アルミン「負けたく、ない」(142)
悪ガキA「目障りなんだよっ!この異端者がっ!!」ドカドカ
悪ガキB「自分じゃ何も出来ないくせに意気がってんじゃねぇよっ!!!」ボコボコ
アルミン「…っ」
アルミン「僕は……エレン「大丈夫かっ!!?アルミン!!!」ダッ
エレン「くそっ!またお前達かよ!!」
ミカサ「どうやら、前の、痛みじゃ足りなかったようだ…」
ミカサ「ので」ダッ
ミカサ「3倍削ぐ」ゴゴゴゴゴゴ
悪ガキAB「ヒィィィィ!!!」ニゲロッ
アルミン「……」
エレン「あ、あいつ達また俺を見て逃げやがった。大丈夫か?アルミン!」テ、サシダシ
アルミン「うん…大丈夫。一人で、立てるから…」ウルウル
エレン「…っ。あいつ達、またアルミンを泣かせやがって…」
アルミン「な、泣いてなんかないよっ」ゴシゴシ
ミカサ「無理する、必要はない。あいつ達は当分、家から出れないようにしてきたから…」
エレン「おぅ!無抵抗のアルミンを傷つけるなんて許せねぇ…」
アルミン「…っ!二人とも、ありがとう。もう大丈夫だから。」
ミカサ「アルミン。この路地裏は危ない。ので、一人で通ってはいけない。と、言ったはず。次からここを通る時は、私達を呼んで…」
エレン「そうだぞ!アルミン。危ないだろ?」
アルミン「………」
エレン「?アルミン?どうかしたのか?」
アルミン「…」
アルミン「僕は…」
――――――
――――
チュンチュン…
アルミン「っ」ガバッ
アルミン「…」
アルミン「昔の、夢か……」ゴシゴシ
食堂
アルミン「おはよう…」
エレン「おはよう!ん?どうしたアルミン…?何か元気ねぇな。」
ミカサ「まさか…他の訓練兵に慰み者にっ!?いったい誰が…削ぐ」
エレン「何!?本当かアルミン!!?」ガタン
アルミン「いやいや、違うよっ!?それに僕男の子だからねっ」アセアセ
ミカサ「良かった。エレンとアルミンを傷つける奴は許さない…。それと、関係無い…アルミンは可愛い。ので、もっと警戒するべきだ…」
期待するけどミカサがやたら削ぐとかのでとか言うのが気になる
エレン「でも、珍しいな。アルミンが元気無いなんて…何かあったのか?」モグモグ
アルミン「それは……」
ミカサ「とても、心配…。それとエレン、頬に、パンくずが付いている」テ、ノバシ
エレン「だぁぁぁっ!お前は俺の母ちゃんかよっ!?いちいちうっとうしいなっ!!!」ピシャリッ
ミカサ「私はエレンの家族。で、アルミンの一番の親友。ので、二人の面倒を見る。何の問題も無い」ドヤァ
エレン「そういうのがうっとうしいんだよっ!!それにアルミンの一番の親友は俺だっ!!!」
ワイワイギャ-ギャ-
アルミン「………」
>>6
マジか。ミカサのしゃべり方が行方不明だわ。気を付ける。
サシャ「アレ?またエレンミカサ夫婦が喧嘩してるんですかー?」ヒョコ
ミカサ「サシャ!?」
ミカサ「夫婦…」テレテレ
ミカサ「さすが、サシャ。よくわかっている///このパンをあげよう」テレテレ
サシャ「パァァァンン!!!」ガバッ
サシャ(むふふー!作戦通りぃぃぃっ!!ミカサを誉めるとパァン。作戦です!!!)モグモグ
サシャ「それで、何の話をしてたんですか?」モグモグ
ミカサ「アルミンがみんなの慰み者に……アルミン「違うからねっ!」
エレン「ミカサのせいで話が反れちまったが…どうしたんだ?アルミン?」モグモグ
アルミン「……なんでもないよ」
アルミン「ちょっと昔の夢を見ちゃって…」
サシャ「昔の、ですか?」モグモグ
アルミン「うん…。それだけだから…。」
サシャ「?」
エレン「アルミン、何かあったなら話してくれていいんだぞ?」フキフキ
ミカサ「そう。アルミンのことはいつだって私とエレンが守ってきた。これからだってそうだ。」エッヘン
サシャ「わかります!アルミンはなんだか守ってあげたくなるっていいますか、そんな感じがします」モグモグ
アルミン「…」
アルミン「僕は…そんなこと……」ボソッ
ミカサ「?アルミン…?」
アルミン「…っ。何でもないよ。今日は立体起動からだから僕、先に行って練習しとくね!」ダッ タッタッタッ
エレン「あ、アルミンっ。俺もいっしょに…って、行っちまったか…」
サシャ「どうしたんでしょうかね…アルミン?本当に何かあったんでしょうか…」モグモグ
ミカサ「アルミンは、何でも自分一人で抱え込みすぎる。心配…」
エレン「あぁ…ってサシャ!何で俺のパン食ってんだよ!!今日の訓練はかなりキツいんだからなっ」
ハハハ-チョットクライ、イイジャナイデスカ-
ドコガチョットダヨッ!
