男「付き合う、ってのはなんか違うよな」幼馴染「そうだね」 (39)

男「幼稚園から小中高、果ては大学に入っても付き合ってる付き合ってると冷やかされるけど」

幼馴染「なんでだろうねー」

男「そういう訳じゃないんだよな」

男「彼氏彼女とか、カップルとか、そういう関係じゃなくてさ、なんだろうな」

幼馴染「むしろ……」


幼馴染「……夫婦?」

男「それだ」

こういうss無いですかね

こんな会話しながらも幼馴染はすでにDQNに調教済みで、
ついさっき子宮にたんまり出されたばかりの精液こぼさないように必死とかだったら素敵

>>7
そういうのは嫌ですね

幼馴染「『付き合ってる』なんて、ね」

幼馴染「18年間も一緒に居て、今更そんなふうに言い直す必要ないよね」

男「そんじょそこらの夫婦よりよっぽど一緒に居るからな」

幼馴染「べつに『カップル』って呼ばれるのが嫌なわけじゃないんだけど」

男「最初から家族みたいなもんだからなあ」

男「思うんだけどさ」

幼馴染「うん」

男「恋愛感情から夫婦は生まれるものだろ」

幼馴染「はい」

男「つまり夫婦間に恋愛感情は、ある意味根本的なものとして存在してるってことだよな」

幼馴染「ふむふむ」

男「じゃあ元々家族みたいな、夫婦みたいなものとして出来てる関係に恋愛感情が含まれててもさ、おかしくはないよな」

幼馴染「ぜんぜんおかしくない」

男「うんうん」

男「24時間365日一緒に居続けることって、案外できるもんなんだな」

幼馴染「ね。嫌になったりするって話良く聞くけど」

男「白米毎日食べてお前は飽きるのか?みたいな話もあるよな」

幼馴染「流石にご飯24時間食べ続けるのはつらいよ」

男「それは、そうだ」

幼馴染「ごはんよりもよっぽど飽きないよ、一緒にいるの」

男「恥かしいな流石にそれは」

幼馴染「言葉にするのって恥かしいよね。今私かお真っ赤だもん」

男「聞く方も恥かしい」

男「嬉しいけど」

幼馴染「でしょ」

幼馴染「……うーん」

男「ん」

幼馴染「でも、夫婦かあ」

男「夫婦不服?」

幼馴染「不服じゃない。じゃないけど、完全ピッタリあてはまるってわけでもないと思う」

男「そりゃなあ。交際からの入籍が夫婦成立のプロセスだし。それとは違う道たどってるんだから多少は夫婦と違うものにはなるよ」

幼馴染「でもカップルよりは親密な自信ある」

男「じゃあ共依存とか」

幼馴染「ヘビー」

男「じゃあライトなのが良い?」

幼馴染「ライトなのもやだ」

幼馴染「……でも、周りの夫婦ってあんまりいちゃいちゃはしてないよね。もっと落ち着いてる感じ」

男「新婚さんってことで良いんじゃないの」

幼馴染「なるほど」

男「『好き』とは言い出せない、かあ」

幼馴染「うん」

男「よくあるパターンというか、陥りやすい状況」

男「ともだち同士の関係を壊したくない、って感じの」

幼馴染「無縁だね。そういうのは」

男「どして」

幼馴染「だってはじめから出来ちゃってるもん、夫婦の関係」

男「でも言葉にするのは難しいでしょ」

幼馴染「好きです」

男「……」

幼馴染「……」

幼馴染「……やっぱ恥ずかしかった」

男「いや凄い」

男「なんだかんだ言ってそういうのは恥かしい」

幼馴染「私言ったよ?」

男「本当凄い」

幼馴染「えっへん」

男「でも知ってた」

幼馴染「いつから?」

男「うーん……」

男「わからん」

幼馴染「私も」

男「でも気持ち自体は強くなるだけで、変わってはいないと思う」

幼馴染「じゃあ物心ついたときから?」

男「そういうことなんじゃね」

幼馴染「じゃあ私もそれで」

男「付き合うかー」

幼馴染「付き合ってみたい?」

男「別に形にこだわるってわけじゃ無いけど、このままだと彼女出来たことなしに死ぬ、ってことになるわけだからな」

幼馴染「私と結婚してそのままずっと誰とも浮気せず一緒に居てくれるってこと?」

男「さりげなくキザに表現したことを解説しないで」

幼馴染「でも、そういう理屈を用意して、それに合わせて解釈するっていうの良くないと思うよ」

男「え?」

幼馴染「なんていうかさ、彼女が出来てから夫婦みたいな、そういうのを先に考えるんじゃなくて、今私たちがどうなのか、ってのを考えてから、それに理屈を合わせた方がいい気がする」

