね」

ユミル「いや、いい。…ほらベルトルさん。次だ」パシュッ

ベルトルト「うん、行こう」パシュッ



ユミル(手加減してる…ね)キュルルルル

ユミル(…勘違いするだろ、馬鹿)キュルルルル


ユミル(巨人は1…2…)

ユミル(右から回り込むように旋回すれば、左斜め後ろががら空きになる)

ユミル「」チラッ

ベルトルト「」コクン

ユミル「っ」ギュゥン



ベルトルト(よし、このまま行けば深く抉れ……っ!?)

ベルトルト(あれは…クリスタとコニー!?)

ベルトルト(まずい、このまま行くとユミルとクリスタがぶつかる!!)

ベルトルト「ユミル!!」ビュンッ

ユミル「なっ!?」

クリスタ「あっ!?」

コニー「クリスタ!!」

ユミル(クリスタ!?この勢いじゃよけれねぇ!)



ユミル(―――っ、チクショウ!!)パシュッ

クリスタ「ユミル!!」

ベルトルト「ユミル、待て…!!」


バァンッ!!!


ユミル「グッ―――!!!」

ユミル「っ…ぅ…」ズルズル

コニー「お、おいユミル!」パシュッ

クリスタ「ユミルっ、ユミル!!」ダダッ

ベルトルト(クリスタを避ける為、無理な方向転換をしたからっ…!!)スタッ


クリスタ「ユミル、しっかりして、ユミル!!」ユサユサ

ベルトルト「待ってクリスタ!頭を打ってるかもしれない、揺らしちゃダメだ!」

キース「どうした、お前ら!」

クリスタ「わ、私が悪いんです!前方を確認しなかった為、ユミルが…!」

キース「…分かった。とりあえずレンズ、スプリンガーは待機していろ」

キース「フーバー。医務室に連れて行け」

ベルトルト「はっ」

クリスタ(私のせいだ、私の…!)ギュゥッ

ベルトルト「…クリスタ」ボソッ

クリスタ「!」

ベルトルト「きっと大丈夫だから、安心して」

クリスタ「…うん…」

コニー「そうだぜクリスタ!ユミルなら大丈夫だって!」

キース「コニー・スプリガー。貴様は待機という声が聞こえなかったか?」ギロリ

コニー「しっ、失礼しました!!」バッ


******


ユミル『ったく。たまの休日なのになんでゴリラに付き合わなきゃならねぇんだよ』

ベルトルト『ごめんねユミル。なんかライナーがクリスタに、僕とユミルが一緒ならいいって言われたんだって』

ユミル『クリスタも断っちまえばいいのによぉ』

ユミル『お優しいこって、女神様は』

ベルトルト『はは。2人は服見るのに夢中だね』

ユミル『何が楽しいのやら』

ベルトルト『ユミルは見ないの?』

ユミル『あ?…訓練ばっかなんだから、服とかどうでもいいだろ?』

ベルトルト『そうかもしれないけど…ほら、ユミルだって女の子なんだし』



ユミル『嫌味にしか聞こえないぞ』

ベルトルト『そんなことないよ!そういえばユミル』

ユミル『ん?』

ベルトルト『その髪飾り、いつもしてるけど…』

ユミル『…あ、これか』

ベルトルト『ユミルって臙脂色似合うよね』

ユミル『…あんがとな』

ユミル(昔盗ったヤツとは言えねぇな)アハハハ…



ベルトルト『あ、でも』

ユミル『今度は何だよ?』

ベルトルト『これも似合いそうだよね』

ユミル『カーディガン?…随分濃い藍色だな』

ベルトルト『うん。ユミルって大人っぽい顔つきしてるから』

ベルトルト『落ち着いた色とか似合いそうだなって』

ユミル『…藍色、ねぇ。…うわっ、ちょっと当てるなよ…』

ベルトルト『いいからいいから。…うん、やっぱり』

ベルトルト『よく似合ってるよ、これ』


******



医務室


ユミル(……似合ってるって言われたくらいで……)

ユミル(私のこと、気にかけてくれたからなんて…)

ユミル(…単純だな、恋なんて)

ベルトルト「ユミル!」

ユミル「へっ…?」

ユミル「ベ、ベルトルさん?」

ベルトルト「良かった…目覚まして」ホーッ

ユミル「一体何が…痛ぇっ!」ズキズキ

ベルトルト「まだ動いちゃダメだよ!骨とかは大丈夫らしいけど、打撲がひどいみたいだから…」



ユミル「…クリスタは?」

ベルトルト「大丈夫。怪我とかしてないから」

ユミル「そうか、良かった…」

ベルトルト「良くないよっ!」

ユミル「!?」ビクッ

ベルトルト「あんな無茶な動きして!打撲で済んだからよかったものの、一つ間違えたら死んでたかもしれないんだよ!?」

ユミル「え、あ…」

ユミル「…ごめん」

ベルトルト「…僕こそ、ごめん。大きな声出しちゃって…」



ユミル()ズキッ

ユミル(何でアンタは、こんなに優しいんだ?)

ユミル(人のことなんかどうでもいいってツラするくせに)

ユミル(…誰かにこんな風に心配されるなんて、初めてだ…)

ベルトルト「でもね、ユミルが怪我したらクリスタが悲しむから…」

ユミル(っ…)ズキズキ

ユミル(どうしたらいいんだ、私は…)

ユミル(人から一歩引いてるコイツなら、“ユミル”を受け入れてくれるんじゃないか)

ユミル(私を…憎まないでくれるんじゃないかって)

ベルトルト「…ユミル」



ユミル(私は、ベルトルさんが好きだ)

ユミル(でもクリスタを悲しませたくない)

ユミル(クリスタのことも好きだから)

ユミル「…なぁ、ベルトルさん」

ベルトルト「何?」

ユミル「教えてくれ。…人を好きになったら、どうしたらいいと思う?」

ベルトルト「え…えぇ!?」

ユミル「私は人に憎まれ続けてきたから…分からないんだ」

ユミル「どうしたらいいのか、分からない」

ベルトルト「……」




ベルトルト「ユミルは、好きな人がいるの?」

ユミル「…多分、な」

ベルトルト「多分?」

ユミル「それも分からない。今まで、人を好きだって思ったこと、ないから」

ベルトルト「…そっか」

ベルトルト(ユミルは、クリスタのことが好きなんだ)

ベルトルト(でも同性同士だから、困惑してるのかな)

ベルトルト(…お互い好き同士なのに、辛いなぁ)



ベルトルト「あのね、ユミル」

ユミル「…おう」

ベルトルト「好きなら好きって、伝えた方がいいと思う」

ユミル「!?」

ベルトルト「僕たち、明日がどうなるか分からない身でしょ?だからね」

ベルトルト「言わないで後悔するなら、言って後悔したほうがいいと思うんだ」

ユミル「……」

ユミル「…それを伝えて、苦しむ人がいるとしたら?」

ベルトルト(どういうことだろう?…あ、もしかして)

ベルトルト(そうか、ユミルの中では僕とクリスタが付き合ってることになるから)

ベルトルト(クリスタに告白したら僕に迷惑がかかると思ってるんだ!)



ベルトルト「大丈夫だよユミル」

ユミル「何で言い切れるんだよ」

ベルトルト「いいからいいから。大丈夫だから、ね?」

ユミル「…あー…なんで私、ベルトルさんにこんな話してるんだろ」ガサゴソ

ベルトルト「こらこら布団に隠れないで」バサッ

ユミル「怪我人だぞっ。もっと丁寧に扱えよ!」



ベルトルト「で、決心はついた?」

ユミル「……いいんだな」

ベルトルト「もちろん。僕も応援」



ユミル「好きだ、ベルトルさん」



ベルトルト「す…る、よ?」


明日来れるか分からないので進めるだけ進めた
今度こそ布団から出ないぞ
展開早いのは気にしない方向で

2作めでしたか!今回も面白い。乙です!

>>120
あれ書いた人か…!あれすごく良かったです
これもすごく良い

ベルユミはほんといい書き手に恵まれてるなぁ

ベルユミ好きは年齢層高い気がする。

>>120
あの物語の人かー!!あれ良くって泣けたよ~
スマホに画像メモして何度も読み返してるよ
この物語はイチャイチャの予定なんだね、フフフ…

前作は精神的に不健康だったからなぁ

今作はどうか甘いのを頼む…!

>>120
あなただったのか!?(結婚しよ)
前は前で好きですが、これは幸せにしたって!頼みます!

ベルユミクリとアルアニ好きとか……1…(結婚しよ)

ぷぷぷさんか!乙。

あのIDはよかったよな>ぷぷぷさん

>>120あなた様か!
前作気になりすぎて、リアルタイムで見て寝不足だったよ

ぷぷぷさま……よくぞ!