クリスタ「…」ジーッ
クリスタ(アルミン、どうしたんだろう)モグモグ
飯食べ忘れてたから食ってくる。続きは夜書くわ。
立体起動訓練
ザワザワザワ
キース「注目!!!」
シーーン
キース「これより立体起動訓練を行う!今回は移動速度を重点的に視る。遅いやつはいらん!!巨人の餌になるだけだ。まずは、この林を抜け―」
エレン(始まっちまったか…結局、アルミンには会えなかったな…)
エレン(今朝もいつもなら待ってるのに先に食堂に行くし…サシャの言う通り、本当に何かあったのか…?)
エレン(サシャの勘はよく当たるしな…)ボーッ
キース「…ン・イェガー。以上4班だ!次は―」
エレン「!?」(ヤベェェ!!誰といっしょか聞いてなかったぁぁ)
クイックイッ
クリスタ「エレン、こっちだよ」ヒソヒソ
エレン「お、ありがとクリスタ。……ところでアルミンは誰とか聞いてたか?」ヒソヒソ
クリスタ「うん…。その……ミカサと、ジャンと、ライナーだって…。」ヒソヒソ
エレン「何!!?」
クリスタ「ちょっとエレンっ!声が大きいよ」ヒソヒソ
エレン「あっ。悪い…。でも何でその中にアルミンが…」ヒソヒソ
クリスタ「えっとね。得意な人と苦手な人を混ぜて班の協力具合も視るためなんだって…」ヒソヒソ
エレン「…だからって、ミカサとライナーとジャンは無いだろ…あいつ達についていけるなんてアニくらいだし…」ヒソヒソ
ベルトルト「………」チラッ
クリスタ「うん…。アルミン、大丈夫かな…?」ヒソヒソ
キース「―以上!各班、順番に立体起動に移れっ!!!」
訓練兵「ハッ!!」
ミカサ(エレンの声が聞こえた…おそらく、アルミンのことだろう…)
ジャン「よろしくなっ!ミカサ!!」
ミカサ(アルミンは今日、体調が悪いし心配だ…)
ジャン「お、おい?ミカサ?聞いてるか…?」
ミカサ(それに、エレン。エレンも朝からアルミンのことを心配してる。よそ見しては危険…とても、危険だ…もし、何かあったらー)
ジャン「ミカサ?ミカサァァー!!!ミカサ「ジャン、うるさい。黙って。」
ミカサ(幸い私達は3班。エレンの班とは1つ違い。少しゆっくり目に行けばエレンの班も追い付く、それにアルミンも焦らずにすむ、はず。)
ジャン「」シクシク
アルミン「………」
ライナー「アルミン。大丈夫か?無理しなくていいんだぞ?」
ミカサ「そう。必要以上に急がなくてもいい…協力を視る、ための訓練でもあるから」
アルミン「…うん。心配してくれてありがとう。…大丈夫だよ。絶対、足手まといにはならないからっ」…ニコッ
ジャン「…それはどーかな?」ボソ
ジャン「お前はこの班じゃただの足手まといだ!もし班にお前がいなかったら…いや、お前以外の誰かだったら今回の訓練でトップは確実だっただろうが…お前のせいで無理になるんだぞっ!?」ヤツアタリッ
アルミン「…っ!!!」
ライナー「おい!ジャン!!お前何言ってんだよっアルミン!気にする必要は無いからな」アセアセ
ジャン「本当のことだろうがぁ!くそっ!いつもお前とエレンばっかり心配されやがってよぉ!羨ましいんだよ!!」シクシク
ミカサ「…ジャン」
ミカサ「今回の訓練で、アルミンが足手まといになることは無い…」
ミカサ「なぜなら」
ミカサ「私が今からジャンを、立体起動するのが難しい状態にするから…」ゴゴゴゴゴ
ジャン「ヒィィィィ!!」ガクガク
アルミン「…いいんだ、ミカサ」
ミカサ「!?でも…」オロオロ
アルミン「……」
アルミン「…ジャンの言ってることは事実だ。いくら、僕が強がったって足手まといだってことに変わりは無いよ」
