戦国ネタ含みます
一応簡単な説明も入れたので分からない人でも読める…はず
まゆ「CDデビューも決まって、誕生日のお祝いもしてもらって、それはとっても嬉しい。だけど・・・」
まゆ「プロデューサーさん、すぐに他の女の子のところに行っちゃうんですねぇ・・・。最近はマーチングのレッスンのために千枝ちゃん達につきっきり」
まゆ「CDのプロモーションが終わったら、きっとしばらくはまゆに構ってくれないでしょうねぇ」
まゆ「ねえ、どうすればまゆだけを見てくれるの?他の女の子なんて、いっそ、いっそいなくなってしまえばいいのに・・・」
仁美「・・・!」
仁美「凄いヤンデレ!細川忠興みたーい☆」
まゆ「はい?」
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仁美(・・・ヤバいっ!つい口に出てしまった!!)
まゆ「あらぁ、仁美ちゃん・・・いらっしゃったんですかぁ?まゆ、全然気づきませんでした・・・」
仁美「あ、ご、ごめんねっ?すぐ出て行くから!おっじゃましました・・・」
まゆ「どういう意味ですかぁ?」
仁美「はいぃ!!申し訳ござりませぬうぅ!!」
まゆ「・・・えっ?どうして謝るんです?仁美ちゃん」
仁美「エ?」
まゆ「だって・・・ごめんなさい、まゆ不勉強で、その細川、ただおきさん?っていう人のこと知らないんです」
まゆ「だから、どうしてそう思ったのかしらって、聞きたかったんですけどぉ」
仁美「あ・・・そ、そっか!そうだよね!よかったあ。いやーごめんごめん!細川忠興っていうのはね・・・」
まゆ「はい♪」
仁美「・・・」
仁美(何て説明すれば波風立たないんだろう・・・)
まゆ「仁美ちゃん?」
わろた
仁美「忠興は、えっとお、京都の戦国武将で・・・」
まゆ「?まゆは仙台の出身ですよぉ?」
仁美「う、そこじゃなくてね?忠興は-、その、とっても・・・愛が深い人だったんだよねっ!」
まゆ「愛?」
仁美「そう!忠興は武将としても優秀な人だったんだけど、私生活でも奥さんの玉子さんをとーっても愛していたことで有名なんだよ」
まゆ「そうなんですかぁ?」
仁美「うん、玉子はあの明智光秀の娘で、本能寺の変で明智光秀が謀反を起こした時に二人は離婚させられそうになったんだけど」
仁美「忠興はそれを断固拒否!玉子を遠いところに住まわせることでなんとか守り抜いたの!」
まゆ「へえ・・・!」
仁美「だから、まゆちゃんの献身的な愛情が、その細川忠興みたいだなあーって思ったら、ついつい言っちゃったんだよねぇーっ!いやーうっかりうっかりーっ」
まゆ「なあんだぁ・・・やっぱり全然謝ることじゃないじゃないですかぁ♪」
仁美「そうだよねー、なんかねーつい、気圧されて・・・」
まゆ「障害にも負けずに愛を貫いた人・・・。まゆもそうなりたい・・・まゆとPさんも・・・」
仁美「じゃ、じゃあアタシはこれで」
まゆ「・・・」
まゆ「仁美ちゃあん・・・ちょっと待ってくださぁい」
仁美「まっまだなにかっ!?」
まゆ「その忠興さんのお話、もっと教えて欲しいんです」
仁美「もっと・・・ってどうして」
まゆ「最近、なんだか不安なんです。Pさんがどんどんまゆから離れて行ってしまうような気がして」
まゆ「ずっとまゆのそばに居て欲しいけど、そんなわがまま言ったら本当に嫌われてしまうし」
まゆ「他の女の子がいなくなっちゃえば良い、なんて・・・怖い事も考えてしまいます」
仁美(あ、自覚あるんだ)
まゆ「その忠興さんは、玉子さんをとっても愛していたんですよねぇ?」
まゆ「その気持ちを、どうやって玉子さんに表現したんでしょうか?」
まゆ「まゆも忠興さんに習って、Pさんに、まゆはこんなにPさんを愛しているんですよおって、まゆだけを見てくださいって、伝えたいんです」
まゆ「そうすればきっと、Pさんも応えてくれると思うから・・・」
仁美「まゆちゃん・・・」
仁美(こんなに真摯に相談されちゃあ、邪険にしたら漢がすたるでしょ!女だけど!!)
