うずめ「ささらの髪、いいにおい…」 (318)

ささら「や、やめなさいよ」

うずめ「やだ、やめない…」スンスン

ささら「もう…こんなとこ他の子に見られたら…」

うずめ「他の子…」

ささら「あ…」

うずめ「ぐすっ…み、みんなぁ…えぐ」

ささら「うずめ!」ギュ

ささら「大丈夫、大丈夫ようずめ…」

ささら「私はここにいるから…」

うずめ「ぐすっ…ささらぁ…」ギュー

ささら(あれ以来…ずっとこんな調子ね…)

うずめ「ね…ささらはどこにもいかないよね?」

うずめ「ずっと私といるんだよね…?」

ささら「うん…安心して、うずめ」ナデナデ

うずめ「…ありがと、ささら」

うずめ「…えへ、えへへ…」

ささら「うん、あんたには笑顔の方が似合うよ」

ささら「私はそんなうずめが好きだから…ね」

うずめ「うん…」

うずめ「ね、ささら」

ささら「なによ」

うずめ「さっきの続き…」

ささら「だーめ、ドールにあんなに甘えるなんてどんなマスターよ…」

うずめ「えー、ささらのいじわる…」

ささら「はいはい…ほら、もうこんな時間よ」

ささら「お風呂行くわよ」

~お風呂

うずめ「ふう…ぶくぶく」

ささら「やめなさいよ…子どもじゃないんだから」

うずめ「ぷは…お風呂、広くなっちゃったな…」

ささら「…」

うずめ「ちょっと前まで、すっごくきゅうくつだったのに…」フルフル

ささら「あーっ!手がすべった!」バッシャアア

うずめ「きゃあっ!」

うずめ「な、なにすんのささら!?」

ささら「もうっ!いちいちうじうじしないのっ!」

うずめ「だって!」

ささら「私だってみんながいなくなって寂しいよ!」

ささら「でも死んじゃったわけじゃないんだから、取り返す方法はあるはずよ!」

うずめ「でもっ…でも…」

ささら「大丈夫、あんたと私ならきっとできるから」

ささら「あんたは私が選んだ伝説のマスター…こんなところでくすぶってちゃだめよ」

うずめ「ささら…」ウルウル

うずめ「…優しいね、ささらは…」グス

ささら「もう、また泣く…」

うずめ「だって…」

ささら「ほら、こっちきて、うずめ」バシャバシャ

うずめ「うん…」

ささら「うずめ…」ギュー

うずめ「ささら…」

うずめ「あったかい…落ち着く…」

ささら「結局こうしないと最近のあんた、沈んでいく一方よね…」

うずめ「うん…ごめんね、ささら」

ささら「はいはい…ま、これをよしとしてる私も私か」

うずめ「ね…ささら」

ささら「なに?」

うずめ「ささらの髪…洗ってあげたいな」

ささら「なによ急に」

てす

うずめ「だって2人とも頭からお湯かぶったことだし…」

うずめ「それこそドールとマスターの関係って感じがしない?えへへ…」

ささら「まったく…ま、いいわよ」

うずめ「わあい!」

うずめ「ささらの髪、すっごく綺麗だし…何度さわっても飽きないもん」

ささら「いいから早くしなさいよ…」

バシャバシャ…

うずめ「~♪」シャカシャカ

ささら「ふう…こんなのもいいものね…」

うずめ「やっぱりいいな、ささらの髪…手触りもすっごくよくて…」

うずめ「まさに世界中の女の子の憧れって感じ」

ささら「あはっ…もう、何言ってんだか…ううん、ありがと」