ジャン(…あるれぇ?「ひどいよ!ジャン!!」で終わると思ってたら何これぇー)アセアセ
アルミン「それに、ジャンは憲兵団志望だ…。僕なんかのせいで、大切な立体起動の点数を失うわけにはいかないんだ。」
ジャン(あるれぇ…)ズキズキ
アルミン「僕、なんかのせいで…」ウルッ
ライナー「!?あ、アルミン?」アセアセ
アルミン「っ、ごめん。なんでもない!…足手、まといだってわかってたけど、…やっぱり直接言われると、その、情けなくって…」ウツムキッ
ジャン()ズキズキズキ
アルミン「…ごめん。僕、みんなの立体起動装置、持ってくるからっ」ダッ
ミカサ「………」
ライナー「………」
ジャン「」
ミカサ「アルミンは」
ミカサ「ジャンは、悪く無いと言った。…それを、尊重しなくてはならない…」
ミカサ「とても、残念だ」ゴゴゴゴ
ライナー「…あぁ」ゴゴゴゴ
ジャン「」
アルミン()タッタッタッ
アルミン(…っ)ウルウル
アルミン(くそっ情けないな僕。こんなことでっ)ゴシゴシ
アルミン(こんなんだから、いつまでたっても…僕は……僕はっ)
アルミン(負けてばかりなんだっ!!!)ダンッ
「キャァッ」ドスン
アルミン「痛っ。だ、大丈夫?」
クリスタ「あ、うんっ。ちょっとびっくりしちゃって…アルミンこそ、大丈夫?」
アルミン「う、うん。怪我は無い?足とか、ひねって無い?」アセアセ
クリスタ「もう…心配しすぎだよっ私は大丈夫だから。アルミンも立体起動装置取りに来たの?」
アルミン「…うん。クリスタも?」
クリスタ「ええ。エレンとコニーとサシャが同じ班なんだけど、3人とも騒ぎ出しちゃって…」フフフ
アルミン「そっか。大変そうな班だね」ハハハ
クリスタ「ふふ、確かに。…アルミンこそ、その大変そうだけど頑張ってね」
アルミン「…っ。うん」
クリスタ「あ、そろそろ時間だっじゃあアルミン、また後でー」タッタッタッ
アルミン「………」
アルミン(………)
アルミン(やっぱり僕は誰から見たって、あの班じゃ足手まといなんだ…)
アルミン(……)
アルミン(その通りだ…)リッタイキドウ、モチアゲッ
アルミン(…実際に、僕は動きが遅いし、体力も無い)スタスタ
アルミン(…それでも)ダッ
アルミン「負けたく、ない!」
タッタッタッタッ
クリスタ「……」
クリスタ(アルミン…)
眠いから寝る。今日はここまで。明日の夕方過ぎには書く。
そろそろ日も暮れるし、書く。
アルミン「」タッタッタッ
ライナー「アルミン!遅かったけど大丈夫か!?」
アルミン「…うん。…ジャンはいったいどうしたの?」
ジャン「」ウツロナメッ
ミカサ「心配しなくていい…。私とライナーとジャンで、しっかり、話し合っただけだから…」セイシン コウゲキッ
ライナー「あぁ…しっかり、な」
ジャン「」ウツロナメッ
ミカサ「アルミン……ジャンの言ったことは気にしなくていい」
ライナー「あぁ…話し合ったら、ジャンもよくわかってくれたしな」
ジャン「」ウツロナメッ
アルミン「………」
ミカサ「アルミン…無茶をされては、心配」
アルミン「………うん」
キース「立体起動訓練開始する!!1班より、行動に移れ!!!」
ハッ!!!
アルミン「………」
――――――
――――
キース「…―っ。次!3班行動開始!!」
ハッ!!!
アルミン(今回は…移動速度だけを視る訓練だっ)シュッ
アルミン(もてる力を全てっ移動に使うんだっ)ヒュン
アルミン(大丈夫…肉体への反動さえ耐えればっ)シュッ
アルミン(足手まといにはならないっ!!)ヒュン
キース「―4班行動開始!!」
ハッ!!!
