クリスタ「認知してよ」ユミル「えっ」(64)

クリスタ「ユミル 、あなたの子供なのよ」

ユミル「えっ」


※ユミクリ クリユミ
※クリスタが荒ぶる

ユミル「落ち着け、クリスタ。そして良く聞け」

ユミル「お前馬鹿だろ」

クリスタ「認知しないと言うの……ここまで性根が腐りきっていただなんて」

ユミル「いやいやいや」

クリスタ「でも好き!」

ユミル「ありがとう」

クリスタ「吐き気が凄いの。つわりってやつだわ……」

ユミル「うん、昨日は宴会だったな。ほら見てみろ、周りも皆二日酔いで、まだ起きて来ねえ」

クリスタ「お腹も重いし……」

ユミル「久し振りに腹一杯食えたしなあ。たまにとは言え、宴会は嬉しいよな」

クリスタ「何も食べる気がしないの……」

ユミル「お前も二日酔いなんだな。私もだ。お前に叩き起こされたりしなかったら今頃まだ眠っていただろうに」

クリスタ「でも酸っぱい物なら食べれる気がするの」

ユミル「あー、私もさっぱりしたもんなら入るかも」

クリスタ「これは完全に妊娠しているわ」

ユミル「私の話を聞いてくれないんだな」

ユミル「無理矢理飲ませた私が悪かったのか」

クリスタ「いいえ、悪いのはユミルじゃないわ」

ユミル「優しい。流石天使」

クリスタ「悪いのは……この世界……」

ユミル「何か偉く規模のデカい事言いだした」

クリスタ「開拓地送りかしら。いえ、ユミルも私も訓練生上位……」

クリスタ「そう簡単に開拓地送りになるとは思えないの」

ユミル「あの宴会は教官達が主体でやったもんだから処罰はされねえよ。今日は休みだし」

ユミル「羽休めだなんて粋なことをするよな。教官も」

クリスタ「私、おろしたくない!」

ユミル「だから二日酔いだってば」

クリスタ「世界は残酷だ!」

ミカサ「そして美しい」

ユミル「ミカサがログインしてきた」

ミカサ「ミカサがログアウトします」スヤスヤ

ユミル「さっきの寝言かい」




クリスタ「ねえーユミルー」

クリスタ「認知してよおー」

ユミル「事実にない事を認知出来るか」

クリスタ「私はこんなにあなたが好きなのに……」

ユミル「ばか。私だって好きだ」

クリスタ「えへへ」

ユミル「話が逸れたじゃねーか」

ユミル「いいか、クリスタ」

クリスタ「認知するの?」

ユミル「クリスタは妊娠してねえ」

クリスタ「ユミル……」

クリスタ「現実逃避なんてあなたらしく無いわ……」

ユミル「抱き締めたくなるからしょんぼりするな」

ユミル「クリスタは女の子だよな?」

クリスタ「うん」

ユミル「私もこんなではあるが、一応女だよな?」

クリスタ「訂正を要求するわ」

ユミル「なんぞな」

クリスタ「ユミルは可愛くて美人な女の子よ」

ユミル「そうか」

ユミル「ちょっと待って、顔の熱冷ますから」

ユミル「照れるじゃねえかまったく……まったく……」

クリスタ「そろそろ冷めた?」

ユミル「多少な」

クリスタ「照れたユミルも可愛い」

ユミル「うぐ」

ユミル「……気を取り直してだな、クリスタ」

クリスタ「はい」

ユミル「女の子同士では子どもは出来ないんだ」

クリスタ「あ」

クリスタ「そう言えばそうね」

ユミル「分かってくれたか」

クリスタ「愛の力は常識を越えるのね」

ユミル「何で常識の方を曲げちゃったんだよ」

ユミル「それに性別もそうだけど……私らそういうことしてねえじゃん」

クリスタ「そういうこと?」

クリスタ「そういうことってどういうことかしら。私分からない」

クリスタ「ユミルに言ってもらわないと分からないわ」

