ちひろ「アタシポンコツままゆですか?」 (48)

P「ええ」

ちひろ「どういうことでしょうか」

P「つまりですね、まゆのポンコツさをもっとアピールしていきたいと」

ちひろ「えーっと……まゆちゃんってそんなにポンコツなイメージがないんですけど……」

P「でしょう? だからこそ、ですよ。まゆの更なる可愛さをもっと知ってもらいたいんです!」

ちひろ「はあ。とりあえず話は聞きますけど」

P「ありがとうございます! それでは、これは先月の話なんですが……」



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アイドルマスターシンデレラガールズのSSです
今回はまゆのお話です
ヤンデレ皆無、そういう意味ではキャラ崩壊かも?
書き溜めをさくさく投下していきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386694378

P「ただいまもどりましたー」ガチャ

まゆ「あ、Pさんおかえりなさぁい」

P「おう、まゆだけか?」

まゆ「はい、そうですよぉ…………じゃなかった」

P「ん?」

まゆ「えっとえっと……ご飯にしますか? お風呂にしますか? それともぉ……」

P「ああ、そろそろ夜になるし、飯でも行くか? 今日もレッスンで疲れたろ。うまいもんでもおごってやるよ。頑張ってるまゆにご褒美ってことで」

まゆ「わ・た・……え? いいんですか!?」

P「いいぞー。何食べたい?」

P(またまゆが変なこと言い始めたし……話をそらすに限る)

まゆ「それじゃあ……Pさんがよく行くお店がいいですねぇ」

まゆ(私のはなんだかスルーされましたけど……結果オーライですねぇ)