エレン「よし、行くか」ビュンッ
クリスタ「遅れないように、がんばるねっ」ヒュッ
コニー「サシャ!どっちが先に着くか勝負…ってどうした?顔色が悪いぞ…」
サシャ「うーん…なんというか、これから波乱が起きそうな予感がします」グルルッ
コニクリ「?」
エレン「……」シュッ
エレン「よし、速めに行くぞっ」ヒュンッ
ミカサ(!?アルミンが、ライナーについてきている!?)ビュンッ
ライナー(最後尾だが、ちゃんと遅れて無い…)ヒュンッ
ジャン「」ビュン
ミカサ「アルミンっ無理する必要はっ…アルミン「ミカサ!」
アルミン「僕は、大丈夫だからっ!!」ジーッ
ミカサ「…っ。わかったっ」
――――――
――――
アルミン「…ふっ」ハァハァ
アルミン「よし…この調子で…っ」シュッ
アルミン「っ!?」スカッ
アルミン(ま、まずいっアンカーが滑っ)
ゴォォンッドサッ
ミカジャンライ「!!?」
ミカサ「アルミン!!!!」ヒュンッ
エレン(…ん?あの影は…アルミンっ!?)
エレン「アルミーーンっ大丈夫かっ!?」シュタッ
ミカサ「エレンっ!?もう追い付いたの!?」
エレン「あぁ…なかなかみんな調子が良くて…って、そんなことよりアルミンはっ!?」アセアセ
ライナー「アンカーを滑らしたみたいだっ」オロオロ
サシャ「大丈夫ですかっ!?アルミン!?」
アルミン「だ…大丈夫らから…エレンたちは……あ、早く先に行ってよ…おいぬかれちゃうらろ……」フラッフラッ
コニー「そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ!?俺、教官呼んでくるっ」
アルミン「!?ら…らめら!こにぃ!君たちのはんは、事故をこうりょされないっ!点すうが……!!」フラッフラッ
クリスタ「そんなこと、どうでもいいよっ!!フラフラじゃないっ」ウルウル
エレン「俺がアルミンを医務室まで運ぶっ!!ミカサは教官に伝えて来てくれ!!」ズサッ
ミカサ「わかった」ヒュンッ
ジャン「…俺もっ手伝う!!」ビュンッ
アルミン「ら、らめらよぉ…」フラッフラッ
アルミン(…あぁ)ボーッ
アルミン(僕は、また……みんなに、助けられるんだ…)ボワーッ
アルミン(なんだよ…僕は、昔から……)
アルミン(足手、まといのままじゃないか…)ウルウル
――――――
――――
アルミン「…ぅ」ズキズキ
アルミン「ここ…は、」ズキズキ
エレン「アルミンっ気が付いたか!?」
アルミン「えれん…なんで…ここは…」
ミカサ「医務室。アルミンは立体起動中に事故を起こして樹から落ちた。酷い怪我は無い。けど、意識が戻らなくてみんな、心配していた」
アルミン「…っ。みんなすまない。僕は平気だ…。異常は無い…」ウツムキッ
サシャ「良かったぁー心配しましたよぉアルミン!」
コニー「本当に…焦ったぜ!」
クリスタ「あんまり無茶しちゃダメだよっ?」ウルウル
ユミル「クリスタの付き添いで来てやったが…あんまり心配させるなよ…いや、その、私じゃなくて、クリスタにだっ」アセアセ
エレン「まぁとにかく無事で良かったな!!」
サシャ「まったくですよー」
ワイワイワイワイ
アルミン「………」
料理対決見てたら腹減ってきたから飯食ってくる。続きは夜に。
ライナー「というか、みんな立体起動の方は大丈夫なのか?」
アルミン「…」
エレン「あぁ。教官も事故って納得してくれたからなっアルミン達といっしょに再試験してくれるってよ」
ユミル「本当か!?良かっななぁぁぁ!クリスタ!!」ダキッ
クリスタ「もぅ…大げさなんだからユミルは。」フフ
ユミル「お前は10番に入るかどうかってところなんだから試験は大切だろうがぁ。」
アルミン「……」
クリスタ「そうだけど…。そんなことより、アルミンが無事ってことの方が嬉しいよっ」ニコニコ
ミカサ「私も。また、アルミンを助けられた。それだけで満足だ」エヘン
エレン「あぁ!アルミンを助けられて本当に良かった!」
アルミン「………」
アルミン「っ!!!」
アルミン「……」ウツムキ
アルミン「……ってないよ」ボソ
エレミカ「??」
ミカサ「どうしたの?アルミン?」
エレン「やっぱり怪我したのか!?痛いのか!!?」アセアセ
アルミン「………僕は、そんなこと、言ってない」ウツムキ
ミカサ「……アル、ミン…?」
バッ
アルミン「助けて、くれなんて一言も言ってないじゃないかぁっ!!!!」ウルウル
