ジャン「本日よりお前達は開拓兵団の一員となる!」
ジャン「俺たちの目標はこの広大な土地をを開拓し、より良い暮らしをする事だ!」
ジャン「お前達の大半は、望まれずここに送られた事だろう。10年前までは開拓兵団の人間は負け組などと言われ、訓練兵たちからも馬鹿にされるようなものだった」
ジャン「今は少しだけ認識が変わったみたいだが、世間からの目は冷たいままだ」
ジャン「だがこれだけは覚えておけ!」
ジャン「俺も!お前達も!調査兵団や駐屯兵団の連中も!内地で下っ腹を肥やしてるデブな貴族も!」
ジャン「俺たち家畜が作るエサによって生かされている!」
ジャン「家畜は宝だ!忘れるな!」
新兵「」
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ジャン「いいかお前ら、豚だろうが人間だろうが王だろうが、俺たちにとって食料とは大切なものだ!お前達だって餓死は嫌だろう」
ジャン「おいお前」
新兵「は、はい!」
ジャン「昨日の夕飯は何食った?」
新兵「は、はい!自分はビーフシチューを食べました!」
ジャン「お祝いか。家族に作ってもらったのか?」
新兵「はい!」
ジャン「うまかったか?」
新兵「はい!」
ジャン「良い親だ。よかったな」
新兵「はい!ありがとうございます!」
ジャン「ここに居るのは、おおかた立体起動装置が使えなかった奴らばかりだろうな。でも安心しろ。俺がここに居る全員に完璧に使いこなせるまで、鍛え上げてやる!嫌みになっちまうが、俺は立体起動装置の使い方には自信がある。若い頃は調査兵団に所属していたからな」
新兵「ほんとか?」ボソボソ
新兵「……俺も使えるようになるのか?」ボソ
ジャン「もちろんだ。今まで何人も実績があるからな」
ジャン「この開拓兵団で大切なのは強い事じゃない。弱くなったり衰えない事だ」
ジャン「衰えにくい体を作るためには、バランスの良い食事が大切だ。主食主菜副菜をしっかりバランスよく食べる事でしっかりした体が作れる」
ジャン「……とは言ってもお前達はまだ若い。それよりも腹一杯食いたくなる事もあるだろう。」
ジャン「だから俺が開拓兵団の団長である限り、お前達に贅沢ではないが毎日腹一杯食える事を約束するぞ!」
新兵達「……」
ジャン「おいお前らどうした?ここはもっと喜んでもいいんだぞ?」
ジャン「……まあ、挨拶はここまでだ。ここからはこの開拓兵団でやる事を教える」
ジャン「申し訳ないが、最初の一年は訓練兵同様、酪農や畑の効率的な耕し方を教えるための講義を午前中に取ってもらう。同時に動物のさばき方なども教えていく」
ジャン「午後からは開拓兵としての勤務をしてもらう事になる。まあ午前中に教えた事の実践だな」
ジャン「そして夜になっちまうが、立体起動装置を使いこなすための講義を俺が自ら行う。これは希望者のみを対象とする」
ジャン「この他にも、馬の乗り方やサバイバル技術の講義も時々行う。これも希望者のみ対象だ」
ジャン「お前達この入団式が終わったら、今日はゆっくり休め!明日から兵士と訓練兵のつらい二重生活が始まるぞ!」
ジャン「たった一年だ!一年でお前達を”農家”から”農業もできる兵士”にしてやる!」
ジャン「これで入団式を終わる。きょうはもう休め、解散だ!」
新兵達「はい!!!」
夜 談話室
兵士1「団長、今年の演説も素晴らしかったですね!」
ジャン「毎年やってる事だからな、慣れちまったよ」
兵士2「それにしても、今年は驚きましたね」
ジャン「ああ、なんで上位成績者が3人も来てるんだろうな」
兵士2「おおかた腹一杯食べられる事をどこかで知ったんでしょう」
ジャン「大事な事じゃねえか、動機なんてどうでもいいんだよ。実際俺だって憲兵団行ける成績だったけど、調査兵団に入ったからな」
兵士1「ところで団長、今年もあの方々を招待するんですか?」
ジャン「するしかねえだろ、毎年やってる事なんだからな。できればあいつとはあまり会いたくはないけどな」
兵士2「団長いつもケンカしてますからね」
ジャン「うるっせえ、あいつらがいつも悪いんだよ。大人げないのは分かってるけどよ」
ジャン「……よし、今日の仕事はもう終わりだ。お前達も休め」
兵士1「はい、では失礼します」
ガチャ
バタン
ジャン(……今年も始まったな……俺ももう寝るか)
ひとまずここまで
~次の日~
エレン「よう、ジャン」
ミカサ「久しぶり、ジャン」
アルミン「やぁ、ジャン」
ジャン「よう、久しぶり
エレンはこなくて良かったがな」
エレン「なんだと?(笑)」ガシッ
ジャン「離せよ破けちゃうだろ」
アルミン「ハハハっ懐かしいね」
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