P「んー、よく行くっつったら、定食屋とかだぞ? 常連の俺が言うのもなんだが……微妙じゃないか?」

まゆ「Pさんがどんなものが好きなのかを知りたいだけですから」

P「まゆがいいならいいんだけど。それじゃあ行くか。ついでに送っていくから荷物も持っとけよー」

まゆ「はぁい」

まゆ「ここですかぁ……?」

P「ああ。アイドルが行くにはちょっと汚い外装でスマンな。中は結構綺麗だから安心してくれ」

まゆ「いえいえ、雰囲気があっていいと思いますよぉ」

P「はは。確かに」

イラッシャイマセー

P「すいません、二人で」

カシコマリマシター

コチラノセキヘドウゾー

まゆ「Pさんは普段ここで何を頼むんですか?」

P「んー。日替わりかなあ。一緒のだと飽きるし」

まゆ「へぇ。うふふ、アイドルも毎日とっかえひっかえですもんねぇ」

P「おいおい……変な言い方やめてくれよなあ」

まゆ「……ほんとは毎日まゆを選んで欲しいんですけどねぇ」

P「うちもプロデューサーがもっと増えてくれれば個人担当も出来なくもないけどなあ。どうしても手が足りないんだよ」

まゆ「だから私も普段お手伝いしますって言ってるじゃないですか」

P「いやさあ。アイドルに事務仕事やらせちゃダメだろ。それにそれじゃまゆに付きっきりではないんじゃないか?」

まゆ「それはそうですねぇ。でもPさんのためになることは私にとって嬉しいことなんですよぉ?」

P「うーん……じゃあ、たまにお茶でも淹れてくれよ。それくらいで十分だからさ」

まゆ「うふふ。美味しいお茶を淹れれるように勉強しますねぇ」

P「ああ、楽しみにしてるよ」

P「ところで、さっきのはなんだったんだ?」

まゆ「さっき、ですかぁ?」

P「あの、ご飯にしますか、お風呂にしますか……ってやつ」

まゆ「ゴフッ」

P「まゆ、アイドルがそんな盛大に……」

まゆ「なな、なんでいきなり!」

P「いやー、さっきはスルーしたけどやっぱ気になってな」

まゆ「まったくもう……」

まゆ「あれは、その、作戦ですよぉ」

P「作戦?」

まゆ「えぇ……。Pさんは家庭的な女性が好きだと思うので」

P「んー、そうだなあ」

まゆ「うちのアイドルだと響子ちゃんなんかが」

P「響子は確かにザ・家庭的って感じだ」

まゆ「でしょう? Pさん、響子ちゃんを見るときはよくにやけてますからぁ?」

P「そ、そんなことはないだろ……? ないよな?」

まゆ「うふふ?」

P「で、それでなんでまゆが」

まゆ「だから、まゆにだって家庭的なところがあるんですよ、っていうアピールですよぉ。ですから、ああやってお嫁さん風なお出迎えをですねぇ」

P「あはは、なんだそれ」

まゆ「ダメでしたけどねぇ」

P「さすがに今どきあれはないって」

まゆ「そうでしたかぁ……」

P「さ、それじゃあさっさと頼んじゃおうか。まゆは何にする?」

まゆ「Pさんと同じでいいです」

P「ん。すいませーん。日替わり2つお願いします。あ、1つはちょっと少なめにしてもらえます?」

まゆ「別に食べれますよぉ」

P「いや、ここは結構多めにご飯とか盛るほうでさ。財布には優しいんだが、女の子にはやっぱりちょっとキツイだろうから」

まゆ「…………だれか他の女性とここに来たことがあるんですかぁ?」

P(なんで分かるんだ……?)

P「あー、凛がな? お前と似たような感じでな?」

まゆ「はぁ……やっぱり凛ちゃんですか……ふふ、あの子もなかなか油断なりませんねぇ……」

P(凛はやっぱり、なのか)

まゆ「へぇ……美味しそうですねぇ……」

P「だろ? 今日は麻婆豆腐かー。んー、美味そうだ。いただきます」

まゆ「いただきまぁす」

P「もぐもぐ……うん、やっぱ美味いなあ。ご飯がすすむよ」

まゆ「……んっ…………!」

P「どうした?」

まゆ「うぅ、辛いです……」

P「麻婆豆腐か? そんな辛いかなあ」

まゆ「十分辛いですよぉ……」

P「とりあえず水でも飲めって」

まゆ「ゴクゴク……はう……」

P「はは、まゆは可愛いなあ」

まゆ(なんだか失敗するたびに可愛く思われてる気がしますねえ……)

まゆ(不本意なんですけど……嬉しいのは嬉しいですね。うふふ)

P「食べれないなら俺が代わりに食おうか? 他になんかおかず頼んでもいいし」

まゆ「いいえ……ちょっと辛いぐらい我慢して頂きます」

P「うん。えらいえらい。みくなんか嫌い苦手なものは絶対食べないからな」

まゆ「むぅ。褒められるのは嬉しいですけど、私と二人きりなんですから他の女の子のことは考えないでくださいねぇ?」

P「すまんすまん。なんていうか性分? 職業病みたいなもんでなあ」

まゆ「まったくもう……」

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P「どうです? 可愛いでしょう?」

ちひろ「はあ」

P「いやー。ご飯、お風呂、それとも……と来た時は焦りましたよ」

ちひろ「定番のですからね」

P「ええ。ベタすぎてさすがにスルーしちゃいましたけど、本当に家庭でやられたら選ぶのはもちろんまゆ一択ですね」

ちひろ(この人ほんと大丈夫かなあ……プロデューサーとして)

P「出鼻をくじかれたまゆは車内ではそれはもう悩ましい表情で」

ちひろ「次どうするかでも考えてたんでしょうね」

P「そして、定食屋ですよ」

ちひろ「あそこですよね。私も何度か行ったことがあります」

P「ほんとにあそこで良かったかなあとは思いますけど、まゆが行きたがったので」

ちひろ「そういえばあそこのピリ辛系はちょっとキツイかも」

P「ですね。それでですね、この後まゆはですね、一口食べるごとにちょっと涙目になってですね」

ちひろ「……それは確かに可愛いですかね」

P「いやー、すぐ空になるコップにお水を注いであげるのが楽しくて楽しくて」

ちひろ「まあ辛いものを食べると水は欲しくなりますけど」

P「こう、ひな鳥に餌をあげる親鳥の気分でしたよ」

ちひろ「親鳥の気持ちになりやがりましたか」

P「でも、苦戦しながらもちゃんと完食しましたからね。そういうところがまた好感持てるっていうか」

ちひろ「にやにやしながらまゆちゃんが食べるのを眺めてたんでしょうねえ……」

P「いやー、はっはっは」

ちひろ「アイドルとおっさんでそれは絵面的にアウトだと思うので今後は自重してくださいね」

P「ひどいこと言いますね……。ええと、それじゃあ次のポンコツエピソードはですね……」

ちひろ(1つじゃないんだ……)