仁美(よーし!忠興の愛情表現と言えば・・・)
忠興は妻・玉子を愛するあまり、屋敷の奥に入れて決して他の男の目に触れないようにした。
しかしある日、屋敷の中庭を手入れしていた庭師が偶然玉子を見てしまい、その美しさに見とれてしまった。
それを知った忠興は大激怒し、庭師の首をはねて殺害。
夫婦が食事中、別の庭師が木の枝を切り間違える失敗。その庭師を玉子がかばった。
それに忠興また激怒。玉子にかばって貰えた庭師の首をまたもやはねて殺害。
玉子がキリスト教に入信。当時キリスト教は禁止されていたため、忠興はまた激怒。
玉子を禁教に引き入れたお付きの女性を、鼻を削いでお仕置き。
仁美(・・・死人が出ない話が無いっ!!ていうか庭師切られ過ぎじゃない!?)
まゆ「仁美ちゃん?」
仁美「ちょ、ちょっと待ってね・・・」
仁美(この中から一つでも話したら、まゆちゃんの背中を変な方向に押しちゃうよ!)
仁美(何か無いっけ・・・?何か純愛っぽいエピソード無いっけ・・・?)
仁美(・・・あれだ!!)
仁美「あ、あのね・・・忠興があるとき、戦争でしばらく家を離れることになってね」
まゆ「あら・・・」
仁美「で、その当時一番の権力者が豊臣秀吉だったんだけど、女好きの秀吉は全国の武将の奥さんに次々手を出そうとしてたの」
仁美「忠興としては当然不安になるでしょ?でも忠興はその不安を面と向かって言うんじゃなくて、短歌にしたためて送ったんだ」
仁美『靡くなよ わがひめ垣の 女郎花 男山より 風は吹くとも』
仁美「秀吉が何を言ってきても、靡かないでほしい、お願いだから・・・」
仁美「玉子もこれに対して、私は絶対に秀吉に靡いたりしませんよって歌で返事してるんだよ」
まゆ「歌・・・ですかぁ」
仁美「だから、えーっと、まゆちゃん今度CDデビューするんだよね?おめでとう!」
まゆ「ええ・・・ありがとうございますぅ」
仁美「じゃあその歌に、プロデューサーへの気持ちを込めてさ、思いっきりぶつけてみればいいんじゃないっ!?」
まゆ「まゆの歌に?」
仁美「そう!プロデューサーはアイドルのプロデューサーなんだからさ!歌に載せてどーんと投げつければ、きっとプロデューサーの心もがっちり捕縛出来るっしょ!!」
まゆ「・・・そう、そうですね!Pさんの心まで響く歌・・・まゆ、歌います、歌ってみせます!」
仁美「よしよし!その意気だよーまゆちゃん!」
まゆ「まゆ、魂を込めて歌います・・・Pさんの心に伝わってくれるといいなぁ♪」
仁美(お?かわいい)
まゆ「仁美ちゃん、ありがとうございましたぁ!まゆこれからレッスンに行ってきますねぇ。さようなら!」
仁美「うむ!ぶうんちょーきゅーを祈っておるぞぉ!」
仁美「・・・」
仁美「だいぶ適当な事を言っちゃった気がするなー・・・」
仁美「まあ上手くつくろえたし、良いっしょ☆ 次からは気を付けよー・・・」
―翌日―
仁美「おやおや?事務所の本棚にうっかり忘れて行っちゃった、花慶の1巻と2巻と6巻が無いなー?」
仁美「うひひひ・・・ちゃくちゃくと布教が進んでいるっぽいじゃないの・・・」
まゆ「おはようございますぅ♪」
仁美「おーっ!おっはよーまゆちゃーん!」
まゆ「あら、おはようございます丹羽さん♪」
仁美「・・・んんっ?」
まゆ「昨日はありがとうございましたぁ♪素敵なお話をしていただいて・・・」
仁美「あーいやいや、良いってことよ・・・」
まゆ「あの後も、細川忠興さんのことがとーっても気になってしまって」
まゆ「お家に帰ってから、まゆ、インターネットで調べてみたんですよぉ・・・♪」
仁美「エ・・・ネットで?」
まゆ「はぁい♪昨日一日でまゆ、忠興さんの色んなお話を読みましたぁ」
まゆ「丹羽さんに教えてもらった話も、それ以外の話も」
仁美(あ、やばい)
まゆ「忠興さんって・・・すごぉくエキセントリックで、すごぉーく刺激的な性格の方だったんですねぇ・・・?」
仁美「そ・・・そうだねー・・・」
まゆ「まるで・・・まゆみたいですよね?ねぇ?丹羽さん♪」
仁美「・・・」
まゆ「丹羽さん?」
仁美「・・・はい」
まゆ「丹羽さぁん♪」
仁美「はい」
まゆ「庭師さん♪」
仁美「・・・申し訳ござりませぬ」
おわり
以上です
スレタイ先行で一気に書いたから間違いあったらごめんなさいね
まゆCDデビューおめでとう!!
丹羽仁美(18)
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佐久間まゆ(16)
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細川忠興(享年83)
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http://i.imgur.com/Mq5FR7s.jpg
画像貼りありがとうございました
忠興のチョイスがナイス
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