ユミル「いや分かってるだろ」

ユミル「そりゃ、お前。セックスだよセックス。おセックス」

クリスタ「わざとそんなに連呼して」

クリスタ「さては照れ隠しね。ユミルったら」

ユミル「何でそういうことは察しがいいんだよ」

クリスタ「でも、ユミルと私、セックスしてるよね?」

ユミル「え?」

クリスタ「え?」

ユミル「待て、クリスタ。詳しく教えてくれ」

ユミル「クソ……何で私は覚えていないんだ?お前にそんな事をしておいて忘れるなんて最低じゃねえか」

クリスタ「そんなに申し訳なさそうな顔をしないで……あなたは誠実な人なのね。認知はしてくれないけど」

クリスタ「ちなみにセックスは週3くらいの頻度でしてるよ」

ユミル「何で記憶にないんだ!何で記憶にないんだ私は!!」

ユミル「自分が嫌いになりそうだ」

クリスタ「気付いてなくても仕方ないよ。する時いつもユミル寝てるもの」

ユミル「えっ」

ユミル「待ってクリスタ。セックスって、何してるんだ」

クリスタ「そうやって言わせる羞恥プレイなの?」

クリスタ「そういうの嫌いじゃないよ?」

ユミル「脳味噌スクランブルエッグみたいになるから衝撃の事実畳み掛けてくるのやめてくれないか」

クリスタ「あのね、ユミルが寝てるでしょ?」

ユミル「はい」

クリスタ「その布団の中に裸で潜り込むでしょ?」

ユミル「……はい」

クリスタ「ユミルの手を太股に挟むでしょ?」

ユミル「……」

クリスタ「そしてユミルの指を私の濡れたクレバスに」

ユミル「ストップ」

ユミル「多分なんだけどな」

クリスタ「うん」

ユミル「お前、酒が抜けたら死にたくなるぞ」

クリスタ「腹上死?大胆ねユミル」

ユミル「ああこういう発言ちゃんと忘れるかなあ。覚えてたら死にたくなるだろうなあ」

ユミル「ところで、まあ、セックスしてたって話は分かった」

クリスタ「じゃあ認知」

ユミル「するのは認知じゃねえ。お前の保健の授業だ」

ユミル「あのな、子どもは卵子と精子があって出来るんだ」

クリスタ「知ってるよ」

ユミル「なら私の手から精子が出ないのも分かるよな?」

クリスタ「当たり前じゃない。ユミルの綺麗な手からそんなもの出ないもん」

クリスタ「そして私はユミルに撫でられるのが好き」

ユミル「そうだ出ないんだ」

ユミル「あと、話を折って悪いがもう一度顔の熱を冷ます時間をくれ」

ユミル「ふう」

クリスタ「……」

ユミル「クリスタ?」

クリスタ「何となく分かってきたの」

クリスタ「この中に赤ちゃんはいないって」

ユミル「分かってくれたのか、良かった」

クリスタ「良かったの?」

ユミル「え」

クリスタ「良かったの?」

ユミル「……いや」



ユミル「欲しかったな。赤ちゃん」

クリスタ「うん」

ユミル「えい、頭を撫でてやる」ナデナデ

クリスタ「きゃー」

ユミル「クリスタの髪は気持ちいいな」ナデナデ

クリスタ「ユミルの手も気持ちいいよ」

ユミル「そうか」

クリスタ「うん」

クリスタ「…………」

クリスタ「認知してよ」

ユミル「えっ」

クリスタ「……ユミル、あなたの子どもなのよ」

ユミル「……」

ユミル「そいつはでかした、クリスタ!」ギュウ

クリスタ「えへへ」

クリスタ「あのね吐き気が凄いの。つわりってやつだわ」

ユミル「可哀想な私の天使。背中を撫でてやろう」

クリスタ「お腹も重いし……」

ユミル「力仕事は私に任せておきな。頼りにしてくれよ」

クリスタ「何も食べる気がしないの……」

ユミル「困ったな。体力をつけて欲しいのに」

クリスタ「でも酸っぱい物なら食べれる気がするの」