P「あれはレッスンの後でした」

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トレーナー「ああ、プロデューサーさん」

P「こんばんは。まゆ、おつかれ」

まゆ「あ……Pさん…………来てくれたんですかぁ?」

P「おう。今日も頑張ってたな。最後の方だけちょっと見させてもらったよ」

まゆ「もう……来てたなら言ってくださいよぉ…………もっと頑張ったのに」

P「おー、俺がいなくてもちゃんと全力で取り組まなきゃダメだぞ」

まゆ「分かってますよぉ……」

トレーナー「まゆちゃんはすごく頑張ってますよ」

P「ええ、知ってます。レッスン自体はなかなか見れませんが、まゆの成長はちゃんと感じてますから」

まゆ「ふふ……まゆもまだまだ成長期ですから……イロイロと成長しますよぉ……?」

P「ったく……ほれ、ドリンク」

まゆ「…………」

P「ん? どうした?」

まゆ「Pさんが口移しで飲ませてくださぁい♪」

P「っ!?」

まゆ「うふふ……レッスンでくたびれてもうドリンクも持てませんし……」

P「何言ってんだか……トレーナーさんの前なんだぞ……」

トレーナー「私の前かは関係ないと思いますが……」

まゆ「まゆは誰の前でも構いませんよぉ」

P「誰の前でも二人きりでもダメだ」

まゆ「ダメですかぁ?」

P「ダメに決まってんだろ」

まゆ「せっかくレッスンを頑張ったのに……ちょっとくらいご褒美が欲しいですねぇ」

P「ご褒美って……それはもうご法度だよ」

まゆ「うー……それじゃあせめて普通に飲ませてください」

P「ええと……」

トレーナー「まあまあ、今日のまゆちゃんは確かにいつも以上に頑張ってましたから」

まゆ(トレーナーさんナイスアシストですねぇ)

P「うーん……」

まゆ「んー」

P(!? まゆがこちらに口を突き出して目を閉じている……ッ!)

P(これじゃあまるでキスを求められているような格好じゃないか!)

P「あの、まゆ?」

まゆ「はい? うふ、早く飲ませてください」

P(まゆのこのポーズは刺激が強すぎる……やめさせるにはやるしかないか……)

P「…………仕方無い。それじゃあ行くぞ?」

まゆ「はぁい♪」

トレーナー「…………」

P「…………」

まゆ「……ん……んくっ…………んっ…………」

P(ドキドキ)

トレーナー(ドキドキ)

まゆ「っ…………んん……………………ん゛っ!!」

P「まゆ!?」

まゆ「ゲホッ……ンッ…………エハッ………………」

P「大丈夫かまゆ!?」

まゆ「エホエホ…………うぅ、気管に……」

トレーナー「大丈夫?」

まゆ「はい……こぼしてすいません……」

P「ったく……こんな飲み方するからだろ……」

まゆ「Pさんに飲ませてもらってると思うと……さすがに少しドキドキしすぎましたぁ……」

P「原因はそこなのかよ」

まゆ「Pさんをドキドキさせるつもりだったのに……失敗しましたぁ……」

P(ドキドキしたに決まってんだろ……)

