ささみ「かがみが二人になった?」 (5)

ささみさん@がんばらないより
ささみ×かがみのssです。
今回も地の文ありで更新遅いですが、よろしくお願いします。

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ある朝、私は学校に行くために通学路を歩いていた

ささみ「はぁ、学校行くの疲れるなぁ」

ささみ「お兄ちゃんは用事で先に行っちゃったから送ってもらえないし…」

ささみ「……あれ?」

ふと前を見てみると通学中の多くの生徒の中で見慣れた後ろ姿を見つけた

ささみ「あれってかがみかな?」

私は嬉しく思いながら少し駆け足になって近づいた

ささみ「やっぱりかがみだ。おはようかがみ♪」

そう声をかけるとかがみは私の方を振り向き微笑んだ

かがみ「おはようございます。鎖々美さんは今日も変わらず可愛いですね」

ささみ「……え?」

おかしい。普段かがみはこんなこと絶対に言わないはずだ。けれども目の前にいるのは正真正銘かがみ本人なわけで

ささみ「ど、どうしちゃったのかがみ?頭でも打ったの?」

かがみ「私はいたって正常ですよ。もしかして心配してくれているのですか?」

かがみはそう言うと私の身体を引き寄せギュッと抱きしめてきた

ささみ「ちょ、ちょっとかがみ///」

かがみ「鎖々美さんは優しいですね。そんなあなたが私は好きですよ」

耳元でそう囁かれながら思わず顔が綻びそうになったが、周りの人たちのざわつきに気づき、力いっぱい彼女の肩を押し離れた

ささみ「ご、ごめん。先に教室行ってるからっ///」

私はそう言うとかがみをその場に残し走って学校へ向かった

かがみ「ふふ…。本当に鎖々美さんは可愛いですね…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は教室につき自分の席に座ると机の上に突っ伏した

いまだに真っ赤な顔を冷ましながらさっきの事を思い出していた

ささみ(次会った時どんな顔すればいいんだろう……)

私ははぁとため息をついた

かがみ「おや、あなたがこんなに早く学校にいるなんて珍しいですね」

ささみ「ひゃっ!か、か、かがみっ!///」

突然声をかけられびっくりして顔を上げると悩みの種である本人が現れた

かがみ「何でそんなに驚いているのですか…?それに顔が赤いようですが…」

ささみ「そりゃさっきあんなことされたら顔も赤くなるよっ!///」

私が必死でそう反論するとかがみは不思議そうな顔をした

かがみ「さっき?何を言ってるか意味がわからないのです。」

ささみ「だ、だってさっき私のこと…か、かわいいって…それで…抱きしめて…///」

私は両手の人差し指を互いに突きながらそう言うと、かがみは呆れたような顔をした

かがみ「私が?鎖々美さんを?………はぁ……あなた寝ぼけているのですか?」

ささみ「……え?」

かがみ「そもそも今日あなたと会ったのは今が初めてです。それに私はそんなこと言いませんししないです」

ささみ「で、でもさっき本当に……」

かがみ「気のせいじゃないんですか?おおかた珍しく朝早く来たせいで疲れているんでしょう」

かがみ「それではそろそろホームルームが始まるので私は席に着きますね」

ささみ「あ、待ってっ…」

そう言うとかがみは自分の席に行ってしまった

そう言われると自分が言ったことに自信が無くなってくる

もしかして本当に気のせいだったのだろうか?けれども抱きしめられたぬくもりはいまだに残っている

ささみ「うう……わけがわからないよ…」

神臣「はいホームルームを始めますから、みなさん席についてくださいね」

やがてホームルームが始まってお兄ちゃんが何か話しているが、私の耳にはまったくといって入ってこなかった

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