バイト前にちょっとだけ投下
ぷぷぷww
お返事は帰宅してからしますありがとうございますぷぷぷ



ユミル「……」

ベルトルト「……」

ユミル「……」

ベルトルト「……」

ユミル「……言ったぞ」

ベルトルト「」

ベルトルト「」

ベルトルト「」

ユミル「…な、何とか言ってくれよ…」

ベルトルト「」

ベルトルト「ちょっと待って、考えが追い付いてない」



ベルトルト「…好きって、言った?」

ユミル「……」コクン

ベルトルト「…僕を?」

ユミル「……」コクン

ベルトルト「クリスタ、じゃなくて?」

ユミル「…なんでクリスタが出てくるんだよ」

ベルトルト「だって僕、てっきり…」

ユミル「…クリスタのことももちろん好きだ。でも、その」

ユミル「恋と言われると、私は…ベルトルさんが…」ゴニョゴニョ



ベルトルト「…告白して苦しむ人がいるって、それって」

ベルトルト「僕じゃなくて、クリスタのことだったの?」

ユミル「」コクン

ベルトルト「」プシュー

ベルトルト(…あのユミルが、普段から余裕満々に見えるユミルが…)

ユミル「……あんまり見るな、よ」

ベルトルト(顔真っ赤にして、上目使いで僕を見て)

ユミル「べるとるさん」

ベルトルト()ドキッ

ベルトルト「ユ、ユミル…」ドキドキ



ベルトルト(どうしよう、あんなにアニが好きだったのに)

ベルトルト(ユミル可愛い)ムハー

ユミル「その、あのなっ」

ベルトルト「う、うんっ」

ユミル「……」

ベルトルト「……」

ユミル「…その、返事は、しなくていいから…」プイッ

ベルトルト「……え?」

ベルトルト「な、何で?告白って返事をもらいたいからするものじゃないの?」

ユミル「言わずに後悔するくらいなら言って後悔しろって言ったのはベルトルさんだろっ!」



ユミル「だから、私は…言えれば満足だったんだ」

ユミル「聞かなくても、結果なんて目に見えてる」

ユミル「ベルトルさん、頼むから、クリスタには言わないでくれ」

ユミル「アイツを傷つけたくないんだ…」ギュゥッ

ベルトルト(あ…)

ベルトルト(ユミルの手、震えてる)

ベルトルト(…握ってもいいかな)ドキドキ

ベルトルト「ユミル…」ソッ



ユミル「!?」ビクッ

ユミル「お、おい…ベルトルさん…手…」

ベルトルト「あのね、ユミル…聞いてほしいことg」

クリスタ「ユミルーーー!!!!」バァンッ


ベルトルト「」

ユミル「」

クリスタ「」


クリスタ「…ねぇ、ベルトルト」

ユミル「クっ、クリスタ違うんだ!」

ベルトルト「」

クリスタ「何、ユミルに、触ってるの?」ニコニコ

ベルトルト「待ってクリスタ、話し合おう」



クリスタ「ライナー」パチン

ライナー「おう」サッ

ベルトルト「何当然みたいな顔しているんだよ君は!!」

クリスタ「お願いね」ニコ

ライナー「ウォォォォォォ!!!」

ベルトルト「うわぁぁぁぁ!!!」

ユミル「おっ、お前ら騒ぐなら出ていけよ本当に!!」


バイト行ってきます
夜中来れたら来ます

ぷぷぷさま、行ってらっしゃいませ

バイトに励まれよ、ぷぷぷの君w

ぷぷぷ大王おつ

>「ライナー」パチン
クッッッソワロタ

第2作でこの人気。末恐ろしい

ぷぷぷさまお帰りをお待ちしております!


帰宅した
ので、投下。今回短め

>>141 まだまだ拙いですがありがとうございます
>>142 ありがとうございます、照れます
>>143 自分なんて他の方の足元にも及びませんひれ伏します
>>144 禿同
>>145 イチャイチャ予定です恥ずかしくて死にそうです
>>146 今回はできるだけ健康に行きます
>>147 頑張ります(結婚しよ)
>>148 同志よ(重婚しよ)
>>149 ぷぷぷです
>>150 あのIDは神がかってた気がします
>>151 前回はありがとうございました、今回はゆっくりなので寝てください


ぷぷぷとかぷぷぷの君とかぷぷぷ大王とか…!
…あだ名付くって嬉しいですね

******


クリスタ「ユミルっ…!」

ユミル「ク…クリスタ…」ビクッ

ユミル「…あのなっ、違うんだ!ベルトルさんとは何も」

クリスタ「良かった…!」ギュゥッ

ユミル「へ…?」キョトン

クリスタ「ユミルがっ…ユミルがもし、もし死んじゃったらどうしようって…!」

ユミル「…!」

クリスタ「お願いだから、あんな無茶しないで…っ、うっ…ひっく…」

ユミル「クリスタ…」



ユミル「…バーカ」ギュッ

クリスタ「っ…ぅっ…」

ユミル「私がお前を置いて死ぬわけないだろ?」ダハハ

ユミル「お前を守るのは私だ。そう簡単にくたばってたまるかっての」ニッ

クリスタ「ユミル…!」キュン

クリスタ「ユミル、大好き!」

ユミル「ダハハ、私は愛してるだけどな!」ナデナデ



クリスタ(愛してる…)キュンッ

クリスタ(そうだよねっ、本当に好きじゃなきゃあんな無茶なこと普通しないよね…!)

クリスタ(ユミルもきっと、私のこと…!)キュンキュン

ユミル「ん?どうしたクリスタ、顔が真っ赤だぞー」

クリスタ「もうっ、ユミルったらからかわないでよっ」///

ユミル「事実を言ったまでだろー?」


ベルトルト(ちょ、ちょっと待ってよ)ゼーハー

ライナー「」チーン



ベルトルト(さっきまで顔真っ赤にしてたユミルはなんだったの?僕の見間違い?)

ベルトルト(クリスタが現れた途端に態度変えたよね)

ベルトルト(と、とりあえず)


ベルトルト「クリスタ」

クリスタ「ベルトルトいたの?ライナーは?」チッ

ベルトルト(女神の舌打ち怖い)

ベルトルト「ライナーなら」

ライナー「」チーン

クリスタ「…アニに蹴り飛ばされた後みたい」

ベルトルト「一応教官から高い潜在能力を持っているって評価だから、僕」



ベルトルト「それよりユミルを休ませてあげよう?本当は体動かすのもキツいんだろうから」

ユミル「!」ピクッ

クリスタ「や、やっぱり…怪我ひどいの…?」

ユミル「…おいおいベルトルさん。私のクリスタを不安にさせるようなこと言うんじゃねぇよ」

ユミル「大した怪我じゃない。安心してくれクリスタ」

クリスタ「…本当?」

ユミル「本当だ」

クリスタ「…分かった、信じる」

クリスタ「でもうるさくしちゃうとあれだから、私たち戻るね?食事は持ってくるから」



ユミル(十分うるさくしてたけどな)

クリスタ「何かあったらすぐに呼んで!駆けつけるから!」

ユミル「あぁ、ありがとな」

ベルトルト「じゃあ…おやすみ、ユミル」

ユミル「…おー…」

クリスタ「おやすみなさい」

ライナー「」ズルズル



…パタン




ユミル「……」

ユミル「……」

ユミル「……~~~っ!!!」バサッ

ユミル(い、い、いいいい言っちまったぁぁぁ!!!)

ユミル(いや待てこれはベルトルさんが悪いアイツが変なこと言うからいけないんだ!!)

ユミル(何が大丈夫だよあの2メートル級巨人が!!)

ユミル「」ジタバタ

ユミル「……」ピタッ

ユミル(…なんで、気付くんだよ…)ズキッ

ユミル(あー痛ぇ。パパッと治しちまえばいいんだろうけど、さすがに目立つしな…)



ユミル(…クリスタって女神がいるくせに、他の女気遣うなよあの馬鹿が)

ユミル(……手、温かかったな……)キュッ

ユミル「」

ユミル(馬鹿か私はぁぁぁぁ!!)ジタバタジタバタ

ユミル「……」

ユミル「……明日から、どんな顔して会えばいいんだよチクショウ……」モゾモゾ


ここまでです
がっつりエロを書きたいんだがベルユミだけにするかクリスタ入れてベル→ユミ←クリにするか悩む
おやすみなさい

ベルユミだけに一票

おつ
ベルユミもいいけど、クリスタとベルトルトに二人がかりでペロペロされるユミルも見たいわ
いっそのこと両方書いちゃえよw

水差すようで申し訳ないんだが名前欄が気になって……
1のままかトリ付けて欲しい

話は面白いしみんなかわいいので好きです
投票はベルユミで

エロシーンはユミル意外に乙女そうだから1対1でセックスしてあげてほしいわ
でもぷさんの好きなように書いてね

いっそのことエロだけベルユミルートとベルユミクリルートの二つに分けるとか
でも書くの大変だろうから自分の好きな方でいいんじゃないかな
俺はどっちの組み合わせでもパンツ脱いで待ってます

なかせる(意味深)

>>179とまったく同じ理由でベルユミのみを…

>>181
ド下じゃねーかwww

最初はベルユミに一票。
こんな可愛いユミルだから思いっきり甘やかしてやってくれ。
その後嫉妬したクリスタが泣きながらユミルを襲えば良いよ!

どっちの意見が多かろうが1の好きな様に書けばいいと思う
ので

今いちばんの楽しみや…

ベルクリもいいな

個人的にはベル→ユミ←クリ
(身長的に)最大と最小に挟まれるユミルっていいと思うの

192cm→172cm←145cm

oh...

>>179 にも >>184 にも激しく同意。
いっそ砂吐くくらい甘々なベルユミ、読みたいです。


優しい方々ばっかりで嬉しいです
全レス返ししたいのですが、ss進めたほうがいいかなと思いました
思った通りに書きます、ありがとうございます
パンツ脱ぐのはまだ早い

>>178 不快な思いをさせてしまってすみません トリ付けました



ユミル(…あのライナーも、クリスタにこんな気持ちなのか…?)

ユミル「…やっぱあのゴリラ殺す」


コンコン


ユミル「!?」ビクッ

ユミル「お、おう」

アニ「…邪魔するよ」ギィ

アルミン「ユミル、怪我はどう?」パタン

ユミル「なんだ珍しいな。お前らが来るとは思わなかったよ」

アニ「別に…アンタがいないとクリスタが寂しがるから。ちょっと様子を見に来ただけだよ」

ユミル「へーへーそうですか」



アルミン「もうアニったら。素直に心配だったからって言えばいいのに」

アニ「ちょっ、アルミン…!」

ユミル「…ほー?」

アルミン「アニったら、医務室の方チラチラ見てるんだから。気になってたんでしょ?」ニコニコ

アニ「ち、違う!」

アルミン「いいじゃない、恥ずかしがらなくったって」ニコニコ

アニ「……チッ」

ユミル「アニちゃんは素直じゃねぇなぁ」ニヤニヤ

アニ「…黙らないと、その怪我悪化させるよ」

ユミル「怖い怖い」

アルミン「アニ」

アニ「……」シュン




ユミル(あのアニがへこんでる、めっずらしい)