ユミル「そいつは朗報だ。フルーツを取ってきて搾ってやろう」


クリスタ「これは完全に妊娠しているわ」

ユミル「そうなら良かったのにな」

クリスタ「そうだね」

クリスタ「もう少し寝ようか」

ユミル「ああ、結局誰も起きやしねえ」

クリスタ「ふふ、皆二日酔いだ」

クリスタ「私も二日酔い」

ユミル「私も」

クリスタ「ねえ、一緒の布団で寝よう」

ユミル「いいとも、私のクリスタ」

クリスタ「起きたらフルーツを絞って飲もうね」

ユミル「二日酔いにも効くよな、ああいうのって」

クリスタ「おやすみ、ユミル」

ユミル「ああ、おやすみ」



おわり

読んでくれた人ありがとう

少しおまけ



サシャ「頭痛いです」ズキズキ

ミカサ「世界は残酷」ガンガン

アニ「……」プルプル

ユミル「お前ら結構弱いのな」

サシャ「ユミルはさすが、年上だけありますねー」ズキズキ

ミカサ「なるほど年の功」ガンガン

アニ「年の功は違うんじゃないかな」プルプル

ユミル「あっ何か急に頭が痛くなってきた!スゴクイタイ!」

サシャ「うう、水ー」

ユミル「ほれ」

サシャ「ゆ、ユミルが女神です!」

ユミル「あ、今度の座学のノートよろしくな」

サシャ「女神に見えたのは気のせいでした!」

ミカサ「……ところで」


クリスタ「〜〜〜〜〜!!!!」ゴロゴロゴロゴロ

ミカサ「クリスタはどうしたの」

ユミル「……あー」

クリスタ(し しにたい、しにたいしにたいしにたいよおおおお!!!)

クリスタ(子供が出来たとか、何言ってたの私!ていうかどさくさに紛れて何暴露したの私!)

クリスタ(どうしよう、あんな事言ったら今度から寝る時にユミルが警戒しちゃって、潜り込めなくなっちゃう……って)

クリスタ「そっちじゃないよ!!!」バン

ミカサ「」ビクッ

アニ「」ビクッ

サシャ「」ビクッ

ユミル(覚えてらっしゃる……)

ユミル「……クリスタちゃーん?」

クリスタ「」ビクッ

クリスタ「違うのユミル!違うの!!」

ユミル(おーおー取り乱してまー)

ユミル(まあ、知らないふりしてやるかね)

ユミル(ほんのちょっと、残念だけどな)

ユミル「どうしたよ、私のクリスタ」

クリスタ「3回より少ない週もあるから!!!」

ユミル「」

ユミル「な、何のことだクリスタ、夢でも見てたんじゃねえのか?」

ユミル(『そっちじゃねえだろ』ってツッコミそうになったけど耐えたぞ)

クリスタ「へ。 へ?」

クリスタ「あ、あー!あはは!そっかユミル覚えてないのか、そっかー!」ホーッ

ユミル「おいおい、なんだよー気になるだろ教えろよー」

クリスタ「うふふ、ひみつー!」



アニ「週3回って……あれか」コソッ

サシャ「隣でやられるの勘弁してほしいんですよね」コソッ

ミカサ「あれで起きないユミルは飼いならされて安心しきった犬。野生では生き残れない」コソッ

クリスタ(よかった、ユミル覚えてなかった)

クリスタ(…………)

クリスタ(ほんのちょっと残念なのは、気のせい)

ユミル「ちぇっ秘密かよ。まあいいや。ほら、果物搾ったの飲むんだろ?」

クリスタ「うん、何がいいかな。やっぱり柑橘系……」



クリスタ「えっ」

ユミル「あっ」




おまけおわり

みなさんありがとさんです ユミクリは大正義

二日酔いには気を付けような!トマトが効くらしいぞ!

嫁と姑の人?
乙面白かった!

>>54
違うよー あのユミクリは可愛かったね

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom