まゆ「Pさんと海外撮影」 (26)

モバP「うーん。いい仕事なんだがな……適任のあいつは予定が入ってるし……」

まゆ「おはようございます。Pさん♪」

モバP「おはよう、まゆ。そうだ。まゆ確かパスポート持ってたよな?」

まゆ「はい。それがどうかしましたかぁ?」

モバP「実は一週間の海外ロケの話が来てるんだ。海辺での撮影が主にになるんだけど」

まゆ「海外ですか」

モバP「ああ。うちからアイドルが一人と俺と後は撮影スタッフだけで」

まゆ(海外撮影→海→普段よりも開放的な気分→邪魔者は無し→既成事実→妊娠→電撃引退→結婚→出産→アイドル復帰→トップアイドルへ)

まゆ(私のプランに隙はない。行ける!)

まゆ「行きます! 是非、お願いします!」

モバP「お、おう。それじゃあ向こうに返事しておくよ。スケジュールが決まったらまた言うから。準備だけしておいてくれ」

まゆ「はーい」

まゆ(Pさんと海外旅行……それも一週間。ここで決めなくちゃ女じゃない!)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385824505

撮影当日

まゆ「番組をご覧のみなさん。こんにちは。佐久間まゆです♪」

まゆ「私は今……私は今、こ、高度さ、3500メートルの空にいます♪」

まゆ(どうしてこうなったのかしら)

まゆ「い、今からまゆはここから眼下に広がる青い海。その下のサンゴ礁を見に行きたいと思います♪」

モバP「流石まゆだな。正直うちのアイドルでここから飛び降りるなんて度胸があるやつは幸子位だと思ってたよ」

まゆ「ま、まゆはPさんの為でしたらなんでもしますよぉ?」ガクブル

モバP「まゆ、震えてないか?」

まゆ「気のせいじゃないですか? ヘリ自体が揺れてるからだと思いますよ?」

モバP「そうか。よし、まゆ着替えたか?」

まゆ「はい。準備完了ですよ♪」

まゆ(Pさんが後ろで抱きしめてくれながら飛べるなんて……ロマンチックですねぇ)

モバP「流石にまゆを一人で飛ばせるわけには行かないからな」

まゆ「幸子ちゃんは良いんですか……?」

まゆ(それにしてもタンデムマスターの資格を持ってるなんて……Pさんの過去が気になりますね)

まゆ(でもその謎めいたところもステキ♪)


モバP「いや、幸子の場合は自分から飛びたいって言ったからなあ」

まゆ「多分幸子ちゃんはスカイダイビングでステージに立ちたいと言ったつもりじゃないと思いますよ……?」

まゆ(あれ以降から幸子ちゃんにはああいうタイプの仕事が増えましたよねえ……何だかんだで本人も楽しそうですけど)

まゆ(あら? 今何かとても大事な事に気付きかけたような……)

モバP「よし。準備完了。降下地点に付くまで窮屈だけど我慢しててな」

まゆ「全然窮屈じゃないですよ♪」

まゆ(Pさんと密着。Pさんと密着。Pさんと密着。Pさんと密着。Pさんと密着。Pさんと密着……)ポワポワ

まゆ(これだけでもこの仕事を受けた甲斐がありましたね)

モバP「…………よし。行くぞまゆ!」

まゆ「」ポワポワ

まゆ「え? ……きゃああああああああああああああああ」ァァァァァァァァァァァ(ドップラー効果

まゆ(…………あ、今三秒くらい意識飛んでた)

モバP「まゆ大丈夫か!」

まゆ「大丈夫ですよぉ!」

まゆ(どんどん海が近くなってきますね。自由落下の速度ってどうやって求めるんでしたっけ……あ、そう言えばこのロケ終わったらノート借りないと)

モバP「随分とリラックしてるなまゆ」

まゆ「そうですかぁ?」

まゆ(ああ、Pさんの吐息がまゆの耳をくすぐって……溶けちゃいそう)

モバP「身体から無駄な力が抜けてるのを感じるよ」

まゆ(Pさんがまゆの身体で感じてくれてる! 幸せすぎてどうにかなっちゃいそう♪)フニャフニャ

モバP「よし、そろそろパラシュート開くぞ。衝撃が来るから気を付けろよ。舌噛むなよ」

まゆ「」フニャフニャ

まゆ「あれ、何か今大事なこと言ってた気にゃ!」ガコンッ

モバP「ああ! だから気を付けろって言ったのに! 大丈夫か!」

まゆ「大丈夫……いえ大丈夫じゃないですねぇ。舌の先っぽ噛んじゃったのでPさんの舌で消毒してください♪」

モバP「馬鹿言ってんじゃないぞ」

まゆ(少し痛かったですね……それはそうと気のせいかしら。私に来るトラブルがさっきからこう……幸子ちゃんっぽい気が)

まゆ(少し離れた海面の波が見えるくらいの高さになってきましたね。この素敵な時間ももう少しでおしまい……)

モバP「よーし着地するぞ」

まゆ「分かりましたぁ」

まゆ(流石に三度も失敗はしませんよ)

まゆ(着地してからホテルで一泊。流石にスカイダイビングの疲れが出たのか何かする余裕はありませんでした)

まゆ(開始がスカイダイビングで意表を突かれましたけど……ここからは私のターン! この一週間でPさんを落として見せます!)