うずめ「どういたしまして~」

うずめ「じゃあ流すね?」

ささら「うん、お願い」

シャアアアアア…

ささら「さっぱりしたわ…シャンプー、上手いわね」

うずめ「いやあ、それほどでも…」

ささら「じゃ、今度は私が、うずめの髪洗ったげるね!」

うずめ「い、いいの…?」

ささら「いいから!」バシャバシャ

うずめ「わぷっ!」

ささら「いくわよ~」シャカシャカ

うずめ「ま、まってよ、泡が目に…」

ささら「ごめんごめん!ちょっと我慢して」

うずめ「もう…」

ささら「さっきまで私の髪、いっぱいほめてくれたけど…」

ささら「うずめのも捨てたもんじゃないわよ」ワシャワシャ

うずめ「そうかな…」

ささら「うん…だから」

ささら「もっと自分に自信を持って…元気出して、うずめ」

うずめ「ささら…」

ささら「うずめが元気になってくれるなら、私何だってしてあげたい…」ギュ

ささら「私が好きなうずめはすっごく友達想いで…私たちのためならどんな無茶だってしちゃう子」

ささら「だから…大好きなの」

うずめ「ささら…」

ささら「あ!ごめんごめん、またしんみりさせちゃったわね」

ささら「流すよ!」バシャバシャ


うずめ「きゃっ!も、もう…」

ささら「うん、きれいになったよ、うずめ」

てす

うずめ「ありがと、ささら…ぐすっ」

うずめ「ぐすっ、えぐっ…」

ささら「ああ、もう!」ダキッ

うずめ「ぐす…ささら…」

ささら「ほらもう…今日、何回目?私がこうするの…」

うずめ「だって…」

うずめ「これ、うれし泣きだもん…」

うずめ「ささらは…まだ私のこと大好きって言ってくれる…」

ささら「うずめ…」

うずめ「でも…もしささらも他の人に取られちゃったら…」

ささら「うずめっ!」ギュー

ささら「あんた…私が他のマスターのドールにやられるって思ってるわけ?」

ささら「そんなわけないでしょ、へっぽこマスター…」

うずめ「でも…でもぉ…」

ささら「大丈夫、大丈夫だから…」ギュー

うずめ「ささらまでいなくなったら…私…私…」

ささら「うずめ…」

ささら「ねえ…わかる?私の鼓動…」

うずめ「あ…」トクン

ささら「この心臓が動く限り…私はうずめのそばにいる」

ささら「だから…安心して、マスター」

うずめ「うん…」ポー…

ささら「さ、そろそろあがろっか」

うずめ「…」ギュー

ささら「うずめ…?ほら、動けないから…」

うずめ「…」フルフル

ささら「…まったく」ナデナデ

ささら「ね、うずめ…湯冷めするわよ」

ささら「ぎゅってするなら部屋でもできるでしょ?」

うずめ「…もうちょっとだけ…」

ささら「甘えん坊さんね…もう」

うずめ「ずっとそばにいるって…」

ささら「わかったわかった」ナデナデ

ささら「でもいつまでもこうしてるわけにはいかないわね」

うずめ「…」ギュー

ささら「ほらうずめ…立って?」

うずめ「や…」

ささら「わがまま言わないでよ、マスター」

うずめ「お風呂から出ても一緒にいてくれる?ささら…」

ささら「当たり前でしょ、はい」

うずめ「…」ヨロヨロ

ささら(まずいわね…)

ささら(うずめ…日に日に弱々しくなってきてる)

ささら(学校もしばらく休んでるし…このままだと…)