幼馴染「じゃないと、理屈に気持ちが邪魔されちゃう」

男「なるへそねえ」

幼馴染「だから現状を考えようよ」

男「はい」

幼馴染「ずっと、18年間ずっと一緒に過ごしてきました」

男「うん」

幼馴染「いつ頃からかは分かりませんがお互いのことが、好きです」

男「正しい」

幼馴染「でも同時に、家族のような関係でもあります」

男「んで、そのお互いが好きでありつつ、お互いを家族のように思ってる関係を、夫婦って定義したわけだ」

幼馴染「そして」

男「ん、まとめ終わりじゃないの?」

幼馴染「私はさっき、あなたに告白しました」

男「それを今持ってくるのか!」

幼馴染「……あなたという夫が居ながらにしてです」

男「ん?」

幼馴染「つまり私は、あなたという夫が居ながら、あなたと浮気しようとしてるのです!」

男「」

男「現状に合わせて理屈作るとそうなっちゃうのか」

幼馴染「ふしぎ」

男「浮気ってなあ。新たな関係が出来たわけじゃないだろ」

幼馴染「あ、たしかに」

幼馴染「……でももし、私と付き合ったとしても、特に何かが変わるわけではないでしょ」

男「言い方がちょっと寂しいけどまあそうかも」

幼馴染「これって逆に考えたらさ、元々この関係は交際関係だったってことにならないかな?」

男「ぜんぜんさみしくなかった!」

幼馴染「そしたら、男の彼女いない歴は生まれてから物心つくときまで、のみになるんじゃ?」

男「なんていうんだっけそういうの、法の遡及?」

幼馴染「かな」

男「アリなの?」

幼馴染「男が良ければ」

男「……考える」

幼馴染「考えるの? じゃあ、はい」

男「ん」

男「……やっぱサラサラだなあ」

幼馴染「シャンプー……」

男「……それに、いい匂いがする」

幼馴染「それもシャンプー……」

男「……」

幼馴染「……ん……」

男「……こうやって髪撫でてると、ずっと一緒に居たいな、ってなるよ」

幼馴染「撫でられる方もそうなる」

男「触れ合うのって大事だな。言葉では表せないけど、なにかこう、気持ちが思い浮かぶし、伝わってくる」

幼馴染「……一部だけ、私はさっき言葉にしたけど」

男「じゃあ俺だって言うさ」

男「好きだ」

幼馴染「ボディーランゲージ万々歳」

男「それでも、もともと好き合ってないとこうはならない」

幼馴染「そうかも」

男「結局、現状を言葉に表そうとしたのが間違いだったと」

幼馴染「そういうことかな」

幼馴染「それか、全部だよきっと」

男「全部?」

幼馴染「私たち、幼馴染でありつつ、カップルであって、それでいて家族で、同時に夫婦なんだよ」

男「欲張りだなあ」

幼馴染「どれも間違いだけどどれも正解」

男「じゃあもっとボディランゲージで真理に近づこう、アツアツ夫婦みたいに」

幼馴染「同時に新米カップルみたいにウブなんだけどなあ」

男「妹みたいに可愛がってやる」

幼馴染「親友みたいに色々相談してやる」

男「幼馴染らしく互いを尊重して」

幼馴染「でも依存しあったり束縛しあったりして」

男「んで、家族のようにいつまでも一緒に居続けるわけだ」

幼馴染「こら」

男「え」

幼馴染「最後のは、『ように』じゃなくて、「として』、でしょ」

男「顔熱いぞ」

幼馴染「わかってる」

幼馴染「じゃあ、ボディーランゲージもっとやろう」

男「まず手を繋ごう」

幼馴染「幼馴染っぽく」

男「次に肩を並べよう」

幼馴染「親友っぽくね」

男「そして顔を向け合う」

幼馴染「夫婦!」

男「最後は、目を瞑る?」

幼馴染「薄目が良いな」

男「その方が俺も良い」

幼馴染「初めてだからね」

男「なんとなく、な」

男「じゃあ」

幼馴染「よしこい」

男「……」

幼馴染「……」


ちゅ


男「……」

幼馴染「……」

男「……」

幼馴染「………っ…」

男「…………」

幼馴染「…………次、夫婦っぽいのしよう」

男「よしきた」

こういうのでもっと言葉が粘っこくなくていちゃいちゃするss下さい

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