まゆ(そう決意したのが既に四日前)

まゆ(今日までに私がやってきたのはスキューバーダイビングでサメと遭遇し、無人島で鳥を観察し、素潜りで魚を捕まえてそれを焼いて食べて)

まゆ(そこでようやくまゆは気付きました)

まゆ(あ、これ幸子ちゃんが行くべき仕事だって。スカイダイビングの時点で気付くべきでしたねぇ……)


まゆ「疲れました」ポフッ

まゆ(ホテルについてすぐにまゆはベッドに倒れこみます。今日の撮影もハードでした)

まゆ「バンジージャンプなんてスカイダイビングを乗り越えたまゆには楽勝ですよ……ふふふ」

まゆ(今度はPさんと一緒じゃなかったのは残念ですけどね)

まゆ(この後は確か……そう、Pさんとお食事して……その後は……えっと何でしたっけ……何だかとっても眠い…………)

モバP「まゆ? そろそろ食事の時間だけど……まゆ? いないのか?」

モバP(どこかに出かけたとは思えないけど……一応様子を見ておくか)

モバP「入るぞまゆ……っと」

モバP(寝てるのか……まあそりゃハードスケジュールだったものな。こういうのに慣れてる幸子なら兎も角まゆにはきつかったか)

モバP(しかしぐっすり寝てるな。よっぽど疲れてたか。普段の大人びた振る舞いとは打って変わって緩んだ寝顔して)

モバP「よく頑張ったな、まゆ」ナデナデ

まゆ(……まゆはまだ夢を見てるんですかね)

まゆ(ついうとうととしてしまい誰かが触れてる感触で目を覚ましたら……まさかPさんがまゆの頭を撫でてくれてるなんて)

まゆ(ああ、気持ちいいです……みくちゃんがあんな蕩けた顔をするのも納得です。いやだ、涎出て来ちゃう)ジュルリ

モバP「寝てるならしょうがない。サンドイッチでも買ってきておくか」

まゆ(ああ、なでなでが終わっちゃいました……もうPさんも意地悪ですね。起きてる時にこんなことしてくれないのに)

まゆ(それからの撮影も過酷でした。森の中に入ってカブトムシを捕まえたり、大蛇を捕まえたり……Pさんにとっての危険の定義が凄く気になりますねぇ)

まゆ(正直当初の既成事実何て事を考える余裕も無く……まゆは最終日を迎えてしまいましたぁ)

まゆ「うーん。寝込みを襲おうにも睡眠薬の類は日本に置いてきてしまいましたし……やはり定番の酔い潰すですかねぇ」

まゆ「最終日ならきっとPさんも少しは飲むでしょうし……うんっと強いお酒用意しておきましょうか」

モバP「ZzzZzz」

まゆ「うふふ……大成功、ですね」

まゆ(部屋に戻ってからもひたすらにお酌をして、飲ませて飲ませて飲ませて……やっと酔い潰れてくれましたねぇ)

まゆ「後はこのまま既成事実を………………」

まゆ「………………具体的にはどうすればいいんでしょうかね……」

まゆ「大丈夫。ここまで事を運べたまゆなら出来るはずです」

まゆ「起きても大丈夫なようにリボンで手を縛って……」

まゆ「まずは……服を脱がせないといけませんね」ドキドキ

まゆ「ベルトを外して」カチャカチャ

まゆ「ズボンを……」ドキドキ

まゆ「とりあえず水でも飲んで落ち着きましょう」

まゆ(それがまゆ最大のミスでした。動揺しきっていたまゆはテーブルに置かれたグラス……Pさんの物とまゆが使っていた物。それを確認せずに一気に呷ってしまっ

たのです)

まゆ(あ、っと思った時にはもう手遅れでした。Pさんのグラスに並々と注がれた度数の高いお酒。それがまゆの中に入ってくるのを感じます)

まゆ「きゅう……」パタン

まゆ(結局まゆも酔い潰れて最終日の夜は終了したのでした)

まゆ「結局既成事実は無理でしたねぇ」

まゆ「でも抱きしめられて、可愛いって言われて、頭撫でられて、間接キス……大戦果です」

まゆ「今回の撮影で分かったことは一つ」

まゆ「幸子ちゃんの仕事はPさんといちゃいちゃできるって事ですねぇ♪」

もしかして
ストーカーなまゆ凜美嘉の人?

ちがかったらスイマセ

帰国後

幸子「あ、佐久間さんお疲れ様です」

まゆ「あら、幸子ちゃんおはよう」

幸子「海外ロケはどうでしたか? Pさんもまゆさんに無茶をさせますね!」

まゆ(自分がやってることが無茶という自覚はあるのねぇ)

まゆ「そうそう幸子ちゃん。ちょっとお願いがあるのだけど」

幸子「何ですか? カワイイボクに出来る事でしたら何でもしますよ!」

まゆ「うん。今回みたいな幸子ちゃん向きの仕事……変わって欲しいの」

幸子「お安い御用で……今なんて?」

まゆ「だから幸子ちゃんの仕事を……」

幸子「ぷ、プロデューサー! 大変です! 佐久間さんが今回のロケで何か変な風になりました!」

まゆ(その後事務所総出でPさんへの説教が行われ、対してまゆにはみんなから慰められました)

まゆ(そして今後はこういう仕事は幸子ちゃんだけにさせるという決まりが出来たのです)

まゆ(だから幸子ちゃんは良いんですかねぇ……?)

終わり。なんかふと思いついて書いたけどまゆ視点にすると微妙に難しい。
もっとかわいいまゆを書けるようになりたい

>>15
自分はこれで二作目です。前のは
モバP「まゆから目が離せない」
です。

何未来にアンカーしてるんだろう……↑のは>>12です
html依頼出してきます

一回目にたまたま成功しただけで調子にのってしまったパターンしか思い付かない

>>19
おい。本当の事言うなよ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom