マルコ「そうかな。確かにあまり表情は変えないけど見たこと無いことはないでしょ」
ジャン「それは俺に向けたものじゃないだろ!」
マルコ「確かにエレンかアルミンにしか笑いかけたことないね」
ジャン「だろ?」
マルコ「そういえばエレンの笑顔も見たことない気がする」
ジャン「あ?死に急ぎ野郎のことはどうでもいいだろ」
マルコ「よくないよ!僕たち人類は助け合っていくべき仲間なんだ。親好を深めることは大事だよ」
ジャン「はいはい。流石優等生様様だな」
マルコ「ジャン、ふざけないでくれ」
クリスタ「何の話をしているの?」
ユミル「ほっとけクリスタ。どうせくだらない話だろ」
クリスタ「もう、ユミル!そんなこと言わないの!」
マルコ「実はカクカクシカジカなんだ」
クリスタ「わぁ、素敵だと思う」
ユミル「やめとけそんなことに首つっこむのは」
クリスタ「でもみんなで仲良くなれるのは素敵じゃない?」
ユミル「はいはい流石私の天使だな」
クリスタ「からかわないで!」
マルコ「えっと、クリスタも参加してくれるのかな?」
クリスタ「私に出来ることがあったら何でも言って!」
マルコ「嬉しいよクリスタ。これで少なくとも7人は協力してくれる」
ジャン「そんなにいんのかよ」
マルコ「勿論さ。僕だろ、クリスタだろ、ジャンだろ」
ジャン「俺は協力するとは言ってないぞ」
マルコ「ミカサと仲良くなれるチャンスかもしれないしエレンと仲良くなってもミカサとの距離が近づくことには変わりないと思うよ」
ジャン「お前がどうしてもっていうなら協力してやらないこともない」
マルコ「あとはユミルもだし」
ユミル「私はパス」
マルコ「こんな男だらけの空間にクリスタを放置するの?」
ユミル「手伝おう」
マルコ「あとクリスタがいるなら」
ライナー「話は聞かせて貰った。俺にも出来ることがあったら言ってくれ」
マルコ「となるし、ライナーが手伝ってくれるなら」
ベルトルト「僕にも協力させてくれないかな」
マルコ「そしてこれだけの人数が集まれば」
コニー「おい、みんなで何やってんだよ。俺も仲間に入れてくれ」
マルコ「これで7人だね」
ジャン(こいつすげー)
ベルトルト「それで具体的には何をするの?」
クリスタ「うーん、先ずは二人をよく知る人からアドバイスを貰うことかな」
マルコ「しかもアルミンは避けた方がいいね」
ライナー「何故だ?アルミンが一番な気がするが」
マルコ「僕もそう思ってたんだけどよく考えたらアルミンって苦笑は僕たちにも向けてくれるけど楽しそうな笑顔はない気がするんだよね」
ユミル「つまりはあいつもあの二人と同じで私らと距離をとってるってことか」
コニー「けどよーアルミン以外にあの二人と親しくしてる奴とか見ないぞ?」
ジャン「つかそんなに仲良くない奴なんて他にもいるだろ。アニ?だっけか?あいつが誰かに対してニコリとしてるとこなんか見たこと無いぜ」
マルコ「勿論アニとも仲良くなっていくつもりさ。でもアニは難易度が高すぎると思う」
ジャン「つまりエレンはともかくミカサと仲良くなるのもチョロそうだと言ってんのか」
ベルトルト「でも実際そうなんじゃないかな。ミカサはエレンと仲良くなれば自然と打ち解けてくれそうだよ」
ライナー「エレンは笑いかけてくれこそしないが決して俺たちを嫌ってるわけじゃなさそうだしな」
クリスタ「もう一押しってことだね」
ユミル「で、だ。結局アルミン以外に二人のことを聞くとして誰か心当たりはいるのか?」
一同「………………」
マルコ「………アルミンのとこ行こっか」
ジャン「結局かよ!」
アルミン「で、僕のとこに来たんだ」
マルコ「うん、どうしたらあの二人は僕たちと友達になってくれるかな」
アルミン「うーん、今まで一度も笑いかけられたことがないの?」
コニー「あぁ。ねえな」
アルミン「……ミカサはともかくエレンは無理かもね」
クリスタ「え?ミカサとの方が仲良くなれやすいの?」
アルミン「うん。ミカサは一部を除けば常識人だからね。みんなエレンに嫌われてはいないから根気強く色んな話をしていけば向こうからも話しかけてくれるんじゃないかな」
ジャン「まじか!よっしゃー!」
アルミン「あ、因みにジャンはエレンになるべくなら関わりたくない奴認定されてるからエレンと親友と呼べるくらいには仲良くならないとミカサからの信頼は取り戻せないよ」
ジャン「」
ライナー「だがどうして嫌われてもないのにエレンと仲良くなるのは無理かも知れないなどと言うんだ?」
アルミン「うーん、エレンって結構面倒なんだよね。人見知りというかなんというか」
ベルトルト「人見知りならミカサと同じく話しかけることでどうにかなるんじゃないのかい?」
アルミン「人見知り、じゃないんだ。何というか第一印象で全てを決めてしまうっていうか……」
ユミル「第一印象?」
アルミン「うん。エレンは一目見たときにその人が自分にとって敵か味方か、親好を深めるに値するかどうかを決めちゃうんだ」
ジャン「面倒な奴だな」
アルミン「そう。しかもその印象はなかなか変わらない」
クリスタ「というと?」
アルミン「たとえば一度心許した相手なら基本何されても完全には拒絶しない。ミカサなんか良い例だね。エレンが心許してない人にあそこまでお節介をやかれたら吐くよ」
ベルトルト「吐くの!?」
書き溜めてたのここまでだからここから遅くなります
アルミン「うん。誇張表現じゃないよ。実際にエレンが好きな子が居て、ミカサの立ち位置に憧れたらしくエレンを構いまくったら吐いてたよ」
マルコ「そ、それは……」
コニー「まぁ確かにミカサほど絡まれたらウザイよな」
ライナー「こら、コニー!」
クリスタ「じゃあエレンと仲良くなるのは諦めなきゃいけないの?」
アルミン「手がないわけじゃないけど……」
マルコ「どうすればいいんだい?」
ユミル「早いとこ決着つけよう。こんな面倒なことはさっさと終わらせるに限る」
ベルトルト「ほら、ジャンも早く聞きたいだろ?」
ジャン「何で俺が!」
ライナー「何でって、エレンに親友だと思われなきゃミカサと仲良くなれないんだぞ?」
ジャン「教えてくださいお願いします」
アルミン「そんな畏まらなくても教えるよ。けど成功する確率は半分だよ?いい?」
マルコ「何もしないよりは」
アルミン「じゃあ部屋に戻ってからで。あ、ミカサに話しかけるのも部屋に戻ってからが良いよ。訓練中のお喋りはマイナスポイントだし他の時間はエレンと過ごしたいだろうしね」
クリスタ「うん、分かった!」
アルミン「じゃあ戻ろう。多分エレンもミカサももう部屋だよ」
マルコ「あ、その前にちょっと聞いても良いかな」
アルミン「何?」
マルコ「アルミンにとって僕たちは友達?」
アルミン「うーん、エレンの友達は僕の友達だよ?」
一同(つまり今は違うってことか……)
アルミン「ラーイナ!」
ライナー「うおっ!な、何だよ部屋に戻ってきた瞬間突然後ろから抱きついたりして」
アルミン「しっ!ライナーはされるままでいて」コソコソ
ライナー「?」
アルミン「ライナーの背中って広くて落ち着くなぁ」ギュー
エレン「アルミン、何やってんだ?」
アルミン「ライナーの背中が落ち着くから抱き付いているんだ」
エレン「ふぅん……」
アルミン「嫉妬?」
エレン「はあ!?嫉妬って誰にだよ」
アルミン「もしくは僕が羨ましい?」
エレン「いや、別にそんなことは……」
アルミン「エレンもきなよ」
エレン「いや、それはさすがに……」
アルミン「ライナー、おいでって言ってみて」コソコソ
ライナー「あ、あー。お前も来て良いぞ」
エレン「いいのか?」
ライナー「こいっ!」
エレン「っ!」ギューッ
ライナー「うっ」
ベルトルト「エレン容赦なく前から思い切り行ったなぁ」
マルコ「背中はアルミン腹にはエレンがしがみついててライナー辛そうだね」
ジャン「てか何だかんだでアルミンもがたいいいよな。男同士が抱き合ってるとこだなんて、こう、ごつくて見るに耐えねぇ」
コニー「なるほどエレンと仲良くなるにはライナーにしがみつけばいいのか!」
マルコ「違うよ」
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