うずめ「ささらぁ…」スリスリ

ささら「早く…取り戻さないと」

~次の日

ピンポーン…

みこと「はぁーい」ガチャ

みこと「あら、いつも悪いわね」

かがみ「…いえ」

かがみ「お邪魔しても?」

みこと「ええ、うずめとお話してあげてちょうだい」

コンコン…

かがみ「うずめ、起きてる?」

かがみ「もう一週間…一度くらい、ここを開けてくれてもいいんじゃない?」

シーン…

かがみ「…っ」ギリ

かがみ「ちょっと前までのあんたは…いったいどこへいったの?」

かがみ「私はあんたのことなんてどうでもいい…でもあんなに先輩を悲しませて…」

かがみ「聞こえてるんでしょ?なんとか言いなさいよ!」ドンドン

ドンドン…

うずめ「…」ブルブル

ささら「いいの?マスター」

うずめ「こ、怖いの…」

ささら「かがみが?」

うずめ「かがみちゃんと今戦ったら…ささらまでとられちゃう…」ガタガタ

ささら「しっかりして、うずめ…なんで今のあんたとかがみが戦うのよ…」

うずめ「そ、そりゃかがみちゃんはお友達だけど…!でも…でも万が一…」

ささら「うずめ…」

かがみ「…」トボトボ

みこと「どうだった…?」

かがみ「…」フルフル

みこと「そう…ごめんなさいね」

かがみ「いえ…」

みこと「よかったらお菓子食べていって…」

みこと「それにしても…どうしてうずめったら…」

かがみ「大事なお友達をなくしたんです…」

かがみ「ああなっちゃうのもよくわかりますよ…私も、大事なものをなくしたことがあるから」

みこと「まぁ…」

かがみ「ごちそうさまでした…明日もまた来ますね」

かがみ「羽月先輩にも声をかけて…一緒に」

みこと「ありがとう、お願いね…」

みこと「うずめもこんなお友達がいて幸せ者ねえ…」

かがみ「失礼します」ペコリ

うずめ「帰った…?」

ささら「くぅたちの気配も消えた…帰ったわね」

うずめ「ほっ…」

ささら「でもあんた…本当にこんなんでいいわけ?」

うずめ「うん…私はささらと一緒にいられたら他には何もいらないや…」

ささら「…そう」

うずめ「もう…失くしたくないから」

ささら(それにしても…)

ささら(この状態は困ったわね…)

ささら(マスターが引きこもってるせいで、私もこの家から離れられない)

ささら(マドレーヌたちを取り戻そうにも、これじゃあ…)

ささら(…もう方法は…あれしか)

ささら(チャンスは…また明日…)

ささら(下手をするとうずめは…完全に壊れちゃうわね)

ささら(それくらいは耐えられることを祈るしかない…!)

うずめ「ささら!」

ささら「わっ!な、なによ」

うずめ「そっちこそなによ…さっきから呼んでるのに…」プクー

ささら「ごめん、ちょっと考えごとしてた」

うずめ「もう…マスターを無視するなんてひどいよ!」

ささら「だからごめんってさ…で、どうしたの?」

うずめ「あ、あのね、ささら…」

うずめ「そろそろ…お昼寝…」

ささら「!…ああ、もうそんな時間ね」

ささら「はい、うずめ」

うずめ「えへ…」コテン

ささら「それにしても飽きないわね」

うずめ「え?」

ささら「あれから一週間…毎日うずめと一緒に寝てるけど」

ささら「あんた、いっつも私の髪をさわって…」

うずめ「うん…ささらの髪、大好きだし…」サワサワ

うずめ「いいにおいするし、なんかこうしてるとすっごく落ち着くもん」

ささら「もう、変態マスター…」

うずめ「変態じゃないもん…好きな子の髪ってすっごく魅力的なんだよ?」

ささら「はいはい…」

うずめ「あー、軽く流された…」

うずめ「それに…」ギュー

うずめ「こうしてると、ささらが近くにいるの、すっごく実感できるの」

うずめ「いいにおいがして、あったかくて、心臓もどきどきってしてる…」

うずめ「これがあるだけで、私はすごく幸せだから…」

ささら「…」

~次の日

うずめ「ねえささら~今日も…」

ささら「わかったわ、もう、甘えん坊マスター」ナデナデ

うずめ「えへへ」

ささら「あ、でも私、お腹すいちゃったな」

ささら「ね、お昼寝の前にお菓子食べとかない?」

うずめ「え~、太るよ~」

ささら「いいの、私たちは太らないから」

うずめ「ず、ずるい…」

ささら「うずめもどう?」

うずめ「え…だって私は太るし…」

ささら「大丈夫よ、だって今のうずめ、やせすぎじゃない」

うずめ「そうかな…」

ささら(うん…見ていられないほどに)

