衣「昨日衣の誕生日だった……」 (20)

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       /::::::::::::::/ / ./ /  | .| _, 」イ!、  ト、!>ト 、_,イ  | | マ:::::::::::::::: ',        「誰も誕生日祝ってくれなかった……」
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蒲原「おーっす、衣」

衣「あ、智美……」グシュッ

蒲原「どうした、久しぶりに私とあえて感謝感激雨嵐なのか?ワッハッハ」

衣「誕生日……」

蒲原「ん?」

衣「昨日、衣の誕生日だった……」

蒲原「あっ」

衣「透華達は長野に五輪を招致するため、ここ1週間まったく顔を合わせていない」

衣「衣は子供だから、大人しくお留守番しろって……うわああああああん!!」

蒲原「……」

衣「アベノミクスの先行きが不透明だからお小遣いもチョコバット3本しか与えられてない……」

衣「衣、何か悪いことしたのかなぁ……」

蒲原「……」

衣「お腹減った……」ぐぅ

蒲原「……カマボコ食べるか?」

衣「うん」

蒲原「ほら、たくさんあるからお食べ」

衣「……もごもご」

蒲原(ワッハッハ、そういえば龍門淵のお嬢様に9月6日は衣と遊んでやってくれていわれてたのにすっかり忘れていたぞ)

蒲原「なあ、衣」

衣「?」

蒲原「もう衣の誕生日は過ぎたけれども、一日遅れの誕生日パーティなんてどうだ?」

蒲原「ゆみちんやモモも衣のためなら、今からでも駆けつけて一緒に祝ってくれるぞ」

蒲原(たぶん)

衣「……ホントか?」

蒲原「ああ、もちろんだ」

衣「わーい♪衣、みんなに誕生日を祝ってもらえるんだ!」

蒲原「じゃあ、ゆみちん達呼んでくるから、衣はここで待っていてくれ」

衣「うん」

蒲原(ゆみちんなら状況を説明すれば、合わせてくれるだろ)

ピポパ

蒲原「もしもし、ゆみちん?」

ゆみ「何だ蒲原。受験勉強の相談か?お前夏休みまったく勉強してなかったから、今頃私に泣きつかれても困るのだが」

蒲原「違うぞー。今日は衣のことで話があってな」

ゆみ「天江?龍門淵の天江衣のことか?」

蒲原「うん。実はだなー、かくかくしかじか」

ゆみ「なるほどな。お前のうっかりのせいで、天江が一人寂しい誕生日を迎えたわけか」

蒲原「ああ。今から衣の誕生日パーティを開こうと思うんだが、
    私と衣二人だけじゃどうせ悲惨な事が起きるだろうし、ゆみちんとモモも一緒に衣を祝ってくれないか?」

ゆみ「断る」

蒲原「えっ」

ゆみ「……と言いたいところだが、それじゃあ天江が可哀そうだな」

ゆみ(お前達二人が組むと何か悍ましい負の力が働いているようで極力距離を置きたいのが本心だ)

ゆみ(でもいつかこの負の連鎖を打ちきらなければならない)

ゆみ(今回こそ回避できる方に賭けてみるか)

ゆみ「私とモモだけでいいのか?妹尾や津山も呼んだ方が天江は喜ぶんじゃないのか」

蒲原「ゆみちん……」

ゆみ「ほら、二人には連絡しておくから、お前はおんぼろワゴンで迎えにきてくれ」

蒲原「ありがとな、ゆみちん。でもワゴンはおんぼろじゃないぞー」

ゆみ「はっはっは」

ブツッ

蒲原「よーし、今すぐみんなを迎えに行くぞ!待ってろよ~、ワハハ」

誰か続きかいて

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             , '´  \V /    `'丶、
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        ,' /.' . :! ´ .// |  | | |t―-、 | |  !   l

        l/:| :! :| | 从ハ.  | |!ハ .|.. |ヽ!  |    .!
        |.|ハ | ハ ,イ气! V ト!|z≧、Ⅳ|. ,'  .|    .l
        !.lハ.l| 乂b |  \!´ f 弋ト V   l    .|
.          \ 7弋ソ     P 爿 |   .| | .|      「ハッピーエンドが見たいのだ!」
            |.{.::::::::. '    `ー'  ./   ,'.  |  !
            l入   ― ┐ .::::::. //   /.|  |  |
           // ヽ  丶- ′   //   / |  |  .!
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          //  / lノ¬| \ l  //   /ァ‐く  .|  ト、
.          //  / ハ  !  ` //  //   ヽ !    \
         //  / /ハ ヽ!    //  //    Ⅵ::    \
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     /イ  /|  | | ヽイ∧Y,'!  /‐クト、!    | ∧       \ \

ゆみ「蒲原にああは言ったが、生憎私には誕生日を祝うだけの金なんてないぞ」

桃子「先輩お待たせっす」

ゆみ「実はな。かくかくしかじか」

桃子「誕生会に出席するのはいいっすけど、私もお金はないっす」

ゆみ「だよな」

桃子「でも、どうしてもお金が欲しいっていうのなら考えないこともないっすよ」

ゆみ「どういうことだ?」

桃子「いいバイトがあるんすよ」

しえん

蒲原「参ったな、駐車違反してたから車がレッカー移動されてしまったぞ。これじゃどこにも行けない」




衣「みんなまだかなー」

蒲原、車を取りに行き間に合わず
龍門渕メンバー、連絡が来ていないので行かず
ゆみ、桃子、治験のバイトの為行かず

衣「結局誰も来なかった」
おしまい

乙でした

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