まゆ「でも……少しはドキドキしてくれましたかぁ? ふふ」

P「ば、馬鹿言ってないで……ほら、送っていくから帰るぞ!」

まゆ「はぁい」

トレーナー「はは、それじゃあまた」

P「お疲れ様でした」

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P「とまあこんな感じで」

ちひろ「さすがに積極的な子ですね」

P「でしょう! いやー、もうあの時はもういっそキスしちゃおうかと死ぬほど迷いましたよ」

ちひろ「やめてくださいね?」

P「ははは、冗談ですって。いやでもあのポーズはヤバイですよ。今度グラビアかなにかでイケそうだな……」

ちひろ「まあ売れそうではありますね」

P「ああ……でもあんな姿のまゆを発信するのは惜しい……くっ……俺はどうすれば……!」

ちひろ「勝手にしてください」

P「それじゃあ俺の網膜だけに残しておきますね!」

ちひろ「さいですか」

ちひろ(ちっ、売れると思ったのに)

P「えーっと、それで次のエピソードですが……」

ちひろ(いつまで続くのかなあこれ)

P「そうだ、昨日あった、ライブの打ち上げのときなんてすごかったですよ」

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あい「ああ、Pくん」

P「あいさん。どうかしましたか? あ、もしかして誰か潰れてたりします?」

あい「いや……潰れてはないが…………それどころじゃない」

P「?」

あい「とにかく来てくれ」

P「ええ、分かりました」

…………

……

早苗「あはは! まゆちゃんかっわいー!」

まゆ「うふふぅ……そうれすかぁ……?」

志乃「ほらまゆちゃん。こっちにはぶどうジュースもあるわ」

まゆ「ほんとれすねぇ……うふ、いたらきますぅ」

菜々「あわわ……どうしましょう……あ、あいさん! 助けて下さい……」

早苗「菜々ちゃんも飲みなよー! ほらほらー!」

菜々「ダメですよぉ! な、菜々はピチピチの17歳なんですから!」

まゆ「菜々さぁんこれおいしいれすよぉ……?」

菜々「うぅ……でも17歳だから……」

まゆ「まゆは16歳れすぅ」

P「」

あい「すまない……少し席を外したうちにこうなってしまっていた……」

P「いやいやいや! 何やってんですか!」

あい「簡単にいえば早苗さんがまゆちゃんに酒を飲ませてしまった」

P「あんた元警官だろうがああああああああああ」

早苗「あれぇ? P君も飲むー?」

P「飲まねえよ! この後運転だよ! いいからまゆに飲ませようとするな!」

まゆ「あぁ……なんれかってにまゆの取るんれすかぁ……」

P「まゆ! これはお酒なんだよ? 二十歳以下は飲んじゃダメなの!」

まゆ「ちがいますよぉ……これはぶろうりゅーす……」

P「ぶどうジュースじゃねえよ! 赤ワインだよ!」

志乃「つまりぶどうのジュースね」

P「志乃さんにとってはもはやジュースかもしれませんけどね!?」

まゆ「かえしてくらさいぃ……まゆのりゅーすぅ……」

P「ダメ、未成年飲酒絶対ダメ」

まゆ「うー……いじわるれす……」

早苗「そうだそうだー! まゆちゃんが可哀想だー!」

P「すいませんあいさん、早苗さんをお願いします」

あい「ああ……本当にすまない……。早苗くん、ちょっとこっちで飲もうか」

早苗「おー、あいちゃんがやっと飲む気になったー!」

P「さて……どうしたものか……」

まゆ「えへへ……なんだか暑くなってきました………………んしょ……」

P「って、わー!? なに脱ごうとしてんだ!! ボタン外すな!!」

まゆ「えぇ……暑いのにぃ…………」

P「暑いなら水飲め、水!」

まゆ「んっ……んくっ…………ぷはぁ」

P「ったく……早苗さんも志乃さんも、なに未成年に酒飲ませてるんですか!」

志乃「飲ませたわけじゃないわ」

まゆ「ふふぅ……まゆが勝手に飲んらんれすよぉ」

P「なんで!?」

まゆ「Pさんは大人な女の人が好みれすから……」

志乃「わかるわ……なんて」

まゆ「らから……お酒が飲める大人の女になるためにれすねぇ……」

P「わからないわ……」

まゆ「いいれすか! いいから座っれくらさい!」

P「!?」

まゆ「まっらくPさんは……いつもいつも他の女の人ばっかり見れ……」

P「ま、まゆ……?」