~リビング

うずめ「…おいしい」モシャモシャ

ささら「うん、やっぱりあなたのお母さんが用意したお菓子は最高ね」

うずめ「うん…けほっ、けほっ」

ささら「うずめっ!?」

うずめ「大丈夫…ちょっとむせただけ」

ささら「ジュース飲む?私が入れたげるね」トクトクトク…

ささら「はい!」

うずめ「ありがと…」コクコク

ささら「もう…でもよかった、ちゃんと食べてくれて」

うずめ「私…そんなにやせてる?」

ささら「何言ってんの今更…ほら、食べられるならどんどん食べて」

うずめ「うん、ありが…」クラッ

うずめ「あ、あれ…」フラリ

ささら「おっと…」ガシ

うずめ「すぅ…すぅ…」Zzz....

ささら「…ごめんね、うずめ」

~数10分後

コンコン…

まない「うずめちゃん、起きてる?」

かがみ「うずめ…先輩まで来てくれてるのに、無視したら許さないんだから…」

ガチャ…

まない「!」

かがみ「!」

ささら「…」

まない「あなた…」

~~~~~~~~~~

うずめ「う…」パチ

うずめ「あれ、私…寝ちゃってたの…?」

うずめ「確か私…ささらと…」

うずめ「ささら…あれ…」

うずめ「ささら…?」

うずめ「ささら…」キョロキョロ

うずめ「デ、デバイスに戻ってるのかなっ…!?」ゴソゴソ

うずめ「あった!ささら!」

うずめ「えっ…えっ…!?」ピッピッ

うずめ「なくなってる…ささらのカード…」

うずめ「………………………………」ガシャッ

うずめ「…………い」

うずめ「い  や  あ あ  あ  あ あ あ あ  あ  あ  あー っ !!!!」

ガラッ

みこと「うずめっ!?」

うずめ「いやああああっ!ささらあああっ!!!」

うずめ「いやあっ!いやいやいやああああっ!!!」

みこと「うずめっ!落ち着きなさいっ!!!」ギュー

うずめ「お、お母さん…」

うずめ「うううう…」

うずめ「うわあああああん…ささらああ………」

~その頃

マドレーヌ「ご主人様…やっぱりどうしても、ささらも手に入れるおつもりですか?」

しめじ「私たちもささらがいないと退屈ですぅ」

小明「マスター、ささらは…元マスターのことが…」

カティア「マスター…」

小町「そうね…」

小町「現実は非情なものよ」

マドレーヌ「それでご主人様…ささらもそろったあかつきには、わたくしたちは…」

小町「心配ないわ、マドレーヌ」

小町「あなたたちは、生まれ変わるの」

小町「私が愛した、至高のドールに…」

しめじ「わあ…楽しみです!」

カティア「ね、ねえ小明…」ヒソヒソ

カティア「それ、カティアたち消えちゃうってことじゃ…」ヒソヒソ

小明「それも仕方ない…私たちは負けたから」ヒソヒソ

小明「ドールはマスターのために…今のマスターはこの人」ヒソヒソ

カティア「そんなぁ…」グス

ザッ…

小町「あら…」

まない「こんにちは、清正先輩」

小町「ふふ、こんにちは、羽月さん…それに戸取さん」

小町「どうしたのかしら2人共…そんなこわい顔して」

まない「先輩…少し、お話しませんか?」

かがみ「うずめのことで相談です、委員長」

小町「あらあら…」

小町「いいわよ、聞いたげる…どんな相談かしら、戸取かがみさん?」

かがみ「率直に言います…うずめのカードを返して!」

まない「清正先輩、うずめちゃん、本当に傷ついてるんですよ…」

まない「うずめちゃん、学校にも来なくなっちゃって、最近はほとんど何も食べてないって…」

まない「だから!うずめちゃんにお友達を返してあげてください!」

小町「そう、それがあなたたちの希望…」

小町「だけどあなたたちの希望を叶えるには、見合うだけの対価が必要よ」

小町「あなたたちに用意できるとは思えないけど…」

まない「清正先輩…ちなみに、あなたの希望ってなんなんですか?」

小町「私の希望はね…」

うーん、しめじはアホの子なら許されると思ったんだが…まずかったか

まない「…なるほど」

まない「でも、そのお友達とうずめちゃんのドールに…何の関係が…?」

小町「あら…この子たちはもともと私のドールなのよ?」

小町「ソネット復活に必要な材料…それがこの子たち」

かがみ「材料…」

小町「私はただ、うずめちゃんから私のドールたちを返してもらっただけだもの…」

小町「ちょっと手荒なことはしちゃったけど、私はこの子たちをうずめちゃんから取り戻したの」