全「!!!?」
アルミン「どうしてっみんな、僕なんかを助けたりするのさぁっ!!」ウルウル
アルミン「僕なんかを助けて、自分が死んじゃったりしたらどうするんだよぉ…」ウルウル
アルミン「僕は……嫌なんだよ!みんなに、守られたくなんか無いんだ!!!」ウルウル
アルミン「僕は……」ツ-ッ
アルミン「僕はっ、何も出来ないかもしれないっ!!何の役にもたたないかもしれないっ!!」ポロポロ
アルミン「それでも!!!みんなの隣にいたいんだっ!!非力でもいいっみんなを守りたいんだっ!!!僕はっ…」ポロポロ
アルミン「負けたく、ないんだっ」ボロボロ
アルミン「みんなに…エレンにも、ミカサにも、……にもっ!!!」ボロボロ
アルミン「負けたく…無いんだよぉ…」ボロボロ
エレン「」
ミカサ「」
クリスタ「」
ジャン「」
サシャ「」
ライナー「」
ユミル「」
コニー「」
アルミン「…っ」ダッタッタッタッ
ミカサ「あ…アルミンっ!」
エレン「」
ユミル「……っぁ。びっくりした…。あの劣等せ……アルミンがあんなこと考えてたなんてな…」
クリスタ「アルミン…」ウルウル
エレン「」
コニー「アルミン…泣いてたな…」
ライナー「ああ……」
ジャン「………」
エレン「」
ミカサ「……っ。アルミンが、あんなに自分を責めていたのに気付いて、あげられなかった……私、は、幼馴染み失格だ……」ポロポロ
エレン「」
サシャ「……。?エレン…?大丈夫ですか…?」
エレン「」
エレン「俺は」
エレン「アルミンのこと、何も考えずに必要以上に心配ばかりして。そのたびに…アルミンは自分のことを責めていたんだっ!!」ドンッ
エレン「アルミンを追い込んだのは…俺だっ…」ウルウル
ミカサ「…っエレンだけじゃない…私もっ」ボロボロ
サシャ「皆さん…」
ジャン「………」
アルミン(僕は……また逃げるのか?)タッタッ
アルミン(心配して、みんな集まってくれたのに……)タッタッタッ
アルミン(それなのにっ僕は、自分が情けないからって…あんなこと勝手に言ったりして……)ウルウル
アルミン「…」スタッ
アルミン(なんで、僕は、こんなに…)
アルミン「足手まといなんだよぉ…」ポロポロ
「……ったく、アルミンっ!!」
アルミン「!?」
ジャン「…よぉ」
アルミン「……ジャン」
アルミン「何しに、来たの?」
ジャン「……ミカサのこと、泣かしてんじゃねぇよ」
アルミン「………ごめんね。…急に、変なこと言ったりして」ウツムキッ
ジャン「……あぁ。意味不明な事ばっか言ってんじゃねぇよ」
アルミン「………」
ジャン「……本当に、訳がわからねぇ」
ジャン「誰が、守られてばかりだって?」フンッ
アルミン「…っ」
アルミン「いいよ…同情なんかしなくて」ウルウル
ジャン「同情っ?あいにく俺は正直者だからな……お前なんかに同情したりしねぇよ…」ポリポリ
アルミン「…っ。じゃあ、いったい何のつもりでっ………」ウルッ
アルミン「……ぅ」ポロポロ
ジャン「…ったく。お前はいちいち泣きすぎなんだよ。涙腺弱すぎだろ……」
アルミン「……そう、だね」ゴシゴシ
アルミン「僕は…昔から泣き虫なんだよ」
アルミン「異端者!っていじめられてミカサやエレンに助けられあとも、いつも泣いてた」
ジャン「………」
アルミン「でも」
アルミン「それは…痛いからとか、怖いからとかじゃないんだ」グッ
アルミン「悔しかった」
アルミン「二人にとって…僕は、守られる存在なんだ。…って」
アルミン「…それが、どうしても嫌で…子供のころはただ単に負けたく、ないって思ってた」
アルミン「でも、訓練兵になって…」
アルミン「二人は、どんどん強くなって……僕なんかじゃ、とても………」
ジャン「………」
アルミン「……。いつの間にか、二人に守られるのが当然みたいになってた」
アルミン「…でも、今朝。昔のことを思い出して……」
アルミン「そんなっ自分が…どうしても、嫌になったんだっ」ウルッ
アルミン「昔はっ二人を追い越そうとしてたのにっ…!!今の、僕はっ…ただの、足手まといじゃないかぁ…!!」ウルウル
アルミン「そんな状況をっ甘んじてる自分が情けないんだっ!そんな自分がどうしても嫌なんだよぉ!!」ウルウル
アルミン「そんな、自分にっ……」…ッ
アルミン「どうしてもっ負けたく、ないんだっ!!!」ポロポロ