アルミン「それにしても無茶しすぎだよユミル。クリスタをかばって木に激突したんだって?」

アニ「…骨とかは大丈夫だったの?」

ユミル「平気平気。ったく、どいつもこいつも大げさすぎるんだよ」

アルミン「でも実際訓練中に大怪我する人だっているんだ。油断しちゃダメだよ」

ユミル「はいはい」

アルミン「でもあの時、すごい表情だったね」

ユミル「…そりゃ、自分をかばってドジ踏まれちゃ」

アニ「違う」

ユミル「は?」

アニ「…ベルトルト」

ユミル「……!」



アルミン「教官が指示を出した後、すごい勢いでユミルを抱えて走って行ったんだ」

アルミン「正直…あんな必死なベルトルト、初めて見たよ」

ユミル「……そ、そうか。ベルトルさんにも悪いことしちまったな」

アニ「復帰したらちゃんと謝っておきな。アンタのドジのせいで、アイツも訓練中断させられたんだから」

ユミル「サボリ魔のアニちゃんにしては珍しい発言だな」

アニ「喧嘩売ってんの?」

アルミン「ふーたーりーとーもっ!」

アニ「…ごめん」

ユミル「ふん」



アルミン「そう言えば、どれくらいで復帰できるの?」

ユミル「医務官が言うには、最低2日は訓練は難しいだろうってよ。んで、今日は安静のため軟禁状態だ」

アルミン「そうなんだ…」

アニ「…ユミル。何か必要なものはある?」

ユミル「必要なもの?」

アニ「取ってきてやるよ」

ユミル「本当に珍しいな…じゃあ悪いんだが、適当に着替えを持ってきてくれないか?」

ユミル「さすがに汗かいたまんま寝るのは気持ち悪いからよ」

アニ「分かった」

アルミン「何か羽織るものとかは大丈夫?最近夜は少し肌寒いから」



ユミル「……いや、ちょっとないんだ」

アニ「一枚も?」

ユミル「あぁ」

アニ「分かったよ。ちょっと待ってな。行こう、アルミン」

アルミン「ぼ、僕女子寮入れないよ!?」

アニ「アンタなら見つかっても大丈夫だろ」


ガチャ バタン
シーン

ユミル「……」

ユミル「…何であの2人、一緒にいたんだ?」キョトン


******


食堂


アルミン「本当に誰にも何も言われなかった…」ズーン

アニ「ホラ見なよ」

アルミン「うう…」


クリスタ「……」モグモグ

ベルトルト「……」モグモグ

ライナー「」ゲップ


アニ「暗」

アルミン「どうしたの、この雰囲気」



サシャ「ずーっとこんな調子なんですよ。暗すぎてご飯がおいしくなくなっちゃいます」プンプン

アニ「ちょっとベルトルト」

ベルトルト「…あ、アニ。どうしたの?何かあったの?」

アニ(完全に腑抜けた顔してる…)

アニ「訓練中の事故なんだ。起きちまったことに今更ウジウジしたって仕方ないでしょ」

ベルトルト「え、事故…?あぁ、うん、そうだね…」

アニ(…様子がおかしい)



アルミン「クリスタも。クリスタがそんな暗い顔してたらユミルきっと怒るよ?」

クリスタ「うぅ、アルミン…ユミル痛いって泣いてないかな…私がいなくて寂しがってないかな…」

アルミン「さっきお見舞いに行ったけど、大丈夫そうだったよ?」

クリスタ「ユミル…寂しくないんだ…」

アルミン(落ち込むのそこなんだ)

ライナー「ん?お前たち、その荷物はどうしたんだ?」

アニ「これ?ユミルの着替えだよ」

クリスタ「えぇっ?何でアニが?」

アニ「頼まれたから。今日はさすがに医務室で寝るらしいから、着替えが欲しいんだと」



クリスタ「私に言ってくれればいいのに…」

アニ「どうせ私のせいだとか言って慌ててたんだろ?それじゃユミルも頼みにくいよ」

クリスタ「うー…」

アルミン「でもユミル、本当に上着持ってないんだね。寒くなったらどうするんだろ?」

クリスタ「…え?」

ライナー「まぁ確かに、アイツは着る物とか無頓着そうだしな」

クリスタ「そんなことないよ、だってユミル、確か上着持ってたよ」

アニ「え?でも見つからなかったよ」

アルミン「ユミルも持ってないって言ってたし…」

クリスタ「うぅん、そんなことない!確か前に…」




『あれ?ユミル珍しいね。服買ったの?』

『あ、あぁ。まぁたまにはな』


クリスタ「…あ…」


『大人っぽい色でユミルに似合ってるね!どこで買ったの?』

『ほら、前にお前と行った…あの店だよ』


クリスタ「藍色の、カーディガンを……」



サシャ「…あ」

アニ「藍色の…」

アルミン「カーディガン…」

ベルトルト「……!!」

ライナー「ん?どういうことだ?」

クリスタ「ライナーちょっと静かにしてて」

ライナー「すまん」

サシャ「藍色のって、それってもしかして!」

アルミン「ベルトルトが持ち主を探してたヤツじゃないかな?」



サシャ「きっとそうですよ!これで一件落着ってやつですね!」ムフー

アニ「ちょっと待って」

アニ「じゃあどうしてユミルは、自分だって名乗り出なかったの?」

クリスタ「…何で…」

ベルトルト「……」

ライナー「まさか恥ずかしかったとか?ユミルに限ってそれはねぇか」ハハハ

クリスタ「ライナーにユミルの可愛さはわかんないよ!」

ライナー(怒られた)ショボン

アニ(気持ち悪)

アルミン(…あ、もしかして)



アルミン「…ユミルって、何だかんだ損な性格してるよね」ボソッ

アニ「?」

アルミン「アニ、ちょっとその荷物貸して」

アニ「いいけど…どうするの?」

アルミン「うん、あのね。ベルトルト」

ベルトルト「…うん」

アルミン「分かったんでしょ?理由」

ベルトルト「うん」

クリスタ「アルミン、ちょっと…」



アルミン「僕とアニさ、ちょっと急用が出来ちゃったんだ。だから代わりにこれ、お願いしていいかな?」

ベルトルト「あ…」

クリスタ「アルミン、荷物だったら私が」

アルミン「んー…クリスタもちょっと僕たちと用事があるからダメ、かな?」ニッコリ

クリスタ「えぇっ!?」

サシャ「どうやら私たちは元から数に入っていないようですね」モシャモシャモシャモシャ

ライナー「あぁ、付いてけん」モシャモシャモシャモシャ

アニ「アルミン、アンタ…」

アルミン「ごめんねアニ。でも僕、こうした方がいい気がするんだ」

アニ「…全く、仕方ないね」



アニ「クリスタ、私とアルミンとガールズトークとやらでもしてみようか」ガシッ

クリスタ「ア、アニどうしちゃったの!?ガールズトークって何それ!?」ズルズル

アルミン「僕は女の子じゃないってば!」


アルミン「じゃあベルトルト、あとはお願いするね」

ベルトルト「う、うん。…アルミン!」

アルミン「ん?何?」

ベルトルト「…その、ありがとう」

ベルトルト「あと…アニのこと、よろしくお願いね」

アルミン「……!」

アルミン「うん、もちろん。頑張ってね、ベルトルト」

ベルトルト「うん!」タタッ




ベルトルト(ちゃんと会って話をしよう)

ベルトルト(僕はまだ、君に返事を言っていない)

ベルトルト(君に会いたい)




今日の投下分終わりです
一狩りしに行きます
明日の夜中にまた出没します

乙!出没待ってる

じゃあ起きて待ってる
いつか緊急クエストで所属不明分類の超大型モンスターとしてベルトルトに会えると信じてる


投下します

******


心臓の音が、うるさい。

右手にユミルの着替えを。左手には、藍色のカーディガンを。

医務室の扉を開けるだけで、こんなに緊張しているのは後にも先にもきっと僕だけだろう。


深呼吸を、ひとつ、ふたつ。


ベルトルト(……よし)


コンコン


ユミル「おー」


気の抜けた返事が聞こえ、躊躇いがちに扉を開ける。

ユミルは扉に背を向け、窓の方を見ていた。



ベルトルト(…外真っ暗なのに、何か見えるのかな?)

ユミル「悪かったな、アニ、アルミン。そこに置いといてもらって」クルッ

ベルトルト「……」

ユミル「いい…か……」


ユミルの目がだんだん見開かれていく。

上がっていた口角は下がり、顔が赤くなって行って―――。


ベルトルト「…やぁ、ユミル。着替えを持ってきたよ」



ユミル「……アニとアルミンは」

ベルトルト「2人は、急な用事で来られなくなった」

ユミル「…クリスタは」

ベルトルト「アニとアルミンとガールズトーク中」

ユミル(チッ、アイツら余計なことしやがって…)

ユミル「…悪いなベルトルさん、もうすぐ消灯時間なのに。そこに置いておいてくれ」プイ

ベルトルト「うん」

ユミル「……」

ベルトルト「……」

ベルトルト「…ふぅ」



目を合わせるどころかこちらを向こうともしないユミルに業を煮やし、一歩近づく。

木の床がギシリと鳴って、ユミルの体が震える。

僕はその肩に、持っていたカーディガンをかけた。


ベルトルト(こうやって見ると…肩、細いんだな)


