モバP「佐久間まゆのダイエット」 (32)
P「まゆ、突然だけど、プロフィール確認していいかな? 身長とか」
まゆ「は、はい……身長153cm、スリーサイズは上から78-54-80、靴のサイズは――」
P「体重は?」
まゆ「…………40kg、です」
P「今実際には何kg?」
まゆ「さ、さあ……最近測ってなくて」アセ
P「……じゃあここに、読者モデル時代の写真があるんだけど」
まゆ「比べないでください!」
P「どうして?」
まゆ「そ、その……以前に比べてふっくらしてると思うから」
P「自覚はあったんだね」
まゆ「うう……はい」
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まゆ「で、でもアイドルのプロフィールなんて所詮鯖読みの幻想じゃないですか!」
P「アイドル本人が言うのはどうなのかなぁ?」
まゆ「ごめんなさい……」ショボン
P「それにうちの所属アイドルはみんな鯖読んでないし」
P「というわけで、選んでもらいたいんだ。ダイエットするかそれとも」
まゆ「ダイエットします!」
P「測りなおしてプロフィールを修正でもいいんだよ?」
まゆ「スタイルを維持できないなんて、仮にもモデルをやっていたプライドが許しません!」
P「分かった。じゃあ明日から頑張っていこう」
P「トレーナーさんにレッスン内容を調整してもらうから」
まゆ「はいっ!」
~プール~
トレーナー「話は聞いています。今日は水泳のレッスンしますよ!」
まゆ「水泳が一番いいんですか?」
トレーナー「水泳に限らず、有酸素運動全般ですね。脂肪燃焼効率がいいんです」
トレーナー「自主レッスンなど詳しいことは資料にまとめてますので後で確認してください」
まゆ「分かりました」
P(というわけでまゆのダイエットレッスンが始まった)
P(初回だから様子を見に来たけど……やっぱりトレーナーさんは競泳水着似合うなぁ)
P(そして意外な形で初めてまゆの水着姿を拝むことになった)
P(スカートの付いたワンピース。イメージぴったりの可愛いデザインだ)
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トレーナー「少し休憩しましょう」
まゆ「はい。……あっ、Pさん。見ててくれたんですかぁ」
P「まゆが頑張ってたからね」
まゆ「うふふ、ありがとうございます。頑張って以前の体型に戻しますからね」
P「個人的には、今のままでも良いと思うんだけどなぁ。モデル業界は痩せ過ぎなんだよ」
まゆ「それでも、以前から知ってくれている人には太って見えるはずです……」
トレーナー「大丈夫ですよ、ちゃんと健康的にシェイプアップさせますから」
P「よろしくお願いします」
トレーナー「ダイエット成功したら、記念に水着グラビアなんてどうですか?」
トレーナー「たしか、水着のお仕事はまだやったことないですよね?」
P「あー……まゆは水着NGなんですよ」
トレーナー「そうなんですか。ご両親が反対してるとか?」
まゆ「そういう訳ではないんですけど」
トレーナー「……? まあ、仕事内容についてはPさんの担当ですからね。私はあまり口出さないでおきます」
トレーナー「次のレッスンの準備してくるので、少しお話でもしててください」スタスタ
P「トレーナーさんに恩返しと思って、一回やってみたら?」
まゆ「撮影のお仕事じゃなくてプライベートでなら……」
P「やっぱり撮影は嫌?」
まゆ「はい。水着グラビアだと、どうしてもえっちな目で見る人がいるでしょう?」
まゆ「そういうの我慢できませんから……」
まゆ「Pさんも嫌じゃないですか? まゆが……まゆの身体が、その」
P「オカズにされたら?」
まゆ「言わないでくださいよ、もぅ!」///
P「ごめん。たしかに嫌なんだけどさ……」
P「Pとしては、水着グラビア出したら絶対売れるのにもったいない、って思っちゃうんだよな」
まゆ「そうでしょうか? 雫ちゃんや拓海さんなら分かりますけど」
P「巨乳だけが水着グラビアじゃないだろ?」
まゆ「だとしても、えっちな目で見る人は絶対いますよね?」
まゆ「そういう売れ方は、しなくていいです」
P「まゆ……」
まゆ「わがまま言ってごめんなさい」
まゆ「でも、まゆの身体はPさんだけのものですから」
まゆ「腕も、足も、胸も、おしりも、唇も……すべてあなたに独り占めしてほしいんです」
まゆ「ダメ……ですか?」
P「ダメなわけないだろ」ギュッ
まゆ「えへへ……Pさぁん♪」
トレーナー(雰囲気がラブラブすぎて入っていけません……)
~夜~
P「いやー、初めて来た店だけど美味しかったなぁ」
まゆ「ええ。でも本当にこのあと一緒に走るんですか? 無理しなくていいんですよ?」
P「いや、大丈夫だよ。まゆ一人でジョギングして何かあったら大変だからな」
P「それとも一人のほうが良かった?」
まゆ「もう……意地悪言わないでください。まゆがPさんと一緒で嫌なはずないでしょう?」
まゆ「まゆはただ、明日のお仕事に響かないか心配なだけです」
P「心配いらないよ。まゆが頑張ってくれてるから、向こうから仕事が来るくらいなんだ」ナデナデ
まゆ「♪」
P「最近は、その中から良さそうなのを選ぶだけの簡単なお仕事さ」
まゆ「でもそれは、デビュー当時にPさんが頑張って営業してくれたからですよね」
まゆ「まゆだけではとてもここまで来れなかったって、分かってます。感謝してもしきれません」
まゆ「だからあなたの期待を裏切らないように、ダイエットも必ず成功させてみせます」
P「まゆの実力だよ」
まゆ「いえ、Pさんのおかげです」
P「まゆ」
まゆ「Pさん」
P「まゆ」
まゆ「Pさん」
『……』
まゆ「ふふふっw」
P「あははっw お互い譲りあって……なんだろうな?」
まゆ「似たもの同士なんですよ、きっと♪」
~ジョギング中~
P「ふっ……ふっ……」
まゆ「はっ……はっ……」
P「今更だけどさぁ」
まゆ「はい?」
P「ダイエット中にレストランで豪華な食事は問題あったかもなぁ」
まゆ「……分かってて誘ったのかと」
P「いや、実は全然」
まゆ「大丈夫ですよ、ちゃんとカロリーに気をつけて食べましたから」
P「それを聞いて安心した。トレーナーさんに怒られるかと思ったよ」
P「そういえば今日はデザートも注文しなかったものな」
P「いやー、まゆが出来る子で良かった」
まゆ「うふふ……Pさんのお傍においてもらおうと思ったら、これくらい当然です」
P(信号待ちになった)
P(まゆはジャージにTシャツ姿で髪も後ろでまとめている)
P(ダンスレッスンなど体を動かすときはだいたいこの格好らしい)
P(あまりレッスン風景は見ないから、なんとなく新鮮だな)
P(……結構汗かいてるみたいだな。効果に期待できそうだ)
P(ん? あれは……まさか!)