ジャン「…………」
アルミン「……ごめんね、ジャン。いろいろ、思い出しちゃってさ…こんな話されたって、迷惑、だよね」ゴシゴシ
ジャン「……」ポリポリ
ジャン「俺はさ……お前達三人のことなんて、何も知らねぇよ」フゥ-
アルミン「…うん」
ジャン「確かに、ミカサと死に急ぎ野郎はお前のことをいつも守ろうとしてる。それは、誰から見たってそんな感じだ。羨ましいくらいな」
アルミン「……うん」
ジャン「でもよぉ」
ジャン「俺には、お前が誰かに助けられてばっかりなんて。そんな風に思ったことはねぇよ」
アルミン「…っ!!!」
アルミン「…嘘だっ!!みんなっ…そういうけど、それは、僕に負い目を感じさせないためなんだろっ!?」ウルウル
ジャン「…何でそう思うんだよ」
アルミン「そんなのっ!!決まってるじゃないかぁっ!!僕、が…」ウルウル
アルミン「弱いからっ」ポロポロ
アルミン「立体起動でも、対格闘訓練でも、僕はっみんなに助けられてばかりだっ」ポロポロ
アルミン「僕が、誰かの役にたったことなんてっ1度も……」ポロポロ
ジャン「……たく。それでも座学トップかよ」
ジャン「立体起動、対格闘訓練…」
アルミン「………」ポロポロ
ジャン「それだけだろーが」
アルミン「…え」
ジャン「アルミン……お前は自分のことがまるで見えてねぇよ」
ジャン「わかんねぇのか?何でみんなが、お前のことをよく気にかけるのか…」
アルミン「それは……僕が情けないから…ジャン「そうじゃねぇよ」
ジャン「アルミン、俺達がお前を助けるのは……」
ジャン「俺達だってお前に、助けられてるからに決まってるだろーが」
アルミン「!!?」
アルミン「そんなこと……いったいいつ…」
サシャ「そうですねぇ…」ヒョコッ
アルミン「…サシャ!!?」
クリスタ「ふふ、ありすぎて思い出すのが大変だよ」ニコッ
アルミン「クリスタ!!」
ライナー「まったくだ…」
コニー「毎日ありすぎて覚えてねぇなぁ」ウーンッ
ユミル「まぁな」フンッ
アルミン「み、みんなぁ」ウルウル
サシャ「例えば、アルミン!」
アルミン「!?」
サシャ「私が他の人のパァンを盗ってしまった時に、いつだって、相手をなだめてくれたのはアルミンです!!」ニコッ
アルミン「!!」
コニー「あぁ…その、あれだ、俺が座学で赤点とって、1週間夕食抜きになりかけた時、付きっきりで教えてくれたよな…」テレテレ
アルミン「コニー、サシャ…」ウルウル
ライナー「アルミン…俺が理由のない暴力を受けたとき、いつも気にかけてくれたのはお前くらいだ…」フッ…
アルミン「ライナー…」ウルウル
ユミル「……まぁ、あれだ。」
ユミル「クリスタが、男ども(主にライナー)から襲われそうになったとき、抑えてくれてることには、感謝してる」フンッ
アルミン「ユミルまで…」ウルウル
クリスタ「……アルミン」
クリスタ「私は、みんなより体力なくて」
クリスタ「それでも、一生懸命努力してるアルミンを見て、いつも元気もらってたよ」ニコッ
アルミン「ありがとう…クリスタ…」ウルウル
ミカサ「アルミン…」
エレン「……」
アルミン「…っ!…ミカサ……エレン」
ミカサ「アル、ミン…」ウルウル
ミカサ「アルミンには、いつだってお世話になっている」ウルウル
ミカサ「エレンのことや、エレンのこと、他にもエレンのことを相談できるのは、アルミンしかいない」ウルウル
アルミン「ミカサぁ…」ウルウル
ミカサ「エレンの、そばは、とても、暖かい」ウルウル
ミカサ「そして、アルミンの、そばはとても優しい…」ウルウル
アルミン「ミカサぁぁ…」ブワッ
ミカサ「エレンは、とても、エレンだけど、アルミン、あなただって、とてもアルミンだ…」ポロポロ
アルミン「…っそこまで思っててくれたなんてっ」ボロボロ
ユミル「え、ちょっと待って、何で泣いてんの?何言ってんの!?」
ライナー「幼馴染み語だろう…」シミジミッ
エレン「………」
アルミン「……エレン」
エレン「アルミン、俺……」
エレン「俺……知らなかった…アルミンが、そんな風に思ってること、気付けなかった」
アルミン「……エレン、僕は」
アルミン「誰よりも、君に負けたくなかった」
アルミン「エレンは、いつだって僕を助けようとしてくれた…」
アルミン「かなわない相手にも、構わず向かって行って…僕は、君のその勇気が羨ましかった」
エレン「…アルミン」