まゆ「もっとわらしを見れ欲しいのにぃ……」

志乃「まゆちゃんは酔うと愚痴るタイプなのね」

P「ああもうこれどうしよう……」

まゆ「ほら! すぐちがう人とおはなしする……」

P「え、ごめん」

まゆ「いいれすか? Pさんはまゆのなんれすから、ちゃんとまゆのことらけ見なきゃらめなんれす!」

P「俺はまゆのなのか……」

まゆ「当たり前れす! そんなこともわからないんれすか!」

P「……すいません」

まゆ「Pさんはまゆのなんれす! 覚えれてくらさいね!」

P「はい……」

まゆ「まゆは……Pさんがらいすきなんれすから……Pさんもちゃんとまゆのことをれすねえ」

まゆ「まゆは不器用な女の子なんれすから……ほんろはもっとPさんからかわいがって欲しいのれす」

P(これは本音が出てる……のか? 聞かなかったことにしたほうが……)

まゆ「うぅ……えいっ!」

P「って、なにやってんだまゆ!!」

P(まゆが座ってる俺の膝の上にこっちを向いて座った!?)

P(ま、まゆの顔が目の前に……ッ!)

まゆ「うふふ……Pさぁん…………」

P「ま……まゆ?」

まゆ「これれまゆしか見えないれすね……うふふ……」

P(太ももからまゆの体温が……まゆの息が顔に……!)

まゆ「近くれ見てもやっぱりかっこいいれす……んー……ちゅっ」

P「!?」

P(頬にまゆの唇が!? 一体どういうことだ!?)

まゆ「うふふ……ほっぺにちゅーしちゃいましたぁ……」

P「いやマジでなにやってんだ!?」

志乃「あらあら」

まゆ「口にはPさんからしてほしいれす……」

P「答えになってねえよ! それに口にもほっぺにもしないからな!?」

まゆ「むー」

P「むーじゃなくてな?」

まゆ「ろうしたらキスしてくれるんれすか?」

P「いや、どうもこうもアイドルにキスは出来ないわ」

まゆ「Pさんのいけずぅ……」

P「いいからまゆは今日はもう休め。な?」

まゆ「……じゃあこのままらっこしてくらさい」

P「はぁ?」

まゆ「ぽわぽわしてうごけないれすぅ」

P「はぁ……分かった分かった。んじゃ持ち上げるぞ」

まゆ「えへへぇ……」

P「よいしょ……っと」

P(軽い……そして近い……ッ!)

P(ま、まゆの匂いが……)

まゆ「んん……うふふ」

P(なんかすげえ幸せそうだ……やっぱ酔ってんのかな)

P(酔ってるから顔もすげえ赤いし……やばい、色っぽい……っていうかエロい……)

P(いかんいかん、まゆはアイドルまゆはアイドルまゆは大切なアイドル……)

まゆ「えへぇ……Pさんのにおいれす……」

P「だー!」

まゆ「あったかい……にへへ……」

まゆ「んんー……」

まゆ「…………すぅ」

P「…………この状態で寝たのか?」

志乃「寝ちゃってるわね」

P「ったく仕方ないなあ……それじゃあ俺はこのまままゆを送って寝かせてくるんで」

志乃「送り狼になるのかしら」

P「んなわけ無いでしょうが! っていうか志乃さん、今度みっちり説教ですからね!」

志乃「ふふ、お酒の席でお願いするわ」

P「はぁ…………」

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P「とまあこんな感じで」

ちひろ「とりあえずこの話はここだけに収めておきましょう」

P「ええ、さすがにスキャンダル過ぎますからね」

ちひろ「アイドルにキスされた話を嬉々として語る人がスキャンダルを語りますか……」

P「いや、さすがに俺も驚いたんですって」

ちひろ「居合わせたのが志乃さんだったからまだいいものの……他の子にも絶対話さないでくださいね?」

P「分かりました……」

まゆ「へぇ……私、知らないうちにPさんにキスしちゃってたんですかぁ……」

P「!?」

ちひろ「まゆちゃん!?」

まゆ「なんだかまゆの名前が聞こえたのでこっそり事務所に入ってみましたけど……」

P「いや、これはだな」

まゆ「Pさんにキスしたのに覚えてないなんて……本当に不覚です……」

P「覚えられてるほうがマズイからこの話は忘れてくれ……」

まゆ「無理です♪」

ちひろ「もはや逃げ場はないですよ」

P「なんてこった……」

まゆ「どうせなら口にしちゃえばよかったんですけどねえ……酔ったまゆはドジですねえ」

P(酔ってなくても割とドジだけどな)

P「まあ、そういうドジなとこも可愛いって話をだな……ええと、どこから聞いて……?」

まゆ「うふふ……初めから聞いてましたよぉ……。アタシポンコツままゆ、ですかぁ?」

P「いやだな、そういうキャラも行けるかなーと」

まゆ「Pさんが可愛いと思ってくれるのは嬉しいですけど……少し不本意ですねぇ」

P「そ、そうか?」

まゆ「まゆはどちらかと言うとしっかりものですよぉ」

P「まあうちのアイドルの中なら……どちらかというと、な?」

まゆ「まゆはただPさんが大好きなだけですし……」

P「ええと……なんだ、ポンコツという表現が悪かったかな」

ちひろ「というと?」

P「まゆの……そう、愛くるしい一面! 普段のまゆとはまたひと味ちがう魅力!」

まゆ「愛くるしいですかぁ……うふ」

P「な! 俺はただまゆの見慣れない新しい一面を見て行きたいんだよ! それを知ってもらいたいんだ!」

ちひろ「それがハマれば新しい方面のお仕事なんかも開拓出来そうですね」

P「そうさ! そして更にまゆはトップアイドルへ一歩近づくんだ!」

まゆ「まあ……そこまで必死に言うんでしたら構いませんけど……」

P「分かってくれたか!」

まゆ「ええ……でも」

P「でも……?」

まゆ「結局Pさんはまゆを送った後……狼さんになっちゃったんですかぁ?」

P「!?」

まゆ「今日起きたら服がはだけて……あれはPさんが……うふふ」

ちひろ「ちょっと詳しく」

P「いや!? してないよ!?」

ちひろ「プロデューサーさん、自首するなら早いほうがいいですよ」

P「いやいや! 送り届けただけですから! なにもしてないって!」

まゆ「うふふ……冗談ですよぉ」

P「じょ、冗談……」

まゆ「Pさんがそんな卑怯なことをする人じゃないってまゆ知ってますから」

P「まゆ……っ」

ちひろ「これでも一応プロデューサーですしね」

P「ええ、アイドルとの信頼関係が一番大切ですから」

まゆ「紳士で優しいのが私のPさんですからねぇ」

P「そう言ってもらえて嬉しいよ」

まゆ「だからこれは、まゆの恥ずかしいお話をいっぱいされた、お返しです♪」

まゆ「今度の作戦は成功でしたぁ♪」

P「一杯食わされたなあ」

ちひろ「ですね」

P「とまあ、こういうお茶目なところもあるのがまゆの魅力、ってとこかな」

ちひろ「とりあえず私は少し布教されましたね……」

P「これからもどんどんまゆの可愛いところを発信していくぞ!」

まゆ「うふふ……可愛いまゆにメロメロになってくださいねぇ……Pさぁん♪」




おわり

以上です!

ボクの中のまゆはこんな感じのポンコツ可愛い女の子です。
ヤンデレまゆも好きですが、こういうまゆが大好きなので、自分でSSにしてみました。

あとタイトルネタ元のアタシポンコツアンドロイドは大好きなので
同じCuですし、ぜひまゆちゃんにも歌って欲しいです!

一応過去作。

『こたつのある日常』
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386346587

あと某所で数本投稿してます。

微妙な長さになりましたが、お付き合い下さりありがとうございました

またそのうち続編も書ければ……とは思ってますが、見通しは立ってません
その時にはまたスレ立てるつもりなので、よろしくお願いします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月17日 (水) 18:30:25   ID: UX3scQ5Y

流石に酒のくだりはダメでしょ
元警察官が未成年に飲酒進めたってだけでアウトなのに、それがアイドルって下手したら人生破壊するやん

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