ユミル「……!これ……」

ベルトルト「君のだったんだね。…クリスタが教えてくれた」

ユミル「クリスタが…」

ベルトルト「黙っていたのは、クリスタの為を思ってだろう?」



無言は、肯定。女性にしては長めの指が、カーディガンを握る。

冷え切った指を握りしめる。自分の体温を分け与えるように。

密やかな呼吸が空気を震わせ、霧散して、消える。


ベルトルト「…ユミル。言いたいことがあるんだ」

ユミル「聞きたくない」

ベルトルト「こっちを、見て」

ユミル「見たくない」

ベルトルト「…ユミル」

ユミル「やめてくれ。…頼むから」

ベルトルト「…分かった、じゃあ、こっち見なくていいから」

ユミル「……!」ビクッ



背後からカーディガンごとユミルを抱きしめれば、それだけで時間が止まったようになる。

普段なら騒がしい同期たちの声も、何も聞こえない。

聞こえるのはお互いの呼吸音と―――いやに響く、心臓の音だけ。

身じろぎするユミルを逃すまいと腕に力を込めれば、離せと、微かな声が耳に届いた。


ベルトルト「聞いて、お願いだから」

ユミル「……離したら、聞いてやる」

ベルトルト「離したら君、逃げちゃうだろ?」

ユミル「……」



ベルトルト「…僕とクリスタのことだ」

ユミル「…クリスタを泣かせたくなかったら、今すぐ私を離せ」

ベルトルト「僕たちは、付き合っていない」

ユミル「……は?」

ベルトルト「僕とクリスタは恋人同士じゃない。…ただ、そのフリをしていただけだ」

ユミル「は?え?…何言ってんだお前」

ベルトルト「本当なんだ。クリスタに聞いてもらっても構わない」

ユミル「…何で」

ベルトルト「…それは僕の口からは言えない。ただ、僕たちは2週間限定で恋人のフリをしていた」

ユミル「そんなこと、信じられるわけねぇだろ」



一瞬たりともこちらを見ないどころか、むしろ警戒を強めたかのように肩が強張った。

僕の鼻先をくすぐる黒髪からは、少し汗の匂いと石鹸の香り。

気付けれないようにその香りを嗅げば、少しだけユミルに抱きしめ返されたような気持ちになった。


ベルトルト「どうしたら信じてくれる?」

ユミル「…分かんねェよ、そんなの」

ベルトルト「じゃあユミル。もう一つ、聞いてほしいんだ」

ユミル「……何だよ」

ベルトルト「あのね、ユミル」




どくん。どくん。どくん。

あぁ誰か。この心臓の音を治めて。

ユミルに聞こえてしまう。

いつも情けない僕だけど、今だけは決めさせて。

どくん。どくん。どくん。

うるさいよ心臓の音。

毎日毎日何かに捧げてるんだから今くらい言うこと聞いてよ。

ユミルに、聞こえちゃう。



ユミル「…ベルトルさん、心臓の音やべぇ」


聞こえてた。恥ずかしい。


ベルトルト「ちょっと黙ってよ」

ユミル「…おう」


言わなきゃ。君に。


ベルトルト「あのね、僕」

ユミル「……うん」

ベルトルト「僕、ユミルが、好きだ」

ユミル「――――――!!」



心臓が、破裂する。

いっそそうなってしまえばこの息苦しさからも解放されるだろうか。

ダメだ、まだユミルの顔を見ていない。

教えてユミル。一体君はどんな表情をしているの?


ユミル以上に震えている指を、彼女の頬に添える。

ぐっと力を込めると、反発するような力が伝わってきた。


ベルトルト「お願いだよユミル、僕を見て」

ユミル「っ、嫌、だ」



ベルトルト「ダメだよ。…ねぇ、お願い」

ユミル「嫌だ、ダメ、やめて、やめてくれ」

ベルトルト「こっち見て」

ユミル「…やっ…」


少し強引をこちらを向かせて、それでも顔を俯かせたままのユミルの頬に触れる。

ようやく僕を見たユミルは、今まで見たことがないくらい―――女の子、だった。



ベルトルト(顔真っ赤だ)

ユミル「ベルトルさん、離してくれ…」

ベルトルト(僕の顔も、赤いのかな)

ベルトルト(自分が信じられない。こんな大胆なことするなんて)

ベルトルト(もっと、ユミルの顔が、見たい)

ユミル「べるとるさん…」

ベルトルト「あのね、僕、君のことが好きだよ」

ユミル「さっ、さっき言ってただろ!二回も言うんじゃねぇよ!」

ベルトルト「うん、だから」



だくん。どくん。どくん。

誰か教えて。この心臓の音は僕のもの?それとも、ユミルのもの?


ベルトルト「もう一度言って、ユミル」

ユミル「―――っ…」

ベルトルト「僕だけ言うなんて、卑怯だよ」

ユミル「…卑怯なのはどっちだよ…」


僕の手に、ユミルの手が重なる。

ユミルの手はもう冷たくない。

お互いの呼吸までもが重なりそうなほど近くて、頭がくらくらする。



ユミル「…すきだ」

ベルトルト「うん」

ユミル「好きだ、ベルトルさん」

ベルトルト「…うん」

ユミル「どうしたらいいか分からないんだ」


心臓が痛いと、ユミルが呟いて。ユミルも僕と同じなんだと、安心した。


ベルトルト「うん、ユミル。僕もどうしたらいいのか分からない」

ベルトルト「から、」


一体どちらが先だったのか、それさえも分からないけれど。

僕たちは、初めてキスをした。


ストックなくなた
いったん書き溜めて来ます

文章も雰囲気も行間も最高なシーンでした!
今回でまたぷぷぷさまの虜度が上がってしまった!

待ってた!!
そして素晴らしい…!

ドキドキするぜ

あなたが神か

読んでるこっちもやばいくらいドキドキしてるwww


コメントありがとうございます
書いてるこっちも恥ずかしいです
神とか勘弁してください、駆逐される

投下します



啄むようなキスを。


ユミル「ん、っ」


何度も何度も。

心臓が苦しい。痛くて痛くて、壊れてしまいそう。

それはキスをするたびに強くなって、でももっと触れていたくて。

ちゅ、と薄い唇を吸えば、ユミルが眉間に皺を作った。

それでも仕返しと言わんばかりに僕の唇を甘く噛むユミルに、僕はどうしようもなく欲情する。

まるで高熱が出た時のように、目の前が白む。



ベルトルト「っは…ね、ユミル」

ユミル「ん…」

ベルトルト「舌、出して」

ユミル「っ、…ん」


躊躇いがちに差し出された舌を優しく噛んで、キスをする。

僕の舌を絡ませると、ぬちゃぬちゃといやらしい音が耳に付いた。

鼻から抜けるユミルの息が顔にかかって、少しくすぐったい。

僕たちの間に挟まっていたカーディガンがするりと抜けて、床に落ちた。



それを拾おうと伸ばされたユミルの指を握りしめれば、彼女はそれに素直に従う。

ようやく離れた唇は、お互い湿っていた。


ベルトルト「…は、恥ずかしい…」

ユミル「…アンタがそれを言うのかよ…」

ベルトルト「だ、だって僕、女の子とキスしたの…初めてだし…」

ユミル「わ、私だって!…こんなことしたことねぇよ…」

ベルトルト「ユミルの初めて…もらっちゃった」

ユミル「気持ち悪ぃ言い方すんな」ゴスッ

ベルトルト「痛いっ」




照れ隠しのつもりなのか、ユミルはあーもーとか言いながら床に落ちたカーディガンを拾う。

優しい手つきで埃を払っているのを見ると、それだけで意外な一面を見た気になった。


ベルトルト(……ん?ちょっと待って)

ベルトルト「…あのさユミル。そのカーディガン」

ユミル「ん?」

ベルトルト「もしかして、前に僕が似合うって言ったやつ…?」

ユミル「……何だ、覚えてたのか」

ベルトルト「正確には今思い出した、なんだけど」

ユミル「ああそうかい。何だよ。私がこれ持ってたらおかしいかよ」

ベルトルト「そんなことないよ!ただ、その…わざわざ部屋まで取りに行ってまでかけてくれたんだ、って思って」



ユミル「何で寝てたくせに知ってるんだよ」

ベルトルト「嗅いだら洗剤の香りしかしなかったから」

ユミル「嗅ぐなよ馬鹿!このアホ!」

ベルトルト「アホ…」


しまった。本気で落ち込んでしまった。

でも、カーディガンを抱きしめて僕に軽く寄りかかっているユミルは。


ベルトルト「可愛い」

ユミル「はぁっ!?ばっかじゃねぇの目ぇ腐ってんのか!?」

ベルトルト「これが照れ隠しか…」

ユミル「てて照れてねぇし!うるせぇよ!」

ベルトルト(いや絶対に照れてるでしょ)ムハー



ベルトルト「ね、ねぇ、ユミル」ドキドキ

ユミル「…何だよ」

ベルトルト「もう一回、キスしたい」

ユミル「っ!!?」

ベルトルト「いいでしょ?」

ユミル「っ…好きにしろよ……」


ユミルを男女とか、ブスとか、ガサツとか言う奴はきっと目がおかしいんだ。

こんなに可愛いのに。こんなに女の子らしいのに。

あ、でもこのことがバレたら、きっとユミル人気者になっちゃう。



ベルトルト「それは嫌だなぁ」

ユミル「…嫌なのか…?」

ベルトルト「え!?あ、違うよ、ユミルとキスしたいよ!」

ユミル「大声で言うな!」

ベルトルト「わかった」チュゥ

ユミル「んぅっ!?」

ベルトルト「ん、ユミル、好き」

ユミル「~~~~~っ…」///


どこか遠くから、消灯時間を知らせる鐘が聞こえてくる。

今僕が聞きたいのはユミルの吐息と、声だけだから。

耳障りな音を聞かないように、僕はユミルを強く抱きしめた。



******


6日目 朝・兵舎裏


ベルトルト「ごめん」

クリスタ「…説明してくれるよね?ベルトルト」

ベルトルト「もう僕は君に協力できない。…本当にごめん」

クリスタ「ユミルに何をしたの」

ベルトルト(女神の目が怖い)

ベルトルト「ごめんねクリスタ。僕、ユミルが好きなんだ」

クリスタ「…何言ってるのか、分かんないよ」

ベルトルト「昨日ユミルに自分の気持ちを伝えた」

クリスタ「」ピクッ



クリスタ「ユミルが、いいよなんて、言うわけない」

ベルトルト「言ったよ。…ユミルは僕が好きだって、言ってくれた」

クリスタ「うそ」

ベルトルト「本当だ。だから、もう協力できない」

クリスタ「うそよ、だって、…だってユミルは…」

クリスタ「嫌だよ…私の方がユミルをずっとずっと見てきたのに、なのに何で?」

クリスタ「何でベルトルトが、ユミルを連れて行っちゃうの?」ジワッ

クリスタ「…やだよぉ…」ヒックヒック

ベルトルト「…ごめん、クリスタ」



******


クリスタ『…やだよぉ…』ヒックヒック

ベルトルト『…ごめん、クリスタ』


ジャン(やべぇどうしよう)

ライナー(とんでもない現場に遭遇してしまった)