エレン「…何で、俺がいつもアルミンを助けに行ったかわかるか?」
エレン「アルミンに、負けたく、なかったからだ」
すまんが幼馴染み語にワロタwwwwww
アルミンェ………・゜・(つД`)・゜・
もぅ無理ジャン。眠いジャン。限界ジャン…
続きは明日書く……
待ってるジャン
遅くなった…今から書く。今日で終わると思う。
アルミン「!!?僕に………?」
エレン「あぁ…」
エレン「子供のころから……アルミンは、いつだって、俺より先を見据えてた」
エレン「いつだったか、母さんが風邪を引いて」
エレン「俺が、母さんのために貴重な果物を探しに行く!って、無理矢理二人を連れ出したことあったよな?」
アルミン「…うん」
エレン「俺、何も考えずに飛び出して…」
エレン「それで、気付いた時にはもう夕暮れで……森のど真ん中で、俺もミカサも途方にくれて泣き出しそうだった…」
エレン「そんなとき」
エレン「アルミンは、『もぅ…エレンは…しょうがないなぁ』って、困った様に笑って…」
エレン「『大丈夫だよ、ちゃんと帰れるように帰り道を覚えておいたからね』って…」
エレン「俺とミカサの手を引いて、迷路みたいな森から、しっかり連れ戻してくれた」
エレン「俺は、そんなアルミンが羨ましかった」
エレン「俺が後先考えずに飛び出して……そのせいで、マズイことになったときだって」
エレン「いつも、助けてくれたのはアルミンだった」
エレン「王政はこのままじゃいけないんだ!って怒ったり、いつ壁が崩れたっておかしくないんだって不安がったり」
エレン「そうやって、アルミンはいつだって前を向いていた」
エレン「俺は、そんな風に黙って手を引くアルミンの背中をずっと、見つめていた」
エレン「そんなアルミンに……」
エレン「負けたく、なかった」
アルミン「………」
エレン「アルミン……俺がいつもアルミンを助けに行ったのは、同情したからでも、かわいそうだと思ったからでもない」
アルミン「………」
エレン「外の世界に行きたいねって嬉しそうに語って、海や、氷の大地のことを楽しそうに話すアルミンを」
エレン「ただ単に、異端者!って罵るあいつ達が、どうしても、許せなかったからだ」
アルミン「………」ウルウル
エレン「いつも俺やミカサに、いろんなことを教えてくれて、どんなときも助けてくれるアルミンと」
エレン「対等で、いたかったからだっ!!!」ウルウル
アルミン「え…れんっ…」ポロポロ
・゜・(つД`)・゜・
エレン「訓練兵になってからは、そんなアルミンに恩返しがしたくて……いつも、何か助けられないかって、アルミンのこと見てたけど………それが、裏目に出ちまったみたいだな…」ポリポリ
アルミン「…っ」ポロポロ
エレン「なぁ、アルミン」
エレン「俺は、お前が教えてくれたから…外の世界にっ……」ウルウル
アルミン「エ……エレ……ミカサ「エレ゙ェェンっっ、ア゙ルミ゙ィィンっっっ!!」ドバァッ
エレン「っうわ、ミカサいったい……ミカサ「あ、あ゙たしもぉっ!」ボロボロ
ミカサ「ふだりがっ!いてくれだからっ!!しあ゙わせだっだぁ…」ボロボロ
ミカサ「お母ざんもっ!お父さんも、いなくな゙ってっ!寒くてっ震えてた私がっ、ま゙たっ幸せだと思えるようになったのばっ」ボロボロ
ミカサ「ふだりがっいてくれだからっ!!」ボロボロ
アルミン「ミカサぁぁっ」ポロポロ
エレン「お前っ…」ウルウル
アルミン「エレンっ!ミカサぁぁっ!!」ポロポロ
ミカサ「アルミィィンっ!!エ゙レンっ!!!」ボロボロ
エレン「…ったく、お前達っ泣きすぎ、な゙んだよっ」ウルウル
ユミル「あれ、私達空気じゃね?」
クリスタ「三人とも゙っ、よかったねっ」ポロポロ
ライナー「……だな」ホロリ
アルミン「……そっか、じゃあ、二人がジャンに、様子を見てくるように言ってくれたの?」グスグス
エレン「は?なんで今あんなやつの話が出てくんだよ」
ミカサ「アルミン、今は幼馴染み同士の大切な話をしているの。あんな馬面の名前を出さないで。ハッキリ言う、不快。」
ジャン「」
ジャン「」
ジャン「」
サシャ「ジャンは、なんか勝手に医務室から飛び出して行っちゃいましたよね、一人で」
ユミル「あぁ、必死だったな」プスス
ジャン「」
コニー「えぇっと、なんだっけ……あ、」
コニー「俺達だってお前に、助けられてるからに決まってるだろーがっ!」キリッ!