P「まゆ、ここからは予定変更して全力で引き返そう」
まゆ「えっ、全力でですか? 急にどうして……」
P「後で説明する。ほら、行くぞ!」
まゆ「わわっ、待ってください!」
・
・
・
P「はあーっ……はあーっ……はあーっ……」
まゆ「すう……はぁ……なにか、急な用事でも思い出したんですか?」
P「いや、そういうことじゃなくて……」
P「えっと、まゆ」
P「……汗がTシャツににじんで、ブラが透けてる」
まゆ「あっ……!」///
P「不特定多数の人に見られる屋外で、それは問題あるだろ。だから急いで戻ってきたんだ」
まゆ「そうだったんですか……ちっとも気付きませんでした」
P「普段のレッスンは室内だし、女同士だからお互い気にしてなかったんじゃないかな」
まゆ「そうですね。まゆ一人だったら気づかずジョギング続けてたかもしれません」
まゆ「ダメダメですね……まゆの身体はPさんだけのもの、って午前中言ったばかりなのに」
P「まゆが望んでそうなったわけじゃないだろ。だったら目くじら立てたりしないよ」
P「次からは透けないものにするか重ね着すればいい」
P「それに、思いがけずまゆのえろいところ見れたし」
まゆ「も、もう……」///
まゆ「でも、直接見えたわけじゃないのに、その、……えろかったですか?」
P「うん、丸見えより、透けて見える方が良い場合もあるんだよ」
まゆ「さ、参考になりますっ」
まゆ(シースルーの下着買ってみようかしら……)
~後日~
P「どうだった……?」
まゆ「2kg落ちてました!」
P「そうか、良かったなぁ」
P「もともと痩せてたからこの先はあまり落ちなくなるかもしれないけど、一緒に頑張っていこう」
まゆ「はい♪」
P「それにしても原因はなんだったんだろう? あんまり間食してるイメージないけど」
まゆ「……実は、心当たりが一つ」
P「へえ、なに?」
まゆ「Pさんが美味しいお店にいつも連れて行ってくれるから……」
まゆ「それで摂取カロリーが増えたんじゃないかと」
P「…………俺のせいだったのか」
まゆ「いえっ、Pさんは悪くないです」
まゆ「Pさんとのお食事が楽しくてつい食べ過ぎてしまったまゆがいけないんです」
P「そういえばデザートは結構食べてた気がする」
まゆ「だ、だって……甘いものを食べたときの笑顔が可愛いって言ってくれたから、つい応えたくて」///
P「まゆ、それは勘違いしているぞ」
まゆ「えっ……!? 可愛く、なかったですか?」
P「いや、そうじゃないんだ」
P「甘いものを食べた時の笑顔だけ可愛いんじゃなくて」
P「まゆは常に、なにをしていても最高に可愛い!!」
まゆ「……っ」///
P「甘いものを食べたときのまゆ。スイーツ可愛い!」
P「スパゲッティを食べたときのまゆ。アルデンテ可愛い!」
まゆ(アルデンテ?)
P「早朝待ち合わせのまゆ。寝ぼけまなこ可愛い!」
P「写真撮影のまゆ。モデル可愛い!」
P「バラエティ番組出演のまゆ。ポンコツ可愛い!」
まゆ(ポンコツ!?)
P「俺と腕組んで歩いてるときのまゆ。恋人可愛い!」
まゆ「も、もう良いです、分かりましたから!」
まゆ「いくつか気になる表現ありましたけど……とにかく、嬉しいです」///
P「そういうわけだから、もし俺のために甘いモノ食べてたのなら、無理して食べなくていいんだよ」
まゆ「別にイヤイヤ食べてたわけじゃないですよ」
まゆ「どれもちゃんと美味しかったですし」
P「そりゃあそうだろう。心の底から美味しいと思わないと、あんなに素敵な笑顔は出来ないからな」
P「カロリーだけ気をつけて、食べたいときはもちろん食べていいからね」
まゆ「……はい♪」
P「でも、そういう話聞いてしまうと食事に誘いづらくなるな」
まゆ「なら外食じゃなくて自分達で、ヘルシーなお料理作ればいいんですよ」
P「それってつまり」
まゆ「今後はまゆの手料理を毎日ごちそうします♪」
P「それは嬉しいなぁ!」
まゆ「Pさんとお出かけするのは楽しいですけど」
まゆ「お家でのんびりするのもきっと同じくらい楽しいですよね」
まゆ「そ・れ・に」
まゆ「要は消費カロリーが多ければ問題ないんです」
まゆ「朝まで寝かさない……くらい激しくしてくれても良いんですよ?」///
以上で終了です
まゆの脇腹むにむにしたい
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