ライナー「なぁジャン。俺の耳が間違っていなければ…これはあれか、別れ話ってヤツか?」ヒソヒソ

ジャン「そうとしか考えられねぇだろ。クリスタが泣いて、ベルトルトが謝ってるんだからよぉ」ヒソヒソ



ジャン「でも聞き取りにくいが、所々にユミルって聞こえるな…」ヒソヒソ

ライナー「なんだと?」ヒソヒソ

ジャン「まさかユミルのヤツ…無理矢理別れさせようとしてベルトルトを脅したんじゃねぇだろうな…!?」ヒソヒソ

ライナー「何だと!?ユミル、よくやった!」ヒソヒソ

ジャン「くそ、テメェはクリスタしか頭にねぇのかよ!」ヒソヒソ

ライナー「ん?しっ、何か言ってるぞ」ヒソヒソ


クリスタ「どうして!?ねぇ、何でそんなこと言うの!?」

ベルトルト「ごめん、でも僕は…もう限界だったんだ」

クリスタ「だからってこんなの…ひどすぎるよ…」



ジャン「ベルトルト…意外と言うな…」ヒソヒソ

ライナー「あの野郎許せん」ヒソヒソ


クリスタ「私がすごく好きだって、ベルトルトだって知ってるはずでしょう!?」

ベルトルト「あぁ、僕だってそうだ」


ライナー「ん?何か話が違うような…」ヒソヒソ

ジャン「だからユミルが別れろって言ったからこうなってんだろ」ヒソヒソ



ベルトルト「でも仕方ないんだ。…ユミルを、大切にしたい」

クリスタ「私のほうが絶対、絶対にユミルのこと好きなんだから!!」


ジャン「やべぇこれ話違ぇ」ヒソヒソ

ライナー「俺が馬鹿でなければ…まさか2人でユミルを取り合っているのか?」ヒソヒソ

ジャン「俺にもそう聞こえる。俺馬鹿だったら良かったのに」ヒソヒソ

ライナー「コニーか」ヒソヒソ

ジャン「それは嫌だな」ヒソヒソ


とりあえず今日はここまでです
明日は早めに来れると思われます
おやすみなさい

おやすみ
なにこの展開楽しい

とりあえずクリスタが当て馬や踏み台になるのだけは避けてもらいたいところだ

どんな展開でも待ってる
乙乙


続きが楽しみ過ぎてしょうがない

これは許されんやろなあ…

クリスタの好きはユミルとペケペケしたい好きなのかは気になるところ


投下します

>>250 クリスタ大好きなのでかわいそうなことにはならないと思います



クリスタ「ベルトルトに絶対渡さないんだから!」

ベルトルト「ぼ、僕だって、クリスタに負けないくらいユミルのこと好きなんだ!」

クリスタ「まだユミルの寝顔も見たことないくせにっ」

ベルトルト「これから見る予定だよ!」

クリスタ「おっぱい大きいんだから!」

ベルトルト「何それ見たい」

クリスタ「寝るときなんて寝ぼけて私に抱きついてくるんだから!」

ベルトルト「羨ましすぎる」

クリスタ「だからユミルは私の方が好きなのー!」ジタバタ

ベルトルト「クリスタそれは違うと思う!」



ジャン「お前ら2人とも間違ってるんじゃねぇか!?」

ライナー「そうだぞクリスタ、ベルトルト!」

ベルトルト「うっわビックリした!」ビクッ

クリスタ「ジャ、ジャンにライナー!?…え、やだもしかして…」

ベルトルト「い、今の聞いてた?」

ライナー「あぁ、ばっちりとな」

ジャン「嘘つけ。…あー、まぁあれだ。まさかお前ら…あのユミルのことが好きなのか?」

ベルトルト「あのって何だい?どんな意味が含まれているの?教えてよジャン」



ライナー「いい加減にするんだジャン。俺の親友ベルトルトと女神クリスタに限ってそんなわけないだろう」

クリスタ「ユミルのこと大好きなのって悪いことかな?」クビカシゲ

ライナー「そんなことはないぞクリスタ。俺もお前が大好きだ」

ベルトルト「君に親友とか言われたくないよごめんね」

ジャン(ライナーの扱いヒデェ)

ジャン「つーかよ、テメェら付き合ってたんじゃねぇのか?

ジャン「別れ話かと思いきや、なんかユミルがどうのこうのって話になってるしよぉ」

クリスタ「…あのね…実は…」



******


ライナー「なるほどな。つまりクリスタは、ユミルを慌てさせたくてこんな真似をしたのか」

ベルトルト「ごめんねライナー.君には本当のことを言っておこうとも思ったんだけど、クリスタの頼みだったから」

ライナー「気にするな。クリスタがまだ誰のものでもないと分かってホッとした」

ジャン(お前とどうこうなるってのは想像できねぇけどな)

クリスタ「それなのにベルトルトが…その、ユミルのことが好きとか言い出して…」

ジャン「はぁ!?お前正気かベルトルト!よりにもよってユミルだと!?」

ライナー「お、お前…アニのことが好きだったんじゃないのか!?」

ベルトルト「!? ラ、ライナー何でそのこと知ってるんだよ!?」



ライナー「あれだけアニのこと見てたら俺でなくとも気付く!」

ベルトルト「ちょっと止めてよライナー!」

クリスタ「…へー、ベルトルトそうだったんだねー」

ジャン「…何で素直にアニのままでいなかったのか…」

ベルトルト(このゴリラ余計なこと言って!)

ベルトルト「確かに僕はアニのこと好きだったよ。でも…それはきっと…」

ベルトルト(同じ巨人になれるアニなら、僕のことを受け入れてくれるんじゃないかって)

ベルトルト「僕の希望的観測だったんだ。でも、アニに教えてもらったんだ」

ベルトルト(この先憎み合う運命かもしれないけど、それを理由に自分を我慢しちゃいけないって)

ベルトルト「だから、今の僕はユミルが好きなんだ」



ジャン「ベルトルト……」

ライナー(どうしようさっぱり分からん)

クリスタ「私っ、認めないんだから!」

ベルトルト「えぇっ!?」

クリスタ「絶対絶対ユミルのこと諦めないんだから、覚悟してよねベルトルト!」プクー

ライナー(可愛い)

ベルトルト「…望むところだよ。絶対にユミルは渡さないんだから」

ジャン(俺には付いて行けねぇよマルコ…)ホロリ



******


座学前・教室


ユミル「……で」

クリスタ「どうしたのユミル?やっぱり背中、痛い?」

ベルトルト「それとも喉乾いた?僕何か持ってこようか?」

ユミル「なんなんだよこの状況は!」


アルミン「あははは…なんか大変ことになっちゃったね…」

アニ(一番大きいのと小さいのに挟まれるユミル…変な光景だね)


ユミル「座学で動かなくて済むから出てみれば…お前ら一体どうしたんだよ?」



クリスタ「あのね、ユミル。…私たちのこと、ベルトルトから聞いちゃったんでしょ?」コソッ

ユミル「あ、あぁ…まぁな」

クリスタ「だからね、私もう我慢しないことにしたの」ニコ

ユミル「は?お前それどういう… !?」

クリスタ「ユミル」キュッ

ユミル「え、おいちょっとクリスタ?」

クリスタ「どうしたのユミル?私から手握っちゃダメ…かな?」

ユミル「いやそんなダメとかねぇよ、私の女神様は可愛いからな。でも講義前だぞ?」

クリスタ「今ユミルに触りたいのっ」



ユミル「もう仕方ねぇなあ、このわがままなお姫様は…っ!?」ビクゥッ

ベルトルト「ユミル」ボソッ

ユミル「はっ!?え、ベ、ベルトルさん…」アセアセ

ベルトルト「クリスタにばっかり構ってないで、僕の方も見てよ」ススッ

ユミル「ちょっとベルトルさん、腰っ、その、手…」

ベルトルト「ユミルって腰細いよね」ボソッ

クリスタ「ベルトルト!ユミルに触らないでよ!」プンプン

ベルトルト「君だって触ってるんだからいいでしょ?」

ユミル「お、お前らなぁ」



アニ「私たち前の方で良かったよ…」

アルミン「うん…振り向かなくても何が起きてるか想像できるね」アハハハ

アニ(ったくベルのやつ)

アニ「でもクリスタも大げさだね。…友達に恋人が出来たなら、祝福してあげればいいのに」

アルミン「うーん、クリスタの場合はちょっと違う感じがするからね」

アニ「どういうことだい?」

アルミン「クリスタもベルトルトと一緒、ってことだよ」

アニ「…あ、そ」


いったんここまで
書き溜めてまた今夜投下します

ニヤニヤが止まりませんわ

ちょっともー!なにこのかわええお子様たち(*´Д`*)
好き好きビームだしてユミル困らせてまぁw

素晴らしいです


投下します



私は、ユミルのことが好き。

彼女だけが唯一、私の内面まで見ようとしてくれた。

ヒストリア・レイス。不貞の子。存在してはいけない子。

クリスタ・レンズ。誰にでも優しい。自己犠牲の少女。

違う。私をそんな風に見ないで。

私はきっと誰よりも残酷で、誰よりも自分が大切なの。

訓練兵になってからは特に、私を表面的に見る人が多くなった。

その期待に応えなきゃいけない。だって私は“いい子のクリスタ・レンズ”だから。



『お前さぁやっぱ、ダズを助ける気ねぇだろ?』


ユミルは、こんな私を本当の部分を見つけてくれた。

彼女だけが、私の心に触れてくれた。


『……お前、このまま死ぬつもりだったんだろ?』


同性だからって関係ない。

私は、ユミルだから好きになったの。

ユミルがユミルだから、彼女のことを愛しているの。



『私と…私と友達になりたかったの?』


前に雪山で訓練を行った時、私はユミルにそう問いかけた。

この人は、わざわざ私を探すために訓練兵に志願した。

誰からも求められなかった私を求めて、来てくれた。

それが分かった途端、私の心は今までにないほど高揚したのを覚えている。

この人の、ユミルの傍にいたいと。

彼女の全てを愛して、彼女と一緒にいようと。


『私がその秘密を明かした時、お前は……元の名前を名乗って生きろ』


私がヒストリア・レイスとして生まれ変わる時。

その隣には、きっとあなたが微笑んでいるって、信じている。


******


7日目 医務室・夜


クリスタ「ふぅ…ユミル、荷物はこれで全部?」

ユミル「まぁ元から着替えくらいしか持ってきてもらってなかったからな」

ユミル「ようやくこんな薬臭ぇ部屋から解放されるぜ」

クリスタ「ふふっ、ユミルったら」

ユミル「クリスタも心配性なんだよ。部屋にくらい1人で戻れるっつーの」

クリスタ「ダメ!戻っていいとは言われたけど、念には念を入れなきゃ!」

クリスタ「しばらくは私がつきっきりでユミルのお世話するからねっ」

ユミル「へーへー。女神様の仰せのままに」



クリスタ「女神様やめてってば…あ」ヒョイッ

ユミル「あ、クリスタそれは…」

クリスタ「…やっぱり、ベルトルトが言ってたカーディガン…ユミルのだったんだね」

ユミル「まぁな…ほら、あの時はクリスタとベルトルさんが付き合ってると思ってたからよぉ」

ユミル「クリスタちゃんにヤキモチ妬かせるわけにはいかなかったから黙ってたんだよ」ダハハハ

クリスタ(今の方がヤキモチすごいんだけどなぁ)プクゥ

ユミル「でもクリスタ、どうしてこんな真似したんだ?」

クリスタ「」プゥ

ユミル「わざわざベルトルさんに…はっ、まさか誰かに言い寄られてんじゃねぇだろうな!?」

クリスタ「え?」

ユミル「んで男避けの為に、わざわざ人畜無害そうなベルトルさんに頼ったのか!?」ガシッ



クリスタ「え、ユミル違」

ユミル「ベルトルさんなんかに頼まなくたって、私が追っ払ってやったのに!」

クリスタ「……」

ユミル「女神様を守るのは、私の役目だろ?」ニカッ

クリスタ「…ねぇユミル。ユミルは、私のこと、好き?」

ユミル「どうしたんだ今更。好きじゃなくて愛してるっつーの」

クリスタ「…本当?愛してる?」ジリジリ

ユミル「お、おう…っておいクリスタ?どうしたんだそんなに近づいて来て。ちゅーしちゃうぞ」

クリスタ「いいよ」

ユミル「ダッハッハ、冗談に決まってんだ……え?」



クリスタ「ユミル」ギシッ

ユミル「…あの、クリスタさん?ここベッドなんですけど」

クリスタ「うん、知ってるよ?」

ユミル「ク、クリスタ?怒ったのか?冗談が過ぎたなら謝るよ、だから」

クリスタ「ユミル。…私ね、ユミルのこと大好きだよ」

ユミル(やべぇこれ様子がおかしい)

クリスタ「ユミル。好き」チュッ

ユミル「!?」

ユミル「へっ!?ク、クリスタ、お前、今」アワワワワ

クリスタ「ちゅーするって言ったのはユミルでしょ?だからしたの」テレテレ

クリスタ「えへへっ、ユミルの唇やわらかいねっ」



ユミル「あの、クリスタさん…?」

クリスタ「…あのねユミル。私、ユミルのこと、こういう意味で好きなの」モジモジ

ユミル(こういう意味!?…れ、恋愛感情的な意味でか!?)

ユミル(人生に三回あるというモテキってやつか!?76歳にしてようやく!?)

ユミル(…60年は換算しなくていいかな)

ユミル(ってそんなこと考えてる場合じゃねぇ!あ、でも)

クリスタ「ねぇユミル」フニッ

ユミル(クリスタめちゃくちゃいい匂い…おっぱいやわらけ…じゃねぇっつうの!!)

ユミル「いいかクリスタ。お前はとても可愛い女の子ってやつだ」

クリスタ「そ、そんな可愛いなんて」テレテレ

ユミル「で、私もこんなんだが一応女だ」

クリスタ「一応なんて言わないで!ユミルは綺麗な女の子だよ」



ユミル「へいへいありがとな。つまり何が言いたいかっていうと…私たちは、女同士だ」

クリスタ「うん、それがどうかしたの?」

ユミル(女神の笑顔に邪気がねぇ、この子どうしよう)

ユミル「つまりだ。その、恋人同士にはなれねぇんだ」

クリスタ「ユミルっ」チュゥー

ユミル「!?」

ユミル(クリスタの唇、何か甘い感じがする…ベルトルさんとはやっぱ違…じゃねぇっつうの!!)

クリスタ「んー…ぷはっ」

ユミル「ク、クリスタさん…?」



クリスタ「ユミルは、私とこういうことするの、嫌?」

ユミル「い、嫌とかはねぇけど…」

クリスタ「じゃあいいじゃない」ニッコリ

ユミル「あのなクリスタ。その…私は、ベルトルさんのことが好きなんだ」

クリスタ「っ」ズキッ

クリスタ「…やっぱり、ベルトルトが言ってたことは本当だったんだね」

クリスタ「でも私気にしない」

ユミル「いや待てってば」

クリスタ「私、ユミルの為ならなんだってできるよ?」

ユミル「じゃあとりあえず私の上からどいてくれ」

クリスタ「それは嫌」

ユミル(なんでもじゃねぇじゃん…)



ユミル「クリスタ、とりあえずもうすぐ晩飯だから行こう」

ユミル(問題を先延ばしにしただけな気もするが…コイツは何だかんだ頑固だからな)

ユミル(とりあえず落ち着かせねぇと)

クリスタ「…うん、分かった。ねぇねぇユミル」

ユミル「ん?どうした?」

クリスタ「手、繋いで行ってもいい?」ポッ

ユミル「…お、いいぜ」

クリスタ「えへへへっ」ギュゥッ

クリスタ「ユミルの手、温かいねー」

ユミル(やべ天使がいる)


******


ベルトルト「……で」

クリスタ「はいっ、ユミルあーん」

ユミル「ん、サンキュ」アーン

クリスタ「芋おいしい?」ニコニコ

ユミル「あぁ、クリスタが食べさせてくれるものなら何だって美味しいぜ」モキュモキュ

クリスタ「もうユミルったらぁ」


ベルトルト「何なのこの状況」



ライナー「ど、どういうことなんだベルトルト?」

ベルトルト「僕の方が聞きたいよ…」

ジャン「ユミルはお前と付き合ってたんじゃねぇのかよ?」

ベルトルト「で、でも付き合ってとはお互い言ってないような気が…」

ジャン「はぁっ!?なんだよそれ!」

ベルトルト「……っ、ユミル!」

ユミル「ん?どうしたベルトルさ…むぐっ」

ベルトルト「ぼぼぼ僕のパン少し食べていいよっ」

ユミル「ふぇっ、ふぇふとふはん、はにふんはよっ」モガモガ

クリスタ「ちょっとベルトルト、ユミルが苦しがってるでしょ!?」

ベルトルト「ご、ごめんっ」



ユミル「っはぁ…何すんだよいきなり…」

ベルトルト「ユ、ユミル」コソッ

ユミル「あ?」

ベルトルト「その…僕たち、恋人同士で、いいんだよね?」コソッ

ユミル「!!」///

ユミル「ばっ、馬鹿…他にも人がいるのに何言ってるんだよ…!」マッカッカ

ベルトルト「ユミルぅ…」ムギュッ

ユミル「っだぁ重いんだよこの大型巨人が!」

クリスタ「そうだよベルトルト!ユミルを離してー!」

ベルトルト「嫌だよ、ユミルは僕のなのっ」



クリスタ「違う私のよ!だって私たちちゅーだってした仲なんだから!」

ユミル「クリスタ何言ってんだお前ぇぇぇ!」

ベルトルト「そうだよ何言ってるんだよクリスタ!そんなの僕だってすでにしてるよ!!」

ユミル「テメェはいっぺん頭でもぶつけてこい!!」


ジャン「…ライナー、俺もう嫌だ…」

ライナー「」

ジャン「…おいライナー?」

ライナー「女神がユミルとキス女神がユミルとキス女神がユm」

ジャン「ダメだ完全に壊れちまってる」



ベルトルト「―――っ、ユミル!」ガシッ

ユミル「お?おう?ベルトルさん!?」

ベルトルト「ちょっと来て!」

ユミル「なんだよ、おい、ひっぱるなって、おい!」ズルズル

クリスタ「ちょっとベルトルト!ユミル!」ガシッ

クリスタ「えっ?」

アニ「恒例」

アルミン「ガールズトークターイム」

クリスタ「えっ、え!?そんな、ユミルぅぅぅ!!!」



******


空き教室・夜


ユミル「ちょ、ちょっとベルトルさん…」

ベルトルト「…ユミル」

ユミル「あのさ、腕、ちょっと痛いんだけど」

ベルトルト「クリスタとキス、したの?」

ユミル「それはその…クリスタが私のこと好きだって言ってきて、それで…」

ベルトルト「したんだね」

ユミル「でっ、でも女同士だぞ!?」

ベルトルト「僕ね、ユミル」

ユミル「ち、近いよ、ベルトルさん」

ベルトルト「たとえクリスタでも、君に触ってほしくないんだ」



ユミル「それってもしかしてその…ヤキモチ、ってやつか?」

ベルトルト「うん、そうだと思う。だから、ユミル」スッ

ユミル「っ」ビクッ

ベルトルト「もっともっと君を知りたいんだ。クリスタ以上に」ハムッ

ユミル「っぁ、首、や」

ベルトルト「クリスタの知らない君を、全部」

ユミル「喋るな、響くっ」

ベルトルト「僕に教えて」ツゥ

ユミル「――――――っ…」


とりあえずここまでです
そろそろgdgdになって来たのでたたみ始めます
ではおやすみなさい

うわあああこっちまで心臓がドクッとしたあああ

なにこの展開素敵すぎる
ごちそうさまでした

乙乙
最後まで見届けたいが終わってほしくない…

うわあああクリスタどうなんだ

可哀想なクリスタ…
だってクリスタはユミルじゃなく自分が好きなんだもの


投下します

>>294 このssでのクリスタは、まさにその通りです



心臓が痛い。昨日、この男に気持ちを伝えた時以上に。

いつ、誰が来るかも分からない薄暗い教室の中。

自分よりも20センチも背の高い男に抱きしめられて。

あぁ、目が、くらむ。


ユミル「くすぐったい、ベルトルさんっ…」

ベルトルト「うん、ちょっと、我慢して」


背中に押し付けられた背中が、痛い。

目を閉じる度に降り注ぐキスが、冷たい机に対して熱くて、それだけでどうにかなりそうだ。



ユミル(はっ…頭、クラクラする)


うっすら目を開けば、熱っぽい表情をしたベルトルトが必死にユミルの唇を求めていた。


ユミル(…普段からこう、積極的な所出しゃいいのに…)