まない「それが…うずめちゃんをどれだけ傷つけるかも考えないで…?」

小町「うずめちゃんのことは気の毒だったとは思うわよ…でも、私の希望を叶えるためだもの」

まない「清正先輩はうずめちゃんのことをただの他人だと思ってるんですか?お友達じゃないんですか!?」

かがみ「先輩…今の委員長には何を言っても通じません」

かがみ「うずめのカードを取り戻すための方法は一つ…」

かがみ「戦って勝つこと!」

小町「交渉決裂ね…アウェイキング!」

プロトゼロ「…」スゥッ

かがみ&まない「アウェイキング!」キラキラ…

かがみ「あのドールは手強いよ…気をつけて!」

チームまない&かがみ「うおおおおーっ!」ドドドド

プロトゼロ「…」ヒュッ

くぅ「うわあっ!?」

ゆがけ「きゃーっ!」

すずり「ひえーっ!こ、この人心の隙がなーいっ!」

マドレーヌ「外が騒がしいですわね」

小明「あれは…」

しめじ「チームまないとチームかがみですね…」

カティア「…」

ガチャリ…

マドレーヌ「?」

ささら「…」

しめじ「わあ!ささらだ!」

カティア「ほんとだ!ささらーっ!」

ささら「みんな…」

小明「どうしてここに…マスターが近くにいるの?」

ささら「私の今のマスターはまないさんよ」

マドレーヌ「ええっ!?」

カティア「ささら…どうして」

ささら「説明はあと…みんな、うずめのところに帰るわよ」

しめじ「それは反則では…」

ささら「反則といえばあのドールこそ反則でしょ…」チラ

プロトゼロ「…」シュッ

ラムキュー「うおっ!?」

ポンポン「いや~ん!」

ささら「…それに」

ささら「あんたたちはいいの?うずめに恩返しできないまま、消えちゃうなんて」

マドレーヌ「ささら…」

小明「でも私たちはバトルに負けてマスターのものになった…」

小明「マスターに黙っていなくなるのは重大なルール違反」

ささら「反則はあのドールの方だって言ってるでしょ!あんなの無効よ無効!」

カティア「ささら…カティア、元マスターのとこに帰りたい…消えたくないよ…」ポロポロ

マドレーヌ「カティア…」

しめじ「ほえ?消える?」

小明「…でも」

ささら「あーもう!」

ささら「ルールとかなんとか、そんなのどうだっていいでしょ!」

ささら「うずめが…あんたたちが好きだったマスター…いや」

ささら「お友達が、苦しんでるの!」

ささら「あんたたちが、裏切ったせいで!」

マドレーヌ「…!」

しめじ「あ…」

ささら「ひどいことしたって思わないの…?」

ささら「助けたいって思わないの…?」ジワ

ささら「ううん、あんたたちの意志なんてこの際いい…!」

ささら「あんたたちのリーダーは私よ!力ずくでもあんたたちをうずめのもとに連れて帰る!」

ささら「いいわねっ!?」ポロポロ

マドレーヌ「ささら…わかりましたわ」

しめじ「まだまだ元マスターには借りが一杯ありましたぁ」

カティア「ささら!うわああん!」

小明「…ラジャー」

リーリン「うわああーっ!」ドサッ

かがみ「くっ…!先輩、これ以上はっ…!」

まない「みんな…!」

うきわ「はあ、はあ…マスター…」

小町「ちょうどよかったわ…あの子たちだけじゃ、ソネットを復活させるのに足りるかどうか不安だったの」

小町「あなたたちも、まとめていただくわね」

かがみ「先輩…」

まない「くっ…!」

ささら「マスター!やったよ!」

小町「!?」

まない「ささら!」

ささら「カードはデバイスから抜き取ったわ!」

ささら「今よ、有効範囲拡大カードを使って!」

まない「ええ!」キラーン

小町「いつの間に…!ひ、卑怯よあなたたち!」

ささら「うずめ…!待ってて!」ヒュン

小町「追って、プロトゼロ!」

プロトゼロ「…」ヒュッ

プロトゼロ「…!」

かがみ「ここは通さないわ」バッ

小町「邪魔を…!」

プロトゼロ「…」ヒュン

かがみ「きゃっ…」

まない「かがみちゃん!」ダッ

くぅ「よくもマスターを!」ダッ

まない「清正先輩…!」

小町「何よ…みんなみんな…私の邪魔ばっかり…」ブルブル

ザッ

誠「待つんだみんな!争いはやめたまえ!」

かがみ「お兄ちゃん!?」

アンヌ「間に合ったようね」

誠「清正小町さん…君が集めていたカードは、ソネットの復活には使えない…」


~~~~~~~~~~~

ささら「はぁ…はぁ…」

ささら「うずめ…」ヒュン

~うずめルーム

うずめ「………………………………」

みこと「うずめ…」

みこ「うずめちゃん…」

みこと「今はそっとしときましょ、みこ…」

みこと「明日、有名なカウンセラーの先生が来るから…」

みこと「何か食べたくなったら出てきてね、うずめ…ぐすっ」

うずめ「…………………………」

みこと「うずめ…大人しくしてるのよ」バタン

うずめ「…………………………」

うずめ「……涙も…………もう出ないや………」

うずめ「…なんで………いないの」

うずめ「約束………したはずなのに………」

うずめ「どこにもいかないんじゃ…なかったっけ………」

うずめ「……………うそつき」

うずめ「…………………………」

ヒューン…

うずめ「………………………?」

ガッシャアアアアアン!!!!

うずめ「…!」ビクッ

ささら「いったたた…勢いつけすぎた…」

ささら「ただいま、うずめ」

うずめ「…!…!!」パクパク

ささら「何よ…ひどい顔ね、まるでこの世の終わりでも見てきたみたい」

うずめ「あ…ああ…」

ささら「黙って出かけて悪かったわ…でも」

ささら「ちゃんと理由を話したら、たぶんうずめ、私を部屋から出してくれなかったから…」

うずめ「あく…あっ、あ…」

ささら「でも、ちゃんと私は戻ってきたよ、うずめ…あと、ほら」

うずめ「みんなのカードも!」

うずめ「…!」

ささら「ほら、うずめ…これでみんな元通りに…」

うずめ「あく…さ、さら…」

うずめ「ささらぁ…」ヨロッ

フラッ

ささら「わっと…」ダキ

うずめ「よ、よかったぁ…よかったよぉ、ささらぁ…うええ…」

ささら「もう、ほんと泣き虫ね、うずめは」

うずめ「うわああああん!びえええええ!!」ギュー

ささら「よしよし…」

ささら「ほらほら、もう泣きやんでよ、せっかく戻ってきたんだし…」

ささら「可愛い顔が台無しよ、うずめ…」

うずめ「だって…!だってささらがぁ…うわああん!!」

うずめ「ずっと…ずっとどこにも行かないってぇ…約束したのにぃ…」

うずめ「ひっく…どっか…どっか行っちゃうからぁ…」

ささら「うん…ごめん、ごめんね、うずめ…」ナデナデ

うずめ「ひくっ…もう…ほんとにどこにも行かない…?」

ささら「うん、行かない…と、思う」

うずめ「え…」

ささら「だって、私が出ていったのはね…うずめ、あんたに元に戻ってほしいからよ?」

ささら「あんたが元の…私が好きな、元気いっぱいのマスターに戻ってくれない限りは、私はまた出かけちゃうかもね」

うずめ「ささら…」

ささら「さあ、早くみんなのカードをデバイスにセットして?」

うずめ「…うん!」

うずめ「アウェイキング!」

キラキラ…

マドレーヌ「お久しぶりですわね、ご主人様」

カティア「わーい!マスターっ!」

小明「ただいま、マスター」