ユミル「wwwww」
ジャン「」
クリスタ「もうっ言いすぎだよみんなっ!!」
クリスタ「ジャンはきっと照れくさかったから、何も言わずに一人で出ていったんだよっ!」
ジャン「」
クリスタ「アルミンのことが気になって仕方なかったけど、ジャンって一応普段はクールキャラで通してるから…」
ジャン「」
クリスタ「だからみんなにバレないように、こっそり抜け出して、アルミンに話しかけるタイミング見計らってたんだよっ!?」
ジャン「」
クリスタ「そんなに頑張ったのに、笑ったらダメだよ!!」
ジャン「」シンダヨウナ、メッ
ユミル「wwwwww」
クリスタ「もうっユミル!なんで笑うの!?」プンスカ
アルミン「そ、そっか、てっきりみんなに言われて仕方なく慰めに来たのかと思ってたけど…えっと、その、ジャンの考えだったんだよね…気にしてくれて、ありがとう」アセアセ
クリスタ「ジャンは照れ屋さんなんだよねっ?よかったね、ジャン!」フフ
ライナー「ジャン……」アワレミノ、メ…
ジャン「」
エレン「えっと…ジャン、ありが…とう…なのか?……まぁ意外だったけど、お前わりと優しいやつだったんだな!!」
ジャン「」
ミカサ「…一応、感謝は言っておく」
ジャン「!?」
ミカサ「でも、正直言って、そもそもアルミンが怪我をしたのはあなたが原因。しかもジャン、あなたが言ったことは別に誰でも知っていること、それなのにアルミンに上から目線で話しかけていたのが気に入らなかった、とても。もう一度言う、とても」
ジャン「」
ライナー「ジャァァンっ!!気をしっかり持てぇぇっ!!!」
――――――
――――
アルミン「…コホンっ」
アルミン「それから、僕達三人は前にも増して助け合うようになった」ナレ-ション、フウッ
アルミン「エレンはいつもミカサに世話を焼かれると、『うっとうしい!』って怒ってたけど、最近じゃ素直になって、『おー…、ありがとな』って返すようになった」
アルミン「ミカサは、そんなエレンの様子が嬉しくてたまらないみたいで、『この世界はとても美しい……』といつも呟いている」
アルミン「サシャも、コニーもクリスタもユミルもライナーも、みんな、あの―件以来、なんだか優しくなった」
アルミン「あ、ジャンはあれから三日間くらい頭から布団を被って『消えたい……今すぐ消えたい……』って呟いてた」
アルミン「さすがにコニーが『俺達だってお前に、助けられてるからに決まってるだろーがwww』ってするのは止めた」
アルミン「………まぁ、ジャンに言われたときはすごく嬉しかったしね…」テレテレ
アルミン「その後は吹っ切れて、抜き身すぎる性格が少しマシになった様な気がする」
アルミン「僕は…それから、自主訓練や走りこみを頑張るようになった」
アルミン「エレンもミカサもいっしょに付き合ってくれている」
アルミン「もっとみんなと助け合えるようになりたいし、それになにより…」
アルミン「負けたく、ないからねっ」ニコッ
完
―おまけ―
アニ「みんな楽しそうだねー」
ベルトルト・マルコ「ねー」
アニ「ライナーもジャンも活躍してるねー」
ベルマル「ねー」
アニベルマル「………」
マルコ「僕、原作でもアニメでもアルミンのことほめてるのに……」ボソッ
アニ「…っ。…あんたはチョイ役じゃない。私にいたってはっ『アニってけっこう優しいね』とか、『あんた根性あるもんね』とか、いろいろあったのにっ!!」ウルウル
ベルトルト「二人とも、落ち着いてっ」
アニ「…あんたはいいよねっ出番あったから」
ベルトルト「あれのどこが出番だよ!!きっと誰も気付いてないからねっ!?ベルトルトを探せ!状態だよ!!!」
マルコ「なんだよ!君は最近原作で活躍してるからいいだろ!?」
ワイワイギャーギャ-
ミーナ「………」
本当に、完
以上。レスありがとう。……ジャンには悪いことしたと思ってるww
このSSまとめへのコメント
とてもいい話でした
おもわず涙が・・・