見た目は悪くないベルトルトだ。

主体性と積極性の無ささえ克服してしまえば、そこそこ人気も出るだろうに。


ユミル(あ、でもそれは嫌だ)


想像しただけで鼻の奥にツンとしたものが込み上げてくる。

―――私は、こんなに弱くないはずなのに。

悔しくなって、飽きずに未だ落ちてくる唇を噛んでやった。



ベルトルト「っ、痛いよユミル」

ユミル「うっせバーカ」

ベルトルト「ユミルはそんなことする余裕があるんだね」

ユミル「は…?」


いきなり険しい表情になったかと思えば、強く手を引かれた。

そのままベルトルトの胸に押し付けられ―――。


ユミル(…あ)


どくん。どくん。どくん。

音が、早く、響いて。


ベルトルト「僕こんなにドキドキしてるのに、ユミルばっか、ズルい」

ユミル「ま、待てベルトルさん。別に私だって余裕とかねぇからぁ!?」ビクッ



いつの間にか開かれていた胸元に顔を埋められ、身じろぎする。

よせ、馬鹿やめろ。バレる。聞こえる。やめ―――。


ベルトルト「僕より心臓やばいんじゃない?」

ユミル「黙れよ」


バレた。チクショウ、この大型巨人。


ベルトルト「分かった、黙る」ピチャピチャ

ユミル「ひっ…やぁ…」

ベルトルト「すご…ユミル、見て、こここんなに勃ってる」クリクリ

ユミル「よせっ、…チ、クショ、ぁっ」

ベルトルト「赤くなって…可愛い」チュゥ

ユミル「すっ、吸うなバカぁ!」



ベルトルト「ね、ユミル、気持ちいい…?僕こういうことするの初めてだから、」

ベルトルト「その…どうしたらユミルが気持ちよくなるか、分からないんだ」

ユミル「~~~っ…べっ、別に…ベルトルさんなら、多分、何だって気持ち、い、ぃ」ゴニョゴニョ

ベルトルト「ユミルっ!」パァッ

ユミル「うぁっ!!ベ、ベルトルさんっ、そこは…!!」モジモジ

ベルトルト「ねぇ、ズボン脱がしていい?いいよね?脱がすよ」

ユミル「ちょ、馬鹿、がっつくな……」


クリスタ「ユミルー!ベルトルトー!?」


ユミル「!?」

ベルトルト「!!」


教室の外。遠くからクリスタの声と、小さな足音。

馬鹿、クリスタ。そんな大声出したら、お前まで教官にどやされるぞ。

あ、まずいこっち来る。




クリスタ「ユミルー?」ガラッ

シーン

クリスタ「…あれ?もうっ、ベルトルトったら。ユミルどこに連れて行っちゃったんだろ」プンプン


ピシャ パタパタパタ…



ベルトルト「…ふぅ、行ったみたいだね」

ユミル「…ベルトルさん、狭い」

ベルトルト「うん、僕も狭い」



ユミル(まさかこのデカいの二人が、机の下にいるとは思わねぇよなぁ)

ベルトルト「…あ、あの、ユミル」

ユミル「なんだよ」

ベルトルト「ユミルは…いいの?クリスタのこと」

ユミル「…どういうことだ?」

ベルトルト「聞いたんでしょ?クリスタの気持ち」

ユミル「お前…それ今する話題かぁ?」ガシガシ

ベルトルト「ご、ごめん。でも気になっちゃって…」


ユミル「…アイツはな、自分を愛してくれる存在が欲しいんだよ」



ユミル「思春期の女の子、ってヤツだ。恋に恋する乙女なんだよ」

ユミル「だが私もクリスタのことが好きだから、アイツの言うことを否定なんざしないさ」

ユミル「キスくらいいつでも、私からだってしてやる。でもな…」スルリ

ベルトルト「!?」

ユミル「クリスタにこれは、ちょーっと早いからな」ニヤリ

ベルトルト「…君って、ちょっと残酷だよね」

ユミル「知ってる。ベルトルさんにもクリスタにもひどいことしてる自覚はあるよ」

ユミル「でも私は欲張りだから、どっちも欲しいんだ」ペロ

ユミル「だからベルトルさん」


ユミル「私にアンタを、くれよ」



******


今すぐこの中に入って、掻き回したい。

奥まで叩きつけて、僕だけのことしか考えられないように。

誰に教わったわけでもないのにそう思うのは、本能だからだろうか。


ユミル「あ、あ、ベルトル、さんっ」

ベルトルト「ね、ユミル、分かる…?指、入っちゃった」クニクニ

ユミル「言うなっ…ぁぅっ…」ビクビク

ベルトルト「…もう一本、入れるよ」クチュ

ユミル「あ、待、って…ひぅっ」

ユミル「やぁ…っ、そんな、動かしちゃ、ダメだ…!」



ベルトルト「だって中、すごくきついから…慣らさなきゃユミルが辛いよ」クチャクチャ

ユミル「―――ぅっ…!!」

ベルトルト「っ、ユミル…!」ヌポン

ユミル「はぁっ…あ…?ベルトルさん…?」

ユミル「!? ちょっ、待てベルトルさ…!!あぁっ」ビクビク

ベルトルト「ん…ん」ピチャピチャ

ユミル「そ、そんなとこ、舐める、なっ…」

ベルトルト「ユミルのダメとか待ては、聞かない、から…」ベロ

ユミル「ア、ひぁっ…」

ベルトルト「…ユミル、僕、もう…」ハァハァ

ユミル「…っ、ん…」コクン

ベルトルト「っ…」ピト

ベルトルト「ユミル、好き」ググッ



ユミル「―――あぁっ!!」ガクガク

ユミル「ベ、トッさ…!!待て、待って…!!」フルフル

ベルトルト「ユミル、痛い…?ごめんね、でも、腰、勝手に動いちゃう…!」ググッ

ユミル「あ、ぁ、べるとるさん、べるとるさんっ…」ギュゥッ

ベルトルト「うんっ、ユミル、好き、好きっ」チュウ

ユミル「んっ、んぅっ」

ベルトルト「ハッ、ごめっ、ユミル、これ、すごい…っ」グッ

ユミル「~~~~っ…」ガクガク

ベルトルト「動いていい?動くよ?いいよねっ?」パンパン

ユミル「ひ、ぃっ、あ、あ、だめ、はげしっ」ガクガク



ユミル「なんかっ、なんかくる、だめ、だめ、べるとるさんっ」ユサユサ

ベルトルト「は、あ、駄目だ、ユミル、そんな締めないでっ、僕、溶けちゃう、からっ」グリグリ

ユミル「きちゃ、うっ、べるとるさんっ。やぁっ!」

ベルトルト「中、出したい、ユミル、いい?いいっ?」パンパン

ユミル「わかっ、ない…も、どっちでも、いいからっ…」ガクガク

ユミル「好き、だ、ベルトル、さんっ…」チュゥ

ベルトルト「僕も、ユミル、ユミルっ」

ユミル「っぁ、ぁ―――…ッ…」ビクビク

ベルトルト「くっ―――…!!」ビュル



******



ユミル「……」

ベルトルト「……」

ユミル「…ベルトルさん、何か言うことは?」

ベルトルト「すみませんでした」

ユミル「馬鹿!思いっきり中に出しやがって!」ゴスッ

ベルトルト「痛いっ」

ベルトルト「で、でもユミルだっていいって言ったじゃないか…!」

ユミル「んなこと覚えてるわけねぇだろ!大体何だよ初めてが講義室って!馬鹿!」

ベルトルト「仕方ないじゃんムラムラしちゃったんだから!」プンスカ



ユミル「むっ、ムラ…!?てめぇやっぱいっぺん駆逐されてこい!!」ゲシッ

ベルトルト「ひどいよユミルっ」

ユミル「ひどくねぇよ馬鹿!!」

ユミル「…っ、まぁあれだ…とりあえず…」

ベルトルト「とりあえず…?」

ユミル「…キ、キスしたら、許してやんねーこともない、ぞ」

ベルトルト「」ブチンッ

ベルトルト「もう一度お願いします!!」ガバッ

ユミル「いい加減にしろこの馬鹿っ……アッーーーーー!!!!!」


******


エクストラ 食堂・朝


クリスタ「…ベルトルト?どういうことか説明してくれる?」ヒクヒク

ベルトルト「え、あー…あははは」

ユミル「」グッタリ

クリスタ「一晩帰ってこないと思ったら、なんでベルトルトがユミルをおんぶしてるのよっ!」

ジャン「あー、クリスタさん?大人にはそりゃあもう深い理由ってものがあってだな」

クリスタ「聞きたくないっ!」

ライナー「クリスタ。お前が望むならその…俺がその理由を知る手助けに」

クリスタ「ライナーは黙ってて!」キリッ

ライナー「ありがとうございますっ!」



ベルトルト「ほら、あんま騒ぐとユミルが起きちゃうよ?」

クリスタ「ユミルとあんなことやこんなことしたんでしょ!?」

アニ「クリスタ…」

アニ(朝っぱらから食堂でする話じゃないだろ…)ハァ

アルミン「ほ、ほらクリスタ。落ち着いて、ね?」アセアセ

クリスタ「―――私だって!!」


クリスタ「私だってユミルを鳴かせたい!!」

ユミル「…ふぇ?」ムニャ


このかわいすぎるユミル、テイクアウトでおなしゃす!w


一応終わりです
最後駆け足気味になってすみませんでした

と、言いたいのですが、
もう一日二日お付き合いください
とりあえず今日は寝ます、おやすみなさい

乙!
一日二日と言わず、いつまでも付き合いまんがな

乙!
ベルユミも良かったが
ラストの荒ぶる女神も良かった!