しめじ「てへ…やっぱり落ち着きます」

うずめ「み、みんな…」

マドレーヌ「じゃあみんな…せーの」

4人「「「「ごめんなさい、マスター!」」」」

うずめ「あ…」

マドレーヌ「わたくしたちがもっと強ければ…」

小明「マスターをここまで苦しめることにはならなかった…」

しめじ「ふがいないですぅ…」

カティア「ごめんなさいっ…!」

うずめ「よ、4人ともっ…!」ギュッ

マドレーヌ「あ…」

うずめ「ありがとうっ!戻ってきてくれて!」

うずめ「本当に、ありが…うええええん…」

ささら「よかったね、うずめ…」

PRRR....

うずめ「電話…?まないからだ…」チラッ

ささら「…」コクン

うずめ「…」コクン

ピッ

うずめ「もしもし…」

まない『もしもしうずめちゃん?清正先輩のことで、ドールのみんなに手伝ってほしいことがあるの…』

しめじ「じゃあ、そのソネットって子のデータを集めてくればいいのね!」

マドレーヌ「ではご主人様…」

うずめ「うん!リジェクション!」パアア…

ささら「よかったわね、うずめ」

うずめ「あれ、ささらだけ…」

ささら「だって今は私、まないさんのドールだもの」

うずめ「そっか…それで…」

うずめ「ささら、あの…」

うずめ「本当に…ありがとう」

うずめ「私…もうささらにはどれだけ感謝してもしきれないや…」

ささら「私は当然のことをしたまでだよ?」

ささら「マスターに希望を与え、それを叶えるのがドールの役割…」

ささら「それに…あんたは、マスターとか関係なく、私の大事な人だから」

うずめ「ささら…」ウルウル

ささら「大事な人には…やっぱりいつまでも元気でいてほしいし…きゃっ!?」バフッ

うずめ「ささら…ささらぁ…」ギュースリスリ

ささら「…もう」

うずめ「ね、ささらぁ…」

ささら「なに?うずめ」

うずめ「こっち向いて…」

接吻クル━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ささら「うずめ…」

うずめ「あ、あは…あれ、なんか緊張してきた…」

ささら「くすっ…もう、ほんとへっぽこなんだから…」

ささら「ほら、目つぶって…」

うずめ「うん…」

ささら「んっ…」

チュッ

うずめ「えへ…」

ささら「あはっ…じゃ、私も行ってくるね!」

うずめ「うん…行ってらっしゃい、ささら!」



おしまい

接吻接吻クキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そして乙

こうしてまた俺の貴重な休日が1日、SSによって潰れたのであった…

飯食ってくる

俺焦りすぎ乙

接吻キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

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