素晴らしい。


何日でも付き合うんだが


長々とお付き合いくださってありがとうございました
今日の投下で最後です

>>300 からの分岐です



ガラッ


クリスタ「…ユミルのおっぱい」

ユミル「クッ、クリスタ!」

ベルトルト(やばいどうしよう)アセダラダラ

ユミル「お、お前っ、ちょ、離せベルトルさんっ!」ゲシッ

クリスタ「…2人で、何してたの?」

ベルトルト「…分かったはっきり言うよクリスタ。僕とユミルは今からとってもアダルトな時間を過ごすんだ」

ユミル「ちょっ」

ベルトルト「だからクリスタ。その…分かってほしい」



クリスタ「……るい」ボソッ

ベルトルト「え?」

クリスタ「ベルトルトばっかりズルい!」

ユミル「はぁ!?」

クリスタ「2人ばっかいちゃいちゃして!私だって…私だってユミルといいことしたい!」

ユミル「お、おいクリスタさん?お前…意味わかって言ってるのか?」アセアセ

クリスタ「分かってるもんっ。そ、その…あの…セ、セック」

ユミル「女神はそんなこと言いません!女神の口からそんな言葉出ません!」

ベルトルト(ライナーが聞いたら発狂するな)

ベルトルト「で、でもねクリスタ。それは男女じゃなきゃ出来ないんだよ?」



クリスタ「…知ってるもん。すごくワガママなこと言ってて、2人を困らせてるっていうのも分かってる」

クリスタ「でも私、それでもユミルが好きなの。ユミルとならそういうことだって出来るの」

ユミル「……」ハァ

ユミル「…分かったよクリスタ、おいで」

クリスタ「ユミル…!」

ベルトルト「!? ユミル!?」

ユミル「コイツ、一度やるって決めたら結構頑固なんだよ。それに…」グイッ

クリスタ「きゃっ」ギュッ

ユミル「私はベルトルさんのことも、クリスタのことも好きだ。だから、」

ユミル「3人で楽しもうぜ?なぁクリスタ」チュッ



クリスタ「んっ…ベ、ベルトルトが一緒っていうのはちょっと不本意だけど…ユミルが言うなら…」テレテレ

ベルトルト「僕に至ってはもっと不本意だよ」ハァ

ユミル「じゃあやめるかベルトルさん。私はクリスタと楽しむから」チュッチュッ

クリスタ「んっ、んぅ、ユミル、くすぐったぁい…」

ベルトルト「」カチン

ベルトルト「分かったよユミル。じゃあ行動で示してあげる」グイッ

ユミル「うわっ、…んー!!」チュー

ベルトルト「ん、ん…」クチュクチュ

ユミル「ふっ…ぅ…」ハフハフ

ベルトルト「はぁっ…僕の方が、クリスタより君を愛しているって」



クリスタ「」ムー

クリスタ「わ、私だって!…えいっ」チュッ

ユミル「わっ…ん、んー…」

クリスタ「っ、んぁ…ぷはっ」

ベルトルト「…やるね、クリスタ」

クリスタ「ベルトルトこそ」

ベルトルト「やる気が出てきたよ、とってもね」

クリスタ「ふふっ、さ、ユミル」


「「いっぱい愛してあげるね」」


ユミル「…え?ちょ、これ、私が全部受けか!?」アセアセ


アッーーーーーー!!!!!!


******


チュンチュン


ベルトルト「」ツヤツヤ

クリスタ「」ツヤツヤ

ユミル「」ゲッソリ


ジャン「…なぁ、アルミン。俺、アイツらの側に近づきたくねぇんだけど…」

アルミン「僕だって…その、今日はちょっと…」

アニ(なんであの2人血色いいんだろ)

ライナー「」ブクブク



ベルトルト「恐れ入ったよクリスタ。天使のような顔をして、あんなえげつないことするなんて…」

クリスタ「ベルトルトこそ…あなたに攻められるユミルは、また違う感じで可愛かったよ…」

ベルトルト「まさかアレをこうしてそうしてあーするなんて僕には思いもしなかったよ」

クリスタ「ううん、ベルトルトがアソコにあんなことやそんなことしてたからだよ」

ユミル「」



クリスタ「…ねぇ、ベルトルト。提案があるんだけど」

ベルトルト「奇遇だねクリスタ。僕もだよ」

ユミル「」

クリスタ「週に一度…いえ、月に一度でもいいの」

ベルトルト「間を取って、二週間に一度でどうかな?」


ベルトルト・クリスタ「ユミルを鳴かせよう」


ユミル「」チーン




俺には女神のセクロスとか恐れ多くて書けなかった

あと一本、短いのあげて終わりです
書き溜めて来ます



?日目・昼


ユミル「ったくよー。何でたまの休日なのに、ベルトルさんと出かけなきゃなんねぇんだよ」

ベルトルト(カーディガン似合ってるなぁ)

ベルトルト「兵舎にいたらユミルと2人になれないんだもん」

ユミル「いいじゃねぇかクリスタも一緒で」

ベルトルト「駄目!どうせ2人だけでイチャイチャするんだからっ」

ユミル「」ムー

ベルトルト「そっ、それに」ギュ

ユミル「!」

ベルトルト「ま、街でなら…その…手、繋げるから…」

ユミル「な…」

ベルトルト「…」

ユミル「…」



ユミル「ば、バッカじゃねーの」プイッ

ベルトルト「えへへ」

ユミル「何だよ気持ち悪ぃなぁ」

ユミル「で?どこ行くんだよ」

ベルトルト「あのね、ユミルを連れて行きたい所があるんだ」

ユミル「連れて行きたい所?…まさか連れ込み宿とかじゃねぇだろうな」

ベルトルト「違うよ!」

ユミル「そうか、ならいい」

ベルトルト(ちょとは行きたいけど)

ベルトルト「この前ちょっと立ち寄った所なんだけどね」

ユミル「何だよ」

ベルトルト「着いてからのお楽しみ」


******


ユミル「…何で、ここ?」

ベルトルト「この前クリスタと来たんだよ」

ユミル「へー。クリスタとねー」

ベルトルト「こっ、恋人のフリしてた時だから!」アセアセ

ユミル「だからって私を連れてくることないだろ?私には一番関わりのない所じゃないか」

ベルトルト「ここでクリスタにあの髪飾りをプレゼントしたんだよ」

ユミル「へぇ」



ベルトルト「あ、こんにちは」

露天商「いらっしゃい。この前のお兄さんじゃないか」

露天商「今日は違う女の子と一緒なんだね」

ユミル(クリスタのことか)

ベルトルト「この前の子は、と、友達でっ」

ユミル(ライバルの間違いじゃねぇの?)クックッ

ベルトルト「今日はその…か、かか彼女、です…」ゴニョゴニョ

ユミル「」

露天商「ほう、そうかい」

ユミル「わざわざ紹介する為に連れてきたんだったら殴るぞ」

ベルトルト「ち、違うんだ。えっと…あ」ヒョイ

ユミル「?」



ベルトルト「まだあったんだ」

ユミル「…バレッタ?」

ベルトルト「クリスタが言ってたんだ。この水色のヤツ、ユミルに似合いそうだって」

ユミル「へぇ…そうは思わねぇけどな」

ベルトルト「後ろ向いて?」クルッ

ユミル「わっ、ベルトルさん!?」

ベルトルト「……」

ユミル「お、おい」

ベルトルト「…何か悔しいな」

ユミル「は?」

ベルトルト「だってクリスタの言う通り、すごく似合ってる」



ユミル「ま、まぁさすが私のクリスタだな。クリスタのセンスがいいってことだ」

ベルトルト「でも僕は」ヒョイッ

ユミル「ん?」

ベルトルト「この藍色の石が付いてるヤツの方が、似合ってると思うな」ニッコリ

ベルトルト「ユミルって顔立ちが大人っぽいから」

ユミル「~~~…お前、それ…」

ベルトルト「僕と出かけるからそのカーディガン着てくれたんだよね?」

ユミル「たっ、たまたま他の服が洗濯中だっただけだ!」

ベルトルト「でも、嬉しいよ」

ユミル「……ぉぅ」



ベルトルト「すみません、これください」

ユミル「はぁ!?」

露天商「あいよ」ユビヨンホン

ベルトルト「はい」

露天商「まいど」ガサッ

ユミル「ベ、ベルトルさん」

ベルトルト「ユミル。…もらってくれるよね?」

ユミル「…まぁ、もらっておくよ」

ベルトルト「うん」

ユミル「その…ありがとな、ベルトルさん」



ベルトルト(―――あ)ドキッ

ユミル「せっかくだから付けてくれないか?」クルッ

ベルトルト「う、うん」

ベルトルト(ユミルのあんな笑顔…初めて見た)

ユミル「……」

ベルトルト(僕だけに見せてくれる顔だったら、嬉しいなぁ)ドキドキ

ユミル「…おーい、ベルトルさーん?」

ベルトルト「あっ、ご、ごめん」

ユミル「…? 変なベルトルさん」




せめて“現実”に戻るまでは、この温かい手を握らせて。

この先どうなっても。

僕と君が敵同士になっても。

僕たちが過ごしたこの時間だけは、“真実”だと胸を張って言いたいから。

これは、僕のほんの少しの独占欲。


ユミル「…やっぱあの水色のも買ってこ。せっかくクリスタが見繕ってくれたんだから」

ベルトルト「きょ、今日くらい僕のことだけを考えててよ!」



以上です
長々とありがとうございました
まだまだ書きたいssはあるので、見かけたら生暖かく見てやってください

乙!!
めちゃくちゃよかった!

完結乙
前作も良かったし、更新を追いかけてるのが毎日の楽しみだった!
次も期待してる

おつ
最後までニヤニヤしながら読んでた


結局2パターン書いてくれたこの>>1は天使

乙乙

>>327俺とか言ってるけど女だよね

>>1
アナタのベルユミが好きだ!
次もまたお願いします!

いいもの読ませてもらった。
ので、>>1に乙と心臓を捧げる(キリッ


1です、コメントありがとうございました
最後だけお返事します

>>338 最後までありがとうございました
>>339 嬉しいです、また見かけたらお願いします。ありがとうございます
>>340 もっとニヤニヤさせたかった
>>341 恐れ多いです
>>342 ありがとうございました
>>343 男ですすみません
>>344 ベルユミが一番好きですが、皆好きなので別のも書くと思います
>>345 に心臓を捧ぐというより受け取ってください

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月19日 (木) 06:15:53   ID: Cryl7ELW

クリスタをかませにするとかシネヨ

2 :  クロトルト   2014年11月10日 (月) 19:41:56   ID: kSPGLNge

しねはよくない

3 :  SS好きの774さん   2016年09月03日 (土) 03:44:58   ID: 1jXVSsHt

ベルトルトとクリスタとか無いわ。
読後感最低。

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